JP2016201315A - 燃料電池冷却システム、及び、燃料電池式産業車両 - Google Patents

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Yusuke Shimoyana
祐介 下簗
徹 昆沙賀
Toru Konsaga
徹 昆沙賀
潤 西尾
Jun Nishio
潤 西尾
恵莉加 河迫
Erika Kawasako
恵莉加 河迫
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Masakazu Aoki
正和 青木
山内 崇史
Takashi Yamauchi
崇史 山内
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Abstract

【課題】水素吸蔵合金を収容するタンクを効率良く冷却すること。
【解決手段】燃料電池冷却システム10は、フォークリフト40と、フォークリフト40に水素ガスを充填する水素充填設備20とを備えている。水素充填設備20は、エゼクタ25と、エゼクタ25に圧縮空気を供給する圧縮空気供給部29とを有している。フォークリフト40には、燃料電池スタック41と、燃料電池スタック41に供給する水素ガスを吸蔵可能な水素吸蔵合金が収容されたタンク44と、燃料電池スタック41の発電によって生成された水が貯留される貯留部55とを備えている。エゼクタ25の吸引口28は、貯留部55に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池冷却システム、及び、燃料電池式産業車両に関する。
燃料電池は、水素と酸素との化学反応によって発電を行う。このため、燃料電池を電力源として用いる車両などには、燃料電池とともに、燃料電池に供給する水素が貯蔵されたタンクが搭載される。
特許文献1では、タンクに水素吸蔵合金を収容している。水素吸蔵合金は、所定温度や所定圧力の条件のもとで水素ガスを吸蔵し、必要時に別の温度や別の圧力の条件のもとで水素ガスを放出する。水素吸蔵合金は、水素ガスを吸蔵するときに発熱し、水素ガスを放出するときに吸熱する。このため、タンクに水素ガスを供給し、水素吸蔵合金に水素ガスを吸蔵させると、水素吸蔵合金が発熱する。水素吸蔵合金の温度が、水素ガスを吸蔵することができる温度の上限を超えると、水素吸蔵合金は、水素ガスを吸蔵することができなくなる。特許文献1では、水素ガスをタンクに供給するときに、水循環系内の水をポンプによって循環させることで、タンクを冷却している。
特開2000−88196号公報
ところで、水素ガスを短時間で水素吸蔵合金に吸蔵させたい場合、水素吸蔵合金の温度上昇に伴ってタンクの温度も短時間で上昇することになる。このため、タンクを十分に冷却できなくなるおそれがあり、タンクに対する冷却性能の更なる向上が望まれている。
本発明の目的は、水素吸蔵合金を収容するタンクを効率良く冷却することができる燃料電池冷却システム、及び、燃料電池式産業車両を提供することにある。
上記課題を解決する燃料電池冷却システムは、燃料電池と、前記燃料電池に供給する水素ガスを吸蔵可能な水素吸蔵合金が収容されたタンクと、前記燃料電池の発電によって生成された水が貯留される貯留部と、前記タンクに水素ガスを供給するための水素ガス供給源と、圧縮空気の通過に伴い負圧となる吸引口が前記貯留部に接続されたエゼクタと、前記貯留部に貯留された水を用いて前記タンクを冷却させる冷却部と、を備えている。
これによれば、燃料電池の発電によって貯留部には水が貯留されている。タンクに水素ガスを供給して水素吸蔵合金に水素ガスを吸蔵するときには、エゼクタに圧縮空気が流される。すると、エゼクタの吸引口には、負圧が発生する。吸引口に負圧が発生することで、貯留部内の空気がエゼクタ内に吸引され、貯留部の内圧が低下する。貯留部の内圧が低下することで、貯留部に貯留された水の沸点が下がり、貯留部内の水が蒸発するときの潜熱により低温となる。そしてこの低温となった水でタンクが冷却される。よって、水素吸蔵合金の温度の上昇によってタンクの温度は上昇しようとするが、貯留部内の水が蒸発するときの潜熱によってタンクは冷却されるため、効率良くタンクを冷却することができる。
上記燃料電池冷却システムについて、前記貯留部に水を供給する水供給部を備えてもよい。これによれば、貯留部内の水が蒸発により不足したときに、水を補うことができる。
上記課題を解決する燃料電池式産業車両は、燃料電池と、前記燃料電池を電力源として駆動するモータと、前記燃料電池に供給する水素ガスを吸蔵可能な水素吸蔵合金が収容されたタンクと、前記燃料電池の発電によって生成された水が貯留される貯留部と、を備え、圧縮空気の通過に伴い負圧となる吸引口を有するエゼクタ、及び、水素ガス供給源を備える水素充填設備によって前記タンクに水素ガスが供給される燃料電池式産業車両であって、前記貯留部は、前記吸引口が接続される接続部を有し、前記貯留部に貯留された水を用いて前記タンクを冷却させる冷却部を備えている。
これによれば、エゼクタの吸引口に負圧が発生することで、貯留部の内圧が低下する。貯留部の内圧が低下することで、貯留部に貯留された水が蒸発しやすくなり、貯留部内の水が蒸発するときの潜熱により低温となった水でタンクが冷却される。よって、水素吸蔵合金の温度の上昇によってタンクの温度は上昇しようとするが、貯留部内の水が蒸発するときの潜熱によってタンクは冷却されるため、効率良くタンクを冷却することができる。
本発明によれば、水素吸蔵合金を収容するタンクを効率良く冷却することができる。
燃料電池冷却システムを示す概略構成図。 タンクに水素ガスを供給するときの燃料電池冷却システムを示す概略構成図。 貯留部に工業用水を供給するときの燃料電池冷却システムを示す概略構成図。 燃料電池式産業車両の変形例を示す概略構成図。
以下、燃料電池冷却システム、及び、燃料電池式産業車両の一実施形態について説明する。
図1に示すように、燃料電池冷却システム10は、燃料電池式産業車両としてのフォークリフト40と、フォークリフト40に水素ガスを供給する水素充填設備20とを備えている。なお、本実施形態の燃料電池冷却システム10は、工場内での運用を想定したものである。また、以下の説明において、「上」は鉛直方向とは反対方向であり、「下」とは鉛直方向である。
水素充填設備20は、水素ガス供給源21を備えている。水素ガス供給源21には、水素ガスを圧縮する圧縮機や、水素ガスを蓄える蓄圧器などを含む。水素ガス供給源21には、水素供給ホース22を介して、設備側水素カプラ23が接続されている。水素供給ホース22には、水素バルブ24が設けられている。
また、水素充填設備20は、エゼクタ25と、エゼクタ25に圧縮空気を供給する圧縮空気供給部29とを備えている。エゼクタ25は、管径を細く絞った絞り部25aを有している。エゼクタ25は、圧縮空気を絞り部25aに供給する供給口26に加え、圧縮空気を絞り部25aから排出する排出口27を有する。また、エゼクタ25は、絞り部25aに開口する吸引口28を有し、吸引口28には、絞り部25aに圧縮空気が通過する際に負圧が発生する。すなわち、絞り部25aに流速の早い圧縮空気を流して、ベンチュリ管の原理により、負圧を発生させ、対象の内圧を下げることができる。
圧縮空気供給部29は、コンプレッサなどによって圧縮された空気をエゼクタ25の供給口26に供給する。エゼクタ25の吸引口28には、吸引ホース30を介して設備側吸引カプラ31が接続されている。
また、水素充填設備20は、水供給部32を備えている。水供給部32は、工業用水が流れる工業用水ラインに接続されている。水供給部32には、給水ホース33を介して、設備側給水カプラ34が接続されている。給水ホース33には、給水バルブ35が設けられている。
水素充填設備20は、水素バルブ24、給水バルブ35、及び、圧縮空気供給部29を制御する制御部36を備えている。
フォークリフト40には、複数のセルを積層して構成した燃料電池としての燃料電池スタック41、及び、燃料電池スタック41を電力源として駆動するモータ42が搭載されている。モータ42は、例えば、フォークリフト40を走行させるための走行用モータや、フォークリフト40の荷役装置を動作させるための荷役用モータである。
また、フォークリフト40は、燃料電池スタック41に供給する水素ガスを吸蔵可能な水素吸蔵合金44が収容されたタンク43を備えている。水素吸蔵合金44は、所定温度や所定圧力の条件のもとで水素ガスを吸蔵し、必要時に別の温度や別の圧力の条件のもとで水素ガスを放出する。水素吸蔵合金44は、水素ガスを吸蔵するときに発熱し、水素ガスを放出するときに吸熱する。タンク43には、タンク43の温度を検出する温度計45が取り付けられている。
タンク43には、水素供給管46が連通している。水素供給管46には、車両側水素カプラ47が設けられている。車両側水素カプラ47は、フォークリフト40の外部に露出して設けられており、設備側水素カプラ23が接続される。本実施形態において、車両側水素カプラ47としては、設備側水素カプラ23が接続されている状態で開き、設備側水素カプラ23が接続されていない状態で閉じる自動開閉バルブを内蔵したカプラが用いられている。
燃料電池スタック41は、フォークリフト40に搭載されたタンク43から供給される水素ガスと、空気中の酸素との化学反応によって発電が行われる。燃料電池スタック41による発電が行われると、水とガスとを含むオフガスが発生する。
フォークリフト40は、燃料電池スタック41が発電することで発生したオフガスが流入する流入管51を備えている。流入管51は、気液分離器52に連通している。燃料電池スタック41で排出されたオフガスは、流入管51を介して気液分離器52に流入する。気液分離器52では、自然落下方式によりオフガスが水とガスに分離される。気液分離器52において、流入管51よりも上方には、排気管53が連通している。そして、気液分離器52で水と分離されたガスは、排気管53からフォークリフト40の外部に排気される。
気液分離器52には、流入管51よりも下方に、連通管54が連通している。連通管54は、気液分離器52よりも下方に設けられた貯留部55に連通している。気液分離器52で分離された水は、連通管54を通って貯留部55に流入する。連通管54には、気液分離器52と貯留部55との連通と、閉塞とを切り替える閉塞バルブ56が設けられている。
貯留部55は、密閉容器である。貯留部55には、連通管54よりも下方に、排水管57が連通している。排水管57は、フォークリフト40の外部まで延びており、着脱可能な排水蓋58によって閉塞されている。排水蓋58が取り付けられた状態では、貯留部55に水が貯留される。貯留部55の水を外部に排出したいときには、排水蓋58を取り外すことで、外部に水を排出することができる。
また、貯留部55には、連通管54よりも下方に、冷却管61が連通している。冷却管61は、タンク43に向けて延びており、冷却管61内の水で、タンク43が冷却される。例えば、タンク43に冷却管61が接触していたり、冷却管61を通った水がタンク43に直接接触する穴が設けられている。したがって、冷却管61が貯留部55内の水を用いてタンク43を冷却する冷却部となる。
貯留部55には、連通管54、及び、冷却管61よりも上方に給水管62が連通している。給水管62には、車両側給水カプラ63が設けられている。車両側給水カプラ63は、フォークリフト40の外部に露出して設けられており、設備側給水カプラ34が接続される。本実施形態において、車両側給水カプラ63としては、設備側給水カプラ34が接続されている状態で開き、設備側給水カプラ34が接続されていない状態で閉じる自動開閉バルブを内蔵したカプラが用いられている。
貯留部55には、給水管62よりも上方に、吸引管64が連通している。吸引管64には、車両側吸引カプラ65が設けられている。車両側吸引カプラ65は、フォークリフト40の外部に露出して設けられており、設備側吸引カプラ31が接続される。本実施形態において、車両側吸引カプラ65としては、設備側吸引カプラ31が接続されている状態で開き、設備側吸引カプラ31が接続されていない状態で閉じる自動開閉バルブを内蔵したカプラが用いられている。本実施形態において、車両側吸引カプラ65は、エゼクタ25が接続される接続部となる。
次に、本実施形態の燃料電池冷却システム10の作用について説明する。
図2に示すように、水素吸蔵合金44に水素ガスを吸蔵させるときには、設備側水素カプラ23を車両側水素カプラ47に、設備側吸引カプラ31を車両側吸引カプラ65に、設備側吸引カプラ31を車両側吸引カプラ65に、それぞれ接続する。したがって、各カプラは、流体継手となる。また、水素充填設備20の制御部36と、フォークリフト40に搭載される図示しない制御装置とが有線又は無線によって接続される。
水素吸蔵合金44に水素ガスを吸蔵させるときには、閉塞バルブ56を閉じる。閉塞バルブ56は、フォークリフト40に搭載される図示しない制御装置によって閉塞されてもよいし、手動で閉じられてもよい。
各カプラ同士が接続される前には、制御部36は、水素バルブ24、及び、給水バルブ35は閉じた状態に維持している。各カプラ同士が接続されると、制御部36は、水素充填設備20の操作者などの操作に応じて、水素バルブ24の開放を許容する。水素バルブ24が開放されると、図2中の矢印A1に示すように、水素ガス供給源21→水素供給ホース22→水素供給管46→タンク43の経路で水素ガスが流れる。
また、制御部36は、圧縮空気供給部29からエゼクタ25の供給口26に圧縮空気を供給させる。エゼクタ25に供給された圧縮空気は、図2中の矢印A2で示すように絞り部25aで高速で噴射され、吸引口28には負圧が発生する。負圧が発生することで、貯留部55内の空気がエゼクタ25に吸引され、貯留部55の内圧が例えば、0.1気圧程度に低下する。
水素ガス供給源21からタンク43に水素ガスが供給されていくと、水素吸蔵合金44の発熱によってタンク43の温度が上昇しようとする。ここで、図2中の矢印A3に示すように、貯留部55内の空気がエゼクタ25に吸引されて、貯留部55の内圧が低下していることで、貯留部55内の水の沸点が低下している。このため、貯留部55内の水が蒸発することで、潜熱により低温になった水により、タンク43が冷却される。エゼクタ25には、貯留部55内の水の沸点が、水素吸蔵合金44が水素ガスを吸蔵することができる温度の上限よりも低くなるように圧縮空気が供給される。なお、水の沸点は、0.25気圧で60℃である。
貯留部55内で気化した水(蒸発した水)は、図2中の矢印A3に示すように吸引管64→吸引ホース30→吸引口28の経路でエゼクタ25に吸引され、圧縮空気とともにエゼクタ25の排出口27から排出される。
仮に、水素ガスを水素吸蔵合金に吸蔵させている途中で、貯留部55の水がタンク43を冷却するのに要する量よりも少なくなった場合を想定する。制御部36は、温度計45によって検出されるタンク43の温度が閾値を超えると、貯留部55内の水がタンク43を冷却するのに不足していると判断する。なお、閾値としては、水素吸蔵合金44が水素ガスを吸蔵できる温度の上限よりも低い値に設定される。
制御部36は、タンク43の温度が閾値を超えると、図3に示すように、給水バルブ35を開けることで、貯留部55に工業用水を供給する。これにより、図3中の矢印A4に示すように水供給部32→給水ホース33→給水管62→貯留部55の経路で水が供給され、貯留部55内の水の不足が補われる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)フォークリフト40は、燃料電池スタック41の発電によって生成された水を貯留する貯留部55を有している。燃料電池スタック41に供給する水素ガスを吸蔵可能な水素吸蔵合金44が収容されたタンク43に水素ガスを供給するときには、エゼクタ25によって貯留部55から空気を排出して、貯留部55の内圧を低下させる。これにより、貯留部55内の水の沸点が低下するため、貯留部55内の水が蒸発することで、潜熱によってタンク43は冷却される。エゼクタ25によって貯留部55の内圧を低下させて、水を蒸発させることで、水を蒸発させずにタンク43の冷却を行う場合と比較して、タンク43を高い冷却性能で効率よく冷却することができる。
(2)また、燃料電池スタック41の発電に伴い生成される水を利用してタンク43の冷却を行うことができる。貯留部55に水を貯留する場合、貯留部55から水が溢れ出す前に水を廃棄する必要がある。タンク43による熱交換によって貯留部55の水を蒸発させることで、水を外部に排出することができるため、排水蓋58を取り外すなどの手間なく貯留部55の水を廃棄することができる。
(3)水素充填設備20は、貯留部55に水を供給する水供給部32を有しているため、貯留部55内の水が蒸発により不足したときに、水素充填設備20から貯留部55に対して水を補うことができる。これにより、継続してタンク43の冷却をすることができる。
(4)水素吸蔵合金は、水素の他の貯蔵方式(例えば、圧縮方式)と比較して、同一圧力下でのエネルギー密度に優れる反面、水素を吸蔵させる際には発熱するため水素を吸蔵させるときに水素吸蔵合金を冷却するための機構が必要になる。例えば、圧縮方式と同等の速度(例えば、3分)で水素ガスを供給する場合、100kW程度の発熱を処理しなければならない。本実施形態のように、貯留部55に貯留された水を用いてタンク43を冷却し、かつ、この水を蒸発させることによる潜熱を利用して貯留部55を冷却することで、タンク43を効率良く冷却することができる。このため、タンク43内の水素吸蔵合金44に短時間で水素ガスを吸蔵させる場合であっても、水素吸蔵合金44の温度が水素ガスを吸蔵することができる温度の上限に達しにくく、短時間でタンク43に水素ガスを供給することができる。
(5)タンク43の冷却により水素ガスを短時間でタンク43に供給することができるため、タンク43に水素ガスを供給するための時間が短縮化される。したがって、水素ガスの供給に伴うフォークリフト40の作業の中断が短縮化され、作業の効率化が図られる。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
○図4に示すように、タンク43を冷却する水が流通する冷却管と、燃料電池スタック41を冷却する水が通る冷却管を一つの循環路としてもよい。タンク43には、第1冷却管71、及び、第2冷却管72が連通している。第1冷却管71、及び、第2冷却管72は、タンク43、及び、燃料電池スタック41と熱交換を行うように設けられており、ラジエータ73に接続されている。第2冷却管72には、ポンプ74が設けられており、ポンプ74が駆動することで、貯留部55内の水は、第1冷却管71を流通してラジエータ73に供給され、ラジエータ73によって冷却された後に第2冷却管72を流通して貯留部55に戻る。この場合、燃料電池スタック41を冷却する冷却系と、タンク43を冷却する冷却系を一つに集約することができる。
○貯留部55に冷媒が流通する熱交換部(パイプ)を設けて、熱交換部の冷媒を貯留部55内の水で冷却してタンク43に供給してもよい。この場合、熱交換部内の冷媒と、貯留部55内の水との熱交換によって冷媒が冷却され、この冷媒を介してタンク43が冷却される。すなわち、貯留部55に貯留された水と、タンク43とが直接熱交換を行わなくてもよく、貯留部55内の水によって冷却された媒体などによってタンク43が冷却されてもよい。貯留部55に貯留された水を用いてタンク43を冷却できればよい。
○貯留部55に貯留された水の液面の高さを検出するセンサを設けて、液面の高さによって貯留部55内の水の量を検出してもよい。そして、センサによって液面の高さが閾値よりも低くなったときに、工業用水を貯留部55に供給するようにしてもよい。
○燃料電池スタック41の発電に伴って生成された水のみを利用してタンク43を冷却してもよい。この場合、水素ガスをタンク43に供給している途中で、貯留部55内の水が不足するおそれがあるが、水を蒸発させないでタンク43を冷却する場合に比較すれば、効率よくタンク43を冷却することができる。この場合、水素充填設備20、及び、フォークリフト40は、水供給部32、給水ホース33、設備側給水カプラ34、給水管62、及び、車両側給水カプラ63を備えていなくてもよい。
○水供給部32によって貯留部55に供給される水は、工業用水ではなくてもよい。
○燃料電池式産業車両は、フォークリフト40に限られず、トラクターなどであってもよい。
○気液分離器52は、遠心分離方式であってもよい。
○エゼクタ25は、フォークリフト40に搭載されていてもよい。
10…燃料電池冷却システム、20…水素充填設備、21…水素ガス供給源、25…エゼクタ、26…供給口、27…排出口、28…吸引口、32…水供給部、40…フォークリフト、41…燃料電池スタック、42…モータ、43…タンク、44…水素吸蔵合金、55…貯留部、61…冷却管。

Claims (3)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池に供給する水素ガスを吸蔵可能な水素吸蔵合金が収容されたタンクと、
    前記燃料電池の発電によって生成された水が貯留される貯留部と、
    前記タンクに水素ガスを供給するための水素ガス供給源と、
    圧縮空気の通過に伴い負圧となる吸引口が前記貯留部に接続されたエゼクタと、
    前記貯留部に貯留された水を用いて前記タンクを冷却させる冷却部と、
    を備えた燃料電池冷却システム。
  2. 前記貯留部に水を供給する水供給部を備える請求項1に記載の燃料電池冷却システム。
  3. 燃料電池と、
    前記燃料電池を電力源として駆動するモータと、
    前記燃料電池に供給する水素ガスを吸蔵可能な水素吸蔵合金が収容されたタンクと、
    前記燃料電池の発電によって生成された水が貯留される貯留部と、
    を備え、
    圧縮空気の通過に伴い負圧となる吸引口を有するエゼクタ、及び、水素ガス供給源を備える水素充填設備によって前記タンクに水素ガスが供給される燃料電池式産業車両であって、
    前記貯留部は、前記吸引口が接続される接続部を有し、
    前記貯留部に貯留された水を用いて前記タンクを冷却させる冷却部を備えた燃料電池式産業車両。
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