JP2007106584A - シュレッダーの屑受箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】屑受箱自体に帯電防止性能を付与して細断屑の付着や飛散を防止し、シュレッダー周辺の清潔を保つ。
【解決手段】シュレッダー内に設置して細断屑を収納する屑受箱において、当該屑受箱が帯電防止性能を有するものとするという手段を採用した。具体的には、プラスチック材料に界面活性剤や親水性ポリマーなどの帯電防止剤を塗布又は練り込んで帯電防止性能を付与した資材で屑受箱を構成するという手段、または、プラスチック板の表面をπ電子共役系導電性ポリマー層で被覆することによって、帯電防止性能を付与した資材で屑受箱を構成するという手段を採用した。さらに、シュレッダーとして、上記帯電防止性能を有する屑受箱を備えたシュレッダーとするという手段を採用した。
【選択図】図1
【解決手段】シュレッダー内に設置して細断屑を収納する屑受箱において、当該屑受箱が帯電防止性能を有するものとするという手段を採用した。具体的には、プラスチック材料に界面活性剤や親水性ポリマーなどの帯電防止剤を塗布又は練り込んで帯電防止性能を付与した資材で屑受箱を構成するという手段、または、プラスチック板の表面をπ電子共役系導電性ポリマー層で被覆することによって、帯電防止性能を付与した資材で屑受箱を構成するという手段を採用した。さらに、シュレッダーとして、上記帯電防止性能を有する屑受箱を備えたシュレッダーとするという手段を採用した。
【選択図】図1
Description
この発明は、シュレッダー内に設置する細断屑の屑受箱に関するもので、特に帯電防止処理によって細断屑が付着しないようにした屑受箱に関するものである。
シュレッダーは不要書類等を細断処理するものであるが、シュレッダーによって細断した細断屑には、細断時に生じる摩擦等によって、静電気が生じている。このため、細断屑は、落下中に細断屑同士が互いに付着する他、シュレッダー本体の周辺や屑受箱などに付着し、細断屑を回収撤去する際に不都合を生じていた。即ち、細断屑の回収、廃棄の際にシュレッダー本体から屑受箱を取り出すと、これに付着した細断屑が周囲に飛散し、周辺を汚染していた。
このような問題に対応するため、例えば特許文献1に示すようなエレクトレット化した通気性のある袋が提案されている。かかる袋によれば、紙屑の静電気が除去され、紙屑が互いに絡み付いたりしないとされる。
また、例えば特許文献2に示すように、イオン発生装置が発生したイオンを空気吹出し器から吹出した空気とともに、落下する帯電細断屑の落下通過域と下方の細断屑収容箱内に向けて照射して、そのクーロン力により細断屑や細断屑袋や細断屑収容箱電荷を中和除電するようにした除電器付き文書細断機が提案されている。
しかしながら、特許文献1のように袋に除電効果を持たせたものは、袋内に落下する細断屑には効果があるものの、屑箱の外側に飛び散った細断屑は、なお外側から屑受箱に付着するため、細断屑の飛散を確実に防止することはできなかった。
また、特許文献2のような除電器を備えたものは、その構造が複雑なものとなるとともに、シュレッダーの製造コストが上昇するという問題があった。
そして、細断屑の屑受箱自体に帯電防止性能を付与したものは未だ提案されていないのが現状である。
上述した事情に鑑み、本発明は、シュレッダー内に設置して細断屑を収納する屑受箱において、当該屑受箱が帯電防止性能を有するものとするという手段を採用した。
そして、具体的には、プラスチック材料に界面活性剤や親水性ポリマーなどの帯電防止剤を塗布又は練り込んで帯電防止性能を付与した資材で屑受箱を構成するという手段を採用した。
また、プラスチック板の表面をπ電子共役系導電性ポリマー層で被覆することによって、帯電防止性能を付与した資材で屑受箱を構成するという手段を採用した。
一方、シュレッダーとして、上記各構成のように帯電防止性能を有する屑受箱を備えたシュレッダーとするという手段を採用した。
上記構成の屑受箱は、それ自体が帯電防止性能を有するものであるから、細断時に摩擦等によって静電気が帯電した場合であっても、屑箱の導電性によって電荷を漏洩して、細断屑が屑箱自体に付着することがなくなる。そのため、屑受箱の出し入れの際にも、細断屑が周囲に飛散して汚染するということがなくなるものである。
そして、上記性能を有する屑受箱を備えたシュレッダーは、屑受箱に細断屑が付着しないので、周囲を清潔に保つことのできるシュレッダーとすることができたものである。
以下、本発明に係るシュレッダーの帯電防止屑受箱の好ましい実施形態を図面に従って説明する。図1において、1は各種機構を内蔵するシュレッダー本体、2はその天面板、3は下述する屑受箱を出し入れするための前扉である。また、4は天面板2に設けられた紙投入口、5はCD、FD等の記憶媒体を投入する記憶媒体投入口であり、細断する対象によって投入口を区別している。これは環境保護等の観点から、細断屑を紙と樹脂類のそれぞれに分別回収するためである。6は各種操作を行うためのボタン類が並んだ操作パネルである。
続いて、7は紙用屑受箱、8は記憶媒体用屑受箱で、通常、細断屑の回収の便のためにビニール袋9、9を内装している。これらの屑受箱7、8は、前扉3を開けて、上記紙投入口4、記憶媒体投入口5の下方の対応する位置にセットして、落下する細断屑を収容するようになっている。なお、本シュレッダーでは、投入口の位置を天面板2でL字型に配置しているので、屑受箱7、8を横に並べてセットすることができ、そのため、個別に取り出すことができて、細断屑の回収に便利である。
ところで、本発明で重要なことは、上記各屑受箱7、8が帯電防止性能を有する素材で構成されたものであることである。即ち、屑受箱に帯電防止性能を付与したことによって、細断屑に発生した電荷を外に漏洩し、細断屑が屑受箱自体に付着することがなくなり、屑受箱の出し入れ時に、細断屑が周囲に飛散して汚染するということが防止できるのである。
本シュレッダーでは、ポリプロピレン樹脂を素材とした帯電防止性プラスチック段ボール(例えば、商品名:サンプライクリーン)を使用した屑受箱を使用している。この場合、表面固有抵抗値として1010〜1013Ωとほぼ絶縁機能を保持している。
なお、一般的には、プラスチック材料に帯電防止性能を付与するには、素材に適宜な界面活性剤や親水性ポリマーなどの帯電防止剤を塗布又は練り込むことによって実現する。この界面活性剤の代表例としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルジェタノールアミン、ヒドロキシアルキルモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアマインド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルホスフェート、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルベタイン、アルキルイミダゾウリムベタインなどがある。これらは、素材の種類、即ち、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル樹脂、エンジニアリングプラスチックなどの種類によってその種類や量を使い分けて用いる。
このほか、帯電防止性能を付与する手段としては、導電性のフィラー、特にカーボンブラックを練り込むことも行われる。
また、プラスチック板の表面をπ電子共役系導電性ポリマー層で被覆することによって、帯電防止性能を付与することも可能である。例えば、特開昭62−275137号公報に導電性複合体の製造方法についての記載がある。
但し、これらは帯電防止性能を付与する例であり、屑受箱として帯電防止性能を有するものであれば、その素材を特に限定するものではない。
1 シュレッダー本体
2 天面板
3 前扉
4 紙投入口
5 記憶媒体投入口
6 操作パネル
7、8 屑受箱
9 ビニール袋
2 天面板
3 前扉
4 紙投入口
5 記憶媒体投入口
6 操作パネル
7、8 屑受箱
9 ビニール袋
Claims (4)
- シュレッダー内に設置して細断屑を収納する屑受箱であって、当該屑受箱が帯電防止性能を有することを特徴とするシュレッダーの屑受箱。
- プラスチック材料に界面活性剤や親水性ポリマーなどの帯電防止剤を塗布又は練り込んで帯電防止性能を付与した資材で構成した請求項1記載のシュレッダーの屑受箱。
- プラスチック板の表面をπ電子共役系導電性ポリマー層で被覆することによって、帯電防止性能を付与した資材で構成した請求項1記載のシュレッダーの屑受箱。
- 上記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の屑受箱を備えたことを特徴とするシュレッダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005301782A JP2007106584A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | シュレッダーの屑受箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005301782A JP2007106584A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | シュレッダーの屑受箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007106584A true JP2007106584A (ja) | 2007-04-26 |
Family
ID=38032751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005301782A Pending JP2007106584A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | シュレッダーの屑受箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007106584A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010284606A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Shibaura Institute Of Technology | 裁断屑均しユニット及びシュレッダー装置 |
JP2014171980A (ja) * | 2013-03-09 | 2014-09-22 | Iris Ohyama Inc | シュレッダー |
JP2016198693A (ja) * | 2015-04-07 | 2016-12-01 | 株式会社サカエ | 扉開閉機構及びこれを用いたシュレッダ |
WO2018205768A1 (zh) * | 2017-05-08 | 2018-11-15 | 福建纳仕达电子股份有限公司 | 具有碎纸功能的感应垃圾桶 |
-
2005
- 2005-10-17 JP JP2005301782A patent/JP2007106584A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010284606A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Shibaura Institute Of Technology | 裁断屑均しユニット及びシュレッダー装置 |
JP2014171980A (ja) * | 2013-03-09 | 2014-09-22 | Iris Ohyama Inc | シュレッダー |
JP2016198693A (ja) * | 2015-04-07 | 2016-12-01 | 株式会社サカエ | 扉開閉機構及びこれを用いたシュレッダ |
WO2018205768A1 (zh) * | 2017-05-08 | 2018-11-15 | 福建纳仕达电子股份有限公司 | 具有碎纸功能的感应垃圾桶 |
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