JP2016204811A - 模様付シート、模様付シートの製造方法、及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】模様付シート10は、繊維基材層11上に、表面にシボ模様を有するフィルム層が0層以上設けられた第1の領域10Aと、前記繊維基材層11上に、表面にシボ模様を有するフィルム層が1層以上設けられた第2の領域10Bと、を含む。第1の領域10A及び第2の領域10Bのうち、前記フィルム層12が2層以上重ねられている場合には、各層の表面にシボ模様が形成されている。
【選択図】図2
Description
図1は、第1の実施の形態の模様付シート10を示す。本実施形態の模様付シート10は、繊維基材層11を有する。模様付シート10は、繊維基材層11上にフィルム層が設けられていない第1の領域10Aと、繊維基材層11上にフィルム層が1層設けられた第2の領域10Bとを有する。一例として、模様付シート10は、複数の第1の領域10Aと、複数の第2の領域10Bとを有し、第1の領域10Aと第2の領域10Bの各々の形状は正方形である。複数の第1の領域10Aと、複数の第2の領域10Bの各々は格子状に配置され、全体として市松模様となっている。
繊維基材層11としては、織物、編物、不織布等が挙げられる。織物としては、例えば、平織、綾織、朱子織、からみ織、模紗織、斜紋織、二重織等が挙げられる。編物としては、例えば、丸編、トリコット、ラッセル等が挙げられる。不織布としては、例えば、短繊維不織布(乾式不織布、湿式不織布)、長繊維不織布、ニードルパンチ不織布、抄造不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、エレクトロスピニング不織布等が挙げられる。
フィルム層12は、接着層12aと、表面層12bとの2層で構成されている。
製造方法の説明に先行し、模様付きシートの製造に用いる製造装置について説明する。図3に示す製造装置100Aは、離型紙供給ローラー141及び離型紙巻き取りローラー142を含む、ロールツーロール方式の装置である。製造装置100Aは、上流側から、樹脂塗布部143,コーター144,乾燥部145,樹脂塗布部146、コーター147及び乾燥部148を含む。
図5に示す製造装置100Cは、繊維基材層供給部101、フィルム層供給部102,一対の圧着ローラー103,加熱ローラー104,圧着ローラー105,離型紙回収部106及び巻き取り部107の各ローラーを含む。繊維基材層供給部101には、前記ステップS1において準備した繊維基材層11を巻きかける。また、フィルム層供給部102には、前記ステップS3において作製したフィルム層12付きの離型紙R3を巻きかける。
まず、ステップS1において、繊維基材層11を準備する。繊維基材層11は、上記説明したように、織物であっても、編物であっても、不織布であってもよい。必要に応じて、繊維基材層11に、毛羽立ち加工、撥水加工、プレス加工等を行う。
ステップS1とは独立に、ステップS21において、接着層12aとなる接着層用樹脂溶液及び表面層12bとなる表面層用樹脂溶液を調製する。
次に、ステップS3において、離型紙Rの表面にフィルム層12(表面層12b及び接着層12a)を形成する。フィルム層12を形成するステップS3は、表面層用樹脂溶液を塗布する工程(ステップS31)、それを乾燥する工程(ステップS32)、接着層用樹脂溶液を塗布する工程(ステップS33)、それを乾燥する工程(ステップS34)、フィルム層に切り込みを入れる工程(ステップS35)、及び不要部分のフィルム層を除去する工程(ステップS36)を含む。ステップS31からステップS34では、図3に示す製造装置100Aを用いる。ステップS35では、図4に示す製造装置100Bを用いる。
本実施形態の模様付シート10によれば、繊維基材層11の所定の部分にフィルム層12を接着して任意のデザインを施すことができるので、自由度の高いパターンの模様付シート10を得ることができる。また、第2の領域10Bに接着するフィルム層12には表面にシボ模様12cが形成されているので、第2の領域10Bの表面の質感も、任意の質感となるように設計することができる。
本実施形態では、模様付シート10の第1の領域10Aはフィルム層で覆われず、第2の領域10Bはフィルム層12で覆われると説明したが、第2の領域10Bが、2層以上のフィルム層で覆われていてもよい。この場合でも、本実施形態の効果が得られる。
次に、第2の実施の形態の模様付シート20について説明する。模様付シート20は、一例として、図8に示すように、実施形態1の模様付シート10と同様、第1の領域20Aと第2の領域20Bとが格子状に配置され、全体として市松模様となっている。
フィルム層22は、接着成分を含んだ樹脂層で構成されている。具体的には、フィルム層22は、例えば、ポリエステル系、ポリエーテル系、またはポリカーボネート系の熱可塑性ポリウレタン樹脂等の溶融接着性の樹脂で形成されている。あるいは、フィルム層22は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、アクリロニトリルスチレン(AS)樹脂、アクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリウレタン(PU)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂等の溶融接着性の樹脂を混合した樹脂で形成されている。なお、優れた柔軟性を有する点からは、フィルム層22は、ポリウレタンで形成されていることが好ましい。フィルム層22の厚さは、例えば、10〜350μmである。
フィルム層22の厚さは、上述したように、接着成分を含む樹脂層で構成されている。このため、フィルム層22は、実施形態1のように独立した接着層を含まず、フィルム層22の全体としての厚さを実施形態1のフィルム層12の厚さよりも小さく形成することが可能となる。従って、第1の領域20Aと第2の領域20Bとの厚さの差が、実施形態1の場合と比較して小さくなっている。結果として、第1の領域20Aと第2の領域20Bの境界における模様付シート20の表面の段差が小さく、自然な触感が得られる。
次に、第3の実施の形態の模様付シート120について説明する。模様付シート120は、実施形態2の模様付シート20と同様の構成を有する。すなわち、模様付シート120は、一例として、図10に示すように、実施形態1の模様付シート10と同様、第1の領域120Aと第2の領域120Bとが格子状に配置され、全体として市松模様となっている。
模様付シート120の製造方法の説明に先行し、模様付きシート120の製造に用いる製造装置について説明する。図12は、模様付シート120の製造工程において、フィルム層122の形成に用いる製造装置200を示す。図12に示す製造装置200は、離型紙供給ローラー201、スクリーン版設置部202,樹脂塗布部203,乾燥部204,及び離型紙巻き取りローラー205を含む。離型紙供給ローラー201及び離型紙巻き取りローラー205には、前記ステップS22において準備した離型紙Rを巻きかける。スクリーン版設置部202には、ステップS23において準備したスクリーン版P1を設置する。樹脂塗布部203は、スクリーン版設置部202に設置されたスクリーン版P1の近傍に設けられている。製造装置200を用いたフィルム層122の形成の工程は、樹脂溶液をスクリーン印刷する工程(ステップS301)及び乾燥工程(ステップS302)を含む。
まず、ステップS1において、繊維基材層121を準備する。繊維基材層121は、上記説明したように、織物であっても、編物であっても、不織布であってもよい。必要に応じて、繊維基材層121に、毛羽立ち加工、撥水加工、プレス加工等を行う。
ステップS1とは独立に、ステップS21において、樹脂溶液を準備する。この樹脂溶液は、フィルム層122を構成する。樹脂溶液は、接着成分を含んでいる。ここで準備した樹脂溶液の粘度は、例えば、2〜70Pa・sである。また、樹脂溶液のTi値(チキソトロピーインデックス)は、1.5以上であることが好ましい。ここで、Ti値とは、物質の粘度の時間依存性を含めたパラメーターである。具体的には、Ti値は、回転粘度計を用いて所定速度及び所定速度の1/10の速度における粘度を同一のローターを用いて計測し、1/10の速度における計測値を所定速度での計測値で除した値である。樹脂溶液のTi値が1.5よりも低い場合には、塗布した樹脂溶液が流れてしまい、フィルム層を所望のパターンに形成できなくなる虞がある。また、樹脂溶液の所定速度での濃度が70Pa・sより高い場合には、塗布膜中に気泡が発生する虞がある。
また、ステップS1、ステップS21及びステップS22とは独立に、ステップS23において、スクリーン版P1を準備する。スクリーン版としては、例えば、平板状のスクリーン版P1を準備する。スクリーン版P1には、一方の面から反対の面に樹脂が浸透可能な領域と、浸透不可能な領域が設けられている。樹脂が浸透可能な領域は、樹脂を形成する任意のパターンと一致するように配置されている。
ステップS301において、樹脂塗布部203において、スクリーン版P1を介して、離型紙Rに樹脂溶液を塗布する。すなわち、樹脂溶液を離型紙Rにスクリーン印刷する。これにより、スクリーン版P1のうち樹脂が浸透可能な領域のみから樹脂が離型紙Rに到達し、任意のパターンとなるように樹脂溶液を塗布することができる。
続いて、ステップS4において、離型紙Rから繊維基材層121の表面にフィルム層122の転写を行う。ここでは、実施形態1で説明した製造装置100Cと同様の装置を用いることができる。
本実施形態によれば、スクリーン印刷によってフィルム層122を任意のパターンとなるように形成するので、離型紙R上から不要な部分(第1の領域120A)に相当する部分のフィルム層を剥離する作業を省略することができる。したがって、模様付シートを作製するにあたって、歩留まりを向上させることができる。
実施形態3では、製造装置200において表面にフィルム層122が形成された離型紙Rを離型紙巻き取りローラー205で回収し、それを、製造装置100Cのフィルム層供給部102にセットすると説明したが、図14に示すような、製造装置200と製造装置100Cとが一体になった製造装置300を用いてもよい。つまり、乾燥部204から送られた離型紙Rを、一旦ローラーに回収することなく、フィルム層122を繊維基材層121へ転写してもよい。
次に、第4の実施の形態の模様付シート30について説明する。模様付シート30は、一例として、図18に示すように、実施形態1の模様付シート10と同様、第1の領域30Aと第2の領域30Bとが格子状に配置され、全体として市松模様となっている。
シート部材34は、上述のように、繊維基材層31及び第1フィルム層32が積層された構成を有する。繊維基材層31は、実施形態1の繊維基材層11と同一の構成を有する。
次に、実施形態4の模様付シート30の製造方法を説明する。この製造方法は、実施形態1の模様付シート10の製造方法のステップS1において、繊維基材層11の代わりにシート部材34を準備する点が異なっている。ステップS1において、繊維基材層31の上に第1フィルム層32が設けられたシート部材34を準備する。シート部材34は、従来公知の合成皮革の製造方法に従って作製することができる。
本実施形態の模様付シート30によれば、シート部材34の所定の部分に第2フィルム層33を接着して任意のデザインを施すことができるので、自由度の高いパターンの模様付シート30を得ることができる。第1フィルム層32のシボ模様32cと第2フィルム層33cのシボ模様33cとは同一のパターンであっても、異なっていても、いずれでもよいので、本実施形態の方法によって模様付シート30を形成することにより、第2の領域30Bの表面の質感を、第1の領域30Aとは独立に任意に設計することができる。
第2フィルム層33が接着層33aと表面層33bとで構成されると説明したが、第2フィルム層33が実施形態2のフィルム層22と同様、接着成分を含む樹脂層で形成されていてもよい。この場合、接着層33aと表面層33bとで第2フィルム層33を構成するよりも厚さを小さくすることができ、第1の領域30Aと第2の領域30Bの境界においても、自然な触感の模様付シート30とすることができる。
実施形態1〜実施形態3では、第1の領域10A、20Aにフィルム層が0層、及び第2の領域10B、20Bにフィルム層11,21が1層形成されている場合について、実施形態4では、第1の領域30Aにフィルム層が1層(第1フィルム層32)、及び第2の領域30Bにフィルム層が2層(第1フィルム層32及び第2フィルム層33)形成されている場合について説明したが、特に、これらに限定されない。例えば、本発明の模様付シートが、フィルム層が3層以上積層された第3の領域を含んでいてもよい。以下、第5の実施の形態の模様付シート40について説明する。図20は、模様付シート40の平面図である。また、図21は、図20のXXI−XXI線における模様付シート40の断面図である。
実施形態3の変形例では、複数回のスクリーン印刷を行うことによって1枚の離型紙Rに複数色の樹脂溶液を塗布し、これにより、繊維基材層121上に複数色のフィルム層122を形成することができると説明したが、他の方法によって、繊維基材層上に複数色のフィルム層を形成することも可能である。
実施形態6において図22に示すように複数色のフィルム層142が形成された模様付シート140は、図24に示す構成であってもよい。つまり、フィルム層142が、接着層142a、表面層142b及びカラー層142dで構成されていてもよい。カラー層142dは表面層142bの上層に設けられている。カラー層142dは、赤色層142dr、黄色層142dy、及び緑色層142dgを含む。カラー層142dは、例えば、インクジェット法等で離型紙Rの表面に印刷することにより、形成することができる。
上記の実施形態1〜実施形態6においては、シボ模様は天然皮革表面に見られるような凹凸により形成される模様のことであると説明したが、本発明における「シボ模様」は、フィルム層の表面に凹凸がない、すなわち、フィルム層の表面が平坦である場合をも含む。例えば、フィルム層の表面に着色の濃淡や表面の質感の加工によって、天然皮革の表面に見られる凹凸で形成される模様を表した模様も、本発明の「シボ模様」に含まれる。従って、上記の実施形態で説明したようにフィルム層の表面に凹凸が形成されていることは必須の要件ではなく、フィルム層の表面が平坦であってもよい。フィルム層の表面が平坦である場合には、フィルム層の表面には、例えば着色の濃淡や表面の質感の加工によって、シボ模様が形成されている。
上記説明した実施形態1の模様付シート10の製造方法(図6のフローチャートを参照。)に従って模様付シート50を作製し、これを実施例1とした。形成した模様付シート50は、図25に示すように、複数の第1の領域50Aと第2の領域50Bとが交互に縞状に並んだデザインのものであった。図26は、模様付シート50の断面写真である。
実施例1で使用した繊維基材層を40cm×30cmの矩形に切り取った。また、実施例1で使用した離型紙(樹脂積層体を形成したもの)を40cm×30cmの矩形に切り取った。そして、離型紙の樹脂積層体が形成された表面が繊維基材層に接するようにこれらを重ね合わせ、自動プレス機(奥野電機産業株式会社製、型番:オクサンプレス機AF−43T)で加熱及び加圧した。このときの条件は、加熱温度:160℃、及び加熱時間:40秒であった。
図27は、本発明の実施例3の模様付シート60の断面写真である。模様付シート60は、繊維基材層61と、フィルム層62とを備える。繊維基材層61は、織布である。実施例3の模様付シート60は、実施例2の模様付シート40と同様の工程に従って作製した。
図28は、本発明の実施例4の模様付シート70の断面写真である。模様付シート70は、繊維基材層71と、第1フィルム層72と、第2フィルム層73とを備える。繊維基材層71は、不織布である。第1フィルム層72は、接着層72aと表面層72bとが積層され、表面層72bの表面にシボ模様72c(シボ模様72cのピッチ:400μm程度)が形成されている。第2フィルム層73は、接着剤を含む樹脂層で形成され、表面にシボ模様73c(シボ模様73cのピッチ:600〜800μm程度)が形成されている。第1フィルム層72は、繊維基材層71の全面を覆うように設けた。第2フィルム層73は、第2の領域70Bのみを覆うように設けた。実施例4の模様付シート70は、実施例2の模様付シート40と同様の工程に従って作製した。
11、21,31 繊維基材層
12、22 フィルム層
32 第1フィルム層
33 第2フィルム層
12c、22c、32c、33c シボ模様
10A,20A,30A 第1の領域
10B,20B,30B 第2の領域
Claims (13)
- 繊維基材層上に、表面にシボ模様を有するフィルム層が0層以上設けられた第1の領域と、
前記繊維基材層上に、表面にシボ模様を有するフィルム層が1層以上設けられた第2の領域と、
を含み、
前記第1の領域及び前記第2の領域のうち、前記フィルム層が2層以上重ねられている場合には、各層の表面にシボ模様が形成されている、模様付シート。 - 請求項1に記載の模様付シートにおいて、
前記第1の領域は、前記フィルム層が0層である、模様付シート。 - 請求項2に記載の模様付シートにおいて、
前記第2の領域のフィルム層の厚さは、20〜400μmである、模様付シート。 - 請求項1に記載の模様付シートにおいて、
前記第1の領域は、前記フィルム層が1層であり、
前記第2の領域は、前記フィルム層が2層である、模様付シート。 - 請求項4に記載の模様付シートにおいて、
前記第1の領域のフィルム層の厚さは、20〜1400μmであり、
前記第2の領域の2層のフィルム層のうち、表面に設けられたフィルム層の厚さは、20〜400μmである、模様付シート。 - 請求項4又は請求項5に記載の模様付シートにおいて、
前記第1の領域の表面に形成されたシボ模様と、前記第2の領域の表面に形成されたシボ模様とは、異なる模様である、模様付シート。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の模様付シートにおいて、
前記繊維基材層が、織物、編物、又は不織布である、模様付シート。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の模様付きシートの製造方法であって、
繊維基材層の一方の面に、表面にシボ模様を有する0層以上の第1のフィルム層を形成する第1の工程と、
前記繊維基材層の前記一方の面の一部又は前記第1のフィルム層の表面の一部に、表面にシボ模様を有する第2のフィルム層を1層以上形成する第2の工程と、
を含む、模様付シートの製造方法。 - 請求項8に記載の模様付シートの製造方法において、
前記第2の工程は、
前記第2のフィルム層の表面にシボ模様を形成するシボ模様形成工程と、
前記シボ模様形成工程の後、前記繊維基材層の前記一方の面又は前記第1のフィルム層の表面の一部に、前記第2のフィルム層を接着する貼り合わせ工程と、
を含み、
前記シボ模様形成工程において、離型紙の面のうちシボ模様が形成された第1の面に、任意のパターンの第2のフィルム層を設けることにより、前記第2のフィルム層の離型紙側の表面に前記シボ模様を形成し、
前記貼り合わせ工程において、前記繊維基材層の前記一方の面又は前記第1のフィルム層の表面に、前記第2のフィルム層の前記離型紙側とは反対側の面を重ね合わせ、前記第2のフィルム層を前記繊維基材層又は前記第1のフィルム層に転写することにより前記第2フィルム層を接着する、模様付シートの製造方法。 - 請求項9に記載の模様付シートの製造方法において、
前記シボ模様形成工程において、
前記第1の面に第2のフィルム層を1層以上形成するステップと、
前記離型紙上に形成された前記第2のフィルム層の一部を除去することにより、前記第2のフィルム層を任意のパターンにするステップと、
を経て、前記離型紙へ前記第2のフィルム層を形成する、模様付シートの製造方法。 - 請求項9に記載の模様付シートの製造方法において、
前記シボ模様形成工程において、前記第1の面のうち、任意のパターンとなる領域に樹脂を塗布することにより、前記離型紙に前記第2のフィルム層を形成する、模様付シートの製造方法。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の模様付シートを製造する製造装置であって、
表面にシボ模様を有する離型紙の表面の一部に樹脂を塗布して、シボ模様を有するフィルム層を形成するフィルム層形成部と、
前記フィルム層形成部で形成したフィルム層を繊維基材層又は前記繊維基材層上に形成されたフィルム層に接着すると共に離型紙を剥離するフィルム層転写部と、を備える、模様付シートの製造装置。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の模様付シートを製造する製造装置であって、
繊維基材層の一部にフィルム層を形成するフィルム層形成部と、
前記フィルム層形成部で形成したフィルム層の表面にシボ模様を形成するシボ模様形成部と、を備える、模様付シートの製造装置。
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