JP2018121051A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通の処理ガス原料供給部を用いつつ、複数のガスシャワーヘッド部毎に処理ガスの成分を調整することが可能なプラズマ処理装置を提供する。【解決手段】被処理基板Gに対しプラズマ処理を実行するプラズマ処理装置1において、被処理基板Gが載置される載置台13を収容した処理空間100に対し、第1、第2の処理ガス原料の供給を行う第1、第2の処理ガス原料供給部4a、4bの各々に第1、第2の供給流量調節部41a、41bが設けられ、さらに、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dに対してこれら第1、第2の処理ガス原料を分配する複数の第1、第2の分配流路401、402に対しても、各々、第1、第2の分配流量調節部421a〜424a、421b〜424bが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、プラズマ化された処理ガスにより被処理基板のプラズマ処理を行う技術に関する。
液晶表示装置(LCD)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造工程においては、処理空間内に載置された被処理基板であるガラス基板に対し、プラズマ化された処理ガスを供給してエッチング処理や成膜処理などのプラズマ処理を行う工程が存在する。これらのプラズマ処理には、プラズマエッチング装置やプラズマCVD装置などの種々のプラズマ処理装置が用いられる。
一方で、ガラス基板のサイズは大型化が進行している。例えばLCD用の矩形状ガラス基板では、短辺×長辺の長さが、約2200mm×約2400mm、さらには約2800mm×約3000mmにもなるサイズの被処理面内の各位置に対し、必要量の処理ガスを供給し、またガラス基板の面内で均一な処理を行う必要がある。
一方で、上述のガラス基板の大型化に伴って、ガラス基板に到達する処理ガスの濃度やプラズマ化の状態などが被処理面内で大きく変化する場合がある。このため、処理ガスによるガラス基板の処理状態が面内で不均一となってしまう問題が生じている。
また、このような大型のガラス基板の各位置に、必要量の処理ガスを供給すること自体も困難な場合がある。
例えば特許文献1には、シャワーヘッド内を同心円状に分割して例えば3つのバッファ室を設け、共通のガス供給源から、これらのバッファ室に分流し、基板が処理される処理容器内にプラズマエッチング用のエッチングガスを供給する技術が記載されている。当該特許文献1によると、上述のバッファ室のうち、周辺部側の2つのバッファ室に供給されるエッチングガスに対しては、エッチング特性を調整するための付加ガスを供給することにより、基板面内でエッチングガスの濃度を局所的に調整している。
しかしながら特許文献1に記載の技術は、付加ガスの供給にあたって、各バッファ室へのエッチングガスの供給路毎に専用のガス供給源を設けているため、ガス供給源の構成が大型化するおそれがある。
特許第4358727号公報:請求項1、段落0004、0028、0049〜0050、図5
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、共通の処理ガス原料供給部を用いつつ、複数のガスシャワーヘッド部毎に処理ガスの成分を調整することが可能なプラズマ処理装置を提供することにある。
本発明のプラズマ処理装置は、真空排気された処理空間内の被処理基板に対し、プラズマ化された処理ガスによるプラズマ処理を実行するプラズマ処理装置において、
前記被処理基板が載置される載置台を備え、前記プラズマ処理が実施される処理空間を構成する処理容器と、
前記処理空間の天井面を構成し、前記天井面を中央部側から周辺部側へ向けて径方向に分割してなる複数の領域に各々設けられ、前記処理空間に処理ガスを供給するガス吐出孔が形成された複数のガスシャワーヘッド部と、
前記複数のガスシャワーヘッド部から処理空間に供給された処理ガスをプラズマ化するためのプラズマ発生部と、
前記処理ガスに含まれる、第1の処理ガス原料を供給するための第1の処理ガス原料供給部、及び第2の処理ガス原料を供給するための第2の処理ガス原料供給部と、
前記第1の処理ガス原料供給部から、前記処理空間に供給される第1の処理ガス原料の流量調節を行うための第1の供給流量調節部と、
前記第1の供給流量調節部にて流量調節された第1の処理ガス原料を、前記複数のガスシャワーヘッド部に分配して供給するための複数の第1の分配流路に各々設けられ、各ガスシャワーヘッド部に供給される第1の原料ガスの流量調節を行うための複数の第1の分配流量調節部と、
前記第2の処理ガス原料供給部から、前記処理空間に供給される第2の処理ガス原料の流量調節を行うための第2の供給流量調節部と、
前記第2の供給流量調節部にて流量調節された第2の処理ガス原料を、前記複数のガスシャワーヘッド部に分配して供給するための複数の第2の分配流路に各々設けられ、各ガスシャワーヘッド部に供給される第2の原料ガスの流量調節を行うための複数の第2の分配流量調節部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、第1、第2の処理ガス原料供給部の各々に、第1、第2の処理ガス原料の流量調節を行う第1、第2の供給流量調節部を設け、さらに、複数のガスシャワーヘッド部に対してこれら第1、第2の処理ガス原料を分配する複数の第1、第2の分配流路に対しても、各々、第1、第2の分配流量調節部を設けている。この結果、共通の第1、第2の処理ガス原料供給部から得られた第1、第2の処理ガス原料を任意の割合で混合して、被処理基板の各位置に供給することができる。
実施の形態に係るプラズマ処理装置にて処理される被処理基板の第1の説明図である。 プラズマ処理装置にて処理される被処理基板の第2の説明図である。 プラズマ処理装置の縦断側面図である。 前記プラズマ処理装置に設けられている金属窓の平面図である。 前記金属窓を構成する各ガスシャワーヘッド部へのエッチングガスの供給系統図である。 プラズマ処理装置にて処理される他の被処理基板に係る第1の説明図である。 前記他の被処理基板に係る第2の説明図である。 第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置にて処理される被処理基板の説明図である。 第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置に対する処理ガスの供給系統図である。 第3の実施の形態に係るプラズマ処理装置に対する処理ガスの供給系統図である。 処理ガスの供給流路内の各位置における圧力を示す説明図である。 SiClガスの温度−蒸気圧特性図である。
本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置1の具体的な構成を説明する前に、当該プラズマ処理装置1にて実施されるプラズマ処理の例、当該プロセス処理の実施にあたって把握された問題点について図1、2を参照しながら説明する。
図1、2は、処理対象の被処理基板Gの上面(被処理面)の異なる領域の拡大縦断側面図を示している。当該被処理基板Gは、ガラス基板701上に、いずれもケイ素含有膜であるSiO膜702、SiN膜703がこの順に積層され、さらにSiN膜703の上面には、露光現像されたフォトレジスト膜704がパターニングされている。
例えば被処理基板Gは、矩形形状のFPD用のガラス基板701により構成されている。ここで、FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)などが例示される。
前記被処理基板Gに対して、第1の処理ガス原料である四フッ化炭素(CF)ガスまたは三フッ化窒素(NF)ガスの少なくとも一方と、第2の処理ガス原料である酸素(O)ガスとを含むエッチングガスをプラズマ化して供給することにより、フォトレジスト膜704を徐々にアッシングしながら、フォトレジスト膜704によって覆われていない領域のSiO膜702、SiN膜703を除去するエッチング処理が行われる。SiO膜702やSiN膜703は、本実施の形態のエッチング対象膜に相当する。
上述の処理について、本発明者らは、被処理基板Gの被処理面内の位置に応じて、パターニングされたフォトレジスト膜704の縦断面形状が異なり、その結果、エッチング処理の結果が相違する傾向があることを見出した。
例えば、被処理基板Gの周辺部側に形成されたフォトレジスト膜704においては、図1(a)に示すようにパターニングされた後のフォトレジスト膜704の端部の傾き(テーパー角度)が大きくなる場合がある。
このパターニングされた後のフォトレジスト膜704の端部の傾きが大きい部分に対して、Oガスの濃度(分圧)が低い(例えばOガス/CFガスの流量比が1:3)のエッチングガスを用いてエッチング処理を行うと、図1(b)に示すようにガラス基板701上のSiO膜702、SiN膜703が良好な状態でエッチング除去される。
一方、Oガスの濃度が高い(例えばOガス/CFガスの流量比が3:2)のエッチングガスを用いてエッチング処理を行うと、図1(c)に示すようにSiO膜702、SiN膜703の端部には、フォトレジスト膜704のテーパー角度に依存した形状の残渣物(テーパー残渣71a)や、小さな針状のエッチング残渣71bが残存してしまう場合があった。
また例えば、被処理基板Gの中央部側に形成されたフォトレジスト膜704においては、図2(a)に示すようにパターニングされた後のフォトレジスト膜704の端部の傾き(テーパー角度)が小さくなる場合がある。
このパターニングされた後のフォトレジスト膜704の端部の傾きが小さい部分に対して、Oガスの濃度が低い(例えば図1(b)の場合と同様のOガス/CFガスの流量比)のエッチングガスを用いてエッチング処理を行うと、図2(b)に示すようにガラス基板701上から除去されたSiO膜702、SiN膜703の端部には、針状のエッチング残渣71bが残存してしまう傾向がみられた。
一方、Oガスの濃度が高い(例えば図1(c)の場合と同様のOガス/CFガスの流量比)のエッチングガスを用いてエッチング処理を行うと、図2(c)に示すようにガラス基板701上のSiO膜702、SiN膜703が良好な状態でエッチング除去される。
以上に説明したエッチングガス中のOガスの濃度と、被処理基板Gの各位置におけるエッチング処理の結果との対応関係によれば、被処理基板Gの周辺部側にて良好なエッチング処理結果を得るために、Oガスの濃度が低いエッチングガスを被処理基板Gの全面に供給すると、被処理基板Gの中央部側のSiO膜702、SiN膜703の端部にて、針状のエッチング残渣71bが残存してしまうおそれがある。
また、被処理基板Gの中央部側にて良好なエッチング処理結果を得るために、Oガスの濃度が高いエッチングガスを被処理基板Gの全面に供給すると、被処理基板Gの周辺部側のSiO膜702、SiN膜703の端部にて、テーパー残渣71aや針状のエッチング残渣71bが残存してしまうおそれがある。
以上に説明した問題点に対応するため、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1は、被処理基板Gの位置に応じてエッチングガス中のOガスの濃度を変化させることが可能な構成となっている。
図3、4を用いて本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置1の構成を説明する。
図3の縦断側面図に示すように、プラズマ処理装置1は、導電性材料、例えば、内壁面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる角筒形状の容器本体10を備え、当該容器本体10は電気的に接地されている。容器本体10の上面には開口が形成され、この開口は、当該容器本体10と絶縁されて設けられた矩形形状の金属窓3によって気密に塞がれる。
これら容器本体10及び金属窓3によって囲まれた空間は被処理基板Gの処理空間100となる。金属窓3の上方側の空間は、高周波アンテナ(プラズマアンテナ)5が配置されるアンテナ室50となる。
また容器本体10の側壁には、被処理基板Gを搬入出するための搬入出口101および搬入出口101を開閉するゲートバルブ102が設けられている。
処理空間100の下部側には、前記金属窓3と対向するように、被処理基板Gを載置するための載置台13が設けられている。載置台13は、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムで構成され、平面視したときの形状が矩形形状となっている。載置台13に載置された被処理基板Gは、不図示の静電チャックにより吸着保持される。載置台13は絶縁体枠14内に収納され、この絶縁体枠14を介して容器本体10の底面に設置されている。
載置台13には、整合器151を介して第2の高周波電源152が接続されている。第2の高周波電源152は、バイアス用の高周波電力、例えば周波数が3.2MHzの高周波電力を載置台13に印加する。このバイアス用の高周波電力により生成されたセルフバイアスによって、処理空間100内に生成されたプラズマ中のイオンを被処理基板Gに引き込むことができる。
なお、載置台13内には、被処理基板Gの温度を制御するために、セラミックヒータなどの加熱手段、及び冷媒流路とからなる温度制御機構と、温度センサー、被処理基板Gの裏面に熱伝達用のHeガスを供給するためのガス流路が設けられている(いずれも図示せず)。
また容器本体10の底面には排気口103が形成され、この排気口103には真空ポンプなどを含む真空排気部12が接続されている。処理空間100の内部は、この真空排気部12によってプラズマ処理時の圧力に真空排気される。図3に示すように排気口103は、載置台13の周囲に複数個設けられ、平面視したとき矩形形状の載置台13の四隅の近傍位置や、載置台13の四辺に沿った位置などに配置されている。
図3、及び処理空間100側から金属窓3を見た平面図である図4に示すように、容器本体10の側壁の上面側には、アルミニウムなどの金属からなる矩形形状の枠体である金属枠11が設けられている。容器本体10と金属枠11との間には、処理空間100を気密に保つためのシール部材110が設けられている。ここで容器本体10及び金属枠11は本実施の形態の処理容器を構成している。
さらに、本例の金属窓3は複数の部分窓30に分割され、これらの部分窓30が金属枠11の内側に配置され、全体として矩形形状の金属窓3を構成している。各部分窓30は、例えば非磁性体で導電性の金属、アルミニウムまたはアルミニウムを含む合金などにより構成される。
各部分窓30は処理ガス供給用のガスシャワーヘッド部30a〜30dを兼ねている。例えば図3に示すように各ガスシャワーヘッド部30a〜30dの内部には、エッチングガスを拡散させるガス拡散室301が形成されている。また、ガス拡散室301が形成された領域の下面側には、処理空間100に対して処理ガスを供給するための多数のガス吐出孔302が形成されている。
これらの構成を備えた部分窓30(ガスシャワーヘッド部30a〜30d)は、不図示の保持部を介して保持され、既述の金属窓3を構成すると共に、処理空間100の天井面を構成している。
図4を参照しながら各ガスシャワーヘッド部30a〜30dの平面形状及び配置について説明すると、ガスシャワーヘッド部30a〜30dは、中央部側から周辺部側へ向けて、天井面である金属窓3を、径方向に3分割してなる複数の領域に設けられている。
前記3分割された領域のうち、中央部側の矩形領域には、ガスシャワーヘッド部30aが設けられ、また当該ガスシャワーヘッド部30aの周囲の角環状の領域には、ガスシャワーヘッド部30bが設けられている。
さらに、天井面を分割してなる前記複数の領域のうち、最も周辺部側の角環状の領域は、角環の角部(矩形形状の天井面の角部)を含む4つの領域と、隣り合う前記角部の間に挟まれた、前記角環(矩形形状)の辺部を含む4つの領域とに分割されている。そして、角部を含む4つの領域には、周辺ガスシャワーヘッド部30dが設けられ、辺部を含む4つの領域には周辺ガスシャワーヘッド部30cが設けられている。
ここで、処理空間100内の真空排気を行うため、載置台13の周囲に複数個配置された既述の排気口103は、周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dが設けられた環状の領域の下方位置、または当該下方位置よりも、外方側の位置に設けられている(図3)。
互いに分割されたガスシャワーヘッド部30a〜30d(部分窓30)は、絶縁部材31によって金属枠11やその下方側の容器本体10から電気的に絶縁されると共に、隣り合うガスシャワーヘッド部30a〜30d同士も絶縁部材31によって互いに絶縁されている(図3、4参照)。
また、部分窓30の耐プラズマ性を向上させるために、各部分窓30の処理空間100側の面(ガスシャワーヘッド部30a〜30dの下面)は耐プラズマコーティングされている。耐プラズマコーティングの具体例としては、陽極酸化処理やセラミックス溶射による誘電体膜の形成を挙げることができる。
図3に示すように、各ガスシャワーヘッド部30a〜30dのガス拡散室301は、ガス供給管43a〜43dを介してCFガス供給部4a及びOガス供給部4bに接続されている。
CFガス供給部4aは、本実施の形態の第1の処理ガス原料供給部に相当し(図3、5中には、「第1の処理ガス原料供給部」と表示してある)、当該CFガス供給部4aからは、第1の処理ガス原料であるCFガスが供給される。なお、CFガス供給部4aに替えてNFガス供給部を設け、第1の処理ガス原料としてNFガスを供給してもよいことは勿論である。
CFガス供給部4aの下流側には、処理空間100に供給されるCFガスの流量調節を行うための第1の供給流量調節部41aが設けられ、さらに第1の供給流量調節部41aの下流側には、開閉バルブV1を介して複数本、例えば4本の第1の分配流路401が接続されている。各第1の分配流路401は、ガスシャワーヘッド部30a〜30d側のガス供給管43a〜43dに接続され、第1の供給流量調節部41aにて流量調節されたCFガスを、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dに分配して供給する役割を果たす。例えば第1の供給流量調節部41aは、マスフローコントローラ(MFC)により構成される。
さらに各第1の分配流路401には、各々のガスシャワーヘッド部30a〜30dに供給されるCFガスの流量調節を行うための第1の分配流量調節部421a〜424aが設けられている。例えば第1の分配流量調節部421a〜424aはMFCにより構成される。
上流側の第1の供給流量調節部41aにて流量調整されたCFガスを下流側の第1の分配流量調節部421a〜424aにて任意の流量比に分配するので、第1の供給流量調節部41aにおけるCFガスの流量設定値をF、第1の分配流量調節部421a〜424aの各流量設定値をf11〜f14としたとき、F=f11+f12+f13+f14の関係が成り立つ。
各第1の分配流量調節部421a〜424aの下流側には開閉バルブV31〜V34が設けられ、第1の分配流路401はこれら開閉バルブV31〜V34の下流側の位置にてガス供給管43a〜43dと接続されている。
このとき、各第1の分配流量調節部421a〜424aから複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dに至るガス流路の長さと断面積を統一してガス流路のコンダクタンスを等しくすることで、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dから、より均等にガスを供給することができる。
一方、Oガス供給部4bは、本実施の形態の第2の処理ガス原料供給部に相当し(図3、5中には、「第2の処理ガス原料供給部」と表示してある)、当該Oガス供給部4bからは、第2の処理ガス原料であるOガスが供給される。
ガス供給部4bの下流側には、処理空間100に供給されるOガスの流量調節を行うための第2の供給流量調節部41bが設けられ、さらに第2の供給流量調節部41bの下流側には、開閉バルブV2を介して複数本、例えば第1の分配流路401と、同じく4本の第2の分配流路402が接続されている。各第2の分配流路402は、互いに異なる第1の分配流路401に合流し、これら第1の分配流路401を介してガスシャワーヘッド部30a〜30d側の既述のガス供給管43a〜43dに接続されている。各第2の分配流路402についても、第2の供給流量調節部41bにて流量調節されたOガスを、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dに分配して供給する役割を果たしている。例えば第2の供給流量調節部41bはMFCにより構成される。
さらに各第2の分配流路402には、各々のガスシャワーヘッド部30a〜30dに供給されるOガスの流量調節を行うための第2の分配流量調節部421b〜424bが設けられている。例えば第2の分配流量調節部421b〜424bはMFCにより構成される。
上流側の第2の供給流量調節部41bにて流量調整されたOガスを下流側の第2の分配流量調節部421b〜424bにて任意の流量比に分配するので、第2の供給流量調節部41bにおけるOガスの流量設定値をF、第2の分配流量調節部421b〜424bの各流量設定値をf21〜f24としたとき、F=f21+f22+f23+f24の関係が成り立つ。
各第2の分配流量調節部421b〜424bの下流側には開閉バルブV41〜V44が設けられ、各第2の分配流路402はこれら開閉バルブV41〜V44の下流側の位置にて、ガス供給管43a〜43dと接続された第1の分配流路401に合流している。
このとき、各第2の分配流量調節部421b〜424bから複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dに至るガス流路の長さと断面積を統一してガス流路のコンダクタンスを等しくすることで、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dから、より均等にガスを供給することができる。
図5は、金属窓3を構成する各ガスシャワーヘッド部30a〜30dと、第1、第2の分配流量調節部421a〜424a、421b〜424bが設けられた第1、第2の分配流路401、402との接続関係を示している。
図5によると、中央部側のガスシャワーヘッド部30a、及びその周囲のガスシャワーヘッド部30bに対しては、第1の分配流量調節部421a、422a、第2の分配流量調節部421b、422bによって各ガスの流量調節が行われる。
一方、周辺部側の角環の辺部を構成する4つの周辺ガスシャワーヘッド部30cに対しては、共通の第1、第2の分配流量調節部423a、423bを用いて流量調節されたガスが分配供給される。また前記角環の角部を構成する4つの周辺ガスシャワーヘッド部30dに対しては、辺部側とは異なる共通の第1、第2の分配流量調節部424a、424bを用いて流量調節されたガスが分配供給される。
さらに図3に示すように、金属窓3の上方側には天板部61が配置され、この天板部61は、金属枠11上に設けられた側壁部63によって支持されている。金属窓3、側壁部63及び天板部61にて囲まれた空間はアンテナ室50を構成し、アンテナ室50の内部には、部分窓30に面するように高周波アンテナ5が配置されている。
高周波アンテナ5は、例えば、図示しない絶縁部材からなるスペーサを介して部分窓30から離間して配置される。高周波アンテナ5は、各部分窓30に対応する面内で、矩形形状の金属窓3の周方向に沿って周回するように、渦巻状に形成される(平面図示省略)。なお、高周波アンテナ5の形状は、渦巻に限定されるものではなく、一本または複数のアンテナ線を環状にした環状アンテナであってもよい。さらに、角度をずらしながら複数のアンテナ線を巻きまわし、全体が渦巻状となるようにした多重アンテナを採用してもよい。このように、金属窓3や各部分窓30に対応する面内で、その周方向に沿って周回するようにアンテナ線が設けられていれば、高周波アンテナ5の構造は問わない。
各高周波アンテナ5には、整合器511を介して第1の高周波電源512が接続されている。各高周波アンテナ5には、第1の高周波電源512から整合器511を介して、例えば13.56MHzの高周波電力が供給される。これにより、プラズマ処理の間、部分窓30それぞれの表面に渦電流が誘起され、この渦電流によって処理空間100の内部に誘導電界が形成される。ガス吐出孔302から吐出された処理ガスは、誘導電界によって処理空間100の内部においてプラズマ化される。
さらに図3に示すように、このプラズマ処理装置1には制御部6が設けられている。制御部6は不図示のCPU(Central Processing Unit)と記憶部とを備えたコンピュータからなり、この記憶部には被処理基板Gが配置された処理空間100内を真空排気し、高周波アンテナ5を用いてエッチングガス(処理ガス)をプラズマ化して被処理基板Gを処理する動作を実行させる制御信号や各流量調節部41a、41b、421a〜424a、421b〜424bの流量設定値を出力するためのステップ(命令)群が組まれたプログラムが記録されている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリカードなどの記憶媒体に格納され、そこから記憶部にインストールされる。
以上に説明した構成を備えるプラズマ処理装置1の作用について説明する。
初めに、ゲートバルブ102を開き、隣接する真空搬送室から搬送機構(いずれも図示せず)により、搬入出口101を介して処理空間100内に被処理基板Gを搬入する。次いで、載置台13上に被処理基板Gを載置して、不図示の静電チャックにより固定する一方、前記搬送機構を処理空間100から退避させてゲートバルブ102を閉じる。
しかる後、各開閉バルブV1、V2、V31〜V34、V41〜V44を開き、各々、第1の供給流量調節部41a、第2の供給流量調節部41bによって流量調節されたCFガス、Oガスの供給を開始する。
ガスは、4つの第2の分配流路402に分流され、第2の分配流量調節部421b〜424bにて流量調節された後、第1の分配流路401に合流する。一方、CFガスは、4つの第1の分配流路401に分流され、第1の分配流量調節部421a〜424aにて流量調節された後、第2の分配流路402側から供給されたOガスと混合される。
CFガス、Oガスの各々について、第1の供給流量調節部41a、第2の供給流量調節部41b、及び第1の分配流量調節部421a〜424a、第2の分配流量調節部421b〜424bにより、分流の前後で2段階の流量調節を行うことにより比較的簡易な構成で、第1、第2の処理ガス原料供給部から得られた第1、第2の処理ガス原料を互いに独立した任意の割合で混合して、被処理基板の各位置に供給することができる。その結果、ガラス基板701のエリア毎に、フォトレジスト膜704の端部の傾き対応したOガス/CFガスの流量比でエッチング処理を行うことが可能になる。
CFガスとOガスとを混合して得られたエッチングガスは、ガス供給管43a〜43dを介して各ガスシャワーヘッド部30a〜30dのガス拡散室301に導入される。
ガス/CFガスの流量比について述べると、ガスシャワーヘッド部30aに分配されるエッチングガスは、Oガス/CFガス=1:3〜3:2の範囲内の値、周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dに分配されるエッチングガスは、Oガス/CFガス=1:3〜3:2の範囲内の値に調節される。そして、ガスシャワーヘッド部30aと、周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dとの間に位置するガスシャワーヘッド部30bに分配されるエッチングガスについて、Oガス/CFガスの流量比は、上述の各範囲内の値に調節される。
また後述するように、辺部の周辺ガスシャワーヘッド部30cと、角部の周辺ガスシャワーヘッド部30dとは、Oガス/CFガスの流量比が互いに異なるエッチングガスを供給してもよい。
一方、容器本体10側では真空排気部12より処理空間100内の真空排気を行って、処理空間100内を例えば0.66〜26.6Pa程度の圧力雰囲気に調節する。また載置台13上に載置された被処理基板Gの温度調節を行うと共に、被処理基板Gの裏面側には、熱伝達用のHeガスを供給する。
次いで、第1の高周波電源512から高周波アンテナ5に高周波電力を印加し、これにより金属窓3を介して処理空間100内に均一な誘導電界を生成する。この結果、誘導電界により、処理空間100内でエッチングガスがプラズマ化し、高密度の誘導結合プラズマが生成される。そして、第2の高周波電源152から載置台13に印加されたバイアス用の高周波電力により、プラズマ中のイオンが被処理基板Gに向けて引き込まれ、被処理基板Gのエッチング処理が行われる。
このとき、第1、第2の分配流量調節部421a〜424a、421b〜424bは、天井面である金属窓3の周辺部側に位置する周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dよりも、中央部側に位置するガスシャワーヘッド部30b、30aから供給されるエッチングガス中のOガス濃度が高くなるように、各々、CFガス、Oガスの流量設定がされている。
言い替えると、第1、第2の分配流量調節部421a〜424a、421b〜424bは、SiO膜702やSiN膜703(エッチング対象膜)の上面側にパターニングされたフォトレジスト膜704の端部のテーパー角度の大きさが相違する領域に応じて、当該テーパー角度が大きい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部30c、30dよりも、テーパー角度が小さい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部30b、30aから供給されるエッチングガス中の酸素濃度が高くなるように、各々、CFガス、Oガスの流量が設定されていることになる。
上述のCFガス、Oガスの流量設定により、端部のテーパー角度が大きなフォトレジスト膜704がパターニングされている被処理基板Gの周辺部側の領域では(図1(a))、Oガスの濃度が低いエッチングガスを用いてエッチング処理を行うことが可能となる。この結果、ガラス基板701のSiO膜702、SiN膜703を良好な状態でエッチング除去することができる(図1(b))。
このとき、周辺部側の辺部の周辺ガスシャワーヘッド部30cと、角部の周辺ガスシャワーヘッド部30dとが異なる第1、第2の分配流量調節部423a、424a、423b、424bに接続されていることにより、各周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dに供給されるエッチングガス中のOガスの濃度を相違させることもできる。
一方、端部のテーパー角度が小さなフォトレジスト膜704がパターニングされている、被処理基板Gの中央部側の領域では(図2(a))、Oガスの濃度が高いエッチングガスを用いてエッチング処理を行うことが可能となる。この結果、ガラス基板701からSiO膜702、SiN膜703を良好な状態でエッチング除去することができる(図2(c))。
そして、予め設定した時間だけプラズマ処理を行ったら、各高周波電源512、152からの電力供給、及びCFガス供給部4a、Oガス供給部4bからのCFガス、Oガスの供給を停止するとともに処理空間100内から排気処理を行う。その後、搬入時とは反対の順序で被処理基板Gを搬出する。
本実施の形態に係るプラズマ処理装置1によれば以下の効果がある。CFガス供給部4a、Oガス供給部4bの各々に、CFガス、Oガスの流量調節を行う第1、第2の供給流量調節部41a、41bを設け、さらに、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dに対してこれらCFガス、Oガスを分配する複数の第1、第2の分配流路401、402に対しても、各々、第1、第2の分配流量調節部421a〜424a、421b〜424bを設けている。この結果、共通のCFガス供給部4a、Oガス供給部4bから得られたCFガス、Oガスを任意の割合で混合することが可能となり、これらのガスが所望の割合で混合されたエッチングガスを、被処理基板Gの各位置に供給することができる。これにより、被処理基板Gの被処理面内の位置に応じてパターニングされたフォトレジスト膜704の縦断面形状が異なる場合でも、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30d毎にその縦断面形状に対応した流量比でCFガスとOガスを供給することができるので良好なエッチング処理結果を得ることができる。
ここで、複数のガスシャワーヘッド部30a〜30dからO濃度が異なるエッチングガスを供給することが可能に構成された上述のプラズマ処理装置1は、図1、2を用いて説明した、テーパー残渣71aやエッチング残渣71bの残存が問題となるプロセスにて、エッチング対象膜(上述の例ではケイ素含有膜であるSiO膜702やSiN膜703)を良好な状態で除去するエッチング処理に適用する場合に限定されない。
例えばフォトレジスト膜704の端部に形成される既述の傾きが、エッチング処理された後のパターンに転写される際に、転写された傾きのテーパー角度を揃える目的で前記プラズマ処理装置1を利用することもできる。
図6(a)、7(a)は、薄膜トランジスタの形成が行われる被処理基板Gにおいて、多結晶シリコンまたはモリブデンであるエッチング対象膜707の上面にフォトレジスト膜704をパターニングした例を示している(エッチング対象膜707の下層側の記載は省略してある)。
多結晶シリコン膜またはモリブデン膜であるエッチング対象膜707は、第1の処理ガスである四フッ化炭素(CF)ガス、六フッ化硫黄(SF)ガス、三フッ化窒素(NF)ガス、または塩素(Cl)ガスから少なくとも1つ選択したガスと、第2の処理ガスである酸素(O)ガスとを含むガスをプラズマ化させたエッチングガスを用いて除去することができる。
本例では、既述のケイ素含有膜(SiO膜702やSiN膜703)の除去と同様に、CFガスとOガスとを含むエッチングガスを用いて前記エッチング対象膜707を除去する場合について説明する。
ここで、フォトレジスト膜704のテーパー角度は、フォトレジスト膜704の塗布、現像プロセスの影響を受ける場合もあり、当該プロセスによっては図1(a)、2(a)に示した例とは反対に、被処理基板Gの中央部側にてテーパー角度が大きくなり、周辺部側にてテーパー角度が小さくなる場合もある。図6(a)、7(a)は、このような例を示している。
このようにテーパー角度が異なるフォトレジスト膜704が形成されている被処理基板Gに対し、例えば被処理基板Gの全面にて、CFガス/Oガスの混合比(Oガス濃度)が等しいエッチングガスを供給してエッチング処理を行う場合について検討する。
フォトレジスト膜704を利用したエッチング処理においては、エッチングガスに含まれるOガスの作用により、フォトレジスト膜704を徐々にアッシングしつつ、エッチング対象膜707のエッチングが進行する。このため、エッチングガスに含まれるOガスの濃度を制御することで、エッチング対象膜707のエッチング中における、フォトレジスト膜704のアッシングレートを変更することができる。
このとき、被処理基板Gの中央部側と周辺部側との間でエッチングガス中のOガスの濃度がほぼ等しいと、各位置におけるフォトレジスト膜704の単位時間当たりのアッシング量がほぼ同じ条件下でエッチングが進行する。
この結果、フォトレジスト膜704のテーパー角度が相違した状態のままエッチングが行われるので、パターン707aに転写されるテーパー角度についても、被処理基板Gの面内で相違した状態となる。即ち、被処理基板Gの中央部側に形成されるパターン707aの端部のテーパー角度θが、周辺部側に形成されるパターン707aの端部のテーパー角度θよりも大きくなる不揃いが生じる(図6(b)、7(b))。
一方、エッチング処理に続く後段の処理からの要請などにより、多結晶シリコンやモリブデンのパターン707aのテーパー角度を、被処理基板Gの面内でできるだけ揃える必要性が生じる場合もある。図3を用いて説明したプラズマ処理装置1は、このような場合においても活用することができる。
この場合は、第1の分配流量調節部421a〜424aは、所定の処理時間内にエッチング処理が完了するように、各々、CFガスの流量設定がされる。また、第2の分配流量調節部421b〜424bは、天井面である金属窓3の周辺部側に位置する周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dよりも、中央部側に位置するガスシャワーヘッド部30b、30aから供給されるエッチングガス中のOガス濃度が高くなるように、各々、Oガスの流量設定がされる。
言い替えると、第1、第2の分配流量調節部421a〜424a、421b〜424bは、エッチング対象膜707の上面側にパターニングされたフォトレジスト膜704の端部のテーパー角度が小さい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部30c、30dよりも、前記テーパー角度が大きい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部30b、30aから供給されるエッチングガス中の酸素濃度が高くなるように、各々、CFガス、Oガスの流量が設定されていることになる。
上述のCFガス、Oガスの流量設定により、テーパー角度が大きなフォトレジスト膜704がパターニングされている被処理基板Gの中央部側の領域では(図6(a))、Oガスの濃度が高いエッチングガスを用いてエッチング処理が行われ、テーパー角度が小さなフォトレジスト膜704がパターニングされている被処理基板Gの周縁部側の領域では(図7(a))、Oガスの濃度が低いエッチングガスを用いてエッチング処理が行われる。
このとき、テーパー角度が小さなフォトレジスト膜704よりも、テーパー角度が大きなフォトレジスト膜704のアッシング速度が大きくなるので、各領域のテーパー角度の相違が緩和される方向にアッシングが進行する。この結果、これらのフォトレジスト膜704を用いて形成されるパターン707aの端部のテーパー角度θ’、θ’を互いに近づけつつエッチングを行うことができる(図6(c)、図7(c))。
次に、図8、9を参照しながら、第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置1aの構成及び適用プロセスについて説明する。
図8(a)は、処理対象の被処理基板Gの上面の拡大縦断側面図を示している。当該被処理基板Gにおいては、ガラス基板701上に、厚さが数百nm程度のアルミニウム膜705が成膜され、さらにその上面に数十nm程度のSiO膜706が形成されている。
そして、SiO膜706の上面には、これらアルミニウム膜705、SiO膜706の積層膜をラインアンドスペース状にエッチングするためのフォトレジスト膜704aがパターニングされている。フォトレジスト膜704aは、ラインアンドスペースのライン幅、及びスペース幅が、各々、数十nm程度となるようにパターニングされている。
上述の構成を備える被処理基板Gに対して、第1の処理ガス原料であり、主エッチングガスでもある塩素(Cl)ガスと、第2の処理ガス原料であり、添加ガスでもある窒素(N)ガス及びハロゲン含有ガスである添加ガス(以下、「ハロゲン含有添加ガス」ともいう)として例えばフルオロホルム(CHF)とを含むガスをプラズマ化して供給することにより、フォトレジスト膜704aによって覆われていない領域のアルミニウム膜705、SiO膜706を除去するエッチング処理が行われる。ここではハロゲン含有添加ガスとしてフルオロホルム(CHF)を用いた例を示したがハロゲン含有添加ガスとしてはCF、CHF、C、BCl、HClなどを用いることができる。
上記の処理が行われる被処理基板Gについて、本発明者らは、被処理基板Gの被処理面内の位置に応じて、エッチング処理を行いやすい領域と、エッチング処理による所望のラインアンドスペースパターン72が得られにくい領域とがあることを見出した。
例えば被処理基板Gの周辺部側においては、図8(b)に示すように、比較的良好なラインアンドスペースパターン72が形成される一方、被処理基板Gの中央部側においては、図8(c)に示すように、エッチング不良による不完全パターン73が形成された。
被処理基板Gの中央部側において、不完全パターン73が形成されてしまう理由は、被処理基板Gの周辺部側に比べて、フォトレジスト膜704aがエッチングされることにより生成されるカーボンの量が多く、また、生成されたカーボンの排気能力が低いためこれらカーボンがフォトレジスト膜704aによって覆われていないアルミニウム膜705、SiO膜706の上に付着してしまい主エッチングガスであるClガスによるエッチング処理が抑制されてしまうことによるものではないかと予想している。
そこで第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置1aは、複数に分割されたガスシャワーヘッド部30a〜30dを用いて、被処理基板Gの各領域に、異なる流量のエッチングガスを供給することが可能な構成を備えている。
図9は、第1の処理ガス原料供給部であるClガス供給部4c(図9には、「第1の処理ガス原料供給部」と表示してある)、及び第2の処理ガス原料供給部であるNガス供給部4d、ハロゲン含有添加ガス供給部4e(図9には、各々、「第2の処理ガス原料供給部(1)、第2の処理ガス原料供給部(2)」と表示してある)から、各ガスシャワーヘッド部30a〜30dへの各ガスの供給経路を模式的に示している。なお、プラズマ処理装置1aの具体的な装置構成は、図3、4を用いて説明したプラズマ処理装置1の場合と同様なので、再度の説明を省略する。また、図9に記載のプラズマ処理装置1a、及び後述の図10に記載のプラズマ処理装置1bにおいて、図3、4を用いて説明したものと共通の構成要素には、これらの図にて用いたものと共通の符号を付してある。
図9に示すプラズマ処理装置1aは、第1、第2の処理ガス原料のガス種が異なる点、及びNガス供給部4d、ハロゲン含有添加ガス供給部4eから供給された2種類のガスが混合された後、第2の分配流路402にて分流される点が、既述の第1の実施形態に係るプラズマ処理装置1と異なる。また本例では、Nガス/ハロゲン含有添加ガスの流量比はガスシャワーヘッド部30a〜30d間で同じとする一方で、各ガスシャワーヘッド部30a〜30dからのClガスの分配比を相違させることができるように、第1、第2の分配流量調節部421a〜424a、421b〜424bによる流量調節が行われる。
上述の構成を備えるプラズマ処理装置1aによれば、エッチング時にフォトレジスト膜704a起因のカーボンが付着しやすい被処理基板Gの中央部側に位置するガスシャワーヘッド部30aにて、周辺部側に位置する周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dよりも、主エッチングガスであるClガスに対して添加ガスであるNガス及びハロゲン含有添加ガスの分配比を小さくすることにより、フォトレジスト膜704a起因のカーボンの付着を抑えて良好なラインアンドスペースパターン72を得ることが可能となる。
また、周方向に分割された周辺ガスシャワーヘッド部30c、30d間で第1の処理ガス原料である主エッチングガスと第2の処理ガス原料である添加ガスの供給流量を相違させることも可能である。
以上、図3、4、7を用いて説明した第1、第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置1、1aでは、最も外周側の角環状の領域に位置する周辺ガスシャワーヘッド部30c、周辺ガスシャワーヘッド部30dについて、周方向に分割する例を示したが、周方向へ分割された周辺ガスシャワーヘッド部30c、周辺ガスシャワーヘッド部30dは、最外周側の領域に限定されない。
天井面である部分窓30を、径方向に4分割し、最外周よりも1つ内側の各環状の領域を周方向に分割して周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dを配置してもよい。
例えば部分窓30の中心位置から周辺位置までの距離の1/2よりも外周側に位置する領域内であれば、周方向に分割された周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dを設けることにより、排気口103との位置関係に応じたエッチングガス(処理ガス)の流量比調整、供給流量調整による処理結果の向上を図ることができる。
一方で、部分窓30の外周側に位置する周方向に分割することは必須ではない。図10のプラズマ処理装置1bに示すように、矩形形状の部分窓30を、径方向に分割して形成される外周側の領域に配置されるガスシャワーヘッド部30eについて、周方向の分割は行わずに、角環状のガスシャワーヘッド部30eから処理ガスの供給を行ってもよい。
図10は、第1の処理ガス原料である四フッ化ケイ素(SiF)ガス及び四塩化ケイ素(SiCl)ガスと、第2の処理ガス原料である窒素(N)ガスまたは酸素(O)ガスとを含む成膜ガスをプラズマ化して供給することにより、被処理基板G上にSiO膜やSiN膜の成膜処理を行うプラズマ処理装置1bの構成例を示している。
図10には、第1の処理ガス原料供給部としてSiClガス供給部4fとSiFガス供給部4h(図10には、各々、「第1の処理ガス原料供給部(1)、第1の処理ガス原料供給部(2)」と表示してある)とを設け、第2の処理ガス原料供給部としてNガス供給部4gとOガス供給部4iとを設けた場合を例示してある(図10には、各々、「第2の処理ガス原料供給部(1)、第2の処理ガス原料供給部(2)」と表示してある)。SiClガス供給部4f及びSiFガス供給部4hの下流側には、各々、第1の供給流量調節部41a、41cが設けられ、さらに第1の供給流量調節部41a、41cの下流側には、開閉バルブV1、V3を介して3本の第1の分配流路401が共通に接続されている。また、Nガス供給部4g及びOガス供給部4iの下流側には、各々、第1の供給流量調節部41b、41dが設けられ、さらに第1の供給流量調節部41b、41dの下流側には、開閉バルブV2、V4を介して3本の第2の分配流路402が共通に接続されている。
図10に示すプラズマ処理装置1bは、SiClガス供給部4fとSiFガス供給部4hから供給された2種類のガスが混合された後、第1の分配流路401にて分流される点と、Nガス供給部4gとOガス供給部4iのいずれか一方から供給されたガスが、第2の分配流路402にて分流される点とが既述の第1の実施形態に係るプラズマ処理装置1と異なる。Nガス供給部4gとOガス供給部4iのいずれか一方から、NガスとOガスとを切り替えて供給することにより、SiN膜やSiO膜を切り替えて成膜することができる。
なお、プラズマ処理装置1bについても具体的な装置構成は、図3、4を用いて説明したプラズマ処理装置1の場合と同様なので、再度の説明を省略する。
図11は、SiClガス供給部4fやSiFガス供給部4h、Nガス供給部4gが設けられているガスボックスからガスシャワーヘッド部30a、30b、30eに至る経路内の各位置の圧力を示している。
図11中の四角のプロットは、第2の分配流路402を設けずに、第1の分配流量調節部421a〜423aの上流側にSiClガス供給部4f、SiFガス供給部4h、Nガス供給部4gを設け、例えば150sccmに流量調節されたSiFガスと、150sccmに流量調節されたSiClガスと、4000sccmに流量調節されたNガスを混合し、第1の分配流路401を介してガスシャワーヘッド部30a、30b、30eに供給した場合の各位置の圧力を示している。
SiClガスとSiFガスとNガスとを予め混合する場合、MFCである第1の分配流量調節部421a〜423aの上流側の経路内の全圧が33kPa(250torr)程度高くなる。図12に示すSiCl(沸点57.6℃)の蒸気圧曲線によると、当該圧力は25℃よりも高い温度下の蒸気圧である。従って、SiClガスとSiFガスとNガスとの混合ガス(成膜ガス)が流れる第1の分配流量調節部421a〜423aの上流側の配管を加熱しないと、SiClが凝縮してしまうおそれがある。
また、第1の分配流量調節部421a〜423aはコンダクタンスが小さく、第1の分配流量調節部421a〜423aの上流で混合ガスの圧力が高くなるため、蒸気圧の低いSiClガスを正しく供給することが難しいという問題もある。
そこで図10に示すように、SiClガス供給部4fとSiFガス供給部4hから供給されるSiClガスとSiFガス用の第1の分配流路401と、Nガス供給部4gから供給されるNガス供給用の第2の分配流路402とを分離することにより、図11中にひし形のプロットに示すように、第1の分配流量調節部421a〜423aの上流側の経路内の全圧を低下させ、蒸気圧の低いSiClガスの凝縮を抑制すると共にSiClガスを正しく供給することができる。
また、Nガス供給部4gからのNガスの供給と切り替えて、Oガス供給部4iからOガスを供給し、SiClガスとSiFガスとOガスとの混合ガス(成膜ガス)を用いて成膜を行う場合においても、同様の作用効果が得られる。
さらに、SiClガス供給部4fやSiFガス供給部4hから単独でSiClガスやSiFガスを供給する場合に、各々のガスを構成する物質が凝縮し、または正しく供給することが難しいという問題がある場合には、SiClガスまたはSiFガス用の第1の分配流路401と、NガスまたはOガス供給用の第2の分配流路402とを分離してもよい。これにより各物質の凝縮を抑制し、またSiClガスまたはSiFガスを正しく供給することができる。
以上に説明した例では、第1の処理ガス原料の例として、SiClガス及びSiFガスを用いた例を示した。ここで第1の処理ガス原料をSiの原料として利用する場合、採用可能なガス種としては、既述のSiCl、SiFに加え、SiBr、SiFCl、SiHのガス種群から選択されるいずれか1つのガス種、または2つ以上のガス種を組み合わせて用いることもできる。
さらに上述の例では、第2の処理ガス原料の例として、NガスとOガスとを用いた例を示した。ここで第2の処理ガス原料を酸化ガス、窒化ガス、希釈ガス、クリーニングガスとして利用する場合、採用可能なガス種としては、O、N、NO、Ar、He、NFのガス種群から選択されるいずれか1つのガス種、または2つ以上のガス種を組み合わせて用いることもできる。
以上に説明したプラズマ処理装置1bのように、ガスシャワーヘッド部30a、30b、30eよりも上流側の必要性により、SiClガス供給部4fとSiFガス供給部4h(第1の処理ガス原料供給部)、Nガス供給部4gやOガス供給部4i(第2の処理ガス原料供給部)を分離する場合には、外周側のガスシャワーヘッド部30eを周方向に分割することは必要ではない。
但し、膜厚の調整などの観点から、被処理基板Gの角部と辺部など周方向に分割した領域毎に成膜ガスの供給流量や第1、第2の処理ガス原料の流量比を変化させる必要がある場合には、周方向に分割された周辺ガスシャワーヘッド部30c、30dを用いて成膜ガスの供給を行ってもよいことは勿論である。
以上、図3、4、7、8を用いて説明した実施の形態に係るプラズマ処理装置1、1a、1bでは、高周波アンテナ5を用いた誘導電界の形成により処理空間100に供給された処理ガスをプラズマ化する例を示した。但し、処理ガスをプラズマ化する手法は、誘導結合方式に限定されるものではない。
例えば図3に示すプラズマ処理装置1において、高周波アンテナ5の配置に替えて各ガスシャワーヘッド部30a〜30dに第1の高周波電源512を接続し、載置台13と金属窓3(ガスシャワーヘッド部30a〜30d)による平行平板型のプラズマ発生部を構成し、容量結合により処理ガスをプラズマ化してもよい。
また、高周波アンテナ5を用いた誘導結合プラズマを用いる場合であっても、ガスシャワーヘッド部30a〜30d、30eは金属製の部分窓30により構成することは必須の要件ではなく、例えば石英などの誘電体からなる誘電体窓であってもよい。
そして、被処理基板Gに対する処理は、上述のエッチング処理や成膜処理に限定されるものではなく、薄膜トランジスタを形成する際のメタル膜、ITO膜、酸化膜などを形成する他の成膜処理やこれらの膜をエッチングする他のエッチング処理、レジスト膜のアッシング処理などの各種プラズマ処理に用いることができる。
さらに、プラズマ処理装置1、1a、1bは、FPD用の基板Gに限らず、太陽電池パネル用の基板Gに対する上述の各種プラズマ処理にも用いることができる。
矩形形状の金属窓3が短辺と長辺を有するとき周辺ガスシャワーヘッド部30cを長辺側の周辺ガスシャワーヘッド部と短辺側の周辺ガスシャワーヘッド部とに分けてそれぞれ異なる第1の分配流量調節部、第2の分配流量調節部を用いて個別に流量調節されたガスを分配供給しても良い。
第1の分配流量調節部421a〜424a、第2の分配流量調節部421b〜424bとしてMFCを用いたが、これに替えて供給されるガスを所定の圧力比に応じて分配する圧力式分流量制御器及び所定の流量比に応じて分配する流量制御器を用いても良い。
G 被処理基板
30a、30b、30e
ガスシャワーヘッド部
30c、30d
周辺ガスシャワーヘッド部(ガスシャワーヘッド部)
4a CFガス供給部
4b Oガス供給部
4c Clガス供給部
4d Nガス供給部
4e ハロゲン含有添加ガス供給部
4f SiClガス供給部
4g Nガス供給部
4h SiFガス供給部
4i O2ガス供給部
401 第1の分配流路
402 第2の分配流路
41a 第1の供給流量調節部
41b 第2の供給流量調節部
421a〜424a
第1の分配流量調節部
421b〜424b
第2の分配流量調節部
43a〜43d
ガス供給管
5 高周波アンテナ
6 制御部

Claims (11)

  1. 真空排気された処理空間内の被処理基板に対し、プラズマ化された処理ガスによるプラズマ処理を実行するプラズマ処理装置において、
    前記被処理基板が載置される載置台を備え、前記プラズマ処理が実施される処理空間を構成する処理容器と、
    前記処理空間の天井面を構成し、前記天井面を中央部側から周辺部側へ向けて径方向に分割してなる複数の領域に各々設けられ、前記処理空間に処理ガスを供給するガス吐出孔が形成された複数のガスシャワーヘッド部と、
    前記複数のガスシャワーヘッド部から処理空間に供給された処理ガスをプラズマ化するためのプラズマ発生部と、
    前記処理ガスに含まれる、第1の処理ガス原料を供給するための第1の処理ガス原料供給部、及び第2の処理ガス原料を供給するための第2の処理ガス原料供給部と、
    前記第1の処理ガス原料供給部から、前記処理空間に供給される第1の処理ガス原料の流量調節を行うための第1の供給流量調節部と、
    前記第1の供給流量調節部にて流量調節された第1の処理ガス原料を、前記複数のガスシャワーヘッド部に分配して供給するための複数の第1の分配流路に各々設けられ、各ガスシャワーヘッド部に供給される第1の原料ガスの流量調節を行うための複数の第1の分配流量調節部と、
    前記第2の処理ガス原料供給部から、前記処理空間に供給される第2の処理ガス原料の流量調節を行うための第2の供給流量調節部と、
    前記第2の供給流量調節部にて流量調節された第2の処理ガス原料を、前記複数のガスシャワーヘッド部に分配して供給するための複数の第2の分配流路に各々設けられ、各ガスシャワーヘッド部に供給される第2の原料ガスの流量調節を行うための複数の第2の分配流量調節部と、を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記天井面を径方向に分割してなる前記複数の領域のうち、周辺部側の環状の領域には、当該環状の領域を周方向に分割してなる複数の領域に、前記処理空間に処理ガスを供給するガス吐出孔が形成されたガスシャワーヘッド部である複数の周辺ガスシャワーヘッド部が設けられ、
    前記第1の分配流量調節部が設けられた第1の分配流路、及び第2の分配流量調節部が設けられた第2の分配流路からは、前記各周辺ガスシャワーヘッド部に対しても第1の処理ガス原料、第2の処理ガス原料が分配して供給されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記天井面の平面形状が矩形形状であり、前記周辺ガスシャワーヘッド部には、前記矩形形状の角部を含む周辺ガスシャワーヘッド部と、隣り合う前記角部の間に挟まれ、前記矩形形状の辺部を含む周辺ガスシャワーヘッド部とが設けられ、
    前記角部の周辺ガスシャワーヘッド部は、共通の第1、第2の分配流路から前記第1、第2の処理ガス原料が分配して供給され、前記辺部の周辺ガスシャワーヘッド部は、前記角部の周辺ガスシャワーヘッド部とは異なる共通の第1、第2の分配流路から前記第1、第2の処理ガス原料が分配して供給されることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記処理空間内の真空排気を行うための排気口が、前記周辺ガスシャワーヘッド部が設けられた環状の領域の下方位置、または当該下方位置よりも、外方側の位置に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記第2の分配流路は、各々、前記第1の分配流量調節部の下流側の第1の分配流路に合流していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記プラズマ発生部は、前記ガスシャワーヘッド部の上方側に配置され、誘導結合により前記処理ガスをプラズマ化するためのプラズマアンテナであり、
    前記複数のガスシャワーヘッド部は、各々、導電性の部分窓からなる金属窓として構成され、隣り合うガスシャワーヘッド部同士が互いに絶縁されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記処理ガスは、ガラス基板である被処理基板上に形成されたエッチング対象膜をエッチングするためのエッチングガスであって、
    前記第2の処理ガス原料は酸素ガスであることと、
    前記複数の第1、第2の分配流路に設けられた第1、第2の分配流量調節部は、前記エッチング対象膜の上面側にパターニングされたフォトレジスト膜の端部の傾きの大きさが相違する領域に応じて、これらの領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部から供給されるエッチングガスの酸素濃度を変化させるように、前記第1、第2の処理ガス原料の流量設定がされていることと、を特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記エッチング対象膜は、ケイ素含有膜であって、
    前記第1の処理ガス原料が、四フッ化炭素ガスまたは三フッ化窒素ガスの少なくとも一方であることと、
    前記複数の第1、第2の分配流路に設けられた第1、第2の分配流量調節部は、前記エッチング対象膜の上面側にパターニングされたフォトレジスト膜の端部の傾きが大きい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部よりも、前記フォトレジスト膜の端部の傾きが小さい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部から供給されるエッチングガスの酸素濃度が高くなるように、各々、前記第1、第2の処理ガス原料の流量設定がされていることと、を特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記エッチング対象膜は、多結晶シリコン膜またはモリブデン膜であって、
    前記第1の処理ガス原料が、四フッ化炭素ガス、六フッ化硫黄ガス、三フッ化窒素ガスまたは塩素ガスから少なくとも1つ選択したガスであることと、
    前記複数の第1、第2の分配流路に設けられた第1、第2の分配流量調節部は、前記エッチング対象膜の上面側にパターニングされたフォトレジスト膜の端部の傾きが小さい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部よりも、前記フォトレジスト膜の端部の傾きが大きい領域に対してエッチングガスを供給する位置のガスシャワーヘッド部から供給されるエッチングガスの酸素濃度が高くなるように、各々、前記第1、第2の処理ガス原料の流量設定がされていることと、を特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記処理ガスは、ガラス基板である被処理基板上に形成されたアルミニウム膜、及びその上層側の二酸化ケイ素膜をエッチングするためのエッチングガスであって、
    前記第1の処理ガス原料が塩素ガスであり、前記第2の処理ガス原料が窒素ガス及びハロゲン含有ガスであることと、
    前記複数の第1、第2の分配流路に設けられた第1、第2の分配流量調節部は、前記天井面の周辺部側に位置するガスシャワーヘッド部よりも、中央部側に位置するガスシャワーヘッド部から供給されるエッチングガスの塩素ガスに対する窒素ガス及びハロゲン含有ガスの分配比が小さくなるように、各々、前記第1、第2の処理ガス原料の流量設定がされていることと、を特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記処理ガスは、ガラス基板である被処理基板上に形成されたケイ素含有膜を成膜するための成膜ガスであって、
    前記第1の処理ガス原料が、四フッ化ケイ素ガスまたは四塩化ケイ素ガスの少なくとも一方であり、前記第2の処理ガス原料が窒素ガスまたは酸素ガスであることと、
    前記第2の分配流路は、各々、前記第1の分配流量調節部の下流側の第1の分配流路に合流していることと、
    前記第1の分配流量調節部及び第1の分配流量調節部は、当該第1の分配流量調節部から第1の分配流量調節部に至る流路内の圧力が、室温下における前記第1の処理ガス原料の蒸気圧よりも低い圧力に維持される流量の第1の処理ガス原料を供給するように流量設定がされていることと、を特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
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