JP2018205269A - 水位計、仮設トイレシステム、及び汚物搬送方法 - Google Patents

水位計、仮設トイレシステム、及び汚物搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】仮設トイレの排水横管内の水位を容易に検出することができる水位計を提供する。【解決手段】地中に埋設される排水横管12と、下端部が排水横管に接続されるとともに上端部が地表に開口する縦管21と、排水横管に接続されるとともに地表に据え付けられた便器と、を備える仮設トイレ11において、排水横管内の水位を測定する水位計41であって、排水横管内の水に浮かぶ浮体42と、浮体に下端部が固定され、縦管内に挿入される線状部材43と、線状部材の上端部に固定された第1指標44と、縦管の上端部に着脱可能に取付けられ、第1指標が挿入可能な貫通孔51aが形成された蓋部46と、を備え、排水横管内の水位が上昇して水位が所定の高さになったときに、浮体とともに線状部材及び第1指標が上方に移動して、第1指標が蓋部の貫通孔から上方に突出する。【選択図】図2

Description

本発明は、水位計、仮設トイレシステム、及び汚物搬送方法に関する。
従来、災害時等に用いる仮設トイレとして、例えば特許文献1及び2に記載された仮設トイレが検討されている。この種の仮設トイレは、地中に埋設される排水横管と、下端部が排水横管に接続されるとともに上端部が地表に開口する縦管と、排水横管に接続されるとともに地表に据え付けられた便器と、を備えている。
排水横管の下流側の端部における下方の部分は、貯水ゲートにより遮蔽されている。このため、縦管等を通して供給された水は、排水横管内に貯留される。便器を使用すると、汚物が排水横管内に貯留された水内に投入される。貯水ゲートによる遮蔽を解除すると、汚物は水とともに排水横管内を下流側に流れる。
排水横管内の水位が高いほど汚物が流れやすくなるため、排水横管内の水位の管理は重要である。
特許第4104197号公報 特許第4679426号公報
しかしながら、特許文献1の仮設トイレでは、排水横管内の汚物から臭いが生じているとともに、排水横管内の水の水面は、地表から縦管の長さ程度下方の深い位置にある。このため、排水横管内の水位の測定は、困難である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、仮設トイレの排水横管内の水位を容易に検出することができる水位計、この水位計を備える仮設トイレシステム、及びこの仮設トイレシステムを用いた汚物搬送方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の水位計は、地中に埋設される排水横管と、下端部が前記排水横管に接続されるとともに上端部が地表に開口する縦管と、前記排水横管に接続されるとともに地表に据え付けられた便器と、を備える仮設トイレにおいて、前記排水横管内の水位を測定する水位計であって、前記排水横管内の水に浮かぶ浮体と、前記浮体に下端部が固定され、前記縦管内に挿入される線状部材と、前記線状部材の上端部に固定された第1指標と、前記縦管の上端部に着脱可能に取付けられ、前記第1指標が挿入可能な貫通孔が形成された蓋部と、を備え、前記排水横管内の水位が上方に移動して前記水位が所定の高さになったときに、前記浮体とともに前記線状部材及び前記第1指標が上昇して、前記第1指標が前記蓋部の前記貫通孔から上方に突出することを特徴としている。
この発明によれば、排水横管内の水位が上昇するにしたがって、浮体に作用する浮力により、浮体とともに線状部材及び第1指標が上方に移動する。蓋部の貫通孔から第1指標が上方に突出したことを操作者が水位計の外部から目視により認識することで、仮設トイレの排水横管内の水位が所定の高さになったことを容易に検出することができる。
また、上記の水位計において、前記第1指標の上方に連なるように配置されて前記線状部材の上端部に固定された第2指標を備え、前記第1指標と前記第2指標とは、JIS Z 8730:2009で規定される色差が10以上異なってもよい。
この発明によれば、第1指標と第2指標とを色差の違いにより目視で確実に識別することができるため、仮設トイレの排水横管内の水位が所定の高さになったことをさらに容易に検出することができる。
また、上記の水位計において、上端部が前記蓋部に固定され、内部に前記線状部材が長手方向に移動可能に挿入された管状部材を備えてもよい。
この発明によれば、管状部材により線状部材が長手方向に沿って移動するのを案内することができ、浮体に作用する浮力により、第1指標を蓋部の貫通孔からより確実に上方に突出させることができる。
また、上記の水位計において、上方に向かって凹み内部に前記浮体を収容可能な凹部が下面に形成され、前記管状部材の下端部に固定された収容部材を備えてもよい。
この発明によれば、収容部材が浮体を上方から覆うことで、浮体の上方から浮体に向かって流れる水により浮体が上方に移動しにくくなるのを抑えることができる。
また、本発明の仮設トイレシステムは、上記のいずれかに記載の水位計と、前記仮設トイレと、を備え、前記排水横管は、前記縦管が接続された部分よりも前記便器が接続された部分の方が下方となるように、水平面に対して傾いていることを特徴としている。
この発明によれば、排水横管内において水位が比較的低くなる部分の水位を、水位計により検出することができる。そして、排水横管内の水位を十分に確保した状態で仮設トイレを使用することで、排水横管内の汚物を下流側に流しやすくすることができる。
また、本発明の汚物搬送方法は、上記に記載の仮設トイレシステムを用いて、前記排水横管の内径を400mm以上500mm以下、前記排水横管の勾配を5%以上とし、前記排水横管の内径に対する水深の比率が22%以上となるように初期水を貯水した状態で、1日1回排水することを特徴としている。
この発明によれば、水がオーバーフローするまで初期水を注水していた従来の方法に比べて、初期水を少なくして汚物を搬送することができる。
本発明の水位計及び仮設トイレシステムによれば、仮設トイレの排水横管内の水位を容易に検出することができる。
本発明の一実施形態の仮設トイレシステムの全体構成を模式的に示す正面図である。 同仮設トイレシステムにおける水位計の一部を破断した正面図である。 同水位計における蓋部の平面図である。 同水位計におけるキャップの一部を破断した平面図である。 同仮設トイレシステムの動作を模式的に示す側面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る仮設トイレシステムの第1実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の仮設トイレシステム1は、仮設トイレ11と、仮設トイレ11の後述する排水横管12内の水位を測定する本実施形態の水位計41と、を備えている。仮設トイレ11は、排水横管12と、第1縦管(縦管)21と、複数の第2縦管23と、複数の便器26と、を有している。
例えば、排水横管12は、複数の排水本管13を直列に接続して構成されている。排水本管13の第1端部には、受け口が形成されている。排水本管13は、ポリエチレン等の樹脂や、金属等で形成されている。1本の排水本管13の受け口を、他の排水本管13の第2端部に接続することで、複数の排水本管13が直線状に接続されている。
排水横管12は、第1端部12aよりも第2端部12bの方が下方となるように、水平面に対して傾いている。以下では、第2端部12bに対する第1端部12a側を上流側と言い、第1端部12aに対する第2端部12b側を下流側と言う。
なお、図1では、排水横管12を水平面に沿うように示している。例えば、排水本管13の内径は450mmである。排水横管12は、勾配で5%以上傾いた状態で、地中に埋設されている。
複数の排水本管13のうち、最も上流側の排水本管13の上流側の端は封止されている。複数の排水本管13のうち、最も下流側の排水本管13の下流側の端には、仕切弁15が取付けられている。仕切弁15は、弁本体15aと、操作ロッド15bと、を備えている。
弁本体15aは、排水本管13の開口の上下方向の一部を覆う。操作ロッド15bは、弁本体15aから上方に向かって延びている。操作ロッド15bを上下方向に移動させることで、弁本体15aが排水本管13の開口の下部を遮蔽して開口の上部を開放した遮蔽状態と、弁本体15aが排水本管13の開口の上部に移動して開口の下部を開放した開放状態と、に切り替えることができる。
第1縦管21及び第2縦管23は、排水本管13と同様にそれぞれ構成されている。第1縦管21及び第2縦管23は、上下方向に沿って延びるようにそれぞれ配設されている。
第1縦管21の下端部は、管継手22を介して排水横管12の排水本管13に接続されている。第1縦管21の下端部は、排水横管12の上流側の端部に接続されている。第1縦管21の上端部は、地表に開口している。
第2縦管23の下端部は、管継手24を介して排水横管12の排水本管13に接続されている。第2縦管23の下端部は、排水横管12における第1縦管21が接続された部分よりも下流側に接続されている。第2縦管23の上端部は、地表に開口している。複数の第2縦管23は、排水横管12の長手方向に互いに間隔を空けて配置されている。
第1縦管21及び第2縦管23は、地中に埋設されている。
地表における各第2縦管23に対応する位置には、例えば洋式の便器26が据え付けられている。なお、複数の便器26のうち最も上流側に位置する便器26を、便器26Aとも呼ぶ。排水横管12は、第1縦管21が接続された部分よりも第2縦管23を介して便器26が接続された部分の方が下方となるように、水平面に対して傾いている。
便器26は、第2縦管23の上端部に接続され、第2縦管23を介して排水横管12に接続されている。便器26毎に個室27aが形成されるように、地表に仮設小屋27が設置されている。
排水横管12の第2端部12bには、マンホール29が接続されている。マンホール29には、既設の下水管に接続された流出管30が接続されている。マンホール29及び流出管30は、地中に埋設されている。
なお、仮設トイレ11が備える第2縦管23の数、及び便器26の数は複数に限定されず、それぞれ1つでもよい。
図2に示すように、水位計41は、浮体42と、寸切りボルト(線状部材)43と、第1指標44と、第2指標45と、蓋部46と、パイプ(管状部材)47と、キャップ(収容部材)48と、を有している。
浮体42は、樹脂等により中空の球殻状に形成されている。浮体42内には、空気等が収容されている。浮体42全体としての比重は、1よりも小さい。このため、浮体42は排水横管12内の水に浮かぶ。より詳しく説明すると、浮体42、寸切りボルト43、第1指標44、及び第2指標45の質量の合計よりも、浮体42の体積に等しい水の質量の方が大きい。このため、浮体42に作用する浮力により、浮体42は上方に移動する。
寸切りボルト43は、金属等で線状に形成されている。寸切りボルト43の外周面には、図示しない雄ネジが形成されている。寸切りボルト43の長さは、例えば約1.2mであるが、詳しくは後述する。寸切りボルト43の下端部は、浮体42に対して回転可能に固定されている。寸切りボルト43は、可撓性を有していて、水の流れによる力を受けると撓む。なお、線状部材は寸切りボルト43に限定されず、例えば金属製のワイヤ等でもよい。
寸切りボルト43は、第1縦管21内に挿入されている。
図2及び図3に示すように、蓋部46は、天壁部51と、周壁部52と、取っ手53と、を備えている。
天壁部51は、円板状に形成され、水平面に沿って配置されている。天壁部51には、平面視で円形状の窓孔(貫通孔)51a及び注水孔51bが、天壁部51の中心軸を挟むように形成されている。この例では、窓孔51aの内径よりも注水孔51bの内径の方が大きい。
天壁部51の下面における窓孔51aの開口周縁部には、円筒状の給水用ソケット55が下方に向かって延びるように配置されている。天壁部51の上面における窓孔51aの開口周縁部には、円筒状のバルブ用ソケット56が上方に向かって延びるように配置されている。天壁部51の窓孔51aの内径、給水用ソケット55の内径、及びバルブ用ソケット56の内径は、互いに同等である。
これら天壁部51の窓孔51a及びソケット55,56内に、寸切りボルト43の上端部が挿入されている。
注水孔51bは、円柱状のゴム栓57により封止されている。ゴム栓57は、注水孔51bに上方から圧入されている。
天壁部51の上面における窓孔51aと注水孔51bとの間には、取っ手53が取り付けられている。
周壁部52は、天壁部51の外周縁部から下方に向かって突出している。周壁部52の外径は、天壁部51の外径よりも小さい。周壁部52は、天壁部51と同軸に配置されている。周壁部52の外周面には、パッキン等の封止部材が取付けられていることが好ましい。
蓋部46は、第1縦管21の上端開口縁上に天壁部51の外周縁部を配置した状態で、周壁部52の封止部材が第1縦管21の内周面に気密に接触することで、第1縦管21の上端部に着脱可能に取付けられている。
第1指標44は、例えばMCナイロン等の樹脂で円筒状に形成されている。第1指標44は、青色である。第2指標45は、例えばポリエチレン等の樹脂で円筒状に形成されている。第2指標45は、白色である。第1指標44の外径、及び第2指標45の外径は、互いに同等である。第1指標44の内径、及び第2指標45の内径は、互いに同等である。第1指標44の下端部は、下方に向かって突となる半球面状に形成されている。
第1指標44と第2指標45とは、JIS Z 8730:2009で規定される色差が10以上異なることが好ましく、20以上異なることがより好ましい。色差を規定する表示系としては、L*u*v*表示系を用いることが好ましい。
第2指標45は、第1指標44の上方に連なるように配置されている。第1指標44及び第2指標45内には、寸切りボルト43の上端部が挿入されている。例えば、第1指標44及び第2指標45は、寸切りボルト43の雄ネジとのネジ嵌合により、寸切りボルト43に固定されている。なお、第1指標44及び第2指標45と寸切りボルト43との固定方法は、ネジ嵌合に限定されず、接着等でもよい。第1指標44及び第2指標45は、天壁部51の上面における窓孔51a及びバルブ用ソケット56内に挿入されている。
パイプ47は、樹脂等により形成されている。パイプ47の内径は、浮体42の外径よりも小さい。パイプ47は、上下方向に沿って延びるように配置されている。パイプ47の上端部は、給水用ソケット55内に挿入された状態で蓋部46に固定されている。パイプ47の内部には、寸切りボルト43がパイプ47の長手方向に移動可能に挿入されている。
バルブ用ソケット56から上方に白色の第2指標45のみが突出している状態からパイプ47に対して寸切りボルト43が下方に移動しないように、パイプ47にストッパーを設けてもよい。
図2及び図4に示すように、キャップ48の下面には、上方に向かって凹む凹部48aが形成されている。この例では、キャップ48は、有頂円筒状に形成されている。キャップ48の側壁部には、側壁部を厚さ方向に貫通する側部開口48bが形成されている。側部開口48bの下端は、側壁部の下端に達している。キャップ48の天壁部には、側壁部と同軸に連通孔48cが形成されている。
キャップ48は、樹脂等で一体に形成されている。連通孔48cの上部に、座繰りを形成しておくことが好ましい。
キャップ48の連通孔48c内には、パイプ47の下端部が挿入されている。キャップ48は、パイプ47の下端部に接着等により固定されている。なお、キャップ48をパイプ47に固定する方法は、特に限定されない。天壁部における連通孔48cの開口周縁部をソケット55,56で上下方向に挟み込み、これらのソケット55,56にパイプ47を接着剤等で固定してもよいし、ボルトやナット等の締結部材を用いて固定してもよい。
凹部48aの内部には、浮体42が収容可能である。なお、キャップ48は、浮体42が上方に移動するのを規制するストッパーの役割を果す。
次に、以上のように構成された仮設トイレシステム1の動作(仮設トイレシステム1を用いた汚物搬送方法)について説明する。仮設トイレシステム1は、災害時等に使用される。
予め、仕切弁15の弁本体15aは開放状態であり、排水横管12内に水はないとする。浮体42は水に浮いていなく、バルブ用ソケット56から上方に白色の第2指標45のみが突出している。浮体42は、キャップ48から下方に離間している。
操作者は、操作ロッド15bを操作して弁本体15aを遮蔽状態にする。蓋部46の注水孔51bからゴム栓57を取外す。蓋部46の注水孔51b内に、図示しない貯水タンクに接続されたホース等を挿入し、第1縦管21を通して排水横管12内に給水する。排水横管12内に水が溜まると、排水横管12内の水位が上昇する。浮体42の下部が水に浸かることで、浮体42に浮力が作用する。浮体42が、寸切りボルト43、第1指標44、及び第2指標45とともに上方に移動する。このとき、パイプ47の内部に寸切りボルト43が挿入されているため、寸切りボルト43は折れ曲ることなく、パイプ47に沿って確実に上方に移動する。
単位時間当たりの給水量が多く、排水横管12内を下流側に向かって流れる水の流量が多い場合等には、上方から下方に向かう流れ等により浮体42が水中に沈んでしまう場合がある。しかし、浮体42の上方にキャップ48が配置されているため、上方から下方に向かって流れて浮体42に当たる水の流れをキャップ48が抑え、浮体42が水中に沈んでしまうのを抑制することができる。
このとき、キャップ48は浮体42上の傘のように作用する。
例えば、さらに排水横管12内に給水して、図5に示すように、排水横管12内の水位が弁本体15aの上端の高さ(所定の高さ)になったときに、青色の第1指標44がバルブ用ソケット56から上方に突出する。操作者は、バルブ用ソケット56が上方に突出しているものが、白色の第2指標45から青色の第1指標44に変化したことを水位計41の外部から目視により認識することで、排水横管12内の水位が弁本体15aの上端の高さになったことを認識する。排水横管12内の水位が弁本体15aの上端の高さになったときに、バルブ用ソケット56から第1指標44が突出するように、寸切りボルト43の長さが設定されている。操作者は、ホース等を用いた給水を止める。災害時には水が貴重であるため、給水時に弁本体15aから水があふれるのが防止される。また、給水は手動のポンプ等を用いて行われるため、水位計41で水位を検出することで、必要以上に給水をしてしまうことが防止される。
なお、排水横管12のうち水位計41で水位を検出する部分は、排水横管12が第1端部12aが上方となるように傾いているため、排水横管12内において水位が比較的低くなる部分である。
給水を止めたときに、排水横管12の内径に対する便器26Aの下方における水深の比率が22%以上(便器26Aの下方における排水横管12の水深が15cm以上)となるように初期水を貯水することが好ましい。
なお、浮体42が上下方向の所望の位置にあるときにバルブ用ソケット56から第1指標44が突出するように、寸切りボルト43の長さが適宜設定されてもよい。
浮体42が上方に移動してキャップ48の凹部48aの内部に収容されてキャップ48から取外しにくくなった場合には、側部開口48bを通して器具等をキャップ48の天壁部と浮体42との間に挿入して、キャップ48から浮体42を取外す。これにより、浮体42の取外しが容易になる。
使用者が、仮設小屋27の個室27a内で便器26を使用する。便器26から下方に汚物が落ちると、汚物は、水とともに排水横管12内に貯留され、図5に二点鎖線で示す位置まで排水横管12内の水面が上昇する。弁本体15aの上端よりも上方にある水はオーバーフローし、弁本体15aの上方を通って、マンホール29内に流れ込む。マンホール29内に流れ込んだ水は、流出管30を通って下流側に流れる。
排水横管12は、第2端部12bが下方となるように傾いているため、水中の汚物は排水横管12内で第2端部12b側に流れる。
操作者は、このように初期水を貯水した状態で、1日に1回程度、操作ロッド15bを操作して弁本体15aを開放状態にする。排水横管12内の汚物が水とともに排水され、マンホール29内に流れ込む。マンホール29内に流れ込んだ水や汚物は、流出管30を通って下流側に流れる。排水と注水の頻度は、排水に十分な量の水を溜めるのとオーバーフローを防ぐために、20〜28時間に1回が好ましい。
排水横管12を排水したら、弁本体15aを遮蔽状態にする。前述のように、水位計41を用いて排水横管12内の水位が弁本体15aの上端の高さになるまで給水する。
このようにして、仮設トイレシステム1は例えば3日間程度使用される。なお、災害発生後4日目になると、被災地に自衛隊が派遣されたり支援物資が到着したりして、仮設トイレシステム1が使用されなくなることが想定される。
(実施例)
以下では、本発明の実施例を具体的に示してより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
排水本管13の内径を450mmとし、排水横管12の勾配を5%以上とした。複数の便器26を設置する範囲が、最長20m以上と広くても、便器26Aの下方における排水横管12の水深が20cmあれば、汚物は下流側に流れる。なお、複数の便器26のうち、便器26Aの下方における排水横管12の水深が最も浅くなる。
便器26が20mの範囲にピッチを2mで設置されるとし、便器26の1基、1日当たりの使用人数(し尿見込み量)を100人とする。1日当たりのし尿見込み量の半分しかない場合でも、初期の水深が10cm(初期の排水横管12の内径に対する便器26Aの下方における水深の比率が22%、オーバーフロー時の排水横管12の内径に対する便器26Aの下方における水深の比率が80%)以上あれば、初期の水とし尿とによる水深が、20cm以上確保され、排水横管12内の汚物が下流側に確実に流れることが、擬似汚物を使った実験から分かった。さらに、排水本管13の内径を400mm及び500mmとし、上記と同じ条件で実験したところ、擬似汚物が下流側に確実に流れた。
以上説明したように、本実施形態の水位計41によれば、排水横管12内の水位が上昇するにしたがって、浮体42に作用する浮力により、浮体42とともに寸切りボルト43、第1指標44、及び第2指標45が上方に移動する。バルブ用ソケット56から第1指標44が上方に突出したことを操作者が水位計41の外部から目視により認識することで、仮設トイレ11の排水横管12内の水位が弁本体15aの上端の高さになったことを容易に検出することができる。
第1指標44と第2指標45とは、色差が10以上異なる。第1指標44と第2指標45とを色差の違いにより目視で確実に識別することができるため、仮設トイレ11の排水横管12内の水位が弁本体15aの上端の高さになったことをさらに容易に検出することができる。
水位計41が、パイプ47を備える。パイプ47により寸切りボルト43が長手方向に沿って移動するのを案内することができ、浮体42に作用する浮力により、第1指標44をバルブ用ソケット56からより確実に上方に突出させることができる。
水位計41が浮体42を上方から覆うキャップ48を備えることで、浮体42の上方から浮体42に向かって流れる水により浮体42が上方に移動しにくくなるのを抑えることができる。
災害時には動力や電力を確保することは困難であるが、本実施形態の水位計41は動力や電力を使用することなく、排水横管12内の水位を検出することができる。
また、本実施形態の仮設トイレシステム1によれば、排水横管12内において水位が比較的低くなる第1端部12a側の水位を、水位計41により検出することができる。そして、排水横管12内の水位を十分に確保した状態で仮設トイレ11を使用することで、排水横管12内の汚物を下流側に流しやすくすることができる。
また、本実施形態の汚物搬送方法によれば、水がオーバーフローするまで初期水を注水していた従来の方法に比べて、弁本体15aからオーバーフローする初期水を少なくして汚物を搬送することができる。災害時には貴重となる水を節約することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、第1指標44と第2指標45とは、外径が互いに同一で、色差が10以上異なるとした。しかし、第1指標と第2指標との色差が互いに異ならずに、第1指標と第2指標との形状が異なるようにしてもよい。例えば、第1指標及び第2指標がそれぞれ円筒状であり、第2指標の外径よりも第1指標の外径の方を大きくする。
蓋部46に給水用ソケット55及びバルブ用ソケット56が設けられなくてもよい。この場合、排水横管12内の水位が弁本体15aの上端の高さになったときに、第1指標44が蓋部46の窓孔51aから上方に突出する。
水位計41は、排水横管12内の水位が上昇したときに、第1指標44がバルブ用ソケット56から上方に突出するように構成された。しかし、水位計は、排水横管12内の水位が下降したときに、浮体42とともに寸切りボルト43及び第1指標44が下方に移動して、第1指標44がバルブ用ソケット56内に没入するように構成してもよい。
水位計41は、第2指標45、パイプ47、及びキャップ48を備えなくてもよい。
また、初期水は上水であっても中水であってもよい。
1 仮設トイレシステム
11 仮設トイレ
12 排水横管
21 第1縦管(縦管)
26 便器
41 水位計
42 浮体
43 寸切りボルト(線状部材)
44 第1指標
45 第2指標
46 蓋部
47 パイプ(管状部材)
48 キャップ(収容部材)
48a 凹部
51a 窓孔(貫通孔)

Claims (6)

  1. 地中に埋設される排水横管と、下端部が前記排水横管に接続されるとともに上端部が地表に開口する縦管と、前記排水横管に接続されるとともに地表に据え付けられた便器と、を備える仮設トイレにおいて、前記排水横管内の水位を測定する水位計であって、
    前記排水横管内の水に浮かぶ浮体と、
    前記浮体に下端部が固定され、前記縦管内に挿入される線状部材と、
    前記線状部材の上端部に固定された第1指標と、
    前記縦管の上端部に着脱可能に取付けられ、前記第1指標が挿入可能な貫通孔が形成された蓋部と、
    を備え、
    前記排水横管内の水位が上昇して前記水位が所定の高さになったときに、前記浮体とともに前記線状部材及び前記第1指標が上方に移動して、前記第1指標が前記蓋部の前記貫通孔から上方に突出する水位計。
  2. 前記第1指標の上方に連なるように配置されて前記線状部材の上端部に固定された第2指標を備え、
    前記第1指標と前記第2指標とは、JIS Z 8730:2009で規定される色差が10以上異なる請求項1に記載の水位計。
  3. 上端部が前記蓋部に固定され、内部に前記線状部材が長手方向に移動可能に挿入された管状部材を備える請求項1又は2に記載の水位計。
  4. 上方に向かって凹み内部に前記浮体を収容可能な凹部が下面に形成され、前記管状部材の下端部に固定された収容部材を備える請求項3に記載の水位計。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の水位計と、
    前記仮設トイレと、
    を備え、
    前記排水横管は、前記縦管が接続された部分よりも前記便器が接続された部分の方が下方となるように、水平面に対して傾いていることを特徴とする仮設トイレシステム。
  6. 請求項5に記載の仮設トイレシステムを用いて、
    前記排水横管の内径を400mm以上500mm以下、前記排水横管の勾配を5%以上とし、
    前記排水横管の内径に対する水深の比率が22%以上となるように初期水を貯水した状態で、1日1回排水する汚物搬送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110967095A (zh) * 2019-11-13 2020-04-07 杭州电子科技大学 一种下水道污水倒灌报警装置
KR20220081003A (ko) * 2020-12-08 2022-06-15 주식회사 청수이앤에스 파이프 막힘 예측 시스템

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