JP2016198693A - 扉開閉機構及びこれを用いたシュレッダ - Google Patents

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幸宏 武田
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Abstract

【課題】シュレッダの扉を開閉するに当たり、扉開閉時の衝撃力を抑制し、かつ、屑入れ内に収容された細断屑の飛散を防止する。
【解決手段】扉開閉機構5として、扉部材10、ヒンジ部品11、扉部材10を閉じたときの衝撃力を緩和するダンパ部品12、を備え、ダンパ部品12は、扉部材10又はシュレッダ筐体1の開口1bのいずれか一方側に固定的に設けられる被引込部材13と、いずれか他方側に設けられて扉部材10が閉位置に至る直前から閉位置に至るまでの間、衝撃力を吸収しながら被引込部材13を引き込む引込部材14と、を有し、被引込部材13及び引込部材14は、扉部材10の幅方向寸法をLとしたときに、扉部材が閉位置に至った条件でヒンジ部品11の回転中心から扉部材10の幅方向に沿う距離xが扉部材10の幅方向寸法Lの1/4乃至3/4の範囲に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シュレッダに用いられる扉開閉機構に係り、特に、扉閉鎖時の挙動を改善した扉開閉機構及びこれを用いたシュレッダに関する。
従来における扉開閉機構としては、例えば特許文献1〜6に記載のものが既に提供されている。
一般的に、扉開閉機構としては、扉部材の一側縁をヒンジ部品を介して回転可能に支持するものであるが、この種の扉部材を閉動作するに当たって、閉動作時における扉部材の衝撃を緩和するためにダンパ部品を用いたものが既に提供されている。
例えば特許文献1〜4には、例えばヒンジ部品中にダンパ部品を組込み、ダンパ付きヒンジ部品を用いるようにしたものが提供されている。
また、特許文献5,6には、扉部材のヒンジ部品から離れた回転自由端側に対応してダンパ部品を別途設け、扉部材の閉動作時に扉部材の衝撃を緩和するようにしてものが提供されている。
特開2009−264016号公報(発明を実施するための最良の形態,図9) 特開2012−21301号公報(発明を実施するための形態,図2) 特開2015−4387号公報(発明を実施するための形態,図3) 特許第5662111号公報(発明を実施するための形態,図2) 特許第5248917号公報(発明を実施するための最良の形態,図1) 特開2015−17487号公報(発明を実施するための形態,図1)
近年、紙媒体に起因する情報流出を確実に阻止するという観点から、紙媒体などの被細断物を細断するシュレッダが広く使用されてきている。
この種のシュレッダは、シュレッダ筐体内に被細断物が細断される細断機構及びこの細断機構で細断された細断屑が収容される屑入れを設置し、シュレッダ筐体の一部には屑入れを出入れするための扉を開閉可能に設け、屑入れ内に細断屑が満杯になると、扉を開放することで屑入れを取り出し、屑入れ内の細断屑を廃棄した後に再び屑入れを設置するという細断屑の後処理が必要である。
この種のシュレッダにおいては、扉開閉機構としては、扉の一側縁をヒンジ部品を介して開閉可能に支持するという構成が多く採用されていたため、例えば扉を閉じるときにユーザが強く扉を閉じてしまうと、扉の閉動作時の衝撃音がオフィス内で騒音の原因になってしまう。特に、例えばユーザが屑入れ内の細断屑の収容量を確認しようとして扉を開放し、屑入り内の細断屑の収容量をチェックした後、細断屑の廃棄処理を行わずに扉を強く閉じてしまうと、前述した騒音のほか、扉を強く閉じた際の風圧によってシュレッダ内に気流が発生し、この気流によって屑入れ内の細断屑が屑入れの周囲に飛散してしまい、周囲に飛散した細断屑が、別途屑入れを取り出す際にシュレッダの外部にそのまま飛散してしまい、飛散した細断屑から情報が流出する虞れもある。
このような技術的課題を解決するために、本願発明者らは、シュレッダの扉開閉機構としてダンパ部品を採用することの検討を始めた。
しかしながら、特許文献1〜4に示すようにダンパ付きヒンジ部品を用いた態様にあっては、ヒンジ部品の回転支軸のところに緩衝力が作用することから、扉を閉じる際に十分な回転力を得ることが困難であるという懸念がある。
この点、例えば特許文献5,6に示すように、ヒンジ部品とは別個のダンパ部品を用いる態様にのうち、扉の回転自由端付近にダンパ部品を設けるようにした態様では、扉を閉じる際に十分な回転力を得ることは可能であるものの、ダンパ部品による緩衝作用の開始時点が遅すぎてユーザによる扉の閉動作時における操作感が不満足になり易いという懸念があり、また、扉のヒンジ部品の近傍にダンパ部品を設けるようにした態様では、ダンパ部品による緩衝作用の開始時点が早すぎて扉の回転力が不足し易くなるという懸念がある。
本発明が解決しようとする技術的課題は、シュレッダの扉を開閉するに当たり、扉開閉時の衝撃力を抑制し、かつ、屑入れ内に収容された細断屑の飛散を防止する上で有効な扉開閉機構及びこれを用いたシュレッダを提供することにある。
請求項1に係る発明は、被細断物が投入される投入口を有するシュレッダ筐体と、前記シュレッダ筐体内に設置され、前記投入口から投入された被細断物を細断する細断機構と、前記シュレッダ筐体内に設置され、前記細断機構にて細断されて落下する細断屑を収容する屑入れと、を備えたシュレッダに設けられ、前記屑入れが出入れ可能に前記シュレッダ筐体の側壁の一部に開設された開口を開閉する扉開閉機構であって、前記シュレッダ筐体の開口を開閉可能に閉じる扉部材と、前記開口の鉛直方向に延びる一側縁を回転中心として前記扉部材を回転可能に支持するヒンジ部品と、前記ヒンジ部品とは別に設けられて前記扉部材を閉じたときの衝撃力を緩和するダンパ部品と、を備え、前記ダンパ部品は、前記扉部材又は前記シュレッダ筐体の開口のうち前記屑入れの出入れ領域以外の領域に面した部位のいずれか一方側に固定的に設けられる被引込部材と、前記いずれか他方側に設けられて前記扉部材が閉位置に至る直前から閉位置に至るまでの間、衝撃力を吸収しながら前記被引込部材を引き込む引込部材と、を有し、前記被引込部材及び前記引込部材は、前記扉部材のうち前記ヒンジ部品の回転中心から回転自由端に至るまでの幅方向寸法をLとしたときに、前記扉部材が閉位置に至った条件で前記ヒンジ部品の回転中心から前記扉部材の幅方向に沿う距離が前記扉部材の幅方向寸法Lの1/4乃至3/4の範囲に配置されていることを特徴とする扉開閉機構である。
請求項2に係る発明は、被細断物が投入される投入口を有するシュレッダ筐体と、前記シュレッダ筐体内に設置され、前記投入口から投入された被細断物を細断する細断機構と、前記シュレッダ筐体内に設置され、前記細断機構にて細断されて落下する細断屑を収容する屑入れと、前記屑入れが出入れ可能に前記シュレッダ筐体の側壁の一部に開設された開口を開閉する扉開閉機構と、を備えたシュレッダであって、前記扉開閉機構は、前記シュレッダ筐体の開口を開閉可能に閉じる扉部材と、前記開口の鉛直方向に延びる一側縁を回転中心として前記扉部材を回転可能に支持するヒンジ部品と、前記ヒンジ部品とは別に設けられて前記扉部材を閉じたときの衝撃力を緩和するダンパ部品と、を備え、前記ダンパ部品は、前記扉部材又は前記シュレッダ筐体の開口のうち前記屑入れの出入れ領域以外の領域に面した部位のいずれか一方側に固定的に設けられる被引込部材と、前記いずれか他方側に設けられて前記扉部材が閉位置に至る直前から閉位置に至るまでの間、衝撃力を吸収しながら前記被引込部材を引き込む引込部材と、を有し、前記被引込部材及び前記引込部材は、前記扉部材のうち前記ヒンジ部品の回転中心から回転自由端に至るまでの幅方向寸法をLとしたときに、前記扉部材が閉位置に至った条件で前記ヒンジ部品の回転中心から前記扉部材の幅方向に沿う距離が前記扉部材の幅方向寸法Lの1/4乃至3/4の範囲に配置されていることを特徴とするシュレッダである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係るシュレッダにおいて、前記ダンパ部品は、前記被引込部材が前記引込部材に向かって突出する突出部を有し、前記引込部材が前記突出部を引き込む凹部を有することを特徴とするシュレッダである。
請求項4に係る発明は、請求項3に係るシュレッダにおいて、前記ダンパ部品は、前記扉部材に前記被引込部材を有し、前記シュレッダ筐体の開口に面した部位に前記引込部材を有することを特徴とするシュレッダである。
請求項5に係る発明は、請求項2に係るシュレッダにおいて、前記シュレッダ筐体は、前記細断機構が設置される細断室と前記屑入れが設置される屑入れ収容室とを仕切ると共に、前記細断機構にて細断された細断屑が通過する通過口を有する仕切り部材を備え、前記ダンパ部品は、前記被引込部材又は前記引込部材のいずれかを前記仕切り部材の下面に取り付けたものであることを特徴とするシュレッダである。
請求項6に係る発明は、請求項2に係るシュレッダにおいて、前記扉部材は、前記ダンパ部品の前記被引込部材又は前記引込部材が設けられる箇所に補強用梁部材を有していることを特徴とするシュレッダである。
請求項7に係る発明は、請求項2に係るシュレッダにおいて、前記扉部材はその内側に凹所を有しており、前記ダンパ部品は、前記扉部材の凹所内に当該凹所から突出するように位置する前記被引込部材又は前記引込部材を有し、前記シュレッダ筐体の開口に面した部位には前記扉部材が閉位置に至ったときに当該扉部材の凹所内に突出するように位置する前記引込部材又は前記被引込部材を有することを特徴とするシュレッダである。
請求項8に係る発明は、請求項2に係るシュレッダにおいて、前記扉部材は、前記ヒンジ部品の回転中心から幅方向に沿って離れた部位に把手を有し、前記把手は前記ヒンジ部品の回転中心からの距離が前記ダンパ部品よりも遠くに設定されることを特徴とするシュレッダである。
請求項1に係る発明によれば、シュレッダの扉を開閉するに当たり、扉開閉時の衝撃力を抑制し、かつ、屑入れ内に収容された細断屑の飛散を防止する扉開閉機構を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、扉を開閉するに当たり、扉開閉時の衝撃力を抑制し、かつ、屑入れ内に収容された細断屑の飛散を防止することが可能な扉開閉機構を含むシュレッダを提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、緩衝部材の引込ストロークを十分に確保することができ、ダンパ部品による緩衝の操作感を良好に保つことができる。
請求項4に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、扉を開放したときにシュレッダ筐体の開口付近にダンパ部品の要素が外部突起として露出する事態を回避することができる。
請求項5に係る発明によれば、ダンパ部品の被引込部材と引込部材との間の引込具合を微調整することができる。
請求項6に係る発明によれば、扉閉鎖時においてダンパ部品による緩衝作用に伴って扉部材が衝撃力で変形する事態を有効に防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、ダンパ部品の引込部材に対する被引込部材の引込量を多く確保することができる。
請求項8に係る発明によれば、本構成を有さない態様に比べて、扉開放時におけるダンパ部品による引込状態を容易に解除することができる。
(a)は本発明が適用された扉開閉機構を用いたシュレッダの実施の形態の概要を示す説明図、(b)は(a)中B−B線断面説明図である。 実施の形態1に係るシュレッダの全体構成を示す説明図である。 (a)は実施の形態1に係るシュレッダの制御系を示す説明図、(b)は同シュレッダの細断機構の駆動装置例を示す説明図である。 実施の形態1に係るシュレッダの扉を開放したときの状態を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる扉開閉機構の要部を示す説明図である。 実施の形態で用いられるダンパ部品の要部を示す説明図である。 (a)はダンパ部品の構成例を示す説明図、(b)はダンパ部品の引込量を示す説明図である。 ダンパ部品の引込位置と扉回転トルク、引込動作開始角度との関係を示す説明図である。 (a)はダンパ部品の引込位置が予め定められた範囲内の態様におけるダンパ部品の引込動作時の挙動を示す説明図、(b)はダンパ部品の引込位置が予め定められた範囲外の態様におけるダンパ部品の引込動作時の挙動を示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用された扉開閉機構を用いたシュレッダの実施の形態の概要を示す説明図である。
同図において、シュレッダは、被細断物Sが投入される投入口1aを有するシュレッダ筐体1と、シュレッダ筐体1内に設置され、投入口1aから投入された被細断物Sを細断する細断機構3と、シュレッダ筐体1内に設置され、細断機構3にて細断されて落下する細断屑Saを収容する屑入れ4と、屑入れ4が出入れ可能にシュレッダ筐体1の側壁の一部に開設された開口1bを開閉する扉開閉機構5と、を備えたものであって、扉開閉機構5は、図1(a)(b)に示すように、シュレッダ筐体1の開口1bを開閉可能に閉じる扉部材10と、開口1bの鉛直方向に延びる一側縁を回転中心として扉部材10を回転可能に支持するヒンジ部品11と、ヒンジ部品11とは別に設けられて扉部材10を閉じたときの衝撃力を緩和するダンパ部品12と、を備え、ダンパ部品12は、扉部材10又はシュレッダ筐体1の開口1bのうち屑入れ4の出入れ領域以外の領域に面した部位のいずれか一方側に固定的に設けられる被引込部材13と、いずれか他方側に設けられて扉部材10が閉位置に至る直前から閉位置に至るまでの間、衝撃力を吸収しながら被引込部材13を引き込む引込部材14と、を有し、被引込部材13及び引込部材14は、扉部材10のうちヒンジ部品11の回転中心から回転自由端に至るまでの幅方向寸法をLとしたときに、扉部材が閉位置に至った条件でヒンジ部品11の回転中心から扉部材10の幅方向に沿う距離xが扉部材10の幅方向寸法Lの1/4乃至3/4の範囲に配置されているものである。
このような技術的手段において、細断機構3はシート状物等の各種被細断物Sを細断するものであれば、複数のカッタ要素で異なる細断方向を機能分離させるようにしてもよいし、一つのカッタ要素で異なる細断方向を兼用するものなど適宜選定して差し支えない。
また、屑入れ4については細断機構3よりも下方に設置され、細断機構3により細断された細断屑Saを収容するものであれば、その形状、構造は適宜選定して差し支えない。
更に、扉開閉機構5としては、扉部材10、ヒンジ部品11及びダンパ部品12を備えるものであればよい。
本例では、ヒンジ部品11はシュレッダ筐体1の開口1bの鉛直方向に延びる一側縁を回転中心として扉部材10を回転可能に支持するものであれば、鉛直方向の複数箇所で回転支持する態様でもよいし、一本の回転支軸を上下端で回転支持するようにする等適宜選定して差し支えない。
また、ダンパ部品12は、衝撃力を緩和しながら、被引込部材13を引込部材14に引き込むものであれば適宜選定して差し支えない。ここで、被引込部材13は、引込部材14に接触して引き込まれるものであればよい。
更に、ダンパ部品12のレイアウトについては、シュレッダ筐体1の開口1bのうち、屑入れ4の出入れ領域を除く領域を選定することが必要である。このとき、扉部材10のヒンジ部品11に組み込むと、ヒンジ部品11の構成が複雑化し、トルク(回転力)が発生し難い。このため、ヒンジ部品11と別個に設けるのがよいが、近すぎると、ダンパ部品12による緩衝作用の開始時点が早すぎてトルク(回転力)が不足し易く、また、遠すぎると、ダンパ部品12による緩衝作用の開始時点が遅くなり、緩衝の操作感が不満足になり易い。このような観点から、ダンパ部品12のレイアウトとしては、ヒンジ部品11の回転中心から扉部材10の幅寸法Lの1/4〜3/4の範囲に設定するのが適切である。
次に、本実施の形態に係るシュレッダの代表的態様又は好ましい態様について説明する。
ダンパ部品12の代表的態様としては、被引込部材13が引込部材14に向かって突出する突出部を有し、引込部材14が突出部を引き込む凹部を有する態様が挙げられる。本例では、ダンパ部品12は、被引込部材13の突出部が引込部材14の凹部に引き込まれるものであるが、この突出部が凹部に引き込まれる箇所に弾性バネ等の緩衝部材を設けるようにすればよい。
この種のダンパ部品12の好ましい態様としては、扉部材10に被引込部材13を有し、シュレッダ筐体1の開口1bに面した部位に引込部材14を有する態様が挙げられる。
本例は、突出部を有する被引込部材13を扉部材10側に設けた態様である。例えばシュレッダ筐体1の開口1bに面した側に突出部付きの被引込部材13を設けた態様では、扉を開放したときにシュレッダ筐体1の開口1bから被引込部材13が外部突起として露出する状態になるが、本例では扉部材10側に被引込部材13を設けたので、扉部材10を開放したときにシュレッダ筐体1の開口1b付近に外部突起が露出する懸念はない。
また、ダンパ部品12の好ましい態様としては、シュレッダ筐体1は、細断機構3が設置される細断室と屑入れ4が設置される屑入れ収容室とを仕切ると共に、細断機構3にて細断された細断屑Saが通過する通過口6aを有する仕切り部材6を備え、ダンパ部品12は、被引込部材13又は引込部材14のいずれかを仕切り部材6の下面に取り付けたものであることが挙げられる。
本例は、シュレッダ筐体1内の内部構成部材としての仕切り部材6をダンパ部品12の要素の被取付部として利用したものである。本例では、ダンパ部品12の被引込部材13又は引込部材14は仕切り部材6の下面に取り付けられることから、被引込部材13又は引込部材14は仕切り部材6に対する取付位置と扉部材10の閉位置との間の距離を適宜調整することが可能である。このため、ダンパ部品12の被引込部材13と引込部材14との引込量を任意に調整することができ、ダンパ部品12による適切な緩衝具合を設定することができる。
更に、ダンパ部品12の好ましい態様としては、扉部材10は、ダンパ部品12の被引込部材13又は引込部材14が設けられる箇所に補強用梁部材を有している態様が挙げられる。
本例は、扉部材10にダンパ部品12の被引込部材13又は引込部材14を設ける当たり、当該扉部材10に補強用梁部材を具備させたものである。本例では、ダンパ部品12の被引込部材13が引込部材14に衝突したとしても、その衝撃は補強用梁部材で分散することから、ダンパ部品12に対応した扉部材10が衝撃力で変形するという懸念はない。
更にまた、ダンパ部材12の好ましい態様としては、扉部材10はその内側に凹所を有しており、ダンパ部品12は、扉部材10の凹所内に当該凹所から突出するように位置する被引込部材13を有し、シュレッダ筐体1の開口1bに面した部位には扉部材10が閉位置に至ったときに当該扉部材10の凹所内に突出するように位置する引込部材14を有する態様が挙げられる。本例は、ダンパ部品12の被引込部材13が引込部材14に引き込まれる引込量を多く確保する上で有効な態様である。
また、ダンパ部品12の好ましい態様としては、扉部材10は、ヒンジ部品11の回転中心から幅方向に沿って離れた部位に把手(図示せず)を有し、把手はヒンジ部品11の回転中心からの距離がダンパ部品12よりも遠くに設定される態様が挙げられる。扉の開閉操作を容易にする上で扉部材10に把手を設けるが、ヒンジ部品11の回転中心から離れた位置に設ける方が扉を開放するときにダンパ部品12の被引込部材13と引込部材14とを離脱させる上で大きな作用力を与えることが可能である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は実施の形態1に係るシュレッダの全体構成を示す。
−シュレッダの全体構成−
同図において、シュレッダ20は、略直方体形状のシュレッダ筐体21を有し、このシュレッダ筐体21の上面には細断する被細断物としての用紙Sが投入される投入口22を開設し、この投入口22には一対のガイドシュートで区画された搬入経路23を設け、この搬入経路23の途中に細断機構24を配設し、シュレッダ筐体21内の細断機構24の下方には用紙の細断屑Saが収容される屑入れ27をシュレッダ筐体21から出し入れ可能に配設したものである。
本例では、シュレッダ筐体21は側壁の一部に屑入れ27を出入れするための矩形状開口21aを有しており、この開口21aには扉開閉機構100が開閉可能に設けられている。また、シュレッダ筐体21は細断機構24が設置される細断室と屑入れが設置される屑入れ収容室とを仕切る仕切り部材21bを有し、この仕切り部材21bには細断機構24で細断された細断屑Saが通過する通過口21cを開設したものである。
ここで、細断機構24は、カッタ要素として対構成の刃付ドラム31,32が用いられるカットクロス方式を採用したもので、対構成の刃付ドラム31,32の噛み合い領域に用紙Sを挿通させることで、用紙Sの搬入方向に沿う方向(縦方向)及びこれに略直交する交差方向(横方向)について縦横同時に細断するようにしたものである。
尚、シュレッダ筐体21の底部には屑入れを載置するための受け部材としてのトレイ40が設けられている。
また、本実施の形態において、符号50は細断機構24を駆動する駆動装置であり、この駆動装置50は、図2及び図3(a)(b)に示すように、駆動源としての駆動モータ51と、この駆動モータ51からの駆動力を細断機構24の対構成の刃付ドラム31,32に伝達する駆動伝達機構59とを有している。
本例において、駆動伝達機構59としては、例えば駆動モータ51の駆動軸及び第1の刃付ドラム31の回転軸に夫々プーリ59a,59bを固着すると共に、これらプーリ59a,59b間に伝達ベルト59cを掛け渡し、更に、各対構成の刃付ドラム31,32の回転軸には伝達ギア59d,59eを互いに噛合させた状態で固着するようにしたものである。
−制御装置−
更に、本実施の形態では、図3に示すように、細断機構24を駆動する駆動装置50は制御装置70によって制御されるようになっている。
本例において、制御装置70はCPU、RAM、ROM及び入出力ポートを含むマイクロコンピュータシステムからなり、操作パネル60からの操作信号、搬入経路23に用紙Sが搬入されたか否かを検出する位置センサ28からの信号などを入出力ポートを介して受け取り、CPU・RAMによってROM内に予めインストールされている細断制御プログラムを実行し、入出力ポートを介して細断機構24の駆動装置50に対し所定の制御信号を送出するようになっている。
そして、本例では、操作パネル60は、図3に示すように、シュレッダ20に電源を投入するためのスタートスイッチ61(図中STと表記)と、用紙Sが搬入経路23で紙詰まりした場合に用紙を逆転排出する排出モードなどを指定するときにオン操作するモード選択スイッチ62(図中MSと表記)と、シュレッダ20の動作状態を表示する表示器63と、を有している。また、位置センサ28は用紙Sが通過したことを検出可能な構成であれば、機械的、光学式センサなど適宜選定して差し支えない。
また、符号80は駆動モータ51に供給される駆動電流を検出する電流検出器であり、この電流検出器80の電流値をモニタすることで細断機構24に搬入される用紙Sの負荷を判別し、用紙Sの詰まりなどが予測可能になっている。尚、本例では電流検出器80によって用紙Sの負荷を判別するようにしているが、例えば搬入経路23の途中に用紙Sの厚さが検出可能な厚さ検出器(図示せず)を設け、この厚さ検出器にて搬入される用紙Sの厚さを検出することで、細断機構24に搬入される用紙Sの負荷を判別するようにしてもよい。
−扉開閉機構−
実施の形態において、扉開閉機構100は、図4及び図5に示すように、シュレッダ筐体21の開口21aを開閉可能に閉じる扉部材110と、開口21aの鉛直方向に延びる一側縁にて扉部材110を開閉可能に支持するヒンジ部品120と、ヒンジ部品120とは別に設けられ、扉部材110を閉動作させるときに当該扉部材110の衝撃力を緩和するダンパ部品130と、を備えている。
<扉部材>
本例において、扉部材110は、図4に示すように、SUS等の金属にて矩形状に形成された扉板111を有し、この扉板111の内側周囲には面剛性確保のための外枠部112を形成すると共に、この外枠部112で囲まれた個所に凹所113を形成し、更に、凹所113のうち、シュレッダ筐体21の仕切り部材21bに対応した個所には略水平方向に沿って断面略ハット状のチャネル材からなる補強用梁部材114を外枠部112間に掛け渡すようにしたものである。
更に、扉部材110は、ヒンジ部品120の回転中心とは反対側に位置する回転自由端の外枠部の上方寄りに把手用凹部115が形成されている。
<ヒンジ部品>
本例において、ヒンジ部品120は、図5に示すように、シュレッダ筐体21の開口21aの鉛直方向に延びる一側縁に沿うヒンジ軸121を有し、このヒンジ軸121を回転中心とするように図示外のヒンジ片を扉部材110の側縁部及びシュレッダ筐体21の開口21a縁部に係わり止めるようにしたものである。
本例では、ヒンジ部品120は、例えばシュレッダ筐体21の開口21aの鉛直方向に延びる一側縁の上下2個所に分離して設けられ、例えばヒンジ片をスライド可能としたスライドヒンジとして構成されているが、これに限られるものではなく、公知の部品を適宜選定してよいことは勿論である。
<ダンパ部品>
ダンパ部品130は、図4乃至図7に示すように、扉部材110側に取り付けられる被引込部材131と、シュレッダ筐体21の開口21aに面した部位、本例では仕切り部材21bの下面に取付けられ、扉部材110が閉動作するときに被引込部材131を引き込む引込部材132とを有している。
本例において、被引込部材131は、例えば合成樹脂にて一体的に成形されたもので、両端が半円状に形成された平板からなる台座140と、この台座140の略中央から略直角方向に一体的に突出するU字状の突出部141と、この突出部141の先端部にて当該突出部141に対して略直交する方向に一体的に設けられる係止ピン142とを有し、扉部材110の補給用梁部材114の頂部に断面ハット状のブラケット147をネジ等の止め具148を介して止着し、更に、台座140には一対の取付孔を開設する共に、ブラケット147に対して台座140の取付孔を利用してネジ等の止め具145を介して止着するようにしたものである。
一方、引込部材132は、図4乃至図7に示すように、樹脂製の中空平板状のホルダケース150を有し、このホルダケース150の一部には切欠開口151を開設すると共に、ホルダケース150には内部の揺動点Cを中心に揺動する引込アーム152を設け、更に、ホルダケース150内には引込アーム152の揺動に連動する略L字状に屈曲して形成されたリンクアーム153を設け、このリンクアーム153には引込アーム152が引込開始位置に設定されるようにリンクアーム153に対して付勢力が付与可能な付勢バネ154を設けたものである。
特に、本例では、引込アーム152は、被引込部材131の係止ピン142をキャッチするように二叉に分かれた腕部にて構成されている。
更に、本例では、ホルダケース150は例えば2個所に取付孔が予め設けられており、この取付孔を利用してネジ等の止め具156を介して仕切り部材21bの下面に固着されるようになっている。そして、本例では、引込アーム152の揺動点Cは切欠開口151に近い側の取付孔155と同軸になるように選定されている。
<ダンパ部品のレイアウト>
本実施の形態では、図5に示すように、扉部材110のヒンジ部品120の回転中心から扉部材110の回転自由端に至るまでの幅方向寸法をLとした場合に、ダンパ部品130の引込位置、具体的には、被引込部材131の係止ピン142と引込部材132の引込アーム152との係合位置と、ヒンジ部品120の回転中心との間の距離xは以下の式1の範囲に設定されていればよい。
(1/4)L≦x≦(3/4)L ……(式1)
このような範囲にダンパ部品130の引込位置を選定した理由については後述する。
−シュレッダの作動−
<通常の細断処理>
今、シュレッダ20の扉開閉機構100が扉部材110でシュレッダ筐体21の開口21aを閉じている場合を想定する。
このとき、制御装置70は、操作パネル60のスタートスイッチ61がオン操作されたことを判断した後に、駆動装置50の駆動条件を予め定められた所定のものに設定する。
この状態において、シュレッダ筐体21の投入口22に用紙Sが投入されると、当該用紙Sは搬入経路23に沿って細断機構24に向かって移動する。このとき、位置センサ28は用紙Sが通過したことを検出すると、位置センサ28による検出信号が制御装置70に取り込まれ、これに連動して、駆動モータ51が所定の駆動条件に従って細断機構24の対構成の刃付きドラム31,32を駆動する。
本例では、用紙Sは対構成の刃付きドラム31,32の噛み合い領域を通過することで、縦横同時に細断され、細断屑Saが屑入れ27に向かって落下する。
<扉開閉機構による動作過程>
今、図4に示すように、例えばシュレッダ筐体21内の屑入れ27(図2参照)に収容されている細断屑Saの収容量を確認するために、扉開閉機構100により扉部材110を開放した状態と想定する。
このとき、例えばユーザが屑入れ27の細断屑Saの収容量を見て未だ廃棄しなくてもよいと判断した場合には、ユーザはそのまま扉部材110を閉じるように操作する。
この状態において、ユーザが扉部材110を閉じ方向に押圧すると、扉部材110には回転力が与えられ、扉部材110はその回転力によって閉じ方向に移動していく。
そして、扉部材110が閉じ方向に移動していくと、図7(a)(b)に示すように、ダンパ部品130の被引込部材131の係止ピン142が引込部材132の引込アーム152の引込開始位置H0に到達する。
この状態において、扉部材110が閉じ方向に移動するに伴って、被引込部材131の係止ピン142が引込部材132の引込アーム152の溝部に嵌まっていき、図7(b)に仮想線で示すように、引込アーム152を揺動点Cを中心に揺動させて倒れ込ませる。このとき、引込アーム152の揺動に連動してリンクアーム153が揺動点Cを中心に揺動し、付勢バネ154を付勢方向に抗する方向に押し込む。このため、被引込部材131の係止ピン142が付勢バネ154の付勢力に抗して引込部材132の引込アーム152を倒れ込ませることになり、この過程において、扉部材110の閉じ方向の回転力(回転トルク)が減衰することになり、ダンパ部品130による緩衝作用が発揮される。
そして、扉部材110が閉位置に到達した時点で、扉部材110の閉じ方向への移動が終了するため、被引込部材131の係止ピン142と引込部材132の引込アーム152との係合位置は引込動作開始位置からmだけ移動した後に停止する。
このように、扉部材110へ与えられた回転力は、ダンパ部品130の引込動作が開始する時点から減衰していくため、ダンパ部品130の引込動作の開始時点が早い過ぎると、扉部材110に対する回転力が不足してしまい、扉部材110が閉位置に至らないという懸念がある。
例えば図8に示すように、扉部材110の幅方向寸法をLとした場合に、ダンパ部品130の引込位置xがヒンジ部品120の回転中心からLまでの間に亘って変化するものと仮定すると、ダンパ部品130の引込位置xが扉部材110の回転中心に近い程ダンパ部品130による緩衝作用が早く働くため、扉部材110への回転力(回転トルク)Mtはxが扉部材110の回転中心に近い程大きく減衰し、Lに近づくにつれて減衰量が少なくなるという傾向を示す。
従って、扉部材110への回転力(回転トルク)Mtを十分に確保するという観点からすると、x<(1/4)Lの場合には扉部材110への回転力(回転トルク)Mtが不足し易くなる点で好ましくない。
また、ダンパ部品130の引込位置xを扉部材110の回転中心からLまでの間に亘って変化させ、そのときのダンパ部品130による引込動作開始角度θ、つまり、ダンパ部品130の被引込部材131の係止ピン142が引込部材132の引込アーム152の引込開始位置H0に至った条件における扉部材110の閉位置からの変位角度は、図8に点線で示すように、ダンパ部品130の引込位置xが扉部材110の回転中心に近い程大きく、Lに近づくに連れて小さくなるという傾向を示す。
このとき、図9(b)に示すように、x=B>(3/4)Lとなるように、ダンパ部品130の引込位置xを選定すると、ダンパ部品130による引込動作開始角度θは小さい角度θBになってしまう。この場合、ダンパ部品130による緩衝作用が実質的に働くのは角度θBの範囲になってしまい、ダンパ部品130による緩衝作用が不足してしまう懸念がある。
これに対し、図9(a)に示すように、(1/4)L≦x=A≦(3/4)Lとなるように、ダンパ部品130の引込位置xを選定すると、ダンパ部品130による引込動作開始角度θは前述したθBよりも大きい角度θAが確保されることになり、ダンパ部品130による緩衝作用が不足することはなく、その分、扉部材110を閉じる際の操作感(ソフトクローズ)として満足すべきものが得られる。
尚、x<(1/4)Lを選定した場合には、前述したように、扉部材110の回転力(回転トルク)が不足し易くなるばかりが、扉部材110を閉じる際の操作感としてもダンパ部品130の緩衝作用が過多になる分、好ましくものではない。
また、本例では、扉部材110を開放する際には、ダンパ部品130の付勢バネ154が引込部材132の引込アーム152を引込開始位置H0に向けて付勢するため、扉部材110の開放操作力は軽くて済む。
更に、本例では、扉部材110には、ヒンジ部品120の回転中心に対してダンパ部品130よりも離れた部位に把手用凹部115を設けたので、この把手用凹部115を持って扉部材110の開放動作を行えば、ダンパ部品130の引込位置に作用する引込解除力を十分に確保することが可能である。
また、本実施の形態では、ダンパ部品130の引込部材132は仕切り部材21bの下面を利用して取り付けられているので、引込部材132を止め具156で止着する上で、その止着位置を微調整することは容易である。
また、本実施の形態では、ダンパ部品130の被引込部材131は扉部材110の補強用梁部材114の頂部に止着しているため、ダンパ部品130の引込動作時の緩衝作用に伴って衝撃力が被引込部材側に作用したとしても、扉部材110が変形するような懸念は少ない。
更に、本実施の形態では、ダンパ部品130の引込開始位置H0はシュレッダ筐体21の開口21a内に設定されているが、これに限られたものではなく、例えば扉部材110に具備する凹所113を利用し、ダンパ部品130の引込開始位置H0が扉部材110の閉位置における凹所113内に突出した位置に配置されるようにし、両者の引込量を多く確保するようにしてもよい。更に、ダンパ部品130として、仕切り部材21b側に被引込部材131を止着し、一方、扉部材110側に引込部材132を止着するようにする態様において、例えば扉部材110に具備する凹所113を利用して両者の引込量を多く確保するようにしてもよい。
1…シュレッダ筐体,1a…投入口,1b…開口,3…細断機構,4…屑入れ,5…扉開閉機構,6…仕切り部材,6a…通過口,10…扉部材,11…ヒンジ部品,12…ダンパ部品,13…被引込部材,14…引込部材,S…被細断物,Sa…細断屑,L…扉部材のヒンジ部品の回転中心から回転自由端に至るまで幅方向寸法,x…扉部材のヒンジ部品の回転中心からダンパ部品の引込位置に至るまでの距離

Claims (8)

  1. 被細断物が投入される投入口を有するシュレッダ筐体と、前記シュレッダ筐体内に設置され、前記投入口から投入された被細断物を細断する細断機構と、前記シュレッダ筐体内に設置され、前記細断機構にて細断されて落下する細断屑を収容する屑入れと、を備えたシュレッダに設けられ、前記屑入れが出入れ可能に前記シュレッダ筐体の側壁の一部に開設された開口を開閉する扉開閉機構であって、
    前記シュレッダ筐体の開口を開閉可能に閉じる扉部材と、
    前記開口の鉛直方向に延びる一側縁を回転中心として前記扉部材を回転可能に支持するヒンジ部品と、
    前記ヒンジ部品とは別に設けられて前記扉部材を閉じたときの衝撃力を緩和するダンパ部品と、を備え、
    前記ダンパ部品は、前記扉部材又は前記シュレッダ筐体の開口のうち前記屑入れの出入れ領域以外の領域に面した部位のいずれか一方側に固定的に設けられる被引込部材と、前記いずれか他方側に設けられて前記扉部材が閉位置に至る直前から閉位置に至るまでの間、衝撃力を吸収しながら前記被引込部材を引き込む引込部材と、を有し、
    前記被引込部材及び前記引込部材は、前記扉部材のうち前記ヒンジ部品の回転中心から回転自由端に至るまでの幅方向寸法をLとしたときに、前記扉部材が閉位置に至った条件で前記ヒンジ部品の回転中心から前記扉部材の幅方向に沿う距離が前記扉部材の幅方向寸法Lの1/4乃至3/4の範囲に配置されていることを特徴とする扉開閉機構。
  2. 被細断物が投入される投入口を有するシュレッダ筐体と、
    前記シュレッダ筐体内に設置され、前記投入口から投入された被細断物を細断する細断機構と、
    前記シュレッダ筐体内に設置され、前記細断機構にて細断されて落下する細断屑を収容する屑入れと、
    前記屑入れが出入れ可能に前記シュレッダ筐体の側壁の一部に開設された開口を開閉する扉開閉機構と、
    を備えたシュレッダであって、
    前記扉開閉機構は、
    前記シュレッダ筐体の開口を開閉可能に閉じる扉部材と、
    前記開口の鉛直方向に延びる一側縁を回転中心として前記扉部材を回転可能に支持するヒンジ部品と、
    前記ヒンジ部品とは別に設けられて前記扉部材を閉じたときの衝撃力を緩和するダンパ部品と、を備え、
    前記ダンパ部品は、前記扉部材又は前記シュレッダ筐体の開口のうち前記屑入れの出入れ領域以外の領域に面した部位のいずれか一方側に固定的に設けられる被引込部材と、前記いずれか他方側に設けられて前記扉部材が閉位置に至る直前から閉位置に至るまでの間、衝撃力を吸収しながら前記被引込部材を引き込む引込部材と、を有し、
    前記被引込部材及び前記引込部材は、前記扉部材のうち前記ヒンジ部品の回転中心から回転自由端に至るまでの幅方向寸法をLとしたときに、前記扉部材が閉位置に至った条件で前記ヒンジ部品の回転中心から前記扉部材の幅方向に沿う距離が前記扉部材の幅方向寸法Lの1/4乃至3/4の範囲に配置されていることを特徴とするシュレッダ。
  3. 請求項2に記載のシュレッダにおいて、
    前記ダンパ部品は、前記被引込部材が前記引込部材に向かって突出する突出部を有し、前記引込部材が前記突出部を引き込む凹部を有することを特徴とするシュレッダ。
  4. 請求項3に記載のシュレッダにおいて、
    前記ダンパ部品は、前記扉部材に前記被引込部材を有し、前記シュレッダ筐体の開口に面した部位に前記引込部材を有することを特徴とするシュレッダ。
  5. 請求項2に記載のシュレッダにおいて、
    前記シュレッダ筐体は、前記細断機構が設置される細断室と前記屑入れが設置される屑入れ収容室とを仕切ると共に、前記細断機構にて細断された細断屑が通過する通過口を有する仕切り部材を備え、
    前記ダンパ部品は、前記被引込部材又は前記引込部材のいずれかを前記仕切り部材の下面に取り付けたものであることを特徴とするシュレッダ。
  6. 請求項2に記載のシュレッダにおいて、
    前記扉部材は、前記ダンパ部品の前記被引込部材又は前記引込部材が設けられる箇所に補強用梁部材を有していることを特徴とするシュレッダ。
  7. 請求項2に記載のシュレッダにおいて、
    前記扉部材はその内側に凹所を有しており、
    前記ダンパ部品は、前記扉部材の凹所内に当該凹所から突出するように位置する前記被引込部材又は前記引込部材を有し、前記シュレッダ筐体の開口に面した部位には前記扉部材が閉位置に至ったときに当該扉部材の凹所内に突出するように位置する前記引込部材又は前記被引込部材を有することを特徴とするシュレッダ。
  8. 請求項2に記載のシュレッダにおいて、
    前記扉部材は、前記ヒンジ部品の回転中心から幅方向に沿って離れた部位に把手を有し、
    前記把手は前記ヒンジ部品の回転中心からの距離が前記ダンパ部品よりも遠くに設定されることを特徴とするシュレッダ。
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