JP2001253955A - 止水シート - Google Patents

止水シート

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JP2001253955A
JP2001253955A JP2000072498A JP2000072498A JP2001253955A JP 2001253955 A JP2001253955 A JP 2001253955A JP 2000072498 A JP2000072498 A JP 2000072498A JP 2000072498 A JP2000072498 A JP 2000072498A JP 2001253955 A JP2001253955 A JP 2001253955A
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olefin
thermoplastic elastomer
jis
elastomer composition
ethylene
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JP2000072498A
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Kyoko Kobayashi
林 恭 子 小
Akira Uchiyama
山 晃 内
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明の止水シートは、オレフィン系熱可
塑性エラストマー組成物からなり、該シートが、式 9
≦ Y−0.43X ≦ 27[式中のXは、JIS K
6301に準拠して測定したJIS A硬度(無単位)
であり、Yは、JIS K6301に準拠し、70℃×
22時間の条件で測定した圧縮永久歪み(単位:%)で
ある。]を満足し、引張強度(JIS K6301)が5〜30
MPaであり、永久伸び(JIS K6301)が18%以下で
あることを特徴としている。 【効果】上記止水シートは、一工程で簡単に、しかも、
低コストで調製できる、リサイクルが可能なオレフィン
系熱可塑性エラストマー組成物から成形されるので、経
済性に優れている。また、シート同士の接着性、ゴム弾
性、機械的強度特性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐
寒性に優れているため、耐久性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、止水シートに関し、さら
に詳しくは、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
からなる機械的強度特性およびゴム弾性に優れる止水シ
ートに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ビルの屋上などの防水施工法、池
などの土木工事での防水施工法として、一般にアスファ
ルト防水法およびシート防水法が採用されている。
【0003】アスファルト防水法は、現在最も多く用い
られている防水法であるが、多層仕上げする必要がある
こと、また熱工法であることなどにより施工が煩雑であ
り、さらにアスファルト自体も、耐候性、耐熱性、下地
追随性などに劣る欠点を有している。
【0004】一方、シート防水法は、アスファルト防水
法と異なり、現場にてシート同士間およびシート−下地
間の接着を行ない、防水層の一体化を図るものであり、
シートとしては、ブチルゴムとエチレン・プロピレン・
ジエン共重合体ゴムとのゴム混合シート、ポリ塩化ビニ
ルシートなどが用いられている。
【0005】前者のゴム混合シートの場合、耐候性、耐
オゾン性、耐熱性、耐寒性、下地追随性などの止水シー
トないし防水シートとして要求される性質の多くを満足
させる反面、接着性が乏しく、シート同士間の接着部よ
りの漏水事故が多い。また、シート製造時に、ゴム成分
とカーボンブラックなどの充填剤との混練工程、カレン
ダー成形法によるシート成形工程、さらに加硫工程とい
うように一連の多くの工程を必要とし、その結果、ゴム
混合シートが必然的に高価となるのを避けることはでき
ない。
【0006】一方、後者のポリ塩化ビニルシートの場
合、カレンダー成形機、押出機などにより任意の成形手
段で容易に成形することが可能である反面、耐候性、耐
寒性、耐熱性、下地追随性などが劣るという問題があ
り、またシート同士間の接着部に欠陥を生じやすいとい
う問題がある。
【0007】したがって、簡単な工程で、しかも低コス
トで製造することができる、耐候性、耐オゾン性、耐熱
性、耐寒性およびシート同士間の接着性に優れる止水シ
ートの出現が望まれている。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、一工程で簡単
に、しかも低コストで製造することができ、リサイクル
可能なオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を使用
することにより、耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性
およびシート同士間の接着性に優れた止水シートを提供
することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る止水シートは、オレフィン
系熱可塑性エラストマー組成物からなる止水シートであ
り、該シートが、 (i)式 9 ≦ Y−0.43X ≦ 27 [式中のXは、JIS K6301に準拠して測定した
JIS A硬度(無単位)であり、Yは、JIS K6
301に準拠し、70℃×22時間の条件で測定した圧
縮永久歪み(単位:%)である。]を満足し、(ii)引
張強度(JIS K6301)が5〜30MPaであ
り、(iii) 永久伸び(JIS K6301)が18%
以下であることを特徴としている。
【0010】前記オレフィン系熱可塑性エラストマー組
成物としては、ポリエチレン樹脂(A)5〜60重量部
と、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]が90〜2
50であり、エチレン含量が60〜95モル%であるエ
チレン・α- オレフィン系共重合体ゴム(B)40〜9
5重量部[成分(A)および成分(B)の合計量は10
0重量部である。]とを含有している熱可塑性エラスト
マー組成物が好ましく用いられる。
【0011】前記熱可塑性エラストマー組成物は、ポリ
エチレン樹脂(A)およびエチレン・α- オレフィン系
共重合体ゴム(B)の合計量100重量部に対して、ポ
リプロピレン樹脂(C)を30重量部以下の量で含んで
いてもよい。
【0012】前記熱可塑性エラストマー組成物として、
ポリエチレン樹脂(A)5〜60重量部と、エチレン・
α- オレフィン系共重合体ゴム(B)40〜95重量部
[成分(A)および成分(B)の合計量は100重量部
である。]とを、架橋剤の非存在下に動的に熱処理して
得られる熱可塑性エラストマー組成物を用いることがで
きる。
【0013】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る止水シートに
ついて具体的に説明する。止水シート 本発明に係る止水シートは、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー組成物からなり、 式 9 ≦ Y−0.43X ≦ 27 好ましくは 9 ≦ Y−0.43X ≦ 26 さらに好ましくは 10 ≦ Y−0.43X ≦ 26 を満足している。
【0014】これらの式において、Xは、JIS K6
301に準拠して測定したJISA硬度(無単位)であ
り、Yは、JIS K6301に準拠し、70℃×22
時間の条件で測定した圧縮永久歪み(単位:%)であ
る。
【0015】また、本発明に係る止水シートは、引張強
度(JIS K6301)が5〜30MPa、好ましく
は8〜30MPa、さらに好ましくは12〜30MPa
であり、永久伸び(JIS K6301)が18%以
下、好ましくは0.5〜15%、さらに好ましくは0.
5〜12%である。
【0016】上記のJIS A硬度は、JIS K63
01に準拠し、スプリング式硬さ試験機A型を用いて測
定した瞬間値である。また、圧縮永久歪みは、JIS
K6301に準拠し、厚さ12.7mm、直径29.0
mmの円柱形サンプルを用いて、25%圧縮、70℃で
22時間経過後の残留歪みである。
【0017】引張強度は、JIS K6301に準拠
し、JIS3号ダンベル試験片を用いて200mm/分
の引張速度で引張試験を行なって測定した引張強度であ
る。永久伸びは、JIS K6301に準拠し、JIS
3号ダンベル試験片を100%伸張して10分間保持
し、荷重を除去してから10分後に測定した残留歪みで
ある。
【0018】これら物性を有するシートは、止水シート
として要求される下地追随性に優れている。オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物 本発明に係る止水シートの調製に際して好ましく用いら
れるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物は、ポリ
エチレン樹脂(A)と、特定のエチレン・α-オレフィ
ン系共重合体ゴム(B)とを含有する熱可塑性エラスト
マー組成物である。
【0019】[ポリエチレン樹脂(A)]本発明で用い
られるポリエチレン樹脂(A)としては、高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ンおよび低密度ポリエチレン等の、公知のポリエチレン
樹脂を制限無く用いることができる。
【0020】ポリエチレン樹脂(A)として、直鎖状低
密度ポリエチレンを用いた場合、高密度ポリエチレンま
たは中密度ポリエチレンを用いた場合に比べて、肌荒れ
が生じにくく、外観に優れ、しかも表面のベタ付きの少
ない押出成形品、射出成形品等の成形品を提供できるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
【0021】ポリエチレン樹脂(A)は、メルトフロー
レート(MFR;ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が
0.01〜100g/10分、好ましくは0.01〜5
0g/10分であることが望ましい。
【0022】なお、このメルトフローレートが0.1g
/10分より小さい超高分子量ポリエチレンは、135
℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が通常7〜
40dl/gの範囲内にあり、このような超高分子量ポ
リエチレンをポリエチレン樹脂(A)として使用する場
合は、135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度
[η]が0.1〜5dl/gの低分子量ないし高分子量
ポリエチレン15〜40重量%と、135℃デカリン溶
媒中で測定した極限粘度[η]が7〜40dl/gの超
高分子量ポリエチレン85〜60重量%とを含有する超
高分子量ポリエチレン樹脂組成物の形態で使用すること
が好ましく、この組成物全体の135℃デカリン中で測
定した極限粘度[η]は、3.5〜8.3dl/gの範
囲内にあることが好ましい。
【0023】ポリエチレン樹脂(A)の密度(ASTM D 1
505)は、0.90〜0.98g/cm3 、好ましくは
0.90〜0.95g/cm3 の範囲内にあることが望
ましい。 ポリエチレン樹脂(A)は、エチレンの単独
重合体であってもよいし、エチレンと、少量、たとえば
10モル%以下の他のモノマーとの共重合体であっても
よい。
【0024】他のモノマーとしては、炭素原子数3〜2
0、好ましくは3〜8のα- オレフィン;酢酸ビニル、
エチルアクリレート等のビニルモノマーなどが挙げられ
る。他のモノマーとして用いられるα- オレフィンとし
ては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1
- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテンなどが挙げられ
る。
【0025】他のモノマーは、1種単独で、あるいは2
種以上組み合わせて用いることができる。ポリエチレン
樹脂(A)は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わ
せて用いることができる。
【0026】ポリエチレン樹脂(A)は、ポリエチレン
樹脂(A)およびエチレン・α- オレフィン系共重合体
ゴム(B)の合計量100重量部に対して、通常5〜6
0重量部、好ましくは10〜50重量部、さらに好まし
くは10〜45重量部の割合で用いられる。
【0027】[エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴ
ム(B)]本発明で用いられるエチレン・α- オレフィ
ン系共重合体ゴム(B)は、ムーニー粘度[ML
1+4(100℃)]が通常90〜250、好ましくは1
00〜200、さらに好ましくは110〜180であ
る。ムーニー粘度が上記の好ましい範囲内にある場合、
熱可塑性エラストマー組成物としての物性バランスに優
れ、特に耐圧縮永久歪み性に優れたオレフィン系熱可塑
性エラストマーが得られる。また、ムーニー粘度が上記
のさらに好ましい範囲内にある場合、物性バランスがよ
り優れ、特に耐圧縮永久歪み性により優れたオレフィン
系熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
【0028】また、エチレン・α- オレフィン系共重合
体ゴム(B)におけるエチレン含量は、通常60〜95
モル%、好ましくは72〜85モル%である。ここで、
エチレン含量とは、全α- オレフィン(エチレンを含
む)に対するエチレン含量をいう。エチレン含量が上記
の好ましい範囲内にある場合、熱可塑性エラストマー組
成物としての物性バランスに優れ、特に耐圧縮永久歪み
性に優れたオレフィン系熱可塑性エラストマーが得られ
る。また、エチレン含量が上記のさらに好ましい範囲内
にある場合、物性バランスがより優れ、特に耐圧縮永久
歪み性により優れたオレフィン系熱可塑性エラストマー
組成物が得られる。
【0029】エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム
(B)は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフ
ィン、好ましくは3〜8のα- オレフィンとからなる共
重合体であってもよいし、さらにα- オレフィン以外の
モノマーが共重合されていてもよい。
【0030】α- オレフィン以外のモノマーとしては、
非共役ポリエン等が挙げられる。また、エチレン・α-
オレフィン系共重合体ゴム(B)は、ランダム共重合体
であってもよいし、ブロック共重合体であってもよい。
【0031】エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム
(B)としては、具体的には、エチレン・α- オレフィ
ン共重合体、エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体などが挙げられる。
【0032】エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム
(B)の調製の際にエチレンと共重合されるα- オレフ
ィンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、1-
ペンテン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセンおよび1-
オクテンなどが挙げられる。α- オレフィンは、1種単
独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0033】エチレンおよびα- オレフィンと共重合さ
れる非共役ポリエンとしては、具体的には、ジシクロペ
ンタジエン、1,4-ヘキサジエン、シクロオクタジエン、
メチレンノルボルネンおよびエチリデンノルボルネン等
の非共役ジエンなどが挙げられる。非共役ポリエンは、
1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いること
ができる。エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
共重合体のヨウ素価は、通常0.1〜50、好ましくは
5〜30である。
【0034】エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム
(B)は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて
用いることができる。エチレン・α- オレフィン系共重
合体ゴム(B)は、ポリエチレン樹脂(A)およびエチ
レン・α- オレフィン系共重合体ゴム(B)の合計量1
00重量部に対して、通常40〜95重量部、好ましく
は50〜90重量部、さらに好ましくは55〜90重量
部の割合で用いられる。上記範囲内の割合でエチレン・
α- オレフィン系共重合体ゴム(B)を用いると、シー
ト同士の接着性、ゴム弾性、機械的強度特性、下地追随
性に優れた止水シートを提供することができるオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
【0035】また、本発明で用いられるエチレン・α-
オレフィン系共重合体ゴム(B)は、鉱物油系軟化剤を
伸展したいわゆる油展ゴムであってもよい。ただし、上
記エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム(B)の配
合割合では、油展ゴム中の鉱物油系軟化剤含有量を除く
ものとする。
【0036】エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム
(B)は、メタロセン系オレフィン重合用触媒、バナジ
ウム系オレフィン重合用触媒などの公知の触媒を用いて
公知の方法により製造することができる。たとえば、エ
チレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体は、
「ポリマー製造プロセス」((株)工業調査会発行、P.
309〜330)に記載されている方法により製造することが
できる。
【0037】[ポリプロピレン樹脂(C)]本発明で必
要に応じて用いられるポリプロピレン樹脂(C)として
は、公知のポリプロピレン樹脂を制限無く使用すること
ができる。具体的には、次のようなポリプロピレン樹脂
等を例示することができる。 1)プロピレン単独重合体 2)90モル%を超えるプロピレンと10モル%未満の
他のα- オレフィンとのランダム共重合体(プロピレン
・α- オレフィンランダム共重合体) 3)70モル%を超えるプロピレンと30モル%未満の
他のα- オレフィンとのブロック共重合体(プロピレン
・α- オレフィンブロック共重合体) プロピレンと共重合される上記他のα- オレフィンとし
ては、炭素原子数2、4〜20、好ましくは2、4〜8
のα- オレフィンが挙げられる。具体的には、エチレ
ン、1-ブテン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-
オクテンなどが挙げられる。
【0038】ポリプロピレン樹脂(C)としては、上記
1)のプロピレン単独重合体、および2)のプロピレン
・α- オレフィンランダム共重合体が好ましく、特にメ
ルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,230℃、2.16
kg荷重)が0.1〜50g/10分であるものが好まし
い。
【0039】ポリプロピレン樹脂(C)は、1種単独
で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができ
る。ポリプロピレン樹脂(C)は、ポリエチレン樹脂
(A)およびエチレン・α-オレフィン系共重合体ゴム
(B)の合計量100重量部に対して、通常30重量部
以下、好ましくは2〜30重量部、さらに好ましくは5
〜20重量部の割合で用いられることが望ましい。ポリ
プロピレン樹脂(C)を上記範囲内の割合で含有するオ
レフィン系熱可塑性エラストマー組成物を用いて押出成
形すると、肌荒れが生じにくく、外観に優れ、しかも、
ベタ付きの少ない押出成形品を得ることができる。
【0040】[その他の成分]本発明で用いられるオレ
フィン系熱可塑性エラストマー組成物中に、必要に応じ
て、公知の軟化剤、耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定
剤、帯電防止剤、充填剤、着色剤、滑剤等の添加剤を、
本発明の目的を損なわない範囲で配合することができ
る。
【0041】上記軟化剤としては、鉱物油系軟化剤が好
ましく用いられる。鉱物油系軟化剤としては、通常ゴム
に使用されるパラフィン系、ナフテン系、芳香族系等の
軟化剤が適当である。
【0042】[オレフィン系熱可塑性エラストマー組成
物]本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物は、上記のようなポリエチレン樹脂(A)、
エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム(B)、およ
び場合によりポリプロピレン樹脂(C)、軟化剤、耐熱
安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、充填
剤、着色剤、滑剤等の添加剤を含有してなる。
【0043】本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性
エラストマー組成物は、架橋剤(あるい加硫剤)や架橋
助剤(あるいは加硫促進剤)を用いて架橋(加硫)しな
くても、ゴム弾性に優れた成形品を提供することができ
る。
【0044】また、本発明で用いられるオレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物は、従来の加硫ゴムのような
熱硬化型の弾性体ではなく、熱可塑性のエラストマーで
あるので、リサイクルが容易である。
【0045】さらに、本発明で用いられるオレフィン系
熱可塑性エラストマー組成物は、架橋剤等を必要としな
いため、架橋剤等の混練工程は必要でなくなり、ポリエ
チレン樹脂(A)、エチレン・α- オレフィン系共重合
体ゴム(B)および必要に応じてポリプロピレン樹脂
(C)等を、動的に熱処理する一工程で簡単に効率よく
得られるので、安価である。
【0046】[オレフィン系熱可塑性エラストマー組成
物の調製]本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー組成物は、好ましくは、架橋剤の非存在下
に、前記ポリエチレン樹脂(A)、エチレン・α- オレ
フィン系共重合体ゴム(B)、および必要に応じて配合
するポリプロピレン樹脂(C)や添加剤を、前記の特定
割合で混合し、動的に熱処理することにより調製するこ
とができる。
【0047】上記の「動的に熱処理する」とは、前記ポ
リエチレン樹脂(A)、エチレン・α- オレフィン系共
重合体ゴム(B)、および必要に応じて配合するポリプ
ロピレン樹脂(C)や添加剤を、溶融(融解)状態で混
練することをいう。
【0048】この動的な熱処理は、ミキシングロール、
インテンシブミキサー(たとえばバンバリーミキサー、
ニーダー)、一軸押出機および二軸押出機等の混練装置
を用いて行なうことができる。混練装置としては、二軸
押出機が好ましい。また、動的な熱処理は、窒素等の不
活性ガス中で行なうのが好ましい。
【0049】動的に熱処理する際の条件は、混練温度が
通常150〜280℃、好ましくは170〜240℃、
混練時間が通常1〜20分間、好ましくは1〜5分間と
するのが望ましい。また、混練の際に加えられる剪断力
は、剪断速度で通常10〜104sec-1 、好ましく
は102〜104sec-1とする。
【0050】また、動的な熱処理を二軸押出機を用いて
行なう場合には、下記の式を満たす条件で行なうことが
好ましい。 4.8 < [(T-130)/100] + 2.2 log P +log Q−log R
< 7.0 好ましくは 5.0 < [(T-130)/100] + 2.2 log P +log Q−log R
< 6.8 さらに好ましくは 5.3 < [(T-130)/100] + 2.2 log P +log Q−log R
< 6.5 これらの式において、Tは、二軸押出機のダイス出口で
の樹脂温度(℃)であり、Pは、二軸押出機のスクリュ
ーの直径(mm)であり、Qは、二軸押出機内で受ける
最高剪断速度(sec-1)であり、Rは、二軸押出機に
おける樹脂押出量(kg/h)である。
【0051】上記の最高剪断速度Q(sec-1)は、Q
=(P×π×S)/Uの式から求められる。ここで、P
は、二軸押出機のスクリューの直径(mm)であり、S
は、1秒間でのスクリュー回転数(rps)であり、U
は、バレル内壁とスクリューのニーディングセグメント
(混練セグメント)間のクリアランス(間隙)の最も狭
い部分の距離(mm)である。
【0052】上記式を満たす条件で、架橋剤の非存在下
に、前記ポリエチレン樹脂(A)、エチレン・α- オレ
フィン系共重合体ゴム(B)、および必要に応じて配合
するポリプロピレン樹脂(C)や添加剤を、二軸押出機
を用いて動的に熱処理すると、永久伸びが小さく、引張
強度特性、耐圧縮永久歪み性および外観に優れた成形品
を調製できるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
が得られる。
【0053】本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性
エラストマー組成物の上記調製方法では、従来の架橋ゴ
ムの調製に用いられる有機過酸化物等の架橋剤やジビニ
ル化合物等の架橋助剤等を使用しなくても、前記ポリエ
チレン樹脂(A)、エチレン・α- オレフィン系共重合
体ゴム(B)、および必要に応じて配合するポリプロピ
レン樹脂(C)や添加剤を、前記の特定割合で混合して
動的に熱処理することにより、ゴム弾性に優れた成形品
を提供できるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
を一工程で簡単に効率よく調製することができる。この
オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物は、その調製
の際に架橋剤や架橋助剤等を用いる必要がなく、しか
も、煩雑な架橋工程を必要としないため、低コストで調
製することができる。
【0054】[止水シートの調製]本発明に係る止水シ
ートは、上記のようにして得られるオレフィン系熱可塑
性エラストマー組成物をシート成形することにより得る
ことができる。そのシート成形方法は、特に限定されな
いが、通常のシート成形法をそのまま採用することがで
きる。たとえば約180〜250℃の温度で、Tダイか
ら溶融樹脂混合物を押し出すことにより、厚さが0.1
〜3mm程度のシートを容易に成形することができる。
また、バンバリーミキサー、ロール等で軟化点以上の温
度に加熱した樹脂混合物を、カレンダーロールでシート
状に成形する方法を採用することもできる。このシート
成形法では、得られるシートの厚さが薄いので、数枚程
度のシートをエンボスロール等で溶着して、止水シート
とする。
【0055】上記のようなシート成形方法により調製さ
れる、本発明に係る止水シートは、接着性に顕著に優れ
ており、さらに加工性、施工性および耐候性、耐熱性等
の各種物性にも優れているため、たとえば次のようにし
て用いることができる。
【0056】約20cm×1m×1.5mmの止水シー
トを、施工現場で熱風などを用いて、互いに端部を融
着させ、一体メンブレムを作ったり、あるいは場合によ
り、工場内で予め幅2〜20m程度になるように、熱風
気、ヒートシーラーなどでシートを熱融着しておいて、
それらをビル等の建築物の屋上防水、ゴルフ場の池、潅
漑用水路、工場の廃水処理池、うなぎの養殖池、ダム、
トンネル等の各種土木防水など、従来の各種止水ないし
防水シートの用途対象物の全てに有効に適用できる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る止水シートは、一工程で簡
単に、しかも、低コストで調製できる、リサイクルが可
能なオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物から成形
されるので、経済性に優れている。また、本発明に係る
止水シートは、シート同士の接着性、ゴム弾性、機械的
強度特性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性に優れ
ているため、耐久性に優れている。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではな
い。
【0059】実施例等におけるオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー組成物の調製に際して用いた原材料は、次の
通りである。なお、メルトフローレート(MFR)は、
特に断らない限り、ASTM D 1238,190℃、
2.16kg荷重の条件で測定した値である。 <ポリエチレン樹脂> (A−1)高密度ポリエチレン ・密度(ASTM D 1505):0.954g/cm3 ・MFR:0.8g/10分 ・エチレン単独重合体 (A−2)直鎖状低密度ポリエチレン ・密度(ASTM D 1505):0.920g/cm3 ・MFR:2.1g/10分 ・エチレン含量:97.0モル% ・4-メチル-1- ペンテン含量:3.0モル% (A−3)直鎖状低密度ポリエチレン ・密度(ASTM D 1505):0.920g/cm3 ・MFR:18g/10分 ・エチレン含量:96.8モル% ・4-メチル-1- ペンテン含量:3.2モル% (A−4)低密度ポリエチレン ・密度(ASTM D 1505):0.927g/cm3 ・MFR:3g/10分 ・エチレン単独重合体 <エチレン・α- オレフィン系共重合体ゴム> (B−1)エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエ
ン共重合体ゴム ・エチレン含量:77モル% ・ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]:145 ・ヨウ素価:12 (B−2)エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノ
ルボルネン共重合体ゴム ・エチレン含量:82モル% ・ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]:15 ・ヨウ素価:10 (B−3)エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノ
ルボルネン共重合体ゴム ・エチレン含量:68モル% ・ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]:69 ・ヨウ素価:13 (B−4)前記(B−1)のエチレン・プロピレン・ジ
シクロペンタジエン共重合体ゴム70重量部に、40重
量部の伸展油[パラフィン系オイル;出光興産(株)
製、商品名 PW−380]を配合した油展EPDM <ポリプロピレン樹脂> (C−1)プロピレン単独重合体 ・密度(ASTM D 1505):0.91g/cm3 ・MFR(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重):1.5
g/10分 <鉱物油系軟化剤> パラフィン系オイル:出光興産(株)製、商品名 PW
−380
【0060】
【実施例1〜9】第1表に示す割合で、各成分をヘンシ
ェルミキサーにより混合した。次いで、得られた混合物
を、L/D=30、スクリュー径50mmのペレタイザ
ー付き二軸押出機を用いて、窒素雰囲気中で、220℃
で動的に熱処理して押出し、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー組成物のペレットを製造した。その製造条件を
第1表に示す。
【0061】上記のようにして得られたオレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物からなるシートについて、硬
度、圧縮永久歪み(70℃×22時間)、引張強度およ
び永久伸びをJIS K6301に準拠して測定した。
その結果を第1表に示す。
【0062】また、得られたオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー組成物からTダイ付き押出成形機を用いて、厚
さ1.0mmのシートを作製した。次いで、このシート
から150mm×25mmの試験片を作製し、JIS
A6008「高分子ルーフィングシート」に準拠して熱
融着し、接合性状を○×で評価した。結果をだい1表に
示す。 [接合性状の評価表示] ○ ・・・・ JIS A6008に適合するもの × ・・・・ JIS A6008に適合しないもの
【0063】
【比較例1〜4】第1表に示す成分を第1表に示す割合
で用いてオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物のペ
レットを調製した以外は、実施例1と同様に行なった。
結果を第1表に示す。
【0064】
【表1】
【0065】T:二軸押出機のダイス出口での樹脂温度
(℃) P:二軸押出機のスクリューの直径(mm) Q:二軸押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1) R:二軸押出機における樹脂押出量(kg/h) S:1秒間でのスクリュー回転数(rps) U:バレル内壁とスクリューのニーディングセグメント
(混練セグメント)間のクリアランス(間隙)の最も狭
い部分の距離(mm) 式(2): [(T-130)/100] + 2.2 log P +log Q−l
og R 式(1): Y−0.43X [式中のXは、JIS K6301に準拠して測定した
JIS A硬度(無単位)であり、Yは、JIS K6
301に準拠し、70℃×22時間の条件で測定した圧
縮永久歪み(単位:%)である。]
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02B 7/02 E02B 7/02 B Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA20 AA20X AA21X AA76 AF45 AF46 AF57 AF58 AH03 BA01 BB06 BC01 4J002 BB03W BB05X BB12Y BB15X GL00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
    からなる止水シートであり、 該シートが、 (i)式 9 ≦ Y−0.43X ≦ 27 [式中のXは、JIS K6301に準拠して測定した
    JIS A硬度(無単位)であり、 Yは、JIS K6301に準拠し、70℃×22時間
    の条件で測定した圧縮永久歪み(単位:%)である。]
    を満足し、(ii)引張強度(JIS K6301)が5
    〜30MPaであり、(iii) 永久伸び(JIS K6
    301)が18%以下であることを特徴とする止水シー
    ト。
  2. 【請求項2】前記オレフィン系熱可塑性エラストマー組
    成物が、 ポリエチレン樹脂(A)5〜60重量部と、 ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]が90〜250
    であり、エチレン含量が60〜95モル%であるエチレ
    ン・α- オレフィン系共重合体ゴム(B)40〜95重
    量部[成分(A)および成分(B)の合計量は100重
    量部である。]とを含有する熱可塑性エラストマー組成
    物であることを特徴とする請求項1に記載の止水シー
    ト。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性エラストマー組成物が、ポリ
    エチレン樹脂(A)およびエチレン・α- オレフィン系
    共重合体ゴム(B)の合計量100重量部に対して、ポ
    リプロピレン樹脂(C)を30重量部以下の量で含んで
    いることを特徴とする請求項2に記載の止水シート。
  4. 【請求項4】前記熱可塑性エラストマー組成物が、ポリ
    エチレン樹脂(A)5〜60重量部と、エチレン・α-
    オレフィン系共重合体ゴム(B)40〜95重量部[成
    分(A)および成分(B)の合計量は100重量部であ
    る。]とを、架橋剤の非存在下に動的に熱処理して得ら
    れる熱可塑性エラストマー組成物であることを請求項2
    または3に記載の止水シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223107A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 フクビ化学工業株式会社 止水部材、薄肉成形体およびその製造方法

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