JP2014228770A - 導光体および照明装置並びに画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿を照明する際の照度むらの発生を抑制し、高い光利用効率を実現することができる導光体および照明装置並びに画像読取装置を提供する。【解決手段】複数の光源からの光束が入射する入射面と、該入射面に入射した光束を内面反射させる反射面と、該反射面で内面反射した光束を被照明面に向けて出射させる出射面と、を備える導光体であって、前記複数の光源において隣接する光源同士の間隔の最大値をD、前記入射面から前記出射面に至る光路のうち最も短い光路の長さをOP、とするとき、以下の式を満たすことを特徴とする。1.8<OP/D<3【選択図】図1
Description
本発明は、導光体および照明装置並びに画像読取装置に関し、特にイメージスキャナー、複写機、ファクシミリなどの画像読取装置に好適なものである。
従来、イメージスキャナー、複写機、ファクシミリなど、原稿面を照明して線順次方式で画像読取りを行う画像読取装置に用いられる原稿照明装置では、蛍光灯などの管状(線状)光源を用いて原稿面を照明していた。さらに、昨今では、LED(Light Emitting Diode)の発光効率が向上したため、線状光源の代わりに複数のLEDが主走査方向に配列された構成が採用されている。
しかし、LEDのような点光源を複数用いて原稿面(画像読取面)を直接照明する場合、主走査方向において照度むらが生じ、読取画像に濃度むらが発生する。そこで、特許文献1では、点光源と照明対象物(原稿)との間の光路上に拡散部を設けることで、点光源からの光束をランダムに拡散させ、照度むらの発生を抑制するようにした照明装置が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、原稿面に向かう光束が拡散部でランダムに拡散されるため、光束が所定の照明領域以外にも拡散されてしまい、光源から出射した光束の光利用効率が低下してしまう。
そこで、本発明の目的は、原稿を照明する際の照度むらの発生を抑制し、高い光利用効率を実現することができる導光体および照明装置並びに画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る導光体は、複数の光源からの光束が入射する入射面と、該入射面に入射した光束を内面反射させる反射面と、該反射面で内面反射した光束を被照明面に向けて出射させる出射面と、を備える導光体であって、前記複数の光源において隣接する光源同士の間隔の最大値をD、前記入射面から前記出射面に至る光路のうち最も短い光路の長さをOP、とするとき、以下の式を満たすことを特徴とする。
1.8<OP/D<3
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされる。
本発明によれば、原稿を照明する際の照度むらの発生を抑制し、高い光利用効率を実現することができる導光体および照明装置並びに画像読取装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像読取装置)
図2に、本実施形態に係る導光体および原稿照明装置を用いた画像読取装置の副走査断面図を示す。ここで、本願明細書では、「主走査方向」、「副走査方向」、「主走査断面」、「副走査断面」を以下のように定義する。すなわち、主走査方向とは複数の光源の配列方向であるY方向(第1の方向)、副走査方向とはX方向(第2の方向)、主走査断面とはXY断面(第1の断面)、副走査断面とは複数の光源の配列方向に垂直な断面であるZX断面(第2の断面)とする。
(画像読取装置)
図2に、本実施形態に係る導光体および原稿照明装置を用いた画像読取装置の副走査断面図を示す。ここで、本願明細書では、「主走査方向」、「副走査方向」、「主走査断面」、「副走査断面」を以下のように定義する。すなわち、主走査方向とは複数の光源の配列方向であるY方向(第1の方向)、副走査方向とはX方向(第2の方向)、主走査断面とはXY断面(第1の断面)、副走査断面とは複数の光源の配列方向に垂直な断面であるZX断面(第2の断面)とする。
図2において、101は複数の光源106、導光体104、結像光学系110、ラインセンサー111などを一体的に保持して原稿面に対して移動可能なキャリッジ、102は原稿台ガラス、103は読取対象となる原稿である。キャリッジ101の読取窓近傍から原稿の読み取り領域を照明し、原稿からの反射或いは散乱光を読取窓、折り返しミラー109、を介して受光手段としての一次元撮像素子であるラインセンサー111に結像光学系110により結像させている。
ここで、キャリッジ内の複数の光源106は、点光源群として主走査方向に複数配列されたLED(発光ダイオード)であり、導光体107は複数の光源106の出射面から出射された光束を反射、あるいは屈折させることにより読取領域へと導いている。そして、原稿台ガラス102上に載置された原稿103に対して、キャリッジ101が図中矢印の方向である副走査方向へ走査する。
このとき、原稿103の原稿面で反射した読取光束を受光手段であるラインセンサー111に集光する結像光学系を介して、ラインセンサー111で順次読み取る。これにより、読み取られた2次元の画像情報は、図示しないインターフェースを通じて内部の画像処理部、或いはパーソナルコンピュータなどの外部機器へと送られる。なお、原稿の画像情報を読み取る際、キャリッジ101に対して原稿103を移動させ、その画像情報を読み取るようにしても良い。
(導光体および原稿照明装置)
1)導光体の全体構成
図1(a)において、LEDからなる複数の光源106から入射した複数の光束は、入射面201と出射面107をつなぐ助走部の反射面202で内面反射(全反射)していく。そして、複数の光源106から入射した複数の光束は、偏向面203で反射されると出射面107へ向けて光路を偏向する、あるいは光反射部材である反射板108へ向う光束を出射する出射面105へ向かう。
1)導光体の全体構成
図1(a)において、LEDからなる複数の光源106から入射した複数の光束は、入射面201と出射面107をつなぐ助走部の反射面202で内面反射(全反射)していく。そして、複数の光源106から入射した複数の光束は、偏向面203で反射されると出射面107へ向けて光路を偏向する、あるいは光反射部材である反射板108へ向う光束を出射する出射面105へ向かう。
被照明面103の画像読取領域は、出射面107から直接向かう一方側の光路と、出射面105から反射板108を介して向かう他方側の光路という左右対称的な2つの光路(両側光路)の光束で原稿台ガラス102を介して照明される。なお、導光体104の材料はアクリル樹脂であり、射出成型によって形成している。
2)複数の光源
図1(a)において、紙面に垂直なY方向(主走査方向)に、LEDからなる複数の光源106が直線状に配列される。主走査方向に配列された複数の光源106は、導光体104の入射面201に配置される。複数の光源106は、導光体104の主走査断面(Y−Z断面)を示す図3において、所定のピッチで主走査方向に配列され、端部へ行くに従って密な構成とし、主走査端部での発光量を中央部に比べ増大させている。
図1(a)において、紙面に垂直なY方向(主走査方向)に、LEDからなる複数の光源106が直線状に配列される。主走査方向に配列された複数の光源106は、導光体104の入射面201に配置される。複数の光源106は、導光体104の主走査断面(Y−Z断面)を示す図3において、所定のピッチで主走査方向に配列され、端部へ行くに従って密な構成とし、主走査端部での発光量を中央部に比べ増大させている。
これは、LED配列が有限の幅であり、主走査方向で端部は片側からの光しか得られないこと、また原稿からの光をラインセンサー111に導く結像光学系110の画角特性を補正するためである。結像光学系110の画角特性は、結像光学系の周辺光量低下、光路を折りたたみコンパクト化を図るための折り返しミラー109の反射率角度特性、また受光素子おける感度の角度特性等を総合的に考慮したものである。
3)被照明面における照度むらおよび光利用効率の改善
被照明面の近傍で主走査方向に離散的に配置された複数の光源を用いた照明装置は、導光部材を用いる、用いないにかかわらず、被照明面では光源の間隔に起因する照度むらが生じる。また、表面が滑らかで、反射率が高い原稿を読み取る場合、原稿のたわみ等の条件によっては、照明光束の正反射成分が結像光学系に入射し、あたかも鏡を通して照明光学系を読み取ったかのような画像になることがあり、上記の照度むらが強調されることがある。
被照明面の近傍で主走査方向に離散的に配置された複数の光源を用いた照明装置は、導光部材を用いる、用いないにかかわらず、被照明面では光源の間隔に起因する照度むらが生じる。また、表面が滑らかで、反射率が高い原稿を読み取る場合、原稿のたわみ等の条件によっては、照明光束の正反射成分が結像光学系に入射し、あたかも鏡を通して照明光学系を読み取ったかのような画像になることがあり、上記の照度むらが強調されることがある。
このような照度むらを低減するには、光源を被照明面から十分に離すか、主走査方向に光束を拡散させることが必要になる(なお、照度むら低減のためにLEDの間隔を短くし、密な状態にすることは、LEDの個数増につながり、コスト上昇を招くこととなる)。
本発明においては、後者に対し前者を優先する考え方(前者のみ、もしくは前者が主で後者が従の考え方)で、被照明面における照度むらおよび光利用効率の改善を図るものである。
なお、後者に対し前者を優先する際、装置の小型化を図るべく、直接原稿面に向かう光路を偏向面によって約40度折り曲げることで、導光体をキャリッジ天面に這わせるように配置することが、より好ましい。
また、前者を主とし後者を従とする際には、光利用効率の低下を回避するために拡散の度合いが考慮されることが好ましい。即ち、光束を拡散するために、表面に微細な凹凸を持つ拡散板や、導光体に微細な凹凸を付けることが考えられるが、これらの拡散は等方的な角度分布を持ち、被照射面以外の領域にも拡散した光束が向かい易く、光利用効率の低下を招きやすい。そのため、導光体に用いる拡散機能は、できるだけ弱いものにすることで、光利用効率を低下させ過ぎないようにする必要がある。
3−a)導光体の入射面から出射面までの最短経路長
図1(b)に、複数の光源の配列方向における隣接する光源同士の間隔の最大値Dに対する、導光体の入射面201から出射面107までの最も短い経路の長さ(最短経路長)OPの比を変えた場合の、出射面における光束の重なり具合を示す。また、図1(c)に、複数の光源の配列方向において、導光体の出射面から拡散して被照明面に向う光束を示す。
図1(b)に、複数の光源の配列方向における隣接する光源同士の間隔の最大値Dに対する、導光体の入射面201から出射面107までの最も短い経路の長さ(最短経路長)OPの比を変えた場合の、出射面における光束の重なり具合を示す。また、図1(c)に、複数の光源の配列方向において、導光体の出射面から拡散して被照明面に向う光束を示す。
なお、導光体の入射面に入射する複数の光源の主走査方向に広がる発散角度は、それぞれ、80度乃至100度(半角が40度乃至50度)であり、ここでは一般性を失わない発散角度として90度を選択している。また、図1(c)で、被照明面を上面とする原稿台102の下面までの出射面107からの経路のうち、最も短い長さをL(mm)とするとき、3<L<10となっている。
図1(b)で、最短経路長OP=D(図中P面)の場合、点P1、P3では3個の光源が関与(このうち2個の光源は光束端による照明として関与)、点P2では2個の光源が関与し、P面における照度の変化率は許容範囲外であることが判明した。
また、最短経路長OP=1.8D(図中Q面)の場合、点Q1では3個の光源が関与、点Q2では4個の光源が関与、点Q3では4個の光源が関与(このうち1個の光源は光束端による照明として関与)する。このようなQ面における照度の変化率は、鋭意検討の結果、許容範囲外であることが判明した。
一方、最短経路長OP=2.5D(図中R面)の場合、点R1、R3では5個の光源が関与、点R2では6個の光源が関与(このうち2個の光源は光束端による照明として関与)し、R面における照度の変化率は、鋭意検討の結果、許容範囲内であることが判明した。
また、最短経路長OP=3D(図中S面)の場合、点S1、S3では6個の光源が関与、点S2では7個の光源が関与(このうち2個の光源は光束端による照明として関与)し、S面における照度の変化率は許容範囲内であることが判明した。但し、最短経路長OP=3D(図中S面)の場合、装置の小型化の許容範囲外となることが判明した。
このように、装置の小型化を維持しつつ、照度の変化率が許容範囲内となる場合は、以下の条件式を満足する場合であることが、鋭意検討の結果、判明した。
1.8<OP/D<3
下限値1.8を超える場合、照度むらに関し、好ましくない状況が生ずることについては上述した通りである。下限値1.8より大きければ、複数のLEDから出射する光束が、主走査方向において少なくとも一部重畳させる導光体の出射面で適度に重畳し、良好な照度特性を得ることができる。しかし、上限値3以上となると、光束の重畳は十分であるが、導光体が大きくなり過ぎ、装置の大型化を招く恐れがある。
下限値1.8を超える場合、照度むらに関し、好ましくない状況が生ずることについては上述した通りである。下限値1.8より大きければ、複数のLEDから出射する光束が、主走査方向において少なくとも一部重畳させる導光体の出射面で適度に重畳し、良好な照度特性を得ることができる。しかし、上限値3以上となると、光束の重畳は十分であるが、導光体が大きくなり過ぎ、装置の大型化を招く恐れがある。
3−b)導光体の出射面における拡散部
本実施形態では、導光体104の出射面107、105は、複数の光源の配列方向において複数の光源の夫々に対向した拡散部を備え、出射面107、105から出射する光束を僅かに拡散させる。この拡散部同士の間隔は、複数の光源(点光源群)と同様に、配列方向における中央部から端部にかけて狭くなる。このような拡散部は、導光体を成形する金型を主走査方向で複数の光源に対向した複数箇所で粗面とすることでいわゆるシボ形状を構成することにより形成できる。
本実施形態では、導光体104の出射面107、105は、複数の光源の配列方向において複数の光源の夫々に対向した拡散部を備え、出射面107、105から出射する光束を僅かに拡散させる。この拡散部同士の間隔は、複数の光源(点光源群)と同様に、配列方向における中央部から端部にかけて狭くなる。このような拡散部は、導光体を成形する金型を主走査方向で複数の光源に対向した複数箇所で粗面とすることでいわゆるシボ形状を構成することにより形成できる。
(実施例)
副走査断面内で、偏向面203への入射光束(光源から出射する光束)の最大強度方向と、偏向面からの反射光束(出射面から被照射面へ出射する光束)の最大強度方向と、が成す角を、30゜以上に設定して小型化を達成した。そして、隣接する光源との最大間隔Dを12mmとし、導光体の入射面201から偏向面203で反射し出射面107に至る最短経路長OPを約24mmとした。なお、反射板108に向かう光束に関し、入射面201から第2出射面105に至る最短経路長OP’を約22mmとした。これより、出射面107に関しては、以下のように、前述の条件式を満足することが分かる。
副走査断面内で、偏向面203への入射光束(光源から出射する光束)の最大強度方向と、偏向面からの反射光束(出射面から被照射面へ出射する光束)の最大強度方向と、が成す角を、30゜以上に設定して小型化を達成した。そして、隣接する光源との最大間隔Dを12mmとし、導光体の入射面201から偏向面203で反射し出射面107に至る最短経路長OPを約24mmとした。なお、反射板108に向かう光束に関し、入射面201から第2出射面105に至る最短経路長OP’を約22mmとした。これより、出射面107に関しては、以下のように、前述の条件式を満足することが分かる。
OP/D=24/12=2.00>1.8
また、第2出射面105に関しても、以下のように、前述の条件式を満足することが分かる。
また、第2出射面105に関しても、以下のように、前述の条件式を満足することが分かる。
OP’/D=22/12=1.83>1.8
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、光拡散の機能を積極的に利用しなくても、原稿面を照明する際の照度むらを抑制でき、光利用効率を高めることができる。そして、LEDの数を少なくしてコストを抑えつつ、LED間隔が広がっても照度むらを低減することができる。また、一度副走査断面内で偏向面203により光路を折り返して被照明面から光源を離す構成を採ることにより、照明装置全体の小型化を達成することができる。これにより、結像光学系に干渉しないコンパクトな画像読取装置を実現することができる。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、光拡散の機能を積極的に利用しなくても、原稿面を照明する際の照度むらを抑制でき、光利用効率を高めることができる。そして、LEDの数を少なくしてコストを抑えつつ、LED間隔が広がっても照度むらを低減することができる。また、一度副走査断面内で偏向面203により光路を折り返して被照明面から光源を離す構成を採ることにより、照明装置全体の小型化を達成することができる。これにより、結像光学系に干渉しないコンパクトな画像読取装置を実現することができる。
また、直線状に配列された複数の光源から出射された複数の光束を被照射面および画像を読み取る結像光学系の光路を挟んで対向する反射部材に導光する導光体においても、被照明領域外への拡散を増やすことなく、照度むらが抑えられ照明の一様化が可能となる。
《第2の実施形態》
以下、図4乃至図7を用いて、第1の実施形態より更に助走路を延ばした第2の実施形態を説明する。図4において、紙面に対し垂直な方向は、LEDからなる複数の光源401が直線状に配列された配列方向である。主走査方向に配列された複数の光源401は、導光体402の入射面411に配置される。複数の光源401から入射した複数の光束は、助走部の反射面412で内面反射しつつ、偏向面413、あるいは反射板403へ向け、出射面414、415へ伝搬する。
以下、図4乃至図7を用いて、第1の実施形態より更に助走路を延ばした第2の実施形態を説明する。図4において、紙面に対し垂直な方向は、LEDからなる複数の光源401が直線状に配列された配列方向である。主走査方向に配列された複数の光源401は、導光体402の入射面411に配置される。複数の光源401から入射した複数の光束は、助走部の反射面412で内面反射しつつ、偏向面413、あるいは反射板403へ向け、出射面414、415へ伝搬する。
出射面414、415には拡散部を有し、偏向面413上の各反射点で全反射し、出射面414から出射する光線を拡散させる。また、反射板403に向かう光線も出射面415通過時に拡散され、主としてこれら2つの光路から原稿台ガラス404を通過して読取対象領域を照明する。なお、導光体の材料はアクリル樹脂であり、射出成型によって形成している。
主走査方向に配置されたLEDの最大間隔は、第1の実施形態と同じく12mmである。この間隔で生じるLED一つ一つの照度分布を重畳させることで、原稿読み取り面での照度均一化、さらに原稿が浮いた場合とそうでない場合の分布の差に生じるリップルを低減する。そして、出射面414、415には、主走査方向で複数の光源に対向する位置に配置される微細凹凸形状が設けられ、出射面414、415から出射する光線は拡散しつつ、一部は原稿の被照射面へ向う。また一部は、読取光軸を挟んで反対側にある反射板403へ向かい、反射板403で反射され、図7のように原稿の被照射面へ向かう。
(比較例)
ここで、図5のように導光体の助走部が短く、結果的に導光体内の最短光路長が11.7mmと短い場合、原稿面での照度分布は図6(a)のようになり、LEDの配列間隔に起因する照度むらが生じやすい。図5に示す比較例における具体的な数値は、以下の通りである。即ち、OP=11.7mm、D=12mmであり、上述した条件式は満足しない。
OP/D=11.7/12=0.975<1.8
このような比較例において、隣接する光源との間隔を広げるなどして読取位置の照度を均一にできたとしても、助走路が短く隣接するLEDからの光と十分に重畳しないことで、原稿が浮いた場合の照度むらが生じ得る。
ここで、図5のように導光体の助走部が短く、結果的に導光体内の最短光路長が11.7mmと短い場合、原稿面での照度分布は図6(a)のようになり、LEDの配列間隔に起因する照度むらが生じやすい。図5に示す比較例における具体的な数値は、以下の通りである。即ち、OP=11.7mm、D=12mmであり、上述した条件式は満足しない。
OP/D=11.7/12=0.975<1.8
このような比較例において、隣接する光源との間隔を広げるなどして読取位置の照度を均一にできたとしても、助走路が短く隣接するLEDからの光と十分に重畳しないことで、原稿が浮いた場合の照度むらが生じ得る。
また、一般的な複写機では、原稿の読取位置と等価な場所で一度白色基準板を読み取ることで照度のキャリブレーションを行うが、本比較例では、キャリブレーション後に原稿が浮いた場合、原稿読取位置付近での光束重畳状態が大きく変化する。このため、リップルとなって読取画像に明暗の縞ができ、図6(b)のようなむらのある画像となる恐れがある。
(実施例)
本実施形態では、導光体の助走部を約19mm、対向反射板に抜ける導光体内の最短光路長を23.2mmとした。また、OP=23.2mm、D=12mmであり、上述した条件式を満足する。
OP/D=1.93>1.8
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、助走路が更に延びることで、光拡散の機能を積極的に利用しなくても、原稿面を照度むらを抑制して照明でき、光利用効率が良い。そして、少ないLEDでコストを抑えつつ、LED間隔が広がっても照度むらを低減できる。また、一度副走査断面内で偏向面203により光路を折り返して被照明面から光源を離す構成を取り、小型化が達成できる。これにより、結像光学系に干渉しないコンパクトな画像読取装置を実現できる。
本実施形態では、導光体の助走部を約19mm、対向反射板に抜ける導光体内の最短光路長を23.2mmとした。また、OP=23.2mm、D=12mmであり、上述した条件式を満足する。
OP/D=1.93>1.8
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、助走路が更に延びることで、光拡散の機能を積極的に利用しなくても、原稿面を照度むらを抑制して照明でき、光利用効率が良い。そして、少ないLEDでコストを抑えつつ、LED間隔が広がっても照度むらを低減できる。また、一度副走査断面内で偏向面203により光路を折り返して被照明面から光源を離す構成を取り、小型化が達成できる。これにより、結像光学系に干渉しないコンパクトな画像読取装置を実現できる。
また、直線状に配列された複数の光源から出射された複数の光束を被照射面および画像を読み取る結像光学系の光路を挟んで対向する反射部材に導光する導光体においても、被照明領域外への拡散を増やすことなく、照度むらが抑えられ照明の一様化が可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明はこれに限定されず、同一性の範囲内で種々の変形が可能である。
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明はこれに限定されず、同一性の範囲内で種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、複数の光源としてLEDを使用したが、単体では線光源とはならないその他の光源全般にも適用できる。なお、複数の光源は、配列方向に少なくとも3個設けられることが好ましい。
上述した実施形態では、複数の光源としてLEDを使用したが、単体では線光源とはならないその他の光源全般にも適用できる。なお、複数の光源は、配列方向に少なくとも3個設けられることが好ましい。
(変形例2)
また、上述した実施形態では、導光体の出射面に複数の光源に対向した複数の拡散部に関し、主走査方向に微細な凹凸面、いわゆるシボ面を形成し、その拡散作用を利用したが、これに限られない。例えば、主走査方向に複数並んだシリンダアレイを用いた拡散部としても良い。
また、上述した実施形態では、導光体の出射面に複数の光源に対向した複数の拡散部に関し、主走査方向に微細な凹凸面、いわゆるシボ面を形成し、その拡散作用を利用したが、これに限られない。例えば、主走査方向に複数並んだシリンダアレイを用いた拡散部としても良い。
(変形例3)
また、上述した実施形態では、導光体の出射面に複数の光源に対向した複数の拡散部を主走査方向に設けたが、この拡散部を設けずに上記した以下の条件式を満足させるようにしても良い。
また、上述した実施形態では、導光体の出射面に複数の光源に対向した複数の拡散部を主走査方向に設けたが、この拡散部を設けずに上記した以下の条件式を満足させるようにしても良い。
1.8<OP/D<3
1.8<OP’/D<3
1.8<OP’/D<3
104・・導光体、106・・複数の光源、107・・出射面、201・・入射面、202・・反射面
Claims (13)
- 複数の光源からの光束が入射する入射面と、該入射面に入射した光束を内面反射させる反射面と、該反射面で内面反射した光束を被照明面に向けて出射させる出射面と、を備える導光体であって、
前記複数の光源において隣接する光源同士の間隔の最大値をD、前記入射面から前記出射面に至る光路のうち最も短い光路の長さをOP、とするとき、
以下の式を満たすことを特徴とする導光体。
1.8<OP/D<3 - 前記出射面は、拡散部を有することを特徴とする請求項1に記載の導光体。
- 前記反射面で内面反射した光束を前記出射面に向けて偏向する偏向面を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の導光体。
- 前記偏向面に入射する光束の最大強度方向と、前記偏向面により偏向される光束の最大強度方向と、が成す角が30゜以上であることを特徴とする請求項3に記載の導光体。
- 前記拡散部は、前記複数の光源の配列方向において複数配列されており、該複数の拡散部における拡散部同士の間隔は、前記複数の光源の配列方向における中央部から端部にかけて狭くなることを特徴とする請求項2に記載の導光体。
- 前記反射面で内面反射した光束を、前記偏向面を介さずに出射させる第2出射面を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の導光体。
- 前記入射面から前記第2出射面に至る光路のうち最も短光路の長さをOP’とするとき、以下の式を満たすことを特徴とする請求項6に記載の導光体。
OP’<OP - 前記入射面から前記第2出射面に至る光路のうち最も短い光路の長さをOP’とするとき、以下の式を満たすことを特徴とする請求項6または7に記載の導光体。
1.8<OP’/D<3 - 前記入射面に入射する前記複数の光源の発散角度は、それぞれ80度乃至100度であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の導光体。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の導光体と、前記導光体に光束を入射させる前記複数の光源と、を有することを特徴とする照明装置。
- 請求項10に記載の照明装置と、前記照明装置により照明された原稿の原稿面にて反射した光束を集光する結像光学系と、該結像光学系からの光束を受光する受光手段と、を有する画像読取装置。
- 前記照明装置と、前記結像光学系と、前記受光手段と、はキャリッジ内に一体的に保持されており、前記キャリッジは前記原稿面に対して移動可能に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
- 前記原稿を載置するための原稿台を更に有し、前記出射面から前記原稿台における前記原稿面に対向する面と反対側の面に至る光路のうち、最も短い光路の長さをL(mm)とするとき、
以下の式を満たすことを特徴とする請求項11または12に記載の画像読取装置。
3<L<10
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JP2013109633A JP2014228770A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | 導光体および照明装置並びに画像読取装置 |
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