JP2016204879A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】前,後方向および左,右方向に対して安定性の高い作業用ハンドレールを備えた建設機械を提供する。【解決手段】燃料タンク11上には、前側ハンドレール22が配設され、作動油タンク10上には、後側ハンドレール29が配設されている。前,後方向で隣合っている前側ハンドレール22の後脚部23Cと後側ハンドレール29の前脚部30Bとは、締結部材36で固定され、かつ、締結部材36により前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とを締結した状態で、各ハンドレール22,29を作動油タンク10および燃料タンク11に固定する4個の固定部材(前側固定部材24、前中側固定部材26、後中側固定部材31、後側固定部材33)のうち後中側固定部材31は、他の固定部材24,26,33に対して左,右方向にずらした位置で作動油タンク10に固定されている。【選択図】図5

Description

本発明は、油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に関し、特に上部旋回体にハンドレールを備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって構成されている。
また、上部旋回体は、支持構造部材をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後側に搭載されたエンジンと、前記作業装置の右側に位置して前記エンジンに供給する燃料を貯える燃料タンクおよび前記作業装置に給排する作動油を貯える作動油タンク等の貯油タンクと、該貯油タンクの上面に固定され、作業者が上部旋回体上で作業するときの安全を確保するハンドレールとを備えている。
このようなハンドレールは、前,後方向に延びる把持部と、該把持部の両端にそれぞれ設けられた脚部とを有する手摺り部材と、該手摺り部材を前記貯油タンクに固定する固定部材とにより構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−150835号公報
ところで、上述した特許文献1によるハンドレールは、貯油タンク上で車体の前,後方向に延びるように一直線上に配設されている。また、ハンドレールの脚部に設けられた2個の固定部材は、把持部の直下側で一直線上に配置されている。従って、このようなハンドレールは、前,後方向に対する安定性は高いが、左,右方向に対する安定性は低いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、前,後方向および左,右方向に対する安定性の高いハンドレールを備えた建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、底板と該底板上に設けられた左,右の縦板とを有し該各縦板の前側に位置して前記作業装置が取付けられる旋回フレームと、該旋回フレームの後側に搭載されたエンジンと、前記各縦板のうち一方の縦板の外側に配置された貯油タンクと、該貯油タンクに沿って前,後方向に延び、前記貯油タンクの上面に固定された少なくとも2個の作業用ハンドレールとを備えた建設機械において、前記各ハンドレールは、前,後方向に延びる把持部と、該把持部の両端にそれぞれ設けられた脚部とを有する手摺り部材と、該手摺り部材を前記貯油タンクに固定する固定部材とにより構成され、前記各ハンドレールをそれぞれ構成する前記手摺り部材の脚部であって前,後方向で隣合っている2本の脚部は、締結部材で固定され、かつ、前記締結部材により前記各ハンドレールを締結した状態で、前記各ハンドレールを前記貯油タンクに固定する少なくとも3個の固定部材のうち1個の固定部材は、他の固定部材に対して左,右方向にずらした位置で前記貯油タンクに固定されていることを特徴としている。
本発明によれば、把持部と、該把持部の両端にそれぞれ設けられた脚部とにより単純な構造で形成された各ハンドレールを締結部材で一体化させている。これにより、各ハンドレールにかかる荷重を他のハンドレールの脚部にも分散させることができるので、安定性を高くすることができる。さらに、貯油タンクに固定する少なくとも3個の固定部材のうち1個の固定部材は、他の固定部材に対して左,右方向にずらした位置で貯油タンクに固定されている。これにより、各ハンドレールにかかる左,右方向に対する荷重については、左,右方向にずらした固定部材で受けることができ、前,後方向の荷重については、他の固定部材で受けることができる。これにより、各ハンドレールの前,後方向および左,右方向に対する安定性を高めることができる。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレームに設けられた物品収容ケース、燃料タンク、作動油タンク、昇降用ハンドレール、前側ハンドレール、後側ハンドレール等を右前方からみた斜視図である。 旋回フレームに設けられたエンジン、物品収容ケース、燃料タンク、作動油タンク、昇降用ハンドレール、前側ハンドレール、後側ハンドレール等を示す平面図である。 図3中の物品収容ケース、燃料タンク、作動油タンク、昇降用ハンドレール、前側ハンドレール、後側ハンドレール等を示す拡大平面図である。 旋回フレームに設けられた物品収容ケース、燃料タンク、作動油タンク、昇降用ハンドレール、前側ハンドレール、後側ハンドレール等を左後方からみた斜視図である。 図5中の前側ハンドレールと後側ハンドレールとを締結部材で締結した状態で燃料タンクおよび作動油タンクから取外した状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態による物品収容ケース、燃料タンク、作動油タンク、昇降用ハンドレール、前側ハンドレール、後側ハンドレールを示す図4と同様の拡大平面図である。 旋回フレームに設けられた物品収容ケース、燃料タンク、作動油タンク、昇降用ハンドレール、前側ハンドレール、後側ハンドレールを右上方からみた斜視図である。 図8中の前側ハンドレールと後側ハンドレールとを締結部材で締結した状態で燃料タンクおよび作動油タンクから取外した状態を示す斜視図である。 変形例による前側ハンドレール、後側ハンドレール、締結部材等を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図10に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、油圧ショベル1は、土砂の掘削作業等に用いられる建設機械である。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とにより大略構成されている。
また、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、カウンタウエイト6、エンジン7、キャブ9、作動油タンク10、燃料タンク11、物品収容ケース13、昇降用ハンドレール15、前側ハンドレール22、後側ハンドレール29等を備えている。
旋回フレーム5は、前,後方向に延びる厚肉な平板状の底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、該各縦板5B,5Cから左,右方向の外向きに延び前,後方向に間隔をもって配置された複数本の張出しビーム5D(左側のみ図示)と、左,右方向の外側に位置して各張出しビーム5Dの先端に取付けられ、前,後方向に延びた左サイドフレーム5E,右サイドフレーム5Fとにより構成されている。また、各縦板5B,5Cの前端側には、作業装置4を取付けるブラケット5Gが設けられ、該ブラケット5Gに作業装置4がピン結合されることにより、作業装置4は、旋回フレーム5に対して俯仰動可能に取付けられている。一方、旋回フレーム5の後端部には、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6が設けられている。
エンジン7は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5の後側に搭載されている。エンジン7は、ディーゼルエンジンとして構成され、図3に示すように旋回フレーム5上に左,右方向に延びる横置き状態で載置されている。また、油圧ポンプ8は、エンジン7の右側に取付けられている。この油圧ポンプ8は、エンジン7によって駆動されることにより、後述する作動油タンク10からの作動油を、油圧アクチュエータに向けて圧油として吐出するものである。
キャブ9は、旋回フレーム5の縦板5B,5Cを挟んで左,右方向の左側に位置し旋回フレーム5の前側に設けられている。このキャブ9は、オペレータが搭乗するもので、その内部には、オペレータが着座する運転席、各種操作レバー、空調装置等(いずれも図示せず)が配設されている。
作動油タンク10は、エンジン7の前側で旋回フレーム5の各縦板5B,5Cのうち、右縦板5Cの外側(右側)に配置されている。この作動油タンク10は、上,下方向に延びる直方体状の耐圧タンクとして形成され、本発明の貯油タンクを構成している。作動油タンク10の上面10Aには、作動油を供給する供給口10Bが設けられている。
また、上面10Aの前端側で左,右方向の内側(右縦板5C側)には、後中側台座10Cが設けられている。図4に示すように、後中側台座10Cは、後述の後側台座10D、前側台座11C、前中側台座11Dから左側に長さ寸法Aだけずらした位置に設けられている。後中側台座10Cには、後述する後側ハンドレール29の後中側固定部材31を固定するための雌ねじ孔(図示せず)が左,右方向に離間して2個形成されている。一方、上面10Aの後端側で左,右方向の外側(右側)には、後側台座10Dが設けられている。後側台座10Dには、後述する後側ハンドレール29の後側固定部材33を固定するための雌ねじ孔(図示せず)が左,右方向に離間して2個形成されている。
燃料タンク11は、作動油タンク10の前側で旋回フレーム5の各縦板5B,5Cのうち、右縦板5Cの外側に配置されている。この燃料タンク11は、上,下方向に延びる直方体状の耐圧タンクとして形成され、作動油タンク10と共に本発明の貯油タンクを構成している。燃料タンク11の上面11Aには、燃料を供給する供給口11Bが設けられている。
また、上面11Aの前端側で左,右方向の外側(右側)には、前側台座11Cが設けられている。前側台座11Cの前端側には、後述する昇降用ハンドレール15の上側固定部材19を固定するための雌ねじ孔(図示せず)が左,右方向に離間して2個形成されている。前側台座11Cの後端側には、後述する前側ハンドレール22の前側固定部材24を固定するための雌ねじ孔(図示せず)が左,右方向に離間して2個形成されている。
一方、上面11Aの後端側で左,右方向の外側には、前中側台座11Dが設けられている。前中側台座11Dには、後述する前側ハンドレール22の前中側固定部材26を固定する雌ねじ孔(図示せず)が2個形成されている。
この場合、燃料タンク11の上面11Aに設けられた前側台座11C、前中側台座11Dと作動油タンク10の上面10Aに設けられた後側台座10Dとは、前,後方向で一直線上に設けられている。一方、作動油タンク10の上面10Aに設けられた後中側台座10Cは、前側台座11C、前中側台座11D、後側台座10Dから左側(内側)に長さ寸法Aだけずらした位置に設けられている。換言すると、後中側台座10Cは、前側台座11C、前中側台座11D、後側台座10Dを結ぶ一直線に対して直交するように左側にずらした位置に設けられている。
最下段ステップ12は、旋回フレーム5の右前端に突出して設けられている。この最下段ステップ12は、作業者が足を乗せることができる扁平な箱状に形成され、後述の物品収容ケース13の前側に位置している。最下段ステップ12は、後述の上段ステップ14と共に作業者が上部旋回体3上に昇降するときの階段を構成している。
物品収容ケース13は、燃料タンク11の前方に位置して旋回フレーム5の右前側に設けられている。この物品収容ケース13の内部には、工具等を収容することができる。物品収容ケース13の上面および前面は、階段状に設けられた複数段の上段ステップ14となっている。この上段ステップ14は、燃料タンク11の前面の上端側と旋回フレーム5の前端との間を前,後方向に延びている。
ここで、上段ステップ14は、2段のステップにより構成され、最下段ステップ12の上側に配置された下段ステップ板14Aと、該下段ステップ板14Aと燃料タンク11の上面11Aとの間に配置された上段ステップ板14Bとにより構成されている。これにより、作業者は、下部走行体2上から最下段ステップ12、上段ステップ14の各ステップ板14A、14Bに順番に足をかけることにより、上部旋回体3上に容易に昇ることができる。
次に、作業者が、最下段ステップ12および上段ステップ14に昇降するときに、把持する昇降用ハンドレール15について説明する。
昇降用ハンドレール15は、物品収容ケース13の外側に沿わせて旋回フレーム5の前端と燃料タンク11との間に配置されている。この昇降用ハンドレール15は、作業者が最下段ステップ12および上段ステップ14を足場として上部旋回体3上に昇降するときに把持することにより、昇降時の安全性を確保するものである。そして、昇降用ハンドレール15は、手摺り部材16、下側固定部材17、上側固定部材19、補強部材21を含んで構成されている。
手摺り部材16は、円筒状のパイプ材等を折曲げることにより形成され、旋回フレーム5の前端から燃料タンク11の前端まで延びている。そして、手摺り部材16は、旋回フレーム5の前端で最下段ステップ12の右側から前方に向けて延びる前脚部16Aと、該前脚部16Aの先端部から上方に向けて延び、物品収容ケース13の外側かつ上方を延びる把持部16Bと、該把持部16Bの上端部から燃料タンク11に設けられた前側台座11Cに向けて立下がる(垂下する)後脚部16Cとにより構成されている。
また、把持部16Bは、前脚部16Aの先端から上方に向けて延びる垂直部16B1と、該垂直部16B1の先端から後斜め上方に向けて延びる傾斜部16B2と、該傾斜部16B2の先端から後方に向けて延びる水平部16B3とにより構成されている。この場合、把持部16Bは、作業者が最下段ステップ12と上段ステップ14とを昇降するときに、把持することができる位置(高さ)に配設されている。即ち、作業者は、最下段ステップ12と上段ステップ14とを昇降するときに把持部16Bを把持することにより、安全性を確保することができる。
下側固定部材17は、左,右方向に延びる平板状からなり、前脚部16Aの後端側(基端側)に設けられている。即ち、下側固定部材17の中央部には、前脚部16Aが溶接等により固着されている。また、下側固定部材17には、前脚部16Aを挟んで左,右方向に貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、昇降用ハンドレール15の下側(基端側)は、ボルト18を下側固定部材17の貫通孔に挿通して旋回フレーム5の前端側に設けられた雌ねじ孔(図示せず)に螺合することにより固定される。
一方、上側固定部材19は、後脚部16Cの下端側に設けられている。上側固定部材19は、燃料タンク11に設けられた前側台座11Cに固定される平板19Aと、該平板19Aの後端から後脚部16Cに沿って立上る後縦板19Bと、平板19Aの右端から立上る右縦板19Cとにより形成されている。
平板19Aの中央部には、後脚部16Cが溶接等により固着されている。また、平板19Aには、後脚部16Cを挟んで左,右方向に貫通孔(図示せず)が形成されている。これら貫通孔は、前側台座11Cに設けられた雌ねじ孔に対応する位置に設けられている。後縦板19Bは、後脚部16Cに上,下方向で溶接等により固着されている。従って、手摺り部材16の後脚部16Cは、上側固定部材19の平板19Aと後縦板19Bとに溶接等により強固に固着されている。一方、右縦板19Cには、後述の補強部材21が溶接等により固着されている。そして、昇降用ハンドレール15の上側(先端側)は、ボルト20を平板19Aの貫通孔に挿通して前側台座11Cの雌ねじ孔に螺合することにより、燃料タンク11の上面11Aに固定される。
補強部材21は、把持部16Bの傾斜部16B2から上側固定部材19に向けて延びている。補強部材21は、手摺り部材16と同様に円筒状のパイプ材等により形成されている。補強部材21は、前端側が把持部16Bの傾斜部16B2に溶接等により固着され、後方に向けて延びると共に途中部位が屈曲して後端側が上側固定部材19の平板19Aと右縦板19Cとに溶接等により固着されている。
次に、燃料タンク11に固定された作業用前側ハンドレール22と、作動油タンク10に固定された作業用後側ハンドレール29とについて説明する。
作業用前側ハンドレール22は、燃料タンク11に沿って前,後方向に延び、燃料タンク11の上面11Aに固定されている(以下、作業用前側ハンドレール22を、前側ハンドレール22という)。即ち、前側ハンドレール22は、燃料タンク11の左,右方向の外側に位置して、昇降用ハンドレール15の後方に連なるように配設されている。前側ハンドレール22は、作業者が燃料タンク11上で作業するときの安全のために設けられたものである。そして、前側ハンドレール22は、手摺り部材23、前側固定部材24、前中側固定部材26、補強部材28を含んで構成されている。
手摺り部材23は、昇降用ハンドレール15の手摺り部材16と同様に、円筒状のパイプ材等を折曲げることにより形成されている。そして、前側ハンドレール22の手摺り部材23は、前,後方向に延びる把持部23Aと、該把持部23Aの前端に設けられた前脚部23Bと、把持部23Aの後端に設けられた後脚部23Cとにより略コ字状に形成されている。
把持部23Aの高さ寸法は、昇降用ハンドレール15の把持部16Bを構成する水平部16B3とほぼ同じ高さ寸法となっており、作業者が上部旋回体3上で作業をするときに、把持することができる位置に設定されている。前脚部23Bは、把持部23Aの前端から燃料タンク11の上面11Aに設けられた前側台座11Cに向けて立下がっている(垂下している)。また、前脚部23Bは、昇降用ハンドレール15の後脚部16Cに近接されている。即ち、前脚部23Bと後脚部16Cとは、前,後方向に隣合って(並んで)配設されている。一方、後脚部23Cは、把持部23Aの後端から燃料タンク11の上面11Aに設けられた前中側台座11Dに向けて立下がっている(垂下している)。
前側固定部材24は、前脚部23Bの下端側に設けられている。この前側固定部材24は、燃料タンク11の上面11Aに設けられた前側台座11Cに固定される平板24Aと、該平板24Aの前端から前脚部23Bに沿って立上る前縦板24Bとにより略L字状に形成されている。
平板24Aの中央部には、前脚部23Bの下端が溶接等により固着されている。また、平板24Aには、前脚部23Bを挟んで左,右方向に貫通孔24A1が形成されている(図6参照)。これら貫通孔24A1は、前側台座11Cに設けられた雌ねじ孔に対応する位置に設けられている。前縦板24Bは、前脚部23Bの周面に上,下方向で溶接等により固着されている。従って、手摺り部材23の前脚部23Bは、前側固定部材24の平板24Aと前縦板24Bとに溶接等により強固に固着されている。そして、前側ハンドレール22の前側は、ボルト25を平板24Aの貫通孔24A1に挿通して前側台座11Cの雌ねじ孔に螺合することにより、燃料タンク11の上面11Aに固定される。
一方、前中側固定部材26は、後脚部23Cの下端側に設けられている。この前中側固定部材26は、燃料タンク11の上面11Aに設けられた前中側台座11Dに固定される平板26Aと、該平板26Aの後端から後脚部23Cに沿って立上る後縦板26Bとにより略L字状に形成されている。即ち、前中側固定部材26は、前側固定部材24と同様に形成され、前側固定部材24に対して前,後方向で反転させた状態で後脚部23Cに固着されている。
平板26Aの中央部には、後脚部23Cの下端が溶接等により固着されている。また、平板26Aには、後脚部23Cを挟んで左,右方向に貫通孔26A1が形成されている(図6に1個のみ図示)。これら貫通孔26A1は、前中側台座11Dに設けられた雌ねじ孔に対応する位置に設けられている。後縦板26Bは、後脚部23Cの周面に上,下方向で溶接等により固着されている。従って、手摺り部材23の後脚部23Cは、前中側固定部材26の平板26Aと後縦板26Bとに溶接等により強固に固着されている。そして、前側ハンドレール22の後側は、ボルト27を平板26Aの貫通孔26A1に挿通して前中側台座11Dの雌ねじ孔に螺合することにより、燃料タンク11の上面11Aに固定される。
補強部材28は、把持部23Aの下側に位置して、前脚部23Bと後脚部23Cとの間を接続している。補強部材28は、手摺り部材23と同様に円筒状のパイプ材等により形成されている。補強部材28は、前端側が前脚部23Bに溶接等により固着され、後端側が後脚部23Cに溶接等により固着されている。この補強部材28は、前側ハンドレール22の強度を向上させると共に、把持部23A、前脚部23B、後脚部23Cにより画成された空間から作業者が落ちないように設けられた安全支柱の役割も担っている。
作業用後側ハンドレール29は、作動油タンク10に沿って前,後方向に延び、作動油タンク10の上面10Aに固定されている(以下、作業用後側ハンドレール29を、後側ハンドレール29という)。即ち、後側ハンドレール29は、作動油タンク10の左,右方向の外側に位置して、前側ハンドレール22の後方に連なるように配設されている。後側ハンドレール29は、作業者が作動油タンク10上で作業するときの安全のために設けられたものである。そして、後側ハンドレール29は、手摺り部材30、後中側固定部材31、後側固定部材33、補強部材35を含んで構成されている。
手摺り部材30は、昇降用ハンドレール15の手摺り部材16および前側ハンドレール22の手摺り部材23と同様に、円筒状のパイプ材等を折曲げることにより形成されている。そして、後側ハンドレール29の手摺り部材30は、前,後方向に延びる把持部30Aと、該把持部30Aの前端に設けられた前脚部30Bと、把持部30Aの後端に設けられた後脚部30Cとにより形成されている。
把持部30Aの高さ寸法は、昇降用ハンドレール15の把持部16Bを構成する水平部16B3および前側ハンドレール22の把持部23Aとほぼ同じ高さ寸法となっており、作業者が上部旋回体3上で作業をするときに、把持することができる位置に設定されている。前脚部30Bは、把持部30Aの前端から作動油タンク10の上面10Aに向けて立下る垂直脚部30B1と、該垂直脚部30B1の下端から左,右方向の内側(左側)に向けて屈曲した水平脚部30B2とにより略L字状に形成されている。
前脚部30Bの垂直脚部30B1は、前側ハンドレール22の後脚部23Cに近接して配設されている。即ち、垂直脚部30B1と後脚部23Cとは、前,後方向に隣合って(並んで)配設されている。水平脚部30B2は、垂直脚部30B1に対して約90度に折り曲げられ、作動油タンク10の上面10Aに設けられた後中側台座10Cの近傍(前方)まで延びている。一方、後脚部30Cは、把持部30Aの後端から作動油タンク10の上面10Aに設けられた後側台座10Dに向けて立下がっている(垂下している)。
後中側固定部材31は、手摺り部材30の前脚部30Bに設けられている。具体的には、後中側固定部材31は、前脚部30Bの水平脚部30B2の先端側に設けられている。この場合、後中側固定部材31は、他の固定部材(前側固定部材24、前中側固定部材26、後側固定部材33)に対して長さ寸法Aだけ左側にずらした位置に設けられている(図4参照)。即ち、後中側固定部材31は、一直線上に配設された前側固定部材24、前中側固定部材26、後側固定部材33に対して左側に直交した位置に配設されている。
そして、後中側固定部材31は、作動油タンク10の上面10Aに設けられた後中側台座10Cに固定される平板31Aと、該平板31Aの前端から水平脚部30B2の周面に沿って立上る前縦板31Bとにより略L字状に形成されている。
平板31Aには、左,右方向に貫通孔31A1が形成されている(図6参照)。これら貫通孔31A1は、後中側台座10Cに設けられた雌ねじ孔に対応する位置に設けられている。平板31Aと前縦板31Bとの角隅部には、前脚部30Bの水平脚部30B2が溶接等により固着されている。即ち、手摺り部材30の前脚部30Bを構成する水平脚部30B2の左端側は、後中側固定部材31の平板31Aと前縦板31Bとに溶接等により強固に固着されている。そして、後側ハンドレール29の前側は、ボルト32を平板31Aの貫通孔31A1に挿通して後中側台座10Cの雌ねじ孔に螺合することにより、作動油タンク10の上面10Aに固定される。
従って、後側ハンドレール29の前側は、後中側固定部材31により前側固定部材24、前中側固定部材26、後側固定部材33に対して左側にずらした位置で作動油タンク10の上面10Aに固定される。また、前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とは、後述の締結部材36により一体化される。これにより、前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とは、左,右方向の荷重に対しても安定性を高くしている。
一方、後側固定部材33は、後脚部30Cの下端側に設けられている。この後側固定部材33は、前中側固定部材26と同様に形成されている。即ち、後側固定部材33は、平板33Aと後縦板33Bとにより略L字状に形成されている。また、平板33Aには、左,右方向に離間して2個の貫通孔33A1が形成されている。手摺り部材30の後脚部30Cは、平板33Aと後縦板33Bとに溶接等により強固に固着されている。そして、後側ハンドレール29の後側は、ボルト34を平板33Aの貫通孔33A1に挿通して後側台座10Dの雌ねじ孔に螺合することにより、作動油タンク10の上面10Aに固定される。
補強部材35は、把持部30Aの下側に位置して、前脚部30Bの垂直脚部30B1と後脚部30Cとの間を接続している。補強部材35は、手摺り部材30と同様に円筒状のパイプ材等により形成されている。補強部材35は、前端側が前脚部30Bの垂直脚部30B1に溶接等により固着され、後端側が後脚部30Cに溶接等により固着されている。この補強部材35は、後側ハンドレール29の強度を向上させると共に、把持部30A、前脚部30B、後脚部30Cにより画成された空間から作業者が落ちないように設けられた安全支柱の役割も担っている。
次に、前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とを固定する締結部材36について説明する。
締結部材36は、前側ハンドレール22の後脚部23Cと後側ハンドレール29の前脚部30Bとを締結するものである。この締結部材36は、平面視で(上方からみて)略めがね状をなし、後脚部23Cと前脚部30Bとを左,右方向で挟むことにより、前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とを一体化させている。そして、締結部材36は、後脚部23Cと前脚部30Bとの左側に位置する左半割部材36Aと、後脚部23Cと前脚部30Bとを挟んで左半割部材36Aと左,右方向で対面する右半割部材36Bとにより構成されている。
左半割部材36Aは、半割筒状に形成され後脚部23Cの外周面のうち左側部分を挟持する前左挟持部36A1と、半割筒状に形成され前脚部30Bの外周面のうち左側部分を挟持する後左挟持部36A2と、前左挟持部36A1と後左挟持部36A2との間を接続する左接続部36A3とを含んで構成されている。左接続部36A3には、上,下方向に離間して2個の雌ねじ孔36A4が設けられている(図6参照)。
一方、右半割部材36Bは、半割筒状に形成され後脚部23Cの外周面のうち右側部分を挟持する前右挟持部36B1と、半割筒状に形成され前脚部30Bの外周面のうち右側部分を挟持する後右挟持部36B2と、前右挟持部36B1と後右挟持部36B2との間を接続する右接続部36B3とを含んで構成されている。右接続部36B3には、左接続部36A3の雌ねじ孔36A4に対応する位置に貫通孔(図示せず)が形成されている。
そして、前側ハンドレール22の後脚部23Cと後側ハンドレール29の前脚部30Bの垂直脚部30B1とを左半割部材36Aと右半割部材36Bとで挟んだ状態で、ボルト37を右半割部材36Bの右接続部36B3に形成された貫通孔に挿通し、左半割部材36Aの雌ねじ孔36A4に螺合することにより、前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とを締結(一体化)させることができる。これにより、一体化された前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とは、4本の脚部(前脚部23B,30B、後脚部23C,30C)を有することになり、安定性を高めることができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、作業者が上部旋回体3上で所定の作業を行う場合について説明する。
まず、作業者は、油圧ショベル1の右側に位置する下部走行体2のクローラ上に上がり、昇降用ハンドレール15の手摺り部材16を把持しつつ、最下段ステップ12から上段ステップ14の下段ステップ板14A、上段ステップ板14Bを足場として物品収容ケース13上を昇り進むことにより、上部旋回体3上に昇ることができる。そして、作業者は、前側ハンドレール22の手摺り部材23と後側ハンドレール29の手摺り部材30とを把持しつつ上部旋回体3上を移動し、または作業することができる。
ここで、従来技術によるハンドレールは、貯油タンク上で車体の前,後方向に延びるように一直線上に配設されている。また、ハンドレールの脚部に設けられた2個の固定部材は、把持部の直下側で一直線上に配置されている。従って、このようなハンドレールは、前,後方向に対する安定性は高いが、左,右方向に対する安定性は低いという問題がある。
そこで、本実施の形態によるハンドレール(前側ハンドレール22と後側ハンドレール29)は、前側ハンドレール22の後脚部23Cと後側ハンドレール29の前脚部30Bとを締結部材36で固定することにより、前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とを一体化している。また、各ハンドレール22,29を作動油タンク10および燃料タンク11に固定する4個の固定部材(前側固定部材24、前中側固定部材26、後中側固定部材31、後側固定部材33)のうち3個の固定部材(前側固定部材24、前中側固定部材26、後側固定部材33)は、一直線上に配設されている。一方、後中側固定部材31は、他の固定部材(前側固定部材24、前中側固定部材26、後側固定部材33)から左側に長さ寸法Aだけずらした位置で作動油タンク10に固定されている。
これにより、各ハンドレール22,29は、前,後方向および左,右方向に対する安定性を高くすることができる。具体的には、前側ハンドレール22および後側ハンドレール29の前,後方向にかかる荷重は、一直線上に配設された前側固定部材24、前中側固定部材26、および後側固定部材33を介してそれぞれ前側台座11C、前中側台座11D,後側台座10Dに支持される。
一方、前側ハンドレール22の左,右方向にかかる荷重は、前側ハンドレール22の後脚部23Cと後側ハンドレール29の前脚部30Bとが締結部材36により固定されているので、後側ハンドレール29の前脚部30Bに設けられた後中側固定部材31を介して後中側台座10Cに支持される。
また、後側ハンドレール29の左,右方向にかかる荷重は、前脚部30Bに設けられた後中側固定部材31を介して後中側台座10Cに支持される。ここで、例えば前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とを締結部材36により固定していない場合には、後側ハンドレール29は後中側固定部材31と後側固定部材33とを結ぶ直線に直交する方向(図6に示すB方向)に対する安定性が低い。しかし、本実施の形態では、締結部材36により前側ハンドレール22と後側ハンドレール29とを一体化しているので、図6に示すB方向の荷重は、前側ハンドレール22に設けられた前側固定部材24と前中側固定部材26とを介してそれぞれ前側台座11C、前中側台座11Dに支持される。
かくして、第1の実施の形態によれば、燃料タンク11の上面11Aには、前側ハンドレール22を配設し、作動油タンク10の上面10Aには、後側ハンドレール29を配設している。そして、前側ハンドレール22の後脚部23Cと後側ハンドレール29の前脚部30Bとは、締結部材36により固定されている。さらに、各ハンドレール22,29を燃料タンク11および作動油タンク10に固定する4個の固定部材24,26,31,33のうち1個の固定部材31は、他の固定部材24,26,33に対して左側にずらした位置で作動油タンク10の上面10Aに固定している。
これにより、各ハンドレール22,29は、他のハンドレール22,29の脚部23B,23C,30B,30Cにも荷重を分散させることができるので、安定性を高めることができる。また、単純な構造で形成された各ハンドレール22,29を締結部材36で一体化させているので、簡単に安定性の高いハンドレールとすることができる。さらに、各ハンドレール22,29にかかる左,右方向に対する荷重については、左側にずらした後中側固定部材31で受けることができ、前,後方向の荷重については、他の固定部材24,26,33で受けることができる。これにより、各ハンドレール22,29の前,後方向および左,右方向に対して安定性を高めることができる。
次に、図7ないし図9は、本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、前側ハンドレールと後側ハンドレールとは、3個の固定部材により貯油タンクに固定され、3個の固定部材のうち一番後側に位置する固定部材を左,右方向にずらして貯油タンクに固定したことにある。なお、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
作動油タンク41は、エンジン7の前側で旋回フレーム5の各縦板5B,5Cのうち、右縦板5Cの外側に配置されている。この作動油タンク41は、上,下方向に延びる直方体状の耐圧タンクとして形成され、本発明の貯油タンクを構成している。作動油タンク41の上面41Aには、作動油を供給する供給口41Bが設けられている。
また、上面41Aの左端側で前,後方向の中央部には、後側台座41Cが設けられている。図7に示すように、後側台座41Cは、燃料タンク11の上面11Aに設けられた前側台座11C、前中側台座11Dから左側に長さ寸法Cだけずらした位置に設けられている。後側台座41Cには、後述する後側ハンドレール47の後側固定部材49を固定するための雌ねじ孔(図示せず)が前,後方向に離間して2個形成されている。
作業用前側ハンドレール42は、燃料タンク11に沿って前,後方向に延び、燃料タンク11の上面11Aに固定されている(以下、作業用前側ハンドレール42を、前側ハンドレール42という)。即ち、前側ハンドレール42は、燃料タンク11の左,右方向の外側に位置して、昇降用ハンドレール15の後方に連なるように配設されている。前側ハンドレール42は、作業者が燃料タンク11上で作業するときの安全のために設けられたものである。そして、前側ハンドレール42は、手摺り部材43、前側固定部材44、中側固定部材45、補強部材46を含んで構成されている。
手摺り部材43は、把持部43Aと、該把持部43Aの前端から立下がる前脚部43Bと、該把持部43Aの後端から立下がる後脚部43Cとにより略コ字状に形成されている。一方、補強部材46は、前脚部43Bと後脚部43Cとの間を接続したものである。また、前側固定部材44は、第1の実施の形態による前側固定部材24と同じものであり、中側固定部材45は、前中側固定部材26と同じものである。
作業用後側ハンドレール47は、作動油タンク41上に配設され、該後側ハンドレール47は、前側ハンドレール42の後方に連なるように作動油タンク41の前端側から左斜め後方に延びている(以下、作業用後側ハンドレール47を、後側ハンドレール47という)。後側ハンドレール47は、作業者が作動油タンク41への給油等の作業をするときの安全のために設けられたものである。そして、後側ハンドレール47は、手摺り部材48、後側固定部材49、補強部材51を含んで構成されている。
手摺り部材48は、昇降用ハンドレール15の手摺り部材16および前側ハンドレール42の手摺り部材43と同様に、円筒状のパイプ材等を折曲げることにより形成されている。そして、後側ハンドレール47の手摺り部材48は、前,後方向を斜めに延びる把持部48Aと、該把持部48Aの前端に設けられた前脚部48Bと、把持部48Aの後端に設けられた後脚部48Cと、該後脚部48Cから後方に向けて突出した補助把持部48Dとにより形成されている。
図7に示すように、把持部48Aは、作動油タンク41の前端上方から左斜め後方に向けて後側台座41Cの上方まで一直線に延びている。また、把持部48Aの高さ寸法は、昇降用ハンドレール15の水平部16B3および前側ハンドレール42の把持部43Aとほぼ同じ高さ寸法となっており、作業者が上部旋回体3上で作業をするときに、把持することができる位置に設定されている。
前脚部48Bは、把持部48Aの前端から作動油タンク41の上面41Aに向けて立下がっている(垂下している)。前脚部48Bは、前側ハンドレール42の後脚部43Cに近接して配設されている。即ち、後脚部43Cと前脚部48Bとは、前,後方向に隣合って(並んで)配設されている。ここで、前脚部48Bには、作動油タンク41に固定するための固定部材が設けられていない。しかし、後述の締結部材52により前側ハンドレール42の後脚部43Cと後側ハンドレール47の前脚部48Bとを締結しているので、後側ハンドレール47の前脚部48Bは、前側ハンドレール42の後脚部43Cに設けられた中側固定部材45を介して前中側台座11Dに間接的に支持される。
一方、後脚部48Cは、把持部48Aの後端から作動油タンク41の上面41Aに設けられた後側台座41Cに向けて立下がっている(垂下している)。補助把持部48Dは、後脚部48Cから後方に向けて突出する略コ字状に形成されている。この補助把持部48Dは、例えば作業者がエンジン7等をメンテナンスするときに把持することができるものである。
後側固定部材49は、後脚部48Cの下端側に設けられている。この後側固定部材49は、作動油タンク41の上面41Aに設けられた後側台座41Cに固定される平板49Aと、該平板49Aの右端から後脚部48Cに沿って立上る右縦板49Bとにより略L字状に形成されている。即ち、後側固定部材49は、前側固定部材44と中側固定部材45と同様に形成され、前側固定部材44または中側固定部材45を90度回転させた状態で後脚部48Cに取付けられたものである。
また、図7に示すように、後側固定部材49は、他の固定部材(前側固定部材44、中側固定部材45)に対して長さ寸法Cだけ左側にずらした位置に設けられている。即ち、後側固定部材49は、一直線上に配設された前側固定部材44と中側固定部材45とに対して直交した位置に配設されている。
平板49Aの中央部には、後脚部48Cの下端が溶接等により固着されている。また、平板49Aには、後脚部48Cを挟んで前,後方向に貫通孔49A1が形成されている(図9参照)。これら貫通孔49A1は、後側台座41Cに設けられた雌ねじ孔に対応する位置に設けられている。右縦板49Bは、後脚部48Cの周面に上,下方向で溶接等により固着されている。従って、手摺り部材48の後脚部48Cは、後側固定部材49の平板49Aと右縦板49Bとに溶接等により強固に固着されている。そして、後側ハンドレール47の後側は、ボルト50を平板49Aの貫通孔49A1に挿通して後側台座41Cの雌ねじ孔に螺合することにより、作動油タンク41の上面41Aに固定される。
補強部材51は、把持部48Aの下側に位置して前脚部48Bと後脚部48Cとの間を接続している。補強部材51は、手摺り部材48と同様に円筒状のパイプ材等により形成されている。補強部材51は、前端側が前脚部48Bに溶接等により固着され、途中部位が左,右方向の外側(右側)に向けて凸状に湾曲し、後端側が後脚部48Cに溶接等により固着された略L字状に形成されている。
図7に示すように、補強部材51の直下側には、作動油タンク41の供給口41Bが設けられている。補強部材51は、作動油タンク41の供給口41Bに作動油を供給するときの給油ノズル(図示せず)の干渉や、その作業性への弊害とならないように、途中部位が左,右方向の外側(右側)および前,後方向の後側に向けて凸状に湾曲して形成されている。また、左斜め後方に一直線に延びる把持部48Aに対して補強部材51はL字状に形成されているので、後側ハンドレール47の強度をより向上することができる。
締結部材52は、前側ハンドレール42の後脚部43Cと後側ハンドレール47の前脚部48Bとを締結するもので、第1の実施の形態による締結部材36と同じものである。ここで、後側ハンドレール47の前脚部48Bには、固定部材を備えていない。そこで、2個の締結部材52により前側ハンドレール42の後脚部43Cと後側ハンドレール47の前脚部48Bとを締結することで、後脚部43Cと前脚部48Bとを強固に固定している。即ち、前側ハンドレール42と後側ハンドレール47とは、2個の締結部材52により一体化され、3個の固定部材(前側固定部材44、中側固定部材45、後側固定部材49)により作動油タンク10および燃料タンク11に固定されている。
かくして、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の作用、効果を有することができる。即ち、前側ハンドレール42と後側ハンドレール47とを締結部材52により締結(一体化)させ、かつ後側ハンドレール47の後側固定部材49を一直線上に並んだ前側固定部材44と中側固定部材45とから左,右方向の内側にずらした位置で作動油タンク41に固定している。これにより、各ハンドレール42,47の前,後方向および左,右方向に対して安定性を高めることができる。
なお、上述した第2の実施の形態では、前側ハンドレール42と後側ハンドレール47とは、3個の固定部材(前側固定部材44、中側固定部材45、後側固定部材49)により作動油タンク10および燃料タンク11に固定された場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図10に示す変形例のように、作業用前側ハンドレール61と作業用後側ハンドレール62とは、4個の固定部材(前側固定部材63、前中側固定部材64、後中側固定部材65、後側固定部材66)により作動油タンク10および燃料タンク11に固定してもよい。
また、上述した第1の実施の形態では、後中側固定部材31を他の固定部材24,26,33から左,右方向の内側にずらした位置で燃料タンク11に固定した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば前側固定部材24を左,右方向の内側にずらしてもよいし、前中側固定部材26または後側固定部材33を左,右方向の内側にずらしてもよい。
さらに、各実施の形態では、建設機械として、クローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、ホイール式の油圧ショベルや油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
5 旋回フレーム
5A 底板
5B 左縦板
5C 右縦板
7 エンジン
10 作動油タンク(貯油タンク)
10A 上面
11 燃料タンク(貯油タンク)
11A 上面
12 最下段ステップ
13 物品収容ケース
14 上段ステップ
15 昇降用ハンドレール
22,42,61 作業用前側ハンドレール
23,43 手摺り部材
23A,43A 把持部
23B,43B 前脚部
23C,43C 後脚部
24,44,63 前側固定部材(固定部材)
26,64 前中側固定部材(固定部材)
29,47,62 作業用後側ハンドレール
30,48 手摺り部材
30A,48A 把持部
30B,48B 前脚部
30C,48C 後脚部
31,65 後中側固定部材(固定部材)
33,49,66 後側固定部材(固定部材)
36,52 締結部材
45 中側固定部材(固定部材)

Claims (5)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、
    前記上部旋回体は、底板と該底板上に設けられた左,右の縦板とを有し該各縦板の前側に位置して前記作業装置が取付けられる旋回フレームと、該旋回フレームの後側に搭載されたエンジンと、前記各縦板のうち一方の縦板の外側に配置された貯油タンクと、該貯油タンクに沿って前,後方向に延び、前記貯油タンクの上面に固定された少なくとも2個の作業用ハンドレールとを備えた建設機械において、
    前記各ハンドレールは、前,後方向に延びる把持部と、該把持部の両端にそれぞれ設けられた脚部とを有する手摺り部材と、該手摺り部材を前記貯油タンクに固定する固定部材とにより構成され、
    前記各ハンドレールをそれぞれ構成する前記手摺り部材の脚部であって前,後方向で隣合っている2本の脚部は、締結部材で固定され、かつ、
    前記締結部材により前記各ハンドレールを締結した状態で、前記各ハンドレールを前記貯油タンクに固定する少なくとも3個の固定部材のうち1個の固定部材は、他の固定部材に対して左,右方向にずらした位置で前記貯油タンクに固定されていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記各ハンドレールは、前側に配置された前側ハンドレールと、該前側ハンドレールよりも後方に配置された後側ハンドレールとにより構成し、
    前記各ハンドレールは、前記前側ハンドレールの前脚部に設けられた前側固定部材と、前記前側ハンドレールの後脚部に設けられた前中側固定部材と、前記後側ハンドレールの前脚部に設けられた後中側固定部材と、前記後側ハンドレールの後脚部に設けられた後側固定部材との4個の固定部材により前記貯油タンクに固定され、
    前記締結部材は、前記前側ハンドレールの後脚部と前記後側ハンドレールの前脚部とを固定し、かつ、
    前記前中側固定部材と前記後中側固定部材とのうち少なくとも一方の固定部材は、他方の固定部材に対して左,右方向にずらした位置で前記貯油タンクに固定される構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記各ハンドレールは、前側に配置された前側ハンドレールと、該前側ハンドレールよりも後方に配置された後側ハンドレールとにより構成し、
    前記各ハンドレールは、前記前側ハンドレールの前脚部に設けられた前側固定部材と、前記前側ハンドレールの後脚部と前記後側ハンドレールの前脚部とのうちいずれか一方の脚部に設けられた中側固定部材と、前記後側ハンドレールの後脚部に設けられた後側固定部材との3個の固定部材により前記貯油タンクに固定され、
    前記締結部材は、前記前側ハンドレールの前記後脚部と前記後側ハンドレールの前記前脚部とを固定し、かつ、
    前記後側固定部材は、他の固定部材に対して左,右方向にずらした位置で前記貯油タンクに固定される構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記後側ハンドレールの手摺り部材の把持部は、直線により構成し、
    前記後側ハンドレールの前脚部と前記後側ハンドレールの後脚部との間を接続する補強部材は、少なくとも左,右方向の外側に向けて凸状に湾曲する構成としてなる請求項3に記載の建設機械。
  5. 前記貯油タンクの前方には、物品収容ケースが設けられ、
    前記旋回フレームの前端と前記貯油タンクとの間には、前記物品収容ケースの前側に位置して設けられた最下段ステップと、該最下段ステップと前記貯油タンクとの間に位置して前記物品収容ケースの前面に階段状に設けられた複数段の上段ステップと、前記物品収容ケースに沿わせて前記旋回フレームの前端と前記貯油タンクとの間に配置され、前記各ステップを昇降する作業者が把持する昇降用ハンドレールとを設ける構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
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