JP2016208220A - 可変減衰器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】抵抗4と並列に接続されているトランジスタ8と、抵抗5と並列に接続されているトランジスタ9と、一端がトランジスタ回路3と接続されて、他端が抵抗容量組合せ回路11と接続されているトランジスタ10とを設け、制御回路14が、トランジスタ8,9,10に印加するゲートバイアス電圧を調整することで、トランジスタ8,9,10のインピーダンスを制御する。
【選択図】図1
Description
以下の特許文献2には、スイッチング素子の開閉を制御することで、回路全体の通過位相を離散的に変化させることが可能な移相器が開示されている。
また、回路の減衰量を離散的に変化させることができても、通過位相を変化させることができないため、減衰量と同時に通過位相を変化させる必要がある場合、例えば、特許文献2に開示されているような移相器を縦続に接続する必要があり、回路の大型化を招いてしまうという課題があった。
図1はこの発明の実施の形態1による可変減衰器を示す構成図である。
図1において、入力端子1は信号を入力する端子であり、出力端子2は信号を出力する端子である。
トランジスタ回路3は入力端子1と出力端子2の間に接続されており、第1の抵抗である抵抗4,5とインダクタ6,7が直列に接続されている第1の回路である。
抵抗4は、一端が入力端子1と接続されている入力側の抵抗である。
インダクタ6は、一端が抵抗4の他端と接続されている入力側のインダクタである。
インダクタ7は、一端がインダクタ6の他端と接続されている出力側のインダクタである。
抵抗5は、一端がインダクタ7の他端と接続されて、他端が出力端子2と接続されている出力側の抵抗である。
第1のスイッチング素子であるトランジスタ9は抵抗5と並列に接続されている出力側のスイッチング素子である。
第2のスイッチング素子であるトランジスタ10は一端がトランジスタ回路3と接続されている。
抵抗容量組合せ回路11は一端がトランジスタ10の他端と接続されて、他端がグランド15に接続されており、第2の抵抗である抵抗12とキャパシタ13が並列に接続されている第2の回路である。
制御回路14はトランジスタ8,9,10に印加するゲートバイアス電圧を調整することで、トランジスタ8,9,10のインピーダンスを制御する。
図2において、8aはトランジスタ8が持つ等価的な容量であり、8bはトランジスタ8が持つ等価的な可変抵抗である。
9aはトランジスタ9が持つ等価的な容量であり、9bはトランジスタ8が持つ等価的な可変抵抗である。
10aはトランジスタ10が持つ等価的な容量であり、10bはトランジスタ8が持つ等価的な可変抵抗である。
この実施の形態1では、トランジスタ8,9,10が、モノリシック集積回路上に形成された電界効果トランジスタで構成されているものを想定しているが、トランジスタ8,9,10が、等価的な容量8a,9a,10aと等価的な可変抵抗8b,9b,10bを持っていればよく、即ち、インピーダンスが連続的に変化するものであればよく、例えば、トランジスタ8,9,10が、ダイオードや機械式スイッチで構成されているものであってもよい。
なお、等価的な容量8a,9a,10aと等価的な可変抵抗8b,9b,10bを持っているダイオードの種類は特に問わないが、例えば、可変容量ダイオードとPINダイオードが組み合わされたようなものが考えられる。また、等価的な容量8a,9a,10aと等価的な可変抵抗8b,9b,10bを持っている機械式スイッチの種類は特に問わないが、例えば、1つ以上の抵抗とキャパシタとリレーが組み合わされたようなものが考えられる。
図1の可変減衰器の減衰量及び通過位相は、制御回路14が、トランジスタ8,9,10に印加するゲートバイアス電圧を調整することで制御する。
ここで、図3は図1の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合の等価回路を示す回路図である。
トランジスタ8,9は、短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧が印加される場合、そのゲートバイアス電圧が大きいほど、可変抵抗8b,9bの抵抗値が小さくなる。つまり、可変抵抗8b,9bの抵抗値は、そのゲートバイアス電圧に応じて連続的に変化する。なお、Vth1>Vth2である。
トランジスタ10は、短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧が印加される場合、そのゲートバイアス電圧が大きいほど、可変抵抗10bの抵抗値が小さくなる。つまり、可変抵抗10bの抵抗値は、そのゲートバイアス電圧に応じて連続的に変化する。
また、トランジスタ10が持つ可変抵抗10bは、抵抗値が十分に大きくなるため、図3に示すように、開放の状態とみなすことができるようになる。
このとき、可変減衰器の全体を見ると、入力端子1と出力端子2の間にシリーズに接続されている抵抗の値は小さく、シャントに接続されている容量の値は、トランジスタ10が持つ容量10aとキャパシタ13との合成になり、容量値が小さい状態になる。
図1の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合、制御回路14が、図1の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合にトランジスタ8,9に印加するゲートバイアス電圧より小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。具体的には、トランジスタ8,9の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。
また、図1の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合にトランジスタ10に印加するゲートバイアス電圧より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。具体的には、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
また、トランジスタ10が持つ可変抵抗10bは、抵抗値が図1の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合よりも小さくなるため、図4に示すように、開放の状態ではなくなる。
このとき、可変減衰器の全体を見ると、入力端子1と出力端子2の間にシリーズに接続されている抵抗の値は、低減衰状態で使用する場合よりも大きく、シャントに接続されている容量の値は、トランジスタ10が持つ可変抵抗10bの抵抗値の影響で、低減衰状態で使用する場合よりも大きい状態になる。
このため、可変減衰器の減衰量は、低減衰状態で使用する場合よりも大きくなり、可変減衰器の通過位相遅れが大きい状態になる。
図1の可変減衰器を高減衰状態で使用する場合、制御回路14が、図1の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合にトランジスタ8,9に印加するゲートバイアス電圧より小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。具体的には、トランジスタ8,9の開放に係るゲート閾値電圧Vth2より十分に小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。
また、図1の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合にトランジスタ10に印加するゲートバイアス電圧より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。具体的には、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より十分に大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
また、トランジスタ10が持つ可変抵抗10bは、抵抗値が十分に小さくなるため、図5に示すように、短絡の状態とみなすことができるようになる。
このとき、可変減衰器の全体を見ると、入力端子1と出力端子2の間にシリーズに接続されている抵抗の値は、中減衰状態で使用する場合よりも大きく、シャントに接続されている容量の値は、中減衰状態で使用する場合よりも大きい状態になる。
このため、可変減衰器の減衰量は、中減衰状態で使用する場合よりも大きくなり、可変減衰器の通過位相遅れが大きい状態になる。
可変減衰器が低減衰状態であれば、図6に示すように、可変減衰器の減衰量は小さいが、トランジスタ8,9,10のインピーダンスを調整することで、可変減衰器の減衰状態を連続的に変化させることができる。中減衰状態では、低減衰状態のときよりも可変減衰器の減衰量が大きくなり、高減衰状態では、さらに可変減衰器の減衰量が大きくなっている。
図6は、トランジスタ8,9,10の減衰状態を、低減衰状態から中減衰状態を経て高減衰状態へ連続的に変化させると、減衰量が連続的に増加すると同時に、通過位相遅れが連続的に増加することを表している。
また、図1では、トランジスタ8,9及びトランジスタ回路3からなる回路と、トランジスタ10及び抵抗容量組合せ回路11からなる回路とによってT型の可変減衰器が構成されている例を示しているが、T型の可変減衰器に限るものではなく、例えば、図7に示すようなΠ型の可変減衰器が構成されているものであってもよい。この場合、トランジスタ10及び抵抗容量組合せ回路11からなる回路は、2つ実装することになる。
また、図1の例では、トランジスタ回路3が、2つの抵抗4,5と、2つのインダクタ6,7とから構成されているが、1つの抵抗と1つのインダクタとから構成されているものであってもよい。したがって、トランジスタ回路3が、抵抗4及びインダクタ6のみから構成されて、抵抗5及びインダクタ7がない構成や、抵抗5及びインダクタ7のみから構成されて、抵抗4及びインダクタ6がない構成でもよい。この場合、トランジスタ8,9についても、どちらか一方だけになる。
上記実施の形態1では、トランジスタ10とグランド15の間に接続されている抵抗容量組合せ回路11が、抵抗12とキャパシタ13が並列に接続されている線路であるものを示したが、抵抗とキャパシタが直列に接続されている線路であってもよい。
図8はこの発明の実施の形態2による可変減衰器を示す構成図であり、図8において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
抵抗容量組合せ回路21は一端がトランジスタ10の他端と接続されて、他端がグランド15に接続されており、第2の抵抗である抵抗22とキャパシタ23が直列に接続されている第2の回路である。
図8の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合、トランジスタ8,9の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。また、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
図8の可変減衰器を高減衰状態で使用する場合、トランジスタ8,9の開放に係るゲート閾値電圧Vth2より十分に小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。また、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より十分に大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
また、抵抗22とキャパシタ23が直列に接続されている場合、抵抗12とキャパシタ13が並列に接続されている場合よりも、トランジスタ10からグランド15に至る線路の線路長を短くすることができる。即ち、抵抗22とキャパシタ23を直列に接続する場合、トランジスタ10と接続される線路を分岐する必要がないため、抵抗12とキャパシタ13を並列に接続する場合よりも、トランジスタ10からグランド15に至る線路の線路長を短くすることができる。このため、上記実施の形態1よりも、可変減衰器の小型化を図ることができる効果も得られる。
また、図8では、トランジスタ8,9及びトランジスタ回路3からなる回路と、トランジスタ10及び抵抗容量組合せ回路21からなる回路とによってT型の可変減衰器が構成されている例を示しているが、T型の可変減衰器に限るものではなく、例えば、Π型の可変減衰器が構成されているものであってもよい。この場合、トランジスタ10及び抵抗容量組合せ回路21からなる回路は、2つ実装することになる。
また、図8の例では、トランジスタ回路3が、2つの抵抗4,5と、2つのインダクタ6,7とから構成されているが、1つの抵抗と1つのインダクタとから構成されているものであってもよい。したがって、トランジスタ回路3が、抵抗4及びインダクタ6のみから構成されて、抵抗5及びインダクタ7がない構成や、抵抗5及びインダクタ7のみから構成されて、抵抗4及びインダクタ6がない構成でもよい。この場合、トランジスタ8,9についても、どちらか一方だけになる。
図9はこの発明の実施の形態3による可変減衰器を示す構成図であり、図9において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
トランジスタ回路31は入力端子1と出力端子2の間に接続されており、第1の抵抗である抵抗4,5とキャパシタ32,33が直列に接続されている第1の回路である。
キャパシタ32は、一端が抵抗4の他端と接続されている入力側のキャパシタである。
キャパシタ33は、一端がキャパシタ32の他端と接続されている出力側のキャパシタである。
抵抗インダクタ組合せ回路34は一端がトランジスタ10の他端と接続されて、他端がグランド15に接続されており、第2の抵抗である抵抗12とインダクタ35が並列に接続されている第2の回路である。
この実施の形態3では、トランジスタ8,9,10が、モノリシック集積回路上に形成された電界効果トランジスタで構成されているものを想定しているが、トランジスタ8,9,10が、等価的な容量8a,9a,10aと等価的な可変抵抗8b,9b,10bを持っていればよく、即ち、インピーダンスが連続的に変化するものであればよく、例えば、トランジスタ8,9,10が、ダイオードや機械式スイッチで構成されているものであってもよい。
図9の可変減衰器の減衰量及び通過位相は、制御回路14が、トランジスタ8,9,10に印加するゲートバイアス電圧を調整することで制御する。
ここで、図11は図9の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合の等価回路を示す回路図である。
また、トランジスタ10が持つ可変抵抗10bは、抵抗値が十分に大きくなるため、図11に示すように、開放の状態とみなすことができるようになる。
このとき、可変減衰器の全体を見ると、入力端子1と出力端子2の間にシリーズに接続されている抵抗の値は小さくなり、シャントに接続されているインダクタ35が、トランジスタ10が持つ容量10aによって遮断されるため、インダクタンスが小さい状態になる。
図9の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合、制御回路14が、図9の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合にトランジスタ8,9に印加するゲートバイアス電圧より小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。具体的には、トランジスタ8,9の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。
また、図9の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合にトランジスタ10に印加するゲートバイアス電圧より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。具体的には、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
また、トランジスタ10が持つ可変抵抗10bは、抵抗値が図9の可変減衰器を低減衰状態で使用する場合よりも小さくなり、図12に示すように、開放の状態ではなくなる。
このとき、可変減衰器の全体を見ると、入力端子1と出力端子2の間にシリーズに接続されている抵抗の値は、低減衰状態で使用する場合よりも大きく、シャントに接続されているインダクタンスは、低減衰状態で使用する場合よりも大きい状態になる。
このため、可変減衰器の減衰量は、低減衰状態で使用する場合よりも大きくなり、可変減衰器の通過位相進みが大きい状態になる。
図9の可変減衰器を高減衰状態で使用する場合、制御回路14が、図9の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合にトランジスタ8,9に印加するゲートバイアス電圧より小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。具体的には、トランジスタ8,9の開放に係るゲート閾値電圧Vth2より十分に小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。
また、図9の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合にトランジスタ10に印加するゲートバイアス電圧より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。具体的には、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より十分に大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
また、トランジスタ10が持つ可変抵抗10bは、抵抗値が十分に小さくなるため、図13に示すように、短絡の状態とみなすことができるようになる。
このとき、可変減衰器の全体を見ると、入力端子1と出力端子2の間にシリーズに接続されている抵抗の値は、中減衰状態で使用する場合よりも大きく、シャントに接続されているインダクタンスは、中減衰状態で使用する場合よりも大きい状態になる。
このため、可変減衰器の減衰量は、中減衰状態で使用する場合よりも大きくなり、可変減衰器の通過位相進みが大きい状態になる。
可変減衰器が低減衰状態であれば、図14に示すように、可変減衰器の減衰量は小さいが、トランジスタ8,9,10のインピーダンスを調整することで、可変減衰器の減衰状態を連続的に変化させることができる。中減衰状態では、低減衰状態のときよりも可変減衰器の減衰量が大きくなり、高減衰状態では、さらに可変減衰器の減衰量が大きくなっている。
図14は、トランジスタ8,9,10の減衰状態を、低減衰状態から中減衰状態を経て高減衰状態へ連続的に変化させると、減衰量が連続的に増加すると同時に、通過位相進みが連続的に増加することを表している。
また、図9では、トランジスタ8,9及びトランジスタ回路31からなる回路と、トランジスタ10及び抵抗インダクタ組合せ回路34からなる回路とによってT型の可変減衰器が構成されている例を示しているが、T型の可変減衰器に限るものではなく、例えば、Π型の可変減衰器が構成されているものであってもよい。この場合、トランジスタ10及び抵抗インダクタ組合せ回路34からなる回路は、2つ実装することになる。
また、図9の例では、トランジスタ回路31が、2つの抵抗4,5と、2つのキャパシタ32,33とから構成されているが、1つの抵抗と1つのキャパシタとから構成されているものであってもよい。したがって、トランジスタ回路31が、抵抗4及びキャパシタ32のみから構成されて、抵抗5及びキャパシタ33がない構成や、抵抗5及びキャパシタ33のみから構成されて、抵抗4及びキャパシタ32がない構成でもよい。この場合、トランジスタ8,9についても、どちらか一方だけになる。
上記実施の形態3では、トランジスタ10とグランド15の間に接続されている抵抗インダクタ組合せ回路34が、抵抗12とインダクタ35が並列に接続されている線路であるものを示したが、抵抗とインダクタが直列に接続されている線路であってもよい。
図15はこの発明の実施の形態4による可変減衰器を示す構成図であり、図15において、図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
抵抗インダクタ組合せ回路41は一端がトランジスタ10の他端と接続されて、他端がグランド15に接続されており、第2の抵抗である抵抗42とインダクタ43が直列に接続されている第2の回路である。
図15の可変減衰器を中減衰状態で使用する場合、トランジスタ8,9の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。また、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より小さく、かつ、開放に係るゲート閾値電圧Vth2より大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
図15の可変減衰器を高減衰状態で使用する場合、トランジスタ8,9の開放に係るゲート閾値電圧Vth2より十分に小さなゲートバイアス電圧をトランジスタ8,9に印加する。また、トランジスタ10の短絡に係るゲート閾値電圧Vth1より十分に大きなゲートバイアス電圧をトランジスタ10に印加する。
また、抵抗42とインダクタ43が直列に接続されている場合、抵抗12とインダクタ35が並列に接続されている場合よりも、トランジスタ10からグランド15に至る線路の線路長を短くすることができる。即ち、抵抗42とインダクタ43を直列に接続する場合、トランジスタ10と接続される線路を分岐する必要がないため、抵抗12とインダクタ35を並列に接続する場合よりも、トランジスタ10からグランド15に至る線路の線路長を短くすることができる。このため、上記実施の形態3よりも、可変減衰器の小型化を図ることができる効果も得られる。
また、図15では、トランジスタ8,9及びトランジスタ回路31からなる回路と、トランジスタ10及び抵抗インダクタ組合せ回路41からなる回路とによってT型の可変減衰器が構成されている例を示しているが、T型の可変減衰器に限るものではなく、例えば、Π型の可変減衰器が構成されているものであってもよい。この場合、トランジスタ10及び抵抗インダクタ組合せ回路41からなる回路は、2つ実装することになる。
また、図15の例では、トランジスタ回路31が、2つの抵抗4,5と、2つのキャパシタ32,33とから構成されているが、1つの抵抗と1つのキャパシタとから構成されているものであってもよい。したがって、トランジスタ回路31が、抵抗4及びキャパシタ32のみから構成されて、抵抗5及びキャパシタ33がない構成や、抵抗5及びキャパシタ33のみから構成されて、抵抗4及びキャパシタ32がない構成でもよい。この場合、トランジスタ8,9についても、どちらか一方だけになる。
Claims (9)
- 入力端子と出力端子の間に接続されており、第1の抵抗とインダクタが直列に接続されている第1の回路と、
一端が前記第1の回路と接続されて、他端がグランドに接続されており、第2の抵抗とキャパシタが並列に接続されている第2の回路と、
前記第1の回路を構成している前記第1の抵抗と並列に接続されている第1のスイッチング素子と、
前記第1の回路と前記第2の回路との間又は前記第2の回路と前記グランドとの間に挿入されている第2のスイッチング素子と、
前記第1及び第2のスイッチング素子のインピーダンスを制御する制御回路と
を備えた可変減衰器。 - 入力端子と出力端子の間に接続されており、第1の抵抗とインダクタが直列に接続されている第1の回路と、
一端が前記第1の回路と接続されて、他端がグランドに接続されており、第2の抵抗とキャパシタが直列に接続されている第2の回路と、
前記第1の回路を構成している前記第1の抵抗と並列に接続されている第1のスイッチング素子と、
前記第1の回路と前記第2の回路との間又は前記第2の回路と前記グランドとの間に挿入されている第2のスイッチング素子と、
前記第1及び第2のスイッチング素子のインピーダンスを制御する制御回路と
を備えた可変減衰器。 - 前記第1の回路を構成している前記第1の抵抗は、入力側の抵抗と出力側の抵抗からなり、
前記第1の回路を構成している前記インダクタは、入力側のインダクタと出力側のインダクタからなり、
前記第1のスイッチング素子は、入力側のスイッチング素子と出力側のスイッチング素子からなり、
前記入力側の抵抗は、一端が前記入力端子と接続され、
前記入力側のインダクタは、一端が前記入力側の抵抗の他端と接続され、
前記出力側のインダクタは、一端が前記入力側のインダクタの他端と接続され、
前記出力側の抵抗は、一端が前記出力側のインダクタの他端と接続されて、他端が前記出力端子と接続され、
前記入力側のスイッチング素子は、前記入力側の抵抗と並列に接続され、
前記出力側のスイッチング素子は、前記出力側の抵抗と並列に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の可変減衰器。 - 入力端子と出力端子の間に接続されており、第1の抵抗とキャパシタが直列に接続されている第1の回路と、
一端が前記第1の回路と接続されて、他端がグランドに接続されており、第2の抵抗とインダクタが並列に接続されている第2の回路と、
前記第1の回路を構成している前記第1の抵抗と並列に接続されている第1のスイッチング素子と、
前記第1の回路と前記第2の回路との間又は前記第2の回路と前記グランドとの間に挿入されている第2のスイッチング素子と、
前記第1及び第2のスイッチング素子のインピーダンスを制御する制御回路と
を備えた可変減衰器。 - 入力端子と出力端子の間に接続されており、第1の抵抗とキャパシタが直列に接続されている第1の回路と、
一端が前記第1の回路と接続されて、他端がグランドに接続されており、第2の抵抗とインダクタが直列に接続されている第2の回路と、
前記第1の回路を構成している前記第1の抵抗と並列に接続されている第1のスイッチング素子と、
前記第1の回路と前記第2の回路との間又は前記第2の回路と前記グランドとの間に挿入されている第2のスイッチング素子と、
前記第1及び第2のスイッチング素子のインピーダンスを制御する制御回路と
を備えた可変減衰器。 - 前記第1の回路を構成している前記第1の抵抗は、入力側の抵抗と出力側の抵抗からなり、
前記第1の回路を構成している前記キャパシタは、入力側のキャパシタと出力側のキャパシタからなり、
前記第1のスイッチング素子は、入力側のスイッチング素子と出力側のスイッチング素子からなり、
前記入力側の抵抗は、一端が前記入力端子と接続され、
前記入力側のキャパシタは、一端が前記入力側の抵抗の他端と接続され、
前記出力側のキャパシタは、一端が前記入力側のキャパシタの他端と接続され、
前記出力側の抵抗は、一端が前記出力側のキャパシタの他端と接続されて、他端が前記出力端子と接続され、
前記入力側のスイッチング素子は、前記入力側の抵抗と並列に接続され、
前記出力側のスイッチング素子は、前記出力側の抵抗と並列に接続されていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の可変減衰器。 - 前記第1及び第2のスイッチング素子は、モノリシック集積回路上に形成された電界効果トランジスタで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の可変減衰器。
- 前記第1及び第2のスイッチング素子は、ダイオードで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の可変減衰器。
- 前記第1及び第2のスイッチング素子は、機械式スイッチで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の可変減衰器。
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