JP2016213957A - 電線加工装置 - Google Patents

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    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/12Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof

Abstract

【課題】本発明は、芯線の材料が異なる複数種類の電線を、加工刃を用いて加工する際に、異種金属の混入を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】電線加工装置50は、電線12に対して刃物を当てて加工する電線加工装置である。電線加工装置50は、複数の加工刃ユニット51,52と、前記複数の加工刃ユニット51,52を加工位置に対して選択的に配置するようにシフトさせるシフト機構55と、を備える。電線加工装置50は、前記複数の加工刃ユニット51,52の間に設けられ、飛散する切屑の侵入を抑制する仕切58をさらに備えることが考えられる。
【選択図】図2

Description

この発明は、電線の切断又は皮剥ぎ等を行うための技術に関する。
ワイヤーハーネスの製造には電線の切断又は皮剥ぎの工程が存在する。電線を切断する技術として、例えば、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1に記載の切断刃ユニットは、芯線と、該芯線を被う絶縁被覆と、該絶縁被覆を被う金属箔と、を含む電線をテーパ面に押し当てることによって押し返された絶縁被覆の反発力を利用して金属箔を切断するものである。
特開2010−142051号公報
ところで、電線には、銅電線又はアルミニウム電線等、芯線の材料が異なる電線がある。この場合、芯線の材料が異なる複数種類の電線を同じ加工刃で加工すると、ある材料の切屑が別の材料の芯線に付着するなどして異種金属が混入する恐れがある。そして、このように異種金属が混入すると腐食につながる恐れがある。
このような事態を避けるためには、芯線の材料ごとに別の装置で製造することが考えられる。この場合、装置の数が増えることで、コストがかかると共に空間的規制が大きくなってしまう恐れがある。
そこで、本発明は、芯線の材料が異なる複数種類の電線を、加工刃を用いて加工する際に、異種金属の混入をより簡易に抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線加工装置は、電線に対して刃物を当てて加工する電線加工装置であって、複数の加工刃ユニットと、前記複数の加工刃ユニットを加工位置に対して選択的に配置するようにシフトさせるシフト機構と、を備える。
第2の態様に係る電線加工装置は、第1の態様に係る電線加工装置であって、前記加工刃ユニットは、電線を挟み込んで加工する一対の加工刃を含み、前記一対の加工刃を相対的に接近又は離隔移動させる加工刃移動機構をさらに備え、前記シフト機構は、前記加工刃ユニットを、加工位置にセットされた電線の延在方向と交差する方向に移動させる。
第3の態様に係る電線加工装置は、第1又は第2の態様に係る電線加工装置であって、前記複数の加工刃ユニットとして、前記電線を切断する切断刃ユニットを複数備える。
第4の態様に係る電線加工装置は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る電線加工装置であって、前記複数の加工刃ユニットとして同形状に形成されている加工刃ユニットを複数備える。
第5の態様に係る電線加工装置は、第1から第4のいずれか1つの態様に係る電線加工装置であって、前記複数の加工刃ユニットの間に設けられ、飛散する切屑の侵入を抑制する仕切をさらに備える。
第1から第5の態様に係る電線加工装置によると、複数の加工刃ユニットと、複数の加工刃ユニットを加工位置に対して選択的に配置するようにシフトさせるシフト機構と、を備えるため、芯線の材料ごとに加工刃ユニットを切り替えることができる。これにより、芯線の材料が異なる複数種類の電線を、加工刃を用いて加工する際に、異種金属の混入を抑制することができる。
特に、第2の態様に係る電線加工装置によると、加工刃ユニットは、電線を挟み込んで加工する一対の加工刃を含み、一対の加工刃を相対的に接近又は離隔移動させる加工刃移動機構をさらに備え、シフト機構は、加工刃ユニットを、加工位置にセットされた電線の延在方向と交差する方向に移動させるため、簡易な構成で芯線の材料ごとに加工刃ユニットを切り替えることができる。
特に、第3の態様に係る電線加工装置によると、複数の加工刃ユニットは、電線を切断する切断刃ユニットを複数備えるため、特に切屑が発生しやすい切断工程についても、芯線の材料ごとに加工刃ユニットを切り替えることができる。
特に、第4の態様に係る電線加工装置によると、複数の加工刃ユニットは、同形状に形成されている加工刃ユニットを複数備えるため、径が同程度の電線に対して芯線の材料ごとに加工刃ユニットを切り替えることができる。
特に、第5の態様に係る電線加工装置によると、複数の加工刃ユニットの間に設けられ、飛散する切屑の侵入を抑制する仕切をさらに備えるため、1つの加工刃ユニットにより加工された芯線の切屑が飛散して別の加工刃ユニットに付着することを抑制することができる。
実施形態に係る電線加工装置を含む切圧装置を示す概念図である。 実施形態に係る電線加工装置を示す概略斜視図である。 実施形態に係る電線加工装置を示す概略正面図である。 実施形態に係る電線加工装置を示す概略側面図である。 電線を切断する様子を説明する図である。 電線を切断する様子を説明する図である。 シフト機構により加工刃ユニットが切替えられた様子を説明する図である。 切替えられた加工刃ユニットにより電線を切断する様子を説明する図である。 実施形態に係る別の電線加工装置を示す概略正面図である。 電線を皮剥ぎする様子を説明する図である。 電線加工装置に係る動作に関する処理を示すフローチャートである。
{実施形態}
以下、実施形態に係る電線加工装置について説明する。実施形態に係る電線加工装置は、電線12に対して刃物を当てて加工する電線加工装置である。ここでは、電線加工装置は、長尺の電線12を加工して端子付電線10を製造する切圧装置20に組み込まれているものとして説明する。
<切圧装置の全体構成>
ここで、便宜上、切圧装置20について先に説明する。図1は、実施形態に係る電線加工装置を含む切圧装置20を示す概念図である。
この切圧装置20は、長尺な電線12を所定長に切断し、所定長に切断された電線12の両端部の被覆部を皮剥ぎし、その両端部に露出した各芯線に端子を圧着して、端子付電線10を製造する装置である。なお、電線12の一方側の端部のみに端子が圧着されてもよい。また、電線12をゴム栓に通す処理等、他の処理が行われてもよい。
ここでは、切圧装置20は、ワイヤーハーネスの単位ごとに当該ワイヤーハーネスに含まれる複数種類の端子付電線10を1つの装置でまとめて製造する製造方法に供される装置であるものとして説明する。このような製造方法は、セット工法と称されることがある。
このセット工法では、ワイヤーハーネスによっては、芯線の材料が異なる電線12を1つの装置で製造する場合がある。その場合、芯線の材料が異なる電線12に対して同じ加工刃を用いて加工すると、ある電線12を加工した際の切屑が、加工刃を介して芯線の材料が異なる別の電線12に付着する恐れが生じる。このような事態を避けるために、当該切圧装置20に、実施形態に係る電線加工装置が組み込まれている。
具体的には、切圧装置20は、電線供給部22と、調尺送出機構24と、切断機構28と、電線受渡機構30と、電線搬送機構40と、端部加工ユニット50、60、70とを備える。ここでは、端部加工ユニット50、60が実施形態に係る電線加工装置50、60であるものとして説明する。
電線供給部22は、長尺な電線12を連続的に供給可能に構成されている。ここでは、長尺な電線12は、輪状に束ねられており、その束11から長尺な電線12の一端部を引出すことで、長尺な電線12が連続的に供給されるようになっている。なお、長尺な電線12は、電線収容リール等に巻回収容されており、当該電線収容リールから供給されるものであってもよい。ここでは、上記セット工法において、芯線の材料が異なる2つの電線12a、12bがそれぞれ輪状に束ねられている。そして、電線供給部22は、電線12a、12bのうち一方を選択可能であり、選択した電線12を供給可能に設けられている。なお、電線供給部22が供給する電線12を切り替える動作は、後述する制御ユニット80により制御される。以下では、当該切圧装置20で取り扱う電線12のうち、電線12aが芯線が銅を材料として形成された銅電線12aであり、電線12bが芯線がアルミニウムを材料として形成されたアルミ電線12bであるものとして説明する。もっとも、芯線を構成する材料は上記したものに限られず、例えば、ステンレス等であってもよい。
調尺送出機構24は、前記電線供給部22からの電線12を調尺しつつ送出し可能に構成されている。より具体的には、調尺送出機構24は、送出機構25と、調尺部26とを備えている。
送出機構25は、例えば、電線12を挟込む一対の送出ローラ25aと、当該送出ローラ25aの少なくとも一方を回転駆動するモータ等の回転駆動部25b等を含む。そして、前記回転駆動部25bによって送出ローラ25aを回転させることで、電線供給部22から電線12が引出され、その前方に送出される。なお、送出機構25の動作は、制御ユニット80によって制御される。
調尺部26は、電線12を挟込む一対の調尺ローラ26aと、当該調尺ローラ26aの少なくとも一方の回転軸部に連結されたロータリーエンコーダ等の回転量検出部26bとを含む。ここでは、調尺部26は、上記送出機構25よりも上流側(電線供給部22側)に設けられている。調尺部26は、上記送出機構25よりも下流側に設けられていてもよい。そして、電線12が送出される際に、一対の調尺ローラ26aが当該電線12の引出に伴って従動回転すると、その回転量が回転量検出部26bによって検出される。この回転量検出部26bからの回転量検出信号は、制御ユニット80に与えられる。
なお、調尺送出機構24には、複数のローラが交互に配設されたストレーナが組込まれている。電線12が本ストレーナを通ることで、ある程度曲げ癖が除去される。
切断機構28は、調尺送出機構24より送出された電線12を切断可能に構成されている。ここでは、切断機構28は、調尺送出機構24より送出された電線12を挟込み可能な一対の切断刃29と、当該一対の切断刃29を接近及び遠ざける方向に移動させる進退駆動部とを含む。一対の切断刃29の先端部は、V字状に切込む刃形状に形成されている。そして、制御ユニット80からの指令に応じて、上記調尺送出機構24によって製造対象となる端子付電線10の長さに応じた長さの電線12が送出された時点で、一対の切断刃29が接近移動することで、電線12が所定長に切断される。
電線受渡機構30は、上記調尺送出機構24より送出されて、切断機構28によって切断される所定長の電線12を受取位置P1にて電線搬送機構40に受渡可能な姿勢に姿勢変更するように構成されている。具体的には、電線受渡機構30は、旋回チャック31と、捩チャック35とを備えている。
旋回チャック31は、調尺送出機構24より送出される電線12の端部を把持して捩チャック35に受渡すように構成されている。旋回チャック31は、受取位置P1aに対応する位置と受取位置P1bに対応する位置とを往復移動可能に設けられている。
より具体的には、旋回チャック31は、受渡用把持部32と、受渡用把持部移動機構34とを備えている。
受渡用把持部32は、ソレノイドを利用した電磁チャック又はエアシリンダを利用したチャック等によって構成されており、一対の把持爪が開閉駆動されることで、電線12の端部を把持及び把持解除可能に構成されている。
受渡用把持部移動機構34は、上記受渡用把持部32を、調尺送出機構24から切断機構28を通過して送出される電線12の先端部を把持する位置P1aから捩チャック35に対向する位置P1bの間で往復移動させるように構成されている。この際、受渡用把持部移動機構34は、受渡用把持部32を旋回させて移動させる。これにより、捩チャック35に向けて旋回した受渡用把持部32によって把持される電線12の端部が捩チャック35側を向く。このような受渡用把持部移動機構34は、例えば、モータ等によって構成される回転駆動部と、当該回転駆動部により回動する旋回アームとを備えている構成が考えられる。
上記旋回チャック31は、次のようにして電線12の端部の受渡しを行う。すなわち、受渡用把持部32を位置P1aに配設した状態で、調尺送出機構24より電線12が送出される。そして、電線12の端部が受渡用把持部32の一対の把持爪間を越えるまで、電線12が送出されると、電線12の送出しが停止される。この状態で、一対の把持爪が閉じられ、受渡用把持部32によって電線12の端部が把持される。
この後、受渡用把持部移動機構34によって受渡用把持部32を位置P1bに回転移動させ、捩チャック35に対向する位置に配置する。なお、旋回チャックの旋回中、調尺送出機構24は、電線12を引出自在な状態、または、その旋回による電線12の引出速度及び引出量に合わせて電線12を送出す状態となる。
受渡用把持部32が位置P1bに移動した状態では、受渡用把持部32によって把持された電線12の端部は、捩チャック35に向けるように配設され、捩チャック35は当該電線12の端部を把持できるようになる。
捩チャック35は、電線12の端部を把持した状態で、電線12の端部を回転させるように構成されている。ここでは、上記したように輪状にまとめられた束11から電線12を供給する。このため、電線12を所定長に切断し両端を把持した際に、切断した電線12に捩れが残存し、8の字状に捩れる恐れがある。そして、このような電線12が連続的に加工処理されると、排出位置P5では、電線12が8の字状に捩れた状態のまま積重ねられる。この複数の電線12の両端部を一括して引張ると、電線12の中間部に、小さく8の字状に捩れた箇所が生じてしまう。この電線12を用いてワイヤーハーネスを製造する場合には、各電線12に対して小さく8の字状に捩れた箇所を無くす必要がある。場合によっては、電線12の中間部に捩れ癖が残ってしまう恐れもある。捩チャック35は、当該捩れを抑制可能に形成されている。これにより、切圧装置20の以降の工程中に捩れに起因する不良が発生することを抑制することができる。具体的には、捩チャック35は、回転用把持部36と、把持回転駆動部38とを備える。
回転用把持部36は、ソレノイドを利用した電磁チャック又はエアシリンダを利用したチャック等によって構成されており、一対の把持爪が開閉駆動されることで、上記調尺送出機構24より送出され、旋回チャック31によって受渡される電線12の端部を把持及び把持解除可能に構成されている。
把持回転駆動部38は、上記回転用把持部36を回転可能に構成されている。より具体的には、把持回転駆動部38は、モータ等によって構成されており、上記位置P1bであって、回転用把持部36を挟んで旋回チャック31の反対側の位置に設けられている。この取付状態で、回転用把持部36の先端部は、位置P1b側を向いており、従って、上記受渡用把持部32が位置P1bに移動すると、当該受渡用把持部32より突出する電線12の端部が回転用把持部の一対の把持爪間に配設され、この状態で、当該一対の把持爪を閉じると、当該電線12の端部が当該一対の把持爪によって把持されるようになっている。また、この状態で、把持回転駆動部38の駆動により回転用把持部36を回転させると、これに伴い、電線12の端部が回転されるようになっている。なお、把持回転駆動部38には、エンコーダ等が組込まれており、回転数を示す信号が制御ユニット80に与えられる。
上記旋回チャック31及び捩チャック35は、いずれも制御ユニット80によって動作制御される。
電線搬送機構40は、上記調尺送出機構24より送出されて、切断機構28によって切断された所定長の電線12の両端部を把持して、当該所定長の電線12を、所定の搬送方向Pに沿って、調尺送出機構24による受取位置P1から端部加工ユニット50、60、70による各加工位置P2a、P2b、P3、排出用受渡位置P4を経て所定の排出位置P5に向けて搬送するように構成されている。
より具体的には、電線搬送機構40は、第1電線搬送機構42と、第2電線搬送機構46とを備えている。
第1電線搬送機構42は、電線12を、上記受取位置P1から、加工位置P2a、P2b、P3を経て排出用受渡位置P4に向けて搬送する装置であり、第2電線搬送機構46は、電線12を排出用受渡位置P4から排出位置P5に向けて搬送する装置である。
第1電線搬送機構42は、複数の電線把持部44を備えている。複数の電線把持部44は、上記受取位置P1、加工位置P2a、P2b、P3及び排出用受渡位置P4を通るように配設された搬送用循環ベルトに間隔をあけて取付けられている。搬送用循環ベルトは、受取位置P1、加工位置P2a、P2b、P3及び排出用受渡位置P4を通る搬送方向Pの両端部に設けられた一対の回転用プーリー又は一対の歯車に巻掛けられており、当該回転用プーリー又は歯車をモータ等の回転駆動部によって回転させることで、搬送用循環ベルトが、受取位置P1、加工位置P2a、P2b、P3及び排出用受渡位置P4を通って循環回転する。各電線把持部44は、ソレノイドを利用した電磁チャック又はエアシリンダを利用したチャック等によって構成されており、一対の把持爪が開閉駆動されることで、電線12の端部を把持及び把持解除可能に構成されている。
そして、上記搬送用循環ベルトの循環回転によって複数の電線把持部44が、受取位置P1、加工位置P2a、P2b、P3及び排出用受渡位置P4を通るように移動すると共に、各位置P1、P2a、P2b、P3,P4で、各電線把持部44が適宜開閉して電線12の把持及び把持解除動作を行うことで、電線12の受取り、搬送、排出、さらに、電線12の端部に対する加工処理が施される。
ここでは、複数の電線把持部44のうち一対の電線把持部44の一方が、調尺送出機構24及び切断機構28による送出し位置である受取位置P1aに位置すると共に、一対の電線把持部44の他方がその下流側の受取位置P1bに位置した状態で、調尺送出機構24及び切断機構28から送出された電線12の両端部が当該一対の電線把持部44により把持されて所定長に切断される。この状態では、所定長の電線12の中間部は、調尺送出機構24及び切断機構28の反対側にU字状に垂下がっている。所定長の電線12は、両端部が一対の電線把持部44により把持されてその中間部がU字状に垂下がった状態で搬送される。
本電線搬送機構40による各電線把持部44の送り動作及び各電線把持部44の把持及び把持解除動作の制御も、制御ユニット80からの指令に応じてなされる。
ここでは、次のように搬送動作を行う。すなわち、一対の電線把持部44が、受取位置P1にて、所定長の電線12の両端部を把持した状態で、搬送方向Pに沿って移動し、加工位置P2aに移動すると、その両端部が端部加工ユニット50に向けられる。この状態で、端部加工ユニット50による端部加工処理がなされる。続けて加工位置P2bにおいて、端部加工ユニット60による端部加工処理がなされる。さらに、一対の電線把持部44が加工位置P3に移動すると、その両端部が端部加工ユニット70に向けられる。この状態で、端部加工ユニット70による端部加工処理がなされる。
この後、一対の電線把持部44が搬送方向Pに沿って排出用受渡位置P4に移動する。
第2電線搬送機構46は、一対の排出受渡用把持部47と、受渡用往復駆動部48とを備えている。一対の排出受渡用把持部47は、ソレノイドを利用した電磁チャック又はエアシリンダを利用したチャック等によって構成されており、一対の把持爪が開閉駆動されることで、電線12の端部を把持及び把持解除可能に構成されている。受渡用往復駆動部48は、エアシリンダ又はリニアモータ等のリニアアクチュエータ等によって構成されており、上記一対の排出受渡用把持部47を、排出用受渡位置P4と排出位置P5との間で往復駆動させる。
ここで、排出位置P5には、例えば、電線12の端部を保持可能な保持部が複数形成された電線保持バー90が配設されている。そして、一対の電線把持部44が排出用受渡位置P4に移動すると、その一対の電線把持部44によって把持された電線12の両端部が、一対の排出受渡用把持部47によって把持される。この後、受渡用往復駆動部48の駆動によって、一対の排出受渡用把持部47が排出用受渡位置P4から排出位置P5に移動して、電線12の両端部を電線保持バー90の保持部に選択的に受け渡す。
上記処理が連続的に行われることで、複数の端子付電線10が連続的に製造され、また、連続的に製造された端子付電線10は、第2電線搬送機構46によって、電線保持バー90に移し替えられる。電線保持バー90に所定数の端子付電線10が移し替えられると、作業者による人手等によって、電線保持バー90ごと保管及び次のワイヤーハーネス製造現場への搬送等が行われる。
端部加工ユニット50、60、70は、長尺の電線12より切断された所定長の電線12の端部に対して端部加工処理を施すユニットである。
ここでは、端部加工ユニット50が先端カットユニット50であり、端部加工ユニット60が皮剥ユニット60であり、端部加工ユニット70が端子圧着ユニット70である場合を想定している。
先端カットユニット50は、電線調尺長さをそろえるために上記調尺部26で調尺されると共に切断機構28で切断された後の電線12の先端をカットして、狙いの長さにそろえる加工を行うユニットである。
皮剥ユニット60は、電線12の端部の被覆部を皮剥して、当該端部に芯線部を露出させる加工を行うユニットであり、電線12の搬送方向Pにおいて、上記先端カットユニット50の下流側に設けられている。
端子圧着ユニット70は、電線12の端部に露出する芯線に端子を圧着するためのユニットであり、電線12の搬送方向Pにおいて、上記皮剥ユニット60の下流側に設けられている。端子圧着ユニット70は、電線12の両端に対して端子を圧着するものであっても、一端のみに端子を圧着するものであってもよい。
なお、端部加工ユニットの例は上記に限られず、電線12の端部に対して加工を行う各種端部加工装置を用いることができる。
ここでは、上記先端カットユニット50が実施形態に係る電線加工装置50である。また、上記皮剥ユニット60が電線加工装置50とは、別の電線加工装置60である。
<電線加工装置50(先端カットユニット)>
電線加工装置50について詳述する。図2は、実施形態に係る電線加工装置50を示す概略斜視図である。図3は、実施形態に係る電線加工装置50を示す概略正面図である。図4は、実施形態に係る電線加工装置50を示す概略側面図である。
電線加工装置50は、加工刃ユニット51,52と、シフト機構55とを備える。さらにここでは、電線加工装置50は、加工刃移動機構57と仕切58とバキューム機構59とを備える。
加工刃ユニット51,52は、電線12に当接して加工処理を行う部分である。加工刃ユニット51,52は、複数(ここでは、2つ)設けられている。2つの加工刃ユニット51,52は、電線12を加工する毎に選択的に切替え可能に設けられている。以下では、加工刃ユニット51が銅電線12a用であり、加工刃ユニット52がアルミ電線12b用であるものとして説明する。
具体的には、ここでは、加工刃ユニット51,52は、一対の加工刃53を含む。一対の加工刃53が電線12を挟み込んで加工を施す。一対の加工刃53は、加工刃移動機構57により接近及び離隔移動可能に設けられている。それぞれの加工刃53には凹部53aが形成されている。また、一対の加工刃53は、電線12の延在方向にずらして配設される。そして、一対の加工刃53はそれぞれ凹部53aを電線12側に向けた状態で接近していき、凹部53aに電線12を収めるように挟み込むようにして電線12を加工(ここでは、切断)する。加工刃53は、取付部54に取り付けられる。ここでは、一対の加工刃53のうち一方は、取付部541に取り付けられ、一対の加工刃53のうち他方は、取付部542に取り付けられている。
上記したように、電線加工装置50は、先端カットユニット50である。このため、ここでは、複数の加工刃ユニット51,52として、電線12を切断する切断刃ユニットを複数備える。ここでは、2つの加工刃ユニット51,52が、加工刃53として切断刃を含む切断刃ユニット51,52となっている。ここでは切断刃ユニットの切断刃は、正面視V字状に形成されている。
また、ここでは、複数の加工刃ユニット51,52として同形状に形成されている加工刃ユニットを複数備える。具体的には、切断刃ユニット51の切断刃53は、切断刃ユニット52の切断刃53と同形状に形成されている。このため、同程度の径を有する銅電線12aとアルミ電線12bとを同じ装置で切断しても、異種金属の混合を抑制することができる。
取付部54は、略直方体状に形成されている。取付部54の1つの取付面に加工刃53がずらして(ここでは、間隔をあけて)取り付けられている。取付面54sには段差部54aが設けられている。当該段差部54aが設けられることで、取付面54sに加工刃53を取り付けるに当たり、加工刃53の位置決めをしやすくなる。そして、段差部54aが設けられることにより、取付面54sのうち加工刃53の間の部分には、外方に出っ張る凸部54bが形成されている。
仕切58は、複数の加工刃ユニット51,52の間に設けられている。仕切58は、1つの加工刃ユニット(例えば、加工刃ユニット51)で電線12を加工した際に、飛散する切屑が別の加工刃ユニット(例えば、加工刃ユニット52)に侵入することを抑制する。仕切58は、平板状に形成されている。ここでは、仕切58は、第1仕切部58aと、第1仕切部58aに連結部58bを介して連なる第2仕切部58cとを含み、略L字状に形成されている。第1仕切部58aは、例えば、誤った刃物側へ電線12が移動しないように遮るための部位である。また、例えば、第2仕切部58cは、切断後の電線屑の飛散を抑止するための部位である。
第1仕切部58aは、取付部54の上記凸部54bから電線12の延在方向に沿って突出する部分である。
第2仕切部58cは、取付部54のうち他方の取付部54を向く面から他方の取付部54に向けて突出する部分である。
また、ここでは、仕切58は、一対の取付部541、542にそれぞれ設けられている。そして、取付部541に設けられた仕切581と、取付部542に設けられた仕切582とは、加工刃ユニット51,52のシフト方向に沿って間隔をあけて設けられている。これにより、一対の加工刃53が接近した際に、仕切581と仕切582とが重なる部分が生じ、一方の加工刃ユニット51,52から他方の加工刃ユニット51,52に向けて飛散する切屑が抜ける間隙をできるだけなくすことができる。
シフト機構55は、複数の加工刃ユニット51,52を加工位置に対して選択的に配置するようにシフトさせる。具体的には、シフト機構55は、エアシリンダ又はリニアモータ等のリニアアクチュエータ56を含む。ここでは、シフト機構55は、取付部541、542をそれぞれシフトさせるリニアアクチュエータ56a、56bを含む。そして、リニアアクチュエータ56a、56bは、2つの加工刃ユニット51、52のいずれか一方が加工位置にくるように、取付部541、542を移動させる。図3では加工刃ユニット51が加工位置に位置し、図7では加工刃ユニット52が加工位置に位置している。
加工刃移動機構57は、一対の加工刃53を接近及び離隔移動可能に設けられている。一対の加工刃53を接近移動させることで、一対の加工刃53の間に位置する電線12を加工することができる。また、一対の加工刃53を離隔移動させることで加工したい電線12を一対の加工刃53の間に取り込むことが可能となる。ここでは、加工刃移動機構57は、2つの加工刃ユニット51,52を同時に移動させるものとして説明するが、このことは必須ではない。加工刃移動機構は、加工刃ユニット51,52を別々に移動させてもよい。この場合、加工刃移動機構は、2つの駆動部で加工刃ユニット51,52を別々に移動させてもよいし、1つの駆動部で、加工刃ユニット51,52を別々に移動させてもよい。しかしながら加工刃移動機構57が2つの加工刃ユニット51,52を同時に移動させることで1つの駆動部で簡易な構成で加工刃ユニット51,52を移動させることができる。
具体的には、加工刃移動機構57は、エアシリンダ又はリニアモータ等のリニアアクチュエータ57a、57bを含む。より具体的には、リニアアクチュエータ57aは、取付部541を取付部542に向けて移動させる。また、リニアアクチュエータ57bは、取付部542を取付部541に向けて移動させる。ここでは、リニアアクチュエータ57a、57bは、取付部54をシフト機構55ごと移動させる。図3及び図7は、加工刃53が接近移動した図である。また、図4及び図8は、加工刃53が離隔移動した図である。
バキューム機構59は、加工刃ユニット51,52により電線12を加工した際に出る切屑等(電線12のうちカットした先端部分又は皮剥ぎ部分等を含む)が飛散する量を削減可能に切屑を吸い込み可能に形成されている。具体的には、バキューム機構59は、吸引部59aと、エジェクタとを備える。
吸引部59aは、切屑を吸い込む吸引口を含み、吸い込んだ切屑が移動する経路を構成する。ここでは、吸引部59aのうち吸引口は略円筒状に形成されている。例えば、吸引口は装置に対して電線12の先端より先に固定され、当該吸引口のある位置が、シフト機構55が加工刃ユニット51,52をシフトさせる際の加工位置となる(図3及び図4参照)。
エジェクタは、吸引部59aが切屑を吸引可能となるように吸引部59a内の気体を排出可能に設けられている。
<電線加工装置60(皮剥ぎユニット)>
電線加工装置60について詳述する。図9は、実施形態に係る別の電線加工装置60を示す概略正面図である。図10は、電線12を皮剥ぎする様子を説明する図である。なお、本電線加工装置60の説明において、電線加工装置50で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
電線加工装置60は、上記したように皮剥ぎ用に設けられている点で、電線加工装置50とは異なる。具体的には、電線加工装置60の加工刃ユニット61,62は、皮剥刃ユニット61、62を備える。皮剥刃ユニットの皮剥刃63は、正面視湾曲状に形成されている。
電線加工装置60としては、例えば図10に示すように、一対の皮剥刃63の先端部を、電線12の被覆部のみに食込む程度に接近移動させ、この状態で、一対の皮剥刃63を電線12の端部側に相対移動させることで、被覆部の皮剥がなされる。なお、この際、一対の皮剥刃63を移動させてもよいし、電線12を移動させてもよい。一対の皮剥刃63を移動させる場合には、電線加工装置60の加工刃移動機構57が加工刃63を電線12の延在方向に沿って移動させるリニアアクチュエータ等を含むことが考えられる。また、電線12を移動させる場合には、第1電線搬送機構42が電線把持部44を電線12の延在方向に沿って移動させるリニアアクチュエータ等を含むことが考えられる。
皮剥刃ユニット61の皮剥刃63と皮剥刃ユニット62の皮剥刃63とは、同形状に形成されている。このため、同程度の径を有する銅電線12aとアルミ電線12bとを同じ装置で皮剥ぎしても、異種金属の混合を抑制することができる。
上記電線加工装置50、60の加工刃の切替え及び加工刃の接近又は離隔移動についても、制御ユニット80でなされる。
ここで、制御ユニット80は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータであり、予め格納されたソフトウェアプログラム及び所定の設定値に従って切圧装置20の動作制御を行う。特に、ここでは、制御ユニット80は、電線加工装置50、60に、次に加工する電線12に対して適切な加工刃に切り替えるように指令を出したうえで、切り替えた加工刃により加工を施すように、動作制御を行う。なお、制御ユニット80が行う処理の一部或は全部の機能が、専用の論理回路等でハードウエア的に実現されてもよい。
<動作>
続いて電線加工装置50(60)の動作例について図11に示されるフローチャートを参照しつつ説明する。
まずは、ステップS1で、次に加工する電線12の芯線の種類をチェックする。電線12の芯線の種類をチェックするには、読み込み又は入力等がなされた生産計画表等を参照する又は電線供給部22により供給される電線12の種類と順番等を記憶しておきそれを参照する等が考えられる。
次のステップS2では、現在加工位置にある加工刃ユニット51,52(61,62)が対象としている芯線の種類が、上記ステップS1でチェックした芯線の種類と一致しているかを判定する。もし、一致していればステップS4に進み、一致していなければステップS3に進む。なお、電線加工装置50の下流側に配設される電線加工装置60においては、電線加工装置50に合わせることで、ステップS1とステップS2とが省略されてもよい。
ステップS2について電線加工装置50を用いてより具体的に説明する。次に加工する電線12が銅電線12aであり現在加工位置にある加工刃ユニットが加工刃ユニット51である場合、及び、次に加工する電線12がアルミ電線12bであり現在加工位置にある加工刃ユニットが加工刃ユニット52である場合には、当該ステップS2においてYESと返す。また、次に加工する電線12が銅電線12aであり現在加工位置にある加工刃ユニットが加工刃ユニット52である場合、及び、次に加工する電線12がアルミ電線12bであり現在加工位置にある加工刃ユニットが加工刃ユニット51である場合には、当該ステップS2においてNOと返す。
次ステップS3では、加工刃ユニット51,52(61,62)を切り替えるようにシフト機構55に指令を出す。ここでは、電線加工装置50(60)において、設けられている加工刃ユニット51,52(61,62)は2つなので、現在加工位置にある加工刃ユニット(例えば、図3では、加工刃ユニット51)に対してもう一方の加工刃ユニット(例えば図3では、加工刃ユニット52)に切り替えるように、指令を出す。これを受けてシフト機構55が加工刃ユニット51,52を移動させることにより、電線加工装置50は、図3に示す姿勢又は図7に示す姿勢のうち次に加工する電線12に対して適切な姿勢を取る。これにより、次に加工する電線12が銅電線12aの場合には加工刃ユニット51が加工位置に位置し、次に加工する電線12がアルミ電線12bである場合には加工刃ユニット52が加工位置に位置する。電線加工装置60においても同様である。
次ステップS4では、次に加工する電線12を加工位置に受け入れ、加工可能な態勢を整える。ここでは、制御ユニット80は、次に加工する電線12の端部を把持する電線把持部44を移動させる第1電線搬送機構42に対して移動指令を出す。これを受けて第1電線搬送機構42が電線把持部44を電線加工装置50(60)に対して所定の位置に移動させることで、次に加工する電線12が電線加工装置50(60)に対して加工位置に移動する。
なお、ステップS4における電線把持部44の移動は、第1電線搬送機構42が電線把持部44を循環させる移動の一環である。このため、電線加工装置50(60)により繰り返し加工が行われている間においては、前回加工した電線12は、当該ステップS4で第1電線搬送機構42により、次の加工位置P2b又はP3に向けて送られる。
次ステップS5では、制御ユニット80は、電線加工装置50(60)に対して電線12を加工するように指令を出す。これを受けて電線加工装置50(60)は、現在の加工位置にある加工刃ユニット51,52(61,62)により電線12を加工する。
電線加工装置50においては、電線12の先端を切断する。ここでは、制御ユニット80が加工刃移動機構57に対して接近した後離隔するように指令を出す。これを受けて、加工刃移動機構57が加工刃53を接近移動させることで、電線12が切断される。ここでは、加工刃ユニット51,52のうちステップS1〜S3で選択されたいずれか一方により、電線12が切断される(図5及び図8参照)。
このとき図6に示すように電線12のうち切り離された先端部分を含む切屑の少なくとも一部はバキューム機構59に吸い込まれる。これにより、飛散する切屑の量を抑えることができる。この際、バキューム機構59に吸い込まれなかった切屑が、隣の加工刃ユニットに向けて飛散する場合もあり得る。この場合であっても、2つの加工刃ユニット51,52間に仕切58が設けられているため、飛散する切屑が隣の加工刃ユニットに侵入することを抑制することができる。
電線12が切断された後で加工刃移動機構57が加工刃53を離隔移動させることで、繰り返し加工する際に再びステップS4に移行したときに次の電線12を受け入れることができる。
また、電線加工装置60においては、電線12の先端の被覆部を皮剥ぎする。ここでは、制御ユニット80が加工刃移動機構57に対して接近した後離隔するように指令を出す。さらにここでは、制御ユニット80は、電線加工装置60の加工刃移動機構57が加工刃63を接近移動させた状態で、加工刃63を電線12の延在方向に沿って電線12の端部側に相対移動させるように指令を出す。これを受けて、加工刃移動機構57が加工刃63を接近移動させると共に、加工刃63が電線12の延在方向に沿って電線12の端部側に相対移動することで、電線12が皮剥ぎされる。ここでは、加工刃ユニット61,62のうちステップS1〜S3で選択されたいずれか一方により、電線12が皮剥ぎされる。
次ステップS6では、生産が終了したかどうかを判定する。当該判定は、生産計画表等に照らして判定してもよいし、電線供給部22の供給数に照らして判定してもよい。生産が終了と判定されれば、電線加工装置50(60)による加工が終了となる。生産が終了と判定されなければ、ステップS1に戻り、生産が終了するまで加工を繰り返す。
実施形態に係る電線加工装置50によると、複数の加工刃ユニット51,52と、複数の加工刃ユニット51,52を加工位置に対して選択的に配置するようにシフトさせるシフト機構55と、を備えるため、芯線の材料ごとに加工刃ユニット51,52を切り替えることができる。これにより、仮に加工刃ユニット51,52に切屑等が付着したまま加工を行ったとしても、当該加工刃ユニット51,52が材料ごとに専用設計されているため、異種金属の混入を抑制することができる。従って芯線の材料が異なる複数種類の電線12を、加工刃53を用いて加工する際に、異種金属の混入を抑制することができる。
また、加工刃ユニット51,52は、電線12を挟み込んで加工する一対の加工刃53を含み、一対の加工刃53を相対的に接近又は離隔移動させる加工刃移動機構57をさらに備え、シフト機構55は、加工刃ユニット51,52を、加工位置にセットされた電線12の延在方向と交差する方向に移動させるため、簡易な構成で芯線の材料ごとに加工刃ユニット51,52を切り替えることができる。
また、複数の加工刃ユニット51,52は、電線12を切断する切断刃ユニットを複数備えるため、特に切屑が発生しやすい切断工程についても、芯線の材料ごとに加工刃ユニット51,52を切り替えることができる。
また、複数の加工刃ユニット51,52は、同形状に形成されている加工刃ユニット51,52を複数備えるため、径が同程度の電線12に対して芯線の材料ごとに加工刃ユニット51,52を切り替えることができる。
また、複数の加工刃ユニット51,52の間に設けられ、飛散する切屑の侵入を抑制する仕切58をさらに備えるため、1つの加工刃ユニット(例えば、加工刃ユニット51)により加工された芯線の切屑が飛散して別の加工刃ユニット(例えば、加工刃ユニット52)に付着することを抑制することができる。
{変形例}
実施形態に係る電線加工装置50において、2つの加工刃ユニット51,52が設けられるものとして説明したがこのことは必須ではない。例えば、電線加工装置の加工対象の芯線の種類が3つ以上ある場合等に、電線加工装置に3つ以上の加工刃ユニットが設けられてもよい。電線加工装置60でも同様である。
また、切断刃が正面視V字状に形成され、皮剥刃が正面視湾曲状に形成されているものとして説明したがこのことは必須ではない。切断刃及び皮剥刃の形状は、例えば、逆であってもよく、適宜設定されていればよい。
また、加工刃移動機構57は、一対の加工刃53を共に相手方の加工刃に向けて移動させるものとして説明したがこのことは必須ではない。加工刃移動機構は、一対の加工刃53のうち一方のみを相手方の加工刃に向けて移動させるものであってもよい。
また、実施形態において電線加工装置50は、切圧装置20に組み込まれているものとして説明したが、このことは必須ではない。電線加工装置50は、単独で用いられてもよいし、切圧装置20以外の装置に組み込まれていてもよい。電線加工装置60についても同様である。また、電線加工装置50は、切圧装置20の切断機構28に採用されてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
12 電線
20 切圧装置
22 電線供給部
24 調尺送出機構
25 送出機構
26 調尺部
28 切断機構部
30 電線受渡機構
40 電線搬送機構
44 電線把持部
50 電線加工装置(先端カットユニット)
51、52 加工刃ユニット(切断刃ユニット)
53 加工刃(切断刃)
54 取付部
55 シフト機構
57 加工刃移動機構
58 仕切
59 バキューム機構
60 電線加工装置(皮剥ぎユニット)
61、62 加工刃ユニット(皮剥刃ユニット)
63 加工刃(皮剥刃)
70 端子圧着ユニット
80 制御ユニット

Claims (5)

  1. 電線に対して刃物を当てて加工する電線加工装置であって、
    複数の加工刃ユニットと、
    前記複数の加工刃ユニットを加工位置に対して選択的に配置するようにシフトさせるシフト機構と、
    を備える、電線加工装置。
  2. 請求項1に記載の電線加工装置であって、
    前記加工刃ユニットは、電線を挟み込んで加工する一対の加工刃を含み、
    前記一対の加工刃を相対的に接近又は離隔移動させる加工刃移動機構をさらに備え、
    前記シフト機構は、前記加工刃ユニットを、加工位置にセットされた電線の延在方向と交差する方向に移動させる、電線加工装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線加工装置であって、
    前記複数の加工刃ユニットとして、前記電線を切断する切断刃ユニットを複数備える、電線加工装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電線加工装置であって、
    前記複数の加工刃ユニットとして同形状に形成されている加工刃ユニットを複数備える、電線加工装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電線加工装置であって、
    前記複数の加工刃ユニットの間に設けられ、飛散する切屑の侵入を抑制する仕切をさらに備える、電線加工装置。
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