JP2016224220A - 表示装置 - Google Patents

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Sumuto Hori
澄人 堀
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孝洋 落合
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Abstract

【課題】信頼性の向上が可能な表示装置を提供する。【解決手段】画像を表示する表示領域及び表示領域より外側の周辺領域NDAにわたって配置されるとともに周辺領域NDAに凸部T1,T2を有する有機絶縁膜13と、周辺領域NDAにおいて有機絶縁膜13より上層に形成された第1遮光層LS1,LS2と、を備える第1基板ARと、第1遮光層LS1,LS2と対向する位置に第1溝部D1,D2が形成された第2遮光層BMを備える第2基板CTと、周辺領域NDAに位置し、第1溝部D1,D2と第1遮光層LS1,LS2との間で第1基板ARと第2基板CTとを接着するシール材SEと、を備える表示装置。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。
近年、液晶表示装置などの表示装置は、各種分野で利用されている。ところで、対向基板とブラックマトリクスの界面からの水分侵入を抑制するために、シール材の周辺にブラックマトリクスのない領域であるBMスリットを形成する技術、及び、BMスリットからの光漏れを抑制するために、アレイ基板上のBMスリットと対向する位置に、遮光金属を配置する技術が知られている。
特開2014−26199号公報
本実施形態の目的は、信頼性の向上が可能な表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
画像を表示する表示領域及び前記表示領域より外側の周辺領域にわたって配置されるとともに周辺領域に凸部を有する有機絶縁膜と、前記周辺領域において前記有機絶縁膜より上層に形成された第1遮光層と、を備える第1基板と、前記第1遮光層と対向する位置に第1溝部が形成された第2遮光層を備える第2基板と、前記周辺領域に位置し、前記第1溝部と前記第1遮光層との間で前記第1基板と前記第2基板とを接着するシール材と、を備える表示装置が提供される。
図1は、本実施形態の表示装置の構成を示す図である。 図2は、図1に示したアレイ基板の構成を示す平面図である。 図3は、図2に示したアレイ基板における第1遮光層と凸部との位置関係を説明するための平面図である。 図4は、図1に示した対向基板の構成を示す平面図である。 図5は、図2の線IV−IVに沿った表示パネルの周辺領域における構造を示す断面図である。 図6は、本実施形態に係るアレイ基板の構成を示す断面図である。 図7は、アレイ基板の第1構成例を示す断面図である。 図8は、アレイ基板の第2構成例を示す断面図である。 図9は、アレイ基板の第3構成例を示す断面図である。 図10は、他の実施形態に係る表示パネルを示す断面図である。 図11は、本実施形態の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態及びその変形例について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
まず、本実施形態に係る表示装置DSPについて説明する。図1は、本実施形態の表示装置DSPの構成を示す図である。なお、本実施形態においては、表示装置DSPが液晶表示パネルを備える場合について説明する。この表示装置は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ、テレビ受像装置、車載装置、ゲーム機器等の種々の装置に用いることができる。なお、本実施形態にて開示する主要な構成は、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等を有する自発光型の表示装置、電気泳動素子等を有する電子ペーパ型の表示装置、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を応用した表示装置、或いはエレクトロクロミズムを応用した表示装置などにも適用可能である。
ここで、第1方向X及び第2方向Yは、互いに交差する方向である。本実施形態において、第1方向X及び第2方向Yは、互いに直交している。なお、本明細書において、第1方向X及び第2方向Yとは、図中の矢印の方向に限定されるものではなく、矢印の180度反対の方向も含むものとする。
表示装置DSPは、表示パネルPNLを備えている。表示パネルPNLは、アレイ基板(第1基板)ARと、アレイ基板ARに所定の隙間を置いて対向配置された対向基板(第2基板)CTと、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された後述する液晶層と、を備えている。アレイ基板ARと対向基板CTとは、これらの間に所定のセルギャップを形成した状態で接着されている。表示パネルPNLは、画像を表示する表示領域DAと、表示領域DAの外側の周辺領域NDAと、を備えている。表示領域DAは、複数の画素PXによって構成されている。
アレイ基板ARは、表示領域DAにおいて、第1方向Xに沿って延出したゲート配線G、第2方向Yに沿って延出したソース配線S、各画素PXにおいてゲート配線G及びソース配線Sと電気的に接続されたスイッチング素子SW、各画素PXにおいてスイッチング素子SWと電気的に接続された画素電極PEなどを備えている。共通電極CEは、アレイ基板AR及び対向基板CTの少なくとも一方に備えられ、コモン電位あるいは接地電位の端子VCOMと電気的に接続されている。
なお、表示パネルPNLの詳細な構成については説明を省略するが、TN(Twisted Nematic)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モード、VA(Vertical Aligned)モードなどの基板主面(X−Y平面)の法線に沿った縦電界を利用するモード、あるいは、基板主面に対して斜め方向に傾斜した傾斜電界を利用する表示モードでは、画素電極PEがアレイ基板ARに備えられる一方で、共通電極CEが対向基板CTに備えられている。また、IPS(In−Plane Switching)モード、IPSモードの1つであるFFS(Fringe Field Switching)モードなどの基板主面に沿った横電界を利用するモードでは、画素電極PE及び共通電極CEの双方がアレイ基板ARに備えられている。さらには、表示パネルPNLは、上記の縦電界、横電界、及び、傾斜電界を適宜組み合わせて利用する表示モードに対応した構成を有していても良い。
また、表示パネルPNLは、その背面側に配置されたバックライトユニットからの光を選択的に透過することによって画像を表示する透過型パネルとして構成されても良いし、表示パネルPNLに入射する外光を選択的に反射することによって画像を表示する反射型パネルとして構成されても良いし、透過型及び反射型を組み合わせた半透過型パネルとして構成されても良い。
駆動部2は、表示パネルPNLの駆動に必要な信号供給源であり、周辺領域NDAに位置している。図示した例では、駆動部2は、対向基板CTの1つの基板端部CTEよりも外側に延出したアレイ基板ARの実装部MTに実装されている。実装部MTは、アレイ基板ARの1つの基板端部AREに沿って形成されている。この実装部MTは、詳述しないが、信号供給源と接続するためのパッドを有している。パッドには、上記のゲート配線Gやソース配線Sなどと電気的に接続されたものが含まれる。なお、図示した例では、対向基板CTの他の3つの基板端部は、アレイ基板ARの他の3つの基板端部と対向している。
表示パネルPNLは、周辺領域NDAにおいて、第1遮光層LSと、導電部ECと、を備えている。第1遮光層LSは、アレイ基板ARにおいて、表示領域DAを囲む周辺領域NDAの全周に亘って連続的に形成されている。導電部ECは、アレイ基板ARにおいて、基板端部AREに沿った位置には形成されず、他の3つの基板端部に沿った周辺領域NDAに形成されている。導電部ECは、第1遮光層LSと電気的に接続されている。導電部ECは、例えば、コモン電位の端子VCOMと電気的に接続されている。
図2は、図1に示したアレイ基板ARの構成を示す平面図である。アレイ基板ARは、周辺領域NDAに導電部EC、第1遮光層LSに相当する遮光層LS1及び遮光層LS2を備えている。図2は、導電部EC、遮光層LS1及び遮光層LS2のX−Y平面における位置関係を示している。図中の遮光層LS1及び遮光層LS2は、図1に示した遮光層LSに相当する。なお、第1遮光層は、図示した例に限らず、1つの遮光層であっても良いし、3つ以上の遮光層を備えていても良い。
遮光層LS1は、周辺領域NDAに連続して形成され、第2方向Yに沿って延出した直線部LS1a及び直線部LS1bと、第1方向Xに沿って延出した直線部LS1c及び直線部LS1dと、を有している。直線部LS1a及び直線部LS1bは、第1方向Xに表示領域DAを挟んで互いに対向している。直線部LS1c及び直線部LS1dは、第2方向Yに表示領域DAを挟んで互いに対向している。直線部LS1a及び直線部LS1bは、直線部LS1c及び直線部LS1dにそれぞれ繋がっている。
遮光層LS2は、遮光層LS1より表示領域DA側に形成されている。遮光層LS2は、周辺領域NDAに連続して形成され、第2方向Yに沿って延出した直線部LS2a及び直線部LS2bと、第1方向Xに沿って延出した直線部LS2c及び直線部LS2dと、を有している。直線部LS2a及び直線部LS2bは、第1方向Xに表示領域DAを挟んで互いに対向している。直線部LS2c及び直線部LS2dは、第2方向Yに表示領域DAを挟んで互いに対向している。直線部LS2a及び直線部LS2bは、直線部LS2c及び直線部LS2dにそれぞれ繋がっている。なお、図示した例では、第1遮光層は、いずれも直線部を有するように形成されているが、少なくとも一部が蛇行していたり、屈曲していたりしても良い。このような第1遮光層と重なる領域には、後述する凸部が形成されている。
導電部ECは、一体的に形成された主要部ECA及び分岐部ECBa、ECBb、ECBcを備えている。主要部ECAは、遮光層LS1及び遮光層LS2より表示領域DA側に形成されている。主要部ECAは、第2方向Yに沿って延出した直線部ECAa及び直線部ECAbと、第1方向Xに沿って延出した直線部ECAcと、を有している。直線部ECAa及び直線部ECAbは、第1方向Xに表示領域DAを挟んで互いに対向している。直線部ECAa及び直線部ECAbは、直線部ECAcに繋がっている。
分岐部ECBaは、直線部ECAaから分岐し、直線部LS1a及び直線部LS2aに向かって第1方向Xに延出している。分岐部ECBaは、直線部LS1a及び直線部LS2aに重なっている。分岐部ECBbは、直線部ECAbから分岐し、直線部LS1b及び直線部LS2bに向かって第1方向Xに延出している。分岐部ECBbは、直線部LS1b及び直線部LS2bに重なっている。分岐部ECBcは、直線部ECAcから分岐し、直線部LS1c及び直線部LS2cに向かって第2方向Yに延出している。分岐部ECBcは、直線部LS1c及び直線部LS2cに重なっている。
図3は、図2に示したアレイ基板ARにおける第1遮光層LSと凸部Tとの位置関係を説明するための平面図である。
すなわち、アレイ基板ARは、周辺領域NDAにおいて、凸部Tとして、凸部T1及びT2を有している。これらの凸部T1及びT2は、表示領域DAを囲む矩形状に形成されている。上記の通り、第1遮光層LSである遮光層LS1及びLS2は、周辺領域NDAにおいて表示領域DAを囲む矩形状に形成されている。凸部T1は遮光層LS1と重なる位置に形成され、また、凸部T2は遮光層LS2と重なる位置に形成されている。
図4は、図1に示した対向基板CTの構成を示す平面図である。対向基板CTは、第2遮光層に相当する遮光層BMを備えている。遮光層BMは、周辺領域NDAの全周に亘って連続して形成され、右上がり斜線で示されている。遮光層BMは、周辺領域NDAにおいて、溝部D1及びD2を備えている。また、溝部D1及びD2は、後述するが、遮光層BMを覆うオーバーコート層にも形成されている。なお、溝部は、図示した例に限らず、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。但し、溝部の本数は、第1遮光層の本数と一致するか、第1遮光層の本数より少なく設定される。
溝部D1は、周辺領域NDAの全周に亘って形成され、第2方向Yに沿って延出した直線部D1a及び直線部D1bと、第1方向Xに沿って延出した直線部D1c及び直線部D1dと、を有している。直線部D1a及び直線部D1bは、直線部D1c及び直線部D1dにそれぞれ繋がっている。直線部D1a及び直線部D1bは、第1方向Xに表示領域DAを挟んで互いに対向している。直線部D1c及び直線部D1dは、第2方向Yに表示領域DAを挟んで互いに対向している。
溝部D2は、溝部D1より内側に形成されている。溝部D2は、周辺領域NDAの全周に亘って形成され、第2方向Yに沿って延出した直線部D2a及び直線部D2bと、第1方向Xに沿って延出した直線部D2c及び直線部D2dと、を有している。直線部D2a及び直線部D2bは、直線部D2c及び直線部D2dにそれぞれ繋がっている。直線部D2a及び直線部D2bは、第1方向Xに表示領域DAを挟んで互いに対向している。直線部D2c及び直線部D2dは、第2方向Yに表示領域DAを挟んで互いに対向している。
図2に示した遮光層LS1は、溝部D1と対向している。すなわち、直線部LS1aは直線部D1aと対向し、直線部LS1bは直線部D1bと対向し、直線部LS1cは直線部D1cと対向し、直線部LS1dは直線部D1dと対向している。また、遮光層LS2は、溝部D2と対向している。すなわち、直線部LS2aは直線部D2aと対向し、直線部LS2bは直線部D2bと対向し、直線部LS2cは直線部D2cと対向し、直線部LS2dは直線部D2dと対向している。なお、図示した例では、溝部は、いずれも直線部を有するように形成されているが、少なくとも一部が蛇行していたり、屈曲していたりしても良く、第1遮光層と同一形状であることが望ましい。また、第1遮光層の幅は、対向する溝部の幅よりも大きいことが望ましい。
図5は、図2の線IV−IVに沿った表示パネルPNLの周辺領域NDAにおける構造を示す断面図である。以下、アレイ基板ARの説明において、「上」とは、対向基板CTに近接する側を意味する。
アレイ基板AR及び対向基板CTは、シール材SEによって接着されている。液晶層LQは、アレイ基板AR、対向基板CT、シール材SEによって囲まれた空間に封入されている。
アレイ基板ARは、第1絶縁基板10、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、第3絶縁膜13、導電部EC、第1遮光層LS1、第2遮光層LS2、第1配向膜AL1等を備えている。第1絶縁基板10は、光透過性を有する材料を用いて形成されており、樹脂製でもよいが、ガラス製でも良い。第1絶縁膜11は、第1絶縁基板10上に形成されている。第2絶縁膜12は、第1絶縁膜11上に形成されている。第3絶縁膜13は、第2絶縁膜12上に形成されている。
第3絶縁膜13には、対向基板CT側に突出した凸部T1及びT2が形成されている。凸部T1及びT2は、シール材SEと重なる領域に形成されている。また、凸部T1及びT2は、図2に示した遮光層LS1及びLS2と重なり、周辺領域NDAの全周に亘って連続して形成されている。なお、凸部の個数は、図示した例に限らず、1つでもよいし、3つ以上であっても良い。
第1絶縁膜11及び第2絶縁膜12は、無機絶縁膜に相当し、例えばシリコン酸化物(SiO)やシリコン窒化物(SiN)などの無機材料によって形成されている。第3絶縁膜13は、有機絶縁膜に相当し、各種樹脂等の有機材料によって形成されている。
導電部ECは、第3絶縁膜13の上に形成されている。導電部ECの主要部ECAは、凸部T2よりも液晶層LQ側に位置している。導電部ECの分岐部ECBは、凸部T1及びT2に亘って連続して延出している。図示した例では、導電部ECは、シール材SEに接しているが、一部がシール材SEから離間していてもよい。後述するが、この導電部ECは、例えば、アレイ基板ARに備えられる画素電極PEと同一材料で同層に形成される。又は、導電部ECは、アレイ基板ARに共通電極CEが備えられる場合に、共通電極CEと同一材料で同層に形成される。
遮光層LS1は、導電部ECを介して凸部T1の上面及び側面に沿って形成されている。遮光層LS2は、導電部ECを介して凸部T2の上面及び側面に沿って形成されている。遮光層LS1及び遮光層LS2は、金属材料によって形成される。遮光層LS1及び遮光層LS2は、導電部ECと電気的に接続している。なお、アレイ基板ARが画素電極PE及び共通電極CEを備える構成において、画素電極PEと共通電極CEとの間に介在する第4絶縁膜が形成される。このとき、周辺領域NDAにおいて、第4絶縁膜が遮光層LS1及び遮光層LS2を覆う構成、第4絶縁膜が導電部ECと第3絶縁膜13との間に形成される構成、第4絶縁膜が遮光層LS1及び遮光層LS2と導電部ECとの間に形成される構成、あるいは、第4絶縁膜が周辺領域NDAに延在していない構成などが適用可能となる。
第1配向膜AL1は、図示した例では、第3絶縁膜13の上に形成され、アレイ基板ARの液晶層LQに接する面に配置されている。第1配向膜AL1の端部は、シール材SEよりも液晶層LQ側に位置していても良いし、シール材SEと重なっていても良い。導電部ECは、後述する第1配向膜AL1の形成プロセスにおいて、液状の配向膜材料の周辺領域NDAへの過度の広がりを抑制する障壁としても機能する。また、凸部T1及びT2や、遮光層LS1及びLS2も、同様に、障壁として機能する。このため、たとえ配向膜材料が導電部ECを超えて広がったとしても、シール材SEと重なる領域を超える配向膜材料の広がりを抑制できる。
一方、対向基板CTは、第2絶縁基板20、遮光層BM、オーバーコート層OC、第2配向膜AL2等を備えている。第2絶縁基板20は、光透過性を有する材料を用いて形成されており、樹脂製でもよいが、ガラス製でもよい。
遮光層BMは、第2絶縁基板20のアレイ基板ARに対向する側に形成されている。遮光層BMは、詳述しないが表示領域DAにおいて各画素を区画するように形成されている。また、遮光層BMは、周辺領域NDAにおいての概ね全体に亘って延在している。このような遮光層BMは、例えば、黒色顔料を含んだアクリル系樹脂材料やエポキシ系樹脂材料によって形成されている。
溝部D1及びD2は、遮光層BMを第2絶縁基板20まで貫通している。つまり、遮光層BMは、周辺領域NDAにおいて、溝部D1及び溝部D2によって途切れている。換言すると、遮光層BMは、周辺領域NDAにおいて、基板端部10E側に位置する第1セグメントBM1と、第1セグメントBM1より表示領域DA側に位置する第2セグメントBM2と、第2セグメントBM2より表示領域DA側に位置する第3セグメントBM3とに分離されている。溝部D1は凸部T1と対向し、溝部D2は凸部T2と対向している。
オーバーコート層OCは、遮光層BMを覆っている。オーバーコート層OCは、例えば、透明なアクリル系樹脂材料によって形成されている。図示した例では、オーバーコート層OCは、溝部D1及びD2と重なる位置に形成された溝部D11及びD12を有している。溝部D11及びD12は、第2絶縁基板20まで貫通している。つまり、オーバーコート層OCは、周辺領域NDAにおいて、溝部D11及び溝部D12によって途切れている。換言すると、オーバーコート層OCは、周辺領域NDAにおいて、基板端部10E側に位置する第1セグメントOC1と、第1セグメントOC1より表示領域DA側に位置する第2セグメントOC2と、第2セグメントOC2より表示領域DA側に位置する第3セグメントOC3とに分離されている。溝部D1及びD2、及び、溝部D11及びD12は、シール材SEと重なる領域に形成されている。なお、オーバーコート層OCは、溝部D11及びD12を有することなく、周辺領域NDAにおいて連続して形成されていても良い。
第2配向膜AL2は、オーバーコート層OCのアレイ基板ARと対向する側に形成され、対向基板CTの液晶層LQに接する面に配置されている。第2配向膜AL2の端部は、シール材SEよりも液晶層LQ側に位置していても良いし、シール材SEと重なっていても良い。
シール材SEは、アレイ基板ARにおける第3絶縁膜13、導電部EC、遮光層LS1及びLS2などに接するとともに、対向基板CTにおけるオーバーコート層OC、溝部D1及びD2から露出した第2絶縁基板20などに接している。シール材SEは、例えば、紫外線硬化型樹脂材料、あるいは、熱硬化型樹脂材料によって形成されている。また、シール材SEは、例えば、ファイバーFBを含んでいる。ファイバーFBの長さは、溝部D1及びD2の幅と同等以下であることが望ましい。ファイバーFBは、オーバーコート層OCと第3絶縁膜13との間に配置されている。このようなファイバーFBは、周辺領域NDAにおいてアレイ基板AR及び対向基板CTの間に所定のギャップを形成している。また、ファイバーFBは、凸部T1及びT2と溝部D1及びD2との間にも配置されている。遮光層BM及びオーバーコート層OCの膜厚の和が、凸部T1及びT2の膜厚と略等しい場合、凸部T1及びT2と溝部D1及びD2とのギャップは、オーバーコート層OCと第3絶縁膜13とのギャップと同等となる。このため、凸部T1及びT2と溝部D1及びD2との間のファイバーFBも、アレイ基板AR及び対向基板CTの間のギャップ形成に寄与することが可能である。
ここで、本実施形態における数値例を述べる。溝部D1及びD2は、例えば、約60μmの幅を有している。ファイバーFBは、60μm以下の長さを有している。シール材SEは、例えば、800μmの幅を有している。遮光層BMが1.5μmの膜厚を有し、オーバーコート層OCが1〜2μmの膜厚を有しており、遮光層BM及びオーバーコート層OCの膜厚の和は、例えば、約2.5μm〜3.5μm±0.3μmとなる。 バックライトユニットBLは、表示パネルPNLの背面側に配置されている。バックライトユニットBLとしては、種々の形態が適用可能であるが、詳細な構造については説明を省略する。
第1偏光板PL1を含む第1光学素子OD1は、第1絶縁基板10の外面10Aに配置されている。第2偏光板PL2を含む第2光学素子OD2は、第2絶縁基板20の外面20Aに配置されている。
図6は、本実施形態に係るアレイ基板ARの構成を示す断面図である。一例では、横電界を利用する表示モードの表示パネルに適用可能なアレイ基板ARにおける表示領域DA及び周辺領域NDAの構成を示している。
表示領域DAにおいて、アレイ基板ARは、第1絶縁基板10の上に、スイッチング素子SW、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、第3絶縁膜13、共通電極CE,金属層M、第4絶縁膜14、画素電極PE、第1配向膜AL1を備えている。
図示した例では、スイッチング素子SWは、トップゲート型の薄膜トランジスタであるが、この例に限らず、ボトムゲート型の薄膜トランジスタであっても良い。スイッチング素子SWは、第1絶縁基板10の上に配置された半導体層SCを備えている。なお、第1絶縁基板10と半導体層SCとの間に絶縁膜であるアンダーコート層が介在していても良い。半導体層SCは、第1絶縁膜11によって覆われている。
スイッチング素子SWのゲート電極WGは、第1絶縁膜11の上に形成され、半導体層SCの直上に位置している。ゲート電極WGは、ゲート配線Gに電気的に接続され(あるいは、ゲート配線Gと一体的に形成され)、第2絶縁膜12によって覆われている。また、第2絶縁膜12は、第1絶縁膜11の上にも配置されている。ゲート配線G及びゲート電極WGは、第1金属層に含まれる。
スイッチング素子SWのソース電極WS及びドレイン電極WDは、第2絶縁膜12の上に形成されている。また、ソース配線Sも同様に第2絶縁膜12の上に形成されている。図示したソース電極WSは、ソース配線Sに電気的に接続されている(あるいは、ソース配線Sと一体的に形成されている)。ソース電極WS及びドレイン電極WDは、それぞれ第1絶縁膜11及び第2絶縁膜12を貫通するコンタクトホールを通して半導体層SCにコンタクトしている。このような構成のスイッチング素子SWは、ソース配線Sとともに第3絶縁膜13によって覆われている。第3絶縁膜13は、第2絶縁膜12の上にも配置されている。ソース配線S、ソース電極WS及びドレイン電極WDは、第2金属層に含まれる。
共通電極CEは、第3絶縁膜13の上面13Aに形成されている。このような共通電極CEは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの透明な導電材料によって形成されている。
第3金属層Mは、共通電極CEの上に形成されている。第3金属層Mは、対向基板に形成される遮光層と対向する位置、つまり、表示に寄与しない位置に形成されることが望ましい。第3金属層Mは、金属材料によって形成され、例えば、モリブデンとクロムの合金等を用いて形成される。
第4絶縁膜14は、第3金属層M及び共通電極CEの上に配置されている。第3絶縁膜13及び第4絶縁膜14には、ドレイン電極WDまで貫通したコンタクトホールCHが形成されている。第4絶縁膜14は、第3絶縁膜13と比較して薄い膜厚に形成され、例えば、シリコン窒化物などの無機系材料によって形成されている。
画素電極PEは、第4絶縁膜14の上に形成され、共通電極CEと対向している。画素電極PEは、コンタクトホールCHを介してスイッチング素子SWのドレイン電極WDに電気的に接続されている。このような画素電極PEは、例えば、ITOやIZOなどの透明な導電材料によって形成されている。画素電極PEは、第1配向膜AL1によって覆われている。第1配向膜AL1は、第4絶縁膜14の上にも形成されている。
第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、及び、第3絶縁膜13は、表示領域DA及び周辺領域NDAに亘って配置されている。また、図示した例では、第4絶縁膜14は、表示領域DAから周辺領域NDAに亘って配置されている。第4絶縁膜14は、導電部EC、遮光層LS1及びLS2を覆っている。導電部ECの主要部ECAは第3絶縁膜13の上面13Bに形成され、導電部ECの分岐部ECBは第3絶縁膜13の凸部T1及びT2に亘って延出している。このような導電部ECは、例えば共通電極CEと同一材料によって形成されている。遮光層LS1及びLS2は、例えば第3金属層Mと同一材料によって形成されている。なお、遮光層LS1及びLS2は、第1金属層または第2金属層と同一材料によって形成されても良い。
図示した例では、表示領域DAにおける第3絶縁膜13の上面13Aと、周辺領域NDAにおける第3絶縁膜13の上面13Bとは、第1絶縁基板10に対して同等の位置にあり、上面13A及び13Bは同一平面を形成する。このような構成の場合、凸部T1及びT2の上面TTは、上面13A及び13Bよりもさらに上方に位置している。但し、上面13Aは、上面TTと同一平面を形成するような位置関係であっても良い。このような構成の場合、上面13Bは、上面13A及び上面TTよりも下方に位置する。つまり、凸部T1及びT2は、それらの周囲の第3絶縁膜13に凹部を形成することで形成される。更には、凹部の第3絶縁膜13を完全に除去することも可能である。但し、凹部、或いは、凸部が形成された箇所において、第3絶縁膜13の下に駆動回路や配線が設けられている場合は、それら回路や配線を保護するために第3絶縁膜13を残存させておいた方がよい。
本実施形態によれば、アレイ基板ARは、周辺領域NDAに凸部T1及びT2が形成された第3絶縁膜13を備えている。このとき、シール材SEとアレイ基板ARとの界面に凹凸が生じ、凸部T1及びT2が形成されていない場合に対して、シール材SE及びアレイ基板ARの界面の面積が大きくなる。つまり、表示パネルPNLの外部から液晶層LQに向かって、シール材SEとアレイ基板ARとの界面を伝って浸潤する水分の浸潤経路が長くなる。したがって、周辺領域NDAの幅が比較的小さい狭額縁仕様のアレイ基板ARにおいても、液晶層LQへの水分浸入を抑制することが可能である。
また、対向基板CTは、周辺領域NDAに溝部D1及びD2が形成された遮光層BM、及び、溝部D11及びD12が形成されたオーバーコート層OCを備えている。つまり、遮光層BMは、第1セグメントBM1、第2セグメントBM2、第3セグメントBM3に分離されている。また、オーバーコート層OCは、第1セグメントOC1、第2セグメントOC2、第3セグメントOC3に分離されている。そのため、有機絶縁膜である遮光層BM及びオーバーコート層OCを浸潤する水分の浸潤経路を断ち切ることが可能となる。また、シール材SEは、溝部D1及びD2と、溝部D11及びD12を介して第2絶縁基板20に密着している。このため、遮光層BMと第2絶縁基板20との界面、オーバーコート層OCと遮光層BMとの界面、シール材SEとオーバーコート層OCとの界面、及び、シール材SEと第2絶縁基板20との界面において、水分の液晶層LQへの浸入を抑制することが可能である。したがって、狭額縁仕様の対向基板CTにおいても、液晶層LQへの水分浸入を抑制することが可能である。
表示パネルPNLの内部に水分が浸入した場合、液晶層LQの比抵抗の低下を招き、液晶層LQにおいて局所的に液晶分子の配向が乱れ、表示ムラが発生するおそれがある。また、表示パネルPNLに浸入した水分は、各種配線や各種電極の腐食の原因にもなり得る。これに対して、本実施形態では、上記のように、アレイ基板AR及び対向基板CTにおいて、水分の浸入を抑制することが可能となるため、水分が浸入した場合に生じ得る不具合の発生を抑制することができる。したがって、信頼性を向上することが可能な表示パネルPNLを得ることができる。
さらに、本実施形態によれば、遮光層LS1及び遮光層LS2は、溝部D1及びD2とそれぞれ対向している。遮光層LS1及びLS2は、光を透過しない金属材料によって形成されているため、表示パネルPNLの背面に位置するバックライトユニットBLからの光が溝部D1及びD2から漏れるのを抑制することができる。
なお、遮光層LS1及び遮光層LS2は、アレイ基板ARを構成する第1乃至第3金属層のいずれかと同一層に形成される。しかし、溝部D1及びD2に対して斜め方向からの入射光を遮光するためには、遮光層LS1及び遮光層LS2と溝部D1及びD2との距離が離れるほど、遮光層LS1及び遮光層LS2の面積が大きく形成される必要がある。一方で、シール材SEが紫外線硬化型樹脂材料によって形成される場合には、表示パネルPNLの背面側から、シール材を硬化するのに十分な紫外線を照射する必要がある。このため、遮光層LS1及び遮光層LS2の面積が小さいほど好ましい。
本実施形態においては、遮光層LS1及びLS2は、それぞれ凸部T1及びT2の上に形成されている。そのため、遮光層LS1及びLS2は、それぞれ溝部D1及びD2と近い位置に配置され、遮光層LS1及び遮光層LS2は、より小さい面積で溝部D1及びD2からの光漏れを抑制することが可能である。また、シール材SEを硬化するプロセスにおいても、遮光層LS1及びLS2の面積が小さいため、硬化に十分な量の紫外線をシール材SEに照射することが可能となり、シール材の硬化処理を短時間で行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、遮光層LS1及びLS2は、導電部ECと電気的に接続されている。導電部ECは、例えば共通電極CEと同電位に設定されている。したがって、遮光層LS1及びLS2のチャージアップやESD(Electro Static Discharge:静電放電)の発生を抑制することが可能である。
さらに、本実施形態によれば、共通電極CE及び導電部ECは、いずれも第3絶縁膜13上に形成され、同一材料によって形成されている。つまり、導電部ECは、アレイ基板ARの製造工程数を増やすことなく、共通電極CEと同一工程での製造が可能である。
また、遮光層LS1及びLS2は導電部EC上に形成され、第3金属層Mは共通電極CEの上に形成されている。換言すると、遮光層LS1及びLS2と第3金属層Mとは、同一層に位置し、同一材料によって形成されている。つまり、第3金属層Mと遮光層LS1及びLS2は、アレイ基板ARの製造工程を増やすことなく、同一工程での製造が可能である。
次に、表示パネルPNLの製造方法の一例について説明する。
まずアレイ基板ARの製造方法について説明する。すなわち、第1絶縁基板10の上に、第1絶縁膜11、ゲート配線G、第2絶縁膜12、ソース配線S、スイッチング素子SW等を順次形成する。続いて、例えば、ポリアクリレート類、又は感光性樹脂等の有機材料をスピンコート法により塗布する。その後、ハーフトーンマスクを介して有機材料を露光し、この有機材料を現像した後に焼成する。これにより、表示領域DAにおいてはほぼ平坦な上面13Aを有するとともに周辺領域NDAにおいては凸部T1及びT2を有する第3絶縁膜13が形成される。
次に、第3絶縁膜13の上に、ITOをスパッタ成膜する。その後、ITO膜の上にレジストを塗布し、マスク露光にてレジストをパターニングする。その後、レジストをマスクとしてITO膜をエッチングし、レジストを剥離する。これにより、所望のパターンの共通電極CE及び導電部ECが形成される。
次に、モリブデンとクロムの合金(MoCr)をスパッタ成膜する。その後、合金膜の上にレジストを塗布しマスク露光にてレジストをパターニングする。その後、レジストをマスクとして合金膜をエッチングし、レジストを剥離する。これにより、共通電極CEと電気的に接続された第3金属層M、及び、導電部ECの分岐部ECBと電気的に接続された遮光層LS1及びLS2が形成される。
次に、SiNx(xは化学量論的組成に基づく値である)をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により成膜する。その後、SiN膜上にレジストを塗布し、マスク露光にてレジストをパターンニングする。その後、レジストをマスクにして、プラズマを用いたエッチングガスによりSiN膜をドライエッチングし、レジストを剥離する。これにより、コンタクトホールCHなどを有する第4絶縁膜14が形成される。なお、SiN膜上のレジストについては、ハーフトーンマスクを介して露光し、現像することによって形成しても良く、このレジストをマスクとしてSiN膜をエッチングすることで、周辺領域NDAに凹凸を有する第4絶縁膜14を形成することが可能である。
ここでは、周辺領域NDAにおいて、第4絶縁膜14が遮光層LS1及びLS2を覆うように形成される場合について説明したが、第4絶縁膜14が導電部ECと第3絶縁膜13の間に形成される場合や、第4絶縁膜14が遮光層LS1及び遮光層LS2と導電部ECとの間に形成される場合についても、上記した方法で各部材が形成される。
次に対向基板CTの製造方法について説明する。すなわち、第2絶縁基板20の上に、黒色顔料を含んだ樹脂膜をスピンコート法により塗布する。その後、樹脂膜をマスク露光によりパターニングする。これにより、周辺領域NDAに溝部D1及びD2を有する遮光層BMが形成される。
次に、赤色に着色された樹脂膜、緑色に着色された樹脂膜、及び、青色に着色された樹脂膜などをそれぞれスピンコート法により塗布した後に所望の形状にパターニングする。これにより、図示しないカラーフィルタ層が形成される。その後、透明な樹脂膜をスピンコート法により塗布した後に所望の形状にパターンニングする。これにより、周辺領域NDAに溝部D11及びD12を有するオーバーコート層OCが形成される。
続いて、形成された対向基板CTにファイバーFBを含んだシール材SEをディスペンサもしくはスクリーン印刷版を用いて塗布する。シール材SEが塗布された対向基板CTとアレイ基板ARを重ね合わせ、紫外線照射もしくは加熱することによりシール材SEを硬化させる。上述したように、アレイ基板ARのシール材SEと接する面の反対側から紫外線が照射されるが、遮光層LS1及びLS2の面積が小さいため、塗布されたシール材SEのほぼ全体に紫外線が照射される。
なお、ここでは、カラーフィルタ層が対向基板CTに形成される場合について説明したが、カラーフィルタ層はアレイ基板ARに形成されても良い。
次に、本実施形態に係る表示パネルPNLに適用可能なアレイ基板ARの他の構成例について説明する。
図7は、アレイ基板ARの第1構成例を示す断面図である。第1構成例は、図6に示した構成例と比較して、周辺領域NDAにおいて、第3絶縁膜13と導電部ECとの間に第4絶縁膜14が介在している点で異なっている。なお、第1構成例における表示領域DAの構成は、図6に示した構成例と同一であり、同一の参照符号を付して説明を省略する。
周辺領域NDAにおいて、遮光層LS1及びLS2は、第3絶縁膜13の上に形成されている。遮光層LS1及びLS2は、それぞれ凸部T1及びT2を覆っている。第4絶縁膜14は、第3絶縁膜13、遮光層LS1及びLS2を覆っている。導電部ECは、第4絶縁膜14の上に形成されている。導電部ECは、第4絶縁膜14を貫通するコンタクトホールを通り遮光層LS1及びLS2と電気的
に接続されている。
第1構成例においては、第3金属層Mと遮光層LS1及びLS2は、同一材料によって形成されている。つまり、第3金属層Mと遮光層LS1及びLS2は、第3絶縁膜13に共通電極CEが形成された後に同一工程で形成可能である。また、画素電極PE及び導電部ECは、第4絶縁膜14上に形成され、同一材料によって形成されている。つまり、導電部ECは、画素電極PEと同一工程で形成可能である。
このように、第1構成例においても、上記の構成例と同様の効果が得られる。
図8は、アレイ基板ARの第2構成例を示す断面図である。第2構成例は、上記第1構成例と比較して、表示領域DAにおいては共通電極CE及び第3金属層Mが画素電極PEより上に形成され、周辺領域NDAにおいては遮光層LS1及びLS2が導電部ECより上に形成された点で異なっている。
すなわち、表示領域DAにおいては、画素電極PEは、第3絶縁膜13の上に形成されている。画素電極PEは、第3絶縁膜13を貫通するコンタクトホールCHを通り、ドレイン電極WDと電気的に接続されている。第4絶縁膜14は、画素電極PE及び第3絶縁膜13を覆っている。共通電極CEは、第4絶縁膜14の上に形成されている。第3金属層Mは、共通電極CEの上に形成されている。共通電極CE及び第3金属層Mは、第1配向膜AL1によって覆われている。
周辺領域NDAにおいては、第4絶縁膜14は、凸部T1及びT2を含む第3絶縁膜13を覆っている。導電部ECは、第4絶縁膜14の上に形成されている。遮光層LS1及びLS2は、導電部ECの上に形成されている。
第2構成例においては、共通電極CE及び導電部ECは、第4絶縁膜14上に形成され、同一材料によって形成されている。つまり、導電部ECは、共通電極CEと同一工程で形成可能である。また、第3金属層Mと遮光層LS1及びLS2とは、同一材料によって形成されている。つまり、第3金属層Mと遮光層LS1及びLS2は、同一工程で形成可能である。
このように、第2構成例においても、上記の構成例と同様の効果が得られる。
図9は、アレイ基板ARの第3構成例を示す断面図である。第3構成例は、上記第2構成例と比較して、周辺領域NDAにおいて、導電部ECと遮光層LS1及びLS2との間に第4絶縁膜14が介在している点で異なっている。なお、第3構成例における表示領域DAの構成は、第2構成例と同一であり、同一の参照符号を付して説明を省略する。
周辺領域NDAにおいて、導電部ECは、凸部T1及びT2を含む第3絶縁膜13の上に形成されている。第4絶縁膜14は、第3絶縁膜13及び導電部ECを覆っている。遮光層LS1及びLS2は、第4絶縁膜14の上に形成されている。第1遮光層LS1は、導電部ECと第4絶縁膜14を介して凸部T1を覆っている。第2遮光層LS2は、導電部ECと第4絶縁膜14を介して凸部T2を覆っている。
第3構成例においては、画素電極PE及び導電部ECは、第3絶縁膜13上に形成され、同一材料によって形成されている。つまり、導電部ECは、画素電極PEと同一工程で形成可能である。また、遮光層LS1及びLS2は、第4絶縁膜14の上に形成され、第3金属層Mと同一材料によって形成されている。つまり、第3金属層Mと遮光層LS1及びLS2は、第4絶縁膜14の上に共通電極CEが形成された後に、同一工程で形成可能である。
このように、第3構成例においても、上記の構成例と同様の効果が得られる。
図10は、他の実施形態に係る表示パネルPNLを示す断面図である。図示した実施形態は、図5に示した上記実施形態と比較して、凸部T1及びT2が遮光層BMと対向する点で異なっている。
すなわち、凸部T1は、遮光層BMの第2セグメントBM2、及び、オーバーコート層OCの第2セグメントOC2と対向している。凸部T2は、遮光層BMの第3セグメントBM3、及び、オーバーコート層OCの第3セグメントOC3と対向している。導電部ECは、第3絶縁膜13の上に形成されている。遮光層LS1及びLS2は、凸部T1及びT2の上には形成されていない。すなわち、遮光層LS1は、凸部T1よりも液晶層LQから離間する側に位置し、溝部D1及びD11と対向している。第2遮光層LS2は、凸部T1と凸部T2との間に位置し、溝部D2及びD12と対向している。導電部EC、凸部T1及びT2、遮光層LS1及びLS2はいずれも、X−Y平面で見たときに、シール材SEと重なる領域に形成されている。
凸部T1及びT2は、シール材SEに含まれるファイバーFBの長さより小さい幅で形成されることが望ましい。これにより、ファイバーFBは、凸部T1及びT2上にはほとんど配置されない。このため、溝部D1及びD2に対向して配置されたファイバーFBは、アレイ基板AR及び対向基板CTの間のギャップ形成には寄与しないが、オーバーコート層OCと第3絶縁膜13との間に配置されたファイバーFBは、周辺領域NDAにおいてアレイ基板AR及び対向基板CTの間のギャップ形成に寄与している。
このような実施形態においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図11は、本実施形態の変形例を示す図である。図中の(a)は、周辺領域NDAにおけるアレイ基板ARの一部を表す平面図である。アレイ基板ARは、導電部EC、遮光層LS3及びLS4を備えている。遮光層LS3は、一体的に形成された直線部LS3A及び矩形部LS3Bを有している。矩形部LS3Bは、直線部LS3Aよりも幅広に形成され、直線部LS3Aの延出方向に沿って点在している。遮光層LS4は、遮光層LS3より表示領域DA側に形成されている。遮光層LS4は、一体的に形成された直線部LS4A及び矩形部LS4Bを有している。矩形部LS4Bは、直線部LS4Aよりも幅広に形成され、直線部LS4Aの延出方向に沿って点在している。また、図示した例では、遮光層LS3及びLS4は、直線部LS3Aと矩形部LS4Bとが並び、且つ、直線部LS4Aと矩形部LS3Bとが並ぶように配置されている。これらの遮光層LS3及びLS4は、周辺領域NDAの全周に亘って形成されている。導電部ECの主要部ECAは、遮光層LS4より表示領域DA側に形成されている。分岐部ECBは、遮光層LS3及び遮光層LS4と電気的に接されている。
図中の(b)は、周辺領域NDAにおける対向基板CTの一部を表す平面図である。対向基板CTは、遮光層BMを備えている。遮光層BMには、溝部D3及びD4が形成されている。溝部D3は、一方向に沿って並び、それぞれ矩形状に形成されている。溝部D4は、溝部D3より表示領域DA側に形成されている。溝部D4は、一方向に沿って並び、それぞれ矩形状に形成されている。溝部D3は、遮光層LS3の矩形部LS3Bとそれぞれ対向する。溝部D4は、遮光層LS4の矩形部LS4Bとそれぞれ対向する。溝部D3及びD4は、周辺領域NDAの全周に亘って点在して形成されている。なお、直線部LS3A及びLS4Aは、遮光層BMと対向する。
このような変形例においても、遮光層BMに千鳥状に並んだ溝部D3及びD4が形成されていることにより、遮光層BMにおける一直線上の水分の浸潤経路を断ち切ることができ、対向基板CTにおける液晶層への水分浸入を抑制することが可能である。尚、周辺領域NDAの面積を縮小するために、周辺領域NDAに設けられる配線の密度を高める場合がある。そのため、遮光層LSを形成している金属を用いて信号や所定の電位を伝搬するための配線として使用される場合がある。この場合は、それら配線を遮光層の一部として利用することも可能である。更に、それら配線間に設けられた間隙に遮光層LSを設けることも可能である。遮光層LSは周辺領域NDA全周で連続する必要は無く、上述のような配線を避けたり、他の目的で部分的に離間させたりすることも可能である。凸部についても部分的に設けない箇所が存在していてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、信頼性の向上が可能な表示装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
DA…表示領域 NDA…周辺領域 13…第3絶縁膜(有機絶縁膜)
LS1、LS2…遮光層(第1遮光層)
BM…遮光層(第2遮光層)
AR…アレイ基板(第1基板) CT…対向基板(第2基板)
D1、D2…溝部(第1溝部) D11、D12…溝部(第2溝部)
SE…シール材 DSP…表示装置 T1、T2…凸部
G…ゲート配線 S…ソース配線 SW…スイッチング素子
PE…画素電極 14…第4絶縁膜(無機絶縁膜) CE…共通電極
M…金属層(第3金属層) EC…導電部 ECA…主要部 ECB…分岐部
OC…オーバーコート層 FB…ファイバー LQ…液晶層

Claims (16)

  1. 画像を表示する表示領域及び前記表示領域より外側の周辺領域にわたって配置されるとともに周辺領域に凸部を有する有機絶縁膜と、前記周辺領域において前記有機絶縁膜より上層に形成された第1遮光層と、を備える第1基板と、
    前記第1遮光層と対向する位置に第1溝部が形成された第2遮光層を備える第2基板と、
    前記周辺領域に位置し、前記第1溝部と前記第1遮光層との間で前記第1基板と前記第2基板とを接着するシール材と、
    を備える表示装置。
  2. 前記凸部は、前記第1溝部と対向する請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1遮光層は、前記凸部の上面及び側面に形成される請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記凸部は、前記第2遮光層と対向する請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記第1基板は、さらに、ゲート配線を含む第1金属層と、ソース配線を含む第2金属層と、前記ゲート配線、前記ソース配線と電気的に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子と電気的に接続された画素電極と、前記表示領域及び前記周辺領域にわたって配置された無機絶縁膜と、前記無機絶縁膜を介して前記画素電極と対向する共通電極と、前記共通電極上に形成された第3金属層とを備え、
    前記第1遮光層は、前記第1乃至第3金属層のいずれかと同一材料によって形成される請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記第1基板は、さらに、前記周辺領域に位置し前記画素電極または前記共通電極と同一材料によって形成された導電部を備え、
    前記第1遮光層は、前記導電部と電気的に接続される請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記第1遮光層は、前記導電部より上層に形成され、前記無機絶縁膜は、前記第1遮光層及び前記導電部を覆う請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記無機絶縁膜は、前記第1遮光層を覆い、前記導電部は、前記無機絶縁膜の上に形成される請求項6に記載の表示装置。
  9. 前記導電部は、前記無機絶縁膜の上に形成され、前記第1遮光層は、前記導電部の上に形成される請求項6に記載の表示装置。
  10. 前記無機絶縁膜は、前記導電部を覆い、前記第1遮光層は、前記無機絶縁膜の上に形成される請求項6に記載の表示装置。
  11. 前記導電部は、前記周辺領域において前記第1遮光層より前記表示領域側に形成される主要部と、前記主要部と一体的に形成され、前記第1遮光層と電気的に接続された分岐部と、を備える請求項6に記載の表示装置。
  12. 前記第2基板は、さらに、前記第2遮光層を覆うオーバーコート層を備え、
    前記オーバーコート層は、前記第1溝部と重なる位置に第2溝部を有する請求項1に記載の表示装置。
  13. 前記第1遮光層、前記第1溝部及び前記第2溝部は、前記周辺領域の全周に亘って連続して形成される請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記第1溝部及び前記第2溝部は、前記周辺領域に亘って点在している請求項12に記載の表示装置。
  15. 前記シール材は、前記第1溝部の幅より長さの短いファイバーを含む請求項1に記載の表示装置。
  16. さらに、前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層を備える請求項1に記載の表示装置。
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