JP2016213597A - データ加重平均化回路、インクリメンタルデルタシグマad変換器、及びデータ加重平均化方法 - Google Patents

データ加重平均化回路、インクリメンタルデルタシグマad変換器、及びデータ加重平均化方法 Download PDF

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由一 宮原
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Abstract

【課題】データ加重平均化回路からのデジタル出力信号の出力先の回路に含まれる素子間の特性のばらつき等により生じる、データ加重平均化処理による効果の低減を抑制する。【解決手段】L個のビット列で表されたサーモメータコードからなるデジタル入力信号毎に、ポインタ情報にしたがってデジタル入力信号のビット位置をずらしたL個のビット列からなるデジタル出力信号を生成する。また、デジタル出力信号のビット位置を示すポインタとポインタの更新方向とを含むポインタ情報を、サーモメータコードで表現されるデータ値の大きさと前記Lとをもとに更新する。このとき、昇順方向及び前記降順方向のうちの一の方向に前記データ値の大きさだけポインタを更新すると共に、デジタル出力信号の端部のビットが論理値1に設定されたことを検出したとき、ポインタの更新方向を他の方向に切り換える。【選択図】 図10

Description

本発明は、データ加重平均化回路、インクリメンタルデルタシグマAD変換器、及びデータ加重平均化方法に関する。
従来からアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換器が様々な機器(携帯電話、スマートフォン、オーディオ機器など)に使用されている。また、無線通信分野やオーディオ分野では、広い信号帯域で、かつ高い信号対雑音比をもつアナログデジタル変換器(AD変換器)が要求されている。特に、携帯機器に用いられるAD変換器には電力供給源のバッテリーの制約があるために低消費電力であることが求められるが、この用途としてデルタシグマ技術を用いたデルタシグマAD変換器が多く用いられている。
一般的に、デルタシグマAD変換器は、1つ以上の積分器で構成されたループフィルタと、このループフィルタの出力をデジタル化して出力する量子化器と、この量子化器の出力信号をフィードバックするためのデジタルアナログ変換器(DA変換器)からなっている。
図1は、従来のインクリメンタルデルタシグマAD変換器を示すブロック図である。このインクリメンタルデルタシグマAD変換器は、サンプルホールド(SH)回路1とリセット信号発生器2とデルタシグマ変調器3とデジタル演算部4とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
入力信号AINは、サンプルホールド回路1によってあるタイミングの電圧がホールドされ、信号AIN’がデルタシグマ変調器3に入力される。デルタシグマ変調器3は、L(>=1)段のアナログ積分器12と、そのアナログ積分器12とデジタル演算部4内のデジタル積分器(図示せず)とを変換の最初にリセットするリセット信号発生器2と量子化器13とDAコンバータ(DAC)14と加算器11とで構成されている。
図2は、図1に示したサンプルホールド回路1とデルタシグマ変調器3の一例を示した回路構成図で、図3(a)乃至(m)は、図2における信号波形図である。図2では、量子化レベルが1値である3次のデルタシグマ変調器を示したものであるが、これに限るものではなく、それぞれの値は自由に取りうる。
サンプルホールド回路1については、図3(b)に示すトラッキングフェーズ(φt=H)にて、図3(i)に示す入力信号AIN=AINP−AINNに応じた電荷をCsp及びCsnにて蓄え、図3(c)に示すφhの立ち上がりにてAMP0を用いてChp及びChnに転送する。トラッキングフェーズ(φt=H)の初期段階では、図3(a)に示すφrsh=HにてChp及びChnの電荷をリセットする。また、トラッキングフェーズ(φt=H)では、図3(d)に示すφr=HにてCi1p,Ci1n,Ci2p,Ci2n及びCi3p,Ci3nの電荷をリセットする。
転送した電荷をコンバージョンフェーズの間保持する(φh=H)ことにより、デルタシグマ変調器3の入力AIN’=AINP’−AINN’を一定に保つ。
デルタシグマ変調器3については、第1のアナログ積分器311は、図3(j)に示す信号AIN’に応じた電荷を図3(e)に示すφsの立ち上がりにてCs1p及びCs1nに蓄えるスイッチトキャパシタ部と、図3(l)に示すREFP、図3(m)に示すREFNを用いてフィードバック信号に応じた電荷をφsの立ち上がりにてCfbp及びCfbnに蓄えるSCDAC部(DAコンバータ),AMP1,Ci1p及びCi1nからなり、これらを第1のAMP311aを用いて図3(f)に示すφiの立ち上がりにてCi1p及びCi1nに転送する。
第2のアナログ積分器312、第3のアナログ積分器313についても同様にCs2p,Cs2nの電荷をCi2p,Ci2nに、Cs3p,Cs3nの電荷をCi3p,Ci3nにそれぞれ第2のAMP312a,第3のAMP313aを用いてφiの立ち上がりにて転送することで各段での積分を行う。
ここで、第1のアナログ積分器311は、加算器も兼ねている。すなわち、AIN’信号とフィードバック信号との加算は、第1のアナログ積分器311の第1のAMP311aのサミングノードにおいて、量子化器32の出力である図3(k)に示すMODOに応じた図3(g)に示す信号φip及び図3(h)に示す信号φinにて信号経路を直接結合することによって実現される。例えば、量子化器32の出力MODOがLのとき信号φipにて信号経路を結合し、量子化器32の出力MODOがHのとき信号φinにて信号経路を結合する。
量子化器32については、AIN’信号をC0ffp,C0ffnに、第1のアナログ積分器311の出力INT1Oに応じた電荷をC1ffp,C1ffnに、第2のアナログ積分器312の出力INT2Oに応じた電荷をC2ffp,C2ffnに、第3のアナログ積分器313の出力INT3Oに応じた電荷をC3ffp,C3ffnにφiの立ち上がりにてそれぞれ蓄えるスイッチトキャパシタ部と、各電荷の加算を行う加算部と、加算した信号SUMPとSUMNを比較する比較部とからなる。各電荷の加算は、各スイッチトキャパシタ部の出力の信号経路を直接結合することによって実現される。
量子化器32の出力MODOは、デルタシグマ変調器3の出力となると同時に初段アナログ積分器311にフィードバックされる。量子化器32の出力MODOをデジタル演算器(図示せず)がデジタル演算(積分)し、デジタル出力DOUTを得る。
サンプルホールド回路1がある時刻の入力信号AINに応じた電荷を保持し、デルタシグマ変調器3が一定に保たれた入力AIN’に対し所定のオーバーサンプリング比により動作した後、第1のアナログ積分器311と第2のアナログ積分器312と第3のアナログ積分器313及びデジタル演算部4内のデジタル積分器(図示せず)は、リセット信号発生器2によりφr=Hにてリセットされる。例えば、第1のアナログ積分器311では、φr=Hにてアンプの入出力をショートしCi1p,Ci1nの電荷を0としてリセットを行う。
φrsh=Hによるリセット後、サンプルホールド回路1は、次の時刻の入力信号AIN=AINP−AINNに応じた電荷をCsp及びCsnにて蓄え、各回路は上述した動作を順次繰り返す。
ところで、このような構成を有するインクリメンタルデルタシグマAD変換器においては、量子化器13の出力信号をフィードバックするためのDAコンバータ14を備えている。このため、DAコンバータ14を構成する複数のDA変換素子間の特性のばらつきによって不具合が生じ、結果的に、インクリメンタルデルタシグマAD変換器におけるAD変換結果に高調波の歪みを発生させてしまう等の可能性がある。これを回避するために、複数のDA変換素子を順番に選択することにより、各DA変換素子の使用回数を平均化する、データ加重平均化回路(以後、DWA(Data Weight Averaging)回路ともいう。)を設けることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
DWA回路は、例えば図4に示すように、図1に示すインクリメンタルデルタシグマAD変換器において、DAコンバータ14の入力側に設けられる。DWA回路15は、量子化器13からの量子化器出力MODOを入力し、量子化器出力MODOに基づいて、DAコンバータ14に含まれる複数のDA変換素子のうちのいずれかを選択するための信号を生成する。DAコンバータ14では、この生成された信号に基づいて、DA変換素子が順に選択される。
図5は、DWA回路15の一例を示すブロック図である。
図5に示すDWA回路15は、ビットシフタ41とポインタ発生器42とを備える。
ビットシフタ41及びポインタ発生器42に入力される量子化器出力MODOは、図4に示すように、インクリメンタルデルタシグマAD変換器に含まれる、量子化器13のデジタル出力信号であって、サーモメータコードで表現される。
ここで、サーモメータコードとは、論理値0と論理値1の2値を用い、連続する論理値1の個数によりデータ値を表現したコードのことをいう。サーモメータコードによる表現では、論理値1のビット又は論理値1のビット列が、あるビットから論理値0のビット又は論理値1のビット列に切り替わる。例えば、10進数で表現された「3」は、7ビットのバイナリコードでは「0000011」と表現される。10進数で表現された「3」をサーモメータコードで表現すると、「0000111」となる。
ビットシフタ41は、量子化器出力MODOを表すL個のビット列からなるL値のデジタル出力信号において、ポインタDpに基づき、論理値1を有するビット位置をソートし直す機能を有する。つまり、ポインタDpが示す、量子化器出力MODOのビット列における初期位置に該当するビットを基準として論理値1を有するビット又はビット列が形成されるように、ビット位置をずらし、L個のビット列からなるL値の平均化回路出力DWAOを出力する。
ポインタ発生器42は、量子化器出力MODOが示すデータ値Dth(10進数表示)の大きさに応じて、サーモメータコードをなすL個のビット列のうちの、初期位置となるビットを示すポインタDp(10進数表示)を更新する機能を有する。
ポインタ発生器42により更新されたポインタDpは、図4に示すインクリメンタルデルタシグマAD変換器のDAコンバータ14と同じ周波数で動作するクロック信号CLKで同期化され、次に入力される量子化器出力MODOにおける初期位置を表すポインタDpとなる。
図6は、図5に示すDWA回路15の動作を説明するための信号の流れを示す説明図である。
図6に示すように、データ値Dthをサーモメータコードで表した量子化器出力MODOは、ポインタDpとともにビットシフタ41に入力され、量子化器出力MODOは、ビットシフタ41でソートされて、L個のビット列からなるL値の平均化回路出力DWAOとして出力される。
同時に、データ値Dthはポインタ発生器42に入力され、ポインタ発生器42は、データ値Dthに基づきポインタDpを更新する。
図7は、DWA回路15のビットシフタ41及びポインタ発生器42における処理手順の一例を示すフローチャートである。
ビットシフタ41には、量子化器出力MODOと、ポインタ発生器42からのポインタDpとが入力される。
ビットシフタ41では、まず、ポインタDpとデータ値Dthとの和が、量子化器出力MODOのビット数を表すLよりも大きいか否か(Dp+Dth>L)を判定する(ステップS1)。
Dp+Dth>Lを満足しない場合には、ステップS2に移行し、1〜LまでのL個のビット列からなる平均化回路出力DWAOにおいて、Dp<k≦(Dp+Dth)を満足するk番目のビットについては、ビットデータとして論理値1を設定し(ステップS3)、Dp<k≦(Dp+Dth)を満足しない他のビットについてはビットデータとして論理値0を設定する(ステップS4)。
一方、ステップS1でDp+Dth>Lを満足する場合にはステップS5に移行し、k>Dp、又は、k≦Dp+Dth−Lを満足するk番目のビットについては、ビットデータとして論理値1を設定し(ステップS6)、k>Dp、又は、k≦Dp+Dth−Lを満足しない他のビットについては、ビットデータとして論理値0を設定する(ステップS7)。そして、このようにして設定されたビットデータを有するL値のデジタル信号であるDWAO(L)を、平均化回路出力DWAOとして出力する(ステップS8)。
なお、図7中の、DWAO(k)は、平均化回路出力DWAOにおけるk番目のビットのビットデータを表す。
これにより、L値のサーモメータコードからなる量子化器出力MODOにおいて、論理値1と論理値0の個数を変えずに、ポインタDpで指定されるビット数分だけ、論理値1のビット位置を移動させたデジタル信号を得ることができる。すなわち、量子化器出力MODOにおいて、ポインタDpで指定されるビット数分だけビットシフトされた、平均化回路出力DWAOを得ることができる。
一方、ポインタ発生器42には、量子化器出力MODOが入力される。
ポインタ発生器42では、まず、量子化器出力MODOを表すサーモメータコードを、2の補数コード(2′s comp.)に変換し、D2cとして出力する(ステップS11)。
この2の補数コード(2′s comp.)で表されるD2cが表す10進数表示の値を「データ値D2c(10進数表示)」と表すものとすると、データ値D2c(10進数表示)と、ポインタDpをクロック信号CLKで1クロックだけ遅延させたDp_Dとの和をとることで、新しいポインタの元となる中間値Dp′を算出する(Dp′=D2c+Dp_D)(ステップS12)。
この中間値Dp′が量子化器出力MODOのビット数を表すLより小さい場合には(ステップS13)、中間値Dp′がそのまま新たなポインタDpとなる(Dp=Dp′)(ステップS14)。中間値Dp′が量子化器出力MODOのビット数を表すL以上である場合には、中間値Dp′からLを減算した値が新たなポインタDpとなる(Dp=Dp′−L)(ステップS15)。
算出されたポインタDpは、コンバージョンステップ(Conversion Step)jがオーバーサンプリング比mに達すると(ステップS16)、一旦初期化されて初期位置として例えば“0”に更新され(ステップS17)、それ以外の時はそのままポインタの値として「Dp」が出力される。
なお、オーバーサンプリング比mは、図4に示すインクリメンタルデルタシグマAD変換器に含まれるデルタシグマ変調器3におけるオーバーサンプリング比を表す。また、コンバージョンステップjは、量子化器出力MODOの入力サイクルを表す。コンバージョンステップjは、1からm(mはオーバーサンプリング比)までの値をとる。図4のインクリメンタルデルタシグマAD変換器では、サンプルホールド回路1でホールドされたあるタイミングにおける電圧信号AIN′に対して、1からmのコンバージョンステップjを一つの変換サイクルとして、A/D変換を行う。1からmの各コンバージョンステップjにおける各量子化器出力MODOをデジタル積分した値が、サンプルホールドされた電圧信号AIN′のデジタル変換値となる。
図8は、図5〜図7で説明したDWA回路15が、図1及び図2で示したようなインクリメンタルデルタシグマAD変換器ではなく、各コンバージョンステップjで重みが均等な回路で使用された場合、例えば、一般的なデルタシグマAD変換器等で使用された場合の具体的な入出力結果の一例を示したものである。
なお、ここでいう重みとは、1からmのコンバージョンステップjそれぞれで演算される量子化器出力MODOが、1からmのコンバージョンステップjを含む1つの変換サイクルで得られるデジタル変換値に寄与する度合いを表す。
図1及び図2で示したインクリメンタルデルタシグマAD変換器は、図1に示すように、量子化器出力MODOに対し、デジタル演算部4により、アナログ積分器による演算処理と同様の演算である累積加算を行う処理を実行するため、量子化器出力MODOが最終出力結果すなわちデジタル変換値に及ぼす重みがコンバージョンステップ毎に異なるという特徴があり、各コンバージョンステップにおける量子化器出力MODOの重みは、コンバージョンステップjが進むほど小さくなる。
インクリメンタルデルタシグマAD変換器のような、入力信号をサンプルホールドする構成を有していない一般的なデルタシグマAD変換器は、各コンバージョンステップにおける量子化器出力MODOの重みは、コンバージョンステップ間で同一となる。
図8は、オーバーサンプリング比mがm=8、量子化器13での量子化レベルLがL=7である場合に、適当な値の量子化器出力MODOが入力された場合の、DWA回路15における各種信号のデータの一例を示す。なお、各種信号はこれに限るものではなく、それぞれの値は自由に取りうる。
図8は、各コンバージョンステップj(j=1〜m)における、L値のサーモメータコードで表される量子化器出力MODO、データ値D2c(10進数表示)、ポインタDp、L値のデジタル信号からなる平均化回路出力DWAO、重みWeightを表す。なお、図8において、各コンバージョンステップにおける平均化回路出力DWAOの各ビットについてそのビットデータが論理値1であるときの重みWeightをビット毎に1変換サイクルにわたって積算した値を、合計値(Total)として表し、ビット毎の合計値(Total)の標準偏差をσとして表す。
図8において、コンバージョンステップj=1では、この時点ではポインタは初期化されているためDp=0となり、サーモメータコードで表される量子化器出力MODOは、「0001111」であり、“1”が4つであるため、データ値Dth=4となる。そのため、Dp+Dth=0+4=4となり、L=7であるため、Dp+Dth>Lを満足しない。よって、Dp<k≦Dp+Dthを満足する、k=1〜4に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、サーモメータコードで表される量子化器出力MODOは、「0001111」であるため、D2c(10進数表示)=4となり、Dp′=D2c+Dp_D=4+0=4となり、Dp′≧Lを満足しないため、Dp=Dp′=4となり、ポインタDpが“4”に更新される。
コンバージョンステップj=2では、ポインタDpが更新されてDp=4である。また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000111」であり、Dth=3となるため、Dp+Dth=4+3=7となり、Dp+Dth>Lを満足しないことから、Dp<k≦Dp+Dthを満足する、k=5〜7に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000111」であるため、D2c(10進数表示)=3となり、Dp′=D2c+Dp_D=3+4=7となり、Dp′≧Lを満足するため、Dp=Dp′−L=0となり、ポインタDpが“0”に更新される。
コンバージョンステップj=3では、ポインタDpが更新されてDp=0である。また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000001」であり、Dth=1となるため、Dp+Dth=0+1=1となり、Dp+Dth>Lを満足しないことから、Dp<k≦Dp+Dthを満足する、k=1に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000001」であるため、D2c(10進数表示)=1となり、Dp′=D2c+Dp_D=1+0=1となり、Dp′≧Lを満足しないため、Dp=Dp′=1となり、ポインタDpが“1”に更新される。
以下、このシーケンスを繰り返すことにより、図8に示すように各コンバージョンステップにおける平均化回路出力DWAOの各ビットデータが確定する。
そして、コンバージョンステップj=8では、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000001」であるため、D2c(10進数表示)=1となり、Dp′=D2c+Dp_D=1+0=1となる。Dp′≧Lを満足しないため、Dp=Dp′=1となるが、j=8であり、オーバーサンプリング比m(=8)に達するため、ポインタDpは初期化されて“0”に更新される。そのため、次の、コンバージョンステップj=1では、ポインタDp=0として処理が行われる。
このようなシーケンスで動作するDWA回路15は、図1及び図2で示したようなインクリメンタルデルタシグマAD変換器ではなく、各コンバージョンステップで重みが均等な回路、例えば、デルタシグマAD変換器等で使用された場合、コンバージョンステップ毎に重みを数値化して「1」に規格化すると、図8に示すように、8回のコンバージョンステップでは、1回に付き重みWeightはWeight=1/8=0.125となる。
ここで、図8に示す平均化回路出力DWAOの各列、すなわち平均化回路出力DWAOの各ビットに着目すると、コンバージョンステップ1〜8、すなわち1変換サイクルにおいて、それぞれ論理値1が3回、論理値0が5回設定されており、DWA回路15により、論理値0と論理値1とを均等に繰り返すように、ビットデータが設定されていることがわかる。
各ビットについて、ビットデータが論理値1であるときの重みWeightを足し合わせると、0.125×3=0.375となり、各列のコンバージョンステップ1〜8における重みWeightの合計値はビット間で等しくなり、標準偏差σは“0”となる。
ここで、例えば、DWA回路15の出力をスイッチトキャパシタDA変換器の入力として使用した場合、平均化回路出力DWAOにおいて、ビットデータが論理値1であるビットに対応づけられたキャパシタ(CAP)がオンとなり、ビットデータが論理値0であるビットに対応づけられたキャパシタ(CAP)がオフとなるように動作する。
このとき、各列の重みWeightが等しいということは、各列に対応づけられた7個のキャパシタが均等にオンとなることと等価であり、すなわちスイッチトキャパシタDA変換器の出力は、キャパシタの特性のばらつきの影響を受けないことを意味する。
国際公開第2013/136676号 特開2011−259347号公報
図9は、図4に示すように、図5〜図7で説明したDWA回路15が図1及び図2で示したようなインクリメンタルデルタシグマAD変換器で使用された場合の具体的な入出力結果の一例を示したものである。
図9は、オーバーサンプリング比mがm=8、量子化器13での量子化レベルLがL=7である場合に、適当な値の量子化器出力MODOが入力された場合の、DWA回路15における各種信号のデータの一例を示す。なお、各種信号はこれに限るものではなく、それぞれの値は自由に取りうる。
図9は、図8と同様に、各コンバージョンステップj(j=1〜m)における、L値のサーモメータコードで表される量子化器出力MODO、データ値D2c(10進数表示)、ポインタDp、L値のデジタル信号からなる平均化回路出力DWAO、重みWeightを表す。また、図9において、各コンバージョンステップにおける平均化回路出力DWAOの各ビットについてそのビットデータが論理値1であるときの重みWeightをビット毎に1変換サイクルにわたって積算した値を、合計値(Total)として表し、ビット毎の合計値(Total)の標準偏差をσとして表す。
図9に示すように、平均化回路出力DWAOは、図7に示すフローチャートにしたがってそのビットデータが論理値0又は論理値1に確定される。
ここで、インクリメンタルデルタシグマAD変換器では、前述のように、量子化器出力MODOが最終出力結果である、サンプルホールドされた電圧信号AIN′のデジタル変換値に及ぼす寄与度、すなわち、重みWeightがコンバージョンステップ毎に異なる。
この重みWeightは、次式(1)で表すことができる。
なお、(1)式中のLは量子化器出力MODOの量子化レベル、mはオーバーサンプリング比、jは、各コンバージョンステップを表す。また、(1)式の分子は、(m−j+b)においてbを1からL−1まで変化させたときの総乗の演算結果にLを乗算することを表し、(1)式の分母は、(m+a−1)においてaを1からLまで変化させたときの総乗を演算することを表す。
Figure 2016213597
このように、コンバージョンステップ毎に重みが変化するような回路に、DWA回路15を適用した場合、図9に示すように、コンバージョンステップ毎に重みWeightが変化するため、平均化回路出力DWAOにおいて、ビット毎に、ビットデータが論理値1であるときの重みWeightを積算すると、重みの合計値(Total)はビット間で異なる値となり、標準偏差σは有限の値をとる。
このように動作するDWA回路15の出力である平均化回路出力DWAOをスイッチトキャパシタDA変換器への入力信号として使用し、平均化回路出力DWAOにおいて、ビットデータが論理値1のビットに対応するキャパシタをオンし、ビットデータが論理値0のビットに対応するキャパシタをオフするように動作すると仮定する。
図9に示すように、各ビットの重みの合計値Totalがビット間で異なるということは、各ビットに対応づけた7個のキャパシタが、均等にオンとならないことと等価であり、すなわち、スイッチトキャパシタDA変換器の出力が、キャパシタの特性のばらつきに依存することを意味しており、その分、WDA処理による効果が低減することになる。
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、各コンバージョンステップで重みが異なるような回路の出力信号を処理する場合でも、DWA処理による効果の低減を抑制することの可能なデータ加重平均化回路、インクリメンタルデルタシグマAD変換器、及びデータ加重平均化方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様によるデータ加重平均化回路は、L個(Lは2以上の整数)のビット列で表されたサーモメータコードからなるデジタル入力信号が入力され、ポインタ情報にしたがって前記デジタル入力信号のビット位置をずらしたL個のビット列からなるデジタル出力信号を出力するビットシフタと、前記デジタル入力信号毎に前記ポインタ情報を更新するポインタ発生器と、を備え、前記デジタル出力信号において1番目のビットからL番目のビットに向かう方向を昇順方向とし、逆を降順方向としたとき、前記ポインタ発生器は、前記サーモメータコードで表現されるデータ値の大きさと前記Lとをもとに、前記デジタル出力信号のビット位置を示すポインタを、前記昇順方向及び前記降順方向のうちの一の方向に、前記データ値の大きさだけ更新すると共に、前記デジタル出力信号の端部のビットが論理値1に設定されたことを検出したとき、前記ポインタの更新方向を他の方向に切り換え、前記ポインタと前記ポインタの更新方向とを前記ポインタ情報として前記ビットシフタに出力することを特徴とする。
本発明の他の態様によるインクリメンタルデルタシグマAD変換器は、サンプルホールドされたアナログ信号が入力されるアナログ積分器と、前記アナログ積分器の出力を量子化して出力する量子化器と、前記量子化器の出力を入力し前記アナログ信号に応じたデジタル信号を演算するデジタル演算部と、前記量子化器の出力をデータ加重平均化処理したデジタル信号を出力するデータ加重平均化回路と、前記データ加重平均化回路から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換して前記アナログ積分器にフィードバックするデジタル/アナログ変換器と、を備え、前記データ加重平均化回路として、上記態様のデータ加重平均化回路を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様によるデータ加重平均化方法は、L個(Lは2以上の整数)のビット列で表されたサーモメータコードからなるデジタル入力信号毎に、ポインタ情報にしたがって、前記デジタル入力信号のビット位置をずらしたL個のビット列からなるデジタル出力信号を生成する出力信号生成ステップと、前記サーモメータコードで表現されるデータ値の大きさと前記Lとをもとに前記ポインタ情報を更新するポインタ情報更新ステップと、を備え、前記ポインタ情報は、前記デジタル出力信号のビット位置を示すポインタと当該ポインタの更新方向とを含み、前記デジタル出力信号において1番目のビットからL番目のビットに向かう方向を昇順方向とし、逆を降順方向としたとき、前記ポインタ情報更新ステップでは、前記ポインタを、前記昇順方向及び前記降順方向のうちの一の方向に前記データ値の大きさだけ更新すると共に、前記デジタル出力信号の端部のビットが論理値1に設定されたことを検出したとき、前記ポインタの更新方向を他の方向に切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、データ加重平均化回路からのデジタル出力信号の出力先の回路に含まれる素子間の特性のばらつき等の影響により、データ加重平均化処理による効果が低減することを抑制することができる。
従来のインクリメンタルデルタシグマAD変換器の一例を示すブロック図である。 図1に示したサンプルホールド回路とデルタシグマ変調器の一例を示した回路構成図である。 図2における信号波形図である。 DWA回路を備えたインクリメンタルデルタシグマAD変換器の一例を示すブロック図である。 従来のDWA回路の一例を示すブロック図である。 従来のDWA回路の信号の流れを説明するための説明図である。 従来のDWA回路の動作説明に供するフローチャートの一例である。 従来のDWA回路による、入出力結果の一例である。 従来のDWA回路による、入出力結果の一例である。 本発明に係るDWA回路の動作説明に供するフローチャートの一例である。 本発明に係るDWA回路による、入出力結果の一例である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかであろう。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
ここでは、本発明に係るDWA回路15を、図4に示すように、インクリメンタルデルタシグマ変換器に適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態に係るDWA回路15は、図5〜図7に示す従来のDWA回路において処理手順が異なること以外は同様であって、その回路構成は、図5に示す従来のDWA回路と同様である。すなわち、DWA回路15は、ビットシフタ41とポインタ発生器42とを備える。ビットシフタ41は、例えば組み合わせ回路で構成され、ポインタ発生器42は、例えば、演算処理装置で構成される。
図10は、DWA回路15のビットシフタ41及びポインタ発生器42における処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態におけるDWA回路15は、ポインタ発生器42で決定されるビット端フラグDiの値に応じて、ビットシフタ41におけるビットデータのシフト方法を切り換える点が、従来のDWA回路15と異なる。なお、量子化器出力MODOの量子化レベルをLとしたとき、ポインタDp(10進数表示)は、0≦Dp≦Lを満足する整数である。またデータ値Dth(10進数表示)は、0≦Dth≦Lを満足する整数である。
図10に示すように、ビットシフタ41には、図4に示す、量子化器13からの量子化器出力MODOと、ポインタ発生器42からのポインタDp及びビット端フラグDiとが入力される。ポインタDp及びビット端フラグDiがポインタ情報に対応している。
ビットシフタ41では、まず、ビット端フラグDiが0であるか否かを判定し(ステップS101)、ビット端フラグDiが0である場合(Di=0)には、図7に示す従来のビットシフタ41と同様の処理手順で処理を行う。すなわち、まず、L値のビット列における初期位置を示すポインタDpとデータ値Dthとの和が、量子化器出力MODOのビット数を表すLよりも大きいか否か(Dp+Dth>L)を判定し(ステップS102)、Dp+Dth>Lを満足しない場合には、ステップS103に移行する。そして、1〜LまでのL個のビット列からなる平均化回路出力DWAOにおいて、Dp<k≦Dp+Dthを満足するk番目のビットについては、ビットデータとして論理値1を設定し(ステップS104)、Dp<k≦Dp+Dthを満足しない他のビットについてはビットデータとして論理値0を設定する(ステップS105)。
一方、ステップS102でDp+Dth>Lを満足する場合にはステップS106に移行し、k>Dp、又は、k≦Dp+Dth−Lを満足するk番目のビットについては、ビットデータとして論理値1を設定し(ステップS107)、満足しない他のビットについてはビットデータとして論理値0を設定する(ステップS108)。
これにより、L値のサーモメータコードからなる量子化器出力MODOにおいて、論理値1と論理値0の個数を変えずに、ポインタDpで指定されるビット数分だけ、論理値1のビット又はビット列をL番目のビット方向に移動させたデジタル信号を得ることができる。すなわち、量子化器出力MODOにおいて、ポインタDpで指定されるビット数分だけL番目のビット方向にビットシフトされた、平均化回路出力DWAOを得ることができる。
一方、ビット端フラグDiが“1”である場合には、従来のビットシフタ41とは異なる処理を行う。すなわち、まず、ポインタDpとデータ値DthとがDp−Dth<0を満足するか否かを判定し(ステップS111)、Dp−Dth<0を満足しない場合にはステップS112に移行する。そして、1〜LまでのL個のビット列からなる平均化回路出力DWAOにおいて、Dp−Dth<k≦Dpを満足するk番目のビットについては、ビットデータとして論理値1を設定し(ステップS113)、満足しない他のビットについてはビットデータとして論理値0を設定する(ステップS114)。
一方、ステップS111でDp−Dth<0を満足する場合には、ステップS115に移行し、k≦Dp、又は、k>Dp−Dth+Lを満足するk番目のビットについては、ビットデータとして論理値1を設定し(ステップS116)、満足しない他のビットについてはビットデータとして論理値0を設定する(ステップS117)。そして、このようにして設定されたビットデータを有するL値のビット列からなるデジタル信号を、平均化回路出力DWAOとして出力する(ステップS118)。
これにより、L値のサーモメータコードからなる量子化器出力MODOにおいて、論理値1と論理値0との個数を変えずに、ポインタDpで指定されるビット数分だけ、論理値1のビット又はビット列を1番目のビット方向に移動させたデジタル信号を得ることができる。すなわち、量子化器出力MODOにおいて、ポインタDpで指定されるビット数分だけ1番目のビット方向にビットシフトされた、平均化回路出力DWAOを得ることができる。
一方、ポインタ発生器42には、量子化器出力MODOが入力される。
ポインタ発生器42では、まず、量子化器出力MODOを表すサーモメータコードを、2の補数コードに変換し、データ値D2c(10進数表示)として出力する(ステップS121)。
そして、ビット端フラグDiに応じて、ポインタDpの設定方法を切り替える。
すなわち、ビット端フラグDiが“0”であるか否かを判定し(ステップS122)、ビット端フラグDiが“0”の場合には、データ値D2c(10進数表示)と、ポインタDpをクロック信号CLKで1クロックだけ遅延させたDp_Dとの和をとることで、新しいポインタの元となる中間値Dp′を算出する(Dp′=D2c+Dp_D)(ステップS123)。
この中間値Dp′が量子化器出力MODOのビット数を表すLより小さい場合には(ステップS124)、中間値Dp′がそのままポインタDpになる(Dp=Dp′)。また、ビット端フラグDiを“0”に設定する(ステップS125)。中間値Dp′がL以上である場合(Dp′≧L)には、ポインタDp=Lとする。また、ビット端フラグDiを“1”に設定する(ステップS126)。
一方、ステップS122でビット端フラグDiが“1”である場合には、データ値D2c(10進数表示)から、ポインタDpをクロック信号CLKで1クロックだけ遅延させたDp_Dを減算することで、中間値Dp′を算出する(Dp′=D2c−Dp_D)(ステップS127)。
この中間値Dp′が“0”より大きい場合には(ステップS128)、中間値Dp′がそのままポインタDpとなる(Dp=Dp′)。また、ビット端フラグDiを“1”に設定する(ステップS129)。ステップS128で中間値Dp′が“0”以下の場合には、ポインタDp=0とする。また、ビット端フラグDiを“0”に設定する(ステップS130)。
算出されたポインタDp及びビット端フラグDiは、コンバージョンステップjがオーバーサンプリング比mに達すると(ステップS131)、一旦初期化されて“0”となり(ステップS132)、それ以外の時はそのままポインタDp、ビット端フラグDiとして、ビットシフタ41に出力される。
なお、オーバーサンプリング比mは、図4に示すデルタシグマ変調器3におけるオーバーサンプリング比を表す。また、コンバージョンステップjは、量子化器出力MODOの入力サイクルを表し、1からm(mはオーバーサンプリング比)までの値をとる。図4のインクリメンタルデルタシグマAD変換器では、サンプルホールド回路1でホールドされたあるタイミングにおける電圧信号AIN′に対して、1からmのコンバージョンステップjを一つの変換サイクルとして、A/D変換を行う。
図11は、図10に示す処理を行うDWA回路15を備えた、重みWeightがコンバージョンステップ毎に異なる図4に示すインクリメンタルデルタシグマAD変換器における、DWA回路15の各種信号の入出力結果の一例を示したものである。
図11は、オーバーサンプリング比mがm=8、量子化レベルLがL=7である場合に、適当な値の量子化器出力MODOが入力された場合を示す。なお、各種信号はこれに限るものではなく、それぞれの値は自由に取りうる。
図11は、各コンバージョンステップj(j=1〜m)であるときの、L値のサーモメータコードで表される量子化器出力MODO、データ値D2c(10進数表示)、ポインタDp、ビット端フラグDi、L値のデジタル信号からなる平均化回路出力DWAO、重みWeightを表す。
また、図11において、各コンバージョンステップjにおける平均化回路出力DWAOの各ビットについてそのビットデータが論理値1であるときの重みWeightをビット毎に加算した値を合計値(Total)として表し、ビット毎の合計値(Total)の標準偏差をσとして表す。
図11において、コンバージョンステップj=1では、この時点ではポインタDp及びビット端フラグDiは初期化されているため、Dp=0、Di=0である。
そのため、図7に示す従来のDWA回路15と同一の処理となる。
つまり、図11において、コンバージョンステップj=1では、Dp=0、Di=0である。サーモメータコードで表される量子化器出力MODOは「0001111」であり、「1」が4つであるため、Dth=4となる。そのため、ビットシフタ41では、Dp+Dth=0+4=4となり、L=7であって、Dp+Dth>Lを満足しないことから、Dp<k≦Dp+Dthを満足する、k=1〜4に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外は論理値0となる。
また、ポインタ発生器42では、サーモメータコードで表される量子化器出力MODOは、「0001111」であるため、D2c(10進数表示)=4となり、Dp′=D2c+Dp_D=4+0=4となり、Dp′≧Lを満足しないため、Dp=Dp′=4となり、ポインタDpが“4”に更新される。またビット端フラグDiは“0”を維持する。
コンバージョンステップj=2では、ポインタDpが更新されてDp=4であり、ビット端フラグDiが“0”である。また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000111」であり、Dth=3となるため、Dp+Dth=4+3=7となり、Dp+Dth>Lを満足しないことから、Dp<k≦Dp+Dthを満足する、k=5〜7に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外は論理値0となる。
また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000111」であるため、D2c(10進数表示)=3となり、Dp′=D2c+Dp_D=3+4=7となり、Dp′≧Lを満足するため、Dp=L=7となり、ポインタDpが“7”に更新される。また、ビット端フラグDiが“1”に更新される。
コンバージョンステップj=3では、ポインタDpが“7”に更新され、ビット端フラグDiが“1”である。また、量子化器出力MODOがサーモメータコードで「0000001」であり、Dth=1となるため、Dp−Dth=7−1=6となり、Dp−Dth<0を満足しないことから、Dp−Dth<k≦Dpを満足する、k=7に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000001」であるため、D2c(10進数表示)=1となり、Dp′=Dp_D−D2c=7−1=6となり、Dp′≦0を満足しないため、Dp=Dp′=6となり、ポインタDpが“6”に更新される。また、ビット端フラグDiが“1”に更新される。
コンバージョンステップj=4では、ポインタDpがDp=6であり、ビット端フラグDiが“1”である。また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000011」であり、Dth=2となるため、Dp−Dth=6−2=4となり、Dp−Dth<0を満足しないことから、Dp−Dth<k≦Dpを満足する、k=5、6に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、量子化器出力MODOはサーモメータコードで「0000011」であるため、D2c(10進数表示)=2となり、Dp′=Dp_D−D2c=6−2=4となり、Dp′≦0を満足しないため、Dp=Dp′=4となり、ポインタDpが“4”に更新される。また、ビット端フラグDiが“1”を維持する。
以後、同様に、コンバージョンステップj=5では、ポインタDp=4、ビット端フラグDi=1、Dth=2であり、Dp−Dth=4−2=2となり、Dp−Dth<0を満足しないことから、Dp−Dth<k≦Dpを満足する、k=3、4に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、D2c(10進数表示)=2であり、Dp′=Dp_D−D2c=4−2=2となり、Dp′≦0を満足しないため、Dp=Dp′=2となり、ポインタDpが“2”に更新され、ビット端フラグDiは“1”を維持する。
コンバージョンステップj=6では、ポインタDp=2、ビット端フラグDi=1、Dth=2であり、Dp−Dth=2−2=0となり、Dp−Dth<0を満足しないことから、Dp−Dth<k≦Dpを満足する、k=1、2に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、D2c(10進数表示)=2であり、Dp′=D2c−Dp_D=2−2=0となり、Dp′≦0を満足するため、Dp=0となり、ビット端フラグDi=0に更新される。
コンバージョンステップj=7では、ポインタDp=0、ビット端フラグDi=0、Dth=6であり、Dp+Dth=0+6=6となり、Dp+Dth>Lを満足しないことから、Dp<k≦Dp+Dthを満足する、k=1〜6に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、D2c(10進数表示)=6であり、Dp′=D2c+Dp_D=6+0=6となり、Dp′≧Lを満足しないため、Dp=Dp′=6となり、ビット端フラグDi=0となる。
コンバージョンステップj=8では、ポインタDp=6、ビット端フラグDi=0、Dth=1であり、Dp+Dth=6+1=7となり、Dp+Dth>Lを満足しないことから、Dp<k≦Dp+Dthを満足する、k=7に対応するビットのビットデータが論理値1となり、それ以外のビットは論理値0となる。
また、D2c(10進数表示)=1であり、Dp′=D2c+Dp_D=1+6=7となり、Dp′≧Lを満足するため、Dp=L=7となり、ビット端フラグDi=1となるが、コンバージョンステップj=8=mであることから、Dp=0、Di=0に初期化される。
そして、図4に示すサンプルホールド回路1でホールドした、次の時点における信号AIN′に対するAD変換処理を行うときには、ポインタDp、ビット端フラグDiは共に“0”に初期化されているため、上記と同様の手順でコンバージョンステップj=1〜mが繰り返し行われることになる。
つまり、図11に示すように、コンバージョンステップj=1、2では、論理値1が設定されたビット位置が、1番目のビットからL番目のビットに向かう方向、すなわち昇順方向に移動し、L番目のビットが論理値1に設定されると降順方向に切り替わり、コンバージョンステップj=3〜6では、L番目のビットから1番目のビットに向かう方向に移動する。そして、1番目のビットが論理値1に設定されると、再度昇順方向に切り替わり、コンバージョンステップj=7、8では、論理値1が設定されたビット位置が昇順方向に切り替わる。
このようにして、平均化回路出力DWAOが図11に示すように確定された場合、図9に示す従来のDWA回路15を用いた場合と比較すると、アナログ信号AIN′に対するコンバージョンステップj=1〜mからなる1つの変換サイクルにおいて、jの値が小さく、重みWeightが比較的大きいコンバージョンステップであるときに最初にビットデータが論理値1となったビットに対応する列、つまり図11の場合には、j=1であるときにビットデータが論理値1である1〜4番目のビットに対応する列を見ると、これらビットが次に論理値1となるときのコンバージョンステップのjの値はj=5、j=6であって、比較的遅いコンバージョンステップのタイミングでビットデータが論理値1となる。つまり、4又は5ステップ後の、コンバージョンステップで再度論理値1に設定される。
逆に、比較的重みが小さくjの値がより大きいコンバージョンステップのタイミングでビットデータが論理値1となったビットに対応する列、つまり図11の場合には、j=2のときにビットデータが論理値1である5〜7番目のビットに対応する列をみると、これらビットが次に論理値1となるときのコンバージョンステップのjの値はj=3、j=4であって、比較的早いコンバージョンステップのタイミングでビットデータが論理値1となる。つまり、1又は2ステップ後の、コンバージョンステップで再度論理値1に設定される。
このため、図9と同様の手順で、コンバージョンステップ毎の重みを演算し、平均化回路出力DWAOのビット毎に重みWeightの合計値Totalを演算すると、図11中示すように、1〜7番目のビットの重みWeightの合計値Totalは、“0.375”、“0.408”、“0.383”、“0.416”のいずれかの値をとることになり、標準偏差σは0.017となる。図7に示す従来の手順で平均化回路出力DWAOを求めた場合には、標準偏差σは“0.080”であり、本実施形態に係るDWA回路15の方が標準偏差σは低減していることがわかる。つまり、WDA回路15におけるWDA処理による効果の低減を、より抑制することが可能となる。
このように、論理値1を設定するビット位置を、昇順方向と降順方向とに交互に切り換えてずらすようにし、1つの変換サイクルにおいて、比較的重みWeightが大きい初期のコンバージョンステップにおいて論理値1に設定されたビットほど、次は、重みWeightがより小さい終盤のコンバーションステップにおいて論理値1が設定されるようにしたため、平均化回路出力DWAOにおけるビット毎の重みの合計値(Total)のばらつきを抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、図10に示す処理を行う本実施形態におけるWDA回路15を、量子化器出力MODOが最終出力結果に及ぼす寄与度、すなわち、重みWeightがコンバージョンステップ毎に異なるAD変換器として、図1に示すインクリメンタルデルタシグマAD変換器に適用した場合について説明したがこれに限るものではなく、重みWeightがコンバージョンステップ毎に異なるAD変換器であれば適用することができる。
また、上記実施形態においては、量子化器出力MODOにおいて論理値1のビット位置を、まず1番目のビットからL番目のビットの方向、つまり昇順方向に向かってずらした後、L番目のビットから1番目のビットの方向、つまり降順方向に向かってずらすようにした場合について説明したが、まず、降順方向に向かってずらした後、昇順方向にずらすようにしてもよく、要は、昇順方向と降順方向とを交互に繰り返すようにすれば、昇順方向と降順方向とのどちらの方向に先にずらしてもよい。
また、上記実施形態においては、ポインタDpを“0”に初期化し、平均化回路出力DWAOの1番目のビットから順にビットデータが論理値1となるようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、任意のビットから順にビットデータが論理値1となるようにすることも可能である。
また、上記実施形態においては、サーボメータコードとして、論理値0が連続した後に論理値1が連続し(例えば、0001111)、論理値1の数によりデータ値を表すようにした場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、論理値0が連続した後に論理値1が連続し、論理値0の数によりデータ値を表すようにした場合、或いは、論理値1が連続した後に論理値0が連続し、論理値0の数によりデータ値を表す場合、また、論理値1がしていなくてもよく、単に論理値1の数によりデータ値を表すようにした場合等であっても適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の技術的範囲には限定されない。上述した実施形態に、多様な変更又は改良を加えることも可能であり、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
1 サンプルホールド(SH)回路
2 リセット信号発生器
3 デルタシグマ変調器
4 デジタル演算部
11 加算器
12 アナログ積分器
13 量子化器
14 DAコンバータ(DAC)
15 DWA(データ加重平均化)回路
41 ビットシフタ
42 ポインタ発生器

Claims (15)

  1. L個(Lは2以上の整数)のビット列で表されたサーモメータコードからなるデジタル入力信号が入力され、ポインタ情報にしたがって前記デジタル入力信号のビット位置をずらしたL個のビット列からなるデジタル出力信号を出力するビットシフタと、
    前記デジタル入力信号毎に前記ポインタ情報を更新するポインタ発生器と、
    を備え、
    前記デジタル出力信号において1番目のビットからL番目のビットに向かう方向を昇順方向とし、逆を降順方向としたとき、
    前記ポインタ発生器は、
    前記サーモメータコードで表現されるデータ値の大きさと前記Lとをもとに、前記デジタル出力信号のビット位置を示すポインタを、前記昇順方向及び前記降順方向のうちの一の方向に、前記データ値の大きさだけ更新すると共に、前記デジタル出力信号の端部のビットが論理値1に設定されたことを検出したとき、前記ポインタの更新方向を他の方向に切り換え、
    前記ポインタと前記ポインタの更新方向とを前記ポインタ情報として前記ビットシフタに出力するデータ加重平均化回路。
  2. 前記ポインタ発生器は、
    前記昇順方向と前記降順方向とを交互に繰り返すように前記ポインタの更新方向を切り換える請求項1に記載のデータ加重平均化回路。
  3. 前記データ値Dth及び前記ポインタDpはそれぞれ零以上前記L以下を満足する整数であり、
    前記ポインタの更新方向が前記降順方向であるとき、
    前記ビットシフタは、
    前記ポインタDpと前記データ値DthとがDp−Dth<0を満足しない場合には前記デジタル出力信号において、(Dp−Dth)<k≦Dpを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定し、前記Dp−Dth<0を満足する場合には前記デジタル出力信号において、k≦Dp又はk>Dp−Dth+Lを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定し、
    前記ポインタ発生器は、
    更新前の前記ポインタを前記データ値から減算した値を中間値Dp′とし、前記中間値Dp′がDp′≦0を満足する場合には前記ポインタを初期化し、Dp′≦0を満足しない場合には前記ポインタを前記中間値Dp′に更新する請求項1又は請求項2に記載のデータ加重平均化回路。
  4. 前記ポインタ発生器は、
    前記中間値Dp′がDp′≦0を満足しないとき、前記ポインタを前記降順方向に更新する請求項3に記載のデータ加重平均化回路。
  5. 前記データ値Dth及び前記ポインタDpはそれぞれ零以上前記L以下を満足する整数であり、
    前記ポインタの更新方向が前記昇順方向であるとき、
    前記ビットシフタは、
    前記ポインタDpと前記データ値DthとがDp+Dth>Lを満足しない場合には前記デジタル出力信号において、Dp<k≦Dp+Dthを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定し、前記Dp+Dth>Lを満足する場合には前記デジタル出力信号において、k>Dp又はk≦Dp+Dth−Lを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定し、
    前記ポインタ発生器は、
    更新前の前記ポインタに前記データ値を加算した値を中間値Dp′とし、前記中間値Dp′がDp′≧Lを満足する場合には前記ポインタをLに更新し、Dp′≧Lを満足しない場合には前記ポインタを前記中間値Dp′に更新する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のデータ加重平均化回路。
  6. 前記ポインタ発生器は、
    前記中間値Dp′がDp′≧Lを満足しないとき、前記ポインタを前記昇順方向に更新する請求項5に記載のデータ加重平均化回路。
  7. サンプルホールドされたアナログ信号が入力されるアナログ積分器と、
    前記アナログ積分器の出力を量子化して出力する量子化器と、
    前記量子化器の出力をデータ加重平均化処理したデジタル信号を出力するデータ加重平均化回路と、
    前記データ加重平均化回路から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換して前記アナログ積分器にフィードバックするデジタル/アナログ変換器と、
    を備えるインクリメンタルデルタシグマAD変換器の前記データ加重平均化回路として用いられる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のデータ加重平均化回路。
  8. サンプルホールドされたアナログ信号が入力されるアナログ積分器と、
    前記アナログ積分器の出力を量子化して出力する量子化器と、
    前記量子化器の出力を入力し前記アナログ信号に応じたデジタル信号を演算するデジタル演算部と、
    前記量子化器の出力をデータ加重平均化処理したデジタル信号を出力するデータ加重平均化回路と、
    前記データ加重平均化回路から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換して前記アナログ積分器にフィードバックするデジタル/アナログ変換器と、
    を備え、
    前記データ加重平均化回路として、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のデータ加重平均化回路を備えるインクリメンタルデルタシグマAD変換器。
  9. L個(Lは2以上の整数)のビット列で表されたサーモメータコードからなるデジタル入力信号毎に、ポインタ情報にしたがって、前記デジタル入力信号のビット位置をずらしたL個のビット列からなるデジタル出力信号を生成する出力信号生成ステップと、
    前記サーモメータコードで表現されるデータ値の大きさと前記Lとをもとに前記ポインタ情報を更新するポインタ情報更新ステップと、を備え、
    前記ポインタ情報は、前記デジタル出力信号のビット位置を示すポインタと当該ポインタの更新方向とを含み、
    前記デジタル出力信号において1番目のビットからL番目のビットに向かう方向を昇順方向とし、逆を降順方向としたとき、
    前記ポインタ情報更新ステップでは、
    前記ポインタを、前記昇順方向及び前記降順方向のうちの一の方向に前記データ値の大きさだけ更新すると共に、前記デジタル出力信号の端部のビットが論理値1に設定されたことを検出したとき、前記ポインタの更新方向を他の方向に切り換えるデータ加重平均化方法。
  10. 前記昇順方向と前記降順方向とを交互に繰り返すように前記ポインタの更新方向を切り換える請求項9に記載のデータ加重平均化方法。
  11. 前記データ値Dth及び前記ポインタDpはそれぞれ零以上前記L以下を満足する整数であり、
    前記ポインタの更新方向が前記降順方向であるとき、
    前記出力信号生成ステップでは、
    前記ポインタDpと前記データ値DthとがDp−Dth<0を満足しない場合には前記デジタル出力信号において、(Dp−Dth)<k≦Dpを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定し、前記Dp−Dth<0を満足する場合には前記デジタル出力信号において、k≦Dp又はk>Dp−Dth+Lを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定して前記デジタル出力信号を生成し、
    前記ポインタ情報更新ステップでは、
    更新前の前記ポインタを前記データ値から減算した値である中間値Dp′がDp′≦0を満足する場合には前記ポインタを初期化し、Dp′≦0を満足しない場合には前記ポインタを前記中間値Dp′に更新する請求項9又は請求項10に記載のデータ加重平均化方法。
  12. 前記中間値Dp′がDp′≦0を満足しないとき、前記ポインタを前記降順方向に更新する請求項11に記載のデータ加重平均化方法。
  13. 前記データ値Dth及び前記ポインタDpはそれぞれ零以上前記L以下を満足する整数であり、
    前記ポインタの更新方向が前記昇順方向であるとき、
    前記出力信号生成ステップでは、
    前記ポインタDpと前記データ値DthとがDp+Dth>Lを満足しない場合には前記デジタル出力信号において、Dp<k≦Dp+Dthを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定し、前記Dp+Dth>Lを満足する場合には前記デジタル出力信号において、k>Dp又はk≦Dp+Dth−Lを満足するk番目のビットを論理値1に設定し、その他のビットを論理値0に設定して前記デジタル出力信号を生成し、
    前記ポインタ情報更新ステップでは、
    更新前の前記ポインタに前記データ値を加算した値である中間値Dp′がDp′≧Lを満足する場合には前記ポインタをLに更新し、Dp′≧Lを満足しない場合には前記ポインタを前記中間値Dp′に更新する請求項9から請求項12のいずれか1項に記載のデータ加重平均化方法。
  14. 前記中間値Dp′がDp′≧Lを満足しないとき、前記ポインタを前記昇順方向に更新する請求項13に記載のデータ加重平均化方法。
  15. インクリメンタルデルタシグマAD変換器においてデジタル/アナログ変換動作を行う際に行われるデータ加重平均化処理に用いられる請求項9から請求項14のいずれか1項に記載のデータ加重平均化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110071725A (zh) * 2018-01-22 2019-07-30 三星电子株式会社 使用三级单元进行数模转换的电路和方法
CN110313133A (zh) * 2017-02-15 2019-10-08 株式会社电装 Δς调制器、δσa/d变换器及增量δσa/d变换器

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