JP2003306423A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003306423A
JP2003306423A JP2002115048A JP2002115048A JP2003306423A JP 2003306423 A JP2003306423 A JP 2003306423A JP 2002115048 A JP2002115048 A JP 2002115048A JP 2002115048 A JP2002115048 A JP 2002115048A JP 2003306423 A JP2003306423 A JP 2003306423A
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clintonia
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antioxidant
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JP2002115048A
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Michiru Kawayama
みちる 川山
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Noevir Co Ltd
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗酸化効果が相乗的に増強され、
少量の配合により抗酸化成分の効果を十分に発揮し、皮
膚の肌荒れ及び老化防止作用に優れ、皮膚中での活性酸
素生成に起因する過酸化脂質の生成や、肌の炎症,肌荒
れを防止あるいは改善する効果を有する皮膚外用剤を提
供する。 【解決手段】 ウブラリアセア(Uvulariaceae
科ツバメオモト(Clintonia)属植物抽出物と、カロテ
ノイド類,フラボノイド類,タンニン類及び没食子酸及
びその塩並びにエステル類,トコフェロール及びその誘
導体類,スーパーオキシドディスムターゼ,チオレドキ
シン,チオレドキシンリダクターゼ、ブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール等の抗酸化成分
を併用して皮膚外用剤に配合する。ツバメオモト(Clin
tonia)属植物としては、クリントニア・ボレアリス(C
lintonia borealis),クリントニア・ウデンシス(Cli
ntonia udensis)から選ばれる1種又は2種であること
が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、皮膚の肌荒れ及
び老化防止作用に優れ、皮膚中での活性酸素生成に起因
する過酸化脂質の生成や、肌の炎症,肌荒れを防止ある
いは改善する効果を有する皮膚外用剤に関する。詳細に
は、ウブラリアセア(Uvulariaceae)科ツバメオモト
Clintonia)属植物抽出物と、抗酸化成分から選択さ
れる1種又は2種以上を配合した、皮膚外用剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】紫外線や内在性酸素に起因する酸化スト
レスの皮膚に及ぼす悪影響が明らかになるにつれ、抗酸
化作用を有する物質の皮膚外用剤への応用が検討されて
きた。これら抗酸化性物質としては、ビタミンE類、ビ
タミンC類といった抗酸化性ビタミン類が代表的なもの
として挙げられる。
【0003】しかしながら、上記の抗酸化性ビタミン類
は、光や酸化剤に対して不安定であったり、安定性を改
善した誘導体においても抗酸化活性が十分ではなく、皮
膚外用剤に配合して十分有効な効果を得るには、かなり
高濃度必要で、外用剤の剤型によっては溶解性の問題か
ら配合が困難であったり、製剤安定性に悪影響を及ぼし
たりすることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】抗酸化効果が相乗的に
増強され、少量の配合により抗酸化成分の効果を十分に
発揮し、皮膚の肌荒れ及び老化防止作用に優れ、皮膚中
での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成や、肌の
炎症,肌荒れを防止あるいは改善する効果を有する皮膚
外用剤を得ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記問題点
に鑑み研究を行った結果、ウブラリアセア(Uvulariace
ae)科ツバメオモト(Clintonia)属植物抽出物と、抗
酸化成分を皮膚外用剤に配合することにより、抗酸化成
分の有する抗酸化効果が相乗的に増強され、少量の配合
で十分に抗酸化効果を発揮し得ることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0007】本発明に係る皮膚外用剤を得る際に用いる
ウブラリアセア(Uvulariaceae)科ツバメオモト(Clin
tonia)属植物は、ユリ(Liliaceae)科に分類される場
合もあり、北米と東アジアに隔離分布する多年性植物で
ある。クリントニア・アンドレウシアナ(C. andrewsia
na),クリントニア・ボレアリス(C. borealis),ク
リントニア・ウデンシス(C. udensis),クリントニア
・ウンベルラタ(C. umbellulata),クリントニア・ユ
ニフローラ(C. uniflora)が知られており、入手し易
さの点から、クリントニア・ボレアリス(C. boreali
s),クリントニア・ウデンシス(C. udensis)を好適
に用いることができる。抽出には、花,果実,茎,葉,
根等の各部位から選択される一種又は二種以上、若しく
は全草を用いる。
【0008】これらは生のまま抽出操作に供しても良い
が、抽出効率を考えると細切,乾燥,粉砕等の処理を行
った後抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に
浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、
抽出溶媒中でホモジナイズしても良い。抽出温度として
は、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが
適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によ
っても異なるが、4時間〜14日間程度とするのが適切
である。また、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方
法をとることもできる。
【0009】抽出溶媒としては、水を用いることが最も
好ましいが、そのほか、メタノール,エタノール,プロ
パノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,
3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプ
ロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、
ジエチルエーテル,ジプロピルエーテル等のエーテル
類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセト
ン,エチルメチルケトン等のケトン類等の極性有機溶
媒、また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理
食塩水等、あるいは石油エーテル,n−ヘキサン,n−
ペンタン,n−ブタン,n−オクタン,シクロヘキサン
等の炭化水素類、四塩化炭素,クロロホルム,ジクロロ
メタン,トリクロロエチレン,ベンゼン,トルエンなど
の無極性若しくは低極性溶媒から選択される1種又は2
種以上の溶媒を好適に使用することができる。また、抽
出に水,二酸化炭素,エチレン,プロピレン,エタノー
ル,メタノール,アンモニア等の超臨界流体や亜臨界流
体を用いても良く、この際エントレーナーとして上記の
溶媒を用いることもできる。
【0010】また、抽出物はそのままでも外用剤基剤に
添加できるが、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再
度溶解したり、あるいは脱色,脱臭,脱塩等の精製処理
や分画処理を行った後に用いても良い。また保存のため
には、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して
用いることが好ましい。あるいは、リポソーム等のベシ
クルやマイクロカプセル等に内包させることもできる。
【0011】なお、ウブラリアセア(Uvulariaceae)科
ツバメオモト(Clintonia)属植物の皮膚外用剤への配
合量は、特に限定されないが、あまり多量に配合して
も、その効果に変化はなく、固形分として0.0001
〜5重量%、さらには0.001〜1重量%の範囲とす
ることが好ましい。
【0012】本発明で用いる抗酸化成分は、通常皮膚外
用剤に配合し得るものであれば、種類,基原を問わない
が、例えば、カロテノイド類、フラボノイド類、タンニ
ン類及び没食子酸及びその塩並びにエステル類、トコフ
ェロール及びその誘導体類、スーパーオキシドディスム
ターゼ、チオレドキシン、チオレドキシンリダクター
ゼ、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニ
ソール等が用いられる。
【0013】本発明で用いられるカロテノイド類として
は、種類,基原を問わず、α-カロチン,β-カロチン,
γ-カロチン,リコペン,クリプトキサンチン,ルテイ
ン(キサントフィル),ゼアキサンチン,ロドキサンチ
ン,クロセチン等が例示される。また、これらのカロテ
ノイド類をそのまま用いてもよいが、配糖体,エステル
等の誘導体を用いてもよい。
【0014】本発明で用いられるフラボノイド類として
は種類,基原を問わず、フラボン,クリシン,プリメチ
ン,アピゲニン,ルテオリン等のフラボン及フラボン配
糖体類、ガランギン,ケンフェロール,フィセチン,ク
ェルセチン,ミリセチン,ルチン等のフラボノール及び
フラボノール配糖体類、ダイゼイン,ゲニステイン等の
イソフラボン及びイソフラボン配糖体類、フラバノン,
ピノセンブリン,ナリンゲニン,サクラネチン,ヘスペ
レチン,エリオジクチオール,マットイシノール等のフ
ラバノン及びフラバノン配糖体類、フラバノノール,ピ
ノバンクシン,アロマデンドリン,フスチン,タキシホ
リン,アンペロプチン等のフラバノノール及びフラバノ
ノール配糖体類、カルコン,ブテイン,カルコノカルタ
ミジン,ペジシン,ペジシニン等のカルコン及びカルコ
ン配糖体類、べンザルクマラノン,スルフレチン,レプ
トシジン,オーロイジン等のベンザルクマラノン及びベ
ンザルクマラノン配糖体類、ペラルゴニジン,シアニジ
ン,デルフィニジン等のアントシアン及びアントシアン
配糖体類等が例示される。
【0015】本発明で用いられるタンニン類は、多数の
植物、特にカシワ,ナラ等ブナ科植物の樹皮、ハゼ,ヌ
ルデ,ウルシ等ウルシ科植物の葉、カリロクの果実など
に存在する広義のタンニン酸で、ガロタンニン,ガロタ
ンニン酸等ともよばれる。タンニン類は、これら広く植
物界に分布する多数のフェノール性水酸基を持つ複雑な
芳香族化合物の総称で、アルカリ分解するとフェノール
類,フェノールカルボン酸が得られる。本発明において
は、これらの植物由来のタンニン類をそのままもしくは
精製したものを用いることができ、さらに人工的に合成
したものを用いることもできる。また、タンニンの構成
成分である没食子酸及びその塩、並びにそのエステル類
を用いることもできる。これらのタンニン類の中でも、
ハマメリス抽出物中に含まれるハマメリタンニンを用い
ることが最も好ましい。
【0016】本発明で用いられるトコフェロール及びそ
の誘導体類としては特に限定されず、α-トコフェロー
ル,β-トコフェロール,γ-トコフェロール,d-トコ
フェロール,酢酸トコフェロール,ニコチン酸DL-α-
トコフェロール,コハク酸DL-α-トコフェロール等が
例示される。
【0017】本発明においては、その他の抗酸化成分と
して、スーパーオキシドディスムターゼ,チオレドキシ
ン,チオレドキシンリダクターゼ、ブチルヒドロキシト
ルエン、ブチルヒドロキシアニソール等を配合すること
もできる。
【0018】本発明においては、上記の抗酸化成分から
1種を単独で若しくは2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。また、これらの抗酸化成分の皮膚外用剤へ
の配合量は、各抗酸化成分の抗酸化活性に依存するが、
概ね0.00001〜5重量%,好ましくは0.000
1〜5重量%が適当である。
【0019】本発明においては、ウブラリアセア(Uvul
ariaceae)科ツバメオモト(Clintonia)属植物抽出物
と、抗酸化成分を含有させた皮膚外用剤を提供し得る
が、皮膚外用剤としては、ローション,乳剤,クリー
ム,軟膏等の形態をとることができる。また、柔軟性化
粧水,収れん性化粧水,洗浄用化粧水などの化粧水類、
エモリエントクリーム,モイスチュアクリーム,マッサ
ージクリーム,クレンジングクリーム,メイクアップク
リーム等のクリーム類、エモリエント乳液,モイスチュ
ア乳液,ナリシング乳液,クレンジング乳液などの乳液
類、ゼリー状パック,ピールオフパック,洗い流しパッ
ク,粉末パックなどのパック類、美容液、及び洗顔料と
いった種々の製剤形態の化粧料としても提供することが
できる。
【0020】本発明においては、更に、細胞賦活剤,美
白成分,保湿剤,抗炎症剤,紫外線吸収剤等、他の有効
成分を併用することもでき、日焼け止め化粧料,老化防
止用化粧料、美白剤などの薬用化粧料あるいは医薬部外
品などとして提供することもできる。
【0021】
【実施例】更に実施例により、本発明の特徴について詳
細に説明する。なお、特に断らない限り、量目は重量%
で示した。
【0022】まず、本発明に用いるウブラリアセア(Uv
ulariaceae)科ツバメオモト(Clintonia)属植物抽出
物を下記の要領で調製した。
【0023】ツバメオモト属植物抽出物1 クリントニア・ボレアリスを粉砕した後、500gを精
製水2,000mL中に浸漬し、25℃で7日間撹拌抽
出した後、ろ過してろ液を回収し、ツバメオモト属植物
抽出物1とした。
【0024】ツバメオモト属植物抽出物2 クリントニア・ボレアリスを粉砕した後、500gを5
0容量%エタノール水溶液1000mLに浸漬し、25
℃で7日間静置した。その後不溶物をろ別除去し、ろ液
を減圧濃縮し、更に凍結乾燥を行い、ツバメオモト属植
物抽出物2とした。
【0025】ツバメオモト属植物抽出物3 クリントニア・ウデンシスを粉砕した後、500gを3
0容量%の1,3−ブチレングリコール水溶液2,00
0mL中に浸漬し、20℃で5日間撹拌抽出した後、ろ
過してろ液を回収し、ツバメオモト属植物抽出物3とし
た。
【0026】ツバメオモト属植物抽出物4 クリントニア・ウデンシスを粉砕した後、50gを40
℃において、15MPaの超臨界二酸化炭素流体及びエ
ントレーナーとして0.003%のエタノールで2時間
抽出し、得られた粗生成物をツバメオモト属植物抽出物
4とした。
【0027】ツバメオモト属植物抽出物を用いた実施例
により、本発明の特徴について詳細に説明する。まず、
抗酸化成分と、ツバメオモト属植物抽出物を表1に示す
ように配合し、下記の処方にて皮膚用クリームを調製
し、実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例6とし
た。
【0028】 [実施例1〜実施例4,比較例1〜比較例6]皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0 (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 37.5 (5)脂肪酸グリセリン 4.0 (6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノラウレート 2.0 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.1 (10)精製水 全量を100とする量 (11)表1に示す成分 表1に示す量 (12)香料 0.2 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,溶解して均一と
し、75℃に加熱する。一方、(8)〜(10)の水相成分を
混合,溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成
分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサー
にて均一に乳化する。その後冷却し、50℃にて(11),
(12)を添加,混合する。
【0029】
【表1】
【0030】前記実施例1〜実施例4及び比較例1〜比
較例6を用いて、紫外線によるしわの発生に対する防止
効果を評価した。しわ発生防止効果の評価は、ヘアレス
マウス5匹を1群とし、各群について実施例及び比較例
をそれぞれ1日1回背部に塗布し、1J/cm2/週の
長波長紫外線(UVA)を50週間照射し、ヘアレスマ
ウスにおけるしわの発生状況を観察し、表2に示す判定
基準にしたがって点数化して行った。この際、精製水の
みを塗布した群を対照とした。結果は各群の平均値を算
出し、UVA照射日数との関係により表3に示した。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表3に示されるように、各種成分を単独で
配合した比較例1〜比較例5,若しくは配合していない
比較例6と比較して、ツバメオモト属植物抽出物と抗酸
化成分を併用して配合した本発明の実施例では、各成分
の配合量が少ないにもかかわらず、しわの発生が顕著に
抑制され、50週後に微小なしわが僅かに発生している
程度であった。
【0034】次に本発明の実施例1〜実施例4及び比較
例1〜比較例6について、6ヶ月間の実使用試験を行っ
た。パネラーとして、顕著なしわの発生若しくは弾性の
低下等の皮膚症状を有する40歳〜60歳代の女性、及
び顕著な肌荒れ症状を呈する20歳〜50歳代の女性を
用い、それぞれ1群20名とした。使用試験は、各群に
実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて使用さ
せ、使用試験開始前と使用試験終了後の皮膚の状態を観
察して行った。しわ及び皮膚弾性の各改善状況について
は、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の3段階に
て評価し、各評価を得たパネラー数にて表4に示した。
なお、しわの程度については、写真撮影及びレプリカに
より、皮膚弾性についてはキュートメーターにより測定
して評価した。また、肌荒れについては、表5に示す判
断基準に従って皮膚の状態を点数化し、20名の平均値
により使用試験開始前と使用試験終了後を比較して表6
に示した。
【0035】
【表4】
【0036】表4に示されるように、本発明の実施例使
用群ではしわ及び皮膚弾性の改善が認められないパネラ
ーは存在せず、16名以上のパネラーにおいて明確な改
善が認められた。一方、比較例1〜比較例5使用群にお
いては、しわ及び弾性の改善傾向が認められたが、明確
な改善が認められたパネラーの数は全て10名以下であ
った。
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】表6に示されるように、本発明の実施例使
用群では、全パネラーにおいて、肌荒れの改善傾向が認
められ、殆どのパネラーにおいて、皮溝,皮丘が明瞭に
認められるに至っていた。これに対し、各種成分を単独
で配合した比較例1〜比較例5においては、各種成分を
配合していない比較例6より皮膚の状態が改善されてい
たが、皮溝が平坦で皮丘の形が不明瞭な状態にとどまっ
ていた。
【0040】なお、本発明の実施例1〜実施例4につい
ては、上記使用試験期間中に含有成分の析出,分離,凝
集,変臭,変色といった製剤の状態変化は全く見られな
かった。また、各実施例使用群において、皮膚刺激性反
応や皮膚感作性反応を示したパネラーは存在しなかっ
た。
【0041】続いて本発明の他の実施例の処方を示す。
【0042】 [実施例5] 頭髪用トニック剤 (1)精製水 全量を100とする量 (2)エタノール 69.0 (3)ツバメオモト属植物抽出物2 0.5 (4)ブチルヒドロキシトルエン 0.5 製法:(1)〜(4)の成分を混合,均一化する。
【0043】 [実施例6] 皮膚用乳剤 (1)スクワラン 5.0 (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.2 (6)リコペン 0.2 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)精製水 全量を100とする量 (10)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.0 (11)水酸化カリウム 0.1 (12)ツバメオモト属植物抽出物3 0.5 (13)エタノール 5.0 (14)香料 0.2 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て溶解,均一化する。一方、(7)〜(9)の水相成分を混
合,溶解して75℃に加熱し、前記の油相成分を添加し
て予備乳化する。(10)を添加した後ホモミキサーにて均
一に乳化し、(11)を加えてpHを調整する。冷却後40
℃にて(12)〜(14)を添加,混合する。
【0044】 [実施例7] 皮膚用ローション (1)エタノール 10.00 (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)ツバメオモト属植物抽出物4 0.02 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (5)グリセリン 5.00 (6)ハマメリタンニン 0.02 (7)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(7)を混合し、均一とする。
【0045】 [実施例8] 皮膚用乳剤 (1)ステアリン酸 0.2 (2)セタノール 1.5 (3)ワセリン 3.0 (4)流動パラフィン 7.0 (5)ポリオキシエチレン(10E.O.)モノオレイン酸エステル 1.5 (6)ダイズ由来イソフラボン 0.5 (7)グリセリン 5.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)トリエタノールアミン 1.0 (10)精製水 全量を100とする量 (11)ツバメオモト属植物抽出物1 1.0 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱して均一に溶
解し、70℃に保つ。一方、(7)〜(10)の水相成分を混
合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に
油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却し
た後40℃にて(11)の成分を添加,混合する。
【0046】 [実施例9] 皮膚用ゲル剤 (1)精製水 全量を100とする量 (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)ジプロピレングリコール 5.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)dl-α-トコフェロール2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステル 0.5 (6)水酸化カリウム 0.1 (7)ツバメオモト属植物抽出物2 1.0 製法:(1)に(2)を均一に溶解した後、(3)に(4)及び
(5)を溶解して添加し、次いで(6)を加えて増粘させ、
(7)の成分を添加する。
【0047】 [実施例10] 皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0 (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 29.5 (5)親油型グリセリンモノステアリン酸エステル 4.0 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノラウリン酸エステル 5.0 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 全量を100とする量 (10)ツバメオモト属植物抽出物3 1.0 (11)α-グルコシルルチン 0.2 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(7)〜(9)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分
を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳
化し、冷却後40℃にて(10),(11)の成分を添加,混合
する。
【0048】 [実施例11] 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0 (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)d-δ-トコフェロール 0.1 (4)グリセリン 10.0 (5)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 全量を100とする量 (8)ツバメオモト属植物抽出物4 0.1 製法:(1)〜(3)の油相成分を混合,溶解して均一と
し、75℃に加熱する。一方、(4)〜(7)を均一にに溶
解して75℃に加熱し、これに前記油相成分を添加して
乳化し、冷却後40℃にて(8)を添加,混合する。
【0049】 [実施例12] 化粧水 (1)エタノール 10.0 (2)1,3-ブチレングリコール 10.0 (3)ツバメオモト属植物抽出物1 0.5 (4)ガラクトシルフラボン 0.5 (5)香料 0.1 (6)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(5)を順次(6)に添加して均一に混合,溶
解する。
【0050】 [実施例13] 油中水乳化型エモリエントクリーム (1)流動パラフィン 30.0 (2)マイクロクリスタリンワックス 2.0 (3)ワセリン 5.0 (4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0 (5)L-グルタミン酸ナトリウム 1.6 (6)L-セリン 0.4 (7)プロピレングリコール 3.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 全量を100とする量 (10)香料 0.1 (11)ツバメオモト属植物抽出物3 0.5 (12)没食子酸メチルエステル 1.0 製法:(5),(6)を(9)の一部に溶解して50℃とし、
50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に添加する。
これをあらかじめ混合し、70℃に加熱溶解した(1)〜
(3)に均一に分散し、これに(7),(8)を(9)の残部に
溶解して70℃に加熱したものを撹拌しながら添加し、
ホモミキサーにて乳化する。冷却後、40℃にて(10)〜
(12)の成分を添加,混合する。
【0051】 [実施例14] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0 (2)セタノール 2.0 (3)グリセリントリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (5)葛根由来イソフラボン 0.5 (6)プロピレングリコール 10.0 (7)水酸化カリウム 0.3 (8)精製水 全量を100とする量 (9)酸化チタン 1.0 (10)ベンガラ 0.1 (11)黄酸化鉄 0.4 (12)香料 0.1 (13)ツバメオモト属植物抽出物1 1.0 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(6)〜(8)の水相成分を混合し、
75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(9)〜(11)の
顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。こ
の水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて
乳化した後冷却し、40℃にて(12),(13)の成分を添
加,混合する。
【0052】 [実施例15] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.0 (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)デカグリセリンモノイソパルミチン酸エステル 9.0 (6)リコペン 0.5 (7)1,3-ブチレングリコール 8.0 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)精製水 全量を100とする量 (11)酸化チタン 9.0 (12)タルク 7.4 (13)ベンガラ 0.5 (14)黄酸化鉄 1.1 (15)黒酸化鉄 0.1 (16)香料 0.1 (17)ツバメオモト属植物抽出物3 0.5 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、
75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(11)〜(15)の
顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に乳化した後冷却
し、40℃にて(16),(17)の成分を添加,混合する。
【0053】 [実施例16] ハンドクリーム (1)セタノール 4.0 (2)ワセリン 2.0 (3)流動パラフィン 10.0 (4)グリセリンモノステアリン酸エステル 1.5 (5)ポリオキシエチレン(60E.O.)グリセリンイソステアリン酸エステル 2.5 (6)酢酸トコフェロール 0.5 (7)グリセリン 20.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 全量を100とする量 (10)ツバメオモト属植物抽出物3 1.0 (11)ハマメリタンニン 1.0 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(7)〜(9)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。ついで、水相成分に油相成分を添
加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し
て冷却し、40℃にて(10)及び(11)の成分を添加,混合
する。
【0054】
【発明の効果】ウブラリアセア(Uvulariaceae)科ツバ
メオモト(Clintonia)属植物抽出物と抗酸化成分を併
用した本発明の皮膚外用剤は、皮膚の肌荒れ及び老化防
止作用に優れ、皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸
化脂質の生成や、肌の炎症,肌荒れを防止あるいは改善
する効果を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AB032 AB232 AB242 AB432 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC352 AC402 AC422 AC442 AC471 AC482 AC542 AC582 AC782 AC841 AD042 AD092 AD282 AD392 AD471 AD512 AD532 AD621 AD642 AD661 BB12 BB47 CC02 CC03 CC04 CC05 CC11 CC12 CC37 DD31 DD32 DD33 DD41 EE12 4C088 AB71 AB85 AC01 CA05 CA06 CA08 CA10 MA03 MA22 MA28 MA63 NA14 ZA89

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウブラリアセア(Uvulariaceae)科ツバ
    メオモト(Clintonia)属植物抽出物と、抗酸化成分か
    ら選択される1種又は2種以上の成分を含有する皮膚外
    用剤。
  2. 【請求項2】 ウブラリアセア(Uvulariaceae)科ツバ
    メオモト(Clintonia)属植物が、クリントニア・ボレ
    アリス(Clintonia borealis),クリントニア・ウデン
    シス(Clintonia udensis)から選ばれる1種又は2種
    であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用
    剤。
  3. 【請求項3】 抗酸化成分が、カロテノイド類,フラボ
    ノイド類,タンニン類及び没食子酸及びその塩並びにエ
    ステル類,トコフェロール及びその誘導体類,スーパー
    オキシドディスムターゼ,チオレドキシン,チオレドキ
    シンリダクターゼ、ブチルヒドロキシトルエン、ブチル
    ヒドロキシアニソールから選択される1種又は2種以上
    である、請求項1又は請求項2に記載の皮膚外用剤。
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