JP6849146B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に関する。
車両用灯具には、方向指示器やハザードランプとして機能するものがある(例えば特許文献1)。
特許文献1は、複数のLED(Light Emitting Diode)を有する車両用灯具である。車両用灯具は、複数個のLEDと、複数個のLEDを保持する弾性部材のホルダ部と、前記複数個のLEDと対応する複数個の導光体を備える。車両用灯具をバンパーに取り付け、LEDの点灯回路を制御することにより、複数のLEDが自動車の中央側から側方側にかけて順次等間隔で点灯する。こうすることで電気的電飾効果が得られる。
特開2004−255929号公報(第7頁0036〜0043、図1)
しかしながら、複数のLEDを順次点灯する場合、複数の光源を備える必要があるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、少ない光源数で、順次点灯などの動きを有する照明を実現することを目的とする。
本発明に係る車両用灯具は、光を出射する光源と、前記光を集光する焦点距離が可変なレンズと、集光された前記光を入射して、入射した前記光を偏向して全反射を満たさない角度として出射する導光部材とを備え、前記レンズの焦点距離を変更することによって、偏向された前記光が出射される領域を変えることを特徴とするものである。
本発明は、光源の数を減らした状態でも、順次点灯などの動きを有する照明を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る車両用灯具の概略構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用灯具の概略構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係る光源の1例を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係る光源の1例を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係る導光棒の形状を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る発光開始点の変化の原理を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る発光開始点までの光の経路を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る可変焦点レンズの焦点距離の変化による発光開始点の変化を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る可変焦点レンズの焦点距離の変化による発光範囲の変化を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る変形例1の車両用灯具の概略構成を示す構成図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1について、図1〜図10を用いて説明する。以下の各図面においては、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図の説明を容易にするためにxyz座標を用いる。車両用灯具1の構成品である導光棒15を水平に設置した場合の座標とする。z軸は、導光棒15の長手方向である。+z軸方向は、導光棒15の面16から面19に向かう方向である。+z軸方向は右方向で、−z軸方向は左方向である。y軸は上下方向である。+y軸方向は上方(空の方向)で、−y軸方向は下方(地面の方向)である。x軸は前後方向である。+x軸方向は奥の方向である。−x軸方向は手前方向である。
<車両用灯具1の構成>
図1は実施形態1に係る車両用灯具1の概略構成を示す構成図である。図2は実施形態1に係る車両用灯具1を別の角度から見た構成図である。車両用灯具1は、例えば、方向指示器またはハザードランプなどである。
車両用灯具1は、光源10、可変焦点レンズ12、および導光棒15を備える。光源10は光を出射する。光源10は、例えば平行光を出射するコリメート光源である。光源10から出射される光は、発散光または収束光でもよい。可変焦点レンズ12は、焦点距離を変えることができるレンズである。導光棒15は、入射した光によって発光する。導光棒15は、例えば、直方体の形状である。導光棒15の入射面は面16である。面16は、例えば、正方形である。導光棒15の出射面は面17である。導光棒15の面18は、面17の裏面(対向側表面)である。導光棒15の面19は、面16の裏面(対向側表面)である。導光棒15の形状は棒状に限らず、他の形状でもよい。導光棒15は、例えば、導光板である。導光棒15は、導光部材である。
光源10の出射面11の中心と、可変焦点レンズ12の入射面13の中心および出射面14の中心と、導光棒15の入射端の面16の中心および出射端の面19の中心とは、同一直線上にある。可変焦点レンズ12は、光源10に対して+z軸側に配置される。導光棒15は、可変焦点レンズ12に対して+z軸側に配置される。
≪光源10≫
光源10の構成について説明する。図3は実施形態1に係る光源10の1例を示す構成図である。
光源10は、例えば、指向性の高い光を出射する光源である。
光源10は、例えば、図3のように、LED光源20およびレンズ21を備えたレンズ付LED22である。LED光源20は、LEDを用いた光源である。レンズ21は、光を集光するレンズである。レンズ21は、LED光源20からの出射光の指向性を高める。レンズ付LED22の直径はSである。
図4は実施形態1に係る光源10の他の1例を示す構成図である。光源10は、例えば図4のように、光源ユニット27である。光源ユニット27は、レーザー光源23、集光レンズ24、蛍光部25、及びコリメートレンズ26を備える。
レーザー光源23は、レーザー光を出射する光源である。レーザー光源23は、例えば、レーザーダイオードを備えた光源である。レーザー光源23は、例えば、青色レーザー光源である。青色レーザー光源は、波長380〜470nmの範囲にピーク波長を有する。
集光レンズ24は、入射光線を収束するレンズである。集光レンズ24は、例えば、両凸レンズである。両凸レンズは、入射面と出射面との両方が凸レンズである。集光レンズ24の材料は、例えば、アクリル樹脂である。
蛍光部25は、蛍光体を備える。蛍光体は、外部からの光のエネルギーを吸収し、エネルギーの異なる光を放出する。蛍光部25は、例えば、光の色を変化させる。蛍光部25は、例えば、集光レンズ24の主点から焦点距離f3の位置に配置する。このとき、例えば、集光した光のエネルギー密度は、蛍光部25上で30〜70W/mmとする。ただし、望ましいエネルギー密度は蛍光体の性能に依存し、この限りではない。蛍光部25は、例えば、蛍光体プレートである。蛍光体プレートは、例えば、585〜610nmにドミナント波長を有する蛍光体をサファイア基板の上に塗付したものである。蛍光部25は、蛍光体とサファイア基材の間にダイクロイックミラーを備えてもよい。このようにすることで、蛍光体により全方向へ拡散した蛍光を効率よくコリメートレンズ26方向へ拡散することができる。
コリメートレンズ26は、光の指向性を高める。コリメートレンズ26は、例えば、放射光を平行光に変換する。コリメートレンズ26は、蛍光部25によって拡散された光の指向性を高める。コリメートレンズ26は、例えば、平行光を出射する。コリメートレンズ26は、屈折と全反射を利用する。コリメートレンズ26の材料は、例えば、アクリル樹脂である。
レーザー光源23から出射された光は、集光レンズ24によって蛍光部25上に集光される。蛍光部25は、集光された光を拡散する。そして拡散された光は、コリメートレンズ26により、指向性を高めた光として出射される。
レーザー光源23の波長又は蛍光体の種類を変えることで、光源10から出射される光の色を変化させることができる。例えば、レーザー光源23のピーク波長は380〜470nmの範囲に存在し、蛍光部25のドミナント波長は585〜610nmの範囲に存在する。光源ユニット27の直径はSである。
≪可変焦点レンズ12≫
可変焦点レンズ12は、焦点距離fを可変にできるレンズである。焦点距離fは、f1からf2の範囲で可変となる(f1≦f≦f2)。例えば、f1は50mm、f2は120mmである。
可変焦点レンズ12は、複数のレンズで構成することができる。可変焦点レンズ12は、例えば、バリフォーカルレンズである。バリフォーカルレンズは、複数のレンズの位置関係によって焦点距離を変化できる。
可変焦点レンズ12は、例えば、液晶レンズである。液晶レンズは、1つのレンズで焦点距離を可変にできる。液晶レンズは、液晶分子の配向を制御して屈折率を変化させて、焦点距離を可変にできる液晶光学デバイスである。
可変焦点レンズ12は、例えば、液体レンズである。液体レンズは、1つのレンズで焦点距離を可変にできる。液体レンズは、光学流体で満たされた弾性高分子膜で封止されているコンテナに、電磁アクチュエータで圧力を加えることで、レンズの曲率が高速に変化する。
可変焦点レンズ12は、焦点距離f(より具体的には集光位置)を可変にする機能を有する光学機構の一例であって、同様の機能を有する光学機構(光学系だけでなく駆動部や電圧制御部などの駆動系も含まれる)で代用可能である。そのような光学機構の例としては、単一レンズと、その単一レンズを光軸方向に移動させる駆動部との組み合わせや、凹型鏡面ミラーと、そのミラーの集光位置を変化させる光学系もしくは駆動部との組み合わせなどが挙げられる。
≪導光棒15≫
以下に、導光棒15の構成について図5を参照して説明する。図5は実施形態1に係る導光棒15の一部を拡大した説明図である。
導光棒15は、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ガラスなどの光を透過する材料を採用できる。導光棒15は、例えば、面18に、複数のプリズム40を備える。導光棒15内を伝搬する光は、プリズム40によって偏向される。そして偏向された光は、導光棒15の面17から出射される。偏向された光は、面17で全反射を満たさない角度として出射される。プリズム40に入射せずに導光棒15内を伝搬する光は、例えば、面17で反射され、面17からは出射されない。
プリズム40は、偏向機能を有する偏向部である。偏向部は、プリズム40以外の偏向機能を有する部材で代用可能である。
プリズム40は、z軸方向に連続的に配置されてもよい。連続的に配置された場合には、面17はz軸方向に連続的に発光する。プリズム40は、z軸方向に間欠的に配置されてもよい。間欠的に配置された場合には、面17はz軸方向に間欠的に発光する。プリズム40は、可変焦点レンズ12の焦点距離が変更される方向に延在する。ここで延在するとは、ある方向に向かって、存在することである。その際、連続的に存在しても、間欠的に存在してもよい。
プリズム40は、個々のプリズムの大きさが一定でもよい。プリズム40は、個々のプリズムの大きさが+z軸方向に応じて変化してもよい。面17からの発光を均一にするためには、個々のプリズムの大きさを+z軸方向に向かって大きくする。
プリズム40は、例えば、印刷パターンなどを代用することができる。この場合、印刷パターンは、光を拡散、反射させる。印刷パターンは、+z軸方向に単位面積当たりのパターンの密度が+z軸方向に向かって増加することが望ましい。
実施の形態1において、導光棒15の面16及び面19の形状は正方形である。ただし面16及び面19の形状はこれに限らず、円形などほかの形状であってもよい。面16及び面19の形状の他の例としては、円形以外にも、直線と円弧とで構成されるかまぼこ状、異なる曲率の2以上の円弧を有する形状、正方形以外の多角形などが挙げられる。面16及び面19の一辺の長さはWである。
なお、面16及び面19の形状が正方形以外の場合、上記のWは、導光棒15の奥行き方向(x軸方向)の長さと読み替える。また、出射面に相当する面17は前面部、その裏面である面18は背面部と読み替える。ここで、前面部は、入射面である面16を立体の底面とした場合の側面に相当する面(本例の場合、z軸に平行な面)のうち、導光棒15の中心軸からの光を、前方(−x方向)に進行する光として出射可能な部位(領域)をいう。ここで、導光棒15の中心軸は、導光棒15の入射面の中心を通るz軸である。また、「前方に進行する光」は、−x軸に対して−90°〜+90°の範囲(ただし、−90°および+90°は含まれない)に出射される光をいうが、仕様に応じて出射範囲を上記よりも小さい範囲にすることも可能である。その場合、前面部は、側面に相当する面のうち、導光棒15の中心軸からの光を前方かつ所望の角度範囲で出射可能な部位をいう。なお、前面部を出射部と呼んでもよい。背面部は、そのような前面部にx軸方向において対向する部位(領域)をいう。
例えば、導光棒15の断面形状(xz平面)が円形状であれば、側面のうち中心軸に対して−x方向に位置する部位またはその部位のうち中心から所定範囲内の部位を前面部とし、該前面部に対してx軸方向において対向する部位を背面部としてもよい。また、例えば、導光棒15の断面形状(xz平面)がz軸に平行な直線と−x方向に凸となる円弧とで構成されるかまぼこ状であれば、側面のうち中心軸に対して−x方向に位置する部位またはその部位のうち中心から所定範囲内の部位を前面部とし、該前面部に対してx軸方向において対向する部位を背面部としてもよい。
導光棒15の面16及び面19の各辺の長さは、光源10の直径Sよりも大きいことが望ましい。導光棒15の面17及び面18の長辺の長さはLである。
面17からの発光を均一化するために、面17を微細形状としてもよい。ここで、微細形状とは、表面に微細な凹凸を有する形状である。凹凸のパターンによって、微細形状は光の拡散、集光、及び偏向などの機能を有する。
光は、面18によって偏向され、面17よって出射される例を示したが、面18によって偏向され、出射することも可能である。
<車両用灯具1の効果>
以下に、車両用灯具1の効果について図6〜図8を参照して説明する。
≪発光開始点Aの一般化≫
図6(A)及び図6(B)は実施形態1に係る発光開始点の変化の原理を示す説明図である。図6(A)は、可変焦点レンズ12の焦点距離fがf1の場合の発光開始点A1を示す。図6(B)は、可変焦点レンズ12の焦点距離fがf2の場合の発光開始点A2を示す。光源10から出射した光は、可変焦点レンズ12に入射する。そして、可変焦点レンズ12に入射した光は、焦点距離fに応じた出射角で出射される。可変焦点レンズ12から出射された光は、出射角を保ったまま、導光棒15の面16に入射する。面16に入射した光は、導光棒15内のプリズム40によって偏向されて、面17から出射される。
導光棒15内を伝搬する光がプリズム40によって偏向される際に、入射面16に最も近い偏向位置を発光開始点Aとする。可変焦点レンズ12の焦点距離が短い(f=f1)場合、発光開始点A1は入射面16から近い位置になる。可変焦点レンズ12の焦点距離が長い(f=f2)場合、発光開始点A2は入射面16から遠い位置になる。発光開始点Aは、可変焦点レンズ12で集光される光の最も外側の光線が到達する位置である。可変焦点レンズ12の焦点距離を連続的に変更することで、発光開始点Aも連続的に移動する。
図7は実施形態1に係る発光開始点までの光の経路を示す説明図である。光源10の径方向の最も外側から出射した平行光は、可変焦点レンズ12に入射する。可変焦点レンズ12は、焦点距離fをf1からf2の範囲で変化させる(f1≦f≦f2)。そして、可変焦点レンズの最外周から入射した光は、焦点距離fに応じた角度θiで、可変焦点レンズ12から出射される。
可変焦点レンズ12の出射面14から距離f1の位置に、導光棒15の面16を配置する。出射面14と面16との間の距離はf1でなくてもよい。可変焦点レンズ12から出射された光は、面16上の位置P1から角度θiで入射する。このとき、導光棒15の面16の中心から位置P1までの距離lp、角度θiは、以下の式1、式2から求められる。ただし、Dは可変焦点レンズ12の直径である。lpは、可変焦点レンズ12の半径(D/2)から、光が角度θiで水平方向に距離f1移動した時の垂直方向の移動距離を引いたものである。
Figure 0006849146
また、光は、焦点距離fの位置で、可変焦点レンズ12の半径(D/2)分だけ垂直方向に移動する。
Figure 0006849146
導光棒15の面16より角θiで入射した光は、面16で屈折され、角θpで伝搬する。角θpは以下の式3で定義される。ただしnは導光棒15の母材の屈折率である。sin(θp)とsin(θi)の関係は、屈折率nに比例する。
Figure 0006849146
面16から発光開始点Aまでのz軸方向の距離laは、以下の式4で表される。Wは導光棒15のx軸方向の長さである。
Figure 0006849146
また導光棒15のz軸方向の長さLは、以下の式5を満たすことが望ましい。可変焦点レンズ12の焦点距離fをf1とした時、位置P1は面16の中心となる。このとき発光開始点Aが導光棒15内に存在する必要があるため、長さLを距離laより大きくする。
Figure 0006849146
図8は実施形態1に係る可変焦点レンズ12の焦点距離fの変化による発光開始点Aまでの距離laの変化を示す説明図である。ここで、光源10の直径Sは10mmとし、可変焦点レンズ12の直径Dは10mmとし、導光棒15の面16の1辺の長さWは10mmとした。可変焦点レンズ12の焦点距離fの変化範囲は、50mmから120mmまでとした(50mm≦f≦120mm)。導光棒15の母材の屈折率nは1.49とした。
図8において、グラフの横軸は可変焦点レンズ12の焦点距離fを示し、グラフの縦軸は導光棒15の入射面16から発光開始点Aまでの距離laを示す。
図8からわかるように、焦点距離fが小さいほど、発光開始点Aは入射端の面16に近づく。焦点距離fが大きいほど、発光開始点Aは導光棒15の終端の面19に近づく。つまり、焦点距離fが小さい時は導光棒15の入射端の面16近傍から導光部15の面19まで発光する。焦点距離fが大きい時は導光棒15の終端の面19の近傍のみが発光する。そのため、焦点距離fを大きい方から小さい方へ変化させることで、導光棒15の発光範囲が終端の面19から入射端の面16に向かって伸びていくように見える。このような動作によって、導光棒15の順次点灯が実現できる。
図9(A)、図9(B)、及び図9(C)は実施形態1に係る可変焦点レンズ12の焦点距離の変化による発光範囲の変化を示す説明図である。図9(A)は、可変焦点レンズ12の焦点距離fが120mmの場合の導光部15の発光範囲を示す。図9(B)は、可変焦点レンズ12の焦点距離fが90mmの場合の導光部15の発光範囲を示す。図9(C)は、可変焦点レンズ12の焦点距離fが50mmの場合の導光部15の発光範囲を示す。可変焦点レンズ12の焦点距離fが小さくなるほど発光領域が大きくなる。可変焦点レンズ12の焦点距離fをf2からf1に連続的に変化させると、発光領域は左側の部分だけから右側へと広がる。そのため、発光範囲が終端から入射端に向かって伸びていくように見え、導光棒15の順次点灯が実現できる。
また、可変焦点レンズ12の焦点距離fの変化の態様に応じて、順次点灯以外にも順次消灯や、順次点灯と順次消灯とを組み合わせるなど、発光開始位置の動的変化により生じる様々な動きを有する照明が可能である。また、可変焦点レンズ12の焦点距離fの変化と光源10のオン/オフ制御とを組み合わせれば、自由な間隔による間欠的な動きや、連続的な動きと間欠的な動きを組み合わせた動きを有する照明も可能である。
光源10が平行光を出射することを前提に説明したが、発散光又は収束光を出射する場合でも同様の効果を得ることができる。光源10が発散光を出射する場合、可変焦点レンズ12の焦点距離fより遠い位置で集光することになる。そのため、発光開始点Aは、平行光の場合より遠い位置になる。光源10が収束光を出射する場合、可変焦点レンズ12の焦点距離fより近い位置で集光することになる。そのため、発光開始点Aは、平行光の場合より近い位置になる。発散光又は収束光を出射する場合は、可変焦点レンズ12の焦点距離fの値のとりうる範囲を調整することで、平行光を出射する場合と同じように導光棒15の順次点灯など動きを有する照明が実現できる。
<変形例1>
次に、実施の形態1に係る変形例1について説明する。変形例1は、光源10と可変焦点レンズ12との間にミラー101を備えた例である。
図10は、実施の形態1における変形例1に係る車両用灯具100の構成図である。車両用灯具100において、車両用灯具1と共通する構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
車両用灯具100において、光源10の中心光がz軸に対してθt傾くように、光源10は配置される。ここで中心光とは、光源10から出射される光の光束の中心の光線である。光源10の中心光は、出射面11の中心から出射される。
ミラー101の反射面102は、導光棒15の入射端の面16の中心と終端の面19の中心とを結ぶ直線と、光源10の中心光とが交差する位置に配置される。反射面102は、z軸に対してθm傾いて配置される。ただしθmは以下の式6で定義される。
Figure 0006849146
光源10から出射された光は、ミラー101の反射面102によってz軸方向へ反射される。反射面102で反射された光は、可変焦点レンズ12に入射し、可変焦点レンズ12の焦点距離fに応じた出射角度で出射される。可変焦点レンズ12から出射された光は、可変焦点レンズ12の焦点距離fに応じた入射角度で導光棒15に入射する。
変形例1では、光源10の位置を変更することが可能となる。そのため、車両用灯具100のz軸方向の長さを短くすることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
以上の実施の形態を基にして、本発明は例えば、以下の付記のように表現することも可能である。
<付記1>
光を出射する光源と、
前記光を集光する焦点距離が可変なレンズと、
集光された前記光を入射して、入射した前記光を偏向して全反射を満たさない角度として出射する導光部材と
を備え、
前記レンズの焦点距離を変更することによって、偏向された前記光が出射される領域を変えることを特徴とする車両用灯具。
<付記2>
前記導光部材は、前記入射した光を偏向して全反射を満たさない角度とする偏向部を備え、
前記レンズは、前記焦点距離を変更することで前記集光された光の最も外側の光線が前記偏向部に到達する位置を変更することを特徴とする付記1に記載の車両用灯具。
<付記3>
前記偏向部は、前記焦点距離が変更される方向に延在することを特徴とする付記2に記載の車両用灯具。
1 車両用灯具、 10 光源、 11 出射面、12 可変焦点レンズ、 13 入射面、 14 出射面、 15 導光棒、 16,17,18,19 面、 20 LED光源、 21 レンズ、 22 レンズ付LED、 23 レーザー光源、 24 集光レンズ、 25 蛍光部、 26 コリメートレンズ、 27 光源ユニット、 40 プリズム、 100 車両用灯具、 101 ミラー、 102 反射面、 f,f1,f2,f3 焦点距離、 S,D 直径、 W,L 長さ、 A,A1,A2 発光開始点、la,lp 距離。

Claims (10)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光を集光する集光位置が可変な光学機構と、
    前記光学機構により集光された前記光を入射して、入射した前記光を偏向して所定の出射面から出射する導光部材と
    を備え、
    前記光学機構による前記集光位置の変化に応じて、前記導光部材の前記出射面において偏向後の前記光が出射される領域を変えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記光学機構は、前記光源から出射される前記光を集光するレンズであって焦点距離を変化させることが可能な可変焦点レンズを有する
    請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記導光部材は、入射した前記光を、前記出射面において全反射を満たさない角度に偏向して出射する偏向部を備え、
    前記光学機構は、前記集光位置を変更することで、前記偏向部が設けられた前記導光部材の領域内において、前記集光された光の最も外側の光線が到達する位置を変更することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記偏向部は、前記集光位置の変化方向に延在して設けられている請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記偏向部は、前記集光位置の変化方向に連続して設けられている
    請求項3または4に記載の車両用灯具。
  6. 前記偏向部は、前記集光位置の変化方向に間欠して設けられている
    請求項3または4に記載の車両用灯具。
  7. 前記集光位置の変化方向は、当該車両用灯具の出射光の進行方向を前方向とした場合の横方向であり、
    前記偏向部は、当該車両用灯具の奥行方向において前記出射面と対向する面に設けられており、
    前記光学機構による前記集光位置の変化に応じて、前記導光部材の前記出射面における発光開始点の位置を横方向に変更する
    請求項3から6のうちのいずれかに記載の車両用灯具。
  8. 前記偏向部は、プリズムであり、
    前記プリズムのサイズが、前記集光位置の変化方向において、前記集光された光が入射する面である入射面から離れるにつれて大きくなっている
    請求項7に記載の車両用灯具。
  9. 前記偏向部は、拡散機能および反射機能を有する印刷パターンである
    請求項3〜7のうちのいずれかに記載の車両用灯具。
  10. 前記可変焦点レンズは、複数のレンズを有するバリフォーカルレンズ、液晶レンズまたは液体レンズである
    請求項2に記載の車両用灯具。
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