JP6500270B2 - 導光体、照明装置および画像読取装置 - Google Patents

導光体、照明装置および画像読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源の出射光線から複数の線状光線を生成する導光体と、それを用いた照明装置および画像読取装置と、に関する。
上記のような導光体としては、下記の特許文献1,2に記載のものが例示される。従来の導光体の一端面には、光源が対向配置される。光源からの入射光線は分岐部にて分岐されて、幅方向に並置された複数のロッド状導光部に入射される。各入射光線は、各ロッド状導光部内で全反射を繰り返しつつ、各ロッド状導光部の長さ方向に伝搬される。
また、各ロッド状導光部の下部には、入射光線を上方に反射可能な反射部(例えば、プリズム群)が設けられる。また、各ロッド状導光部の上端には、反射部と対向するように出射面が形成される。各出射面は、対向する反射部等からの入射光線を線状光線にして、予め定められた位置に照射可能に設計される。
特開2014−187444号公報 米国特許第8,279,499号
上述の導光体は、例えば画像読取装置に用いられ、長さ方向に延びる複数の線状光線を生成し、原稿に照射する。原稿で反射された光線は、ミラーおよびレンズを介して、CCD(Charge Coupled Device)等で構成されたリニアイメージセンサに到達する。レンズでは中心光量に対し周辺光量が低下するので、各ロッド状導光体の反射部は、長さ方向中央部よりも、その両端部にて大きな光量が得られるように設計される。
しかし、従来の導光体では、分岐部の長さ方向端部の高さに関し、何ら考慮されていない。より詳細には、各ロッド状導光部(つまり、線状光線を出射可能な部分)は、実質的に、分岐部の長さ方向端部を始点として延在するため、各始点近傍からの出射光線は分岐部により影響を受ける。したがって、分岐部の高さが始点近傍において大きいと、出射光線の長さ方向端部において適切な配光特性を得難いという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、長さ方向に適切な配光を有する線状光線を得ることができる導光体と、それを用いた照明装置および画像読取装置を提供することである。
本発明の一形態は、光源からの入射光を、少なくとも二分岐する分岐部と、所定の幅方向に並置されると共に前記分岐部が間に配置された少なくとも二個の導光部であって、前記分岐部からの入射光線を、所定の長さ方向に伝搬させる、少なくとも二個の導光部と、を備えた導光体に向けられる。
各前記導光部は、前記長さ方向に沿って設けられ、入射光線を反射する反射部と、前記反射部と対向配置され、前記反射部での反射光線を、前記長さ方向に所定の配光を有する線状光線にする出射面と、を含み、各前記出射面からの線状光線の出射方向において、前記長さ方向および前記幅方向に垂直な成分の向きを、高さ方向とする時、前記分岐部の前記長さ方向への端部位置における所定の基準位置に対する高さは、前記分岐部の方が各前記導光部よりも低い。
また、本発明の他の形態は、上記導光体を用いた照明装置および画像読取装置に向けられる。
本発明によれば、長さ方向に適切な配光を有する線状光線を得ることができる導光体と、それを用いた照明装置および画像読取装置と、を提供することができる。
画像読取装置の大略的な構成を示す模式図である。 図1の照明装置の斜視図である。 図2の線I−I’に沿う断面を長さ方向の逆方向から見た時の断面図である。 図2の照明装置を高さ方向から見た時の形状を上段に示し、縦中心面に沿う断面を幅方向から見た時の形状を下段に示す図である。 分岐部の長さ方向への各要部における縦断面を示す図である。 図3の第一反射部の一構成例を示す図である。 図2の導光体において線状光線が出射される過程を示す図である。 図2の照明装置の支持台を示すと共に、両導光部の遮光部材を示す断面図である。 図8の両導光部の遮光部材を示す上面図である。 図2の導光体のいくつかの変形例を示す図である。
《第一欄:実施形態》
以下、上記図面を参照して、一実施形態に係る導光体と、それを備えた照明装置および画像読取装置と、について説明する。
《第二欄:定義》
図中、x軸は、画像読取装置1、照明装置2および導光体3の前から後ろへ向かう方向(つまり、長さ方向)xを示す。他にも、x軸は、画像読取装置1等における主走査方向xを示す。x軸方向はさらに、光源21の光軸方向x、もしくは、各導光部31,32の長さ方向xや、各線状光線L3,L4の延在方向xを示す。
また、y軸は、画像読取装置1、照明装置2および導光体3の左から右へと向かう方向(つまり、幅方向)yを示す。他にも、y軸は、画像読取装置1等における副走査方向yや、両導光部31,32が並ぶ方向yも示す。
また、z軸は、画像読取装置1、照明装置2および導光体3の下から上へ向かう方向(つまり、高さ方向)である。この高さ方向zは、出射面316,326からの線状光線L3,L4の出射方向(特に、図3を参照)において、長さ方向xおよび幅方向yに垂直な成分の向きでもある。
《第三欄:画像読取装置の構成》
図1において、画像読取装置1は、筐体11と、原稿カバー12と、プラテンガラス13と、第一スライダユニット14と、第二スライダユニット15と、結像レンズ16と、リニアイメージセンサ17と、照明装置2と、第一ミラー18,第二ミラー19および第三ミラー110と、を備えている。
筐体11の内部には、両スライダユニット14,15と、結像レンズ16と、リニアイメージセンサ17と、照明装置2と、ミラー18〜110と、が収容されている。
筐体11の上面には、略矩形状の開口が形成される。この開口には、板状のプラテンガラス13が取り付けられる。プラテンガラス13の上面には、原稿Dが、読み取りすべき面を下方に向けて載置される。
原稿カバー12は、筐体11の上面に開閉自在に設けられ、ユーザ操作により閉じられて原稿Dに覆い被さる。
照明装置2は、図1に示すように、プラテンガラス13の下方に設けられる。照明装置2は、図2〜図7に示すように、光源21および導光体3を含んでおり、光源21の出射光線L0から、複数の線状光線L3,L4を導光体3にて生成し、導光体3の二個所(後述の二つの出射面316,326)から出射する。線状光線L3,L4は、図1に示すように、プラテンガラス13上の原稿Dの読取領域Aに照射される。ここで、読取領域Aとは、原稿Dにおける主走査方向xへの一ライン分の領域を意味する。
ミラー18〜110は、原稿Dでの反射光線L5(一点鎖線で示す)を結像レンズ16へと導く。
ここで、照明装置2およびミラー18は、第一スライダユニット14に搭載される。第一スライダユニット14は、原稿Dの読取動作中、プラテンガラス13の下面に沿って、照明装置2およびミラー18を副走査方向yに速度Vで送る。
ミラー19,110は、第二スライダユニット15に搭載される。第二スライダユニット15は、読取動作中、プラテンガラス13の下面から若干下方に離れた位置で、ミラー19,110を副走査方向yに速度V/2で送る。かかる送り動作により、読取動作中、原稿Dでの反射光のリニアイメージセンサ17までの光路長を一定にしている。また、この送り動作により、照明装置2は、副走査方向yに移動しつつ、原稿Dの全ての読取領域Aに対し二つの線状光線L3,L4を照射する。
結像レンズ16は、ミラー110での反射光線L6を通過させてリニアイメージセンサ17に結像させる。リニアイメージセンサ17は、受光面に結像された光線L6を、原稿Dにおける主走査方向xへの一ライン毎に、光の三原色で表す電気信号に変換する。上記の通り、本照明装置2では、原稿Dの読取領域Aには、副走査方向y側からは線状光線L4が、その逆方向側からは線状光線L3が照射されるため、原稿D上で影が生じ難くなっている。
《第四欄:照明装置の詳細な構成》
次に、照明装置2の詳細な構成について説明する。図2〜図6において、光源21は、一般的には、LED(Light Emitting Diode)であって、白色の光線L0を放射する。また、光源21は、例えば約120度の半減角を有する。ここで、半減角とは、光源21の出射光線L0に含まれる光軸方向xへの光線の輝度を100%とした時、輝度が50%となる光線間の角度である。
導光体3は、300mm程度の長さl(図4を特に参照)を有し、高い光透過率を有する透明の材料で一体成型により作製される。この種の材料としては、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)が例示される。他にも、導光体3はガラスで作製されても良い。また、導光体3の形状は縦中心面Cに対し互いに対称である。ここで、縦中心面Cは、zx平面に平行で、導光体3の幅方向中心を通過する。なお、図2では、導光体3の見易さを考慮して、縦中心面Cは部分的にしか描かれていない。
《第五欄:導光体の詳細な構成》
次に、導光体3の詳細な構成について説明する。導光体3は、図3〜図6に示すように、左側導光部31と、右側導光部32と、分岐部33と、左側反射部34と、右側反射部35と、連結部36と、後端反射部37と、を備える。
両導光部31,32は、縦中心面Cに対し互いに対称な形状であって、長さ方向xに延びるロッド状の形状を有する。また、両導光部31,32は、後述の分岐部33を間に挟んで幅方向yに横並びに配置される。
ここで、図3は、導光部31の任意位置における、yz平面に沿う断面M1の形状を示す。各断面M1は、例えば、長さ方向xのほぼ全域にわたり、台形部311と楕円弧部312とを繋ぎ合わせた形状を有する。台形部311は、短い方の底辺abと、対辺(つまり、台形の脚)ac,bdと、を有する。なお、点線cdは、台形部311の長い方の底辺および楕円弧部312の弦であって、双方で共有される仮想線である。
また、各断面M1における直線h0が縦中心面Cに対し読取位置Aを中心として角度θ1だけ傾き、かつ、台形部311が楕円弧部312の斜め下方に位置するように設計される。直線h0は、本実施形態では、例えば、底辺abの略中点および楕円弧部312の頂点を通過する直線とする。また、各断面M1(つまり、導光部31)は、所定の基準位置としての最下端を基準として、高さ方向zに高さh1を有する。換言すると、高さh1は、所定の基準位置から導光部31の頂点までの距離である。
以上の説明から分かるように、導光部31は、それぞれが矩形形状である底面313、内側側面314および外側側面315と、その断面が楕円弧なす曲面である出射面316と、を含む。
なお、導光部31は、長さ方向xのほぼ全域にわたり断面M1の形状を有するとした。しかし、導光部31は、前端から長さ方向xに、例えば5mm程度の距離x1までの範囲では、図4下段のように、xy平面に平行で、後述の第二面S12と段差無く平坦な上面を有することが好ましい。
導光部32は、導光部31と縦中心面Cを基準として対称な形状を有し、導光部31に対し幅方向yに間隔をあけて配置される。導光部31,32の下部では、両者の間隔は読取位置Aから下方に行くほど広がっている部分がある。換言すると、導光部31,32には、幅方向yへの距離が、高さ方向zと逆方向に行く程大きくなる部分がある。また、導光部32は、底面313、内側側面314、外側側面315および出射面316と、縦中心面Cに対し対称な底面323、内側側面324、外側側面325および出射面326を有する。
分岐部33は、図4,図5に示すように、導光部31,32の前端部分の間に挟み込まれ、入射面S11と、第二面S12と、第一面S13と、左内側傾斜面S14と、左下側傾斜面S16と、右内側傾斜面S17と、右下側傾斜面S19と、を有する。
入射面S11は、導光部31,32の前端面と段差無く、ほぼ平坦である。かかる入射面S11に、光源21は、自身の光軸が縦中心面C上で前後方向xと平行となるように、対向配置される。なお、入射面S11には、好ましくは、高さ方向zに延在する溝等からなる拡散部が設けられる。なお、拡散部の詳細に関しては、例えば、特開2014−216688(特願2013−090114号)を参照されたい。
第二面S12および第一面S13は共にxy平面に平行で、高さ方向zに向かい合う。第一面S13は、第二面S12に対し高さ方向zの逆方向にある底面であって、導光部31,32の前端部分と、入射面S11および両下側傾斜面S16,S19の各下端と、を接続する。それに対し、第二面S12は、上面であって、導光部31,32の前端部分と、入射面S11の上端と、後述の両内側傾斜面S14,S17の上端とを接続する。なお、第二面S12は、両内側側面314,324の間で最短距離の箇所に設けられることが好ましい(図3を参照)。
ここで、両面S12,S13の間の距離をh2とする。この距離h2は、前述の基準位置(つまり、導光部31の最下端)に対する第二面S12の高さでもある。ここで、高さh2は高さh1よりも低く、例えば、h1−h2≒2mm程度になるように設計される。また、第二面S12の長さ方向xへの端は、入射面S11から距離x2の位置にある(図4下段を特に参照)。x2は、x1<x2<x4(後述)を満たすように設計される。
左内側傾斜面S14は、上面視で、光軸上で距離x1の位置から、縦中心面Cに対し反時計回りに角度θ2の方向に延びる(図4上段を特に参照)。傾斜面S14において、上辺は、図4下段のように、距離x2弱の位置まで長さ方向xに平行で、同位置で斜め下方に屈折し、内側側面314に沿って延びる。それに対し、傾斜面S14の下辺は、入射面S11から距離x3弱の位置から斜め上方に延び、入射面S11から距離x4弱の位置で、上辺および内側側面314と交差する。ここで、x3はx1<x3<x2を、x4はx2<x4を満たすよう設計される。
左下側傾斜面S16は、左内側傾斜面S14の下辺と、導光部31とを接続する。
右内側傾斜面S17および右下側傾斜面S19は、図5左側に示され、縦中心面Cを基準として、左内側傾斜面S14および左下側傾斜面S16と対称な形状を有するため、それぞれの詳説を控える。
ここで、図5の左側には、分岐部33の要部四か所でのyz平面に平行な断面形状が示される。より具体的には、図5の左側の上から一段目、二段目、三段目および四段目には、入射面S11から距離x3、x2、x5、x4での断面形状が示される。x5は、x2より大きく、x4よりも小さい。図5左側から明らかなように、距離x3弱の位置から長さ方向xへ進む程、分岐部33の断面形状は幅方向yおよび高さ方向zの両方向に小さくなっていく。
また、図5右側には、比較のために、導光部31’,32’の内側側面314’,324’が互いに平行で、上下方向zへの高さが一定の左内側傾斜面S14’および右内側傾斜面S17’のみからなる分岐部33’における要部四か所でのyz平面に平行な断面形状が示される。分岐部33’の場合、距離x3弱の位置から長さ方向xへ行くほど、分岐部33の大きさは幅方向yにのみ小さくなっていく。
反射部34は、図4や図6に例示するように、導光部31の底面313上に前後方向xに配列された多数のプリズムを含む。ここで、反射部34の長さ方向xの逆方向側の端部(つまり前端部分)は、分岐部33の長さ方向xへの端部(つまり後端)よりも、長さ方向xの逆方向側(つまり前方)に位置する(図4下段を特に参照)。また、反射部34の後端は、導光部31の後端とほぼ揃っている。
また、都合上、図示は省略されるが、反射部35は、縦中心面Cを基準として反射部34と面対称に配列された多数のプリズムを含む。それゆえ、反射部35の前端もまた、反射部34と同様に、分岐部33の後端よりも前方に位置する(図4下段を特に参照)。
また、反射部34,35は、本導光体2で生成される線状光線L3,L4の配光特性を適切な状態となるように設計される。本実施形態で、適切な状態とは、線状光線L3,L4において、長さ方向xの両端部の光量が中央部の光量よりも大きくなることである。
連結部36は、上記導光部31,32の後端部分に介在しており、後端部分同士を接続する。そのために、連結部36は、第一面S21と、第二面S22と、前面S23と、背面S24と、を有する。
第一面S21および第二面S22は、xy平面と平行で、高さ方向zに向かい合う。また、両面S21,S22は、前後方向xに長さx6を有する。第一面S21は、導光部31の後端部分、導光部32の後端部分、前面S23および背面S24の各下端を接続する。それに対し、第二面S22は、第一面S21から高さ方向zに距離h3(h3<h1)だけ離れた位置にて、導光部31,32の後端部分のそれぞれと、前面S23の上端と、背面S24の上端と、を接続する。この距離h3は、前述の基準位置(つまり、導光部31の最下端)に対する第二面S22の高さでもある。ここで、高さh3は高さh1よりも低く、ここで、h1,h3は、h3−h1≒2mmとなるように設計される。
また、前面S23および背面S24は、yz平面と平行な面であって、長さ方向zに相対向し、導光部31,32の後端部の間に介在する。ただし、前面S23は、第一面S21および第二面S22の前端同士を接続するのに対し、背面S24はこれらの後端同士を接続する。なお、背面S24は、上記導光部31,32の後端面と段差無く平坦となっている。
後端反射部37は、正面視で導光体3の後端面とほぼ同じ形状を有するシート状部材であって、例えば白色のシート状部材からなる。このような後端反射部37は、導光体3の後端面に対向配置される。
《第六欄:線状光線の生成・出射》
次に、図7を参照して、照明装置2から線状光線L3,L4が出射されるまでの過程を説明する。まず、導光体3の入射面S11に、光源21の出射光線L0が入射される。入射面S11への入射光線L0の一部は、分岐部33の内部を伝搬された後、主として、傾斜面S14,S17で全反射されて二分岐され、光線L1,L2として導光部31,32に入射される。また、入射面S11への入射光線L0の残りは、導光部31,32に光線L1,L2として直接入射される。図7には、導光部31,32への入射光線L1,L2が一点鎖線にて示される。
導光部31において、入射光線L1は、外部との境界面(主として、各面314〜316)で全反射を繰り返して、長さ方向xに伝搬されていく。その過程で、入射光線L1の一部は、反射部34に当たることで、伝搬方向を上方に変えて、出射面316に向かう。反射部34で反射された光線L1は、出射面316に臨界角よりも小さな角度で入射されるため、外部に線状光線L3として出射される。
また、図示は都合上省略されるが、導光部32でも、入射光線L2は、導光部31における入射光線L1と同様に、外部との境界面(主として、各面324〜326)で全反射を繰り返して、長さ方向xに伝搬される。その過程で、入射光線L2の一部は、反射部35に当たることで、伝搬方向を上方に変えて、出射面326に向かう。入射光線L2から線状光線L4が生成されて外部に出射される。
以上の通り、導光部31,32において、出射面316,326からは線状光線L3,L4として出射される。ここで、各出射面316,326は、正面視で、楕円弧をなしているため、出射光線L1,L2を読取位置Aに集光させる。なお、反射部34,35に当たることなく、導光部31,32の後端まで導かれた光線L1,L2は、後端反射部37にて反射されて、導光部31,32に再入射される。そうでなければ、導光部31,32の後端まで導かれた光線L1,L2は、連結部36および後端反射部37を介して、導光部32,31に再入射される。
《第七欄:導光体等の作用・効果》
前述の通り、導光部31,32において位置x4よりも前方側(つまり、導光部31,32と分岐部33とが繋がっている部分)では、分岐部33の高さは、導光部31,32の高さよりも低くなっている(図4下段を参照)。したがって、各導光部31,32の高さh2以下の低い部分では、分岐部33が繋がっている影響で、入射光線が反射されない。それに対し、高さh2よりも高い部分では、分岐部33の影響を受ける事無く、入射光線が反射される。このように、導光体3によれば、従来とは異なり、導光部31,32が分岐部33よりも高くなっているため、出射面316,326からの出射光線の長さ方向端部において適切な配光特性を得やすくなる。
また、導光部31,32には、幅方向yへの距離が、高さ方向zと逆方向に行く程大きくなる部分がある。このような導光部31,32に対し、内側傾斜面S14,S17は、導光体3の幅方向中心から両外側に向かって傾斜し、左下側傾斜面S16,S19はそれぞれ、導光体3の下端から上方に向かって傾斜する。したがって、図5左側に示すように、距離x3弱の位置から長さ方向xへ進む程、分岐部33の断面形状は幅方向yおよび高さ方向zの両方向に小さくなっていく。換言すると、分岐部33を長さ方向xにいち早く終端させることができ、導光部31,32の内側側面314,324がいち早く露出する。その結果、本導光体3は、出射光線の長さ方向端部において適切な配光特性が得やすくなると共に、従来よりも短い長さで線状光線L3,L4を生成することが可能となる。
また、導光体3において、反射部34,35の長さ方向xの逆方向側の端部(つまり前端)もまた、分岐部33の長さ方向xへの端部(つまり後端)よりも、逆方向側に位置している。これによって、導光部31,32の前端部分は、線状光線L3,L4の生成により寄与することが可能となる。よって、本導光体3は、従来よりもさらに短い長さで線状光線L3,L4を生成することが可能となる。
また、導光体3において、連結部36の第二面S22の高さもまた、出射面316,326の頂点よりも低くなっている。なお、高さの基準位置は、例えば、導光体3の最下端位置とする。これにより、出射面316,326は、連結部36の影響を大きく受けることなく線状光線L3,L4を生成できるため、本導光体3は、従来よりもさらに短い長さで線状光線L3,L4を生成することが可能となる。
また、導光体3において、出射面316,326は、長さ方向xのほぼ全域に設けられているので、本導光体3は、従来よりもさらに短い長さで線状光線L3,L4を生成することが可能となる。
また、図4に示すように、導光体3において、傾斜面S14の上辺が途中で斜め下方に屈折し、傾斜面S16が斜め上方に延びて、これらが距離x4弱に位置で交差する。これにより、分岐部33が長さ方向xに過度に長くなることなく、入射面S11から短い距離で導光部31の内側側面314が現れる。これによって、導光部31は、分岐部33の影響を大きく受けずに、従来よりもさらに短い長さで線状光線L3を生成することが可能となる。この点については、導光部32でも同様である。
《第八欄:付記1》
なお、上記導光体3は、照明装置2において、図8上下段に示すような支持台4で支持される。なお、図8では、支持台4を分かり易くするために、導光部31,32の外形線は破線で示される。支持台4は、位置x4よりも長さ方向xへの区間では、底面313および内側側面314のほぼ全域と、底面323および内側側面324のほぼ全域とに接触して、導光体3を支持する(図8下段を参照)。それに対し、位置x4よりも長さ方向xの逆方向の区間では、支持台4は、底面313,底面323に加え、両内側傾斜面S14,S17と、両下側傾斜面S16,S19のほぼ全域とに接触して、導光体3を支持する(図8上段を参照)。上述のように、導光部31,32では基本的に光線L1,L2は全反射を繰り返して長さ方向xに伝搬されるが、導光部31,32と外部との境界面での散乱や、反射部34,35での反射・屈折により、光線L1,L2が底面313,323および内側側面314,324から外部に抜け出ることが想定される。そこで、支持台4において、底面313,323および内側側面314,324との接触面は、白色の樹脂層や鏡面で覆われることが好ましい。
また、出射面316,326を除く外側側面315,325のほぼ全域は、図8に示すように、黒色の樹脂層や黒色テープ等の光吸収体である遮光部材5で覆われることが好ましい。遮光部材5はさらに、図9に示すように、分岐部材33の上面、導光部31,32の平坦な前端部分、連結部36の第二面S22を一体的に覆うことが好ましい。なお、図9では、遮光部材5は、右下がりのハッチングにて示される。
ここで、原稿Dへの照射効率を考慮すると、導光体3は、公差等の余裕を持たせつつも原稿Dの極力近くに配置することが望ましい。このような背景から、前述のように、導光部31,32の前端部分は、出射面316,326の頂点までの高さh1よりも約2mmだけ低くなっていると共に、長さ方向xに5mm程度の幅で平坦に成形される。このように出射面316,326が形成されていない平坦部分に遮光部材5を配置することで、出射面316,326の頂点から原稿Dまでを近接させた状態で、導光部31,32の前端部分を遮光部材5で覆うことが可能となる。
また、上記に限らず、導光体3の出射面316,326を除く各面を反射シートで覆っても構わない。この場合、導光体3から一度漏れ出た光線L1,L2を再利用できるため、原稿Dへの照射効率の低下を抑制できる。
また、導光部31,32の前端部分は、分岐部33の第二面S12と段差無く平坦にされていた。しかし、これに限らず、導光部31,32の前端部分は斜めになっていても構わない。
また、出射光線L0が漏れなく入射面S11に入射させるべく、集光型アタッチメント6(図9を参照)を用いて光源21を配置しても良い。
また、入射面S11は、必ずしもyz平面に平行でなくても良く、例えば、斜め下方に向いていても構わない。
また、上記実施形態では、分岐部33は、入射光線L0を二分岐するようにしていた。しかし、これに限らず、分岐部33は、導光部の本数(例えば、三本や四本)に合わせて、入射光線L0を分岐するようにしても良い。
また、導光部31,32の断面は、図3に示す形状に限らず、例えば、図10上から三段目,四段目に示すように、円形のように、底面、側面および出射面の境界が明確な形状でなくとも構わない。なお、図10最上段および二段目には、参考のため、分岐部33’の高さが導光部31’,32’と同等の導光体3’が示される。断面形状が円形の場合、導光部31’,32’の高さ方向中心より上方では、高さ方向zに行けばいく程、導光体31’,32’の幅方向yへの間隔が広がる。それに対し、高さ方向中心より下方では、高さ方向zの逆方向に行くほど、導光体31’,32’の幅方向yへの間隔は広がる。
断面形状が円形の場合でも、図10上から三段目に示すように、分岐部33の高さを導光部31,32よりも低くすると、導光部31,32の上部をいち早く露出させることができる。それゆえ、かかる導光体3においても、出射光線の長さ方向端部において適切な配光特性が得やすくなると共に、従来よりも短い長さで線状光線を生成することが可能となる。
また、図10四段目に示すように、分岐部33の底面(第一面)を上方に傾斜させることでも、導光部33は長さ方向xにいち早く終端させることができるため、上記と同様の効果を得ることが可能となる。
なお、図10四段目に示すように、分岐部33の底面を上方に傾斜させ、かつ、分岐部33の上面(第二面)を下方に傾斜させることも可能である。しかし、分岐部33において光源21の広さを確保するため、分岐部33の上面(第二面)および底面(第一面)のいずれか一方を傾斜させる方が好ましい。
本発明に係る導光体は、長さ方向に適切な配光を有する線状光線を得ることができ、照明装置および画像読取装置に好適である。
1 画像読取装置
2 照明装置
21 光源
3 導光体
31,32 導光部
316,326 出射面
33 分岐部
34,35 反射部
36 連結部
37 後端反射部
x 長さ方向(主走査方向)
y 幅方向(副走査方向)
z 高さ方向

Claims (9)

  1. 光源からの入射光を、少なくとも二分岐する分岐部と、
    所定の幅方向に並置されると共に前記分岐部が間に配置された少なくとも二個の導光部であって、前記分岐部からの入射光線を、所定の長さ方向に伝搬させる、少なくとも二個の導光部と、を備えた導光体であって、
    各前記導光部は、
    前記長さ方向に沿って設けられ、入射光線を反射する反射部と、
    前記反射部と対向配置され、前記反射部での反射光線を、前記長さ方向に所定の配光を有する線状光線にする出射面と、を含み、
    各前記出射面からの線状光線の出射方向において、前記長さ方向および前記幅方向に垂直な成分の向きを、高さ方向とする時、前記分岐部の前記長さ方向における前記光源側の端部は、所定の基準位置に対する各前記導光部の最大高さ位置よりも低く高さが一定の平面に形成されている、導光体。
  2. 光源からの入射光を、少なくとも二分岐する分岐部と、
    所定の幅方向に並置されると共に前記分岐部が間に配置された少なくとも二個の導光部であって、前記分岐部からの入射光線を、所定の長さ方向に伝搬させる、少なくとも二個の導光部と、を備えた導光体であって、
    各前記導光部は、
    前記長さ方向に沿って設けられ、入射光線を反射する反射部と、
    前記反射部と対向配置され、前記反射部での反射光線を、前記長さ方向に所定の配光を有する線状光線にする出射面と、を含み、
    各前記出射面からの線状光線の出射方向において、前記長さ方向および前記幅方向に垂直な成分の向きを、高さ方向とする時、前記分岐部の前記長さ方向における前記光源側の端部は、所定の基準位置に対する各前記導光部の最大高さ位置よりも低く、
    前記分岐部は、前記高さ方向に向かい合う第一面および第二面を含み、
    前記第一面は、前記第二面に対し前記高さ方向における低い側にあり、前記長さ方向における前記光源と逆側の端部に向かうほど、前記基準位置に対する高さが高くなる、導光体。
  3. 光源からの入射光を、少なくとも二分岐する分岐部と、
    所定の幅方向に並置されると共に前記分岐部が間に配置された少なくとも二個の導光部であって、前記分岐部からの入射光線を、所定の長さ方向に伝搬させる、少なくとも二個の導光部と、を備えた導光体であって、
    各前記導光部は、
    前記長さ方向に沿って設けられ、入射光線を反射する反射部と、
    前記反射部と対向配置され、前記反射部での反射光線を、前記長さ方向に所定の配光を有する線状光線にする出射面と、を含み、
    各前記出射面からの線状光線の出射方向において、前記長さ方向および前記幅方向に垂直な成分の向きを、高さ方向とする時、前記分岐部の前記長さ方向における前記光源側の端部は、所定の基準位置に対する各前記導光部の最大高さ位置よりも低く、
    前記分岐部は、前記高さ方向に向かい合う第一面および第二面を含み、
    前記第二面は、前記第一面に対し前記高さ方向における高い側にあり、前記長さ方向における前記光源と逆側の端部に向かうほど、前記基準位置に対する高さが低くなる、導光体。
  4. 前記少なくとも二つの導光部には、前記幅方向への距離が前記高さ方向における低い側に行くほど大きくなる部分がある、請求項1〜3のいずれかに記載の導光体。
  5. 前記少なくとも二つの導光部には、前記幅方向への距離が前記高さ方向における高い側行くほど大きくなる部分がある、請求項1〜4のいずれかに記載の導光体。
  6. 前記分岐部は、前記高さ方向に向かい合う第一面および第二面を含み、
    前記第一面は、前記第二面に対し前記高さ方向における低い側にあり、前記長さ方向における前記光源と逆側の端部に向かうほど、前記基準位置に対する高さが高くなる、請求項1、3のいずれかに記載の導光体。
  7. 前記分岐部は、前記高さ方向に向かい合う第一面および第二面を含み、
    前記第二面は、前記第一面に対し前記高さ方向における高い側にあり、前記長さ方向における前記光源と逆側の端部に向かうほど、前記基準位置に対する高さが低くなる、請求項1、2、4のいずれかに記載の導光体。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の導光体を備えた、照明装置。
  9. 請求項に記載の照明装置を備えた、画像読取装置。
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