JP2016202558A - 加熱調理器 - Google Patents

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Yoshikazu Matsui
良和 松井
敬彦 伊東
Norihiko Ito
敬彦 伊東
美紀 鈴木
Yoshinori Suzuki
美紀 鈴木
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Abstract

【課題】吹きこぼれを抑制しながら、おかゆ料理が良好にできる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理器1は、調理容器2を加熱する加熱手段3と、温度検出手段4と、タイマ5と、加熱量調節手段6と、おかゆモード指令手段7と、運転制御手段8とを備える。運転制御手段は、おかゆモード指令手段によりおかゆモードが指令されたとき、加熱手段が最小加熱量よりも大きい初期加熱量にて加熱を行い、温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知した時点までの間初期加熱量による加熱を継続するように制御する初期加熱制御部22と、初期加熱量による加熱の後、加熱手段が最小加熱量よりも大きくかつ初期加熱量よりも小さい抑制加熱量にて所定時間加熱を行うように制御する抑制加熱制御部23と、抑制加熱量による加熱の後、加熱手段が最小加熱量にて所定時間加熱を行い、その後加熱を停止するように制御する炊き上げ制御部24とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスコンロや電磁調理器などの加熱調理器に関し、特に、おかゆを炊くために加熱の開始から停止までの間加熱量を自動調節するものに係わる。
従来、この種の加熱調理器として、例えば特許文献1に記載されているように、調理容器を加熱する加熱手段としての熱源と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段としての温度センサと、加熱時間を計測するタイマと、前記温度センサによる検出温度及び前記タイマにより計測された加熱時間に基づいて熱源の加熱量を調節する制御回路とを備えたものは知られている。尚、制御回路は、熱源の加熱量をハード的に変更調節する弁などの加熱量調節手段と、この加熱量調節手段の動作状態(弁の開閉など)を変更して熱源の作動を制御する制御手段とからなる。
前記制御回路(詳しくは制御手段)は、調理容器内に米と水を入れておかゆを炊くときには、通常、加熱開始から一定時間は熱源の加熱量を小さくして、調理容器内の米に水を含ませる吸水加熱制御を行う。この吸水加熱制御の後、熱源の加熱量を中間加熱量程度に大きくし、調理容器内の水が沸騰して温度センサによる検出温度の平衡状態となった後もある程度の時間は加熱量を大きいままに保って水分を飛ばし、その後加熱量を小さくし炊き上げるという制御を行っている。尚、おかゆを炊くとき、吸水加熱制御を省略し、加熱開始から熱源の加熱量を中間加熱量程度に大きくするいわゆる早炊き方式のものも知られている。
特開平11−287449号公報
ところで、おかゆを炊くときの調理容器内の水の中には、米から肌ぬか(精白米の表面に残っている粘性の高いぬか)や水溶性のビタミンB系(B1やナイアシン)、デンプンなどの溶出固形成分が流れ出て粘着性がある水分になっているが、前記従来の加熱調理器の如く調理容器内の水が沸騰した後も加熱量を大きいままに保っているとこれらが吹きこぼれる虞がある。特に、市販されている無洗米は、表面が傷つけられていないため、洗米に比べて溶出固形成分が多くなり、吹きこぼれが生じ易いという実情がある。
一方、調理容器内の水の沸騰後に吹きこぼれが生じないように、加熱量を小さくすると、米のデンプンを90℃以上で20分以上加熱してα化するために必要な加熱量が得られず、おかゆが良好に炊き上がらない場合がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題は、調理容器内の水の沸騰後に加熱量を適切に設定調節することにより、吹きこぼれを抑制しながら、おかゆ料理が良好にできる加熱調理器を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、加熱調理器として、調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、加熱時間を計測するタイマと、前記加熱手段の加熱量を変更調節する加熱量調節手段と、おかゆモードを指令するおかゆモード指令手段と、前記加熱手段の作動を制御する運転制御手段とを備えることを前提とする。そして、前記運転制御手段は、前記おかゆモード指令手段によりおかゆモードが指令されたとき、前記加熱手段が最小加熱量よりも大きい初期加熱量にて加熱を行い、前記温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知した時点まで又はその時点から所定時間経過するまでの間前記初期加熱量による加熱を継続するように制御する初期加熱制御部と、前記初期加熱量による加熱の後、前記加熱手段が前記最小加熱量よりも大きくかつ前記初期加熱量よりも小さい抑制加熱量にて所定時間加熱を行うように制御する抑制加熱制御部と、前記抑制加熱量による加熱の後、前記加熱手段が前記最小加熱量にて所定時間加熱を行い、その後加熱を停止するように制御する炊き上げ制御部とを有している構成にする。
この構成では、運転制御手段の初期加熱制御部の制御において、温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態(つまり調理容器内の水の沸騰状態)を検知すると、その検知した時点まで又はその時点から所定時間経過するまでの間は加熱手段が比較的に大きい初期加熱量にて加熱を行う。この加熱の後で最小加熱量による加熱である炊き上げ加熱の前に抑制加熱制御部の制御により、加熱手段が最小加熱量よりも大きくかつ初期加熱量よりも小さい抑制加熱量にて所定時間加熱を行う。このため、吹きこぼれを抑制しながら、抑制加熱から炊き上げ加熱を経て加熱(おかゆ料理)を終了するまでの間、調理容器内の水温を100℃付近の米のα化に十分な温度(沸騰状態)に保つことができ、適度の粘りがありかつ米が柔らかい良好なおかゆを炊き上げることができる。
ここで、前記抑制加熱量は、前記最小加熱量と前記初期加熱量との間の範囲内で前記温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知するまでの初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程小さい値に設定することが好ましい。この場合、初期加熱時間中の温度上昇勾配は、調理容器内の米などの内容物が少ない程大きくなることから、抑制加熱量は、結局、最小加熱量と初期加熱量との間の範囲内で調理容器内の内容物が少ない程小さな値に設定されることになり、調理容器内の内容物の多少に応じて抑制加熱量が適切に設定される。この結果、吹きこぼれを抑制しながら、良好なおかゆを炊き上げることが確実にできる。
また、前記抑制加熱量による加熱時間(つまり抑制加熱時間)は、前記温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知するまでの初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程短く設定することが好ましい。この場合、前述の如く初期加熱時間中の温度上昇勾配は、調理容器内の内容物が少ない程大きくなることから、抑制加熱時間は、結局、調理容器内の内容物が少ない程短く設定されることになり、調理容器内の内容物の多少に応じて抑制加熱時間が適切に設定される。この結果、吹きこぼれを抑制しながら、良好なおかゆを炊き上げることがより確実にできる。
さらに、前記抑制加熱量は、前記加熱手段の加熱量を前記最小加熱量と前記初期加熱量とに比較的短時間で繰り返し切り替えることで実現することが好ましい。この場合、加熱量調節手段の構成を変更することなく、最小加熱量と初期加熱量の中間の加熱量である抑制加熱量を実現することができるので、実施化が図り易いという効果がある。尚、ここでいう抑制加熱量とは、抑制加熱時間中の加熱量の平均値である。
加えて、前記運転制御手段は、前記おかゆモード指令手段によりおかゆモードが指令されたとき、前記初期加熱量による加熱に先立って、前記調理容器内の米に水を含ませるために前記加熱手段が前記最小加熱量にて所定時間加熱を行うように制御する吸水加熱制御部を有していることが好ましい。この場合、運転制御手段の吸水加熱制御部の制御により、初期加熱量による加熱に先立って、調理容器内の米に水を含ませるために加熱手段が最小加熱量にて所定時間加熱を行うようになっているため、米に十分な水を含ませたより良好なおかゆを炊き上げることができる。
本発明の加熱調理器によれば、吹きこぼれを抑制しながら、抑制加熱から炊き上げ加熱を経て加熱を終了するまでの間調理容器内の水温を米のα化に十分な温度に保つことができ、適度の粘りがありかつ米が柔らかい良好なおかゆを炊き上げることができる。
図1は本発明の一実施形態に係るガスコンロの概略構成図である。 図2は前記ガスコンロのおかゆモードの制御内容を示すフローチャート図である。 図3は前記おかゆモードの火力制御を表すタイムチャート図である。 図4は前記おかゆモードの実験データを示す図である。 図5は別の実施形態を示す図3相当図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る加熱調理器としてのガスコンロ1の概略構成を示す。このガスコンロ1は、調理容器2を加熱する加熱手段としてのガスバーナ3と、調理容器2の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ4と、加熱時間を計測するタイマ5と、ガスバーナ3の加熱量を変更調節する加熱量調節手段6と、ガスバーナ3の運転モードを指令する操作パネル7と、ガスバーナ3の作動を制御する運転制御手段としてのコントローラ8とを備えている。
調理容器2は、おかゆを炊くときには、図示の如き文化鍋のような蓋を備えるものが使用される。ガスバーナ3の周囲には五徳11が配置されており、調理時にはこの五徳11上に調理容器2が載置される。
温度センサ4は、ガスバーナ3の中心付近に配置されたサーミスタよりなり、この温度センサ4は、内蔵した押圧ばね(図示せず)により上向きに付勢されている。温度センサ4は、通常、ガスバーナ3の炎が直接当たらないように配置されている。また、五徳11上に調理容器2を載置していない状態では、温度センサ4の先端面(図で上端面)は五徳11の調理容器載置面よりも上方に突出するが、五徳11上に調理容器2を載置すると、押圧ばねが圧縮されて温度センサ4が調理容器2の底部に接触する。これにより、温度センサ4が調理容器2の底部の温度を検出するようになっている。
加熱量調節手段6は、ガスバーナ3に燃料ガスを供給するガス管路12の器具栓13下流に設けられた安全弁14と、ガス管路12の安全弁14下流に互いに並列に設けられた第1調節弁15及び第2調節弁16と、この両調節弁15,16をバイパスするバイパス路17に設けられたオリフィス18とを有している。
器具栓13は、ガスバーナ3の点火、消火及び燃料ガスの流量調節ひいてはガスバーナ3の加熱量調節を手操作で行うためのものである。安全弁14は、電磁式の開閉弁からなり、ガスバーナ3の点火時にコントローラ8により開放される。
また、第1調節弁15及び第2調節弁16は、共に電磁式の開閉弁からなり、その開閉はコントローラ8により制御される。そして、第1調節弁15及び第2調節弁16が共に開かれるときには燃料ガスの流量ひいてはガスバーナ3の加熱量は最大となる。第1調節弁15が閉じられ、第2調節弁16が開かれるときには燃料ガスの流量ひいてはガスバーナ3の加熱量は中程度となる。第1調節弁15及び第2調節弁16が共に閉じられるときには燃料ガスの流量ひいてはガスバーナ3の加熱量は最小となる。尚、以下の説明では、ガスバーナ3の加熱量が中程度のときを中火といい、加熱量が最小のときを小火という。
操作パネル7は、ガスバーナ3の運転モードとしておかゆモードなど複数種類のモードを選択的に指令できるものであり、この指令は、コントローラ8に入力される。
コントローラ8は、マイクロコンピュータからなり、加熱量調節手段6を構成する安全弁14及び調節弁15,16の開閉並びにガスバーナ3の点火装置(図示せず)の作動を制御することでガスバーナ3の作動を制御するようになっている。
また、コントローラ8は、ガスバーナ3でおかゆを炊くことに関連して、吸水加熱制御部21と、初期加熱制御部22と、抑制加熱制御部23と、炊き上げ制御部24とを有している。各制御部21〜24の制御内容を、以下に順に、図2に示すフローチャート及び図3に示すタイムチャートを参照しつつ説明する。
すなわち、吸水加熱制御部21は、操作パネル7によりおかゆモードが指令されたとき、他の制御部22〜24による制御に先立って、調理容器2内の米に水を含ませるためにガスバーナ3が小火にて所定時間(例えば10分間)加熱を行うように制御する。具体的には、図2に示すフローチャートに従い、ステップS1でおかゆモードが指令されるのを待った後、ステップS2でガスバーナ3の点火装置により点火を行い、ステップS3でガスバーナ3に小火により燃焼を開始させる。この燃焼開始からの時間をタイマ5で計測し、ステップS4で10分が経過するのを待った後、ステップS5へ移行する。ステップS1〜S4により、吸水加熱制御部21が構成される。また、吸水加熱制御部21による加熱時間が、図3に示すタイムチャート上の吸水加熱時間である。
初期加熱制御部22は、吸水加熱制御部21による小火での加熱の後、ガスバーナ3が小火よりも大きい初期加熱量である中火にて加熱を行い、温度センサ4による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知した時点まで又はその時点から所定時間経過するまでの間中火による加熱を継続するように制御する。具体的には、図2に示すフローチャートに従い、先ず、ステップS5で加熱量をそれまでの小火から中火に切り替える。その後、ステップS6で温度センサ4による温度検出値に基づいて、小火から中火への切り替え時点における温度センサ4で検出した検出温度T1と、この検出温度T1が70℃未満の場合検出温度が75℃から85℃までに上昇する上昇時間Tm1、又は検出温度T1が70℃以上の場合切り替え時点から40秒後の検出温度T2とを検知し、コントローラ8の記憶部(図示せず)に記憶する。
続いて、ステップS7で温度センサ4による温度検出値に基づいて、温度の平衡状態であるか否かを判定する。この平衡状態の検知判定は、温度センサ4で検出した検出温度が所定の平衡検知開始温度(例えば70℃)に達した時点から開始し、開始時点からの経過時間を30秒毎の平衡検知時間に区切り、平衡検知時間の終了時点の検出温度と平衡検知時間の開始時点の検出温度との差Vが、「−2℃≦V≦+2℃」の要件を満たすとき、平衡状態と判定する。この判定をしたとき、平衡検知時点の検出温度を平衡検知温度T3としてコントローラ8の記憶部に記憶し、ステップS8へ移行する。ステップS5〜S7により、初期加熱制御部22が構成される。初期加熱制御部22による加熱時間が、図3に示すタイムチャート上の初期加熱時間である。
抑制加熱制御部23は、初期加熱制御部22による中火での加熱の後、ガスバーナ3が小火よりも大きくかつ中火よりも小さい抑制加熱量にて所定時間加熱を行うように制御する。具体的には、図2に示すフローチャートに従い、先ず、ステップS8で小火から中火への切り替え時点における温度センサ4で検出した検出温度T1が70℃未満であるか否かを判定する。この判定がYES(T1<70℃)のときには、ステップS9で条件1により抑制加熱量及び抑制加熱時間を設定する一方、判定がNO(T1≧70℃)のときには、ステップS10で条件2により抑制加熱量及び抑制加熱時間を設定する。ここで、本実施形態の場合、抑制加熱量は、図3に示すタイムチャートから判るように、ガスバーナ3の加熱量(火力)を小火と中火とに比較的短時間で繰り返し切り替えることで実現されるようになっている。尚、ここでいう抑制加熱量とは、抑制加熱時間中の加熱量の平均値である。
ステップS9の条件1では、温度センサ4で検出した検出温度が75℃から85℃までに上昇する上昇時間Tm1に応じて、下記の通り、小火の時間t1と中火の時間t2との切り替えを定めるとともに、抑制加熱時間を設定する。
(1)Tm1≦40秒の場合、小火の時間t1を15秒、中火の時間t2を5秒で切り替えることを定めるとともに、抑制加熱時間を360秒に設定する。
(2)40秒<Tm1≦100秒の場合、小火の時間t1を10秒、中火の時間t2を10秒で切り替えことを定めるとともに、抑制加熱時間を360秒に設定する。
(3)100秒<Tm1の場合、小火の時間t1を5秒、中火の時間t2を15秒で切り替えことを定めるとともに、抑制加熱時間を360秒に設定する。
条件1によれば、初期加熱時間中に温度センサ4により検出した検出温度が75℃から85℃までに上昇する上昇時間Tm1が短く、初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程、小火と中火の切り替えにおける中火の割合が小さくなり、抑制加熱量は、小火と中火との間の範囲内で小さい値に設定される。
また、ステップS10の条件2では、平衡検知温度T3と小火から中火への切り替え時点から40秒後の検出温度T2との差(T3−T2)に応じて、下記の通り、小火の時間t1と中火の時間t2との切り替えを定めるとともに、抑制加熱時間を設定する。
(1)T3−T2>閾値温度(例えば10℃)の場合、小火の時間t1を15秒、中火の時間t2を5秒で切り替えことを定めるとともに、抑制加熱時間を360秒に設定する。
(2)T3−T2≦閾値温度の場合、小火の時間t1を15秒、中火の時間t2を5秒で切り替えることを定めるとともに、抑制加熱時間を180秒に設定する。
条件2によれば、平衡検知温度T3と小火から中火への切り替え時点から40秒後の検出温度T2との差(T3−T2)が小さく、初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程、抑制加熱時間は短く設定される。
ステップS9又はS10で抑制加熱量及び抑制加熱時間の設定を行った後、ステップS11で抑制加熱制御を実行する。その後、ステップS12で抑制加熱時間が経過するのを待ち、ステップS13へ移行する。ステップS8〜S12により、抑制加熱制御部23が構成される。
炊き上げ制御部24は、抑制加熱制御部23による加熱の後、ガスバーナ3が小火にて所定時間(例えば20分間)加熱を行い、その後加熱を停止するように制御する。具体的には、図2に示すフローチャートに従い、先ず、ステップS13でガスバーナ3の加熱量を小火に切り替える。この切り替え時点からの時間をタイマ5で計測し、ステップS14で20分が経過するのを待った後、ステップS15でガスバーナ3を消火し、制御を終了する。ステップS13〜S15により、炊き上げ制御部24が構成される。また、炊き上げ制御部24による加熱時間が、図3に示すタイムチャート上の炊き上げ時間である。
尚、図4はおかゆモードで3合用の炊飯鍋に1合の米と水を入れておかゆを炊いたときの実験データである。この実験の際、抑制加熱としては、小火の時間t1を10秒、中火の時間t2を10秒で繰り返し切り替えることを360秒間行った。図4中、実線Xは温度センサ4で検出した検出温度(つまり3合用の炊飯鍋の底部の温度)であり、破線Yは3合用の炊飯鍋内の水の温度である。
次に、ガスコンロ1の作用効果について説明するに、ガスコンロ1のガスバーナ3周囲の五徳11上に、内部に米と水を入れた調理容器2を載置し、操作パネル7でおかゆモードを指令したときには、コントローラ8によりガスバーナ3の作動が制御される(図2参照)。この制御では、温度センサ4の温度検出値に基づいて温度の平衡状態(つまり調理容器2内の水の沸騰状態)を検知すると、その検知した時点まで又はその時点から所定時間経過するまでの間は初期加熱として中火で加熱を行う(図2のS5〜S7)。この初期加熱の後で小火による加熱である炊き上げ加熱(図2のS13)の前に、ガスバーナ3が抑制加熱として小火よりも大きくかつ中火よりも小さい加熱量(抑制加熱量)にて所定時間加熱を行う(図2のS11)。このため、吹きこぼれを抑制しながら、抑制加熱から炊き上げ加熱を経て加熱(おかゆ料理)を終了するまでの間、調理容器2内の水温を100℃付近の米のα化に十分な温度(沸騰状態)に保つことができる(図3及び図4参照)。この結果、適度の粘りがありかつ米が柔らかい良好なおかゆを炊き上げることができる。
特に、本実施形態の場合、前記抑制加熱量は、ガスバーナ3の加熱量を小火と中火とに比較的短時間で繰り返し切り替えることで実現されるようになっているため、加熱量調節手段6の構成を変更することなく、小火と中火との間の抑制加熱量を実現することができ、実施化を図る上で有利である。
また、前記抑制加熱量は、条件1によれば、初期加熱時間中に温度センサ4により検出した検出温度が75℃から85℃までに上昇する上昇時間Tm1が短く、初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程、小火と中火の切り替えにおける中火の割合が小さくなり、小火と中火との間の範囲内で小さい値に設定されるようになっている。ここで、初期加熱時間中の温度上昇勾配は、調理容器2内の米などの内容物が少ない程大きくなることから、抑制加熱量は、結局、小火と中火との間の範囲内で調理容器2内の内容物が少ない程小さな値に設定されることになり、調理容器2内の内容物の多少に応じて抑制加熱量が適切に設定される。この結果、吹きこぼれを抑制しながら、良好なおかゆを炊き上げることが確実にできる。
さらに、前記抑制加熱量による加熱時間(つまり抑制加熱時間)は、条件2によれば、平衡検知温度T3と小火から中火への切り替え時点から40秒後の検出温度T2との差(T3−T2)が小さく、初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程、短く設定されるようになっている。ここで、前述の如く初期加熱時間中の温度上昇勾配は、調理容器2内の内容物が少ない程大きくなることから、抑制加熱時間は、結局、調理容器2内の内容物が少ない程短く設定されることになり、調理容器2内の内容物の多少に応じて抑制加熱時間が適切に設定される。この結果、吹きこぼれを抑制しながら、良好なおかゆを炊き上げることがより確実にできる。
加えて、コントローラ8は、操作パネル7によりおかゆモードが指令されたとき、中火による初期加熱に先立って、調理容器2内の米に水を含ませるための吸水加熱として、ガスバーナ3が小火にて所定時間加熱を行うように制御する。このため、おかゆモードでは、米に十分な水を含ませたより良好なおかゆを炊き上げることができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、ガスバーナ3の加熱量を変更調節する加熱量調節手段6として、2つの調節弁15,16などを用いてガスバーナ3の加熱量を、小火と中火と大火の3段階に変更できるものについて述べたが、本発明は、これに限らず、ガスバーナの加熱量を小火と中火の2段階に変更できるもの、あるいはステッピングモータにより流量調節弁を調節することでガスバーナの加熱量を細かく設定できるものにも適用することができる。後者のものでは、図5に示すように、抑制加熱時間中は、ガスバーナの加熱量(出力)を小火と中火の間の中間火力(一定値)に設定し、抑制加熱制御を実行するようにすれば良い。
また、抑制加熱制御におけるガスバーナ3の加熱量及び加熱時間(つまり抑制加熱時間)は、前記実施形態の条件1又は条件2に限定されるものではなく、適宜変更しても良い。例えば、条件1において、120秒<Tm1の場合、中火を360秒継続するなど小火が入らない仕様を追加したり、Tm1≦20秒の場合、小火を180秒継続するなど中火が入らない仕様を追加したりしても良い。
さらに、前記実施形態では、コントローラ8は、操作パネル7によりおかゆモードが指令されたとき、中火による初期加熱に先立って、調理容器2内の米に水を含ませるための吸水加熱として、ガスバーナ3が小火にて所定時間加熱を行うように制御するように構成したが、本発明は、吸水加熱を省略したいわゆる早炊き方式のものにも適用することができる。
加えて、前記実施形態では、ガスバーナ3の作動を制御する運転制御手段としてのコントローラ8と別に、加熱時間を計測するタイマ5を備えるガスコンロ1について述べたが、本発明は、コントローラに内蔵するタイマにより加熱時間を計測するものにも同様に適用することができる。
また、前記実施形態では、加熱調理器として、1つのガスバーナ3を有するガスコンロ1について述べたが、本発明は、複数のガスバーナを有するガスコンロ、電磁調理器などガスコンロ以外の加熱調理器にも同様に適用することができるのは勿論である。
1 ガスコンロ(加熱調理器)
2 調理容器
3 ガスバーナ(加熱手段)
4 温度センサ(温度検出手段)
5 タイマ
6 加熱量調節手段
7 操作パネル(おかゆモード指令手段)
8 コントローラ(運転制御手段)
21 吸水加熱制御部
22 初期加熱制御部
23 抑制加熱制御部
24 炊き上げ制御部

Claims (5)

  1. 調理容器を加熱する加熱手段と、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、加熱時間を計測するタイマと、前記加熱手段の加熱量を変更調節する加熱量調節手段と、おかゆモードを指令するおかゆモード指令手段と、前記加熱手段の作動を制御する運転制御手段とを備えた加熱調理器であって、
    前記運転制御手段は、
    前記おかゆモード指令手段によりおかゆモードが指令されたとき、前記加熱手段が最小加熱量よりも大きい初期加熱量にて加熱を行い、前記温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知した時点まで又はその時点から所定時間経過するまでの間前記初期加熱量による加熱を継続するように制御する初期加熱制御部と、
    前記初期加熱量による加熱の後、前記加熱手段が前記最小加熱量よりも大きくかつ前記初期加熱量よりも小さい抑制加熱量にて所定時間加熱を行うように制御する抑制加熱制御部と、
    前記抑制加熱量による加熱の後、前記加熱手段が前記最小加熱量にて所定時間加熱を行い、その後加熱を停止するように制御する炊き上げ制御部とを有していることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記抑制加熱量は、前記最小加熱量と前記初期加熱量との間の範囲内で前記温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知するまでの初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程小さい値に設定されている請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記抑制加熱量による加熱時間は、前記温度検出手段による温度検出値に基づいて温度の平衡状態を検知するまでの初期加熱時間中の温度上昇勾配が大きい程短く設定されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. 前記抑制加熱量は、前記加熱手段の加熱量を前記最小加熱量と前記初期加熱量とに比較的短時間で繰り返し切り替えることで実現されるようになっている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記運転制御手段は、前記おかゆモード指令手段によりおかゆモードが指令されたとき、前記初期加熱量による加熱に先立って、前記調理容器内の米に水を含ませるために前記加熱手段が前記最小加熱量にて所定時間加熱を行うように制御する吸水加熱制御部を有している請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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JPH11287449A (ja) * 1998-03-31 1999-10-19 Harman Co Ltd 加熱調理器
JP2007135884A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器

Patent Citations (3)

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