JP2016207882A - ウエットエッチング装置、ウエットエッチング方法、およびこれらを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を生ずることなく、高い処理効率を維持したまま、エッチング反応により生ずる気泡を起因とするエッチング残の発生を抑制することが可能なエッチング処理装置を得ることができる。【解決手段】ウエットエッチング装置100において、ウエットエッチングする処理部内に、基板1上にエッチング液4を供給しウエットエッチングを行う第一エッチング処理部41と、この基板1上のエッチング液4の除去処理を行う液切りエアナイフ5と、このエッチング液の除去処理が行われた基板1上にエッチング液4を供給しウエットエッチングを行う第二エッチング処理部42とを備えた。【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置の製造において、特にウエットエッチングを用いパターニングを行う装置および方法に関するものである。
エッチング液によりエッチング処理を行うウエットエッチングを用いたパターニングは、液晶表示装置などの半導体装置の製造工程において、金属薄膜などのパターニング加工の際に、比較的、短い処理タクトで生産性が良いとともに、安価な装置構成を用いて行うことができることから、広く適用されている。近年、特に、液晶表示装置を製造する際に、表示の高精細化や、駆動回路の一体化作りこみの要求から、配線の微細化、高密度化が進み、更に、配線の低抵抗化のためにAl配線やMo配線が用いられる場合が多い。また、配線の低抵抗化のために比較的厚膜化して用いられる場合も多い。この様な微細で高密度であったり、厚膜化されたりしたAl配線やMo配線を、上記のウエットエッチンを用いパターニングを行った場合、以下のような問題がある。
上記説明のAl配線やMo配線を形成するために、AlやMoの薄膜に対してレジストパターンのマスクを介して、ウエットエッチングを行った場合、AlやMoとエッチング液との反応時に、反応生成物として水素などのガスが発生し、エッチング液中で気泡として、基板表面のAlやMoの薄膜上、特にレジストパターン間に留まり、エッチングの進行が、止まったり、遅くなったりしてしまうことがある。この様な部分では、所定のエッチング時間内にエッチングが完了せず、局所的なエッチング残を発生してしまう。特に、上記説明の微細で高密度の配線をパターニングする際には、レジストパターン間も狭くなることから、この発生した気泡が、レジストパターン間のAlやMoの薄膜上より脱離しにくく、上記の局所的なエッチング残の発生が、より顕著となる。また、厚膜化されたAlやMoをエッチングする場合には、エッチング時間が長くなることから、上記のガスの発生量が多くなり、気泡として基板表面に残ることも多くなり、やはり、局所的なエッチング残の発生が、より顕著となることになる。
以上のような問題に対して、特許文献1においては、エッチング残を防止するために、Al合金薄膜やMo薄膜などをウエットエッチングする際において、処理基板に対し当該薄膜をエッチング除去するエッチング液によりウエットエッチングする工程と、処理基板に対し処理液により洗浄する工程と、処理基板に対し、再び、当該薄膜をエッチング除去するエッチング液によりウエットエッチングする工程を順に行うパターニング方法が開示されている。また、特許文献2においては、金属層のウエットエッチングの際における反応して生成した水素ガスよりなる気泡に対して、エッチング途中において、槽から基板を取り出して、気体を吹き付けることで、当該気泡を除去することで、エッチング残を防止する方法が開示されている。
然しながら、特許文献1の方法では、1回目のエッチング工程、洗浄工程、2回目のエッチング工程において、其々のウエット処理に対応して、併せて3つの処理槽を用いてエッチング処理を行っており、装置のフットプリント(占有面積)も大きく、エッチングの処理自体に、途中の洗浄工程を含めると、併せて3回のウエット処理を行っていることから、生産性についても良くない。また、特許文献2の方法では、基板キャリアを用いたバッチ式の処理であることから、気体を吹き付けるに際し、一旦、基板キャリアおよび基板を処理槽から外へ出して、吹き付けることとなるため、処理タクトへの影響が大きい。
本発明は、以上説明のような問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、生産性の低下や、装置の大型化や占有面積の増大を生ずることなく、エッチング反応により生ずる気泡を起因とするエッチング残の発生を抑制することのできるウエットエッチング方法、ウエットエッチング装置、および半導体装置の製造方法を得ることである。
本発明ウエットエッチング装置においては、エッチング対象膜をウエットエッチングする処理部内に、基板上にエッチング液を供給しウエットエッチングを行う第一エッチング処理部と、この基板上のエッチング液の除去処理を行う液切りエアナイフと、この液切りエアナイフによりエッチング液の除去処理が行われた基板上にエッチング液を供給しウエットエッチングを行う第二エッチング処理部とを備えたものである。
本発明のウエットエッチング装置を使用することによって、装置の大型化を生ずることなく、高い処理効率を維持したまま、エッチング反応により生ずる気泡を起因とするエッチング残の発生を抑制することができる。
実施の形態1.
本発明を適用した実施の形態1のウエットエッチング装置の構成およびこれ用いたウエットエッチング方法について図面を用い説明を行う。ここで、図1は本実施の形態1のウエットエッチング装置100を示した説明図である。なお、図は模式的なものであり、示された構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。また、図中、既出の図において説明したものと同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。以下の図においても同様とする。
本発明を適用した実施の形態1のウエットエッチング装置の構成およびこれ用いたウエットエッチング方法について図面を用い説明を行う。ここで、図1は本実施の形態1のウエットエッチング装置100を示した説明図である。なお、図は模式的なものであり、示された構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。また、図中、既出の図において説明したものと同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。以下の図においても同様とする。
図1に示される様に、このウエットエッチング装置100は、処理対象のワークである基板1の導入側(図中左側方向)から、ローダ部20、薬液処理室41、薬液処理室42、水洗処理室(水洗処理ユニット)60、乾燥処理室(乾燥処理ユニット)70、およびアンローダ部80が連続して配設された構成を備えている。装置全体に基板1を搬送する搬送ローラ3(搬送手段)が配設されている。図中の矢印Dは、基板1の搬送方向を示している。なお、搬送ローラ3(搬送手段)については、少なくとも、薬液処理室41、薬液処理室42、水洗処理室60に跨って配設すると良い。
また、ウエットエッチング装置100において基板1に対してウエットエッチングする処理部となる薬液処理室41内および薬液処理室42内の上部には、搬送ローラ3によって搬送される基板1上に向けてエッチング液4を散布するエッチング液ノズル43が、それぞれ配設されている。エッチング液ノズル43は、基板1上の全体にわたり、ほぼ均一に散布されるように複数の吐出ノズルが配置されている。また、エッチング液ノズル43にはエッチング液循環タンク(図示省略)が接続されており、エッチング液循環ポンプ(図示省略)によってエッチング液循環タンク内のエッチング液4が、薬液処理室41内および薬液処理室42内、それぞれのエッチング液ノズル43に供給される。また、薬液処理室41内および薬液処理室42内で使用されたエッチング液4はエッチング液循環タンクに戻り、再使用される。
本実施の形態1では、薬液処理室41と薬液処理室42との間に、或いは、薬液処理室41の出口付近に、基板1に付着したエッチング液4を液切りする液切りエアナイフ5が配設されている。この液切りエアナイフ5については、基板1に対して上面側のみに配置される。また、薬液処理室42の出口付近にも、基板1に付着したエッチング液を液切りする液切りエアナイフ51が配設されている。この液切りエアナイフ51については、基板1に対して(或いは搬送ローラ3に対して)、上方および下方に1対で配設される。
また、水洗処理室60内の基板1に対して(或いは搬送ローラ3に対して)、上方および下方には、搬送ローラ3によって搬送される基板1に向けて水洗液6を散布する水洗液ノズル61が配設されている。水洗液6としては、水、又は、水を主成分として界面活性剤などの任意成分を含むものが使用できる。
また、乾燥処理室70には、搬送ローラ3によって搬送される基板1に向けて、乾燥空気又は不活性ガス等の乾燥ガスを噴出する乾燥用のエアナイフ71が、基板1に対して(或いは搬送ローラ3に対して)、上方および下方に1対で配設される。なお、乾燥用のエアナイフを用いる代わりに、スピン回転方式や、その他のエアブロー、加熱方式、更にこれらの組み合わせなど、他の公知の乾燥手段を用いても構わない。
本実施の形態1では、ローダ部20に導入された所望のエッチング対象膜(金属薄膜など)が上面に形成された基板1は、薬液処理室41および薬液処理室42でウエットエッチング処理を受け(エッチング処理工程)、液切りエアナイフ51によりエッチング液が適度に基板1表面より除去された後、水洗処理室60で水洗され(水洗工程)、乾燥処理室70で乾燥され(乾燥工程)、アンローダ部80から装置外に導出される。なお、基板1のローダ部20への導入や、アンローダ部80から装置外への導出は、ロボットアームによる搬送を行っても良く、当然、ローダ部20やアンローダ部80にロボットアームを備えて、装置内への搬入や装置外への導出を行う装置構成としても良い。
続いて、本実施の形態1のウエットエッチング装置100の詳細な動作、つまり、本実施の形態1のウエットエッチング方法について、図2〜図4を用いて説明を行う。本実施の形態1のウエットエッチング装置100のうち、一般的なウエットエッチング装置と共通する構成となるローダ部20、乾燥処理室70、およびアンローダ部80においては、上記、簡単に説明したとおりの一般的な動作のみであることから、図2〜図4においては、これら構成を除いた薬液処理室41、薬液処理室42、および水洗処理室60までの構成について図示し、動作などの詳細説明を行うこととする。
本実施の形態1のウエットエッチング装置100の動作においては、先ず、ローダ部20に導入された基板1は、図2に示すとおり、薬液処理室41において、搬送ローラ3によって水平搬送される基板1の上面に向けてエッチング液ノズル43よりエッチング液4が散布されて、基板1上に滞留したエッチング液4aにより、基板1の上面に形成された所望のエッチング対象膜(金属薄膜など)に対して、エッチング処理が行われる。エッチング処理中においては、一般的なウエットエッチング装置における薬液処理室でのエッチング処理と同様に、基板1上にエッチング液4を、満遍無く行き渡らせるために、適宜、搬送ローラ3の回転方向の反転を繰り返して薬液処理室41内で基板1が小刻みに往復運動を繰り返すよう揺動動作させる。
また、一般的なウエットエッチング装置における薬液処理室でのエッチング処理とは異なり、本実施の形態1のウエットエッチング装置100では、薬液処理室41および薬液処理室42で協働してエッチングを行うことから、この薬液処理室41でのエッチング処理時間は、所望のエッチング対象膜(金属薄膜など)のエッチング完了に必要なエッチング時間よりは短く設定する。例えば、エッチング速度のバラツキを考慮して設定されるオーバーエッチング時間も含めた所定のエッチング時間に対して、50〜70%程度のエッチング時間に設定すると良い。
上記設定した薬液処理室41におけるエッチング時間が終了すると、搬送ローラ3が動作して、図3において、図中の矢印Dで搬送方向が示されるとおり、薬液処理室41より薬液処理室42に基板1は搬送される。また、その際に、薬液処理室41と薬液処理室42との間に、或いは、薬液処理室41の出口付近に配設された液切りエアナイフ5からのパージエアの噴射が開始され、基板1の特に上面側に付着したエッチング液4aを液切りしながら薬液処理室42に基板1は搬送される。また、図示されるとおり、この液切りエアナイフ5による液切りの際に、基板1の上面に付着したエッチング液4aと、エッチング液4a内に発生していた反応生成物であるガスにより発生する気泡4bについても、併せて基板1の上側表面より除去される。なお、液切りエアナイフ5については、乾燥処理室70に設けられる乾燥用のエアナイフ71のように、基板1表面に付着した液体を完全に除去して乾燥させてしまうものではなく、基板1の上面に付着したエッチング液4aが、ごく薄く残存する程度に除去することができることから、基板1上のエッチング液4a内に発生する気泡4bは除去されるものの、基板1の表面が一時的に乾くことによるエッチング対象となる金属薄膜の表面に被膜などを形成することは無い。
また、薬液処理室42内に基板1が搬入されるのに併せて、薬液処理室42内において配置されるエッチング液ノズル43からもエッチング液4の散布が開始される。そして、図4に示されように、薬液処理室42内に完全に搬入された基板1に対して、エッチング液4の散布によって、更なるウエットエッチング処理が行われる。ここでも、薬液処理室41内におけるエッチング時と同様に、薬液処理室42内で基板1が小刻みに往復運動を繰り返すよう揺動動作させると良い。また、ここでのエッチングは、基板1の表面よりエッチングを阻害する気泡4bが除去されていることから、所望のエッチング速度でエッチングが進行することになる。
また、薬液処理室42におけるエッチング時間としては、先に説明した所定のエッチング時間に対して、薬液処理室41で行ったエッチング時間を除いた残りのエッチング時間に設定すると良い。或いは、薬液処理室42においては、基板1の光透過率をセンシングし、エッチング完了時間を検知する公知のエンドポイントモニタ(エンドポイントセンサとも呼ばれる)を配置して、エッチング処理時間を制御しても良い。
上記設定した薬液処理室42におけるエッチング時間が終了すると、搬送ローラ3が動作して、図4において、図中の矢印Dで搬送方向が示されるとおり、薬液処理室42より水洗処理室60に基板1は搬送される。また、その際に、薬液処理室42の出口付近に配設された液切りエアナイフ51を動作させ、基板1に付着したエッチング液4aを液切りしながら水洗処理室60に基板1は搬送される。また、水洗処理室60内に基板1が搬入されるのに併せて、水洗処理室60において配置される水洗液ノズル61から水洗液6の散布が開始される。そして、一般的なウエットエッチング装置における水洗処理室(水洗処理ユニット)での水洗処理と同様に、所定時間の基板1の水洗処理が行われる。
以後行われる乾燥処理室70における乾燥工程、アンローダ部80から装置外に導出される工程は、一般的なウエットエッチング装置における動作と特に変わりは無いことから説明を省略する。以上説明のとおり、本実施の形態1のウエットエッチング装置は動作し、本実施の形態1のウエットエッチング方法を行うことができる。
以上説明のとおり、本実施の形態1のウエットエッチング装置100をウエットエッチング処理に適用し、本実施の形態1のウエットエッチング方法を行うことにより、薬液処理室41内におけるエッチング時に発生した気泡4bは、一旦、液切りエアナイフ5を介しての薬液処理室42への搬入時に基板1上から除去され、再び気泡4bの無い基板1に対して、薬液処理室42内において残りのエッチングが行われることから、エッチング反応により生ずる気泡を起因とするエッチング残の発生を抑制することができる。また、本実施の形態1のウエットエッチング装置100は、エッチング処理自体を2つの薬液処理室41および薬液処理室42により行うことができることから、装置の占有面積もそれ程大きくなく、装置の大型化を生ずることなく、ウエットエッチングを用いることにより得られる高い処理効率を維持したまま、上記説明の気泡を起因とするエッチング残の発生を抑制することができることになる。
なお、本実施の形態1のウエットエッチング装置100およびウエットエッチング方法では、薬液処理室41と薬液処理室42にエッチング液4を供給するエッチング液循環タンクとエッチング液循環ポンプを共通化している。つまり、薬液処理室41と薬液処理室42で用いるエッチング液4についても同じ種類に共通化されていることになる。基本的には、本実施の形態1のウエットエッチング装置100では、薬液処理室41および薬液処理室42で協働して、共通のエッチング対象膜(金属薄膜など)に対してエッチングを行うことから、薬液処理室41と薬液処理室42において、同じエッチング液4を用いる例で説明を行った。但し、当該エッチング対象膜(金属薄膜など)に対してエッチング可能なエッチング液の範囲内であれば、薬液処理室41と薬液処理室42とで用いるエッチング液を異ならせても構わない。
例えば、異なるエッチング液としては、全く異なる種類のエッチング液を用いても良い。或いは、エッチング液の濃度のみを変更したり、或いは、ベースとなるエッチング液の種類は共通として、添加材の有無などを変更したりするなど、若干の変更に留めても良い。何れにしても、薬液処理室41と薬液処理室42間で異なるエッチング液を用いることで、薬液処理室41と薬液処理室42で、エッチング速度やエッチング時に発生する気泡4bの程度などに関して、それぞれ求められる最適値に独立して調整することができる。
また、以上説明を行った実施の形態1のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、薬液処理室41と薬液処理室42における基板1にエッチング液4を供給する手段として、エッチング液ノズル43よりエッチング液4を基板1表面に散布する方法を用いた例を説明した。その他の基板1へのエッチング液4を供給する手段としては、薬液処理室41或いは薬液処理室42において、エッチング槽を備えて、エッチング槽に基板1を入れた状態で、基板1表面にエッチング液4を供給し、ウエットエッチングの途中において、一部、エッチング槽内に溜まったエッチング液中に基板1が浸漬された状態でウエットエッチングが行われても良い。
また、本実施の形態1のウエットエッチング装置100およびウエットエッチング方法では、ウエットエッチング装置100において、基板1が、薬液処理室41と薬液処理室42において順次エッチング処理され、薬液処理室41と薬液処理室42間に配置される液切りエアナイフ5を通り、基板1の上面の気泡4bの発生したエッチング液4aを1回除去するものであった。特に気泡4bの発生が顕著な場合や、エッチング対象となる金属薄膜などが厚い場合には、薬液処理室42でのエッチングの前に、一旦、除去された気泡4bが、薬液処理室42でのエッチングの際に、再び発生することによりエッチングが阻害される場合もありえる。そこで、実施の形態1のウエットエッチング方法を少し変形した変形例として、薬液処理室41と薬液処理室42間において、基板1を複数回往復させ、基板1に対して複数回の液切りエアナイフ5によるエッチング液4aの除去動作を行うウエットエッチング方法について、以下、図5を用いて説明を行う。なお、ここでは、実施の形態1からの変更点に重点をおいて説明を行う。
ここで説明を行う実施の形態1の変形例のウエットエッチング方法においては、図5に示されるとおり、図中矢印M1にて基板1の移動方向を示しているが、基板1を薬液処理室41と薬液処理室42間において複数回往復動作させることとする。なお、例えば、2回往復動作させる場合にも、基板1の上面の気泡4bの発生したエッチング液4aを液切りエアナイフ5により除去することが往復動作させる目的であることから、特に薬液処理室41内ではエッチングを行う必要は無く、基板1について、単に液切りエアナイフ5を通すためだけの往復動作を行うので良い。つまり、実施の形態1と同様の薬液処理室41でのエッチング、液切りエアナイフ5を介した薬液処理室42への移動、更に、薬液処理室42でのエッチングを行ったのち、一度、搬送ローラ3を通常の搬送方向とは逆向きに動作させて基板1を薬液処理室41内に戻し、そのまま、直ぐに搬送ローラ3の動作方向を切り替えて、液切りエアナイフ5を動作させた状態で液切りエアナイフ5を介した薬液処理室42への移動を行うと良い。
また、予め液切りエアナイフ5により基板1の上面の気泡4bの発生したエッチング液4aを除去する回数を装置プログラムなどで決めておくのであれば、薬液処理室41或いは薬液処理室42で行われるエッチング回数に応じて、それぞれのエッチングの処理時間を設定すると良い。また、例えば、基板1上の気泡4bの発生程度を検知するモニタ手段を設けることで、気泡4bの発生量が所定量(例えば、エッチングを阻害する程度の発生量)発生したことを当該モニタ手段が検知した時点で、エッチングを中断し、搬送ローラ3により、基板1が液切りエアナイフ5を通るように往復動作して、液切りエアナイフ5により基板1上の気泡4bの発生したエッチング液4aを除去する動作を行っても良い。
また、この方法の場合には、それぞれの処理室(薬液処理室41および薬液処理室42)でのエッチング処理時間の積算値をもって、実施の形態1において説明した所望のエッチング時間を超えた時点をエッチングの完了時点として管理すると良い。或いは、エンドポイントセンサを、薬液処理室41と薬液処理室42の双方に、或いは、2回目以降のエッチングが全て薬液処理室42において行われるのであれば薬液処理室42のみに設けてエッチング完了時点を管理しても良い。
以上説明を行った実施の形態1の変形例のウエットエッチング方法においては、エッチング対象となる金属薄膜の材質において、特に気泡4bの発生が顕著な場合や、エッチング対象となる金属薄膜などが厚い場合においても、実施の形態1のウエットエッチング方法と同様の効果が得られる。
実施の形態2.
以上説明を行った実施の形態1の変形例のウエットエッチング方法においては、基板1に対して複数回の液切りエアナイフ5によるエッチング液4aの除去動作を行うために、薬液処理室41と薬液処理室42間において搬送ローラ3を用いて基板1を複数回往復させる方法について説明を行った。基板1に対して液切りエアナイフ5を相対的に移動させれば良いことを考えれば、液切りエアナイフ5のほうを移動動作させても良いことになる。そこで、液切りエアナイフ5について、移動機構を設けた液切りエアナイフ5mとして、薬液処理室41内において、基板1上を移動して液切り動作可能とした実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法について、以下、図6を用いて説明を行う。なお、ここでは、実施の形態1或いは実施の形態1変形例からの変更点に重点をおいて説明を行う。
以上説明を行った実施の形態1の変形例のウエットエッチング方法においては、基板1に対して複数回の液切りエアナイフ5によるエッチング液4aの除去動作を行うために、薬液処理室41と薬液処理室42間において搬送ローラ3を用いて基板1を複数回往復させる方法について説明を行った。基板1に対して液切りエアナイフ5を相対的に移動させれば良いことを考えれば、液切りエアナイフ5のほうを移動動作させても良いことになる。そこで、液切りエアナイフ5について、移動機構を設けた液切りエアナイフ5mとして、薬液処理室41内において、基板1上を移動して液切り動作可能とした実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法について、以下、図6を用いて説明を行う。なお、ここでは、実施の形態1或いは実施の形態1変形例からの変更点に重点をおいて説明を行う。
ここで説明を行う実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、図6に示されるとおり、図中矢印M2にて移動方向を示しているが、薬液処理室41内において、液切りエアナイフ5mが、基板1上を移動して、液切り動作可能としている。ウエットエッチング装置としては、具体的には、液切りエアナイフ5mに、基板1の全面に渡って液切り動作可能となる概ね図6に示される動作範囲において移動させる移動機構を備える。移動機構としては、例えば、一般的な水平移動に用いられるステッピングモータとボールネジなどと、動作制御機構などを適宜組み合わせて設ければ良い。また、これら液切りエアナイフ5mの移動機構のうち、特にステッピングモータとボールネジなどの直接の移動機構については、エッチング液ノズル43からのエッチング液4の散布に干渉しないように、上面視での基板1の外側、例えば、液切りエアナイフ5mの長手方向での両端近傍に配置すると良い。
また、液切りエアナイフ5mの基本的な動作としては、動作制御機構からの制御によって、図6における右側より左側に向って、基板1上を液切りエアナイフ5mが移動する液切り動作と、図6における左側より右側に向って、基板1上を液切りエアナイフ5mが待機位置(図中の図6に点線で示される液切りエアナイフ5mの位置)に移動する退避動作を行うことができ、液切り動作時においては、液切りエアナイフ5mからパージエアが噴射された状態、退避動作中はパージエアの噴射が停止された状態で、それぞれの動作が行われる。また、液切り動作の際の液切りエアナイフ5mの移動速度としては、装置としては任意に設定できる仕様で構わない。設定値の一例としては、例えば、一般的な固定式の液切りエアナイフの処理時における基板搬送速度と同等の速度に液切りエアナイフ5mの移動速度を設定すれば良い。
また、実施の形態2のウエットエッチング装置全体の動作時においては、液切りエアナイフ5mの動作として、これら液切り動作、退避動作、或いは、待機位置で静止する待機動作の何れの動作を行うかの選択は、動作制御機構からの制御によって行われるが、これらの具体的な動作タイミングなどについては、実施の形態2のウエットエッチング装置の全体的な動作説明に係るので、以下で別途説明を行う。
先ず、薬液処理室41内での基板1のエッチング時における、この液切りエアナイフ5mの動作としては、基本的には、実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においても、実施の形態1と同様に、薬液処理室41および薬液処理室42で協働してエッチングを行うことから、この薬液処理室41でのエッチング処理時間は、所望のエッチング対象膜(金属薄膜など)のエッチング完了に必要なエッチング時間よりは短く設定して行われる。そして、この薬液処理室41内に基板1が搬入されて、薬液処理室41内でのエッチングが開始される時点では、液切りエアナイフ5mは、実施の形態1の液切りエアナイフ5の設置位置と同様に、薬液処理室41の出口付近に、具体的には、先に説明を行った図6に点線で示される液切りエアナイフ5mの待機位置に静止状態(待機動作の状態)とされる。
また、本実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法における特徴的な動作となる液切りエアナイフ5mが移動することによる液切り動作が行われるタイミングとしては、幾つかの運用形態をとることができる。例えば、一つの運用形態としては、上記説明の薬液処理室41での所定のエッチング処理時間における半分程度が完了した時点で、液切りエアナイフ5mの基板1上を移動し液切りを行う液切り動作を開始すると良い。なお、この液切り動作中においては、基本的には、エッチング液ノズル43からのエッチング液4の散布を停止して行うので良いが、処理時間の短縮化のためには、エッチング液4の散布を継続したままで、液切り動作を行っても良い。
また、別の運用形態としては、上記の薬液処理室41での所定のエッチング処理時間を複数に分割して、それら分割されるエッチング処理の間の其々において、液切りエアナイフ5mによる液切り動作を行うこと、つまり、複数回の液切りエアナイフ5mによる液切り動作を行っても良い。
更なる別の運用形態としては、例えば、実施の形態1の変形例で例示したのと同様に、基板1上の気泡4bの発生程度を検知するモニタ手段を薬液処理室41に設けることで、気泡4bの発生量が所定量(例えば、エッチングを阻害する程度の発生量)発生したことを当該モニタ手段が検知した時点で、液切りエアナイフ5mを動作させ、液切り動作を行わせ、液切りエアナイフ5mにより基板1上の気泡4bの発生したエッチング液4aを除去する動作を行うことができる。
また、この方法の場合には、液切りエアナイフ5mを移動させることによる液切り動作を挟んだ薬液処理室41で行われるエッチング処理時間の積算値と、続いて行われる薬液処理室42でのエッチング処理時間の積算値をもって、基板1に対して行われるべき所望のエッチング時間を超えた時点をエッチングの完了時点として管理すると良い。或いは、エンドポイントセンサを、薬液処理室41と薬液処理室42の双方に設けてエッチング完了時点を管理しても良い。また、薬液処理室41でのエッチングの途中でエンドポイントセンサによりエッチング完了時を迎えた場合には、当然のこととして、薬液処理室42でのエッチングは不要となる。従って、薬液処理室42でのエッチング液ノズル43からのエッチング液4の散布を停止した状態で搬送ローラ3により薬液処理室42通過させるか、或いは、エッチング液4の散布を停止しない状態とする場合には、搬送ローラ3により可能な限り速やかに薬液処理室42を通過させると良い。
以上説明を行った実施の形態2のウエットエッチング装置および方法においては、エッチング対象となる金属薄膜の材質において、特に気泡4bの発生が顕著な場合や、エッチング対象となる金属薄膜などが厚い場合においても、実施の形態1或いは実施の形態1変形例のウエットエッチング方法と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
以上説明を行った実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、移動機構を設けた液切りエアナイフ5mとして、薬液処理室41内において、基板1上を移動して液切り動作可能としたウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法について説明を行った。薬液処理室42でのウエットエッチングについては、適宜、省略することも可能であることを考えれば、薬液処理室42を設けること自体を省略できるということになる。そこで、薬液処理のために単独の薬液処理室40を備え、薬液処理室40内において基板1上を移動して液切り動作可能な液切りエアナイフ5mを備えるとともに、薬液処理室40に水洗処理室60を連結した構成とした実施の形態3のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法について、以下、図7および図8を用いて説明を行う。なお、ここでは、実施の形態1或いは実施の形態2からの変更点に重点をおいて説明を行う。
以上説明を行った実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、移動機構を設けた液切りエアナイフ5mとして、薬液処理室41内において、基板1上を移動して液切り動作可能としたウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法について説明を行った。薬液処理室42でのウエットエッチングについては、適宜、省略することも可能であることを考えれば、薬液処理室42を設けること自体を省略できるということになる。そこで、薬液処理のために単独の薬液処理室40を備え、薬液処理室40内において基板1上を移動して液切り動作可能な液切りエアナイフ5mを備えるとともに、薬液処理室40に水洗処理室60を連結した構成とした実施の形態3のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法について、以下、図7および図8を用いて説明を行う。なお、ここでは、実施の形態1或いは実施の形態2からの変更点に重点をおいて説明を行う。
ここで説明を行う実施の形態3のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、図7に示されるとおり、実施の形態2における薬液処理室41と同様に、薬液処理室40において、基板1上を移動して液切り動作可能な液切りエアナイフ5mを備える点において共通しているが、薬液処理のために単独の薬液処理室40が設けられ、この薬液処理室40に水洗処理室60を連結した構成である点が実施の形態2と異なっている。また、薬液処理室40から水洗処理室60に直接連結されていることから薬液処理室40の出口付近の特に基板1に対して(或いは搬送ローラ3に対して)、下方に、基板1に付着したエッチング液を液切りする液切りエアナイフ51が配設されている点が異なっている。
実施の形態3のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、薬液処理室40の構成自体は、実施の形態2における薬液処理室41の構成と基本的には共通しており、薬液処理室40内において、基板1上を移動して液切り動作可能な液切りエアナイフ5mが設けられ、基板1の全面に渡って液切り動作可能となる動作範囲において移動させる移動機構を備える。また、液切りエアナイフ5mの基本的な動作についても、実施の形態2と同様の液切り動作、退避動作、或いは、待機位置で静止する待機動作を行うことができる。
続いて、実施の形態2と若干違いを生ずることになる本実施の形態3の液切りエアナイフ5mの動作のタイミングなどについて、図7および図8を順に用いて説明を行う。先ず、薬液処理室40内での基板1のエッチング時において、この薬液処理室40でのエッチング処理時間は、実施の形態2のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法と異なって、全てのエッチング処理が、この薬液処理室40内のみで行われることから、所望のエッチング対象膜(金属薄膜など)のエッチング完了に必要なエッチング時間に設定して行われる必要がある。この点が異なることを除くと、薬液処理室40内での動作、たとえば、液切りエアナイフ5mの動作としては、実施の形態2と、それ程、大きく変わらない。
先ず、図7のとおり、この薬液処理室40内に基板1が搬入されて、薬液処理室40内でのエッチングが開始される時点では、液切りエアナイフ5mは、実施の形態2の液切りエアナイフ5mの動作と同様に、薬液処理室40の出口付近に、具体的には、図7に点線で示される液切りエアナイフ5mの待機位置に静止状態(待機動作の状態)とされる。
また、液切りエアナイフ5mが移動することによる液切り動作が行われるタイミングとしては、実施の形態2と同様に、幾つかの運用形態をとることができるが、例えば、上記説明の薬液処理室40での所定のエッチング処理時間(ここでは、所望のエッチング対象膜のエッチング完了に必要なエッチング時間そのものに相当)における半分程度が完了した時点で、液切りエアナイフ5mの基板1上を移動し液切りを行う液切り動作を開始すると良い。或いは、実施の形態2と同様に、薬液処理室40での所定のエッチング処理時間を複数に分割して、それら分割されるエッチング処理の間に対応して、複数回の液切りエアナイフ5mによる液切り動作を行っても良い。
また、別の運用形態として、基板1上の気泡4bの発生程度を検知するモニタ手段を薬液処理室40に設けることで、気泡4bの発生量が所定量(例えば、エッチングを阻害する程度の発生量)発生したことを当該モニタ手段が検知した時点で、液切りエアナイフ5mを動作させ、液切り動作を行わせ、液切りエアナイフ5mにより基板1上の気泡4bの発生したエッチング液4aを除去する動作を行うことができる。
この場合においても、液切りエアナイフ5mを移動させることによる液切り動作を挟んだ薬液処理室40で行われるエッチング処理時間の積算値をもって、基板1に対して行われるべき所望のエッチング時間を超えた時点をエッチングの完了時点として管理すると良い。或いは、エンドポイントセンサを、薬液処理室40に設けてエッチング完了時点を管理しても良い。
また、何れの運用形態であっても、薬液処理室40において行う所定のエッチング処理時間が完了した時点か、エンドポイントセンサにより管理されるエッチング完了時点の何れかにより決定される薬液処理室40におけるエッチング時間が終了すると、搬送ローラ3が動作して、図8において、図中の矢印Dで搬送方向が示されるとおり、薬液処理室40より水洗処理室60に基板1は搬送される。また、その基板1の搬出動作の開始前には、液切りエアナイフ5mは、薬液処理室40の出口付近の待機位置への退避動作を行い、図8に示されるとおり、液切りエアナイフ5mが待機位置に配置された状態で、この薬液処理室40から水洗処理室60への搬送が行われる。
そして、この水洗処理室60への搬送の際には、待機位置に配置される液切りエアナイフ5mと、薬液処理室42の出口付近に配設された液切りエアナイフ51との両者から、基板1に対して上下方向よりパージエアが噴射され、基板1に付着したエッチング液4aを液切りしながら水洗処理室60に基板1は搬送される。また、水洗処理室60内に基板1が搬入されるのに併せて、水洗処理室60において配置される水洗液ノズル61から水洗液6の散布が開始され、以降の処理は、実施の形態1のウエットエッチング装置と同様であるので、説明を省略する。
以上説明を行った実施の形態3のウエットエッチング装置および方法においては、実施の形態1の変形例や実施の形態2と同様に、エッチング対象となる金属薄膜の材質において、特に気泡4bの発生が顕著な場合や、エッチング対象となる金属薄膜などが厚い場合においても、実施の形態1、実施の形態1変形例、或いは実施の形態2のウエットエッチング方法と同様の効果が得られる。更に、エッチング処理を単独の薬液処理室40のみで行うことができることから、装置のコンパクト化も可能である。
続いて、実施の形態3のウエットエッチング装置100より、移動機構を設けた液切りエアナイフ5mに対して、一部構成を追加した変形例について、以下、図9を用いて説明を行う。なお、ここでは、実施の形態3からの変更点に重点をおいて説明を行う。
ここで説明を行う実施の形態3の変形例のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、図9に示されるとおり、移動機構を設けた液切りエアナイフ5mに対して、後段側(図中向って左側)に、液切りエアナイフ5mと並行して、エッチング液4を散布するエッチング液シャワーナイフ44を備え、このエッチング液シャワーナイフ44が液切りエアナイフ5mと連動して基板1上を移動可能となっている。このエッチング液シャワーナイフ44は、液切りエアナイフ5mと同様に、極薄のシート状に吐出物を噴射するスリット状の開口部を有したノズルであって、エッチング液シャワーナイフ44からは、吐出物としてエッチング液4が極薄のシート状に噴射される。
このエッチング液シャワーナイフ44の動作としては、図9に示すとおり、基本的には、液切りエアナイフ5mの移動動作と連動させるので、実施の形態3のエッチング装置との動作の違いは無いが、エッチング液シャワーナイフ44からのエッチング液4の散布については、液切りエアナイフ5mからのパージエアの噴射と同期させると良い。
このエッチング液シャワーナイフ44の作用に関して、本発明においては、液切りエアナイフ5mにより基板1上のエッチング液4aが除去される際に、乾燥用のエアナイフではなく、ごく薄くエッチング液4aが残存する程度に除去する液切りエアナイフを用いていることから、一時的にでも基板1表面が乾き、エッチング対象となる金属薄膜の表面に被膜などを形成することが無い方法をとっている。然しながら、より高度なレベルでの処理ムラを防止する意味では、この液切りエアナイフ5mにより、基板1上のエッチング液4aが除去された後、液切りエアナイフ5mの後段に配置されたエッチング液シャワーナイフ44からのエッチング液4の散布によって、基板1の表面が瞬時にエッチング液4により覆われることとなり、基板1表面が乾く可能性が完全に排除され、そのような処理ムラが生ずることが無い。
また、以上説明を行った実施の形態3の変形例のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法において追加したエッチング液シャワーナイフ44については、同様の構成である移動機構を設けた液切りエアナイフ5mを備えた実施の形態2のウエットエッチング装置に追加適用しても構わず、上記説明の実施の形態3の変形例と同様の効果が得られる。
更に、実施の形態1のように、移動機構を有さない固定式の液切りエアナイフ5を備えたウエットエッチング装置に適用しても構わない。その場合には、固定式の液切りエアナイフ5と供に、エッチング液シャワーナイフ44も固定式となる。この実施の形態1のウエットエッチング装置における固定式の液切りエアナイフ5の後段に同様のエッチング液シャワーナイフ44を追加した変形例について、図10を用いて説明を行う。なお、ここでは、実施の形態1或いは実施の形態3変形例からの変更点に重点をおいて説明を行う。
図10は、実施の形態1のウエットエッチング装置の動作時と同様に、薬液処理室41におけるエッチング時間が終了し、図中の矢印Dで搬送方向が示されるとおり、搬送ローラ3が動作して薬液処理室41より薬液処理室42に基板1が搬送される際の状態を示したものである。図示されるとおり、薬液処理室41の出口付近に配設された液切りエアナイフ5からのパージエアの噴射による液切り動作を開始し、基板1の特に上面側に付着したエッチング液4aを液切りしながら薬液処理室42に基板1は搬送され、この液切りエアナイフ5による液切りの際に、基板1の上面に付着したエッチング液4aと、エッチング液4a内に発生していた反応生成物であるガスにより発生する気泡4bについても、併せて基板1の上側表面より除去される。この動作については、実施の形態1のウエットエッチング装置と変わらないが、この変形例においては、液切りエアナイフ5の後段にエッチング液4を噴射するエッチング液シャワーナイフ44が配置されており、更に、実施の形態3の変形例と同様に、エッチング液シャワーナイフ44からのエッチング液4の散布については、液切りエアナイフ5mからのパージエアの噴射と同期させる。
従って、基板1が液切りエアナイフ5の下を移動することにより基板1上のエッチング液4aが除去される際に、基板1の表面は、液切りエアナイフ5の後段に配置されたエッチング液シャワーナイフ44からのエッチング液4の散布によって、瞬時に当該エッチング液シャワーナイフ44からのエッチング液4により覆われることとなる。その結果、基板1表面が乾く可能性が完全に排除され、先に説明を行った実施の形態3変形例と同様の効果が得られる。また、この液切りエアナイフ5の後段に配置するエッチング液シャワーナイフ44については、実施の形態1変形例のウエットエッチング装置に取り付けても構わず、同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
次に、本発明を適用した実施の形態4の半導体装置の製造方法の一例として、本発明を液晶表示装置の製造方法におけるエッチング工程に適用した例について説明する。液晶表示装置の製造方法において、金属薄膜のウエットエッチング工程が用いられる特にTFTアレイ基板の製造工程について、ここでは図11を参照しながら説明を行うことにする。図11(a)〜図11(e)は、本発明の液晶表示装置の特にTFTアレイ基板111の製造工程を示す要部断面図である。
次に、本発明を適用した実施の形態4の半導体装置の製造方法の一例として、本発明を液晶表示装置の製造方法におけるエッチング工程に適用した例について説明する。液晶表示装置の製造方法において、金属薄膜のウエットエッチング工程が用いられる特にTFTアレイ基板の製造工程について、ここでは図11を参照しながら説明を行うことにする。図11(a)〜図11(e)は、本発明の液晶表示装置の特にTFTアレイ基板111の製造工程を示す要部断面図である。
まず、透明絶縁性基板として例えばガラス基板101上にスパッタ法を用いて第1メタル膜ME1を成膜する。第1メタル膜ME1としては、アルミニウム(Al)膜(より、具体的にはAl合金膜)、モリブデン(Mo)膜(より具体的にはMo合金膜)、或いは、これらの積層膜などを用いることができる。そして、第1メタル膜ME1上に、感光性樹脂であるフォトレジストをスピンコート等によって塗布し、塗布したレジストを露光、現像するフォトリソ工程(写真製版工程)を行う。これにより所望の形状にフォトレジストPR1がパターニング形成される。以上の工程により、図11(a)に示す構成となる。
その後、フォトレジストPR1をエッチングマスクとして、第1メタル膜ME1をウエットエッチングし、ゲート電極102および走査線の所望の形状にパターニングする。このウエットエッチング工程について、例えば、実施の形態1において説明を行ったウエットエッチング装置およびこれ用いたウエットエッチング方法によりウエットエッチングを行う。また、このウエットエッチング工程では、Al膜、Mo膜などをエッチング可能な薬液として、例えば、リン酸、硝酸、酢酸、水の混合液を、40℃に加温されたものをエッチング液4として用いた。以上の工程により、図11(b)に示す構成となる。
その後、フォトレジストPR1を剥離する。これにより、表示領域の薄膜トランジスタ110のゲート電極および走査線102が形成される。次に、これら配線とガラス基板101上にプラズマCVD法を用いてゲート絶縁膜103、半導体膜104Fを順次連続成膜する。例えば、ゲート絶縁膜103にはSiN膜を用いる。以上の工程により、図11(c)に示す構成となる。
続いて、半導体膜104Fは次のフォトリソ工程によって、薄膜トランジスタ110の半導体層を形成するようにパターニングして島化した半導体膜パターン104Iを形成する。そしてスパッタ法で第2メタル膜ME2を成膜する。第2メタル膜ME2としては、Al膜、Mo膜、或いは、これらの積層膜などを用いることができる。続いて、次のフォトリソ工程によって、所望の形状にフォトレジストPR2がパターニング形成される。以上の工程により、図11(d)に示す構成となる。
続いて、フォトレジストPR2をエッチングマスクとして、第2メタル膜ME2をウエットエッチングし、薄膜トランジスタ110のソース電極105、ドレイン電極106、および信号線の所望の形状にパターニングする。このウエットエッチング工程についても、例えば、実施の形態1において説明を行ったウエットエッチング装置およびこれ用いたウエットエッチング方法によりウエットエッチングを行う。また、エッチング液4についても、例えば、リン酸、硝酸、酢酸、水の混合液を40℃に加温されたものを用いた。更に、島化した半導体膜パターン104Iにおけるソース電極105とドレイン電極106間の領域に形成される導電性の半導体層について、ドライエッチングなどを用いて除去し、薄膜トランジスタ110のソース領域、ドレイン領域を分離することで、最終的な薄膜トランジスタ110の半導体層104が形成される。以上の工程により、図11(e)に示す構成となる。
その後、フォトレジストPR2を剥離する。次に、これらソース電極105、ドレイン電極106、信号線、および半導体層104の全体を覆うように保護絶縁膜107としてプラズマCVD法を用いてSiN膜を成膜する。続いて、次のフォトリソ工程を使って、保護絶縁膜107にコンタクトホール108を形成し、更に、コンタクトホール108を介して薄膜トランジスタ110に接続させるよう透明導電膜により画素電極109をパターニング形成する。以上の工程により、図11(f)に示す構成となり、本実施の形態4の液晶表示装置のTFTアレイ基板111の基本的な構成が完成する。
以上のようにして得られたTFTアレイ基板111に対し、カラーフィルタの形成された一般的なカラーフィルタ基板を用いて、液晶表示装置の一般的なセル組み立て工程を行うことにより、以上のTFTアレイ基板111とカラーフィルタ基板間に液晶が挟持された液晶セルを製造することができる。更に、この液晶セルに対して、偏光板などの光学フィルムや制御基板などを取り付けることで液晶パネルを構成し、更に、この液晶パネルに対して、光学シートを介してバックライトユニットを背面側に配置し、表示面側が開放された筐体中に収納することで、本実施の形態4の液晶表示装置が完成する。
以上説明した実施の形態4における液晶表示装置においては、この実施の形態1で説明したウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法を用いて、Al膜、Mo膜、或いは、これらの積層膜などを用いたゲート電極、走査線、ソース電極、ドレイン電極、および信号線を形成したことから、これら配線が高密度であった場合にも、或いは、比較的厚膜の金属膜により形成した場合にも、ウエットエッチング時に水素ガスよりなる気泡を発生し易いAl膜、Mo膜のウエットエッチングによりパターニング加工しているにも関わらず、エッチング残を発生することなく、高い歩留まりで、液晶表示装置を製造することができる。更に、エッチング残が発生し難くなることから、必要以上にオーバーエッチング時間を設定する必要も無くなる。従って、加工されるパターンにおいてオーバーエッチングにより生ずるサイドエッチング量も少なくできることで、より高精度なパターニング加工を行うことができる。また、比較的省面積のウエットエッチング装置により、これらパターニング加工が行えることで、高い生産性で、低コストにて液晶表示装置を製造することができる。
なお、本実施の形態4においては、実施の形態1のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法を用いて、液晶表示装置の製造工程におけるゲート電極、走査線、ソース電極、ドレイン電極、および信号線を形成する工程に適用した例を説明した。然しながら実施の形態1のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法に代えて実施の形態1の変形例、実施の形態2、実施の形態3、および実施の形態3の変形例において説明した幾つかのウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法を用いた場合においても、各実施の形態の特有効果に加えて、本実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態4においては、本発明を液晶表示装置の製造に用いた場合を一例として説明を行ったが、本発明のウエットエッチング装置およびウエットエッチング方法においては、ウエットエッチングを用い金属薄膜などのパターニングを行う、半導体装置の製造など、その他、様々な用途に用いることができ、実施の形態4およびそれらの変形例で説明したものと同様の効果を得ることができる。
1 基板、100 ウエットエッチング装置、
20 ローダ部、3 搬送ローラ、
4,4a エッチング液、4b 気泡、40,41,42 薬液処理室、
43 エッチング液ノズル、44 エッチング液シャワーナイフ、
5,5m 液切りエアナイフ、51 液切りエアナイフ、
6 水洗液、60 水洗処理室、61 水洗液ノズル、
70 乾燥処理室、71 エアナイフ、80 アンローダ部、
101 ガラス基板、102 ゲート電極、103 ゲート絶縁膜、
104 半導体層、104F 半導体膜、104I 半導体膜パターン、
105 ソース電極、106 ドレイン電極、107 保護絶縁膜、
108 コンタクトホール、109 画素電極、110 薄膜トランジスタ、
111 TFTアレイ基板、ME1 第1メタル膜,ME2 第2メタル膜、
PR1,PR2 フォトレジスト。
20 ローダ部、3 搬送ローラ、
4,4a エッチング液、4b 気泡、40,41,42 薬液処理室、
43 エッチング液ノズル、44 エッチング液シャワーナイフ、
5,5m 液切りエアナイフ、51 液切りエアナイフ、
6 水洗液、60 水洗処理室、61 水洗液ノズル、
70 乾燥処理室、71 エアナイフ、80 アンローダ部、
101 ガラス基板、102 ゲート電極、103 ゲート絶縁膜、
104 半導体層、104F 半導体膜、104I 半導体膜パターン、
105 ソース電極、106 ドレイン電極、107 保護絶縁膜、
108 コンタクトホール、109 画素電極、110 薄膜トランジスタ、
111 TFTアレイ基板、ME1 第1メタル膜,ME2 第2メタル膜、
PR1,PR2 フォトレジスト。
Claims (13)
- 基板上に形成されたエッチング対象膜をウエットエッチングする処理部と、前記処理部による処理を終えた前記基板を水洗する水洗部と、前記水洗部による水洗を終えた前記基板を乾燥する乾燥部とを備えたウエットエッチング装置であって、
前記処理部内に、前記基板上に前記エッチング対象膜をエッチング可能なエッチング液を供給しウエットエッチングを行う第一エッチング処理部と、前記基板上のエッチング液の除去処理を行う液切りエアナイフと、前記液切りエアナイフによりエッチング液の除去処理が行われた基板上に前記エッチング液を供給しウエットエッチングを行う第二エッチング処理部とを備えたウエットエッチング装置。 - 前記処理部から前記水洗部に跨って配設される搬送手段を備え、前記処理部において、前記基板が当該搬送手段上に配置された状態で、当該基板上に前記エッチング液を供給しウエットエッチングが行われることを特徴とする請求項1に記載のウエットエッチング装置。
- 前記基板上のエッチング液の除去処理が複数回行われることを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載のウエットエッチング装置。
- 前記液切りエアナイフに移動機構を備え、前記処理部内の前記基板上を移動し、前記除去処理が行われることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のウエットエッチング装置。
- 前記第二エッチング処理部においてウエットエッチングが行われた前記基板を前記第一エッチング処理部に搬送し、再度、前記基板上のエッチング液の除去処理が行われることを特徴とする請求項3に記載のウエットエッチング装置。
- 前記第一エッチング処理部或いは前記第二エッチング処理部に、前記基板上の気泡の発生程度を検知するモニタ手段を備えることを特徴とする請求項3から請求項5の何れかに記載のウエットエッチング装置。
- 前記第一エッチング処理部と前記第二エッチング処理部が共通であることを特徴とする請求項1から請求項4および請求項6の何れかに記載のウエットエッチング装置。
- 少なくとも前記第二エッチング処理部内に、エッチング完了を検知するエンドポイントセンサを備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のウエットエッチング装置。
- 前記液切りエアナイフに対して後段側に、当該液切りエアナイフと並行して配置され、前記エッチング液を散布するスリット状の開口部を有したノズルを備えることを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載のウエットエッチング装置。
- 基板上に形成されたエッチング対象膜をウエットエッチングするウエットエッチング方法であって、
前記基板上に前記エッチング対象膜をエッチング可能なエッチング液を供給しウエットエッチングを行う第一エッチング工程と、
液切りエアナイフにより前記基板上のエッチング液の除去処理を行う工程と、
前記エッチング液の除去処理が行われた基板上に前記エッチング液を供給しウエットエッチングを行う第二エッチング工程とを備えたウエットエッチング方法。 - 前記第一エッチング工程および前記第二エッチング工程を行うエッチング処理部において、前記基板を搬送する搬送手段を備え、前記基板が当該搬送手段上に配置された状態で、当該基板上に前記エッチング液を供給しウエットエッチングが行われることを特徴とする請求項10に記載のウエットエッチング方法。
- 前記第一エッチング工程或いは前記第二エッチング工程において、前記基板上の気泡の発生程度を検知するモニタ手段を用いて気泡の発生程度を検知する工程を備え、
前記気泡の発生量が所定量を超えたことを検知した時点で、
前記液切りエアナイフにより前記基板上のエッチング液の除去処理を行う工程を行うことを特徴とする請求項10或いは請求項11に記載のウエットエッチング方法。 - 請求項1〜請求項9の何れかに記載のウエットエッチング装置、或いは請求項10〜請求項12の何れかに記載のウエットエッチング方法を用いて、前記エッチング対象膜として、前記基板上に形成されたアルミニウム膜、モリブデン膜、或いは、これらの積層膜をパターニングし、薄膜トランジスタを構成する電極、或いは配線を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP (1) | JP2016207882A (ja) |
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2015
- 2015-04-24 JP JP2015089175A patent/JP2016207882A/ja active Pending
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