JP2016205082A - 骨格部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】骨格部材7の石膏ボード取付面7aの裏側の開放部分7bに、この解放部分7bの全面もしくは一部を覆う部材8,9,10,11を備えることにより、配線用の通路7cを形成してコンセントパネルD’とすることができる。【効果】配線用の通路7c内に配線Eを配置させることができるとともに、配線Eを見えにくく、しかも、後に出ないようにすることができる。骨格部材7の形状等を大きく変更することがないので、美観を損なわないし、体裁も極めて良い。骨格部材7にコンセント、各種スイッチ類、その他配線Eを備えている物品Fを取り付け可能としてあれば、この物品FをコンセントパネルD’に極めて簡単かつ容易に取り付けることができる。配線Eを備えている物品Fを、取付補助部材12を用いてコンセントパネルD’に取り付けることもできる。【選択図】図4
Description
本発明は、薄壁を構成する場合などに用いる骨格部材に関し、さらに詳しくは、石膏ボード取付面に対して凹所を有するものに関する。
例えば、薄壁を構成するために骨格部材が用いられるが、従来の骨格部材においては、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を見えないように通線しにくく、特に、コンセントは設置が困難である。また、配線が露出したり、コンセントが見える状態では、美観を損なってしまうことになるので、好ましくない。
この欠点を解消するために、戸袋ユニットの開口部形成部材にコンセントやスイッチを配置できるようにするとともに、内部空間を利用して各種の配線を導入し得るようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、前記内部空間は壁体の側方にあり、しかも、壁面から明らかに突出しているので、美観を損なうことになるし、体裁も良くない。また、内部空間を形成するために様々な板材を組み合わせる必要があるので、コンセント、各種スイッチ類の設置作業を行うための手間を要することにもなる。
そこで、このような状況が解消され、しかも、骨格部材の形状等を大きく変更することなく、改良することができないかを鋭意検討した。その結果、以下の構成とすることにより、その目的を達成することを確認することができた。
すなわち、本発明による骨格部材は、薄壁を構成する場合などに用いる骨格部材であって、石膏ボード取付面の裏側の開放部分に、この解放部分の全面もしくは一部を覆う部材を備えることにより、配線用の通路を形成したことを特徴とするものである。
本発明による骨格部材によれば、配線用の通路内に配線を配置することができるとともに、配線を見えにくく、しかも、後に出ないようにすることができるだけでなく、骨格部材の形状等を大きく変更することがないので、美観を損なわないし、体裁も極めて良い。
本発明による骨格部材によれば、配線用の通路内に配線を配置することができるとともに、配線を見えにくく、しかも、後に出ないようにすることができるだけでなく、骨格部材の形状等を大きく変更することがないので、美観を損なわないし、体裁も極めて良い。
骨格部材は、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を取り付け可能としてあることが望ましい。この場合には、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を、骨格部材に極めて簡単かつ容易に取り付けることができる。
コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を、取付補助部材を用いて骨格部材に取り付けるようにすることが望ましい。このようにした場合には、取付補助部材を用いることにより、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を骨格部材に極めて簡単かつ容易に、しかも、任意の位置に取り付けることができる。
骨格部材は、スチール、アルミ、あるいは樹脂のいずれかからなるものとすることが望ましい。この場合には、様々な材質の骨格部材を利用して、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を取り付けることができる。
請求項1記載の発明によれば、配線用の通路内に配線を配置することができるとともに、配線を見えにくく、しかも、後に出ないようにすることができるだけでなく、骨格部材の形状等を大きく変更することがないので、美観を損なわないし、体裁も極めて良い。
請求項2記載の発明によれば、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を、骨格部材に極めて簡単かつ容易に取り付けることができる。
請求項3記載の発明によれば、取付補助部材を用いることにより、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を骨格部材に極めて簡単かつ容易に、しかも、任意の位置に取り付けることができる。
請求項4記載の発明によれば、様々な材質の骨格部材を利用して、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を取り付けることができる。
本発明による骨格部材の一例を、図面に基いて詳細に説明する。本骨格部材とは、薄壁を構成するためのものであって、例えば、薄壁を構成するための戸袋、片引き戸を構成する際に使用する骨格部材など、骨格となる様々な部材に適用できるものである。また、骨格となる部材は縦桟、横桟のみならず、斜め方向に配置される部材をも含むものとする。
図1に、骨格部材の一例である戸袋に本発明を適用した場合の概要を示す。図1において、符号1は戸尻枠、2は方立アングルで、両者間に上パネル3、下パネル4、2枚の小パネル5,5、1枚の大パネル6、2枚のコンセントパネルD’,D’が横方向に取り付けられている。なお、前記大パネル6は例えば手すりを取り付けるための下地材として利用することができるものである。
このようにして組み立てられた戸袋Aは、図1(b)及び図2に示すように、各パネル3〜7の手前側と背面側(建具側)とに薄壁を構成するために、左右に設けられる付方立Bと方立C間に配置される。この場合において、従来、骨格部材にコンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を取り付けにくかったが、本発明においては、図1(a)、図2に示すように、コンセントD、各種スイッチ類、その他配線Eを備えている物品Fを、コンセントパネルD’に極めて簡単かつ容易に取り付けることができる。なお、図2において、符号A’は片引き戸を示す。
図2においては、コンセントパネルD’の背面側(建具側)に、コンセントD、各種スイッチ類、その他配線Eを備えている物品Fを取り付けた場合を図示してあるが、コンセントパネルD’の表側である正面側に、コンセントD、各種スイッチ類、その他配線Eを備えている物品Fを取り付けることもできる。
骨格部材7の形態を、図3(a)〜(d)に例示する。各骨格部材7は同図に示すように、いずれも石膏ボード取付面7aの裏側が符号7bで示すように解放されている。その解放形態として、同図(a)、(c)に示すように全面が解放されている場合、同図(b)に示すように解放部分が上下に2個所ある場合、同図(d)に示すように石膏ボード取付面7aの裏側の一部分のみが解放されている場合などが挙げられる。なお、同図(c)には、石膏ボード取付面7aの途中が切り欠かれていて石膏ボード取付面7a,7aが上下に2個所形成されている場合が例示されている。
骨格部材7は図3(a)の右側に示すように、前記石膏ボード取付面7aに対してβ度(約45度〜135度程度が好ましい)に折曲された部分(同図鎖線で示す)を有することにより、剛性を備えたものとすることができる。なお、骨格部材7の前記石膏ボード取付面7aに石膏ボードGを取り付けた状態を、図1(b)に示す。
そして、前記石膏ボード取付面7aの裏側の解放部分7bには、図4(a)、(c)に示すように、この解放部分7bの全面を覆う側面逆コ字状の部材8を備えることにより、あるいは、同図(b)に示すように、この解放部分の全面を覆う平坦な板状の部材9を備えることにより、あるいは、同図(d)に示すように、倒L字状の部材10とL字状の部材11を上下に備えることにより、配線用の通路7cが形成され、コンセントパネルD’とすることができる。したがって、この通路7c内に配線Eを配置することができるとともに、配線Eを見えにくく、しかも、後に出ないようにすることができる。また、骨格部材7の形状等を大きく変更することがないので、美観を損なわないし、体裁も極めて良い。
前記解放部分の全面を覆う平坦な板状の部材9に代えて、パンチングメタルと称する孔の開いた板状の部材とすることもできるし、この部材をメッシュ状のもので代用することもできる。
なお、図4(d)に示すように、前記石膏ボード取付面7aの裏側の解放部分7bの全面が覆われていない状態、すなわち、その一部が切り欠かれていても、配線には何ら問題はない。また、同図(e)に示すように、骨格部材7とその開放部分7bの全面を覆う平坦な板状の部材9’を押出型材から形成すれば、配線Eを配置するための通路7cを極めて容易に形成することができる。
このように、本発明によれば、前記通路7c内に配線Eを配置することができるとともに、配線Eを見えにくく、しかも、後に出ないようにすることができるだけでなく、骨格部材7の形状等を大きく変更することがないので、美観を損なわないし、体裁も極めて良い。また、配線・通線を容易ならしめ得るだけでなく、配線Eを保護することもできる。
また、骨格部材7の前記石膏ボード取付面7aには、図4(a)、(b)、(d)、(e)に示すように、開口孔7dとその上下に取付孔7e,7eを形成しておくと良い。この場合には、前記開口孔7dにコンセントDを嵌め込むとともに、上下2つの前記取付孔7e,7eに図示しないねじを取り付けることにより、コンセントDをコンセントパネルD’に極めて簡単かつ容易に取り付けることができる。
前記通路7cの少なくとも片側端部は開放されている。通路7cの両側端部が開放されていても良い。このようにしておくと、前記コンセントパネルD’の開口孔7dにコンセントDを取り付けた場合において、図1及び図2に示すように、前記開放部分から配線Eの余端部を引き出すことができる。
コンセントパネルD’はその左端が方立アングル2に干渉するまで取り付け可能であり、また、図1(a)に示すように、前記開放部分から配線Eの余端部を引き出すに当っては、配線Eが戸尻枠1に干渉するまでは引き出し可能である。
なお、図3(b)、(d)に示すように、骨格部材7あるいはコンセントパネルD’を取り付けるための孔7fを、他の場合の形状とは異ならしめても良い。また、図3(c)及び図4(c)に示すように、前記石膏ボード取付面7aが一部切り欠かれていても、この部分には石膏ボードを貼り付けるので、配線・通線には何ら問題がない。
上述したように、骨格部材7の形態については、様々なバリエーションが考えられるが、図3に例示した形態のみに特に限定されるものではなく、図示と上記説明以外の形態としても良い。要するに、骨格部材7は石膏ボード取付面7aの裏側の開放部分7bに、この解放部分7bの全面もしくは一部を覆う部材8,9,10,11が備えられていて配線用の通路7cが形成され、コンセントパネルD’とすることができれば良い。
一方、図5、図6に示すように、コンセント、各種スイッチ類、その他配線Eを備えている物品Fを、取付補助部材12を用いてコンセントパネルD’に取り付けることができるようにすることができる。このようにした場合には、取付補助部材12を用いることにより、コンセント、各種スイッチ類、その他配線Eを備えている物品FをコンセントパネルD’に極めて簡単かつ容易に、しかも、任意の位置に取り付けることができる。
この取付補助部材12は、図6に示すように、左右2つの係止片12a,12aを備えたものであり、左右2つの係止片12a,12aをコンセントパネルD’の上下に係止させた状態で、固定ねじ12bにより取付補助部材12をコンセントパネルD’のいずれかの部分に固定することにより、コンセント、各種スイッチ類、その他配線Eを備えている物品FをコンセントパネルD’に取り付けることができる。
骨格部材7ないしコンセントパネルD’は、スチール、アルミ、あるいは樹脂のいずれかからなるものとすることができる。この場合には、様々な材質の骨格部材ないしコンセントパネルを利用して、コンセントパネルD’にコンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品Fを取り付けることができる。特に、材質がアルミ、あるいは樹脂の場合には、上でも述べたように、押出型材から形成することができるので、配線Eを配置するための通路7cを極めて容易に形成することができる。
1…戸尻枠、2…方立アングル、7…骨格部材、7a…石膏ボード取付面、7b…解放部分、7c…配線用の通路、7d…開口孔、7e…取付孔、8…側面逆コ字状の部材、9…平坦な板状の部材、10…倒L字状の部材、11…L字状の部材、12…取付補助部材、12a…係止片、12b…固定ねじ、A…戸袋、B…付方立、C…方立、D…コンセント、D’…コンセントパネル、E…配線、F…配線を備えている物品。
Claims (4)
- 薄壁を構成する場合などに用いる骨格部材であって、石膏ボード取付面の裏側の開放部分に、この解放部分の全面もしくは一部を覆う部材を備えることにより、配線用の通路を形成したことを特徴とする骨格部材。
- 骨格部材は、コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を取り付け可能としてあることを特徴とする請求項1記載の骨格部材。
- コンセント、各種スイッチ類、その他配線を備えている物品を、取付補助部材を用いて骨格部材に取り付けることを特徴とする請求項2記載の骨格部材。
- 骨格部材は、スチール、アルミ、あるいは樹脂のいずれかからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の骨格部材。
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