JP2016195054A - マイクロ波励起無電極ランプ及びそれを用いた水溶液処理システム - Google Patents

マイクロ波励起無電極ランプ及びそれを用いた水溶液処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)に対するマイクロ波の効果的な照射を確保し、MDEL外部における活性酸素の発生を抑制し、かつ、廃液等の水溶液を効果的に処理する。
【解決手段】マイクロ波発生手段1と、MDEL2と、MDEL2において発生した活性酸素を含むガスで処理対象の水溶液を曝気する曝気手段3とを備え、MDEL2は、マイクロ波の照射により紫外線を発光する放電ガスを内部に封入した発光管20と、発光管20を覆い、発光管20の周囲に外套流路を形成する外套管21とを備え、外套管21は、酸素分子(O)を含む気体を外套流路に導入するための気体流入ポート21aと、外套流路において紫外線の照射により酸素分子(O)から生成された活性酸素を含む気体を曝気手段3へ導くための気体流出ポート21bとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波励起無電極ランプ(Microwave Discharged Electrodeless Lamp:MDEL)及びそれを用いた水溶液処理システムに関し、より詳細には、オゾン等の酸素活性種を発生させるマイクロ波励起無電極ランプ及びそれを用いた水溶液処理システムに関する。
マイクロ波(microwave:MW)の照射によって発光するマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)は、ランプ内に放電用の内部電極を必要とせず、また、ランプ外にも誘導結合コイルなどの外部電極及び配線を必要としない。このため、MDELは電極及び配線による制約を受けず、様々な用途及び形態のMDELが提案されている。例えば、下記の特許文献1には、MDELを紫外線光源として使用する廃液処理技術が開示されている。
廃液等の水溶液に紫外線(ultraviolet rays:UV)を照射するマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)の形態は、図10(a)に示す内部設置型と、図10(b)に示す外部設置型の二つのタイプに大きく分けられる。内部設置型では、MDEL10aが、処理対象の水溶液L中に設置される。特許文献1に記載のMDELは内部設置型のものである。一方、外部設置型では、MDEL10bが、処理対象の水溶液Lの外側に設置される。
特開平10−134779号公報
内部設置型MDEL及び外部設置型MDELには、それぞれ以下のような長所と短所がある。
内部設置型MDELは、電極及び配線を必要としないMDELの特徴を活かしたものであり、処理対象の水溶液Lに、その内部から紫外線(UV)を効果的に照射することができる。しかし、マイクロ波が水溶液に吸収されてしまうため、内部設置型MDELに到達するマイクロ波のエネルギーは激減する。このため、内部設置型MDELには、マイクロ波をMDELに効果的に照射することが困難であるという問題があった。
一方、外部設置型MDELは、水溶液の外部に設置されているため、マイクロ波を効果的に照射することができる。しかし、外部設置型MDELは、その表面のうちの一部でしか処理対象の水溶液に接していないため、発生した紫外線の一部しか水溶液に照射されない。このため、外部設置型MDELには、紫外線を水溶液に効果的に照射することが困難であるという問題があった。
そのうえ、外部設置型MDELの外部において、水溶液に照射されなかった紫外線によってオゾン等の活性酸素が発生する。その結果、外部設置型MDELの周囲の物体(例えば、MDELを収容するアプリケータの内壁)が活性酸素によって腐食、劣化してしまうという問題があった。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、MDELに対するマイクロ波の効果的な照射を確保し、MDEL外部における活性酸素の発生を抑制し、かつ、廃液等の水溶液を効果的に処理することができるマイクロ波励起無電極ランプ、及びそれを用いた水溶液処理システムの提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の発明者は、種々の考察及び実験を重ねた結果、MDELを廃液等の水溶液の処理に利用するにあたり、MDELから放射される紫外線のみによって廃液等の水溶液を直接処理するのではなく、MDELから放射される紫外線によって発生したオゾン等の活性酸素を積極的に利用することによって、上記の内部設置型及び外部設置型両方の短所を解消することができることに想到した。
そこで、本発明のマイクロ波励起無電極ランプは、マイクロ波の照射により紫外線を発光する放電ガスを内部に封入した発光管と、発光管を覆い、発光管の周囲に外套流路を形成する外套管と、を備え、外套管は、外套流路に酸素分子(O)を含む気体を導入するための気体流入ポートと、外套流路において紫外線の照射によって酸素分子(O)から生成された活性酸素を含む気体を処理対象の水溶液へ導くための気体流出ポートとを有することを特徴としている。
本発明のマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)には、マイクロ波が、水溶液等を介さずに照射される。このため、MDELに対するマイクロ波の効果的な照射を確保することができる。
また、本発明のマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)は、発光管を覆う外套管を備え、この外套管の内側の外套流路において、即ち、MDEL内で、発光管からの紫外線の照射によりオゾン等の活性酸素を発生させる。活性酸素は、主に外套管の内部で発生し、発生した活性酸素は、外套管の内側に閉じ込められている。このため、外套管の外部における活性酸素の発生が抑制され、その結果、活性酸素によるMDELの周囲の物体に対するダメージの回避を図ることができる。
さらに、本発明によれば、MDELから放射される紫外線よって発生したオゾン等の活性酸素を積極的に利用するために、気体流入ポートから外套管の内側の外套流路に酸素を含む気体が導入され、かつ、外套流路で紫外線照射により発生した活性酸素を含む気体が、気体流出ポートから導出される。活性酸素を含む気体は、気体流出ポートから処理対象の水溶液へ導かれ、水溶液の処理に使用される。
このように、本発明のマイクロ波励起無電極ランプによれば、MDELに対するマイクロ波の効果的な照射を確保し、MDEL外部における活性酸素の発生を抑制し、かつ、廃液等の水溶液の効果的な処理に使用することができる。
また、本発明において好ましくは、マイクロ波励起無電極ランプは、発光管を貫通し、内部流路を発光管の内側に形成する内部導管を更に備え、内部導管は、当該内部導管に処理対象の水溶液を流入させるための液体流入ポートと、処理対象の水溶液を内部導管から流出させるための液体流出ポートとを有することが好ましい。
このように、発光管を貫通し、内部流路を発光管の内側に形成する内部導管を設ければ、発光管から放射される紫外線の一部を処理対象の水溶液に直接照射することができる。その結果、紫外線と活性酸素の両方を利用して廃液等の水溶液を処理することができる。
また、本発明において好ましくは、外套管は、発光管の外側に互いに積層した複数の流路層を形成する複数の殻から構成され、複数の流路層は互いに連通し、気体流入ポートは、最も内側の流路層と最も外側の流路層のうちの一方と連通し、気体流出ポートは、最も内側の流路層と最も外側の流路層のうちの他方と連通していることが好ましい。
このように、外套管を複数の殻から構成し、互いに積層した複数の流路層を形成し、酸素を含む気体を各流路層に順次に流せば、一つの流路層だけの場合よりも、紫外線により活性酸素をより効果的に発生させることができるとともに、MDELの外側で発生する活性酸素の更なる低減を図ることができる。
また、本発明において好ましくは、外套管は、発光管の周囲に螺旋状に巻き付いた外套流路を形成していることが好ましい。
このように、発光管の周囲に螺旋状に巻き付いた外套流路を形成すれば、外套流路内での気体の滞留を防止することができるとともに、外套流路を流れる気体の経路を長くして、紫外線により活性酸素をより効果的に発生させることができる。
また、本発明の水溶液処理システムは、マイクロ波発生手段と、マイクロ波発生手段により発生したマイクロ波が照射されるマイクロ波励起無電極ランプと、マイクロ波励起無電極ランプにおいて発生した活性酸素を含むガスで処理対象の水溶液を曝気する曝気手段とを備え、
前記マイクロ波励起無電極ランプは、マイクロ波の照射により紫外線を発光する放電ガスを内部に封入した発光管と、発光管を覆い、発光管の周囲に外套流路を形成する外套管とを備え、
外套管は、外套流路に、酸素分子(O)を含む気体を導入するための気体流入ポートと、外套流路において紫外線の照射によって酸素分子(O)から生成された活性酸素を含む気体を処理対象の水溶液へ導くための気体流出ポートとを有することを特徴としている。
本発明の水溶液処理システムを構成するマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)には、マイクロ波が、水溶液等を介さずに照射される。このため、MDELに対するマイクロ波の効果的な照射を確保することができる。
また、そのマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)は、発光管を覆う外套管を備え、この外套管の内側の外套流路において、即ち、MDEL内で、発光管からの紫外線の照射によりオゾン等の活性酸素を発生させる。発生した活性酸素は、外套管の内側に閉じ込められているため、外套管の外部における活性酸素の発生が抑制される。その結果、活性酸素によるMDELの周囲の物体に対するダメージの回避を図ることができる。
さらに、本発明によれば、MDELから放射される紫外線よって発生したオゾン等の活性酸素を積極的に利用するために、気体流入ポートから外套管の内側の外套流路に、酸素を含む気体が導入され、かつ、紫外線照射により外套流路で発生した活性酸素を含む気体が、気体流出ポートから導出される。活性酸素を含む気体は、気体流出ポートから処理対象の水溶液へ導かれ、水溶液の処理に使用される。
本発明のマイクロ波励起無電極ランプ、及びそれを用いた水溶液処理システムによれば、MDELに対するマイクロ波の効果的な照射を確保し、MDEL外部における活性酸素の発生を抑制し、かつ、廃液等の水溶液を効果的に処理することができる。
(a)本発明の第1実施形態による水溶液処理システムの模式図であり、(b)は、その水溶液処理システムを構成するマイクロ波励起放電ランプの斜視図である。 (a)は、図1(b)に示すマイクロ波励起放電ランプのa−a断面図であり、(b)は、図1(b)に示すマイクロ波励起放電ランプのb−b断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態による水溶液処理システムの模式図であり、(b)は、その水溶液処理システムを構成するマイクロ波励起放電ランプの斜視図である。 (a)は、図3(b)に示すマイクロ波励起放電ランプのa−a断面図であり、(b)は、図3(b)に示すマイクロ波励起放電ランプのb−b断面である。 (a)は、実施例1〜5の測定結果を示すグラフであり、(b)は、実施例6〜10の測定結果を示すグラフである。 (a)は、本発明の第3実施形態によるマイクロ波励起放電ランプの断面図であり、(b)は、(a)に示すマイクロ波励起放電ランプのb−b断面図である。 (a)は、本発明の第4実施形態によるマイクロ波励起放電ランプの断面図であり、(b)は、(a)に示すマイクロ波励起放電ランプのb−b断面図である。 (a)は、本発明の第5実施形態によるマイクロ波励起放電ランプの断面図であり、(b)は、(a)に示すマイクロ波励起放電ランプのb−b断面図である。 (a)は、本発明の第6実施形態によるマイクロ波励起放電ランプの断面図であり、(b)は、(a)に示すマイクロ波励起放電ランプのb−b断面図である。 (a)は、内部設置型のMDELの模式図であり、(b)は、外部設置型のMDELの模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1(a)は、本発明の第1実施形態による水溶液処理システムの模式図である。この水溶液処理システムは、マイクロ波発生手段1と、マイクロ波発生手段1により発生したマイクロ波MWが照射されるマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)2と、マイクロ波励起無電極ランプ2内で発生した活性酸素を含むガスで処理対象の水溶液を曝気する曝気手段3とを備えている。
マイクロ波発生手段1は、マイクロ波MWを生成して出力する装置であって、例えば、マグネトロン発振器又は半導体式発振器を用いることができる。マイクロ波は、一般に、300MHz〜30GHzの周波数(1m〜1cmの波長)の電磁波をいうが、ここでは、例えば、2.45GHz又は5.80GHzのマイクロ波を発振する。また、マイクロ波出力は特に限定されないが、例えば、数十ワットから数百ワットの範囲内で設定してもよいし、更に大出力としてもよい。
マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)2は、処理室(図示せず)内に配置されている。MDEL2には、マイクロ波MWが、水溶液等を介さずに照射される。このため、MDEL2に対するマイクロ波の効果的な照射を確保することができる。
なお、処理室内のMDEL2には、マイクロ波発生手段1からマイクロ波MWが導波路(図示せず)を介して照射されてもよいし、アンテナ(図示せず)を介して照射されてもよい。また、照射されるマイクロ波MWは、シングルモードであってもよいし、マルチモードであってもよい。
次に、図1(b)、図2(a)及び図2(b)を参照して、マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)2を説明する。MDEL2は、発光管20と、この発光管20を覆い、発光管20の周囲に外套流路を形成する外套管21とから構成されている。発光管20の長手方向の両端は、結合部20a及び20bにより外套管21と結合されている。発光管20及び外套管21は同軸の二重有底円筒形状を有し、発光管20と外套管21との間の空間が外套流路となる。
なお、発光管20を含むMDEL2全体の容量は特に限定されないが、例えば、数十mL〜数百mLの範囲内としてもよいし、更に大容量としてもよい。
発光管20及び外套管21は、石英ガラスのような、紫外線(特に真空紫外光)及びマイクロ波を透過する材料で形成されるのがよい。なお、外套管21は、マイクロ波を透過し、かつ紫外線を吸収する材料で形成してもよい。
発光管20内には、放電ガスとして、水銀及びアルゴンガスが封入され、0.1MPaの低圧に調整されている。このMDELにマイクロ波MWを照射することによって紫外線が発生する。発生する紫外線には、波長ピーク185nmの真空紫外光と波長ピーク254nmの紫外光とが含まれる。
なお、発光管20に封入される放電ガスの種類はこれに限定されず、例えば、水銀の代わりにキセノンガス又は窒素ガスを封入してもよい。また、発光管20の圧力も、低圧に限定されず、高圧(0.1〜0.5MPa)又は超高圧(1〜30MPa)としてもよい。
外套管21の長手方向の一端には、気体流入ポート21a及び気体流出ポート21bが開口している。気体流入ポート21aは、外套流路内に延びる延長管23と連通している。延長管23は、外套管21の長手方向の他端近くの、MDEL2内で気体流出ポート21bから最も離れた位置付近で開口している。
気体流入ポート21aには供給管31が接続され、供給管31にはブロア30が設けられている。ブロア30によって、気体流入ポート21aから外套流路内に空気(酸素分子(O)を含む気体)が導入される。
なお、気体流入ポート21aに酸素ボンベを接続して、空気の代わりに高濃度酸素(O)を導入してもよい。また、空気の供給手段はブロアに限定されず、任意好適なポンプを採用することができる。また、酸素分子(O)を含む気体は、一定の流量で連続的に導入してもよいし、断続的に導入してもよい。
そして、外套流路に導入された空気等の気体には、発光管20から紫外線が照射される。その結果、気体に含まれる酸素分子(O)からオゾンや一重項酸素といった活性酸素が発生する。活性酸素は、主に外套管21の内側で発生し、発生した活性酸素は、外套管21の内側に閉じ込められている。このため、外套管21の外部における活性酸素の発生が抑制され、活性酸素によるMDEL2の周囲の物体、例えば、処理室の内壁に対するダメージの回避を図ることができる。
気体流出ポート21bには、導管32の一端が接続されている。導管32の他端は、容器33に貯留された処理対象の水溶液Lに浸漬され、気体流出ポート21bから排出された活性酸素を含む気体は、導管32によって処理対象の水溶液Lへ導かれる。導管32の他端付近には、多数の細孔が形成されており、この細孔から活性酸素を含む気体が多数の気泡となって放出される。したがって、導管32と容器33とによって曝気手段3が構成される。活性酸素を含む気体で廃液等の水溶液を曝気することにより、水溶液中の有機物等が分解され、廃液等の水溶液が浄化される。
なお、曝気手段の構成は、これに限定されず、任意好適な構成を採用することができる。また、処理対象の水溶液は、容器に貯留したものであってもよいし、流動又は循環しているものであってもよい。
このように、本実施形態では、MDELが放射する紫外線で直接廃液等を処理するのではなく、紫外線によって発生したオゾン等の活性酸素を積極的に利用して廃液等を処理する。活性酸素を利用することにより効果的に水溶液を処理することができる。したがって、本実施形態によれば、MDEL2に対するマイクロ波MWの効果的な照射を確保し、MDEL2外部における活性酸素の発生を抑制しつつ、廃液等の水溶液を効果的に処理することができる。
[第2実施形態]
図3(a)は、本発明の第2実施形態による水溶液処理システムの模式図である。この水溶液処理システムは、マイクロ波発生手段1と、マイクロ波発生手段1により発生したマイクロ波MWが照射されるマイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)4と、マイクロ波励起無電極ランプ4内で発生した活性酸素を含むガスで処理対象の水溶液を曝気する曝気手段3とを備えている。
なお、マイクロ波発生手段1及び曝気手段3は、第1実施形態のものと同じであるので、その詳細な説明を省略する。また、MDEL4は、第1実施形態のMDEL2と同様に、処理室(図示せず)に配置されてマイクロ波MWが照射される。
図3(b)及び図4を参照して、マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)4を説明する。MDEL4は、発光管40と、この発光管40を覆い、発光管40の周囲に外套流路を形成する外套管41と、発光管40を貫通し、発光管40の内側に内部流路を形成する内部導管42とから構成されている。内部導管42、発光管40及び外套管41は同軸の三重有底円筒形状を有し、発光管40と外套管41との間の空間が外套流路となる。
発光管40、外套管41及び内部導管42は、石英ガラスのような、紫外線(特に真空紫外光)及びマイクロ波を透過する材料で形成されるのがよい。なお、外套管41は、マイクロ波を透過し、かつ紫外線を吸収する材料で形成してもよい。
発光管40は、内部導管42が貫通している点を除いて第1実施形態の発光管20と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
また、外套管41の長手方向の一端には、気体流入ポート41aが開口し、外套管41の長手方向の他端の、MDEL4において気体流入ポート41aから最も離れた位置付近に、気体流出ポート41bが開口している。
気体流入ポート41aには供給管31が接続され、供給管31にはブロア30が設けられている。ブロア30によって、気体流入ポート41aから外套流路内に空気(酸素分子(O)を含む気体)が導入される。
そして、外套流路に導入された空気等の気体には、発光管40から紫外線が照射される。その結果、気体に含まれる酸素分子(O)からオゾンや一重項酸素といった活性酸素が発生する。活性酸素は、主に外套管41の内側で発生し、発生した活性酸素は、外套管41の内側に閉じ込められている。このため、外套管41の外部における活性酸素の発生が抑制され、活性酸素によるMDEL2の周囲の物体、例えば、処理室の内壁に対するダメージの回避を図ることができる。
気体流出ポート41bには、導管32の一端が接続されている。導管32の他端は、容器33に貯留された処理対象の水溶液Lに浸漬され、気体流出ポート41bから排出された活性酸素を含む気体は、導管32によって処理対象の水溶液Lへ導かれる。導管32の他端付近には、多数の細孔が形成されており、この細孔から活性酸素を含む気体が多数の気泡となって放出される。したがって、導管32と容器33とによって曝気手段3が構成される。活性酸素を含む気体で廃液等の水溶液を曝気することにより、水溶液中の有機物等が分解され、廃液等の水溶液が浄化される。
また、内部導管42の液体流入ポート42aには、流入管34の一端が接続され、流入管34の他端は、容器33に貯留された処理対象の水溶液Lに浸漬されている。流入管34には、ポンプ35が設けられ、ポンプ35によって吸い上げられた水溶液は、液体流入ポート42aから内部導管40に流入する。内部流路を流れる水溶液には発光管40から紫外線が照射される。この紫外線により、水溶液中の有機物等が分解され、廃液等の水溶液が浄化される。
内部導管42の液体流出ポート42bには、流出管36の一端が接続され、流出管36の他端は、容器33に貯留された水溶液Lに浸漬される。これにより、液体流出ポート42bから流出した水溶液Lは、容器33に戻される。このようにして、ポンプ35により、内部導管42内の内部流路を流れる処理対象の水溶液が循環する。
なお、ポンプ35の流量は特に限定されないが、例えば、毎分2Lで水溶液を送出してもよい。
このように、本実施形態では、MDEL4が放射する紫外線で直接廃液を処理するとともに、紫外線によって発生したオゾン等の活性酸素を積極的に利用して廃液を処理する。紫外線と活性酸素の両方を利用することにより効果的に水溶液を処理することができる。したがって、本実施形態によれば、MDEL4に対するマイクロ波MWの効果的な照射を確保し、MDEL4外部における活性酸素の発生を抑制しつつ、廃液等の水溶液を効果的に処理することができる。
ここで、第2実施形態の水溶液処理システムによる具体的な実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明する。
[実施例1〜5]
ダイオキシンモデル化合物である4-クロロフェノール(4-CP)(東京化成工業製)を0.01mMの濃度に調整したモデル汚染水1Lを処理対象の水溶液Lとし、MDEL4に、2.45GHz、70Wのマイクロ波を照射し、下記の条件で汚染水を処理した。
(1)実施例1(空気由来の活性酸素のみ)
実施例1では、MDEL4で空気(酸素(O)濃度約20%)から生成された活性酸素だけを使用して汚染水を処理した。
ポンプ35を停止して内部導管42に汚染水が流入させずに、気体流入ポート41aにブロア30で空気を送り込み、生成した活性酸素を含むガスを気体流出ポート41bから容器33に導いて汚染水Lを曝気した。
MDEL4の気体流出ポート41bから流出するガス中のオゾン濃度は、簡易式のオゾン測定器を使用して測定したところ、約0.5ppmであった。
なお、実施例1は、上述した第1実施形態の水溶液処理システムによっても実施することができる。
(2)実施例2(紫外線のみ)
実施例2では、MDEL4で発生した紫外線だけを使用して汚染水を処理した。
ブロア30を停止して外套管41内に空気を流入させずに、ポンプ35によって汚染水を毎分0.6Lの流量で内部導管42内に循環させた。
(3)実施例3(紫外線+空気由来の活性酸素)
実施例2では、MDEL4で発生した紫外線と、MDEL4で空気(酸素(O)濃度約20%)から生成された活性酸素の両方を使用して汚染水を処理した。
ポンプ35によって汚染水を毎分0.6Lの流量で内部導管42内に循環させるとともに、気体流入ポート41aにブロア30で空気を送り込み、生成した活性酸素を含むガスを気体流出ポート41bから容器33に導いて汚染水Lを曝気した。
(4)実施例4(酸素ガス由来の活性酸素のみ)
実施例4では、MDEL4で酸素ガス(酸素(O)濃度100%)から生成された活性酸素だけを使用して汚染水を処理した。
ポンプ35を停止して内部導管42に汚染水が流入させずに、気体流入ポート41aに酸素ボンベから酸素ガスを送り込み、生成した活性酸素を含むガスを気体流出ポート41bから容器33に導いて汚染水Lを曝気した。
MDEL4の気体流出ポート41bから流出するガス中のオゾン濃度は、簡易式のオゾン測定器を使用して測定したところ、約1.5ppmであった。
なお、実施例4は、上述した第1実施形態の水溶液処理システムによっても実施することができる。
(5)実施例5(紫外線+酸素ガス由来の活性酸素)
実施例5では、MDEL4で発生した紫外線と、MDEL4で酸素ガス(酸素(O)濃度100%)から生成された活性酸素の両方を使用して汚染水を処理した。
ポンプ35によって汚染水を毎分0.6Lの流量で内部導管42内に循環させるとともに、気体流入ポート41aに酸素ボンベから酸素ガスを送り込み、生成した活性酸素を含むガスを気体流出ポート41bから容器33に導いて汚染水Lを曝気した。
MDEL4の気体流出ポート41bから流出するガス中のオゾン濃度は、簡易式のオゾン測定器を使用して測定したところ、約1.5ppmであった。
(測定結果)
実施例1〜5の条件でそれぞれ処理した汚染水の分解率の時間変化を図5(a)のグラフにそれぞれ曲線I〜Vで示す。グラフの横軸は、マイクロ波の照射時間を表し、縦軸は、UV/Vis吸光光度計を用いて算出した汚染水中の4-CPの分解率を示す。グラフ中の曲線I〜Vに示すように、紫外線と活性酸素の両方を使用すると、紫外線だけ又は空気由来の活性酸素だけを使用する場合よりも、より効果的に汚染水が処理される。また、酸素ガスから生成したより高い濃度の活性酸素を使用すると、空気から生成した活性酸素を使用する場合よりも、より効果的に汚染水が処理される。
[実施例6〜10]
塩素系農薬である2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)(和光純薬工業製)を0.01mMの濃度に調整したモデル汚染水1Lを処理対象の水溶液Lとし、MDEL4に、2.45GHz、70Wのマイクロ波を照射し、実施例6〜10として、上記の実施例1〜5と同じ条件で汚染水を処理した。
(測定結果)
実施例6〜10の条件でそれぞれ処理した汚染水の分解率の時間変化を図5(b)のグラフにそれぞれ曲線I〜Vで示す。グラフの横軸は、マイクロ波の照射時間を表し、縦軸は、UV/Vis吸光光度計を用いて算出した汚染水中の2,4-Dの分解率を示す。グラフ中の曲線I〜Vに示すように、紫外線と活性酸素の両方を使用すると、紫外線だけ又は活性酸素だけを使用する場合よりも、より効果的に汚染水が処理される。
[第3実施形態]
第3実施形態の水溶液処理システムは、マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)を除いて、図1(a)に示した第1実施形態のものと同じ構成を有する。このため、MDEL以外の構成の詳細な説明を省略する。
図6を参照して、第3実施形態のMDELを説明する。本実施形態のMDEL5は、第1実施形態の発光管20と同じ発光管50と、この発光管50を覆い、発光管50の周囲に外套流路を形成する外套管とから構成されている。外套管は、発光管50の外側に互いに積層した内殻51及び外殻52から構成されている。
発光管50の長手方向の両端は、結合部50aを介して内殻51と結合している。また、内殻51の長手方向の両端部は、結合部51cを介して外殻52と結合されている。
発光管50及び外套管の内殻51及び外殻52は、同軸の三重有底円筒形状を有する。発光管50と内殻51との間の空間が内側流路層となり、内殻51と外殻52との間の空間が外側流路層となる。そして、この内側流路層と外側流路層とを併せて外套流路が構成される。
気体流入ポート51aは外側流路層と連通し、気体流出ポート52aは内側流路層と連通し、内側流路層と外側流路層とは連通部51bで互いに連通している。
なお、気体流入ポート51aと気体流出ポート52aとを入れ替えてもよい。
したがって、気体流入ポート51aから外套流路に導入された空気等の気体には、まず、内側流路層において発光管50から紫外線が照射され、さらに、外側流路層において紫外線が照射される。その結果、気体に含まれる酸素分子(O)からオゾンや一重項酸素といった活性酸素が発生する。活性酸素は、主に内側流路層で発生するが、内殻51を透過した紫外線によって、外側流路層においても発生する。
このように、外套管を内殻及び外殻から構成して、互いに積層した2つの流路層を形成し、酸素を含む気体を各流路層に順次に流すことにより、一つの流路層だけの場合よりも、紫外線により活性酸素をより効果的に発生させることができるとともに、MDELの外側で発生する活性酸素の更なる低減を図ることができる。
[第4実施形態]
第4実施形態の水溶液処理システムは、マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)を除いて、図2(a)に示した第2実施形態のものと同じ構成を有する。このため、MDEL以外の構成の詳細な説明を省略する。
図7を参照して、第4実施形態のMDELを説明する。本実施形態のMDEL6は、第2実施形態の発光管40と同じ発光管60と、発光管60を貫通し、発光管60の内側に内部流路を形成する内部導管63と、この発光管60を覆い、発光管60の周囲に外套流路を形成する外套管とから構成されている。外套管は、発光管60の外側に互いに積層した内殻61及び外殻62から構成されている。
内部導管63、発光管60及び内殻61及び外殻62は同軸の四重有底円筒形状を有する。発光管60と内殻61との間の空間が内側流路層となり、内殻61と外殻62との間の空間が外側流路層となる。そして、この内側流路層と外側流路層とを併せて外套流路が構成される。
気体流入ポート61aは外側流路層と連通し、気体流出ポート62bは内側流路層と連通し、内側流路層と外側流路層とは連通部61bで互いに連通している。
なお、気体流入ポート61aと気体流出ポート62aとを入れ替えてもよい。
気体流入ポート61aから外套流路に導入された空気等の気体には、まず、内側流路層において発光管60から紫外線が照射され、さらに、外側流路層において紫外線が照射される。その結果、気体に含まれる酸素分子(O)からオゾンや一重項酸素といった活性酸素が発生する。活性酸素は、主に内側流路層で発生するが、内殻61を透過した紫外線によって外側流路層においても発生する。そして、活性酸素を含むガスが、気体流出ポート62aから流出する。
このように、外套管を内殻及び外殻から構成して、互いに積層した2つの流路層を形成し、酸素を含む気体を各流路層に順次に流すことにより、一つの流路層だけの場合よりも、紫外線により活性酸素をより効果的に発生させることができるとともに、MDELの外側で発生する活性酸素の更なる低減を図ることができる。
また、本実施形態においても、第2実施形態と同様に、処理対象の水溶液が液体流入ポート63aから内部導管63に流入し、内部流路を流れて、液体流出ポート63bから流出する。内部流路を流れる水溶液には発光管60から紫外線が照射される。その結果、水溶液中の有機物等が分解され、廃液等の水溶液が浄化される。
このように、本実施形態では、MDELが放射する紫外線で直接廃液を処理するとともに、紫外線によって発生したオゾン等の活性酸素を積極的に利用して廃液を処理する。紫外線と活性酸素の両方を利用することにより、MDELからの紫外線だけで廃液等の水溶液を浄化する場合よりも効果的に水溶液を処理することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態の水溶液処理システムは、マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)を除いて、図1(a)に示した第1実施形態のものと同じ構成を有する。このため、MDEL以外の構成の詳細な説明を省略する。
図8を参照して、第5実施形態のMDELを説明する。本実施形態のMDEL7は、第1実施形態の発光管20と同じ発光管70と、この発光管70を覆い、発光管70の周囲に螺旋状に巻き付いた外套流路を形成する外套管71とから構成されている。外套管71の一端には、気体流入ポート71aが開口し、外套管71の他端には、気体流出ポート71bが開口している。
気体流入ポート71aから外套流路に導入された空気等の気体には、発光管70から紫外線が照射される。その結果、気体に含まれる酸素分子(O)からオゾンや一重項酸素といった活性酸素が発生する。活性酸素を含むガスは、気体流出ポート71bから流出する。
本実施形態においては、外套流路が、発光管70の周囲に螺旋状に巻き付いた形状を有しているため、外套流路内での気体の滞留を防止することができるとともに、外套流路を流れる気体の経路を長くして、紫外線により活性酸素をより効果的に発生させることができる。
[第6実施形態]
第6実施形態の水溶液処理システムは、マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)を除いて、図2(a)に示した第2実施形態のものと同じ構成を有する。このため、MDEL以外の構成の詳細な説明を省略する。
図9を参照して、第6実施形態のMDELを説明する。本実施形態のMDEL8は、第1実施形態の発光管20と同じ発光管80と、発光管80を貫通し、発光管80の内側に内部流路を形成する内部導管82と、この発光管80を覆い、発光管80の周囲に螺旋状に巻き付いた外套流路を形成する外套管81とから構成されている。外套管81の一端には、気体流入ポート81aが開口し、外套管81の他端には、気体流出ポート81bが開口している。
気体流入ポート81aから外套流路に導入された空気等の気体には、発光管80から紫外線が照射される。その結果、気体に含まれる酸素分子(O)からオゾンや一重項酸素といった活性酸素が発生する。活性酸素を含むガスは、気体流出ポート81bから流出する。
本実施形態においては、外套流路が、発光管80の周囲に螺旋状に巻き付いた形状を有しているため、外套流路内での気体の滞留を防止することができるとともに、外套流路を流れる気体の経路を長くして、紫外線により活性酸素をより効果的に発生させることができる。
また、本実施形態においても、第2実施形態と同様に、処理対象の水溶液が液体流入ポート82aから内部導管82に流入し、内部流路を流れて、液体流出ポート82bから流出する。内部流路を流れる水溶液には発光管80から紫外線が照射される。その結果、水溶液中の有機物等が分解され、廃液等の水溶液が浄化される。
このように、本実施形態では、MDELが放射する紫外線で直接廃液を処理するとともに、紫外線によって発生したオゾン等の活性酸素を積極的に利用して廃液を処理する。紫外線と活性酸素の両方を利用することにより、MDELからの紫外線だけで廃液等の水溶液を浄化する場合よりも効果的に水溶液を処理することができる。
上述した各実施形態では、本発明の特定の構成について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更、変形を行うことができる。例えば、上述した第2、4及び6実施形態では、発光管を貫通する内部導管を直管としたが、内部導管の形状はこれに限定されず、湾曲、蛇行してもよい。また、複数の内部導管を設けてもよい。また、上述した第3及び4実施形態では、外套管を内殻及び外殻の二つの殻で形成した例を説明したが、本発明では、外套管を3層以上の殻で形成してもよい。
本発明は、廃液の浄化等、水溶液を処理する種々の分野に利用することができる。
1 マイクロ波発生手段
2、4、5、6、7、8、10a、10b マイクロ波励起無電極ランプ(MDEL)
3 曝気手段
20、40、50、60、70、80 発光管
20a、20b、50a、51c 結合部
21、41、71、81 外套管
21a、41a、51a、61a、71a、81a 気体流入ポート
21b、41b、52a、62a、71b、81b 気体流出ポート
23 延長管
30 ブロア
31 供給管
32 導管
33 容器
34 流入管
35 ポンプ
36 流出管
42、63、82 内部導管
42a、63a、82a 液体流入ポート
42b、63b、82b 液体流出ポート
51、61 内殻
51b、61b 連通部
52、62 外殻
MW マイクロ波
L 処理対象の水溶液

Claims (5)

  1. マイクロ波の照射により紫外線を発光する放電ガスを内部に封入した発光管と、
    前記発光管を覆い、前記発光管の周囲に外套流路を形成する外套管と、を備え、
    前記外套管は、前記外套流路に酸素分子(O)を含む気体を導入するための気体流入ポートと、前記外套流路において前記紫外線の照射によって前記酸素分子(O)から生成された活性酸素を含む気体を処理対象の水溶液へ導くための気体流出ポートとを有する
    ことを特徴とする、マイクロ波励起無電極ランプ
  2. 前記発光管を貫通し、前記発光管の内側に内部流路を形成する内部導管を更に備え、
    前記内部導管は、当該内部導管に前記処理対象の水溶液を流入させるための液体流入ポートと、前記処理対象の水溶液を前記内部導管から流出させるための液体流出ポートとを有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のマイクロ波励起無電極ランプ。
  3. 前記外套管は、前記発光管の外側に互いに積層した複数の流路層を形成する複数の殻から構成され、
    前記複数の流路層は、互いに連通し、
    前記気体流入ポートは、最も内側の流路層と最も外側の流路層のうちの一方と連通し、
    前記気体流出ポートは、最も内側の流路層と最も外側の流路層のうちの他方と連通している
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のマイクロ波励起無電極ランプ。
  4. 前記外套管は、前記発光管の周囲に螺旋状に巻き付いた前記外套流路を形成している
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のマイクロ波励起無電極ランプ。
  5. マイクロ波発生手段と、
    前記マイクロ波発生手段により発生したマイクロ波が照射されるマイクロ波励起無電極ランプと、
    前記マイクロ波励起無電極ランプにおいて発生した活性酸素で処理対象の水溶液を曝気する曝気手段と、を備え、
    前記マイクロ波励起無電極ランプは、
    マイクロ波の照射により紫外線を発光する放電ガスを内部に封入した発光管と、
    前記発光管を覆い、前記発光管の周囲に外套流路を形成する外套管と、を備え、
    前記外套管は、前記外套流路に、酸素分子(O)を含む気体を導入するための気体流入ポートと、前記外套流路において前記紫外線の照射によって前記酸素分子(O)から生成された活性酸素を含む気体を処理対象の水溶液へ導くための気体流出ポートとを有する
    ことを特徴とする、水溶液処理システム。
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