JP2016203470A - インクジェット記録方法及びインクセット - Google Patents

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Abstract

【課題】耐湿摩擦性に優れ、かつ高画質の記録物を得ることのできるインクジェット記録方法及びインクセットを提供することを目的とする。【解決手段】低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤を含む反応液を付着させて、第1の記録領域を形成する反応液付着工程と、前記第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含む前記インク組成物を付着させて、第2の記録領域を形成するインク組成物付着工程と、を有する、インクジェット記録方法。【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録方法及びインクセットに関する。
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、得られる記録物の耐擦性等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に対して、高速印刷が可能であって、耐擦性に優れ、インクジェットヘッドの目詰まりを生じにくいインクジェット記録方式の印刷方法を提供することを目的として、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に、水性インクセットを用いたインクジェット記録方式により画像を形成する印刷方法であって、(1)前記水性インクセットは、着色剤を含む前記色インクと、着色剤を含まない樹脂インクとを備え、(2)前記色インクは、水不溶性の前記着色剤と、樹脂成分と、水溶性溶剤と、界面活性剤とを含み、(3)前記樹脂インクは、水溶性樹脂溶剤と、樹脂成分として、水には不溶であるが前記水溶性樹脂溶剤には相溶する熱可塑性の樹脂粒子と、ワックスとを含み、前記熱可塑性樹脂粒子の含有率は前記樹脂インク中において4質量%以上12質量%以下であり、前記ワックスの含有率は前記樹脂インク中において0.5質量%以上6質量%以下であり、(4)印刷工程は、前記色インクで記録する工程と、前記色インクで記録する工程の後に、前記樹脂インクで記録する工程とを含み、(5)印刷中および/または印刷後に乾燥工程を含む、インクジェット記録方式の印刷方法が開示されている。
特開2010−105228号公報
しかしながら、特許文献1に記載の記録方法では、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含む反応液を用いていないため、得られる記録物の画質が低下するという問題がある。また、反応液を用いて低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に記録をする場合には、得られる記録物の耐湿摩擦性が低下するという問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体を用いた場合において、耐湿摩擦性に優れ、かつ高画質の記録物を得ることのできるインクジェット記録方法及びインクセットを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、所定の反応液と所定のインク組成物を用いた記録方法であれば、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤を含む反応液を付着させて、第1の記録領域を形成する反応液付着工程と、
前記第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含む前記インク組成物を付着させて、第2の記録領域を形成するインク組成物付着工程と、を有する、
インクジェット記録方法。
〔2〕
前記樹脂が、樹脂微粒子を含む、前項〔1〕に記載のインクジェット記録方法。
〔3〕
前記第2の記録領域における前記樹脂の最大の付与量が、0.050〜0.45mg/inch2である、前項〔1〕又は〔2〕に記載のインクジェット記録方法。
〔4〕
前記インク組成物として、
吸水率が0.3%以下である前記樹脂、水、及び色材を含むカラーインク組成物と、
吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含むクリアインク組成物と、を用いる、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
〔5〕
前記インク組成物付着工程が、
前記第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含み、吸水率が0.3%以下である前記樹脂の含有量が0.50質量%未満である第1のインク組成物を付着させて、第2’の記録領域を形成する工程と、
該第2’の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含み、吸水率が0.3%以下である前記樹脂の含有量が0.50質量%以上である第2のインク組成物を付着させて、前記第2の記録領域を形成する工程と、を有する、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
〔6〕
前記インク組成物として、吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含むクリアインク組成物を用いる、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
〔7〕
前記第1の記録領域における、前記凝集剤の最大の付与量が、0.0030〜0.15mg/inch2である、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
〔8〕
前記低吸収性被記録媒体又は前記非吸収性被記録媒体が、フィルムである、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
〔9〕
反応液が凝集剤として、多価金属塩、有機酸の少なくとも何れかを含む、前項〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
〔10〕
吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むインク組成物と、
該インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤を含む反応液と、を少なくとも備え、
低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体への記録に用いるものである、
インクセット。
本実施形態に用い得る記録装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に用い得るインクジェット記録装置の一例の全体の概略を示す側面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
〔インクジェット記録方法〕
本実施形態のインクジェット記録方法は、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤を含む反応液を付着させて、第1の記録領域を形成する反応液付着工程と、前記第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含む前記インク組成物を付着させて、第2の記録領域を形成するインク組成物付着工程と、を有する。
このように、所定の樹脂と、所定の凝集剤を用いることにより、得られる記録物は、比較的吸湿性の高い凝集剤を、撥水性の高い樹脂膜で被覆されたものとなるため、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体を用いた場合であっても、耐湿摩擦性に優れ、かつ高画質の記録物を得ることが可能となる。
図1に、本実施形態に用い得る記録装置の構成の一例を示すブロック図を示す。コンピューター130にはプリンタドライバーがインストールされており、インクジェット記録装置1に画像を記録させるため、当該画像に応じた印刷データをインクジェット記録装置1に出力する。インクジェット記録装置1は、インク供給ユニット10、搬送ユニット20、ヘッドユニット30、乾燥ユニット40、メンテナンスユニット50、検出器群110、メモリー123、インターフェース121、及びコントローラー120を有する。
コントローラー120は、CPU122とユニット制御回路124とを有する。外部装置であるコンピューター130から印刷データを受信したインクジェット記録装置1は、コントローラー120によって各ユニットを制御して、種々の記録条件を制御し、印刷データに従い、被記録媒体上に画像を記録する。
インクジェット記録装置1内の状況は検出器群110によって監視されており、検出器群110は、検出結果をコントローラー120に出力する。コントローラー120は、検出器群110から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御し、インターフェース121を介して入力した印刷データをメモリー123に記憶する。メモリー123には、各ユニットを制御するための制御情報も記憶されている。
乾燥ユニット400は、ヒーターや送風手段などを備え、被記録媒体に付着したインクなどの組成物を乾燥させるものである。
次に、図2に、本実施形態に用い得るインクジェット記録装置1の一例の全体の概略を示す側面図を示す。図2に示すように、インクジェット記録装置1は、被記録媒体の給送部100と、搬送部200と、記録部300と、排出部700と、乾燥部900とを備えている。
このうち、乾燥部900は、反応液を乾燥させる第1乾燥部901と、本実施形態に係る記録方法により得られた記録物を乾燥する第2乾燥部902とを有する。
また、給送部100は、ロール状の被記録媒体Fを搬送部200へ給送することができるように設けられている。具体的には、給送部100は、ロール媒体ホルダー101を有し、ロール媒体ホルダー101がロール状の被記録媒体Fを保持している。そして、ロール状の被記録媒体Fを回動させることにより、送り方向Y下流側の搬送部200へ被記録媒体Fを給送することができるように構成されている。
さらに、搬送部200は、給送部100から送られた被記録媒体Fを記録部300へ搬送することができるように設けられている。具体的には、搬送部200は、第1送りローラー201を有し、送られた被記録媒体Fをさらに送り方向Y下流側の記録部300へ搬送することができるように構成されている。
また、記録部300は、搬送部200から送られた被記録媒体Fに対して反応液を塗布し、インク組成物を被記録媒体に向けて吐出して記録することができるように設けられている。具体的には、記録部300は、反応液付着工程を行うヘッド301、302と、インク組成物付着工程を行う記録ヘッド303と、媒体支持部としてのプラテン304と、を備える。
ヘッド301、302、303は、収容した反応液又はインク組成物をノズルから吐出させるキャビティと、当該キャビティ毎に設けられた、反応液又はインク組成物に吐出の駆動力を付与する吐出駆動部と、当該キャビティ毎に設けられた、ヘッドの外へ反応液又はインク組成物を吐出するノズルと、ノズルが形成されているノズル形成面と、を有する。キャビティ、並びにキャビティ毎に設けられる吐出駆動部及びノズルは、それぞれ互いに独立して、一のヘッドに複数個設けられていてもよい。吐出駆動部は、機械的な変形によりキャビティの容積を変化させる圧電素子のような電気機械変換素子や、熱を発することによりインクに気泡を発生させ吐出させる電子熱変換素子などを用いて形成することができる。インクジェット記録装置1は、1色のインクにつきヘッドを1個設けていても複数個設けていてもよく、複数個設けている場合、複数個のヘッドを被記録媒体の幅方向に並べることによりラインヘッドを構成してもよい。この場合、上述の被記録幅を長くすることができる。複数色のインク組成物を用いて記録を行う場合、記録装置はインク毎にヘッドを備える。ヘッドは、例えば、特開2009−279830号の図3等のようにして構成することができる。
インクジェット記録装置1がライン方式の記録装置であるラインプリンタである場合には、ヘッドとして被記録媒体の幅に相当する長さ以上の長さであるラインヘッドを備える。この場合、ラインヘッドと被記録媒体とが当該幅方向と交差する走査方向に相対的に位置を変えながら被記録媒体に向けて、ラインヘッドからインク組成物が吐出される。ラインプリンタでは、ヘッドが(ほぼ)移動せずに固定されて、1パス(シングルパス)で記録が行われる。ラインプリンタは記録速度が速い点でシリアルプリンタよりも有利である。
ここで、上記の「被記録媒体の記録幅以上の長さのノズル列幅を有するインクジェットヘッド」は、被記録媒体の幅とラインヘッドの長さ(幅)とが完全に一致している場合に限らず、互いに異なっていてもよい。このような場合として、例えば、ラインヘッドの長さ(幅)が、反応液又はインク組成物が吐出されるべき(画像が記録されるべき)被記録媒体の幅(被記録幅)に相当する長さである場合が挙げられる。
一方、シリアル方式の記録装置であるシリアルプリンタは、ヘッドが被記録媒体の副走査方向と交差した主走査方向に移動しながらインク組成物の吐出を行う主走査(パス)を行い、通常2パス以上(マルチパス)で記録を行う。
プラテン304は、被記録媒体Fを裏面から支持することができるように設けられている。また、プラテン304には、被記録媒体Fに付着した反応液、並びに被記録媒体Fに付着したインク組成物を乾燥させる第1乾燥部901が設けられている。さらに、プラテン304より送り方向Y下流側には、第2送りローラー202が設けられている。そして、第2送りローラー202は、記録された被記録媒体Fを送り方向Y下流側である第2乾燥部902へ送ることができるように構成されている。
また、第2乾燥部902は、被記録媒体Fに付着した反応液、並びに被記録媒体Fに付着したインク組成物をさらに乾燥させることができるように構成されている。さらに、第2乾燥部902の出口903近傍には、第3送りローラー203が設けられている。第3送りローラー203は、被記録媒体Fの裏面と接触するように配設され、送り方向Y下流側である排出部700へ被記録媒体Fを送ることができるように構成されている。
さらに、排出部700は、第2乾燥部902から送られた被記録媒体Fをさらに送り方向Y下流側へ送り、インクジェット記録装置1の外部へ排出することができるように設けられている。具体的には、排出部700は、第4送りローラー701と、第5送りローラー702と、第6送りローラー703と、第7送りローラー704と、巻き取りローラー705とを有している。このうち、第4送りローラー701及び第5送りローラー702は、被記録媒体Fの表面と接触するように配設されている。また、第6送りローラー703及び第7送りローラー704はローラー対を成すように配設されている。そして、第6送りローラー703及び第7送りローラー704によって排出された被記録媒体Fは、巻き取りローラー705によって巻き取られるように設けられている。
〔反応液付着工程〕
反応液付着工程は、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤の少なくとも何れかを含む反応液を付着させて、第1の記録領域を形成する工程である。
反応液の付着手段としては、特に限定されないが、例えば、ローラー塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布を利用することができる。なお、被記録媒体へ塗布した反応液の少なくとも一部を乾燥する工程をさらに有していてもよい。
第1の記録領域における、凝集剤の最大の付与量は、好ましくは0.00050〜0.25mg/inch2であり、より好ましくは0.0010〜0.20mg/inch2であり、さらに好ましくは0.0030〜0.15mg/inch2である。凝集剤の最大の付与量が0.00050mg/inch2以上であることにより、得られる記録物の画質がより向上する傾向にある。また、凝集剤の最大の付与量が0.25mg/inch2以下であることにより、得られる記録物の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。
〔反応液〕
反応液は、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤を含み、必要に応じて水、有機溶剤などの他の成分を含むことができる。凝集剤としては、多価金属塩、有機酸、その他のカチオン性化合物があげられ、このなかでも反応液は、多価金属塩、有機酸の少なくとも何れかを含むことが好ましく、多価金属塩を含むことがより好ましい。多価金属塩を含むことにより、得られる記録物の画質がより向上する傾向にある。反応液中の凝集剤がインク組成物と相互作用することにより、インク組成物が含む成分を凝集させインク組成物を増粘又は不溶化する。これにより、その後に付着させるインク組成物の着弾干渉、滲みを防止でき、ラインや微細像などを均質に描画することができる。凝集剤により凝集するインク組成物が含む成分としては後述の顔料及び樹脂が挙げられる。
凝集剤の水100gへの溶解度は、120g以下であり、好ましくは100g以下であり、より好ましくは80g以下であり、さらに好ましくは50g以下である。凝集剤の水100gへの溶解度が120g以下であることにより、得られる記録物の耐湿摩擦性がより向上する。また、凝集剤の水100gへの溶解度の下限は、特に限定されないが、好ましくは2g以上であり、より好ましくは10g以上である。凝集剤の水100gへの溶解度が2g以上であることにより、得られる記録物の画質がより向上する傾向にある。なお、凝集剤の溶解度が低い場合には反応液への凝集剤の添加量が制限されるため、結果として、凝集効果が不足し記録物の画質が劣化する傾向にある。また、凝集剤の水100gへの溶解度は20℃における値とする。溶解度の確認は、20℃で、水に所定量の凝集剤を添加し、1分間撹拌後、静止させ、混合液に濁りや固形分の残留が無いか否かを目視で確認し、濁りや固形分の残留がない場合の、凝集剤の最大の添加量とする。
樹脂の吸水率は、樹脂を含む液をガラスプレートに滴下してから乾燥させ、乾燥後、樹脂のガラス転移点温度+10℃の温度で10分間加熱し、乾燥した樹脂層を作成する。ただしこのとき樹脂のガラス転移点温度が40℃未満の場合は50℃で10分間加熱する。次に、樹脂層の樹脂の質量を測定する。次にこの樹脂層が形成されたガラスプレートを高温高湿槽に入れ、湿度100%RH、温度50℃の雰囲気で3日放置する。次に高温高湿槽から出し常温に戻しガラスプレートや樹脂層の表面に水滴が付着していない状態で、樹脂層の質量を測定して、高温恒湿層に入れる前の樹脂層の質量(M1)に対する、出した後の樹脂層の質量(M2)から、吸水率を算出する。
吸水率=(M2−M1)/M1×100(%)
(多価金属塩)
多価金属塩としては、特に限定されないが、例えば、無機酸の多価金属塩又は有機酸の多価金属塩が好ましい。このような多価金属塩としては、特に限定されないが、例えば、周期表の第2族のアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)、周期表の第3属の遷移金属(例えば、ランタン)、周期表の第13族からの土類金属(例えば、アルミニウム)、ランタニド類(例えば、ネオジム)の塩を挙げることができる。これら多価金属の塩としては、カルボン酸塩(蟻酸、酢酸、安息香酸塩など)、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、及びチオシアン酸塩が好適である。中でも、好ましくは、カルボン酸(蟻酸、酢酸、安息香酸塩など)のカルシウム塩又はマグネシウム塩、硫酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩、硝酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、及びチオシアン酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩が挙げられる。
より具体的には、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、酢酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム、セレン酸マグネシウム、ヘキサフルオロケイ酸マグネシウム、ギ酸マグネシウム、ヨウ素酸マグネシウム、モリブデン酸マグネシウムのようなマグネシウム塩;ギ酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、セレン酸カルシウム、酢酸カルシウム二水和物、シアン化カルシウム、亜硝酸カルシウム四水和物、塩化カルシウム、ヨウ化カルシウム、安息香酸カルシウム、クロム酸カルシウム、リン酸二水素カルシウムのようなカルシウム塩;硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウムのようなアルミニウム塩が挙げられる。なお、多価金属塩は、1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
(有機酸)
有機酸としては、特に限定されないが、例えば、シュウ酸、安息香酸、リンゴ酸、コハク酸が挙げられる。このなかでも、コハク酸が好ましい。このようなカルボン酸を含むことにより、得られる記録物の画質がより向上する傾向にある。なお、有機酸は1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
(その他のカチオン性化合物)
その他のカチオン性化合物としては、限るものではないが、カチオン性樹脂、カチオン性界面活性剤などがあげられる。
カチオン性樹脂としては、例えば、カチオン性のウレタン系樹脂、カチオン性のオレフィン系樹脂、カチオン性のアミン系樹脂等が挙げられる。
カチオン性のウレタン系樹脂としては、公知のものを適宜選択して用いることができる。カチオン性のウレタン系樹脂としては、市販品を用いることができ、例えば、ハイドラン CP−7010、CP−7020、CP−7030、CP−7040、CP−7050、CP−7060、CP−7610(商品名、大日本インキ化学工業株式会社製)、スーパーフレックス 600、610、620、630、640、650(商品名、第一工業製薬株式会社製)、ウレタンエマルジョン WBR−2120C、WBR−2122C(商品名、大成ファインケミカル株式会社製)等を用いることができる。
カチオン性のオレフィン樹脂は、エチレン、プロピレン等のオレフィンを構造骨格に有するものであり、公知のものを適宜選択して用いることができる。また、カチオン性のオレフィン樹脂は、水や有機溶媒等を含む溶媒に分散させたエマルジョン状態であってもよい。カチオン性のオレフィン樹脂としては、市販品を用いることができ、例えば、アローベースCB−1200、CD−1200(商品名、ユニチカ株式会社製)等が挙げられる。
カチオン性のアミン系樹脂としては、公知のものを適宜選択して用いることができ、例えば、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアリルアミンアミド硫酸塩、アリルアミン塩酸塩・ジアリルアミン塩酸塩コポリマー、アリルアミン酢酸塩・ジアリルアミン酢酸塩コポリマー、アリルアミン酢酸塩・ジアリルアミン酢酸塩コポリマー、アリルアミン塩酸塩・ジメチルアリルアミン塩酸塩コポリマー、アリルアミン・ジメチルアリルアミンコポリマー、ポリジアリルアミン塩酸塩、ポリメチルジアリルアミン塩酸塩、ポリメチルジアリルアミンアミド硫酸塩、ポリメチルジアリルアミン酢酸塩、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルアミン酢酸塩・二酸化硫黄コポリマー、ジアリルメチルエチルアンモニウムエチルサルフェイト・二酸化硫黄コポリマー、メチルジアリルアミン塩酸塩・二酸化硫黄コポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・二酸化硫黄コポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミドコポリマー等を挙げることができる。このようなカチオン性のアリルアミン系樹脂としては、市販品を用いることができ、例えば、PAA−HCL−01、PAA−HCL−03、PAA−HCL−05、PAA−HCL−3L、PAA−HCL−10L、PAA−H−HCL、PAA−SA、PAA−01、PAA−03、PAA−05、PAA−08、PAA−15、PAA−15C、PAA−25、PAA−H−10C、PAA−D11−HCL、PAA−D41−HCL、PAA−D19−HCL、PAS−21CL、PAS−M−1L、PAS−M−1、PAS−22SA、PAS−M−1A、PAS−H−1L、PAS−H−5L、PAS−H−10L、PAS−92、PAS−92A、PAS−J−81L、PAS−J−81(商品名、ニットーボーメディカル会社製)、ハイモ Neo−600、ハイモロック Q−101、Q−311、Q−501、ハイマックス SC−505、SC−505(商品名、ハイモ株式会社製)等を用いることができる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、第1級、第2級及び第3級アミン塩型化合物、アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、ベンザルコニウム塩、第4級アンモニウム塩、第4級アルキルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、オニウム塩、イミダゾリニウム塩等があげられる。具体的には、例えば、ラウリルアミン、ヤシアミン、ロジンアミン等の塩酸塩、酢酸塩等、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ジメチルエチルラウリルアンモニウムエチル硫酸塩、ジメチルエチルオクチルアンモニウムエチル硫酸塩、トリメチルラウリルアンモニウム塩酸塩、セチルピリジニウムクロライド、セチルピリジニウムブロマイド、ジヒドロキシエチルラウリルアミン、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ドデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラデシルジメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
凝集剤の含有量は、反応液の総量に対して、好ましくは0.50〜10.0質量%であり、より好ましくは1.0〜7.5質量%であり、さらに好ましくは1.5〜5.0質量%である。凝集剤の含有量が0.50質量%以上であることにより、ベタムラ、ブリードがより抑制され、得られる記録物の画質がより向上する傾向にある。また、凝集剤の含有量が10.0質量%以下であることにより、溶解できない凝集剤が析出することを抑制し、保存安定性がより向上する傾向にある。
(水)
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加等によって滅菌した水を用いると、反応液を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。これにより貯蔵安定性がより向上する傾向にある。
水の含有量は、反応液の総量に対して、好ましくは55〜85質量%であり、より好ましくは60〜80質量%であり、さらに好ましくは65〜75質量%である。
(有機溶剤)
有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、1,2−ペンタンジオール及び1,2−ヘキサンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、及び1,8−オクタンジオールのようなアルキルジオール類の浸透溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノブチルエーテルのようなグリコールエーテル類の浸透溶剤;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、トリメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、トリプロピレングリコール、数平均分子量2000以下のポリエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、グリセリン、メソエリスリトール、及びペンタエリスリトール等の保湿剤が挙げられる。
有機溶剤の含有量は、反応液の総量に対して、好ましくは10〜40質量%であり、より好ましくは15〜35質量%であり、さらに好ましくは20〜30質量%である。
〔被記録媒体〕
本実施形態のインクジェット記録方法は、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に対して用いる。これらインク吸収性の低い被記録媒体は、反応液の吸収性が悪いため、一般的に潮解性を有する傾向にある凝集剤を用いると、得られる記録物の耐湿摩擦性が低下する傾向にある。そのため、本発明が特に有用である。
低吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、表面に油性インクを受容するための塗工層が設けられた塗工紙が挙げられる。塗工紙としては、特に限定されないが、例えば、アート紙、コート紙、マット紙等の印刷本紙が挙げられる。
非吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン等のプラスチック類のフィルムやプレート;鉄、銀、銅、アルミニウム等の金属類のプレート;又はそれら各種金属を蒸着により製造した金属プレートやプラスチック製のフィルム、ステンレスや真鋳等の合金のプレート;紙製の基材にポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン等のプラスチック類のフィルムを接着(コーティング)した被記録媒体等が挙げられる。
以上のなかでも、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体は、フィルムであることが好ましい。このような被記録媒体を用いることにより、得られる記録物の耐湿摩擦性が低下する傾向にある。そのため、本発明が特に有用である。
非吸収性被記録媒体又は低吸収性被記録媒体は、記録面の水に対する濡れ性によって分類することができる。被記録媒体の記録面に0.5μLの水滴を滴下し、接触角の低下率(着弾後0.5ミリ秒における接触角と5秒における接触角の比較)を測定することによって被記録媒体を特徴付けることができる。より具体的には、被記録媒体の性質として、「非吸収性被記録媒体」の非吸収性は上記の低下率が1%未満のことを指し、「低吸収性被記録媒体」の低吸収性は上記の低下率が1%以上5%未満のことを指す。なお、接触角はポータブル接触角計 PCA−1(協和界面科学株式会社製)等を用いて測定することができる。
〔インク組成物付着工程〕
インク組成物付着工程は、第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むインク組成物を付着させて、第2の記録領域を形成する工程である。
インク組成物の付着手段としては、特に限定されないが、例えば、インクジェット方式を利用することができる。なお、被記録媒体へ塗布したインク組成物の少なくとも一部を乾燥する工程をさらに有していてもよい。
第2の記録領域における吸水率が0.3%以下である樹脂の最大の付与量は、好ましくは0.010〜1.0mg/inch2であり、より好ましくは0.025〜0.50mg/inch2であり、さらに好ましくは0.050〜0.45mg/inch2である。「最大付着量」とは、記録方法において記録領域によって付着量の異なる領域がある場合、そのうちの最大の付着量である。なお、後述するようにインク組成物を2種以上用いる場合であって、複数のインク組成物が0.3%以下である樹脂を含む場合には、最大付着量は、それら樹脂の総量である。
インク組成物付着工程においては、1種のインク組成物を用いても、2種以上のインク組成物を用いてもよい。2種以上のインク組成物を用いる場合には、1つのインク組成物を第1の記録領域の少なくとも一部に付着させて第2’の記録領域を形成し、他のインク組成物を、第2’の記録領域の少なくとも一部に付着させて第2の記録領域を形成することができる。また、2種以上のインク組成物を用いる場合には、少なくとも1種のインク組成物が、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むものであればよい。さらに、2種以上のインク組成物を用いる場合には、少なくとも後に付着させるインク組成物が、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むものであることが好ましい。これにより、それ以外のインク組成物の設計の自由度がより向上し、コストダウンを図ることが可能となり、その上、得られる記録物の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。
2種以上のインク組成物を用いる態様において、インク組成物付着工程は、第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含み、吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が0.50質量%未満である第1のインク組成物を付着させて、第2’の記録領域を形成する工程と、該第2’の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含み、吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が0.50質量%以上である第2のインク組成物を付着させて、第2の記録領域を形成する工程と、を有してもよい。このような工程を有することにより、第1のインク組成物の設計の自由度がより向上し、コストダウンを図ることが可能となり、第2のインク組成物により、得られる記録物の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。なお、この場合において、第1のインク組成物は吸水率が0.3%以下である樹脂を含まなくともよい(含有量0質量%)。
なお、インク組成物は、少なくとも、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むものであればよく、さらに加えて、吸水率が0.3%超である樹脂を含むものであっても良い。また、2種以上のインク組成物を用いる場合には、少なくとも1種のインク組成物が、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むものであればよく、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むものではないインク組成物を含んでいても良い。特に、吸水率が0.3%超である樹脂及び水を含むインク組成物を含んでいても良い。この場合、インク組成物の設計の自由度が増す点で好ましい。吸水率が0.3%超である樹脂を含むインク組成物における当該樹脂の好ましい含有量は、吸水率が0.3%以下である樹脂の好ましい含有量と同じようにすることができる。
〔インク組成物〕
インク組成物は、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含み、必要に応じて有用剤、水等の他の成分を含むことができる。
インク組成物は、吸水率が0.3%以下である樹脂、水、及び色材を含むカラーインク組成物であっても、樹脂及び水を含むクリアインク組成物であってもよく、カラーインク組成物及びクリアインク組成物を併用してもよい。カラーインク組成物を用いることにより、着色された画像の記録が可能となる。また、クリアインク組成物を用いることにより、耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。さらに、カラーインク組成物及びクリアインク組成物を併用することにより、着色された画像の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。
なお、上記第1のインク組成物及び上記第2のインク組成物を用いる場合においては、第1のインク組成物は、カラーインク組成物又はクリアインク組成物のいずれであってもよい。また、第2のインク組成物も、カラーインク組成物又はクリアインク組成物のいずれであってもよい。なお、第1のインク組成物がカラーインク組成物であり、第2のインク組成物がクリアインク組成物であることが好ましい。
なお、「クリアインク」とは、被記録媒体に着色するために用いるインクではなく、その他の目的で用いるインクである。その他の目的は、被記録媒体の光沢度の調整や、記録物の耐擦性などの特性の向上や、カラーインクの定着性、発色性を向上させるためなどである。クリアインクは好ましくは色材の含有量が0.1質量%以下であり、より好ましくは色材を含まないインク組成物である。これに対し、「カラーインク」とは、色材の含有量が0.1質量%超過であるインク組成物である。
〔吸水率が0.3%以下である樹脂〕
樹脂の吸水率は、0.3%以下であり、好ましくは0.2%以下であり、さらに好ましくは0.15%以下であり、より好ましくは0.1%以下であり、特に好ましくは0.05%以下であり、さらにより好ましくは0.03%以下であり、一層好ましくは0.01%以下である。吸水率が上記以下であることにより、耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。なお、吸水率の下限は、特に限定されないが、好ましくは0%以上であり、より好ましくは0.001%以上である。吸水率は、実施例に記載の方法により測定することができる。
吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは0.50〜15質量%であり、より好ましくは1.0〜12.5質量%であり、さらに好ましくは2.0〜10質量%である。吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が、0.50質量%以上であることにより、得られる画像の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。また、吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が、15質量%以下であることにより、ノズル目詰まり回復性及び保存安定性がより向上する傾向にある。
上記第1のインク組成物を用いる場合において、吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量は、第1のインク組成物の総量に対して、好ましくは0.50質量%未満であり、より好ましくは0質量%以上0.50質量%未満である。
また、上記第2のインク組成物を用いる場合において、吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量は、第2のインク組成物の総量に対して、好ましくは0.50質量%以上であり、より好ましくは0.50〜15質量%であり、より好ましくは1.0〜12.5質量%であり、さらに好ましくは2.0〜10質量%である。第2のインク組成物中の吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が、0.50質量%以上であることにより、得られる画像の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。
上記カラーインク組成物を用いる場合において、吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量は、カラーインク組成物の総量に対して、好ましくは0.50〜6.0質量%であり、より好ましくは1.0質量%以上5.0質量%であり、さらに好ましくは2.0〜4.0質量%である。カラーインク組成物中の吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が、0.50質量%以上であることにより、得られる画像の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。また、カラーインク組成物中の吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が、10質量%以下であることにより、ノズル目詰まり回復性及び保存安定性がより向上する傾向にある。
また、上記クリアインク組成物を用いる場合において、吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量は、クリアインク組成物の総量に対して、好ましくは5.0〜12質量%であり、より好ましくは6.0質量%以上10質量%であり、さらに好ましくは7.0〜9.0質量%である。クリアインク組成物中の吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が、5.0質量%以上であることにより、得られる画像の耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。また、クリアインク組成物中の吸水率が0.3%以下である樹脂の含有量が、12質量%以下であることにより、ノズル目詰まり回復性及び保存安定性がより向上する傾向にある。
吸水率が0.3%以下である樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、及び変性ポリオレフィンのようなポリオレフィン樹脂;フッ素樹脂;エチレン酢酸ビニル樹脂;エチレンアクリル樹脂などが好ましい。このなかでも、ポリオレフィン樹脂がより好ましい。樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
このような樹脂の市販品としては、特に限定されないが、例えば、AQUACER 507、526、593(商品名、BYK社製);ポリゾール EVA P−550N、FP3000、FP−3000A(商品名、昭和電工社製);ハイテック S−3148K(商品名、東邦化学社製);モビニール 972、8020、8055A(商品名、日本合成化学社製);ケミパール S650、S75N、SEW113、S80N(商品名、三井化学社製);アローベース SD(商品名、ユニチカ社製);ザイクセン A、L(商品名、住友精化社製)が挙げられる。
また、樹脂の形態は、特に限定されないが、水溶性樹脂でも、樹脂微粒子(水不溶性樹脂)でもよい。このなかでも、樹脂微粒子を含むことが好ましい。樹脂微粒子を含むことにより、耐湿摩擦性がより向上する傾向にある。
樹脂はフルオレン骨格を有していてもよい。以下、フルオレン骨格を有する樹脂について説明する。
フルオレン系樹脂は、フルオレン骨格を含有する第1のジオールと、親水性基を有する第2のジオールとを含むポリオール成分と、ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート成分との反応により得ることができる。
フルオレン骨格を含有する第1のジオールとしては、特に限定されないが、例えば、9,9−ビス(4−(ヒドロキシメトキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシトルイル)フルオレン、9,9−ビス(ヒドロキシアルキル)フルオレンなどが挙げられる。このなかでも、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンが好ましい。なお、第1のジオールとしては、市販品を用いてもよく、例えば、ビスフェノキシエタノールフルオレン、ビスフェノールフルオレン、ビスクレゾールフルオレン(以上、商品名;大阪ガス化学社製)等が挙げられる。これらフルオレン骨格を含有する第1のジオールは、単独または2種以上を併用してもよい。
また、第1のジオールの含有量は、フルオレン系樹脂の総量に対して、好ましくは40〜60質量%である。フルオレン骨格を含有する第1のジオールの含有量が、上記の範囲であることで、定着性および透明性に優れる。
第2のジオールの有する親水性基としては、特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレン基などのノニオン性基や、カルボキシル基、スルホニル基、リン酸基およびスルホベタイン基などのイオン性基などが挙げられる。
第2のジオールとしては、特に限定されないが、例えば、2,2−ジメチロール酢酸、2,2−ジメチロール乳酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸(2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸)、2,2−ジメチロールブタン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸などのジヒドロキシルカルボン酸、リジン、アルギニンなどのジアミノカルボン酸などのカルボキシル基を有するジオール;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸、1,3−フェニレンジアミン−4,6−ジスルホン酸、ジアミノブタンスルホン酸、3,6−ジアミノ−2−トルエンスルホン酸、2,4−ジアミノ−5−トルエンスルホン酸などのスルホニル基を有するジオール;2,3−ジヒドロキシプロピルフェニルホスフェートなどのリン酸基を有するジオール;N−メチルジエタノールアミンなどの3級アミンと1,3−プロパンスルトンとの反応によって得られるスルホベタイン基含有化合物などのベタイン構造含有基を有するジオール;エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドが付加されているアルキレンオキサイド変性体が挙げられる。このなかでも、カルボキシル基を有する第2のジオール、例えば、2,2−ジメチロールプロピオン酸が好ましい。第2のジオールは、単独または2種以上を併用してもよい。
また、第2のジオールの含有量は、フルオレン系樹脂の総量に対して、好ましくは5〜15質量%である。第2のジオールの含有量が、上記の範囲であることで、定着性および透明性に優れる。
フルオレン系樹脂は、必要により、ポリオール化合物からなる構成単位を含んでもよい。ポリオール化合物は、2つ以上の水酸基を有する化合物であって、低分子量ポリオールおよび高分子量ポリオールが挙げられる。
ポリイソシアネート化合物としては、特に限定されないが、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネート(3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート)、4,4’−、2,4’−または2,2’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートもしくはその混合物などの脂環族ポリイソシアネート;1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物、1,3−または1,4−ビス(1−イソシアナト−1−メチルエチル)ベンゼンもしくはその混合物などの芳香脂肪族ポリイソシアネート;4,4’−、2,4’−または2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネートもしくはその混合物、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物、4,4’−トルイジンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート;上記した各種ポリイソシアネート化合物の多量体(例えば、二量体、三量体など)や、例えば、上記した各種ポリイソシアネート化合物あるいはその多量体と、水との反応により生成するビウレット変性体、アルコールまたは上記した低分子量ポリオールとの反応により生成するアロファネート変性体、炭酸ガスとの反応により生成するオキサジアジントリオン変性体、さらには、上記した低分子量ポリオールとの反応により生成するポリオール変性体などが挙げられる。このなかでも、脂環族ポリイソシアネートが挙げられ、例えば、イソホロンジイソシアネートが好ましい。これらポリイソシアネート化合物は、単独または2種以上を併用してもよい。
ポリオール成分(すなわち、フルオレン骨格を含有する第1のジオールと、親水性基を有する第2のジオールと、必要によりポリオール化合物)と、ポリイソシアネート成分(すなわち、ポリイソシアネート化合物)とをウレタン化反応させるには、公知の方法を用いることができる。ポリオール成分のドロキシ基に対するポリイソシアネート成分のイソシアネート基の当量比(NCO/ヒドロキシ基)は、好ましくは0.4〜1.0であり、より好ましくは0.8〜0.95である。
反応は、常圧下、また必要により窒素雰囲気下で行うことができる。また、反応温度は、好ましくは40〜100℃であり、反応時間は、好ましくは5〜24時間である。また、この反応では、必要により、反応溶媒や、反応触媒を使用することができる。
反応溶媒としては、イソシアネート基に対して不活性な低沸点溶媒が好ましい。このような溶媒としては、特に限定されないが、例えば、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;テトラヒドロフランなどのエーテル類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類;メチルカルビトール、エチルカルビトールなどのカルビトール類;アセトニトリルなどのニトリル類などが挙げられる。反応溶媒の使用量は、適宜決定することができる。
反応触媒としては、特に限定されないが、例えば、アミン系触媒、スズ系触媒、鉛系触媒などの公知のウレタン化触媒が挙げられる。反応溶媒の添加量は、適宜決定することができる。
フルオレン系樹脂の酸価は、好ましくは10〜130KOHmg/gであり、より好ましくは、20〜60KOHmg/gである。フルオレン系樹脂の酸価が上記の範囲にあることで、顔料の分散安定性に優れる。
フルオレン系樹脂の数平均分子量は、GPC測定による標準ポリスチレン換算値として、好ましくは2000〜40000であり、より好ましくは2000〜10000である。また、重量平均分子量は、好ましくは3000〜50000である。
フルオレン系樹脂は、好ましくは、水分散液として調製することができる。例えば、第2のジオールの親水性基がアニオン性基である場合には、得られたフルオレン系樹脂を、そのアニオン性基を中和した後に、水に分散させることができる。
アニオン性基の中和は、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプロパンジオール、トリハイドロキシメチルアミノメタン、モノエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどの有機アミン類;水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機アルカリ塩;アンモニアなどから選択される中和剤を、フルオレン系樹脂に添加して、アニオン性基の塩を形成させる。
中和剤の添加量は、アニオン性基1当量あたり、例えば、0.3〜1.0当量とすることができる。
次いで、フルオレン系樹脂を水に分散させるには、例えば、フルオレン系樹脂を撹拌しつつ、これに対して徐々に水を添加するか、あるいは、水を攪拌しつつ、これに対して徐々にフルオレン系樹脂を添加する。これにより、フルオレン系樹脂の水分散液が調製される。なお、攪拌は、好ましくは、ホモミキサーなどを用いて、高剪断が付与されるように混合する。
水の添加量は、所望するフルオレン系樹脂の水分散液の固形分質量により適宜決定されるが、例えば、フルオレン系樹脂100質量%に対して、好ましくは100〜900質量%であり、より好ましくは200〜400質量%である。
これによって、フルオレン系樹脂が水分散された、フルオレン系樹脂の水分散液が調製される。なお、フルオレン系樹脂の水分散液のpHは、通常7〜9程度である。
フルオレン系樹脂の水分散液の固形分は、好ましくは10〜50質量%であり、より好ましくは25〜35質量%である。
なお、ウレタン化反応において、反応溶媒が使用されている場合には、そのウレタン化反応終了後、または、水分散後に、反応溶媒を、例えば、減圧下において、適宜の温度で加熱することにより留去する。
〔色材〕
以下、インク組成物として、カラーインク組成物を用いる場合に含まれうる色材を列記する。
ブラックインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等(以上、三菱化学社(Mitsubishi Chemical Corporation)製)、Raven 5750、Raven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Raven 1255、Raven 700等(以上、コロンビアカーボン(Carbon Columbia)社製)、Rega1 400R、Rega1 330R、Rega1 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400等(キャボット社(CABOT JAPAN K.K.)製)、Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color B1ack S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black 4(以上、デグッサ(Degussa)社製)が挙げられる。
ホワイトインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントホワイト 6、18、21、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アンチモン、及び酸化ジルコニウムの白色無機顔料が挙げられる。当該白色無機顔料以外に、白色の中空樹脂粒子及び高分子粒子などの白色有機顔料を使用することもできる。
イエローインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントイエロー 1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、167、172、180が挙げられる。
マゼンタインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントレッド 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、又はC.I.ピグメントヴァイオレット 19、23、32、33、36、38、43、50が挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントブルー 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:34、15:4、16、18、22、25、60、65、66、C.I.バットブルー 4、60が挙げられる。
また、マゼンタ、シアン、及びイエロー以外のカラーインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメント グリーン 7,10、C.I.ピグメントブラウン 3,5,25,26、C.I.ピグメントオレンジ 1,2,5,7,13,14,15,16,24,34,36,38,40,43,63が挙げられる。
顔料の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは1.0〜10質量%であり、より好ましくは2.5〜7.5質量%であり、さらに好ましくは3.0〜6.0質量%である。
〔水〕
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加等によって滅菌した水を用いると、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。これにより貯蔵安定性がより向上する傾向にある。
水の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは55〜85質量%であり、より好ましくは60〜80質量%であり、さらに好ましくは65〜75質量%である。
〔有機溶剤〕
有機溶剤としては、反応液で例示したものを用いることができる。インク組成物で用い得る有機溶剤は、反応液と同種のものであっても、異種のものであってもよい。
有機溶剤の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは10〜40質量%であり、より好ましくは15〜35質量%であり、さらに好ましくは20〜30質量%である。
〔インクセット〕
本実施形態のインクセットは、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むインク組成物と、該インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である有機酸及び多価金属塩の少なくとも何れかを含む反応液と、を少なくとも備え、低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に用いるものである。
インク組成物としては、上記と同様のものを用いることができ、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合には、第1のインク組成物及び第2のインク組成物に相当するインク組成物を併用することができる。
また、反応液においても、上記と同様のものを用いることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[インク組成物用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用したインク組成物用の主な材料は、以下の通りである。
[反応液]
〔凝集剤〕
硫酸マグネシウム(溶解度:34g)
硝酸カルシウム(溶解度:121g)
コハク酸(溶解度:5g)
〔浸透溶剤〕
1,2−ヘキサンジオール
〔保湿剤〕
プロピレングリコール
[インク組成物]
〔色材〕
ピグメントブルー 15:3(P.B 15:3)
〔樹脂〕
アローベース SD(吸水率:0.01%、ユニチカ(株)製、ポリオレフィン樹脂)
樹脂A(吸水率:0.4%、スチレンアクリル樹脂エマルジョン、三井化学社製)
BYK AQUACER 593(吸水率:0.05%、変性ポリプロピレンワックス、ビックケミー・ジャパン社製)
〔有機溶剤〕
1,2−ヘキサンジオール
プロピレングリコール
[インク組成物の調製]
各材料を下記の表1に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各インク組成物を得た。なお、下記の表1中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
〔樹脂の吸水率の測定方法〕
樹脂の吸水率は、樹脂を含む液をガラスプレートに滴下してから乾燥させ、乾燥後、樹脂のガラス転移点温度+10℃の温度で10分間加熱し、乾燥した樹脂層を作成した。ただしこのとき樹脂のガラス転移点温度が40℃未満の場合は50℃で10分間加熱した。樹脂層の樹脂の質量を測定した。次にこの樹脂層が形成されたガラスプレートを高温高湿槽に入れ、湿度100%RH、温度50℃の雰囲気で3日放置した。次に高温高湿槽から出し常温に戻しガラスプレートや樹脂層の表面に水滴が付着していない状態で、樹脂層の質量を測定して、高温恒湿層に入れる前の樹脂層の質量(M1)に対する、出した後の樹脂層の質量(M2)から、吸水率を算出した。
吸水率=(M2−M1)/M1×100(%)
Figure 2016203470
Figure 2016203470
Figure 2016203470
※樹脂塗布量:インクに含む樹脂の塗布量
〔記録方法〕
インクジェットプリンターPX−G930(商品名、セイコーエプソン株式会社製、ノズル解像度:180dpi)にプラテンヒーターを取り付けて改造し、これのインクカートリッジに上記のようにして得られたインク組成物及び反応液を充填した。そして、フィルム(商品名「SY51M」、UPM RAFLATA社製ポリプロピレンフィルム、A4サイズ)の記録面の表面温度を40℃に加熱した状態で、反応液を付着させて、第1の記録領域を形成した(反応液付着工程)。なお、反応液付着工程では、表1中の反応液を表3中の塗布量となるようにして、1画素あたりの付与量を調整した。また、反応液の記録解像度は720×720dpiとした。
反応液塗布後、被記録媒体を逆送りしてから再度、給紙して、第1の記録領域上へ、インク組成物の液滴を付着させて、第2の記録領域(又は第2’の記録領域)を形成した(インク組成物付着工程(1))。この際、1画素あたりインク量を調整して表3中の塗布量とした。また、インク組成物の画像解像度は720×720dpiとした。
実施例4〜6、8、及び比較例5〜6においては、さらに、被記録媒体を再度逆送りしてから給紙して、第2’の記録領域上へ、インク組成物を付着させた(インク組成物付着工程(2))。この際、1画素あたりインク量を調整して表3中の塗布量とした。また、インク組成物の画像解像度は720×720dpiとした。
その後、記録装置から排出した被記録媒体を、70℃、5分で加熱乾燥して記録物を作成した。なお、被記録媒体周囲に1cmの余白を残した以外は全て記録領域として、記録領域全体に、反応液と、インクを記録した。
〔画質(ベタ均一性)〕
得られた記録物の印刷ムラを目視にて確認し、下記評価基準に基づいて画質を評価した。
(評価基準)
○:印刷ムラがない
△:印刷ムラがある
〔耐湿摩擦性〕
得られた記録物を、室温(25℃)環境下の実験室にて5時間放置した後で、記録面を学振型摩擦堅牢度試験機(製品名「AB−301」、テスター産業株式会社製)を用いて、荷重200g下、水にぬらした綿布にて30回擦った。その後、記録面の剥がれ状態や綿布へのインク移り状態を目視にて確認し、下記評価基準に基づいて耐湿摩擦性を評価した。
(評価基準)
◎:30回擦ってもインク剥がれ及び綿布へのインク移りが認められなかった。
○:30回未満、10回以上擦るとインク剥がれ又は綿布へのインク移りが認められた。
△:10回未満、5回以上擦るとインク剥がれ又は綿布へのインク移りが認められた。
×:5回未満擦るとインク剥がれ又は綿布へのインク移りが認められた。
水100gへの溶解度が120g超過である凝集剤を含む反応液を用いた比較例1、
3、5は、凝集剤の懲戒作用が強すぎるため、耐湿摩擦性に劣ることが分かった。また、吸水率が0.3%超過であるインク組成物を用いた比較例2、4、6も、耐湿摩擦性に劣ることが分かった。
1…インクジェット記録装置、10…インク供給ユニット、20…搬送ユニット、30…ヘッドユニット、40…乾燥ユニット、50…メンテナンスユニット、110…検出器群、120…コントローラー、121…インターフェース、122…CPU、123…メモリー、124…ユニット制御回路、130…コンピューター、100…給送部、101…ロール媒体ホルダー、200…搬送部、201…第1送りローラー、300…記録部、301…ヘッド、302…ヘッド、303…記録ヘッド、304…プラテン、901…第1乾燥部、202…第2送りローラー、902…第2乾燥部、64…出口、203…第3送りローラー、700…排出部、701…第4送りローラー、702…第5送りローラー、703…第6送りローラー、704…第7送りローラー、705…巻き取りローラー、900…乾燥部、F…被記録媒体、Y…送り方向。

Claims (10)

  1. 低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体に、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤を含む反応液を付着させて、第1の記録領域を形成する反応液付着工程と、
    前記第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含む前記インク組成物を付着させて、第2の記録領域を形成するインク組成物付着工程と、を有する、
    インクジェット記録方法。
  2. 前記樹脂が、樹脂微粒子を含む、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記第2の記録領域における前記樹脂の最大の付与量が、0.050〜0.45mg/inch2である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記インク組成物として、
    吸水率が0.3%以下である前記樹脂、水、及び色材を含むカラーインク組成物と、
    吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含むクリアインク組成物と、を用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記インク組成物付着工程が、
    前記第1の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含み、吸水率が0.3%以下である前記樹脂の含有量が0.50質量%未満である第1のインク組成物を付着させて、第2’の記録領域を形成する工程と、
    該第2’の記録領域の少なくとも一部に、吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含み、吸水率が0.3%以下である前記樹脂の含有量が0.50質量%以上である第2のインク組成物を付着させて、前記第2の記録領域を形成する工程と、を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記インク組成物として、吸水率が0.3%以下である前記樹脂及び水を含むクリアインク組成物を用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 前記第1の記録領域における、前記凝集剤の最大の付与量が、0.0030〜0.15mg/inch2である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  8. 前記低吸収性被記録媒体又は前記非吸収性被記録媒体が、フィルムである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  9. 反応液が凝集剤として、多価金属塩、有機酸の少なくとも何れかを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  10. 吸水率が0.3%以下である樹脂及び水を含むインク組成物と、
    該インク組成物の成分を凝集させる凝集剤として、水100gへの溶解度が120g以下である凝集剤を含む反応液と、を少なくとも備え、
    低吸収性被記録媒体又は非吸収性被記録媒体への記録に用いるものである、
    インクセット。
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