JP2016201402A - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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【課題】カラー画像信号を生成する撮像装置において、撮像素子に入射した光を十分利用し、感度を向上させる
【解決手段】ベイヤー配列の光電変換膜60B、60G、60Rを設けたイメージセンサ232において、同一光路上の画素領域に、ベイヤー配列された光電変換膜60B、60G、60Rを透過した光成分を受光するn型ウェル74B、74G,74Rを設けるように、不純物濃度プロファイルをシリコン基板270に形成する。また、n型ウェル74B、74G,74Rに蓄積された電荷を読み出す第2読み出し回路を形成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、カラー画像信号生成処理に関する。
半導体基板上に光電変換膜を積層し、画素ごとにR,G,Bの光電変換特性(光吸収特性)を変えた撮像素子が知られている(特許文献1参照)。そこでは、シリコン基板に対し画素位置に合わせて第1電極層が形成され、カルコパイライト系化合物半導体から成る光電変換膜を、第1電極層の上に積層配置する。光電変換膜の光電効果によって光電荷(電子−正孔対)が生じると、光電荷は第1電極層に転送、蓄積され、第1電極層に形成されたゲートMOSなどを通じて読み出し回路へ送られる。
光電変換膜のエネルギーバンドギャップは、Bの光を吸収する光電変換膜が最も大きく、G,Rの光を吸収する光電変換膜の順になる。そのため、Bの光を吸収する画素では、B成分の光のみ吸収されてR,G成分の光は光電変換膜を透過する。Gの画素では、B成分、G成分の光が吸収されるが、R成分は透過される。Rの画素では、R、G、Bすべての成分が吸収される。Gの画素にはB成分の光、Rの画素にはGおよびB成分の光がカットされないため、色演算処理(デモザイク処理)を実行して本来のR,G,Bの色信号を得る。
特開2011−146635号公報
このようなタイプの撮像素子の場合、撮像素子に入射した光をできるだけ利用して感度を向上させることが望ましい。しかしながら、光電変換膜を透過した色成分の光によって生じる電荷は基板側で不要電荷として蓄積され、却って混色の要因となって色再現性を低下させる。
したがって、光電変換膜を透過した光も十分利用し、入射した光の利用効率を高めることによって、さらに感度を向上させることが求められる。
本発明の撮像装置は、半導体基板に対し2次元配列されていて、互いに分光感度特性の異なる複数の表面側光電変換部と、半導体基板内において複数の光電変換部それぞれに対し同一光路上に配置され、複数の光電変換部を透過した光を光電変換する複数の内部光電変換部と、複数の表面側光電変換部および複数の内部光電変換部において生じた光電荷を読み出す信号読み出し部とを備える。例えば、エネルギーバンドギャップに基づいて分光する光電変換膜をそれぞれ有する撮像素子と画像処理装置によって構成される。
また、本発明の撮像装置は、複数の表面側光電変換部のうち隣接する表面側光電変換部の出力信号の差分に基づいて、第1の色信号を生成し、また、複数の内部光電変換部のうち隣接する内部光電変換部の出力信号の差分に基づいて、第2の色信号を生成する画像信号処理部とを備え、画像信号処理部が、第1および第2の色信号に基づいてカラー画像信号を生成する。
撮像装置は、半導体基板内に設けられていて、表面側光電変換部において生じた電荷を蓄積する表面側電荷蓄積部と、半導体基板内に設けられていて、内部光電変換部において生じた電荷を蓄積する内部電荷蓄積部とをさらに備えることが可能である。
例えば、複数の表面側光電変換部を、Bの光を光電変換し、G,Rの光を透過させる第1の光電変換部と、GとBの光を光電変換し、Rの光を透過させる第2の光電変換部と、R,G,Bの光を光電変換する第3の光電変換で構成し、第1〜第3の光電変換部を、第2の光電変換部を市松状に配置するように画素色配列することが可能である。この場合、画像信号処理部が、R,G,Bの色信号を第1の色信号として生成し、R,Gの色信号を第2の色信号として生成すればよい。信号読み出し部は、第3の光電変換部を透過した光を光電変換する第3の内側光電変換部から、IR(赤外)に応じた光の信号を読み出すことが可能である。また、一例として、複数の表面側光電変換部を、Bの光を光電変換し、G,Rの光を透過させる第1の光電変換部と、GとBの光を光電変換し、Rの光を透過させる第2の光電変換部と、R,G,Bの光を光電変換する第3の光電変換部と、R,G,Bの光を透過させる第4の光電変換部で構成し、第1〜第4の光電変換部を、第4の光電変換部を市松状に配置するように画素色配列させることが可能である。この場合、画像信号処理部が、R,G,Bの色信号を第1の色信号として生成し、R,G,Bの色信号を第2の色信号として生成することが可能である。
本発明の他の態様における撮像素子は、半導体基板に設けられ、互いに分光感度特性の異なる複数の光電変換膜と、半導体基板内において光電変換膜において生じた光電荷を蓄積する複数の表面側電荷蓄積部と、半導体基板内において、複数の光電変換膜それぞれに対し同一光路上に配置され、複数の光電変換膜を透過した光を光電変換し、蓄積する複数の内部光電変換電荷蓄積部と、複数の表面側電荷蓄積部から電荷を出力する出力ゲートと、複数の内部光電変換電荷蓄積部から電荷を出力する出力ゲートとを備える。
撮像素子は、表面側電荷蓄積部と内部光電変換蓄積部との間に、内部光電変換蓄積部において生成された電荷の表面側電荷蓄積部への移動を抑制する電荷移動抑制部を備えてもよい。例えば、半導体基板が、複数の表面側電荷蓄積部と、電荷移動抑制部と、内部光電変換電荷蓄積部とを形成する不純物濃度プロファイルを有し、複数の光電変換膜の配列位置に応じた半導体基板の画素領域が、同じ不純物濃度プロファイルを形成している。あるいは、半導体基板が、複数の表面側電荷蓄積部と、電荷移動抑制部と、内部光電変換電荷蓄積部とを形成する不純物濃度プロファイルを有し、複数の光電変換膜の配列位置に応じた半導体基板の画素領域が、互いに異なる不純物濃度プロファイルを形成することができる。
本発明によれば、撮像素子に入射した光を十分利用して、感度を向上させることができる。
第1の実施形態であるデジタルカメラのブロック図である。 イメージセンサの概略的断面図である。 イメージセンサの画素配列を示した図である。 光電変換膜のエネルギーギャップバンドの相違を示した図である。 光電変換膜の分光感度特性を示した図である。 1つの画素の概略的断面図を示した図である。 第2の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。 第3の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。 第3の実施形態における電荷の読み出し回路を示した図である。 第3の実施形態における画素配列を示した図である。 第4の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。 第4の実施形態における画素配列を示した図である。 第5の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。
以下では、図面を参照して本実施形態であるデジタルカメラについて説明する。図1は、第1の実施形態であるデジタルカメラのブロック図である。
デジタルカメラ10は、ここではミラーレスタイプのデジタルカメラとして構成されており、カメラ本体30と、カメラ本体30に着脱自在な交換レンズ20とを備える。CPUを含むシステムコントロール回路40は、レリーズボタン、モード選択ダイヤル(いずれも図示せず)などに対する入力操作に従い、露出制御回路56、画像信号処理回路34などに制御信号を出力し、露出制御、記録動作、再生表示動作などカメラ全体の動作制御を行う。カメラ動作制御のプログラムは、図示しないROMなどの記録媒体に記憶されている。
撮影光学系22は、被写体からの光をイメージセンサ32に結像し、これによって被写体像がイメージセンサ32に形成される。イメージセンサ32は、ここでは(M×N)の画素配列をさせたCMOS型イメージセンサによって構成されており、R,G,Bの光に関して分光感度特性(分光透過特性)の異なる光電変換膜(受光画素)をベイヤー方式に従って積層配置させている。
撮影モードにおいては、スルー画像をLCDなどの表示器50に表示するため、1フィールド又は1フレーム分の画素信号が所定の時間間隔でイメージセンサ32から読み出される。撮像素子駆動回路36によってイメージセンサ32を駆動することにより読み出された画素信号は、AFE回路(図示せず)などを経由して画像処理回路34に送られる。
画像処理回路34では、色補間処理、ガンマ補正処理、ホワイトバランス調整などが、画素信号に対して施される。これにより、原色(R,G,B)のカラー画像信号が生成される。システムコントロール回路40は、カラー画像信号に対して表示処理を実行し、スルー画像を表示器50に表示する。
操作スイッチ群52によってレリーズボタンの半押しが検出されると、コントラスト式AF処理に従った焦点調節が実行される。レンズCPU28は、カメラ本体30の露出制御回路56からの指令に基づきレンズ駆動機構26を制御し、レンズ駆動機構26は、レンズCPU28からの制御信号に従って撮影光学系22のフォーカシングレンズを光軸方向に沿って移動させる。また、レリーズボタンが半押しされると、測光センサ38が被写体の明るさを検出し、システムコントロール回路40は露出値(シャッタスピード、絞り値、感度など)を算出する。
レリーズボタンが全押しされると、露出制御回路56は、図示しないシャッタ、絞り24などを駆動し、露出制御する。これにより、1フレーム分の画素信号がイメージセンサ32から読み出される。画像処理回路34は、読み出された1フレーム分の画素信号に基づいて静止画像データを生成する。静止画像データは、圧縮あるいは非圧縮状態で着脱自在な画像メモリ(メモリカードなど)54に記録される。再生モードが設定されると、記録画像が表示器50に再生表示される。
図2は、イメージセンサの概略的断面図である。
イメージセンサ32は、シリコン基板上に光電変換膜(光導電膜)を積層した積層型固体撮像素子として構成されており、2次元配列された光電変換膜が光学フィルタ(カラーフィルタアレイ)の代わりに分光機能を有する。イメージセンサ32は、ここではn型シリコン基板70に基づいて形成されていて、シリコン基板70は、光電変換膜を中心とする画素領域、すなわち光電変換膜を通る光の同一光路上に沿って不純物濃度プロファイルをもつ。
具体的には、シリコン基板70のベース部分72に対し、不純物がドーピングされたn型ウェル74が、画素領域に従って形成されている。n型ウェル74の上にはp型ウェル76が形成されており、さらにp型ウェル76の上には、n型ウェル(以下、第1電極層という)71が形成されている。
第1電極層71に積層配置されたp型の光電変換膜60R、60G、60Bは、例えば、従来知られた成膜方法(エピタキシャル成長方法など)によって形成可能である。光電変換膜60R、60G、60Bは、互いに分光感度特性が異なるカルコパイライト系化合物半導体(例えば、銅−アルミニウム−ガリウム−インジウム−イオウ−セレン(CuAlGaInSSe)系混晶)によって構成されている。光電変換膜60R,60G、60Bの上には、透明な電極材料(例えば、ITO、酸化亜鉛など)から成る第2電極層64が形成される。
第1電極層71はp型ウェル76の一部領域に形成されており、読み出し回路(ここでは図示せず)と接続されるゲートMOS84がp型ウェル76で構成される基板表面部分に形成されている。また、リセット機能を有する読み出し用電極82が、第1電極層71の端部に形成されている。なお、第2電極層64およびp型ウェル76はGNDに接続されており、n型ベース部分72は電源(>GND)に接続されている。
n型ベース部分72の上に積層されるn型ウェル74、p型ウェル76、第1電極層(n型ウェル)71は、例えばイオン注入によって形成される。すなわち、B(ホウ素)、P(リン)などのイオンをシリコン基板に対して打ち込み、不純物をドーピングすることによって形成される。イオン注入以外の方法によっても、このようなn型ウェル74、p型ウェル76、第1電極層(n型ウェル)71の積層構造で表される不純物濃度プロファイルを形成することが可能である。
第1電極層(n型ウェル)71、p型ウェル76、n型ウェル74それぞれの基板光電変換膜側表面からの深さ(イオン注入深さ)は、光電変換膜60R、60G,60Bの画素領域に対して同じであり、各画素領域における不純物濃度プロファイルは等しい。
図3は、イメージセンサの画素配列を示した図である。図4は、光電変換膜のエネルギーギャップバンドの相違を示した図である。図5は、光電変換膜の分光感度特性を示した図である。図3〜5を用いて、R,G,Bのカラー画像信号生成について説明する。
光電変換膜60R、60G、60Bは、入射した光のうち自身のエネルギーバンドギャップより大きいエネルギーをもつ特定波長域の光を吸収する一方、エネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーをもった波長の光を透過させる。吸収された色成分の光により、光電荷(電子と正孔の対)が生成される。
光電変換膜60R,60G、60Bは、光の分光感度特性が互いに異なるエネルギーバンドギャップを有し、光電変換膜60Bが最も大きく、光電変換膜60G、光電変換膜60Rの順になっている。したがって、光電変換膜60Bの場合、B成分の光が吸収される一方、G,R成分の光は透過する。また、光電変換膜60Gの場合、B成分、G成分の光を吸収し、R成分の光は透過する。光電変換膜60Rの場合、R,G,Bすべての光を吸収する(図4、5参照)。
このような分光感度特性をもつ光電変換膜60R、60B、60Gは、例えば夫々、p−CuGa0.52In0.482、p−CuAl0.24Ga0.23In0.532、p−CuAl0.36Ga0.641.28Se0.72といったカルコパイライト系混晶から成る化合物半導体によって構成される。
図3に示すように、光電変換膜60R、60G,60Bは、ベイヤー方式に従って第1電極層71上にそれぞれ配置されている。すなわち、光電変換膜60Gが市松状配置となるように、2つの光電変換膜60G、それぞれ1つの光電変換膜60R,60Bをブロックとして配列させている。ここでは、光電変換膜60R、60G,60Bによって構成される画素を、それぞれ「r画素」、「g画素」、「b画素」とする。
図5に示す分光感度特性により、r画素の出力信号からg画素の出力信号を減じることにより、Rの色信号が得られる。同様に、g画素の出力信号からb画素の出力信号を減じることにより、Gに応じた色信号が得られる。b画素については、そのままBの色信号が得られる。そのため、r、g、b各画素に対し、隣接画素の色信号に基づいた色演算処理(色補間処理)を行うことにより、R,G,Bのカラー画像信号を得る。
図6は、b画素の概略的断面図を示した図である。図6を用いて、光が入射したときの電荷蓄積および不要電荷の混入抑止について説明する。
上述したように、光電変換膜60Bに光が入射すると、Bに応じた光が吸収されて光電荷(吸収光電荷)、すなわち光電子と光正孔が生成される。光正孔は、第2電極層64を通じてGNDに排出される。また、光電子は、p型の光電変換膜60Bとは反対側のシリコン基板側、すなわち第1電極層71にエネルギー準位の差で移動し、第1電極層71に蓄積される。蓄積電荷は、ゲートMOS84を介して読み出し回路に読み出される。
一方、光電変換膜60Bを透過するG成分とB成分の光は、シリコン基板70側に入射する。n型ウェル74まで透過光が到達すると、n型ウェル74のエネルギーバンドギャップ特性によって透過光が吸収され、光電荷(透過光電荷)すなわち正孔と電子が生成される。n型ウェル74において生成された電子は不要電子であり、仮に第1電極層71に混入すると、光電変換膜60Bによって吸収すべき色成分とは異なる光の電荷を読み出すことになり、混色の原因となる。
しかしながら、p型ウェル76の電位障壁、すなわちn型ウェル74とp型ウェル76の電位差によって、不要電子は電源に接続されたn型ベース部分(ウェル)72から排除することができる。r画素、g画素についても、同様に不要電子の混入が防止される。なお、生成された正孔はGNDに接続されたp型ウェル76から排出される。
不要電子混入を防ぐp型ウェル76の深さDは、第1電極層(n型ウェル)71に光電変換膜60Bにおいて生成された電荷を十分蓄積できるような有効な深さdをもたせることなどを考慮し、できる限り浅くなるように設定すればよい(例えば、0.2〜0.5μm)。一方、深さ方向に不純物濃度(密度)を徐々に小さくする、すなわち深さ方向にエネルギー準位を徐々に下げるような不純物濃度プロファイルを形成してもよい。
このように本実施形態によれば、互いに異なる分光感度特性を有する光電変換膜60R,60G,60Bをベイヤー配列させた積層型のイメージセンサ32において、半導体基板70のn型ベース部分72に対し、n型ウェル74、p型ウェル76、そしてn型ウェルである第1電極層71を、画素形成領域に合わせて層状に形成する。
n型ウェル74、p型ウェル76、第1電極層71を形成し、第1電極層71において電荷蓄積を可能にする有効な表面側からの深さを持たせるように不純物濃度プロファイルをn型シリコン基板70に対して形成することにより、n型ウェル74で生じた電荷が第1電極層71へ移動するのを抑えることができる。また、n型ウェル74、p型ウェル76、第1電極層71の構成(深さ)が、光電変換膜60R,60G,60Bいずれも同じであるため、r画素、g画素、b画素を同時に形成することが可能となり、プロセス工程を抑えるこができる。
画素の配列構成については、ベイヤー方式以外の配列にすることも可能である。また、同じ分光感度特性を有する光電変換膜を2次元配列してもよい。また、図6に示すようなn型ウェル74、p型ウェル76、n型ウェル71の積層構造に限定されず、電荷蓄積部となる第1電極層71と混色成分となる光電荷が生成される半導体基板部分の間に、電位障壁によって第1電極層71への光電子移動を抑えるような層を任意の深さに設ければよい。
本実施形態では、光電子を読み出す構成であるが、光正孔を光信号として読み出す構成にしてもよい。この場合、半導体のn型、p型を逆極性にし、n型ウェルによって不要電荷移動を抑制する層を形成してもよい。読み出し回路の電源電圧の正負も逆にする。また、b画素、g画素、r画素の光電変換膜は、例えば、n−CuAl0.36Ga0.641.28Se0.72,n−CuAl0.24Ga0.23In0.532、n−CuGa0.52In0.482といったカルコパイライト系混晶をそれぞれ用いればよい。
次に、図7を用いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、混色成分となる光電荷の移動を抑止するウェルの深さが、画素ごとに異なる。それ以外の構成については、実質的に第1の実施形態と同じである。
図7は、第2の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。
イメージセンサ132は、第1の実施形態と同様、r画素、g画素、b画素をベイヤー方式に従って配列させた構造であり、b画素については、n型ベース部分72の上に、n型ウェル74B、p型ウェル76B、そしてn型ウェルである第1電極層71が形成されている。また、g画素についても、n型ベース部分(ウェル)72の上に対し、n型ウェル74G、p型ウェル76G、そしてn型ウェルである第1電極層71が形成されている。一方、r画素については、b画素、g画素のようにn型ベース部分72の上にn型ウェルを形成していない。なお、n型ウェルを形成することも可能である。
g画素のp型ウェル76Gの基板表面からの深さDGは、b画素のp型ウェル76Bの深さDBよりも深い。したがって、b画素のp型ウェル76Bの深さは、g画素のp型ウェル76Gよりも浅くなる。r画素のp型ウェル76Rは、n型ベース部分72にまで達する深さDRを有し、g画素のp型ウェル76Gの深さDGよりも深い。p型ウェル76B、76G,76Rの深さDB、DG、DRは、例えば、0.5〜1μm、1〜2μm、2〜3μm程度にそれぞれ定めることが可能である。
g画素の光電変換膜60Gは、B、Gに応じた光成分を吸収する分光感度特性を有するが、すべてのB,G成分を吸収できず、一部のB、Gに応じた光成分が透過する場合がある。光電変換膜60Gを透過した光がn型ウェルの第1電極層71を超えてp型ウェル76Gに入射すると、エネルギーバンドキャップによって光電荷が生成される。
一般的に、シリコン半導体などは光の吸収率が表面からの深さに応じて異なり、深くなるにつれてBの光成分、Gの光成分、Rの光成分の吸収係数が順に大きくなっていく。したがって、図7に示すように、g画素のp型ウェル76Gの深さDGをできるだけ深くすることにより、光電変換膜60Gを透過したB、G成分の光がp型ウェル76Gに吸収され、光電荷が生成される。生成された光電子は、その上の第1電極層71に移動し、蓄積される。
一方、p型ウェル76Gの深さDGは、Rの光成分を吸収する深さにまで到達していない。そのため、n型ウェル74Gで生成された不要な電子は、p型ウェル76Gの電位障壁によって第1電極層71へ移動せず、n型ベース部分72から排除される。
このようなp型ウェル76Gの深さ設定により、光電変換膜60Gを透過した光についても、色信号生成に必要となるB、G成分の電荷が回収され、第1電極層71に蓄積される。一方、色信号生成に不要なR成分の電荷は回収されない深さ調整をしているため、第1電極層71に混入しない。さらに、r画素については、深さDRをもつp型ウェル76Rを形成することにより、光電変換膜60Rを透過したR,G,B成分の光をすべて回収して第1電極層71に蓄積させることが可能となる。
このように第2の実施形態によれば、b画素、g画素、r画素のp型ウェル76B、p型ウェル76G、p型ウェル76Rの深さDB、DG、DRが互いに異なるように不純物濃度プロファイルを形成している。これによって、光電変換膜で吸収できず透過した色信号生成に必要な光成分をp型ウェルにおいて吸収し、電荷を読み出すことができ、光電変換率の向上、すなわち感度向上を図ることができる。一方、不要な光成分の電荷については、その深さ調整によって、基板ベース部分から確実に排除することができる。
次に、図8〜10を用いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、不要電子としてシリコン基板から排除していた光電荷を回収し、R,G,Bのカラー画像信号生成に利用する。それ以外の構成については、実質的に第1の実施形態と同じである。
図8は、第3の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。図9は、第3の実施形態における電荷の読み出し回路を示した図である。図10は、第3の実施形態における画素配列を示した図である。なお、図10では、光電変換膜とn型ウェルにおける画素配列を示すと同時に、光電変換膜の色信号出力と透過光成分の光が吸収されるn型ウェルの出力色信号も合わせて示している。
イメージセンサ232は、p型シリコン基板270に基づいて形成されている。p型ベース部分272の上には、n型ウェル74B、74G、74Rがb画素、g画素、r画素の画素領域にそれぞれ形成されている。n型ウェル74B、74G,74Rの一部は、シリコン基板270の光電変換膜側表面を形成しており、b画素、g画素、r画素の画素領域間には、p型ウェル77が形成されている。p型ウェル77には、ゲートMOS92が形成されている。なお、p型ベース部分272はGNDに接続されている。
図9には、各画素に対する第1読み出し回路210、第2読み出し回路220が図示されている。第1読み出し回路210は、光電変換膜60B、60G,60Rに第1電極層71およびゲートMOS84を介して接続されたフローティングディフージョン部FD、リセットトランジスタM1、増幅トランジスタM2、選択トランジスタM3とを備える。第1電極層71において蓄積された光電荷は、ゲートMOS84を介して第1読み出し回路210へ読み出される。読み出された電荷は、フローティングディフュージョン部FDに転送されて電圧変換される。そして、電圧信号がアンプM2において増幅され、選択トランジスタM3を通じて出力ラインに出力される。
第2読み出し回路220も、第1読み出し回路210同様、フローティングディフージョン部FD’、リセットトランジスタM1’、増幅トランジスタM2’、選択トランジスタM3’とを備える。光電変換膜60B、60G,60Rを透過した光がn型ウェル74B、74G、74Rに入射すると、エネルギーバンドギャップによる光電変換によって光電荷が生成される。
基板ベース部分272がp型であるため、生成された光電荷はn型ウェル74B、74G,74Rに蓄積される。n型ウェル74に蓄積された光電荷は、ゲートMOS92を介して第2読み出し回路220へ出力される。読み出された電荷は、同じようにフローティングディフュージョン部FD’、アンプM2’、選択トランジスタM3’を経由して出力ラインに出力される。
基板表面に形成された光電変換膜60G、60B,60Rと基板内部に形成されたn型ウェル74G、74B、74Rは、ともに光を吸収して光電荷を生成することから、イメージセンサ232は2つの光電変換層、すなわち画素を積層した構造をもっているといえる。一方、光電変換膜60G、60B,60Rによって生成された光電荷はその下の第1電極層71(n型ウェル)において蓄積される一方、n型ウェル74G、74B、74Rによって生成された光電荷は、n型ウェル74G、74B、74Rに蓄積される。
n型ウェル74G、74B、74Rからの出力信号、光電変換膜60G、60B,60Rからの主力信号が画像処理回路34へ送られると、R,G,Bのカラー画像信号を生成する色演算処理が実行される。以下、詳述する。
上述したように、光電変換膜60R、60G、60Bから出力される色信号r、g、bは、図5に示す分光感度特性に従って以下の式で表される出力信号となる。すなわち、全波長域の光成分から図5に示す分光感度特性によって吸収される光成分を差し引いた色成分の信号となる。ただし、r画素、g画素、b画素の色信号を、同じ符号r、g、bで表している。

r=B+G+R
g=B+G
b=B
・・・・(1)
図10に示すように、画素配列232Aがベイヤー配列に従っていることから、隣接画素の色信号の差分をとることにより、R,G,Bの色信号を以下の式で求めることができる。これにより、光電変換膜60R、60G、60Bから出力される色信号に基づいて、R,G,Bの色信号(第1の色信号)が生成される。(2)式によって生成されるR,G,Bについては、画素配列232Aの各画素の色信号とする。

R=r−g
G=g−b
B=b
・・・・(2)
一方、画素配列232Bを構成する画素を、画素配列232Aに対応させて符号「r’、g’、b’」で表すと、n型ウェル74R、74G、74Bの出力色信号r’、g’、b’(第2の色信号)は、以下の式によって表される。ただし、n型ウェル74R、74G、74Bの色信号を、同じ符号r’、g’、b’で表す。また、IRは赤外波長域の光成分を示す。

r’=IR
g’=R+IR
b’=G+R+IR
・・・・(3)
したがって、画素配列232Bもベイヤー配列に従っていることから、隣接画素の差分をとることにより、R、G、IRは以下の式によって表される。(4)式で得られるR,Gの色信号を、画素配列232Bの各画素の色信号とする。

R=g’−r’
G=b’−g’
IR=r’
・・・・(4)
(2)、(4)式に基づいてR,G,Bの色信号が求められると、公知のマトリクス演算によって輝度、色差信号Y、Cb、Crを求めることができる。一方、(4)式で求められるIRの色信号は、ホワイトバランス調整処理時の光源判別等に利用することが可能である。
なお、n型ウェル74B、74G,74RからBの色信号を得ることはできないため、(2)式のBの色信号を適宜増幅処理してR,Gの色信号出力レベルに合わせる。または、R、Gの色信号について、ノイズ成分を押させてSN比を改善することを考慮し、(2)、(4)式で求められるR,Gの色信号に対して加算平均処理し、出力レベルを調整するようにしてもよい。
このように第3の実施形態によれば、ベイヤー配列の光電変換膜60B、60G、60Rを設けたイメージセンサ232において、同一光路上の画素領域に、前記ベイヤー配列された光電変換膜60B、60G、60Rを透過した光成分を受光するn型ウェル74B、74G,74Rを設けるように不純物濃度プロファイルがシリコン基板270に形成されている。また、n型ウェル74B、74G,74Rに蓄積された電荷を読み出す第2読み出し回路220が形成されている。
そして、ベイヤー配列に従って隣接画素の色信号の差分を求めることで、画素配列232AからR,G,Bの色信号が生成され、画素配列232BからR,Gの色信号が生成される。そしてこれらR,G,Bの色信号から、R,G,Bのカラー画像信号が生成される。
互いの画素が対向するように基板表面側の光電変換層と基板内部の光電変換層とを配置したことにより、各光電変換膜を透過した光についても、カラー画像信号生成に再利用することが可能となり、光の利用効率を向上することができ感度向上を図ることができる。また、第1の実施形態同様、p型ウェル76B、76G,76Rが電位障壁となって、不要電荷が第1電極層71に移動するのを抑えることができるので、混色が低減できることによって色再現性を高めることができる。
なお、g画素、b画素、r画素以外の分光感度特性を有する複数の画素をベイヤー配列あるいはそれ以外の配列で構成してもよい。エネルギーバンドギャップに従って透過する光に基づいた色信号が、互いに隣接する画素間で差分をとるとR、G,Bなどの色信号を得ることができればよい。また、エネルギーバンドギャップに従って分光する光電変換膜を半導体に積層させた構成に限定されない。
本実施形態では、n側ウェルにおいて透過光が光電変換されるとともに、生成された光電荷が蓄積されるが、電荷蓄積部分を別構成にしてもよい。また、電位障壁によって不要電子の第1電極層への移動を抑止するような電位(不純物濃度)プロファイルにすることによって、p型ウェルを設けない構成にしてもよい。
次に、図11、12を用いて、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、ダミーの光電変換膜を備えた画素を加えて、カラー画像信号を生成する。それ以外の構成については、第3の実施形態と実質的に同じである。
図11は、第4の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。図12は、画素配列を示した図であるとともに、光電変換膜の色信号出力と透過光成分の光が吸収されるn型ウェルにおける出力色信号とを示している。
図11に示すw画素は、SiO2の透明絶縁膜などで構成される光電変換膜60Wを備えている。光電変換膜60Wに入射した光はすべて光電変換膜60W透過し、下部のn型ウェル74Wに入射すると、光電変換によって光電荷が生成される。
図12に示すように、イメージセンサ332は、r画素、g画素、b画素、w画素をベイヤー配列に類似した画素色配列にした構成であり、w画素を市松状(正方状)に配置し、r画素、g画素、2つのw画素によって構成されるブロックと、b画素、g画素、2つのw画素で構成されるブロックとを交互に配置している。また、第3の実施形態同様、光電変換膜で構成される画素配列332Aの光電変換層と、n型ウェル74で構成される画素配列332Bの光電変換層とを積層させた構造になっている。
光電変換膜60R、60G、60B、60Wから出力される色信号r、g、b、wは、以下の式によって表される。

r=B+G+R
g=B+G
b=B
w=0
・・・・・(5)
画素色配列に従って隣接画素の色信号の差分をとることにより、R,G,Bの色信号を以下の式で求めることができる。

R=r−g
G=g−b
B=b
・・・・・(6)
一方、n型ウェル74R、74G、74B、74Wにおいて生成される色信号r’、g’、b’、w’は、以下の式で求めることができる。ただし、画素配列332Aに合わせてn型ウェル74の色信号を同じ符号r’、g’、b’、w’とで表す。また、IRは赤外波長域の光成分を示す。

r’=IR
g’=R+IR
b’=G+R+IR
w’=B+G+R+IR
・・・・・(7)
そして、画素色配列に従って隣接画素の差分をとることにより、R、G、B、IRは以下の式によって求めることができる。

R=g’−r’
G=b’−g’
B=w’−b’
IR=r’
・・・・・(8)
光電変換膜によるR,G,Bの色信号と、n型ウェルによるR,G,Bの色信号は、それぞれ加算もしくは加算平均され、R,G,Bのカラー画像信号が生成される。また、マトリクス演算によって輝度、色差信号Y、Cb、Crを生成することが可能である。
このように第4の実施形態によれば、ダミー光電変換膜としてw画素を加えてg画素、b画素、r画素、w画素をベイヤー配列に類似する画素色配列にし、隣接画素の色信号の差分をとることにより、R,G,Bのカラー画像信号を生成することができる。特に、n型ウェル74B、74G、74R、74Wからの出力信号に基づいてBの信号を得ることが可能となり、B信号の感度も向上させることができる。なお、w画素をダミー光電変換膜とする代わりに、赤外光成分まで吸収する化合物半導体材料または超格子構造によって光電変換膜を形成してもよい。
次に、図13を用いて、第5の実施形態を説明する。第5の実施形態では、第2、第3の実施形態との組み合わせであり、p型ウェルに蓄積される光電荷を読み出す読み出し回路(第3の実施形態)を設ける一方、電位障壁となるp型ウェルの深さを調整する。
図13は、第5の実施形態におけるイメージセンサの概略的断面図である。図13に示すように、イメージセンサ432は、p型シリコン基板470に基づいて成形されている。b画素、g画素、r画素のp型ウェル深さDB、DG、DRが、順に深くなるように定められている。これによって、第1電極層71で本来吸収すべき波長域の光成分が第1電極層71を透過しても、p型ウェル76B、76G,76Rにおいて光電荷が生成され、光電荷が第1電極層71に移動して読み出される。
さらに、第1電極層71を透過してn型ウェル74R,74G,74Bに到達した光から光電荷が生成されると、ゲートMOS92を通じて読み出される。これにより、上述した演算式に基づいてR,G,Bの色信号を生成することができる。
r画素については、b画素、g画素のようにp型ウェル下方にn型ウェルが形成されていないが、ゲートMOS92は設けられている。これによって、第1電極層付近における不純物濃度プロファイルを各画素共通とすることができ、電荷転送に関する画素間の特性差を小さくすることが可能となる。
なお、第3の実施形態の図8に示したように、n型ウェルを形成してもよい。この場合、p型ウェル76Rの深さDRを、p型ウェル76Gの深さ76Gよりも深くし、R成分の光まで吸収できる深さに設定するのがよい。これよって、n型ウェルにまで到達した透過光から赤外線(IR)の光電荷が蓄積され、ゲートMOS92によって読み出すことができる。
第1〜第5の実施形態では、デジタルカメラについて説明しているが、デジタルカメラ以外の撮像装置(携帯電話、スマートフォンなど)にも適用することが可能である。また、撮像素子を設けた撮像部分と画像処理装置が一体的でなく分離した構成にも適用することができる。
10 デジタルカメラ(撮像装置)
32 イメージセンサ(撮像素子)
34 画像処理回路(画像信号処理部)
40 システムコントロール回路
60R 光電変換膜(第1の光電変換膜、表現側光電変換部)
60G 光電変換膜(第2の光電変換膜、表現側光電変換部)
60B 光電変換膜(第3の光電変換膜、表現側光電変換部)
60W 光電変換膜(第4の光電変換膜、表現側光電変換部)
70 シリコン基板(半導体基板)
71 n型ウェル/第1電極層(電荷蓄積部)
72 ベース部分(内部光電変換蓄積部)
74 n型ウェル(内部光電変換部、内部電荷蓄積部、内部光電変換蓄積部)
74R n型ウェル(第3の内側光電変換部)

Claims (11)

  1. 半導体基板に対して2次元配列されていて、互いに分光感度特性の異なる複数の表面側光電変換部と、
    前記半導体基板内において前記複数の光電変換部それぞれに対し同一光路上に配置され、前記複数の光電変換部を透過した光を光電変換する複数の内部光電変換部と、
    前記複数の表面側光電変換部および前記複数の内部光電変換部において生じた光電荷を読み出す信号読み出し部と、
    前記複数の表面側光電変換部のうち隣接する表面側光電変換部の出力信号の差分に基づいて、第1の色信号を生成し、また、前記複数の内部光電変換部のうち隣接する内部光電変換部の出力信号の差分に基づいて、第2の色信号を生成する画像信号処理部とを備え、
    前記画像信号処理部が、第1および第2の色信号に基づいてカラー画像信号を生成することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記半導体基板内に設けられていて、前記表面側光電変換部において生じた電荷を蓄積する表面側電荷蓄積部と、
    前記半導体基板内に設けられていて、前記内部光電変換部において生じた電荷を蓄積する内部電荷蓄積部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の表面側光電変換部が、
    Bの光を光電変換し、G,Rの光を透過させる第1の光電変換部と、
    GとBの光を光電変換し、Rの光を透過させる第2の光電変換部と、
    R,G,Bの光を光電変換する第3の光電変換部とを備え、
    前記第1〜第3の光電変換部が、前記第2の光電変換部を市松状に配置するように配列されており、
    前記画像信号処理部が、R,G,Bの色信号を第1の色信号として生成し、R,Gの色信号を第2の色信号として生成することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の撮像装置。
  4. 前記複数の表面側光電変換部が、
    Bの光を光電変換し、G,Rの光を透過させる第1の光電変換部と、
    GとBの光を光電変換し、Rの光を透過させる第2の光電変換部と、
    R,G,Bの光を光電変換する第3の光電変換部と、
    R,G,Bの光を透過させる第4の光電変換部とを備え、
    前記第1〜第4の光電変換部が、前記第4の光電変換部を市松状に配置するように配列されており、
    前記画像信号処理部が、R,G,Bの色信号を第1の色信号として生成し、R,G,Bの色信号を第2の色信号として生成することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記信号読み出し部が、前記第3の光電変換部を透過した光を光電変換する第3の内側光電変換部から、IR(赤外)に応じた光の信号を読み出すことを特徴とする請求項3乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記複数の光電変換部が、エネルギーバンドギャップに基づいて分光する光電変換膜をそれぞれ有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 半導体基板に設けられ、互いに分光感度特性の異なる複数の光電変換膜と、
    前記半導体基板内において前記光電変換膜において生じた光電荷を蓄積する複数の表面側電荷蓄積部と、
    前記半導体基板内において、前記複数の光電変換膜それぞれに対し同一光路上に配置され、前記複数の光電変換膜を透過した光を光電変換し、蓄積する複数の内部光電変換電荷蓄積部と、
    前記複数の表面側電荷蓄積部から電荷を出力する出力ゲートと、
    前記複数の内部光電変換電荷蓄積部から電荷を出力する出力ゲートと
    を備えたことを特徴とする撮像素子。
  8. 前記表面側電荷蓄積部と前記内部光電変換電荷蓄積部との間に、前記内部光電変換電荷蓄積部において生成された電荷の前記表面側電荷蓄積部への移動を抑制する電荷移動抑制部を備えていることを特徴とする請求項7に記載の撮像素子。
  9. 前記半導体基板が、前記複数の表面側電荷蓄積部と、前記電荷移動抑制部と、前記内部光電変換電荷蓄積部とを形成する不純物濃度プロファイルを有し、
    前記複数の光電変換膜の配列位置に応じた前記半導体基板の画素領域が、同じ不純物濃度プロファイルを形成していることを特徴とする請求項8に記載の撮像素子。
  10. 前記半導体基板が、前記複数の表面側電荷蓄積部と、前記電荷移動抑制部と、前記内部光電変換電荷蓄積部とを形成する不純物濃度プロファイルを有し、
    前記複数の光電変換膜の配列位置に応じた前記半導体基板の画素領域が、互いに異なる不純物濃度プロファイルを形成していることを特徴とする請求項8に記載の撮像素子。
  11. 請求項7に記載された撮像素子に接続される画像処理装置であって、
    前記複数の光電変換膜のうち隣接する光電変換膜の出力信号の差分に基づいて、第1の色信号を生成し、また、前記複数の内部光電変換電荷蓄積部のうち隣接する内部光電変換電荷蓄積部の出力信号の差分に基づいて、第2の色信号を生成する画像信号処理部を備え、
    前記画像信号処理部が、第1および第2の色信号に基づいてカラー画像信号を生成することを特徴とする画像処理装置。
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