JP2016208014A - 半導体素子パッケージ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビティを拡張させた半導体素子パッケージ及びその製造方法を提供する。【解決手段】半導体素子パッケージ100は、半導体チップが据え付けられるベース層110と、ベース層の上部に積層され、中心部に上記半導体チップが収納されるキャビティ(Cavity)140が形成された壁層120と、壁層の上部に形成されて上記キャビティを密閉させるリッド(Lid)130と、を含み、壁層は、半導体チップが収納される下端部に溝部121が形成されてキャビティを拡張させる。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子パッケージ及びその製造方法に関する。
一般的に、半導体素子は、半導体工程によって製造され、集積回路が内蔵されるダイ(Die)またはチップ(Chip)(以下、半導体チップとする)、及び半導体チップの入出力及び電源端子を外部と電気的に連結し、湿気や埃などの周囲環境及び機械的な衝撃から半導体チップを保護するパッケージ(Package)からなる。
パッケージは、半導体素子の価格、信頼性、性能などに大きな影響を及ぼす要素である。最近は、電子/通信機器の小型化、多機能化の趨勢に伴い、半導体パッケージを印刷回路基板に装着させる組み立て工程を速やか且つ正確に行うだけでなく、全体的な必要面積及び空間を最大限に減らす方向で研究及び開発されている。
このような半導体素子のパッケージは用いられる材料及び印刷回路基板に実装させる形態によってその種類が区分される。一般的に、セラミック、リードフレーム、印刷回路基板、サーキットテープまたはサーキットフィルムのような基板に半導体チップが装着され、また、半導体チップと基板が電気的に連結され、基板に外部装置と電気的に連結されることができるように入出力部材が形成される。そのうち、半導体素子のパッケージにはプラスチック(Plastic)及びセラミック(Ceramic)の二種類が一般的に用いられるが、セラミックがプラスチックより価格が高いものの信頼性が高いため、次第にセラミックパッケージの利用度が高まっている。
本発明は、半導体素子パッケージ及びその製造方法に関するもので、より具体的には、半導体チップが内蔵されるキャビティを拡張させて内部有効面積を広げることにより、組み立てが容易となり、パッケージの反り程度が改善するという技術を提供する。
一実施例による半導体素子パッケージは、半導体チップが据え付けられるベース層と、上記ベース層の上部に積層され、中心部に上記半導体チップが収納されるキャビティ(Cavity)が形成された壁層と、上記壁層の上部に形成されて上記キャビティを密閉させるリッド(Lid)と、を含み、上記壁層は、上記半導体チップが収納される下端部に溝部が形成されて上記キャビティを拡張させる。
ここで、上記壁層の上面に金属性材料が印刷された印刷層をさらに含むことができる。
上記ベース層と上記壁層の界面に丸い構造の上記溝部が形成されて上記半導体チップが据え付けられる部分のキャビティを拡張させることができる。
上記壁層は、上記ベース層上に上記半導体チップが実装されるように上記ベース層の一部の領域を露出させるキャビティを有する下部層と、上記下部層のキャビティより小さいキャビティを有する上部層と、を含むことができる。
上記ベース層及び上記壁層は複数の積層セラミックシートからなることができる。
他の実施例による半導体素子パッケージを製造する方法は、半導体素子パッケージを製造する方法において、複数の積層体からなるパッケージ本体の上部壁層の少なくとも一部を加工してキャビティを形成する段階と、上記パッケージ本体の下部ベース層上に上記壁層を積層させて熱処理する段階と、上記キャビティに半導体チップを実装する段階と、上記壁層の上面にリッド(Lid)を付着して上記キャビティを密閉させる段階と、を含み、上記壁層は、上記半導体チップが収納される下端部に溝部が形成されて上記キャビティを拡張させる。
ここで、上記壁層の上面に金属性材料を印刷して印刷層を形成する段階をさらに含むことができる。
上記壁層は、上記ベース層上に上記半導体チップが実装されるように上記ベース層の一部の領域を露出させるキャビティを有する下部層、及び上記下部層のキャビティより小さいキャビティを有する上部層からなることができる。
上記壁層の下部層は、少なくとも一部が丸く凹んだ上記溝部が形成されて上記下部層のキャビティを拡張させることができる。
上記キャビティを形成する前に、複数のセラミックシートを積層させて上記ベース層及び上記壁層を形成する段階をさらに含むことができる。
本発明は、半導体チップが内蔵されるキャビティを拡張させて内部有効面積を広げることにより、組み立てが容易となり、パッケージの反り程度が改善し、外部環境による周波数の変化が少なく、ESRが低いため、送受信が円滑な半導体素子パッケージの製作が可能である。
一実施例による半導体素子パッケージの概略的な構造を示す断面図である。 一実施例による半導体チップを含む半導体素子パッケージの概略的な構造を示す斜視図である。 図2の切断面を概略的に示す断面図である。 図1のA−A'線に沿った切断面を概略的に示す断面図である。 図1のB−B'線に沿った切断面を概略的に示す断面図である。 他の実施例による半導体素子パッケージの概略的な構造を示す断面図である。 さらに他の実施例による半導体素子パッケージの概略的な構造を示す断面図である。 一実施例による半導体素子パッケージの製造方法を順に示す工程断面図である。 一実施例による半導体素子パッケージの製造方法を順に示す工程断面図である。 一実施例による半導体素子パッケージの製造方法を順に示す工程断面図である。 一実施例による半導体素子パッケージの製造方法を順に示す工程断面図である。 一実施例による半導体素子パッケージの製造方法を順に示す工程断面図である。
以下では、添付の図面を参照し、本発明の好ましい実施例について説明する。しかし、本発明の実施例は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施例に限定されない。また、本発明の実施例は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
図1は一実施例による半導体素子パッケージの概略的な構造を示す断面図である。
図1を参照すると、半導体素子パッケージ100は、ベース層110、壁層120、及びリッド130を含む。このような半導体素子パッケージ100の構造は、表面弾性波(SAW)素子、温度補償水晶発振器(TCXO)、水晶振動子、FBARなどのように温度、湿気、埃などのような周囲環境から影響を受ける可能性がある半導体素子に一般的に用いられる。
ベース層110は平らに形成されて上部に半導体チップが据え付けられ、用いられる材料及び半導体チップを実装させる形態によってその種類が区分される。例えば、ベース層110は、プラスチックエポキシ樹脂などを用いて外部枠を形成し、リードフレームのような電気的構造物を付着して形成されることができる。設計によってそれぞれの形態で構成された複数のセラミックシートに電気的連結のための電極及びビア孔(Via Hole)を形成して実現されることもできる。このように、ベース層110はセラミックシートからなることができ、内部電極などとして用いられることができるパターンが印刷された複数のセラミックシートを積層させることにより形成されることができる。
一方、セラミックシートは低温(800〜1000℃)でセラミックと金属を同時に焼成させる方法を用いた低温同時焼成セラミック(Low Temperature Co−fired Ceramics;LTCC)であってよく、このようなLTCCの場合、キャパシタ(Capacitor)、抵抗(Resistor)、インダクタ(Inductor)などの受動素子をベース層110の内部に形成することにより高集積化、小型軽量化を行うことができる。
壁層120は、ベース層110の上部に積層され、中心部に半導体チップが収納されるキャビティ(Cavity)140が形成される。このとき、壁層120は内部にキャビティ140が形成された四角のリング形状であってよいが、これに制限されない。
壁層120は、プラスチック、エポキシ樹脂、セラミックなどの材料からなるもので、上述の通り、プラスチックまたはエポキシ樹脂を設計された所定の枠に入れて固めて基本的な形状を形成した後、ここにリードフレームのような電気的構造物を付着することによって形成されるか、設計によってそれぞれの形態で構成された複数のセラミックシートに電気的連結のための電極及びビア孔(Via Hole)を形成して実現されることもできる。
例えば、壁層120は、内部電極などとして用いられることができるパターンが印刷された複数のセラミックシートが積層されて形成されることができる。また、LTCC(Low Temperature Co−fired Ceramic)でパッケージを構成することも可能である。
壁層120は、材質に関係なく、内部に収納空間であるキャビティ140が形成される。キャビティ140には半導体チップがダイボンディング、ワイヤボンディング、フリップボンディングなどの接続方法によって実装される。
このような半導体チップをキャビティ140内に容易に実装するために、壁層120の半導体チップが収納される下端部に溝部121が形成されてキャビティ140を拡張させることができる。例えば、溝部121は、壁層120の下部層が丸く凹むことで半導体チップが内蔵される部分のキャビティ140を拡張させることができる。一例として、丸く処理された溝部121は、寸法がR(Radius、半径)0.01〜0.02mmの構造で形成することができる。
壁層120は下部層及び上部層で区分されることができる。下部層にはベース層110上に半導体チップが実装されるようにベース層110の一部の領域を露出させるキャビティ140が形成されることができ、上部層には下部層のキャビティ140より小さいサイズのキャビティ140が形成されることができる。
このように、半導体チップが実装される部分のキャビティ140を拡張させることにより、内部有効面積を広げて半導体チップの組み立てを容易にすることができ、電気的な特性が向上することができる。
壁層120内に形成されたキャビティ140は、外部環境から半導体チップを保護するために、予め決められた水準の真空度及び密閉性が維持されなければならない。このために、壁層120の上面にリッド130を接合させて内部空間を密封させる。
リッド130は、半導体チップを保護し、キャビティ140を密閉させる役割をするもので、多様な方法によって実現されることができる。
例えば、コバール(Kovar)素材と呼ばれる冷間圧延鋼板を設け、冷間圧延鋼板を所定の形状に成形した後、その上面及び下面をそれぞれ電解めっき層または無電解めっき層としてニッケルまたはニッケル−リンめっきを行った後、再び下部のニッケルめっき層上にAg−Cuめっきをさらに行ってAgCu層を形成する方法によって実現されることができる。その他にも、コバール(Kovar)ベースにAuをめっきし、AuSn半田(Solder)を付ける方法、コバール(Kovar)ベースにNiをめっきし、SnPb半田を付ける方法、コバール(Kovar)ベースにNiをめっきしてリッドとして用いる方法などを用いて実現されることもできる。
このような方法で実現されたリッド130は、壁層120の上面にシームシーリング、融着または溶接などによって接合され、キャビティ140を真空状態で密閉させるようになる。これにより、キャビティ140に装着された半導体チップを外部環境から保護する。
壁層120とリッド130の接合方法は、例えば、熱融着方式によって行われることができる。このような熱融着時に、完全に密封させるために、Ag、Ni、Auが順に塗布されて成る融着層を形成し、リッド130の下面にろう付け材料(Brazing Material)を壁層120の上面の形状のまま塗布した後、リッド130と壁層120を固定してから熱を加えることができる。これにより、ろう付け材料が溶けて壁層120のAg、Ni、Auなどと融着して堅固に結合することができる。
また、ろう付け(Brazing)ではなく半田付け(Soldering)によって半導体チップを密閉させることも可能である。この場合、リッド130の下面に高価なAuSnなどからなるろう付け材料(Brazing Material)を付着させる必要がないため費用を節減させることができ、熱処理工程を経ないため半導体素子パッケージの外部に形成される可能性がある外部電極の損傷を防止することができ、ろう付け材料の不均一な溶融によって半導体素子パッケージの気密性が不均一になることを未然に防止することもできる。
図2は一実施例による半導体チップを含む半導体素子パッケージの概略的な構造を示す斜視図である。また、図3は図2の切断面を概略的に示す断面図である。
図2及び図3を参照すると、半導体素子パッケージ100は、半導体チップ150を収納することができるように段差が形成され、外部との電気的連結のための導電性パターンが形成されたパッケージ本体110、120、パッケージ本体110、120の内部に形成された収納空間に装着されて電気的に連結される半導体チップ150、及び半導体チップ150が位置する空間を密閉させるために、パッケージ本体110、120の上部に接合されるリッド130からなる。
ここで、パッケージ本体110、120は、半導体チップ150が据え付けられるベース層110と、ベース層110の上部に積層され、中心部に半導体チップ150が収納されるキャビティ140が形成される壁層120と、を含む。
壁層120の上面にはリッド130と接合される接合部160が形成されることができる。
また、壁層120の上面には金属性材料が印刷された印刷層が形成されることができる。
このように、半導体素子パッケージのパッド上に半導体チップの実装空間またはリッドとの接合面積を十分に確保することにより、組み立て工程が円滑になり、気密性が高く、熱衝撃に強く、高温耐湿特性に優れた信頼性が高いパッケージの製作が可能である。
図4は図1のA−A'線に沿った切断面を概略的に示す断面図であり、図5は図1のB−B'線に沿った切断面を概略的に示す断面図である。
図4に示されているように、例えば、図1のA−A'線に沿った切断面において接合部とキャビティの内部有効面積との構成比をL1/L2=1.24、W1/W2=1.34になるように設定することができる。
しかし、半導体チップが実装されるキャビティの下部を上述の通り構成する場合、平坦度不良、大きな寸法偏差、工程制御の難しさによるリッドとの接合整列の問題を誘発しかねない。また、半導体チップを搭載するための内部有効空間が不足して半導体チップの整列が困難であり、周波数の散布が大きく、ESRが高く発生するため、電気的特性に対する品質不良がともに発生する可能性がある。
これを解決するために、半導体チップが実装されるキャビティの下部の面積を拡張させることができる。例えば、接合部を含む内部有効面積は、L方向(Length)の構成比をL1/L2=1.15〜1.20に設定し、W方向(Width)の構成比をW1/W2=1.25〜1.30に設定することができる。
このように、パッケージの壁層120は、半導体チップが収納される下端部(即ち、ベース層110との界面)に溝部を形成してキャビティを拡張させることができる。例えば、溝部は、壁層120の下部層が丸く凹むことで半導体チップが内蔵される部分のキャビティを拡張させることができる。
したがって、半導体チップが実装される部分のキャビティを拡張させることにより、内部有効面積を広げて半導体チップの組み立てを容易にすることができ、電気的な特性が向上することができる。また、セラミックパッケージへのリッドの組立時に組み立て工程及び整列が容易になるため工程収率を向上させることができる。
図6は他の実施例による半導体素子パッケージの概略的な構造を示す断面図である。
図6を参照すると、半導体素子パッケージ200は、上述の通り、ベース層210、壁層220、及びリッド230を含む。ここで、半導体素子パッケージ200の各ベース層210及び壁層220の厚さ、及び内部有効面積を変更して物理的特性及び電気的特性を改善させることができる。
例えば、図6及び図7に示されているように、壁層220と半導体チップが搭載されるベース層210の厚さの比を従来のt1/t2=1.33〜1.40程度からt1/t2=1.2〜1.0になるように変更することができる。
さらに、図6に示されているように、半導体チップが搭載される部分とパッケージの壁層220との間隔をより広く確保して電気的特性を向上させることができる。例えば、キャビティ240とベース層210の界面に丸い(Rounding)構造の溝部221を形成することにより内部有効空間を効率的に確保することができる。一例として、丸く処理された溝部221は、寸法がR(Radius、半径)0.01〜0.02mmの構造で形成することができる。しかし、溝部221の形状及び寸法はこれに制限されない。
このように、半導体素子パッケージ200の厚さ及び内部有効面積を変更して物理的特性を変更することにより、パッケージの反り(Warpage)程度を改善させて平坦度が良くなる。また、寸法精度(寸法偏差)による組立不良を改善させることができる。
図7はさらに他の実施例による半導体素子パッケージの概略的な構造を示す断面図である。
図7を参照すると、半導体素子パッケージ300は、上述の通り、ベース層310、壁層320、及びリッド330を含む。ここで、半導体素子パッケージ300は、壁層320の上部及び下部のキャビティ340のサイズが同一に構成され、ベース層310と壁層320の厚さの比を変更してパッケージの平坦度を改善させることができる。
例えば、ベース層310の厚さt1を0.152mm、壁層320の厚さt2を0.128mmに形成して、厚さの比をt1/t2=1.18に設定することができる。このようなパッケージ構造に対する焼成後のパッケージの平坦度は2.23μmであるため、従来に比べて反り程度が約3倍程度改善するという効果がある。
一方、電気的特性の場合は、半導体素子パッケージ300の内部において半導体チップを搭載することができる内部有効面積が広いため、半導体チップの整列及び搭載時の正確度を確保することができる。また、半導体素子パッケージ300のベース層310と半導体チップの接合力を向上させることができる。
例えば、このように組み立てられたX−Talの周波数偏差の散布の減少による設計値に対する周波数の発振正確性が良くなる。また、半導体チップが実装される接着部と半導体チップとの間隔(Gap)が十分に確保されることにより、間隔が狭くなって発生する短絡(Short)及び等価直列抵抗(Equivalent Serial Resistance;ESR)が低く形成される。これにより、X−Tal製品の重要な電気的特性である周波数偏差、等価直列抵抗を低くする構造の効果をもたらすことができる。
以下では、周波数偏差の効果及び等価直列抵抗の効果について具体的に説明する。
本発明による半導体素子パッケージのパネルでブレークイン(break in)後の個別のチップの外観は、所望する寸法の形態で製作することができるため寸法精度の不良が解消されることができる。また、半導体素子パッケージに対する周波数の測定時に周波数の散布(標準偏差)が大きく改善する。
さらに、本発明による半導体素子パッケージは、ESRが低いため、RFチップ及びその他の送受信に必要な信号を伝達する場合、基準信号を歪曲または損失することなく伝達することができる。
以下、一実施形態による半導体素子パッケージを製造する方法を一つの実施例を通じて詳細に説明する。
図8から図12は一実施例による半導体素子パッケージの製造方法を順に示す工程断面図である。
図8から図12を参照すると、一実施例による半導体素子パッケージを製造する方法は、複数の積層体からなるパッケージ本体の上部壁層の少なくとも一部を加工してキャビティを形成する段階と、パッケージ本体の下部ベース層上に壁層を積層させて熱処理する段階と、キャビティに半導体チップを実装する段階と、壁層の上面にリッド(Lid)を付着してキャビティを密閉させる段階と、を含み、壁層は、半導体チップが収納される下端部に溝部121が形成されてキャビティを拡張させる。
ここで、壁層の上面に金属性材料を印刷して印刷層を形成する段階をさらに含むことができる。
このような実施例によれば、半導体チップが内蔵されるキャビティを拡張させて内部有効面積を広げることにより、組み立てが容易になり、パッケージの反り程度が改善する。また、外部環境による周波数の変化が少なく、ESRが低いため、送受信が円滑な半導体素子パッケージの製作が可能となる。
以下では、図8から図12を参照して本実施例の各工程についてより詳細に説明する。
まず、図8を参照すると、一実施例による半導体素子パッケージを製造する方法は、複数の積層体からなるパッケージ本体の上部壁層120の少なくとも一部を加工してキャビティ140を形成する。
壁層120は、ベース層110上に半導体チップ150が実装されるようにベース層110の一部の領域を露出させるキャビティ140を有する下部層、及び下部層のキャビティ140より小さいキャビティ140を有する上部層からなることができる。
このような壁層120は、半導体チップ150が収納される下端部に溝部121が形成されてキャビティ140を拡張させる。例えば、壁層120の下部層は、少なくとも一部が丸く凹んだ溝部121が形成されて下部層のキャビティ140を拡張させることができる。一例として、丸く処理された溝部121は、寸法がR(Radius、半径)0.01〜0.02mmの構造で形成することができるが、溝部121の形状及び寸法はこれに制限されない。
一方、壁層120にキャビティ140を形成する前に、複数のセラミックシートを積層させてベース層110及び壁層120をそれぞれ形成することができる。例えば、ベース層110及び壁層120は、プラスチックエポキシ樹脂などを用いて外部枠を形成し、リードフレームのような電気的構造物を付着して形成することができる。設計に応じてそれぞれの形態で構成された複数のセラミックシートに電気的連結のための電極及びビア孔(Via Hole)を形成して実現することもできる。
図9を参照すると、パッケージ本体の下部ベース層110上に壁層120を積層させた後、熱処理してベース層110と壁層120を結合させる。
その後、図10に示されているように、パッケージ本体の内部に形成されたキャビティ140に半導体チップ150を実装する。これは、半導体チップ150を壁層120のキャビティ140に実装させるもので、ベース層110の開かれた上部面に付着することによりキャビティ140を実装させることができる。
図11を参照すると、壁層120の上面にリッド(Lid)130を付着してキャビティ140を密閉させる。リッド130は、壁層120の上面にシームシーリング、融着または溶接などによって接合され、キャビティ140を真空状態で密閉させる。これにより、キャビティ140に装着された半導体チップを外部環境から保護することができる。
例えば、壁層120とリッド130の接合は熱融着方式によって行われることができる。このような熱融着時に、完全に密封させるために、Ag、Ni、Auを順に塗布して融着層を形成し、リッド130の下面にろう付け材料(Brazing Material)を壁層120の上面の形状のまま塗布することができる。次に、リッド130及び壁層120を固定した後、熱を加えることにより壁層120とリッド130を接合することができる。
このとき、ろう付け材料が溶けて壁層120のAg、Ni、Auなどと融着して堅固に結合することができる。
一方、壁層120の上面に金属性材料を印刷して印刷層を形成することもできる。
これにより、図12に示されているように半導体素子パッケージ100が完成することができる。
本発明によれば、セラミック基板またはパッケージの反り現象の発生が少なく、均一な平坦度が確保された基板の製作が可能となる。また、多様なキャビティ構造のセラミックパッケージの製作が可能となる。
また、外部環境による周波数の変化が少なく、ESRが低いため、送受信が円滑な超小型、ローファイル(low file)の寸法精度が確保されることができるキャビティを有する半導体素子パッケージの製作が可能である。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有するものには明らかである。
100 半導体素子パッケージ
110 ベース層
120 壁層
121 溝部
130 リッド
140 キャビティ
150 半導体チップ
160 接合部

Claims (10)

  1. 半導体素子パッケージにおいて、
    半導体チップが据え付けられるベース層と、
    前記ベース層の上部に積層され、中心部に前記半導体チップが収納されるキャビティ(Cavity)が形成された壁層と、
    前記壁層の上部に形成されて前記キャビティを密閉させるリッド(Lid)と、を含み、
    前記壁層は、前記半導体チップが収納される下端部に溝部が形成されて前記キャビティを拡張させる、半導体素子パッケージ。
  2. 前記壁層の上面に金属性材料が印刷された印刷層をさらに含む、請求項1に記載の半導体素子パッケージ。
  3. 前記ベース層と前記壁層の界面に丸い構造の前記溝部が形成されて前記半導体チップが据え付けられる部分のキャビティを拡張させる、請求項1または2に記載の半導体素子パッケージ。
  4. 前記壁層は、
    前記ベース層上に前記半導体チップが実装されるように前記ベース層の一部の領域を露出させるキャビティを有する下部層と、
    前記下部層のキャビティより小さいキャビティを有する上部層と、を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体素子パッケージ。
  5. 前記ベース層及び前記壁層は、複数の積層セラミックシートからなる、請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体素子パッケージ。
  6. 半導体素子パッケージを製造する方法において、
    複数の積層体からなるパッケージ本体の上部壁層の少なくとも一部を加工してキャビティを形成する段階と、
    前記パッケージ本体の下部ベース層上に前記壁層を積層させて熱処理する段階と、
    前記キャビティに半導体チップを実装する段階と、
    前記壁層の上面にリッド(Lid)を付着して前記キャビティを密閉させる段階と、を含み、
    前記壁層は、前記半導体チップが収納される下端部に溝部が形成されて前記キャビティを拡張させる、半導体素子パッケージの製造方法。
  7. 前記壁層の上面に金属性材料を印刷して印刷層を形成する段階をさらに含む、請求項6に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
  8. 前記壁層は、前記ベース層上に前記半導体チップが実装されるように前記ベース層の一部の領域を露出させるキャビティを有する下部層、及び前記下部層のキャビティより小さいキャビティを有する上部層からなる、請求項6または7に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
  9. 前記ベース層と前記壁層の界面に丸い構造の前記溝部が形成されて前記半導体チップが据え付けられる部分のキャビティを拡張させる、請求項6から8のいずれか1項に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
  10. 前記キャビティを形成する前に、複数のセラミックシートを積層させて前記ベース層及び前記壁層を形成する段階をさらに含む、請求項6から9のいずれか1項に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
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