JP3158160U - 鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源 - Google Patents

鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源 Download PDF

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Abstract

【課題】鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える線状光源を提供する。【解決手段】導光体10および少なくとも2つの発光ダイオード11b等を含み、導光体10は、入射面15、反射面13、屈折面17および出射面12を設ける。その反射面は、鋸歯状プリズム条列131の構造を有する。発光ダイオードは、導光体の両端部の入射面に設ける。発光ダイオードから光線が発した後、導光体に進入し、鋸歯状プリズム条列を有する反射面によって光線を反射して、出射面から出射する。副走査方向において、U形照度分布を生成し、ピックアップレンズとCCDイメージセンサとの間の相補効果を生じる。主走査方向において、線形収束の照度分布を生成することができる。これによって、被照射物体の画像は、CCDイメージセンサを介して、均一な画像信号に代わった後に、高解像度のファクシミリ、プリンターとスキャナーの線状光源に適用できる。【選択図】図5

Description

本考案は、一種の鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源に関し、特に高解像度のファクシミリ、プリンターとスキャナーに応用するように、所定の照度分布を生成し、ピックアップレンズとCCDイメージセンサとの間に相補効果を生じる線状光源に関する。
現在、スキャナー、ファクシミリ、多機能事務機器及びコピー機等の画像読み取り装置は、すでに文書の保存または転送分野に幅広く使用されている。これらの設備の核心とするものの1つは、光学エンジンモジュール100(optical engine module)である。図1に示すように、光源(light source)1、反射ミラー組140(reflection mirrors)、ピックアップレンズ120(pickup lens)およびイメージセンサ130(image sensor)を含む。光源1から光線を発出し、文書55に投射した後、文書55より光線を反射し、反射ミラー組140を介して複数回の反射を行った後に、ピックアップレンズ120によってイメージセンサ130に収束および結像した上、イメージを生成する。生成したイメージ(image)は、イメージセンサ130を介して電子信号に置き換える。そのうち、イメージセンサ130は、電荷結合素子(charge coupled device, CCD)が良く使われているため、光学エンジンモジュール100は、電荷結合素子モジュール(CCD module, CCDM)100とも称する。
光源1は、冷陰極蛍光ランプ(cold cathode fluorescent lamp, CCFL)が良く使われているが、CCFLには付加的{ふかてき}な電圧変換器が必要であり、ハロゲン元素が含まれているため、環境保護の要求を満たしていない。それで、近年では、徐々に発光ダイオード(light emitting diode, LED)に代わりつつある。米国特許出願公開20040095620号明細書(特許文献1)に示すように、LEDをスキャナーの光源として用いる。LEDは、省電力と長寿命の長所を有する。しかし、LEDをスキャナーの光源として使用したときに、LEDの光線分布の均一度はCCFLより劣るため、走査解像度の向上が難しく、また、明暗不均衡な反射光線を生成してしまい、低速スキャナー(low−speed scanner)のみ適用する。
一般に、電荷結合素子モジュール(CCDM)の光源から発出した光線の長さは、走査される文書の幅と近似的{きんじ てき}でいれば(approximately the same length as a width of the document)、特開平11−232912号公報(特許文献2)に開示したように、LEDを光源として、スキャナーに適用できるように、各種のロッドレンズ(rod lens)の後部端にLEDアレイを配設することによって、照度を均一に整えることができる。
また、光源から発出した光線を均一化させるために、台湾特許第579640号(特許文献3)または米国特許出願公開20050088705号明細書(特許文献4)によれば、異なるスキャナーの収束装置が開示されている。収束装置に含む収束素子と導光素子を利用して、光源から発出した光線を走査される文書に導くような技術手段がある。また、特開2003−262735号公報(特許文献5)によれば、歯状反射面を背光モジュールの導光板(light guide plate)に応用する技術手段が開示されている。台湾特許第I245864号(特許文献6)によれば、一種の鋸歯状の反射面を有する線状光源が開示されている。その線状光源において、鋸歯状の反射面および弓状の出射面を有する導光棒を備え、発光ダイオードアレイの出射光線を導光棒を介して均一化させる目的を実現できる。また、米国特許出願公開20090015884号明細書(特許文献7)や米国特許出願公開20090015886号明細書(特許文献8)に提出したように、導光体の側面に光源を取り付け、導光体の反射面には複数の反射凹槽を設ければ、均一な光線分布を生成できる。
米国特許出願公開20040095620号明細書 特開平11−232912号公報 台湾特許第579640号 米国特許出願公開20050088705号明細書 特開2003−262735号公報 台湾特許第I245864号 米国特許出願公開20090015884号明細書 米国特許出願公開20090015886号明細書 米国特許出願公開20050195452号明細書
しかして、ピックアップレンズの光学レンズ(optical lens)の焦点曲面(focal surface)の影響で、光線をピックアップレンズに入射した後、ピックアップレンズを介して収束すると、ピックアップレンズの辺縁部分から出射した光線の強度が弱いから、CCDの周りの受光強度も弱い。このため、副走査方向に均一な照度を有する光源は、文書画像の辺縁部分が暗くなり、スキャナーの解像度を向上することが難しい。図2は、高速高解像度CCDMに使用するCCFL(またはキセノンランプ)の照度分布と構造を示す概略図である。図2に示すように、ランプ電極72がキセノンランプ71を駆動して、光線を発出した後、特定の長さと照明の配置を介して、走査される文書上の副走査方向(sub scanning direction)の照度分布をU型の相対照度分布73として生成させる。即ち、副走査方向において、光源中心74の照度が低いのに対して、両端部の照度が高いというU型の相対照度分布73によれば、CCD周りの光線の弱さを補正することができる。よって、電荷結合素子モジュール(CCDM)に均一な強度を有する画像信号が得られる。さらに、図3に示すような米国特許出願公開20050195452号明細書(特許文献9)が開示されている技術手段として、ロッドレンズ92(rod lens)の後部端にLEDアレイ91(LED Array)が配設されている。配設されたLEDアレイ91によって、各LEDの輝度を制御し、発出した光線が走査される文書上の照度(illumination)を均一またはU型照度分布に生成する。これによって、副走査方向の均一性を改善し、CCFLに代わって高速スキャナーに応用できる。しかしながら、導光体の後部端にLEDアレイ等を採用する技術手段には、数多くのLED単体が必要となり、複雑な制御が必要である。別の技術方案としては、図4に示すように光源を導光体の端面に設けるものがある。光源の発出端にエンドキャップ81(end cap)を設けることによって、端部の近接箇所で大量の光線が漏れるのを避けることができる。また、多角形の導光体82に歯状反射面(reflective tooth)821を設けることによって、光源から発出した光線を充分に反射させることができ、光線の利用率が向上するほか、異なる歯形の形状と歯形同士の間隔を利用し、光線を出射した後の光パターンを調整する。しかしながら、多角形の導光体82と異なる歯形の間隔を使用することによって、部品製造が困難でコストを低減し難い。
よって、製造を簡単化させてコストを低減できるには、導光体の端面にLED光源を設けて、製造が容易にできるようにLEDの使用数量を減少する。また、出射面にて、副走査方向における文書画像と相補効果を持つU型照度分布を生成し、主走査方向における線形収束の照度分布を生成することによって、高解像度と高速走査を使用目的としえる。
本考案の目的は、一種の鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源を提供することである。この線状光源は、ピックアップレンズとCCDイメージセンサを有する電荷結合素子モジュール(CCDM)に応用できる。この線状光源は、導光体、反射カートリッジおよび2つの発光ダイオード(LED)を含む。そのうち、導光体は、光学材料からなり、入射面、反射面、2つの屈折面および出射面を備え、反射面と出射面とは対向に設ける。発光ダイオード(LED)は、導光体の両端部の入射面に設ける。2つの屈折面を反射面の両側にそれぞれ設ける。導光体の反射面に複数の鋸歯状プリズム条列の構造を有し、各鋸歯状プリズム条列の構造に面取り面を設け、反射面を利用して導光体に入射した光線を出射面に反射させる。主走査方向における出射面は凸面であり、その凸面を物体側向きにして、発光ダイオード(LED)が発出した光線を入射面に入射させてから、反射面を介して反射させ、屈折面を介して屈折させ、出射面から出射した後、被照射物体(走査される文書等)上の主走査方向(main scanning direction)において、線形収束(linear convergence)の照度分布を生成し、副走査方向において、U型照度分布(illumination distribution)を生成し、CCDの周りの光線の強度が弱い現象の補正を行い、相補効果を生じて、均一な光強度の画像信号が得られる。
本考案の別の目的は、導光体の出射面の平均照度を向上することである。導光体の入射面に入射凹面を設け、該入射凹面の中心部を2つの発光ダイオードの中心軸の接続直線の光軸上に位置し、導光効率を向上させて、光線の分散を軽減する。
本考案のさらに別の目的は、導光体の出射面の両端部の照度の強さをさらに向上させることである。導光体の出射面は、副走査方向における凹面を設け、光線の出射方向に対して凸面を設ける。
したがって、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源は、以下の1つまたは複数の長所を有する。
イ、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体および両側の入射面に配置するLED光源は、従来技術による複数のLED光源を使用した直接照射方式の高いコストおよび複雑な制御の欠点を改善できる。
ロ、本考案に係る導光体に備える鋸歯状プリズム条列を有する反射面の構造は、主走査方向における線形収束の照度分布を生成し、副走査方向におけるU形の照度分布を生成し、CCDの周りの光線の強度が弱いのを補正し、相補効果を生じて、均一な光強度の画像信号を生成し、高解像度と高速走査の需要に提供できる。
ハ、本考案に係る導光体は、出射面にて、凹面構造(光線の出射方向に対しては凸面)を設け、または入射面にて、凹面構造を設けることによって、光線の利用効率を向上できて、光強度を増強できる。
従来技術の画像走査モジュールに応用する線状光源を示す概略図である。 従来技術の導光体と照度分布を示す概略図である。 従来技術の導光体と照度分布を示す概略図である。 従来技術の導光体を示す概略図である。 本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態1を示す概略図である。 本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の反射面を示す概略図である。 本考案の実施形態に係る反射カートリッジを示す概略図である。 本考案の実施形態に係る導光体の詳細な部分透視図である。 図8のA−A´線断面図である。 図8のB−B´線断面図である。 本考案の実施形態において、副走査方向における入射光線を反射して生成したU型照度分布を示す概略図である。 本考案の実施形態において、主走査方向における入射光線を反射して生成した線形収束の照度分布を示す概略図である。 本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態2を示す概略図である。 本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態3を示す概略図である。 本考案の実施例2に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。 本考案の実施例2に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。 本考案の実施例3に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。 本考案の実施例3に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。 本考案の実施例4に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。 本考案の実施例4に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。 本考案の実施例5に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。 本考案の実施例5に係る導光体の出射面から7mmを離れた箇所にて、主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。
本考案のさらに別の態様、目的、望ましい特徴、および利点は、添付の図面を参照して行う以下の説明から、より明確に理解できるであろう。
図5は、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態1を示す概略図である。図6は、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の反射面を示す概略図である。図7は、本考案の実施形態に係る反射カートリッジを示す概略図である。図5、図6または図7を参照して、線状光源1は、導光体10、反射カートリッジ18および2つの発光ダイオード(LED)(11a、11b)を含む。そのうち、導光体10は、光学材料からなり、入射面15、反射面13、2つの屈折面17および出射面12を設け、反射面13と出射面12とは対向に設ける。発光ダイオード(LED)(11a、11b)は、導光体10の両端部の入射面15に設ける。2つの屈折面17を反射面13の両側にそれぞれ設け、光線を屈折させるのに用いる。主走査方向(Y方向)において、出射面12は凸面であり、その凸面を物体側向きにして、その凸面の曲率半径はR12Yである。また、導光体10の反射面13は複数の鋸歯状プリズム条列131の構造を有し、各鋸歯状プリズム条列131の構造に面取り面132を設け、図8ないし10に示すように、反射面13を利用して導光体10の反射面13に入射した光線を出射面12に反射させる。θcは、面取り角(chamfer angle)の角度であり、すなわち、面取り面132と反射面13との間にある角度である。cは、面取り面132が主走査方向における投影長さであり、Wは、導光体10が主走査方向における幅であり、dは、2つの歯形反射リブとの間の距離である。Hは、反射面13から出射面12頂点までの長さであり、すなわち、導光棒の高さである。Hzは、鋸歯状プリズム条列131の底部から出射面12の頂点までの長さである。その関係式を以下に示す。
Figure 0003158160
Figure 0003158160
さらに、入射面15においては、入射凹面16a、入射凹面16bを設けることができる。該入射凹面16a、入射凹面16bは、発光ダイオード(LED)(11a、11b)側に面し、該入射面15の入射凹面16a、入射凹面16bの中心部は、該2つの発光ダイオード(LED)(11a、11b)の中心軸の接続直線の光軸上に位置し、その曲率半径は、それぞれR16a、R16bである。それらの入射凹面16a、入射凹面16bは、発光ダイオード11a、11bの直径に配合して設置するように、入射面15における直径はDcである。
引き続き、副走査方向(X方向)において、出射面12は、凹面を設けても良い。その凹面の曲率半径はR12Xであり、副走査方向にて、出射面12に出射させる光線の照度分布をより集中できる。
反射カートリッジ18はU形槽を有し、導光体10を収容するのに用いる。U形槽は金属製または反射層を有する構造で、導光体10を通過した光線を導光体10に反射できる。反射カートリッジ18は、さらに、2つのエンドキャップ(181a、181b)を含み、非作用区域の光線を遮蔽するのに用いる。
本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体10は、光学材料からなり、この光学材料の屈折率(refractive index)nは、空気の屈折率1.0より大きい。LEDから光線が発出して、この光線は、両端部の入射面15を介して導光体10に進入する。導光体10の屈折率nは、空気の屈折率1.0より大きいため、導光体10に入射した光線が、臨界角(critical angle)内にあれば、屈折した光線しか生成しないので導光体10を通過することがない。もし、導光体10に入射した光線が、臨界角(critical angle)外にあれば、導光体10を通過した光線は、反射カートリッジ18の屈折によって導光体10に進入する。図11に示すようにLEDから発出した各光線の角度がそれぞれ異なっているため、導光体10内部の光線が反射面13に出射すれば、反射面13を有する鋸歯状プリズム条列131の構造によって光線を反射できる。副走査方向において、LEDが発出した光線21が導光体10に進入して反射面13に入射すれば、光線21は鋸歯状プリズム条列131によって、出射面12に反射して光線21´を生成する。そして、光線22は反射の臨界角度より小さい角度で導光体10の屈折面17に入射すれば、屈折面17によって屈折した後に、反射面13に入射し、光線22は鋸歯状プリズム条列131によって出射面12に反射して光線22´を生成する。本考案に係る導光体10を利用することによって、副走査方向において、導光体10の両端部の入射面15の近接箇所で、出射面12から出射した光線の照度が高いのに対して、中央部で、出射面12から出射した光線の照度が低い。しかし、反射面13の鋸歯状プリズム条列131の構造によって、中央部分の照度を増強し、両端部が高く、中央部が低い、かつフラットなU形照度分布を生成する。好ましい効果を達成するため、2つの歯状反射面13の距離d、反射面13から出射面12の頂点までの長さH(導光棒の高さ)、鋸歯状プリズム条列131の底部から出射面12の頂点までの長さHzは、導光体10の光学材料の屈折率nおよび導光体10が副走査方向における長さL、発光ダイオード11a、11bの直径等と互いに組み合わせ、本考案を実現することができる。
電荷結合素子モジュールに使用するCCDイメージセンサは、エリアセンサー(area sensor)であり、ピックアップレンズの光学レンズの焦点曲面の影響を受けて、辺縁部分の光線の強度が弱いので、エリアセンサーが辺縁部分で発生した電子信号が低く、中央部で発生した電子信号が均一である。そこで、被照射物体(たとえば、走査される文書等)に照射する光線は、副走査方向において、均一な照度分布であれば(図1に示すように)、走査される文書によって反射した後には、CCDイメージセンサによって受け取られる。CCDイメージセンサから生成する画像信号は、両端部が弱い(色調が暗い)ので、現実度(degree of realism)が低下する。そこで、図2に示すようなU形照度分布、または本考案が生成するU形照度分布を使用すれば、CCDイメージセンサより生成する画像信号は、両端部が増強して、現実度(degree of realism)を向上して、より優れた解像度とイメージの電子信号を生成できる。
さらに、図12に示すように、主走査方向において、光線21がLEDから出射した後に、鋸歯状プリズム条列131を介して出射面12に反射した上、出射面12の凸面R12を介して収束して、光線21’を生成する。これに対して、もし光線22が反射臨界角より小さい角度で、導光体10の屈折面17に入射すれば、屈折面17を屈折させて、出射面12に入射してから、出射面12の凸面R12を介して収束して、光線22’を生成する。そこで、光線23が反射臨界角より大きい角度で、導光体10の屈折面17に入射すれば、光線23は導光体10を通過して、反射カートリッジ18によって反射した上、再び導光体10に進入する。また、光線23が反射面13の面取り面132に入射すれば、光線23は、面取り面132によって出射面12に反射して、出射面12の凸面R12を介して収束して、光線23’を生成する。すなわち、反射面13の鋸歯状プリズム条列131と面取り面132によって入射した光線21、22、23を出射面12に反射した上、出射面12の凸面R12を介して収束して、線形収束(linear convergence)の照度分布を生成する。主走査方向において、導光体10が発出した光線は、照度が高いので、幅が狭い線状光束(light beam)を生成して、イメージスキャナーの使用に提供できる。好ましい効果を達成するため、面取り面132の面取り角度θ、鋸歯状プリズム条列131の長さWは、導光体10の幅W、光学材料の屈折率n、出射面12の凸面の曲率半径R12と出射面12から走査される文書までの距離等と互いに組み合わせ、本考案を実現することができる。
説明および比較の便宜上、以下の実施形態における鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体10の線状光源1は、すべてA3/A4サイズのCCDイメージセンサを有するイメージスキャナーに用いられる線状光源である。走査される文書の幅は、±105mm(または210mmである)である。線状光源1は、導光体10、反射カートリッジ18および2つの発光ダイオード(LED)(11a、11b)を含む。発光ダイオード(LED)(11a、11b)は、高輝度LEDを使用し、イメージスキャナーを起動すると、白色の光線が発出できる。使用する反射カートリッジ18は、不透明なプラスチック(opaque plastic)からなり、U形槽状であり、裏面層にアルミ反射層(aluminum reflection layer)がめっき加工しており、導光体10を通過した光線を反射して導光体10に入射する。反射カートリッジ18は、導光棒の両端部に2つのエンドキャップ(181a、181b)を設け、非作用区域の光線を遮蔽する。なお、説明の便宜上、以下各実施形態においては、同じ長さ(L=260mm、±130mm)、同じ高さ(H=6.5mm)、同じ幅(W=6.2mm)の導光体10を使用し、出射面12から走査される文書までの距離は7mmと設定し、発光ダイオード11a、11bの直径は2.1mmとする。両端部にある発光ダイオード11a、11bから光線を発出した後、2つの幅が10mmであるエンドキャップ(181a、181b)を介して遮蔽した後、導光体10は、副走査方向(X方向)において、長さが±120mmのU形照度分布の光線を発出し、主走査方向(Y方向)において、線状光束の照度分布の光線を発出し、被照射物体(例えば、走査される文書)に照射するのに用いる。しかし、上記した寸法および数値は単に例示を目的としたものであって、本考案の範囲を規定することを意図したものではない。そのことは、明確に理解されなければならない。
図15ないし22は、各実施例において被照射物体(距離が7mmである)上の副走査方向および主走査方向における照度の二乗平均値(root mean square illumination)と位置との関係を示す照度分布図であり、これらの図を参照して、副走査方向においては±140mmの長さを表示し(被照射物体の有効範囲が±105mmに対する)、主走査方向においては±10mmの幅を表示する。(光格子による遮断を考慮しない場合に、被照射物体の有効範囲が±2.5mmに対する)
図5は、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態1を示す概略図である。図5を参照し、本実施例において、導光体10は、光学材料であるポリカーボネート(PC)からなり、屈折率(refractive index)nは1.58である。入射面15は、平面状であり、出射面12にて、副走査方向においては平面状である。導光体10の関連パラメータは表1に示す。
Figure 0003158160
図13は、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態2を示す概略図である。図13を参照し、本実施例において、導光体10は、光学材料であるポリカーボネート(PC)からなり、屈折率nは1.58である。入射面15は、凹面状であり、出射面12にて、副走査方向においては平面状である。導光体10の関連パラメータは表2に示す。
Figure 0003158160
走査される文書は、導光体10の両端部から7mm離れた箇所に設け、本実施例に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える線状光源1において、導光体10の両端部から7mm離れた箇所にての照度分布図は、図15に示すような副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図であり、図16に示すような主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。図15および図16に示す通り、本実施例に係る線状光源1は、走査される文書上にピックアップレンズとCCDイメージセンサとの間に相補効果を生じる光源を生成できる。
図13は、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態2を示す概略図である。図13を参照し、本実施例において、導光体10は、光学材料であるポリメチルメタクリレート(PMMA)からなり、屈折率nは1.49である。入射面15は、凹面状であり、出射面12にて、副走査方向においては平面状である。導光体10の関連パラメータは表3に示す。
Figure 0003158160
本実施例に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源1において、導光体10の両端部から7mm離れた箇所にての照度分布は図17、図18に示すような照度分布図である。図17に示すような副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図であり、図18に示すような主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。図17および図18に示す通り、本実施例に係る線状光源1は、走査される文書上にピックアップレンズとCCDイメージセンサとの間に相補効果を生じる光源を生成できる。
図14は、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態3を示す概略図である。図14を参照し、本実施例において、導光体10は、光学材料であるポリメチルメタクリレート(PMMA)からなり、屈折率nは1.49である。入射面15は、凹面状であり、出射面12にて、副走査方向においては凹面状である。導光体10の関連パラメータは表4に示す。
Figure 0003158160
本実施例に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源1において、導光体10の両端部から7mm離れた箇所にての照度分布は図19、図20に示すような照度分布図である。図19に示すような副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図であり、図20に示すような主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。図19および図20に示す通り、本実施例に係る線状光源1は、走査される文書上にピックアップレンズとCCDイメージセンサとの間に相補効果を生じる光源を生成できる。
図14は、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の実施形態3を示す概略図である。図14を参照し、本実施例において、導光体10は光学材料であるポリカーボネート(PC)からなり、屈折率nは1.58である。入射面15は、凹面状であり、出射面12にて、副走査方向におけるは凹面状である。導光体10の関連パラメータは表5に示す。
Figure 0003158160
本実施例に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源1において、導光体10の両端部から7mm離れた箇所にての照度分布は図21、図22に示すような照度分布図である。図21に示すような副走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図であり、図22に示すような主走査方向における位置と照度の二乗平均値との関係を示す図である。図21および図22に示す通り、本実施例に係る線状光源1は、走査される文書上にピックアップレンズとCCDイメージセンサとの間に相補効果を生じる光源を生成できる。
以上説明した通り、本考案に係る鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源の効果については、鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体および両側の入射面に配置したLED光源によって、副走査方向においてU形照度分布を生成し、主走査方向において線状光束の照度分布を生成し、高解像度と高速走査のスキャナーの使用に供する。
以上は、本考案の好ましい実施形態であり、本考案の権利範囲に制限を加わるものではない。よって、本考案の権利範囲および明細書の内容による効果等の変化や変更はなお本考案の範囲に含まれるものとする。
1:線状光源
10:導光体
11a、11b:発光ダイオード
12:出射面
13:反射面
131:鋸歯状プリズム条列
132:面取り面
15:入射面
16(16a、16b):入射凹面
17:屈折面
18:反射カートリッジ
181a、181b:エンドキャップ
21、22、23:光線
21´、22´、23´:光線
55:文書
71:キセノンランプ
72:ランプ電極
73:照度分布
74:光源中心
81:エンドキャップ
82:多角形の導光体
821:歯状反射面
91:LEDアレイ
92:ロッドレンズ
100:光学エンジンモジュール
140:反射ミラー組
120:ピックアップレンズ
130:イメージセンサ




Claims (3)

  1. ピックアップレンズとCCDイメージセンサを有する電荷結合素子モジュール(CCDM)に応用でき、被照射物体に光線を出射する鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源であって、導光体と、反射カートリッジと、2つの発光ダイオードと、を含む前記線状光源において、
    前記導光体は、光学材料からなり、入射面、反射面、2つの屈折面と1つの出射面とを設け、前記反射面と前記出射面は、対向に設け、前記発光ダイオード(LED)は、前記導光体の両端部の前記入射面に設け、前記2つの屈折面は、前記反射面の両側にそれぞれ設け、
    前記導光体の前記反射面は複数の鋸歯状プリズム条列の構造を有し、各該鋸歯状プリズム条列の構造の両側に面取り面を設け、前記反射面を利用して前記導光体に入射した前記光線を前記出射面に反射させ、主走査方向における前記出射面は凸面であり、前記凸面を前記被照射物体側向きにして、前記発光ダイオード(LED)が発出した前記光線を前記入射面を介して前記導光体に入射させてから、前記反射面を介して反射させ、前記屈折面を介して屈折させ、前記出射面から出射した後、前記被照射物体上の主走査方向において、線形収束の照度分布を生成し、副走査方向において、U形照度分布を生成する鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源。
  2. 前記導光体の前記入射面にて、凹面を設け、前記凹面は、各該発光ダイオード(LED)側に向き、前記入射面の前記凹面の中心部は、前記2つの発光ダイオード(LED)の中心軸の接続直線の光軸上に配置することを特徴とする請求項1に記載の鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源。
  3. 前記導光体は、副走査方向における凹面を設け、前記凹面は、前記被照射物体側向きにすることを特徴とする請求項1に記載の鋸歯状プリズム条列を有する反射面を備える導光体の線状光源。
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