JP2016210405A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランバーサポート部による腰部の支持位置が下限位置に設定されていない場合であっても、後突時に着座乗員の頭部をより早いタイミングでヘッドレストに支持させることで着座乗員の頚部への負荷を軽減することができる乗員保護装置を得る。
【解決手段】作動制御部36Aは、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合に、プリテンショナ34の作動後に、突出頂部42Xが下限位置でかつ前進位置に設定されるように変位機構44を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗員保護装置に関する。
下記特許文献1には、車両の後面衝突(以下、適宜「後突」と略す)時の乗員の鞭打ちを抑制することを目的とした乗員保護装置に関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、車両の後突が予測された場合にランバーサポートの駆動装置を作動させることで、ランバーサポートを車両前側に移動させ、着座乗員の腰部を後突発生前に拘束しようとしている。なお、ランバーサポートについては、下記特許文献2及び下記特許文献3にも開示されている。
特開2007−106379号公報 特開2000−236984号公報 特開2010−179766号公報
上述した上記特許文献1に開示された先行技術も後突時の着座乗員の鞭打ちを抑制する対策としては有効なものと思われるが、通常使用時においてランバーサポートによる腰部の支持位置をシートバック上下方向に変位できるものではないので、着座乗員の快適性の観点からは改善の余地がある。
一方、ランバーサポートによる腰部の支持位置を上下に変更できる装置を用いた場合、前記支持位置は下限位置に設定されたほうが、後突時に着座乗員が後傾し易くなるので、着座乗員の頭部を早いタイミングでヘッドレストに支持させることができる。このため、ランバーサポートによる腰部の支持位置は、着座乗員の頚部への負荷を軽減する観点からは、下限位置に設定されるほうが有利である。
しかしながら、通常使用時において着座乗員が快適に感じるランバーサポートの位置は、着座乗員によって異なるので、ランバーサポートによる腰部の支持位置が下限位置に設定されない場合もある。
本発明は、上記事実を考慮して、ランバーサポート部による腰部の支持位置が下限位置に設定されていない場合であっても、後突時に着座乗員の頭部をより早いタイミングでヘッドレストに支持させることで着座乗員の頚部への負荷を軽減することができる乗員保護装置を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の乗員保護装置は、車両用シートのシートバックに設けられ、前記車両用シートのシートクッションに着座した乗員の腰部を支持すると共に、最もシートバック前方側に配置される最前端部位が、前記腰部の上部側を支持する位置をシートバック上下方向の上限位置とし前記腰部の下部側を支持する位置をシートバック上下方向の下限位置として少なくとも前記上限位置と前記下限位置とに変位可能でかつ前記腰部を押圧する前進位置と前記前進位置よりもシートバック後方側の後退位置との間で変位可能とされたランバーサポート部と、前記ランバーサポート部の前記最前端部位を変位させる変位機構と、車両の後面衝突を予測する後突予測部と、前記ランバーサポート部の前記最前端部位が前記下限位置にない状態で前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、前記最前端部位が前記下限位置でかつ前記前進位置に設定されるように前記変位機構を制御する作動制御部と、を有する。
なお、請求項1に記載の「最もシートバック前方側に配置される最前端部位」とは、ランバーサポート部全体のうちで最もシートバック前方側に配置される部位を指し、例えば、ランバーサポート部の形状がシートバック前方側に膨出している場合にはその膨出頂部が最前端部位に該当する。
上記構成によれば、ランバーサポート部は、車両用シートのシートクッションに着座した乗員の腰部を支持する。そして、ランバーサポート部のうち最もシートバック前方側に配置される最前端部位は、腰部の上部側を支持する位置をシートバック上下方向の上限位置とし腰部の下部側を支持する位置をシートバック上下方向の下限位置として少なくとも上限位置と下限位置とに変位可能でかつ腰部を押圧する前進位置と前進位置よりもシートバック後方側の後退位置との間で変位可能となっている。このランバーサポート部の最前端部位は、変位機構によって変位させられる。
ここで、ランバーサポート部の最前端部位が下限位置にない状態で後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合には、変位機構が作動することで、最前端部位が下限位置でかつ前進位置に設定される。これにより、着座乗員の腰部において当初支持されていた部位が自重によりシートバック後方側に凭れようすると共に腰部のその下方側の部位がシートバック前方側に押圧される。このため、着座乗員の上体がシートバック後方側へ傾倒し易くなり、後突時における着座乗員の頭部はより早いタイミングでヘッドレストに支持される。
請求項2に記載する本発明の乗員保護装置は、請求項1記載の構成において、前記ランバーサポート部は、シートバック上下方向に移動可能とされると共に、前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合における前記ランバーサポート部のシートバック上下方向の可動域は、通常時における前記ランバーサポート部のシートバック上下方向の可動域よりもシートバック下方側に延長されている。
上記構成によれば、後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合には、常にランバーサポート部がシートバック下方側に移動し、ランバーサポート部による腰部の支持位置を下げることができる。
請求項3に記載する本発明の乗員保護装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記シートクッションに着座した乗員の上体をショルダウエビングで拘束すると共に、前記乗員の腰部をラップウエビングで拘束する3点式シートベルト装置と、前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に作動して前記ショルダウエビングに張力を付与するプリテンショナと、を有し、前記作動制御部は、前記ランバーサポート部の前記最前端部位が前記下限位置にない状態で前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、前記プリテンショナの作動後に、前記最前端部位が前記下限位置でかつ前記前進位置に設定されるように前記変位機構を制御する。
上記構成によれば、3点式シートベルト装置は、シートクッションに着座した乗員の上体をショルダウエビングで拘束すると共に、乗員の腰部をラップウエビングで拘束する。また、後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合にはプリテンショナが作動してショルダウエビングに張力を付与する。これにより、乗員の上体は、シートバック後方側への荷重を受ける。そして、ランバーサポート部の最前端部位が下限位置にない状態で後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナの作動後に、変位機構が作動することで、最前端部位が下限位置でかつ前進位置に設定される。これにより、着座乗員の上体がシートバック後方側への荷重を受けてからランバーサポート部による支持位置が下げられると共に着座乗員の腰部のより下方側の部位がシートバック前方側に押圧されるので、着座乗員の上体がシートバック後方側へ一層傾倒し易くなる。
請求項4に記載する本発明の乗員保護装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記変位機構は、前記ランバーサポート部をシートバック上下方向に移動させる昇降機構と、前記最前端部位をシートバック前後方向に移動させる進退機構と、を備え、前記作動制御部は、前記ランバーサポート部の前記最前端部位が前記下限位置にない状態で前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、前記最前端部位が前記前進位置に配置されていないときには前記ランバーサポート部がシートバック下方側の移動限度まで移動するように前記昇降機構を制御した後に前記最前端部位がシートバック前方側の前記前進位置に移動するように前記進退機構を制御し、前記最前端部位が前記前進位置に配置されているときには前記ランバーサポート部がシートバック下方側の移動限度まで移動するように前記昇降機構を制御する。
上記構成によれば、ランバーサポート部の最前端部位が下限位置にない状態で後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、最前端部位が前進位置に配置されていないときにはランバーサポート部が昇降機構によってシートバック下方側の移動限度まで移動した後に最前端部位が進退機構によってシートバック前方側の前進位置に移動する。このため、後面衝突の予測後には、着座乗員の腰部において最前端部位に当初支持されていた部位の当該最前端部位への支持状態が早いタイミングで解除され、その後に腰部におけるその下方側の部位がシートバック前方側に押圧される。したがって、後面衝突の予測後には、早いタイミングで着座乗員の上体をシートバック後方側へ傾倒させ易くすることができる。
また、ランバーサポート部の最前端部位が下限位置にない状態で後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、最前端部位が前進位置に配置されているときにはランバーサポート部が昇降機構によってシートバック下方側の移動限度まで移動する。このため、後面衝突の予測後には、着座乗員の腰部において最前端部位に当初支持されていた部位の当該最前端部位への支持状態が早いタイミングで解除されながら腰部におけるその下方側の部位がシートバック前方側に押圧される。ここで、車両の後面衝突が予測された時点で最前端部位は前進位置に配置されていたので、腰部において最前端部位による支持状態が解除された部位のシートバック後方側への変位許容ストロークを早いタイミングで稼ぐことができる。したがって、後面衝突の予測後には、より早いタイミングで着座乗員の上体をシートバック後方側へ傾倒させ易くすることができる。
以上説明したように、本発明の乗員保護装置によれば、ランバーサポート部による腰部の支持位置が下限位置に設定されていない場合であっても、後突時に着座乗員の頭部をより早いタイミングでヘッドレストに支持させることで着座乗員の頚部への負荷を軽減することができるという優れた効果を有する。
第1の実施形態に係る乗員保護装置が適用された車両用シートを模式的に示す側面図である。 図1のランバーサポート部の可動構造を側面視で示す模式図である。図2(A)はランバーサポート部の突出頂部が上側かつ後側に配置された状態を示す。図2(B)はランバーサポート部の突出頂部が上側かつ前側に配置された状態を示す。図2(C)はランバーサポート部の突出頂部が下側かつ後側に配置された状態を示す。図2(D)はランバーサポート部の突出頂部が下側かつ前側に配置された状態を示す。 第1の実施形態の作用を説明するための模式的な側面図である。図3(A)は車両の後面衝突が予測されて変位機構が作動する直前の状態を示す。図3(B)は車両の後面衝突が予測された後で変位機構が作動した後の状態を示す。 第2の実施形態に係る乗員保護装置が適用された車両用シートを示す模式的な側面図である。図4(A)は車両の後面衝突が予測されて変位機構が作動する直前の状態を示す。図4(B)は車両の後面衝突が予測された後で変位機構が作動した後の状態を示す。 第3の実施形態に係る乗員保護装置が適用された車両用シートを示す模式的な側面図である。図5(A)は車両の後面衝突が予測されて変位機構が作動する直前の状態を示す。図5(B)は車両の後面衝突が予測された後で変位機構が作動した後の状態を示す。
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る乗員保護装置について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
図1には、本実施形態に係る乗員保護装置10を適用した車両用シート12が模式的な側面図で示されている。図1に示される車両用シート12は、一例として運転席用のフロントシートとされている。図1に示されるように、車両用シート12は、着座乗員Pの臀部及び大腿部を支持するシートクッション14を備えている。シートクッション14の後端部には、着座乗員Pの背部(腰部を含む)を支持するシートバック16が支持されている。シートバック16は、シートクッション14との連結部に設けられたリクライニング機構(図示省略)により、傾倒可能とされている。シートバック16の上端部には、着座乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト18が取り付けられている。ヘッドレスト18は、高さ調節可能とされている。
シートバック16の内部における後部には、シートバック16の骨格部材となる金属製のシートバックフレーム16Fが配設されている。シートバックフレーム16Fは、シートバック16の両サイドでシートバック上下方向に延在する左右一対のサイドフレーム16Sと、シートバック正面視で逆U字状とされて左右のサイドフレーム16Sの上端部同士を繋ぐアッパフレーム(図示省略)と、を備えている。さらに、シートバックフレーム16Fは、左右のサイドフレーム16Sの上部同士をシートバック幅方向に繋ぐシートバックアッパリインフォースメント(図示省略)と、左右のサイドフレーム16Sの下部同士をシートバック幅方向に繋ぐシートバックロアリインフォースメント(図示省略)と、を備えている。
また、上記の車両用シート12に対応して3点式シートベルト装置20が設けられている。3点式シートベルト装置20は、乗員拘束用のウエビング22を備えている。ウエビング22の一端部22Aは、シートクッション14の車両幅方向外側の側部(図1の紙面奥側の側面部)にアンカプレート24を介して取り付けられ、ウエビング22の他端部22Bは、ウエビング巻取装置26のスプール26Sに係止されている。また、ウエビング22の中間部は、車両側部の上側に設けられたショルダアンカ28に挿通されて折り返されている。さらに、シートクッション14の車両幅方向内側の側部(図1に示される側面部)には、バックル装置30が立設されている。このバックル装置30には、ウエビング22の中間部に挿通された状態で支持されたタングプレート32が係合可能とされている。
3点式シートベルト装置20は、乗員がシートクッション14に着座した状態でバックル装置30にタングプレート32が係合されることで、ウエビング22が着座乗員P(シートクッション14に着座した乗員)に装着されるようになっている。タングプレート32をバックル装置30に係合させた状態で、タングプレート32からアンカプレート24までのウエビング22がラップウエビング22Xとされ、タングプレート32からショルダアンカ28までのウエビング22がショルダウエビング22Yとされる。ラップウエビング22Xは、着座乗員Pの腰部を拘束し、ショルダウエビング22Yは、着座乗員Pの上体を拘束するようになっている。
ウエビング巻取装置26は、車両骨格部材を構成する図示しないセンタピラーの下端部付近に固定されている。ウエビング巻取装置26のスプール26Sは、その軸心方向が車両前後方向に向くように配置されている。スプール26Sの一方の側方側(車両後方側)には付勢機構26Fが配置されている。この付勢機構26Fによってスプール26Sはウエビング22の巻取回転方向へ常時付勢されている。
また、ウエビング巻取装置26は、プリテンショナ34を備えている。プリテンショナ34は、スプール26Sの他方の側方側(車両前方側)に配置されたモータ34Aを備えている。モータ34Aは、回転することでスプール26Sを巻取方向に駆動する。モータ34Aには、車両に搭載されたECU36が電気的に接続されている。
ECU36は、作動制御部36A、後突予測部36B及び記憶部36Mを備えている。後突予測部36Bには後突予測用のPCS(プリクラッシュセーフティ)センサ38が電気的に接続されている。PCSセンサ38は、ミリ波レーダ等の距離センサを含んで構成されており、自車両の後方に位置する後方車両(監視対象物体)との相対距離に応じた信号を後突予測部36Bに出力するようになっている。また、後突予測部36Bは、PCSセンサ38の出力信号に基づいて、車両の後面衝突(自車両と後方車両との衝突)を予測する。そして、作動制御部36Aは、後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合にプリテンショナ34のモータ34Aを作動させてスプール26Sをウエビング22の巻取方向に回転させることで、ショルダウエビング22Yに張力を付与するようになっている。
なお、後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合としては、衝突が避けられないと判断された場合の他、衝突確率が所定の閾値よりも高いと判断された場合も含まれる。また、詳細説明を省略するが、プリテンショナ34は、車両急減速時にも作動するように作動制御部36Aによって制御されている。また、前述した記憶部36Mは、例えばRAM等により構成されている。
一方、車両用シート12のシートバック16には、可動式のランバーサポート装置40が配設されている。ランバーサポート装置40は、車両用シート12のシートクッション14に着座した乗員Pの腰部を支持するランバーサポート部42を備えると共に、ランバーサポート部42を変位させるための変位機構44(図中ではブロック化して図示)を備えている。
ランバーサポート部42は、シートバック16において着座乗員Pの腰部を支持する範囲(シートバック16の幅方向中間部かつ下部側)に内蔵されており、板状体により構成されている。図2には、ランバーサポート部42の可動構造が側面視の模式図で示されている。図2に示される各構成要素は、簡略化ないしは模式化されて図示されている。図2(A)に示されるように、ランバーサポート部42は、上端部42A及び下端部42Cがシートバック上下方向及びシートバック幅方向に延在すると共に、上端部42Aの下端と下端部42Cの上端とが湾曲部42Bによって繋がれている。湾曲部42Bは、シートバック前方側へ凸状に湾曲すると共にシートバック幅方向に延在している。すなわち、本実施形態では、湾曲部42Bの突出頂部42Xが、ランバーサポート部42において最もシートバック前方側に配置される最前端部位とされている。
図1に実線及び二点鎖線で示されるように、ランバーサポート部42の突出頂部42Xは、シートバック上下方向に変位可能とされている。そして、ランバーサポート部42の突出頂部42Xは、着座乗員Pの腰部の上部側を支持する位置をシートバック上下方向の上限位置とし着座乗員Pの腰部の下部側を支持する位置をシートバック上下方向の下限位置として前記上限位置と前記下限位置との間で変位可能とされている。前記上限位置は、突出頂部42Xのシートバック上下方向の可動域の上側移動限度の位置とされ、前記下限位置は、突出頂部42Xのシートバック上下方向の可動域の下側移動限度の位置とされている。また、前記上限位置は、ショルダウエビング22Yにおけるシート幅方向中央部の配置位置よりもシートバック上下方向において低い位置に設定されている。
また、図2(A)〜図2(D)に示されるように、ランバーサポート部42の突出頂部42Xは、シートバック前後方向に変位可能とされている。より詳細には、ランバーサポート部42の突出頂部42Xは、着座乗員の腰部を押圧する前進位置(図2(B)及び図2(D)参照)と、この前進位置よりもシートバック後方側の後退位置(図2(A)及び図2(C)参照)と、の間で変位可能とされている。前記前進位置(図2(B)及び図2(D)参照)は、突出頂部42Xのシートバック前後方向の前側移動限度の位置とされ、前記後退位置(図2(A)及び図2(C)参照)は、突出頂部42Xのシートバック前後方向の後側移動限度の位置とされている。
ランバーサポート部42の突出頂部42Xは、変位機構44によって、上限位置と下限位置との間でシートバック上下方向(矢印A方向)に変位させられると共に前進位置と後退位置との間でシートバック前後方向(矢印B方向)に変位させられる。図2(A)に示されるように、変位機構44は、ランバーサポート部42をシートバック上下方向に移動させる昇降機構44Aを備えると共に、ランバーサポート部42の突出頂部42Xをシートバック16の前後方向に移動させる進退機構44Bを備えている。
昇降機構44Aは、図中上側に示されるようにモータ46を備えている。モータ46は、図示しないブラケット等を介してシートバックフレーム16Fに取り付けられ、モータ本体部46Mとセンサ部46Sとを備えている。モータ本体部46Mは、作動制御部36A(図1参照)から出力された指令信号に基づいて駆動される構成とされている。センサ部46Sは、例えば、ホールIC等を備え、モータ本体部46Mの出力軸の回転(回転位置)に応じた信号を記憶部36M(図1参照)に出力する構成とされている。
モータ本体部46Mには、モータ本体部46Mの出力軸の回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構48が接続されている。送りねじ機構48は、プッシュプルワイヤ50のインナケーブル50Aに接続されている。インナケーブル50Aは、ランバーサポート部42よりもシートバック後方側に配置され、ランバーサポート部42の上端部42A側からシートバック後方側に張り出した張出部42Dを移動可能に貫通している。また、インナケーブル50Aの下端部は、ランバーサポート部42の下端部42C側からシートバック後方側に張り出した取付部42Eに固定されている。
一方、プッシュプルワイヤ50のアウタケーブル50Bは、インナケーブル50Aが移動可能に挿通されると共に、連結部52を介してシートバックフレーム16Fに固定されている。このアウタケーブル50Bは、この模式図ではその軸心方向がシートバック上下方向に向くように配置されているが、一例として逆U字状に配置されて一方の端部がシートバックフレーム16Fに固定されると共に他方の端部がランバーサポート部42の上端部付近に配置されてもよい。
また、図示を省略するが、ランバーサポート部42の上端部42A及び下端部42Cの各両サイド側にはランバーサポート部42をシートバック上下方向に案内するガイド機構が設けられている。このガイド機構は、シートバック上下方向に延びる左右一対のガイド用ワイヤと、ランバーサポート部42の上端部42A及び下端部42Cの各両サイドに形成されて前記ガイド用ワイヤが挿通されるC字状のワイヤ挿通部と、で構成されている。なお、前記ガイド用ワイヤは、部材を介してシートバックフレーム16Fに固定されている。
以上の構成により、モータ本体部46Mの回転に応じてインナケーブル50Aが移動することで(矢印A1方向参照)、ランバーサポート部42がシートバック上下方向に変位するようになっている。なお、本実施形態では、通常時(後突予測部36B(図1参照)によって車両の後面衝突が予測された場合以外の場合)におけるランバーサポート部42のシートバック上下方向の可動域と、後突予測部36B(図1参照)によって車両の後面衝突が予測された場合におけるランバーサポート部42のシートバック上下方向の可動域とは、一致している。
進退機構44Bは、図示しないブラケット等を介してランバーサポート部42に取り付けられ、ランバーサポート部42と共にシートバック上下方向に変位するようになっている。進退機構44Bは、図中下側に示されるようにモータ56を備えている。モータ56は、モータ本体部56Mとセンサ部56Sとを備えている。モータ本体部56Mは、作動制御部36A(図1参照)から出力された指令信号に基づいて駆動される構成とされている。センサ部56Sは、例えば、ホールIC等を備え、モータ本体部56Mの出力軸の回転(回転位置)に応じた信号を記憶部36M(図1参照)に出力する構成とされている。
モータ本体部56Mには、モータ本体部56Mの出力軸の回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構58が接続されている。送りねじ機構58は、プッシュプルワイヤ60のインナケーブル60Aに接続されている。インナケーブル60Aは、湾曲部42Bに対してシート幅方向外側でランバーサポート部42の上端部42A及び下端部42Cよりもシートバック前方側に配置され、アウタケーブル60Bに移動可能に挿通されている。このアウタケーブル60Bは、ランバーサポート部42の下端部42Cのサイド部側に連結部62を介して固定され、その固定部位では軸心方向がシートバック上下方向に向くように配置されている。また、インナケーブル60Aの上端部は、ランバーサポート部42の上端部42Aのサイド部側からシートバック前方側に張り出した取付部42Fに固定されている。
以上の構成により、モータ本体部56Mの回転に応じてインナケーブル60Aが移動することで(矢印A2方向参照)、ランバーサポート部42の下端部42Cに対する上端部42Aのシートバック上下方向の相対位置が変化し、湾曲部42Bの突出量が変化するようになっている。すなわち、モータ本体部56Mが回転することで、ランバーサポート部42の突出頂部42Xがシートバック16の前後方向に変位するようになっている。
また、ランバーサポート装置40は、乗員がランバーサポート部42の位置を調節する際に用いるマニュアルスイッチ(図示省略)をシートクッション14(図1参照)の側面に備えている。このマニュアルスイッチは、乗員による操作に応じた信号をECU36(図1参照)に出力する構成とされている。
変位機構44のモータ46、56には、ECU36(図1参照)が電気的に接続されている。図1に示される作動制御部36Aは、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合に、プリテンショナ34の作動後に、以下のように変位機構44を制御する。すなわち、図2に示される突出頂部42Xが前進位置に配置されていないときにはランバーサポート部42がシートバック下方側の移動限度まで移動するように昇降機構44Aのモータ本体部46Mを制御した後に突出頂部42Xがシートバック前方側の前進位置に移動するように進退機構44Bのモータ本体部56Mを制御し、突出頂部42Xが前進位置に配置されているときにはランバーサポート部42がシートバック下方側の移動限度まで移動するように昇降機構44Aのモータ本体部46Mを制御する。
言い換えれば、作動制御部36Aは、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態で後突予測部36B(図1参照)によって車両の後面衝突が予測された場合に、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、図2(D)及び図3(B)に示されるように、突出頂部42Xが下限位置でかつ前進位置に設定されるように変位機構44を制御する。
なお、図1に示される記憶部36Mは、センサ部46S、56S(図2(A)参照)から出力された信号をランバーサポート部42の突出頂部42Xの位置情報として記憶しており、作動制御部36Aは、記憶部36Mに記憶された突出頂部42Xの位置情報に基づいてランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態であるか否かを判断する。また、本実施形態では、作動制御部36Aは、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にあってかつ前進位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナ34の作動後に、突出頂部42Xがシートバック前方側の前進位置に移動するように変位機構44を制御する。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図1に示されるランバーサポート部42は、車両用シート12のシートクッション14に着座した乗員Pの腰部を支持しており、ランバーサポート部42の突出頂部42Xは、上限位置と下限位置との間及び前進位置と後退位置との間で変位可能となっている。このランバーサポート部42の突出頂部42Xは、変位機構44によって上限位置と下限位置との間及び前進位置と後退位置との間で変位させられる。このため、着座乗員Pは、マニュアルスイッチ(図示省略)を操作することでランバーサポート部42の突出頂部42Xを快適な位置に設定することができる。なお、図2に示される進退機構44Bは、ランバーサポート部42に取り付けられているので、ランバーサポート部42が昇降機構44Aによりシートバック上下方向に変位する際に、該ランバーサポート部42と共にシートバック上下方向に変位する。
ここで、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが、下限位置にない状態、一例として、図3(A)に示される状態で、後突予測部36B(図1参照)によって車両の後面衝突が予測された場合には、変位機構44(図2参照)が作動することで、図3(B)に示されるように、突出頂部42Xが下限位置でかつ前進位置に設定される。これにより、着座乗員Pの腰部において当初支持されていた部位Y1が自重によりシートバック後方側(矢印B2方向)に凭れようすると共に腰部のその下方側の部位Y2がシートバック前方側(矢印B1方向)に押圧される。このため、着座乗員Pの上体がシートバック後方側へ傾倒し易くなるので、ヘッドレスト18に着座乗員Pの頭部PHが近付き易くなり、後突時におけるヘッドレスト18に対する着座乗員Pの頭部PHの相対移動量が減少する。すなわち、後突時に着座乗員Pの頭部PHはより早いタイミングでヘッドレスト18に支持される。
本実施形態におけるランバーサポート部42の作動制御について更に詳細に説明すると、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態で後突予測部36B(図1参照)によって車両の後面衝突が予測された場合に、図2(A)に示されるように突出頂部42Xが前進位置に配置されていないときにはランバーサポート部42が昇降機構44Aによってシートバック下方側の移動限度まで移動した(図2(C)参照)後にランバーサポート部42の突出頂部42Xが進退機構44Bによってシートバック前方側の前進位置に移動する(図2(D)及び図3(B)参照)。このため、後面衝突の予測後には、着座乗員の腰部において突出頂部42Xに当初支持されていた部位の当該突出頂部42Xへの支持状態が早いタイミングで解除され、その後に図3(B)に示されるように腰部におけるその下方側の部位Y2がシートバック前方側に押圧される。したがって、後面衝突の予測後には、早いタイミングで着座乗員Pの上体をシートバック後方側へ傾倒させ易くすることができる。
これに対して、図3に示されるランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態で後突予測部36B(図1参照)によって車両の後面衝突が予測された場合に、図2(B)に示されるように突出頂部42Xが前進位置に配置されているときにはランバーサポート部42が昇降機構44Aによってシートバック下方側の移動限度まで移動する(図2(D)参照)。このため、後面衝突の予測後には、図3に示されるように、着座乗員Pの腰部において突出頂部42Xに当初支持されていた部位Y1の当該突出頂部42Xへの支持状態が早いタイミングで解除されながら腰部におけるその下方側の部位Y2(図3(B)参照)がシートバック前方側に押圧される。ここで、車両の後面衝突が予測された時点で突出頂部42Xは前進位置に配置されていたので、腰部において突出頂部42Xによる支持状態が解除された部位Y1のシートバック後方側への変位許容ストロークを早いタイミングで稼ぐことができる。したがって、後面衝突の予測後には、より早いタイミングで着座乗員Pの上体をシートバック後方側へ傾倒させ易くすることができる。
一方、本実施形態では、図1に示される3点式シートベルト装置20が、シートクッション14に着座した乗員Pの上体をショルダウエビング22Yで拘束しかつ乗員Pの腰部をラップウエビング22Xで拘束する。また、後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合にはプリテンショナ34が作動してショルダウエビング22Yに張力を付与する。これにより、図3(A)に示されるように、着座乗員Pの上体は、シートバック後方側への荷重Fを受ける。
そして、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態、例えば、図3(A)に示される状態で、後突予測部36B(図1参照)によって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、変位機構44(図2参照)が作動することで、突出頂部42Xが図3(B)に示されるように下限位置でかつ前進位置に設定される。これにより、着座乗員Pの上体がシートバック後方側への荷重Fを受けてからランバーサポート部42による支持位置が下げられると共に着座乗員Pの腰部のより下方側の部位がシートバック前方側に押圧されるので、着座乗員Pの上体がシートバック後方側へ一層傾倒し易くなる。
以上説明したように、本実施形態の乗員保護装置10によれば、ランバーサポート部42による腰部の支持位置が下限位置に設定されていない場合であっても、後突時に着座乗員Pの頭部PHをより早いタイミングでヘッドレスト18に支持させることで着座乗員Pの頚部への負荷を軽減することができる
なお、本実施形態では、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にあってかつ前進位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、変位機構44によって突出頂部42Xがシートバック前方側の前進位置に移動する。
[第1の実施形態の変形例]
ここで、上記第1の実施形態の変形例について説明する。この変形例では、図1に示される後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合におけるランバーサポート部42のシートバック上下方向の可動域は、通常時におけるランバーサポート部42のシートバック上下方向の可動域よりもシートバック下方側に延長されている。このような変形例によれば、後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合には、常にランバーサポート部42がシートバック下方側に移動し、ランバーサポート部42による腰部の支持位置を下げることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る乗員保護装置70について、図4を用いて説明する。図4には、本実施形態に係る乗員保護装置70が車両用シート12の一部と共に模式的な側面図で示されている。図4(A)には車両の後面衝突が予測されて変位機構80(詳細後述)が作動する直前の状態が示され、図4(B)には車両の後面衝突が予測された後で変位機構80が作動した後の状態が示されている。図4に示されるように、乗員保護装置70は、ランバーサポート装置40(図1参照)に代えて、ランバーサポート装置72を備える点で、第1の実施形態に係る乗員保護装置10(図1参照)とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図4(A)に示されるように、ランバーサポート装置72は、車両用シート12のシートクッション14に着座する乗員Pの腰部を支持するランバーサポート部74を備えると共に、ランバーサポート部74を変位させるための変位機構80を備えている。また、車両にはECU88が搭載されている。ECU88は、作動制御部88Aと、第1の実施形態と同様の後突予測部36Bと、例えばRAM等により構成される記憶部88Mと、を備えている。なお、作動制御部88Aは、後述する点を除き、第1の実施形態における作動制御部36A(図1参照)と実質的に同様の構成部である。
ランバーサポート部74は、シートバック16において着座乗員Pの腰部を支持する範囲(シートバック16の幅方向中間部かつ下部側)に内蔵されており、上側空気袋76と下側空気袋78とを備えている。上側空気袋76は、着座乗員Pの腰部の上部側に概ね対応する高さ位置に配置され、下側空気袋78は、着座乗員Pの腰部の下部側に概ね対応する高さ位置に配置されている。上側空気袋76及び下側空気袋78は、シートバックフレーム16Fに取り付けられ、上側空気袋76の下端部は、下側空気袋78の上端部に対してシートバック前方側に重ねられている。
図4(A)及び図4(B)に示されるように、上側空気袋76及び下側空気袋78は、それぞれ内部に空気(気体)が流入されることで膨張状態となり、内部から空気(気体)が流出されることで収縮状態となる。このように上側空気袋76及び下側空気袋78が状態変化することで、ランバーサポート部74は、最もシートバック前方側に配置される最前端部位(図4(A)では符号74X、図4(B)では符号74Yで示す)が、着座乗員Pの腰部の上部側を支持する位置をシートバック上下方向の上限位置とし着座乗員Pの腰部の下部側を支持する位置をシートバック上下方向の下限位置として少なくとも前記上限位置と前記下限位置とに変位可能でかつ着座乗員Pの腰部を押圧する前進位置と前記前進位置よりもシートバック後方側の後退位置との間で変位可能とされている。
一方、変位機構80は、ポンプ81、82を備えている。ポンプ81はポンプ本体部81Pとセンサ部81Sとを備え、同様にポンプ82はポンプ本体部82Pとセンサ部82Sとを備えている。ポンプ本体部81P、82Pは、作動制御部88Aから出力された指令信号に基づいて駆動される構成とされている。センサ部81S、82Sは、例えば、ホールIC等を備えており、センサ部81Sは、ポンプ本体部81Pの作動による加圧及び減圧に応じた信号を記憶部88Mに出力する構成とされ、センサ部82Sは、ポンプ本体部82Pの作動による加圧及び減圧に応じた信号を記憶部88Mに出力する構成とされている。
ポンプ本体部81Pには第一配管84Aの一端部が接続され、第一配管84Aの他端部には上側空気袋76が接続されている。これに対して、ポンプ本体部82Pには第二配管84Bの一端部が接続され、第二配管84Bの他端部には下側空気袋78が接続されている。第一配管84Aの流路中間部には弁86Aが設けられ、第二配管84Bの流路中間部にも同様に弁86Bが設けられている。
ポンプ本体部81P及び弁86Aが作動することで、上側空気袋76は膨張状態と収縮状態とに切り替えられ、ポンプ本体部82P及び弁86Bが作動することで、下側空気袋78は膨張状態と収縮状態とに切り替えられる。このようにポンプ本体部81P、82P及び弁86A、86Bが作動することで、変位機構80は、ランバーサポート部74の最前端部位74X、74Yを変位させるようになっている。
なお、ランバーサポート装置72は、第1の実施形態と同様に乗員がランバーサポート部74の位置を調節する際に用いるマニュアルスイッチ(図示省略)をシートクッション14の側面に備えている。このマニュアルスイッチは、乗員による操作に応じた信号をECU88に出力する構成とされている。
また、ポンプ81、82及び弁86A、86Bには、ECU88が電気的に接続されている。ECU88の作動制御部88Aは、ランバーサポート部74の最前端部位が下限位置にない状態(一例として図4(A)の符号74Xの位置にある状態)で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合に、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、図4(B)に示されるように、最前端部位74Xが下限位置でかつ前進位置に設定されるように変位機構80のポンプ本体部81P、82P及び弁86A、86Bを制御する。
なお、記憶部88Mは、センサ部81S、82Sから出力された信号をランバーサポート部74の最前端部位の位置情報として記憶しており、作動制御部88Aは、記憶部88Mに記憶された前記位置情報に基づいてランバーサポート部74の最前端部位が下限位置にない状態であるか否かを判断する。また、本実施形態では、作動制御部88Aは、ランバーサポート部74の最前端部位が下限位置にあってかつ前進位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、図4(B)に示されるように、ランバーサポート部74の最前端部位がシートバック前方側の前進位置に変位されるように変位機構80を制御する。
本実施形態の構成によれば、ランバーサポート部74の最前端部位が下限位置にない状態、一例として図4(A)に示される状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、弁86A、86Bが開かれ、上側空気袋76の内部から空気(気体)を流出させるようにポンプ本体部81Pが作動すると共に下側空気袋78の内部に空気(気体)を流入させるようにポンプ本体部82Pが作動する。これにより、図4(B)に示されるように、最前端部位74Yが下限位置でかつ前進位置に設定される。
本実施形態の構成によっても、ランバーサポート部74による腰部の支持位置が下限位置に設定されていない場合であっても、後突時に着座乗員Pの頭部PHをより早いタイミングでヘッドレスト18に支持させることで着座乗員Pの頚部への負荷を軽減することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る乗員保護装置90について、図5を用いて説明する。図5には、本実施形態に係る乗員保護装置90が車両用シート12の一部と共に模式的な側面図で示されている。図5(A)には車両の後面衝突が予測されて変位機構100(詳細後述)が作動する直前の状態が示され、図5(B)には車両の後面衝突が予測された後で変位機構100が作動した後の状態が示されている。図5に示されるように、乗員保護装置90は、後突対応専用の空気袋96を設けた点で、第2の実施形態とは異なる。他の構成は、第2の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第2の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図5(A)に示されるように、ランバーサポート装置92は、車両用シート12のシートクッション14に着座する乗員Pの腰部を支持するランバーサポート部94を備えると共に、ランバーサポート部94を変位させるための変位機構100を備えている。また、車両にはECU104が搭載されている。ECU104は、作動制御部104Aと、第1、第2の実施形態と同様の後突予測部36Bと、第2の実施形態と実質的に同様の記憶部88Mを備えている。なお、作動制御部104Aは、後述する点を除き、第2の実施形態における作動制御部88Aと実質的に同様の構成部である。また、ECU104には第2の実施形態と同様に乗員によるマニュアルスイッチ(図示省略)の操作に応じた信号が出力されるようになっている。
ランバーサポート部94は、シートバック16の内部において下側空気袋78のシートバック前方側に空気袋96を備えている。ランバーサポート部94は、上側空気袋76、下側空気袋78及び後突対応専用の空気袋96が状態変化することで、最もシートバック前方側に配置される最前端部位(図5(A)では符号94X、図5(B)では符号94Yで示す)が、着座乗員Pの腰部の上部側を支持する位置をシートバック上下方向の上限位置とし着座乗員Pの腰部の下部側を支持する位置をシートバック上下方向の下限位置として少なくとも前記上限位置と前記下限位置とに変位可能でかつ着座乗員Pの腰部を押圧する前進位置と前記前進位置よりもシートバック後方側の後退位置との間で変位可能とされている。
一方、変位機構100は、図中下側に示されるように、ポンプ83を備えている。ポンプ83はポンプ本体部83Pとセンサ部83Sとを備えている。ポンプ本体部83Pは、作動制御部104Aから出力された指令信号に基づいて駆動される構成とされている。センサ部83Sは、例えば、ホールIC等を備え、ポンプ本体部83Pの作動による加圧及び減圧に応じた信号を記憶部88Mに出力する構成とされている。
ポンプ本体部83Pには第三配管84Cの一端部が接続され、第三配管84Cの他端部には空気袋96が接続されている。第三配管84Cの流路中間部には弁86Cが設けられている。ポンプ本体部83P及び弁86Cが作動することで、空気袋96は膨張状態と収縮状態とに切り替えられる。そして、ポンプ本体部81P、82P、83P及び弁86A、86B、86Cが作動することで、変位機構100は、ランバーサポート部94の最前端部位を変位させるようになっている。
また、ポンプ83及び弁86Cには、ECU104が電気的に接続されている。なお、ECU104の後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合以外にはポンプ本体部83P及び弁86Cは作動しないように設定されている。
作動制御部104Aは、ランバーサポート部94の最前端部位が下限位置にない状態(一例として図5(A)の符号94Xの位置にある状態)で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合に、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、図5(B)に示されるように、最前端部位が下限位置でかつ前進位置に設定されるように変位機構100のポンプ本体部81P、82P、83P及び弁86A、86B、86Cを制御する。
なお、記憶部88Mは、センサ部81S、82S、83Sから出力された信号をランバーサポート部94の最前端部位の位置情報として記憶しており、作動制御部104Aは、記憶部88Mに記憶された前記位置情報に基づいてランバーサポート部94の最前端部位が下限位置にない状態であるか否かを判断する。また、本実施形態では、作動制御部104Aは、ランバーサポート部94の最前端部位が下限位置にあってかつ前進位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、ランバーサポート部94の最前端部位がシートバック前方側の前進位置に変位されるように変位機構100を制御する。
本実施形態の構成によれば、ランバーサポート部94の最前端部位が下限位置にない状態、一例として図5(A)に示される状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合には、プリテンショナ34(図1参照)の作動後に、弁86A、86B、86Cが開かれ、上側空気袋76の内部から空気(気体)を流出させるようにポンプ本体部81Pが作動すると共に下側空気袋78及び後突対応専用の空気袋96の内部に空気(気体)を流入させるようにポンプ本体部82P、83Pが作動する。これにより、図5(B)に示されるように、最前端部位94Yが下限位置でかつ前進位置に設定される。
本実施形態の構成によっても、ランバーサポート部94による腰部の支持位置が下限位置に設定されていない場合であっても、後突時に着座乗員Pの頭部PHをより早いタイミングでヘッドレスト18に支持させることで着座乗員Pの頚部への負荷を軽減することができる。また、本実施形態では、後面衝突予測時に下側空気袋78に加えて後突対応専用の空気袋96も膨張するので、着座乗員Pの腰部の下部側のシートバック前方側への変位量を増やすことが可能となる。これにより、後突時に着座乗員Pは一層傾倒し易くなる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記第1の実施形態では、図2に示される進退機構44Bがランバーサポート部42に取り付けられているものとしたが、これに限られず、進退機構44Bがシートバックフレーム16F等の固定部分に取り付けられていてもよい。この構成において、ランバーサポート部42の突出頂部42Xをシートバック前後方向に変位させずに、ランバーサポート部42をシートバック上下方向に変位させる際には、進退機構44Bにおけるプッシュプルワイヤ60のインナケーブル60Aがランバーサポート部42の変位に同調するように、該インナケーブル60Aをシートバック上下方向に移動させる。
一方、この変形例において、ランバーサポート部42の突出頂部42Xをシートバック前後方向に変位させながら、ランバーサポート部42をシートバック上下方向に変位させる場合には、ランバーサポート部42の変位とインナケーブル60Aの移動量とに差を設ける。一例として、ランバーサポート部42をシートバック下方へ変位させながら、ランバーサポート部42の突出頂部42Xをシートバック前方側へ変位させる場合には、ランバーサポート部42の変位よりもインナケーブル60Aの移動量を大きくする。これにより、ランバーサポート部42の上端部42Aと下端部42Cとの間の距離が縮まることから、湾曲部42Bの曲率が増大し、突出頂部42Xがシートバック前方側に移動する。
なお、上記実施形態では、図1に示される後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合にプリテンショナ34の作動後にランバーサポート装置40、72、92を作動させるように制御しているが、変形例として、後突予測部(36B)によって車両の後面衝突が予測された場合にランバーサポート装置(40、72、92)の作動と同時に又はその後にプリテンショナ(34)を作動させるように、作動制御部(36A、88A、104A)がプリテンショナ(34)を制御してもよい。また、他の変形例として、後突予測部(36B)によって車両の後面衝突が予測された場合にプリテンショナ(34)が作動するように設定されていない構成も採り得る。
また、上記第1の実施形態の変形例として、図1に示される作動制御部36Aは、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合でかつ突出頂部42Xが前進位置に配置されていないときにはランバーサポート部42がシートバック下方側の移動限度へ向けて移動しながら突出頂部42Xがシートバック前方側の前進位置へ向けて移動するように、図2に示される昇降機構44Aのモータ本体部46M及び進退機構44Bのモータ本体部56Mを制御してもよい。さらに上記第1の実施形態の他の変形例として、図1に示される作動制御部36Aは、ランバーサポート部42の突出頂部42Xが下限位置にない状態で後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合でかつ突出頂部42Xが前進位置に配置されていないときには突出頂部42Xがシートバック前方側の前進位置に移動するように図2に示される進退機構44Bのモータ本体部56Mを制御した後に、ランバーサポート部42がシートバック下方側の移動限度まで移動するように昇降機構44Aのモータ本体部46Mを制御してもよい。
また、上記実施形態では、図1等に示されるバックル装置30がシートクッション14の車両幅方向内側の側部に立設されているが、バックル装置30を車体フロアから立設させてもよい。また、上記実施形態の構成に加えて、バックル装置30を上下方向に(可逆的に)移動させる移動機構を設けると共に、後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合にランバーサポート部42、74、94の作動と同時に又はその後に前記移動機構を作動させてバックル装置30の位置を下方側に下げてもよい。
同様に、上記実施形態の構成に加えて、アンカプレート24を上下方向に(可逆的に)移動させる他の移動機構がシートクッション14の車両幅方向外側の側部とアンカプレート24との間に介在されると共に、後突予測部36Bによって車両の後面衝突が予測された場合にランバーサポート部42、74、94の作動と同時に又はその後に前記他の移動機構を作動させてアンカプレート24の位置を下方側に下げてもよい。
なお、請求項1に記載された「最もシートバック前方側に配置される最前端部位」については、第1の実施形態のように、ランバーサポート部42のうち最前端部位に該当する部分が一定の場合と、第2、第3の実施形態のように、ランバーサポート部74、94のうち最前端部位に該当する部分が変化する場合とがある。
また、請求項1に記載された「最前端部位が前進位置と後退位置との間で変位可能」とは、上記実施形態のように、「前進位置」をシートバック前後方向の前側の限度位置とし、「後退位置」をシートバック前後方向の後側の限度位置として、最前端部位の位置を変化させることが可能であること、を意味する。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 乗員保護装置
12 車両用シート
14 シートクッション
16 シートバック
20 3点式シートベルト装置
22X ラップウエビング
22Y ショルダウエビング
34 プリテンショナ
36A 作動制御部
36B 後突予測部
42 ランバーサポート部
42X 突出頂部(最前端部位)
44 変位機構
44A 昇降機構
44B 進退機構
70 乗員保護装置
74 ランバーサポート部
74X 最前端部位
74Y 最前端部位
80 変位機構
88A 作動制御部
90 乗員保護装置
94 ランバーサポート部
94X 最前端部位
94Y 最前端部位
100 変位機構
104A 作動制御部
A シートバック上下方向
B シートバック前後方向

Claims (4)

  1. 車両用シートのシートバックに設けられ、前記車両用シートのシートクッションに着座した乗員の腰部を支持すると共に、最もシートバック前方側に配置される最前端部位が、前記腰部の上部側を支持する位置をシートバック上下方向の上限位置とし前記腰部の下部側を支持する位置をシートバック上下方向の下限位置として少なくとも前記上限位置と前記下限位置とに変位可能でかつ前記腰部を押圧する前進位置と前記前進位置よりもシートバック後方側の後退位置との間で変位可能とされたランバーサポート部と、
    前記ランバーサポート部の前記最前端部位を変位させる変位機構と、
    車両の後面衝突を予測する後突予測部と、
    前記ランバーサポート部の前記最前端部位が前記下限位置にない状態で前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、前記最前端部位が前記下限位置でかつ前記前進位置に設定されるように前記変位機構を制御する作動制御部と、
    を有する乗員保護装置。
  2. 前記ランバーサポート部は、シートバック上下方向に移動可能とされると共に、
    前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合における前記ランバーサポート部のシートバック上下方向の可動域は、通常時における前記ランバーサポート部のシートバック上下方向の可動域よりもシートバック下方側に延長されている、請求項1記載の乗員保護装置。
  3. 前記シートクッションに着座した乗員の上体をショルダウエビングで拘束すると共に、前記乗員の腰部をラップウエビングで拘束する3点式シートベルト装置と、
    前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に作動して前記ショルダウエビングに張力を付与するプリテンショナと、
    を有し、
    前記作動制御部は、前記ランバーサポート部の前記最前端部位が前記下限位置にない状態で前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、前記プリテンショナの作動後に、前記最前端部位が前記下限位置でかつ前記前進位置に設定されるように前記変位機構を制御する、請求項1又は請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記変位機構は、前記ランバーサポート部をシートバック上下方向に移動させる昇降機構と、前記最前端部位をシートバック前後方向に移動させる進退機構と、を備え、
    前記作動制御部は、前記ランバーサポート部の前記最前端部位が前記下限位置にない状態で前記後突予測部によって車両の後面衝突が予測された場合に、前記最前端部位が前記前進位置に配置されていないときには前記ランバーサポート部がシートバック下方側の移動限度まで移動するように前記昇降機構を制御した後に前記最前端部位がシートバック前方側の前記前進位置に移動するように前記進退機構を制御し、前記最前端部位が前記前進位置に配置されているときには前記ランバーサポート部がシートバック下方側の移動限度まで移動するように前記昇降機構を制御する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
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