JP2003128852A - 射出成形用ポリエチレン系樹脂組成物およびその射出成形体 - Google Patents
射出成形用ポリエチレン系樹脂組成物およびその射出成形体Info
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Abstract
く、成形サイクル性に優れるポリエチレン系樹脂組成物
およびその射出成形体を提供する。 【解決手段】 密度が特定の範囲であり、メルトフロ−
レートが特定の範囲であり、エチレンおよび炭素数が一
定の範囲であるα−オレフィンからなり、配合量が一定
の範囲であるエチレン−α−オレフィン共重合体、およ
び密度が特定の範囲であり、メルトフローレートが特定
の範囲であり、配合量が一定の範囲である高圧ラジカル
重合法により得られる低密度ポリエチレン、および密度
が特定の範囲であり、メルトフローレートが特定の範囲
であり、エチレン単独重合体またはエチレンと炭素数が
一定の範囲であるα−オレフィンの共重合体であり、配
合量が一定の範囲である高密度ポリエチレンを含有する
射出成形用ポリエチレン系樹脂組成物およびその射出成
形体。
Description
脂組成物およびそれを射出成形して得られる成形体に関
するものである。更に詳しくは、ポリエチレン系樹脂組
成物を射出成形して得られる成形体のそり変形がなく、
成形サイクル性に優れるポリエチレン系樹脂組成物およ
びそれを射出成形して得られる成形体に関するものであ
る。
半固形物、例えば、洗剤、食料品などを収容し保存する
ために用いられる合成樹脂製成形容器として、ポリエチ
レン系樹脂組成物を射出成形して得られる成形体が知ら
れている。
は、ポリエチレン樹脂と、特定の構造を有する安息香酸
系化合物および特定の構造を有する安息香酸系化合物の
酸無水物からなり、成形サイクル性の向上ならびに剛性
あるいは透明性の優れたポリエチレン樹脂組成物、およ
びそれを射出成形することが記載されている。
報に記載されている安息香酸系化合物および安息香酸系
化合物の酸無水物を含むポリエチレン樹脂組成物を射出
成形して得られる成形体には、そり変形が発生すること
があるので、その改良が望まれており、また、成形サイ
クル性についても更なる改良が望まれていた。
エチレン系樹脂組成物を射出成形して得られる成形体の
そり変形がなく、成形サイクル性に優れるポリエチレン
系樹脂組成物およびそれを射出成形して得られる成形体
を提供することにある。
状に鑑み、鋭意検討した結果、密度が特定の範囲であ
り、メルトフロ−レートが特定の範囲であり、エチレン
および炭素数が一定の範囲であるα−オレフィンからな
り、配合量が一定の範囲であるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体、および密度が特定の範囲であり、メルトフ
ローレートが特定の範囲であり、配合量が一定の範囲で
ある高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチ
レン、および密度が特定の範囲であり、メルトフローレ
ートが特定の範囲であり、エチレン単独重合体またはエ
チレンと炭素数が一定の範囲であるα−オレフィンの共
重合体であり、配合量が一定の範囲である高密度ポリエ
チレンを含有する射出成形用ポリエチレン系樹脂組成
物、および、その樹脂組成物を射出成形して得られる成
形体が上記課題を解決できることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
0Kg/m3であり、メルトフロ−レートが0.5〜1
00g/10分であり、エチレンおよび炭素数が3〜1
2のα−オレフィンからなるエチレン−α−オレフィン
共重合体(A)65〜80重量部、および密度が910
〜935Kg/m3であり、メルトフローレートが4〜
20g/10分であり、高圧ラジカル重合法により得ら
れる低密度ポリエチレン(B)5〜30重量部、および
密度が945〜970Kg/m3であり、メルトフロー
レートが20〜50g/10分であり、エチレン単独重
合体またはエチレンと炭素数が3〜12のα−オレフィ
ンの共重合体である高密度ポリエチレン(C)5〜15
重量部を含有する射出成形用ポリエチレン系樹脂組成
物、および、その樹脂組成物を射出成形して得られる成
形体に係るものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。
−オレフィン共重合体(A)は、エチレンおよび炭素数
が3〜12のα−オレフィンからなるエチレン−α−オ
レフィン共重合体であり、炭素数が3〜12のα−オレ
フィンとしては、例えば、プロピレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、
ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−
1、ドデセン−1等が挙げられ、好ましくはプロピレ
ン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−
1、4メチルヘキセン−1、オクテン−1である。これ
らのα−オレフィンは単独で用いてもよく、少なくとも
2種を併用してもよい。
に含まれるα−オレフィンの含有量は、特に制限される
ものではなく、成形体の剛性と強度の観点から、好まし
くは1〜20モル%であり、より好ましくは1〜10モ
ル%である。
ィン共重合体(A)としては、例えば、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチ
レン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1
共重合体等が挙げられ、好ましくは、エチレン−ブテン
−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体であ
る。
ィン共重合体(A)の密度は、860〜930Kg/m
3であり、好ましくは900〜930Kg/m3であり、
より好ましくは910〜930Kg/m3である。
の密度が、860Kg/m3未満の場合、成形体の剛性
が不充分なことがあり、930Kg/m3を超えた場
合、衝撃強度が不充分なことがある。
のメルトフローレート(MFR)は、0.5〜100g
/10分であり、好ましくは2〜50g/10分であ
り、より好ましくは5〜30g/10分である。
のMFRが0.5g/10分未満の場合、射出成形にお
いて押出し負荷が高くなり過ぎたり、成形体の外観を損
なうことがあり、100g/10分を超えた場合、成形
体の剛性や衝撃強度が低下することがある。
成物におけるエチレン−α−オレフィン共重合体(A)
の配合量は、65〜80重量部であり、好ましくは70
〜75重量部である。エチレン−α−オレフィン共重合
体(A)の配合量が65重量部未満の場合、成形体の衝
撃強度が不充分なことがあり、80重量部を超えた場
合、溶融した樹脂組成物の流動性が不充分なことがあ
る。
ィン共重合体(A)の製造方法は、特に限定されるもの
ではなく、公知の触媒を用いる公知の重合方法が挙げら
れる。公知の触媒としては、遷移金属化合物を含む触媒
系等が挙げられ、例えば、遷移金属化合物を含有する固
体触媒成分と有機アルミニウム化合物からなる触媒系、
シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を有する
遷移金属化合物を含む触媒系等が挙げられる。
有機アルミニウム化合物からなる触媒系で用いられる固
体触媒成分としては、例えば、酸化クロム、酸化モリブ
デン、三塩化チタン、四塩化チタンや四塩化チタン−ア
ルキルアルミニウム化合物を含有する固体触媒成分が挙
げられる。シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する
基を有する遷移金属化合物を含む触媒系で用いられる遷
移金属化合物としては、例えば、メタロセン系化合物が
挙げられ、通常、一般式 MLaXn-a(式中、Mは元素
の周期律表の第4族又はランタナイド系列の遷移金属原
子を表す。Lはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有
する基又はヘテロ原子を含有する基を表し、少なくとも
一つはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を
表し、複数のLは互いに架橋していてもよい。Xはハロ
ゲン原子、水素又は炭素数1〜20の炭化水素基を表
す。nは遷移金属原子の原子価を表し、aは0<a≦n
なる整数である。)で表され、単独で用いてもよく、少
なくとも2種類を併用してもよい。
格を有する基を有する遷移金属化合物を含む触媒系とし
ては、アルモキサン化合物を含む有機アルミニウム化合
物、および/またはトリチルボレートやアニリニウムボ
レート等のイオン性化合物が用いられる。また、SiO
2やAl2O3等の無機担体、オレフィン重合体(例え
ば、ポリエチレンやポリスチレン)等の有機ポリマー担
体を含む粒子状担体を組合せて用いてもよい。
たは無存在下で行われる気相−固相重合法、液相−固相
重合法や、均一液相重合法等が挙げられる。重合温度
は、通常、30〜300℃であり、重合圧力は、通常、
常圧〜300MPaである。
(B)は、高圧法ラジカル重合法により得られる低密度
ポリエチレンである。低密度ポリエチレン(B)の密度
は、910〜935Kg/m3であり、好ましくは91
5〜925Kg/m3である。
Kg/m3未満の場合、成形体の剛性が不充分なことが
あり、935Kg/m3を超えた場合、溶融した樹脂組
成物の流動性が不充分なことがある。
〜20g/10分であり、好ましくは5〜10g/分で
ある。低密度ポリエチレン(B)のMFRが4g/10
分未満の場合、成形体の表面に「肌荒れ」が多く発生
し、外観が損なわれることがあり、MFRが20g/1
0分を超えた場合は、成形体の剛性や衝撃強度が低下す
ることがある。
成物における高圧ラジカル重合法により得られる低密度
ポリエチレン(B)の配合量は、5〜30重量部であ
り、好ましくは10〜30重量部、より好ましくは15
〜30重量部である。低密度ポリエチレン(B)の配合
量が5重量部未満の場合、溶融した樹脂組成物の流動性
が不充分なことがあり、30重量部を超えた場合、成形
体の剛性が不充分なことがある。
より得られる低密度ポリエチレン(B)の製造方法とし
ては、一般に槽型反応器または管型反応器を用いて、ラ
ジカル発生剤の存在下、重合圧力140〜300MP
a、重合温度200〜300℃の条件下でエチレンを重
合する方法が挙げられる。また、メルトフローレートの
調節には、分子量調節剤として水素やメタン、エタンな
どの炭化水素を用いることができる。
(C)は、エチレン単独重合体またはエチレンと炭素数
3〜12のα−オレフィンの共重合体であり、炭素数3
〜12のα−オレフィンとしては、前述のエチレン−α
−オレフィン共重合体(A)において用いられる炭素数
が3〜12のα−オレフィンと同様のα−オレフィンが
用いられる。
るエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンの共重合
体におけるα−オレフィンとして、好ましくはブテン−
1またはヘキセン−1である。
るエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンの共重合
体に含まれるα−オレフィンの含有量は、特に制限され
るものではなく、射出成形における成形体の冷却時間短
縮の観点から、好ましくは1〜10モル%であり、より
好ましくは1〜5モル%である。
5〜970Kg/m3であり、好ましくは、950〜9
70Kg/m3であり、より好ましくは955〜970
Kg/m3である。高密度ポリエチレン(C)の密度
が、945Kg/m3未満の場合、射出成形において成
形体の冷却に要する時間が長くなり過ぎることがあり、
970Kg/m3を超えた場合、成形体の衝撃強度が不
充分なことがある。
レート(MFR)は、20〜50g/10分であり、好
ましくは20〜40g/分である。高密度ポリエチレン
(C)のMFRが20g/10分未満の場合、成形体の
柔軟性が低下することがあり、MFRが50g/10分
を超えた場合は、成形体の剛性や耐衝撃強度が低下する
ことがある。
(C)の製造方法としては、特に限定されるものではな
く、前述のエチレン−α−オレフィン共重合体(A)の
製造方法と同じ方法である公知の触媒を用いる公知の重
合方法が挙げられる。公知の触媒としては、遷移金属化
合物を含む触媒系等が挙げられ、例えば、遷移金属化合
物を含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物か
らなる触媒系、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有
する基を有する遷移金属化合物を含む触媒系等が挙げら
れる。公知の重合方法としては、溶媒の存在下または無
存在下で行われる気相−固相重合法、液相−固相重合法
や、均一液相重合法等が挙げられる。
成物における高密度ポリエチレン(C)の配合量は、5
〜15重量部であり、好ましくは5〜10重量部であ
る。高密度ポリエチレン(C)の配合量が5重量部未満
の場合、射出成形において成形体の冷却時間に要する時
間が長くなり過ぎることがあり、15重量部を超えた場
合、成形体の衝撃強度が不充分なことがある。
成物には、必要に応じて、本発明の目的、効果を損なわ
ない範囲で、添加剤を添加してもよい。添加剤として
は、例えば、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、加工性改
良剤、抗ブロッキング剤等が挙げられる。酸化防止剤と
しては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール(BHT)、テトラキス[メチレン−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン(チバ・スペシャリティーケミカルズ社
製、商品名:IRGANOX 1010)やn−オクタ
デシル−3−(4’−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−
ブチルフェニル)プロピオネート(チバ・スペシャリテ
ィーケミカルズ社製、商品名:IRGANOX 107
6)等のフェノール系安定剤、ビス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
やトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファ
イト等のホファイト系安定剤等が挙げられる。
高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル等が挙げられ、
帯電防止剤としては、例えば、炭素数8〜22の脂肪酸
のグリセリンエステル、ソルビタン酸エステル、ポリエ
チレングリコールエステル等が挙げられ、加工性改良剤
としては、例えば、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸
金属塩等が挙げられ、抗ブロッキング剤としては、例え
ば、シリカ、珪藻土、炭酸カルシウム、タルク等が挙げ
られる。
成物の製造方法としては、特に制限されることはなく、
公知のブレンダーや溶融混練装置を用いる方法が挙げら
れ、ブレンド装置としては、例えば、ヘンシェルミキサ
ー、タンブラーミキサー等が挙げられ、溶融混練装置と
しては、例えば、単軸押出機、2軸押出機、バンバリー
ミキサー、熱ロール等が挙げられる。
エチレン−α−オレフィン共重合体(A)と低密度ポリ
エチレン(B)および高密度ポリエチレン(C)を予め
ブレンドした後に添加する方法、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体(A)または低密度ポリエチレン(B)の
それぞれに添加する方法、または、添加剤をエチレン−
α−オレフィン共重合体(A)または低密度ポリエチレ
ン(B)に高濃度で添加して得られたマスターバッチを
用いる方法等があげられる。
リエチレン樹脂組成物を射出成形して得られる成形体で
ある。本発明の射出成形用ポリエチレン樹脂組成物を射
出成形する方法としては、特に制限されるものではな
く、公知の射出成形装置を用いる方法が挙げられる。
更に詳しく説明するが、本発明は、これら実施例に限定
されるものではない。実施例および比較例で用いた樹脂
の物性の測定、および、得られた成形体の評価は、以下
の方法に従って行なった。 (1)密度(d、単位:Kg/m3) JIS K6760に規定された方法に従って、測定し
た。 (2)メルトフローレート(MFR、単位:g/10
分) JIS K6760に規定された方法に従って、測定し
た。荷重は2.16kgで、温度は190℃であった。
「剥がし易さ」の状況を目視で観察し、成形体が金型か
ら離型できなくなる時間によって、成形サイクル性を評
価した。成形体が金型から離型できなくなる時間が短い
ほど成形サイクル性に優れ、成形体が金型から離型でき
なくなる時間が長いほど成形サイクル性が不充分である
ことを示す。
ものを○、やや変形しているものを×とした。
に示した。 (A1)エチレン−ブテン−1共重合体 住友化学工業(株)製、スミカセンL、CL5030 密度:927Kg/m3、MFR:20g/10分 (B1)低密度ポリエチレン 住友化学工業(株)製、スミカセン、G720 密度:920Kg/m3、MFR:7.0g/10分 (C1)高密度ポリエチレン KEIYOポリエチ(株)製、M6910 密度:961Kg/m3、MFR:23.0g/10分 (C2)高密度ポリエチレン KEIYOポリエチ(株)製、G1900 密度:956Kg/m3、MFR:17.0g/10分
密度ポリエチレン(B1)24重量部および高密度ポリ
エチレン(C1)5重量部を単軸押出機で混合した。得
られた組成物の組成を表1に示した。次に、得られた組
成物を、射出成形機(東芝機械製 商品名IS−100
EN−3A)を用いて、シリンダー温度が210℃であ
り、射出圧が600kg/cm2であり、金型温度が8
0℃である条件で、厚みが2mmで、90×150mm
の平板を射出成形した。得られた射出成形体の評価結果
を表1に示した。
1)、低密度ポリエチレン(B1)および高密度ポリエ
チレン(C1)の配合量を、エチレン−ブテン−1共重
合体(A1)68重量部、低密度ポリエチレン(B1)
24重量部、高密度ポリエチレン(C1)10重量部に
変更した以外は、実施例1と同様にして実施した。得ら
れた組成物の組成および得られた射出成形体の評価結果
を表1に示した。
1)および低密度ポリエチレン(B1)の配合量を、エ
チレン−ブテン−1共重合体(A1)75重量部、低密
度ポリエチレン(B1)25重量部に変更し、高密度ポ
リエチレン(C1)を用いなかった以外は、実施例1と
同様にして実施した。得られた組成物の組成および得ら
れた射出成形体の評価結果を表1に示した。
1)、低密度ポリエチレン(B1)および高密度ポリエ
チレン(C1)の配合量を、エチレン−ブテン−1共重
合体(A1)73重量部、低密度ポリエチレン(B1)
24重量部、高密度ポリエチレン(C1)3重量部に変
更した以外は、実施例1と同様にして実施した。得られ
た組成物の組成および得られた射出成形体の評価結果を
表1に示した。
ポリエチレン(C2)に変更した以外は、実施例1と同
様にして実施した。得られた組成物の組成および得たれ
た射出成形体の評価結果を表1に示した。
ら成形体が離型できなくなる時間が短く成形サイクル性
に優れ、成形体のそり変形がないものであることが分か
る。これに対して、本発明の要件である低密度ポリエチ
レン(B)および高密度ポリエチレン(C)を用いなか
った比較例1、および、本発明の要件である高密度ポリ
エチレン(C)の配合量を満足しない比較例2は、金型
から成形体が離型できなくなる時間が長く成形サイクル
性が不充分なものであり、本発明の要件である高密度ポ
リエチレン(C)のMFRを満足しない比較例3は、成
形体にそり変形があるものであることが分かる。
ポリエチレン系樹脂組成物を射出成形して得られる成形
体のそり変形がなく、成形サイクル性に優れるポリエチ
レン系樹脂組成物およびそれを射出成形して得られる成
形体を得ることが出来る。
Claims (2)
- 【請求項1】密度が860〜930Kg/m3であり、
メルトフロ−レートが0.5〜100g/10分であ
り、エチレンおよび炭素数が3〜12のα−オレフィン
からなるエチレン−α−オレフィン共重合体(A)65
〜80重量部、および密度が910〜935Kg/m3
であり、メルトフローレートが4〜20g/10分であ
り、高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチ
レン(B)5〜30重量部、および密度が945〜97
0Kg/m3であり、メルトフローレートが20〜50
g/10分であり、エチレン単独重合体またはエチレン
と炭素数が3〜12のα−オレフィンの共重合体である
高密度ポリエチレン(C)5〜15重量部を含有するこ
とを特徴とする射出成形用ポリエチレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1記載の射出成形用ポリエチレン系
樹脂組成物を射出成形して得られることを特徴とする成
形体。
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006501352A (ja) * | 2002-10-01 | 2006-01-12 | エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク | 射出成形用ポリエチレン組成物 |
JP2016223107A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | フクビ化学工業株式会社 | 止水部材、薄肉成形体およびその製造方法 |
-
2001
- 2001-10-30 JP JP2001332089A patent/JP2003128852A/ja active Pending
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