JP2016225018A - ガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッド - Google Patents
ガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016225018A JP2016225018A JP2015107142A JP2015107142A JP2016225018A JP 2016225018 A JP2016225018 A JP 2016225018A JP 2015107142 A JP2015107142 A JP 2015107142A JP 2015107142 A JP2015107142 A JP 2015107142A JP 2016225018 A JP2016225018 A JP 2016225018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- shower head
- divided
- processing
- shower
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
【課題】分割シャワーヘッドの面積が異なっても、ニードルバルブとフローメーターを用いることなく、各分割シャワーヘッドから均一なガス供給を行う。【解決手段】ガス処理装置は、処理室と、シャワーヘッドと、処理ガス供給部と、配管系とを具備する。シャワーヘッドは、複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドであり、配管系は、ガス供給部から複数の分割シャワーヘッドに個別的に処理ガスを供給する複数の配管を有し、分割シャワーヘッドは、ベース部材211と、ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔212aを有するシャワープレート212と、ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔213aを有し、シャワープレート212よりもコンダクタンスが小さいバッフルプレート213とを有する。【選択図】図5
Description
本発明は、処理容器内に処理ガスを供給してガス処理を行うガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッドに関する。
液晶表示装置(LCD)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)製造工程においては、矩形状のガラス基板にプラズマエッチングや成膜処理等のプラズマ処理を行う工程が存在し、このようなプラズマ処理を行うためにプラズマエッチング装置やプラズマCVD装置等の種々のプラズマ処理装置が用いられる。プラズマ処理装置としては、高真空度で高密度のプラズマを得ることができるという大きな利点を有する誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)処理装置が注目されている。
従来の誘導結合プラズマ処理装置は、高周波アンテナと処理室との間に被処理基板に対応した矩形状の誘電体窓が介在されており、高周波アンテナに高周波電力を印加することにより、処理室内に誘導結合プラズマが生成される。
近時、被処理基板のサイズが大型化しており、例えばLCD用の矩形状ガラス基板では、短辺×長辺の長さが、約1500mm×約1800mmのサイズから約2200mm×約2400mmのサイズへ、さらには約2800mm×約3000mmのサイズへと著しく大型化している。このため、誘導結合プラズマ処理装置の天壁を構成する矩形状の誘電体窓も大型化している。
しかしながら、誘電体窓を構成する石英等の誘電体材料は脆いため大型化には不向きである。このため、誘電体窓の代わりに、延性材料である金属からなる金属窓を用い、矩形状の金属窓を分割し、分割された金属窓どうしを絶縁することで、処理室の天壁を構成するようにした誘導結合プラズマ処理装置が提案されている(特許文献1)。
また、分割タイプの金属窓を用いた誘導結合プラズマ処理装置において、金属窓を構成する複数の分割片にガスを吐出するシャワーヘッドの機能を持たせて、処理ガスを効率的にかつ均一に供給する技術も提案されている(特許文献2)。
ところで、複数に分割した金属窓をシャワーヘッドとして使用する場合、複数に分割した金属窓に対応する複数の分割シャワーヘッドにそれぞれ配管を接続してガスを吐出するが、複数の分割シャワーヘッドで均一なガス供給を行うために、ガス配管を等長配管として各分割シャワーヘッドにおける処理ガスのコンダクタンスを合わせることが行われている。
しかし、分割シャワーヘッドによって面積が異なる場合が生じ、その場合には等長配管にするのみでは各分割シャワーヘッドにおけるガスのコンダクタンスが相違するため、均一なガス供給を行うことが困難である。このため、ニードルバルブとフローメーターを用いて分割シャワーヘッドに供給する処理ガスの流量調整を行うことが考えられるが、これらは高価であり、構造も複雑であるため、装置コストが高く、メンテナンス性が悪いという問題がある。また、設置スペースの確保が困難であり、さらに、広い流量範囲で高精度の流量調整が困難であるという問題もある。
したがって、本発明は、シャワーヘッドを複数に分割して、それぞれの分割シャワーヘッドに処理ガスを供給する場合において、分割シャワーヘッドの面積が異なっても、ニードルバルブとフローメーターを用いることなく、各分割シャワーヘッドから均一なガス供給を行うことができるガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッドを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点は、基板にガス処理を施すガス処理装置であって、基板を収容する処理室と、前記処理室内に処理ガスを導入するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドに処理ガスを供給する処理ガス供給部と、前記処理ガス供給部から前記シャワーヘッドにガスを供給する配管系とを具備し、前記シャワーヘッドは、複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドであり、前記配管系は、前記処理ガス供給部から前記複数の分割シャワーヘッドに個別的に前記処理ガスを供給する複数の配管を有し、前記分割シャワーヘッドは、ベース部材と、前記ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔を有するシャワープレートと、前記ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔を有し、前記シャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートとを有することを特徴とするガス処理装置を提供する。
本発明の第2の観点は、基板に誘導結合プラズマ処理を施す誘導結合プラズマ処理装置として構成されるガス処理装置であって、基板を収容する処理室と、前記処理室内の基板が配置される領域に誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナと、前記誘導結合プラズマが生成されるプラズマ生成領域と前記高周波アンテナとの間に配置され、基板に対応して設けられ、金属窓として機能するとともに前記処理室内に処理ガスを導入するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドに処理ガスを供給する処理ガス供給部と、前記処理ガス供給部から前記シャワーヘッドにガスを供給する配管系とを具備し、前記シャワーヘッドは、絶縁部材を介して複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドであり、前記配管系は、前記処理ガス供給部から前記複数の分割シャワーヘッドに個別的に前記処理ガスを供給する複数の配管を有し、前記分割シャワーヘッドは、ベース部材と、前記ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔を有するシャワープレートと、前記ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔を有し、前記シャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートとを有することを特徴とするガス処理装置を提供する。
本発明の第3の観点は、処理室内の基板にガス処理を施すガス処理装置において、処理ガス供給部から供給された処理ガスを前記処理室内に導入する、複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドであって、前記分割シャワーヘッドは、ベース部材と、前記ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔を有するシャワープレートと、前記ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔を有し、前記シャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートとを有し、前記処理ガス供給部から前記複数の分割シャワーヘッドに、それぞれ個別的に接続された配管を介して前記処理ガスが供給されることを特徴とする多分割シャワーヘッドを提供する。
上記第1〜第3の観点において、前記複数の分割シャワーヘッドとして、第1分割シャワーヘッドと、前記第1分割シャワーヘッドよりも面積が小さい第2分割シャワーヘッドとを含むものを用いることができる。
また、前記バッフルプレートのガス吐出孔の数を調整することにより、前記バッフルプレートのコンダクタンスを調整することが好ましい。前記複数の配管は、等長配管として構成されることが好ましい。前記バッフルプレートのコンダクタンスは、前記シャワープレートのコンダクタンスの30%以下であることが好ましい。
前記多分割シャワーヘッドは、複数の前記分割シャワーヘッドを有する複数のガス供給エリアを有し、前記複数のガス供給エリアへは、それぞれ別個の処理ガス供給部から処理ガスが供給されるように構成することができる。
本発明は、シャワーヘッドを複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドとして構成し、分割シャワーヘッドを、ベース部材と、ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔を有するシャワープレートと、ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔を有し、前記シャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートとを有するものとし、ガス供給部から複数の分割シャワーヘッドに、それぞれ個別的に接続された配管を介して処理ガスを供給するようにした。これにより、分割シャワーヘッドのコンダクタンスを小さくすることができ、ガス流量に対するシャワープレートや配管のコンダクタンスの影響を小さくすることができる。このため、分割シャワーヘッドの面積が異なっても、ニードルバルブとフローメーターを用いることなく、各分割シャワーヘッドから均一なガス供給を行うことができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明のガス処理装置の一実施形態である誘導結合プラズマ処理装置を概略的に示す断面図である。
図1は本発明のガス処理装置の一実施形態である誘導結合プラズマ処理装置を概略的に示す断面図である。
図1に示す誘導結合プラズマ処理装置は、矩形基板、例えば、FPD用ガラス基板上に薄膜トランジスタを形成する際のメタル膜、ITO膜、酸化膜等のエッチングや、レジスト膜のアッシング処理等のプラズマ処理に用いることができる。ここで、FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)等が例示される。
この誘導結合プラズマ処理装置は、導電性材料、例えば、内壁面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる角筒形状の気密な本体容器1を有する。この本体容器1は分解可能に組み立てられており、接地線1aにより電気的に接地されている。
本体容器1は、本体容器1と絶縁されて形成された矩形状のシャワーヘッド2により上下にアンテナ室3および処理室4に区画されている。シャワーヘッド2は金属窓として機能し、処理室4の天壁を構成する。金属窓となるシャワーヘッド2は、例えば、非磁性体で導電性の金属、例えばアルミニウムまたはアルミニウムを含む合金で構成される。また、シャワーヘッド2の耐プラズマ性を向上させるために、シャワーヘッド2の処理室4側の表面に誘電体膜や誘電体カバーを設けてもよい。誘電体膜としては陽極酸化膜または溶射セラミックス膜を挙げることができる。また誘電体カバーとしては石英製またはセラミックス製のものを挙げることができる。
アンテナ室3の側壁3aと処理室4の側壁4aとの間には、本体容器1の内側に突出する支持棚5、および支持梁6が設けられている。支持棚5および支持梁6は導電性材料、望ましくはアルミニウム等の金属で構成される。シャワーヘッド2は後述するように絶縁部材7を介して複数の分割シャワーヘッドに分割されて構成されている。そして、複数の分割シャワーヘッドに分割されたシャワーヘッド2は、絶縁部材7を介して支持棚5および支持梁6に支持される。支持梁6は、複数本のサスペンダ(図示せず)により本体容器1の天井に吊された状態となっている。複数の分割シャワーヘッドには、処理ガス供給機構20からガス供給管21を介して処理ガスが供給され、それぞれの分割シャワーヘッドに形成されたガス吐出孔から処理ガスが吐出される。シャワーヘッド2の構造およびガス供給態様の詳細については後述する。
シャワーヘッド2の上のアンテナ室3内には、シャワーヘッド2に面するように高周波アンテナ13が配置されている。高周波アンテナ13は絶縁部材からなるスペーサ(図示せず)によりシャワーヘッド2から離間して配置されており、矩形状のシャワーヘッド2に対応する面内で金属窓として機能するシャワーヘッド2を周回するように設けられ、例えば図2に示すように、渦巻き状に形成される。この例では、導電性材料、例えば銅などからなる4本のアンテナ線131,132,133,134を90°ずつ位置をずらして巻回して全体が渦巻状となるようにした多重(四重)アンテナを構成し、アンテナ線の配置領域が略額縁状をなしている。また、一本または複数のアンテナ線を環状にした環状アンテナであってもよい。
高周波アンテナ13には、給電線16、整合器17を介して第1の高周波電源18が接続されている。そして、プラズマ処理の間、高周波アンテナ13に第1の高周波電源18から延びる給電線16を介して、例えば13.56MHzの高周波電力が供給されることで、後述するように金属窓として機能するシャワーヘッド2に誘起されるループ電流を介して、処理室4内のプラズマ生成領域に誘導電界が形成され、この誘導電界によりシャワーヘッド2から供給された処理ガスが、処理室4内のプラズマ生成領域においてプラズマ化される。
処理室4内の底部には、シャワーヘッド2を挟んで高周波アンテナ13と対向するように、被処理基板として、矩形状のFPD用ガラス基板(以下単に基板と記す)Gを載置するための載置台23が絶縁体部材24を介して固定されている。載置台23は、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムで構成されている。載置台23に載置された基板Gは、静電チャック(図示せず)により吸着保持される。
載置台23の上部周縁部には絶縁性のシールドリング25aが設けられ、載置台23の周面には絶縁リング25bが設けられている。載置台23には基板Gの搬入出のためのリフターピン26が、本体容器1の底壁、絶縁体部材24を介して挿通されている。リフターピン26は、本体容器1外に設けられた昇降機構(図示せず)により昇降駆動して基板Gの搬入出を行うようになっている。
本体容器1外には、整合器28および第2の高周波電源29が設けられており、載置台23には給電線28aにより整合器28を介して第2の高周波電源29が接続されている。この高周波電源29は、プラズマ処理中に、バイアス用の高周波電力、例えば周波数が3.2MHzの高周波電力を載置台23に印加する。このバイアス用の高周波電力により生成されたセルフバイアスによって、処理室4内に生成されたプラズマ中のイオンが効果的に基板Gに引き込まれる。
さらに、載置台23内には、基板Gの温度を制御するため、ヒータ等の加熱手段や冷媒流路等からなる温度制御機構と、温度センサーとが設けられている(いずれも図示せず)。これらの機構や部材に対する配管や配線は、いずれも本体容器1の底面および絶縁体部材24に設けられた開口部1bを通して本体容器1外に導出される。
処理室4の側壁4aには、基板Gを搬入出するための搬入出口27aおよびそれを開閉するゲートバルブ27が設けられている。また、処理室4の底部には、排気管31を介して真空ポンプ等を含む排気装置30が接続される。この排気装置30により、処理室4が排気され、プラズマ処理中、処理室4内が所定の真空雰囲気(例えば1.33Pa)に設定、維持される。
載置台23に載置された基板Gの裏面側には冷却空間(図示せず)が形成されており、一定の圧力の熱伝達用ガスとしてHeガスを供給するためのHeガス流路41が設けられている。このように基板Gの裏面側に熱伝達用ガスを供給することにより、真空下において基板Gのプラズマ処理による温度上昇や温度変化を抑制することができるようになっている。
この誘導結合プラズマ処理装置の各構成部は、マイクロプロセッサ(コンピュータ)からなる制御部100に接続されて制御される構成となっている。また、制御部100には、オペレータによる誘導結合プラズマ処理装置を管理するためのコマンド入力等の入力操作を行うキーボードや、誘導結合プラズマ処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース101が接続されている。さらに、制御部100には、誘導結合プラズマ処理装置で実行される各種処理を制御部100の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて誘導結合プラズマ処理装置の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわち処理レシピが格納された記憶部102が接続されている。処理レシピは記憶部102の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、コンピュータに内蔵されたハードディスクや半導体メモリであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース101からの指示等にて任意の処理レシピを記憶部102から呼び出して制御部100に実行させることで、制御部100の制御下で、誘導結合プラズマ処理装置での所望の処理が行われる。
次に、シャワーヘッド2について説明する。
誘導結合プラズマは、高周波アンテナに高周波電流が流れることにより、その周囲に磁界が発生し、その磁界により誘起される誘導電界を利用して高周波放電を起こし、それにより生成するプラズマである。処理室4の天壁として金属窓を用いる場合、面内で周方向に周回されるように設けられた高周波アンテナ13では、渦電流および磁界が金属窓の裏面側、すなわち処理室4側に到達しないため、プラズマが生成されない。このため、本実施形態では、高周波アンテナ13に流れる高周波電流によって生じる磁界および渦電流が処理室4側に到達するように、金属窓として機能するシャワーヘッド2を絶縁部材7で複数の分割シャワーヘッドに分割する。
誘導結合プラズマは、高周波アンテナに高周波電流が流れることにより、その周囲に磁界が発生し、その磁界により誘起される誘導電界を利用して高周波放電を起こし、それにより生成するプラズマである。処理室4の天壁として金属窓を用いる場合、面内で周方向に周回されるように設けられた高周波アンテナ13では、渦電流および磁界が金属窓の裏面側、すなわち処理室4側に到達しないため、プラズマが生成されない。このため、本実施形態では、高周波アンテナ13に流れる高周波電流によって生じる磁界および渦電流が処理室4側に到達するように、金属窓として機能するシャワーヘッド2を絶縁部材7で複数の分割シャワーヘッドに分割する。
図3は、シャワーヘッド2の分割態様の例を模式的に示す平面図である。図3に示すように、シャワーヘッド2は、内側領域201と、内側領域201を囲むように設けられた外側領域202とを有する。内側領域201は、シャワーヘッド2の長辺2aに対応する長辺201aとシャワーヘッドの短辺2bに対応する短辺201bを有し、長辺201aを含む台形状の一対の第1分割シャワーヘッド201cと、短辺201bを含む三角形状の一対の第2分割シャワーヘッド201dとに4分割されている。また、外側領域202は、シャワーヘッド2の長辺2aに沿って設けられた一対の第3分割シャワーヘッド202aと、短辺2bに沿って設けられた一対の第4分割シャワーヘッド202bと、4つの隅部を構成する第5分割シャワーヘッド202cとに8分割されている。
内側領域201の第1分割シャワーヘッド201cと、第2分割シャワーヘッド201dとは、高周波アンテナ13の高周波電流による誘導電界の電界強度が同じになるように、径方向の長さが等しく形成されている。このため、第1分割シャワーヘッド201cが台形状となり第2分割シャワーヘッド201dが三角形状となるとともに、第1分割シャワーヘッド201cの面積が第2分割シャワーヘッド201dよりも大きく形成される。
また、外側領域202の第3分割シャワーヘッド202aおよび第4分割シャワーヘッド202bは、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dの間の大きさで、ほぼ同じ面積を有している。第5分割シャワーヘッド202cは、第1分割シャワーヘッド201dよりも小さい面積である。
図4は、各分割シャワーヘッドへのガス供給態様を示す図であるが、処理ガス供給機構20から各分割シャワーヘッドへのガス供給エリアが3つのエリアに分かれている。第1ガス供給エリアは、内側領域201を構成する一対の第1分割シャワーヘッド201cおよび一対の第2分割シャワーヘッド201dに処理ガスを供給するものであり、これら4つの分割シャワーヘッドに処理ガス供給機構20から第1マスフローコントローラ22aで流量制御してガス供給管21を介してそれぞれ個別的に処理ガスを供給するようになっている。また、第2ガス供給エリアは、外側領域202の一対の第3分割シャワーヘッド202aおよび一対の第4分割シャワーヘッド202bに処理ガスを供給するものであり、これら4つの分割シャワーヘッドに処理ガス供給機構20から第2マスフローコントローラ22bで流量制御してガス供給管21を介してそれぞれ個別的に処理ガスを供給するようになっている。さらに第3ガス供給エリアは、外側領域202の4つの第5分割シャワーヘッド202cに処理ガスを供給するものであり、これら4つの第5分割シャワーヘッド202cに処理ガス供給機構20から第3マスフローコントローラ22cで流量制御してガス供給管21を介してそれぞれ個別的に処理ガスを供給するようになっている。第1ガス供給エリア、第2ガス供給エリア、第3ガス供給エリアへは、第1マスフローコントローラ22a、第2マスフローコントローラ22b、第3マスフローコントローラ22cにより、それぞれ独立した流量で処理ガスの供給がなされるため、第1マスフローコントローラ22a、第2マスフローコントローラ22b、第3マスフローコントローラ22cがそれぞれ独立したガス供給部として機能する。このとき、各マスフローコントローラから各分割シャワーヘッドまでのガス供給管21は、等長配管となっていることが好ましいが、それに限定されない。
図5は、分割シャワーヘッドの内部構造を示す断面図である。第1分割シャワーヘッド201c、第2分割シャワーヘッド201d、第3分割シャワーヘッド202a、第4分割シャワーヘッド202b、第5分割シャワーヘッド202cはいずれも同様の内部構造を有しており、図5に示すように、ベース部材211と、ベース部材211の下面にガス拡散空間を介して設けられたシャワープレート212と、ガス拡散空間の内部にガス拡散空間を二分するように設けられたバッフルプレート213とを有する。
ベース部材211の下面の周縁部211aはシャワープレート212を取り付ける取り付け部となっており、下面の中央部にはガス拡散空間となる凹部211bが形成されている。凹部211bの内部にはバッフルプレート213設置用の段差211cが形成されている。そして、段差211cにバッフルプレート213が固定ネジ215により取り付けられ、周縁部211aにシャワープレート212が固定ネジ214により取り付けられる。これにより、ガス拡散空間が二分される。すなわち、ベース部材211とバッフルプレート213との間に第1ガス拡散空間216が形成され、バッフルプレート213とシャワープレート212との間に第2ガス拡散空間217が形成される。また、ベース部材211には、上面から第1のガス拡散空間216に至るガス導入孔(図示せず)が形成されており、ガス導入孔にはガス供給管21(図5には図示せず)が接続されている。
図6に示すように、シャワープレート212には多数のガス吐出孔212aが等間隔に規則的に形成されている。また、図7に示すように、バッフルプレート213には多数のガス吐出孔213aが、シャワープレート212のガス吐出孔212aに対応して、等間隔に規則的に形成されている。また、ガス吐出孔212aは、全ての分割シャワーヘッドにおいて、同じ大きさおよび同じ間隔を有している。バッフルプレート213のガス吐出孔213aは、コンダクタンスがシャワープレート212よりも小さくなるように、その径がシャワープレート212のガス吐出孔212aの径よりも小さく形成されている。このため、バッフルプレート213を設けることにより、分割シャワーヘッドの全体のコンダクタンスが小さくなる。バッフルプレート213のコンダクタンスは、シャワープレート212のコンダクタンスの30%以下であることが好ましい。
シャワープレート212のガス吐出孔212aの径は、例えば1mm程度であり、バッフルプレート213のガス吐出孔213aの径は、例えば0.5mm程度である。
バッフルプレート213のガス吐出孔213aは、ガス吐出の面内均一性に影響を与えないため、必ずしも等間隔に設けなくてもよい。また、ガス吐出孔213aの数等を調整することにより、バッフルプレート213のコンダクタンスを調整することが可能である。例えば、ガス吐出孔213aのいくつかを適宜の詰め物で塞ぐことや、ガス吐出孔の数等を変えてコンダクタンスを異ならせた複数のバッフルプレートを準備しておき、これらのいずれかを用いることや、ガス吐出孔を開閉可能な開閉機構を設けること等の手法を用いることができる。なお、コンダクタンスは抵抗の逆数であり、コンダクタンスが小さくなることにより抵抗が大きくなる。
次に、以上のように構成される誘導結合プラズマ処理装置を用いて基板Gに対してプラズマ処理、例えばプラズマエッチング処理を施す際の処理動作について説明する。
まず、ゲートバルブ27を開にした状態で搬入出口27aから搬送機構(図示せず)により基板Gを処理室4内に搬入し、載置台23の載置面に載置した後、静電チャック(図示せず)により基板Gを載置台23上に固定する。次に、処理ガス供給機構20からガス供給管21を介して処理ガスを金属窓の機能を有するシャワーヘッド2へ供給し、シャワーヘッド2から処理室4内に処理ガスをシャワー状に吐出させる。そして、排気装置30により排気管31を介して処理室4内を真空排気するとともに、圧力制御バルブ(図示せず)により、処理室内を例えば0.66〜26.6Pa程度の圧力雰囲気に維持する。
また、このとき基板Gの裏面側の冷却空間には、基板Gの温度上昇や温度変化を回避するために、Heガス流路41を介して、熱伝達用ガスとしてHeガスを供給する。
次いで、高周波電源18から例えば1MHz以上27MHz以下の高周波を高周波アンテナ13に印加し、これにより金属窓として機能するシャワーヘッド2を介して処理室4内に均一な誘導電界を生成する。このようにして生成された誘導電界により、処理室4内で処理ガスがプラズマ化し、高密度の誘導結合プラズマが生成される。このプラズマにより、基板Gに対してプラズマ処理として、例えばプラズマエッチング処理が行われる。
この場合に、処理ガス供給機構20からシャワーヘッド2を介しての処理ガスの供給は、内側領域201を構成する一対の第1分割シャワーヘッド201cおよび一対の第2分割シャワーヘッド201dに処理ガスを供給する第1ガス供給エリア、外側領域202の一対の第3分割シャワーヘッド202aおよび一対の第4分割シャワーヘッド202bに処理ガスを供給する第2ガス供給エリア、外側領域202の4つの第5分割シャワーヘッド202cに処理ガスを供給する第3ガス供給エリアに分かれており、これらガス供給エリアへは、それぞれマスフローコントローラ22a,22b,22cにより流量制御されて処理ガスの供給がなされ、各ガス供給エリアの複数の分割シャワーヘッドへは、分岐した処理ガス供給管を介してそれぞれ独立に処理ガスが供給される。
このとき、特に第1ガス供給エリアにおいては、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dとで大きさが異なり、両者のシャワープレート212のガス吐出孔212aの数が異なるため、両者でシャワープレート212のコンダクタンスが相違し、また、配管のコンダクタンスも両者で相違する。よって、ガス供給管21を等長配管にしただけでは均一なガス供給を行うことが困難である。
そこで、本実施形態では、各分割シャワーヘッドにシャワープレート212よりもコンダクタンスが小さいバッフルプレート213をシャワープレート212の上流側に設ける。これにより、分割シャワーヘッド全体のコンダクタンスを小さくすることができ、ガス流量に対するシャワープレートや配管のコンダクタンスの影響を小さくすることができる。このため、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201d一つのガス吐出孔あたりの処理ガス流量の均一性を高めることができる。また、バッフルプレート213のガス吐出孔213aの数を調整することで、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dから吐出する処理ガスの流量を所望の値に調整することができる。
以下、この点について図8、9を参照して具体的に説明する。
第1分割シャワーヘッド201cのシャワープレートAのガス吐出孔数SAと第2分割シャワーヘッド201dのシャワープレートBのガス吐出孔数SBの比SA/SBは、これらの面積比に対応しており、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dとで均一な処理ガス供給を行うためには、第1分割シャワーヘッド201cから吐出される処理ガスの流量QAと、第2分割シャワーヘッド201dから吐出される処理ガスの流量QBの比QA/QBを、SA/SBとほぼ等しくすること、つまり、一つの吐出孔あたりの流量を極力均一にする必要がある。
第1分割シャワーヘッド201cのシャワープレートAのガス吐出孔数SAと第2分割シャワーヘッド201dのシャワープレートBのガス吐出孔数SBの比SA/SBは、これらの面積比に対応しており、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dとで均一な処理ガス供給を行うためには、第1分割シャワーヘッド201cから吐出される処理ガスの流量QAと、第2分割シャワーヘッド201dから吐出される処理ガスの流量QBの比QA/QBを、SA/SBとほぼ等しくすること、つまり、一つの吐出孔あたりの流量を極力均一にする必要がある。
バッフルプレートが設けられていない従来の場合は、図8に示すように、第1分割シャワーヘッド201cと、第2分割シャワーヘッド201dのサイズおよびシャワープレートA、Bのガス吐出孔数SA、SBは仕様によって決まっており、変化させることができない。また、これらのコンダクタンスCA、CBも、配管(処理ガス供給管)のコンダクタンスとシャワープレートのコンダクタンスにより決まり、調整することができない。したがって、第1分割シャワーヘッド201cと、第2分割シャワーヘッド201dの流量QA、QBも調整することができない。このとき、供給圧力をP1とすると、QA=CA×P1、QB=CB×P1となる。また、当然のことながら、ガス吐出孔の数が多い第1分割シャワーヘッド201cのほうがガス吐出孔の数が少ない第2分割シャワーヘッド201dよりもコンダクタンスが大きくなる。つまりCA>CBである。また、シャワープレートのガス吐出孔数が多い第1分割シャワーヘッド201cのほうがガス吐出孔数が少ない第2分割シャワーヘッド201dよりもガス流量が多くなる。つまり、QA>QBである。しかし、このようにコンダクタンスが異なる場合、ガス吐出孔数の比SA/SBと処理ガス流量比はQA/QBが近接した値とはならず、SA/SBの値がQA/QBよりもかなり大きい値となる。すなわち、QA/QBがSA/SBにほぼ等しい理想の流量比の場合よりもQBの値が大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、図9に示すように、第1分割シャワーヘッド201cと、第2分割シャワーヘッド201dにシャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートA、Bを設ける。バッフルプレートを設けても、第1分割シャワーヘッド201cと、第2分割シャワーヘッド201dのサイズおよびシャワープレートA、Bのガス吐出孔数SA、SBは仕様によって決まっており、変化させることができないが、バッフルプレートにより、第1分割シャワーヘッド201cと、第2分割シャワーヘッド201dのコンダクタンスCA、CBを小さくすることができ、ガス流量に対するシャワープレートや配管のコンダクタンスの影響を小さくすることができる。したがって、QA/QBを適正SA/SBに近づけて、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dの処理ガス流量の均一性(一つのガス吐出孔あたりの処理ガス流量の均一性)を高めることができる。
また、バッフルプレートは、シャワープレートとは異なり、ガス吐出の面内均一性に影響を与えないため、そのガス吐出孔数等を調整してそのコンダクタンスを調整することにより、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dのコンダクタンスCA、CBを調整することが可能である。これにより、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dから吐出する処理ガスの流量を所望の値に調整することができ、第1分割シャワーヘッド201cと第2分割シャワーヘッド201dの処理ガス流量の均一性をより一層高めることができる。
さらに、このようにバッフルプレートによりコンダクタンスを調整することにより、各分割シャワーヘッドに処理ガスを供給する分岐配管の長さが異なる場合でも適切な流量に調整することが可能であり、必ずしも等長配管にする必要はない。
また、図10に示すように、第2分割シャワーヘッド201dの配管にオリフィスを設けて流量調整を行う場合には、総流量Qが小さければQA、QBの実流量を想定流量に一致させることができるが、総流量Qが増加するとオリフィスにチョークが生じて第2分割シャワーヘッド201dの実流量と想定流量とのズレが生じてしまう。したがって、広い範囲の処理ガス流量において流量制御することが困難である。
これに対して、本実施形態のように、シャワープレートの上流側にコンダクタンスが小さいバッフルプレートを設ける場合には、図11に示すように、チョークが生じず、広い流量範囲で、QA、QBの実流量と想定流量とをほぼ一致させることができる。また、オリフィスは断面積が小さい配管での流量制御であるのに対し、バッフルプレートは断面積が大きい分割シャワーヘッド内での流量制御を行うので、バッフルプレートを用いることにより流量制御の精度をより高めることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、ガス処理装置として誘導結合プラズマ処理装置によりプラズマエッチングを行う場合について示したが、プラズマエッチングに限らずプラズマCVD等の他のプラズマ処理であってもよく、また、容量結合型のプラズマ処理装置であってもよく、さらに、ガスを供給する処理であれば、熱CVD等の非プラズマ処理であってもよい。
また、上記実施形態におけるシャワーヘッドの分割態様は例示に過ぎず、本発明はいかなる分割態様のシャワーヘッドを用いる場合に適用可能である。
さらにまた、上記実施形態では本発明をFPD用のガラス基板に適用した例について説明したが、これに限らず、半導体基板等、他の基板に適用可能であることはいうまでもない。
1;本体容器
2;シャワーヘッド
3;アンテナ室
4;処理室
5;支持棚
6;支持梁
7;絶縁部材
13;高周波アンテナ
201c;第1分割シャワーヘッド
201d;第2分割シャワーヘッド
211;ベース部材
212;シャワープレート
212a;ガス吐出孔
213;バッフルプレート
213a;ガス吐出孔
G;基板
2;シャワーヘッド
3;アンテナ室
4;処理室
5;支持棚
6;支持梁
7;絶縁部材
13;高周波アンテナ
201c;第1分割シャワーヘッド
201d;第2分割シャワーヘッド
211;ベース部材
212;シャワープレート
212a;ガス吐出孔
213;バッフルプレート
213a;ガス吐出孔
G;基板
Claims (13)
- 基板にガス処理を施すガス処理装置であって、
基板を収容する処理室と、
前記処理室内に処理ガスを導入するシャワーヘッドと、
前記シャワーヘッドに処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
前記処理ガス供給部から前記シャワーヘッドにガスを供給する配管系と
を具備し、
前記シャワーヘッドは、複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドであり、
前記配管系は、前記処理ガス供給部から前記複数の分割シャワーヘッドに個別的に前記処理ガスを供給する複数の配管を有し、
前記分割シャワーヘッドは、
ベース部材と、
前記ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔を有するシャワープレートと、
前記ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔を有し、前記シャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートと
を有することを特徴とするガス処理装置。 - 基板に誘導結合プラズマ処理を施す誘導結合プラズマ処理装置として構成されるガス処理装置であって、
基板を収容する処理室と、
前記処理室内の基板が配置される領域に誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナと、
前記誘導結合プラズマが生成されるプラズマ生成領域と前記高周波アンテナとの間に配置され、基板に対応して設けられ、金属窓として機能するとともに前記処理室内に処理ガスを導入するシャワーヘッドと、
前記シャワーヘッドに処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
前記処理ガス供給部から前記シャワーヘッドにガスを供給する配管系と
を具備し、
前記シャワーヘッドは、絶縁部材を介して複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドであり、
前記配管系は、前記処理ガス供給部から前記複数の分割シャワーヘッドに個別的に前記処理ガスを供給する複数の配管を有し、
前記分割シャワーヘッドは、
ベース部材と、
前記ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔を有するシャワープレートと、
前記ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔を有し、前記シャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートと
を有することを特徴とするガス処理装置。 - 前記複数の分割シャワーヘッドとして、第1分割シャワーヘッドと、前記第1分割シャワーヘッドよりも面積が小さい第2分割シャワーヘッドとを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス処理装置。
- 前記バッフルプレートのガス吐出孔の数を調整することにより、前記バッフルプレートのコンダクタンスを調整することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガス処理装置。
- 前記複数の配管は、等長配管として構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のガス処理装置。
- 前記バッフルプレートのコンダクタンスは、前記シャワープレートのコンダクタンスの30%以下であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のガス処理装置。
- 前記シャワーヘッドは、複数の前記分割シャワーヘッドを有する複数のガス供給エリアを有し、前記複数のガス供給エリアへは、それぞれ別個の処理ガス供給部から処理ガスが供給されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のガス処理装置。
- 処理室内の基板にガス処理を施すガス処理装置において、処理ガス供給部から供給された処理ガスを前記処理室内に導入する、複数の分割シャワーヘッドに分割された、多分割シャワーヘッドであって、
前記分割シャワーヘッドは、
ベース部材と、
前記ベース部材にガス拡散空間を介して設けられた、多数のガス吐出孔を有するシャワープレートと、
前記ガス拡散空間内に設けられ、多数のガス吐出孔を有し、前記シャワープレートよりもコンダクタンスが小さいバッフルプレートと
を有し、
前記処理ガス供給部から前記複数の分割シャワーヘッドに、それぞれ個別的に接続された配管を介して前記処理ガスが供給されることを特徴とする多分割シャワーヘッド。 - 前記複数の分割シャワーヘッドとして、第1分割シャワーヘッドと、前記第1分割シャワーヘッドよりも面積が小さい第2分割シャワーヘッドとを含むことを特徴とする請求項8に記載の多分割シャワーヘッド。
- 前記バッフルプレートのガス吐出孔の数を調整することにより、前記バッフルプレートのコンダクタンスを調整することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の多分割シャワーヘッド。
- 前記複数の配管は、等長配管として構成されることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の多分割シャワーヘッド。
- 前記バッフルプレートのコンダクタンスは、前記シャワープレートのコンダクタンスの30%以下であることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の多分割シャワーヘッド。
- 複数の前記分割シャワーヘッドを有する複数のガス供給エリアを有し、前記複数のガス供給エリアへは、それぞれ別個の処理ガス供給部から処理ガスが供給されることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の多分割シャワーヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015107142A JP2016225018A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | ガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015107142A JP2016225018A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | ガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016225018A true JP2016225018A (ja) | 2016-12-28 |
Family
ID=57748381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015107142A Pending JP2016225018A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | ガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016225018A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101866215B1 (ko) * | 2016-12-29 | 2018-07-19 | 인베니아 주식회사 | 샤워헤드를 포함하는 플라즈마 처리장치 |
CN108335978A (zh) * | 2017-01-20 | 2018-07-27 | 东京毅力科创株式会社 | 等离子体处理装置 |
KR20180086151A (ko) * | 2017-01-20 | 2018-07-30 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 플라즈마 처리 장치 |
KR20190027084A (ko) * | 2017-09-06 | 2019-03-14 | 피에스케이 주식회사 | 기판 처리 장치 |
JP2019220623A (ja) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | 東京エレクトロン株式会社 | シャワーヘッドおよびプラズマ処理装置 |
KR20200066217A (ko) | 2018-11-30 | 2020-06-09 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 샤워 헤드 및 가스 처리 장치 |
CN112534557A (zh) * | 2018-08-22 | 2021-03-19 | 应用材料公司 | 高密度等离子体增强化学气相沉积腔室 |
CN113166942A (zh) * | 2018-12-14 | 2021-07-23 | 应用材料公司 | 用于等离子体增强化学气相沉积的膜应力控制 |
JP7563846B2 (ja) | 2020-12-21 | 2024-10-08 | 東京エレクトロン株式会社 | 流量測定方法及び基板処理装置 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0722341A (ja) * | 1993-06-29 | 1995-01-24 | Tokyo Electron Ltd | 処理装置 |
JPH09283498A (ja) * | 1996-04-10 | 1997-10-31 | Tokyo Electron Ltd | 減圧処理装置 |
JP2000058294A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-25 | Furontekku:Kk | プラズマ処理装置 |
JP2003158120A (ja) * | 2001-09-10 | 2003-05-30 | Anelva Corp | 表面処理装置 |
WO2010079738A1 (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-15 | 株式会社アルバック | プラズマ処理装置及びプラズマcvd成膜方法 |
JP2011029584A (ja) * | 2009-01-14 | 2011-02-10 | Tokyo Electron Ltd | 誘導結合プラズマ処理装置 |
JP2012532472A (ja) * | 2009-07-08 | 2012-12-13 | ユ−ジーン テクノロジー カンパニー.リミテッド | 拡散板を選択的に挿入設置する基板処理装置及び基板処理方法 |
JP2013239482A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Tokyo Electron Ltd | ガス供給装置及び基板処理装置 |
JP2015022806A (ja) * | 2013-07-16 | 2015-02-02 | 東京エレクトロン株式会社 | 誘導結合プラズマ処理装置 |
-
2015
- 2015-05-27 JP JP2015107142A patent/JP2016225018A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0722341A (ja) * | 1993-06-29 | 1995-01-24 | Tokyo Electron Ltd | 処理装置 |
JPH09283498A (ja) * | 1996-04-10 | 1997-10-31 | Tokyo Electron Ltd | 減圧処理装置 |
JP2000058294A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-25 | Furontekku:Kk | プラズマ処理装置 |
JP2003158120A (ja) * | 2001-09-10 | 2003-05-30 | Anelva Corp | 表面処理装置 |
WO2010079738A1 (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-15 | 株式会社アルバック | プラズマ処理装置及びプラズマcvd成膜方法 |
JP2011029584A (ja) * | 2009-01-14 | 2011-02-10 | Tokyo Electron Ltd | 誘導結合プラズマ処理装置 |
JP2012532472A (ja) * | 2009-07-08 | 2012-12-13 | ユ−ジーン テクノロジー カンパニー.リミテッド | 拡散板を選択的に挿入設置する基板処理装置及び基板処理方法 |
JP2013239482A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Tokyo Electron Ltd | ガス供給装置及び基板処理装置 |
JP2015022806A (ja) * | 2013-07-16 | 2015-02-02 | 東京エレクトロン株式会社 | 誘導結合プラズマ処理装置 |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101866215B1 (ko) * | 2016-12-29 | 2018-07-19 | 인베니아 주식회사 | 샤워헤드를 포함하는 플라즈마 처리장치 |
JP7073710B2 (ja) | 2017-01-20 | 2022-05-24 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置 |
CN108335978A (zh) * | 2017-01-20 | 2018-07-27 | 东京毅力科创株式会社 | 等离子体处理装置 |
KR20180086151A (ko) * | 2017-01-20 | 2018-07-30 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 플라즈마 처리 장치 |
JP2018121051A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-08-02 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置 |
TWI781977B (zh) * | 2017-01-20 | 2022-11-01 | 日商東京威力科創股份有限公司 | 電漿處理裝置 |
KR102027675B1 (ko) * | 2017-01-20 | 2019-10-01 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 플라즈마 처리 장치 |
KR20190027084A (ko) * | 2017-09-06 | 2019-03-14 | 피에스케이 주식회사 | 기판 처리 장치 |
KR101981551B1 (ko) * | 2017-09-06 | 2019-05-23 | 피에스케이홀딩스 (주) | 기판 처리 장치 |
JP2019220623A (ja) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | 東京エレクトロン株式会社 | シャワーヘッドおよびプラズマ処理装置 |
JP7097758B2 (ja) | 2018-06-21 | 2022-07-08 | 東京エレクトロン株式会社 | シャワーヘッドおよびプラズマ処理装置 |
CN112534557A (zh) * | 2018-08-22 | 2021-03-19 | 应用材料公司 | 高密度等离子体增强化学气相沉积腔室 |
KR20200066217A (ko) | 2018-11-30 | 2020-06-09 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 샤워 헤드 및 가스 처리 장치 |
CN113166942A (zh) * | 2018-12-14 | 2021-07-23 | 应用材料公司 | 用于等离子体增强化学气相沉积的膜应力控制 |
JP2022511922A (ja) * | 2018-12-14 | 2022-02-01 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | プラズマ化学気相成長法のための膜応力制御 |
CN113166942B (zh) * | 2018-12-14 | 2023-07-14 | 应用材料公司 | 用于等离子体增强化学气相沉积的膜应力控制 |
US11854771B2 (en) | 2018-12-14 | 2023-12-26 | Applied Materials, Inc. | Film stress control for plasma enhanced chemical vapor deposition |
JP7534299B2 (ja) | 2018-12-14 | 2024-08-14 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | プラズマ化学気相成長法のための膜応力制御 |
JP7563846B2 (ja) | 2020-12-21 | 2024-10-08 | 東京エレクトロン株式会社 | 流量測定方法及び基板処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016225018A (ja) | ガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッド | |
JP6228400B2 (ja) | 誘導結合プラズマ処理装置 | |
KR101124754B1 (ko) | 유도 결합 플라즈마 처리 장치 | |
TWI594668B (zh) | Inductively coupled plasma antenna element, inductively coupled plasma processing device and inductively coupled plasma processing method | |
TWI830849B (zh) | 感應耦合電漿處理裝置 | |
JP5666991B2 (ja) | 誘導結合プラズマ用アンテナユニットおよび誘導結合プラズマ処理装置 | |
JP2016001688A (ja) | 載置台及びプラズマ処理装置 | |
JP2017017180A (ja) | プラズマ処理装置およびそれに用いる排気構造 | |
JP5597071B2 (ja) | アンテナユニットおよび誘導結合プラズマ処理装置 | |
KR101754439B1 (ko) | 유도 결합 플라즈마 처리 방법 및 유도 결합 플라즈마 처리 장치 | |
KR102000363B1 (ko) | 플라즈마 처리 장치 및 샤워 헤드 | |
TWI568318B (zh) | Inductive coupling plasma antenna unit and inductively coupled plasma processing device | |
TW201447963A (zh) | 感應耦合電漿處理裝置 | |
JP2013077715A (ja) | 誘導結合プラズマ用アンテナユニットおよび誘導結合プラズマ処理装置 | |
TWI600048B (zh) | Inductively coupled plasma processing device | |
KR101775751B1 (ko) | 유도 결합 플라즈마 처리 장치 | |
JP2019176032A (ja) | プラズマ処理装置 | |
JP5674871B2 (ja) | 誘導結合プラズマ処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180307 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190806 |