JP2016210488A - 容器用のキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップを回転させる際に、手指との間にすべりが生じ難い上に、手指に痛みを感じにくい容器用のキャップを提供すること。【解決手段】内周面に螺条を有し、回転させることにより容器の口部に着脱される容器用のキャップ1であって、外周面14における周方向Xの複数の部位に、該周方向Xと直交する方向に延びる縦リブ15aが複数並列に形成されたローレット部15が形成され、複数のローレット部15それぞれの上側又は下側に、縦リブが形成されていない非ローレット部16が形成されており、非ローレット部16は、キャップを開ける際の回転方向である開封時回転方向Fの前方に位置するローレット部との境界線である前方境界線Laと、開封時回転方向Fの後方に位置するローレット部15との境界線である後方境界線Lbとで、外周面14の周方向Xに延びる周方向基準線Lに対する傾斜角度が異なる。【選択図】図5

Description

本発明は、容器用のキャップに関する。
容器の口部に螺合させて取り付けられるキャップの外周面には、キャップを回転させて開封する際に、手指との間にすべりが生じないようにするために、縦リブが多数並列に形成されたローレットを設けることが多い。
例えば、特許文献1には、キャップの外周面に、縦リブと該縦リブよりも突出高さの低い小リブとを周方向に亘って交互に形成することが記載され、また、そのような構成により、界面活性剤や洗剤、溶剤などで濡れていても、手指が滑ることなくスムーズにキャップを回すことができることが記載されている。
特開2001−354247号公報
しかし、特許文献1のキャップのように、突出高さが異なる縦リブ及び小リブを設けると、キャップを回す際に手指の腹に縦リブが食い込み易く、キャップを強く締めたい場合やキャップが回りにくい場合等に、キャップを強く摘まんで開封しようとすると手指の腹に痛みを感じる恐れがある。
他方、ローレットのないキャップは、手指の腹に食い込む縦リブがないため、痛みを感じることは少ないが、手指が滑って回転させることが困難な場合が生じる。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する解決課題を解決することにある。
本発明は、内周面に螺条を有し、回転させることにより容器の口部に着脱される容器用のキャップであって、外周面における周方向の複数の部位に、縦リブが複数並列に形成されたローレット部が形成され、複数の該ローレット部それぞれの上側又は下側に、前記縦リブが形成されていない非ローレット部が形成されており、前記非ローレット部は、キャップを開ける際の回転方向である開封時回転方向の前方に位置する前記ローレット部との境界線である前方境界線と、前記開封時回転方向の後方に位置する前記ローレット部との境界線である後方境界線とで、前記外周面の周方向に延びる周方向基準線に対する傾斜角度が異なる、容器用のキャップを提供するものである。
また、本発明は、前記の容器用キャップを、内容物が充填された容器の口部に螺着してなる、内容物入り容器を提供するものである。
本発明によれば、キャップを回転させる際に、非ローレット部に手指が入ることで、キャップと手指間で痛みを感じにくく、また前方境界線部と後方境界線部に指の腹が当たることで、キャップと手指間にすべりが生じにくく、開封しやすい容器用のキャップが提供される。
また本発明によれば、キャップを回転させる際に、手指に痛みを感じにくい上に、開封しやすい容器が提供される。
図1は、本発明の容器用のキャップの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す容器用のキャップを容器の口部に装着した状態の縦断面図である。 図3は、図1に示す容器用のキャップのIIIーIII線横断面図である。 図4は、図1に示す容器用のキャップの外周面の展開図である。 図5は、図4の要部拡大図である。 図6は、本発明の他の実施形態における図5相当図である。 図7(a)は、図1に示す容器用のキャップを着脱する容器の一例を示す図、図7(b)は、図7(a)に示す容器の口部を形成している部材の斜視図である。 図8は、図7(a)に示す容器の口部に取り付けられた状態の図1に示すキャップを取り外して内部の液体を他の容器に詰め替える様子を示す斜視図である。 図9は、本発明の更に他の実施形態である容器用のキャップの外周面の展開図であり、図4に相当する図である。 図10は、本発明の更に他の実施形態である容器用のキャップの外周面の展開図であり、図4に相当する図である。 図11は、本発明の更に他の実施形態である容器用のキャップの外周面の展開図であり、図4に相当する図である。 図12は、本発明の更に他の実施形態である容器用のキャップの外周面の展開図であり、図5に相当する図である。
以下に、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
第1実施形態の容器用のキャップ1(以下、単にキャップ1ともいう)は、内周面13に螺条13aを有し、回転させることにより容器2の口部3に着脱される、容器用のキャップである。
詳細には、キャップ1は、平板状の天面部11と天面部11の周縁部から垂下するように形成された筒状部12とを有しており、筒状部12の内周面13に螺条13aを有している。筒状部12の下端12bが、キャップ1の下端となっている。
キャップ1は、各種公知の容器のキャップとして用いることができ、例えば、図7(a)及び図8に示す容器2のように、内部に液体4を収容する容器2のキャップとして好ましく用いられる。図7(a)及び図8に示す容器2は、上端に開口部を有する口部3の周囲に、キャップ1の螺条13aと螺合する螺条3aを備えており、キャップ1を口部3に被せて、図1中に示す閉鎖時回転方向Rに回転させることにより、キャップ1が口部3に螺合し、口部3上端の開口部が液密に閉鎖される。またその閉鎖状態から、キャップ1を、図1中に示す開封時回転方向Fに回転させることにより、キャップ1が口部3から外れ、口部3上端の開口部が開放される。閉鎖時回転方向R及び開封時回転方向Fは、図4に示すように、キャップ1の外周面の展開図において、何れも、外周面14の周方向Xに沿う方向である。
キャップ1の螺条13a及び容器の口部3の螺条3aの形態は、特に制限されず、キャップ1を、回転させることにより容器の口部3に着脱し得る限り任意の形態とすることができる。キャップ1又は口部3に設けられた螺条は、キャップ1又は口部3に断続線状に配置された複数の凸部からなるものであっても良い。
また、図7(a)及び図8に示す容器2は、注出口を備えた注出容器やポンプ機構等により内部の液体を液状又は泡状として吐出する吐出容器に、注出又は吐出させる液体を補充するために用いられる詰め替え用の容器である。図8には、注出口やポンプ機構等を取り外した状態の注出又は吐出容器5が示されている。図7(a)及び図8に示す容器2の口部3は、樹脂フィルム等のシート材からなる袋状の本体部21の上面部22に、図7(b)に示す口部形成部材31を、図2に示すように、上面部22を貫通させて固定することにより形成されている。
本実施形態のキャップ1においては、図1及び図4に示すように、外周面14における周方向Xの複数の部位、具体的には周方向Xにおける6か所に、縦リブ15aが複数並列に形成されたローレット部15が形成されている。縦リブ15aは、それぞれ、外周面14の周方向Xと交差する上下方向に延びている。
また図4に示すように、外周面14の周方向Xにおけるローレット部15が形成されている部位に、縦リブ15aが形成されていない非ローレット部16が形成されている。本実施形態における非ローレット部16は、外周面14の周方向Xに形成された複数のローレット部15それぞれの上側(天面部11側)に位置している。本明細書において「下側」は、キャップの高さ方向Yにおいてキャップの下端12b側であり、「上側」は、キャップの高さ方向Yにおいてキャップの下端12b側とは反対側(本実施形態においては天面部11側)である。
ローレット部15と非ローレット部16は、周方向Xにおけるそれぞれの長さの好ましくは2/3以上の長さ、より好ましくは3/4以上の長さが、周方向Xにおいて重なっていることが好ましい。
また本実施形態のキャップ1においては、ローレット部15とその上側(天面部11側)に位置する非ローレット部16とからなるペアが、図4に示すように、外周面14の周方向Xに等間隔に6個配置されている。なお、図4に示された外周面14の展開図における右端P1と左端P1とは、図3に示すように、非展開状態の円筒状の外周面14においては同位置である。
ローレット部15の複数本の縦リブ15aは、周方向Xにおける配置ピッチP(図3参照)が、好ましくは5mm以下、更に好ましくは2mm以下であり、より好ましくは0.5mm以上5mm以下、より好ましくは0.5mm以上2mm以下である。より好ましい実施形態では、配置ピッチPは1mmである。また、縦リブ15aは、非ローレット部16の表面からの突出高さt(図3参照)が、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは1mm以下、より好ましくは0.5mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上1mm以下、より好ましくは0.2mm以上0.5mm以下である。また、縦リブ15aの頂部と縦リブ15a間に存する溝部15bの底部との高低差は、前記突出高さtの、好ましくは50%以上100%以下、より好ましくは80%以上100%以下である。
そして、本実施形態における個々の非ローレット部16は、図5に示すように、開封時回転方向Fの前方に位置するローレット部15との境界線である前方境界線Laと、開封時回転方向Fの後方に位置する前記ローレット部との境界線である後方境界線Lbとで、外周面14の周方向に延びる周方向基準線Lに対する傾斜角度θ1、θ2が異なっている。より具体的には、前方境界線Laが、後方境界線Lbよりも周方向基準線Lに対する傾斜角度が大きくなっている。本実施形態のキャップ1において、非ローレット部16の前方境界線Laは、該非ローレット部16の開封時回転方向Fの前方に位置する長さが最大の縦リブ15Tの側縁に沿う直線であり、後方境界線Lbは、非ローレット部16に沿って並ぶ複数の縦リブ15aの長手方向の端部に接する接線である直線、より詳細にはローレット部を構成する全ての縦リブ15aの長手方向の一端部に接する直線である。
周方向基準線Lは、外周面14の周方向Xに延びる仮想線である。本実施形態のキャップ1における非ローレット部16は、前方境界線La及び後方境界線Lbが何れも外周面14の展開図において直線状であるため、周方向基準線Lを、外周面14の周方向Xに直交する方向Y(以下、キャップ1の高さ方向Yともいう)の長さが最大の縦リブ15Tの長さの範囲内のいずれの位置に設定しても、前方境界線Laの周方向基準線Lに対する傾斜角度θ1及び後方境界線Lbの周方向基準線Lに対する傾斜角度θ2は、それぞれ一定であるが、図6に示すように、前方境界線La又は後方境界線Lbが、円弧状等の非直線状である場合には、それぞれの平均的な角度が得られる位置、例えば、周方向Xに直交する方向Yの長さが最大の縦リブ15Tの長さを2等分する位置に周方向基準線Lを設定して傾斜角度を比較する。図6に示す例における後方境界線Lbは、非ローレット部16に沿って並ぶ複数の縦リブ15aの長手方向の端部に接する接線である円弧状の曲線、より詳細にはローレット部を構成する全ての縦リブ15aの長手方向の一端部に接する円弧状の曲線である。
図4に示すように、本実施形態のキャップ1における縦リブ15aは、外周面14の展開図において、外周面14の周方向に直交する縦方向仮想直線TLと平行であるが、本発明における縦リブは、縦方向仮想直線TLに対して±20°以下の傾斜を有するものであっても良い。本発明における縦リブは、縦方向仮想直線TLに対する傾斜角度が、好ましくは±10°以下、更に好ましくは±5°以下であり、最も好ましくは0°である。図4に示すように、縦リブ15aが縦方向仮想直線TLと平行である場合が、縦方向仮想直線TLに対する傾斜角度が0°であり、縦リブ15aの上端が下端より開封時回転方向Fの前側に位置する場合の傾斜角度がプラスの角度、縦リブ15aの上端が下端より開封時回転方向Fの後ろ側に位置する場合の傾斜角度がマイナスの角度である
図2には、本実施形態のキャップ1が、容器2の口部3に取り付けられて口部3上端の開口部を閉鎖している状態が示されているが、その状態のキャップ1を口部3から取り外すには、図8に示すように、通常のキャップと同様に、キャップ1を手指で摘まんで、図1及び図4に示す開封時回転方向Fに回転させる。
このとき、本実施形態のキャップ1は、1以上の手指の腹が非ローレット部16に当接し、その状態からキャップ1を回転させると、非ローレット16に当接している手指が非ローレット部16とともに非ローレット部16の前方境界線Laに位置する縦リブ15aとも接触し、その縦リブ15aが滑り止めとなって、キャップ1との間にすべりが生じにくい。更に非ローレット16に当接している手指が、非ローレット部16とともに非ローレット部16の後方境界線Lbに位置する縦リブ15aとも接触するため、後方境界部線Lb側の縦リブ15aも滑り止めとなって、キャップ1との間のすべりが一層生じにくい。
このように、本実施形態のキャップ1によれば、手指の腹を平坦な非ローレット部16に当接させながら回転させることができるので、縦リブ15aが食い込むことにより手指に痛みを感じることが生じにくく、しかもその手指が、非ローレット部16の前方境界部線Laに位置する縦リブ15aとも当接し、しかも、前方境界部線Laがキャップ1の周方向に対して大きな角度を有するため、傾斜角度が小さい場合に比べて、手指による回転力が、前方境界部線Laに存する縦リブ15aに効果的に加わる。即ち、本実施形態のキャップ1によれば、キャップ1を開封時回転方向Fに回転させる際に、手指との間にすべりが生じ難い上に、手指に痛みを感じにくく、例えば、力が弱い人でも容易にキャップ1を回転させることができ、容易にキャップ1を取り外して口部3上端の開口部を開放させることができる。
なお本発明は、前方境界線と後方境界線とに手指の腹が同時に接するキャップに限定されず、何れかの境界線に手指の腹が接するキャップも含む。
非ローレット部16の前方境界部線Laの周方向基準線に対する傾斜角度θ1を、後方境界線Lbの同傾斜角度θ2よりも大きくするには、図5に示すように、ローレット部15を構成する縦リブ15aの長さを、開封時回転方向Fの後側(図5中の左側)から前側(図5中の右側)に向かって、漸減させることが好ましい。
また非ローレット部16に手指の腹が当接する面積を確保しつつその手指とキャップ1との間にすべりが生じないようにする観点から、非ローレット部16は、キャップ1の高さ方向Yに沿う最大長さT6が、ローレット部15の同方向Yに沿う最大長さT5の65%以上100%以下であることが好ましく、より好ましくは70%以上100%以下、更に好ましくは80%以上100%以下である。本実施形態における非ローレット部16は、図5に示すように、前方境界線La、後方境界線Lb、及び外周面14の周方向Xに隣り合うローレット部の上端どうしを結ぶ直線Luに囲まれた領域であり、外周面14の展開図において三角形状である。また、非ローレット部16の前記最大長さT6の最大値は、ローレット部15の前記最大長さT5の100%以下である。図5に示す例においては、非ローレット部16の前記最大長さT6は、ローレット部15の前記最大長さT5の100%未満である。
また非ローレット部16に手指の腹が当接する面積を確保しつつその手指とキャップ1との間にすべりが生じないようにする観点から、非ローレット部16の前記最大長さT6は、キャップ1の外周面14の高さTに対して、好ましくは60%以上100%以下、より好ましくは80%以上100%以下である。また同様の観点から、非ローレット部16の前記最大長さT6は、好ましくは5mm以上15mm以下、より好ましくは8mm以上12mm以下である。
また本実施形態のキャップ1における非ローレット部16は、前述した前方境界線Laの周方向基準線Lに対する傾斜角度θ1が略90°(85°〜95°)であり、後方境界線Lbの周方向基準線Lに対する傾斜角度θ2が15°以上60°以下である。これにより、非ローレット部16に手指の腹が当接する面積を確保しつつその手指とキャップ1との間のすべりを一層効果的に抑制可能となっている。同様の観点から、傾斜角度θ2は、30°以上60°以下であることがより好ましい。
本実施形態のキャップ1におけるローレット部15及び非ローレット部16は、何れも、外周面14の展開図において三角形状(略三角形状を含む、以下同様)、より詳細には直角三角形状(略直角三角形状を含む。以下同様)である。非ローレット部16を三角形状とすることにより、非ローレット部16と、前方境界部線La及び後方境界線Lbに沿って存在する縦リブ15aとに同時に手指が当たり易くなり、手指に痛みを感じにくいという利点を維持しつつ、手指の滑りにくさ一層向上させることができ、直角三角形状とすることにより、手指に痛みを感じにくいという利点を維持しつつ、手指の滑りにくさを更に向上させることができる。同様の観点から、個々の非ローレット部16の面積は、好ましくは30mm2以上90mm2以下、より好ましくは48mm2以上72mm2以下である。
ローレット部15を構成する個々の縦リブ15aは、非ローレット部16との境界部に位置する、その長手方向(キャップの高さ方向Yに沿う方向)の端部が、非ローレット部16の表面16sと同じ高さ位置(キャップ1の径方向dにおける高さ位置)からキャップ1の径方向dの外方に向かって突出していることが好ましい(図3参照)。
また縦リブ15aが突出する基面と非ローレット部16の表面16sとの間には、段差(キャップ1の径方向dにおける高低差)がないことが好ましい。
非ローレット部16から連続して縦リブ15aが設けられていると、キャップと手指間に一層すべりが生じ難くなり、キャップを回転させるときに、必要以上の力をキャップに加える必要がなく、手指に一層痛みを感じにくいため好ましい。なお、キャップ1の周方向にいて隣り合う縦リブ15a間に存する溝部15bも、非ローレット部16の表面16sと同じ高さに底部を有することが好ましい。
本発明は、上記の実施形態に制限されず、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態のキャップ1は、図4に示すように、ローレット部15及び非ローレット部16は、何れも、外周面14の展開図において三角形状、より詳細には直角三角形状であったが、図9に示す実施形態のキャップは、ローレット部15が直角三角形状であるのに対して、非ローレット部16は、台形状(略台形を含む、以下同様)である。図9に示す実施形態のキャップにおける非ローレット部は、前方境界線La、後方境界線Lb、外周面14の周方向Xに隣り合うローレット部の上端どうしを結ぶ直線Lu、及び外周面14の周方向Xに隣り合うローレット部の下端どうしを結ぶ直線Ldに囲まれた領域であり、キャップ1の上端側(天面部11側)に下底、キャップ1の下端12b側に下底よりも長さの短い上底を有する台形状である。この場合、外周面14の周方向Xにおいて、ローレット部15間に存する隙間の長さL6は、0mmより大きく、好ましくは8mm以下であり、より好ましくは5mm以下である。かかる長さであると、前方境界線Laまたは後方境界線Lb或いは両境界線La,Lbに成人の手指が当たり易くなり、手指に痛みを感じにくいという利点を維持しつつ、手指の滑りにくさを一層向上させることができ、好ましい。
また、上述した実施形態のキャップ1においては、非ローレット部16が各ローレット部15の上側に位置していたが、図10に示すように、非ローレット部16が各ローレット部15の下側に位置していても良い。図10に示す実施形態において非ローレット部16は、前方境界線La、後方境界線Lb、及び外周面14の周方向Xに隣り合うローレット部の下端どうしを結ぶ直線Ldに囲まれた領域であり、三角形状である。
また、図11に示すように、各ローレット部15の上側に非ローレット部16を有するのに加え、ローレット部15の一部を挟んで非ローレット部16と対向する部位に第2の非ローレット部17を有していても良い。
図9〜図11に外周面の展開図を示す他の実施形態のキャップにおいても、非ローレット部16は、開封時回転方向Fの前方に位置するローレット部15との境界線である前方境界線Laと、開封時回転方向Fの後方に位置するローレット部15との境界線である後方境界線Lbとで、外周面14の周方向に延びる周方向基準線Lに対する傾斜角度が異なり、より具体的には、前方境界線Laの方が、後方境界線Lbよりも周方向基準線Lに対する傾斜角度が大きくなっているため、上述した実施形態のキャップ1と同様の効果が奏される。
また、非ローレット16の前方境界線Laは、図5に示すように、開封時回転方向Fの前方に隣接する縦リブ15Tの側縁によって形成されており、前方境界線Laの傾斜角度θ1は、その縦リブ15Tの周方向基準線Lに対する傾斜角度と等しく略90°であることが好ましいが、前方境界線Laの前記傾斜角度θ1は、図12に示すように、略90°でなくても良い、図12に示す例においては、前方境界線Laの周方向基準線Lに対する傾斜角度θ1が60°超85°未満であるが、該傾斜角度θ1は、後方境界線Lbの周方向基準線Lに対する傾斜角度θ2よりも大きくなっている。後方境界線Lbの周方向基準線Lに対する傾斜角度θ2は、15°以上60°以下が好ましく、30°以上60°以下がより好ましい。
また、図1に示すキャップ1においては、ローレット部15とその上側に位置する非ローレット部16とからなるペアが、外周面14の周方向Xに等間隔に6個配置されていたが、ローレット部15とその上側又は下側に位置する非ローレット部16とからなるペアが、外周面14の周方向Xに3個、4個又は5個配されていても良く、7個以上配されていても良い。ローレット部15とその上側又は下側に位置する非ローレット部16とからなるペアの数は、3個以上15個以下が好ましく、個以上個以下がより好ましい。
また、本発明においては、後方境界線Lbの周方向基準線Lに対する傾斜角度を、前方境界線Laの周方向基準線Lに対する傾斜角度よりも大きくすることもできる。その場合、キャップ1を閉鎖時回転方向Rに回転させることが容易となり、キャップ1を閉める際に、手指との間にすべりが生じ難い上に、手指に痛みを感じにくいといった効果が奏される。
また、キャップの外周面以外の部分の形態は任意の形態とすることができ、例えば、キャップは、平板状の天面部に代えて凸曲面状の天面部を有していても良いし、天面部に内容物を注出させる注出口や注出筒等を有していても良い。また、非ローレット部16の表面は、平滑面であっても良いし、本発明の効果を損なわない範囲の微小な凹凸を有していても良い。
以上に記載の通り、使いやすいキャップとして、キャップの回栓時には回転し始めに力をかけやすく、一方、キャップの閉栓時には回転し終わりに力をかけやすいことが求められ、本発明のキャップは使いやすいキャップである。
なお、本発明において縦リブは、キャップ表面(例えば非ローレット部16の表面)から突出している凸条リブだけではなく、キャップ表面から陥没している凹条リブであっても良い。
更に、本発明において縦リブは、キャップ表面から突出または陥没して、キャップの高さ方向Yに断続状に配置された複数の凸部(又は凹部)からなるものであっても良い。
キャップの材質は、合成樹脂であることが好ましいが、金属やセラミックス製であってもよい。
上述した各実施形態のキャップを、液状の内容物が充填された、図7(a)及び図8に示す容器2の口部3に螺着してなる内容物入り容器は、本発明の内容物入り容器の好ましい実施形態の例である。液状の内容物としては、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナー、液体石鹸、染毛剤、食器用洗剤、洗濯用の洗剤、柔軟剤及び漂白剤、マウスウォッシュ、消臭剤、飲料、液状食品、調味料、薬剤等、容器に収容して取引や保管等されている各種液体が挙げられる。
1 容器用キャップ
11 天面部
12 筒状部
12b 筒状部及びキャップの下端
13 内周面
13a 螺条
14 外周面
X 外周面の周方向
15 ローレット部
15a,15T 縦リブ
15b 溝部
16 非ローレット部
La 前方境界線
Lb 後方境界線
θ1 前方境界線の周方向基準線に対する傾斜角度
θ2 後方境界線の周方向基準線に対する傾斜角度
2 容器
3 口部

Claims (9)

  1. 内周面に螺条を有し、回転させることにより容器の口部に着脱される容器用のキャップであって、
    外周面における周方向の複数の部位に、縦リブが複数並列に形成されたローレット部が形成され、複数の該ローレット部それぞれの上側又は下側に、前記縦リブが形成されていない非ローレット部が形成されており、
    前記非ローレット部は、キャップを開ける際の回転方向である開封時回転方向の前方に位置する前記ローレット部との境界線である前方境界線と、前記開封時回転方向の後方に位置する前記ローレット部との境界線である後方境界線とで、前記外周面の周方向に延びる周方向基準線に対する傾斜角度が異なる、容器用のキャップ。
  2. 前記前方境界線は、前記後方境界線よりも前記周方向基準線に対する傾斜角度が大きい、請求項1に記載の容器用のキャップ。
  3. 前記ローレット部を構成する縦リブは、前記開封時回転方向の後側から前側に向かって長さが漸減している、請求項1又は2に記載の容器用のキャップ。
  4. 前記非ローレット部は、キャップの高さ方向に沿う最大長さが、前記ローレット部の同方向に沿う最大長さの2/3以上である、請求項1〜3の何れか1項に記載の容器用のキャップ。
  5. 前記非ローレット部は、外周面の展開図において三角形状又は台形状である、請求項1〜4の何れか1項に記載の容器用のキャップ。
  6. 前記非ローレット部が、複数の前記ローレット部それぞれの上側に形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の容器用のキャップ。
  7. 前記前方境界線は、前記周方向基準線に対する傾斜角度が略90°であり、前記後方境界線は、前記周方向基準線に対する傾斜角度が15〜60°である、請求項1〜6の何れか1項に記載の容器用のキャップ。
  8. 前記ローレット部及び前記非ローレット部は、何れも、外周面の展開図において直角三角形状である、請求項1〜7の何れか1項に記載の容器用のキャップ。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の容器用キャップを、内容物が充填された容器の口部に螺着してなる、内容物入り容器。
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