JP2016213925A - 端子ボックス及び太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】出力線の組み付けを簡単に行うことができる端子ボックスを提供する。【解決手段】太陽電池モジュール10で発電された電力を取り出す出力線600が接続される端子板200と、側壁120と、側壁120で囲まれた空間を含み、該空間内に端子板200を収容する収容部を有するボックス本体100と、を備え、ボックス本体100は、太陽電池モジュール10に対向する面110に形成され、出力線600が挿通される導入孔112と、導入孔112に対向する側壁120の側に、導入孔112に挿入された出力線600が端子板200に向かうように案内する案内面171と、を備える。【選択図】図7
Description
本発明は、端子ボックス及び端子ボックスが接続された太陽電池モジュールに関する。
太陽光発電システムは、家屋の屋根上に敷設した複数の太陽電池モジュールにおいて発電した直流電力をパワーコンディショナ(インバータ)で交流電力に変換し各電器製品に供給する。複数の太陽電池モジュールは、各太陽電池モジュールの裏面に配置された端子ボックスを介して、外部ケーブルで直列に接続される。
一般に端子ボックスは、ボックス本体内に配設された複数の端子板に、太陽電池モジュールのプラス出力線及びマイナス出力線並びに出力ケーブルを接続し、その端子板間にバイパスダイオードを設けたものである。
端子ボックスを太陽電池モジュールに組付ける際に、導入孔に挿入された出力線を端子板に接続する。特許文献1には、太陽電池モジュールの裏面から延在する出力線をボックス本体の内部に載置された端子台に取り付け固定する端子ボックスが開示されている。該端子ボックスにおいては、端子ボックスの底面に形成された穴部から導入された出力線が、端子台に形成された開口部に差し込まれた後に折り曲げられて端子台に係止される。この組付け作業は手作業で行われている。
出力線の端子ボックスへの組み付けを簡易に行うため、特許文献2においては、端子ボックスの内部に導入された出力線を曲げ装置を用いて端子板の側に折り曲げる構成が開示されている。曲げ装置に設けられた曲面が端子ボックスの側において出力線と対向して配置される。出力線は該曲面に当接することで屈曲し端子板の側に案内される。
特許文献1のように、手作業で出力線を端子ボックスの端子板に組み付ける場合には、出力線を端子板の側に屈曲させる手間が必要になる。一方、特許文献2のように、曲げ装置を用いることで出力線の屈曲は簡易になるが、曲げ装置のコストがかかる上、曲げ装置を出力線に対向する適正な位置に配置する等の準備に時間を要する。
本発明の実施形態においては、出力線の組み付けを簡単に行うことができる端子ボックスを提供する。
本発明に係る端子ボックスの実施形態の1つは、太陽電池モジュールで発電された電力を取り出す出力線が接続される端子板と、
側壁と、前記側壁で囲まれた空間を含み、該空間内に前記端子板を収容する収容部を有するボックス本体と、を備え、
前記ボックス本体は、前記太陽電池モジュールに対向する面に形成され、前記出力線が挿通される導入孔と、
前記導入孔に対向する前記側壁の側に、前記導入孔に挿入された前記出力線が前記端子板に向かうように案内する案内面と、を備えている。
側壁と、前記側壁で囲まれた空間を含み、該空間内に前記端子板を収容する収容部を有するボックス本体と、を備え、
前記ボックス本体は、前記太陽電池モジュールに対向する面に形成され、前記出力線が挿通される導入孔と、
前記導入孔に対向する前記側壁の側に、前記導入孔に挿入された前記出力線が前記端子板に向かうように案内する案内面と、を備えている。
この構成においては、導入孔から端子ボックス収容部に挿入された出力線は、端子ボックスに備えられた案内面に当接することによって端子板に向けて案内される。これにより、出力線を手作業や曲げ装置で屈曲させる必要がなくなり、端子板への出力線の組付け作業が簡易になる。また、案内面は収容部を構成する側壁の側に備えられており、端子ボックスの一部として構成できるため、案内面を低コストで形成することができる。
本発明に係る端子ボックスの実施形態の1つにおいては、前記案内面は、少なくとも一部が前記端子板に近づくにつれて前記導入孔から離間する方向に傾斜する。
出力線は通常、端子ボックスの底面に対して垂直方向に導入される。このため、仮に出力線に当接する案内面が端子板に平行に形成されていると、出力線が急激に屈曲されてストレスを受けるため、出力線が損傷することがある。
一方、本構成であれば、案内面の一部が端子板に近づくにつれて導入孔から離間する方向に傾斜しているので、案内面に当接する出力線は端子板に向かって緩やかに屈曲する。これにより、出力線にストレスを与えることなく端子板に向けることができる。
一方、本構成であれば、案内面の一部が端子板に近づくにつれて導入孔から離間する方向に傾斜しているので、案内面に当接する出力線は端子板に向かって緩やかに屈曲する。これにより、出力線にストレスを与えることなく端子板に向けることができる。
本発明に係る端子ボックスの実施形態の1つにおいては、前記導入孔は、前記太陽電池モジュールに対向する面において前記収容部の外側に形成された部分を有する。
この構成であれば、導入孔は収容部の外側に位置するので、導入孔から挿入する出力線と端子板の端部との接続を容易に行うことができる。
また、導入孔が収容部の外側に位置することで、収容部に導入孔のためのスペースが不要となる。これにより、収容部を小型化することができ、収容部に注入されるポッティング剤の使用量を抑制することができる。
また、導入孔が収容部の外側に位置することで、収容部に導入孔のためのスペースが不要となる。これにより、収容部を小型化することができ、収容部に注入されるポッティング剤の使用量を抑制することができる。
本発明に係る端子ボックスの実施形態の1つにおいては、前記案内面は、前記側壁の一部が前記収容部の外側に突出して形成されている。
この構成であれば、案内面は収容部の外側に位置するので、収容部において端子板が収容される空間に案内面のためのスペースが不要となる。これにより、収容部を小型化することができ、収容部に注入されるポッティング剤の使用量を抑制することができる。
本発明に係る端子ボックスの実施形態の1つは、前記案内面は、前記側壁の頂部よりも低い位置に設けられている。
太陽電池モジュールの縁部に端子ボックスを設置する場合には、太陽電池モジュールの取扱いの際に端子ボックスの上端部が他物と接触して衝撃を受け易い。しかし、本構成のように、案内面が側壁の頂部よりも低い位置に設けられていると、太陽電池モジュールの縁部に位置する端子ボックスの端部の上方向への突出量を小さくすることができる。これにより、端子ボックスと他物との衝突を回避し易くなる。
また、この構成であれば、案内面が側壁の頂部よりも低いため、案内面と導入孔との間の領域が小さくなる。これにより、端子ボックスに注入されるポッティング剤の使用量を低減することができる。
また、この構成であれば、案内面が側壁の頂部よりも低いため、案内面と導入孔との間の領域が小さくなる。これにより、端子ボックスに注入されるポッティング剤の使用量を低減することができる。
本発明に係る太陽電池モジュールの実施形態の1つは、電力を取り出す出力線を縁部に設け、当該縁部に上記構成の端子ボックスが接続されている。
この構成であれば、太陽電池モジュールの縁部に設けられた出力線が案内面を備える端子ボックスに接続されることで、太陽電池モジュールから引き出された出力線を端子ボックス内の端子板を容易に接続することができる。
1.端子ボックスの構造
以下に図面を用いて本発明に係る端子ボックスの実施形態を説明する。図1〜図6に示すように、端子ボックスは、ボックス本体100と、蓋体700と、ボックス本体100の内部に取り付けられた3枚の端子板200と、ダイオード400と、出力ケーブル500とを備えている。ボックス本体100と蓋体700は樹脂等の絶縁体からなり、端子板200は銅合金等の金属からなる。ボックス本体100は、上方が開口した略箱状に形成されている。ボックス本体100の上方の開口は蓋体700により閉塞することができる。なお、以後の説明で、3枚の端子板200を区別する必要があるときには、同じ極性の2つ端子板を第1端子板201,203と称し、第1端子板201,203とは極性の異なる端子板を第2端子板202と称する。
以下に図面を用いて本発明に係る端子ボックスの実施形態を説明する。図1〜図6に示すように、端子ボックスは、ボックス本体100と、蓋体700と、ボックス本体100の内部に取り付けられた3枚の端子板200と、ダイオード400と、出力ケーブル500とを備えている。ボックス本体100と蓋体700は樹脂等の絶縁体からなり、端子板200は銅合金等の金属からなる。ボックス本体100は、上方が開口した略箱状に形成されている。ボックス本体100の上方の開口は蓋体700により閉塞することができる。なお、以後の説明で、3枚の端子板200を区別する必要があるときには、同じ極性の2つ端子板を第1端子板201,203と称し、第1端子板201,203とは極性の異なる端子板を第2端子板202と称する。
ボックス本体100は、収容部102とケーブル保持部130とを備えている。ケーブル保持部130には2つの貫通孔(不図示)が形成されている。2つの貫通孔には正極側と負極側の2本の出力ケーブル500がそれぞれ挿入され、ケーブル保持金具(不図示)によってボックス本体100に対して固定されている。以下の説明では、ボックス本体100でケーブル保持部130がある側を後ろ、後ろに対向する側を前、開口された側を上、上に対向する側を下とする。また、前後方向及び上下方向に直交する方向(端子板200の配列方向)を左右と称する。
収容部102は、底壁110と底壁110の周縁から立設され三方向を囲む側壁120とを備えている。底壁110は太陽電池モジュールに対向する面に設けられている。底壁110と、側壁120と、ケーブル保持部130の前方側の端壁とによって、収容空間140(空間の一例)が規定される。これにより、収容部102は、上方が開口する略箱状に構成される。収容空間140の内部には、3枚の端子板200とダイオード400が収容されている。太陽電池モジュール10(図7参照)には発電された電力を取り出す出力線600が設けられている。端子板200に出力線600と出力ケーブル500とが電気的に接続されている。これにより、太陽電池モジュール10で発電された電力が端子板200を介して出力ケーブル500から出力される。なお、端子板200の構造については後述する。出力線600は、図7〜図9に示すように、帯状の金属端子である。
図3及び図4に示すように、底壁110の上面からは複数の凸部116と爪部118が形成されており、端子板200は、凸部116によって支持され、爪部118で固定されている。すなわち、端子板200は底壁110の上面から凸部116の高さの分だけ離間して載置されている。
図1に示すように、底壁110には、前方及び左右の側壁120から外方に延出するフランジ部150が形成されている。前方のフランジ部151には後述する案内部170が設けられている。左右のフランジ部152は、側壁120の前後方向の中間部分に設けられている。フランジ部152の強度を向上するために、左右方向に延びるリブ160がフランジ部152の前方、中央、後方に夫々形成されている。また、左右の側壁120の上端部付近には、蓋体700のための係止孔122がそれぞれ2つずつ形成されている。
図1に示すように、蓋体700は、収容部102の上方の開口を塞ぐ、平板状の部材である。蓋体700の形状は収容部102の平面視形状に適合しており、本実施形態では略矩形状となっている。本実施形態の端子ボックスでは、蓋体700が端子ボックスの上壁を構成している。
蓋体700の左右側の側面には、側方に突出する係止爪702がそれぞれ2つずつ形成されている。係止爪702は側壁120に形成された係止孔122に嵌入する。これにより、ボックス本体100に対して蓋体700が係止固定される。
収容部102において左右方向に並設される3つの端子板200のうち、両端に位置する2つの第1端子板201,203はいずれも正極の端子板200であり、中央に位置する第2端子板202は負極の端子板200である。第1端子板201,203と第2端子板202とは絶縁されている。第1端子板201,203は、後述する接続部210を介して導通している。第1端子板201に正極側の出力ケーブル500が接続され、第2端子板202には負極側の出力ケーブル500が接続されている。第1端子板203には正極側の出力ケーブル500との接続部は設けられていない。
図3に示すように、端子板200は、載置部220、開口230、回動保持部240を備え、第1端子板201及び第2端子板202は更に、ダイオード接続部250、ケーブル接続部260を備える。載置部220は所定の面積を有する平坦な面であり、ここに出力線600の先端が載置されて、端子板200との間で電気的な接続が確保される。
2つの第1端子板201,203は接続部210を介して電気的に接続されている。接続部210は、接続部本体211と立ち上り部212とを備える。
接続部本体211は矩形の平板であり、接続部本体211の左右方向の両端に立ち上り部212が夫々立設されている。立ち上り部212の上端に2つの第1端子板201,203が連結されている。本実施形態では、2つの第1端子板201,203と接続部210とが一体形成されている。
接続部本体211は矩形の平板であり、接続部本体211の左右方向の両端に立ち上り部212が夫々立設されている。立ち上り部212の上端に2つの第1端子板201,203が連結されている。本実施形態では、2つの第1端子板201,203と接続部210とが一体形成されている。
図2及び図4に示すように、底壁110には、接続部本体211が挿入される開口113が形成されている。底壁110のうち、第2端子板202の下方には開口113の後部を覆う矩形状の閉塞体111(絶縁部の一例)が配設されている。閉塞体111は、ボックス本体100の底壁110と一体形成されている。閉塞体111は開口113の左右両側を開放した状態で配置されており、閉塞体111の左右両側に隣接する溝部114が形成されている。閉塞体111と開口113とによって底壁110の裏面側には凹部115が形成される。
2つの第1端子板201,203と一体形成されている接続部本体211は、収容空間140から開口113に挿入される。その後、立ち上り部212を溝部114に案内して接続部本体211が底壁110に沿って後方に移動することで、接続部本体211は凹部115に配置される。第1端子板201,203は凸部116の上に載置されている。その後、第2端子板202を第1端子板201,203の間の凸部116の上に載置する。接続部本体211は閉塞体111を挟んで第2端子板202の裏側に配置される。すなわち、閉塞体111は、底壁110に沿って第2端子板202と接続部本体211との間に介在する。
これにより、同じ極性の端子板201,203どうしが例えばボックス本体100の側壁120に沿って接続される構成とは異なり、出力線600が収容部102に導入される際に接続部210は妨げにならない。接続部210とは、負極の第2端子板202の表面側で接続される出力線600との接触が確実に回避された状態で正極の第1端子板201,203に接続される。また、第1端子板201,203どうしの接続部210は第2端子板202の裏面側に位置することで、太陽電池モジュール10に対する端子ボックスの実装面積を小さくできるため、太陽電池モジュール10の発電効率を高めることができる。
第2端子板202と接続部本体211との間には閉塞体111が介在する。このため、負極側の第2端子板202と正極側の接続部本体211との絶縁性が向上する。また、接続部本体211は、凹部115内に配置され、底壁110の裏面側から突出しないよう構成されている。したがって、太陽電池モジュール10に底壁110を沿わせた状態で端子ボックスを取付けることができる。
開口230の後方には、回動保持部240が設けられている。出力線600の先端部が開口230の上方に載置された後、回動保持部240が開口230に向けて折り込まれることで出力線600が固定される。
図3及び図4に示すように、回動保持部240は、前後方向に延在する2本のブリッジによって支持部分242が形成されている。支持部分242より前方には、支持部分242を支点にして上下方向に揺動可能であり、平坦な面を有する揺動部分241が形成されている。すなわち、回動保持部240は、支持部分242を固定端とする片持ち梁状である。これにより、支持部分242を支点として揺動部分241を変位させることができる。揺動部分241は、初期状態においては、開口230が開放されるよう、支持部分242を支点にして載置部220に対して上方へ傾斜している。揺動部分241と支持部分242とが不連続で繋がるような形状、例えば、揺動部分241の外形が矩形状で、そのうちの一辺から支持部分242が延在している形状であってもよい。また、揺動部分241の外形が円状であってもよい。
本実施形態においては、開口230は矩形状であるが、例えば円状であってもよい。揺動部分241の外形や開口230の形状は任意の形状をとることができる。
回動保持部240の後方には、ダイオード接続部250が形成されている。ダイオード接続部250と後述するケーブル接続部260は第1端子板201と第2端子板202にのみ形成されており、第1端子板203には形成されていない。ダイオード接続部250は左右方向に向けて開いたスリットを有しており、このスリットに左右方向に延びるダイオード400の端子402(図3参照)を圧入する。これにより、ダイオード400と第1端子板201及び第2端子板202との電気的接続を確保しつつダイオード400を保持している。
このダイオード400はバイパスダイオードであって、任意の太陽電池モジュール10が日陰に入る等の理由によって発電ができなくなったときに、その太陽電池モジュール10をバイパスして電流を流す機能を有している。これによって、発電できない太陽電池モジュール10が電気的負荷となってシステム全体の発電効率が低下することを防止している。
ケーブル接続部260は、端子板200を左右方向に沿って切断したときの断面がU字状を有しており、この部分に出力ケーブル500の芯線502を載置する。そしてU字状の部分で芯線502を包んでかしめることにより、端子板200と出力ケーブル500との間の電気的接続を確保している。
図2に示すように、ボックス本体100の前方のフランジ部151には矩形状のタブ導入孔112が3つ形成されている。3つのタブ導入孔112は貫通孔であって、左右方向に並設されている。図2及び図6に示すように、タブ導入孔112は、太陽電池モジュール10に対向する面において収容部102の外側に形成された部分に形成されている。なお、タブ導入孔112は一部が収容部102の内側に形成されていてもよい。
図6〜図8に示されるように、タブ導入孔112に対向する側壁120の側には、タブ導入孔112に挿入される出力線600が端子板200に向かうように案内する案内部170が形成されている。案内部170は、タブ導入孔112と前側の側壁120に形成される開口121との間に設けられており、ボックス本体100の外部と収容空間140とを連通させている。案内部170は、タブ導入孔112に対向する案内面171と、案内面171の両側の側部172(図1参照)とで構成されている。これにより、タブ導入孔112に挿通される出力線600は案内部170を介して収容空間140に導入される。なお、タブ導入孔112は本願発明の導入孔の一例である。
ここで、案内面171は、端子板200に近づくにつれてタブ導入孔112から離間する方向に傾斜する傾斜部173を有する。傾斜部173は案内面171の少なくとも一部に存在する。タブ導入孔112から導入された出力線600は、傾斜部173に当接することで緩やかに屈曲し端子板200に向けられて案内される。
案内面171は、側壁120の一部が収容部102の外側に突出して形成されている。こうして、案内面171が収容部102の外側に位置することで、収容空間140に案内面171のためのスペースが不要となる。これにより、収容部102を小型化することができ、収容部102に注入されるポッティング剤の使用量を抑制することができる。
案内面171は、側壁120の頂部Tよりも低い位置に設けられている。端子ボックスは、例えば、図7、図8及び図10に示されるように、出力線600を縁部11に設けた太陽電池モジュール10に接続される。太陽電池モジュール10を取扱う際に、太陽電池モジュール10の縁部11に接続される端子ボックスのボックス本体100は、特にその上方向の端部が他物と接触して衝撃を受け易い。
しかし、本実施形態のように、案内面171が側壁120の頂部Tよりも低い位置に設けられることで、図10に示されるように、太陽電池モジュール10の縁部11において端子ボックスの端部である案内部170の上方向への突出量を小さくすることができる。これにより、端子ボックスの案内部170と他物とが衝突し難くなる。また、案内面171とタブ導入孔112との間の領域の容積は小さくなるため、ボックス本体100の収容部102に注入されるポッティング剤の量を低減することができる。
2.出力線の接続手順
次に、このボックス本体100内の端子板200に太陽電池モジュール10の出力線600を接続する手順について図面を用いて説明する。
次に、このボックス本体100内の端子板200に太陽電池モジュール10の出力線600を接続する手順について図面を用いて説明する。
出力線600を端子板200に接続する際には、まず、回動保持部240を図7で示す第2端子板202のような開放姿勢にした状態で、出力線600をタブ導入孔112から挿入する。出力線600は案内面171に当接し、それに沿って屈曲されることで収容部102の外側から収容空間140に案内される。そして、出力線600の先端部分を端子板200の開口230の上方に位置させる(図8)。
次に、マイナスドライバ等の任意の工具、又は、治具により、支持部分242を支点として回動保持部240の揺動部分241を揺動させて、下方、すなわち、開口230が閉じる方向に移動させる。すなわち、回動保持部240は開放姿勢から固定姿勢側に移動する。回動保持部240が固定姿勢になると、出力線600が端子板200の開口230と回動保持部240との間で挟持固定される。これにより、出力線600が端子板200に電気的に接続される。
このように、収容部102の外側のタブ導入孔112から案内部170に挿入された出力線600は、端子ボックスに備えられた案内面171によって端子板200に向けて案内される。これにより、端子板200への出力線600の組付け作業が簡易になる。また、案内面171の一部は端子板200に近づくにつれてタブ導入孔112から離間する方向に傾斜しているので、案内面171に当接する出力線600は緩やかに端子板200に向かって屈曲することとなり、出力線600にストレスを与えることなく端子板200に向けることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記の実施形態では、接続部本体211と第2端子板202との間に底壁110としての閉塞体111が介在する例を示したが、接続部本体211と第2端子板202との間に底壁110が介在しない構成であってもよい。
(1)上記の実施形態では、接続部本体211と第2端子板202との間に底壁110としての閉塞体111が介在する例を示したが、接続部本体211と第2端子板202との間に底壁110が介在しない構成であってもよい。
(2)上記の実施形態では、2つの第1端子板201,203と接続部210とを一体形成する例を示したが、接続部210は2つの第1端子板201,203のうちの一方と一体形成してもよいし、図11に示すように、第1端子板201,203とは別の部材で構成してもよい。この場合は、例えば図11に示すように、立ち上り部212及び第1端子板201,203に設けた係合部213(例えば係合凸部)と被係合部205(例えば係合孔部)によって両者を連結する。第1端子板201,203と別部材で構成される接続部210は、例えば、底壁110に溝部114のみを設けて、第1端子板201,203を凸部116に固定した後、底壁110の裏面側から溝部114を介して第1端子板201,203に連結してもよい。
(3)上記の実施形態では、2つの第1端子板201,203の接続部210が平板状の接続部本体211と立ち上り部212とを備える例を示したが、接続部210は2つの第1端子板201,203とを導通させる構成であれば他の形状であってもよい。
(4)上記の実施形態では正極側が2つの第1端子板201,203であり、負極側が1つの第2端子板202である計3つの端子板200を備える端子ボックスを例に説明したが、1つの端子板が正極側であり2つの端子板が負極側であってもよい。また、端子ボックスに備えられる端子板200は、図12に示すように、正極、負極が1つずつの計2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
(5)上記の実施形態では、出力ケーブル500を端子ボックスの後部から引き出す例を示したが、図13に示すように、出力ケーブル500は端子ボックスの左右側からそれぞれ引き出すように構成してもよい。こうすると、太陽電池モジュール10に対し端子ボックスが横長になるため、太陽電池モジュール10の受光領域をより大きく確保することができる。
本発明は、太陽電池モジュールで発電された電力を取り出す出力線に接続される端子ボックスに利用することが可能である。
10 太陽電池モジュール
11 縁部
100 ボックス本体
102 収容部
110 底壁
111 閉塞体(絶縁部)
112 タブ導入孔(導入孔)
120 側壁
140 収容空間(空間)
150 フランジ
170 案内部
171 案内面
200 端子板
201,203 第1端子板
202 第2端子板
210 接続部
211 接続部本体
212 立ち上り部
220 載置部(接続部)
230 開口
600 出力線
T 頂部
11 縁部
100 ボックス本体
102 収容部
110 底壁
111 閉塞体(絶縁部)
112 タブ導入孔(導入孔)
120 側壁
140 収容空間(空間)
150 フランジ
170 案内部
171 案内面
200 端子板
201,203 第1端子板
202 第2端子板
210 接続部
211 接続部本体
212 立ち上り部
220 載置部(接続部)
230 開口
600 出力線
T 頂部
Claims (6)
- 太陽電池モジュールで発電された電力を取り出す出力線が接続される端子板と、
側壁と、前記側壁で囲まれた空間を含み、該空間内に前記端子板を収容する収容部を有するボックス本体と、を備え、
前記ボックス本体は、前記太陽電池モジュールに対向する面に形成され、前記出力線が挿通される導入孔と、
前記導入孔に対向する前記側壁の側に、前記導入孔に挿入された前記出力線が前記端子板に向かうように案内する案内面と、を備える端子ボックス。 - 前記案内面は、少なくとも一部が前記端子板に近づくにつれて前記導入孔から離間する方向に傾斜する請求項1に記載の端子ボックス。
- 前記導入孔は、前記太陽電池モジュールに対向する面において前記収容部の外側に形成された部分を有する請求項1又は2に記載の端子ボックス。
- 前記案内面は、前記側壁の一部が前記収容部の外側に突出して形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の端子ボックス。
- 前記案内面は、前記側壁の頂部よりも低い位置に設けられている請求項4に記載の端子ボックス。
- 電力を取り出す出力線を縁部に設け、当該縁部に請求項1〜5のいずれか一項に記載の端子ボックスが接続された太陽電池モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015093357A JP2016213925A (ja) | 2015-04-30 | 2015-04-30 | 端子ボックス及び太陽電池モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015093357A JP2016213925A (ja) | 2015-04-30 | 2015-04-30 | 端子ボックス及び太陽電池モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016213925A true JP2016213925A (ja) | 2016-12-15 |
Family
ID=57551938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015093357A Pending JP2016213925A (ja) | 2015-04-30 | 2015-04-30 | 端子ボックス及び太陽電池モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016213925A (ja) |
-
2015
- 2015-04-30 JP JP2015093357A patent/JP2016213925A/ja active Pending
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