JP2016198546A - 歯間ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】 歯の裏面付近のプラークを容易に除去することのできる歯間ブラシを提供する。【解決手段】 歯間ブラシ1は、柄部10、芯部20、及びブラシ部30を備えている。芯部20は、柄部10から直線状に延びている。ブラシ部30は、芯部20から、芯部20の延在方向と交わる方向に延びる複数のフィラメントからなる。複数のフィラメントは、フィラメント32、フィラメント34、及びフィラメント36を含んでいる。フィラメント32は、芯部20の先端20aに最も近いフィラメントである。フィラメント34は、フィラメント32よりも小さな長さを有し、かつフィラメント32に最も近いフィラメントである。フィラメント36は、芯部20の先端20aから最も遠いフィラメントである。フィラメント32の長さは、複数のフィラメントの平均長よりも大きい。【選択図】 図1

Description

本発明は、歯間ブラシに関する。
従来の歯間ブラシとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された歯間ブラシは、把持部材、及び把持部材に結合されたブラシを備えている。ブラシは、ワイヤーと、ワイヤーから半径方向外方へ延びるフィラメントとからなる。この歯間ブラシを使用するには、把持部材を手に持って、ブラシを歯間に挿入すればよい。その状態でブラシを往復運動させることにより、歯間のプラークを除去することができる。
特開2010−82029号公報
上述の歯間ブラシは、通常、歯の表側から歯間に挿入される。歯間ブラシの構造上、歯の裏側からでは歯間に挿入しにくいからである。そのため、歯の表面付近のプラークを除去することができても、歯の裏面付近のプラークを除去することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、歯の裏面付近のプラークを容易に除去することのできる歯間ブラシを提供することを目的とする。
本発明による歯間ブラシは、柄部と、上記柄部から直線状に延びる芯部と、上記芯部から当該芯部の延在方向と交わる第1の方向に延びる複数のフィラメントからなるブラシ部と、を備え、上記複数のフィラメントは、上記芯部の先端に最も近いフィラメントである第1のフィラメントと、上記第1のフィラメントよりも小さな長さを有し、かつ当該第1のフィラメントに最も近いフィラメントである第2のフィラメントと、上記芯部の上記先端から最も遠いフィラメントである第3のフィラメントと、を含み、上記第1のフィラメントの長さは、上記複数のフィラメントの平均長よりも大きいことを特徴とする。
この歯間ブラシにおいては、芯部の先端に最も近い位置にある第1のフィラメントの長さが、ブラシ部を構成する全てのフィラメントの平均長よりも大きい。これにより、ブラシ部を歯の表側から歯間に挿入した場合であっても、ブラシ部を手前に引く際に、第1のフィラメントが歯の裏側に引っ掛かる。このため、ブラシ部を歯の裏側から挿入しなくても、歯の裏面付近のプラークを除去することができる。
本発明によれば、歯の裏面付近のプラークを容易に除去することのできる歯間ブラシが実現される。
本発明による歯間ブラシの第1実施形態を示す側面図である。 ブラシ部30の一部分を示す拡大図である。 ブラシ部30を示す正面図である。 図1の歯間ブラシの効果を説明するための図である。 図1の歯間ブラシの効果を説明するための図である。 図1の歯間ブラシの効果を説明するための図である。 図1の歯間ブラシの効果を説明するための図である。 本発明による歯間ブラシの第2実施形態を示す側面図である。 ブラシ部30の一変形例を説明するための図である。 ブラシ部30の他の変形例を説明するための図である。 フィラメント32の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による歯間ブラシの第1実施形態を示す側面図である。歯間ブラシ1は、柄部10、芯部20、及びブラシ部30を備えている。柄部10は、歯間ブラシ1の使用者が手で持つ部分である。柄部10は、細長い形状をしている。柄部10の先端10aの近傍は、略直角に屈曲している。柄部10の材料としては、例えば、ポリエチレン等のプラスチックを用いることができる。
芯部20は、柄部10から直線状に延びている。芯部20は、その後端20bが柄部10の先端10aに連結されている。芯部20は、歯間に挿入される際、直線状の形状を維持できる程度の剛性を有している。芯部20としては、例えば、ステンレス等の金属からなるワイヤを用いることができる。芯部20の太さは、例えば、0.1〜0.5mm程度である。
ブラシ部30は、芯部20から、芯部20の延在方向と交わる方向(第1の方向)に延びる複数のフィラメントからなる。なお、以下の記述において「複数のフィラメント」は、別段の断りがない限り、ブラシ部30を構成する全てのフィラメントを指すものとする。第1の方向は、芯部20の延在方向と略直角に交わっている。複数のフィラメントは、芯部20に固定されている。かかる固定は、例えば、2つ折りにされて捻じり合わされたワイヤの間に複数のフィラメントを挟持させることにより行うことができる。本実施形態において複数のフィラメントの太さは、互いに等しい。各フィラメントの太さは、例えば、1.0〜5.0mil(1mil=0.0254mm)程度である。ブラシ部30の材料としては、例えばナイロンを用いることができる。
複数のフィラメントは、フィラメント32(第1のフィラメント)、フィラメント34(第2のフィラメント)、及びフィラメント36(第3のフィラメント)を含んでいる。これらのフィラメント32、フィラメント34及びフィラメント36は、相異なるフィラメントである。フィラメント32は、芯部20の先端20aに最も近いフィラメントである。フィラメント34は、フィラメント32よりも小さな長さを有し、かつフィラメント32に最も近いフィラメントである。つまり、フィラメント34は、フィラメント32よりも小さな長さを有するフィラメントのうち、フィラメント32に最も近いフィラメントである。フィラメント36は、芯部20の先端20aから最も遠い(後端20bに最も近い)フィラメントである。
フィラメント34は、当然ながら、フィラメント32とフィラメント36との間に位置する。フィラメント32からフィラメント36までの距離を1としたとき、フィラメント32からフィラメント34までの距離は、0.1以上0.3以下であることが好ましい。フィラメント32からフィラメント36までの距離は、例えば、5〜15mm程度である。
フィラメント32の長さは、複数のフィラメントの平均長よりも大きい。当該平均長は、ブラシ部30を構成する全てのフィラメントの長さの算術平均として定義される。また、フィラメント32の長さは、フィラメント34の長さの1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。フィラメント32は、複数のフィラメントの中で最大の長さを有している。フィラメント32の長さは、例えば、0.3〜3.0mm程度である。なお、各フィラメントの長さは、芯部20から当該フィラメントの先端までの距離として定義される。
フィラメント34は、複数のフィラメントの中で最小の長さを有している。フィラメント34の長さは、例えば、0.2〜1.5mm程度である。本実施形態において複数のフィラメントの長さは、フィラメント34からフィラメント36までの区間において一定である。それゆえ、当該区間内にある全てのフィラメント(フィラメント34及びフィラメント36を含む。)が、複数のフィラメントの中で最小の長さを有している。
フィラメント32からフィラメント34までの区間における複数のフィラメントの密度(第1の密度)は、フィラメント34からフィラメント36までの区間における複数のフィラメントの密度(第2の密度)よりも小さい。ここで、第1の密度は、フィラメント32からフィラメント34までの区間内にあるフィラメント(フィラメント32及びフィラメント34を含む。)の本数を、フィラメント32からフィラメント34までの距離で除した値として定義される。同様に、第2の密度は、フィラメント34からフィラメント36までの区間内にあるフィラメント(フィラメント34及びフィラメント36を含む。)の本数を、フィラメント34からフィラメント36までの距離で除した値として定義される。第1の密度は、第2の密度の70%以下であることが好ましく、50%以下であることがより好ましい。
図2は、ブラシ部30の一部分(先端20aを含む部分)を示す拡大図である。同図からわかるように、フィラメント32は、芯部20の延在方向に沿ってフィラメント32と連続するフィラメントと共に、フィラメント束33(第1のフィラメント束)を構成している。すなわち、フィラメント束33は、フィラメント32、及びフィラメント32と連続するフィラメントからなる。フィラメント束33において、隣り合うフィラメントは、互いに接している(ただし、図2においては、見やすくするため、隣り合うフィラメント間に隙間を設けて図示している。)。フィラメント束33を構成するフィラメントの長さは、一定である。
また、フィラメント34は、芯部20の延在方向に沿ってフィラメント34と連続するフィラメントと共に、フィラメント束35(第2のフィラメント束)を構成している。すなわち、フィラメント束35は、フィラメント34、及びフィラメント34と連続するフィラメントからなる。フィラメント束35において、隣り合うフィラメントは、互いに接している。また、フィラメント束35を構成するフィラメントの長さは、一定である。
このように、複数のフィラメントは、フィラメント束33、及びフィラメント束35を含んでいる。ブラシ部30においては、フィラメント束33及びフィラメント束35以外にも、同様のフィラメント束が設けられている。本実施形態においては、例として、フィラメント束33とフィラメント束35との間に1つのフィラメント束37が設けられるとともに、フィラメント束35と芯部20の後端20bとの間に7つのフィラメント束39(図1参照)が設けられている。フィラメント束37を構成するフィラメントの長さは、フィラメント束33を構成するフィラメントの長さ(フィラメント32の長さ)に等しい。また、各フィラメント束39を構成するフィラメントの長さは、フィラメント束35を構成するフィラメントの長さ(フィラメント34の長さ)に等しい。
このように、ブラシ部30には、合わせて10のフィラメント束が設けられている。複数のフィラメントは、何れかのフィラメント束に属している。本実施形態において各フィラメント束を構成するフィラメントの本数は、互いに等しい。なお、図1においては、各フィラメント束が1本の線で表されている。
図2に示すように、間隔d1(第1の間隔)は、間隔d2(第2の間隔)よりも広い。間隔d1は、フィラメント束33から、複数のフィラメントのうちフィラメント束33に最も近いフィラメントまでの間隔である。本実施形態の場合、間隔d1は、フィラメント束33とフィラメント束37との間隔に等しい。また、間隔d2は、フィラメント束35から、複数のフィラメントのうち、フィラメント束35とフィラメント36との間に存在し、かつフィラメント束35に最も近いフィラメントまでの間隔である。本実施形態の場合、間隔d2は、フィラメント束35とフィラメント束39との間隔に等しい。間隔d1は、間隔d2の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。なお、フィラメント束37とフィラメント束35との間隔は、上記間隔d1に等しい。また、隣り合うフィラメント束39どうしの間隔は、上記間隔d2に等しい。
図3は、ブラシ部30を示す正面図である。同図からわかるように、複数のフィラメントは、芯部20から放射状に広がっている。詳細には、各フィラメント束を構成するフィラメントが放射状に広がっている。
歯間ブラシ1の効果を説明する。歯間ブラシ1においては、芯部20の先端20aに最も近い位置にあるフィラメント32の長さが、ブラシ部30を構成する全てのフィラメントの平均長よりも大きい。これにより、ブラシ部30を歯の表側から歯間に挿入した場合であっても、ブラシ部30を手前に引く際に、フィラメント32が歯の裏側に引っ掛かる。このため、ブラシ部30を歯の裏側から挿入しなくても、歯の裏面付近のプラークを除去することができる。したがって、歯の裏面付近のプラークを容易に除去することのできる歯間ブラシ1が実現されている。
図4〜図7を参照しつつ、歯の裏面付近のプラークが除去される様子を説明する。図4は、ブラシ部30が挿入される歯間90を示している。同図において、左側が歯の表側であり、右側が歯の裏側である。歯間90における歯の裏面付近には、プラーク92が付着している。まず、図5に示すように、歯の表側からブラシ部30を歯間90に挿入する。このとき、少なくともフィラメント32が歯間90を通り抜けて歯の裏側に出るようにする。次に、ブラシ部30を手前(歯の表側)に引くと、図6に示すように、フィラメント32が歯の裏側に引っ掛かる。そのままブラシ部30を引き抜くことにより、図7に示すように、フィラメント32(フィラメント束33)で擦り取るようにしてプラーク92を除去することができる。
フィラメント32とフィラメント34との長さの差を大きくした方が、ブラシ部30を手前に引く際に、フィラメント32が歯の裏側に引っ掛かりやすくなる。これにより、歯の裏面付近のプラークを除去しやすくなる。かかる観点から、フィラメント32の長さは、フィラメント34の長さの1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。他方、フィラメント32の長さが大きすぎると、フィラメント32が歯間を通りにくくなる。かかる観点から、フィラメント32の長さは、フィラメント34の長さの3倍以下であることが好ましい。
フィラメント32は、複数のフィラメントの中で最大の長さを有している。また、フィラメント34は、複数のフィラメントの中で最小の長さを有している。これにより、フィラメント32とフィラメント34との長さの差を大きくとりやすくなる。ただし、フィラメント32が最大の長さを有することは必須でないし、フィラメント34が最小の長さを有することも必須でない。
複数のフィラメントの長さは、フィラメント34からフィラメント36までの区間において一定である。これにより、フィラメント34よりも芯部20の先端20a側に位置するフィラメント(フィラメント束33又はフィラメント束37に属するフィラメント)が歯間を通り抜けた状態(図5参照)で、ブラシ部30を均一の強さで往復運動させることができる。
フィラメント32からフィラメント34までの距離が大きすぎると、ブラシ部30を歯間に挿入しにくくなる。他方、当該距離が小さすぎると、ブラシ部30を引き抜く際の抵抗が小さくなり、歯の裏面付近のプラークを除去しにくくなる。かかる観点から、フィラメント32からフィラメント36までの距離を1としたとき、フィラメント32からフィラメント34までの距離は、0.1以上0.3以下であることが好ましい。
フィラメント32からフィラメント34までの区間における複数のフィラメントの密度である第1の密度は、フィラメント34からフィラメント36までの区間における複数のフィラメントの密度である第2の密度よりも小さい。このように第1の密度を小さくすることにより、フィラメント32からフィラメント34までの区間内にあるフィラメントが倒れやすくなる。このため、比較的大きな長さを有するフィラメント(フィラメント束33又はフィラメント束37に属するフィラメント)が芯部20の先端20a側に集中しているにもかかわらず、ブラシ部30を歯間に挿入しやすくなる。
このようにブラシ部30を歯間に挿入しやすくする観点から、第1の密度は、第2の密度の70%以下であることが好ましく、50%以下であることがより好ましい。他方、第1の密度が小さすぎると、ブラシ部30を引き抜く際の抵抗が小さくなり、歯の裏面付近のプラークを除去しにくくなる。かかる観点から、第1の密度は、第2の密度の30%以上であることが好ましい。
間隔d1(図2参照)は、間隔d2よりも広い。これにより、第1の密度が第2の密度よりも小さい構成を容易に実現することができる。第1の密度を第2の密度よりも充分に小さくする観点から、間隔d1は、間隔d2の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。他方、第1の密度が小さくなりすぎないようにする観点から、間隔d1は、間隔d2の3倍以下であることが好ましい。
フィラメント32は、フィラメント束33を構成している。同様に、フィラメント34は、フィラメント束35を構成している。このようにフィラメント束を構成することにより、各フィラメントの太さを大きくしなくても、フィラメント束全体として充分な剛性を確保することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明による歯間ブラシの第2実施形態を示す側面図である。歯間ブラシ2は、柄部10、芯部20、及びブラシ部30を備えている。柄部10及び芯部20の構成は、第1実施形態で説明したとおりである。
本実施形態においては、複数のフィラメントの長さが、フィラメント34からフィラメント36に向かうにつれて次第に大きくなっている。ブラシ部30のその他の構成は、第1実施形態で説明したとおりである。
歯間ブラシ2の効果を説明する。歯間ブラシ2においては、複数のフィラメントの長さが、フィラメント34からフィラメント36に向かうにつれて次第に大きくなっている。これにより、フィラメント34よりも芯部20の先端20a側に位置するフィラメントが歯間を通り抜けた状態(図5参照)では、ブラシ部30を深く挿入する程、歯間から受ける抵抗が大きくなる。このため、歯間に対するブラシ部30の挿入深さを調整することにより、適度な強さで歯間の清掃を行うことができる。歯間ブラシ2のその他の効果は、歯間ブラシ1と同様である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、各フィラメント束を構成するフィラメントの本数が互いに等しい場合を例示した。しかし、各フィラメント束を構成するフィラメントの本数は、互いに異なっていてもよい。例えば、図9に示すように、フィラメント束33を構成するフィラメントの本数は、フィラメント束35を構成するフィラメントの本数より少なくてもよい。その場合、フィラメント束33を構成するフィラメントの本数は、フィラメント束35を構成するフィラメントの本数の半分以下であることが好ましい。同図においては、フィラメント束37を構成するフィラメントの本数も、フィラメント束35を構成するフィラメントの本数より少なくなっている。このようにフィラメント束33を構成するフィラメントの本数を少なくすることによっても、第1の密度が第2の密度よりも小さい構成を容易に実現することができる。
上記実施形態においては、複数のフィラメントの太さが互いに等しい場合を例示した。しかし、複数のフィラメントの太さは、互いに異なっていてもよい。例えば、図10に示すように、フィラメント32の太さは、フィラメント34の太さより小さくてもよい。その場合、フィラメント32の太さは、フィラメント34の太さの70%以下であることが好ましく、50%以下であることがより好ましい。同図においては、フィラメント束33を構成する他のフィラメントの太さも、フィラメント34の太さより小さくなっている。また、フィラメント束37を構成するフィラメントの太さも、フィラメント34の太さより小さくなっている。フィラメント32は、複数のフィラメントの中で最小の太さを有している。このようにフィラメント32の太さを小さくすることによっても、フィラメント32が倒れやすくなり、ブラシ部30を歯間に挿入しやすくなる。
上記実施形態においては、第1の密度が第2の密度よりも小さい場合を例示した。しかし、第1の密度は、第2の密度に等しくてもよいし、第2の密度より大きくてもよい。また、上記実施形態においては、間隔d1が間隔d2よりも広い場合を例示した。しかし、間隔d1は、間隔d2に等しくてもよいし、間隔d2より狭くてもよい。
上記実施形態においては、第1の方向(各フィラメントの延在方向)が芯部20の延在方向と略直角に交わる場合を例示した。しかし、第1の方向は、芯部20の延在方向と鋭角ないし鈍角に交わってもよい。
また、フィラメント32は、図11に示すように、幹部32a、及び枝部32bを有していてもよい。幹部32aは、芯部20から第1の方向に延びる部分である。上記実施形態においては、フィラメント32が幹部32aのみからなる場合を例示した。枝部32bは、幹部32aから第2の方向に延びている。第2の方向は、第1の方向と交わる。第2の方向は、第1の方向と略直角に交わることが好ましいが、鋭角ないし鈍角に交わってもよい。1つの幹部32aに対して複数の枝部32bが設けられている。枝部32bは、例えば、幹部32aの表面を毛羽立たせることにより形成することができる。フィラメント束33を構成する他のフィラメントも、フィラメント32と同様の構造を有している。フィラメント束33以外のフィラメント束を構成するフィラメントについても、同様の構造を採用してもよい。
かかる構造においては、歯間に挿入したブラシ部30を手前に引く際、枝部32bが歯の裏側に当接することになる。このため、枝部32bで掻き出すようにして歯の裏面付近のプラークを一層効果的に除去することができる。また、1つの幹部32aに対して複数の枝部32bを設けることにより、プラークを掻き出す効果を高めることができる。
上記実施形態においては、柄部10の先端10aの近傍が屈曲している場合を例示した。しかし、柄部10は、全体が一直線状をしていてもよい。
1 歯間ブラシ
2 歯間ブラシ
10 柄部
10a 先端
20 芯部
20a 先端
20b 後端
30 ブラシ部
32 フィラメント(第1のフィラメント)
32a 幹部
32b 枝部
33 フィラメント束(第1のフィラメント束)
34 フィラメント(第2のフィラメント)
35 フィラメント束(第2のフィラメント束)
36 フィラメント(第3のフィラメント)
37 フィラメント束
39 フィラメント束
90 歯間
92 プラーク

Claims (23)

  1. 柄部と、
    前記柄部から直線状に延びる芯部と、
    前記芯部から当該芯部の延在方向と交わる第1の方向に延びる複数のフィラメントからなるブラシ部と、を備え、
    前記複数のフィラメントは、前記芯部の先端に最も近いフィラメントである第1のフィラメントと、前記第1のフィラメントよりも小さな長さを有し、かつ当該第1のフィラメントに最も近いフィラメントである第2のフィラメントと、前記芯部の前記先端から最も遠いフィラメントである第3のフィラメントと、を含み、
    前記第1のフィラメントの長さは、前記複数のフィラメントの平均長よりも大きいことを特徴とする歯間ブラシ。
  2. 請求項1に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントの長さは、前記第2のフィラメントの長さの1.5倍以上である歯間ブラシ。
  3. 請求項2に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントの長さは、前記第2のフィラメントの長さの2倍以上である歯間ブラシ。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントは、前記複数のフィラメントの中で最大の長さを有する歯間ブラシ。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第2のフィラメントは、前記複数のフィラメントの中で最小の長さを有する歯間ブラシ。
  6. 請求項5に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記複数のフィラメントの長さは、前記第2のフィラメントから前記第3のフィラメントに向かうにつれて次第に大きくなる歯間ブラシ。
  7. 請求項5に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記複数のフィラメントの長さは、前記第2のフィラメントから前記第3のフィラメントまでの区間において一定である歯間ブラシ。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントから前記第3のフィラメントまでの距離を1としたとき、
    前記第1のフィラメントから前記第2のフィラメントまでの距離は、0.1以上0.3以下である歯間ブラシ。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントから前記第2のフィラメントまでの区間における前記複数のフィラメントの密度である第1の密度は、前記第2のフィラメントから前記第3のフィラメントまでの区間における前記複数のフィラメントの密度である第2の密度よりも小さい歯間ブラシ。
  10. 請求項9に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1の密度は、前記第2の密度の70%以下である歯間ブラシ。
  11. 請求項10に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1の密度は、前記第2の密度の50%以下である歯間ブラシ。
  12. 請求項9乃至11の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記複数のフィラメントは、
    前記第1のフィラメント、及び前記芯部の前記延在方向に沿って当該第1のフィラメントと連続するフィラメントからなる第1のフィラメント束と、
    前記第2のフィラメント、及び前記芯部の前記延在方向に沿って当該第2のフィラメントと連続するフィラメントからなる第2のフィラメント束と、を含む歯間ブラシ。
  13. 請求項12に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメント束から、前記複数のフィラメントのうち当該第1のフィラメント束に最も近いフィラメントまでの間隔を第1の間隔とし、
    前記第2のフィラメント束から、前記複数のフィラメントのうち、当該第2のフィラメント束と前記第3のフィラメントとの間に存在し、かつ当該第2のフィラメント束に最も近いフィラメントまでの間隔を第2の間隔としたとき、
    前記第1の間隔は、前記第2の間隔よりも広い歯間ブラシ。
  14. 請求項13に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1の間隔は、前記第2の間隔の1.5倍以上である歯間ブラシ。
  15. 請求項12乃至14の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメント束を構成するフィラメントの本数は、前記第2のフィラメント束を構成するフィラメントの本数よりも少ない歯間ブラシ。
  16. 請求項15に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメント束を構成する前記フィラメントの本数は、前記第2のフィラメント束を構成する前記フィラメントの本数の半分以下である歯間ブラシ。
  17. 請求項1乃至16の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントは、前記複数のフィラメントの中で最小の太さを有する歯間ブラシ。
  18. 請求項17に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントの太さは、前記第2のフィラメントの太さの70%以下である歯間ブラシ。
  19. 請求項18に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントの太さは、前記第2のフィラメントの太さの50%以下である歯間ブラシ。
  20. 請求項1乃至19の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第1のフィラメントは、前記芯部から前記第1の方向に延びる幹部と、前記幹部から前記第1の方向と交わる第2の方向に延びる枝部と、を有する歯間ブラシ。
  21. 請求項20に記載の歯間ブラシにおいて、
    前記第2の方向は、前記第1の方向と略直角に交わる歯間ブラシ。
  22. 請求項20又は21に記載の歯間ブラシにおいて、
    1つの前記幹部に対して複数の前記枝部が設けられている歯間ブラシ。
  23. 請求項20乃至22の何れかに記載の歯間ブラシにおいて、
    前記枝部は、前記幹部の表面を毛羽立たせることにより形成されている歯間ブラシ。
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