JP2016222561A - (z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法および(r)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法 - Google Patents

(z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法および(r)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016222561A
JP2016222561A JP2015108547A JP2015108547A JP2016222561A JP 2016222561 A JP2016222561 A JP 2016222561A JP 2015108547 A JP2015108547 A JP 2015108547A JP 2015108547 A JP2015108547 A JP 2015108547A JP 2016222561 A JP2016222561 A JP 2016222561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
cyclopentadecenone
producing
mixture
hydrogen halide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015108547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6219884B2 (ja
Inventor
和広 瀧澤
Kazuhiro Takizawa
和広 瀧澤
将士 登石
Masashi Toishi
将士 登石
奈緒 島
Nao Shima
奈緒 島
尚人 阿部
Naoto Abe
尚人 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Earthtech Inc
Original Assignee
Toho Earthtech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Earthtech Inc filed Critical Toho Earthtech Inc
Priority to JP2015108547A priority Critical patent/JP6219884B2/ja
Publication of JP2016222561A publication Critical patent/JP2016222561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6219884B2 publication Critical patent/JP6219884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】低コストで高選択的に(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを製造できる(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法を提供する。
【解決手段】3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを含む混合物中の3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンに、ハロゲン化水素を付加する付加工程を有する。また、この付加工程後のハロゲン化水素付加物からハロゲン化水素を脱離させて、(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化する脱離工程を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法、および、この(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを合成中間体とする(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法に関する。
従来、(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法としては、特許文献1に記載されたように、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンまたは(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを不斉水素化する方法が知られている。
この方法にて、光学純度が良好な(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンを得るためには、高純度の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンまたは(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを使用することが重要である。
そして、高純度の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを得る方法としては、特許文献2および特許文献3に記載された方法で得られる3−メチル−2−シクロペンタデセノン類の混合物を精密蒸留やカラムクロマトグラフィーにて分離する方法が知られている。
また、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法としては、特許文献4に記載されているように、3−メチル−1−トリメチルシロキシ−1−シクロペンタデセン等から合成する方法が知られている。
一方、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンではなく、(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法としては、特許文献5に記載されたように、3−メチル−2−シクロペンタデセノン類を異性化して、(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを得る方法が知られている。
また、特許文献6に記載されたように、類似化合物であるメチル基の無い2−シクロペンタデセノンと、3−シクロペンタデセノンとの混合物から異性化反応により、(E)−2−シクロペンタデセノンを製造する方法が知られている。
特開平6−192161号公報 特許第4929402号公報 特開平3−81242号公報 特開平7−267968号公報 特開2012−46444号公報 特開2009−114145号公報
上述の特許文献2および特許文献3に記載された方法で得られる3−メチル−2−シクロペンタデセノン類の混合物を、精密蒸留やカラムクロマトグラフィーにて分離する方法では、高純度の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンが得られるが、収率が低く、精製により製造コストが上昇してしまう問題がある。
上述の特許文献4に記載された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法では、高価なパラジウム塩を使用するため、製造コストが上昇してしまうという問題がある。
上述の特許文献5および特許文献6に記載された方法では、異性化によって(E)−体を選択的に得る方法であって、(Z)−体の選択的な製造には適用できず、異性化によって(Z)−体を選択的に得る方法は知られていない。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、低コストで高選択的に(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを製造できる(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法、および、この製造法により得られた(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを合成中間体とする(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法は、3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを含む混合物の3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンにハロゲン化水素を付加する付加工程と、この付加工程後のハロゲン化水素付加物からハロゲン化水素を脱離させる脱離工程とを備え、これら付加工程および脱離工程により、前記混合物中の(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化させるものである。
請求項2に記載された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法は、請求項1記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法において、脱離工程を、比誘電率11以下の溶媒の存在下で行うものである。
請求項3に記載された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法は、請求項1または2記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法において、脱離工程を、金属アルコキシドおよび金属アミドの少なくとも一方の存在下で行うものである。
請求項4に記載された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法は、請求項1ないし3いずれか一記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法において、異性化後の異性体混合物から(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを分離する分離工程を備えるものである。
請求項5に記載された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法は、請求項4に記載された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法において、分離工程で分離された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノン以外の成分を付加工程へ循環させる循環工程を備えるものである。
請求項6に記載された(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法は、請求項1ないし5いずれか一記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法により得られた(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを不斉水素化するものである。
本発明によれば、付加工程および脱離工程により、混合物中の(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化させるため、選択率を向上でき、低コストで高選択的に(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを製造できる。
また、本発明によれば上述のように得られた(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを不斉水素化するため、低コストで(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンを製造できる。
溶媒の比誘電率と異性体の比率との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施の形態の構成について詳細に説明する。
本発明の一実施の形態である(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法は、3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを含む混合物中の(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化する。
すなわち、例えば[化1]に示す化学式において、構造式1,2,3,4を含む3−メチルシクロペンタデセノン類の5種類の異性体混合物中の少なくとも構造式1,3,4の化合物を構造式2の化合物である(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化する。
Figure 2016222561
構造式1,2,3,4の化合物を含む混合物には、構造式5の化合物が含まれていてもよい。また、構造式5の化合物が含まれている場合には、異性化工程において構造式5の化合物は、構造式1,3,4の化合物とともに構造式2の化合物に異性化される。
なお、異性化工程においては、構造式1,3,4,5の化合物が構造式2の化合物に完全に異性化される必要はなく、異性化工程後に構造式1,3,4,5の化合物が残留していてもよい。また、構造式3,4,5の化合物の一部が構造式2の化合物に異性化されていてもよい。
ここで、3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを含む混合物中の(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化する異性化工程は、混合物にハロゲン化水素を付加する付加工程と、この付加工程後にハロゲン化水素を脱離させる脱離工程とを備える。
付加工程では、3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンにハロゲン化水素を付加して、構造式6に示すハロゲン化水素付加物とし、脱離工程では、ハロゲン化水素付加物からハロゲン化水素を脱離させて、構造式2に示す(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを多く含む異性体混合物とする。
付加工程では、3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンにハロゲン化水素を反応させて、3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンにハロゲン化水素を付加する。
付加工程にて用いるハロゲン化水素は、ガス状であることには限定されず、液体や溶液として用いることができ、経済性および安全性を考慮すると、溶液として用いることが好ましい。
ハロゲン化水素としては、例えば、塩化水素、臭化水素およびヨウ化水素等から適宜選択でき、経済性およびハロゲン化水素付加物の安定性を考慮すると、塩化水素を用いることが好ましい。
ハロゲン化水素の使用量は、3−メチル−2−シクロペンタデセノン類に対して1.0倍モルより少ないと反応が完結しない可能性があり、また一方、多すぎると経済的ではない。そのため、通常、ハロゲン化水素の使用量は3−メチル−2−シクロペンタデセノン類に対して1.0倍モル以上100倍モル以下とし、好ましくは1.0倍モル以上10倍モル以下である。
付加工程では、溶媒を用いても用いなくてもよいが、溶媒を用いないと副生成物の生成が多くなる可能性があるため、溶媒を用いる方が好ましい。用いる溶媒としては、例えば、カルボン酸類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化物類、アルコール類、エーテル類およびエステル類から適宜選択でき、具体的には、酢酸、ヘキサン、デカン、トルエン、ジクロロメタン、メタノール、エタノール、テトラハイドロフランおよび酢酸エチル等を用いることができる。またこれらの中では、ハロゲン化水素の溶解性が高く、反応性も良好な、酢酸、メタノール、エタノール、テトラハイドロフランおよび酢酸エチルが好ましい。なお、溶媒は複数の溶媒を混合した混合溶媒を使用してもよい。
溶媒の使用量は、無添加であると副生成物の生成が多くなる可能性があり、また一方、多すぎると経済的ではない。そのため、通常は3−メチル−2−シクロペンタデセノン類に対して50倍重量以下とし、好ましくは0.5倍重量以上20倍重量以下である。
付加工程における反応温度は、−20℃より低いと反応が進行しにくくなり、また一方、80℃より高いと副反応を抑制できなくなる可能性がある。そのため、通常は−20℃以上80℃以下とし、好ましくは0℃以上40℃以下である。
付加工程における反応時間は、0.5時間より短いと反応が完結しない可能性があり、また一方、48時間より長いと副反応を抑制できなくなる可能性がある。そのため、通常は0.5時間以上48時間以下とし、好ましくは1時間以上24時間以下である。
脱離工程では、溶媒や、金属アルコキシドおよび金属アミドの少なくとも一方を用いて、ハロゲン化水素付加物からハロゲン化水素を脱離する。
この脱離工程における溶媒は、比誘電率が11より大きいと(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンが多く生成されて、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの選択率が低下する可能性がある。そのため、比誘電率11以下の溶媒を用いることが好ましい。
比誘電率11以下の溶媒としては、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化物類、アルコール類およびエーテル類等から適宜選択でき、具体的には、ヘキサン、ヘプタン、デカン、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、クロロベンゼン、t−ブタノール、ジブチルエーテルおよびジエチルエーテル等を用いることができる。なお、溶媒は複数の溶媒を混合した混合溶媒を使用してもよい。
溶媒の使用量は、構造式6で示すハロゲン化水素付加物に対して0.5倍重量より少ないと副反応を抑制できなくなる可能性があり、また一方、多すぎると経済的ではない。そのため、通常はハロゲン化水素付加物(構造式6)に対して0.5倍重量以上100倍重量以下とし、好ましくは1倍重量以上50倍重量以下である。
また、脱離工程では、金属アルコキシドおよび金属アミドの少なくとも一方の存在下で行うことで、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの選択率を向上できるので好ましい。
金属アルコキシドとしては、アルカリ金属アルコキシド類から適宜選択でき、具体的には、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシドおよびカリウムt−ブトキシド等を用いることができる。またこれらの中では、ナトリウムt−ブトキシドおよびカリウムt−ブトキシドが好ましい。
金属アミドとしてはアルカリ金属アミド類から適宜選択でき、具体的には、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびリチウムジイソプロピルアミド等を用いることができる。またこれらの中では、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびカリウムビス(トリメチルシリル)アミドが好ましい。
金属アルコキシドおよび金属アミドの使用量は、ハロゲン化水素付加物(構造式6)に対して1.0倍モルより少ないと反応が完結しない可能性があり、また一方、多すぎると経済的ではない。そのため、通常はハロゲン化水素付加物(構造式6)に対して1.0倍モル以上3.0倍モル以下とし、好ましくは1.0倍モル以上2.0倍モル以下である。
脱離工程における反応温度は、−80℃より低いと反応が進行しにくくなり、60℃より高いと副反応を抑制できなくなる可能性がある。そのため、通常は−80℃以上60℃以下とし、好ましくは−20℃以上40℃以下である。
反応時間は、1分より短いと反応が完結しない可能性があり、48時間より長いと副反応を抑制できなくなる可能性がある。そのため、通常は1分以上48時間以下とし、好ましくは1分以上30時間以下である。
また、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法では、異性化後の異性体混合物から(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを分離する分離工程を備えることにより、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの純度を向上できるので好ましい。
すなわち、分離工程では、例えば蒸留およびクロマトグラフィー等の分離方法で、異性化後の異性体混合物から(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを分離する。
さらに、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法では、分離工程で分離された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノン以外の成分を付加工程へ返送して循環させる循環工程を備えることにより、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの収率を向上できるので好ましい。
そして、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法により得られた(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを合成中間体として、(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンを製造すると、比較的に低コストで(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンが得られるため好ましい。
具体的には、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを不斉水素化することで、(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンが得られる。
不斉水素化は、ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触媒として不斉水素化する方法等の既知の方法を適宜適用できる。
次に、上記一実施の形態の効果等を説明する。
上記(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法によれば、付加工程および脱離工程により、3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノン混合物中の(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化させるため、例えば比較的に高価な化学製品等を用いることなく、選択率を向上でき、低コストで高選択的に(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを製造できる。
また、(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化させるため、この異性化により得られた異性体混合物における(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの存在割合が高くなり、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを容易に分離できる。
脱離工程では、比誘電率11以下の溶媒を用いるため、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの選択率を向上できる。
また、脱離工程では、金属アルコキシドおよび金属アミドの少なくとも一方を用いるため、副反応を抑制でき、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの選択率を向上できる。
分離工程では、異性化後の異性体混合物から(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを分離するため、高純度の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを得ることができる。
分離工程で(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを分離した後に残留した(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノン以外の成分を付加工程へ循環させることにより、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの収率を向上できる。
また、上記(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法で得られた(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを不斉水素化することにより、低コストで(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンを製造できる。
以下、本発明の具体的な実施例および比較例について説明する。
[3−メチルシクロペンタデセノン類の異性体混合物の合成]
カラム(22mmφ、長さ40cm)に3〜4mmφの磁性ラシヒ35mLを上部に充填し、触媒として酸化亜鉛ペレット50mLを下部に充填し、磁性ラシヒ層の温度を315℃、触媒層の温度を360℃になるように加熱した。このカラムへ窒素(5L/時間)キャリア下にて、5重量%の2,15−ヘキサデカンジオンのデカン溶液を25g/時間の速度で導入して、分子内縮合反応を行った。3時間の反応後の反応生成液をガスクロマトグラフィー(GC)にて分析したところ、収率は52%であった。次いで、反応生成液を粗蒸留し、3−メチルシクロペンタデセノン類の異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)を得た。得られた異性体混合物をH−NMRにより分析したところ、異性体の比率は、1:2:3:4:5=21:15:37:22:5であった。
[ハロゲン化水素の付加]
(i)塩化水素の付加
3−メチルシクロペンタデセノン類の5種類の異性体混合物(236mg,1.0mmol)に9%塩化水素酢酸溶液(2.0g,5.0mmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。また、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、淡黄色の油状物を得た。この油状物を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定したところ、塩化水素付加物(構造式6、X=Cl)は220mg(収率80%)であった。
(ii)臭化水素の付加
3−メチルシクロペンタデセノン類の5種類の異性体混合物(473mg,2.0mmol)のジクロロメタン溶液(4.0mL)に25%臭化水素酢酸溶液(777mg,2.4mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。また、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、淡黄色の油状物を得た。この油状物を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定したところ、臭化水素付加物(構造式6、X=Br)は511mg(収率81%)であった。
[ハロゲン化水素の脱離]
(溶媒の検討)
上記塩化水素付加物(273mg,1.0mmol)のヘキサン溶液(5.3mL)に室温でカリウムt−ブトキシド(123mg,1.1mmol)を加え、15分間撹拌した。次いで、塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。また、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、淡黄色の油状物を281mg得た。薄層クロマトグラフィー(TLC)とガスクロマトグラフィー(GC)の結果から異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)の比率は1:2:3:4:5=31.1:68.3:痕跡:痕跡:0.6であった。また、異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)と原料の塩化水素付加物(構造式6、X=Cl)との比率はガスクロマトグラフィー(GC)により、100:0であった。この結果を表1のエントリー1および図1に示す。
また、溶媒としてエントリー1のヘキサンの代わりにヘプタン、デカン、トルエン、o−キシレン、ジブチルエーテル、ジエチルエーテル、クロロベンゼンおよびt−ブタノールを用いた場合について、エントリー1と同様に操作した。これら各溶媒を用いた場合の結果を表1のエントリー2ないし9および図1に示す。
上記実施例1に対する比較例1として、エントリー1のヘキサンの代わりに、比誘電率が11より高い溶媒であるシクロヘキサノール、1−ブタノール、1−プロパノール、エタノールおよびメタノールを用いた場合について、エントリー1と同様に操作した。これらの結果を表1のエントリー10ないし14および図1に示す。
Figure 2016222561
[脱離工程における塩基の検討]
塩化水素付加物(273mg,1.0mmol)のデカン溶液(7.8mL)に室温でカリウムt−ブトキシド(123mg,1.1mmol)を加え、1時間撹拌した。次いで、塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。また、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、酢酸エチルを留去し、異性体混合物のデカン溶液を5.8g得た。薄層クロマトグラフィー(TLC)とガスクロマトグラフィー(GC)の結果から異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)の比率は1:2:3:4:5=31.3:65.6:痕跡:3.1:0であった。また、異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)と原料の塩化水素付加物(構造式6、X=Cl)との比率はガスクロマトグラフィー(GC)により、100:0であった。この結果を、表2のエントリー1に示す。
また、塩基としてエントリー1のカリウムt−ブトキシドの代わりにナトリウムt−ブトキシド、ナトリウムエトキシドおよびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドを用いた場合について、エントリー1と同様に操作した。これら各塩基を用いた場合の結果を表2のエントリー2ないし4に示す。
実施例2に対する比較例2として、エントリー1のカリウムt−ブトキシドの代わりに金属アルコキシドおよび金属アミド以外の塩基であるナトリウムフェノキシド、トリエチルアミン、ジアザビシクロウンデセン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウムおよび炭酸カリウムを用いた場合について、エントリー1と同様に操作した。これらの結果を表2のエントリー5ないし11に示す。
Figure 2016222561
[分離および循環]
実施例1のエントリー1で得られた異性化後の異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル98/2(容積比))にて(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを分離した後、残った(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノン以外の成分を付加工程に循環した。すなわち、(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノン以外の成分を異性化前の3−メチルシクロペンタデセノン類の5種類の異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)と混合した。混合した後の5種類の異性体混合物(236mg,1.0mmol)を用いて実施例1と同様に塩化水素を付加し、塩化水素付加物(構造式6、X=Cl)を218mg得た(収率80%)。得られた塩化水素付加物(218mg,0.8mmol)を用いて実施例1のエントリー1と同様に脱離操作を行い、異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)188mgを得た(収率100%)。薄層クロマトグラフィー(TLC)とガスクロマトグラフィー(GC)の結果から異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)の比率は1:2:3:4:5=31.0:68.0:痕跡:痕跡:1.0であった。
[(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの合成]
実施例1のエントリー1で得られた異性化後の異性体混合物(構造式1,2,3,4,5)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル98/2(容積比))にて分離精製した。得られた(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノン(236mg,1.0mmol)をRuCl[(R)−Tol−BINAP]NEt(1mg,0.0005mmol)およびメタノール(1mL)と共に、窒素置換した25mLのオートクレーブに入れ、50atm水素圧下にて、25℃で24時間反応させた。次いで、溶媒を留去した後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル20/1(容積比))にて精製し、(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンを226mg(収率95%)得た。
本発明は、(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンや、(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの合成中間体である(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造に利用できる。

Claims (6)

  1. 3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを含む混合物中の3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンにハロゲン化水素を付加する付加工程と、
    この付加工程後のハロゲン化水素付加物からハロゲン化水素を脱離させる脱離工程とを備え、
    これら付加工程および脱離工程により、前記混合物中の(E)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンおよび3−メチル−3−シクロペンタデセノンを(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンに異性化させる
    ことを特徴とする(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法。
  2. 脱離工程は、比誘電率11以下の溶媒の存在下で行う
    ことを特徴とする請求項1記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法。
  3. 脱離工程は、金属アルコキシドおよび金属アミドの少なくとも一方の存在下で行う
    ことを特徴とする請求項1または2記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法。
  4. 異性化後の異性体混合物から(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを分離する分離工程を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法。
  5. 分離工程で分離された(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノン以外の成分を付加工程へ循環させる循環工程を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法。
  6. 請求項1ないし5いずれか一記載の(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法により得られた(Z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンを不斉水素化する
    ことを特徴とする(R)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法。
JP2015108547A 2015-05-28 2015-05-28 (z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法および(r)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法 Active JP6219884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015108547A JP6219884B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 (z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法および(r)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015108547A JP6219884B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 (z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法および(r)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016222561A true JP2016222561A (ja) 2016-12-28
JP6219884B2 JP6219884B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=57746548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015108547A Active JP6219884B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 (z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法および(r)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6219884B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019034901A (ja) * 2017-08-14 2019-03-07 株式会社 東邦アーステック 組成物の処理方法
CN109678684A (zh) * 2018-12-25 2019-04-26 万华化学集团股份有限公司 一种制备左旋麝香酮的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6468536B2 (ja) * 2016-08-09 2019-02-13 株式会社 東邦アーステック 3−メチル−2−シクロペンタデセノン組成物の製造方法および(r)−ムスコン組成物の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06192161A (ja) * 1992-12-25 1994-07-12 Takasago Internatl Corp 光学活性ムスコンの製造方法
WO2010109650A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 Doya Masaharu 3-メチル-シクロペンタデセノン類の製造方法、r/s-ムスコンの製造方法および光学活性ムスコンの製造方法
JP2012046444A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Niigata Univ (e)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06192161A (ja) * 1992-12-25 1994-07-12 Takasago Internatl Corp 光学活性ムスコンの製造方法
WO2010109650A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 Doya Masaharu 3-メチル-シクロペンタデセノン類の製造方法、r/s-ムスコンの製造方法および光学活性ムスコンの製造方法
JP2012046444A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Niigata Univ (e)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019034901A (ja) * 2017-08-14 2019-03-07 株式会社 東邦アーステック 組成物の処理方法
CN109678684A (zh) * 2018-12-25 2019-04-26 万华化学集团股份有限公司 一种制备左旋麝香酮的方法
CN109678684B (zh) * 2018-12-25 2022-11-04 万华化学集团股份有限公司 一种制备左旋麝香酮的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6219884B2 (ja) 2017-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140048983A (ko) 2,2-디플루오로에탄올의 제조방법
JP6219884B2 (ja) (z)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法および(r)−(−)−3−メチルシクロペンタデカノンの製造方法
US10106477B2 (en) Process for preparing 1,4-bis(ethoxymethyl)cyclohexane
JP5603169B2 (ja) (e)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造方法
Tayama et al. Asymmetric [1, 2] Stevens rearrangement of (S)-N-benzylic proline-derived ammonium salts under biphasic conditions
US9975912B2 (en) Method for producing (E,Z)-7,9-dodecadienyl-1-acetate
Siriwardana et al. Addition of hydrogen halides to alkylidenecyclopropanes: a highly efficient and stereoselective method for the preparation of homoallylic halides
JPH09502459A (ja) (+)−(1r)−シス−3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタン酢酸の製造法
JP6468536B2 (ja) 3−メチル−2−シクロペンタデセノン組成物の製造方法および(r)−ムスコン組成物の製造方法
EP3505506A1 (en) Method for producing 3,7-dimethyl-7-octenol and method for producing 3,7-dimethyl-7-octenyl carboxylate compound
EP2948245B1 (en) Process for the preparation of 4-methylpent-3-en-1-ol derivatives
JP2018087184A (ja) (e)−3−メチル−2−シクロアルケノン化合物、3−ハロ−3−メチルシクロアルカノン化合物および(r)−3−メチルシクロアルカノン化合物の製造方法
EP2248794A1 (en) Process for production of dialcohol, process for production of allylhalide compound, and allylchloride compound
Satoh et al. Synthesis, including asymmetric synthesis, of 1-substituted cyclopentenes from cyclobutanones with one-carbon ring-expansion by 1, 2-carbon-carbon insertion of magnesium carbenoids
JP2020164505A (ja) ハロゲン化シクロアルカン化合物の製造方法
JP2014001154A (ja) 2−アルケニルエーテル化合物の製造方法
WO2006051595A1 (ja) 大環状ケトン類の製造方法およびその中間体
JP3281532B2 (ja) トランス−3−イソカンフィルシクロヘキサノールの製造法
JP2016108334A (ja) 2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−イル3−メチル−2−ブテノエートの製造方法
WO2022176837A1 (ja) シクロヘキセノン化合物の製造方法
Ivanova et al. REACTIONS OF METHOXYCARBONYLCARBENES WITH 1, 3-DISUBSTITUTED PROPENES
JP2019034901A (ja) 組成物の処理方法
JP2019104700A (ja) 1,3−ウンデカジエン−5−インの製造方法
CN116601136A (zh) 制造有机化合物的方法
JPS6137741A (ja) 三重結合の選択的還元方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170705

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170807

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6219884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250