JP2016205097A - 昇降装置とそれを用いたウインドレギュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、装置の捩れ発生を抑制して昇降時の被昇降体の姿勢の狂いを抑えることができ、また、異音の発生を抑制できる昇降装置とそれを用いたウインドレギュレータを提供する。【解決手段】昇降装置1は、駆動部2と、並設されたガイドレール3と、各ガイドレール3に案内されて駆動部2の駆動力により昇降するキャリアプレート4と、キャリアプレート41と駆動部2との間に配索された上昇用のケーブル6と、キャリアプレート42と駆動部2との間に配索された下降用のケーブル7と、キャリアプレート41,42間に配索されてキャリアプレート41,42の昇降を同期させる中間用のケーブル8と、各ガイドレール3の上端側に亘って設けられ、ケーブル6,8が掛け回され方向転換部5と、を備える。方向転換部5によって、装置の捻れが防止される。ガイドレール3内のケーブルがガイドレール3に接触するので、振動が抑制され異音が抑制される。【選択図】図1
Description
本発明は、被昇降体をケーブルによって駆動してガイドレールに沿って昇降させる昇降装置とそれを用いたウインドレギュレータに関する。
従来から、被昇降体である窓ガラスを昇降する際に窓ガラスの姿勢の狂いを抑えるため、一対のガイドレールを連結ブラケットで互いに一体的に固定し、ガイドレールに沿って配索した2系統のケーブルによって窓ガラスを昇降させるようにした昇降装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に示される昇降装置は、その一対のガイドレールを長手方向中央部において互いに固定した構造としているので、ガイドレールの端部が互いに捩れるという問題がある。なお、この特許文献1におけるケーブルは導管を用いて配索されているが、ケーブルの構成を簡単にするために導管を用いずに配索する場合、ケーブルが振動して異音が発生する場合がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、装置の捩れ発生を抑制し、異音の発生を抑制できる昇降装置とそれを用いたウインドレギュレータを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明の昇降装置は、駆動部と、第一ガイドレールと、第一ガイドレールに案内されて、駆動部の駆動力により昇降する第一キャリアプレートと、第一ガイドレールに並設された第二ガイドレールと、第二ガイドレールに案内されて、駆動部の駆動力により昇降する第二キャリアプレートと、一方の端部が第一キャリアプレートに接続し、他方の端部が駆動部に接続する上昇用ケーブルと、一方の端部が第二キャリアプレートに接続し、他方の端部が駆動部に接続する下降用ケーブルと、一方の端部が第一キャリアプレートに接続し、他方の端部が第二キャリアプレートに接続する中間ケーブルと、第一ガイドレールの上端側と第二ガイドレールの上端側とに亘って設けられ、上昇用ケーブルが掛け回される第一方向転換部と中間ケーブルが掛け回される第二方向転換部とを有する方向転換部と、を備え、下降用ケーブルは、第二キャリアプレートに接続された部位から下方へ延びるように導出され、その導出部位が第二ガイドレール上に配索されていることを特徴とする。
この昇降装置において、駆動部は、駆動力を発生するモータと、前記モータにより回転駆動し、昇降用ケーブルと下降用ケーブルとが接続するドラムと、前記ドラムを収容するドラムハウジングと、を有し、前記ドラムハウジングは、第一ガイドレールの下端側と第二ガイドレールの下端側とに亘って設けられてもよい。
この昇降装置において、第一ガイドレールと第二ガイドレールが離間して、その間に離間空間を形成するように、前記方向転換部材の幅方向の一端側と他端側とにそれぞれ上端が勘合し、上昇用ケーブルの第一キャリアプレートから導出されて第一方向転換部に掛け回された後の下方へ延びる部位と、中間ケーブルの第二キャリアプレートから導出されて第二方向転換部に掛け回された後の下方へ延びる部位と、が離間空間に配索されてもよい。
本発明のウインドレギュレータは、上記のいずれかの昇降装置を用いたウインドレギュレータであって、第一キャリアプレートと第二キャリアプレートがウインド用のガラスに連結されていることを特徴とする。
本発明の昇降装置とそれを用いたウインドレギュレータによれば、ガイドレールの上端側に亘って方向転換部が設けられているので、その端部が互いに捻れることがなく、昇降時の被昇降体の姿勢の狂いを抑えることができる。また、キャリアプレートに接続された部位から下方へ延びる下降用ケーブルがガイドレール上にあるので、当該部分のケーブルがガイドレールに接触でき、ケーブルの振動による異音を抑制できる。
以下、本発明の一実施形態に係る昇降装置とそれを用いたウインドレギュレータについて、図面を参照して説明する。図1、図2は、昇降装置1の全体を示す。各部の空間配置の説明のために、図中に示したxyz直交座標系を適宜参照する。なお、x方向は左右の右方向、y方向は上下の上方向、z方向は表裏の表方向(正面方向)とするが、昇降装置1は、これらの方向で示す姿勢に限定されることなく用いることができる。
昇降装置1は、下方に配置された駆動部2と、上下方向(昇降方向)に延設され互いに一対のガイドレール31,32(3で総称)と、ガイドレール3に案内されて駆動部2の駆動力により昇降する一対のキャリアプレート41,42(4で総称)と、ガイドレール3の上端に配置された方向転換部5と、上下方向に配索された3種類のケーブル6,7,8と、を備えている。昇降装置1は、ケーブル6,7,8および方向転換部5を用いて駆動部2の駆動力を一対のキャリアプレート4に伝達し、同期するように昇降させる。昇降装置1は、キャリアプレート4に連結され固定される被昇降体を昇降させる。
駆動部2は、駆動力を発生するモータ21と、上昇用および下降用のケーブルの端部がそれぞれ接続したドラムを収容するドラムハウジング22(以下、ハウジング22という)とを有している。ハウジング22は、一対のガイドレール3の各下端が所定の間隔を置いて嵌合するように設けられている。ハウジング22は、モータ21によって回転駆動されるドラム10を収容する筐体としての構造を有し、またケーブル8の配索方向を上方に向ける構造である方向転換溝11も備えている(後述の図13、図14等参照)。
ガイドレール3は、左側のガイドレール31(第一ガイドレール)と右側のガイドレール32(第二ガイドレール)の一対からなり、これらは互いに左右対称である。キャリアプレート4は、左側のキャリアプレート41(第一キャリアプレート)と右側のキャリアプレート42(第二キャリアプレート)の一対からなり、これらは互いに左右対称(左右勝手違い)である。キャリアプレート4は、ガイドレール3に対し摺動自在に嵌合している。なお、本実施例においては、左右対称となる一対のガイドレール31、32を用いているが、キャリアプレートが昇降可能であれば、必ずしも左右対称ではなくてもよい。
方向転換部5は、ガイドレール31の上端側とガイドレール32の上端側とに亘って設けられている。方向転換部5は、ケーブル6(上昇用ケーブル)が掛け回される第一方向転換部51と、ケーブル8(中間ケーブル)が掛け回される第二方向転換部52と、を有している。方向転換部5は、ケーブルが伝達する駆動力の作用方向を上下方向間、すなわち昇降方向間で切り替える構造体であり、本実施例においてはケーブルをガイドする溝を有している。
上昇用のケーブル6は、駆動部2の駆動力によって、左側のキャリアプレート41を上昇させるケーブルである。ケーブル6は、一方の端部がキャリアプレート41に接続され、他方の端部が駆動部2、より具体的には、ドラム10に接続されている。ケーブル6は、ドラム10に巻き取られることにより駆動力を発生する。駆動部2のドラム10が昇降方向の下方に位置するので、ケーブル6に発生する下向き張力を上昇用の上向き張力にするために第一方向転換部51が用いられる。
ケーブル7(下降用ケーブル)は、駆動部2の駆動力によって、右側のキャリアプレート42を下降させるケーブルである。ケーブル7は、一方の端部がキャリアプレート42に接続され、他方の端部が駆動部2のドラム10接続されている。ケーブル7は、ドラム10に巻き取られることによりキャリアプレート42を下向きに引く駆動力を発生する。
中間用のケーブル8は、一方の端部が左のキャリアプレート41に接続され、他方の端部が右のキャリアプレート42に接続されている。ケーブル8は、駆動部2の駆動力を直接受けないケーブルである。ケーブル8は、キャリアプレート41から下方に導出され、ハウジング22の方向転換溝11に掛け回されて上方に向けて配索され、その後、上方の第二方向転換部52に掛け回されて下方に向けて配索されてキャリアプレート42に接続されている。ケーブル8は、ガイドレール3の下端と上端とで合計2回の方向転換がなされた状態で、キャリアプレート41,42を互いに連結している。
従って、キャリアプレート41が上昇すると、ケーブル8は、上方に引き上げられて、ケーブル8の上向きの張力が付与され、キャリアプレート42は上方に引き上げられる。また、キャリアプレート42が下降すると、ケーブル8は、下方に引き下げられて、ケーブル8の下向きの張力が付与され、キャリアプレート41は下方に引き下げられる。つまり、ケーブル8の介在によって、キャリアプレート41,42が互いに同期するように昇降される。なお、ケーブル6,7には、キャリアプレート4との接続部分にコイルスプリングなどの伸び取り部材を用いているが、ケーブル8については伸び取り部材を用いずに配索されている。
下降用のケーブル7は、キャリアプレート42に接続された部位から下方のドラム10に向けて導出されて延びた導出部位がガイドレール32上となるように配索されており、前記導出部位がガイドレール32に沿ってその幅内に配置している。この配索構造により、ケーブル7がガイドレール32に接触可能となっており、ガイドレール32と接触可能であれば必ずしもケーブル7が幅方向に配索されなくてもよい。図3、図4に示すようにガイドレール32は矢印Rで示すように湾曲しており、ケーブル7はガイドレール32の左右幅内の長さ方向に沿った線上であって、その湾曲によって凸形状となった面側に配索されている。つまりその凸形状となった湾曲によって、ケーブル7はガイドレール32に接触することになる。
図3乃至図14を参照して、昇降装置1の各部の詳細を説明する。図3、図4は、ガイドレール3を示す。ガイドレール3は、例えば、溶融亜鉛めっき鋼板などの鋼材によって、鍔を有する、z方向(表側)に開口した溝構造に形成されている。ガイドレール3は、その長手方向に亘って、下端から上端まで、同一断面構造を有している。また、ガイドレール3は、矢印Rで示すように、その長手方向中央部がz方向(表側)に凸となるように湾曲している。
図5に図2を併せて参照して、ガイドレール3と各ケーブル6,7,8の位置関係を説明する。図5(a)は、キャリアプレート4の位置よりも上方の位置におけるガイドレール3と各ケーブル6,7,8の位置関係を模式的に示し、図5(b)は、キャリアプレート4の位置よりも下方の位置における位置関係を示す。ガイドレール31,32は、互いに離間して離間空間Pを形成している。この離間空間Pには、上昇用のケーブル6における、キャリアプレート41から導出されて第一方向転換部51に掛け回された後の下方へ延びる部位と、中間用のケーブル8における、キャリアプレート42から導出されて第二方向転換部52に掛け回された後の下方へ延びる部位と、が配索されている。
つまり、各ケーブル6,7のうち、キャリアプレート4に接続されて下向きに延びる直線部分は、各ガイドレール3の溝内または溝の底面に位置し、他の直線部分、たとえば、ケーブル6のうち、第一方向転換部51から下方のドラム10に向かう部位は、離間空間Pに位置している。また、中間用のケーブル8のキャリアプレート42との接続部分から延びる直線部分は、ガイドレール3の溝内または溝の底面に位置し、または他の直線部分は離間空間Pに位置している。いずれの場合においても、ケーブル6,7,8は、一対のガイドレール31,32の左右外側には存在しないように配索されている。
図6、図7は、方向転換部5を示す。方向転換部5は、半円状の互いに並設された第一方向転換部51と第二方向転換部52とを有し、それぞれ半円形のガイド溝5aを備えている。各ガイド溝5aの端部は、方向転換部5の左右中央寄りの位置と、左右両端寄りの位置に開口している。左右中央寄りの位置の開口は、離間空間P(図5参照)に面しており、左右両端寄りの位置の開口は各ガイドレール3の幅内の空間(溝空間の上部)に面している。各ガイド溝5aには、ケーブル6,8が掛け回される。従って、方向転換部5に掛け回されたケーブル6,8のいずれも、各ガイド溝5aから離間空間Pとガイドレール3の幅内の空間とに向けて導出される。
方向転換部5の下面には、各ガイドレール3の上端部を挿入嵌合して固定する嵌合穴5bが備えられている。方向転換部5の中央部左右には、昇降装置1を固定するための用いられる2つの貫通孔5cが設けられている。
図8は、キャリアプレート41を示す。キャリアプレート42は、このキャリアプレート41の左右勝手違いである。キャリアプレート41は、各ケーブル6,7,8の端部を接続するための接続部4a,4cと、ケーブルを導出するためのガイド溝4b,4dとを表側の面に備えている。矢印y1,y2で示すように、接続部4aから上下方向にガイド溝4bが形成され、矢印y0で示すように、接続部4cから斜め下方にガイド溝4dが形成されている。接続部4aとガイド溝4bとは、z方向から見てキャリアプレート41を案内するガイドレール31の幅内、本実施形態では中心寄りにある。また、接続部4cは、z方向から見てガイドレール31の幅内にあるが、接続部4cから導出されたガイド溝4dの端部は、ガイドレール31の幅から外れて離間空間P(図5参照)に対向する位置にある。
ケーブル6,7,8の各端部には、例えば、各ケーブルの線径よりも大きな円柱形のエンド部が形成されており、そのようなエンド部を接続部4a,4cに挿入して、キャリアプレート41への、各ケーブル6,7,8の端部の接続が行われる。本実施形態では、接続部4aと矢印y1方向のガイド溝4bに、上昇用のケーブル6の端部が挿入され接続され、接続部4cとガイド溝4dに、中間用のケーブル8の端部が挿入され接続される。この場合、キャリアプレート41から方向転換部5に向けて延びる上昇用のケーブル6は、z方向から見て、ガイドレール31の上に、つまりその幅内に位置する。また、キャリアプレート41から下方に延びる中間用のケーブル8は、離間空間P内に位置する。
キャリアプレート41の裏側の面には、ガイドレール31と嵌合して摺動する嵌合溝4eが、上下方向(y方向)に形成されている。嵌合溝4eには、ガイドレール31が、その端部から挿入される。キャリアプレート41は、ガイドレール31の端部以外の位置では着脱できない構造となっている。また、キャリアプレート41は、その表裏を貫通する長孔4fを有している。この長孔4fは、キャリアプレート41に被昇降体を、例えば、窓ガラスなどを連結して固定するための取付孔である。キャリアプレート41の下方側にある凹部4gは、例えば、ゴムなどのクッション部材を嵌合したり、接着したりして固定するために用いられる。このようなクッション部材は、駆動部2にキャリアプレート41が接触する際の衝撃を和らげるためのものである。例えば、図1に示すように、駆動部2に近い側のキャリアプレート42の下方に備えられている。
図9乃至図12は、駆動部2とドラム10を示す。図9、図10に示すように、モータ21は、モータ本体21aと、モータ本体21aの回転速度を調整し、回転軸の方向を変えるギヤ部21bと、ドラム10に回転力を与える回転軸21cとを備えている。ドラム10は、回転軸21cによって中心軸まわりに回転駆動される円柱形であり、その外周面に、外周面を多数回周回する螺旋溝10aを有している。モータ21はモータ21を収容するモータハウジングに、ハウジング22に対してネジ止め固定するための、3つの取付孔21dを有している。
図11に示すように、ハウジング22を形成する2部材のうちの一方の部材は、ドラム10を収容する収容凹部2aと、ドラム10から送り出されたり巻き取られたりするケーブル6,7の導入出溝2b,2cと、を、その表側面に備えており。他方の部材(図示せず)によりドラムが覆われる。また、ハウジング22は、中間用のケーブル8を掛け回して方向転換させる方向転換溝11と、ケーブル8が方向転換溝11に出入りする開口2d,2eとを備えている。ハウジング22は、モータ21の取付孔21dに対応した取付孔または埋め込みナットなどによる3つの取付構造22aを備えており、これらを用いて、ドラム10が装着されたモータ21を支持して固定する。また、ハウジング22には、昇降装置1を固定するための用いられる2つの貫通孔22bが設けられている。
ドラム10は、図12に示すように、ケーブル6,7が巻回され、ドラム10の回転に従って、ケーブル6,7のいずれかの巻き取りと、他のいずれかの送り出しと、が同時に行われる。ケーブル6,7のドラム10側の端部は、それぞれドラム10の円柱両端側に固定されている。なお、ドラム10は、ケーブル6,7が巻回された状態で、モータ21に装着され、ハウジング22の収納凹部2aに収納される。
図13、図14は、ハウジング22の詳細を示す。これらの図において、中間用のケーブル8を掛け回して方向転換させる方向転換溝11と、その方向転換溝11の端部の開口2d,2eが図示されている。方向転換溝11は、1つの半円形の溝と、この半円形の溝に連通する2つの直線状の溝とからなる。その直線状の溝の端部が開口2d,2eであり、z方向において段違いとなっている。従って、方向転換溝11は、左右方向(x方向)の面から傾いた面に位置している。開口2dは、ハウジング22に設けられたy方向の貫通孔に面している。また、ハウジング22の上方端面(y方向端面)には、ガイドレール31,32のそれぞれの下端部を挿入嵌合して固定する2つの嵌合穴2fが備えられている。
本実施形態の昇降装置1によれば、並設されたガイドレール3の2つの上端側に亘って方向転換部5が設けられているので、その端部が互いに捻れることがなく、昇降時の被昇降体に昇降装置1の捻れによる負荷がかかるのを抑制することができる。また、ハウジング22が、並設されたガイドレール31,32の2つの下端側に亘って設けられているので、その端部が互いに捻れることがなく、昇降時の被昇降体の姿勢の狂いを抑えることができる。ガイドレール3は、方向転換部5の嵌合穴5bにガイドレール3の上端部を挿入嵌合して固定することができ、また、ハウジング22の嵌合穴2fにガイドレール3の下端部を挿入嵌合して固定することができるので、昇降装置1の組み立てが容易である。ガイドレール3は、その長手方向に亘って同一断面構造を有しているので、任意長さのガイドレール3を得ることが容易であり、任意昇降距離の昇降装置1を容易に製造することができる。
また、下降用のケーブル7は、キャリアプレート42に接続された部位から下方へ延びる部位がガイドレール32の幅内にあるので、当該部分のケーブルがガイドレール32に接触でき、ケーブル7の振動による異音を減衰させて抑制することができる。また、駆動部2と方向転換部5との間の自由空間において昇降方向に配索されたケーブル6,7,8は、z方向から見て、各ガイドレール3の幅内、または、離間空間P内に納まっているので、左右外方からの接近異物に対し、ガイドレール31,32によって保護される。
図15、図16、図17は、他の実施形態に係る昇降装置1を示す。この実施形態の昇降装置1は、上述の実施形態の昇降装置1とは、中間用のケーブル8の配索が異なり、他は同様である。すなわち、ケーブル8は、キャリアプレート41に対して接続部4cではなく接続部4aに端部を接続し、下方のハウジング22において方向転換溝11の一部と連通する方向転換溝12を用いて方向転換を行うように、配索されている。方向転換溝12の端部開口の一方は方向転換溝11と共通の開口2eであり、他方は開口2dとは別に設けられた開口2gであり、開口2gはガイドレール31の幅内にある。ケーブル8は、キャリアプレート41側の端部から、y方向に平行に、下方のハウジング22の開口2gに向かって延びており、この間のケーブル8はガイドレール31の幅内にある(図16(b)参照)。
方向転換溝12は、方向転換溝11の半円状の溝部分に半円状の溝部分を継ぎ足して成る長半円状の溝と、この長半円状の溝に連通する2つの直線状の溝とからなる。その直線状の溝の端部が開口2e,2gである。従って、この実施形態のハウジング22は、上述の実施形態におけるハウジング22として共用することができる。言い換えれば、本実施形態と上述の実施形態とは、それぞれに適合する長さの中間用のケーブル8を用いて、配索し直すことにより、互いに変更自在である。
本発明は、遮蔽板などの窓ガラスに限られない被昇降体を昇降させる昇降装置として用いることもできるのであるが、図18は、本発明の一実施形態に係るウインドレギュレータを示す。このウインドレギュレータは、上述のいずれかの昇降装置1を用いたウインドレギュレータであって、キャリアプレート41,42が保持具40を用いてウインド用のガラス13に連結されているものである。図18には、図1に示した実施形態の昇降装置1を用いた例が示されている。このようなウインドレギュレータは、例えば、自動車の窓ガラスの開閉用昇降装置として用いられる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した方向転換部51,52は、複数のプーリを用いて構成してもよい。また、方向転換溝11は、ハウジング22に対する外付け構造や外付けのプーリで構成してもよく、これらはxy面から傾けることなく平行としてもよい。昇降装置1の上下を逆にして、上方の駆動部2によってキャリアプレート4を昇降させるようにしてもよい。また、ガイドレール3は、矢印Rで示したように湾曲させることなく、直線状としてもよい。この場合、例えば、ガイドレール3の幅内にあるケーブルがガイドレールに十分接近する構造とすることにより、ケーブルをガイドレールに接触させてケーブルの振動を減衰させ、ケーブル振動による異音を抑制することができる。
1 昇降装置
2 駆動部
21 モータ
22 ハウジング
3 ガイドレール
31 ガイドレール(第一ガイドレール)
32 ガイドレール(第二ガイドレール)
4 キャリアプレート
41 キャリアプレート(第一キャリアプレート)
42 キャリアプレート(第二キャリアプレート)
5 方向転換部
51 第一方向転換部
52 第二方向転換部
6 ケーブル(上昇用ケーブル)
7 ケーブル(下降用ケーブル)
8 ケーブル(中間ケーブル)
10 ドラム
11 方向転換溝
13 ガラス
P 離間空間
2 駆動部
21 モータ
22 ハウジング
3 ガイドレール
31 ガイドレール(第一ガイドレール)
32 ガイドレール(第二ガイドレール)
4 キャリアプレート
41 キャリアプレート(第一キャリアプレート)
42 キャリアプレート(第二キャリアプレート)
5 方向転換部
51 第一方向転換部
52 第二方向転換部
6 ケーブル(上昇用ケーブル)
7 ケーブル(下降用ケーブル)
8 ケーブル(中間ケーブル)
10 ドラム
11 方向転換溝
13 ガラス
P 離間空間
Claims (4)
- 駆動部と、
第一ガイドレールと、
前記第一ガイドレールに案内されて、前記駆動部の駆動力により昇降する第一キャリアプレートと、
第二ガイドレールと、
前記第二ガイドレールに案内されて、前記駆動部の駆動力により昇降する第二キャリアプレートと、
一方の端部が前記第一キャリアプレートに接続し、他方の端部が前記駆動部に接続して前記駆動力を前記第一キャリアプレートに伝達する上昇用ケーブルと、
一方の端部が前記第二キャリアプレートに接続し、他方の端部が前記駆動部に接続して前記駆動力を前記第二キャリアプレートに伝達する下降用ケーブルと、
一方の端部が前記第一キャリアプレートに接続し、他方の端部が前記第二キャリアプレートに接続して前記第一キャリアプレートおよび第二キャリアプレートの昇降を接続させる中間ケーブルと、
前記第一ガイドレールの上端側と前記第二ガイドレールの上端側とに亘って設けられ、前記上昇用ケーブルが掛け回される第一方向転換部と前記中間ケーブルが掛け回される第二方向転換部とを有する方向転換部と、を備え、
前記下降用ケーブルは、前記第二キャリアプレートに接続された部位から下方へ延びるように導出され、その導出部位が前記第二ガイドレール上となるように配索されていることを特徴とする昇降装置。 - 前記駆動部は、前記駆動力を発生するモータと、前記モータにより回転駆動し、昇降用ケーブルと下降用ケーブルとが接続するドラムと、前記ドラムを収容するドラムハウジングと、を有し、
前記ハウジングは、前記第一ガイドレールの下端側と前記第二ガイドレールの下端側とに亘って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。 - 前記第一ガイドレールと第二ガイドレールが、離間してその間に離間空間を形成するように、前記方向転換部材の幅方向の一端側と他端側とにそれぞれ上端が勘合し、
前記上昇用ケーブルの前記第一キャリアプレートから導出されて前記第一方向転換部に掛け回された後の下方へ延びる部位と、前記中間ケーブルの前記第二キャリアプレートから導出されて前記第二方向転換部に掛け回された後の下方へ延びる部位と、が前記離間空間に配索されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の昇降装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の昇降装置を用いたウインドレギュレータであって、前記第一キャリアプレートと前記第二キャリアプレートがウインド用のガラスに連結されていることを特徴とするウインドレギュレータ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101983073B1 (ko) * | 2017-11-24 | 2019-05-30 | 대동하이렉스 주식회사 | 자동차 윈도우 듀얼 레귤레이터의 일체형 구조 |
CN111305692A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-06-19 | 东风博泽汽车系统有限公司 | 一种全新结构形式的单导轨汽车玻璃升降器 |
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- 2015-04-28 JP JP2015091866A patent/JP2016205097A/ja active Pending
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