JP2016196427A - エクオール、酸化防止剤、及び油類を含有する外用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】油類に対する酸化防止効果が向上した外用組成物の提供。
【解決手段】エクオール、酸化防止剤、及び油類を含有する外用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、エクオール、酸化防止剤、及び油類を含有する外用組成物に関する。
紫外線の影響を直接受ける皮膚では種々の活性酸素種(ROS)が発生し、それらが皮膚の炎症や疾患、老化に関与することが知られている。発生したROSは、酸化防止作用を有するさまざまなタンパク質によって通常は速やかに消去されることが知られている。
また、ROSの生成と消去のバランスが崩れて酸化ストレス状態になると、反応性の高いラジカル種および一重項酸素が過剰に生成され、皮膚の炎症や疾患、老化が引き起こされることも知られている。
従って、ROSを低減することは、皮膚の老化を改善あるいは予防する点で非常に重
要なことであり、また、外用組成物に求められる重要な要素でもある。そのため、発生した活性酸素を消去する作用のある酸化防止剤の探索が広く行われてきた。
この様な酸化防止剤としては、天然由来のものでは脂溶性のトコフェロール(ビタミンE)、水溶性のアスコルビン酸(ビタミンC)、合成化合物ではBHT(ブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)等が挙げられる。また、植物抽出物の中にも酸化防止効果を有するものがあり、化粧料に配合して皮膚の老化を防止しようとする試みがなされてきた(特許文献1〜4)。
しかしながら、このような酸化防止剤を化粧料等に配合した場合、酸化防止剤であるにも拘わらず、化粧料等に配合される油類の酸化すら十分に防止することができないことが知られている。
一方、エクオールは、イソフラボンの一種のダイゼインが腸内細菌により代謝されて生成する物質で、イソフラボンがエクオールに変換されることにより、イソフラボンの女性ホルモン様の生理作用が強くなることが確認され、更年期症状や骨粗鬆症の予防や改善(特許文献5)、皮膚の老化及びシワの予防や治療(特許文献6)、アレルギー症状の緩和(特許文献7)等への利用が提案されている。
エクオールは合成法或いは発酵法(特許文献8)による製造方法が知られており、合成法によるエクオールは既に試薬としても市販されている。このようなエクオールの機能を利用した皮膚外用組成物や飲食品は提案されているが(特許文献6)、酸化防止剤と併用することにより、油類に対する酸化防止効果を向上できることは知られていない。
特開2003−128569号公報 特開2002− 97151号公報 特開2002−205933号公報 特開2003−321337号公報 特表2001−523258号公報 特表2002−511860号公報 特許4479505号公報 特表2006−504409号公報
本発明は、油類に対する酸化防止効果が向上した外用組成物の提供を課題とする。
本発明者等は上記課題に鑑み、その解決手段を鋭意検討したところ、酸化防止剤をエクオールと併用することにより上記記課題を解決できることに想到した。本発明は以下の通りである。
<1>
エクオール、酸化防止剤、及び油類を含有する外用組成物。
<2>
前記酸化防止剤がトコフェロール(ビタミンE)である、<1>に記載の外用組成物。<3>
前記油類がオリーブ油である、<1>又は<2>に記載の外用組成物。
<4>
化粧品、外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、または外用医薬品に利用される、<1>〜<3>のいずれかに記載の外用組成物。
酸化防止剤をエクオールと併用することにより、油類に対する酸化防止効果が向上した外用組成物を提供できる。また、当該外用組成物を利用した、化粧品、外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、外用医薬品を提供できる。さらに、エクオールの作用により、皮膚の老化及びシワの予防、美白効果、アレルギー症状の緩和の効果が期待できる。
<エクオール>
本発明に係る外用組成物はエクオールを含有する。
エクオールを得る方法は特段限定されず、大豆発酵物や酪農産物から直接抽出してもよく、微生物を用いて生産してもよい。
大豆発酵物や酪農産物から抽出する場合、その原料は特段限定されないが、納豆、臭豆腐、味噌、醤油、卵や、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどが挙げられる。該原料は、いずれか1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。該天然物からの抽出方法及び抽出条件は特段限定されず、常法に従えばよい。例えば、水抽出、熱水抽出、温水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等の公知の抽出方法を用いることができる。
溶媒抽出を行う場合、溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール等の低級アルコールや、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール等のアルコール類(無水、含水の別を問わない);アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類、キシレン等が挙げられ、好ましくは水、エタノール等である。これらの溶媒は、いずれか1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
得られた抽出物をそのままの状態で使用することもできるが、乾燥させて粉末状のものを用いてもよい。また、必要に応じて得られた抽出物に精製、濃縮処理等を施してもよい。精製処理としては、濾過又はイオン交換樹脂や活性炭カラム等を用いた吸着、脱色といった処理を行うことができる。また、濃縮処理としては、エバポレーター等の常法を利用できる。
また、得られた抽出物(又は精製処理物若しくは濃縮物)を凍結乾燥処理に供して粉末化する方法、デキストリン、コーンスターチ、アラビアゴム等の賦形剤を添加してスプレードライ処理により粉末化する方法等、公知の方法に従って粉末化してもよい。さらにその後に、必要に応じて純水、エタノール等に溶解して用いてもよい。
一方で、微生物を用いて生産する場合、その微生物がフラボン類を原料としてエクオールを生産できる限り、方法は特段限定されず、特表2006−504409号公報に記載の方法をはじめ、公知の方法で生産できる。
<酸化防止剤>
本発明に係る外用組成物は酸化防止剤を含有する。
前記酸化防止剤は、化粧料等に通常使用されているものであって、本発明の効果が発揮されるものであれば特段限定されない。酸化防止剤を水溶性酸化防止剤と脂溶性酸化防止剤とに大別すれば以下のように例示できる。これらはいずれか1種のみを用いてもよいし、複数種を用いてもよい。
水溶性酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、エリソルビン酸、及びそれらの塩;アスコルビン酸誘導体、エリソルビン酸誘導体、及びそれらの塩;ポリフェノール類等が挙げられる。
アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、及びそれらの塩としては、例えば、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸リン酸エステルのマグネシウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム塩、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコルビン酸2−グルコシド、L−アスコルビル酸パルミチン酸エステル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル等が挙げられる。
エリソルビン酸、エリソルビン酸誘導体、及びそれらの塩としては、エリソルビン酸のほか、例えば、エリソルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸カリウム、エリソルビン酸カルシウム、エリソルビン酸リン酸エステル、エリソルビン酸硫酸エステル等が挙げられる。
ポリフェノール類としては、例えば、フラボノイド類(カテキン、アントシアニン、フラボン配糖体、イソフラボン配糖体、フラバン配糖体、フラバノン、ルチン配糖体)、フェノール酸類(クロロゲン酸、エラグ酸、没食子酸、没食子酸プロピル)、リグナン配糖体類、クルクミン配糖体類、クマリン類等を挙げることができる。これらの化合物は、天然物由来の抽出物中に多く含まれるため、抽出物の状態で利用できる。
脂溶性酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸の油溶化誘導体やエリソルビン酸の油溶化誘導体、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、ビタミンE類、ビスフェノール類等が挙げられる。
アスコルビン酸の油溶化誘導体やエリソルビン酸の油溶化誘導体としては、例えば、ステアリン酸L−アスコルビルエステル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビルエステル、パルミチン酸L−アスコルビルエステル、パルミチン酸エリソルビルエステル、テトライソパルミチン酸エリソルビルエステル等が挙げられる。
ビタミンE類としては、例えば、トコフェロール(ビタミンE)、及びその誘導体、トコトリエノール、及びその誘導体等を挙げることができる。
トコフェロール及びその誘導体としては、例えば、dl−α−トコフェロール、dl−β−トコフェロール、dl−γ−トコフェロール、dl−δ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸−dl−α−トコフェロール、リノール酸−dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、これらの酢酸エステル等が挙げられる。
トコトリエノール及びその誘導体としては、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール、これらの酢酸エステル等が挙げられる。
中でも、エクオールと併用した際に油類に対する酸化防止効果がより向上することから、トコフェロール(ビタミンE)が好ましい。
これらの酸化防止剤の由来は特に制限されず、動物由来、微生物由来、および合成品のいずれであってもよい。抽出方法や精製方法についても特に制限はなく公知の方法に従えばよい。
<油類>
油類としては、化粧料等に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の由来、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、親油性界面活性剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。また、抽出方法や精製方法についても特に制限はなく公知の方法に従えばよい。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の植物油類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、モノステアリン酸グリセリル、トリステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等の親油性界面活性剤類、パラアミノ安息香酸エチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。
中でも、酸化防止剤をエクオールと併用した際に、酸化がより防止されることから、オリーブ油が好ましい。
<外用組成物>
本発明に係る外用組成物は、エクオール、酸化防止剤、及び油類を含有するものであり、酸化防止剤をエクオールと併用することにより、油類に対する酸化防止効果が向上する。また、エクオールの作用により、皮膚の老化及びシワの予防、美白効果、アレルギー症状の緩和などの効果が期待できる。このため、本発明に係る外用組成物は、化粧品、外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、外用医薬品などに好ましく利用される。
本発明に係る外用組成物は、エクオール、酸化防止剤、及び油類のみとすることもできるが、これらの成分以外に、公知の賦形剤、香料、着色料、乳化剤、安定化剤、増粘剤、酵素、防腐剤、抗菌剤、滑沢剤、界面活性剤、崩壊剤、崩壊抑制剤、結合剤、吸収促進剤、吸着剤、保湿剤、可溶化剤、保存剤、風味剤、甘味剤、紫外線吸収剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて配合することができる。
本発明に係る外用組成物全量に対するエクオールの含有量は、本発明の所望の効果が発揮される限り特段限定されないが、通常0.0001〜1質量%であり、好ましくは0.0005〜0.1質量%であり、より好ましくは0.001〜0.05質量%である。
また、本発明に係る外用組成物全量に対する酸化防止剤の含有量は、本発明の所望の効果が発揮される限り特段限定されないが、通常0.0001〜10質量%であり、好ましくは0.001〜5質量%であり、より好ましくは0.01〜3質量%である。
また、本発明に係る外用組成物全量に対する油類の含有量は、本発明の所望の効果が発揮される限り特段限定されないが、エクオール及び酸化防止剤以外の成分すべて油類でもよい。油類の下限は、通常0.01質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上である。
<化粧品>
本発明に係る外用組成物は、化粧品の素材として利用する場合、水溶液、ローション、スプレー液、懸濁液および乳化液などの液状;粉末、顆粒およびブロック状などの固体状;クリームおよびペーストなどの半固体状;ゲル状等の各種所望の剤形に調製できる。
具体的には、例えば、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳液、化粧水、美容液、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、クレンジングクリーム、ひげそり用クリーム、ひげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤などとして使用することができる。
本発明に係る外用組成物を化粧品の素材として利用する場合には、目的に応じて、通常、化粧品に使用されている公知の様々な成分を含有することができる。例えば、界面活性剤や、低級アルコール、多価アルコールなどを含有することができる。
本発明に係る外用組成物を利用した化粧品は、常法に従って製造することができる。また、本発明に係る外用組成物の化粧品への配合量、配合方法、配合時期は適宜選択することができる。さらに、必要に応じて、瓶、袋、缶、スプレー缶、噴霧容器、箱、パック等の適宜の容器に封入することができる。
本発明に係る外用組成物を化粧品の素材として利用する場合、化粧品全量に対する本発
明に係る外用組成物の含有量は、本発明の所望の効果が発揮される限り特段限定されないが、エクオールとして、通常0.0001〜1質量%であり、好ましくは0.0005〜0.1質量%であり、より好ましくは0.001〜0.05質量%である。
また、酸化防止剤として、通常0.0001〜10質量%であり、好ましくは0.001〜5質量%であり、より好ましくは0.01〜3質量%である。
また、油類としては、エクオール及び酸化防止剤以外の成分すべて油類でもよい。油類の下限は、通常0.01質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上である。
<外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、外用医薬品>
本発明に係る外用組成物は、外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、または外用医薬品の素材として利用する場合、水溶液、ローション、スプレー液、懸濁液および乳化液などの液状;粉末、顆粒およびブロック状などの固体状;クリームおよびペーストなどの半固体状;ゲル状等の各種所望の剤形に調製できる。
具体的には、軟膏剤、湿布剤、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パックなどの基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、ヘアクリーム、ポマード、ヘアスプレー、整髪料、パーマ剤、ヘアートニック、染毛料、育毛・養毛料などの頭髪化粧料、ファンデーション、白粉、おしろい、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、眉墨、まつ毛などのメークアップ化粧料、美爪料などの仕上げ用化粧料、香水類、浴用剤、その他、歯磨き類、口中清涼剤・含嗽剤、液臭・防臭防止剤、衛生用品、衛生綿類、ウエットティシュなどが挙げられる。
これらの外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、外用医薬品は、常法に従い、必要に応じて、充填剤、増量剤、賦形剤、結合剤、保湿剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤など、当該技術分野において通常使用し得る既知の補助剤を用いて製造することができる。また、これらに、着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や、他の外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、外用医薬品を含有させてもよい。
本発明に係る外用組成物を、外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、または外用医薬品の素材として利用する場合には、目的に応じて、通常、それらに使用されている公知の様々な成分や添加剤を含有することができる。例えば、高級アルコールやシリコーン、ロウ類、油類、アルコール類、エステル類、金属セッケン、ガム質、水溶性高分子化合物、界面活性剤、ビタミン類、アミノ酸のほか、動物や植物や生薬の抽出物やエキス、酵母エキスなどの微生物培養代謝物、顔料、収斂剤、殺菌・消毒薬、香料、色素・着色剤、甘味料、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質およびその分解物、動・植物性多糖類およびその分解物、動・植物性糖蛋白質およびその分解物、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、調味料、酵素などを含有することができる。
また、本発明に係る外用組成物はヒトに対して適用されるのが好ましいが、本発明の効果が発揮される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
本発明に係る外用組成物を、外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、または外用医薬品の素材として利用する場合、それぞれの全量に対する本発明に係る外用組成物の含有量は、本発明の所望の効果が発揮される限り特段限定されないが、エクオールとして、通常0.0001〜1質量%であり、好ましくは0.0005〜0.1質量%であり、より好ましくは0.001〜0.05質量%である。
また、酸化防止剤として、通常0.0001〜10質量%であり、好ましくは0.001〜5質量%であり、より好ましくは0.01〜3質量%である。
また、油類としては、エクオール及び酸化防止剤以外の成分すべて油類でもよい。油類の下限は、通常0.01質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上である。
以下、具体的な実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1として、油類であるオリーブ油に、酸化防止剤であるトコフェロール(ビタミンE)を最終濃度で0.1%、エクオールを最終濃度で0.01%加えたものを調製し、この液10mLを、200mL容量のガラス容器に入れ、60℃で1ヶ月密閉状態のまま保管した。その後、開封し、匂いを確認した。
[比較例1〜3]
表1に示すように、トコフェロール(ビタミンE)を含まないこと、エクオールを含まないこと、又は、ビタミンEもエクオールも含まないこと以外については実施例1と同様にしたものを、それぞれ比較例1〜3とした。
Figure 2016196427
比較例1、3は、油の酸化された匂いがきつく感じられたが、比較例2は軽減されており、実施例1が最も匂いの変化が少なかった。
即ち、酸化防止剤であるトコフェロール(ビタミンE)をエクオールと併用することにより、油類であるオリーブ油に対する酸化防止効果を向上できることが確認できた。
本発明は、化粧品や外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、外用医薬品に適用できる。

Claims (4)

  1. エクオール、酸化防止剤、及び油類を含有する外用組成物。
  2. 前記酸化防止剤がトコフェロール(ビタミンE)である、請求項1に記載の外用組成物。
  3. 前記油類がオリーブ油である、請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 化粧品、外用医薬部外品、外用医療用品、外用衛生用品、または外用医薬品に利用される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の外用組成物。
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