JP2016209286A - 食品の加熱・冷却システム - Google Patents

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大作 野田
Daisaku Noda
大作 野田
秀平 仲山
Shuhei Nakayama
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Abstract

【課題】食品を必要に応じて冷却あるいは加熱するための加熱・冷却システムにおいて、収容カート内を均一に加熱又は冷却することのできる加熱・冷却システムを提供する。【解決手段】複数のトレイを収容可能な収容カート2と、加熱手段又は冷却手段を有したステーションユニット1とを備え、ステーションユニット1は、収容カート2との連結時に、加熱手段又は冷却手段で生成された加熱空気又は冷却空気を収容カートの奥へ送風することができるよう構成し、収容カート2の側板の内面に、加熱空気又は冷却空気を側面開口が対向する面へ導くための通風ダクトが無い構造とする。【選択図】図1

Description

本発明は、食品を必要に応じて冷却あるいは加熱するための加熱・冷却システムに係り、特に収容カート内を均一に加熱又は冷却することのできる加熱・冷却システムに関する。
ホテルのレストランやルームサービス、病院給食、社員食堂、学生食堂等の施設では、提供される食品を遠隔地にある給食センター等で一括して調理し、調理済みの食品を配膳し易いようにトレイ上に配置し、各施設に配設される冷蔵庫において配膳時間まで冷蔵して保存するようにしている所が多い。そして、配膳時において、保冷されていた食品を再加熱あるいは冷蔵して宿泊客等の食品消費者の元へ運ぶために食品の加熱・冷却システム(一般的に「クックチルシステム」と呼ばれている)が開発されている。
特許文献1には、下部に移送用のキャスターを備え、複数のトレイを収納部に収納可能とした断熱性の収容カートと、冷却空気又は加熱空気を生成し連結された収容カート内へ供給して加熱あるいは冷却を行う加熱手段及び冷却手段を備えるステーションユニットとから構成される加熱・冷却システムが記載されている。
上記の加熱・冷却システムの収容カートは、収納庫の内壁にトレイの載置体が複数段に亘って配設されていとともに、収容カートの内壁に沿って通風ダクトが形成されている。この通風ダクトは、ステーションユニットの送風口と対向する位置に、受風用開口部を備え、受風用開口部と反対側の端部には、通風ダクトを介して送給された加熱空気又は冷却空気を収容カート内に放出する放出用開口部が形成されている。従来の加熱・冷却システムでは、この通風ダクトを備えた構成により、加熱空気又は冷却空気を収容カートの奥まで送り込むことができるため、収容カートの内部を均一に加熱又は冷却することができる。そして、ステーションユニットから外した収容カートにより冷たく提供すべき食品は冷たく、温かく提供すべき食品は温かい状態で配膳することが可能であり、食感に優れた品質の高い食事を宿泊客等へ提供することができる。
特開2003−262458号公報
特許文献1の収容カートは、内壁に沿って形成される通風ダクトを備えることによって、ステーションユニットとの連結時に収容カート内を均一に加熱又は冷却することができるが、通風ダクトを備えることによる問題点を有している。
図9に、従来の収容カート4がステーションユニット3に連結した状態の断面を上から見た図を示す。収容カート4は連結面側の扉41を開けた状態でステーションユニット3に連結している。連結に支障がないように、扉41は側板42の外側まで開かれている。側板42の内側には隙間を空けてダクト板43が設けられ、側板42とダクト板43の間に通風ダクト44を形成する。そして、ステーションユニット3の送風ダクト31における送風口32は、収容カート4における通風ダクト44の入り口と近接している。
ステーションユニット3の送風ダクト31における送風口32から送出された温風又は冷却空気は、側板42とダクト板43の間に設けられた通風ダクト44の入り口から入り、通風ダクト44の中を矢印のように進んで通過する。そして連結されたステーションユニット3とは反対側の扉41に当たって進路を変え、トレイ収容室46に入り、ステーションユニット3の方向へ戻る。ステーションユニット3では吸気口33から吸気する。
従来の収容カート4では、このような構造により、ステーションユニット3から遠い場所に収容された食品であっても加熱空気又は冷却空気にさらすことができ、加熱又は冷却を効率よく行うことができた。
しかし従来の収容カート4はダクト板43を設けることにより通風ダクト44を形成して、その中を加熱空気又は冷却空気が通過する構造となっているためダクト板43が必要であり、収容カート4が大きくなるとともにその内部が複雑な構造となっていた。収容カート4の内部には食品が収納されるため、衛生的でなければならないが、従来の収容カート4は通風ダクト44によりダクト板43を有した複雑で入り組んだ構造となることから、収容カート4を衛生的に保つことが難しかった。また、ダクト板43を設ける必要があるためコスト高となっていた。
従来の収容カートとして、ダクト板43に穴を設けて、通風ダクト44から加熱空気又は冷却空気を穴からトレイ収容室へ供給するものもあった。しかしこの場合もダクト板43及び通風ダクト44を用いるため、複雑で入り組んだ構造であり、かつ、通風ダクトの幅の分、収容カート4の幅が大きくなり、コスト高である点は同じであった。
発明者は上記課題について検討と実験を重ねた結果、収容カート内に通風ダクトを用いることなく、収容カート内を均一に加熱又は冷却する構成を得ることができた。
すなわち、本発明は上記課題を解決するものであり、以下の構成を有するものである。
(1)本発明は、複数のトレイを収容可能な収容カートと、加熱手段又は冷却手段を有したステーションユニットとを備え、前記収容カート内の食品を加熱あるいは冷却する食品の加熱・冷却システムであって、前記収容カートは、扉を有した側面開口と複数の側板を有し、下部に車輪を有して移動可能であるとともに、前記側面開口を前記ステーションユニットに向けて連結可能であり、前記ステーションユニットは、前記収容カートとの連結時に、前記加熱手段又は前記冷却手段で生成された加熱空気又は冷却空気を前記収容カート内へ送風する送風手段と、前記収容カートの奥へ向かい前記側板の少なくとも1つの内面に沿って前記加熱空気又は前記冷却空気を送風することができる、上下方向に長い送風ダクトと、前記送風ダクトと離間した位置に設けられた吸気口を有し、前記加熱空気又は前記冷却空気は、前記収容カートの奥まで送風できる強さで前記収容カート内へ送風され、
前記収容カートの前記側板の内面には、前記前記加熱空気又は前記冷却空気を前記側面開口が対向する面へ導くための通風ダクトが無い、食品の加熱・冷却システムである。
(2)また、本発明は前記(1)において、前記送風ダクトは、前記吸気口よりも前記収容カートに向かって突出している、食品の加熱・冷却システムである。
(3)また、本発明は前記(1)または(2)において、前記収容カートは、2つの前記側板の間に上下方向に複数の仕切り部材を有し、前記仕切り部材の間にトレイを挟み込むことによって、トレイの左右部を2つの室内に分けることができ、複数の前記送風ダクトは、それぞれ2つの室内における前記側板の内面に沿って前記加熱空気又は前記冷却空気を送風することができる、食品の加熱・冷却システムである。
(4)また、本発明は前記(1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記送風ダクトは、前記側面開口から前記収容カートの奥へ向かって上下位置で均一に前記加熱空気又は前記冷却空気を送風するように、内部に導風フィンを有している、食品の加熱・冷却システムである。
(5)また、本発明は前記(1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記送風手段及び前記送風ダクトは、上下に複数設けられる、食品の加熱・冷却システムである。
(6)また、本発明は前記(1)乃至(5)のいずれかにおいて、前記ステーションユニットは、前記送風ダクトからの前記加熱空気又は前記冷却空気を切り替えて送風することが可能である、食品の加熱・冷却システムである。
本発明の請求項1に記載の構成によると、上下方向に長い送風ダクトにより、収容カートの内部縦方向に均一に送風されるため縦方向での温度差が生じにくい。さらに上下方向に長い送風ダクトにより、加熱又は冷却空気を側板の内面に沿って送風することができるため、加熱空気又は冷却空気が側板の内面から離れにくく、収容カートの奥まで加熱又は冷却空気を送風することができ、収容カートの内部の平面方向でも温度差が生じにくい。そして、強く風を送り込むことにより収容カートの奥の内面及びトレイ等に加熱又は冷却空気が強くぶつかり、分散しながらステーションユニットの吸気口へ戻ることになる。その結果、ダクト板及び通風ダクトを設けることなく、収容カートの内部を均一に加熱又は冷却することができる。
本発明の請求項1に記載の構成では、収容カート内に通風ダクトのためのダクト板を設けていないため構造が単純である。そのため、収容カートの収容力を保ちつつコンパクトであり、内部を衛生的に保つことが容易であるとともに、ダクト板及び通風ダクトを設けないことによるコストを削減することができる。
また、本発明の請求項2に記載の構成によると、送風ダクトが吸気口よりも収容カートに向かって突出しているため送り出される加熱又は冷却空気に直進方向の方向性を持たせることができ、通風ダクトを設けることなく加熱空気又は冷却空気を収容カートの内部へ行き渡らせることができ、収容カートの内部を略同一温度にすることができる。
また、本発明の請求項3に記載の構成によると、トレイの左右部を2つの室内に分ける収容カートにおいても、通風ダクトを設けることなく食品を加熱・冷却することができる。
また、本発明の請求項4に記載の構成によると、ステーションユニットの送風ダクトに導風フィンを設けて収容カートの奥へ向かって上下位置で均一に加熱空気又は冷却空気を送風することにより、収容カートの内部へ入った加熱空気又は冷却空気の風が側板に沿って均一に供給され、収容カートの奥まで到達するとともに、収容カートの上下の温度差を生じさせずに加熱・冷却を均一に行うことができる。
また、本発明の請求項5に記載の構成によると、送風手段と送風ダクトを上下に複数設けることにより、収容カートの内部へ入った加熱空気又は冷却空気の風が均一になり、収容カートの内部へ入った加熱空気又は冷却空気の風が側板に沿って均一に供給され、収容カートの奥まで到達するとともに、収容カートの上下における加熱・冷却を均一に行うことができる。
また、本発明の請求項6に記載の構成によると、収容カートの内部に収容した食品の冷却・加熱を必要に応じて切り換えて行うことができる。
ステーションユニット1に収容カート2を連結した状態の斜視図。 ステーションユニット1を示す図。 ステーションユニット1をB−Bで切断した場合の側面図。 収容カート2を示す図。 収容カート2の扉を取り払った状態での側面図。 載置体207を収容カート2の内側から見た図。 ステーションユニット1に収容カート2を連結した状態で上方から見た図。 ステーションユニット1に収容カート2を連結した状態で上方から見た要部拡大図。 従来の収容カート4がステーションユニット3に連結した状態の断面図。
以下、図面に従って実施するための形態を説明する。
図1はステーションユニット1に収容カート2を連結した状態の斜視図である。ステーションユニット1は配膳室等に設置されるが、給食センターや冷蔵庫等から配膳室等に運び込まれた、食品が収容された収容カート2は、ステーションユニット1側の扉を開けて図1のようにステーションユニット1に連結される。この状態でステーションユニット1から加熱空気や冷却空気が収容カート2の内部に供給され、収容した食品を加熱・冷却することができる。
たとえば、調理済みの食品を収容した収容カート2は、図1のようにステーションユニット1に連結され、冷却空気を供給して冷却しておき、配膳のタイミングより一定時間前になると、加熱空気に切り替えて加熱することができる。この時、冷たいまま配膳する食品は冷却のままとしておくことができる。その後、ステーションユニット1から取り外された収容カート2は食品消費者の元へ運ばれ、暖められた食品は温かい状態で配膳される。このとき果物などの、冷却されたままの食品は冷たい状態で配膳される。
また、冷蔵庫から配膳室に運ばれた複数の収容カート2を順次温めて、多数の食品消費者の元へ配膳してもよい。
図2は本発明のステーションユニット1を示す。図2(a)は、ステーションユニット1の正面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A線で水平に切断し、上方から見た図である。図2の101は送風ダクト、102は送風ダクト101に設けられた送風口であり、加熱空気や冷却空気が放出される。104は仕切り板、105は仕切り板104に設けられた吸気口である。また、図2(a)に斜線で示されている106は弾性シール枠である。107は冷却の際に排出される暖気の排気口である。正面から見て、送風ダクト101と仕切り板104は弾性シール枠106に囲まれており、左右に一対設けられている。
図2(b)の108はモータ、109はモータ軸、110はモータ軸に取り付けられたシロッコファンを示す。シロッコファン110は黒い矩形で示した羽を有し、回転することにより内側の空気を外側へ送り出す送風手段である。111は加熱手段である加熱ヒータ、112は冷却手段である冷却用熱交換器を示す。加熱ヒータ111はシロッコファン110の周りを2〜3回巻くようにして取り囲んでおり、その両端は左方の側板に取り付けられている。モータ108とシロッコファン110、冷却用熱交換器112は左右に設けられている。114は中仕切り板であり、ステーションユニット1の内部における左右の室を仕切っている。115は温度計であり、送風ダクト101へ送られる空気の温度を検出して、加熱ヒータ111、冷却用熱交換器112やモータ108の制御を行う。
図3は図2(a)ステーションユニット1をB−B線で垂直に切断し、右方から見た図である。送風手段であるシロッコファン110及び送風ダクト101は、上下に2つずつ設けられているが、3つ以上の複数を設けてもよく、1つでもよい。103は送風ダクト101の内部に設けられた導風フィンであり、送風ダクト101の内面に取り付けられている。図3では、導風フィン103の端部を折り曲げて送風ダクト101の内面に取り付けた取付部103aが表示されている。ステーションユニット1の上部に設けられた113は、冷却用熱交換器112を接続した熱排出器である。熱排出器113から排出された暖気はステーションユニット1の上部前方に設けられた排気口107から排気される。図3では加熱ヒータ111の断面が示されている。
図3において、モータ軸109には図示されていないシロッコファン110が接続され、その羽の回転により空気は矢印w1のように回転しながら外側へ送出される。冷却中には加熱ヒータ111は作動せず、冷却用熱交換器112により冷却された空気が送風ダクトへ向かう。そして、温度計115の場所で横方向に絞られた後、矢印w2のように導風フィン103で上下方向へ広がるように導かれ、板状の風となって送風口102から送出する。加熱中になると、冷却用熱交換器112による冷却は行わす、加熱ヒータ111が作動して暖められた空気が送風ダクト101へ向かう。そして、温度計115の場所で横方向に絞られた後、導風フィン103で上下方向へ広がるように導かれ、板状の風となって送風口102から送出する。導風フィン103により、加熱空気又は冷却空気は収容カート2の奥へ向かって上下位置で均一に送風される。
図4は食品を載せたトレイ213を収容可能である収容カート2を示す。図4(a)は収容カート2の側面図、図4(b)は図4(a)のA−Aで切断して上から見た図である。図4(a)において、201は観音開きの扉であり、ステーションユニット1に連結する背面側と、その対向面である前面側に設けられている。202は引手、203は車輪であり、作業者が引手202を引くことにより収容カート2を移動可能である。
収容カート2はステーションユニット1に連結可能であり、扉201は、ステーションユニット1に連結する背面側と、その対向面である前面側に設けられている。図4(b)は、収容カート2の背面側の扉201を開いた状態を示している。204は側面開口、205は側板、206はトレイ収容室、207は載置体、208は仕切り部材、209は載置体支持棒である。側板205の内側には載置体207が一定の間隔を空けて設けられており、空間214が形成されている。空間214には載置体支持棒209以外の障害物がなく、加熱空気や冷却空気が通りやすくなっている。なお、空間214とトレイ収容室206の間には、棒状体でできた載置体207が設けられているだけであり、従来の収容カート4におけるダクト板43に相当するものがないため閉ざされていない。すなわち、加熱空気を側面開口204が対向する面へ導くための通風ダクトが無い。
側板205と仕切り部材208は内部に断熱材を設けており、冷蔵時や収容カート2を配膳する際にトレイ収容室206の温度が変化しないようになっている。載置体207と仕切り部材208は両者の上にトレイ213を載置できる構造であって、トレイ213を収納する段ごとに設けられている。載置体207は細い棒からなる枠により形成され、トレイ213の端部が載置される。載置体支持棒209は側板205から突出して載置体207に係合し、支持する。仕切り部材208は、トレイの中心からややずれた位置でトレイ213を下部から支持するとともに、トレイ収容室206を2つに分割する。仕切り部材208は中央に柱を有しており、そこからあばら骨状に側方(図4(b)では上下方向)へ延在している。収容カートは、2つの側板205の間に上下方向に複数の仕切り部材208を有し、仕切り部材208の間にトレイ213を挟み込むことによって、トレイ213の左右部をトレイ収容室206の2つの室内に分けることができる。
図5は、扉201を取り払った状態での収容カート2の側面図である。左右の側板205からは上下2段の載置体支持棒209が突出しており、載置体支持棒209の頭部に載置体207が掛止されている。載置体支持棒209は図5の奥行き方向にも設置されており、図5の左右の側板205にそれぞれ4つ設けられている。載置体207は載置体支持棒209の頭部に掛止されているだけであるため、収容カート2の内部を洗浄する際等には持ち上げることによって載置体支持棒209から取り外すことができる。載置体207を取り外した状態では左右の側板205から載置体支持棒209が突出した単純な構造となるため、洗浄しやすい。
載置体207には突出部207aが設けられており、トレイ213が載置される。トレイ213は図5の左右方向の中心よりやや右寄りの下部に窪みがあり、仕切り部材208と係合して左右の位置が固定される。したがって、載置体207より側板205側にトレイ213は突出せず、載置体207と側板205の間には空間214が確保される。
図6は、図4,5における載置体207を収容カート2の内側から見た図である。本実施例では載置体207は断面円形のステンレスパイプからなる棒材により形成され、支持棒掛け曲部207cの部分で載置体支持棒209の頭部にあるU字状の溝に掛けられて設置される。載置体207は棒材の組み合わせにより形成されているため、空間214とトレイ収容室206との間は仕切られていない。すなわち、収容カート2の内部には図9のダクト板43がなく、通風ダクト44がない構造である。そして、支持棒掛け曲部207cの部分で載置体支持棒209の頭部に掛けられて設置されているため、収容カート2の内部を洗浄するときなどには持ち上げて取り外すことができる。
図7は、ステーションユニット1に収容カート2を連結した状態で水平に切断し、上方から見た図である。切断場所は、ステーションユニット1については図2のA−Aであり、収容カート2については図4のA−Aである。また、図8は図7の要部拡大図である。ステーションユニット1の送風ダクト101は、側面開口204より収容カート2の内部へ数センチ入り込んでいる。そして、送風ダクト101から送出される板状の空気は側板205の内面に沿って収容カート2の内部へ送り込まれる。トレイの端部は側板205からの間隔を有し、空間214が形成されている。一方、吸気口105は側面開口204から離間して設けられている。送風ダクト101は、吸気口105よりも収容カート2に向かって突出した構造となっている。
<空気の流れについて>
図7,8及び図3により、ステーションユニット1と収容カート2の連結時における空気の流れを説明する。図8は図7の送風口102の近傍を拡大したものである。図7の空気の循環は左右で行われているが、まず収容カート2のトレイ収容室206の左側を加熱する場合の空気循環について説明する。シロッコファン110と送風ダクト101は図3に示すように上下2段に形成されておいる。加熱ヒータ111とシロッコファン110を作動させると、シロッコファン110により図3の矢印w1のようにファンの外周へ押し出された空気は加熱ヒータ111を通過して暖められ、加熱空気が生成されて送風ダクト101へ送られる。この際に温度計115により温度が計測され、温度制御等に用いられる。送風ダクト101内では、図3の矢印w2に示すように加熱空気が導風フィン103により上下方向へ導かれ、上下方向に長い板状となって送風口102から収容カート2の内部へ送出される。その結果、上下位置で均一に加熱空気が送風される。
ステーションユニット1に連結された収容カート2の内部では、送風ダクト101の先端である送風口102が側板205と載置体207の間の空間214へ向かって配置されており、上下方向に長い板状の加熱空気が矢印w3のように側板205に沿った方向へ送られる。図5,8に示すように、側板205と載置体207の間の空間214にはトレイ213は配置されないため、トレイ213やその上に載せられる食器、食品等の障害物がなく、載置体支持棒209があるだけである。
加熱空気は、収容カート2の奥まで送風できる強さで収容カート2内へ送風される。加熱空気の一部は図7において矢印w4で示したようにトレイ収容室206の内側へ向かう。しかし、加熱空気の位置と方向は矢印w3のように側板205に沿っているため、加熱空気は側板205から離れにくく、障害物もほとんどないため矢印w5のように進み、ステーションユニット1とは反対側で閉じている扉201に衝突し、矢印w6のようにトレイ収容室206の内側へと向かう。そしてさらに仕切り部材208を超えずに矢印w7のようにステーションユニット1の方向へ曲がり、側面開口204の方向へ戻っていく。そのため、トレイ収容室206の全体に加熱空気が行き渡り、食品をほぼ均等に温めることができる。ここで、収容カート2の側面開口204と仕切り板104の間には空間があるため、吸気口105から離れた位置からも矢印w8のように吸気することになり、トレイ収容室206の全体を加熱空気で温めることができる。
食品を温め終えた空気はステーションユニット1の仕切り板104に形成された吸気口105から内部へ入り、冷却用熱交換器112を通過して再びシロッコファン110から送出され、再び加熱ヒータ111を通過して暖められる。食品を加熱する場合には、冷却用熱交換器112を作動させない。
本発明では、縦方向に長い加熱空気が送風口102から載置体207と側板205の間を側板205に沿って送出されるため、載置体207から矢印w4のように加熱空気等が一部流れるが、コアンダ効果により矢印w5のように加熱空気が流れて正面側の扉201まで達し、矢印w6、w7のように流れてトレイ収容室206の食品をムラなく加熱等することができる。したがって、図6に示した従来の通風ダクト44は不用であり、ダクト板43のような板状の部材を収容カートの内部に設ける必要がない。
上記では、左側のトレイ収容室206を加熱した場合について説明したが、冷却する場合には加熱ヒータ111を作動させずに冷却用熱交換器112を作動させる。冷却用熱交換器112で冷やされた冷却空気はシロッコファン110から押し出され、加熱空気と同様に収容カート2の側板205に沿って進み、左側のトレイ収容室206の全体を冷却する。冷却用熱交換器112により生じる排熱はステーションユニット1の上部に設けた熱排出器113で排出され、排気口107から排出される。
本実施の形態では、ステーションユニット1の右側には冷却用熱交換器112が備えられているが、加熱ヒータ111は備えられておらず、冷却専用である。右側では左側と同様に冷却空気が収容カート2の側板205に沿って進み、右側のトレイ収容室206の全体を冷却する。
また本実施の形態では、左側を加熱、冷却汎用とし、右側を冷却専用としたが、左側を冷却専用とし、右側を加熱、冷却汎用としたり、両側を加熱、冷却汎用としたりするなどして、ステーションユニット1の構成を変えることにより顧客のニーズに適用した食品の加熱・冷却システムを提供することができる。
1 ステーションユニット、101 送風ダクト、102 送風口、103 導風フィン、103a 取付部、104 仕切り板、105 吸気口、106 弾性シール枠、107 排気口、108 モータ、109 モータ軸、110 シロッコファン、111 加熱ヒータ、112 冷却用熱交換器、113 熱排出器、114 中仕切り板、115 温度計
2 収容カート、201 扉、202 引手、203 車輪、204 側面開口、205 側板、206 トレイ収容室、207 載置体、207a 突出部、207b 支持棒掛け部、207c 支持棒掛け曲部、208 仕切り部材、209 載置体支持棒、210 底板、211 天板、212 扉軸、213 トレイ、214 空間
3 ステーションユニット、31 送風ダクト、32 送風口
4 収容カート、41 扉、42 側板、43 ダクト板、44 通風ダクト、

Claims (6)

  1. 複数のトレイを収容可能な収容カートと、加熱手段又は冷却手段を有したステーションユニットとを備え、前記収容カート内の食品を加熱あるいは冷却する食品の加熱・冷却システムであって、
    前記収容カートは、扉を有した側面開口と複数の側板を有し、下部に車輪を有して移動可能であるとともに、前記側面開口を前記ステーションユニットに向けて連結可能であり、
    前記ステーションユニットは、前記収容カートとの連結時に、前記加熱手段又は前記冷却手段で生成された加熱空気又は冷却空気を前記収容カート内へ送風する送風手段と、前記収容カートの奥へ向かい前記側板の少なくとも1つの内面に沿って前記加熱空気又は前記冷却空気を送風することができる、上下方向に長い送風ダクトと、前記送風ダクトと離間した位置に設けられた吸気口を有し、
    前記加熱空気又は前記冷却空気は、前記収容カートの奥まで送風できる強さで前記収容カート内へ送風され、
    前記収容カートの前記側板の内面には、前記前記加熱空気又は前記冷却空気を前記側面開口が対向する面へ導くための通風ダクトが無い、
    食品の加熱・冷却システム。
  2. 前記送風ダクトは、前記吸気口よりも前記収容カートに向かって突出している、
    請求項1の食品の加熱・冷却システム。
  3. 前記収容カートは、2つの前記側板の間に上下方向に複数の仕切り部材を有し、前記仕切り部材の間にトレイを挟み込むことによって、トレイの左右部を2つの室内に分けることができ、
    複数の前記送風ダクトは、それぞれ2つの室内における前記側板の内面に沿って前記加熱空気又は前記冷却空気を送風することができる、
    請求項1または2の食品の加熱・冷却システム。
  4. 前記送風ダクトは、前記側面開口から前記収容カートの奥へ向かって上下位置で均一に前記加熱空気又は前記冷却空気を送風するように、内部に導風フィンを有している、
    請求項1乃至3のいずれかの食品の加熱・冷却システム。
  5. 前記送風手段及び前記送風ダクトは、上下に複数設けられる、
    請求項1乃至4のいずれかの食品の加熱・冷却システム。
  6. 前記ステーションユニットは、前記送風ダクトからの前記加熱空気又は前記冷却空気を切り替えて送風することが可能である、
    請求項1乃至5のいずれかの食品の加熱・冷却システム。
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