JP2016211220A - 仮設トイレ用配管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震等の災害発生時に、仮設トイレ用配管構造を使用するために必要不可欠な給水において、電源や動力が不要で、簡易的な構造をもって、水の無駄な使用を防ぐことができるとともに、既に設置された仮設トイレ用配管にも周囲の土を掘削する等の土木工事が不要で容易に設置することができる仮設トイレ用配管構造を提供する。
【解決手段】排水横管に給水する給水用縦管と、この給水用縦管の上端を塞ぐ蓋と、前記排水横管内の水に浮かぶように設けられた総比重が1より小さい浮体を少なくとも有する水位確認手段を備え、この水位確認手段は、前記蓋で給水用縦管の上端を塞いだ状態で、蓋上方から視認可能で前記浮体の上下に連動して位置が移動して水位を確認可能な水位確認部が前記浮体の一部あるいは浮体の上端部に連設され浮体の上下に連動して位置移動する部材に設けられている構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、仮設トイレ用配管構造に関する。
地震等の災害発生時には、給水設備や給電設備が破損し、復旧に時間がかかり、水洗トイレが長期間使用できなくなる場合がある。
そこで、横方向に沿って地中に埋設された排水横管と、排水横管の上部に、軸方向に適当な間隔を開けてそれぞれの下端部が接続されるように、それぞれが縦方向に沿って配置されており、地表に据え付けられる便器と連結され得るように、上端面がそれぞれ地表に開口している複数の縦管と、前記排水横管の一方の端部が接続されたマンホールと、このマンホールと既設の下水管路とを連結する流出管と、前記排水横管の内部に流体が貯留されるように排水横管の端部を開閉し得るように配置されており、排水横管の端部が開放されることによって排水横管内の流体をマンホール内に流出させるようになった貯水ゲートと、を具備することを特徴とする仮設トイレ用配管構造が提案されている(特許文献1)。
また、上記貯水ゲートは、上端部にオーバーフロー可能な開口(以下、「オーバーフロー口」と記す)を備え、排水横管に貯められた排泄物やトイレットペーパー等を含む水(以下、本発明では「汚水」と記す)の水位が貯水ゲートより高くなると、上記オーバーフロー口からオーバーフローしてマンホール等の下水経路に流れ出るようになっている。
そして、上記仮設トイレ用配管構造によれば、予め避難所となりうる学校のグランド等に排水横管および縦管を埋設するとともに、排水横管を下水道のマンホール等の下水経路に直結しておけば、災害が発生して、避難所が開設されたとき、便器が縦管に連結されるように簡易式トイレを設置するとともに、貯水ゲートを閉じた状態で上水道、プール,雨水貯留タンク、災害時給水車等から、排水横管内に所定の水位になるまで注水しておくことで、汚水の汲み取り、輸送等の必要がなく、衛生的な仮設トイレを避難所に設けることができる。
すなわち、上記仮設トイレ用配管構造によれば、排水横管内に水を貯めた状態でトイレを使用するため、排泄物やトイレットペーパーなどが排水横管内で軟化状態を保ったまま保持される。
そして、排泄物やトイレットペーパーが排水横管内で固まって堆積しないため、貯水ゲートを開放状態にすることによって、排水横管内に貯まった排泄物やトイレットペーパー等を水とともに容易に下水経路に流すことができる。
ところで、災害時には、配管の破損等によって上水道が使用できなくなることもあるため、プール、雨水貯留タンク、災害時給水車等から排水横管内に注水するようになることが起こりうるが、プール、雨水貯留タンク、災害時給水車等の場合、上水道と異なり、注水できる水の総量に限りがあり、必要以上に注水することを避けなければならない。
そこで、排水横管の貯留水位を確認しつつ注水を行って、水の使用量を必要最小限にすることが好ましい。
上記仮設トイレ用配管構造では排水横管内の貯留水位の確認には、例えば、以下のような(1)〜(5)のような方法を採ることができる。
(1)貯水ゲートが設けられるマンホールの地表面に設置されている金属製フタ(開口部内径約20cm フタ重量5kg程度)を開け、地表面開口部から約60〜150cm下(マンホールの種類による)にある貯水ゲートのオーバーフロー開口部の下流付近を直接目視して、溢水の流出有無を確認する。
(2)排水横管に接続される縦管のうち、給水に使用される縦管(給水用縦管)の上端部地表面に設置される金属製フタ(重量5kg程度)を開け、内部に臭気発散防止に設けられる内フタ(重量0.2kg)を開け、縦管上端部から排水横管内を目視し、貯水の水面の位置を感覚的に把握して貯水位と判断する。
(3)給水用縦管から、あるいは排水横管底部からものさしのような長さ目盛りをもつものを設け、縦管の地表面から水面がものさしのどの目盛りにあるかを目視して水位確認を行う。
(4)排水横管の貯水水位以下の位置から、ガラス管のようなその内部を通る流体の水面が目視できるような部材を分岐配管して、排水横管の水位と連動する部材内の水面を目視して水位を確認する。
(5)排水横管内に電極棒式の水位計を設置して、排水横管内の所定の水位を検知して水位を確認する。
しかし、上記5つの方法にはそれぞれ問題点がある。
(1)の方法の問題点
貯水ゲートのオーバーフロー開口部は、地表面から60cm〜150cm程度下にあり、マンホールの地表面開口部(内径約20cm)からマンホール内に顔を近づけ、ゲート下流にオーバーフロー水の流出有無を目視で確認することが可能だが、貯水水位を直視することが貯水ゲートの構造上難しく、望ましい水位かどうかの判断はできない。
なお、直径90cmのマンホール蓋全体(重量約40kg)を開けて目視した場合でも、貯水ゲートのオーバーフロー開口部は見えるがゲートの向こうの貯水位を見ることは構造上困難である。
マンホール内に顔を近づけるために、排水横管内の汚水臭気を直接嗅いでしまう。したがって、人によっては気分を害す可能性もある。
(2)の方法の問題点
排水横管の水面水位は、給水用縦管の地表面付近から40cm〜130cm程度下にあり、縦管の上端開口部に顔を近づけ、目視で水面は認められるが水位の判断は非常に困難である。
縦管上端開口部に顔を近づけるために、排水横管内の汚水臭気を直接嗅いでしまう。したがって、人によっては気分を害す可能性もある。
(3)の方法の問題点
目盛りを見るのに、縦管の蓋を取り外さなければならず、また、縦管上端開口部に顔を近づけるために、排水横管内の汚水臭気を直接嗅いでしまう。したがって、人によっては気分を害す可能性もある。
また、目盛りが40cm〜130cm程度下にあり、暗くて目盛りを確認するには、照明が必要になる。
(4)の方法の問題点
ガラス管等の分岐配管を目視するために、縦管の蓋を取り外さなければならず、また、縦管上端開口部に顔を近づけるために、排水横管内の汚水臭気を直接嗅いでしまう。したがって、人によっては気分を害す可能性もある。
また、分岐配管が暗所にあるため、分岐配管の水位を確認するには、照明が必要になる。
(5)の方法の問題点
電極棒式の水位計では、給電設備が損傷を受けた場合、水位の検知ができない。
特許第4104197号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、地震等の災害発生時に、仮設トイレ用配管構造を使用するために必要不可欠な給水において、電源や動力が不要で、簡易的な構造をもって、水の無駄な使用を防ぐことができるとともに、既に設置された仮設トイレ用配管にも周囲の土を掘削する等の土木工事が不要で容易に設置することができる仮設トイレ用配管構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる仮設トイレ用配管構造(以下、「本発明の配管構造」と記す)は、地中に埋設される排水横管と、複数の縦管を備え、前記排水横管は、下流側で排水経路に接続されるとともに、排水横管内の規定された水位まで貯水可能に前記排水横管の下流側端部で、前記排水横管を堰き止める開閉可能な貯水ゲートを備えていて、前記複数の縦管は、前記排水横管の管軸方向に適当な間隔を開けるとともに、各縦管の下端部が前記排水横管に接続されるとともに、各縦管の上端面が地表に据え付けられる便器と連結され得るように、地表に開口している仮設トイレ用配管構造において、前記排水横管に給水する給水用縦管と、この給水用縦管の上端を塞ぐ蓋と、前記排水横管内の水に浮かぶように設けられた総比重が1より小さい浮体を少なくとも有する水位確認手段を備え、この水位確認手段は、前記蓋で給水用縦管の上端を塞いだ状態で、蓋上方からから視認可能で前記浮体の上下に連動して位置が移動して水位を確認可能な水位確認部が前記浮体の一部あるいは浮体の上端部に連設され浮体の上下に連動して位置移動する部材に設けられていることを特徴としている。
本発明の配管構造は、特に限定されないが、給水用縦管の蓋が、上下に貫通する貫通孔を有するとともに、水位確認手段は、浮体が、浮体本体と、この浮体本体に下端が支持され前記貫通孔を前記蓋の下方から臨むように設けられたガイド部にガイドされながら上下動する棒状体からなり、この棒状体あるいは棒状体の上端から延設された部材が前記貫通孔を介して蓋の上方に突出するように設けられている構成とすることができる。
すなわち、上記のような構成とすれば、棒状体あるいは他の部材の蓋から突出割合をみて水位を判断することができる。
また、上記ガイド部を、棒状体を内部に挿通した筒状体で形成し、この筒状体がその壁面に筒状体の軸方向に長いスリットを備えていることが好ましい。
すなわち、スリットを、棒状体に設けた水位を示す目盛りなどの確認窓とすることができるとともに、万一、筒状体内に棒状体のスライドを阻害する析出物等が生じた場合、スリットから洗浄水を筒状体内に噴射して析出物を容易に洗い流すことができる。
また、本発明の配管構造は、上記棒状体の上端にストッパーを備えるとともに、貫通孔の内部に前記ストッパーが係止される係止部が設けられるとともに、前記棒状体が、前記ストッパーが係止部に係止された状態で、浮体の下端を排水横管の管底壁に非接触状態にする長さに形成されていることが好ましい。
すなわち、上記ようにすれば、排水横管内に貯水された水をすべて排水しても、浮体の下端が排水横管の管底壁に決して衝突しない。したがって、浮体が衝突の衝撃で破損するということがなくなる。
本発明の配管構造は、蓋に給水管の先端が連結される給水孔が設けられている構成としてもよい。
すなわち、上記のようにすれば、給水孔と、水位確認手段が間近に設けられるので、給水する作業者が、給水作業をしながら、水位確認手段による水位の確認を容易に行える。
本発明の配管構造は、蓋が給水用縦管内の水位確認部を視認可能な透明部を備えている構成としてもよい。
透明部は、蓋全体に設けてもよいし、蓋の一部でもよい。
透明部を構成する材料としては、例えば、ガラス、透明樹脂が挙げられる。
本発明の配管構造は、給水用縦管が排水横管の排水勾配の最上流側に設けられていることが好ましい。
すなわち、給水用縦管を最上流に設けることによって、給水用縦管から排水横管に給水された水が、排水横管の下流側に向って流れる。したがって、貯水ゲートを開放状態で給水用縦管を介して排水横管への給水を行うようにすれば、排水横管の管底に残った排泄物を下流側に向って洗い流して排水横管からマンホール等の下水経路に排出することができる。すなわち、排水横管の詰まり等を未然に防ぐことができる。
本発明の配管構造は、上記のように、排水横管に給水する給水用縦管と、この給水用縦管の上端を塞ぐ蓋と、前記排水横管内の水に浮かぶように設けられた総比重が1より小さい浮体を少なくとも有する水位確認手段を備え、この水位確認手段は、前記蓋で給水用縦管の上端を塞いだ状態で、蓋上方からから視認可能で前記浮体の上下に連動して位置が移動して水位を確認可能な水位確認部が前記浮体の一部あるいは浮体の上端部に連設され浮体の上下に連動して位置移動する部材に設けられているので、災害発生時に使用できなくなるおそれのある電源や動力を用いることなく、簡易的な構造をもって、水位の確認を地表側から容易に行うことができる。
すなわち、排水配管内の汚臭を極力嗅ぐことなく、地表側から排水横管の水位を容易に確認でき、水の無駄な使用を防ぐことができる。
また、例えば、縦管の蓋の構造を改造するだけで、既に設置された仮設トイレ用配管を本発明の配管構造とすることができる。
すなわち、既設の仮設トイレ用配管を周囲の土を掘削する等の土木工事を行わなくても容易に本発明の配管構造とすることができる。
本発明の配管構造の1つの実施の形態をあらわす図である。 図1の配管構造の貯水ゲートが閉じた状態のマンホール部分を説明する切欠断面図である。 図1の配管構造の貯水ゲートが開いた状態のマンホール部分を説明する切欠断面図である。 図1の配管構造の給水用縦管部分の上部断面図である。 図1の配管構造の給水用縦管の縦管用蓋を下方からみた斜視図である。 図5の縦管用蓋を上部からみた要部斜視図である。 図5の縦管用蓋の小径筒部の断面図である。 本発明の配管構造の水位確認手段の第1の変形例を概略的にあらわす図である。 本発明の配管構造の水位確認手段の第2の変形例を概略的にあらわす図である。 本発明の配管構造の水位確認手段の第3の変形例を概略的にあらわす図である。 本発明の配管構造の水位確認手段の第4の変形例を概略的にあらわす図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明の配管構造を備えた仮設トイレ用配管の第1の実施の形態をあらわしている。
図1に示すように、この仮設トイレ用配管1は、排水横管2、給水用縦管3aと,複数の便器接続用縦管3bを備えている。
排水横管2は、地震災害等の災害時に避難所となる学校や公民館の敷地内に排水勾配を設けた状態で埋設されている。
排水横管2は、排水勾配の下流側端部が図1〜図3に示すように、マンホール5内に臨んでいるとともに、下流側端に貯水ゲート4を備えている。
貯水ゲート4は、図2、図3に示すように、ゲート本体41と、固定部42を備えている。
固定部42は、排水横管2の最下流端に固定されるとともに、ゲート本体41を上下方向にスライド可能に支持している。
ゲート本体41は、図2に示すように、最下端まで下げられた状態で、排水横管2の上端部側にオーバーフロー口43を形成する大きさに形成されていて、図3に示すように、上方に引き上げることによって、排水横管2内の排水(排泄物やトイレットペーパー等を含む)をマンホール5内に排水可能になっている。
給水用縦管3aおよび便器接続用縦管3bは、例えば、その上端が、地表から約15cm下方に位置するように配置され、図4に示すように、その上端が地表側に設けられたマンホール蓋7内に臨んでいる。
給水用縦管3aの長さは、排水横管2の埋設深さによって異なるが、排水横管2の頂部から30〜130cmの範囲が一般的である。なお、排水横管2の埋設深さは、貯水ゲート4の設置深さに基づく。
マンホール蓋7は、蓋本体71を開放することによって給水用縦管3aおよび便器接続用縦管3bの上端部を地表側から臨めるようになっている。
また、給水用縦管3aは、排水横管2の最も上流側に設けられていて、例えば、内径100mm〜300mmで、内径200mmの硬質塩化ビニル管(VU)が一般的に用いられ、図4に示すように、その上端に縦管用蓋72を備えている。
縦管用蓋72は、透明樹脂からなる蓋本体74と、透明樹脂からなる点検蓋73を有し、図5に示すように、水位確認手段8aを一体に備えているとともに、蓋本体74および点検蓋73越しに給水用縦管3a内を視認できるようになっている。
蓋本体74は、給水用縦管3aの上端に嵌合されていて、点検孔74aを備えるとともに、後述する水位確認手段8aの大径筒部80が貫通している。
点検蓋73は、点検孔74aに嵌合するようになっているとともに、キャップ(図示せず)を点検蓋73の上面側に有する給水孔76を備えている。給水孔76は、図示していないが、給水用のホース先端が接続されたとき、接続部をシールするOリングなどのシール材が設けられている。
水位確認手段8aは、貫通孔を構成する大径筒部80と、ガイド部を構成する筒状体である小径筒部81と、浮体82を備えている。
大径筒部80は、図4〜図6に示すように、蓋本体74を貫通した状態で蓋本体74に固定されていて、内径が中間部で後述するスライド軸82bの外径より少し大きく、ストッパー82cよりも小径となるように小径化している。
小径筒部81は、上端が大径筒部80の下端に嵌合しているとともに、壁面に複数の長孔状のスリット81aが、小径筒部81の軸方向に1列に並んだ状態で穿設されていて、下端に後述するスライド軸82bの外径より少し大きな内径(スライド軸82bにスライドを妨げない限りできるだけスライド軸82bの外径に近い方が好ましい)のガイド孔を備えたキャップ81dが嵌合されている。
浮体82は、浮体本体82aと、水位確認部を備えた棒状体としてのスライド軸82bを備えていて、浮体82全体の比重が1未満となっている。
浮体本体82aは、ボール状をした樹脂中空体で形成されている。
スライド軸82bは、金属製あるいは樹脂製の丸棒あるいは円管からなり、図示していないが、上記スリット81aを介して視認可能な目盛りが周面の所定位置に設けられている。
また、スライド軸82bは、図4〜図7に示すように、一端が浮体本体82aに固定されていて、大径筒部80および小径筒部81に上下方向にスライド可能に挿通されている。
スライド軸82bは、その上端に、ストッパー82cが設けられている。
ストッパー82cは、後述するように、縦管用蓋72で給水用縦管3aを閉じた状態で、浮体本体82aが所定位置まで下がったとき、大径筒部82の中間に設けられた小径部で係止されて、浮体本体82aが排水横管2の管底に当たらない位置になるように設けられている。
すなわち、排水横管2内の水が完全に排水されても、浮体本体82aが排水横管2の管底に当たって、衝撃により破損したりすることがないようになっている。
便器接続用縦管3bは、図示していないが、水位確認手段を備えていない縦管用蓋を上端に備えている。
そして、便器接続用縦管3bは、災害が発生し、仮設トイレが必要になれば、上記マンホール蓋7の蓋本体71を開放状態とするとともに、縦管用蓋を開放したのち、仮設トイレの便器が、縦管3bの上端に接続されるようになっている。
そして、仮設トイレ用配管1は、以下のようにして使用される。
まず、災害発生により、仮設トイレの設置が必要な場合、便器接続用縦管3bに仮設トイレの便器を接続する。
貯水ゲート4を最下端まで下げて貯水可能とした状態で、給水用縦管3aの上のマンホール蓋7の蓋本体71を開放し、キャップを取り除いた給水孔76にホースの先端を接続して給水用縦管3aを介して排水横管2内に水を供給し、排水横管2に使用開始設定水位まで貯水する。
使用開始設定水位は、特に限定されないが、貯水ゲート4によって形成されるオーバーフロー口43の最下端から6〜15cm下方になるようにすることが好ましい。
なお、仮設トイレを使用前の排水横管2内に汚水が貯まっていない場合には、汚臭があまりしないので、縦管用蓋72の点検用蓋73を取り除き、点検孔74a直接から給水用縦管3aを介して注水を行うようにしても構わない。
一方、仮設トイレを使用し、排水横管2内に排泄物が貯まり、水位が上昇してくるが、排水横管2の水位が、オーバーフロー口43からオーバーフローする高さまで上昇したことが水位確認手段8aによって確認されると、必要に応じて貯水ゲート4を図3に示すように引き上げて、排水横管2内の汚水をマンホール5側に流し、流出管6を介して下水路へ流す。
なお、貯水ゲート4は、オーバーフローを確認して直ちに行う必要は無く、避難所に避難している被災者の人数に応じて規定された時間内に貯水ゲート4を開放するようにしてもよい。
排水横管2からの排水が完了したら、貯水ゲート4を最下端まで下げて、排水横管2を貯水可能状態にする。
排水横管2が貯水可能状態になると、縦管用蓋72によって給水用縦管3aの上端を閉じた状態で、大径筒部80にホースを接続し、蓋本体74あるいは点検用蓋73越しに、スライド軸82bに設けられた目盛りが小径筒部81の最も上側のスリット81aの下端縁をより上側になるのを確認できるまで、大径筒部80を介して給水用縦管3aに水を注水する。
上記のように、この仮設トイレ用配管1は、給水用縦管3aの蓋72を開けなくても、排水横管2内の水位が地表側から確認できるので、水位を点検する際に、作業者が排水配管1内の汚臭を嗅いで、不快な思いをすることを極力防止できる。
しかも、水位を確認しながら、注水を行えるので、水の無駄な使用を防ぐことができる。
オーバーフロー口43が設けられているので、排水横管2に貯まった汚水の水位がオーバーフロー口43の高さ以上になると、汚水がオーバーフロー口43からオーバーフローする。したがって、汚水の水位が便器接続用縦管3bおよび便器まであふれることを防ぐことができる。
また、この仮設トイレ用配管1の構造は、水位確認手段8aが一体に設けられた縦管用蓋72を、従来の縦管用蓋に取り替えるだけでよいため、排水横管または縦管等に加工や、周囲の土を掘削等する必要もなく、既設の仮設トイレ用配管を低コストで機能的に優れた上記仮設トイレ用配管1にすることができる。
小径筒部81にスリット81aが設けられているので、万一、小径筒部81内にスライド軸82bのスライドを阻害する析出物等が生じた場合、スリット81aから洗浄水を小径筒部81内に噴射すれば、析出物を容易に洗い流すことができる。
なお、本発明の配管構造は、上記の実施の形態に限定されない。
例えば、蓋72は、透明樹脂で形成されていなくてもよい。蓋72を不透明な樹脂や金属等で形成した場合、水位確認部を、例えば、ストッパー82cが兼用するようにしても構わない。すなわち、ストッパー82cの高さ位置で水位を確認するようにしても構わない。また、ストッパー82cの高さ位置を視認しやすくするために、大径筒部80のみを透明樹脂で形成するようにしても構わない。
また、スリット81aは、複数設けなくても構わない。すなわち、小径筒部81の長手方向全長に亘ってスリット81aを設けるようにしても構わない。また、スライド軸82bに設けた目盛りを見る部分にのみスリット81aを設けるようにしてもよい。
大径筒部80が給水孔を兼用するようにしても構わない。大径筒部80が給水孔を兼用するようにすれば、給水毎に大径筒部80および小径筒部81内を洗浄することができる。
上記の実施の形態では、給水用縦管3aの上側をマンホール蓋7で覆うようにしていたが、給水用縦管部分にはマンホール蓋を設けなくとも構わない。
上記の実施の形態では、浮体本体82aがボール状をした樹脂中空体であったが、角型でも構わないし、樹脂発泡体でも構わない。
上記の実施の形態では、スライド軸82bが丸棒または円管であったが、角棒や角筒でも構わない。
図8は、水位確認手段の第1変形例を模式的にあらわしている。
図8に示すように、この水位確認手段8bは、透明樹脂からなる曲がり管88と、浮体82と、水位確認部となる摺動体89bと、コイルばね89aを有している。
曲がり管88は、上端に水平筒部88aを備え、図示していないが、この水平筒部88aが縦管用蓋72の上面に沿うように設けられている。
また、曲がり管88は、給水兼用にはなっていない。したがって、縦管用蓋72には、給水管が別途設けられている。
摺動体89bは、樹脂や金属で形成された円筒体あるいは円柱体であって、その外径が曲がり管88の水平筒部88aの内径と同じか少し小径になっている。
また、摺動体89bは、コイルばね89aを介して浮体82のスライド軸82bに接続されている。
そして、この水位確認手段8bは、浮体82の浮体本体82aが排水横管2の水位に応じて上下すると、スライド軸82bの上下動がコイルばね89aを介して水平筒部88a内の摺動体89bが水平方向にスライドする。
また、摺動体89bの位置は、曲がり管88が透明であるので、曲がり管88の外側から視認することができ、曲がり管88の表面に目盛り(図示せず)を設けることで、摺動体89bの位置によって、排水横管2の水位を容易に確認することができる。
さらに、マンホール蓋7下方の空間は、概ね10cm程度の高さしかないが、上記のように水平筒部88aを縦管用蓋72の上面に沿うように設けることで、マンホール蓋7の下方空間にうまく収容することができる。
なお、浮体のスライド棒82bと摺動体89、曲がり管88の曲がりに追従して曲がり、弾性復元するような材料であれば、コイルばね89a以外も使用可能である。
図9は、水位確認手段の第2変形例を模式的にあらわしている。
図9に示すように、この水位確認手段8cは、浮体84が円筒形をしていて、浮体84が内部に挿通されたガイドシャフト85によってガイドされながら上下動するようになっている。
図10は、水位確認手段の第4変形例を模式的にあらわしている。
図10に示すように、この水位確認手段8dは、長手方向に連続する凹溝部を備えた浮体86aがこの凹溝部に嵌り込む凸部を備えたガイド部材86bにガイドされながら上下動するようになっている。
図11は、水位確認手段の第3変形例を模式的にあらわしている。
図11に示すように、この水位確認手段8eは、長手方向に連続する凸部を備えた浮体87aが、凸部が嵌り込むガイド溝を備えたガイド部材87bにガイドされながら上下動するようになっている。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態では、災害発生後に排水横管2内に注水するようにしていたが、定期的に点検をして予め排水横管内に常に所定水位の水が貯水されているようにしても構わない。
上記の実施の形態では、水位確認手段が最上流の縦管に設けられていたが、中間位置に設けられていても構わない。
1 仮設トイレ用配管
2 排水横管
3a 給水用縦管
3b 便器接続用縦管
4 貯水ゲート
41 ゲート本体
42 ガイド枠
43 オーバーフロー口
5 マンホール
6 流出管
7 マンホール蓋
71 蓋本体
72 縦管用蓋
73 点検蓋
74 蓋本体
74a 点検孔
76 給水孔
8a,8b,8c,8d,8e 水位確認手段
80 大径筒部
81 小径筒部
81a
81d
82 浮体
82a 浮体本体
82b スライド軸
82c ストッパー
84 浮体
85 ガイドシャフト
86a 浮体
86b ガイド部材
87a 浮体
87b ガイド部材
88 曲がり管
88a 水平筒部
89a コイルばね
89b 摺動体

Claims (7)

  1. 地中に埋設される排水横管と、複数の縦管を備え、
    前記排水横管は、下流側で排水経路に接続されるとともに、排水横管内の規定された水位まで貯水可能に前記排水横管の下流側端部で、前記排水横管を堰き止める開閉可能な貯水ゲートを備えていて、
    前記複数の縦管は、前記排水横管の管軸方向に適当な間隔を開けるとともに、各縦管の下端部が前記排水横管に接続されるとともに、各縦管の上端面が地表に据え付けられる便器と連結され得るように、地表に開口している仮設トイレ用配管構造において、
    前記排水横管に給水する給水用縦管と、
    この給水用縦管の上端を塞ぐ蓋と、
    前記排水横管内の水に浮かぶように設けられた総比重が1より小さい浮体を少なくとも有する水位確認手段を備え、
    この水位確認手段は、前記蓋で給水用縦管の上端を塞いだ状態で、蓋上方から視認可能で前記浮体の上下に連動して位置が移動して水位を確認可能な水位確認部が前記浮体の一部あるいは浮体の上端部に連設され浮体の上下に連動して位置移動する部材に設けられていることを特徴とする仮設トイレ用配管構造。
  2. 給水用縦管の蓋が、上下に貫通する貫通孔を有するとともに、
    水位確認手段は、浮体が、浮体本体と、この浮体本体に下端が支持され前記貫通孔を前記蓋の下方から臨むように設けられたガイド部にガイドされながら上下動する棒状体からなり、
    この棒状体あるいは棒状体の上端から延設された部材が前記貫通孔を介して蓋の上方に突出するように設けられている請求項1に記載の仮設トイレ用配管構造。
  3. 棒状体の上端に棒状体の周囲にはみ出るようにストッパーが設けられ、貫通孔の内部に前記ストッパーが係止される係止部が設けられるとともに、前記棒状体が、前記ストッパーが係止部に係止された状態で、浮体の下端を排水横管の管底壁に非接触状態にする長さに形成されている請求項2に記載の仮設トイレ用配管構造。
  4. ガイド部が棒状体を内部に挿通した筒状体で形成され、この筒状体の壁面に筒状体の軸方向に長いスリットを備えている請求項2または請求項3に記載の仮設トイレ用配管構造。
  5. 蓋に給水管の先端が連結される給水孔が設けられている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の仮設トイレ用配管構造。
  6. 蓋が給水用縦管内の水位確認部を視認可能な透明部を備えている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の仮設トイレ用配管構造。
  7. 給水用縦管が排水横管の排水勾配の最上流側に設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の仮設トイレ用配管構造。
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