JP2016223107A - 止水部材、薄肉成形体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
当該止水部材は、各種の構造下地材との馴染み性、具体的には、伸び、柔軟性、密着性などの性質が必要とされる。例えば、構造下地材が木材である場合、木材自体に捻じれや曲りがあるので、止水部材はそれに追従する馴染み性が必要となってくる。更に、構造下地材が角部を有するものである場合、角部の角度に合わせて、止水部材がピッタリと当接する馴染み性が必要となる。
この止水部材は、通常、構造下地材の形状に合わせて少なくとも一箇所に屈曲部を有する一体成形品であるので(図1〜図3参照)、押出成形法で製造することは困難であり、射出成形法で製造されていた。押出成形法でも一部作られていたが、それは屈曲部を有さない形状のものに限られていた(特許文献3)。
一方、当該部材は、構造下地材と窓枠や化粧材との間に介在させる材料であるため、通常、0.5〜1.0mmの厚さの薄肉成形体である。厚みが大きい成形体である場合、厚みに起因する隙間が生じるので、雨水などの防水という本来の目的が達成されなくなる。このような薄肉の成形体を射出成形法で製造るためには、金型内への流動性が高く金型内の隅々まで充填できる樹脂を選択する必要があり、従来、低密度ポリエチレン系樹脂が用いられていた。
また、メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してオレフィン系熱可塑性エラストマーが20〜35質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して得られることを特徴とする薄肉成形体が提供される。
更に、メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、MFRが5〜65g/10minであるポリプロピレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してポリプロピレン系樹脂が5〜20質量部、オレフィン系熱可塑性エラストマーが5〜25質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して得られることを特徴とする薄肉成形体が提供される。
1)耐候剤が、更に樹脂組成物中の樹脂100質量部に対して0.1〜5重量部含まれること、
2)耐候剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンソフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、またはサチレート系紫外線吸収剤であること
が好適である。
更にまた、メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーとを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してオレフィン系熱可塑性エラストマーが20〜35質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して薄肉成形体を製造することを特徴とする薄肉成形体の製造方法が提供される。
更にまた、メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、MFRが5〜65g/10minであるポリプロピレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してポリプロピレン系樹脂が5〜20質量部、オレフィン系熱可塑性エラストマーが5〜25質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して薄肉成形体を製造することを特徴とする薄肉成形体の製造方法が提供される。
3)耐候剤が、更に樹脂組成物中の樹脂100質量部に対して0.1〜5重量部含まれること、
4)耐候剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンソフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、またはサチレート系紫外線吸収剤であること
が好適である。
また、かかる薄肉成形体を効率且つ精度良く一体成形で製造でき、その製造に好適な樹脂組成物を提供する。
本発明における射出成形用樹脂組成物は、低密度ポリエチレン系樹脂を母材樹脂として含有するが、当該低密度ポリエチレン系樹脂は、そのメルトマスフローレイト(MFR)が、30g/10min〜150g/10min(JIS K6922−1)であることが、金型の隅々までに溶融した樹脂組成物を行きわたらせて厚みが均質な薄肉成形体を効率良く射出成形法で製造するため、並びに、伸びや柔軟性の物性を満足させるために必要である。
上記理由から、当該低密度ポリエチレン系樹脂のMFRが、50g/10min〜150g/10minであることが、特に60g/10min〜150g/10minであることが好ましい。
低密度ポリエチレン系樹脂としては、繰り返し単位のエチレンがランダムに分岐を持って結合し、その分岐構造から結晶化があまり進まず、融点が低く柔らかい性質を持ち、一般にその密度が0.910以上、0.930未満とされている低密度ポリエチレン樹脂(PE−LD)を挙げることができる。しかしながら、このPE−LDを構造の基本とするも、その物性を改良するためのプロピレンやブテンー1などの他の重合性単量体と共重合した低密度ポリエチレン共重合樹脂も含まれる。
当該低密度ポリエチレン系樹脂は多くのものが市販されているので、上記MFRを勘案して購入し使用することができる。例えば、PE−LDとして、ペトロセン209(MFR=45)、同248(MFR=58)、同249(MFR=70)、同353(MFR=145)等が東ソー社より、ノバラックLDLJ902(MFR=45)が日本ポリエチレン社より販売されている。
本発明における射出成形用樹脂組成物は、上記低密度ポリエチレン系樹脂100質量部に対して5〜20質量部のポリプロピレン系樹脂を含有させる点に特徴がある。ポリプロピレン系樹脂が5質量部未満である場合は耐熱性の向上に効果がなく外気の熱により止水部材が変形を起こす。20質量部を超えると伸びや柔軟性が減少して馴染み性が低下する。その結果、何れの場合にも下地との間に隙間が発生したり、防水シートとの重ね貼りがし難くなり、止水部材としての防水機能が劣る。
当該ポリプロピレン系樹脂は、そのメルトマスフローレイト(MFR)が、5g/10min〜65g/10min(JIS K7210)であることが、低密度ポリエチレン系樹脂との流動性を近似させて、厚みが均一な薄肉成形体を効率良く射出成形法で製造するために必要である。
上記理由から、当該ポリプロピレン系樹脂のMFRが、8g/10min〜45g/10minであることが、特に10g/10min〜30g/10minであることが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂としては、繰り返し単位がプロピレンのみからなる単独ポリプロピレン樹脂(PP)のみならず、このPPの構造を基本とするも、その物性を改良するためのエチレンやブテンー1などの他の重合性単量体と共重合したポリプロピレン共重合樹脂も含まれる。
当該ポリプロピレン系樹脂は多くのものが市販されているので、上記MFRを勘案して購入し使用することができる。例えば、プライムポリマー社からプライムポリプロJシリーズとして各種MFRの単独重合樹脂や共重合樹脂が販売されている。また、住友化学社から、住友ノーブレンシリーズとして各種樹脂が販売され、具体的には、住友ノーブレンAZ564(MFR=28)が挙げられる。
本発明における射出成形用樹脂組成物は、上記低密度ポリエチレン系樹脂100質量部に対して20〜35質量部のオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有させる点に特徴がある。オレフィン系熱可塑性エラストマーが20質量未満である場合は耐熱性の向上並びに伸びや柔軟性の向上に効果がなく、35質量%を超えると柔らかすぎて、形状が保持されにくい。
当該オレフィン系熱可塑性エラストマーは、そのメルトマスフローレイト(MFR)が、1g/10min〜20g/10min(JIS K7210)であることが、低密度ポリエチレン系樹脂との流動性を近似させて、厚みが均一な薄肉成形体を効率良く射出成形法で製造するために必要である。
上記理由から、当該オレフィン系熱可塑性エラストマーのMFRが、4g/10min〜15g/10minであることが、特に10g/10min〜12g/10minであることが好ましい。
オレフィン系熱可塑性エラストマーとは、PPやPEをマトリックスとしてエチレンプロピレンゴムやエチレンプロピレンジエンゴムなどのオレフィン系ゴムをマトリックス中に微分散したゴム弾性を有する樹脂である。
当該オレフィン系熱可塑性エラストマーは多くのものが市販されているので、上記MFRを勘案して購入し使用することができる。例えば、三菱化学社から、サーモランシリーズとして各種MFR、各種物性の樹脂が販売されている。
本発明における射出成形用樹脂組成物は、上記のとおり、低密度ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とから、或いは、低密度ポリエチレン系樹脂とオレフィン系熱可塑性エラストマーとから、または低密度ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂およびオレフィン系熱可塑性エラストマーとからなる。従って、上記三種の樹脂成分以外は実質的には含まれないが、本発明の目的、効果を損なわない範囲で他の樹脂を配合しても構わない。
なお、本発明の樹脂組成物が、低密度ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系およびオレフィン系熱可塑性エラストマーとからなる場合は、厚みが均質な薄肉成形体を効率良く射出成形法で製造するため、並びに、耐熱性、伸び、柔軟性等の物性を満足させるために、低密度ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、およびオレフィン系熱可塑性エラストマーを、各々低密度ポリエチレン系樹脂100質量部に対してポリプロピレン系樹脂が5〜20質量部、オレフィン系熱可塑性エラストマーが5〜25質量部となる量で含有させることが必要である。
耐候剤としては、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾールなどベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;ベンソフェノン系紫外線吸収剤;2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾエート系紫外線吸収剤;サチレート系紫外線吸収剤;トリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられるが、低密度ポリエチレン系樹脂との相溶性を考量して、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好適である。これら耐候剤は、例えば、アデカ社よりアデカスタブLAシリーズとして市販されている。
上記樹脂組成物を使用して射出成型法で薄肉成形体を製造する方法は、特に制限はなく、広く公知の方法を採用できる。
具体的には、樹脂を加熱溶融させ、金型内へ射出する射出ユニット;金型;並びに金型の開閉、突き出しを行う型締ユニットとから基本構成される射出成形装置を使用して薄肉成形体を得る。溶融や成形時の温度は、用いる樹脂組成物の溶融温度やMFR等を勘案して適宜決定されるが、通常、80〜120℃で溶融し、金型温度を20〜70℃に設定し、射出速度1〜3mm/secで射出成形される。
上記射出成形によって得られる薄肉成形体は、通常、その厚みが1.0mm以下の成形体であり、止水部材などの屈曲部を有する建築部材、屈曲部を有する工業用部材や家電製品部材などとして有用である。特に建築材料である止水部材として使用する場合は、その厚みを0.05〜1.0mmとする必要がある。厚みが0.05mm未満では雨水の侵入を防御できなく。1.0mmを超えると、構造下地材との間或いは止水部材の上に設置される窓枠、壁、サイディング材等との間に隙間が生じて漏水の原因となるので好ましくない。止水効果を効果的に発揮させ、且つ施工性後の納まりを良くするために、0.1〜0.8mmが好ましく、0.2〜0.7mmが特に好ましい。更に、当該止水部材が少なくとも一つの屈曲部、通常二つ或いは三つの屈曲部を有する多面形状の部材である場合に、一体成形できるので極めて有効である。
(A)低密度ポリエチレン系樹脂:
A−1:東ソー社製「ペトロセン249」
MFR=70g/10分、密度=0.916g/cm3
A−2:東ソー社製「ペトロセン353」
MFR=145g/10分、密度=0.915g/cm3
(B)ポリプロピレン系樹脂
B−1:住友化学社製「ノーブレンAZ564」
MFR=28g/10分、密度=0.900g/cm3
B−2:プライムポリマー社製「プライムポリプロJ−750HP」
MFR=14g/10分、密度=0.900g/cm3
(C)オレフィン系熱可塑性エラストマー
C−1:三菱化学社製「サーモラン 3855B/N」
MFR=12g/10分、密度=0.89g/cm3
(D)耐候剤
D−1:ADEKA製「アダカスタブLA-29」;ベンゾトリアゾール系
〔射出成形用樹脂組成物の調製〕
表1で示す処方に従って、乾式ボールミル機中に各成分を投入して攪拌した。その後、加熱混合(コンパウンド)し、ペレットと呼ばれる顆粒状の射出成形用の樹脂組成物を調製した。
〔射出成形〕
ソデック社製射出成形装置を使用して射出成形を行った。先ず、ホッパーに上記ペレット状の樹脂組成物を投入し、押出機の温度を150〜220℃に設定して樹脂を溶融し、次いで当該溶融樹脂を金型温度が約50℃に設定された成形機中に、射出速度2mm/secで射出し、次いで40秒〜50秒冷却して、図2に示すサッシ用角部材(水返し部厚み0.5mm、前面部厚み0.3mm)である射出成形体を作製した。
(1)引張り強度・伸び率の測定
JIS K 7113‐1995に準じて、初期および耐久処理後の試験片の引張り強度、伸び率を測定した。
試験片:2号形試験片2号
試験室の温湿度:20℃、65%RH
耐久処理の条件:
促進暴露後に加熱処理する。
促進暴露:JIS A 6111
光源:サンシャインカーボンアークランプ(63℃×44MJ)
加熱処理:JIS K 7212 準用(80℃×100日)
(2)耐水度(耐水圧)
JIS L 1092 B法(高水圧法)に準じて、初期試験片及び上記耐久処理後の試験片の耐水度を測定した。この耐水度は、試験片の水漏れが三か所出た時の水圧を示し止水性の指標となる物性である。
(3):熱変形試験
熱風乾燥機((株)いすゞ製作所 熱風循環式定温乾燥機;ハローそよかぜ EPSF-220L)に試験体を入れ、90℃雰囲気下に置き、変形具合を確認した。
○:波打ち(変形)がほとんど見られない。
×:大きく波打ち(変形)した。
表1に示す処方に従い、実施例1に準じて低密度ポリエチレン系樹脂を母材とする薄肉の射出成形体を作製した。実施例2〜4、および比較例1においては図2に示すサッシ用角部材を、実施例5〜7においては図3に示す笠木を作製した。
得られた成形体の物性も同様にして測定し、その結果を表2に示す。
実施例5,6は、低密度ポリエチレン系樹脂とオレフィン系熱可塑性エラストマーとを含有させた場合であり、伸び率および耐水圧が極めて高く止水性に非常に優れることを示し、耐久性も高い。更に熱変形性試験から十分な耐熱性を有することが認識できる。
実施例7は、低密度ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とオレフィン系熱可塑性エラストマーとの三種の樹脂を含有させた場合であり、伸び率および耐水圧が高く止水性に優れることを示し、耐久性も高い。更に熱変形性試験から十分な耐熱性を有することが認識でき、物性バランスのとれた薄肉成形体が得られた。
比較例1は、ポリプロピレン系樹脂もオレフィン系熱可塑性エラストマーも含まない場合の例であり、耐熱性が極めて悪い。
図4に、実施例1の薄肉成形体の熱変形試験(90℃)24時間後の写真を、図5に、比較例1の薄肉成形体の熱変形試験24時間後(90℃)の写真を示す。
ポリプロピレン系樹脂等を含有していない場合は、熱変形の度合いが大きく耐熱性が極めて低い。一方、ポリプロピレン系樹脂等を含有している場合は、熱変形が小さく、立上部(屈曲部の上の部位)も倒れなかった。
Claims (11)
- メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、およびMFRが5〜65g/10minであるポリプロピレン系樹脂を含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してポリプロピレン系樹脂が5〜20質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して得られることを特徴とする薄肉成形体。
- メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してオレフィン系熱可塑性エラストマーが20〜35質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して得られることを特徴とする薄肉成形体。
- メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、MFRが5〜65g/10minであるポリプロピレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してポリプロピレン系樹脂が5〜20質量部、オレフィン系熱可塑性エラストマーが5〜25質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して得られることを特徴とする薄肉成形体。
- 耐候剤が、更に樹脂組成物中の樹脂100質量部に対して0.1〜5重量部含まれることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の薄肉成形体。
- 耐候剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンソフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、またはサチレート系紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項4に記載の薄肉成形体。
- 請求項1〜5の何れか一項に記載の薄肉成形体からなり、厚みが0.05〜1.0mmであり少なくとも一つ以上の屈曲部を有することを特徴とする止水部材。
- メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、およびMFRが5〜65g/10minであるポリプロピレン系樹脂を含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してポリプロピレン系樹脂が5〜20質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して薄肉成形体を製造することを特徴とする薄肉成形体の製造方法。
- メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーとを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してオレフィン系熱可塑性エラストマーが20〜35質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して薄肉成形体を製造することを特徴とする薄肉成形体の製造方法。
- メルトマスフローレイト(MFR)が30〜150g/10minである低密度ポリエチレン系樹脂、MFRが5〜65g/10minであるポリプロピレン系樹脂、およびMFRが1〜20g/10minであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してなる樹脂組成物であって、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してポリプロピレン系樹脂が5〜20質量部、オレフィン系熱可塑性エラストマーが5〜25質量部含まれる樹脂組成物を射出成形して薄肉成形体を製造することを特徴とする薄肉成形体の製造方法。
- 耐候剤が、更に樹脂組成物中の樹脂100質量部に対して0.1〜5重量部含まれることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の薄肉成形体の製造方法。
- 耐候剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンソフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、またはサチレート系紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項10に記載の薄肉成形体の製造方法。
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