JP2016198500A - 弾球遊技機 - Google Patents

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高広 伊豫田
Takahiro Iyoda
高広 伊豫田
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Abstract

【課題】遊技状態毎に遊技球発射の打ち分けが必要な弾球遊技機において、大当り遊技の内容を決定するために行う第1の通過口及び第2の通過口への遊技球の入球が有効となるまでのインターバル期間を好適に変化させることで、遊技者が意図することなく第1の通過口又は第2の通過口に遊技球を通過させてしまうことを抑制することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】大当りの確定表示から、大当り遊技内容を決定するための第1ゲート又は第2ゲートへの遊技球の通過が有効となるまでのインターバル期間を、第1特別図柄が大当りした場合に比べ第2特別図柄が大当りした場合の方を長く設定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、弾球遊技機に関するものである。
従来の一般的な弾球遊技機は、遊技者が発射した遊技球が遊技領域に設けられた始動口に入球すると、該入球に起因して当否判定用の数値データ(例えば、乱数値)を取得し、該取得した数値データが特定の値であるか否かの当否判定を実行し、特定の値であった場合には、大入賞口を複数回に亘って開放することにより多くの遊技球の入賞を可能とする大当り遊技状態が発生するように構成されている。また、遊技球が始動口へ入球すると、上述した当否判定用の数値データだけでなく、大当り遊技状態の態様(例えば、ラウンド数が複数種類設けられている場合に何れのラウンド数とするか等)や、大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様(例えば、高確率遊技状態とするか否か等、開放延長状態の継続期間として長短複数種類設けられている場合に何れの継続期間とするか等)を決定するための数値データも併せて取得されるようになっている。
このような各種数値データの取得は、始動口へ入球させるだけで実行され、他に何ら遊技者が関与する余地がない。そして、上述した各種数値データに基づく、大当り遊技状態が発生するか否かの当否判定の結果、大当り遊技状態の態様、及び大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様、等に関する決定結果は、当否判定の結果に対応して選択された特別図柄の確定表示によって報知される。
つまり、従来の一般的な弾球遊技機の構成では、各種数値データの取得から、当否判定や各種遊技状態の態様の決定等を、始動口への1個の遊技球の入球に起因して全て弾球遊技機自体が行ってしまい、遊技者は単に始動口へ入球させるという行為においてのみ関与が許されているに過ぎず、後は特別図柄の確定表示の結果を注視するしかなかった。したがって、始動口への入球後の遊技内容やプロセスに対して、遊技者の意思が介入する余地が無く、遊技自体が単調で面白みに欠けるという問題があった。
このような問題に対して、遊技領域に第1の通過口と第2の通過口を設け、大当り図柄の確定表示後に第1の通過口に遊技球が通過した場合と、第2の通過口に遊技球が通過した場合とで、通過口の種類に応じて最大賞球数の決定態様を異ならせる構成、即ち、大当りにするか否かの抽選は始動口への遊技球の入球に起因するが、最大賞球数(大当り遊技の内容)については、当否判定が当選したことを報知後に、第1の通過口に通過させるか第2の通過口に通過させるかを遊技者が任意に選択出来るようにした発明が開示されている<特許文献1>。なお、第1の通過口と第2の通過口とは、遊技者が遊技球の発射強度及び発射タイミングを調節することで、任意の通過口に遊技球を通過させることが可能な構成としている。
特開2011−152161号公報
近年の弾球遊技機は、各種遊技状態(例えば、通常遊技状態と開放延長状態)毎に遊技を円滑に進行させるため、通常遊技状態で主に入球を目指す第1始動口と、開放延長状態で主に入球を目指す普通電動役物からなる第2始動口及び該普通電動役物の作動判定を行うために入球が必要な普通図柄作動口とを、異なる遊技領域に配置する構成が主流となっており、上述した第1の通過口と第2の通過口とは、第2始動口が配置された遊技領域に配置される場合が多い。
しかしながら、このように遊技状態毎に遊技球の発射の打ち分けが必要な弾球遊技機において、大当り遊技状態の態様を決定する第1及び第2の通過口を備える構成とした場合、当否判定の当選の報知時(大当り図柄の確定表示時)の遊技球の流下経路によっては、遊技者の意図しないタイミングで第1の通過口又は第2の通過口を遊技球が通過してしまう虞がある。
本発明は、上記した課題を鑑み、状況に応じて、遊技者が意図することなく第1の通過口又は第2の通過口に遊技球を通過させてしまうことを抑制することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、
遊技盤面の左側に第1遊技領域と、
遊技盤面の右側に第2遊技領域と、
入球に起因して可変入賞装置の作動判定を行う作動口と、
入球率が常時一定な第1始動口と、
前記可変入賞装置の作動時に入球が可能となる第2始動口と、
前記第1始動口又は前記第2始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数に基づいて、大入賞口を開放する大当り遊技に移行するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を第1保留記憶として所定の上限数まで記憶する第1保留記憶手段と、
前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数を第2保留記憶として所定の上限数まで記憶する第2保留記憶手段と、
前記第1始動口への入球に基づく前記当否判定の結果に応じて、該結果の報知を行う第1特別図柄の種類を決定する第1特図決定手段と、
前記第2始動口への入球に基づく前記当否判定の結果に応じて、該結果の報知を行う第2特別図柄の種類を決定する第2特図決定手段と、
前記第1特図決定手段又は前記第2特図決定手段によって決定した大当り図柄の種類に基づいて、前記大当り遊技終了後に、前記可変入賞装置の作動時間が通常遊技状態に比べて長く設定された開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、
を備えた弾球遊技機において、
前記当否判定の結果が当選であると、第1ゲート又は第2ゲートを遊技球が通過したことに基づいて、前記大当り遊技における前記大入賞口の作動回数を決定する大当り遊技内容決定手段と、を備え
前記第1遊技領域に前記第1始動口を、前記第2遊技領域に前記作動口、前記可変入賞装置、前記第1ゲート、及び前記第2ゲートを、それぞれ配し、
前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄による当選の報知から、前記大当り遊技内容決定手段を行う前記第1ゲート又は前記第2ゲートへの遊技球の通過が有効となるまでにインターバル期間を設け、
該インターバル期間は、
前記通常遊技状態で大当り図柄の報知が行われると、前記第1特別図柄が前記当選を報知した場合に比べて前記第2特別図柄が前記当選を報知した場合の方を長く設定し、前記開放延長状態で大当り図柄の報知が行われると、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄の区別なく、前記第1特別図柄が前記通常遊技状態で大当り図柄を報知した場合に比べて長く設定する
ことを特徴とする弾球遊技機である。
遊技領域の略中央に演出表示装置を備えたセンターケースを備えた一般的なパチンコ遊技機であれば、第1遊技領域は、センターケースの左側から遊技球が流下する範囲が相当し、第2遊技領域は、センターケースの右側から遊技球が流下する範囲が相当する。
第1始動口は、第1遊技領域を流下する遊技球が入球可能な位置に配置され、第2始動口となる可変入賞装置は第2遊技領域を流下する遊技球が入球可能な位置に配置されるため、第1特別図柄を変動させる場合と第2特別図柄を変動させる場合とでは、第1遊技領域と第2遊技領域とで発射強度を変化させて遊技球の打ち分けが必要な構成となる。また、大当り遊技中に作動する大入賞口は、何れの遊技領域を流下した遊技球も入球可能な位置(例えば、遊技領域最下部のアウト口の直上)に配置してもよいし、第2遊技領域を流下した遊技球のみが入球可能な位置に配置してもよい。
第1始動口,第2始動口,及び作動口への1個の遊技球の入球に起因して取得する乱数は複数種類としてもよく、第1始動口及び第2始動口入球時は、大当りに当選したか否かを判定(当否判定)する乱数と、該判定の結果として大当り遊技に移行することを報知する特別図柄の種類を決定する乱数を取得してもよい。また、それらの乱数と共に特別図柄が確定表示を行うまでの変動パターン(変動時間)を決定する乱数を取得してもよい。また、決定した大当り図柄に基づいて大当り遊技終了後の遊技状態を決定する構成としてもよい。また、当否判定手段は、第1始動口への入球に起因して抽出した乱数よりも、第2始動口への入球に起因して抽出した乱数を優先して当否判定する構成としてもよい。
作動口入球時は、普通電動役物が作動する当りか否かを判定(普図当り判定)する乱数と、当り図柄を決定する乱数と、普通図柄の変動時間を決定する乱数値としてもよい。また、決定した当り図柄に基づいて可変入賞装置の作動内容(作動時間)を決定する構成としてもよいし、当りか否かを判定する乱数の値に応じて可変入賞装置の作動内容を決定してもよい。
第1ゲート及び第2ゲートは、遊技者が遊技球を任意のゲートに通過させることが可能な構成とし、例えば、1つの振分装置内に第1ゲートと第2ゲートを設けたうえで、視認した遊技者が振分状況に基づいて到達タイミングを見計らって遊技球を発射することにより意図するゲートに入球させることが可能な構成としてもよい。
大当り遊技内容決定手段が決定する大当り遊技における大入賞口の作動回数は、ゲートの通過が有効となってから、遊技球が第1ゲートを先に通過した場合と、第2ゲートを先に通過した場合とで、異なる選択内容となる構成が好適である。例えば、第1ゲートを先に遊技球が通過した場合は、100%の確率で大入賞口の作動回数(ラウンド数)として10ラウンドが選択され、先に第2ゲートを通過した場合は1/2の確率で5ラウンドを選択し、残りの1/2の確率で15ラウンドを選択する構成としてもよく、何れのゲートを通過した場合であっても、期待できるラウンド数(平均)は同一とするのが好適である。また、この構成に限らず、各々のゲートへ通過させるための難易度に差を持たせ(入球率を異ならせ)、入球率まで換算してラウンド数を平均してもよく、この場合、入球が容易なゲートで選択されるラウンド数の平均よりも、入球が困難なゲートで選択されるラウンド数の平均の方がラウンド数を多く設定する構成となる。
インターバル期間は、第1又は第2特別図柄が大当り図柄を確定表示してから、大当り遊技内容決定手段を行う第1ゲート又は第2ゲートへの遊技球の通過が有効となるまでの期間となり、インターバル期間においては、第1及び第2ゲートへ遊技球が入球しても大当り遊技内容決定手段は行われない。なお。インターバル期間の時間を0秒としてもよい。
第1及び第2保留記憶手段は、それぞれに記憶される保留記憶の数が始動口への入球に基づいて増加し、保留記憶の抽選によって減少する構成であればよく、増減時には入球順が特定可能に記憶領域に確保される構成が好適である。尚、保留記憶が無い状態で始動口に遊技球が入球した場合は、遊技者の見た目には保留記憶手段が実施された保留記憶状態を経ずに変動を開始したように見えるが、内部的には始動口入球時に抽出した各種乱数を一時的に記憶領域に格納する処理を行っている。
開放延長状態においては、第2始動口となる可変入賞装置の1回の作動時間及び/又は作動回数が増加することによって、1回の作動契機における可変入賞装置の作動時間が長くなることによって、第2始動口への入球率が通常遊技状態に比べアップし、第2保留記憶を絶えず確保すると共に、持ち玉の減少が抑えられる状態となる。また、開放延長状態に移行すると、特別図柄と普通図柄との変動時間が短縮される時短状態にも同時に移行する構成が好適である。
請求項1記載の弾球遊技機によれば、特別図柄の大当り確定後に大当り遊技内容を決定するために用いる第1ゲート及び第2ゲートを、第2始動口と同じ第2遊技領域に配置した場合、第2特別図柄の大当り確定後に発射を止めても、第2始動口へ入球させるために第2遊技領域を流下させていた遊技球が、意図せず第1ゲート又は第2ゲートに入球してしまう虞があるが、第2特別図柄の大当り確定後は、大当り遊技内容決定手段を実施する第1ゲート及び第2ゲートへの遊技球の通過が有効となるまでのインターバル期間が、第1遊技領域から第2遊技領域への打ち分けが必要な第1特別図柄の大当り確定時(第1遊技領域に遊技球を流下させる遊技時)よりも長く設定されるため、意図しないゲートへの通過によって大当り内容が決定されてしまうことを防ぐことができる。
また、第2始動口となる可変入賞装置が通常状態よりも長く作動する開放延長状態では、作動口及び第2始動口が配置されている第2遊技領域に遊技球を流下させて遊技を進行するが、特別図柄の大当り確定後に大当り遊技内容を決定するために用いる第1ゲート及び第2ゲートを、第2始動口と同じ第2遊技領域に配置した場合、第2特別図柄の大当り確定後に発射を止めても、第2始動口となる可変入賞装置へ入球させるために第2遊技領域を流下させていた遊技球が、意図せず第1ゲート又は第2ゲートに入球してしまう虞がある。このような状況において、本発明では、開放延長状態時における大当り確定後は、大当り遊技内容決定手段を実施する第1ゲート及び第2ゲートへの遊技球の通過が有効となるまでのインターバル期間が、第1遊技領域から第2遊技領域への発射強度の再調節が必要な通常遊技状態(第1遊技領域に遊技球を流下させる遊技状態)での大当り確定時よりも長く設定されるため、意図しないゲートへの通過によって大当り内容が決定されてしまうことを防ぐことができる。
また、特別図柄の種類の違いに応じてインターバル期間を設定(第1特別図柄<第2特別図柄)し、開放延長状態で第2遊技領域に遊技球を継続して発射している状況では、第2保留記憶が途切れ、残っていた第1保留記憶の当否判定結果が大当りとなった場合、第1特別図柄の大当りではあるが、遊技球は第2遊技領域に継続して発射されていたため、第1特別図柄の大当り確定時に第2遊技領域への遊技球の発射を止めたとしても、残存球が第1特別図柄の大当り時として設定された短いインターバル期間後に第1ゲート又は第2ゲートに入球してしまい、意図しない大当り遊技が決定してしまう虞がある。しかしながら、遊技球の打ち分けに対応した遊技状態の違いに応じてインターバル期間を設定することにより、第2遊技領域に遊技球を発射している状況で大当りが確定した場合、それが第1特別図柄か第2特別図柄かに拘わらず、通常遊技状態よりも長いインターバル期間が設定されるので、遊技者が意図しないゲートへ遊技球を入球させてしまうことを防ぐことができる。
遊技盤1の正面図。 第1ゲート91,第2ゲート92を備えた振分装置16の拡大図。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図。 主制御装置80が実行するメインルーチンを示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する特別図柄確定処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行するゲートインターバル設定処理1を示すフローチャート。 主制御装置80が実行するゲート有効処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する大当り遊技決定処理を示すフローチャート。 演出図柄表示装置6で実施する表示例 変形例において、主制御装置80が実行するゲートインターバル設定処理2を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。図1に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域が、第1遊技領域3aと第2遊技領域3bとに分けられており、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5の左側が第1遊技領域3a、右側が第2遊技領域3bとなる。これにより、遊技球が所定の発射強度未満で発射された場合に到達するのが第1遊技領域3aとなり、所定の発射強度以上で発射された場合に到達するのが第2遊技領域3bとなる。また、第1遊技領域3a及び第2遊技領域3bには、図示しない多数の遊技釘が打ち付けられている。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり特別図柄に対応した擬似図柄を表示する)の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11(本発明の第1始動口に相当)が配置されている。この第1始動口11へは、遊技釘の配置により第1遊技領域を流下する遊技球のみが入球可能となっている。センターケース5の右方には、普通図柄作動口17(本発明の作動口に相当)が配置され、遊技球が通過可能なゲートで構成されている。
普通図柄作動口17に下方には、図を用いて後述する第1ゲート91(本発明の第1ゲートに相当)及び第2ゲート92(本発明の第2ゲートに相当)を備えた振分装置16が配置され、振分装置16に左下方には、所謂アタッカー式の普通電動役物(本発明の可変入賞装置に相当)で構成された第2始動口12(本発明の第2始動口に相当)が配置され、その下には大入賞口14(本発明の大入賞口に相当)が配置されている。この配置により、普通図柄作動口17,第1ゲート91,第2ゲート92,第2始動口12,大入賞口14へは、第2遊技領域3bを流下する遊技球のみが入球可能となっている。但し、大入賞口14については、第1遊技領域3aを流下する遊技球が入球可能な位置に配してもよく、例えば、最下部のアウト口の直上に配置してもよい。また、第2始動口12となる可変入賞装置は、常時は閉鎖したアタッカー式(扉部材が開閉)の役物で構成されているため、未作動時に遊技球が入球することはない。
第1始動口11の左方から下には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33及び第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34は、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
第2遊技領域3bの下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9,第2特別図柄表示装置10とが配置されている。この位置に配置された第1特別図柄表示装置9と、第2特別図柄表示装置10とに表示される図柄を遊技者が確実に視認することは難しく、遊技者は、盤面中央の演出図柄表示装置6の表示内容(擬似図柄)を注視しながら遊技を進行することになる。
上記のように遊技盤1を構成することによって、第1遊技領域3aに遊技球を流下させ第1始動口11に遊技球が入球(第1始動口スイッチ11a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。
第2遊技領域3bに遊技球を流下させ普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図3参照)が遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普電役物ソレノイド12b(図3参照)を駆動させる。普電役物ソレノイド12bが駆動すると、ほぼ同期して第2始動口12を構成する普通電動役物の扉部材が開放作動を行い、第2始動口12への入球(第2始動口スイッチ12a(図3参照)での遊技球検出)が可能となるように構成されている。
第2始動口12(普通電動役物)に遊技球が入球(第2始動口スイッチ12a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特別図柄(以降、第1特図ともいう)及び第2特別図柄(以降、第2特図ともいう)の変動表示及び確定表示は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄の変動表示及び確定表示に連動した擬似図柄の演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、第1始動口11と第2始動口12への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動(当否判定)を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し且つ第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の確定表示態様に応じて(大当り図柄を確定表示した場合)後述する大入賞口ソレノイド14b(図5参照)を駆動させる。大入賞口ソレノイド14bを駆動させると、ほぼ同期して大入賞口14の扉部材が開放作動して、大入賞口14への入球(カウントスイッチ14a(図3参照)での検出)が可能となるように構成されている。
次に、図2を用いて振分装置16について説明する。尚、図2は、便宜上、内部の振分構造等が判り易いように筐体前面部を省略した概略説明図となっている。振分装置16は、上述したように、所謂右打ちによって発射されてセンターケース5の右側流下経路(第2遊技領域3b)を流下する遊技球を内部に取込可能なように上方に向かって開口する取込口16aを備えている。また振分装置16は、取込口16aに連通してなると共に図示略逆Y字状に形成される振分誘導路を備え、該逆Y字状の振分誘導路の向かって左下部には第1ゲート91(A)を備え、同じく右下部には第2ゲート92(B)を備えている。
前記振分誘導路の分岐には、回動可能に枢設されて起立状態から左右に傾倒可能な振分部材90を備える。該振分部材90は、後述する振分モータ90bを駆動手段として、電源投入時から左右に傾倒する間欠動作を繰り返し実行するよう構成されている。振分モータ90bの駆動制御は、主制御装置80が直接実行する構成となっている。但し、振分モータ90bの駆動制御手段として、振分モータ駆動制御基板を備えて、主制御装置80は、該振分モータ駆動制御基板を介して、間接的に振分部材90の駆動態様を制御するように構成しても良い。更に、第1ゲート91及び第2ゲート92に連通すると共に図示左方向に下り傾斜して形成される排出誘導路を備え、該排出誘導路の左端部には、第1ゲート91或いは第2ゲート92を通過した遊技球を第2遊技領域3bに排出する排出口16bが開設されている。
このように構成される振分装置16の作用について説明する。先ず、振分装置16の振分部材90は、遊技機に電源が投入された時点から、枢軸を中心として図示左右方向に向けて傾倒する間欠動作を反復継続して行う。この左右に傾倒する間欠動作は、各々例えば5sec毎に切換わって実行される。このような間欠動作の実行中において、振分装置16は、取込口16aから遊技球を取り込むと、該遊技球を直下の振分部材90に向けて誘導する。誘導された遊技球は、振分部材90の傾倒動作によって実現される振分態様に基づいて、第1ゲート91或いは第2ゲート92の何れかに振り分けられ、何れかのゲートを通過することで第1ゲートスイッチ91a或いは第2ゲートスイッチ92aが検知信号を生成する。上記何れかのゲートを通過した遊技球は、排出誘導路を下り傾斜に従って流下し、排出口16bから遊技領域3に向けて排出される。
更に図2(a)及び(b)を参照して詳述する。図2(a)は、振分部材90が左方向に傾倒動作して左側の振分誘導路を遮蔽することで、遊技球を右下方に誘導する右振分態様を示し、図2(b)は、振分部材90が右方向に傾倒動作して右側の振分誘導路を遮蔽することで、遊技球を左下方に誘導する左振分態様を示している。図2(a)の右振分態様の場合、遊技球は第2ゲート92を通過するように振り分けられ、図2(b)の左振分態様の場合、遊技球は第1ゲート91を通過するように振り分けられる。なお、本実施例では、遊技者の意向(発射操作)に応じて、第1ゲート91及び第2ゲート92の何れかの任意のゲートに遊技球を通過させることが可能となっている。つまり、振分部材90が右振分態様又は左振分態様に維持されているタイミングを見計らって、遊技球を発射することで、遊技者は容易に任意のゲートに遊技球を通過させることが出来るように構成されている。
続いて、図3に本実施例におけるパチンコ機の電気配線を示すブロック図を示し説明する。図3には煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
パチンコ機の電気的構成は、図3のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、可変入賞装置からなる第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動口17に入球した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、第1ゲート91に入球した遊技球を検出する第1ゲートスイッチ91a、第2ゲート92に入球した遊技球を検出する第2ゲートスイッチ92a等の検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の扉部材の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12となる普通電動役物の扉部材の開閉を制御し、ステッピングモータである振分モータ90bの間欠動作を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールコンピュータに送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成され、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を駆動させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット24(プリペイドカードユニット)と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。なお本実施例では遊技球を機外に払い出す構成としたが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに遊技機自体が賞球数を記憶する封入式の構成としても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。尚、払出制御装置81と発射制御装置84とは払出制御装置81から発射制御装置84への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83は、CPU、ROM、RAM等の電気部品を備え、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が主制御装置80からの入力及び演出ボタンスイッチ67aの入力に基づいて生成したものとがある)に基づく制御を行い、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とはサブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83には、音量調節83a、遊技者が操作可能な演出ボタンの操作を検出する演出ボタンスイッチ67aなどの操作信号が入力される。そしてサブ統合制御装置83は、スピーカ66を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ26の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置82へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置6のLCDパネルの表示を制御する。
次に、遊技機の作動内容について説明する。本実施形態におけるパチンコ機は確率変動機として構成され、第1始動口11及び第2始動口12への遊技球入球に基づく当否判定は、通常(低)確率遊技状態と、該通常確率遊技状態に比べて大当りとなる確率が高い高確率遊技状態とのいずれかの遊技状態で実施される。本実施例では通常確率が1/300、高確率が1/30に設定されている。
また、普通電動役物(第2始動口12)の作動契機と作動時間を変化させる開放延長機能を備えており、開放延長機能未作動時(本発明の通常遊技状態に相当)では、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物は0.2秒の開放動作を1回行い、開放延長機能作動時(本発明の開放延長状態に相当)では、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物は1.8秒の開放動作を2回行うよう設定されている。また、開放延長機能が作動する遊技状態での第1及び第2特別図柄の変動パターン(変動時間)は、開放延長機能が未作動時の遊技状態で使用する変動パターン選択テーブルよりも平均変動時間が短くなるように設定された変動パターン選択テーブルを用いて選択される構成となっている。これにより、開放延長機能作動時の単位時間あたりの特別図柄の変動回数が、開放延長機能未作動時よりも増加する構成(時短機能)となっており、この時短機能は、開放延長機能の作動開始と終了の契機を同じくして作動する。
尚、開放延長機能作動時には、普通図柄の変動時間を短縮(単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加)する時短機能も作動する構成となっている。具体的には、開放延長機能未作動時となる通常時の普通図柄の変動時間は6.2秒に設定され、開放延長機能作動時の普通図柄の変動時間は0.7秒に設定されている。これにより、開放延長機能作動時では単位時間当りの普通図柄の変動回数が増加し、普通電動役物の作動契機を大きく増加させ、単位時間当たりの普通電動役物への入球率が増加し、第2特別図柄の変動回数が増えるとともに持球の減少が抑えられる。
本実施例では、全ての大当り遊技終了後は高確率遊技状態且つ開放延長状態に移行する構成となっている。高確率遊技状態は、「確変フラグ」及び「確変カウンタ」により規制され、高確率遊技状態に移行してからの特図の変動回数が大当り図柄に応じて予め決められた所定の回数(本実施例では50回又は100回)に達するまで、又は大当りが確定するまで継続する。同様に開放延長遊技状態も、後述する「時短フラグ」及び「時短カウンタ」によって規制され、開放延長状態に移行してからの特図の変動回数が大当り図柄に応じて予め決められた所定の回数(本実施例では50回又は100回)に達するまで、又は大当りが生起するまで継続する。従って本実施例のパチンコ遊技機は、全ての大当り遊技終了後に特別図柄が50回又は100回変動するまで高確率遊技状態且つ開放延長状態となる所謂ST機として構成されている。なお、大当り図柄の種類に応じて、大当り遊技終了後に高確率遊技状態且つ開放延長状態(時短状態)に移行するものと移行しないものが予め設定されている構成としてもよく、高確率遊技状態に移行しない大当り図柄であっても、開放延長状態(時短状態)には移行する構成(全ての大当り遊技終了後には少なくとも開放延長状態には移行する構成)としてもよい。
また、本実施例では、特別図柄が当選したことに応じて実施する大当り遊技の内容、詳しくは大当り遊技として実施される大入賞口14の作動回数(ラウンド数)は、当否判定時に決定する大当り図柄の種類によって決定されるのではなく、特別図柄の大当り確定表示後に第1ゲート91又は第2ゲート92のいずれかのゲートに遊技球を通過させることに基づいて決定する構成となっている。具体的には、特図が大当りの確定表示後、遊技球を第1ゲート91に通過させると、100%の確率で10ラウンドの大当り遊技が選択され、第2ゲート92に通過させると1/2(50%)の確率で5ラウンドを、1/2(50%)の確率で15ラウンドを選択する構成となっている。
また、第1特別図柄が大当りした場合と第2特別図柄が大当りした場合とでは、該大当りの確定表示から第1ゲート91及び第2ゲート92が有効になるまでのインターバル期間(本発明のインターバル期間に相当)が異なる期間となり、詳細は後述する。
次に、作動の詳細を主制御装置80で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。図4は主制御装置80で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示す。「メインルーチン」はマイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄判定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)が行われる。
続く入賞確認処理(S60)では、第1始動口11、第2始動口12への入賞、及び普通図柄作動ゲート17、第1ゲート91、第2ゲート92への入球、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。続いて、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に、図4を用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。始動入賞処理は、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)するとともに、記憶した乱数が予め設定された値か否かを後述する当否判定処理を実施する以前に確認する処理を行い、第1始動口11、第2始動口12及び普通図柄作動ゲート17への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理となる。以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄始動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置7、第1特図保留数表示装置18、第2特図保留数表示装置19による各々の点灯数の最大個数は4個(最大保留記憶数が4個)となっているが、これに限るわけではなく、例えばそれぞれの最大記憶個数が8個であってもよい。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口11、第2始動12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置80に格納される。
始動入賞処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。否定判定なら(S100:no)S130に進み、肯定判定なら(S100:yes)、主制御装置80に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S105)。否定判定なら(S105:no)S130に進み、肯定判定であれば(S105:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
S110に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S115)。具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起する値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、記憶した乱数値が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否かを判定する。
続いて、S115の判定結果から第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S120)、S110で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。
S125の処理、S100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S130)。否定判定なら(S130:no)S160に進み、肯定判定なら(S130:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S135)。否定判定なら(S135:no)S160に進み、肯定判定であれば(S135:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第2保留記憶として記憶し第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S140)、S115と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S145)。
続いて、S145の判定結果から第2先読判定コマンドを生成しサブ統合制御装置83に送信し(S150)、S140で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S155)、S160に進む。
S160では、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定する(S160)。否定判定なら(S160:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S160:yes)、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S165)。否定判定なら(S165:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(S165:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S170)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S175)、リターンする。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数を変化させる制御を行う。また、普図の先読判定を実施し判定結果をサブ統合制御装置に送信する構成も考えられる。これにより、普通電動役物40の開放を期待させる先読予告の実施が可能となる。
次に、図6に示したフローチャートを用いて主制御装置80が実行する当否判定処理を説明する。この処理は、第1始動口スイッチ11a又は第2始動口スイッチ12aでの遊技球の検出に起因して抽出された乱数値に基づいて大当り遊技(特別遊技)を実行するか否かを判定する処理となり、本発明の当否判定手段に相当する。
当否判定処理を開始すると、特図の始動条件が成立しているか否か判定する(S200)。この判定処理では、大当り遊技中でないこと、第1特別図柄及び第2特別図柄が変動中又は確定表示中でないことを確認する。否定判定なら(S200:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S200:yes)、第2保留記憶が有るか否か判定する(S205)。肯定判定なら(S205:yes)、S215に進み、否定判定なら(S205:no)第1保留記憶が有るか否か判定する(S210)。否定判定なら(S210:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S210:yes)、S215に進む。S205とS210の判定順により、第2保留記憶の当否判定を優先して実施する構成となっている。
S215では時短フラグの値が0か否か判定する(S215)。時短フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が「1」なら、上述した時短状態及び開放延長状態であることを、値が「0」なら、時短状態及び開放延長状態ではないことを主制御装置80が判断する。肯定判定なら(S215:yes)S220に進み、否定判定なら(S215:no)時短状態中の処理に進む。時短状態中の処理は、変動パターンを選択するテーブルが異なるのみの処理となるため説明は割愛する。
S220では、判定対象となる保留記憶のシフト処理を行い(S220)、これにより最も古い保留記憶を当否判定の対象とするとともに、保留記憶数を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理(S225)では、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する。当否判定テーブルは通常確率(低確率1/300)用と高確率(1/30)用の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常遊技(確変フラグ「0」)であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率の遊技状態(確変フラグ「1」)であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する。
続くS230の処理では、大当り判定用乱数の比較処理(S225)の結果が大当りであるか否か判定する。肯定判定なら(S230:yes)、図柄モード設定処理を行う(S235)。図柄モード設定処理では、当否判定の対象とした保留記憶の種類(第1保留記憶又は第2保留記憶)と、判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技終了後の遊技状態(開放延長状態を継続する特図の変動回数が50回又は100回)を決定する図柄モードを設定する(S235)。続いて、設定した図柄モードの種類と判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S240)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当りの種類(大当り遊技終了後の遊技状態)を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から表示する図柄を決定する処理となる。
次にS235で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S245)。モードバッファは当否判定時に決定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する確変フラグ及び時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容は記憶せず、複数種類の具体的な遊技内容のそれぞれに対応した値を記憶する構成となっている。
次に、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択する(S250)。
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S255)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、大当り図柄および変動パターンの情報に対応する擬似図柄の変動表示及び演出態様の表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S230が否定判定、即ちハズレなら(S230:no)、大当り判定用乱数の比較処理(S225)の結果が小当りであるか否か判定し(1/150)(S260)、肯定判定なら(S260:yes)、小当り図柄を選択し(S265)、続いて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S270)、小当り図柄に対応する変動パターン選択処理を行い(S250)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S255)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に対応する擬似図柄の変動表示及び演出態様の表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S260が否定判定なら(S260:no)、ハズレ図柄を選択し(S275)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S250)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S255)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に対応する擬似図柄の変動表示及び演出態様の表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
次に、図7に示したフローチャートを用いて主制御装置80が行う特別図柄確定処理を説明する。本処理を開始すると、特別図柄が変動中か否か判定し(S300)、否定判定なら(S300:no)リターンし、肯定判定なら(S300:yes)、S250で選択した第1又は第2特別図柄の変動パターンが示す変動時間が経過したか否か判定する(S305)。否定判定なら(S305:no)リターンし、肯定判定なら(S305:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83へ送信するとともに、図6のS240,S265,又はS275で選択された図柄を第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示する(S310)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6上の擬似図柄を確定表示する。
続いて、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示した図柄が大当り図柄か否か判定する(S315)。肯定判定なら(S315:yes)、後述するゲートインターバル設定処理1(後述する変形例ではゲートインターバル設定処理2となる)を行って(S320)リターンに抜ける。S315が否定判定なら(S315:no)、確定表示した図柄が小当り図柄か否か判定し(S325)、肯定判定なら(S325:yes)、小当りフラグに「1」をセットする(S330)。S325の否定判定(S325:no)、又はS330に続いては、リターンに抜ける。
次に、主制御装置80が大当り図柄確定表示時に実行するゲートインターバル設定処理1(S320)を、図8に示したフローチャートを用いて説明する。本処理を開始すると、第1特別図柄の大当りか否か判定し(S350)、肯定判定なら(S350:yes)、後述する大当り遊技決定処理が有効となるまでの第1ゲート91及び第2ゲート92のインターバル期間として、第1インターバル期間を設定し(S355)、S350が否定判定、即ち、第2特別図柄の大当りなら(S350:no)、インターバル期間として、第2インターバル期間を設定する(S360)。
本実施例では、第1インターバル期間として3秒が設定され、第2インターバル期間として6秒が設定される。この構成は、本発明の「該インターバル期間は、前記第1特別図柄が前記当選を報知した場合に比べて前記第2特別図柄が前記当選を報知した場合の方が長く設定される」に相当する構成となる。また、第2遊技領域3bに遊技球を発射している状態で第2特別図柄が大当りとなった場合、大当りを確定表示した時点で発射操作を中断しても残存球が第1ゲート91又は第2ゲート92を通過してしまうが、第2インターバル期間として6秒が設定されているため、当該通過によって大当り遊技の内容が決定されることはなく、第1ゲート91又は第2ゲート92への通過を狙って、新たに遊技球の発射を再開することができる。なお、第1インターバル期間が設定される状況では、実際には第1遊技領域3aから第2遊技領域3bへの発射強度の再調節が必要となるため、3秒より短い期間が設定されても問題なく、例えば、第1インターバル期間は0秒としてもよい。
S355又はS360に続いては、サブ統合制御装置83に設定したインターバル期間を示すインターバルコマンドを送信し(S365)、インターバルフラグに1をセットして(S370)リターンする。インターバルコマンドを受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6にインターバル期間中の演出態様を表示する制御を行う。
インターバルフラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら、第1ゲート91及び第2ゲート92が有効となるまでのインターバル期間中であることを、値が0ならインターバル期間中ではないことを主制御装置80が判断する。
次に、図9に示したフローチャートを用いて主制御装置80が行うゲート有効処理を説明する。本処理は、インターバル期間が経過したことに応じて、大当り遊技決定処理を行うための第1ゲート91と第2ゲート92とへの遊技球の通過を有効とする処理となる。本処理を開始すると、インターバルフラグが1か否か判定し(S400)、否定判定なら(S400:no)リターンし、肯定判定、即ち、S355またはS360で設定されたインターバル期間なら(S400:yes)、インターバル期間が経過したか否か判定し(S405)、否定判定なら(S405:no)リターンし、肯定判定なら(S405:yes)、サブ統合制御装置83にラウンド決定ゲーム開始コマンドを送信し(S410)、ゲート有効フラグに1をセットし(S415)、インターバルフラグに0をセットして(S420)リターンする。
ゲート有効フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら、大当り遊技決定処理を行うための第1ゲート91又は第2ゲート92への遊技球の通過が有効であることを、値が0なら、大当り遊技決定処理を行うための第1ゲート91又は第2ゲート92への遊技球の通過が無効であることを主制御装置80が判断する。
次に、図10に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が行う大当り遊技決定処理を説明する。本処理は、第1ゲート91又は第2ゲートへの遊技球の通過に応じて、大当り遊技として実行する大入賞口14の作動回数を選択し、選択した大当り遊技を開始する処理となり、本発明の大当り遊技内容決定手段に相当する。
本処理を開始すると、ゲート有効フラグが1か否か判定し(S450)、否定判定なら(S450:no)、リターンし、肯定判定なら(S450:yes)、第1ゲートスイッチ91aが遊技球を検出したか否か判定し(S455)、肯定判定なら(S455:yes)、第1ラウンド数選択処理を行う(S460)。S455が否定判定なら(S455:no)、第2ゲートスイッチ92aが遊技球を検出したか否か判定し(S465)、否定判定なら(S465:no)リターンし、肯定判定なら(S465:yes)、第2ラウンド数選択処理を行う(S470)。第1ラウンド数選択処理では、毎回10ラウンドの大当り遊技が選択され、第2ラウンド数選択処理では、1/2の確率で5ラウンドと15ラウンドのいずれかの大当り遊技が選択される。
続いて、S460又はS470で選択した大当りのラウンド数を大入賞口14の開放パターンとして設定し(S475)、役物連続作動装置の作動を開始することで大当り遊技を開始し(S480)、大当りフラグに1をセットし(S480)、ゲート有効フラグに0をセットし(S490)、サブ統合制御装置83に大当り遊技開始コマンドを送信して(S495)リターンする。
次に、図11を用いて、演出図柄表示装置6の演出表示例について説明する。(1)は、主制御装置80からサブ統合制御装置83へのインターバルコマンド(図8のS365)の送信に応じて第2特別図柄の大当りが確定表示した時点(インターバル期間開始時)で表示される内容となる。具体的な表示内容は、画面のほぼ中央に配置された擬似図柄表示領域において、左中右の擬似図柄が同一図柄で揃い大当りが確定したことを報知する。
この大当り報知と同時に、画面下部にはインターバル期間表示領域を表示する。このインターバル期間表示領域では「ラウンド決定ゲーム開始まであと6秒」の文字列を表示することによって、大当り遊技の内容となるラウンド数を決定する第1ゲート91及び第2ゲート92への遊技球の通過が有効となるまでのインターバル期間を残りの秒数をカウントダウンしながら報知する。
図11の(2)は、主制御装置80からサブ統合制御装置83へのラウンド決定ゲーム開始コマンド(図9のS410)の送信に応じて表示される内容となり、インターバル期間が終了し、ラウンド決定ゲームを開始(第1ゲート91及び第2ゲート92への入球が有効)したことを報知する表示例となる。この場合、上記したインターバル期間表示領域がラウンド決定ゲーム表示領域に変化し、「ラウンド決定ゲーム開始!Aゲート10ラウンド Bゲート5ラウンドOR15ラウンド」の文字列と、振分装置16を示すイラストを表示する。これにより、遊技者が意図するゲートへの入球を目指し、振分装置16へ向けての遊技球を発射することを促している。
次に、変形例について説明する。上述した実施例では、第1特別図柄が大当りした場合と第2特別図柄が大当りした場合とで、大当り遊技内容を決定する第1ゲート91及び第2ゲート92への遊技球の通過を有効とするまでのインターバル期間を異なる内容に設定したが、変形例では、特別図柄の種類ではなく、大当り時の遊技状態の違い、詳しくは、通常遊技状態時と開放延長状態時との違いに応じてインターバル期間を異なる内容に設定する。
この変形例では、図8を用いて説明したゲートインターバル設定処理1を、図12に示すゲートインターバル設定処理2に変更することで実施する。ゲートインターバル設定処理1では、S350で実施した第1特別図柄の大当りか否かの判定結果に応じて異なるインターバル期間が設定されたが、変形例となるゲートインターバル設定処理2では、非開放延長状態か否か判定し(S500)、肯定判定、即ち、通常遊技状態なら(S500:yes)、第1インターバル期間(短)が設定され、否定判定、即ち、開放延長状態なら(S500:no)、第2インターバル期間(長)が設定される。
従って、この変形例を用いれば、第2遊技領域3bに遊技球を流下させて遊技を進行する開放延長状態中に第1特別図柄が大当りとなった場合においても、開放延長状態に応じた長いインターバル期間(6秒)が設定されるため、意図しない大当り遊技内容を決定してしまうことを防ぐことができる。
以上が実施例の説明となる。実施例では、大当りの確定表示から大当り遊技内容を決定する第1ゲート91及び第2ゲート92への遊技球の通過を有効とするまでのインターバル期間を、特別図柄の種類の違いと遊技状態の違いとに応じて異なる内容に設定したが、これら以外にも、大当り図柄の種類の違いや、大当りとなる場合に選択された変動パターン(変動時間)の違いに応じてインターバル期間を異なる内容に設定する構成も考えられる。また、インターバル期間を「長」「短」の2種類ではなく、時間の異なる複数種類の中から選択してもよい。
また、盤面構成として、第1遊技領域3aに第1始動口11に加え、(第2)普通図柄作動口を配置し、可変入賞装置となる第2始動口12を第1始動口11の直下に配置することで、第1遊技領域3aと第2遊技領域3bとでどちらに遊技球を流下させても可変入賞装置が作動していれば第2始動口12に遊技球が入球する構成としてもよい。
この盤構成においても、通常遊技状態においては、第1遊技領域3aに遊技球を流下させることにより、主に第1特別図柄の変動を行うが第2特別図柄も変動する機会がある。この構成においても、通常遊技状態ではどちらの特別図柄が大当りの確定表示を行っても、第2遊技領域3bに配置してある第1ゲート91又は第2ゲート92へ意図せず遊技球を入球させることはないが、第2遊技領域3aに継続的に遊技球を発射する開放延長状態においては、どちらの特別図柄が大当りの確定表示を行った場合においても、インターバル期間を長く設定することで、意図しない大当り遊技の内容が決定されることを防ぐことができる。
また、図8を用いて説明した主制御装置80が実行するゲートインターバル設定処理1と、その変形例となる図12を用いて説明したゲートインターバル設定処理2を組み合わせて利用しても何ら差支えない。具体的には、開放延長時には、第1の特別図柄及び第2の特別図柄の区別なく、インターバル期間を長く設定し、非開放延長時には、第1の特別図柄では短く、第2の特別図柄では長く、インターバル期間を設定するようにしても良い。
このようにすることで、確変状態から通常状態に移行した直後に、左打ちへと発射強度を変更しない状況下において、保留されていた第2の特別図柄の変動によって大当り遊技へと移行したとしても、意図しない大当り遊技内容を決定してしまうことを防ぐことができる。
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、遊技の進行に応じて発射球の打ち分けが必要なパチンコ遊技機において、大当り遊技の内容を決定するために行う第1の通過口及び第2の通過口への遊技球の入球が有効となるまでのインターバル期間を好適に変化させることで、遊技者が意図する大当り遊技を選択することが可能となる。従って、遊技の進行に応じて発射球の打ち分けが必要なパチンコ遊技機に大当り遊技の内容を決定するための複数の通過口を備えた弾球遊技機に適用することができる。
1 遊技盤
3a 第1遊技領域
3b 第2遊技領域
11 第1始動口
12 第2始動口(普通電動役物)
16 振分装置
17 普通図柄作動口
80 主制御装置
83 サブ統合制御装置
91 第1ゲート
92 第2ゲート

Claims (1)

  1. 遊技盤面の左側に第1遊技領域と、
    遊技盤面の右側に第2遊技領域と、
    入球に起因して可変入賞装置の作動判定を行う作動口と、
    入球率が常時一定な第1始動口と、
    前記可変入賞装置の作動時に入球が可能となる第2始動口と、
    前記第1始動口又は前記第2始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数に基づいて、大入賞口を開放する大当り遊技に移行するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を第1保留記憶として所定の上限数まで記憶する第1保留記憶手段と、
    前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数を第2保留記憶として所定の上限数まで記憶する第2保留記憶手段と、
    前記第1始動口への入球に基づく前記当否判定の結果に応じて、該結果の報知を行う第1特別図柄の種類を決定する第1特図決定手段と、
    前記第2始動口への入球に基づく前記当否判定の結果に応じて、該結果の報知を行う第2特別図柄の種類を決定する第2特図決定手段と、
    前記第1特図決定手段又は前記第2特図決定手段によって決定した大当り図柄の種類に基づいて、前記大当り遊技終了後に、前記可変入賞装置の作動時間が通常遊技状態に比べて長く設定された開放延長状態に移行させる開放延長状態移行手段と、
    を備えた弾球遊技機において、
    前記当否判定の結果が当選であると、第1ゲート又は第2ゲートを遊技球が通過したことに基づいて、前記大当り遊技における前記大入賞口の作動回数を決定する大当り遊技内容決定手段と、を備え
    前記第1遊技領域に前記第1始動口を、前記第2遊技領域に前記作動口、前記可変入賞装置、前記第1ゲート、及び前記第2ゲートを、それぞれ配し、
    前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄による当選の報知から、前記大当り遊技内容決定手段を行う前記第1ゲート又は前記第2ゲートへの遊技球の通過が有効となるまでにインターバル期間を設け、
    該インターバル期間は、
    前記通常遊技状態で大当り図柄の報知が行われると、前記第1特別図柄が前記当選を報知した場合に比べて前記第2特別図柄が前記当選を報知した場合の方を長く設定し、前記開放延長状態で大当り図柄の報知が行われると、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄の区別なく、前記第1特別図柄が前記通常遊技状態で大当り図柄を報知した場合に比べて長く設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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