JP2016219087A - ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置 - Google Patents

ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016219087A
JP2016219087A JP2016043595A JP2016043595A JP2016219087A JP 2016219087 A JP2016219087 A JP 2016219087A JP 2016043595 A JP2016043595 A JP 2016043595A JP 2016043595 A JP2016043595 A JP 2016043595A JP 2016219087 A JP2016219087 A JP 2016219087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
hologram
light
recording medium
reference light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016043595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6653505B2 (ja
Inventor
山本 学
Manabu Yamamoto
学 山本
周平 吉田
Shuhei Yoshida
周平 吉田
中村 優
Yu Nakamura
優 中村
秀真 堀内
Hidemasa Horiuchi
秀真 堀内
友理菜 石橋
Yurina Ishibashi
友理菜 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo University of Science
Original Assignee
Tokyo University of Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo University of Science filed Critical Tokyo University of Science
Publication of JP2016219087A publication Critical patent/JP2016219087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6653505B2 publication Critical patent/JP6653505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】記録媒体に対する情報の記録を効率的に行うことがでると共に記録媒体に記録される情報の高密度化を図ることができ、しかも記録媒体に対するアクセスの高速化を図ることができるホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置を提供すること。【解決手段】本発明のホログラム記録再生方法は、信号光および球面参照光を照射する光学機構を記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させることによりシフト多重記録を行って第1シフト多重ホログラム列を記録した後、当該記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、新たなシフト多重記録を行うことによって、第2シフト多重ホログラム列をその記録領域の一部が第1シフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録することを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置に関する。更に詳しくは、2次元化されたデジタルビットパターンを記録媒体にホログラムとして多重に記録することにより大容量光メモリを構成する上で、大容量化が可能なホログラム記録再生方法、および有効なホログラム記録再生装置に関する。
従来より、ホログラムを用いてデジタル情報を二次元的に記録再生するホログラム記録再生装置が提案されている。このホログラム記録再生装置においては、デジタル情報を記録する場合には、複数の画素よりなる空間光変調器で変調された、デジタル情報(データ情報)を担持した信号光と、当該信号光とコヒーレントな参照光とを記録媒体内で干渉させることによりホログラムを形成し、そのホログラムを前記デジタル情報として記録する。また、記録媒体に記録されたデジタル情報を再生する場合には、記録に用いた参照光をホログラムに照射することにより、回折光を発生させCCD(撮像素子)上に、ホログラムとして記録されているデジタル情報の画像を形成させる。
このようなホログラム記録再生方法において、具体的なホログラム記録法としては、角度多重記録方式、球面参照光シフト多重記録方式およびスペックル参照光多重記録方式などが挙げられる。
角度多重記録方式によるホログラム記録法は、記録媒体に対する参照光の照射角度を微小に変更させ、当該記録媒体における或る一領域にホログラムの多重記録を行う。記録媒体の厚みが厚い(具体的には、1mm以上)場合には、ブラッグ回折条件が角度的に厳しくなり、角度が0.1°程度でブラッグ回折角条件が外れて読み出しが不可能となる。この原理を利用して、記録媒体において、同一領域に数百個のホログラムを記録(多重記録)する。この角度多重記録方式においては、多重記録をブック単位で行う。すなわち、或る一領域においてホログラムの多重記録を行った後、光(信号光および参照光)の照射領域を変更し、当該一領域とは重ならない他の一領域において新たなホログラムの多重記録をブック単位で順次に行う。
スペックル参照光多重記録方式によるホログラム記録法は、参照光がスペックルパターンで変調されている。このスペックルパターンで変調された参照光と信号光とが記録媒体で干渉し、ホログラムが記録される。このため、記録媒体に記録されたホログラムを再生する際には、参照光が記録時と同様のスペックルパターンである場合のみ再生が可能となる。而して、記録媒体をわずかな距離(具体的には、10μm程度)シフトさせると、スペックルパターンの一致(スペックルパターンの相関)が崩れてホログラムの再生が不可能となる。この原理を利用して、ホログラムの多重記録を、記録媒体をシフトさせて行う。すなわち、わずかに記録媒体をシフトさせるだけで新たなホログラムの記録が可能となってシフト多重記録を繰り返すことができる。
球面参照光シフト多重記録方式によるホログラム記録法は、参照光を球面波とすること以外は、前記のスペックル参照光多重記録方式と同様に、記録媒体をわずかにシフトさせて多重記録を行う。参照光を球面波とすることにより、スペックルパターンと同様な効果が発揮され、記録媒体をわずかな距離シフトさせるだけでホログラムが再生されず、新たなホログラムを記録することが可能となってシフト多重記録を繰り返すことができる。
従来より検討されていた角度多重記録方式においては、参照光の照射角度を0.01〜0.02°程度の精度で設定する必要がある。このような精度での角度調整は、わずかな環境温度の変化やドライブの振動によって簡単に影響を受ける範囲のものとなる。このため、実使用環境では、高度な角度制御技術が必要となる。また、レンズ系の開口数制限により角度変化の領域を拡張することは困難であり、記録密度の向上を図ることが困難になる、という問題がある。
また、従来より検討されていた球面参照光シフト多重記録方式においては、信号光の光軸と参照光の光軸とによって形成される平面内に沿った一軸方向に対しては、わずかなシフトで多重記録が可能であるが、その軸に垂直な方向にはシフト選択性が弱く、2次元での多重記録が困難である。そのため、球面参照光シフト多重記録方式のみによっては、記録情報の高密度化は難しい。
また、スペックル参照光多重記録方式においては、参照光をスペックルパターン(振幅あるいは位相パターン)がランダム化された形で変調を行う必要があるが、これらはノイズを多く発生させ信号対雑音比を低下させる、という問題がある。また、パターンの一致を厳しい精度で行う必要がることから、ドライブ・媒体互換性の確保が困難である、という問題もある。
一方、このようなホログラム記録再生方法を実施するための従来のホログラム記録再生装置は、比較的サイズが大きく重量もある高出力レーザ光源の他、2次元画像の伝送を歪なく実施するための無収差レンズ群および光学部品類、あるいは空間光変調器(SLM)、CCD等の撮像素子などから構成されるホログラムメモリ記録再生光学系を備えている。このホログラム記録再生装置においては、光ディスク記録再生装置と類似の発想で考えると、ホログラムメモリ記録再生光学系の構成部品を一体形成して小型化を図ることによって光ヘッドを構成し、さらに光ヘッドの移動による高速アクセスを実現することが考えられる。しかしながら、上述したような構成デバイス群では一体構成は難しく、光ヘッドとして高速アクセスを行うことは現状では困難である。
而して、その代替案として、光学系は動かさず、記録媒体(ディスク媒体)の直交する1次元軸方向のアクセスによる2次元アクセスと、記録媒体の回転とによって媒体面アクセスを行う方法が採用されている。しかしながら、ディスク媒体および移動・回転ステージが重いため、高速アクセスを阻害し、メモリ装置としての高速アクセス性能を大幅に制限することになる、という問題がある。
特開2010−61750号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、情報を効率的に記録することができると共に、記録媒体に記録される情報の高密度化を図ることができるホログラム記録再生方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、記録媒体における記録情報の高密度化を図ることができ、しかも、シフト多重記録を行うに際しての記録媒体の位置合わせを容易に行うことができて高速化を図ることができるホログラム記録再生装置を提供することにある。
本発明のホログラム記録再生方法は、データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
参照光として球面波を用い、
記録再生光源からの光を信号光および参照光として記録媒体に照射する光学機構を当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、第1シフト多重ホログラム列を記録した後、当該記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、新たなシフト多重記録を行うことによって、第2シフト多重ホログラム列をその記録領域の一部が第1シフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録することを特徴とする。
本発明のホログラム記録再生方法においては、前記記録媒体の回動角度は、ブラッグヌルの次数をm、記録再生光源からの光の波長をλ〔mm〕、記録媒体の屈折率をn、記録媒体の厚みをL〔mm〕および下記の数式(2)で示される値をζ(NA)とするとき、下記の数式(1)によって算出される角度φB(NA)〔rad〕以上であることが好ましい。
Figure 2016219087
Figure 2016219087
〔数式(2)において、θr は参照光の記録媒体内での入射角〔rad〕、dは記録媒体中での参照光の半径〔mm〕、NAは参照光を球面波とするための対物レンズの開口数、θs は信号光の媒体内での入射角〔rad〕、fは対物レンズの作動距離〔mm〕である。〕
また、本発明のホログラム記録再生方法は、データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
参照光として球面波を用い、
信号光および参照光を記録媒体に照射する光学機構を当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、1次シフト多重ホログラム列を記録した後、当該1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域において、参照光を当該1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた参照光とは異なる入射方向から照射して新たなシフト多重ホログラム列を多重記録するホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録された第1のマルチホログラム列を記録した後、
当該記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、前記ホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録されてなる第2のマルチホログラム列をその記録領域の一部が第1のマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録することを特徴とする。
このようなホログラム記録再生方法においては、1次シフト多重ホログラムが記録された記録領域と同一領域に新たなシフト多重ホログラム列を多重記録するに際しては、前記光学機構の移動方向と信号光の記録媒体に対する入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の入射光軸に接近する方向が1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた参照光の光軸とは逆となる光軸に沿って参照光を照射することが好ましい。
さらにまた、本発明のホログラム記録再生方法は、データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
参照光として球面波を用い、
信号光および参照光を記録媒体に照射する光学機構を当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、1次シフト多重ホログラム列を記録した後、当該1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域において、当該1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた参照光とは偏光方向の異なる参照光を照射して新たなシフト多重ホログラム列を記録するホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録された第1のマルチホログラム列を記録した後、
当該記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、前記ホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録されてなる第2のマルチホログラム列をその記録領域の一部が第1のマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録することを特徴とする。
さらにまた、本発明のホログラム記録再生方法は、データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
参照光として球面波を用い、
互いに偏光方向の異なる第1の信号光および第2の信号光を記録媒体に同時に照射すると共に当該第1の信号光と同一の偏光方向の第1の参照光および当該第2の信号光と同一の偏光方向の第2の参照光を互いに異なる入射方向から当該記録媒体に同時に照射する光学機構を、当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて、当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、第1の信号光および第1の参照光による第1シフト多重ホログラム列、並びに、第2の信号光および第2の参照光による第2シフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録されたマルチホログラム列を記録することを特徴とする。
このようなホログラム記録再生方法においては、前記光学機構の移動方向と信号光の記録媒体に対する入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の入射光軸に接近する方向が第1の参照光の光軸とは逆となる光軸に沿って第2の参照光を照射することが好ましい。
また、第1シフト多重ホログラム列および第2シフト多重ホログラム列が多重記録された第1のマルチホログラム列を記録した後、
記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、新たなシフト多重記録を行うことによって、第3のシフト多重ホログラム列および第4のシフト多重ホログラム列が多重記録された第2のマルチホログラム列を、その記録領域の一部が前記第1のマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で、多重記録することが好ましい。
さらにまた、前記記録媒体におけるマルチホログラム列が記録された記録領域に対して、互いに偏光方向の異なる再生用の第1の参照光および再生用の第2の参照光を照射して、当該再生用の第1の参照光および再生用の第2の参照光と同一の参照光照射条件で同一箇所に記録された複数のホログラムの各々を再生し、各々のホログラムからの再生光を偏光分離手段によって分離することによって、当該複数のホログラムの各々に記録されたデータ情報を同時に並列再生することが好ましい。
以上の本発明のホログラム記録再生方法においては、前記記録媒体の表面における記録再生領域を複数のブロック単位に分割し、ブロック単位毎に、複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列を多重記録することが好ましい。
もしくは、前記記録媒体の表面における記録再生領域を、記録媒体の回転中心軸を中心として周方向に並ぶ複数のブロック単位に分割し、当該記録媒体の回転中心に対して点対称な複数のブロック単位の各々に対して連続して、複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列を多重記録することが好ましい。
もしくは、前記記録媒体の表面における記録再生領域を、記録媒体の回転中心から外周縁に向かって径方向に並ぶ複数の環状のブロック単位に分割し、回転中心側の環状ブロック単位において、複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列を多重記録して固定した後、当該ブロック単位に隣接するブロック単位において複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列の多重記録および多重記録されたシフト多重ホログラム列または多重記録されたマルチホログラム列の固定を繰り返して行うことが好ましい。
本発明のホログラム記録再生装置は、データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生装置において、
記録再生光源と、当該記録再生光源からの光を信号光用の光と参照光用の光とに分割する光分離手段と、信号光用の光をデータ情報を担持した信号光として記録媒体に照射する信号光生成用光学系と、参照光用の光を球面波に変換して参照光として記録媒体に照射する球面参照光生成用光学系とを備えた光学機構と、
当該光学機構を記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させる光学機構移動機構と、
記録媒体を光学機構の移動方向を含む平面内において回動および平行移動させる記録媒体駆動機構と
を備えていることを特徴とする。
本発明のホログラム記録再生装置においては、前記光学機構は、前記記録再生光源および前記光分離手段を備えた固定部と、前記信号光生成用光学系および前記参照光生成用光学系を備えた、当該固定部と相対的に駆動される可動部とよりなり、当該固定部から互いに同一方向に出射される前記信号光用の光と前記参照光用の光とが交わることなく当該可動部に入射される構成とされており、
前記光学機構移動機構によって、当該可動部が前記固定部から前記可動部に入射される信号用の光および参照光用の光の光軸方向に移動される構成とされていることが好ましい。
また、本発明のホログラム記録再生装置においては、前記記録媒体が、ディスク状記録媒体またはカード状記録媒体よりなり、
前記可動部が前記記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動されることにより、一方向のみのシフト多重記録が行われることが好ましい。
さらにまた、本発明のホログラム記録再生装置においては、前記信号光生成用光学系は、信号光用の光が入射される空間光変調器と、空間光変調器から出射される光がリレーレンズおよび位相板を介して入射される偏光ビームスプリッタと、偏光ビームスプリッタからの光が1/4波長板を介して入射される可動ミラーと、可動ミラーと偏光ビームスプリッタとの間で繰り返し反射されることにより所定の偏光方向に偏光されて偏光ビームスプリッタから出射される光を信号光として記録媒体に照射する信号光集光用対物レンズとを備えており、
前記可動部は、前記可動部の移動方向および前記空間光変調器から前記可動ミラーに至る光路の延びる方向を含む平面において可動部の移動方向に垂直な方向に移動可能とされた二次可動部を有しており、当該二次可動部は、前記偏光ビームスプリッタ、前記1/4波長板、前記可動ミラーおよび前記信号光集光用対物レンズを備えており、当該可動ミラーは、二次可動部の移動方向に位置可変に配置されており、
二次可動部の移動に伴って可動ミラーの位置が当該二次可動部の移動方向に移動されることにより、前記信号光集光用対物レンズと、前記信号光生成用光学系を構成するリレーレンズとの間の光路長さが一定に保たれる構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明のホログラム記録再生装置においては、前記球面参照光生成用光学系は、参照光用の光を球面波に変換する複数の参照光集光用対物レンズと、参考光用の光を選択された一の参照光集光用対物レンズに導く光路切り替え手段とを備えており、当該複数の参照光集光用対物レンズは、各々光軸が信号光の記録媒体に対する入射光軸に対して互いに異なる方向に延びるよう配置されていることが好ましい。
このような構成のものにおいては、前記球面参照光生成用光学系が、2つの参照光集光用対物レンズを備えたものである場合には、各々の参照光集光用対物レンズが、前記光学機構の移動方向と前記信号光の入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の記録媒体に対する入射光軸を挟んだ両側に配置されていることが好ましい。
さらにまた、本発明のホログラム記録再生装置においては、前記球面参照光生成用光学系は、参照光用の光を球面波に変換する参照光集光用対物レンズと、前記参照光用の光の偏光方向を調整する偏光手段とを備えた構成とされていることが好ましい。
また、本発明のホログラム記録再生装置は、データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生装置において、
記録再生光源と、当該記録再生光源からの光を2つの信号光用の光および2つの参照光用の光に時間的に分割する複数の光分離手段と、信号光生成用光学系と、参照光生成用光学系とを備えた光学機構と、
当該光学機構を記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させる移動機構と
を備えており、
前記信号光生成用光学系は、時間的に分離された2つの信号光用の光を互いに異なるデータ情報を担持した互いに偏光方向の異なる第1の信号光および第2の信号光に変換する第1の光学系および第2の光学系を備えており、
前記球面参照光生成用光学系は、参照光用の光を球面波に変換する参照光集光用対物レンズを備えた、一方の参照光用の光を第1の信号光と同一の偏光方向の第1の参照光に変換する第3の光学系と、参照光用の光を球面波に変換する参照光集光用対物レンズを備えた、他方の参照光用の光を第2の信号光と同一の偏光方向の第2の参照光に変換する第4の光学系とを備えており、2つの参照光集光用対物レンズは、各々光軸が信号光の記録媒体に対する入射光軸に対して互いに異なる方向に延びるよう配置されていることを特徴とする。
このような構成のものにおいては、前記2つの参照光集光用対物レンズは、前記光学機構の移動方向と信号光の入射方向とを含む仮想平面内において、記録媒体の表面に垂直な軸を挟んだ両側に配置された構成とされていることが好ましい。
また、偏光分離手段を備えた再生光検出用光学系を有しており、互いに偏光方向の異なる再生用の第1の参照光および再生用の第2の参照光が同時に照射されることにより当該再生用の第1の参照光および当該再生用の第2の参照光と同一の参照光照射条件で同一箇所に記録された複数のホログラムの各々から発せられる再生光が当該偏光分離手段によって分離されて当該複数のホログラムの各々に記録されたデータ情報が同時に並列再生される構成とされていることが好ましい。
さらにまた、記録媒体を光学機構の移動方向を含む平面内において回動および平行移動させる記録媒体駆動機構をさらに備えた構成とされていることが好ましい。
本発明のホログラム記録再生方法によれば、参照光として球面波を用いたシフト多重記録方式によってホログラムの多重記録を行うものにおいて、記録媒体における同一箇所に、複数のシフト多重ホログラム列を独立して多重記録することができるので、記録媒体に記録される情報の高密度化を図ることができ、しかも、記録媒体の記録再生領域全体に対するホログラムの記録を単位記録領域(ブック)毎に行うことができるので、ホログラムを効率よく記録することができる。
また、上記のホログラム記録再生方法が行われる本発明のホログラム記録再生装置によれば、記録媒体に記録される情報の高密度化を図ることができ、しかも、記録媒体移動機構による1軸移動と記録媒体回動機構による回転によって記録媒体における単位記録領域(ブック)に対するアクセスが行われるので、シフト多重記録を行うに際しての記録媒体の位置合わせを容易に行うことができて高速化を図ることができる。
ホログラムの記録方法およびホログラムの再生方法の概要を示す説明図である。 本発明のホログラム記録再生方法における球面参照光シフト多重記録によって得られるシフト多重ホログラム列を示す説明図である。 本発明のホログラム記録再生方法における球面参照光シフト多重記録の概要を示す説明図である。 本発明のホログラム記録再生方法におけるクロスシフト多重記録の概要を示す説明図である。 本発明のホログラム記録再生方法における数式(1)によって算出される角度φB(NA)〔rad〕を得るために用いたグラフである。 本発明のホログラム記録再生方法における第1のクロスシフト多重記録方法を説明するための説明図である。 本発明のホログラム記録再生方法における第2のクロスシフト多重記録方法を説明するための説明図である。 本発明のホログラム記録再生方法における球面参照光シフト多重記録によって得られる2つのシフト多重ホログラム列の各々の波数ベクトルの相互関係を示す説明図である。 本発明のホログラム記録再生装置の構成の一例を、記録媒体と共に示す説明用概略図である。 本発明のホログラム記録再生装置の構成の他の例を、記録媒体と共に示す説明用概略図である。 本発明のホログラム記録再生装置の構成の更に他の例を、記録媒体と共に示す説明用概略図である。 本発明のホログラム記録再生装置のさらに他の例における光学機構の構成を示す説明図である。 本発明のホログラム記録再生装置のさらに他の例における光学機構の構成を示す説明図である。 本発明のホログラム記録再生装置のさらに他の例における光学機構の構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
〔本発明の記録再生方法〕
本発明のホログラム記録再生方法は、参照光として球面波を用いたシフト多重記録(以下、「球面参照光シフト多重記録」という。)によって、ホログラムを記録媒体に多重記録する方法であって、記録媒体における同一領域において、複数のシフト多重ホログラム列を、各々のシフト多重ホログラム列が記録される領域の一部が互いに重なる状態で、記録するものである。すなわち、球面参照光シフト多重記録によって記録される複数のシフト多重ホログラム列を各々のシフト多重ホログラム列の記録領域の一部が互いに重なる状態で記録するクロスシフト多重記録を行うことによって、高密度化を図るものである。また、球面参照光をホログラムが記録された記録媒体に照射することによって同一の記録領域に記録されたホログラムの各々を独立して再生するものである。
記録媒体としては、例えば、光反応性モノマーよりなる記録層を備えたものが用いられる。光反応性モノマーは、光が照射されるとポリマーに変換され、その結果、屈折率が異なる領域が形成され、それがホログラムとなるものである。
本発明のホログラム記録再生方法においては、図1に示すように、記録媒体10に向かって光路L2を進行し、参照光集光用対物レンズ47によって球面波に変換された参照光(球面参照光)と、記録媒体10に向かって光路L1を進行し、信号光集光用対物レンズ45で集光された信号光とが記録媒体10において干渉し、ホログラムが形成される。また、ホログラムが形成された記録媒体10に参照光を照射することによって当該ホログラムから発せられる再生光を再生光用集光レンズ46を介して撮像素子41によって検出することにより当該ホログラムに記録されたデータ情報が再生される。
球面参照光シフト多重記録は、記録媒体における記録再生領域の所定の領域に、信号光と球面参照光との干渉縞をホログラムとして記録した後、光学機構を記録媒体の表面に沿って一方向に相対的に移動させた状態において、新たなホログラムをその記録領域の一部が既に記録されたホログラムの記録領域と重なる状態で記録する操作を、繰り返し行うことにより、行われる。これにより、図2に示すように、複数のホログラム1が互いに一部が重なる状態で一方向に並ぶよう記録されたシフト多重ホログラム列6が記録される。ここに、一のホログラム1は、平面視で略円形状であって、そのサイズは、例えば直径が50μmである。光学機構のシフト量は、例えば10μm程度である。
このような一方向のみの球面参照光シフト多重記録は、信号光および参照光を照射する光学機構を記録媒体に対して移動させて行ってもよいし、光学機構を動かさずに記録媒体を移動させて行ってもよいが、光学機構を記録媒体に対して移動させて行うことが好ましい。
ここに、図3を用いて、球面参照光シフト多重記録の原理を説明する。
球面参照光は、平面波が複数存在するものと考えられる。従って、図3(a)に示すように、ホログラム1が記録された記録媒体10を当該記録媒体10の表面(図3(a)における上面)に沿って一方向(図3(a)における右方向)にわずかな距離シフトさせると、既に記録されたホログラム1の再生が不可となり、新たなホログラムをその記録領域の一部が既に記録されたホログラム1の記録領域と重なる状態で記録することが可能となる。記録媒体10のシフト量は、通常、10μm程度以上である。
再生可能な条件は、図3(b)に示すように、信号光の波数ベクトルks、参照光の波数ベクトルkrおよびホログラムの波数ベクトル(格子ベクトル)kgがブラッグの回折条件を満たす場合である。記録媒体10をシフトさせると、図3(c)に示すように、波数ベクトルの関係がブラッグの回折条件から外れ、ホログラム1の再生が不可となる。
ここに、図3(b)は、図3(a)において一点破線で囲んだ領域αにおける、信号光の波数ベクトルksと参照光の波数ベクトルkrとホログラムの波数ベクトル(格子ベクトル)kgとの関係を示す説明図である。また、図3(c)は、図3(a)において破線で囲んだ領域βにおける、信号光の波数ベクトルksと参照光の波数ベクトルkrとホログラムの波数ベクトル(格子ベクトル)kgとの関係を示す説明図である。
クロスシフト多重記録について、記録媒体における記録再生領域の一の単位記録領域(ブック)に着目して説明すると、図4(a)に示すように、球面参照光シフト多重記録によって第1のシフト多重ホログラム列が単位記録領域(ブック)Bに記録された記録媒体を、前記一方向(例えば光学機構の移動方向)を含む平面内において回動させる。ここに、記録媒体を回動させる方法としては、記録媒体をその中心位置(形状中心位置)を中心として回動させてもよいし、第1シフト多重ホログラム列が記録された領域内において設定された記録媒体の表面に垂直に延びる軸の周りに回動させてもよい。
この状態において、第1のシフト多重ホログラム列が記録された単位記録領域Bに対して、新たな球面参照光シフト多重記録を行うことによって、第2のシフト多重ホログラム列を、当該第2のシフト多重ホログラム列が記録される記録領域(図4(a)において実線で囲まれた領域)7bの一部が第1のシフト多重ホログラム列が記録された記録領域(図4(a)において破線で囲まれた領域)7aと重なる状態で、多重記録する。クロスシフト多重記録によって、2つのシフト多重ホログラム列が多重記録された状態を図4(b)に模式的に示す。図4(b)における符号1は、1個のホログラムを示す。また、6aは、先に記録されたシフト多重ホログラム列を示し、6bは新たに記録されたシフト多重ホログラム列を示す。
図4に示す例では、一の単位記録領域Bは、所定の大きさのトラックピッチで並ぶ4つの直線状のトラックを有しており、先ず、トラック毎に球面参照光シフト多重記録を行うことにより第1のシフト多重ホログラム列を各トラック上に記録する。その後、記録媒体を所定の大きさの回転角度θ1で回動させると共に、記録媒体の表面に沿った平面内で平行移動させて当該単位記録領域Bを第1のシフト多重ホログラム列を記録したときの位置に位置させる。この状態において、新たな球面参照光シフト多重記録を順次に行うことによって第2のシフト多重ホログラム列を記録する。これにより、第1のシフト多重ホログラム列および第2のシフト多重ホログラム列が、各々のシフト多重ホログラム列の記録領域の一部が互いに重なる状態で、多重記録された状態を得ることができる。図4におけるB0は第1のシフト多重ホログラム列の記録時の単位記録領域を示す。
そして、本発明のホログラム記録再生方法において、記録媒体を回動させる角度、具体的には記録媒体の表面を含む平面内、すなわち球面参照光シフト多重記録を行う際に光学機構を記録媒体の表面に沿って相対的に移動させる一方向を含む平面内において回動(回転)させる角度は、以下の数式(1)を基準とし、その角度以上でクロスさせることが好ましい。すなわち、記録媒体の回動角度は、数式(1)によって算出される角度φB(NA)〔rad〕以上であることが好ましい。ここに、角度φB(NA)〔rad〕は、高次の記録媒体回折光量が零となる回転角度である。
数式(1)において、mはブラッグヌルの次数、λは記録再生光源からの光の波長〔mm〕、nは記録媒体の屈折率、Lは記録媒体の厚み〔mm〕、ζ(NA)は下記の数式(2)で示される値である。
Figure 2016219087
Figure 2016219087
ここに、数式(2)において、θr は参照光の記録媒体内での入射角〔rad〕、dは記録媒体中での参照光の半径〔mm〕、NAは参照光を球面波に変換するための対物レンズの開口数、θs は信号光の媒体内での入射角〔rad〕、fは対物レンズの作動距離〔mm〕である。
具体的に、例えば、上記の数式(1)において、n=1.5、nL/λ=3500、θs =π/8〔rad〕、θr =−π/8〔rad〕、f/d=30とすると、角度φB〔rad〕は、図5に示すようなグラフで計算される。なお、図5には、計算に用いた複数の曲線が示されている。
記録媒体を回動させる角度を、対物レンズの開口数NAに対し、上記の数式(1)で決定される角度に従い、それ以上の角度範囲とすることにより、クロストークの発生も少なくなる。記録媒体を回動させる角度は、設計の余裕度を勘案すると、好ましくは上記の数式(1)によって算出される計算される角度φB(NA)〔rad〕+5°の角度であることが望ましい。
本発明のホログラム記録再生方法は、ディスク状およびカード状などのいずれの形状を有する記録媒体にも適用できるが、特に記録媒体としてディスク状の記録媒体を用いる場合には、記録媒体の表面における記録再生領域を、複数のブロック単位に分割し、各ブロック単位を単位記録領域として、ブロック単位毎に、複数のシフト多重ホログラム列をクロスシフト多重記録することが好ましい。
以下、本発明のホログラム記録再生方法による、ディスク状の記録媒体(ディスク状媒体)に対するクロスシフト多重記録の具体的な方法について説明する。
(第1のクロスシフト多重記録方法)
第1のクロスシフト多重記録方法は、ディスク状媒体の表面における記録再生領域を、記録媒体の周方向に並ぶ複数のブロック単位に分割し、各々のブロック単位を単位記録領域(ブック)として設定する。また、周方向に並ぶ複数のブロック単位の各々をさらにディスク状媒体の回転中心から外周縁に向かって径方向に並ぶ複数のブロック単位に分割し、各々のブロック単位を単位記録領域(ブック)として設定してもよい。
そして、ディスク状媒体の中心位置に対して点対称な位置に位置された2つの単位記録領域の各々に対する球面参照光シフト多重記録を連続して行った後、ディスク状媒体を回動させた状態において、当該2つの単位記録領域の各々に対する新たな球面参照光シフト多重記録を連続して行う手法である。
図6を用いて具体的に説明すると、この例では、ディスク状媒体10aの表面における記録再生領域を、ディスク状媒体10aの周方向に並ぶ複数の記録再生部分10Pに分割し、さらに、各々の記録再生部分10Pをディスク状媒体10aの回転中心Cから外周縁に向かって径方向に並ぶ複数のブロック単位に分割し、各々のブロック単位を単位記録領域(ブック)Bとして設定している。
先ず、図6(a)に示すように、複数の単位記録領域Bのうちのディスク状媒体10aの回転中心Cに対して点対称な位置に位置される2つの単位記録領域(ブック)B1,B2の各々において、連続して球面参照光シフト多重記録を行って、第1のシフト多重ホログラム列を記録する。
次いで、図6(b)に示すように、ディスク状媒体10aを所定の回動角度で回動させた状態において、第1シフト多重ホログラム列が記録された2つの単位記録領域B1,B2の各々に、連続して新たな球面参照光シフト多重記録を行うことによって、第2シフト多重ホログラム列をその記録領域の一部が第1シフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録する。
更に、図6(c)に示すように、ディスク状媒体10aを所定の回動角度で回動させた状態において、第1シフト多重ホログラム列と第2シフト多重ホログラム列とが記録された単位記録領域B1,B2の各々に、連続して新たな球面参照光シフト多重記録を行うことによって第3シフト多重ホログラム列をその記録領域の一部が第1シフト多重ホログラム列の記録領域および第2の1シフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録してもよい。
図6においては、光学機構の移動方向が両矢印で示されており、ディスク状媒体10aの回転方向が破線の矢印で示されている。
この第1のクロスシフト多重記録方法においては、各々の単位記録領域(ブック)Bへのアクセスは、光学機構の移動によるアクセスの他、ディスク状媒体10aの2軸移動と回転(回動)とによって行われる。
(第2のクロスシフト多重記録方法)
第2のクロスシフト多重記録方法は、ディスク状媒体の表面における記録再生領域を、ディスク状媒体の回転中心から外周縁に向かって径方向に並ぶ複数の略環状のブロック単位に分割し、各々のブロック単位を単位記録領域(ブック)として設定する。
そして、単位記録領域毎に、複数のシフト多重ホログラム列のクロスシフト多重記録および多重記録されたホログラムの固定(ポストキュア)を、最内側に位置される単位記録領域および最外側に位置される単位記録領域のいずれか一方または両方から径方向に順次に繰り返して行う手法である。
図7を用いて具体的に説明すると、先ず、例えば、ディスク状媒体10aにおける最内側に位置される単位記録領域B3において複数のシフト多重ホログラム列のクロスシフト多重記録を行う。この単位記録領域B3においては、ホログラムの多重記録数が飽和した時点で、ホログラムが固定すなわちポストキュア(定着)される。ホログラムの固定は、参照光をディスク状媒体10aにおける記録再生領域の全面に照射することにより行うことができる。
次いで、ホログラムが固定された単位記録領域B3に隣接する単位記録領域B4において複数のシフト多重ホログラム列のクロスシフト多重記録を行う。この単位記録領域B4に対する球面参照光シフト多重記録は、ポストキュアされた最内側に位置される単位記録領域B3をスキップして行うことになる。この単位記録領域B4におけるホログラムの多重記録数が飽和に達した場合は、当該単位記録領域B4に記録されたホログラムをポストキュアする。以下同様に、各々の単位記録領域に対するクロスシフト多重記録およびホログラムの固定をディスク状媒体10aの中心側から外周縁側に向かって順次に行い、ディスク状媒体10aの全面にホログラムの記録を行う。
図7においては、光学機構の移動方向が実線の両矢印で示されており、ディスク状媒体10aの移動方向が一点鎖線の両矢印で示されており、ディスク状媒体10aの回転方向が破線の矢印で示されている。
この第2のクロスシフト多重記録方法においては、各々の単位記録領域に対するクロスシフト多重記録およびホログラムの固定をディスク状媒体10aの外周縁側から中心側に向かって順次に行うことによって、ディスク状媒体10aの全面にホログラムの多重記録を行ってもよい。また、各々の単位記録領域に対するクロスシフト多重記録およびホログラムの固定を、ディスク状媒体10aの中心側および外周縁側の両方から順次に行うことによって、ディスク状媒体10aの全面にホログラムの多重記録を行ってもよい。
以上の本発明のホログラム記録再生方法によれば、参照光として球面波を用いたシフト多重記録方式によってホログラムの多重記録を行うものにおいて、記録媒体における同一箇所に、複数のシフト多重ホログラム列を独立して多重記録することができるので、記録媒体に記録される情報の高密度化を図ることができ、しかも、記録媒体の記録再生領域全体に対するホログラムの記録を単位記録領域(ブック)毎に行うことができるので、ホログラムを効率よく記録することができる。
本発明のホログラム記録再生方法においては、複数のマルチホログラム列を、記録領域の一部が互いに重なる状態で、クロスシフト多重記録してもよい。マルチホログラム列は、球面参照光シフト多重記録によって記録される複数のシフト多重ホログラム列が、同一の領域において記録領域が互いに重なる状態で、多重記録されてなるものである。
マルチホログラム列を記録する方法としては、(a)球面参照光の入射方向を変更する方法、(b)球面参照光の偏光方向を変更する方法、および、(c)互いに偏光方向の異なる2つの信号光と、各々の信号光と偏光方向が同一の2つの球面参照光とを同時に照射する方法のいずれかの方法を用いることができる。
上記方法(a)について具体的に説明すると、先ず、球面参照光シフト多重記録を行うことによって、1次シフト多重ホログラム列を記録する。その後、1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域上に、球面参照光を1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた球面参照光とは異なる入射方向から照射して球面参照光シフト多重記録を行うことによって新たなシフト多重ホログラム列を記録する。これにより、2つのシフト多重ホログラム列が同一の領域に多重記録されたマルチホログラム列を得ることができる。また、マルチホログラム列は、既に記録されたシフト多重ホログラム列の記録に用いた球面参照光とは異なる入射方向から球面参照光を照射する球面参照光シフト多重記録を、必要に応じて複数回繰り返し行うことによって形成してもよい。
マルチホログラム列が例えば2つのシフト多重ホログラム列により構成されている場合における、各々のシフト多重ホログラム列に係る波数ベクトルの相互関係について図8を用いて説明すると、図8(a)に示すように、個々のシフト多重ホログラム列については、ホログラム1a,1bが記録された記録媒体10を当該記録媒体10の表面(図8(a)における上面)に沿ってわずかな距離シフトさせると、既に記録されたホログラム1a,1bの再生が不可となり、新たなホログラムをその記録領域の一部が既に記録されたホログラム1a,1bの記録領域と重なる状態で記録することが可能となる。
第1の球面参照光によるホログラム1aの再生可能な条件は、図8(b)に示すように、信号光の波数ベクトルks、第1の球面参照光の波数ベクトルkr1およびホログラムの波数ベクトル(格子ベクトル)kg1がブラッグの回折条件を満たす場合である。記録媒体10をシフトさせると、図8(c)に示すように、波数ベクトルkg1の関係がブラッグの回折条件から外れ、ホログラム1aの再生が不可となる。第2の球面参照光によるホログラム1bの再生可能な条件についても同様である。すなわち、図8(d)に示すように、信号光の波数ベクトルks、第2の球面参照光の波数ベクトルkr2およびホログラムの波数ベクトル(格子ベクトル)kg2がブラッグの回折条件を満たす場合である。記録媒体10をシフトさせると、図8(e)に示すように、波数ベクトルkg2の関係がブラッグの回折条件から外れ、ホログラム1bの再生が不可となる。
このように、同一の領域に多重記録された第1シフト多重ホログラム列および第2シフト多重ホログラム列の再生可能な条件においては、第1シフト多重ホログラム列を構成するホログラム1aと第2シフト多重ホログラム列を構成するホログラム1bとは互いに波数ベクトルkg1,kg2の方向が異なるため、クロストークが発生することを回避することができる。
以上において、2つのシフト多重ホログラム列により構成されたマルチホログラム列を記録する場合において、1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域に2次シフト多重ホログラム列を多重記録するに際しては、例えば、光学機構の移動方向と信号光の記録媒体に対する入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の入射光軸に接近する方向が1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた第1の参照光の光軸とは逆となる光軸に沿って第2の参照光を照射することが好ましい。これにより、再生時においてクロストークが発生することを確実に回避することができる。
上記方法(b)について具体的に説明すると、先ず、球面参照光シフト多重記録を行うことによって、1次シフト多重ホログラム列を記録する。その後、1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域に、1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた球面参照光とは偏光方向の異なる球面参照光を照射して球面参照光シフト多重記録を行うことによって、新たなシフト多重ホログラム列を記録する。これにより、2つのシフト多重ホログラム列が同一の記録領域に多重記録されたマルチホログラム列を得ることができる。このような方法によっても、再生時においてクロストークが発生することを確実に回避することができる。
上記方法(c)について具体的に説明すると、同一の記録再生光源からの光を時間的に分割することによって得られた、互いに偏光方向の異なる第1の信号光および第2の信号光と、第1の信号光と同一の偏光方向の第1の球面参照光および第2の信号光と同一の偏光方向の第2の球面参照光とを記録媒体に同時に照射して球面参照光シフト多重記録を行う。これにより、第1の信号光および第1の球面参照光による第1シフト多重ホログラム列と第2の信号光および第2の球面参照光による第2シフト多重ホログラム列とを同一の領域に多重記録し、以って、マルチホログラム列を得ることができる。第1の球面参照光および第2の球面参照光は、互いに異なる入射方向から記録媒体に照射するが、例えば、光学機構の移動方向と信号光の記録媒体に対する入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の入射光軸に接近する方向が第1の球面参照光の光軸とは逆となる光軸に沿って第2の球面参照光を照射することが好ましい。これにより、再生時においてクロストークが発生することを確実に回避することができる。
本発明のホログラム記録再生方法においては、再生用の球面参照光を照射することによって再生用の球面参照光と同一の参照光照射条件で記録されたホログラムに係るデータ情報が独立して再生される。
以上のような本発明のホログラム記録再生方法は、後述の本発明のホログラム記録再生装置によって容易に実施することができる。
以下、本発明のホログラム記録再生装置の具体例について図を用いて説明する。
(第1のホログラム記録再生装置)
図9は、本発明のホログラム記録再生装置の構成の一例を、記録媒体と共に示す説明用概略図である。この図9は、ホログラム記録再生装置の側面からの構成図である。
この第1のホログラム記録再生装置は、信号光および参照光を記録媒体に照射する光学機構と、光学機構を記録媒体10の表面に沿って相対的に一方向に移動させる光学機構移動機構と、記録媒体10を光学機構の移動方向を含む平面内において回動および平行移動させる記録媒体駆動機構とを備えている。この第1のホログラム記録再生装置においては、記録媒体10として、透過型のディスク状媒体が用いられる。
光学機構は、記録再生光源と、記録再生光源からの光を信号光用の光と参照光用の光とに分割する光分離手段と、信号光用の光をデータ情報を担持した信号光として記録媒体10に照射する信号光生成用光学系と、参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する球面参照光生成用光学系とを備えている。
光学機構は、固定部21と、固定部21と相対的に駆動される可動部23とよりなり、可動部23のみが光学機構移動機構によって移動される構成とされていることが好ましい。
固定部21は、例えば青色レーザ光源よりなる記録再生光源31と、記録再生光源31からの光(レーザ光)がシャッタ33、偏光板34およびビーム整形用レンズ35を介して入射される、例えばハーフミラープリズムよりなる光分離手段32とを有している。信号光用の光および参照光用の光は、固定部21から互いに同一方向に出射されて互いに交わることなく可動部23に入射される構成とされている。具体的には、光分離手段32からの信号光用の光は、リレーレンズ36を介して固定部21から出射される。また、光分離手段32から信号光用の光とは異なる方向に進行する参照光用の光は、反射ミラー39によって反射されて進行方向が信号光用の光と同一の方向に変更されてNDフィルタ37および半波長板38を介して固定部21から出射される。すなわち、固定部21と可動部23との間には、互いに光軸が平行に延びる信号光用の光の光路L1と参照光用の光の光路L2が形成されている。
可動部23は、信号光生成用光学系と、球面参照光生成用光学系と、再生光検出用光学系とを備えており、光学機構移動機構によって、固定部21から可動部23に入射される信号用の光および参照光用の光の光軸方向に移動される。
信号光生成用光学系は、記録媒体10の表面側に位置されており、固定部21からの信号光用の光が入射される偏光プリズムビームスプリッタ40と、偏光プリズムビームスプリッタ40を透過した信号光用の光が入射される空間光変調器(SLM)42と、空間光変調器42からの光が偏光プリズムビームスプリッタ40によって反射されてリレーレンズ44および位相板48を介して入射される信号光集光用対物レンズ45とを備えている。43は、リレーレンズ44を構成する例えば2つのレンズ間に配置されたナイキストフィルタである。
球面参照光生成用光学系は、記録媒体10の表面側に位置されており、固定部21からの参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する参照光集光用対物レンズ47を備えている。49は、参照光用の光を参照光集光用対物レンズ47に入射させるための反射ミラーである。
再生光検出用光学系は、記録媒体10の裏面側に位置されており、例えばCCDよりなる撮像素子41と、記録媒体10に記録されたホログラムからの再生光を集光して撮像素子41に入射させる再生光用集光レンズ46とを備えている。
記録媒体駆動機構は、記録媒体10をその表面に沿った平面内で回動(回転)させる記録媒体回動機構と、記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させる記録媒体移動機構とを備えている。記録媒体移動機構は、記録媒体10の表面に沿った平面内において、記録媒体10を光学機構の移動方向および光学機構の移動方向に垂直な方向に移動させる例えば2軸ステージにより構成することができる。
この第1のホログラム記録再生装置においては、記録再生光源31から出射されたレーザ光は、光分離手段32によって信号光用の光と参照光用の光に分割される。
参照光用の光は、半波長板38で偏光面が90°回転された後、参照光集光用対物レンズ47によって球面波に変換されて球面参照光として記録媒体10に照射される。
一方、信号光用の光は、リレーレンズ36で拡大された後、偏光プリズムビームスプリッタ40を透過して空間光変調器(SLM)42に照射される。この空間光変調器(SLM)42によって、信号光用の光は偏光面が90°変更されたデータパターンに変調される。空間光変調器(SLM)42から出射された信号光用の光は、偏光面が90°回転しているため、偏光プリズムビームスプリッタ40によって反射されて進行方向が90°変更される。偏光プリズムビームスプリッタ40からの信号光用の光は、ナイキストフィルタ43で空間周波数帯域が調整された後、位相板48を透過する。位相板48はランダム位相パターンであり、信号光をランダム位相で変調することにより、空間周波数分布のうち不要な直流成分を抑圧し、モノマーの消費を抑える働きがある。信号光用の光が位相板48を透過することで生成された信号光は、信号光集光用対物レンズ45よって集光されて記録媒体10に照射される。
信号光および球面参照光が記録媒体10に照射されることにより、記録媒体10においては、信号光と球面参照光との干渉縞が形成され、この干渉縞がデータ情報を担持したホログラムとして記録媒体10に記録される。
そして、光学機構における可動部23が光学機構移動機構によって記録媒体10の径方向に移動されて球面参照光シフト多重記録が行われることによりシフト多重ホログラム列が記録される。その後、記録媒体10を記録媒体回動機構によって所定の回動角度で回動させると共に、記録媒体移動機構によって記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させることにより、ホログラムを記録すべき記録領域の位置を位置合わせする。この状態において、球面参照光シフト多重記録が行われることにより新たなシフト多重ホログラム列がその記録領域の少なくとも一部が既に記録されたシフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録される。
単位記録領域(ブック)へのアクセスは、光学機構の移動によるアクセスの他、記録媒体10の2軸移動と回転(回動)とによって行われる。
記録媒体10に記録されたホログラムに係るデータ情報の再生時には、光量を大幅に落とした再生用の球面参照光のみが記録媒体10に照射される。これにより、再生用の球面参照光と同一の参照光照射条件で記録されたホログラムから再生光が発せられ、当該再生光が撮像素子(具体的には、例えばCCD)41により検出されることにより、当該ホログラムに記録されたデータ情報が再生される。
(第2のホログラム記録再生装置)
図10は、本発明のホログラム記録再生装置の構成の他の例を、記録媒体と共に示す説明用概略図である。この図10は、ホログラム記録再生装置の側面からの構成図である。
この第2のホログラム記録再生装置は、記録媒体10として、反射型のディスク状媒体、すなわち信号光および参照光が照射される表面の裏面側(図10おける下面側)に反射層11が設けられたものが用いられ、光学機構を構成する可動部23において、再生光検出用光学系が記録媒体10の表面側に位置された構成とされていることの他は、図9に示す第1のホログラム記録再生装置と同様の構成を有する。図10においては、図9に示す第1のホログラム記録再生装置と同一の構成部材については同一の符号が付してある。
この第2のホログラム記録再生装置の再生光検出用光学系においては、記録媒体10の反射層11で反射されたホログラムからの再生光は、偏光プリズムビームスプリッタ40から記録媒体10に向かって出射される信号光用の光の光路を逆進することとなる。従って、撮像素子41は、ホログラムからの再生光が偏光プリズムビームスプリッタ40を透過して入射される位置において、記録媒体10の表面(図10における上面)と対向して設けられている。
この第2のホログラム記録再生装置においては、上記の第1のホログラム記録再生装置と同様に、光学機構における可動部23が光学機構移動機構によって記録媒体10の径方向に移動されて球面参照光シフト多重記録が行われることによりシフト多重ホログラム列が記録される。その後、記録媒体10を記録媒体回動機構によって所定の回動角度で回動させると共に、記録媒体移動機構によって記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させることによりホログラムを記録すべき記録領域の位置を位置合わせする。この状態において、球面参照光シフト多重記録が行われることにより新たなシフト多重ホログラム列がその記録領域の少なくとも一部が既に記録されたシフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録される。
単位記録領域(ブック)へのアクセスは、光学機構の移動によるアクセスの他、記録媒体10の2軸移動と回転(回動)とによって行われる。
記録媒体10に記録されたホログラムに係るデータ情報の再生時には、光量を大幅に落とした再生用の球面参照光のみが記録媒体10に照射される。これにより、再生用の球面参照光と同一の参照光照射条件で記録されたホログラムから再生光が発せられ、当該再生光は反射層11で反射されて記録媒体10の表面側から出射される。再生光は、偏光プリズムビームスプリッタ40から記録媒体10に向かう信号光用の光の光路を逆進して偏光プリズムビームスプリッタ40に入射される。このとき、再生光は、再生用の球面参照光と同一の偏光面を有しており、従って、再生光の偏光面は信号光の偏光面に対して90°回転されているため、偏光プリズムビームスプリッタ40を透過して撮像素子41に入射される。撮像素子41によって再生光が検出されることにより、当該ホログラムに記録されたデータ情報が再生される。
(第3のホログラム記録再生装置)
図11は、本発明のホログラム記録再生装置の構成の更に他の例を、記録媒体と共に示す説明用概略図である。(a)は、ホログラム記録再生装置における固定部および可動部の構成を示す説明用上面図であり、(b)は、可動部における二次可動部の構成を示す説明用側面図である。
この第3のホログラム記録再生装置は、信号光および参照光を記録媒体に照射する光学機構を固定部と当該固定部と相対的に駆動される可動部とにより構成し、更に、可動部を分割することによって記録媒体に対する2次元アクセスが可能となるよう構成されたものである。この第3のホログラム記録再生装置においては、記録媒体10として、透過型のディスク状媒体が用いられる。
この第3のホログラム記録再生装置の光学機構における固定部21は、例えば青色レーザ光源よりなる記録再生光源31と、記録再生光源31からの光(レーザ光)がシャッタ33、偏光板34およびビーム整形用レンズ35を介して入射される、例えばハーフミラープリズムよりなる光分離手段32とを有している。信号光用の光および参照光用の光は、固定部21から互いに同一方向に出射されて互いに交わることなく可動部23に入射される構成とされている。具体的には、光分離手段32からの信号光用の光は、ビームエクスパンダ51を介して固定部21から出射される。また、光分離手段32から信号光用の光とは異なる方向に進行する参照光用の光は、NDフィルタ37および半波長板38を介して反射ミラー39に入射され、反射ミラー39によって反射されることで進行方向が信号光用の光と同一の方向に変更されて固定部21から出射される。すなわち、固定部21と可動部23との間には、互いに光軸が平行に延びる信号光用の光の光路L1と参照光用の光の光路L2が形成されている。
可動部23は、信号光用の光をデータ情報を担持した信号光として記録媒体10に照射する信号光生成用光学系と、参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する球面参照光生成用光学系と、ホログラムからの再生光を検出する再生光検出用光学系とを備えている。
信号光生成用光学系は、記録媒体10の表面(図11(b)において下面)側に位置されており、固定部21からの信号光用の光が入射される第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aと、第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aによって反射された信号光用の光が入射される空間光変調器(SLM)42と、空間光変調器42から出射される光が第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aを透過してリレーレンズ44および位相板48を介して入射される第2の偏光プリズムビームスプリッタ52と、第2の偏光プリズムビームスプリッタ52を透過した光が1/4波長板53を介して入射される可動ミラー55と、可動ミラー55と第2の偏光プリズムビームスプリッタ52との間で繰り返し反射されることにより所定の偏光方向に偏光されて第2の偏光プリズムビームスプリッタ52によって反射された光を信号光として記録媒体10に照射する信号光集光用対物レンズ45とを備えている。43は、リレーレンズ44を構成する例えば2つのレンズ間に配置されたナイキストフィルタである。
参照光生成用光学系は、記録媒体10の表面側に位置されており、固定部21からの参照光用の光を反射してその進行方向を信号光用の光と同一方向に変更する第1の反射ミラー49aと、第1の反射ミラー49aからの参照光用の光を反射して参照光集光用対物レンズ47に入射させる第2の反射ミラー56と、参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する参照光集光用対物レンズ47とを備えている。
再生光検出用光学系は、記録媒体10の裏面(図11(b)において上面)側に位置されており、例えばCCDよりなる撮像素子41と、記録媒体10に記録されたホログラムからの再生光を集光して撮像素子41に入射させる再生光用集光レンズ46とを備えている。
可動部23は、当該可動部23の移動方向、および、空間光変調器42から可動ミラー55に至る光路L1aの延びる方向を含む平面(記録媒体10の表面に沿った平面)内で、可動部23の移動方向に垂直な方向に移動可能とされた二次可動部50を有している。
二次可動部50は、信号光生成用光学系を構成する第2の偏光プリズムビームスプリッタ52、1/4波長板53、可動ミラー55および信号光集光用対物レンズ45と、参照光生成用光学系を構成する第2の反射ミラー56および参照光集光用対物レンズ47と、再生光検出用光学系を構成する撮像素子41および再生光用集光レンズ46とを備えている。
可動ミラー55は、二次可動部50の移動方向に位置可変に配置されており、二次可動部50の移動に伴って可動ミラー55の位置が二次可動部50の移動方向に移動されることによって、信号光集光用対物レンズ45とリレーレンズ44(具体的には、リレーレンズ44を構成する出射側レンズ44a)との間の光路長さが一定に保たれる。
この第3のホログラム記録再生装置は、光学機構における可動部23全体を記録媒体10の表面に沿って相対的に一方向に移動させると共に二次可動部50のみを可動部23全体の移動方向に直交する方向に移動させる光学機構移動機構を備えている。光学機構移動機構は、例えば2軸ステージにより構成することができる。
また、この第3のホログラム記録再生装置は、記録媒体10をその中心位置(形状中心位置)を通る記録媒体10の表面に垂直に延びる回転中心軸を中心として回動(回転)させる記録媒体回動機構15を備えている。
第3のホログラム記録再生装置においては、記録再生光源31から出射されたレーザ光は、光分離手段32によって信号光用の光と参照光用の光に分割される。
参照光用の光は、半波長板38で偏光面が90°回転されて固定部21から出射された後、可動部23において、参照光集光用対物レンズ47によって球面波に変換されて球面参照光として記録媒体10に照射される。
一方、信号光用の光は、ビームエクスパンダ51で拡大されて固定部21から出射された後、可動部23における第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aによって反射されて空間光変調器(SLM)42に照射される。この空間光変調器(SLM)42によって、信号光用の光は偏光面が90°変更されたデータパターンに変調される。空間光変調器(SLM)42から出射された信号光用の光は、偏光面が90°回転しているため、第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aを透過する。第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aを透過した光は、リレーレンズ44を介して位相板48に入射される。このとき、信号光用の光の空間周波数帯域がナイキストフィルタ43で調整される。位相板48はランダム位相パターンであり、信号光をランダム位相で変調することにより、空間周波数分布のうち不要な直流成分を抑圧し、モノマーの消費を抑える働きがある。位相板48を透過した光は、第2の偏光プリズムビームスプリッタ52を透過して1/4波長板53を介して可動ミラー55に入射される。偏光プリズムビームスプリッタ52と可動ミラー55と間の光路を複数回往復(この例では2往復)することによって偏光面が所定の方向に変更された光は、第2の偏光プリズムビームスプリッタ52によって反射されて信号光集光用対物レンズ45に入射され、信号光集光用対物レンズ45よって集光されて信号光として記録媒体10に照射される。
信号光および球面参照光が記録媒体10に照射されることにより、記録媒体10においては、信号光と球面参照光との干渉縞が形成され、この干渉縞がデータ情報を担持したホログラムとして記録媒体10に記録される。
そして、光学機構における可動部23全体が光学機構移動機構によって記録媒体10の径方向に移動されて球面参照光シフト多重記録が行われることによりシフト多重ホログラム列が記録される。その後、記録媒体10を記録媒体回動機構15によって所定の回動角度で回動させると共に、記録媒体移動機構によって記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させることにより、ホログラムを記録すべき記録領域の位置を位置合わせする。この状態において、球面参照光シフト多重記録が行われることにより新たなシフト多重ホログラム列がその記録領域の少なくとも一部が既に記録されたシフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録される。
この第3のホログラム記録再生装置において、記録媒体10への球面参照光シフト多重記録は、可動部23を移動させることによって行われる。そして、記録媒体10における各々の単位記録領域(ブック)へのアクセスは、可動部23全体の移動および二次可動部50のみの移動によるアクセスの他、記録媒体10の回転(回動)によって行われる。
而して、ホログラム記録再生装置においては、フーリエ変換ホログラムを形成するために、信号光集光用対物レンズ45とリレーレンズ44(具体的には出射側レンズ44a)との距離(光路長)が常に一定の距離に保たれる必要がある。然るに、上記の第3のホログラム記録再生装置においては、リレーレンズ44(具体的には出射側レンズ44a)からの光は、第2の偏光プリズムビームスプリッタ52から可動ミラー55に至る光路L1bを複数回往復されることにより所定の偏光方向に変更されて信号光集光用対物レンズ45に入射される構成とされると共に、可動ミラー55が二次可動部50の移動方向に位置可変に設けられている。このため、二次可動部50の移動に伴って可動ミラー55を移動させることによって信号光集光用対物レンズ45とリレーレンズ44との距離を調整して常に一定の距離に保つことができる。
このように、第3のホログラム記録再生装置においては、記録媒体10に対する、固定部21からの光の進行方向(図11(a)における上下方向)および当該光の進行方向に垂直な方向(図11(a)における左右方向)からの可動部23の2次元アクセスが可能となる。
図11(a)においては、可動部23の移動可能方向が両矢印で示されており、図11(b)においては、二次可動部50の移動可能方向が両矢印で示されている。
第3のホログラム記録再生装置において、記録媒体10に記録されたホログラムに係るデータ情報の再生時には、光量を大幅に落とした再生用の球面参照光のみが記録媒体10に照射される。これにより、再生用の球面参照光と同一の参照光照射条件で記録されたホログラムから再生光が発せられ、当該再生光が撮像素子41により検出されることにより、当該ホログラムに記録されたデータ情報が再生される。
以上の本発明のホログラム記録再生装置によれば、記録媒体に記録される情報の高密度化を図ることができ、しかも、記録媒体移動機構による1軸移動と記録媒体回動機構による回転によって記録媒体における単位記録領域(ブック)に対するアクセスが行われるので、シフト多重記録を行うに際しての記録媒体の位置合わせを容易に行うことができて高速化を図ることができる。
特に、第3のホログラム記録再生装置においては、光学機構の記録媒体に対する2次元的なアクセスが可能となり、ホログラムの記録および再生を効率的に行うことができる。
以下においては、複数のマルチ多重ホログラム列を、各々のマルチ多重ホログラム列の記録領域の一部が互いに重なる状態で、クロスシフト多重記録するホログラム記録再生方法を実施するためのホログラム再生装置について説明する。マルチ多重ホログラム列は、上述したように、各々球面参照光シフト多重記録によって得られる複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録されてなるものである。
図12は、本発明のホログラム記録再生装置のさらに他の例における光学機構の構成を示す説明図である。
このホログラム記録再生装置における光学機構は、記録再生光源と、記録再生光源からの光を信号光用の光と参照光用の光とに分割する光分離手段と、信号光用の光をデータ情報を担持した信号光として記録媒体10に照射する信号光生成用光学系と、参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する球面参照光生成用光学系とを備えている。
光学機構は、固定部21と、固定部21と相対的に駆動される可動部23とよりなり、可動部23のみが光学機構移動機構によって移動される構成とされていることが好ましい。
固定部21は、例えば青色レーザ光源よりなる記録再生光源31と、記録再生光源31からの光(レーザ光)がシャッタ33、偏光板34およびビーム整形用レンズ35を介して入射される、例えば偏光プリズムビームスプリッタ(PBS)よりなる光分離手段32とを有している。信号光用の光および参照光用の光は、固定部21から互いに同一方向に出射されて互いに交わることなく可動部23に入射される構成とされている。具体的には、光分離手段32からの信号光用の光は、ビームエクスパンダ51を介して固定部21から出射される。また、光分離手段32から信号光用の光とは異なる方向に進行する参照光用の光は、NDフィルタ37および半波長板38を介して反射ミラー39に入射され、反射ミラー39によって反射されることで進行方向が信号光用の光と同一の方向に変更されて固定部21から出射される。すなわち、固定部21と可動部23との間には、互いに光軸が平行に延びる信号光用の光の光路L1と参照光用の光の光路L2が形成されている。
可動部23は、信号光生成用光学系と、球面参照光生成用光学系と、再生光検出用光学系とを備えており、光学機構移動機構によって、固定部21から可動部23に入射される信号用の光および参照光用の光の光軸方向に移動される。図12においては、可動部23の移動可能方向を白抜きの両矢印で示してある。
信号光生成用光学系は、記録媒体10の表面側に位置されており、固定部21からの信号光用の光が入射される偏光プリズムビームスプリッタ40と、偏光プリズムビームスプリッタ40によって反射された信号光用の光が入射される空間光変調器(SLM)42と、空間光変調器42からの光が偏光プリズムビームスプリッタ40を透過してリレーレンズ44および位相板48を介して入射される信号光集光用対物レンズ45とを備えている。43は、リレーレンズ44を構成する例えば2つのレンズ間に配置されたナイキストフィルタである。
参照光生成用光学系は、記録媒体10の表面側に位置されており、参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する複数の参照光集光用対物レンズと、固定部21からの参考光用の光を選択された一の参照光集光用対物レンズに導く光路切り替え手段とを備えている。
複数の参照光集光用対物レンズは、各々光軸が信号光の記録媒体10に対する入射光軸に対して互いに異なる方向に延びるよう配置されていることが好ましい。図12に示すように、参照光生成用光学系が、例えば2つの参照光集光用対物レンズ47a,47bを備えた構成とされている場合には、各々の参照光集光用対物レンズ47a,47bは、光学機構の移動方向(図12において塗りつぶした両矢印で示す。)と信号光の入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の記録媒体10に対する入射光軸を挟んだ両側に配置されていることが好ましい。2つの参照光集光用対物レンズ47a,47bがこのような位置関係で配置されていることにより、ホログラムの再生時においてクロストークが生ずることを確実に回避することができる。
光路切り替え手段は、例えば固定部21から入射される参照光用の光の光路に対して挿脱可能に配置された光路切り替えミラー60により構成されている。この例においては、光路切り替えミラー60が当該光路上に挿入された状態においては、参照光用の光が光路切り替えミラー60によって反射され、さらに第1の反射ミラー61aによって反射されて第1の参照光集光用対物レンズ47aに入射される。一方、光路切り替えミラー60が退避された状態においては、参照光用の光が第2の反射ミラー61bによって反射されて第2の参照光集光用対物レンズ47bに入射される。
再生光検出用光学系は、記録媒体10の裏面側に位置されており、例えばCCDよりなる撮像素子41と、記録媒体10に記録されたホログラムからの再生光を集光して撮像素子41に入射させる再生光用集光レンズ46とを備えている。
この例のホログラム記録再生装置においては、記録再生光源31から出射されたレーザ光は、光分離手段32によって信号光用の光と参照光用の光に分割される。
参照光用の光は、半波長板38で偏光面が90°回転された後、固定部21から出射される。固定部21からの参照光用の光は、例えば光路切り替えミラー60によって反射されて第1の反射ミラー61aを介して第1の参照光集光用対物レンズ47aに入射される。これにより、参照光用の光は、第1の参照光集光用対物レンズ47aによって、球面波に変換されて球面参照光として記録媒体10に照射される。
一方、信号光用の光は、ビームエクスパンダ51で拡大された後、偏光プリズムビームスプリッタ40によって反射されて空間光変調器(SLM)42に照射される。この空間光変調器(SLM)42によって、信号光用の光は偏光面が90°変更されたデータパターンに変調される。空間光変調器(SLM)42から出射された信号光用の光は、偏光面が90°回転しているため、偏光プリズムビームスプリッタ40を透過する。偏光プリズムビームスプリッタ40からの信号光用の光は、ナイキストフィルタ43で空間周波数帯域が調整された後、位相板48を透過する。位相板48はランダム位相パターンであり、信号光をランダム位相で変調することにより、空間周波数分布のうち不要な直流成分を抑圧し、モノマーの消費を抑える働きがある。信号光用の光が位相板48を透過することで生成された信号光は、信号光集光用対物レンズ45よって集光されて記録媒体10に照射される。
信号光および球面参照光が記録媒体10に照射されることにより、記録媒体10においては、信号光と球面参照光との干渉縞が形成され、この干渉縞がデータ情報を担持したホログラムとして記録媒体10に記録される。
そして、光学機構における可動部23が光学機構移動機構によって記録媒体10の径方向に移動されて球面参照光シフト多重記録が行われることにより1次シフト多重ホログラム列が記録される。次いで、光路切り替えミラー60を退避させて参照光用の光の光路を切り替えた状態、すなわち、参照光用の光が第2の反射ミラー61bによって反射されて第2の参照光集光用対物レンズ47bに入射される状態において、1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域に、球面参照光を1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた球面参照光とは異なる入射方向から照射して球面参照光シフト多重記録が行われる。これにより、新たなシフト多重ホログラム列が1次シフト多重ホログラム列と同一の領域に多重記録され、以って、マルチホログラム列が得られる。
その後、記録媒体10を記録媒体回動機構によって所定の回動角度で回動させると共に、記録媒体移動機構によって記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させることにより、ホログラムを記録すべき記録領域の位置を位置合わせする。この状態において、上記のマルチホログラム列を得る球面参照光シフト多重記録が行われることにより新たなマルチホログラム列がその記録領域の少なくとも一部が既に記録されたマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録される。
このホログラム記録再生装置は、記録媒体10をその表面に沿った平面内で回動(回転)させる記録媒体回動機構と、記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させる記録媒体移動機構とを備えており、単位記録領域(ブック)へのアクセスは、光学機構の移動によるアクセスの他、記録媒体10の2軸移動と回転(回動)とによって行われる。
記録媒体10に記録されたホログラムに係るデータ情報の再生時には、光量を大幅に落とした、再生用の第1の球面参照光または再生用の第2の球面参照光が記録媒体10に照射される。これにより、再生用の球面参照光と同一の参照光照射条件で記録されたホログラムから再生光が発せられ、当該再生光が撮像素子(具体的には、例えばCCD)41により検出されることにより、当該ホログラムに記録されたデータ情報が再生される。
図13は、本発明のホログラム記録再生装置のさらに他の例における光学機構の構成を示す説明図である。
このホログラム記録再生装置は、記録媒体に既に記録された1次シフト多重ホログラム列の記録領域と同一の領域に、1次シフト多重ホログラム列の記録時に用いた球面参照光とは偏光方向の異なる球面参照光を照射することにより新たなシフト多重ホログラム列を多重記録してマルチホログラム列を得るものである。
この例における光学機構は、可動部23を構成する参照光生成用光学系の構成が異なることの他は、図12に示す光学機構と同一の構成を有する。図12に示す光学機構と同一の構成部材については同一の符号を付し、説明を省略することとする。
この例における参照光生成用光学系は、参照光用の光を球面波に変換する参照光集光用対物レンズ47と、参照光用の光を参照光集光用対物レンズ47に入射させる反射ミラー49と、参照光集光用対物レンズ47に入射される参照光用の光の偏光方向を調整する偏光手段63とを備えている。偏光手段63は、例えば半波長板により構成することができる。偏光手段63は、固定部21から入射された参照光用の光の参照光集光用対物レンズ47に至る光路に対して挿脱可能に設けられた構成とされていても、参照光集光用対物レンズ47に至る光路上に回転可能に設けられた構成とされていてもよい。
この例のホログラム記録再生装置においては、信号光と所定の偏光方向の球面参照光との干渉縞がデータ情報を担持したホログラムとして記録媒体10に記録される。そして、光学機構における可動部23が光学機構移動機構によって記録媒体10の径方向に移動されて球面参照光シフト多重記録が行われることにより1次シフト多重ホログラム列が記録される。
次いで、1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域に、偏光手段63によって1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた球面参照光(例えばp偏光光)とは異なる偏光方向に調整された球面参照光(例えばs偏光光)が照射されて球面参照光シフト多重記録が行われる。これにより、新たなシフト多重ホログラム列が1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域に多重記録され、以って、マルチホログラム列が得られる。
その後、記録媒体10を記録媒体回動機構によって所定の回動角度で回動させると共に、記録媒体移動機構によって記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させることにより位置合わせした状態において、上記のマルチホログラム列を得る球面参照光シフト多重記録が行われることにより新たなマルチホログラム列がその記録領域の少なくとも一部が既に記録されたマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録される。
単位記録領域(ブック)へのアクセスは、光学機構の移動によるアクセスの他、記録媒体10の2軸移動と回転(回動)とによって行われる。
記録媒体10に記録されたホログラムに係るデータ情報の再生時には、光量を大幅に落とした、偏光手段63によって偏光方向が調整された再生用の球面参照光または偏光手段63によって偏光方向が調整されていない再生用の球面参照光が記録媒体10に照射される。これにより、再生用の球面参照光と同一の参照光照射条件で記録されたホログラムから再生光が発せられ、当該再生光が撮像素子(具体的には、例えばCCD)41により検出されることにより、当該ホログラムに記録されたデータ情報が再生される。
図14は、本発明のホログラム記録再生装置のさらに他の例における光学機構の構成を示す説明図である。
このホログラム記録再生装置における光学機構は、記録再生光源と、記録再生光源からの光を2つの信号光用の光および2つの参照光用の光に時間的に分割する複数の光分離手段と、信号光用の光をデータ情報を担持した信号光として記録媒体10に照射する信号光生成用光学系と、参照光用の光を球面波に変換して参照光として記録媒体10に照射する球面参照光生成用光学系とを備えている。
光学機構は、固定部21と、固定部21と相対的に駆動される可動部23とよりなり、可動部23のみが光学機構移動機構によって移動される構成とされていることが好ましい。
固定部21は、例えば青色レーザ光源よりなる記録再生光源31と、記録再生光源31からシャッタ33およびビーム整形用レンズ35を介して入射されるレーザ光を分割する第1の光分離手段65aおよび第2の光分離手段65bとを有している。第1の光分離手段65aおよび第2の光分離手段65bはそれぞれ例えばハーフミラープリズムにより構成されている。この例においては、第1の光分離手段65aによって反射された記録再生光源31からのレーザ光の一部の光が第1の信号光用の光とされる。また、第1の光分離手段65aを透過した他の全部の光のうち第2の光分離手段65bによって反射された一部の光が第2の信号光用の光とされ、第2の光分離手段65bを透過した他の全部の光が参照光用の光とされる。
2つの信号光用の光および参照光用の光は、固定部21から互いに同一方向に出射されて互いに交わることなく可動部23に入射される構成とされている。具体的には、第一の信号光用の光および第2の信号光用の光はそれぞれビームエクスパンダ51を介して固定部21から出射される。また、第2の光分離手段65bを透過して信号光用の光とは異なる方向に進行する参照光用の光は、NDフィルタ37を介して反射ミラー39に入射され、反射ミラー39によって反射されることで進行方向が第1の信号光用の光および第2の信号光用の光と同一の方向に変更されて固定部21から出射される。すなわち、固定部21と可動部23との間には、互いに光軸が平行に延びる第1の信号光用の光の光路L1a、第2の信号光用の光の光路L1bおよび参照光用の光の光路L2が形成されている。
可動部23は、信号光生成用光学系と、球面参照光生成用光学系と、再生光検出用光学系とを備えており、光学機構移動機構によって、固定部21から可動部23に入射される信号用の光および参照光用の光の光軸方向に移動される。
信号光生成用光学系は、時間的に分離された2つの信号光用の光を互いに異なるデータ情報を担持した互いに偏光方向の異なる第1の信号光および第2の信号光に変換する第1の光学系および第2の光学系を備えている。
第1の光学系は、固定部21から入射される第1の信号光用の光(例えばp偏光光)が入射される第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aと、第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aによって反射された第1の信号光用の光が入射される第1の空間光変調器(SLM)42aと、第1の空間光変調器42aからの光(例えばs偏光光)が第1の偏光プリズムビームスプリッタ40aを透過してリレーレンズ44および位相板48を介して入射される第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cと、第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cを透過した第1の信号光用の光(例えばp偏光光)がナイキストフィルタ43を介して入射される信号光集光用対物レンズ45とを備えている。
第2の光学系は、固定部21からの第2の信号光用の光(例えばs偏光光)が例えば半波長板よりなる偏光手段64を介して入射される第2の偏光プリズムビームスプリッタ40bと、第2の偏光プリズムビームスプリッタ40bによって反射された第2の信号光用の光が入射される第2の空間光変調器(SLM)42bと、第2の空間光変調器42bからの光(例えばp偏光光)が第2の偏光プリズムビームスプリッタ42bを透過してリレーレンズ44および位相板48を介して入射される第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cと、第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cによって反射された第2の信号光用の光(例えばs偏光光)がナイキストフィルタ43を介して入射される信号光集光用対物レンズ45とを備えている。ここに、第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cから信号光集光用対物レンズ45に至る光路は第1の光学系と第2の光学系とで共通である。66は、位相板48を透過した第2の信号光用の光を第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cに入射させるための反射ミラーである。
参照光生成用光学系は、固定部21からの参考光用の光を第1の参照光用の光および第2の参照光用の光に分割する第3の光分離手段65cと、第1の参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する第1の参照光集光用対物レンズ47aを備えた第3の光学系と、第2の参照光用の光を球面波に変換して球面参照光として記録媒体10に照射する第2の参照光集光用対物レンズ47bを備えた第4の光学系とを備えている。
第1の参照光集光用対物レンズ47aおよび第2の参照光集光用対物レンズ47bは、各々光軸が信号光の記録媒体10に対する入射光軸に対して互いに異なる方向に延びるよう配置されている。具体的には、第1の参照光集光用対物レンズ47aおよび第2の参照光集光用対物レンズ47bは、光学機構の移動方向(図14において白抜きの両矢印で示す。)と信号光の入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の記録媒体10に対する入射光軸を挟んだ両側に配置されていることが好ましい。2つの参照光集光用対物レンズ47a,47bがこのような位置関係で配置されていることにより、ホログラムの再生時においてクロストークが生ずることを確実に回避することができる。
第3の光分離手段65cは、例えばハーフミラープリズムにより構成されており、第3の光分離手段65cによって反射された一部の光が第1の参照光用の光として第1の参照光集光用対物レンズ47aに入射されると共に、第3の光分離手段65cを透過した他の全部の光が第2の参照光用の光として第2の参照光集光用対物レンズ47bに入射される。第3の光分離手段65cから第2の参照光集光用対物レンズ47bに至る光路上には、例えば半波長板よりなる偏光手段63が設けられており、第1の参照光集光用対物レンズ47aに入射される第1の参照光用の光(例えばp偏光光)とは異なる偏光方向が異なる第2の参照光用の光(例えばs偏光光)が第2の参照光集光用対物レンズ47bに入射される。
再生光検出用光学系は、記録媒体10の同一箇所に記録された、第1の信号光と第1の球面参照光とによる第1のホログラムおよび第1の信号光とは偏光方向の異なる第2の信号光と第1の球面参照光とは偏光方向の異なる第2の球面参照光とによる第2のホログラムの各々から発せられる互いに偏光方向の異なる再生光を分離する偏光分離手段68と、偏光分離手段68によって分離された第1のホログラムに係る再生光および第2のホログラムに係る再生光がそれぞれ入射される第1の撮像素子41aおよび第2の撮像素子41bとを備えている。第1の撮像素子41aおよび第2の撮像素子41bは、例えばCCDにより構成されている。46は、再生光を集光して偏光分離手段に入射させる再生光用集光レンズである。
この例のホログラム記録再生装置においては、固定部21からの第1の信号光用の光は、第1の空間光変調器(SLM)42aに入射されてデータパターンに変調される。第1の空間光変調器(SLM)42aから出射された第1の信号光用の光は、位相板48および第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cを介してナイキストフィルタ43に入射される。そして、ナイキストフィルタ43で空間周波数帯域が調整されることにより生成された、所定の偏光方向の第1の信号光が、信号光集光用対物レンズ45よって集光されて記録媒体10に照射される。また、固定部21からの第2の信号光用の光は、偏光手段64を介して第2の空間光変調器(SLM)42bに入射されて、第1の信号光用の光とは互いに異なるデータパターンに変調される。第2の空間光変調器(SLM)42bから出射された第2の信号光用の光は、位相板48および第3の偏光プリズムビームスプリッタ40cを介してナイキストフィルタ43に入射される。そして、ナイキストフィルタ43で空間周波数帯域が調整されることにより生成された、第1の信号光と偏光方向の異なる第2の信号光が、信号光集光用対物レンズ45よって集光されて記録媒体10に照射される。
一方、固定部21から入射された参照光用の光から第3の光分離手段65cによって分離された第1の参照光用の光は、第1の参照光集光用対物レンズ47aによって、球面波に変換されて第1の信号光と同一の偏光方向の第1の球面参照光として記録媒体10に照射される。また、固定部21から入射された参照光用の光から第3の光分離手段65cによって分離された第2の参照光用の光は、偏光手段63を介して第2の参照光集光用対物レンズ47bに入射される。第2の参照光用の光は、第2の参照光集光用対物レンズ47bによって、球面波に変換されて第2の信号光と同一の偏光方向、すなわち第1の球面参照光とは偏光方向の異なる第2の球面参照光として記録媒体10に第1の球面参照光とは異なる入射方向から照射される。
このように、互いに偏光方向の異なる2つの信号光が同時に記録媒体10に照射されると共に互いに異なる偏光方向の2つの球面参照光が互いに異なる入射方向から同時に記録媒体10に照射されることにより、記録媒体10においては、第1の信号光と第1の球面参照光との干渉縞および第2の信号光と第2の球面参照光との干渉縞が形成され、これらの干渉縞がデータ情報を担持したホログラムとして記録媒体10に同時に記録される。
そして、光学機構における可動部23が光学機構移動機構によって記録媒体10の径方向に移動されて球面参照光シフト多重記録が行われることにより、2つのシフト多重ホログラム列が同一の領域に多重記録されたマルチホログラム列が得られる。
その後、記録媒体10を記録媒体回動機構によって所定の回動角度で回動させると共に、記録媒体移動機構によって記録媒体10をその表面に沿った平面内で移動させることにより、ホログラムを記録すべき記録領域の位置を位置合わせする。この状態において、上記の球面参照光シフト多重記録が行われることにより新たなマルチホログラム列がその記録領域の少なくとも一部が既に記録されたマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録される。
単位記録領域(ブック)へのアクセスは、光学機構の移動によるアクセスの他、記録媒体10の2軸移動と回転(回動)とによって行われる。
記録媒体10に記録されたホログラムに係るデータ情報の再生時には、光量を大幅に落とした再生用の第1の球面参照光および再生用の第2の球面参照光が記録媒体10に照射される。これにより、再生用の第1の球面参照光および再生用の第2の球面参照光の各々と同一の参照光照射条件で同一箇所に記録された2つのホログラムから互いに偏光方向の異なる再生光が同時に発せられる。これらの再生光は偏光分離手段68によって一方のホログラムに係る再生光および他方のホログラムに係る再生光に分離され、それぞれ第1の撮像素子41aおよび第2の撮像素子41bに入射される。そして、各々の撮像素子(具体的には、例えばCCD)41によって再生光が検出されることにより、当該2つのホログラムに記録されたデータ情報が同時に並列再生される。
以上のようなホログラム記録再生装置によれば、基本的には、図9〜図11に示すホログラム記録再生装置と同様の効果を得ることができると共に、記録媒体における記録情報の更なる高密度化を図ることができる。
また、特に、図14に示すホログラム記録再生装置によれば、同一箇所に記録された2つのホログラムを同時に並列再生することができるので、更なる高速化を図ることができる。
本発明の記録再生方法およびホログラム記録再生装置においては、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明の記録再生方法は、本発明のホログラム記録再生装置以外のホログラム記録再生装置によっても実施することができる。
また、本発明のホログラム記録再生装置は、本発明の記録再生方法以外の記録再生方法にも用いることができる。
1 ホログラム
1a ホログラム
1b ホログラム
6 シフト多重ホログラム列
6a シフト多重ホログラム列
6b シフト多重ホログラム列
7a 記録領域
7b 記録領域
10 記録媒体
10a ディスク状媒体
10P 記録再生部分
B 単位記録領域(ブック)
B0 単位記録領域(ブック)
B1 単位記録領域(ブック)
B2 単位記録領域(ブック)
B3 単位記録領域(ブック)
B4 単位記録領域(ブック)
C 記録媒体の回転中心
11 反射層
15 記録媒体回動機構
21 固定部
23 可動部
31 記録再生光源(青色レーザ光源)
32 光分離手段(ハーフミラープリズム)
33 シャッタ
34 偏光板
35 ビーム整形用レンズ
36 リレーレンズ
37 NDフィルタ
38 半波長板
39 反射ミラー
40 偏光プリズムビームスプリッタ
40a 第1の偏光プリズムビームスプリッタ
40b 第2の偏光プリズムビームスプリッタ
40c 第3の偏光プリズムビームスプリッタ
41 撮像素子
41a 第1の撮像素子
41b 第2の撮像素子
42 空間光変調器(SLM)
42a 第1の空間光変調器
42b 第2の空間光変調器
43 ナイキストフィルタ
44 リレーレンズ
44a 出射側レンズ
45 信号光集光用対物レンズ
46 再生光用集光レンズ
47 参照光集光用対物レンズ
47a 第1の参照光集光用対物レンズ
47b 第2の参照光集光用対物レンズ
48 位相板
49 反射ミラー
49a 第1の反射ミラー
50 二次可動部
51 ビームエクスパンダ
52 第2の偏光プリズムビームスプリッタ
53 1/4波長板
55 可動ミラー
56 第2の反射ミラー
60 光路切り替えミラー
61a 第1の反射ミラー
61b 第2の反射ミラー
63 偏光手段
64 偏光手段
65a 第1の光分離手段
65b 第2の光分離手段
65c 第3の光分離手段
66 反射ミラー
68 偏光分離手段

Claims (23)

  1. データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
    参照光として球面波を用い、
    記録再生光源からの光を信号光および参照光として記録媒体に照射する光学機構を当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、第1シフト多重ホログラム列を記録した後、当該記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、新たなシフト多重記録を行うことによって、第2シフト多重ホログラム列をその記録領域の一部が第1シフト多重ホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録することを特徴とするホログラム記録再生方法。
  2. 前記記録媒体の回動角度は、ブラッグヌルの次数をm、記録再生光源からの光の波長をλ〔mm〕、記録媒体の屈折率をn、記録媒体の厚みをL〔mm〕および下記の数式(2)で示される値をζ(NA)とするとき、下記の数式(1)によって算出される角度φB(NA)〔rad〕以上であることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録再生方法。
    Figure 2016219087
    Figure 2016219087
    〔数式(2)において、θr は参照光の記録媒体内での入射角〔rad〕、dは記録媒体中での参照光の半径〔mm〕、NAは参照光を球面波とするための対物レンズの開口数、θs は信号光の媒体内での入射角〔rad〕、fは対物レンズの作動距離〔mm〕である。〕
  3. データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
    参照光として球面波を用い、
    信号光および参照光を記録媒体に照射する光学機構を当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、1次シフト多重ホログラム列を記録した後、当該1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域において、参照光を当該1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた参照光とは異なる入射方向から照射して新たなシフト多重ホログラム列を多重記録するホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録された第1のマルチホログラム列を記録した後、
    当該記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、前記ホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録されてなる第2のマルチホログラム列をその記録領域の一部が第1のマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録することを特徴とするホログラム記録再生方法。
  4. 1次シフト多重ホログラムが記録された記録領域と同一領域に新たなシフト多重ホログラム列を多重記録するに際しては、前記光学機構の移動方向と信号光の記録媒体に対する入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の入射光軸に接近する方向が1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた参照光の光軸とは逆となる光軸に沿って参照光を照射することを特徴とする請求項3に記載のホログラム記録再生方法。
  5. データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
    参照光として球面波を用い、
    信号光および参照光を記録媒体に照射する光学機構を当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、1次シフト多重ホログラム列を記録した後、当該1次シフト多重ホログラム列が記録された記録領域と同一の領域において、当該1次シフト多重ホログラム列の記録に用いた参照光とは偏光方向の異なる参照光を照射して新たなシフト多重ホログラム列を記録するホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録された第1のマルチホログラム列を記録した後、
    当該記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、前記ホログラム列多重記録過程を繰り返し行うことによって、複数のシフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録されてなる第2のマルチホログラム列をその記録領域の一部が第1のマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で多重記録することを特徴とするホログラム記録再生方法。
  6. データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生方法において、
    参照光として球面波を用い、
    互いに偏光方向の異なる第1の信号光および第2の信号光を記録媒体に同時に照射すると共に当該第1の信号光と同一の偏光方向の第1の参照光および当該第2の信号光と同一の偏光方向の第2の参照光を互いに異なる入射方向から当該記録媒体に同時に照射する光学機構を、当該記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させて、当該記録媒体に一方向のみのシフト多重記録を行うことによって、第1の信号光および第1の参照光による第1シフト多重ホログラム列、並びに、第2の信号光および第2の参照光による第2シフト多重ホログラム列が同一領域に多重記録されたマルチホログラム列を記録することを特徴とするホログラム記録再生方法。
  7. 前記光学機構の移動方向と信号光の記録媒体に対する入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の入射光軸に接近する方向が第1の参照光の光軸とは逆となる光軸に沿って第2の参照光を照射することを特徴とする請求項6に記載のホログラム記録再生方法。
  8. 第1シフト多重ホログラム列および第2シフト多重ホログラム列が多重記録された第1のマルチホログラム列を記録した後、
    記録媒体を前記一方向を含む平面内において回動させた状態において、新たなシフト多重記録を行うことによって、第3のシフト多重ホログラム列および第4のシフト多重ホログラム列が多重記録された第2のマルチホログラム列をその記録領域の一部が前記第1のマルチホログラム列の記録領域と重なる状態で、多重記録することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のホログラム記録再生方法。
  9. 前記記録媒体におけるマルチホログラム列が記録された記録領域に対して、互いに偏光方向の異なる再生用の第1の参照光および再生用の第2の参照光を照射して、当該再生用の第1の参照光および再生用の第2の参照光と同一の参照光照射条件で同一箇所に記録された複数のホログラムの各々を再生し、各々のホログラムからの再生光を偏光分離手段によって分離することによって、当該複数のホログラムの各々に記録されたデータ情報を同時に並列再生することを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載のホログラム記録再生方法。
  10. 前記記録媒体の表面における記録再生領域を複数のブロック単位に分割し、ブロック単位毎に、複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列を多重記録することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のホログラム記録再生方法。
  11. 前記記録媒体の表面における記録再生領域を、記録媒体の回転中心軸を中心として周方向に並ぶ複数のブロック単位に分割し、当該記録媒体の回転中心に対して点対称な複数のブロック単位の各々に対して連続して、複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列を多重記録することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のホログラム記録再生方法。
  12. 前記記録媒体の表面における記録再生領域を、記録媒体の回転中心から外周縁に向かって径方向に並ぶ複数の環状のブロック単位に分割し、回転中心側の環状ブロック単位において、複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列を多重記録して固定した後、当該ブロック単位に隣接するブロック単位において複数のシフト多重ホログラム列または複数のマルチホログラム列の多重記録および多重記録されたシフト多重ホログラム列または多重記録されたマルチホログラム列の固定を繰り返して行うことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のホログラム記録再生方法。
  13. データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生装置において、
    記録再生光源と、当該記録再生光源からの光を信号光用の光と参照光用の光とに分割する光分離手段と、信号光用の光をデータ情報を担持した信号光として記録媒体に照射する信号光生成用光学系と、参照光用の光を球面波に変換して参照光として記録媒体に照射する球面参照光生成用光学系とを備えた光学機構と、
    当該光学機構を記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させる光学機構移動機構と、
    記録媒体を光学機構の移動方向を含む平面内において回動および平行移動させる記録媒体駆動機構と
    を備えていることを特徴とするホログラム記録再生装置。
  14. 前記光学機構は、前記記録再生光源および前記光分離手段を備えた固定部と、前記信号光生成用光学系および前記参照光生成用光学系を備えた、当該固定部と相対的に駆動される可動部とよりなり、当該固定部から互いに同一方向に出射される前記信号光用の光と前記参照光用の光とが交わることなく当該可動部に入射される構成とされており、
    前記光学機構移動機構によって、当該可動部が前記固定部から前記可動部に入射される信号用の光および参照光用の光の光軸方向に移動されることを特徴とする請求項13に記載のホログラム記録再生装置。
  15. 前記記録媒体が、ディスク状記録媒体またはカード状記録媒体よりなり、
    前記可動部が前記記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動されることにより、一方向のみのシフト多重記録が行われることを特徴とする請求項14に記載のホログラム記録再生装置。
  16. 前記信号光生成用光学系は、信号光用の光が入射される空間光変調器と、空間光変調器から出射される光がリレーレンズおよび位相板を介して入射される偏光ビームスプリッタと、偏光ビームスプリッタからの光が1/4波長板を介して入射される可動ミラーと、可動ミラーと偏光ビームスプリッタとの間で繰り返し反射されることにより所定の偏光方向に偏光されて偏光ビームスプリッタから出射される光を信号光として記録媒体に照射する信号光集光用対物レンズとを備えており、
    前記可動部は、前記可動部の移動方向および前記空間光変調器から前記可動ミラーに至る光路の延びる方向を含む平面において可動部の移動方向に垂直な方向に移動可能とされた二次可動部を有しており、当該二次可動部は、前記偏光ビームスプリッタ、前記1/4波長板、前記可動ミラーおよび前記信号光集光用対物レンズを備えており、当該可動ミラーは、二次可動部の移動方向に位置可変に配置されており、
    二次可動部の移動に伴って可動ミラーの位置が当該二次可動部の移動方向に移動されることにより、前記信号光集光用対物レンズと、前記信号光生成用光学系を構成するリレーレンズとの間の光路長さが一定に保たれることを特徴とする請求項15に記載のホログラム記録再生装置。
  17. 前記球面参照光生成用光学系は、参照光用の光を球面波に変換する複数の参照光集光用対物レンズと、参考光用の光を選択された一の参照光集光用対物レンズに導く光路切り替え手段とを備えており、当該複数の参照光集光用対物レンズは、各々光軸が信号光の記録媒体に対する入射光軸に対して互いに異なる方向に延びるよう配置されていることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれかに記載のホログラム記録再生装置。
  18. 前記球面参照光生成用光学系は、2つの参照光集光用対物レンズを備えており、
    各々の参照光集光用対物レンズが、前記光学機構の移動方向と前記信号光の入射方向とを含む仮想平面内において、信号光の記録媒体に対する入射光軸を挟んだ両側に配置されていることを特徴とする請求項17に記載のホログラム記録再生装置。
  19. 前記球面参照光生成用光学系は、参照光用の光を球面波に変換する参照光集光用対物レンズと、前記参照光用の光の偏光方向を調整する偏光手段とを備えていることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれかに記載のホログラム記録再生装置。
  20. データ情報を担持した信号光と参照光との干渉縞を記録媒体にホログラムとして記録すると共に、ホログラムが記録された記録媒体に参照光を照射することによりホログラムに記録されたデータ情報を再生するホログラム記録再生装置において、
    記録再生光源と、当該記録再生光源からの光を2つの信号光用の光および2つの参照光用の光に時間的に分割する複数の光分離手段と、信号光生成用光学系と、球面参照光生成用光学系とを備えた光学機構と、
    当該光学機構を記録媒体の表面に沿って相対的に一方向に移動させる移動機構と
    を備えており、
    前記信号光生成用光学系は、時間的に分離された2つの信号光用の光を互いに異なるデータ情報を担持した互いに偏光方向の異なる第1の信号光および第2の信号光に変換する第1の光学系および第2の光学系を備えており、
    前記球面参照光生成用光学系は、参照光用の光を球面波に変換する参照光集光用対物レンズを備えた、一方の参照光用の光を第1の信号光と同一の偏光方向の第1の参照光に変換する第3の光学系と、参照光用の光を球面波に変換する参照光集光用対物レンズを備えた、他方の参照光用の光を第2の信号光と同一の偏光方向の第2の参照光に変換する第4の光学系とを備えており、2つの参照光集光用対物レンズは、各々光軸が信号光の記録媒体に対する入射光軸に対して互いに異なる方向に延びるよう配置されていることを特徴とするホログラム記録再生装置。
  21. 前記2つの参照光集光用対物レンズは、前記光学機構の移動方向と信号光の入射方向とを含む仮想平面内において、記録媒体の表面に垂直な軸を挟んだ両側に配置されていることを特徴とする請求項20に記載のホログラム記録再生装置。
  22. 偏光分離手段を備えた再生光検出用光学系を有しており、
    互いに偏光方向の異なる再生用の第1の参照光および再生用の第2の参照光が同時に照射されることにより当該再生用の第1の参照光および当該再生用の第2の参照光と同一の参照光照射条件で同一箇所に記録された複数のホログラムの各々から発せられる再生光が当該偏光分離手段によって分離されて当該複数のホログラムの各々に記録されたデータ情報が同時に並列再生されることを特徴とする請求項20または請求項21に記載のホログラム記録再生装置。
  23. 記録媒体を光学機構の移動方向を含む平面内において回動および平行移動させる記録媒体駆動機構をさらに備えていることを特徴とする請求項20〜請求項22のいずれかに記載のホログラム記録再生装置。
JP2016043595A 2015-05-20 2016-03-07 ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置 Active JP6653505B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015102693 2015-05-20
JP2015102693 2015-05-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016219087A true JP2016219087A (ja) 2016-12-22
JP6653505B2 JP6653505B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=57581349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016043595A Active JP6653505B2 (ja) 2015-05-20 2016-03-07 ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6653505B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018137028A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 学校法人東京理科大学 ホログラム記録再生装置
JP2018147528A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 学校法人東京理科大学 ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
EP3846166A1 (en) * 2019-12-31 2021-07-07 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Multiplexing method for increasing storage capacity in disc-type holographic storage medium
EP3846167A1 (en) * 2019-12-31 2021-07-07 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Holographic multiplexed recording method for increasing storage capacity
EP3855437A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Positioning method and device for hologram in disk-type holographic storage
EP3855435A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Holographic storage method and device based on angle-shift multiplexing
EP3855433A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Reflective holographic optical storage method and device
EP3855438A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Positioning method and device for hologram in card-type holographic storage medium
JP2021111435A (ja) * 2019-12-31 2021-08-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッドAmethystum Storage Technology Co., Ltd. 両面同時記録/読み取りホログラフィック記憶装置および方法
JP2021111434A (ja) * 2019-12-31 2021-08-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッドAmethystum Storage Technology Co., Ltd. シングルアーム構造のホログラフィックデータ記憶装置
KR20210095794A (ko) * 2020-01-23 2021-08-03 아메티스툼 스토리지 테크놀로지 컴퍼니 리미티드 고속 병렬 재생 홀로그래픽 광디스크 판독 방법 및 장치
JP2022166846A (ja) * 2021-04-21 2022-11-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッド ディスク記憶媒体のマルチチャネル多重化方法及び装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005235392A (ja) * 1997-04-11 2005-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 光記録方法、光記録装置、光読取方法、光読取装置、光検索方法、光検索装置、光記録媒体
JP2005301023A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Samsung Electronics Co Ltd ホログラムメモリ媒体の情報記録方法
JP2006048810A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd ホログラム記録再生方法
JP2006163021A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Sony Corp ホログラム記録装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体
JP2006243243A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Sony Corp ホログラム記録再生装置およびホログラム記録方法
WO2011064838A1 (ja) * 2009-11-24 2011-06-03 株式会社 東芝 情報格納装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005235392A (ja) * 1997-04-11 2005-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 光記録方法、光記録装置、光読取方法、光読取装置、光検索方法、光検索装置、光記録媒体
JP2005301023A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Samsung Electronics Co Ltd ホログラムメモリ媒体の情報記録方法
JP2006048810A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd ホログラム記録再生方法
JP2006163021A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Sony Corp ホログラム記録装置、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体
JP2006243243A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Sony Corp ホログラム記録再生装置およびホログラム記録方法
WO2011064838A1 (ja) * 2009-11-24 2011-06-03 株式会社 東芝 情報格納装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
斎藤 修一: "シフト−ペリストロフィック多重記録方式のシミュレーションおよび実験", 映像情報メディア学会技術報告, vol. 37, no. 57, JPN6019011732, 5 December 2013 (2013-12-05), JP, pages 15 - 19, ISSN: 0004139716 *

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018137028A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 学校法人東京理科大学 ホログラム記録再生装置
JP2018147528A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 学校法人東京理科大学 ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
JP7122366B2 (ja) 2019-12-31 2022-08-19 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッド 記憶容量を増やすためのホログラフィック多重化記録方法
EP3846166A1 (en) * 2019-12-31 2021-07-07 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Multiplexing method for increasing storage capacity in disc-type holographic storage medium
JP7128258B2 (ja) 2019-12-31 2022-08-30 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッド 両面同時記録/読み取りホログラフィック記憶装置および方法
JP7128256B2 (ja) 2019-12-31 2022-08-30 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッド ディスクホログラフィック記憶媒体の記憶容量を増やすための多重化方法
EP3846167A1 (en) * 2019-12-31 2021-07-07 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Holographic multiplexed recording method for increasing storage capacity
JP7018117B2 (ja) 2019-12-31 2022-02-09 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッド シングルアーム構造のホログラフィックデータ記憶装置
JP2021111434A (ja) * 2019-12-31 2021-08-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッドAmethystum Storage Technology Co., Ltd. シングルアーム構造のホログラフィックデータ記憶装置
JP2021111433A (ja) * 2019-12-31 2021-08-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッドAmethystum Storage Technology Co., Ltd. ディスクホログラフィック記憶媒体の記憶容量を増やすための多重化方法
JP2021111432A (ja) * 2019-12-31 2021-08-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッドAmethystum Storage Technology Co., Ltd. 記憶容量を増やすためのホログラフィック多重化記録方法
JP2021111435A (ja) * 2019-12-31 2021-08-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッドAmethystum Storage Technology Co., Ltd. 両面同時記録/読み取りホログラフィック記憶装置および方法
KR20210095032A (ko) * 2020-01-21 2021-07-30 아메티스툼 스토리지 테크놀로지 컴퍼니 리미티드 반사형 홀로그래픽 광학 저장 방법 및 장치
EP3855438A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Positioning method and device for hologram in card-type holographic storage medium
EP3855433A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Reflective holographic optical storage method and device
EP3855435A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Holographic storage method and device based on angle-shift multiplexing
EP3855437A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Amethystum Storage Technology Co., Ltd. Positioning method and device for hologram in disk-type holographic storage
KR102490121B1 (ko) 2020-01-21 2023-01-18 아메티스툼 스토리지 테크놀로지 컴퍼니 리미티드 반사형 홀로그래픽 광학 저장 방법 및 장치
KR20210095794A (ko) * 2020-01-23 2021-08-03 아메티스툼 스토리지 테크놀로지 컴퍼니 리미티드 고속 병렬 재생 홀로그래픽 광디스크 판독 방법 및 장치
KR102490122B1 (ko) * 2020-01-23 2023-01-18 아메티스툼 스토리지 테크놀로지 컴퍼니 리미티드 고속 병렬 재생 홀로그래픽 광디스크 판독 방법 및 장치
JP2022166846A (ja) * 2021-04-21 2022-11-02 アメシスタム ストレージ テクノロジー カンパニー リミテッド ディスク記憶媒体のマルチチャネル多重化方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6653505B2 (ja) 2020-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6653505B2 (ja) ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
CN101002258B (zh) 使用空间滤波的反射型全息存储用光头和复用方法
JP6829366B2 (ja) ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
US7869106B2 (en) Holographic recording method, holographic recording apparatus, holographic recording and reproducing method, holographic recording and reproducing apparatus, and holographic recording medium
JP3944501B2 (ja) ホログラム記録再生装置およびホログラム記録再生方法
JP2018137030A (ja) ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
JP4748043B2 (ja) 光記録装置、光記録方法、記録媒体及び再生方法
JP7008319B2 (ja) ホログラム再生方法およびホログラム再生装置
JP4358602B2 (ja) 多層ホログラフィック記録再生方法、多層ホログラフィックメモリ再生装置及び多層ホログラフィック記録再生装置
JP6667177B2 (ja) ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
JP6553495B2 (ja) ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
US7940629B2 (en) Information recording apparatus and information reproducing apparatus
JP6915841B2 (ja) ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置
JP4899713B2 (ja) 光情報再生装置
JP2007280583A (ja) 光情報処理装置、これを用いた光情報記録方法、及び光情報再生方法
JP6894110B2 (ja) ホログラム記録再生装置
US8830810B2 (en) Holographic optical pickup device, optical information recording and reproducing device, and method of recording and reproducing optical information
US20100172003A1 (en) Hologram apparatus and recording and reproducing method of the same
JP2017162523A (ja) 記録媒体およびホログラム記録再生装置
JP6662521B2 (ja) ホログラム記録再生装置およびホログラム記録再生方法
JP6915839B2 (ja) ホログラム記録再生装置
JP2005257885A (ja) 記録再生装置
JP6653506B2 (ja) ホログラム記録再生装置およびホログラム記録再生方法
JP2007242145A (ja) 情報記録装置および情報再生装置
JP2005004829A (ja) 光メモリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170725

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6653505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250