JPH0525870A - 仕切壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 仕切壁パネルに沿って配線ケーブルを収納さ
せることによって、コンクリート打設作業後に、配線作
業を行うことができ、しかも、その配線作業を容易に行
うことができる。 【構成】 天井部Ｂと床部Ｃとに設けた長尺の上下側仕
切壁取付体８，９に、左右側壁３，４からなる仕切壁パ
ネル７の上下部を嵌合して仕切壁を構成し、仕切壁パネ
ル７の上縁部に、電気配線収納空間１０を設け、さら
に、一方の側壁４を短尺状として、その側壁４の上縁部
に、電気配線収納空間１０と連通した開口部１２を設け
て、天井部Ｂに取付けたＬ字状の上側仕切壁取付体８
に、他方の側壁３を嵌入する側壁嵌入部１５を設けると
ともに、同取付体８の水平面の他側部に、仕切壁パネル
７の切欠部を閉塞するＬ字状の閉塞板１６の嵌入部１７
を設けて、側壁４を連結するとともに、同仕切壁取付体
８に、同パネル７の開口部１２を閉塞する閉塞板１６を
連結している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、仕切壁パネルに沿って
配線ケーブルを収納させることができる仕切壁に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、建築物の内部空間を仕切り、複数
の部屋を形成する為の仕切壁は、耐久性及び遮音性等を
目的としたものがあり、耐火ボード等よりなるパネル内
に空間を設け、空間内に断熱材等を収納したものがあ
る。

【０００３】また、そのパネルを取付施工として、例え
ば、天井部及び床部に、上下レールを配設し、各レール
に、パネルを嵌合することにより、内部空間を容易に仕
切るようにしている。

【０００４】さらに、各部屋への電気配線は、スラブ打
設作業時に、同時にコンクリート内に埋設したり、或い
は天井部を二重構造とし、同天井部内に配線ケーブルを
収納させており、仕切壁にコンセント等を取付けて、同
配線ケーブルとコンセントとを接続させていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の仕切壁
では、以下のような課題を有しいた。

【０００６】即ち、建築物を構築する際に、予め、建築
物の構築作業時に、配線作業が必要となり、構築作業と
の関係上、その作業自体が煩雑となる不具合が生じてい
た。

【０００７】また、二重天井構造では、設計上の関係
で、天井部を支える部材等によって、コンセントの位置
に配線ケーブルを通すことができない場合があった。そ
こで、この場合、配線ケーブルを直線的に配設せずに、
蛇行状に配設して迂回させており、そのために、作業効
率を低下させていた。

【０００８】本発明は、上記の課題を解決することがで
きる仕切壁を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明では、天井部と床
部とに設けた長尺の上下側仕切壁取付体に、左右側壁か
らなる仕切壁パネルの上下部を嵌合して内部空間を仕切
る仕切壁において、仕切壁パネルの上縁部に、電気配線
収納空間を設けたことを特徴とする仕切壁を提供するも
のである。

【００１０】また、本発明は、上記の仕切壁において、
仕切壁パネルの一方の側壁を短尺状として、その側壁の
上縁部に、電気配線収納空間と連通した開口部を設け、
さらに、天井部に、同パネルの他方の側壁を連結可能と
するＬ字状の上側仕切壁取付体を取付け、上側仕切壁取
付体に、同パネルの切欠部を閉塞する閉塞板を連結した
ことを特徴としている。

【００１１】また、本発明は、上記の仕切壁において、
仕切壁パネルの下縁部に、配管収納空間を設けたことを
特徴としている。

【００１２】また、本発明は、上記の仕切壁において、
天井部に、Ｌ字状の上側仕切壁取付体を取付け、同取付
体の垂直面に、仕切壁パネルの他方の側壁を嵌入する側
壁挿入部を設けるとともに、同取付体の水平面の他側部
に、仕切壁パネルの開口部を閉塞する閉塞板の嵌合部を
設けたことを特徴としている。

【００１３】

【発明の効果】本発明では、天井部の上側仕切壁取付体
に、仕切壁パネルの上端部を挿入した後に、床部の下側
仕切壁取付体に、仕切壁パネルの下端部を嵌合して、そ
の取付を行い、かかる状態において、同パネルへの配線
ケーブルの配線作業を行うものである。さらに、作業終
了後に、電気配線収納空間において、上側仕切壁取付体
の装着部に閉塞板を装着して、同閉塞板でその開口部を
閉塞し、配設ケーブルを収納するものである。

【００１４】そして、上下側仕切壁取付体への挿入によ
って、仕切壁パネルの取付を容易に行うことができると
ともに、同パネルの上縁部に設けた配線収納空間によっ
て、配線ケーブルを容易に収納して、その配線作業を容
易に行うことができる。

【００１５】従って、本発明によれば、仕切壁パネルに
配線ケーブルを収納させて、コンクリート打設後に、配
線作業を行うことにより、建築物の構築を容易に行うこ
とができる。また、仕切壁パネルに沿って配線ケーブル
を収納させているので、常に、配線ケーブルがコンセン
ト等の位置に合致させ、その接続を容易に行うことがで
きる。

【００１６】

【実施例】本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれ
ば、第１図の説明図において、１は本発明に係る仕切壁
を示し、同仕切壁１は、マンション等の建築物Ａの天井
部Ｂと床部Ｃとに取付けて、その室内空間を仕切るもの
であり、以下、その構成を詳説する。即ち、まず、仕切
壁１は、図２に示すように、左右側壁３，４の間に、複
数のチャンネル材５及び断熱材６とを収納したものであ
り、一定の厚みを有した仕切壁パネル７としている。

【００１７】本実施例では、仕切壁パネル７の左右側部
に、左右側壁３，４及びチャンネル材５により凹凸嵌合
部ａを設けており、同嵌合部ａによって、各パネル７を
接続可能としている。

【００１８】また、仕切壁パネル７は、天井部Ｂと床部
Ｃとに取付けた長尺の上下側仕切壁取付体８，９に、そ
の上下端部を嵌合して、その取付を容易に行って、室内
空間を仕切るようにしている。

【００１９】さらに、かかる仕切壁パネル７は、その上
縁部に、電気配線収納空間10を設けており、同収納空間
10内に配線ケーブル11を収納可能としている。また、仕
切壁パネル７の右側壁４を短尺状として、右側壁４の上
縁部に、電気配線収納空間10と連通した開口部12が設け
られており、同開口部12を介して、配線ケーブル11の配
線作業を行うようにしている。

【００２０】本実施例では、図３に示すように、天井部
Ｂに、ボルト13を介して上側仕切壁取付体８を取付け
て、同取付体８により、仕切壁パネル７の左側壁３の上
端部を連結しており、上側仕切壁取付体８は、略Ｌ字状
に形成されており、その垂直面8aと、その中途部に設け
た挟持板14とによって側壁挿入部15を構成し、同挿入部
15に仕切壁パネル７の左側壁３を挿入して、その連結を
行うようにしている。

【００２１】さらに、右側壁４の上縁部に設けた開口部
12において、上側仕切壁取付体８の水平面8bの他側部
に、同開口部12を閉塞するＬ字状の閉塞板16を連結して
おり、同水平面8bに、一定の隙間を有する閉塞板嵌合部
17を設けて、同嵌合部17に、閉塞板16の水平状とした連
結面16a を嵌合し、その垂直状の閉塞面16b で開口部12
を閉塞するものである。

【００２２】本実施例では、図３において、床部Ｃに、
四角形状の下側仕切取付体９を配設しており、上側仕切
壁取付体８に、仕切壁パネル７の上端部を挿入した後
に、下側仕切取付体９に、仕切壁パネルの下端部に設け
た嵌合空間部18を嵌合して、その取付を行い、かかる状
態において、同パネル７への配線ケーブル11の配線作業
を行うものである。

【００２３】さらに、電気配線収納空間10において、左
右側壁３,４の内側面には、略Ｊ字状の枠体19を取付け
ており、同上側仕切壁取付体８と、閉塞板16と、枠体19
とによって、同空間10を構成しているものである。ま
た、枠体19の内側面には、長手方向に沿ってケーブル保
持体20が取付けられており、同保持体20と、同枠体19の
下面とに、弱電用の配線ケーブル11と、強電用の配線ケ
ーブル11とをそれぞれ分けて配設している。

【００２４】本実施例において、ケーブル保持体20の側
面を一部切欠して、同切欠部を介して、同保持体20内に
配設した配線ケーブル11の取出しを容易に行うようにし
ている。

【００２５】また、本実施例では、上記の構成の仕切壁
パネル７において、その下縁部に、配管収納空間21を設
けて、同空間21内に、配管22等を収納することも可能と
している。なお、23は配管収納空間21を構成する空間形
成枠を示す。

【００２６】かかる構成によって、上下側仕切壁取付体
８, ９への挿入によって、仕切壁パネル７の取付を容易
に行うことができるとともに、同パネル７の上縁部に設
けた配線収納空間10によって、配線ケーブル11を容易に
収納して、その配線作業を容易に行うことかできる。

【００２７】また、図４は、本発明の他の実施例を示し
ており、Ｄは建築物の外側部に張出した梁部で、同梁部
Ｄに外側壁24を取付けている。即ち、梁部Ｄと天井部Ｂ
とに、略コ字状とした長尺の配線収納枠体25を取付け、
同枠体25と床部Ｃとにわたり、断熱材26と内側化粧板27
とを一体的としたパネル28を取付け、同枠体25に、開口
部を閉塞する閉塞補助板29を連結している。しかも、配
線収納枠体25の開口部に、は、内側化粧板27の上端部を
位置させて、Ｌ字状の閉塞補助板29とで挟持して、パネ
ル28の固定を行っている。なお、30はパネル28と床部Ｃ
とを接着した接着剤を示す。

【００２８】さらに、かかるパネル28の外側方では、図
４に示すように、床部Ｃに設けた突起31と梁部Ｄに取付
けた取付具32によって、肉厚状の外壁材33を連結し、し
かも、パネル28と外壁材33との間に、一定の空間ｓを介
設するとともに、外壁材33の外側面には、Ｌ字金具34を
介して外壁用化粧板35を一体的に取付けている。なお、
36は外壁材33及び外壁用化粧板35の上縁部と、梁部Ｄと
の間に設けた充填剤を示す。

【００２９】上記の構成において、本発明では、配線収
納枠体25内に、配線収納空間10を設けており、同空間10
内に、配線ケーブル11を収納可能に構成している。さら
に、本実施例では、配線収納枠体25の内側面に、弱電用
の配線ケーブル11を配設するケーブル保持枠36を設け
て、同枠体25の底部に強電用の配線ケーブル11を配設す
るようにしている。

【００３０】また、配線収納枠体25の上側面には、閉塞
補助板29を装着する嵌合部38を設けて、同嵌合部38に、
同補助板25の水平面を嵌合して、同補助板29の連結を行
うようにしている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る仕切壁を有する建築物の説明図で
ある。

【図２】仕切壁パネルの横断断面図である。

【図３】同仕切壁パネルの縦断断面図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す仕切壁の縦断断面図
である。

【符号の説明】 １ 仕切壁 ７ 仕切壁パネル ８ 上側仕切壁取付体 ９ 下側仕切壁取付体 10 配線収納空間 12 開口部 15 側壁挿入部 16 閉塞板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井部と床部とに設けた長尺の上下側仕
   切壁取付体８, ９に、左右側壁３, ４からなる仕切壁パ
   ネル７の上下部を嵌合して内部空間を仕切る仕切壁にお
   いて、仕切壁パネル７の上縁部に、電気配線収納空間10
   を設けたことを特徴とする仕切壁。
2. 【請求項２】 上記の仕切壁１において、仕切壁パネル
   ７の一方の側壁を短尺状として、その側壁の上縁部に、
   電気配線収納空間10と連通した開口部12を設け、さら
   に、天井部に、同パネル７の他方の側壁を連結可能とす
   るＬ字状の上側仕切壁取付体８を取付け、上側仕切壁取
   付体８に、同パネル10の開口部12を閉塞する閉塞板16を
   連結したことを特徴とする仕切壁。
3. 【請求項３】 上記の仕切壁１において、仕切壁パネル
   ７の下縁部に、配管収納空間21を設けたことを特徴とす
   る請求項１に記載の仕切壁の取付構造。
4. 【請求項４】 上記の仕切壁１において、天井部に、Ｌ
   字状の上側仕切壁取付体８を取付け、同取付体８の垂直
   面に、仕切壁パネル７の他方の側壁を嵌入する側壁挿入
   部15を設けるとともに、同取付体８の水平面の他側部
   に、仕切壁パネル７の開口部12を閉塞する閉塞板16の嵌
   合部を設けたことを特徴とする請求項１に記載の仕切
   壁。