JP2016213668A - 導光体および照明装置並びに画像読取装置 - Google Patents

導光体および照明装置並びに画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光源からの光束を効率良く読取領域に導くことができ、かつ読取位置が設計値からずれた場合の光量変化を小さくできる導光体および照明装置並びに画像読取装置を提供する。
【解決手段】第1の方向に長い第1の面112と、該第1の面と対向する第2の面113と、第1の面と第2の面とを接続する第3の面114及び第4の面115と、を有し、光源109からの出射光を第1の面から入射し、第2の面から出射する導光体110において、第1及び第2の面の間隔をL、第3及び第4の面の平均間隔をD、とするとき、0.8≦L/D≦1.3、なる条件を満足する。
【選択図】図3

Description

本発明は、導光体および照明装置並びに画像読取装置に関し、特に、イメージスキャナー、複写機、ファクシミリなど、原稿面を照明して線順次方式で画像読取を行う画像読取装置に好適なものである。
画像読取装置における原稿照明には、副走査断面の照射状態で大別すると2方式がある。原稿面上の読取領域を含む被照射面に向けて、片側からのみ照射する方式と、両側から照明する方式である。片側から照明する方式は、光源ユニットを1つで構成できるため、照明装置を小さくすることができる。しかし、読取対象物が大きな厚みを有する場合には、読取対象物の厚みに起因する影が発生し易いという問題があった。
一方、両側から照明する方式は、読取対象物の厚みに起因する影は発生しにくい。しかし、原稿面上の被照射面と直交する読取光軸を挟んで光源ユニットを2つ設けるため、照明装置が大きくなる可能性がある。そこで、従来は読取光軸を挟んで光源ユニット1つと、対向反射部材を配置することで比較的コンパクトな照明装置が提案されている。
特許文献1には、光源ユニット(光源と導光体)と対向反射部材からなるコンパクトな照明装置を用いて、副走査方向の照度分布が幅広い(読取位置を中心に2mm幅の被照射面で光量変化10%以内)、照明装置が開示されている。また、特許文献2には、光源から放射された光が被照射面(読取位置を中心に8mm幅の被照射面)に到達する光利用効率が高く、コンパクトな照明装置が開示されている。
特開2011−82626号公報 特開2009−31423号公報
一般的に画像読取装置には、コンパクトで、光利用効率が高く、副走査方向の照度分布が幅広い原稿照明の要望が高い。この要求に対して、特許文献1では、光利用効率が低く、光源から放射された光量のうち、被照射面に到達する光量は50%以下である。また、特許文献2では、副走査方向の照度分布が幅狭く、部品公差が積み重なり、読取位置が読取光軸方向に設計値からずれた場合の光量変化が大きい。
本発明の目的は、光源からの光束を効率良く読取領域に導くことができ、かつ読取位置が設計値からずれた場合の光量変化を小さくできる導光体および照明装置並びに画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る導光体は、第1の方向に長い第1の面と、該第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを接続する第3及び第4の面と、を有し、前記第1の面からの光を前記2の面に導光する導光体であって、前記第1及び第2の面の間隔をL、前記第3及び第4の面の平均間隔をD、とするとき、
0.8 ≦ L/D ≦1.3
なる条件を満足することを特徴とする。
また、本発明に係る照明装置並びに画像読取装置は、上記導光体を有することを特徴とする。
本発明によれば、光源からの光束を効率良く読取領域に導くことができ、かつ読取位置が設計値からずれた場合の光量変化を小さくできる。
第1の実施形態に係る導光体および照明装置を搭載した画像読取装置の要部概略図 第1の実施形態に係る照明装置の副走査断面図 第1の実施形態に係る照明装置における4つの照明光束の説明図 第1の実施形態における被照射面の合成照明光による照度分布の説明図 第1の実施形態における被照射面の一方側からの照明光による照度分布の説明図 第1の実施形態における被照射面の他方側からの照明光による照度分布の説明図 第2の実施形態に係る照明装置の副走査断面図 第2の実施形態に係る照明装置における4つの照明光束の説明図 第2の実施形態における被照射面の合成照明光による照度分布の説明図 第2の実施形態における被照射面の一方側からの照明光による照度分布の説明図 第2の実施形態における被照射面の他方側からの照明光による照度分布の説明図 第3の実施形態に係る照明装置の副走査断面図 第3の実施形態に係る照明装置における4つの照明光束の説明図 第3の実施形態における被照射面の合成照明光による照度分布の説明図 第3の実施形態における被照射面の一方側からの照明光による照度分布の説明図 第3の実施形態における被照射面の他方側からの照明光による照度分布の説明図
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(画像読取装置)
図1は、本発明の実施形態に係る導光体および照明装置を搭載した画像読取装置100の要部概略図(副走査断面図)である。ここで、本願明細書では、「主走査方向」、「副走査方向」、「主走査断面」、「副走査断面」を以下のように定義する。すなわち、主走査方向とは点光源群の配列方向であるY方向(第1の方向)、副走査方向とはX方向(第2の方向)、主走査断面とはXY断面(第1の断面)、副走査断面とは点光源群の配列方向に垂直な断面であるZX断面(第2の断面)とする。なお、本願明細書で主走査方向を長手方向とも呼ぶ。
図1における一体型走査光学系ユニット(以下「キャリッジ」とも称す)107は、以下の部材を有する。即ち、原稿台ガラス(原稿台)102上に載置された原稿101を照明する照明装置103と、照明装置103によって照明された原稿101からの光束を読取る受光部としての読取手段(ラインセンサもしくはイメージセンサ)105を有する。更に、原稿101からの光束を読取手段105に導く複数の折り返しミラー104a〜104d、該原稿101からの画像情報に基づく光束を読取手段105の読取面上に結像させる結像部としての縮小光学系(結像レンズ)106を有する。
このように構成された一体型走査光学系ユニット107は、駆動手段としての駆動モータ(副走査モータ)108により同図に示す矢印A方向(副走査方向X)に走査される。そして、一体型走査光学系ユニット107を構成する各要素は、その各要素の相対位置関係を変えずに原稿を走査する。
図1において、複数の折り返しミラーは、Y方向に細長い読取領域からの読取光路に沿って順に第1折り返しミラー104a、第2折り返しミラー104b、第3折り返しミラー104c、そして第4折り返しミラー104dから成る。そして、第4折り返しミラー104dへ入射した光束は、縮小光学系106により読取手段105面上へ結像される。
このような構成において、読取手段105で読取られた原稿の画像情報は電気信号として特定の画像処理部(不図示)に送られ、特定の信号処理を施された後に出力されるようになっている。また、画像読取装置100は、装置を駆動するための電源部(不図示)を備えている。
(照明装置)
図2は、本実施形態に係る照明装置(原稿照明装置)103の副走査断面図である。照明装置103は、主走査(長手方向)にLEDが複数個配置されたLEDアレイ光源(光源)109と、光源から離間した導光体110と、導光体110から見て外部の反射部111から構成される。反射部111は読取光軸を挟んで導光体110の反対側に配置されている。導光体110は、ガラス材料やプラスチックなどの透明な光学合成樹脂製部材で構成されている。本実施形態は、成形し易いプラスチック材料のアクリル(PMMA)を使用している。
(反射部)
本実施形態の反射部111について、図2で説明する。図2に示すように、反射部111は、読取光軸に対して35度傾斜した反射曲面(曲率半径R=30mm)を備える。反射部111を経由しないで被照射面に到達する照明光(第1照明光と定義)に比べ、反射部111を経由して被照射面に到達する照明光(第2照明光と定義)は、出射面113から被照射面までの光路長が長い。そのため、第2照明光は光束が発散し易いため、反射部111にパワー(曲率)をつけて、光束の発散を抑えることが有効となる。
(導光体および4種類の照明光)
本発明の実施形態に係る導光体110の副走査方向の断面図でもある図2で、長手方向(Y方向)に延在する複数のLED光源109の近傍に、導光体110の入射面(第1の面)としての導光面112が配置される。導光体110は、導光面112、導光面112に対向し原稿101へ導光される光を出射する平面形状の出射面(第2の面)113を備える。更に、導光面112と出射面113とをつなぐ(接続する)側面として、副走査断面において原稿台ガラス102に近い上側側面(第3の面)114、原稿台ガラス102に遠い下側側面(第4の面)115を備える。そして、夫々の面の間は空気と異なる光学媒質で充填されている。
導光体110の主走査方向(Y方向)の長さは320mm、副走査断面における導光面112と出射面113との間隔(最小長さ、距離)Lは5mm、直線で表わされる出射面113の幅D1は4.4mm、導光面の幅D2は3.4mmである。
次に、本実施形態に係る4種類の照明光について、図3で説明する。読取領域(読取位置としてY方向に延びた領域)を中心に8mm幅の被照射面を照明する照明光は、外部の反射部を介さず読取領域に直接向かう2種類の第1照明光(第3、第4照明光)を備える。また、読取光軸を挟んで、外部の反射部を介して読取領域に向かう2種類の第2照明光(第5、第6照明光)を備え、合わせて4種類の照明光で読取領域を照明する。
具体的には、図3に示すように、2種類の第1照明光に関して、一方の第3照明光は、光源109からの光が導光面112に入射し上側側面114と下側側面115で反射せずに出射面113から出射し被照射面を照明する照明光である。また、他方の第4照明光は、光源109からの光が導光面112に入射し下側側面115で1回反射して出射面113から出射し被照射面を照明する照明光である。
一方、2種類の第2照明光に関して、一方の第5照明光は、光源109からの光が導光面112に入射し上側側面114と下側側面115で反射せずに出射面113から出射し反射部111で反射して被照射面を照明する照明光である。また、他方の第6照明光は、光源109からの光が導光面112に入射し上側側面114で1回反射して出射面113から出射し反射部111で反射して被照射面を照明する照明光である。
ここで、導光体110の導光面112と出射面113との間隔(最小長さ)をL、上側側面114と下側側面115の平均間隔をDとしたとき、導光体110は以下の式(1)を満足する形状(断面が台形の角柱形状)で構成されている。
0.8 ≦ L/D ≦1.3 ・・・(1)
なお、平均間隔Dとは、上側側面114と下側側面115の幅(導光面112と出射面113の間隔Lが定まる方向に直交する方向の間隔(最大値D1、最小値D2の範囲内)の平均である。上側側面114と下側側面115の副走査断面内の形状が直線形状の場合、(D1+D2)/2が平均間隔Dとなる。本実施形態のように、導光面112と出射面113が平行である場合、副走査断面内の出射面113の幅がD1、副走査断面内の導光面112の幅がD2となり、平均間隔Dは導光面112の幅と出射面113の幅の中間値(中間幅)となる。
条件式は、第3照明光、第4照明光、第5照明光、第6照明光を規定するものである。導光体110を条件式の範囲内に規定することによって、照明装置103の光利用効率が上げられ、副走査方向の照度分布を幅広くすることができる。
条件式の下限値0.8を下回ると、導光体110の形状は、側面の平均間隔Dに比べて導光体110の間隔(最小長さ)Lは短くなる。導光体110の間隔(最小長さ)Lが短くなると、下側側面115、上側側面114で反射する第4照明光と第6照明光が減少して、第3照明光と第5照明光が相対的に増加する。そのため、被照射面に到達する第3照明光と第4照明光と第5照明光と第6照明光のバランスがくずれてしまい、光利用効率を上げつつ、副走査方向の照度分布を広くすることが困難となる。
一方、条件式の上限値1.3を上回ると、導光体110の形状は、側面の平均間隔Dに比べて導光体110の間隔(最小長さ)Lは長くなる。導光体110の間隔(最小長さ)Lが長くなると、下側側面115、上側側面114で反射する第4照明光と第6照明光が増加して、側面を経由しない第3照明光と第5照明光が相対的に減少する。そのため、被照射面に到達する第3照明光と第4照明光と第5照明光と第6照明光のバランスがくずれてしまい、光利用効率を上げつつ、副走査方向の照度分布を広くすることが困難となる。
そのため、光利用効率を上げつつ、副走査方向の照度分布を広くするために、L/Dは0.8以上1.3以下が望ましい。なお、本実施形態における具体的な数値は、導光面112と出射面113との間隔(最小長さ)L=5mm、平均間隔D=(D1+D2)/2=3.9mmである。L/D=1.28となり、条件式を満たす。
(照度分布)
照明分布に関し、被照射面に到達する4種類の照明光の合成照明光について図4、2種類の第1照明光について図5、2種類の第2照明光について図6で、それぞれ説明する。
本実施形態においては、条件式を満たしつつ、上側側面114と下側側面115をそれぞれ傾斜させて互いに非平行にしている。本実施形態においては、導光面112と出射面113は互いに平行であり、上側側面114と下側側面115はそれぞれ導光面112より出射面113が大きくなるようにそれぞれ傾斜している。
具体的に示せば、導光面112に対して垂直な面を0度と定義すると、上側側面114は出射面113の幅が広がる方向に6.8度傾斜している。このように上側側面114を傾斜させることで、反射部111に向かう第6照明光を増やすことができる。かつ、出射面113の幅が上側側面114の傾斜によって広がるため、第3照明光も増やすことができる。
一方、下側側面115は出射面113の幅が広がる方向に4.6度傾斜している。下側側面115を傾斜させることで、被照射面に向かう第4照明光を増やすことができる。かつ、出射面113の幅が下側側面115の傾斜によって広がるため、反射部111に向かう第5照明光も増やすことができる。
この結果、8mm幅の被照射面にLEDアレイ光源109から放射された光の68%(以下、光利用効率と呼ぶ)が到達した。68%の光利用効率のうち、2種類の第1照明光は31%の光利用効率、2種類の第2照明光は37%の光利用効率である。ここで、2種類の第1照明光である第3照明光と第4照明光の照度分布をそれぞれ図5に示し、2種類の第2照明光である第5照明光と第6照明光の照度分布をそれぞれ図6に示す。
本実施形態によれば、光源からの光束を効率良く読取領域に導くことができる。かつ、読取位置が設計値からずれた場合の光量変化を小さくできる。即ち、部品公差が積み重なって読取位置が設計値からずれても、読取位置を中心に2mm幅の被照射面の範囲で3%の光量変化に収まるため、好ましい画像読取が可能となる。
《第2の実施形態》
以下、本発明の第2の実施形態を図7乃至図11に基づいて詳細に説明する。本実施形態に係る画像読取装置の構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を割愛する。本実施形態に係る照明装置203と導光体210と反射部211について、第1の実施形態と異なる部分に関し、図7で説明する。
(光源および反射部)
光源209は主走査(長手方向)に延在する有機EL光源(Organic Electro Luminescence)である。
反射部211は、互いに屈曲した2つの平面状の反射鏡面を備え、原稿台ガラス102に近い側の反射面は読取光軸方向に対して33度傾斜し、原稿台ガラス102から遠い側の反射面は読取光軸方向に対して45度傾斜している。
図8に示すように、反射部211を経由しないで被照射面に到達する2種類の第1照明光に比べて、反射部211を経由して被照射面に到達する2種類の第2照明光は、出射面213から被照射面までの光路長が長い。そのため、第2照明光は光束が発散し易いため、本実施形態では反射部211を屈曲(くの字型の形状)させて発散光を抑えている。
(導光体)
本実施形態では、導光体の出射面に光軸(中心軸)に対して非回転対称な自由曲面が用いられている。そこで、この自由曲面に関する定義式について先ず述べておく。中心軸に対し非回転対称な自由曲面に関しては、次の式(2)で定義される。なお、式(2)において、cは面頂点(原点)での曲率であり、kはコーニック定数であり、hは中心軸上の原点においてこれと垂直に交わる平面内での原点からの距離であり、CnmはXY多項式の係数である。
NおよびmはそれぞれXおよびYの冪指数であり、正の整数である。また、式(2)においては、各面において中心軸上に原点があり、中心軸と座標軸の一つ(例えばZ軸)を一致させた3次元座標系(例えばXYZ座標系としたローカル座標系)上でそれぞれ展開している。
本実施形態で、導光体210の主走査方向(長手方向)の長さは320mm、光源209からの光が入射する導光面(第1の面)212と出射面(第2の面)213との間隔Lは3.5mm、出射面113の幅D1は4.4mm、導光面の幅D2は3.9mmである。
そして、本実施形態の出射面213は、副走査断面内の形状が直線と非円弧の2つの形状からなる不連続な面となっている。ここで、不連続な面とは、出射面が2つ以上の形状で表現される面と定義する(一方、連続な面とは、出射面が表現される直線・円弧・非円弧で表現される1つの面と定義する)。
出射面213はXY多項式で表現され、上側側面(第3の面)214に近い直線部は、曲面c=0、コーニック定数k=0、XY多項式係数Cn,mのうちY1次係数C0,1=−0.15で、その他XY多項式係数は0である。一方、下側側面(第4の面)215に近い非円弧部は、曲面c=0、コーニック定数k=0、XY多項式係数Cn,mのうちY2次係数C0,2=0.2で、その他XY多項式係数は0である。
本実施形態では、導光体212の間隔(最小長さ)Lが平均間隔Dに比べて短く、
下側側面215、上側側面214で反射する第4照明光と第6照明光が減少して、第3照明光と第5照明光が相対的に増加する。そのため、被照射面に到達する第3照明光と第4照明光と第5照明光と第6照明光のバランスがくずれてしまい、光利用効率を上げつつ、副走査方向の照度分布を広くすることが困難となる。
そのため、本実施形態では、出射面213の直線部をY1次係数で傾斜させることで、第3照明光を読取光軸から離れる方向に導きつつ効率的に被照射面に到達させる。また、出射面213の非円弧部にY2次係数でパワーを持たせることで、第5照明光を読取光軸から離れる方向に導きつつ発散する光束を抑えて効率的に被照射面に到達させる。
(4種類の照明光)
本実施形態に係る4種類の照明光について、図8で説明する。読取位置を中心に8mm幅の被照射面を照明する照明光は、読取光軸を挟んで、反射部211を経由しない2種類の第1照明光(第3、第4照明光)と、反射部211を経由する2種類の第2照明光(第5、第6照明光)で照明する(合わせて4種類)。
本実施形態において、具体的な数値は、導光面212と出射面213との間隔(最小長さ)L=3.5mm、平均間隔D=(D1+D2)/2=4.15mmである。L/D=0.84のため、上述した条件式を満たす。なお、本実施形態で、間隔(最小長さ)Lとは、上側側面214に近い出射面213の幅中心と、下側側面215に近い出射面213の幅中心とから、導光面212までの距離(両者は同一値)である。
(照度分布)
本実施形態に係る照明分布について、被照射面に到達する4種類の照明光の合成照明光を図9、2種類の第1照明光を図10、2種類の第2照明光を図11で説明する。
本実施形態では、上述した条件式を満たしつつ、上側側面214と下側側面215をそれぞれ傾斜させて互いに非平行にしている。
導光面212に対して垂直な面を0度と定義すると、上側側面214は出射面213の幅が広がる方向に4.9度傾斜している。上側側面214を傾斜させることで、反射部211に向かう第6照明光を増やすことができる。かつ、出射面213の幅が傾斜によって広がるため、第3照明光も増やすことができる。
一方、下側側面215は出射面213の幅が広がる方向に3.3度傾斜している。下側側面215を傾斜させることで、被照射面に向かう第4照明光を増やすことができる。かつ、出射面213の幅が広がるため、反射部211に向かう第5照明光も増やすことができる。
その結果、8mm幅の被照射面に有機EL光源209から放射された光の60%が到達した。60%の光利用効率のうち、第1照明光は25%の光利用効率、第2照明光は35%の光利用効率である。ここで、2種類の第1照明光である第3照明光と第4照明光の照度分布をそれぞれ図10に示し、2種類の第2照明光である第5照明光と第6照明光の照度分布をそれぞれ図11に示す。
本実施形態によれば、光源からの光束を効率良く読取領域に導くことができる。かつ、読取位置が設計値からずれた場合の光量変化を小さくできる。即ち、部品公差が積み重なって読取位置が設計値からずれても、読取位置を中心に2mm幅の被照射面の範囲で3%の光量変化に収まるため、好ましい画像読取が可能となる。
《第3の実施形態》
以下、本発明の第3
の実施形態を図12乃至図16に基づいて詳細に説明する。本実施形態に係る画像読取装置の構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を割愛する。本実施形態に係る照明装置303と導光体310と反射部311について、第1の実施形態と異なる部分に関し、図12で説明する。
(光源および反射部)
光源309は、第1、第2の実施形態と異なり、導光体の主走査(長手方向)の端部に接触してもしくは該端部から離間して配置される。そして、本実施形態に係る光源309はPowerLEDで構成される。
光源309からの光は、導光体310の内部の各側面で反射された後に出射面(第2の面)313に対向する導光面(第1の面)312を透過して、導光面312から離間した位置に設けられる主走査方向(長手方向)に渡る拡散反射部316に至る。この拡散反射部316は、主走査方向(長手方向)に渡る2次光源に相当する。この長尺の2次光源は、第1、第2の実施形態における長尺の光源109や209に相当する。
また、本実施形態における反射部311は、第1の実施形態における反射部111と略同様である。
(導光体)
本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、導光体310の出射面313に光軸中心軸)に対して非回転対称な自由曲面が用いられている。本実施形態において、出射面313は2つの非円弧からなる不連続な形状で構成される。具体的には、出射面313はXY多項式で表現され、上側側面(第3の面)314に近い非円弧は曲面c=0、コーニック定数k=0、XY多項式係数Cn,mのうちY1次係数C0,1=−0.3とY2次係数C0,2=0.1でその他XY多項式係数は0である。
一方、下側側面(第4の面)315に近い出射面313の非円弧は曲面c=0、コーニック定数k=0、XY多項式係数Cn,mのうちY1次係数C0,2=0.05とY2次係数C0,2=0.1でその他XY多項式係数は0である。本実施形態では、非円弧にY1次係数の傾斜とY2次係数のパワーを持たせることで、第3照明光・第4照明光・第5照明光・第6照明光をバランスよく被照射面に到達できる。
本実施形態における導光体310の主走査方向の長さは320mm、導光面312と出射面313との間隔(最小長さ)Lは5mm、出射面313の幅D1は4.4mm、導光面312の幅D2は4.0mmである。
(4種類の照明光)
本実施形態に係る4種類の照明光について、図13で説明する。読取位置を中心に8mm幅の被照射面を照明する照明光は、読取光軸を挟んで、反射部311を経由しない2種類の第1照明光(第3、第4照明光)と、反射部311を経由する2種類の第2照明光(第5、第6照明光)で照明する(合わせて4種類)。
本実施形態において、具体的な数値は、導光面312と出射面313との間隔(最小長さ)L=5mm、平均間隔D=(D1+D2)/2=4.2mmである。L/D=1.19のため、上述した条件式を満たす。なお、本実施形態で、間隔(最小長さ)Lとは、上側側面314に近い出射面313の幅中心と、下側側面315に近い出射面313の幅中心とから、導光面312までの距離(両者は同一値)である。
(照度分布)
本実施形態に係る照明分布について、被照射面に到達する4種類の照明光の合成照明光を図14、2種類の第1照明光を図15、2種類の第2照明光を図16で説明する。
本実施形態では、上述した条件式を満たしつつ、上側側面314と下側側面315をそれぞれ傾斜させて互いに非平行にしている。導光面312に対して垂直な面を0度と定義すると、上側側面314は出射面313の幅が広がる方向に2.3度傾斜している。上側側面314を傾斜させることで、反射部311に向かう第6照明光を増やすことができる。かつ、出射面313の幅が傾斜によって広がるため、第3照明光も増やすことができる。
一方、下側側面315は、出射面313の幅が広がる方向に2.3度傾斜している。下側側面315を傾斜させることで、被照射面に向かう第4照明光を増やすことができる。かつ、出射面313の幅が広がるため、反射部311に向かう第5照明光も増やすことができる。その結果、8mm幅の被照射面にPowerLED光源309から放射された光の82%が到達した。82%の光利用効率のうち、第1照明光は38%の光利用効率、第2照明光は44%の光利用効率である。
ここで、2種類の第1照明光である第3照明光と第4照明光の照度分布をそれぞれ図15に示し、2種類の第2照明光である第5照明光と第6照明光の照度分布をそれぞれ図16に示す。
本実施形態によれば、光源からの光束を効率良く読取領域に導くことができる。かつ、読取位置が設計値からずれた場合の光量変化を小さくできる。即ち、部品公差が積み重なって読取位置が設計値からずれても、読取位置を中心に2mm幅の被照射面の範囲で8%の光量変化に収まるため、好ましい画像読取が可能となる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
例えば、光源は長手方向(Y方向)に延在する長尺光源として冷陰極管や電球でも同様の効果が得られる。また、導光体の出射面は、切込部や段差部や出射面の一部を鏡面にした再帰反射部によって、不連続な面として構成しても同様の効果が得られる。
(変形例2)
また、上述した実施形態では、導光面112、212、312を光源から放射した光束が透過する面(透過面)としたが、導光面を光源から放射した光束が反射する面(反射面)とすることもできる。例えば、第3の実施形態において、導光面312の一部領域が拡散反射部316の位置までの肉厚を有し、いわば導光面312と拡散反射部316が一体化する構成とすることができる。
(変形例3)
また、第1の実施形態で導光面112と出射面113を互いに平行としたが、互いに非平行であっても良い。この場合、間隔(最小長さ、距離)Lは、上側側面114に近い出射面113の領域中心と、下側側面115に近い出射面113の領域中心とから、導光面212までの間隔(距離)の平均値とする。また、平均間隔Dは、上側側面114と下側側面115の幅(導光面112と出射面113の間隔Lが定まる方向に直交する方向の間隔(最大値D1、最小値D2の範囲内)の平均値とする。
112、212、312・・導光面、113、213、313・・出射面、114、214、314・・上側側面、115、215、315・・下側側面

Claims (14)

  1. 第1の方向に長い第1の面と、該第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを接続する第3及び第4の面と、を有し、前記第1の面からの光を前記2の面に導光する導光体であって、
    前記第1及び第2の面の間隔をL、前記第3及び第4の面の平均間隔をD、とするとき、
    0.8 ≦ L/D ≦1.3
    なる条件を満足することを特徴とする導光体。
  2. 前記第1の面は、光源から出射した光束が透過もしくは反射する面であり、
    前記第2の面は、前記第1の方向に長い読取領域に向かう光束が出射する面であり、
    前記第3の面は、前記第1の面と前記第2の面とを接続する側面として前記読取領域に近い面であり、
    前記第4の面は、前記第1の面と前記第2の面とを接続する側面として前記読取領域から遠い面であることを特徴とする請求項1に記載の導光体。
  3. 前記読取領域に直接向かう2種類の第1照明光が前記第2の面を出射すると共に、
    外部の反射部を介して前記読取領域に向かう2種類の第2照明光が前記第2の面を出射することを特徴とする請求項2に記載の導光体。
  4. 前記第1照明光の一方は前記第3及び第4の面を介さず、
    前記第1照明光の他方は前記第4の面で1回反射し、
    前記第2照明光の一方は前記第3及び第4の面を介さず、
    前記第2照明光の他方は前記第3の面で1回反射することを特徴とする請求項3に記載の導光体。
  5. 前記第3及び第4の面は、互いに非平行であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の導光体。
  6. 前記第1及び第2の面は互いに平行であり、前記第3及び第4の面はそれぞれ前記第1の面より前記第2の面が大きくなるようにそれぞれ傾斜することを特徴とする請求項5に記載の導光体。
  7. 前記第1の面は、前記第1の面から離間した前記第1の方向に延在する複数の光源、もしくは前記第1の方向に延在する長尺光源から放射された光束が透過する入射面であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の導光体。
  8. 前記第1の面は、前記第1の方向の端部に配置した光源から放射した光束が外部の拡散反射部へ向けて透過し前記拡散反射部で反射して前記第2の面に向けて透過する透過面であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の導光体。
  9. 前記第2の面は、不連続な面であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の導光体。
  10. 前記第2の面は、切込部、段差部、再帰反射部により不連続な面となることを特徴とする請求項9に記載の導光体。
  11. 前記第2の面は、非円弧もしくは円弧により不連続な形状となることを特徴とする請求項9に記載の導光体。
  12. 光源と、該光源からの光束を読取領域に導く請求項1乃至11のいずれか1項に記載の導光体と、を有することを特徴とする照明装置。
  13. 前記導光体の外部に設けられ、前記導光体を介した前記光源からの光束を前記読取領域に向ける反射部を有することを特徴とする請求項12に記載の照明装置。
  14. 請求項12または13に記載の照明装置と、前記読取領域からの光束を受光する受光部と、前記読取領域からの光束を前記受光部に導く結像部と、を有することを特徴とする画像読取装置。
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