JP2016202059A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者の縦オーガ(7A)への接触を防止し、縦オーガ(7A)のメンテナンスを容易に行うことができる排出オーガを備えたコンバインを提供する。【解決手段】縦オーガ(7A)と燃料タンク(11)の間に、前後方向に延在する左側カバー(12)を設け、縦オーガ(7A)の後側に、左右方向に延在する後側カバー(13)を設け、縦オーガ(7A)の右側に、前後方向に延在する右側カバー(14)を設け、後側カバー(13)の右部と右側カバー(14)の後部を、連結材(16)を介して連結し、右側カバー(14)の前部を、グレンタンク(5)の後壁(5B)に設けた支軸(32)に回転自在に支持することにより解決される。【選択図】図3
Description
本発明は、脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクの後側に、上下方向に延在し軸芯回りに回転する縦オーガと、縦オーガの上部に、後部を中心として前部を上下方向に回転可能で前後方向に伸縮可能な横オーガから形成された排出オーガを備えたコンバインに係るものである。
従来、排藁等の粉塵が、上下方向の軸芯回りに回転する縦オーガや、縦オーガを駆動する回転モータに付着するのを防止するために、脱穀装置から縦オーガに向かって延在するフレームと縦オーガに隣接して設けられたフレームに縦オーガの後部を覆う保護カバーを設けたコンバインが知られている。また、該コンバインにおいては、脱穀装置と縦オーガの間に形成された空間を有効活用するために、燃料タンクを設けている。
しかし、従来の保護カバーは、脱穀装置から縦オーガに向かって延在するフレームと縦オーガに隣接して設けられたフレームにボルト等によって取付けられているために、縦オーガのメンテナンス時に、保護カバーの着脱を行う必要があり作業負担が大きいという問題があった。また、同様に、燃料タンクに燃料の給油を行う場合にも、保護カバーの着脱を行う必要があり作業負担が大きいという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、機台の左側に脱穀・選別処理を行う脱穀装置(3)を配置し、該脱穀装置(3)の右側に穀粒を貯留するグレンタンク(5)を配置し、該グレンタンク(5)の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ(7)の縦オーガ(7A)を配置したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(3)と縦オーガ(7A)の間に形成された空間にエンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンク(11)を設け、前記縦オーガ(7A)と燃料タンク(11)の間に、前後方向に延在する左側カバー(12)を設け、前記縦オーガ(7A)の後側に、左右方向に延在する後側カバー(13)を設け、前記縦オーガ(7A)の右側に、前後方向に延在する右側カバー(14)を設け、前記後側カバー(13)の右部と右側カバー(14)の後部を、連結材(16)を介して連結し、前記右側カバー(14)の前部を、前記グレンタンク(5)の後壁(5B)に設けた支軸(32)に回転自在に支持したことを特徴とするコンバインである。
請求項1に係る発明は、機台の左側に脱穀・選別処理を行う脱穀装置(3)を配置し、該脱穀装置(3)の右側に穀粒を貯留するグレンタンク(5)を配置し、該グレンタンク(5)の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ(7)の縦オーガ(7A)を配置したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(3)と縦オーガ(7A)の間に形成された空間にエンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンク(11)を設け、前記縦オーガ(7A)と燃料タンク(11)の間に、前後方向に延在する左側カバー(12)を設け、前記縦オーガ(7A)の後側に、左右方向に延在する後側カバー(13)を設け、前記縦オーガ(7A)の右側に、前後方向に延在する右側カバー(14)を設け、前記後側カバー(13)の右部と右側カバー(14)の後部を、連結材(16)を介して連結し、前記右側カバー(14)の前部を、前記グレンタンク(5)の後壁(5B)に設けた支軸(32)に回転自在に支持したことを特徴とするコンバインである。
請求項2に係る発明は、前記後側カバー(13)の後面に、前記後側カバー(13)の前面の設けたフック部材(17)と前記縦オーガ(7A)の後側に設けたピン(30)の係合及び係合の解除を行うレバー(18)を設けた請求項1記載のコンバインである。
請求項3に係る発明は、前記グレンタンク(5)の後壁(5B)における前記後側カバー(13)と対向する部位に、点検窓(52)を形成した請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項4に係る発明は、背面視において、前記点検窓(52)を前記縦オーガ(7A)よりも右側に形成した請求項3記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、脱穀装置(3)と縦オーガ(7A)の間に形成された空間にエンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンク(11)を設け、縦オーガ(7A)と燃料タンク(11)の間に、前後方向に延在する左側カバー(12)を設け、縦オーガ(7A)の後側に、左右方向に延在する後側カバー(13)を設け、縦オーガ(7A)の右側に、前後方向に延在する右側カバー(14)を設け、後側カバー(13)の右部と右側カバー(14)の後部を、連結材(16)を介して連結し、右側カバー(14)の前部を、グレンタンク(5)の後壁(5B)に設けた支軸(32)に回転自在に支持しているので、排藁等の粉塵の縦オーガ(7A)への付着を防止でき、燃料タンク(11)の給油作業時に、作業者が縦オーガ(7A)への接触を防止することができる。また、縦オーガ(7A)のメンテナンス時には、後側カバー(13)と右側カバー(14)を開放させてメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、後側カバー(13)の後面に、後側カバー(13)の前面の設けたフック部材(17)と縦オーガ(7A)の後側に設けたピン(30)の係合及び係合の解除を行うレバー(18)を設けているので、後側カバー(13)と右側カバー(14)の開閉を容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、グレンタンク(5)の後壁(5B)における後側カバー(13)と対向する部位に、点検窓(52)を形成しているので、後側カバー(13)と右側カバー(14)を開放させてグレンタンク(5)の稼働部品のメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明による効果に加えて、背面視において、点検窓(52)を縦オーガ(7A)よりも右側に形成しているので、グレンタンク(5)のメンテナンス時に、縦オーガ(7A)が障害になることなくメンテナンスをさらに容易に行うことができる。
以下、本発明の汎用コンバインについて添付図面を参照しつつ説明する。
図1,2に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上側に脱穀・選別を行なう脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は、脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は、排出オーガ7によって外部へ排出される。
図1,2に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上側に脱穀・選別を行なう脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は、脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は、排出オーガ7によって外部へ排出される。
グレンタンク5の前側には、操縦者が搭乗する操縦部6が設けられている。また、排出オーガ7は、グレンタンク5の後側に設けられた上下方向に延在して上下方向の軸芯回りに回転する縦オーガ7Aと、縦オーガ7Aの上部から前方向に延在する横オーガ7Bから形成されている。なお、横オーガ7Bは、横オーガ7Bの後部を中心にして横オーガ7Bの前部が上下方向に移動可能に構成されている。
<刈取前処理装置>
刈取前処理装置4は、倒伏した穀稈、大豆やそば等の丈の低い穀稈、油菜や菜の花等の丈の高い穀稈を掻き込む掻込み装置4Aと、掻込み装置4Aによって掻き込まれた穀稈の株元を切断する刈刃装置4Bと、掻込み装置4Aによって掻き込まれた穀稈を寄せ集めるオーガ装置4Cと、脱穀装置3にオーガ装置4Cよって寄せ集められた穀稈を揚上搬送するフィーダハウス4Dから形成されている。また、オーガ装置4Cの上側で絡み合った穀稈を切断するために略上下方向に延在する刈刃装置(図示省略)をオーガ装置4Cの側壁に設けることもできる。
刈取前処理装置4は、倒伏した穀稈、大豆やそば等の丈の低い穀稈、油菜や菜の花等の丈の高い穀稈を掻き込む掻込み装置4Aと、掻込み装置4Aによって掻き込まれた穀稈の株元を切断する刈刃装置4Bと、掻込み装置4Aによって掻き込まれた穀稈を寄せ集めるオーガ装置4Cと、脱穀装置3にオーガ装置4Cよって寄せ集められた穀稈を揚上搬送するフィーダハウス4Dから形成されている。また、オーガ装置4Cの上側で絡み合った穀稈を切断するために略上下方向に延在する刈刃装置(図示省略)をオーガ装置4Cの側壁に設けることもできる。
掻込み装置4Aは、オーガ装置4Cの全幅とほぼ同一幅に形成され、オーガ装置4Cの上側に設けられ、刈刃装置4Bは、前部から後部に緩やかに後上がり傾斜して形成され、オーガ装置4Cの前下部に設けられている。
オーガ装置4Cは、汎用コンバインの機体の全幅とほぼ同一幅に形成され、フィーダハウス4Dの前側に設けられ、オーガ装置4Cの左右前部には、穀稈を分草する分草体4Eが設けられている。また、フィーダハウス4Dは、オーガ装置4Cと脱穀装置3の間に設けられている。
<縦オーガ用カバー>
図3,4に示すように、背面視において、脱穀装置3と排出オーガ7の縦オーガ7Aの間には、エンジンに供給される軽油を貯留する燃料タンク11が設けられている。また、燃料タンク11の上部には、燃料タンク11に軽油を給油する給油口11Aが設けられている。これにより、脱穀装置3と縦オーガ7Aの間に形成されるスペースに燃料タンク11を配置してスペースを有効に活用することができ、燃料タンク11に軽油を容易に給油することができる。
図3,4に示すように、背面視において、脱穀装置3と排出オーガ7の縦オーガ7Aの間には、エンジンに供給される軽油を貯留する燃料タンク11が設けられている。また、燃料タンク11の上部には、燃料タンク11に軽油を給油する給油口11Aが設けられている。これにより、脱穀装置3と縦オーガ7Aの間に形成されるスペースに燃料タンク11を配置してスペースを有効に活用することができ、燃料タンク11に軽油を容易に給油することができる。
燃料タンク11と縦オーガ7Aの間には、左側カバー12が設けられている。左側カバー12は、縦オーガ7Aの排出筒21の下部を支持するロワーメタル22から左側に向かって延在するフレーム25と、縦オーガ7Aの排出筒21の上側の下部を支持するクランプメタル23から左側に向かって延在するフレーム26に固定された上下方向に延在する連結フレーム27にボルト等の締結手段によって着脱自在に固定されている。
上下方向において、左側カバー12の下部は、機体フレーム1の上面に近接して位置し、左側カバー12の上部は、脱穀装置3の右壁3Dとグレンタンク5の後壁5Bを連結する連結フレーム41よりも上側に位置し、脱穀装置3の後壁3Bの上部と略同一高さに位置している。また、前後方向において、左側カバー12の後部は、燃料タンク11の後部と略同一位置に位置し、左側カバー12の前部は、連結フレーム41の後側に近接して位置している
これにより、上下方向の軸芯を中心として回転する縦オーガ7Aに作業者が接触することを防止することができ、また、縦オーガ7Aに脱穀装置3から外部に排出された排藁等の付着を防止することができる。
縦オーガ7Aの後側には、後側カバー13が設けられ、縦オーガ7Aの右側には、右側カバー14が設けられている。また、後側カバー13の右側部と右側カバー14は、Lアングル等からなる連結材16を介して連結され、開閉カバー15を形成している。
開閉カバー15を形成する右側カバー14の前部は、グレンタンク5の後壁5Bに上下方向に所定の間隔を隔てて設けられた平面視において略Z型形状の支持部31の後部に設けられた上下方向に延在する支軸32に回転自在に取り付けられている。また、開閉カバー15を形成する後側カバー13の上下・左右方向の中央部に設けられたフック部材17は、ピン30に着脱自在に係合されている。なお、フック部材17は、右側カバー14の後面に設けたれレバー18によって操作することができ、ピン30は、連結フレーム27から右側に向かって延在するフレーム28の右部に設けられたブラケット29の後部に上下方向に延在して設けられている。
これにより、開閉カバー15を開放する場合は、レバー18を操作してフック部材17とピン30の係合を解除して、平面視において支軸32を中心として開閉カバー15を反時計方向に回転させることができる。一方、開閉カバー15を収納する場合には、平面視において支軸32を中心として開閉カバー15を時計方向に回転させて、レバー18を操作してフック部材17をピン30に係合させることができる。
上下方向において、後側カバー13の下部は、機体フレーム1の上面に近接して位置し、後側カバー13の上部は、脱穀装置3の右壁3Dとグレンタンク5の後壁5Bを連結する連結フレーム41よりも上側に位置し、脱穀装置3の後壁3Bの上部と略同一高さに位置している。また、左右方向において、後側カバー13の左側部は、左側カバー12の右面に近接して位置し、後側カバー13の右側部は、グレンタンク5の右壁5Dと同一位置に位置している。
上下方向において、右側カバー14の下部は、機体フレーム1の上面に近接して位置し、右側カバー13の上部は、脱穀装置3の右壁3Dとグレンタンク5の後壁5Bを連結する連結フレーム41よりも上側に位置し、脱穀装置3の後壁3Bの上部と略同一高さに位置している。また、前後方向において、右側カバー14の後部は、左側カバー12の後部と略同一位置に位置し、左側カバー12の前部は、支持部31の後側に位置している。
これにより、開閉カバー15を収納して、上下方向の軸芯を中心として回転する縦オーガ7Aに作業者が接触することを防止することができ、また、縦オーガ7Aに脱穀装置3から外部に排出された排藁等の付着を防止することができる。一方、開閉カバー15を開放して、縦オーガ7Aのメンテナンスを容易に行うことができる。
<点検窓>
図5,6に示すように、正面視において、グレンタンク5の前壁5Aにおけるタンク螺旋36の上部に位置する部位には、長方形形状の前部点検窓51が形成され、背面視において、グレンタンク5の後壁5Bにおけるタンク螺旋36の右側上部に位置する部位には、正方形形状の後部点検窓(請求項における「点検窓」)52が形成されている。また、背面視において、後部点検窓52は、縦オーガ7Aよりも右側に偏倚した位置に形成されている。
図5,6に示すように、正面視において、グレンタンク5の前壁5Aにおけるタンク螺旋36の上部に位置する部位には、長方形形状の前部点検窓51が形成され、背面視において、グレンタンク5の後壁5Bにおけるタンク螺旋36の右側上部に位置する部位には、正方形形状の後部点検窓(請求項における「点検窓」)52が形成されている。また、背面視において、後部点検窓52は、縦オーガ7Aよりも右側に偏倚した位置に形成されている。
これにより、開閉カバー15を開放した後に、後部点検窓52からグレンタンク5の下部に前後後方に設けられたタンク螺旋36のメンテナンスや、タンク螺旋36の後部に詰まった穀粒の除去を容易に行うことができる。また、グレンタンク5を開放状態にした後に、前部点検窓51からタンク螺旋36のメンテナンスや、タンク螺旋36の前部に詰まった穀粒の除去を容易に行うことができる。
なお、図9に示すように、グレンタンク5は、縦オーガ7Aの排出筒21を支持するロワーメタル22の前側に設けられた上下方向に延在する支軸35を中心としてグレンタンク5の前部を時計方向に回転させた開放状態と、グレンタンク5の前部を反時計方向に回転させた収納状態に姿勢を変更することができる。また、図8に示すように、グレンタンク5の下部には、前後方向に延在する外周部に螺旋が設けられたタンク螺旋36が設けられている。
グレンタンク5の下部に移動した穀粒は、タンク螺旋36によって後部に搬送された後に、ロワーメタル22に設けられた前後方向に延在するリレー螺旋37に引き継がれる。また、リレー螺旋37に引き継がれ穀粒は、縦オーガ7Aに設けられた搬送螺旋38によって揚穀された後に、横オーガ7Bに引き継がれて搬送され外部に排出される。
<簡易オーガ>
次に、排出オーガ7に替えて簡易オーガ8を装着した形態について説明する。なお、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。図7〜9に示すように、簡易オーガ8は、タンク螺旋36の延長線上に位置するロワーメタル22の前後方向の軸芯を中心として、背面視において簡易オーガ8の上部を時計方向に回転させた排出状態と、簡易オーガ8の上部を反時計方向に回転させた収納状態に姿勢を変更可能なオーガである。
次に、排出オーガ7に替えて簡易オーガ8を装着した形態について説明する。なお、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。図7〜9に示すように、簡易オーガ8は、タンク螺旋36の延長線上に位置するロワーメタル22の前後方向の軸芯を中心として、背面視において簡易オーガ8の上部を時計方向に回転させた排出状態と、簡易オーガ8の上部を反時計方向に回転させた収納状態に姿勢を変更可能なオーガである。
簡易オーガ8の排出筒81の下部を支持するロワーメタル82は、ロワーメタル22Aの前側に設けられたメタル83と、ロワーメタル82の後側に設けられた支持部材84に回転自在に支持されている。これにより、簡易オーガ8の排出状態と収納状態の姿勢の変更を容易に行うことができる。
メタル83は、グレンタンク5の後壁5Bから後側に向かって延在するリレーメタル39の後部にボルト等の締結手段によって着脱自在に固定されている。また、支持部材84は、ロワーメタル22Aの後部を支持する垂直部の下部から前側に向かって延在する水平部より形成され、水平部は、機体フレーム1にボルト等の締結手段によって着脱自在に固定されており、支持部材84の垂直部の下部には切欠き部84Aが形成されている。これにより、簡易オーガ8の排出状態と収納状態の姿勢の変更時に、ロワーメタル82と支持部材84の水平部の間に侵入した排藁等の粉塵の除去を容易に行うことができる。
収納状態にある簡易オーガ8の左側には、オーガ受け85が設けられている。また、オーガ受け85の簡易オーガ8と当接する右面には、ゴム、ウレタン等のクッション部材86が設けられている。これにより、収納状態の簡易オーガ8の姿勢を確実に維持することができ、オーガ受け85と簡易オーガ8の当接時の衝撃を緩和することができる。なお、オーガ受け85は、機体フレーム1から上側に向かって立設した支柱87の上部に固定されている。
搬送オーガ7に替えて簡易オーガ8を装着する場合は、搬送オーガ7のロワーメタル22をリレーメタル39から取外した後に、リレーメタル39にメタル83を固定した後に、簡易オーガ8のロワーメタル82の前部をメタル83に内嵌し、簡易オーガ8のロワーメタル82の後部に支持部材84を外嵌し、支持部材84の水平部を機体フレーム1に固定する。
本実施形態においては、搬送オーガ7の縦オーガ7Aの上下方向に延在する軸芯とグレンタンク5の後壁5Bの間隔と、簡易オーガ8の上下方向に延在する軸芯とグレンタンク5の後壁5Bの間隔を同一間隔に設定している。これにより、搬送オーガ7から簡易オーガ8への変更作業を容易に行うことができる。また、タンク螺旋36、リレーメタル39等の多くの部材を共通部品として使用できるために部品の管理を容易に行うことができる。
<ホッパー装置>
次に、グレンタンク5に替えてホッパー装置9を装着した形態について説明する。なお、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。図10,11に示すように、ホッパー装置9の前壁9Aは、連結フレーム(図示省略)を介して、脱穀装置3の右壁3Dの前部に連結され、ホッパー装置9の後壁9Bは、連結フレーム41を介して、脱穀装置3の右壁3Dの後部に連結されている。また、連結フレーム41の左右方向の略中間部は、機体フレーム1に立設した縦連結フレーム42の上部に固定されている。これにより、ホッパー装置9を、縦連結フレーム42等を介して機体フレーム1と、連結フレーム41等を介して脱穀装置3に支持し、ホッパー装置9の剛性を高めることができる。
次に、グレンタンク5に替えてホッパー装置9を装着した形態について説明する。なお、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。図10,11に示すように、ホッパー装置9の前壁9Aは、連結フレーム(図示省略)を介して、脱穀装置3の右壁3Dの前部に連結され、ホッパー装置9の後壁9Bは、連結フレーム41を介して、脱穀装置3の右壁3Dの後部に連結されている。また、連結フレーム41の左右方向の略中間部は、機体フレーム1に立設した縦連結フレーム42の上部に固定されている。これにより、ホッパー装置9を、縦連結フレーム42等を介して機体フレーム1と、連結フレーム41等を介して脱穀装置3に支持し、ホッパー装置9の剛性を高めることができる。
ホッパー装置9は、ホッパー装置9内に貯留された穀粒を、ホッパー装置9の下部に設けられた排出部43から落下させて、袋ホルダ44に吊下げられた穀粒袋に収納する装置である。袋ホルダ44は、ホルダフレーム45の右側にボルト等の締結手段によって着脱自在に固定されている。なお、袋ホルダ44は、ホルダフレーム45に固定されるプレート部44Aと、プレート部44Aから右側に向かって延在する穀粒袋を吊下げる吊下げ部44Bから形成されている。ピン部44は、本実施形態にあっては、ホッパー装置9の排出部43に取付けられたゴム等の弾性部材から形成されたシュータ43Aの前後側に各1本形成されている。
ホルダフレーム45の後部は、縦連結フレーム42の前面に固定されており、ホルダフレーム45の前部は、脱穀装置3によって脱穀・処理された穀粒をホッパー装置9の上部に揚穀する揚穀筒48の右面に固定されている。平面視において、ホルダフレーム45は、ホルダフレーム45の後部から左側に向かって延在した後に、前側に向かって湾曲して前側に向かって延在して揚穀筒48の右側に至っている。なお、ホルダフレーム45の前部は、ブラケット46を介して揚穀筒48の右面に固定されている。これにより、ホルダフレーム45を、縦連結フレーム42等を介して機体フレーム1と、ブラケット46等を介して揚穀筒48に支持し、ホルダフレーム45の剛性を高めることができる。
<穀粒の効率的な移送>
本実施形態にあっては、操縦部6の後部に設けられた排出オーガ7を駆動する排出レバー(図示省略)の下部と、操縦部6の左部に設けられた走行装置2の走行速度と掻込み装置4Aの回転数を調整する主変速レバー(図示省略)の下部を牽引ワイヤで接続している。これにより、走行装置2の走行速度を低速にして、ホーパ装置9から穀粒袋への穀粒の移送作業中の穀粒のこぼれ落ちを防止し効率良く穀粒の回収をすることができる。
本実施形態にあっては、操縦部6の後部に設けられた排出オーガ7を駆動する排出レバー(図示省略)の下部と、操縦部6の左部に設けられた走行装置2の走行速度と掻込み装置4Aの回転数を調整する主変速レバー(図示省略)の下部を牽引ワイヤで接続している。これにより、走行装置2の走行速度を低速にして、ホーパ装置9から穀粒袋への穀粒の移送作業中の穀粒のこぼれ落ちを防止し効率良く穀粒の回収をすることができる。
排出レバーの下部と、操縦部6の左部に設けられたエンジンの回転数を調整するアクセルレバー(図示省略)の下部を牽引ワイヤで接続している。これにより、エンジンの回転数を低速にして、排出オーガ7や簡易オーガ8内で穀粒の詰まりを防止し効率良く穀粒の回収をすることができる。
操縦部6の後部に設けられたフィーダハウス4Dの駆動を正転方向から逆転方向に切換える刈取逆転レバー(図示省略)の下部と、主変速レバーの下部を牽引ワイヤで接続している。これにより、走行装置2の走行速度を低速にして、フィーダハウス4D内で滞留した穀稈を取除き効率良く穀粒の回収をすることができる。
本発明は、汎用コンバインのグレンタンクの揺動装置に利用できるものである。
3 脱穀装置
5 グレンタンク
5B 後壁
7 排出オーガ
7A 縦オーガ
11 燃料タンク
12 左側カバー
13 後側カバー
14 右側カバー
16 連結材
17 フック部材
18 レバー
30 ピン
32 支軸
52 後部点検窓(点検窓)
5 グレンタンク
5B 後壁
7 排出オーガ
7A 縦オーガ
11 燃料タンク
12 左側カバー
13 後側カバー
14 右側カバー
16 連結材
17 フック部材
18 レバー
30 ピン
32 支軸
52 後部点検窓(点検窓)
Claims (4)
- 機台の左側に脱穀・選別処理を行う脱穀装置(3)を配置し、該脱穀装置(3)の右側に穀粒を貯留するグレンタンク(5)を配置し、該グレンタンク(5)の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ(7)の縦オーガ(7A)を配置したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(3)と縦オーガ(7A)の間に形成された空間にエンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンク(11)を設け、
前記縦オーガ(7A)と燃料タンク(11)の間に、前後方向に延在する左側カバー(12)を設け、前記縦オーガ(7A)の後側に、左右方向に延在する後側カバー(13)を設け、前記縦オーガ(7A)の右側に、前後方向に延在する右側カバー(14)を設け、
前記後側カバー(13)の右部と右側カバー(14)の後部を、連結材(16)を介して連結し、前記右側カバー(14)の前部を、前記グレンタンク(5)の後壁(5B)に設けた支軸(32)に回転自在に支持したことを特徴とするコンバイン。 - 前記後側カバー(13)の後面に、前記後側カバー(13)の前面の設けたフック部材(17)と前記縦オーガ(7A)の後側に設けたピン(30)の係合及び係合の解除を行うレバー(18)を設けた請求項1記載のコンバイン。
- 前記グレンタンク(5)の後壁(5B)における前記後側カバー(13)と対向する部位に、点検窓(52)を形成した請求項1又は2記載のコンバイン。
- 背面視において、前記点検窓(52)を前記縦オーガ(7A)よりも右側に形成した請求項3記載のコンバイン。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2015
- 2015-04-21 JP JP2015086753A patent/JP2016202059A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110637592A (zh) * | 2018-06-27 | 2020-01-03 | 株式会社久保田 | 联合收割机 |
CN110637592B (zh) * | 2018-06-27 | 2023-02-03 | 株式会社久保田 | 联合收割机 |
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