JP2016203122A - パネルのクリーニング装置およびクリーニング方法 - Google Patents

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池 一 哉 菊
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池 一 哉 菊
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Abstract

【課題】装置全体として小型化および簡略化を図る。【解決手段】パネルのクリーニング装置10は、テープ供給部11と、一対の送りローラ12a、12bとを備える。制御部10Aは一対の送りローラ12a、12bを駆動制御して、一対の送りローラ12a、12bとテープクランプ13との間のテープT1を弛める。制御部10Aはテープクランプ13を閉としてテープT1によりパネルPの縁部P1を清掃する。次に制御部10Aはテープクランプ13を開として、テープT1をテープ回収部30により回収する。【選択図】図1

Description

本発明は、パネルの縁部をクリーニングするパネルのクリーニング装置およびクリーニング方法に関する。
液晶表示装置に代表される表示装置を製造する際、パネルとしてのガラスや樹脂によって構成された基板(以下「ガラス基板」と称する。)の縁部に形成された端子にサブ基板やICなどの電子部品が接続される。この接続の方法として異方性導電材によってガラス基板に電子部品を接合する方法が用いられる。この接合に先立って、ガラス基板の縁部の表面に付着した異物の除去や、ガラス基板表面に電子部品を接続するために貼付される異方性導電材の貼着性を向上させることを目的としたクリーニングが行われる。
このクリーニングを行う場合、まずテープ供給部から清掃用のテープが供給され、このテープを送りローラによって送った後、テープをテープ押圧部によってガラス基板の縁部に押し付ける。この状態でガラス基板をテープ押圧部に対して相対的にスライドさせ、テープによってガラス基板に付着した付着物を拭き取っている。テープはその後、テープ巻取部により巻取られる。
特開2002−287652号公報
上述のように、従来のパネルのクリーニング装置では、清掃用のテープをテープ供給部から供給するとともに、このテープを送りローラによってテープ押圧部まで送り、このテープ押圧部によってテープをガラス基板の縁部に押付けている。ガラス基板の縁部を拭き取ったテープは、その後テープ巻取部により巻取られる。
このため、従来のパネルのクリーニング装置では、テープ供給部、送りローラ、テープ巻取部のすべてにアクチュエータを組込む必要があり、またテープのずれやしわの防止のため、各部分あるいは全体としてテープにテンションをかけるためのテンション機構が必要となり、クリーニング装置が大型化するとともに複雑化している。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、装置全体の構造を簡略化および小型化することができるパネルのクリーニング装置を提供することを目的とする。
本発明は、パネルの縁部を清掃用のテープにより清掃するパネルのクリーニング装置において、前記テープを供給するテープ供給部と、このテープ供給部からの前記テープを送る一対の送りローラと、前記一対の送りローラからのテープを挟持するテープクランプと、前記テープクランプからのテープを前記パネルに押付けるテープ押圧部と、テープ押圧部からのテープを回収するテープ回収部と、前記テープ供給部、前記一対の送りローラ、前記テープクランプ、前記テープ押圧部および前記テープ回収部を駆動制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記テープクランプを閉として前記テープをクランプした状態で、前記一対の送りローラを駆動制御して前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間の前記テープをテープの送りピッチ分緩め、前記テープ押圧部を駆動制御して前記テープにより前記パネルの縁部を清掃し、清掃後に前記テープクランプを開として前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間のテープの送りピッチ分緩めた前記テープを前記テープ回収部により回収する制御を行うことを特徴とするパネルのクリーニング装置である。
本発明は、パネルの上面および下面の縁部を清掃用の一対のテープにより清掃するパネルのクリーニング装置において、各テープを供給するテープ供給部と、各テープ供給部からの各テープを送る一対の送りローラと、各一対の送りローラからの各テープを挟持するテープクランプと、各テープクランプからの各テープを前記パネルに押付けるテープ押圧部と、各テープ押圧部からの各テープを回収するテープ回収部と、各テープ供給部、各一対の送りローラ、各テープクランプ、各テープ押圧部および前記テープ回収部を駆動制御する制御部とを備え、前記制御部は、各テープクランプを閉として前記テープをクランプした状態で、各一対の送りローラを駆動制御して各一対の送りローラと各テープクランプとの間の各テープをテープの送りピッチ分緩め、各テープ押圧部を駆動制御して各テープにより前記パネルの上面および下面の縁部を清掃し、清掃後に各テープクランプを開として各一対の送りローラと各テープクランプとの間のテープの送りピッチ分緩めた各テープを前記テープ回収部により回収する制御を行うことを特徴とするパネルのクリーニング装置である。
本発明は、前記テープ回収部は前記テープを吸引するエジェクタを有することを特徴とするパネルのクリーニング装置である。
本発明は、前記テープ押圧部と前記テープ回収部との間に、追加テープクランプを設けたことを特徴とするパネルのクリーニング装置である。
本発明は、パネルの縁部を清掃用のテープにより清掃するパネルのクリーニング装置であって、前記テープを供給するテープ供給部と、このテープ供給部からの前記テープを送る一対の送りローラと、前記一対の送りローラからのテープを挟持するテープクランプと、前記テープクランプからのテープを前記パネルに押付けるテープ押圧部と、テープ押圧部からのテープを回収するテープ回収部と、前記テープ供給部、前記一対の送りローラ、前記テープクランプ、前記テープ押圧部および前記テープ回収部を駆動制御する制御部とを備えたクリーニング装置を用いたパネルのクリーニング方法において、前記テープクランプを閉として前記テープをクランプする工程と、前記一対の送りローラを駆動制御して前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間の前記テープをテープの送りピッチ分緩める工程と、前記テープ押圧部を駆動制御して前記テープにより前記パネルの縁部を清掃する工程と、清掃後に前記テープクランプを開として前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間のテープの送りピッチ分緩めた前記テープを前記テープ回収部により回収する工程とを備えたことを特徴とするパネルのクリーニング方法である。
本発明は、前記テープクランプを閉とする際、同時に前記テープ押圧部と前記テープ回収部との間に設けられた追加テープクランプを閉として前記テープをクランプし、前記テープクランプを開とする際、同時に前記追加テープクランプを開として前記テープを解放することを特徴とするクリーニング方法である。
本発明によれば、パネルのクリーニング装置を全体として小型化および簡略化することができる。
図1は第1の実施の形態によるパネルのクリーニング装置の側面図。 図2(a)(b)は図1に示すパネルのクリーニング装置の拡大図。 図3(a)(b)はパネルのクリーニング方法を示す図。 図4(a)−(d)はパネルのクリーニング方法を示す図。 図5(a)(b)はパネルのクリーニング方法を示す図。 図6は第2の実施の形態によるパネルのクリーニング装置の側面図。 図7は図3に示すパネルのクリーニング装置の拡大図。 図8(a)(b)は薬液の滴下作用を示す図。 図9は第3の実施の形態によるパネルのクリーニング装置の側面図。 図10は薬液滴下部を示す図。
<本発明の第1の実施の形態>
次に本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1を参照してパネルのクリーニング装置の構成について説明する。ここで、パネルのクリーニング装置は、パネルPの縁部P1に形成された端子を清掃するものである。図1において、パネルのクリーニング装置10は基台1と、基台1上に設けられた位置決め部2およびクリーニング部3とを備えている。このうち位置決め部2は、基台1上を移動する移動テーブル4と、移動テーブル4上に設けられた基板保持部5とを有し、基板保持部5はパネルPを吸着して保持する。ここで、パネルPとしては、液晶表示装置や有機EL表示装置等を構成するガラス製や樹脂製の基板があげられる。
移動テーブル4は、基台1上においてX,Y,Zの3方向への直線移動およびZ軸廻りのθ方向の回転移動が可能となっており、基板保持部5にパネルPを保持させた状態で移動テーブル4を駆動することにより、パネルPの縁部P1をクリーニング部3に対して位置決めする。また移動テーブルはクリーニング動作において、パネルPをクリーニング部3に対して相対移動させる。
次にクリーニング部3について述べる。クリーニング部3は、パネルPの縁部P1に形成された端子を清掃するものである。
まずパネルPの縁部P1上面を清掃する機構について述べる。
図1に示すようにクリーニング部3は、上面用の清掃用のテープT1を供給するテープ供給部11と、テープ供給部11から供給されたテープT1を送る一対の送りローラ12a、12bと、一対の送りローラ12a、12bからのテープT1を挟持するテープクランプ13と、テープクランプ13からのテープT1をパネルPに押付けるテープ押圧部16とを備え、テープ押圧部16によってパネルP上面に押付けられたテープT1はテープ回収部30により回収される。ここで、テープT1の幅寸法は、パネルPの辺の長さに対して充分小さく設定されている。そこで、この実施の形態では、パネルPの縁部P1に沿って形成された端子を清掃するために、テープT1がパネルPの縁部P1の一方の端部側から他方の端部側に向け縁部P1に沿って移動するように、テープT1に対してパネルPを水平方向に移動させるようにしている。
このうちテープ供給部11は駆動機構をもっておらず、軸にブレーキ機構を有する供給リールからなり、テープT1が引き出されたときにテープT1にテンションがかかるようになっている。例えば、ブレーキ機構としては、パウダーブレーキや、渦電流により支軸に付加を加える構成のパーマトルク式の負荷発生装置を用いることができる。また、ブレーキ機構は、供給リールの軸に設けるものに限らず、供給リールの外周や側面に接して回転抵抗を付与する構成のものも適用することができる。
また、一対の送りローラ12a、12bとテープクランプ13との間には、搬送ガイドローラ14が設けられ、テープクランプ13とテープ押圧部16との間には搬送ガイドローラ15が設けられている。
またテープ押圧部16の下流側には、搬送ガイドローラ17が設けられ、搬送ガイドローラ17を通ったテープT1は、テープ回収部30に回収される。
なお、この搬送ガイドローラ14、15、17は必要に応じて適宜配置されれば良く、テープT1がスムースに送ることができるのであればなくてもよい。
さらにテープ回収部30は、テープT1を吸引排出するエジェクタを備えてなる。
ここでテープ回収部30を構成するエジェクタは、気流あるいは気体の圧力差でテープを一定方向、本実施の形態においては、テープの排出方向に移動させる力を発揮し、この力によってテープに常時テンションをかける。エジェクタとしては周知のエアーエジェクタや吹き付けノズルが適用できる。
次に図2(a)(b)により、上面用のテープT1をパネルPに押付けるテープ押圧部16について説明する。
図2(a)はテープ押圧部16が上昇位置に、図2(b)はテープ押圧部16が下降位置にある様子を示した拡大図である。
上面用テープT1を押付けるテープ押圧部16は、クリーニング部3に対して位置決めされたパネルPに対して上下方向にカム機構19(図1参照)により移動自在となっており、このためテープ押圧部16はパネルPの上面に接触することができる。この接触時、図示しないバネ等の付勢手段により、テープ押圧部16はパネルPの上面に弾性的に接触させられる。
さらに図1に示すように、テープ押圧部16の上方には、テープ押圧部16側のテープT1に対して薬液40aを滴下する薬液供給部40が設けられている。この薬液供給部40から滴下される薬液は、図2(b)に示すように、テープT1の清掃面(パネルPを拭き取る面)側に直接供給され、パネルPを確実に清掃するためのものであり、例えばエタノールやイソプロピルアルコール(IPA)を含む。
このように、薬液をテープT1の清掃面に直接薬液を供給することにより、例えば薬液をテープT1の清掃面と反対側の面に供給する場合に比較して、テープT1の材料として透液性のものに限らず不透液性のものも用いることができる。
また薬液供給部40としては、図10に示すように薬液タンク41と薬液タンク41に逆止弁47を含む連結ライン45を介して連結された圧力タンク42とを有するものを用いることができる。
図10に示すように、薬液供給部40の作動にあたっては、排出ライン46に設けられた排出弁43を閉じた状態で、圧力タンク42に負圧を与えることによって、薬液タンク41内の薬液40aが連結ライン45および逆止弁47を通って圧力タンクの42内に導かれる。また、圧力タンク42に正圧を与え、排出弁43を開くことによって、圧力タンク42内の薬液40aを、排出ライン46を介して排出弁43からテープT1上へ滴下することができる。
なお、上記構成部材のうち、一対の送りローラ12a、12b、テープクランプ13、テープ押圧部16、テープ回収部30、カム機構19、および薬液供給部40はいずれも制御装置10Aにより駆動制御される。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について、図1、図2、図3、図4及び図5により説明する。
ここで図3、図4、図5は、本発明のクリーニング方法を示す概略模式図である。
図1に示すように、テープ供給部11から引き出された清掃用のテープT1は、一対の送りローラ12a、12bに挟持され、搬送ガイドローラ14、テープクランプ13、搬送ガイドローラ15を介してテープ押圧部16にかけられ、その後搬送ガイドローラ17を介してテープ回収部30へと通されている。
図3(a)に示すように、この状態でテープクランプ13は開いていて、テープ回収部30はテープ送り方向の下流に向かってテープT1を送るように吸引排出している。したがって、上記経路においてテープT1は弛みなく通されている。なお、テープT1は停止している一対の送りローラ12a、12bに挟持されているので、この状態ではテープT1は搬送されない。この状態が初期状態となる。(図3(a)参照)
まず、図3(b)に示すように、テープクランプ13が閉となってテープT1はテープクランプ13により挟持される。そして、一対の送りローラ12a、12bによりテープ供給部11からテープT1が送り1ピッチ分送り出される。このときテープ供給部11は、テープT1の引き出しにつれて回転するが、テープT1にはテープ供給部11に内蔵されたブレーキ機構によりテンションがかかるので、余分に引き出されることが防止される。
ここで、引き出されたテープT1は、搬送ガイドローラ14(図1参照)を通ってテープクランプ13側へ送られる。ところが、テープクランプ13が閉となっているので、テープT1は、図3(b)に示すように、一対の送りローラ12a、12bとテープクランプ13間に弛みAを生じる。なお、図1ではこの弛みの状態を搬送ガイドローラ14との間で、2点鎖線にて表現している。
この弛みAの量は、テープT1の送りの1ピッチ分に相当する長さとなっている。すなわち、テープT1は一対の送りローラ12a、12bで1ピッチ分送られ、テープクランプ13と一対の送りローラ12a、12bとの間で、送り1ピッチ分弛むことになる。つまり、この実施の形態においては、送り1ピッチ分は、テープ押圧部16の上側において薬液40aが滴下されたテープT1の部分が、パネルPのクリーニング時に、テープ押圧部16の下側の面における、パネルPの縁部(端子)に対向する位置に送られる量に相当する長さに設定される。なお、この送り量は、実験によって求めたり、設計値に基づいて算出したりすることができる。
上述のテープT1の引き出し動作と並行して、薬液供給部40から薬液40aが滴下線B(図1参照)に沿って滴下される。薬液供給部40から滴下された薬液40aは、テープ押圧部16上にある使用前のテープT1の上(清掃面上)に滴下される(図3(b)参照)。なお、テープT1に対する薬液40aの滴下は、テープT1の引き出し動作と必ずしも並行して行なう必要はなく、引き出し動作後に滴下してもよいし、滴下後にテープT1を引き出すようにしてもよい。
次に、テープクランプ13を開くと、一対の送りローラ12a、12bとテープクランプ13の間で送り1ピッチ分弛んでいたテープT1にテープ回収部30の吸引排出力がかかり、テープT1がテープ回収部30側に送られることでテープT1の弛みがなくなる。つまり、テープ押圧部16において、テープT1の薬液40aが滴下された部分がテープT1の弛み分すなわち送り1ピッチ分送られることになる。このテープクランプ13が開いた時、テープT1は一対の送りローラ12a、12bによって狭持されているので、テープ供給部11からテープT1が引き出されることは阻止される。なお、テープクランプ13は、テープT1がその弛み分送られるに要する時間が経過した時点で、閉じる。また、テープクランプ13が閉じた後、一対の送りローラ12a、12bが作動し、テープ供給部11からテープT1が送り1ピッチ分繰り出される。この状態で、パネルPのクリーニングに待機する。
この後、移動テーブル4が図1のY方向左方へ移動してパネルPのX方向に沿う辺における一方側の端部がテープ押圧部16の直下に位置付けされる(図2(a)、図4(a)参照)。
そして、カム機構19によりテープ押圧部16が下降位置に移動してパネルPに所定の押圧力で接触する(図4(b)参照)。この時、テープT1の薬液40aが滴下された部分がパネルPの縁部P1のクリーニングすべき上面に対向する位置に位置付けされた状態となる。
その後、移動テーブル4が図1のX方向、つまり、テープ押圧部16をパネルPのX方向に沿う辺の一方側の端部から他方側の端部にかけて移動させるように移動し、テープT1が、パネルPの縁部P1上に沿ってテープ押圧部16の下で摺動する。これにより、テープ押圧部16により押圧される上面用の清掃用のテープT1によりパネルPの上面が清掃(クリーニング)される。
なお、この実施の形態では、テープT1が摺動する方向をX方向としたが、テープT1がパネルPの縁部に沿って摺動すれば良く、摺動方向はX方向に限られずY方向でもよいし、X方向とY方向を組み合わせてもよい。
このように清掃用のテープT1によりパネルPの上面が清掃される間、上述のようにテープT1は、テープ押圧部16の上流側にてテープクランプ13で固定されており、また、テープ押圧部16の下流側では回収部30によるテンションが付与された状態となっている。そのため、パネルPへの付勢接触によるクリーニング中においても、テープT1がテープ押圧部16からずれたりすることはない。つまり、回収部30によってテープT1に付与されるテンションは、クリーニング中にテープT1をテープ押圧部16に保持させるに十分な大きさに設定されている。
このようなパネルPに対するクリーニングが終了すると、カム機構19によりテープ押圧部16が上昇位置へと移動する。テープ押圧部16が上昇すると、テープT1に薬液供給部40から薬液40aを滴下する。この後、移動テーブル4が図1のY方向右方へ移動してパネルPがテープ押圧部16から離れる(図4(c)参照)。
次にテープクランプ13が開となる。これにより、テープ回収部30によってテープT1が1ピッチ分送られる(図4(d)の状態)。
この後、テープクランプ13が再び閉となる(図5(a)参照)。
テープクランプ13が閉じると、一対の送りローラ12a、12bが作動し、テープ供給部11からテープT1が送り1ピッチ分繰り出される。(図5(b)参照)
そして一対の送りローラ12a、12bはテープT1に弛みAが生じたところで作動を停止し、新たなパネルPの縁部が、移動テーブル4の移動によりテープ押圧部16の直下に位置付けられ(図4(a)参照)、上述の作動(図4(a)、(b)、(c)、(d)および図5(a)(b)の動作)を繰り返す。
以上のように本実施の形態によれば、一対の送りローラ12a、12bによりテープT1を送ってテープT1に弛みAを形成するようにし、テープ押圧部16上のテープT1の搬送が必要なときには、テープクランプ13を開くだけでテープT1を弛みA分だけテープ回収部30により送って回収することができる。このため供給リールからなるテープ供給部11に駆動機構を用いることなく、送りローラ12a、12bを作動させるだけで、テープT1を供給することができる。一般に供給リールの駆動機構は大型の構造をもつため、テープ供給部11に大型の駆動機構を用いない分だけ装置全体の小型化を図ることができる。
また、エジェクタによって、清掃用のテープの送りとテープにテンションを掛けることが同時に行えるので、別途テンション機構を設ける必要がなく、また供給および巻取りリールに付与するトルクを制御することでテンション力を制御するような複雑な制御をなくすことができる。さらには、駆動源を少なくできるので省エネになる。
このように、シンプルな構成と制御ができるので、メンテナンス性の向上、故障率の低減、装置コストの低減、クリーニング効率の向上(生産性)が図れる。
またエジェクタからなるテープ回収部30を常時オンとした構成なので、テープ押圧部16の上下動があっても常時掛るテンションでテープT1は弛むことがない。また、テープ回収部30でテープT1が固定されないので、テープT1の移動が妨げられたり切れたりすることはない。
<第2の実施の形態>
以下、図6乃至図8により第2の実施の形態について説明する。図6乃至図8に示す第2の実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、図6に示すようにクリーニング部3は、上面用の清掃用のテープT1を供給するテープ供給部11と、テープ供給部11から供給されたテープT1を送る一対の送りローラ12a、12bと、一対の送りローラ12a、12bからのテープT1を挟持するテープクランプ13と、テープクランプ13からのテープT1をパネルPに押付けるテープ押圧部16とを有する上面用のクリーニング部3aに加え、下面用の清掃用のテープT2を供給するテープ供給部21と、テープ供給部21から供給されたテープT2を送る一対の送りローラ22a、22bと、一対の送りローラ22a、22bからのテープT2を挟持するテープクランプ23と、テープクランプ23からのテープT2をパネルP下面に押付けるテープ押圧部26とを有する下面用クリーニング部3bを備え、テープ押圧部16によってパネルPに押付けられたテープT1と、テープ押圧部26によってパネルPに押付けられたテープT2は、共通のテープ回収部30により回収される。
こうすることで、パネルの上下両面を同時にクリーニングすることができるようになっている。上面のクリーニングの説明は第1の実施の形態と略同一であるので、下面のクリーニングおよび両面のクリーニングにかかわる説明を以下に行う。
なお、本実施の形態では第1の実施の形態で示す搬送ガイドローラ14、15は下面用の構成部材にないが、適宜設置されてもよい。
図3乃至図5に示すように、上記テープ供給部21は駆動機構をもっておらず、ブレーキ機構を有する供給リールからなり、テープT2が引き出されたときにテープT2にテンションがかかるようになっている。このブレーキ機構は、テープ供給部11と同様の機構を用いることができる。
またテープ押圧部26を通ったテープT2は、テープ回収部30に回収される。
上述のようにテープ回収部30は、常時テープT1およびテープT2を吸引するエジェクタを備えてなる。
次に図6乃至図7により、上面用のテープT1をパネルPに押付けるテープ押圧部16と、下面用のテープT2をパネルPに押付けるテープ押圧部26について説明する。
このうち下面用テープT2を押付けるテープ押圧部26は固定されているが、上面用テープT1を押付けるテープ押圧部16は、テープ押圧部26に対して水平方向および上下方向にカム機構19により移動自在となっており、このためテープ押圧部16はテープ押圧部26と水平方向位置が略一致してテープT1をパネルPに押付ける前進位置(図8(b)参照)と、前進位置から上昇してテープT1のパネルPへの押付けを開放すると共に、後述する薬液供給部40からテープT2への薬液40aの滴下を妨げないよう、テープ押付部16の先端をテープ押付部26の先端から水平方向に後退する後退位置(図8(a)参照)をとることができる。なお、この実施の形態においては、テープ押圧部16が、テープT1をパネルPに押付ける高さ位置から上昇した位置にある後退位置(「上昇、後退位置」)と、テープT1をパネルPに押付ける位置にある前進位置(「下降、前進位置」)との間で、図8(a)に矢印で示すように、斜め方向に直線移動する例で説明するが、後退位置と前進位置との間の移動は、後退位置から前進位置へ水平移動した後に下降し、前進位置から上昇した後に後退位置へ水平移動するなど、水平移動と垂直移動とを組み合わせて移動してもよい。
なお、テープ押圧部26は必ずしも固定でなくてもよく、上下に移動できるようにしてもよい。
さらにテープ押圧部16およびテープ押圧部26の上方には、テープ押圧部16側のテープT1およびテープ押圧部26側のテープT2に対して薬液40aを滴下する薬液供給部40が設けられている。この薬液供給部40から滴下される薬液は、テープT1およびテープT2の清掃面(パネルPを拭き取る面)側に直接供給され、パネルPを確実に清掃するためのものであり、例えばエタノールやイソプロピルアルコール(IPA)を含む。
このように、薬液をテープT1およびテープT2の清掃面に直接薬液を供給することにより、例えば薬液をテープT1およびテープT2の清掃面と反対側の面に供給する場合に比較して、テープT1およびテープT2の材料として透液性のものに限らず不透液性のものも用いることができる。
また薬液供給部40としては、図10に示すように、第1の実施の形態と同様のものを用いることができる。
この実施の形態においては、共通の排出弁43からテープT1およびテープT2上へ薬液40aを滴下する。
なお、上記構成部材のうち、一対の送りローラ12a、12b、テープクランプ13、テープ押圧部16、一対の送りローラ22a、22b、テープクランプ23、テープ押圧部26、テープ回収部30、カム機構19、および薬液供給部40はいずれも制御装置10Aにより駆動制御される。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図6に示すように、第1の実施の形態と同様にテープ供給部11から引き出された清掃用のテープT1は、一対の送りローラ12a、12bに挟持され、搬送ガイドローラ14、テープクランプ13、搬送ガイドローラ15を介してテープ押圧部16にかけられ、その後搬送ガイドローラ17を介してテープ回収部30へと通されている。
この状態でテープクランプ13は開いている。また、テープ回収部30は常時テープ送り方向の下流に向かってテープT1を送るように吸引排出している。したがって、上記経路においてテープT1はたるみなく通されている。なお、テープT1は停止している一対の送りローラ12a、12bに挟持されているので、この状態ではテープT1は搬送されない。
また、テープ供給部21から引き出された清掃用のテープT2は、一対の送りローラ22a、22bに挟持され、テープクランプ23を介してテープ押圧部26にかけられ、その後搬送ガイドローラ17を介してテープ回収部30へと通されている。
この状態でテープクランプ23は開いている。また、テープ回収部30は常時テープ送り方向の下流に向かってテープT2を送るように吸引排出している。したがって、上記経路においてテープT2は、テープT1とともにたるみなく通されている。なお、テープT2は停止している一対の送りローラ22a、22bに挟持されているので、この状態ではテープT2は搬送されない。この状態が初期状態となる。
この状態から、まず、テープクランプ13およびテープクランプ23が閉じ、テープT1、T2は送りローラとテープクランプの間で固定される。次いで、テープ押圧部16が下降、前進位置へ移動し、この状態で、薬液供給部40からテープT1上に薬液40aが予め設定された量で滴下される(図8(b)に示す状態)。薬液40aが滴下された後、テープ押圧部16は上昇、後退位置へ移動される。
テープ押圧部16が上昇、後退位置に位置付けられた後、薬液供給部40から薬液40aを滴下する。この場合、テープ押圧部16は後退位置にあるので、薬液供給部40から滴下された薬液40aはテープ押圧部26上にあるテープT2上(清掃面上)に滴下される(図8(a)の状態)。
また、テープ押圧部16が上昇、後退位置をとるとき、テープ押圧部16とテープ押圧部26との間には隙間Gが形成されている。この隙間Gの寸法は、パネルPの縁部の厚み寸法よりも大きな寸法である。
次に移動テーブル4が図6のY方向左方へ移動してパネルPのX方向に沿う辺における一方側の端部がテープ押圧部16とテープ押圧部26間に入る。パネルPの縁部がテープ押圧部16とテープ押圧部26の間に侵入した後、移動テーブル4は、パネルPの下面がテープ押圧部26の上面に接するまで、基板保持部5を下降させる。
その後、カム機構19によりテープ押圧部16を下降、前進位置へ移動させる。これにより、パネルPの縁部P1がテープ押圧部16とテープ押圧部26との間で挟持される。
この状態で、テープ押圧部16は、パネルPに所定の押圧力で接触する。またテープT1の薬液40aが滴下された部分は、パネルPの縁部P1のクリーニングすべき上面に対向する位置に位置付けされた状態となる。
そして、移動テーブル4が図6のX方向、つまり、テープ押圧部16とテープ押圧部26をパネルPの一方側の端部から、他方側の端部にかけて移動させるように移動し、パネルPの縁部P1がテープ押圧部16とテープ押圧部26との間で摺動する。この場合、テープ押圧部16により押圧される上面用の清掃用のテープT1によりパネルPの上面が清掃(クリーニング)され、テープ押圧部26により押圧される下面用の清掃用のテープT2によりパネルP2の下面が清掃(クリーニング)される。この時、第1の実施の形態で説明したようにテープ押圧部16が付勢されているので、テープT1およびテープT2はパネルPに対して所定の押圧力で接触する。
なお、パネルPの縁部がテープ押圧部16とテープ押圧部26との間で摺動可能であれば、摺動方向はX方向に限られずY方向でもよいし、X方向とY方向を組み合わせてもよい。
パネルPのクリーニングが完了したら、下降、前進位置に位置しているテープ押圧部16上にあるテープT1上に薬液供給部40から薬液40aが滴下される。このとき、テープ押圧部16は、図8(b)に示す状態と同じ位置にあるので、薬液供給部40からテープ押圧部16にかけられたテープT1に薬液40aを滴下可能な状態にある。ここでテープT1に薬液40aが滴下された部分は、次のパネルPのクリーニング時に使用される。
このテープT1への薬液40aの供給の後、テープ供給部11から上面用の清掃用のテープT1が供給される。つまり、一対の送りローラ12a、12bによりテープ供給部11からテープT1が送り1ピッチ分だけ引き出される。このときテープ供給部11は、テープT1の引き出しにつれて回転するが、テープT1にはテープ供給部11に内蔵されたブレーキ機構によりテンションがかかる。
このとき、テープクランプ13は閉なので、図6に二点鎖線で示すように、一対の送りローラ12a、12bと搬送ガイドローラ14間に弛みAが生じる。
また、このテープT1の引き出しと並行して、テープ供給部21から下面用の清掃用のテープT2が供給される。つまり、一対の送りローラ22a、22bによりテープ供給部21からテープT2が引き出される。このときテープ供給部21は、テープT2の引き出しにつれて回転するが、テープT2にはテープ供給部21に内蔵されたブレーキ機構によりテンションがかかるので、テープ供給機構21からテープT2が余分に引き出されることが防止される。
このとき、テープクランプ23は閉なので、テープ供給部21から引き出されテープT2には、図6に二点鎖線で示すように、一対の送りローラ22a、22bとテープクランプ23間に弛みAが生じる。
このテープT1およびテープT2に生じさせる弛みAの量は、各テープの送りの1ピッチ分に相当する長さとなっている。すなわち、テープT1はテープクランプ13と一対の送りローラ12a、12bとの間で、テープT2はテープクランプ23と一対の送りローラ22a、22bとの間で、第1実施例同様に送り1ピッチ分弛むことになる。具体的には、テープT1の送り1ピッチの長さは、第1の実施の形態と同様に、テープ押圧部16の上側において薬液40aが滴下されたテープT1の部分が、パネルPのクリーニング時に、テープ押圧部16の下側の面における、パネルPの縁部(端子)に対向する位置に送られる量に設定される。また、テープT2の送り1ピッチの長さは、パネルPのクリーニング時に、パネルPに接していたテープT2の部分が送られて、テープ押圧部26の上面にテープT2の新たな部分が位置付けられる送り量に相当する長さに設定される。
尚、上述した実施例では、移動テーブル4がX方向へ移動しパネルPを清掃(クリーニング)して、前進位置に位置しているテープ押圧部16上にあるテープT1上に薬液40aが滴下し、この薬液40aの滴下の後、一対の送りローラ12a、12bの駆動によりテープT1に弛みを生じさせると共に、一対の送りローラ22a、22bの駆動によりテープT2に弛みを生じさせたが、これらの工程は並行して行っても良い。
このようなパネルPに対するクリーニングが終了すると、カム機構19によりテープ押圧部16が上昇、後退位置をとり、移動テーブル4によって基板保持部5が上昇され、図3のY方向右方へ移動され、パネルPがテープ押圧部16、26から離れ、搬出される。
次に同時にテープクランプ13、テープクランプ23を開とする。このことにより一対の送りローラ12a、12bの下流側にあるテープT1が上述した弛みA(1ピッチ分)だけテープ回収部30により送られる。
同様に一対の送りローラ22a、22bの下流側にあるテープT2が上述した弛みA(1ピッチ)だけテープ回収部30により送られる。
上述した実施例では、パネルの搬出をしてから、テープクランプ13、テープクランプ23を開としたが、これらの工程を同時に行っても良い。
次にテープクランプ13、テープクランプ23が再び閉となり、上述した作用を繰り返す。
なお、テープ押圧部16がカム機構19により上昇、後退位置に移動する時、テープT1の搬送経路長が短くなる分だけ、テープクランプ13より下流側のテープT1のテンションが一瞬弱められることになるが、エジェクタからなるテープ回収部30によりテンションが維持されているので、すぐに弛みは解消される。
以上のように本実施の形態によれば、一対の送りローラ12a、12bによりテープT1を送ってテープT1に弛みAを形成するとともに、一対の送りローラ22a、22bによりテープT2を送ってテープT2に弛みAを形成するようにし、テープ押圧部16上のテープT1および/またはテープ押圧部26上のテープT2に搬送が必要なときには、テープクランプ13、23を開くだけでテープT1、T2を弛みA分だけテープ回収部30により送ることができる。このためテープ供給部11、21の供給リールに回転駆動機構を用いることなく、送りローラ12a、12bおよび送りローラ22a、22bを作動させるだけで、テープT1、T2を供給することができる。一般に供給リールの回転駆動機構は大型の構造をもつため、テープ供給部11、21に大型の駆動機構を用いない分だけ装置全体の小型化を図ることができる。
また、単一のエジェクタによって、清掃用のテープT1、T2の送りとテープにテンションを掛けることとが供用できるので、テープT1、T2の巻き取り用の送り機構とテンション機構とを個別に設ける必要がなく、また供給および巻取りリールに付与するトルクを制御することでテンション力を制御するような複雑な制御をなくすことができる。さらには、駆動源を少なくできるので省エネになる。
また、単一の薬液供給部40を用い、同一の滴下線Bに沿って薬液40aを上面用の清掃用のテープT1と下面用の清掃用のテープT2の双方に滴下することができるので、薬液供給部40の構造を簡略化することができる。
このように、シンプルな構成と制御ができるので、メンテナンス性の向上、故障率の低減、装置コストの低減、クリーニング効率の向上(生産性)が図れる。
さらに、薬液供給部40からテープT1の清掃面およびテープT2の清掃面に薬液を滴下することができるので、テープT1、T2の材料としては透液性の材料および不透液性の材料の双方を使用することができる。
<第3の実施の形態>
以下、図9により第3の実施の形態について説明する。
図9に示す3の実施の形態は、テープ押圧部16、26とテープ回収部30との間に追加テープクランプ31を設けたものであり、他の構成は図3乃至図5に示す第2の実施の形態と同一である。
本実施の形態では、図9に示すように第2の実施の形態と、上面用クリーニング部3aおよび下面用クリーニング部3bと、テープ回収部30を備える点については共通するが、テープ押圧部16、26とテープ回収部30との間に、追加テープクランプ31が設けられている点で相違する。
なお、パネルのクリーニングの動作の説明は第2の実施の形態と共通するので、追加テープクランプ31にかかわる説明を以下に行う。
上述のように、テープ押圧部16、26とテープ回収部30との間に、追加テープクランプ31が設けられていて、テープ押圧部16を通ったテープT1およびテープ押圧部26を通ったテープT2は、追加テープクランプ31を介してテープ回収部30に回収される。
また、本実施の形態では、テープ回収部30はエジェクタを備えてなるが、エジェクタを必要な時だけ作動させるように制御することが可能とされる。この追加テープクランプ31も制御装置10Aにより駆動制御される。
本実施の形態においては、テープ押圧部16とテープ押圧部26との間にパネルPの縁部が位置付けられて、パネルPの縁部がテープ押圧部16とテープ押圧部26との間で挟持された段階で、追加テープクランプ31がテープT1、T2を挟持する。言い換えれば、テープ押圧部26の上面に位置付けられたテープT2の清掃面に薬液40aが滴下され、テープT1における薬液40aが滴下された部分がテープ押圧部16の下面に位置付けられた段階で、追加テープクランプ31がテープT1、T2を挟持する。
そして、この状態を維持したまま、パネルPのクリーニングを行なう。
このようにすることで、パネルPをクリーニングするときに、テープT1、T2とパネルPとの間に想定される以上抵抗が作用することがあったとしても、テープT1、T2がテープ回収部30側から引き戻されることが防止されるので、テープ押圧部16、26からずれたりすることを、確実に防止することが可能となる。
また、本実施の形態においては、テープT1およびテープT2を共に搬送する必要の無いタイミングで、追加テープクランプ31によってテープT1、T2を挟持させるとともに、テープ回収部30のエジェクタの作動を停止させることが可能である。ここで、テープT1およびテープT2を共に搬送する必要の無いタイミングとしては、次のタイミングがあげられる。
初期状態にセットしてから最初のパネルPに対するクリーニングのために、テープT1、T2に対して薬液40aの供給する動作を開始するまでの間。
上述した、パネルPのクリーニングを行なっている間。言い換えれば、テープ押圧部26の上面に位置付けられたテープT2の清掃面に薬液40aが滴下され、かつ、テープT1における薬液40aが滴下された部分がテープ押圧部16の下面に位置付けられてから、パネルPのクリーニングが完了し、テープ押圧部16を、下降、前進位置から上昇、後退位置への移動を開始させるまでの間。
このように、エジェクタを必要な時だけ作動させることにより、作動音の低減、高圧エアー等の作動エネルギ源の電力消費量を低減することが可能となる。
以上のように本実施の形態によれば、テープT1やテープT2に弛みAを形成し、テープ押圧部16上のテープT1および/またはテープ押圧部26上のテープT2に搬送が必要なときには、テープクランプ13、23および追加テープクランプ31を開くだけでテープT1、T2を弛みA分だけテープ回収部30により送ることができる。このため供給リールからなるテープ供給部11、21に駆動機構を用いることなく、送りローラ12a、12bおよび送りローラ22a、22bを作動させるだけで、テープT1、T2を供給することができる。一般に供給リールの駆動機構は大型の構造をもつため、テープ供給部11、21に大型の駆動機構を用いない分だけ装置全体の小型化を図ることができる。
また、単一のエジェクタによって、清掃用のテープT1、T2の送りとテープに掛けるテンションを同時に行えるので、別途テンション機構を設ける必要がなく、また供給および巻取りリールに付与するトルクを制御することでテンション力を制御するような複雑な制御をなくすことができる。さらには、駆動源を少なくできるので省エネになる。
エジェクタは必要な時だけ作動するので、作動音の低減、高圧エアー等の作動エネルギ源の消費量の低減となる。
エジェクタが作動していない状態でも、追加テープクランプ31でテープは保持されるので、テンション力が変動することがない。よって安定したクリーニングを行うことができる。
このように、シンプルな構成と制御ができるので、メンテナンス性の向上、故障率の低減、装置コストの低減、クリーニング効率の向上(生産性)が図れる。
なお、テープ回収部30は常時作動していてもよい。こうすることで作動制御をなくすことができ、制御および機構を簡素化できる。また、本実施の形態では、テープ回収部30を必要な時だけ作動させて、テープT1およびテープT2を吸引する実施の形態を説明したが、第1の実施の形態および第2の実施の形態においても、テープ回収部30を必要な時だけ作動させてもよい。
<他の変形例>
次に本発明の他の変形例について説明する。
上記いずれの実施の形態においても、清掃用のテープT1、T2を回収する巻取りリールを持たず、テープT1、T2は回収ボックスに回収され、再利用あるいは廃棄されるように出来るが、もちろんテープT1、T2を巻取りリールに巻き取ってもよい。
またテープ回収部30のエジェクタは、例えばエアーの吹き出しノズルからなっていてもよい。
また回収部30は、エジェクタに代えて、ニップローラからなっていてもよい。ただしこの場合は、常時テンションはかけにくいが第3の実施の形態のように追加テープクランプで特に有効に用いることができる。
またテープ回収部30として、エジェクタに代えて、段差ローラや弾性力によるテンションローラを用いてもよく、この場合一定のテンション力はかけにくいが、常時テンションをかけられる。さらにテンションローラは不安定なテンションを遮断できるので第3の実施の形態では有効に用いることができる。
さらにまた単一のエジェクタからなるテープ回収部30により両方のテープT1、T2の回収を行う例を示したが、それぞれのテープT1、T2毎にテープ回収部を設けてもよい。
さらに上記実施の形態において、クリーニング時に基板保持部5が移動する例を示したが、クリーニング部3が移動してもよいし、両方移動してもよい。この場合、構成は非常に複雑化するが、クリーニング時間は半減し、生産性が上がる。
さらに上記実施の形態において、カム機構19によりテープ押圧部16を移動させたが、テープ押圧部16をパネルPに所定の押圧力で接触させると共に、テープT1の薬液40aが滴下された部分がパネルPの縁部P1のクリーニングすべき上面に対向する位置に位置付けされるよう、シリンダ等、他の既知の機構により移動させても良い。
1 基台
2 位置決め部
3 クリーニング部
4 移動テーブル
5 基板保持部
10 パネルのクリーニング装置
10A 制御部
11 テープ供給部
12a、12b 送りローラ
13 テープクランプ
16 テープ押圧部
19 カム機構
21 テープ供給部
22a、22b 送りローラ
23 テープクランプ
26 テープ押圧部
30 テープ回収部
31 追加テープクランプ
40 薬液供給部

Claims (6)

  1. パネルの縁部を清掃用のテープにより清掃するパネルのクリーニング装置において、
    前記テープを供給するテープ供給部と、
    このテープ供給部からの前記テープを送る一対の送りローラと、
    前記一対の送りローラからのテープを挟持するテープクランプと、
    前記テープクランプからのテープを前記パネルに押付けるテープ押圧部と、
    テープ押圧部からのテープを回収するテープ回収部と、
    前記テープ供給部、前記一対の送りローラ、前記テープクランプ、前記テープ押圧部および前記テープ回収部を駆動制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記テープクランプを閉として前記テープをクランプした状態で、前記一対の送りローラを駆動制御して前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間の前記テープをテープの送りピッチ分緩め、前記テープ押圧部を駆動制御して前記テープにより前記パネルの縁部を清掃し、清掃後に前記テープクランプを開として前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間のテープの送りピッチ分緩めた前記テープを前記テープ回収部により回収する制御を行うことを特徴とするパネルのクリーニング装置。
  2. パネルの上面および下面の縁部を清掃用の一対のテープにより清掃するパネルのクリーニング装置において、
    各テープを供給するテープ供給部と、
    各テープ供給部からの各テープを送る一対の送りローラと、
    各一対の送りローラからの各テープを挟持するテープクランプと、
    各テープクランプからの各テープを前記パネルに押付けるテープ押圧部と、
    各テープ押圧部からの各テープを回収するテープ回収部と、
    各テープ供給部、各一対の送りローラ、各テープクランプ、各テープ押圧部および前記テープ回収部を駆動制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    各テープクランプを閉として前記テープをクランプした状態で、各一対の送りローラを駆動制御して各一対の送りローラと各テープクランプとの間の各テープをテープの送りピッチ分緩め、各テープ押圧部を駆動制御して各テープにより前記パネルの上面および下面の縁部を清掃し、清掃後に各テープクランプを開として各一対の送りローラと各テープクランプとの間のテープの送りピッチ分緩めた各テープを前記テープ回収部により回収する制御を行うことを特徴とするパネルのクリーニング装置。
  3. 前記テープ回収部は前記テープを吸引するエジェクタを有することを特徴とする請求項1または2記載のパネルのクリーニング装置。
  4. 前記テープ押圧部と前記テープ回収部との間に、追加テープクランプを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のパネルのクリーニング装置。
  5. パネルの縁部を清掃用のテープにより清掃するパネルのクリーニング装置であって、前記テープを供給するテープ供給部と、このテープ供給部からの前記テープを送る一対の送りローラと、前記一対の送りローラからのテープを挟持するテープクランプと、前記テープクランプからのテープを前記パネルに押付けるテープ押圧部と、テープ押圧部からのテープを回収するテープ回収部と、前記テープ供給部、前記一対の送りローラ、前記テープクランプ、前記テープ押圧部および前記テープ回収部を駆動制御する制御部とを備えたクリーニング装置を用いたパネルのクリーニング方法において、
    前記テープクランプを閉として前記テープをクランプする工程と、
    前記一対の送りローラを駆動制御して前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間の前記テープをテープの送りピッチ分緩める工程と、
    前記テープ押圧部を駆動制御して前記テープにより前記パネルの縁部を清掃する工程と、
    清掃後に前記テープクランプを開として前記一対の送りローラと前記テープクランプとの間のテープの送りピッチ分緩めた前記テープを前記テープ回収部により回収する工程とを備えたことを特徴とするパネルのクリーニング方法。
  6. 前記テープクランプを閉とする際、同時に前記テープ押圧部と前記テープ回収部との間に設けられた追加テープクランプを閉として前記テープをクランプし、前記テープクランプを開とする際、同時に前記追加テープクランプを開として前記テープを解放することを特徴とする請求項5記載のパネルのクリーニング方法。
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