JP6364582B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機(以下、弾球遊技機ともいう)に関するものである。
弾球遊技機の前面に発射ハンドルが備えられており、遊技者が該発射ハンドルを操作することで、弾球遊技機の遊技盤に設けられた遊技領域に向かって、発射装置から遊技球が発射される構成となっている。遊技者の前記発射ハンドルの操作角度により、遊技球の発射強度の調整ができるようになっている。
これによって、遊技者は発射ハンドルの操作角度を変更して遊技球の発射強度を調整しながら、弾球遊技機の遊技盤に設けられた始動口に入球し易い発射ハンドルの操作角度を探し、前記始動口に遊技球が入球すると、当否判定を実行し、該当否判定の結果が当りとなった場合に大当り遊技を得ることができる。
また、弾球遊技機には、大当り遊技終了後に、遊技領域に設けられた普通電動役物に設けられた始動口に遊技球が入球し易いように、普通電動役物の開放時間を延長させる開放延長機能が備えられたものが多く存在する。
近年の弾球遊技機には、通常の遊技状態中は、遊技領域のうち左領域(左打ち領域)に向けて遊技球を発射するように発射ハンドルを操作させ、大当り遊技中又は開放延長機能の作動時中には、前記遊技領域のうち右領域(右打ち領域)に向けて遊技球を発射するように遊技者に発射ハンドルの操作角度を変更させるものがある。
なお、このような構成の場合には、左打ち領域に比べて、右打ち領域に配置されている釘を少なくし、従来の右打ち領域よりも遊技球の振り分けを少なくすることで遊技領域に配設された大入賞口及び普通電動役物への遊技球の入球が容易となっている。
上述した弾球遊技機では、遊技者の技術力を用いて遊技球の振り分けの少ない右打ち領域を利用して大当り遊技中及び開放延長機能の作動中に、発射装置から発射される遊技球の発射強度を調整することで、大入賞口又は普通電動役物に備えられた始動口への遊技球の入球を増加させることが可能となる。なお、上記した遊技者の技術力を所謂捻り打ちという。
捻り打ちとは、以下のように、遊技球を過剰入球させる方法である。
弾球遊技機が大当り遊技中に大入賞口に所定個数(例えば、10個)入球すると、大入賞口を閉鎖させる構成となっているが、この閉鎖に合わせて、少し弱めに遊技球を発射させ、その後に発射ハンドルの操作角度を変化させることで、急激に発射強度を変更させて遊技球を発射させる。その後、発射された遊技球が先に発射された遊技球に追いつき連なった状態で大入賞口に入球させることで、所定個数以上の遊技球(11個)を大入賞口に入球させることが可能となる。
また、開放延長機能が作動すると、普通電動役物の開放を所定回数実行する構成となっているが、上記で説明した大入賞口と同様に、連なった状態の遊技球を作り出して、普通電動役物の開放時に合わせて入球させることで、通常よりも多い球数の遊技球を入球させることが可能となる。
特開2009−268521号公報
しかし、開放延長機能の作動期間などは比較的長い期間を設けられているため、遊技者が捻り打ちと呼ばれる技術力を用いるか否かによって、総体的に獲得することできる出玉に差が生じる可能性があり、また大当り遊技中においても賞球数の多い大入賞口の入球数が増加することになるため、多大な出玉差が生じることになる。このため、遊技店ではこのような技術力のある遊技者に合わせて、出玉率を調整することになり、技術力のない遊技者にとって不利な状態で遊技をすることになってしまう。また、遊技力のない遊技者が弾球遊技機を敬遠することになり、弾球遊技機の稼働低下を招く恐れがある。
そこで、本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、遊技者が持つ技術力による出玉率の違いを排除することが可能となる弾球遊技機を提供することを目的とした。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1の弾球遊技機は、遊技領域に遊技球を発射可能な発射装置と、遊技者が回動操作可能な操作手段と、該操作手段の非操作時の位置を原点位置とし、該原点位置からの前記操作手段の回動量に基づいて発射強度を設定する発射強度設定手段とを設け、前記発射装置は、前記発射強度設定手段により設定された発射強度に応じて遊技球を発射する構成とし、前記遊技領域に普通電動役物により遊技球の入球が困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化されることで、遊技球が入球可能となる始動口と、該始動口への遊技球の入球に起因して、当りかハズレかの当否判定を行う当否判定手段と、前記遊技領域に少なくとも所定数の遊技球が入球すると開放状態から閉鎖状態へと変化する大入賞口と、該大入賞口への遊技球の入球数をカウントするカウント手段と、前記当否判定の結果が当りであると判定された場合に、前記大入賞口を開閉する大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、前記大当り遊技終了後に、前記普通電動役物の開放状態が通常開放時間である非開放延長状態から前記通常開放時間よりも長い開放時間である開放延長状態へと移行させる開放延長手段とを備えた弾球遊技機において、前記発射強度設定手段により設定された発射強度の変化を検出する発射強度変化検出手段と、該発射強度変化検出手段により、前回の操作手段の回動量に基づいて設定された発射強度から、所定値以上の発射強度の変化が検出されると、発射強度の変更を遅延させる発射強度変更遅延手段とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、発射強度設定手段によって前回の操作手段の回動量に基づいて設定された発射強度から、所定値以上の発射強度の変化を発射強度変化検出手段により検出されると、発射強度変更遅延手段により発射強度の変更が遅延されることで、遊技者は操作手段を操作して、発射強度を変更するタイミングがとりづらくなるため、従来のように、遊技者がタイミングに合わせて操作手段を操作して発射強度を変更し、大入賞口又は普通電動役物により遊技球の入球が困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化されることで、遊技球が入球可能となる始動口に複数の遊技球を同時に入球させることが困難となる。
本発明の発射強度設定手段は、発射強度の強弱を遊技者の原点位置からの操作手段の回動量に基づいて設定する構成となっているが、このような構成に限らず、操作手段の操作時間、操作方向によって発射強度の強弱が設定できればよく、例えば、操作手段に設けられたボタン押下し回数などに応じて設定する構成にしてもよい。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記発射強度変更遅延手段は、開放延長状態及び/又は大当り遊技中のみ作動することを特徴とする。
このような構成によれば、発射強度変更遅延手段は開放延長状態及び/又は大当り遊技中のみ作動するため、大入賞口又は普通電動役物により遊技球の入球が困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化されることで、遊技球が入球可能となる始動口に、遊技球を過剰に入球させて入賞球数を増やすことが可能な遊技状態以外の遊技状態のときは、遊技者が操作手段を操作して、自由に遊技球の発射強度を変更させることが可能となる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、前記弾球遊技機は前記操作手段を備えた遊技枠と、前記遊技領域を備えた遊技盤とに分けられ、前記遊技枠に前記発射強度変更遅延手段を設ける構成とし、該遊技盤は、前記遊技枠に前記発射強度変更遅延手段の有効の有無を示す遅延有無信号を送信する遅延有無信号送信手段を備え、前記遊技枠は、前記遅延有無信号を受信したか否かによって前記発射強度変更遅延手段を有効とするか否かを判断する構成とし、前記遅延有無信号を受信した場合は、前記発射強度変更遅延手段を有効と判断し、前記遅延有無信号を受信していない場合は、前記発射強度変更遅延手段を無効と判断することを特徴とする。
遊技領域に備えられた大入賞口又は普通電動役物により遊技球の入球が困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化されることで、遊技球が入球可能となる始動口の配置の違いによって、発射強度の変更により複数の遊技球を同時に入球させることが可能となる遊技領域の構成と困難な遊技領域の構成が存在する。
そのため、上記した構成によれば、発射強度を変更して複数の遊技球を同時に入球させることを防ぐ必要がない遊技領域の構成を備えた遊技盤では、遊技枠は発射強度変更遅延手段を無効と判断し、遊技者が操作手段を操作して、自由に発射強度を変更させることが可能となる。
請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3に記載の何れかの弾球遊技機において、前記発射強度変更遅延手段は、前記原点位置に位置する前記操作手段の操作が開始されても、所定期間は作動しないことを特徴とする。
操作手段の非操作時の位置である原点位置から操作手段を操作して、発射強度の変更させることは、大入賞口又は普通電動役物により遊技球の入球が困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化されることで、遊技球が入球可能となる始動口に、複数の遊技球を同時に入球させることには該当しないのに、発射強度変更遅延手段により発射強度の変更を遅延される問題が生じる可能性がある。
そこで、上記した構成によれば、原点位置に位置する操作手段の操作が開始されても、所定期間は発射強度変更手段が作動しないため、操作手段が非操作時の位置である原点位置から、遊技者が操作手段を操作して、該操作手段の回動量に基づいて発射強度設定手段により設定された発射強度の変化が所定値以上となる場合であっても、遊技球が発射されなくなってしまうことを防止することが可能となる。
請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4に記載の何れかの弾球遊技機において、前記発射強度変更遅延手段は、前記大当り遊技の実行又は前記開放延長状態への移行が開始される場合に、前記操作手段が操作されても、作動しないことを特徴とする。
大当り遊技実行手段による大当り遊技の実行又は開放延長状態への移行の開始される場合に、操作手段が操作されても、発射強度設定手段により前回の操作手段の回動量に基づいて設定された発射強度から、所定値以上の発射強度の変化だと検出され、発射強度変更遅延手段により発射強度の変更を遅延されてしまうと、遊技の妨げとなる。
そこで、上記した構成によれば、前記大当り遊技の実行の開始又は前記開放延長状態への移行の開始される場合に、遊技者が操作手段を操作しても、発射強度変更遅延手段は作動しないため、発射強度の変更を遅延されてしまうことによる遊技の妨げを防止することが可能となる。
パチンコ機50の正面図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 パチンコ機50の裏面図。 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図。 主制御装置80が実行するメインルーチンのフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3。 パチンコ機59の基本スペック。 発射制御装置84が実行する発射制御処理のフローチャート。 発射制御装置84が実行する発射強度遅延設定処理のフローチャート。 払出制御装置81が実行する払出発射強度遅延信号制御処理のフローチャート。 (a)サブ統合制御装置83が実行する発射強度遅延演出表示処理のフローチャート、(b)サブ統合制御装置83が実行する発射強度遅延演出表示終了処理のフローチャート。 演出図柄表示装置6で表示される演出態様の表示例1。 演出図柄表示装置6で表示される演出態様の表示例2。 遊技球の発射強度と遊技盤1の遊技球の発射到達範囲についての説明図。 遊技盤1の第2始動口12の配置構成が異なる他の遊技盤の正面図。 遊技盤1の大入賞口14及び第2始動口12の配置構成が異なる他の遊技盤の正面図。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置99(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。技者が押し操作可能なボタンを備える構成にしてもよい。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。この遊技領域4には多数の遊技釘3が打ち付けられている。
遊技領域4のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11が配置されている。また、第1始動口11の右下方には、開閉可能な普通電動役物を備えた第2始動口12が設けられている。センターケース5の右方には、普通図柄作動ゲート17が配置されている。
遊技領域4の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9・第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第2始動口12の右上方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が設けられている。大入賞口14の右方には、第1右入賞口34が設けられている。
なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第1右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
図2の本実施例の盤面図に設けられた第1始動口11、第2始動口12及び大入賞口14の配置から、本実施例の遊技性について説明する。
遊技機が通常の遊技状態時においては、遊技者が発射ハンドル64を時計回りに回動操作することで、遊技機に設けられた発射装置99から打ち出された遊技球がセンターケース5の左方(以下、左打ち領域とも記載)へと流下して、第1始動口11へと入球することになる。
また、大当り遊技中及び開放延長状態中では、遊技者が発射ハンドル64をより時計回りに回動操作することで打ち出された遊技球が、センターケース5の右方(以下、右打ち領域とも記載)へと流下し、大入賞口14又は第2始動口12へと入球することになる。なお、本実施例のセンターケース5の右方は、センターケース5の左方よりも配置されている釘などが少ないため、遊技球が振り分けられるルートが少ない。そのため、センターケース5の右方へと打ち出された遊技球は、遊技盤1に設けられた第2始動口12及び大入賞口14へと入球し易い構成となっている。
パチンコ機の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図5では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、本実施例の発射制御装置84にはCPU、ROM、RAM等が備えられている。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPUのみを備える構成にしてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a等、第1右入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ34aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
なお、本実施例の払出制御装置81は、CRユニット端子板24が接続されているか否かを判定する構成となっている。払出制御装置81がCRユニット端子板24に接続されていると判定した場合は、払出制御装置81が発射制御装置84に対して遊技球の発射を許可する旨の遊技球発射許可信号を出力する。また、払出制御装置81がCRユニット端子板24に接続されていないと判定した場合は、払出制御装置81が発射制御装置84に対して遊技球の発射を禁止する旨の遊技球発射禁止信号を出力する。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域4に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ボリューム27からの回動量信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力される。なお、発射ハンドル64の回動量信号の出力回路には、例えば発射ハンドル64の回動量に応じて変化する可変抵抗が用いられており、回動量信号に基づいて発射ハンドル64の回動量(角度)を算出可能である。回動量信号は、発射制御装置84へと出力される。
なお、本実施例では、発射制御装置84が回動量信号に基づいて発射ハンドル64の回動量を算出する構成となっているが、これに限定されない。例えば、払出制御装置81が算出する構成にしてもよい。また、第1特別図柄表示装置、第2特別図柄表示装置に設けられている図柄制御装置が算出する構成にしてもよい。
また、その他にも発射制御装置84にはタッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
本実施例の主制御装置80は、パチンコ機50の電源投入時に遊技盤1が遅延対象の機種であることを示す旨の遅延対象コマンドを、払出制御装置81を介して発射制御装置84へと出力する構成となっている。また、主制御装置80は、払出制御装置81に遅延対象コマンドを直接送信する構成にしてもよい。
本実施例の遅延対象となる遊技盤とは、遊技盤1に設けられた遊技球が振り分けの少ないセンターケース5の右方を利用して大当り遊技中及び開放延長機能の作動中に、遊技者が発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度の強弱により、大入賞口14又は普通電動役物に備えられた第2始動口12へ同時に複数の遊技球(例えば、2球)を入球させることが可能となる遊技盤のことを示す。
なお、「発射強度」とは、発射装置99から遊技球が遊技領域4へ発射される際に、当該遊技球に加えられる力の程度のことをいう。また、発射装置99から遊技球が遊技領域4へと発射される際に、当該遊技球に加えられる力は、発射制御装置84が算出した発射ハンドル64の回動量に基づいて取得される。
本実施例のパチンコ機50の遊技盤1を用いて、パチンコ機50の発射装置99から発射された遊技球の発射強度と該発射強度に基づいて発射された遊技球の到達領域について説明する。
遊技者が発射ハンドル64を回動操作すると、発射制御装置84が発射ボリューム27から回動量信号に基づいて、発射ハンドル64の回動量を算出する。当該算出された回動量に応じて遊技球の発射強度を取得する。本実施例の発射強度は、発射強度を1から10の10段階に分けることとする。なお、特にこれに限定されることはない。
発射装置99から発射された遊技球の発射強度1から10について、図21を用いて、説明する。遊技盤1の左下方の符号Bが示す表示は、遊技球を示す。遊技球が発射装置99から発射されると、曲線を描いて遊技領域4へと到達後、下方へと流下していく。
算出された発射ハンドル64の回動量に応じて取得された発射装置99から発射される遊技球の発射強度が1である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B1が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が2である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B2が示す表示となる。
また、発射装置99から発射される遊技球の発射強度が3である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B3が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が4である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B4が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が5である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B5が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が6である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B6が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が7である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、図21に示す符号B7が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が8である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、図21に示す符号B8が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が9である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B9が示す表示となる。
発射装置99から発射される遊技球の発射強度が10である場合は、発射装置99から発射された遊技球の到達領域は、おおよそ図21に示す符号B10が示す表示となる。
本実施例では、発射装置99から発射される遊技球の発射強度1から5の値である場合には、発射装置99から発射された遊技球はセンターケース5の左方向へと流下していく。また、発射装置99から発射された遊技球の発射強度6から10の値となると、発射装置99から発射された遊技球がセンターケース5の右方向へと流下していく。なお、本実施例では、発射強度の値が大きくなると、遊技球の発射速度も速くなる。
次に、発射装置99から発射された遊技球の発射強度を調整して連なった状態で遊技球を入球させる遊技者の技術介入(捻り打ち)について説明する。
本実施例の大当り遊技中の1ラウンドあたり、大入賞口14の入球する遊技球の最大カウント数は10個となっており、最大カウント数に達すると、大入賞口14を閉鎖する構成となっている(図12のS500、S510)。この最大カウント数に合わせて、先ず、遊技者は発射ハンドル64を回動操作して、その回動量に基づいた発射強度6で(図21)、右打ち領域に少し弱めに遊技球を発射させる。その後、先ほどよりも、発射ハンドル64を時計回りに回動操作して、その回動量に基づいた発射強度9,10で(図21)、右打ち領域に強めに遊技球を発射させる。発射強度の値が大きいほど、遊技球の発射速度も速いため、発射強度9,10で発射された遊技球は、先に発射された遊技球に追いつくことができる。そして、発射された遊技球が先に発射された遊技球に追いつき、連なった状態で大入賞口14に入球し、最大カウント数以上(例えば、11個)の遊技球を大入賞口14に入球させる可能性を高くすることが出来る。
これにより、通常、遊技球を所定個数入球させることが出来た場合に、得られる賞球数は13個×10=130個となるのに対して、最大カウント数よりも遊技球を1個過剰に入球させることが出来た場合に得られる賞球数は、13個×11=143個となる。
また、開放延長機能の作動時の普通電動役物に関しては、開放延長機能が作動すると、普通電動役物の開放を、図14に示すように所定回数(本実施例では、1秒×3回)実行させる構成となっている。遊技者が発射装置99から発射される遊技球の発射強度の変更を行うことで、連なった状態の遊技球を作り出し、普通電動役物の開放時に合わせて入球させることで、通常よりも多い球数の入球をさせることが可能となる。これにより、開放延長機能が作動して、普通電動役物の1回開放時に遊技球が1球のみしか入球出来なかった場合に得られる賞球数は3個である。しかし、普通電動役物の1回の開放で、遊技球を連なって2球同時に入球させることで得られる賞球数は、3個×2=6個となる。
上記で説明したように、発射装置99から発射された遊技球の発射強度を調整し、連なった状態で遊技球を入球させる「捻り打ち」という技術介入を行うことで、遊技者は通常得ることが可能な賞球数よりも多く賞球を得ることが可能となる。
メインルーチンを図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3967回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3966」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。なお、通常確率状態時で大当りと判定される値の数は10で、値は「775」〜「777」「1775」〜「1777」「2774」〜「2777」であり、高確率状態時に大当りと判定される値の数は100で、値は「758」〜「777」「1314」〜「1333」「1758」〜「1777」「2758」〜「2777」「3314」〜「3333」である。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時にリーチとなる値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時にリーチとなる値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時にリーチとなる値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口、第2始動口の入賞の確認及びパチンコ機に設けられ主制御装置に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口、第2始動口に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口と第2始動口でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口又は第2始動口に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての特別図柄制御処理(S55)を行う。この特別図柄制御処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3右入賞口33、第1右入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図7に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3966の3967通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3967である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S50の入賞確認処理は図6に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させる(S110)。その後、S115に移行する。なお、既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)、保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS120へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S100:no)もS115に進み、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S120)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させ(S125)、リターン(終了)となる。既に4個の第2保留記憶があれば(S120:yes)、第2保留を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S1115:no)も、本処理を終了する。
図7〜図10に示す特別図柄当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S150)。S150の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、図8のS200に移行し、第2保留記憶(上記、図6のS130による保留記憶)があるか否かを判断する(S200)。
この保留記憶があれば(S200:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S205)、S220に進む。第2保留記憶がなければ(S200:no)、第1保留記憶(上記、図6のS110による保留記憶)があるか否かを判断する(S210)。第1保留記憶があれば(S210:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S215)、S220に進む。
第2保留記憶(但し第2保留が存在する場合は、第1保留の方が古い場合でも第2保留を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する(S220)。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S220:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S225)。ここで当り値の数は100で、758〜777、1314〜1333、1758〜1777、2758〜2777、3314〜3333である。つまり当たり確率は1/39.67となる。否定判断であれば(S220:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S230)。ここで当り値の数は10で、775〜777、1775〜1777、2774〜2777である。つまり、当り確率は1/396.7となる。なお、本実施例においては、大当り確率はこれらの概数(通常時は1/400、高確率状態(確変)は1/40)にて表示している。そして大当り後に高確率状態になる割合は100%と設定されている。
図7に戻る。S225またはS230の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S235)、大当りである場合には(S235:yes)、大当り図柄決定用乱数によって当り図柄を決定する(S240)。その後、変動パターン決定処理(S245)に移行する。変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行う(S250)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S235において外れと判定された場合は(S235:no)、大当り図柄決定用乱数によってハズレ図柄を決定する(S255)。変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S260)、ハズレ設定処理(S265)を行い、S270に合流する。S265のハズレ設定処理では、時短回数を減算する処理を行う。
S250又はS265に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S270)、特別遊技処理を行なう。なお、S270の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図7のS155において特別図柄が変動中と判定された場合には(S155:yes)、図9のS300に移行し、図柄変動時間(S245又はS260の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判定の場合には(S300:no)、そのまま特別遊技処理に移行する。肯定判定の場合には(S300:yes)、確定図柄表示処理(S305)を行なってから特別遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図7のS160において確定図柄を表示中と判定された場合には(S160:yes)、図10のS350に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S350:no)、そのまま特別遊技処理に移行する。肯定判定の場合は(S350:yes)、確定図柄の表示を終了し(S355)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S360)。肯定判断された場合(S360:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S365)。確変フラグが1であれば(S365:yes)、S370にて確変フラグを0にし、S375に移行する。確変フラグが1でなければ(S365:no)、そのままS375に移行する。S375では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S375:yes)、S380にて時短フラグを0にし、S385に移行する。時短フラグが1でなければ(S375:no)、そのままS385に移行する。
S385では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS390にて役物連続作動装置を作動させ、S395にて大当り開始演出処理を行なう。大当り開始演出処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り開始演出処理が終了すると、特別遊技処理を行なう。
S360で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S360:no)、確変フラグが1か否かを判定し、1であれば(S400:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S405)。確変回数が0であれば(S405:yes)、S410にて確変フラグを0にしてS415に進む。確変フラグが1でないとき(S400:no)又は確変回数が0ではないとき(S405:no)はそのままS415に移行する。
S415では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S415:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S420)。時短回数が0であれば(S420:yes)、S425にて時短フラグを0にしてS430に進む。時短フラグが1でないとき(S415:no)又は時短回数が0ではないとき(S420:no)はそのままS430に移行する。
S430では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信し、特別遊技処理へと移行する。
次に、図11から図13に示す特別遊技処理では、先ず主制御装置80が、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S450)。役物連続作動装置が作動中なら(S450:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S455)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S455:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S460)。インターバル中でもない場合は(S460:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S465)。これも、否定判断の場合は(S465:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S470)。大当り開始演出時間が経過した場合には(S470:yes)、大入賞口開放処理(S475)を行なって本処理を終了する。なお、大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過していない場合(S470:no)、又は役物連続作動装置が作動中でない場合は(S450:no)、そのまま特別遊技処理をと終了する。
S455で大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S455:yes)、図12のS500に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する(S500)。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。大入賞口14に10個入賞した場合には(S500:yes)、大入賞口閉鎖処理(S510)を行う。そして大当りインターバル処理(S515)を行なって、特別遊技処理を終了する。大入賞口14に10個入賞していない場合には(S500:no)、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S505)。本実施例では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している。また、2ラウンドでの大当りの場合には、各ラウンドの最大開放時間は0.8秒に設定されている。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合には(S505:yes)、S510に合流し、終了していない場合には(S505:no)、特別遊技処理を終了する。
図11のS460でインターバル中であると判定された場合は(S460:yes)、図12のS520に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合には(S520:yes)、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S525)。最終ラウンドであれば(S525:yes)、大当り終了演出処理を行い(S530)、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S525:no)、再び大入賞口14を開放する処理を行い(S535)、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合には(S520:no)、そのまま特別遊技処理を終了する。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図11のS465で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S465:yes)、図13のS550に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S550:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S555)、条件装置の作動を停止する(S560)。そして、S235で取得した次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する(S565)。確変に移行する場合(S565:yes)は、確変回数を設定し(S570)、確変フラグを1に設定し(S575)、S580に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合は(S565:no)、そのままS580に移行する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。
S580では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合は(S580:yes)、時短回数を設定し(S585)、時短フラグを1に設定し(S590)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行い(S595)、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S597)、特別遊技処理を終了する。
S585で設定する時短回数は、通常大当りでは100回であるが、確変大当りにおいては10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放延長機能をセットする。時短に移行しない場合は(S580:no)、S595に直行する。
図14は、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブルを示す。
図14に示すように、本実施例のパチンコ機50は通常確率遊技状態では、大当り確率は1/400、高確率遊技状態では、当り確率1/40と設定されている。第1始動口11、第2始動口12への賞球数は3個となっている。また、その他入賞口への賞球数は10個、大入賞口14への賞球数は13個となっている。普通図柄当り確率は、パチンコ機50が通常遊技状態では1/6、時短状態では5/6となっている。普通電動役物開放時間は、パチンコ機50が通常遊技状態では、0.2秒、時短状態では、1秒を3回となっている。
図15を用いて、発射制御装置84が制御する発射制御処理について説明する。
先ず、発射制御装置84は、払出制御装置81から送信された遊技球の発射が可能である旨の発射許可信号を受信したか否かを判定する(S600)。発射許可信号を受信した場合は(S600:yes)、現状が発射可能な状態であるか否かを判定する(S605)。
具体的には、タッチスイッチ28がON状態すなわち遊技者による接触が有るか否か、また、発射停止スイッチ29がOFF状態すなわち遊技者により発射停止スイッチが押下されていないか否か、さらに発射ハンドル64が所定の回転角度以上回動されているか否か、等を判定する。
判定の結果、発射可能な状態である場合は(S605:yes)、S610へ移行する。S610では、遊技球の発射が可能なタイミングであるか否かを判定する。遊技球の発射が可能なタイミングであると判定された場合は(S610:yes)、発射強度取得処理(S612)へと移行する。
発射強度取得処理(S612)では、遊技者が回動操作した発射ハンドル64の回動量に基づいて決定された発射強度の情報を取得する。そして、S615に移行し、今回発射強度取得処理で取得した発射強度の情報を記憶する(S615)。その後、発射強度遅延設定処理へと移行する(S620)。そして、S630に移行する。なお、発射許可信号を受信していない場合(S600:no)、発射可能な状態ではない場合(S605:no)又は遊技球の発射が可能なタイミングではない場合は(S610:no)、そのままリターンとなる。
ここで、発射強度変更遅延設定処理(S620)について、図16を用いて説明する。
先ず、遅延対象の機種であるか否かを判定する(S621)。本実施例のS621では、主制御装置80から遅延対象コマンドを受信したか否かをもって判定する構成となっている。
遅延対象の機種であると判定された場合は(S621:yes)、発射強度情報比較処理(S622)を行う。S622では、図15の発射強度情報記憶処理(S615)で記憶されている遊技者の発射ハンドル64の回動操作に基づいた発射装置99から発射された前回の遊技球の発射強度の情報と、今回遊技者の発射ハンドル64の回動操作に基づく発射装置99から発射される遊技球の発射強度の情報の比較を行う。その後、S623へと移行する。S623では、発射強度情報比較処理(S622)で比較した結果に基づいて、前回の発射強度から今回の発射強度への変更が遅延設定の対象であるか否かを判定する(S623)。
本実施例の遊技盤1の遊技領域4の右打ち領域には、大入賞口14及び第2始動口12が配置されている。
本実施例の遊技盤1で、上述した技術介入(捻り打ち)を行うためには、遊技領域4の右打ち領域で遊技球が流下し、発射強度6から10のうち最も弱い発射強度である発射速度6で発射し、次に発射強度6よりも発射強度の値が大きく、発射強度6よりも発射速度が速い発射強度9,10で発射することが必要となる。
これによって、発射強度9,10で後に発射された遊技球が、先に発射強度6で発射された遊技球追いついて、大入賞口14又は第2始動口12へと連なった状態で2球の遊技球が入球させることが可能となる。
そのため、本実施例では上述したことを防ぐために、発射強度6から発射強度9,10へと変更された場合が、発射強度の変更の遅延設定の対象となっている。
本実施例での、センターケース5の左打ち領域での発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度の変更(発射強度1から発射強度5)は、本実施例の遊技盤1の構成上、捻り打ちによる遊技球の過剰入球されることは、ほぼないため、発射強度1から発射強度5の間からの発射強度の変更は遅延設定の対象としないか、又は遅延設定の対象としなくてもよい。
また、発射強度6から発射強度9,10へと発射強度が変更されたことが発射強度の変更の遅延設定の対象とするだけでなく、所定値以上の値の変化がある場合に遅延させるか否かを判断する構成にしてもよい。例えば、前回の発射強度と今回の発射強度の値の変化が3以上であった場合に遅延させる構成とし、前回の発射強度6から今回の発射強度9,10であるか、又は前回の発射強度7から今回の発射強度10であるかどうか判断することが考えられる。これにより、肯定する判断結果の場合、発射装置99から発射される遊技球の発射強度の変更を遅延させる。
図16に戻る。発射強度の変更が遅延設定の対象であると判定された場合は(S623:yes)、現在のパチンコ機50が大当り遊技中又は開放延長状態中であるか否かを判定する(S624)。なお、本実施例では、発射ハンドル64が初期位置の状態から発射ハンドル64が回動操作されても、発射強度の変更が遅延対象とはならない構成となっている。
なお、遊技者が第1始動口11へ遊技球を入球させて、特別図柄で大当りを示す図柄で確定表示されて大当り遊技の実行が開始するときに、右打ち領域に遊技球を発射するため、発射ハンドル64を時計回りに回動操作し、発射強度の変更を行う場合は、発射強度の変更を遅延する対象とはならない構成となっている。
また、大当り遊技中又は開放延長状態中であると判定された場合は(S624:yes)、図15のS640の対象である旨の強度変更遅延フラグをセット(すなわち1)する(S625)。なお、S625にて発射制御装置84は、払出制御装置81に強度変更遅延信号を送信する構成となっている。この強度変更遅延信号とは、遊技者が発射強度の遅延対象である技術介入(捻り打ち)を行っている旨の信号である。
図16のS624によって、大当り遊技中又は開放延長機能の作動中であるかを判定する構成とすることで、発射強度変更遅延処理(S640)が開放延長機能の作動中又は大当り遊技中のみ実行されるため、大入賞口14又は普通電動役物に設けられる第2始動口12に、連なった状態の遊技球を入球させて入賞球数を増やす技術介入が可能な遊技状態である開放延長機能の作動中及び大当り遊技中以外は、自由に遊技者が遊技球の発射強度を変更することが可能となる。
また、図16のS624の判定により、開放延長機能の作動中又は大当り遊技中のみ発射強度遅延動作処理(S640)が実行され、発射強度の変更の遅延設定対象であるか否かを判定しているため(S623)、発射ハンドル64が非操作の時から発射ハンドル64を回動操作しても、発射強度変更遅延処理(S640)が実行されることはない。そのため、発射ハンドル64の非操作の時から、発射ハンドル64を回動操作して発射装置99から遊技球が発射されないといった事態を防止することが可能となる。
また、大当り遊技の実行が開始される場合又は大当り遊技終了後に開放延長状態へと移行される場合の発射ハンドル64の回動動作に応じた回動量に基づく発射強度は、発射強度の変更遅延の設定の対象外である。これにより、大当り遊技の実行が開始される場合又は大当り遊技終了後に開放延長状態の移行される場合に、遊技者が発射ハンドル64を回動操作して、遊技球が発射装置99から発射されないという事態を防止することが可能となる。
図15に戻る。S630では、強度変更遅延フラグがセットされているか否かを判定する。強度変更遅延フラグがセットされていない場合は(S630:no)、S612の発射強度取得処理により取得された発射強度に応じて、発射装置99から遊技球を遊技領域4に向けて発射される(S635)。
また、強度変更遅延フラグがセットされている場合は(S630:yes)、発射強度変更遅延処理へと移行する(S640)。S640の発射強度変更遅延処理では、前回発射された遊技球の発射強度(例えば、発射強度6)から、今回発射される遊技球の発射強度(例えば、発射強度9)への変更を遅延させる。そして、発射強度の変更を遅延させると、今回発射装置99から発射される遊技球の発射強度を、前回発射された遊技球の発射強度(発射強度6)を同じにして、発射装置99から遊技球を発射させる構成となっている。
なお、今回遊技者が発射ハンドル64の操作に応じた遊技球の発射強度(発射強度9)は、次回に発射装置99から発射される遊技球の発射強度へと変更される構成となっている。その後、S645に移行し、発射強度遅延フラグを0にしてリターンとなる。
本実施例では、発射制御装置84が直接発射装置99から発射される遊技球を制御する構成となっている。これに限定されることはなく、発射制御装置84を介さずに、払出制御装置81が直接発射装置99から発射される遊技球を制御する構成としてもよい。
また、本実施例のS640は、遊技球の発射強度の変更を遅延する構成となっているが、S640とは異なる処理として、遊技球の発射自体を遅延させる構成も考えられる。これによって、大入賞口14及び第2始動口12への連なった状態での遊技球の入球を防止することが可能となる。
図17を用いて、払出制御装置81が実行する払出発射強度変更遅延制御処理について説明する。
先ず、本実施例の払出制御装置81が強度変更遅延信号を受信したか否かを判定する(S650)。強度変更遅延信号を受信したと判定した場合には(S650:yes)、発射操作変更表示信号送信処理(S655)へと移行する。S655は、サブ統合制御装置83に発射操作変更表示信号を送信する。なお、発射操作変更表示信号とは、演出図柄表示装置6に発射ハンドル64の回動操作の変更を促す演出表示を表示する旨の信号となる。その後、リターンとなる。また、強度変更遅延信号を受信していない場合は(S650:no)、そのままリターンとなる。
本実施例では、発射制御装置84が強度変更遅延信号を払出制御装置81に出力し、払出制御装置81が当該強度変更遅延信号を受信すると、払出制御装置81はサブ統合制御装置83に発射操作変更表示信号を送る構成となっているが、これに限定されることなく、下記の構成も考えられる。
例えば、発射制御装置84が送信する強度変更遅延信号を、払出制御装置81を介して主制御装置80が受信すると、主制御装置80がサブ統合制御装置83に発射操作変更表示信号を送信する構成も考えられる。
また、発射制御装置84は、図16の強度変更遅延フラグをセットする際に、発射制御装置84がサブ統合制御装置83に対して発射操作変更表示信号を出力する構成にしてもよい。
図18(a)を用いて、発射操作変更演出表示処理について説明する。
サブ統合制御装置83は払出制御装置81から送信された発射操作変更表示信号を受信したか否かを判定する(S700)。発射操作変更表示信号を受信した場合は(S700:yes)、演出図柄表示装置6に表示されている大当り遊技演出表示又は開放延長状態中に表示されている演出表示を、遊技者に遅延対象となる遊技球の回動操作を中止し、回動操作を変更するように促す発射操作変更表示処理を実行する(S705)。その後、リターンとなる。また、サブ統合制御装置83が払出制御装置81から発射操作変更表示信号を受信していない場合は(S700:no)、そのままリターンとなる。
次に図18(b)を用いて、サブ統合制御装置83が発射操作変更表示処理(S705)を実行後に行わられる発射操作変更演出表示終了処理について説明する。
先ず、演出図柄表示装置6上に、発射操作変更演出表示が表示されているか否かを判定する(S710)。肯定判定の場合は(S710:yes)、所定期間を経過したか否かを判定する(S715)。肯定判定の場合は(S715:yes)、演出図柄表示装置6上に表示されている発射操作変更表示を終了させて(S720)、リターンとなる。また、演出図柄表示装置6上に発射操作変更表示が表示されていない場合(S710:no)、又は所定期間を経過していない場合(S715:no)、そのままリターンとなる。
図19から図20を用いて、本実施例の演出図柄表示装置6で表示される演出態様について説明する。
先ず、図19は特別図柄でハズレを示す図柄が確定表示された場合の演出図柄表示装置6で表示される演出態様の一例を示す。
図19(a)に示すように演出図柄表示装置6の上方には、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)に対応した演出図柄が表示されている。左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93は変動中となっている。演出図柄表示装置6の右下方には、演出キャラクタ94の「熊の達吉」が表示されている。
その後、図19(b)に示すように左演出図柄91が「6」で停止すると、その後図19(c)に示すように右演出図柄93が「7」で停止し、中演出図柄92が「8」で停止する。各々の演出図柄が異なった数字を示す演出図柄で停止しているため、遊技者にハズレとなったことを報知している。
なお、図は省略しているが、特別図柄で大当りを示す図柄が確定表示される場合には、演出図柄表示装置6で、例えば左演出図柄91が「7」、右演出図柄93が「7」で停止し、中演出図柄92が変動中となり(リーチ状態)、その後中演出図柄92が「7」で停止すると、全ての演出図柄が「7」で停止するため、遊技者に大当りとなったことを報知する構成となっている。
図20(a)は、大当り遊技中に演出図柄表示装置6で表示される演出態様の一例を示す。
特別図柄で大当りを示す図柄が確定表示された場合、大当り遊技へと移行する。大当り遊技に移行すると、演出図柄表示装置6に図20(a)に示す大当り遊技演出が表示される。演出図柄表示装置6の左上方の符号95が示す表示には、「大当り遊技中」と表示されている。符号95が示す表示の下方には、演出キャラクタ94の「熊の達吉」が表示されている。演出キャラクタ94の右方の符号96が示す表示には、「4R」と表示されている。符号96が示す表示は、現在4ラウンド目であることを遊技者に報知している。
図20(b)は、開放延長状態中の演出図柄表示装置6に表示される演出態様の一例を示す。
図20(b)に示すように、演出図柄表示装置6には、第2特別図柄に対応する変動中の左演出図柄91、中演出図柄92、右演出図柄93が表示されている。左演出図柄91の下方には、演出キャラクタ94「熊の達吉」が表示されている。演出キャラクタの右方の符号97が示す表示には、「チャンスタイム残り20回」と表示されている。開放延長状態において、特別図柄の変動回数が残り20回であることを遊技者に報知している。
図20(c)は、大当り遊技中又は開放延長状態中に、遊技者が遅延対象となる発射ハンドル64の回動操作(捻り打ち)を行った場合、演出図柄表示装置6に表示される演出態様の一例を示す。
図20(c)に示すように、演出図柄表示装置6の中央には、演出キャラクタ94が表示されている。演出キャラクタ94の上方の符号98が示す表示には、「捻り打ちを止めて下さい!」と表示されている。図20(c)に示す表示は、図18(a)のS705によって実行される演出表示である。図18(a)のS705によって実行された演出表示は、所定期間を経過すると、図18(b)のS720によって演出図柄表示装置6に表示されている演出態様が終了となる。その後、まだ大当り遊技中又は開放延長状態中であれば、図20(a)又は図20(b)に示す演出態様へと変更される。
以上の弾球遊技機によれば、図16の発射強度遅延設定処理によって、遊技者の発射ハンドル64の回動操作による回動量に応じた遊技球の発射強度が、発射強度の変更の遅延設定対象であると判定され(S623:yes)、所定期間(大当り遊技中又は開放延長機能の作動時)である場合は(S624:yes)、発射強度遅延フラグを1セットされ、発射装置99から発射される遊技球の発射強度の変更が遅延されるため、捻り打ちを行うためのタイミングが取りづらくなるため、従来のようにタイミングを合わせて連なった状態で遊技球を第2始動口12又は大入賞口14に入球させることが困難となる。
弾球遊技機に設けられた遊技盤の遊技領域の大入賞口又は普通電動役物から構成された始動口の配置の違いによっては、発射装置により発射される遊技球の発射強度の変更することにより、連なった状態で遊技球を入球させる技術介入(捻り打ち)が可能なもの可能ではないものが存在する。
以上の弾球遊技機によれば、本実施例の図16の発射強度遅延設定処理のS621で遅延対象の機種であるか否かの判定する構成により、遊技者が捻り打ちすることが可能でない遊技盤の場合(S621:no)、強度変更遅延フラグがセットされないため、発射強度変更遅延処理(S640)は実行されない。これによって、遊技者は発射ハンドル64の回動動作に応じた回動量に基づいて発射装置99から発射される遊技球の発射強度を調整することが可能となる。
本実施例のパチンコ機50の遊技盤1には(図2)、大入賞口14及び普通電動役物に備えられる第2始動口12が、センターケース5の右下方に配置されている。よって、大当り遊技中又は大当り遊技終了後に開放延長状態中、遊技者は発射ハンドル64を操作してセンターケース5の右方に向かって遊技球を発射する構成となっている。本実施例の遊技盤1の大入賞口14及び第2始動口12の配置から、図16の発射強度の変更を遅延する設定対象は、発射強度6から発射強度9,10へと変更された場合である。
しかし、これに限定されることなく下記で説明する遊技盤によって、発射強度の変更を遅延する設定対象を変更する構成としてもよい。
図22を用いて、本実施例とは異なる箇所に第2始動口12が配置されている遊技盤1について説明する。
本実施例の遊技盤1とは異なり、第2始動口12を第1始動口11の下方に配置した構成となっている。センターケース5の左方又は右方から流下した遊技球が開放延長状態中に第2始動口12へと入球を可能とするために、図22の遊技盤1の下方にセンターケース5の右方からの遊技球が第2始動口12への入球を可能とするために、第1釘3a、第2釘3b、第3釘3cが配置されている。
図22に示す遊技盤1の遊技領域4に配置されている大入賞口14には、本実施例で説明したように、先に発射強度6で遊技球を発射して、次に発射強度9又は10で遊技球を発射することで、連なった状態で遊技球を入球させる可能性を高くすることができる。
また、図22に示す遊技盤1の遊技領域4に配置されている第2始動口12に、先に発射した遊技球と次に発射した遊技球を同時に入球させるためには、先に発射強度1から発射強度5の何れかの発射強度で遊技球を発射して、次に発射装置99から発射強度6から発射強度10の何れかの発射強度で遊技球を発射することで、普通電動役物の開放中に、センターケース5の左右の方向から流下した遊技球を同時に第2始動口12へと入球させる可能性を高くすることが出来る。
図22の遊技盤1を備えた弾球遊技機の場合も同様に、図15の発射強度取得処理(S612)によって取得した発射強度の情報をもとに、図16の発射強度情報比較処理(S622)を実行する。そして、図16の発射強度の変更を遅延する設定対象であるか否かを判定する(S623)。ここで、図22の遊技盤1によって、発射強度の変更を遅延する設定対象となるのは、大当り遊技中の場合は、先に発射強度6で遊技球を発射して、次に発射装置99から発射される遊技球の発射強度9,10となるように、発射ハンドル64を回動操作した場合である。
また、開放延長機能の作動中は、交互にセンターケース5の左方へ遊技球が流下するよう発射される発射強度(発射強度1から発射強度5のいずれか)、センターケース5の右方へ遊技球が流下するように遊技球が発射される発射強度(発射強度6から発射強度10のいずれか)となるように、発射ハンドル64を回動操作した場合である。
そのため、図23の遊技盤1を備えた弾球遊技機の図16のS623は、交互に、センターケース5の左方へ遊技球が流下するよう発射される発射強度(発射強度1から発射強度5のいずれか)、センターケース5の右方へ遊技球が流下するように遊技球が発射される発射強度(発射強度6から発射強度10のいずれか)となるように、発射ハンドル64を回動操作されたかどうかを判定する構成にすることが考えられる。
また、遊技領域に設けられた第1始動口11の下部に、大入賞口及び普通電動役物から構成された第2始動口を備えた構成の遊技盤を備えた弾球遊技機の構成も考えられる。
当該構成の場合は、大当り遊技中及び普通電動役物の開放中は、図22に示す遊技盤1の遊技領域4に配置されている第2始動口12について説明と同様に、先に発射した遊技球と次に発射した遊技球を同時に入球させるためには、先に発射強度1から発射強度5の何れかの発射強度で遊技球を発射して、次に発射装置99から発射強度6から発射強度10の何れかの発射強度で遊技球を発射することで、普通電動役物の開放中に、センターケース5の左右の方向から流下した遊技球を同時に第2始動口12へと入球させる可能性を高くすることが出来る。
第1始動口11の下部に、大入賞口及び普通電動役物から構成された始動口を備えた構成の場合には、図15の発射強度取得処理(S612)によって取得した発射強度の情報をもとに、図16の発射強度情報比較処理(S622)を実行する。そして、図16の発射強度の変更を遅延する設定対象であるか否かを判定する(S623)。ここで、発射強度の変更を遅延する設定対象となるのは、大当り遊技中及び開放延長機能の作動中は、交互に、センターケース5の左方へ遊技球が流下するよう発射される発射強度(発射強度1から発射強度5のいずれか)、センターケース5の右方へ遊技球が流下するように遊技球が発射される発射強度(発射強度6から発射強度10のいずれか)となるように、発射ハンドル64を回動操作した場合である。
また、図23に示す遊技盤1を用いることも考えられる。
本実施例の遊技盤1とは異なり、第2始動口12及び大入賞口14を第1始動口11の下方に配置した構成となっている。なお、上述した第1始動口の下方に、普通電動役物から構成された第2始動口及び大入賞口を配置した構成と、普通電動役物から構成された第2始動口12及び大入賞口14との配置は同じではあるが、先ほどとは異なる発射強度の変更を遅延する設定対象となっている。
図23に示す遊技盤1の遊技領域4に配置されている大入賞口14及び第2始動口12に、先に発射した遊技球と次に発射した遊技球を同時に入球させるためには、先に発射強度5の発射強度で遊技球を発射して、次に発射装置99から発射強度1で遊技球を発射することで、普通電動役物の開放中に、センターケース5の左の方向から流下した遊技球を同時に第2始動口12へと入球させる可能性を高くすることが出来る。
そこで、図23の遊技盤1を備えた弾球遊技機の図16のS623では、発射強度の変更を遅延する設定対象となるのは、大当り遊技中及び開放延長機能の作動中は、遊技領域4の左打ち領域に遊技球が流下するよう発射される発射強度5、遊技領域4の左打ち領域に遊技球が流下するように遊技球が発射される発射強度1となるように、発射ハンドル64を回動操作した場合である。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。遊技領域が本発明の「遊技領域4」に相当し、発射装置99が本発明の「発射装置」に相当し、発射ハンドル64が本発明の「操作手段」に相当し、第2始動口12が本発明の「始動口」に相当し、大入賞口14が、本発明の「大入賞口」に相当し、図16のS622の発射制御装置84の処理が、本発明の「発射強度変化検出手段」に相当し、図15のS640の発射制御装置84の処理が、本発明の「発射強度変更遅延手段」に相当し、遊技盤1が本発明の「遊技盤」に相当し、主制御装置80が送信する遅延対象信号が、本発明の「遅延有無信号」に相当する。
1:遊技盤
3:釘
3a:第1釘
3b:第2釘
3c:第3釘
4:遊技領域
24:CRユニット端子板
27:ハンドルボリューム
28:タッチスイッチ
29:発射停止スイッチ
30:発射モータ
50:パチンコ機
64:発射ハンドル
80:主制御装置
81:払出制御装置
83:サブ統合制御装置
84:発射制御装置
99:発射装置

Claims (5)

  1. 遊技領域に遊技球を発射可能な発射装置と、
    遊技者が回動操作可能な操作手段と、
    該操作手段の非操作時の位置を原点位置とし、該原点位置からの前記操作手段の回動量に基づいて発射強度を設定する発射強度設定手段とを設け、
    前記発射装置は、前記発射強度設定手段により設定された発射強度に応じて遊技球を発射する構成とし、
    前記遊技領域に普通電動役物により遊技球の入球が困難な閉鎖状態から該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化されることで、遊技球が入球可能となる始動口と、
    該始動口への遊技球の入球に起因して、当りかハズレかの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記遊技領域に少なくとも所定数の遊技球が入球すると開放状態から閉鎖状態へと変化可能となる大入賞口と、
    該大入賞口への遊技球の入球数をカウントするカウント手段と、
    前記当否判定の結果が当りであると判定された場合に、前記大入賞口を開閉する大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    前記大当り遊技終了後に、前記普通電動役物の開放状態が通常開放時間である非開放延長状態から前記通常開放時間よりも長い開放時間である開放延長状態へと移行させる開放延長手段とを備えた弾球遊技機において、
    前記発射強度設定手段により設定された発射強度の変化を検出する発射強度変化検出手段と、
    該発射強度変化検出手段により、前回の操作手段の回動量に基づいて設定された発射強度から、所定値以上の発射強度の変化が検出されると、発射強度の変更を遅延させる発射強度変更遅延手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記発射強度変更遅延手段は、開放延長状態及び/又は大当り遊技中のみ作動することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記弾球遊技機は前記操作手段を備えた遊技枠と、前記遊技領域を備えた遊技盤とに分けられ、
    前記遊技枠に前記発射強度変更遅延手段を設ける構成とし、
    該遊技盤は、前記遊技枠に前記発射強度変更遅延手段の有効の有無を示す遅延有無信号を送信する遅延有無信号送信手段を備え、
    前記遊技枠は、前記遅延有無信号を受信したか否かによって前記発射強度変更遅延手段を有効とするか否かを判断する構成とし、前記遅延有無信号を受信した場合は、前記発射強度変更遅延手段を有効と判断し、前記遅延有無信号を受信していない場合は、前記発射強度変更遅延手段を無効と判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記発射強度変更遅延手段は、前記原点位置に位置する前記操作手段の操作が開始されても、所定期間は作動しないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記発射強度変更遅延手段は、前記大当り遊技の実行又は前記開放延長状態への移行が開始される場合に、前記操作手段が操作されても、作動しないことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機。
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