JP2016199954A - エレベータ式駐車装置 - Google Patents

エレベータ式駐車装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016199954A
JP2016199954A JP2015082280A JP2015082280A JP2016199954A JP 2016199954 A JP2016199954 A JP 2016199954A JP 2015082280 A JP2015082280 A JP 2015082280A JP 2015082280 A JP2015082280 A JP 2015082280A JP 2016199954 A JP2016199954 A JP 2016199954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pit
lift cage
connecting means
elevator
turntable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015082280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6679217B2 (ja
Inventor
政春 大隈
Masaharu Okuma
政春 大隈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Transport Machinery Co Ltd filed Critical IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority to JP2015082280A priority Critical patent/JP6679217B2/ja
Publication of JP2016199954A publication Critical patent/JP2016199954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6679217B2 publication Critical patent/JP6679217B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

【課題】ピット内のターンテーブル装置の水没を回避するエレベータ式駐車装置を提供する。
【解決手段】エレベータ式駐車装置は、建屋2の入出庫口3に通じる昇降路4で昇降するリフトケージ5と、昇降路4の下方のピット6内に配設されたターンテーブル装置7とを備える。リフトケージ5とターンテーブル装置7には、上下方向に対向する配置で連結手段8と連結手段9を備える。水位センサ38によりピット6内の浸水が検出されると、制御装置は、リフトケージ5を通常昇降範囲の下限位置よりも下方に下降させて、リフトケージ5とターンテーブル装置7の連結手段8,9同士を連結させ、次いで、リフトケージ5を上昇させて、リフトケージ5に連結手段8,9を介して吊られるターンテーブル装置7を、ピット6よりも上方へ上昇させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、昇降するリフトケージにより車両を搬送して上下方向に多段に設けられた棚に車両を駐車させる形式のエレベータ式駐車装置に関するものである。
機械式駐車装置の一つとしては、エレベータ式駐車装置が知られている。
エレベータ式駐車装置としては、入庫する車両をパレット上に乗り入れさせた後、該パレットごと車両をリフトケージで棚へ搬送して駐車させる形式のものが多く用いられている。又、エレベータ式駐車装置の他の形式のものとしては、入出庫バースに乗り入れた車両をくし歯形のリフトケージにより搬送し、その後、棚に備えられているくし歯形のパレットに載せ替えて駐車させるようにした形式のものも知られている(たとえば、特許文献1(図23)参照)。
エレベータ式駐車装置には、車両の前進入庫、前進出庫を可能とさせるために、車両を旋回(転回)させるターンテーブル装置を備えることが多い。又、建屋に対して車両を入出庫させる方向と、建屋内の棚に格納したときの車両の向きとが、たとえば、90度異なる形式のエレベータ式駐車装置がある(たとえば、特許文献2参照)。
前記特許文献2に示されているエレベータ式駐車装置には、入出庫させる車両を旋回させるターンテーブル装置が備えられている。
この種のターンテーブル装置は、リフトケージに設けられる場合と、リフトケージの昇降路の下方のピット内に設けられる場合とがある。
特開2005−330702号公報 特開2008−31635号公報
ところが、特許文献2に示されたものでは、ターンテーブル装置はピット内に設けられている。ピットは、リフトケージの昇降路の下方に設けられている。そのため、豪雨等では、ピットに浸水が生じる場合もある。
なお、特許文献1に示されたエレベータ式駐車装置は、ピットにターンテーブル装置のようなピット内装置を備える構成とはなっていない。
そこで、本発明は、リフトケージの昇降路の下方にピットがあり、このピット内にピット内装置を備えた形式のエレベータ式駐車装置において、ピットに浸水が生じても、ピット内装置の水没を回避することができるエレベータ式駐車装置を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、建屋の入出庫口に通じる昇降路で昇降するリフトケージを用いて車両を棚へ入出庫させるエレベータ式駐車装置であって、前記昇降路の下方に設けられたピットと、前記ピット内に配設されたピット内装置と、前記リフトケージと前記ピット内装置にそれぞれ設けられて、互いを解除可能に連結する連結手段とを備える構成を有するエレベータ式駐車装置とする。
前記リフトケージ側の連結手段と前記ピット内装置側の連結手段は、前記リフトケージが通常昇降範囲の下限位置に配置され且つ前記ピット内装置がピット内に配設されている状態では連結されず、前記リフトケージを通常昇降範囲の下限位置よりも下方に下降させた状態で前記連結手段同士が互いに連結可能となる構成としている。
前記リフトケージの昇降動作を制御する昇降制御部を有する制御装置を備え、前記制御装置は、退避開始指令に基づいて、リフトケージを、前記リフトケージ側の連結手段と前記ピット内装置側の連結手段が互いに連結される位置まで下降させ、前記リフトケージを、前記連結された各連結手段を介して前記ピット内装置が前記ピットよりも上方に配置されるまで上昇させる機能を有する構成としている。
前記ピットに、該ピット内の浸水を検出する水位センサを備え、前記制御装置は、前記水位センサから前記ピット内の浸水の検出信号が入力されると、退避開始指令を発する退避指令発生部を備える構成としている。
前記制御装置は、退避指令スイッチの手動操作により退避開始指令が入力される構成としている。
前記ピット内装置は、ターンテーブル装置である構成としている。
本発明のエレベータ式駐車装置によれば、昇降路の下方のピットに浸水が生じても、ピット内に備えたピット内装置の水没を回避することができる。
エレベータ式駐車装置の第1実施形態を示す概略正面図である。 ターンテーブル装置をピット内より退避させる手順を示すもので、(a)はリフトケージを浸水時下降目標位置まで下降させた状態を示す概略正面図、(b)はリフトケージによりターンテーブル装置をピットよりも上方へ吊り上げた状態を示す概略正面図である。 第1実施形態におけるピットの部分を拡大して示す図である。 第1実施形態におけるくし歯形のリフトケージとくし歯形のパレットを拡大して示す斜視図である。 第1実施形態におけるターンテーブル装置を拡大して示す平面図である。 リフトケージとターンテーブル装置の連結手段を拡大して示すもので、(a)はリフトケージが通常昇降範囲の下限位置に配置された状態を示す一部切断側面図、(b)はリフトケージを下降させて連結手段同士が接触した状態を示す一部切断側面図、(c)はリフトケージを浸水時下降目標位置まで下降させた状態を示す一部切断側面図、(d)はリフトケージにより連結手段を介してターンテーブル装置を吊った状態を示す一部切断側面図である。 第1実施形態における制御系の概要を示すブロック図である。 エレベータ式駐車装置の第2実施形態を示す図である。 ターンテーブル装置をピット内より退避させる手順を示すもので、(a)はリフトケージを通常昇降範囲の下限位置に配置した状態を示す概略正面図、(b)はリフトケージを浸水時下降目標位置まで下降させた状態を示す概略正面図、(c)はリフトケージによりターンテーブル装置をピットよりも上方へ吊り上げた状態を示す概略正面図である。
本発明のエレベータ式駐車装置について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1はエレベータ式駐車装置の第1実施形態を示す概略切断正面図である。図2は、ターンテーブル装置をピット内より退避させる手順を示すもので、図2(a)はリフトケージをピット内で浸水時下降目標位置まで下降させた状態を示し、図2(b)はリフトケージによりターンテーブル装置をピットの上方へ吊り上げた状態を示す概略正面図である。図3は第1実施形態におけるピットの部分を拡大して示す正面図である。図4は第1実施形態におけるくし歯形のリフトケージとくし歯形のパレットを拡大して示す斜視図である。図5は第1実施形態におけるターンテーブル装置を拡大して示す平面図である。図6は、リフトケージとターンテーブル装置の連結手段を拡大して示すもので、図6(a)はリフトケージが通常昇降範囲の下限位置に配置された状態を、図6(b)はリフトケージを下降させて連結手段同士が接触した状態を、図6(c)はリフトケージを浸水時下降目標位置まで下降させた状態を、図6(d)はリフトケージにより連結手段を介してターンテーブル装置を吊った状態を、それぞれ示す一部切断側面図である。図7は第1実施形態における制御系の概要を示すブロック図である。
本実施形態は、くし歯形のリフトケージを備える形式のエレベータ式駐車装置への適用例を示すものである。なお、説明の便宜上、エレベータ式駐車装置について、後述するように建屋内で昇降路と格納スペースが並ぶ水平方向は左右といい、それに直交する水平方向は前後という。
本実施形態のエレベータ式駐車装置は、図1に示すように、車両1の入出庫口3を備えた建屋2を有する。建屋2内には、入出庫口3と通じるように形成された昇降路4と、昇降路4で昇降するくし歯形のリフトケージ5と、昇降路4の下方に設けて、リフトケージ5を吊り降ろすためのピット6と、ピット6内に配設されたピット内装置としてのターンテーブル装置7とを備える。更に、リフトケージ5とターンテーブル装置7は、互いを解除可能に連結する連結手段8,9を備えた構成とされている。
建屋2は、地上に立設され、入出庫階となる1階の前面の左右方向の中央部には、入出庫口3が設けられ、建屋2内の左右方向の中央部には、昇降路4が上下方向に形成されている。入出庫口3には、図示しない扉が備えられている。
リフトケージ5は、図3、図4、図5に示すように、昇降路4の左右両側で前後方向に延びるように平行配置された一対のビーム部材10を備えている。各ビーム部材10の互いに対向する面部には、前後方向(長手方向)の2個所に、水平方向内向きに突出する車輪支承部材11が、複数本ずつ(図では6本ずつ)、前後方向に間隔をおいてくし歯状に配列された状態で取り付けられている。これにより、リフトケージ5は、車両1の前輪、後輪の各車輪を、各車輪支承部材11で受けて支持できるようになっている。
各ビーム部材10の前後方向の両端側には、上下方向に延びるガイド部材12が連結部材13を介して取り付けられている。昇降路4には、四角部となる個所に、建屋2の前後壁に沿って上下方向に延びる断面形状コの字型の昇降用のガイドレール14が設けられていて、各ガイド部材12は、各ガイドレール14に上下方向にスライド自在に嵌合されている。
更に、図1に示すように、建屋2内の頂部には、ウインチのような昇降駆動装置15が設置されており、この昇降駆動装置15より繰り出されたワイヤ又はチェーンのような吊材16の先端側が、図1、図3に示すように、各ガイド部材12の上端側に接続されている。これにより、リフトケージ5は、吊材16を介して昇降駆動装置15に吊り下げられた状態で支持されている。したがって、昇降駆動装置15による吊材16の巻き取り操作により、リフトケージ5は、昇降路4で上昇し、吊材16の繰り出し操作により、リフトケージ5は、昇降路4で下降する。
更に、リフトケージ5は、図3、図5に示すように、各ビーム部材10の前後両端寄り個所の下側に、連結手段8が、下方に向けて突出するように設けられている。この連結手段8の具体的な構成については、ターンテーブル装置7側の連結手段9と共に後で説明する。
ターンテーブル装置7は、図3に示すように、ベースフレーム17と、ベースフレーム17の上側に上下に移動可能に保持された昇降フレーム18と、昇降フレーム18の上側に水平方向に旋回可能に保持された旋回フレーム19と、旋回フレーム19上に取り付けられた旋回テーブル本体20とを備えた構成とされている。更に、ターンテーブル装置7には、図示しないが、ベースフレーム17を基準として昇降フレーム18を昇降動作させる昇降手段と、昇降フレーム18を基準として旋回フレーム19と一緒に旋回テーブル本体20を旋回動作させる旋回手段が備えられている。
旋回テーブル本体20は、図5に示すように、リフトケージ5が外側を上下方向に通過できるような平面形状とするために、たとえば、リフトケージ5の左右の各車輪支承部材11の先端部同士の間隔よりも狭い左右幅で前後方向に延びる梁部材21を備えている。梁部材21の前部と後部の左右両側には、水平方向外向きに突出する複数本ずつ(図では5本ずつ)の車輪受け部材22が、前後方向に間隔をおいてくし歯状に配列された状態で取り付けられている。この各車輪受け部材22の前後方向の位置は、各車輪支承部材11と重ならずに前後方向に交互配置となるように設定されている。梁部材21の前後方向の中央部の左右両側には、水平方向外向きに突出するプレート部材23が、リフトケージ5の前部側の各車輪支承部材11と後部側の各車輪支承部材11との間を通過可能な配置で取り付けられている。
旋回テーブル本体20は、上面側が、建屋2の1階部分の床を構成する後述するプラットホーム45(図5参照)と同じ高さ位置に配置されている。
ターンテーブル装置7は、入出庫口3より乗り入れる車両1、あるいは、入出庫口3より出庫させる車両1の各車輪を、各車輪受け部材22で受けて支持できるようになっている。
ターンテーブル装置7は、旋回テーブル本体20の上側に車両1が載置された状態で、先ず、昇降手段により、昇降フレーム18及び旋回フレーム19と一緒に旋回テーブル本体20を、ピット6に配置されたリフトケージ5や、プラットホーム45(図5参照)よりも上方となる位置まで上昇させる。次に、ターンテーブル装置7は、旋回手段により、旋回フレーム19と一緒に旋回テーブル本体20を、周方向に、たとえば、180度旋回させ、その後、昇降手段により、昇降フレーム18及び旋回フレーム19と一緒に旋回テーブル本体20を当初の高さ位置まで戻す。これにより、ターンテーブル装置7は、旋回テーブル本体20と一緒に車両1の向きを変えることができる。
更に、ベースフレーム17には、下面側の複数個所に、図3、図6(a)に示すように、位置決めピン24が下向きに突設されている。一方、ピット6の内底部には、複数の受台25が、ベースフレーム17の各位置決めピン24の配置に合わせて設置されている。各受台25は、上面側に位置決めピン24を差し込むための嵌合穴26を備えている。
ターンテーブル装置7をピット6内に配設するときには、ターンテーブル装置7を上方から下方へ移動させて、各位置決めピン24を、各受台25の嵌合穴26にそれぞれ上方から差し込むようにする。これにより、ターンテーブル装置7は、各受台25によって支持される。この状態で、各位置決めピン24の水平方向への変位が各受台25の嵌合穴26によって拘束されるため、ターンテーブル装置7は、ピット6内での水平方向の位置ずれが防止される。
更に、ベースフレーム17には、リフトケージ5の連結手段8と上下方向で対向する位置に、上下方向に延びる柱部材27の下端側が取り付けられている。各柱部材27の上端側には、連結手段9が設けられている。
各柱部材27は、後述するように連結手段8と連結手段9を連結させた状態でリフトケージ5によってターンテーブル装置7を吊り上げるときに、ターンテーブル装置7の自重が上下方向の引張荷重として作用するものである。このため、各柱部材27は、ターンテーブル装置7の軽量化を図るという点から考えると、図6(a)に示すように、上下方向に延びる複数本、たとえば、4本の棒材28と、各棒材28の上端側同士を連結するプレート材29とからなる構成とすることが好ましい。この場合、各棒材28の下端側のベースフレーム17への取り付けは、たとえば、各棒材28の下端寄り個所にねじ部を設け、このねじ部をベースフレーム17に設けた挿通孔(図示せず)に通すと共に、挿通個所の上下両側に設けたナット30で各棒材28の下端側をベースフレーム17に固定するようにすればよい。
なお、柱部材27は、複数本の棒材28に代えて複数本のパイプ材を用いた構成としてもよく、柱部材27を一本の棒材やパイプ材からなる構成としてもよい等、柱部材27の構成は、図示した構成に限定されるものでない。又、柱部材27の構成に応じて、柱部材27の下端側のベースフレーム17への取り付け方は適宜変更してもよいことは勿論である。
次に、連結手段8と連結手段9の構成について、図6(a)(b)(c)(d)を用いて説明する。
リフトケージ5側の連結手段8は、たとえば、図6(a)に示すように、各ビーム部材10の下側にブラケット31を介して揺動可能に吊り下げられたフック部材32と、フック部材32の下側に取り付けられたガイド部材33とを備えた構成とされている。ガイド部材33は、下端側に、フック部材32の鉤形の開口している側からその逆側に向けて下方に傾斜する傾斜面34を備えている。ブラケット31には、フック部材32の開口側への揺動を止めるストッパ35が備えられている。又、図示しないが、フック部材32と、ブラケット31あるいはビーム部材10に固定された部材との間に、フック部材32を開口側へ付勢するためのばね等の付勢手段を備えるようにしてもよい。
一方、ターンテーブル装置7側の連結手段9は、プレート材36に係止孔37を穿設した構成とされている。プレート材36は、柱部材27の上端側においてガイド部材33の傾斜面34の真下となる位置に、フック部材32の揺動方向に直交する姿勢で取り付けられている。
本実施形態では、リフトケージ5は、図1、図3に示すように、通常運転時に昇降範囲の下限位置Lに配置されると、各車輪支承部材11の上面が、旋回テーブル本体20の車輪受け部材22の上面と同等となる高さ位置か、又は、それよりも低い位置に配置される。
図6(a)は、リフトケージ5が通常昇降範囲の下限位置Lに配置された状態を示すものであり、この状態のときに、リフトケージ5側の連結手段8は、フック部材32が、ターンテーブル装置7側の連結手段9の上方に、隙間を隔てて配置されるようになっている。この連結手段8と連結手段9の相対的な配置を得るために、連結手段8のブラケット31とフック部材32の上下方向寸法、及び、ターンテーブル装置7における柱部材27を介した連結手段9の設置高さ位置が適宜設定されている。
図6(b)に示すように、リフトケージ5を通常昇降範囲の下限位置Lよりも下降させると、連結手段8のガイド部材33が連結手段9のプレート材36に接触し、ガイド部材33の傾斜面34がプレート材36に対して滑ることで、フック部材32が鉤形の開口とは逆側へ次第に傾動される。
その後、リフトケージ5を更に下降させて、図6(c)に示すようにフック部材32の鉤形の先端部がプレート材36の係止孔37の上端位置よりも低くなると、フック部材32が、自重により、あるいは、図示しない付勢手段の付勢力により回動して係止孔37に挿入される。このときのリフトケージ5の高さ位置が、ピット6の浸水時にリフトケージ5を下降動作させるときに目標とする浸水時下降目標位置Fとなる。
このリフトケージ5に関する浸水時下降目標位置Fは、図2(a)、図6(c)に示すように通常昇降範囲の下限位置Lに対し、リフトケージ5の昇降動作時に生じる停止位置の誤差よりも明らかに大きな差(有意差)をもって下方に位置するように設定されている。
図6(c)に示す状態から、リフトケージ5を上昇させると、図6(d)に示すように、フック部材32がプレート材36の係止孔37に係止されて、連結手段8と連結手段9が互いに連結される。ターンテーブル装置7は、ピット6内に固定されてはおらず、各受台25に支持されているものであるため、連結手段8と連結手段9の連結後にリフトケージ5を更に上昇させると、ターンテーブル装置7は、リフトケージ5に連結手段8,9を介して吊られた状態で支持されるようになる。
したがって、その後、図2(b)に示すように、リフトケージ5をピット6内から昇降路4へ引き上げ、更にリフトケージ5を上昇させることにより、ターンテーブル装置7は、ピット6よりも上方の位置まで吊り上げられる。
前記のようにリフトケージ5によって吊り上げられたターンテーブル装置7をピット6内に再配置するときには、リフトケージ5をピット6内まで下降させて、ターンテーブル装置7を、各受台25に受けられて支持される位置まで吊り降ろす。その後、リフトケージ5は、図6(c)に示す浸水時下降目標位置Fまで一旦下降させ、この状態で、各フック部材32を、各プレート材36の係止孔37から抜き出して、連結手段8と連結手段9との係止を解除する。この係止解除のための各フック部材32の操作は、作業者が順次手動で行うようにすればよく、係止解除させたフック部材32は、図示しない索状物や仮の固定具を用いて係止解除姿勢を一時的に保持させる。この状態で、リフトケージ5を、フック部材32が各プレート材36の上方に隙間を隔てて配置されるようになる位置まで上昇させ、次いで、各フック部材32の係止解除姿勢の一時的な保持を解消することにより、リフトケージ5とターンテーブル装置7は、相互連結が行われていない通常運用時の状態に復帰する。
更に、本実施形態のエレベータ式駐車装置は、ピット6の浸水を自動的に検出できるようにするために、ピット6内の水位を検出する水位センサ38を備える。この水位センサ38は、ピット6内の水位を、ターンテーブル装置7に支障が生じる水位に到達する以前に検出するためのものである。
この水位センサ38としては、たとえば、フロートスイッチを用いるようにすればよい。フロートスイッチは水との直接接触で水位を検出するものである。そのため、水位センサ38は、図3に示すように、ピット6の側壁の底部寄りに取り付けられている。
なお、図示してないが、水位センサ38は、ピット6の底部に、上下の所望の寸法を有する取付部材を介して取り付けるようにしてもよい。更に、ピット6の底部に排水マスが設けられている場合は、水位センサ38は、排水マスの内側に設けるようにしてもよい。この場合は、排水マスに水が溜まった時点で水位センサ38に検出されるため、ピット6の浸水を、より早期に検出することが可能になる。
なお、水位センサ38としては、フロートスイッチを例示したが、ピット6内の水位を検出することができれば、フロートスイッチ以外の任意の形式の水位センサを用いてもよいことは勿論である。更に、水位センサ38は、水との直接接触で水位を検出する形式に限定されるものではなく、ピット6内の水面を非接触で検出する形式の水位センサを用いるようにしてもよい。このような水と非接触で水位を検出する形式の水位センサは、その検出方式や検出対象等に応じて、ピット6内における配置を適宜設定してよいことは勿論である。
又、ピット6には、図示しないが、雨天時に入庫する車両1に同伴される雨水など、ピット6内に少しずつ入る水を排出するための排水ポンプのような排水手段は装備されている。
更に、本実施形態のエレベータ式駐車装置は、ピット6の浸水時に、前述したようなリフトケージ5によってターンテーブル装置7をピット6の上方へ吊り上げる処理を行わせるために、図7に示すような制御装置39を有する制御系を備える。
制御装置39は、水位センサ38からのピット6内の浸水の検出信号sの入力を基に、ターンテーブル装置7の退避開始指令cを生成する退避指令発生部39aと、退避指令発生部39aより退避開始指令cが入力されると、昇降駆動装置15に指令を与えてリフトケージ5の昇降動作を制御する昇降制御部39bとを備える。
昇降制御部39bには、手動操作型の退避指令スイッチ40が接続されていて、オペレータが退避指令スイッチ40を操作することで発生する退避開始指令cも、昇降制御部39bに入力されるようになっている。
なお、制御装置39は、くし歯形のリフトケージ5を備える形式の既存のエレベータ式駐車装置に装備されて、車両1の入出庫処理を行う制御装置に一体に備えることが好ましいが、既存の制御装置と一体とする構成に限定されるものでないことは勿論である。
いずれの場合であっても、制御装置39は、昇降制御部39bに退避開始指令cが入力されると、エレベータ式駐車装置による通常の車両1の入出庫処理に優先して、ターンテーブル装置7の退避処理を開始する。
昇降制御部39bは、退避開始指令cが入力されると、昇降駆動装置15に指令を与える。これにより、リフトケージ5は、図2(a)に示すように、ピット6内まで下降し、更に、通常昇降範囲の下限位置Lを超えて、浸水時下降目標位置Fまで下降する。リフトケージ5がこのように配置されると、図6(c)に示したように、リフトケージ5側の連結手段8のフック部材32の鉤の先端部が、ターンテーブル装置7側の連結手段9の係止孔37に挿入される。
次に、昇降駆動装置15は、図2(b)に示すように、リフトケージ5を、昇降路4で上昇させて、リフトケージ5に連結手段8と連結手段9とを介して吊られた状態のターンテーブル装置7を、ピット6よりも上方位置まで吊り上げる。その後、昇降駆動装置15は停止する。
この状態では、ピット6に浸水が生じていても、ターンテーブル装置7の水没(冠水)が回避される。
なお、前記のように退避開始指令cが昇降制御部39bに入力された時点で、リフトケージ5に車両1が載っていたり、ターンテーブル装置7の旋回テーブル本体20上に車両1が配置されていた場合は、そのまま前述のターンテーブル装置7の退避処理を開始すると、リフトケージ5には、車両1の重量に加えて、ターンテーブル装置7の重量を支持することになる。そのため、このような場合の対策としては、予め、リフトケージ5に車両1の重量と、ターンテーブル装置7の重量が負荷されることを想定して、リフトケージ5を吊る昇降駆動装置15と、吊材16の性能(能力)を定めるようにすればよい。
このようにした場合は、昇降駆動装置15と、吊材16の性能は、リフトケージ5で車両1の搬送を行う通常の運用時に作用する負荷に対して過剰となる。
そこで、別の対策としては、制御装置39が、退避開始指令cが昇降制御部39bに入力された時点で、リフトケージ5に車両1が載っていたり、ターンテーブル装置7の旋回テーブル本体20上に車両1が配置されていた場合は、先ず、その車両1について、通常運用時と同様の入庫処理を行う機能を備えるようにすればよい。この入庫処理により、リフトケージ5や旋回テーブル本体20上に車両1が載った状態は解消される。したがって、制御装置39は、その後に、昇降制御部39bによる前述したターンテーブル装置7の退避処理を行うようにすればよい。このようにすれば、リフトケージ5に車両1の重量とターンテーブル装置7の重量が同時に負荷されることはなくなるため、車両1又はターンテーブル装置7の重量が大となる方の重量に応じて、昇降駆動装置15と、吊材16の性能を定めることができる。一般的に、ターンテーブル装置7の重量は、車両1の重量に比して同等以下であることが多いため、本実施形態における昇降駆動装置15と、吊材16の性能は、既存のエレベータ式駐車装置と同様に設定することが可能になる。
図1に示すように、建屋2内で昇降路4を挟む左右両側位置は、格納スペース41とされ、各格納スペース41には、上下方向に多段に棚42が形成されている。各棚42には、図4に示すくし歯形のパレット43が、前後両端部を棚42と昇降路4との間の横送り装置44により保持された状態で収納されている。
パレット43は、図4に示すように、リフトケージ5が外側を上下方向に通過できるような平面形状とするために、たとえば、旋回テーブル本体20の梁部材21と車輪受け部材22と同様の梁部材43aと車輪受け部材43bとを備え、更に、梁部材43aの前後両端部には、横送り装置44に係止させるためのガイド部材43cが、左右方向に張り出すよう取り付けられている。
建屋2の1階部分の床には、図5に示すように、ターンテーブル装置7の旋回テーブル本体20の前後両側と左右両側に、プラットホーム45が設けられている。各プラットホーム45は、リフトケージ5の上下方向への移動(通過)に干渉しないように配置されている。このプラットホーム45は、車両1が旋回テーブル本体20と入出庫口3との間を走行する際の走行路となり、又、車両1の運転者や同乗者が乗降するための床となっている。
各プラットホーム45が固定式の場合は、ターンテーブル装置7のベースフレーム17、昇降フレーム18、旋回フレーム19、柱部材27、及び連結手段9は、すべて旋回テーブル本体20とリフトケージ5の平面形状の内側に収まるように設定される。
一方、ターンテーブル装置7のベースフレーム17、昇降フレーム18、旋回フレーム19、柱部材27、及び連結手段9の平面形状が、旋回テーブル本体20とリフトケージ5の平面形状からはみ出る場合も考えられる。この場合は、そのはみ出る部分の上方に位置するプラットホーム45が、ターンテーブル装置7が吊り上げられるときに自動で部分的に折れ曲がるか、あるいは、自動で部分的に外側へスライドして退避する機能を備えるようにすればよい。このようにすれば、ピット6内よりも上方へ移動させるターンテーブル装置7とプラットホーム45との干渉が生じることはない。
以上の構成としてある本実施形態のエレベータ式駐車装置を使用して車両1を入庫させる場合は、予め、図1に示すように、リフトケージ5を通常昇降範囲の下限位置Lまで吊り降ろした状態としておく。この状態で、車両1は、入出庫口3よりターンテーブル装置7の旋回テーブル本体20上に乗り入れて、各車輪が前側と後側の各車輪受け部材22上に載置されるように停止させる。
次に、昇降駆動装置15によりリフトケージ5を上昇させると、リフトケージ5が旋回テーブル本体20の外側を上方へ通過するときに、車両1の各車輪は、各車輪受け部材22と交互配置ですれ違うリフトケージ5の各車輪支承部材11に受け替えられる。これにより、車両1はリフトケージ5に搭載される。
次いで、リフトケージ5は、駐車予定の棚42のパレット43よりも上方となる位置まで上昇させ、この状態で、駐車予定の棚42の空のパレット43を、横送り装置44により横行させて昇降路4の中央に配置させる。
その後、リフトケージ5を下降させてパレット43の外側を下方へ通過させると、車両1の各車輪が、各車輪支承部材11と交互配置ですれ違うパレット43の車輪受け部材43bに受け替えられる。これにより、車両1はパレット43に搭載されるため、その後は、パレット43を横送り装置44により棚42まで横行させることで、収納予定の棚42への車両1の格納が行われる。
一方、棚42に格納してある車両1の出庫を行わせる場合は、上記入庫時の手順とは逆の手順を行って、車両1を、棚42からターンテーブル装置7の旋回テーブル本体20上まで搬送する。
次いで、ターンテーブル装置7により、旋回テーブル本体20ごと車両1を180度旋回させて、車両1が入出庫口3の方を向くようにする。その後、車両1は、入出庫口3を通して前進出庫させる。なお、ターンテーブル装置7による車両1の向きの変更は、入庫時に行うようにしてもよい。
更に、本実施形態のエレベータ式駐車装置により前記のような通常の運用を行っているときに、豪雨等によってピット6に浸水が生じた場合は、ピット6内の水位が水位センサ38に達すると、水位センサ38によりピット6内の浸水が検出される。これにより、住居用のエレベータ式駐車装置のようにオペレータが常駐していない場合であっても、前述した制御装置39の機能により、ターンテーブル装置7は、自動的にリフトケージ5によって吊り上げられて、ピット6よりも上方となる位置まで退避させられる。
又、商業施設のエレベータ式駐車装置のようにオペレータが常駐している場合は、オペレータがエレベータ式駐車装置の周囲の冠水状況などを適宜判断して退避指令スイッチ40を手動操作する任意の時点、あるいは、前記と同様に水位センサ38によるピット6内の浸水が検出される時点で、ターンテーブル装置7は、リフトケージ5によって吊り上げられて、ピット6よりも上方となる位置まで退避させられる。
したがって、本実施形態のエレベータ式駐車装置によれば、ピット6に浸水が生じても、ターンテーブル装置7の水没を回避することができる。よって、ターンテーブル装置7に水没に起因する故障や障害が発生することを未然に防止することができる。
ピット6に浸水した水の排出が行われた後は、オペレータやメンテナンス要員が昇降駆動装置15を手動操作して、リフトケージ5に昇降動作を適宜行わせて、ターンテーブル装置7をピット6内の受台25上に再配置する作業と、連結手段8と連結手段9との連結を解除する作業を行った後、リフトケージ5を通常昇降範囲の下限位置Lまで戻すようにすればよい。しかる後、本実施形態のエレベータ式駐車装置は、通常運用を再開させるようにすればよい。
[第2実施形態]
図8はエレベータ式駐車装置の第2実施形態を示す概略切断正面図である。図9は、ターンテーブル装置をピット内より退避させる手順を示すもので、図9(a)はリフトケージを通常昇降範囲の下限位置に配置した状態を示し、図9(b)はリフトケージを浸水時下降目標位置まで下降させた状態を示し、図9(c)はリフトケージによりターンテーブル装置をピットよりも上方へ吊り上げた状態を示す概略正面図である。
本実施形態は、車両が乗り入れるパレットごとリフトケージで搬送する形式のエレベータ式駐車装置への適用例を示すものである。なお、第1実施形態に示したものと同一のものには同一の符号を付して、その説明を省略する。又、エレベータ式駐車装置についての左右と前後は、第1実施形態と同様である。
本実施形態のエレベータ式駐車装置は、図8に示すように、第1実施形態と同様の構成において、車両1を直接載せるくし歯形のリフトケージ5に代えて、パレット46を載置して搬送する形式のリフトケージ5aを備えた構成とされている。
リフトケージ5aは、図示しないが、矩形の枠体構造を備えて、パレット46の外周寄り個所を枠体構造に載置して保持できるようにしてあり、枠体構造の中央は、後述するターンテーブル装置7の旋回フレーム19を下方から挿通可能な開口とされている。
リフトケージ5aは、格納スペース41に設けられた棚42との間でパレット46の受け渡しを行うための横送り装置47を備えている。なお、リフトケージ5aは、前記したように中央に開口を備えた枠体構造とされているので、横送り装置47は、開口と干渉しないように配置される。横送り装置47は、たとえば、特開平7−189524号公報に示された横送り装置と同様の構成とすればよい。この横送り装置47は、図8、図9では簡略化して図示してあるが、リフトケージ5aの前端寄りと後端寄りの一方又は双方に、リフトケージ5aの左右方向の全長に亘るように配置されたエンドレスチェーンと、エンドレスチェーンを循環駆動する図示しない駆動装置と、エンドレスチェーンの周方向の2個所に取り付けられたドグとを備えた構成とすればよい。一方、パレット46は、リフトケージ5aの横送り装置47と並ぶ配置となる前端寄りと後端寄りの一方又は双方に、上下方向に延び下端が開口したドグ受け(図示せず)を備えた構成とすればよい。各棚42は、パレット46の前後両端部を左右方向にスライド可能な状態で支持した構成とすればよい。
前記構成の横送り装置47によれば、エンドレスチェーンを循環駆動すると、ドグがパレット46のドグ受けに嵌合し、ドグの左右方向の移動にしたがってパレット46が横送りされて、リフトケージ5aと棚42との間で双方向の受け渡しが可能となる。
ターンテーブル装置7は、旋回フレーム19の上にくし形の旋回テーブル本体20を備えた構成に代えて、旋回フレーム19が、上側にパレット46を直接載置する構造となっている。旋回フレーム19は、リフトケージ5aの開口よりも小さい平面形状として、外側をリフトケージ5aが上下方向に通過できるようになっている。これにより、パレット46を載置したリフトケージ5aがピット6まで下降して、旋回フレーム19の外側に配置されるか、又は、外側を下方へ通過すると、パレット46が旋回フレーム19の上側に載置される。
この際、旋回フレーム19上に載置された状態のパレット46が、建屋の1階部分の床と同じ高さ位置に配置されるように、ターンテーブル装置7における旋回フレーム19の上下方向位置が定められている。
そのため、本実施形態では、リフトケージ5aの通常昇降範囲の下限位置Lは、リフトケージ5aの上面側が、ピット6内で、旋回フレーム19の上面と同等か、又は、図9(a)に示すように、旋回フレーム19よりも低い位置に配置されるように設定されている。
リフトケージ5aは、枠体構造の四隅付近となる4個所の下側に、第1実施形態と同様の連結手段8が、下方に向けて突出するように設けられている。一方、ターンテーブル装置7には、第1実施形態と同様に、ベースフレーム17における各連結手段8と上下に対向する個所に、上下方向の柱部材27を介して連結手段9が設けられている。
連結手段8と連結手段9は、図9(a)に示すように、リフトケージ5aが通常昇降範囲の下限位置Lに配置された状態では、図6(a)に示したと同様に、互いの間に隙間が形成されている。又、図9(b)に示すように、リフトケージ5aを通常昇降範囲の下限位置Lよりも低い浸水時下降目標位置Fまで下降させると、連結手段8と連結手段9は、図6(c)に示したと同様に、互いに連結可能な配置とされる。この点は、第1実施形態と同様である。
したがって、連結手段8と連結手段9との連結が行われた後に、リフトケージ5aを上昇させることにより、リフトケージ5aによって、連結手段8,9を介してターンテーブル装置を吊ることができる。
そのため、本実施形態によっても、第1実施形態と同様に、ピット6に浸水が生じても、ターンテーブル装置7の水没を回避することができる。よって、ターンテーブル装置7に水没に起因する故障や障害が発生することを未然に防止することができる等、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、前記実施の形態にのみ限定されるものではなく、リフトケージ5,5a側の連結手段8と、ターンテーブル装置7側の連結手段9は、リフトケージ5,5aの下降に伴って、連結手段8を連結手段9に上方から接触させて互いに連結することができ、その後リフトケージ5,5aを上昇させると、連結手段8及び連結手段9を介してターンテーブル装置7を吊ることができるようにしてあれば、図示した以外の形状のフック部材や、フック形式以外の任意の連結形式のものを採用してよい。更に、連結手段8と連結手段9は、外力を要しないで自動的に連結が行われる形式のものを示したが、たとえば、一方を、コンテナクレーンのスプレッダで使用されている遠隔操作式のツイスト形金具(ツイストロック形フック)とし、他方をコンテナで用いられているすみ金具とする等、連結(緊締)とその解除とを、動力を用いて行う形式としてもよい。この場合は、制御装置39が、リフトケージ5,5aを浸水時下降目標位置Fまで下降させて連結手段8と連結手段9とを接触させた後、遠隔操作で両者の連結を行わせるようにすればよい。一方、前述したようにターンテーブル装置7をピット6内に再配置するときには、ターンテーブル装置7を受台25上に配置した後、オペレータやメンテナンス要員が、手動スイッチを操作すること等によって連結手段8と連結手段9との連結を解除させるようにすればよい。又、連結手段8,9同士は、吸着などの係止以外の連結手法によって連結されるものとしてもよい。
各図に示したリフトケージ5やターンテーブル装置7の構成、及び、エレベータ式駐車装置の構成は、いずれも図示するための便宜的なものであり、必ずしも実際の装置構成を反映したものではない。たとえば、リフトケージ5における連結手段8の数と配置、及び、ターンテーブル装置7における連結手段9の数と配置は適宜変更してもよい。又、ターンテーブル装置7における位置決めピン24の数と配置、及び、ピット6内でターンテーブル装置7を支承する受台25の数と配置は適宜変更してもよい。
本発明は、昇降路4を昇降するリフトケージ5と、昇降路4の下方のピット6に配設されたターンテーブル装置7とを備えていれば、図示した以外の任意の構成のエレベータ式駐車装置に適用してもよい。たとえば、建屋2の前面ではなく、左右いずれか一側に入出庫口を備えた形式のエレベータ式駐車装置に適用してもよい。
各実施形態では、ピット6の浸水時にリフトケージ5で吊り上げる対象としては、ターンテーブル装置を例示したが、昇降路4の下方のピット6内に配設されていて、ピット6の浸水時に水没の回避が求められるピット内装置であれば、ターンテーブル装置7以外の任意のピット内装置を備えた形式のエレベータ式駐車装置に適用してもよい。この場合は、ピット内装置に、リフトケージ5側の連結手段8と連結可能な連結手段を備えた構成とすればよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 車両
2 建屋
3 入出庫口
4 昇降路
5 リフトケージ
6 ピット
7 ターンテーブル装置(ピット内装置)
8 連結手段
9 連結手段
38 水位センサ
39 制御装置
39b 昇降制御部
40 退避指令スイッチ
42 棚
c 退避開始指令
L 通常昇降範囲の下限位置

Claims (6)

  1. 建屋の入出庫口に通じる昇降路で昇降するリフトケージを用いて車両を棚へ入出庫させるエレベータ式駐車装置であって、
    前記昇降路の下方に設けられたピットと、
    前記ピット内に配設されたピット内装置と、
    前記リフトケージと前記ピット内装置にそれぞれ設けられて、互いを解除可能に連結する連結手段とを備えること
    を特徴とするエレベータ式駐車装置。
  2. 前記リフトケージ側の連結手段と前記ピット内装置側の連結手段は、前記リフトケージが通常昇降範囲の下限位置に配置され且つ前記ピット内装置がピット内に配設されている状態では連結されず、前記リフトケージを通常昇降範囲の下限位置よりも下方に下降させた状態で前記連結手段同士が互いに連結可能となること
    を特徴とする請求項1記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 前記リフトケージの昇降動作を制御する昇降制御部を有する制御装置を備え、
    前記制御装置は、退避開始指令に基づいて、リフトケージを、前記リフトケージ側の連結手段と前記ピット内装置側の連結手段が互いに連結される位置まで下降させ、
    前記リフトケージを、前記連結された各連結手段を介して前記ピット内装置が前記ピットよりも上方に配置されるまで上昇させる機能を有すること
    を特徴とする請求項2記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 前記ピットに、該ピット内の浸水を検出する水位センサを備え、
    前記制御装置は、前記水位センサから前記ピット内の浸水の検出信号が入力されると、退避開始指令を発する退避指令発生部を備えること
    を特徴とする請求項3記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 前記制御装置は、退避指令スイッチの手動操作により退避開始指令が入力されること
    を特徴とする請求項3又は4記載のエレベータ式駐車装置。
  6. 前記ピット内装置は、ターンテーブル装置であること
    を特徴とするエレベータ式駐車装置。
JP2015082280A 2015-04-14 2015-04-14 エレベータ式駐車装置 Active JP6679217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082280A JP6679217B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 エレベータ式駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082280A JP6679217B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 エレベータ式駐車装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016199954A true JP2016199954A (ja) 2016-12-01
JP6679217B2 JP6679217B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=57424169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015082280A Active JP6679217B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 エレベータ式駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6679217B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02252868A (ja) * 1989-03-28 1990-10-11 Sakurada Kikai Kogyo Kk 自動車出庫方法
US5505573A (en) * 1994-12-29 1996-04-09 Han; Tai-Kang Parking tower
JP2009057747A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Shinmaywa Engineerings Ltd 多段複数列駐車装置の運転装置及び異常警報方法
JP2010265647A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Shinmaywa Engineering Ltd エレベータ式駐車装置およびその運転制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02252868A (ja) * 1989-03-28 1990-10-11 Sakurada Kikai Kogyo Kk 自動車出庫方法
US5505573A (en) * 1994-12-29 1996-04-09 Han; Tai-Kang Parking tower
JP2009057747A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Shinmaywa Engineerings Ltd 多段複数列駐車装置の運転装置及び異常警報方法
JP2010265647A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Shinmaywa Engineering Ltd エレベータ式駐車装置およびその運転制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6679217B2 (ja) 2020-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20230106717A (ko) 고층 입체 창고에서 컨테이너의 입고 및 출고 또는이동 방법 및 그 장치
EP2855201B1 (en) A platform system for a cargo compartment of a truck, lorry or trailer
KR101584389B1 (ko) 창고 설비
JP2008221963A (ja) ウイング形トラックの積荷の積卸し装置
KR20020092780A (ko) 주차기, 주차장치 및 주차방법
JP4316514B2 (ja) 機械式駐車装置における作業装置とその作業方法
JP2016199954A (ja) エレベータ式駐車装置
JPS59134274A (ja) 天井クレ−ン形般送装置及びこれを利用した駐車設備
JP2010100408A (ja) スタッカクレーン
JP5260160B2 (ja) 立体格納庫
JP5653134B2 (ja) 連立型エレベータ式駐車装置
JPS63300100A (ja) 重量物運搬装置
JP5832203B2 (ja) エレベータ方式駐車装置とその運転方法
KR100215523B1 (ko) 선적 하역 방법 및 하역 중계 장치
JP3017704B2 (ja) 駐車装置及びその制御方法
CN110789892B (zh) 一种货物堆叠校正系统
US20160137414A1 (en) Automated Warehouse and Operation Method for Same
JPH0751568Y2 (ja) 立体駐車場
JP6170424B2 (ja) 機械式駐車設備
KR20230125377A (ko) 팔레트 공급-회수식 주차 시스템
KR20230102219A (ko) 자동 주차 설비
JP2001241205A (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JP2020105775A (ja) 自動運転車用エレベータ式駐車装置
JPH0667718U (ja) 機械式駐車設備
JP2010001145A (ja) コンテナ立体格納庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190110

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190415

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6679217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250