JP2011159858A - 固体撮像装置およびその製造方法、電子機器 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】「積層型」の固体撮像装置において、撮像画像の画像品質を向上する。
【解決手段】緑色用光電変換部201Gの透過窓TMを、青色の波長領域の光が透過窓TM以外の部分よりも多く青色用光電変換部201Bへ透過するように形成する。この透過窓TMは、基板101の撮像面(xy面)の方向で規定される幅Dが、λc/n≦2D(式(1))を満たすように形成されている。このため、緑色用光電変換部201Gにおいては、「導波管の原理」によって、青色の光が多く透過することになる。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像装置およびその製造方法、電子機器に関する。
デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどの電子機器は、固体撮像装置を含む。たとえば、固体撮像装置として、CMOS(Complementary Metal Oxicide Semiconductor)型イメージセンサー、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサーを含む。
固体撮像装置は、半導体基板の撮像面に、複数の画素がマトリクス状に配列されている。複数の画素のそれぞれには、光電変換部が設けられている。たとえば、フォトダイオードが光電変換部として設けられている。
固体撮像装置のうち、CMOS型イメージセンサーは、光電変換部のほかに、画素トランジスタなどの半導体素子を含むように、画素が構成されている。画素トランジスタは、光電変換部にて生成された信号電荷を読み出して、信号線へ電気信号として出力するように、複数のトランジスタが構成されている。
固体撮像装置において、カラー画像を撮像する際には、光電変換部は、一般に、カラーフィルタを介して入射する光を受光面で受光して光電変換することによって、信号電荷を生成する。
たとえば、赤・緑・青の3原色のカラーフィルタがベイヤー配列で撮像面に配置されており、その各色のカラーフィルタを透過した各色の光を、各画素において光電変換部が受光する。つまり、赤色のカラーフィルタが上方に設けられた画素に着目すると、被写体像として入射する光のうち、緑と青の成分の光を吸収して赤色成分の光のみが赤色のカラーフィルタを透過し、その下方において、その透過した赤色光を光電変換部が受光する。
固体撮像装置は、小型化と共に、画素数の増加が要求されている。このため、1つの画素のサイズが、ますます、小さくなるので、十分な光量を受光することが困難になってきており、撮像画像の画層品質の向上が容易ではない。
このような不具合を解消するために、撮像面に沿った方向に各色の光を選択的に受光する光電変換部を配置せずに、撮像面に対して垂直な方向に各色の光電変換部を積層させて配置する「積層型」が提案されている。
この「積層型」は、たとえば、入射光に含まれる3原色の光のそれぞれを、順次、受光するように、有機光電変換膜を光電変換部として3層積層することが提案されている。この場合には、上方に設けられた光電変換部において、入射光の一部が吸収されて、光電変換が行われる。そして、その上方に設けられた光電変換部にて吸収されなかった光の一部が、その下方に位置する他の光電変換部によって吸収されて、光電変換が行われる。たとえば、最上層の光電変換部が緑色の光を吸収し、中間の光電変換部が青色の光を吸収し、最下層の光電変換部が赤色の光を吸収する。そして、各光電変換部においては、光電変換が行われて信号電荷が生成される(たとえば、特許文献1参照)。
この他に、「積層型」においては、たとえば、半導体基板の内部に光電変換部を設けると共に、その上方に、有機光電変換膜を光電変換部として設けることが提案されている。たとえば、半導体基板内に青色と赤色の光を受光するフォトダイオードを異なる深さで形成すると共に、その半導体基板の表面に、緑色の光を受光する光電変化膜を形成することが提案されている(たとえば、特許文献2,3参照)。
このように、「積層型」は、各画素において、一色の光のみではなく、複数の色の光のそれぞれが受光される。このため、光の利用効率を向上可能であるために、小型化を容易に実現できる。たとえば、赤・緑・青の3原色の光をそれぞれ受光するように、3つの有機光電変換膜を積層した場合には、光の利用効率が3倍になるので、1画素当たりの面積を、たとえば、1/3にすることが可能である。また、「積層型」の場合には、画素がベイヤー配列で配列されている場合と比較して、デモザイク演算処理の必要がないので、偽色の発生を抑制することができる。
特開2005−347386号公報 特開2005−353626号公報 特開2008−258474号公報
上述した有機光電変換膜として、たとえば、キナクリドンが用いられている。
図21は、キナクリドンを用いて形成された有機光電変換膜の外部量子効率の測定結果を示す図である。図21において、横軸は、光の波長(nm)であって、縦軸は、外部量子効率を示している。
図21に示すように、キナクリドンを用いて形成された有機光電変換膜は、緑色の波長領域において、外部量子効率が高く、高い感度を有する。
しかしながら、図21に示すように、緑色の波長領域の他にも、青色の波長領域において、ある程度の感度を有する。
このため、「積層型」においては、色再現性が十分で無い場合がある。また、これに起因して、色補正の演算信号処理のリニアマトリックス係数が大きくなり、この演算信号処理によってノイズの増幅が起こる結果、画像品質が低下する場合がある。
また、緑色の光を受光する光電変換部では青色の光を吸収するので、その下層において青色の光を受光する光電変換部では、青色の光が入射する量が、低下することになる。このため、色バランスの悪化とともに、ホワイトバランス係数が高くなって、演算によるノイズ増幅が起こる結果、画像品質が低下する場合がある。
このように、「積層型」の固体撮像装置において、上層の光電変換部が長波長の光を受光後、その上層の光電変換部を透過した短波長の光を下層に位置する光電変換部が受光する際には、画像品質が十分でない場合がある。これは、有機材料で光電変換部を形成する場合以外に、無機材料で光電変換部を形成する場合においても、同様な不具合が生ずる場合がある。
したがって、本発明は、撮像画像の画像品質を向上可能な、固体撮像装置およびその製造方法、電子機器を提供する。
本発明の固体撮像装置は、入射光において第1の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する第1光電変換部と、前記入射光において前記第1の波長領域よりも短い第2の波長領域を選択的に受光して光電変換する第2光電変換部とを少なくとも具備し、前記第2光電変換部が前記第1光電変換部を透過した光を受光するように、基板の撮像面において前記第1光電変換部が前記第2光電変換部の上方に積層されており、前記第1光電変換部は、前記第2の波長領域の光が他の部分よりも前記第2光電変換部へ透過する透過部が形成されており、前記透過部は、前記基板の撮像面の方向で規定される幅Dが、当該透過部の周辺の屈折率n、および、前記第2光電変換部に選択的に光電変換させる前記第2の波長領域の最長波長λcとの間において、下記の式(1)を満たす部分を含むように形成されている。
λc/n≦2D ・・・(1)
本発明の固体撮像装置の製造方法は、入射光において第1の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する第1光電変換部と、前記入射光において前記第1の波長領域よりも短い第2の波長領域を選択的に受光して光電変換する第2光電変換部とを少なくとも具備し、前記第2光電変換部が前記第1光電変換部を透過した光を受光するように、基板の撮像面において前記第1光電変換部が前記第2光電変換部の上方に積層されている固体撮像装置を製造する工程を有し、前記固体撮像装置を製造する工程は、前記第1光電変換部に、前記第2の波長領域の光が他の部分よりも前記第2光電変換部へ透過する透過部を形成する透過部形成工程を含み、当該透過部形成工程は、前記透過部において前記基板の撮像面の方向で規定される幅Dが、当該透過部の周辺の屈折率n、および、前記第2光電変換部に選択的に光電変換させる前記第2の波長領域の最長波長λcとの間において、下記の式(1)を満たす部分を含むように、前記透過部を形成する。
λc/n≦2D ・・・(1)
本発明の電子機器は、入射光において第1の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する第1光電変換部と、前記入射光において前記第1の波長領域よりも短い第2の波長領域を選択的に受光して光電変換する第2光電変換部とを少なくとも具備し、前記第2光電変換部が前記第1光電変換部を透過した光を受光するように、基板の撮像面において前記第1光電変換部が前記第2光電変換部の上方に積層されており、前記第1光電変換部は、前記第2の波長領域の光が他の部分よりも前記第2光電変換部へ透過する透過部が形成されており、前記透過部は、前記基板の撮像面の方向で規定される幅Dが、当該透過部内の周辺の屈折率n、および、前記第2光電変換部に選択的に光電変換させる前記第2の波長領域の最長波長λcとの間において、下記の式(1)を満たす部分を含むように形成されている。
λc/n≦2D ・・・(1)
本発明では、透過部において基板の撮像面の方向で規定される幅Dが、当該透過部の周辺の屈折率n、および、第2光電変換部に選択的に光電変換させる第2の波長領域の最長波長λcとの間において、式(1)を満たす部分を含むように形成する。
本発明によれば、撮像画像の画像品質を向上可能な、固体撮像装置およびその製造方法、電子機器を提供することができる。
図1は、本発明にかかる実施形態1において、カメラ40の構成を示す構成図である。 図2は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置1の全体構成を示すブロック図である。 図3は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を構成する画素の要部を示す図である。 図4は、本発明にかかる実施形態1において、有機光電変換膜211GKを示す図である。 図5は、本発明にかかる実施形態1において、緑色用光電変換部201Gの回路構成を示す回路図である。 図6は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。 図7は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。 図8は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。 図9は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。 図10は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。 図11は、本発明に係る実施形態1において、有機光電変換膜211GKの外部量子効率を示す図である。 図12は、本発明に係る実施形態1において、有機光電変換膜211GKの吸収特性を示す図である。 図13は、本発明に係る実施形態1において、固体撮像装置の分光感度を示す図である。 図14は、本発明にかかる実施形態2において、固体撮像装置の要部を示す図である。 図15は、本発明にかかる実施形態3において、固体撮像装置の要部を示す図である。 図16は、本発明にかかる実施形態2において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。 図17は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。 図18は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。 図19は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。 図20は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。 図21は、キナクリドンを用いて形成された有機光電変換膜の外部量子効率の測定結果を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、説明は、下記の順序で行う。
1.実施形態1(透過窓が円柱状である場合)
2.実施形態2(透過窓が光電変換膜の周囲を囲うように形成されている場合)
3.実施形態3(透過窓が直方体状である場合)
4.その他
<1.実施形態1>
(A)装置構成
(A−1)カメラの要部構成
図1は、本発明にかかる実施形態1において、カメラ40の構成を示す構成図である。
図1に示すように、カメラ40は、固体撮像装置1と、光学系42と、制御部43と、信号処理回路44とを有する。各部について、順次、説明する。
固体撮像装置1は、光学系42を介して入射する光(被写体像)Hを撮像面PSで受光して光電変換することによって、信号電荷を生成する。ここでは、固体撮像装置1は、制御部43から出力される制御信号に基づいて駆動する。具体的には、信号電荷を読み出して、ローデータとして出力する。
光学系42は、結像レンズや絞りなどの光学部材を含み、被写体像として入射する光Hを、固体撮像装置1の撮像面PSへ集光するように配置されている。
制御部43は、各種の制御信号を固体撮像装置1と信号処理回路44とに出力し、固体撮像装置1と信号処理回路44とを制御して駆動させる。
信号処理回路44は、固体撮像装置1から出力されたローデータについて信号処理を実施することによって、被写体像についてデジタル画像を生成するように構成されている。
(A−2)固体撮像装置の要部構成
固体撮像装置1の全体構成について説明する。
図2は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置1の全体構成を示すブロック図である。
固体撮像装置1は、たとえば、CMOS型イメージセンサとして構成されている。この固体撮像装置1は、図2に示すように、基板101を含む。基板101は、たとえば、シリコンからなる半導体基板であり、図2に示すように、基板101の面においては、撮像領域PAと、周辺領域SAとが設けられている。
撮像領域PAは、図2に示すように、矩形形状であり、複数の画素Pが水平方向xと垂直方向yとのそれぞれに、配置されている。つまり、画素Pがマトリクス状に並んでいる。そして、この撮像領域PAは、図1に示した撮像面PSに相当する。画素Pの詳細については、後述する。
周辺領域SAは、図2に示すように、撮像領域PAの周囲に位置している。そして、この周辺領域SAにおいては、周辺回路が設けられている。
具体的には、図2に示すように、垂直駆動回路13と、カラム回路14と、水平駆動回路15と、外部出力回路17と、タイミングジェネレータ18と、シャッター駆動回路19とが、周辺回路として設けられている。
垂直駆動回路13は、図2に示すように、周辺領域SAにおいて、撮像領域PAの側部に設けられており、撮像領域PAの画素Pを行単位で選択して駆動するように構成されている。
カラム回路14は、図2に示すように、周辺領域SAにおいて、撮像領域PAの下端部に設けられており、列単位で画素Pから出力される信号について信号処理を実施する。ここでは、カラム回路14は、CDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)回路(図示なし)を含み、固定パターンノイズを除去する信号処理を実施する。
水平駆動回路15は、図2に示すように、カラム回路14に電気的に接続されている。水平駆動回路15は、たとえば、シフトレジスタを含み、カラム回路14にて画素Pの列ごとに保持されている信号を、順次、外部出力回路17へ出力させる。
外部出力回路17は、図2に示すように、カラム回路14に電気的に接続されており、カラム回路14から出力された信号について信号処理を実施後、外部へ出力する。外部出力回路17は、AGC(Automatic Gain Control)回路17aとADC回路17bとを含む。外部出力回路17においては、AGC回路17aが信号にゲインをかけた後に、ADC回路17bがアナログ信号からデジタル信号へ変換して、外部へ出力する。
タイミングジェネレータ18は、図2に示すように、垂直駆動回路13、カラム回路14、水平駆動回路15,外部出力回路17,シャッター駆動回路19のそれぞれに電気的に接続されている。タイミングジェネレータ18は、各種パルス信号を生成し、垂直駆動回路13、カラム回路14、水平駆動回路15,外部出力回路17,シャッター駆動回路19に出力することで、各部について駆動制御を行う。
シャッター駆動回路19は、画素Pを行単位で選択して、画素Pにおける露光時間を調整するように構成されている。
上記の各部は、行単位にて並ぶ複数の画素Pについて同時に駆動させる。具体的には、上述した垂直駆動回路13によって供給される選択信号によって、画素Pが、水平ライン(画素行)単位で垂直方向yに、順次、選択される。そして、タイミングジェネレータ18から出力される各種タイミング信号によって各画素Pが駆動する。これにより、各画素Pから出力された電気信号が、垂直信号線27を通して、画素列ごとに、カラム回路14に読み出される。そして、カラム回路14にて蓄積された信号が、水平駆動回路15によって選択されて、外部出力回路17へ、順次、出力される。
(A−3)固体撮像装置の画素構成
本実施形態にかかる固体撮像装置1の画素構成について説明する。
図3は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を構成する画素の要部を示す図である。ここで、図3は、断面を示している。
固体撮像装置1は、図3に示すように、「積層型」であって、複数の光電変換部201G,201B,201Rが積層するように設けられている。ここでは、緑色用光電変換部201Gと、青色用光電変換部201Bと、赤色用光電変換部201Rとを含み、各部が、各画素Pのそれぞれに対応して設けられている。
固体撮像装置1は、図3に示すように、基板101を含み、基板101の上面の側に、緑色用光電変換部201Gが設けられている。そして、基板101の内部に、上面から下面に向かって、青色用光電変換部201Bと赤色用光電変換部201Rとが、順次、設けられている。
固体撮像装置1は、上部から被写体像として光が入射し、その入射光を、緑色用光電変換部201Gと青色用光電変換部201Bと赤色用光電変換部201Rとが順次受光する。
具体的には、最上層の緑色用光電変換部201Gが、入射光のうち、緑色成分の光を高感度に受光して光電変換し、緑色成分以外の光の大部分が透過する。そして、その緑色用光電変換部201Gを透過した光のうち、青色成分の光を、青色用光電変換部201Bが高感度に受光して光電変換し、青色成分以外の光の大部分が透過する。そして、その青色用光電変換部201Bを透過した光のうち、赤色成分の光を、赤色用光電変換部201Rが高感度に受光して光電変換する。
固体撮像装置1を構成する各部について順次説明する。
(A−3−1)緑色用光電変換部201Gについて
固体撮像装置1において、緑色用光電変換部201Gは、図3に示すように、基板101の上面に、絶縁膜SZを介して設けられている。
緑色用光電変換部201Gは、有機光電変換膜211GKと、上部電極211GUと、下部電極211GLとを含み、絶縁膜SZの側から、下部電極211GL、有機光電変換膜211GK、上部電極211GUの順に設けられている。
緑色用光電変換部201Gにおいて、有機光電変換膜211GKは、図3に示すように、絶縁膜SZの上面にて、上部電極211GUと下部電極211GLとに挟まれるように設けられている。有機光電変換膜211GKは、入射光に含まれる緑色成分の光を選択的に吸収して光電変換することで、信号電荷を生成するように構成されている。つまり、上面から入射した入射光のうち、緑色の波長領域の光を高感度に受光して光電変換するように構成されている。また、有機光電変換膜211GKは、入射光に含まれる緑色成分以外の光については、緑色成分の光よりも多く透過するように構成されている。たとえば、有機光電変換膜211GKは、キナクリドン類などの多環式系有機顔料を含む有機光電変換材料を用いて形成されており、この他に、キナクリドンの他、ローダーミン系色素、メラシアニン系色素を含むように構成しても良い。
緑色用光電変換部201Gにおいて、上部電極211GUは、図3に示すように、有機光電変換膜211GKの上面に設けられている。上部電極211GUは、入射光が透過する透明電極であって、例えば、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛等の透明導電材料を用いて形成されている。上部電極211GUは、たとえば、スパッタリング法などの成膜法で成膜することで形成されている。
緑色用光電変換部201Gにおいて、下部電極211GLは、図3に示すように、絶縁膜SZの上面に設けられている。下部電極211GLは、上部電極211GUと同様に、入射光が透過する透明電極であって、例えば、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛等の透明導電材料を用いて形成されている。下部電極211GLは、たとえば、スパッタリング法などの成膜法で成膜することで形成されている。
本実施形態において、有機光電変換膜211GKには、図3に示すように、透過窓TMが設けられている。透過窓TMは、図3に示すように、有機光電変換膜211GKにおいて上面から下面に向かって貫通するように設けられている。
図4は、本発明にかかる実施形態1において、有機光電変換膜211GKを示す図である。図4は、有機光電変換膜211GKの上面を示しており、X1−X2部分が、図3に対応している。
図4に示すように、有機光電変換膜211GKにおいては、複数の透過窓TMが基板101の面方向(xy面)に配列されている。透過窓TMは、図4に示すように、平面形状が円形になるように形成されている。
つまり、図3と図4とから判るように、透過窓TMは、基板101の面に垂直な方向zに上面と下面とが並び、外周面が沿った円柱形状に形成されている。
透過窓TMは、有機光電変換膜211GKに開口が設けられ、その開口の内部に、たとえば、絶縁材料が埋め込まれている。
また、透過窓TMのそれぞれは、緑色用光電変換部201Gの下層に位置する青色用光電変換部201Bにて選択的に受光されて光電変換される波長域の光が、有機光電変換膜211GKの透過窓TM以外の部分よりも多く透過するように形成されている。すなわち、緑色用光電変換部201Gが高感度に光電変換する波長域の光よりも短波長であって、その下層に位置する青色用光電変換部201Bにて高感度に光電変換する波長域の光の吸収が、透過窓TMが無い場合よりも減少するように構成されている。
具体的には、「導波管の原理」に従って、透過窓TMのそれぞれは、基板101の面方向で規定される幅Dが、下記の式(1)を満たす部分を含むように形成されている。また、これと共に、透過窓TMのそれぞれは、基板101の面方向で規定される最大幅Lが、下記の式(2)を満たすように形成されている。つまり、上述したように、円柱形状の透過窓TMにおいては、直径が下記の式(1),(2)の幅D,Lに対応するように形成されている。
λc/n≦2D ・・・(1)
λc/n≦2L ・・・(2)
上記の式(1),(2)において、nは、透過窓TMの周辺の屈折率を示している。具体的には、nは、透過窓TMの側面の周辺に位置する有機光電変換膜211GKと、上面に位置する上部電極211GUと、下面に位置する下部電極211GLとを含んだ実効屈折率である。ここでいう実効屈折率とは、波長オーダー領域の光場としての実効的な屈折率である。このため、本実施形態では、有機光電変換膜211GKと上部電極211GUと下部電極211GLとの各屈折率値の中間的な値になる。
また、λcは、緑色用光電変換部201Gの有機光電変換膜211GKに入射する入射光において、減らしたい吸収波長域の最長波長(カットオフの波長)を示している。このため、緑色用光電変換部201Gの下層に位置する青色用光電変換部201Bが選択的に受光して光電変換する青色の波長域の最長波長を、カットオフ波長λcとして幅Dを設定すれば、「導波管の原理」によって、青色の光が多く透過することになる。
図5は、本発明にかかる実施形態1において、緑色用光電変換部201Gの回路構成を示す回路図である。
図5に示すように、緑色用光電変換部201Gでは、有機光電変換膜211GKで生成された信号電荷による電気信号が、緑色用読出し回路部202Gにより読み出されるように、画素が構成されている。緑色用光電変換部201Gにて、有機光電変換膜211GKは、下部電極211GLと上部電極211GUとによって電圧が印加される。そして、有機光電変換膜211GKで生成された信号電荷は、緑色用読出し回路部202Gによって読み出される。
緑色用読出し回路部202Gは、図5に示すように、読出し回路20を含む。
読出し回路20は、各画素Pのそれぞれに設けられており、各画素Pにおいて、有機光電変換膜211GKで生成された信号電荷を、読み出すように構成されている。図3では図示を省略しているが、たとえば、読出し回路20は、基板101の表面において、複数の画素の境界部分に位置するように配置されており、絶縁膜SZで覆われている。
本実施形態においては、読出し回路20は、図5に示すように、リセットトランジスタ22と、増幅トランジスタ23と、選択トランジスタ24とを含み、3トランジスタ方式のCMOS信号読出し回路として構成されている。つまり、緑色用光電変換部201Gで生成された信号電荷は、基板101に形成された蓄積ダイオードTDに移されて蓄積された後、3つのトランジスタからなる読出し回路20によって、読み出される。
緑色用読出し回路部202Gにおいて、リセットトランジスタ22は、増幅トランジスタ23のゲート電位をリセットするように構成されている。
具体的には、リセットトランジスタ22は、図5に示すように、行リセット信号が供給されるリセット線29にゲートが接続されている。また、リセットトランジスタ22は、ドレインが電源電位供給線Vddに接続され、ソースがフローティング・ディフュージョンFDに接続されている。そして、リセットトランジスタ22は、リセット線29から入力される行リセット信号に基づいて、フローティング・ディフュージョンFDを介して、増幅トランジスタ23のゲート電位を、電源電位にリセットする。
緑色用読出し回路部202Gにおいて、増幅トランジスタ23は、緑色用の有機光電変換膜211GKで生成された信号電荷による電気信号を、増幅して出力するように構成されている。
具体的には、増幅トランジスタ23は、図5に示すように、ゲートがフローティング・ディフュージョンFDに接続されている。また、増幅トランジスタ23は、ドレインが電源電位供給線Vddに接続され、ソースが選択トランジスタ24に接続されている。
緑色用読出し回路部202Gにおいて、選択トランジスタ24は、行選択信号が入力された際に、増幅トランジスタ23によって出力された電気信号を、垂直信号線27へ出力するように構成されている。
具体的には、選択トランジスタ24は、図5に示すように、選択信号が供給されるアドレス線28にゲートが接続されている。選択トランジスタ24は、選択信号が供給された際にはオン状態になり、上記のように増幅トランジスタ23によって増幅された出力信号を、垂直信号線27に出力する。
(A−3−2)青色用光電変換部201Bについて
固体撮像装置1において、青色用光電変換部201Bは、図3に示すように、基板101の内部に設けられている。ここでは、青色用光電変換部201Bは、赤色用光電変換部201Rよりも表層側に位置するように形成されている。
青色用光電変換部201Bは、複数の画素Pのそれぞれに対応するように、複数が配置されている。つまり、青色用光電変換部201Bは、撮像面(xy面)において、水平方向xと、この水平方向xに対して直交する垂直方向yとのそれぞれに並んで設けられている。
この青色用光電変換部201Bは、フォトダイオードであって、基板101の内部にpn接合を有する。青色用光電変換部201Bは、入射光(被写体像)のうち、青色成分の光を選択的に吸収して光電変換することで、信号電荷を生成する。つまり、上層の緑色用光電変換部201Gを透過した光のうち、青色の波長領域の光を高感度に受光して光電変換するように構成されている。また、青色用光電変換部201Bは、青色成分以外の光については、青色成分の光よりも多く透過するように構成されている。
図示を省略しているが、青色用光電変換部201Bにおいては、生成された信号電荷による電気信号が、青色用読出し回路部(図示なし)により読み出されるように、画素が構成されている。青色用読出し回路部(図示なし)は、上述した読出し回路20と同様な読出し回路(図示なし)が、各画素Pのそれぞれに設けられており、各画素Pの青色用光電変換部201Bにて生成された信号電荷を、読み出すように構成されている。
(A−3−3)赤色用光電変換部201Rについて
固体撮像装置1において、赤色用光電変換部201Rは、図3に示すように、基板101の内部に設けられている。ここでは、赤色用光電変換部201Rは、青色用光電変換部201Bよりも深い位置に形成されている。
この赤色用光電変換部201Rは、複数の画素Pのそれぞれに対応するように、複数が配置されている。つまり、赤色用光電変換部201Rは、撮像面(xy面)において、水平方向xと、この水平方向xに対して直交する垂直方向yとのそれぞれに並んで設けられている。
赤色用光電変換部201Rは、青色用光電変換部201Bと同様に、フォトダイオードであって、基板101の内部にpn接合を有する。赤色用光電変換部201Rは、入射光(被写体像)のうち、赤色成分の光を選択的に吸収して光電変換することで、信号電荷を生成する。つまり、上層の青色用光電変換部201Bを透過した光のうち、赤色の波長領域の光を高感度に受光して光電変換するように構成されている。
図示を省略しているが、赤色用光電変換部201Rにおいては、生成された信号電荷による電気信号が、赤色用読出し回路部(図示なし)により読み出されるように、画素が構成されている。赤色用読出し回路部(図示なし)は、上述した読出し回路20と同様な読出し回路(図示なし)が、各画素Pのそれぞれに設けられており、各画素Pの赤色用光電変換部201Rにて生成された信号電荷を、読み出すように構成されている。
(A−3−4)その他
上記の他に、固体撮像装置1は、各画素Pに対応するように、オンチップレンズ(図示なし)が設けられている。ここでは、オンチップレンズ(図示なし)は、緑色用光電変換部201Gの上面において、パッシベーション膜(図示なし)を介して、設けられている。
(B)固体撮像装置の製造方法
上述した固体撮像装置1の製造方法の要部について説明する。
図6〜図10は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。図6〜図10は、図3と同様に、断面を示している。
まず、図6に示すように、赤色用光電変換部201R,青色用光電変換部201Bの形成を実施すると共に、緑色用光電変換部201Gの下部電極211GLの形成を実施する。
ここでは、基板101の内部に赤色用光電変換部201Rと青色用光電変換部201Bとを形成する。赤色用光電変換部201Rが青色用光電変換部201Bよりも深い位置になるように形成する。
具体的には、シリコン半導体からなる基板101に、適宜、不純物をイオン注入することでフォトダイオードを設けることによって、赤色用光電変換部201R,青色用光電変換部201Bのそれぞれを形成する。
たとえば、基板101の上面から0.6μmまでの位置に、青色用光電変換部201Bを形成する。そして、さらに、青色用光電変換部201Bの下面から4.3μmまでの位置に、赤色用光電変換部201Rを形成する。
そして、基板101の上面に読出し回路(図示なし)などの半導体素子を形成後、その半導体素子を被覆するように、絶縁膜SZを形成する。ここでは、複数種類の絶縁材料を積層させて絶縁膜SZを設けても良い。たとえば、60nm厚のHfO膜を形成後、SiO膜を積層して、絶縁膜SZを設けても良い。
そして、絶縁膜SZの上面に、緑色用光電変換部201Gの下部電極211GLを形成する。例えば、スパッタリング法によって、100nm厚のITO膜を成膜することで、下部電極211GLを形成する。
つぎに、図7に示すように、緑色用光電変換部201Gの有機光電変換膜211GKについて形成する。
ここでは、絶縁膜SZの上方に、メタルマスクMMを配置する。具体的には、緑色用光電変換部201Gの有機光電変換膜211GKをパターンに対応するように、開口部が設けられたメタルマスクMMを配置する。
そして、メタルマスクMMを介して、絶縁膜SZの上面に有機光電材料を真空蒸着することで、有機光電変換膜211GKを形成する。たとえば、キナクリドン類などの多環式系有機顔料を含む有機光電変換材料を用いて有機光電変換膜211GKを形成する。
その後、図8に示すように、メタルマスクMMを取り除く。これにより、透過窓TMを形成する部分に開口KKが設けられた有機光電変換膜211GKを形成することができる。
つぎに、図9に示すように、シリコン酸化膜TMmを設ける。
ここでは、有機光電変換膜211GKに設けられた開口KKの内部を埋め込むように、シリコン酸化膜TMmを形成する。
つぎに、図10に示すように、透過窓TMを形成する。
ここでは、有機光電変換膜211GKの上面部分においてシリコン酸化膜TMmを除去することで、透過窓TMを形成する。たとえば、RIE法によって、シリコン酸化膜TMmについてエッチング処理を実施することで、透過窓TMを形成する。
つぎに、図3に示したように、緑色用光電変換部201Gの上部電極211GUの形成を実施する。
ここでは、有機光電変換膜211GKの上面に、上部電極211GUを形成する。例えば、スパッタリング法によって、100nm厚のITO膜を成膜することで、上部電極211GUを形成する。これにより、緑色用光電変換部201Gが完成される。
この後、緑色用光電変換部201Gの上面にパッシベーション膜(図示なし)を設ける。たとえば、400nm厚のSiN膜を、パッシベーション膜(図示なし)として設ける。
そして、各画素Pに対応するように、オンチップレンズ(図示なし)をパッシベーション膜(図示なし)上に設ける。たとえば、レンズ厚が350nmになるように、オンチップレンズ(図示なし)を設ける。
(C)まとめ
以上のように、本実施形態は、入射光のうち緑色の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する緑色用光電変換部201Gと、その入射光のうち緑色の波長領域よりも短い青色の波長領域を選択的に受光して光電変換する青色用光電変換部201Bとを具備する。また、緑色および青色の波長領域と異なる赤色の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する赤色用光電変換部201Rを具備する。
ここでは、青色用光電変換部201Bが緑色用光電変換部201Gを透過した光を受光するように、基板101の撮像面(xy面)において、緑色用光電変換部201Gが青色用光電変換部201Bの上方に積層されている。そして、赤色用光電変換部201Rが青色用光電変換部201Bおよび緑色用光電変換部201Gを透過した光を受光するように、青色用光電変換部201Bおよび緑色用光電変換部201Gが赤色用光電変換部201Rの上方に積層されている。
そして、緑色用光電変換部201Gは、透過窓TMが設けられている。透過窓TMは、青色の波長領域の光が透過窓TM以外の部分よりも多く青色用光電変換部201Bへ透過するように形成されている。この透過窓TMは、基板101の撮像面(xy面)の方向で規定される幅Dが、上述した式(1)を満たすように形成されている。このため、緑色用光電変換部201Gにおいては、「導波管の原理」によって、青色の光が多く透過することになる。
よって、緑色用光電変換部201Gを構成する有機光電変換膜211GKは、緑色の波長領域以外の青色の波長領域について感度が低い。また、緑色用光電変換部201Gで青色の光が吸収する量が減り、青色用光電変換部201Bへ青色の光が入射する量が増加する。この結果、「積層型」において、色再現性を向上できる。そして、この結果、演算信号処理によってノイズの増幅が生ずることを防止でき、画像品質を向上させることができる。
図11は、本発明に係る実施形態1において、有機光電変換膜211GKの外部量子効率を示す図である。図11において、横軸は、光の波長(nm)であって、縦軸は、量子効率を示している。
また、図12は、本発明に係る実施形態1において、有機光電変換膜211GKの吸収特性を示す図である。図12において、横軸は、光の波長(nm)であって、縦軸は、吸収を示している。ここでは、有機光電変換膜211GKの厚みが300nmであって、幅Dが100nmである透過窓TMを200nmの周期で設けた場合について、FDTD法でシミュレーションをした結果を示している。(FDTD法=Finite−difference time−domain method)
また、図13は、本発明に係る実施形態1において、固体撮像装置の分光感度を示す図である。図13において、横軸は、光の波長(nm)であって、縦軸は、分光感度を示している。
図11,図12,図13では、実線は、本実施形態の場合を示しており、破線は、本実施形態の有機光電変換膜211GKに対して、透過窓TMを設けない場合を示している。
図11に示すように、本実施形態の場合(実線)は、透過窓TMを設けない場合(破線)と比較して、緑色の波長領域よりも短い青色の波長領域において、外部量子効率が低い。また、図12に示すように、緑色の波長領域よりも短い青色の波長領域において、吸収率が低い。
このため、緑色の光を受光する光電変換部では青色の光を吸収する量が低下するので、その下層において青色の光を受光する光電変換部では、青色の光が入射する量が、増加することになる。
よって、図13に示すように、青色の波長領域については、青色用光電変換部201Bでの感度が向上し、緑色用光電変換部201Gでの感度が低下する。したがって、色バランスが良好になるとともに、ノイズの発生を抑制可能であるので、画像品質を向上させることができる。
また、透過窓TMについては、緑色用光電変換部201Gを構成する光電変換膜211GKの上面と下面との間において貫通する孔として形成されている。また、透過窓TMについては、基板101の撮像面(xy面)において、緑色用光電変換部201Gを構成する有機光電変換膜211GKによって囲われたパターンで形成されている。このため、上部から入射した光は、光電変換膜211GKよりも吸収がされにくい透過窓TMの内部において下部へ透過するので、上記効果を好適に奏することができる。
<2.実施形態2>
(A)装置構成など
図14は、本発明にかかる実施形態2において、固体撮像装置の要部を示す図である。
ここで、図14は、図4と同様に、有機光電変換膜211GKbを示す図である。図14は、図4と同様に、有機光電変換膜211GKbの上面を示しており、X1−X2部分が、図3に対応している。
図14に示すように、本実施形態においては、有機光電変換膜211GKbに設けられた透過窓TMbの形状が、実施形態1の場合と異なる。この点を除き、本実施形態は、実施形態1と同様である。このため、重複する部分については、記載を省略する。
図14に示すように、本実施形態の有機光電変換膜211GKbでは、実施形態1と同様に、透過窓TMbが基板101の面方向(xy面)に設けられている。
しかし、図14に示すように、実施形態1と異なり、透過窓TMbは、基板101の面方向(xy面)において、有機光電変換膜211GKbの形成部分を囲うように設けられている。ここでは、正方形状の有機光電変換膜211GKbが基板101の面方向(xy面)に並んでおり、その周囲において一体に連結するように、透過窓TMbが設けられている。
具体的には、正方形状の有機光電変換膜211GKbは、x方向において、複数が等間隔に並ぶように設けられている。そして、有機光電変換膜211GKbは、y方向においても、複数が等間隔に並ぶように設けられている。本実施形態では、x方向に並ぶ複数の有機光電変換膜211GKbの第1グループと、その第1グループの有機光電変換膜211GKbに対して、複数の有機光電変換膜211GKbが、半ピッチ分、x方向にシフトした第2グループとを有する。そして、その第1グループと第2グループとが、y方向において透過窓TMbを介して交互に並ぶように、有機光電変換膜211GKbが設けられている。
上記の透過窓TMbは、実施形態1と同様に、有機光電変換膜211GKbに開口が設けられ、その開口の内部に、たとえば、絶縁材料が埋め込まれている。
また、透過窓TMbは、実施形態1と同様に、緑色用光電変換部201Gの下層の青色用光電変換部201Bにて選択的に受光されて光電変換される波長域の光が、有機光電変換膜211GKbの透過窓TMb以外の部分よりも多く透過するように形成されている。つまり、「導波管の原理」に従って、透過窓TMのそれぞれは、基板101の面方向で規定される幅Dが、上述した式(1)を満たす部分を含むように形成されている。
(B)まとめ
以上のように、本実施形態では、実施形態1と同様に、緑色用光電変換部201Gbは、透過窓TMbが設けられている。透過窓TMbは、青色の波長領域の光が透過窓TMb以外の有機光電変換膜211GKbの部分よりも多く青色用光電変換部201Bへ透過するように形成されている。具体的には、この透過窓TMbは、基板101の撮像面(xy面)の方向で規定される幅Dが、上述した式(1)を満たすように形成されている。このため、緑色用光電変換部201Gbにおいては、「導波管の原理」によって、青色の光が多く透過することになる。
よって、緑色用光電変換部201Gbを構成する有機光電変換膜211GKbは、緑色の波長領域以外の青色の波長領域について感度が低い。また、緑色用光電変換部201Gbで青色の光が吸収する量が減り、青色用光電変換部201Bへ青色の光が入射する量が増加する。この結果、「積層型」において、色再現性を向上できる。そして、この結果、演算信号処理によってノイズの増幅が生ずることを防止でき、画像品質を向上させることができる。
特に、本実施形態の透過窓TMbは、基板101の撮像面(xy面)において有機光電変換膜211GKbを囲うようなパターンで形成されている(図14参照)。このように正方形または長方形などの四角形の形状になると、開口面積が大きくなるので、より短波長側の透過率が高くなる。よって、画像品質を更に向上させることができる。
<3.実施形態3>
(A)装置構成など
図15は、本発明にかかる実施形態3において、固体撮像装置の要部を示す図である。
ここで、図15は、図4と同様に、有機光電変換膜211GKcを示す図である。図15は、図4と同様に、有機光電変換膜211GKcの上面を示しており、X1−X2部分が、図3に対応している。
図14に示すように、本実施形態においては、有機光電変換膜211GKcおよび透過窓TMcの形状が、実施形態1の場合と異なる。この点を除き、本実施形態は、実施形態1と同様である。このため、重複する部分については、記載を省略する。
図15に示すように、本実施形態の有機光電変換膜211GKcでは、実施形態1と同様に、透過窓TMcが基板101の面方向(xy面)に設けられている。
しかし、図14に示すように、実施形態1と異なり、透過窓TMcは、基板101の面方向(xy面)において、四角形状になるように設けられている。ここでは、透過窓TMcは、基板101の面方向(xy面)において、x方向およびy方向に複数が並ぶように設けられている。
具体的には、有機光電変換膜211GKcは、x方向とy方向とにおいて複数が等間隔に並ぶ第1グループ221cおよび第2グループ222cを有する。そして、第1グループ221cおよび第2グループ222cの間は、x方向およびy方向にて、半ピッチ分、シフトするように設けられている。
上記の透過窓TMcは、実施形態1と同様に、有機光電変換膜211GKcに開口が設けられ、その開口の内部に、たとえば、絶縁材料が埋め込まれている。
また、透過窓TMcは、実施形態1と同様に、緑色用光電変換部201Gの下層の青色用光電変換部201Bにて選択的に受光されて光電変換される波長域の光が、有機光電変換膜211GKcの透過窓TMc以外の部分よりも多く透過するように形成されている。つまり、「導波管の原理」に従って、透過窓TMのそれぞれは、基板101の面方向で規定される幅Dが、上述した式(1)を満たす部分を含むように形成されている。
(B)固体撮像装置の製造方法
上述した固体撮像装置1の製造方法の要部について説明する。
図16は、本発明にかかる実施形態3において、固体撮像装置を製造する方法について示す図である。図16は、図15と同様に、上面を示している。
有機光電変換膜211GKcの形成においては、まず、図16(A)に示すように、第1グループ221cの形成を実施する。
ここでは、図16(A)に示すように、x方向およびy方向において、正方形状の複数の有機光電変換膜が等間隔に並ぶように、第1グループ221cの有機光電変換膜を形成する。
具体的には、実施形態1の場合と同様に、開口部が格子状に形成されたメタルマスク(図示なし)を用いて、有機光電変換材料を蒸着することで、この形成を実施する。
つぎに、図16(B)に示すように、第2グループ222cの形成を実施する。
ここでは、図16(B)に示すように、x方向およびy方向において、正方形状の複数の有機光電変換膜が等間隔に並ぶように、第2グループ222cの有機光電変換膜を形成する。第2グループ222cについては、第1グループ221cに対して、x方向およびy方向において、半ピッチ分、正方形状の複数の有機光電変換膜がシフトするように設ける。
具体的には、上記と同様に、開口部が格子状に形成されたメタルマスク(図示なし)を用いて、有機光電変換材料を蒸着することで、この形成を実施する。
この後、実施形態1の場合と同様にして、各部を設けることで、固体撮像装置を完成させる。
(C)まとめ
以上のように、本実施形態においては、実施形態1と同様に、緑色用光電変換部201Gcは、透過窓TMcが設けられている。透過窓TMcは、青色の波長領域の光が有機光電変換膜211GKcよりも多く青色用光電変換部201Bへ透過するように形成されている。具体的には、この透過窓TMcは、基板101の撮像面(xy面)の方向で規定される幅Dが、上述した式(1)を満たすように形成されている。このため、緑色用光電変換部201Gcにおいては、「導波管の原理」によって、青色の光が多く透過することになる。
よって、緑色用光電変換部201Gcを構成する有機光電変換膜211GKcは、緑色の波長領域以外の青色の波長領域について感度が低い。また、緑色用光電変換部201Gcで青色の光が吸収する量が減り、青色用光電変換部201Bへ青色の光が入射する量が増加する。この結果、「積層型」において、色再現性を向上できる。そして、この結果、演算信号処理によってノイズの増幅が生ずることを防止でき、画像品質を向上させることができる。
<4.その他>
本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例を採用することができる。
(変形例1)
上記においては、最上の光電変換部のみについて、有機光電変換膜を用いて形成する場合について説明したが、これに限定されない。
図17は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。図17は、図3と同様に、断面を示している。
図16に示すように、緑色用光電変換部201Gの他に、青色用光電変換部201Bd,赤色用光電変換部201Rdについて、有機光電変換膜を用いて形成しても良い。
具体的には、青色用光電変換部201Bdについては、有機光電変換膜211BKと、上部電極211BUと、下部電極211BLとを含むように形成しても良い。また、赤色用光電変換部201Rdについては、有機光電変換膜211RKと、上部電極211RUと、下部電極211RLとを含むように形成しても良い。ここでは、緑色用光電変換部201Gと青色用光電変換部201Bdと赤色用光電変換部201Rdとの間に、絶縁膜SZが介在するように、各部を形成する。
(変形例2)
上記においては、有機光電変換膜を貫通するように透過窓を形成する場合について説明したが、これに限定されない。
図18は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。図18は、図16と同様に、断面を示している。
図18に示すように、有機光電変換膜211GKeを貫通せずに、上面部分に溝を設けるように、透過窓TMeを形成しても良い。つまり、有機光電変換膜211GKeの上面において凹状に窪むように、透過窓TMeを形成してもよい。
図18に示すように、溝を形成することで透過窓TMeを設けた場合は、少なくとも、その溝の底面まで、「導波管の原理」によって、短波長側の光の透過率が高くなる。そして、その溝の底面から下方においては、光は、有機光電変換膜211GKeの吸収を受けて透過する。このため、溝の深さを調整することで、短波長側の透過率を任意に制御することができる。
なお、本変形例では、有機光電変換膜211GKeの上部に溝を形成する場合について示したが、有機光電変換膜211GKeの下部に溝を形成した場合でも、同様な作用・効果を奏することができる。
(変形例3)
透過窓の形状については、上記の例に限定されない。
図19は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。図19は、図16と同様に、断面を示している。
図19に示すように、有機光電変換膜211GKfの上面において凹状に窪んだ凹部分を含むと共に、その凹部分の中心部分が貫通するように、透過窓TMfを形成してもよい。
このように溝の幅が、深さ方向において変化する構造では、「導波管の原理」に従って、選択される波長が変化する。このため、溝の形状で、透過スペクトルを制御することができる。
なお、本変形例では、上側部分が広く下側が狭くなるように溝を形成する場合について示したが、上側部分が狭く下側が広くなるように溝を形成する場合においても、同様な作用・効果を奏することができる。
(変形例4)
上記において、緑色用光電変換部201Gで生成された信号電荷を蓄積ダイオードに蓄積し、その蓄積ダイオードから信号電荷を転送トランジスタで転送する場合について説明したが、これに限定されない。
図20は、本発明にかかる実施形態において、変形例を示す図である。図20は、図16と同様に、断面を示している。
図20(A)に示すように、上記の実施形態においては、緑色用光電変換部201Gの下部電極211GLがプラグPLを介して蓄積ダイオードTDに電気的に接続されており、信号電荷が蓄積ダイオードTDに蓄積される。
この他に、図20(B)に示すように、プラグPLを介して緑色用光電変換部201Gの下部電極211GLをフローティング・ディフュージョンFDに電気的に接続するように構成しても良い。
(その他)
上記においては、有機光電変換膜に透過窓を形成する場合について説明したが、これに限定されない。
無機材料で光電変換膜を形成した場合において、その無機材料の光電変換膜に透過窓を形成する場合においても、同様な作用・効果を奏することができる。たとえば、下記の無機材料で形成した場合において、同様な作用・効果を奏することができる。
・CuGaInSやCuGaInSeなどのようなカルコパイライト材料
・InP,GaAsなどのIII−V族化合物半導体材料
・ZnSeなどのII−VI族化合物半導体材料
・Si,GeなどのIV族化合物半導体材料
また、上記においては、透過窓の形成領域以外に光電変換材料を成膜することで、光電変換膜に透過窓を形成する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、透過窓の形成領域を含む領域に光電変換材料を成膜後、リソグラフィ技術を用いて、透過窓の形成領域に形成された膜をエッチングすることで、光電変換膜に透過窓を形成しても良い。
また、上記においては、透過窓にSiOを埋め込む場合について説明したが、これに限定されない。SiN,SiON,SiCを埋め込んでも良い。その他、固形物を埋め込まずに、空気の層として構成してもよい。
また、上記の実施形態においては、カメラに本発明を適用する場合について説明したが、これに限定されない。スキャナーやコピー機などのように、固体撮像装置を備える他の電子機器に、本発明を適用しても良い。
なお、上記の実施形態において、固体撮像装置1は、本発明の固体撮像装置に相当する。また、上記の実施形態において、緑色用光電変換部201G,201Gb,201Gcは、本発明の第1光電変換部に相当する。また、上記の実施形態において、青色用光電変換部201B,201Bdは、本発明の第2光電変換部に相当する。また、上記の実施形態において、赤色用光電変換部201R,201Rdは、本発明の第3光電変換部に相当する。また、上記の実施形態において、透過窓TM,TMb,TMc,TMe,TMfは、本発明の透過部に相当する。
1:固体撮像装置、13:垂直駆動回路、14:カラム回路、15:水平駆動回路、17:外部出力回路、17a:AGC回路、17b:ADC回路、18:タイミングジェネレータ、19:シャッター駆動回路、20:読出し回路、22:リセットトランジスタ、23:増幅トランジスタ、24:選択トランジスタ、27:垂直信号線、28:アドレス線、29:リセット線、40:カメラ、42:光学系、43:制御部、44:信号処理回路、101:基板、201B,201Bd:青色用光電変換部、201G,201Gb,201Gc:緑色用光電変換部、201R,201Rd:赤色用光電変換部、202G:緑色用読出し回路部、211BL,211GL,211RL:下部電極、211BU,211GU,211RU:上部電極、211BK,211GK,211GKb,211GKc,211GKe,211GKf,211RK:有機光電変換膜、FD:フローティング・ディフュージョン、KK:開口、MM:メタルマスク、P:画素、PA:撮像領域、PL:プラグ、PS:撮像面、SA:周辺領域、SZ:絶縁膜、TM,TMb,TMc,TMe,TMf:透過窓

Claims (11)

  1. 入射光において第1の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する第1光電変換部と、
    前記入射光において前記第1の波長領域よりも短い第2の波長領域を選択的に受光して光電変換する第2光電変換部と
    を少なくとも具備し、前記第2光電変換部が前記第1光電変換部を透過した光を受光するように、基板の撮像面において前記第1光電変換部が前記第2光電変換部の上方に積層されており、
    前記第1光電変換部は、前記第2の波長領域の光が他の部分よりも前記第2光電変換部へ透過する透過部が形成されており、
    前記透過部は、前記基板の撮像面の方向で規定される幅Dが、当該透過部の周辺の屈折率n、および、前記第2光電変換部に選択的に光電変換させる前記第2の波長領域の最長波長λcとの間において、下記の式(1)を満たす部分を含むように形成されている、
    固体撮像装置。
    λc/n≦2D ・・・(1)
  2. 前記透過部は、前記基板の撮像面の方向で規定される最大幅Lが、当該透過部の周辺の屈折率n、および、前記第2光電変換部に選択的に光電変換させる前記第2の波長領域の最長波長λcとの間において、下記の式(2)を満たすように形成されている、
    請求項1に記載の固体撮像装置。
    λc/n≦2L ・・・(2)
  3. 前記透過部は、前記第1光電変換部の上面と下面との間において貫通するように形成されている、
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記透過部は、前記基板の撮像面において前記第1光電変換部によって囲われたパターンで形成されている、
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 前記透過部は、前記基板の撮像面において前記第1光電変換部を囲うようなパターンで形成されている、
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1の波長領域および前記第2の波長領域と異なる第3の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する第3光電変換部
    をさらに具備し、基板の撮像面において前記第3光電変換部が前記第1光電変換部および前記第2光電変換部を透過した光を受光するように、前記第1光電変換部および前記第2光電変換部が前記第3光電変換部の上方に積層されている、
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1光電変換部は、前記第1の波長領域の光として緑色の光を選択的に受光して光電変換するように形成され、
    前記第2光電変換部は、前記第2の波長領域の光として青色の光を選択的に受光して光電変換するように形成され、
    前記第3光電変換部は、前記第3の波長領域の光として赤色の光を選択的に受光して光電変換するように形成されている、
    請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記透過部は、前記第1光電変換部の上面において凹状に窪むように形成されている、
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第1光電変換部は、有機材料を用いて形成されている、
    請求項1から8のいずれかに記載の固体撮像装置。
  10. 入射光において第1の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する第1光電変換部と、
    前記入射光において前記第1の波長領域よりも短い第2の波長領域を選択的に受光して光電変換する第2光電変換部とを少なくとも具備し、前記第2光電変換部が前記第1光電変換部を透過した光を受光するように、基板の撮像面において前記第1光電変換部が前記第2光電変換部の上方に積層されている固体撮像装置を製造する工程
    を有し、
    前記固体撮像装置を製造する工程は、
    前記第1光電変換部に、前記第2の波長領域の光が他の部分よりも前記第2光電変換部へ透過する透過部を形成する透過部形成工程
    を含み、
    当該透過部形成工程は、前記透過部において前記基板の撮像面の方向で規定される幅Dが、当該透過部の周辺の屈折率n、および、前記第2光電変換部に選択的に光電変換させる前記第2の波長領域の最長波長λcとの間において、下記の式(1)を満たす部分を含むように、前記透過部を形成する、
    固体撮像装置の製造方法。
    λc/n≦2D ・・・(1)
  11. 入射光において第1の波長領域の光を選択的に受光して光電変換する第1光電変換部と、
    前記入射光において前記第1の波長領域よりも短い第2の波長領域を選択的に受光して光電変換する第2光電変換部と
    を少なくとも具備し、前記第2光電変換部が前記第1光電変換部を透過した光を受光するように、基板の撮像面において前記第1光電変換部が前記第2光電変換部の上方に積層されており、
    前記第1光電変換部は、前記第2の波長領域の光が他の部分よりも前記第2光電変換部へ透過する透過部が形成されており、
    前記透過部は、前記基板の撮像面の方向で規定される幅Dが、当該透過部内の周辺の屈折率n、および、前記第2光電変換部に選択的に光電変換させる前記第2の波長領域の最長波長λcとの間において、下記の式(1)を満たす部分を含むように形成されている、
    電子機器。
    λc/n≦2D ・・・(1)
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