JP2016193998A - 潤滑油添加剤及び潤滑油組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油において、低粘度化を達成でき、かつ高温清浄性、分散性、及び塩基価維持特性を向上しうる潤滑油添加剤、その製造方法及び潤滑油組成物を提供する。【解決手段】特定のアルケニル又はアルキルこはく酸イミドと、特定のエポキシド化合物との反応により得られるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を含有する潤滑油添加剤、その製造方法及び潤滑油組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、潤滑油用添加剤、その製造方法、及び該添加剤を含む潤滑油組成物に関するものである。
世界規模で環境問題がクローズアップされているところ、自動車に対しては、省燃費や排ガス浄化が強く求められている。それに伴い、自動車用潤滑油にも、省燃費や排ガス浄化を実現できる新しい潤滑油開発が要求されている。従来、潤滑油には無灰系分散剤としてアルケニルこはく酸イミドが多量に使用されているが、それらの多くは、入手性、コスト等の観点から、ポリブテンを用いたポリブテニルこはく酸イミドである。
また、従来、内燃機関用潤滑油、特にディーゼルエンジン用潤滑油には、清浄分散剤として金属系と上述の無灰系の分散剤が併用されている。ディーゼルエンジンの場合、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)及び粒子状排出物(PM)などによる環境汚染への対策が重要な課題となっている。NOxの削減に対しては、例えば、燃料噴射時期遅延などによって燃焼ピーク温度を低下させることなどによって対応しているが、燃焼ピーク温度を低下させると黒煙やPMの増加に繋がるため、PMトラップあるいは酸化触媒などの排出ガス後処理装置の装着が必要となっている。
こはく酸イミドを用いた潤滑油添加剤として、特許文献1には、コハク酸イミド、コハク酸アミド、またはそれらの混合物を無水フタル酸、またはエチレンカーボネートで後処理したコハク酸イミドまたはコハク酸アミドがスス分散性に優れていることが記載されている。また、特許文献2には、ポリスクシンイミド組成物の製造法に関する記載があり、更にこの混合物を環状カーボネート処理したポリスクシンイミド組成物の記載がある。また、特許文献3には、コハク酸イミドと、ジカルボン酸またはその無水物との反応生成物である潤滑油添加剤が記載され、高い静摩擦係数を付与でき自動変速機や無段変速機に使用されることが記載されている。
特開2012−513495号公報 特開2010−43272号公報 特開2008−127435号公報
前述の無灰系分散剤として用いられてきたポリブテニルこはく酸イミドは高粘度であり、従来以上の省燃費性を確保するためには、本来の性能を維持したまま、粘度を低下しうる新しい無灰系分散剤の開発が熱望されている。更に、前述のような排出ガス後処理装置を装着する場合、目詰まりの回避を目的とした油中の金属分の削減は、清浄性の悪化を引き起こすことがあり、清浄性を確保できる無灰系の清浄分散剤の開発が要望されている。
本発明の課題は、潤滑油において、高温清浄性や塩基価維持特性を向上しつつ低粘度化を達成しうる潤滑油添加剤、その製造方法及び該添加剤を配合する潤滑油組成物を提供することである。
本発明者らは、特定のアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を潤滑油添加剤として用いることにより、上記本発明の課題を解決することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]下記一般式(1)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド、及び下記一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドから選ばれる1種以上と、下記一般式(3)で表されるエポキシド化合物との反応により得られるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を含有する潤滑油添加剤。
上記一般式(1)及び一般式(2)において、R、R及びRは、それぞれ独立にアルケニル基またはアルキル基であり、重量平均分子量は、それぞれ800以上5,000以下である。また、R、R及びRは、それぞれ炭素数2以上5以下のアルキレン基であり、RおよびRは同一でも異なっていてもよい。また、mは3以上10以下の整数、nは2以上10以下の整数を示す。

(上記一般式(3)において、R7、R、R及びR10は、それぞれ独立に水素又は炭素数2〜40の炭化水素基及び含酸素炭化水素基のいずれかである。)
[2]上記[1]記載の潤滑油添加剤を含有する潤滑油組成物。
[3]上記[1]記載の潤滑油添加剤の製造方法であって、
(1)アルケニル又はアルキルこはく酸無水物及びポリアミンを反応させてアルケニル又はアルキルこはく酸イミドを得る工程と、(2)該アルケニル又はアルキルこはく酸イミド及びエポキシド化合物を反応させてアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を得る工程とを有する潤滑油添加剤の製造方法。
本発明によれば、潤滑油において、高温清浄性や塩基価維持特性を向上しつつ低粘度化を達成しうる潤滑油添加剤、その製造方法及び潤滑油組成物を提供することができる。
以下、本発明を実施形態によりさらに詳細に説明する。
[潤滑油添加剤]
本発明の潤滑油添加剤は、下記一般式(1)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド、及び下記一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドから選ばれる1種以上と、下記一般式(3)で表されるエポキシド化合物との反応により得られるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を含有する。
上記一般式(1)及び一般式(2)において、R、R及びRは、それぞれ独立にアルケニル基またはアルキル基であり、重量平均分子量は、それぞれ800以上5,000以下である。また、R、R及びRは、それぞれ炭素数2以上5以下のアルキレン基であり、R及びRは同一でも異なっていてもよい。また、mは3以上10以下の整数、nは2以上10以下の整数を示す。
上記一般式(3)において、R7、R、R及びR10は、それぞれ独立に水素又は炭素数2〜40の炭化水素基及び含酸素炭化水素基のいずれかである。
(アルケニル又はアルキルこはく酸イミド)
上記一般式(1)及び一般式(2)において、R、R及びRは、各々アルケニル基またはアルキル基であり、重量平均分子量は、それぞれ、800以上5,000以下、好ましくは850以上4000以下、より好ましくは900以上3000以下である。上記したR、R及びRの各々の重量平均分子量が800未満であると、基油への溶解性と高温清浄性が低下し、5,000を超えると、塩基価が低下するおそれがある。R及びRは同一でも異なっていてもよい。なお、R、R及びRの各々の重量平均分子量は、アルケニル又はアルキルこはく酸イミドの合成に用いるアルケニル基又はアルキル基を有する化合物について、東ソー製高速GPC装置(HLC−8220型)に、東ソー製カラム(TSKgel GMH−XL 2本及びG2000H−XL 1本)を取り付け、検出器:屈折率検出器、測定温度:40℃、移動相:テトラヒドロフラン、流速:1.0ml/分、濃度0.5mg/mlの条件で測定し、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量として評価することができる。
上記一般式(1)及び一般式(2)において、R、R及びRは、それぞれ炭素数2以上5以下のアルキレン基であり、R及びRは同一でも異なっていてもよい。mは3以上10以下の整数、nは2以上10以下の整数を示す。R、R及びRの各々のアルキレン基の炭素数が2未満であれば、基油に対する溶解性が低下し、上記炭素数が5を超えると高温清浄性に劣る。また、m及びnがそれぞれ3未満、2未満であると高温清浄性に劣り、10を超えると基油に対する溶解性が低下することとなる。
この点から、R、R及びRは、それぞれ好ましくは炭素数2以上4以下のアルキレン基であり、更に好ましくはエチレン基である。また、mは好ましくは3以上8以下の整数、より好ましくは3以上6以下の整数であり、nは好ましくは2以上8以下の整数、より好ましくは2以上6以下の整数である。
、R及びRの各々で表されるアルケニル基としては、炭素数2以上16以下のモノオレフィンやジオレフィンの重合体又は共重合体であるポリオレフィンが用いられる。モノオレフィンの具体例としてはエチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、ブタジエン、デセン、ドデセン、ヘキサデセンなどが挙げられ、これらの中では、ブテン又はイソブテンが好ましい。R、R及びRの各々で表される好適なアルケニル基としては、ポリブテニル基、ポリイソブテニル基、又はエチレン−プロピレン共重合体が挙げられる。ポリブテニル基は、1−ブテンとイソブテンの混合物あるいは高純度のイソブテンを重合させたものとして得られる。好適なアルキル基としては、上記ポリブテニル基又はポリイソブテニル基を水素化したものが挙げられる。本発明においては、R1、RおよびRの各々が上記アルキル基である水素化ポリブテニル基であることが好ましい。なお、本明細書において、「アルケニル又はアルキルコハク酸イミド」と記すときは、「アルケニルコハク酸イミド又はアルキルコハク酸イミド」を意味する。
一般式(1)又は一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドは、ポリオレフィンと無水マレイン酸とから得られるアルケニル又はアルキルこはく酸無水物とポリアミンとから製造することができる。好ましくは、上記ポリオレフィン(A)と無水マレイン酸(B)とを、(A)1モルに対し(B)0.2モル以上5モル以下の割合で、50℃以上250℃以下の温度で反応させてアルケニル又はアルキルこはく酸無水物(反応生成物(C))を得る反応工程(1−a)と、得られた反応生成物(C)とポリアミン(D)とを、(C)1モルに対し(D)0.2モル以上5モル以下の割合で、50℃以上250℃以下の温度で反応させる反応工程(1−b)とからなる製造方法により得ることができる。
前記反応工程(1−a)では、ポリオレフィン(A)と無水マレイン酸(B)の割合を、好ましくは(A)1モルに対し(B)0.75モル以上2モル以下、より好ましくは(A)1モルに対し(B)1モル以上1.5モル以下の割合とする。また、反応温度は、100℃以上250℃以下であることが好ましい。反応工程(1−a)では、炭化水素油等の有機溶剤を使用することもできる。
反応工程(1−b)において、使用し得るポリアミンの具体例としては、直鎖又は分岐の、即ち非環構造のポリアルキレンポリアミン、環構造を有するポリアルキレンポリアミン及びそれらの混合物のいずれであってもよいが、好ましくは、下記一般式(4)又は一般式(5)で表されるポリアミンである。
N−(RNH)−H (4)
(一般式(4)において、Rは前記と同じであり、mは3以上10以下の整数を示す)
N−(RNH)−R−NH (5)
(一般式(5)において、R、Rは前記と同じであり、nは2以上10以下の整数を示す。)
非環構造のポリアルキレンポリアミンとしては、例えば、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサエチレンヘプタミン、ヘキサエチレンオクタミン等が挙げられる。これらのポリアミンは目的とするアルケニル又はアルキルこはく酸イミドの構造に応じて適宜選択される。
上記ポリアルキレンポリアミンのうち、本実施態様においては、好ましくは炭素数2以上5以下であって、一般式(4)におけるmが好ましくは3以上8以下、より好ましくは3以上6以下の非環構造のポリアルキレンポリアミン、あるいは一般式(5)におけるnが好ましくは2以上8以下、より好ましくは2以上6以下の非環構造のポリアルキレンポリアミンが用いられる。
前記反応工程(1−b)では、反応生成物(C)と前記一般式(4)で表されるポリアミン(D)の割合を、好ましくは(C)成分1モルに対し(D)成分0.2モル以上5モル以下、より好ましくは(C)成分1モルに対し(D)成分0.4モル以上2モル以下、更に好ましくは(C)成分1モルに対し(D)成分0.45モル以上1.9モル以下とする。また、反応温度は100℃以上200℃以下であることがより好ましい。
アルケニル又はアルキルこはく酸イミドのうち、一般式(1)で表されるモノイミド構造体と一般式(2)で表されるビスイミド構造体の生成は、前記反応工程(1−b)における反応生成物(C)に対するポリアミン(D)の仕込み割合によって決定される。すなわち、反応生成物(C)とポリアミン(D)の割合が、(C)成分1モルに対し(D)成分が0.80モル以上1.2モル以下であれば、通常、モノイミド構造体又はモノアミド構造体が主に生成される。また、ポリアミン(D)の割合が(C)成分1モルに対し(D)成分が0.4モル以上0.6モル以下であれば、通常、ビスイミド構造体が主に生成される。
(一般式(3)で表されるエポキシド化合物)
本発明の潤滑油添加剤は、上述の一般式(1)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド、及び下記一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドから選ばれる1種以上と、下記一般式(3)で表されるエポキシド化合物との反応により得られるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を含有する。
上記一般式(3)において、R7、R8、R9及びR10は、それぞれ独立に水素、又は炭素数2以上40以下の炭化水素基及び含酸素炭化水素基のいずれかである。
一般式(3)で表されるエポキシド化合物は、エポキシ基と、R7、R8、R9及びR10の各々として、水素又は炭素数2以上40以下の炭化水素基および含酸素炭化水素基のいずれかとが結合しているものである。このような炭化水素基および含酸素炭化水素基は飽和でも不飽和でもよく、脂肪族でも芳香族でもよく、直鎖状でも分岐状でも環状でもよい。炭化水素基及び含酸素炭化水素基の炭素数が2未満であると、得られる潤滑油添加剤は潤滑油の低粘度化を達成することが困難であり、炭素数が40を超えると高塩基価の化合物が得られなくなる。この観点から、炭化水素基及び含酸素炭化水素基の炭素数は、好ましくは4以上30以下、より好ましくは6以上30以下、更に好ましくは8以上25以下である。
なお、エポキシド化合物としては、こはく酸イミドとの反応性の観点から、R7及びR8がともに水素であるもの、あるいはR9及びR10がともに水素であるものが好ましく、R7、R8及びR9がすべて水素であるものがより好ましい。
7、R8、R9及びR10の各々で表される炭化水素基としては、低粘度化の点から、アルキル基またはアルケニル基が好ましい。このようなアルキル基またはアルケニル基としては、ブチル基、ブテニル基、ヘキシル基、ヘキセニル基、オクチル基、オクテニル基、デシル基、デセニル基、ドデシル基、ドデセニル基、テトラデシル基、テトラデセニル基、ヘキサデシル基、ヘキサデセニル基、オクタデシル基、オクタデセニル基、イソステアリル基、デセントリマー基、ポリブテニル基等が挙げられる。本実施態様においては、上記観点から、R7、R8、R9及びR10の各々で表される炭化水素基として、アルキル基がより好ましい。
また、R7、R8、R9及びR10の各々で表される含酸素炭化水素基とは、酸素原子を含有している炭化水素基であり、上記炭化水素基の主鎖に酸素原子を有するものが好ましい。
一般式(3)で示されるエポキシド化合物の炭素数は、2以上40以下であることが好ましく、より好ましくは4以上30以下、更に好ましくは6以上30以下、より更に好ましくは8以上25以下である。炭素数が上記範囲内にあれば、潤滑油の低粘度化が可能となり、また塩基価残存率(%)の高い化合物が得られ好ましい。
一般式(3)で示されるエポキシド化合物の具体例としては、1,2−エポキシブタン、1,2−エポキシオクタン、1,2−エポキシデカン、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシテトラデカン、1,2−エポキシヘキサデカン、1,2−エポキシオクタデカン、1,2−エポキシエイコサン、1,2−エポキシドデセン、1,2−エポキシテトラデセン、1,2−エポキシヘキサデセン、1,2−エポキシオクタデセン、および1,2−エポキシ−2−オクチルドデカン等が挙げられる。これらのうち、上記観点から、上記1,2−エポキシアルカンが好ましい。
また、主鎖に酸素原子を含有している含酸素炭化水素基を有するものとしては、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、ヘキシルグリシジルエーテル、ヘプチルグリシジルエーテル、オクチルグリシジルエーテル、デシルグリシジルエーテル、ドデシルグリシジルエーテル、ヘキサデシルグリシジルエーテル(セチルグリシジルエーテル)、およびオクタデシルグリシジルエーテル、2−デシルテトラデシルグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル化合物が好ましく挙げられる。
本発明においては、一般式(3)で表されるエポキシド化合物が、前記低粘度化及び高温清浄性の観点から、エポキシ基以外に酸素原子を有する炭素数が3以上40以下の化合物であることが好ましく、グリシジルエーテル化合物であることがより好ましい。
(アルケニル又はアルキルこはく酸イミドとエポキシド化合物との反応)
本発明の潤滑油添加剤に含有されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体は、前記一般式(1)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド、及び前記一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドから選ばれる1種以上と、前記一般式(3)で表されるエポキシド化合物との反応により得られる。
一般式(1)又は一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドと一般式(3)で表されるエポキシド化合物との反応は、好ましくは反応温度50℃以上250℃以下、より好ましくは100℃以上200℃以下、更に好ましくは130℃以上180℃以下の温度で行う。
得られるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体において、前記アルケニル又はアルキルこはく酸イミドにおける総アミン基モル数(m+n、ただし得られるこはく酸イミド誘導体が一般式(1)、一般式(2)で表されるこはく酸イミド各々の単独の誘導体である場合はそれぞれm、n)に対する前記エポキシド化合物のモル数(p)の比(p/(m+n))は、0.05以上5以下であることが、前記低粘度化、高温清浄性などに優れる点から好ましい。
このことは、アルケニル又はアルキルこはく酸イミドとエポキシド化合物(E)との反応において、前述した、反応工程(1−a)及び反応工程(1−b)を経由する実施態様の場合、前記反応工程(1−b)で使用したポリアミン(D)に対するエポキシド化合物(E)の割合を、(D)成分1モルに対し(E)成分を0.05モル以上5モル以下として反応させる反応工程(2)を有することにより達成できる。
反応工程(2)における、ポリアミン(D)に対するエポキシド化合物(E)の配合量は、上記観点から、好ましくは、(D)成分1モルに対して(E)成分0.05モル以上4モル以下であり、より好ましくは(D)成分1モルに対して(E)成分0.1モル以上4モル以下、更に好ましくは(D)成分1モルに対して(E)成分0.2モル以上2モル以下、特に好ましくは(D)成分1モルに対して(E)成分0.25モル以上1モル以下である。なお、反応に際しては、例えば、炭化水素油等の有機溶剤を使用することもできる。
(潤滑油添加剤)
一般式(1)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド及び一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドから選ばれる1種以上と、一般式(3)で表されるエポキシド化合物との反応により得られるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体は、潤滑油に添加する潤滑油添加剤として使用できる。
上記アルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体の塩基価は、5mgKOH/g以上30mgKOH/g以下であることが好ましく、5mgKOH/g以上15mgKOH/g以下であることがより好ましい。なお当該塩基価は、JIS K 2501に基づく塩酸法により測定されるものである。
本発明の潤滑油添加剤は、上記アルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体をそのまま使用してもよいが、その効果を有効に奏する量で含有することもできる。潤滑油添加剤中におけるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体の含有量は、好ましくは0.01質量%以上50質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以上30質量%以下である。
本発明の潤滑油添加剤の使用により、潤滑油の低粘度化が図れ、高温清浄性、スス分散性等の分散性、及び塩基価維持特性を向上しうる。この点から、本発明の潤滑油添加剤は無灰系の清浄分散剤として潤滑油組成物に使用することが好ましい。
また、本発明の潤滑油添加剤は、燃料油である炭化水素油に配合することもできる。炭化水素系の燃料油に配合したものは、内燃機関の気化器への夾雑物の付着防止及び付着物を除去する清浄剤として使用することができる。その際の好ましい含有量は、好ましくは燃料油基準で0.001質量%以上1質量%以下程度である。
[潤滑油添加剤の製造方法]
本発明の潤滑油添加剤の製造方法は、(1)アルケニル又はアルキルこはく酸無水物及びポリアミンを反応させてアルケニル又はアルキルこはく酸イミドを得る工程と、(2)該アルケニル又はアルキルこはく酸イミド及びエポキシド化合物を反応させてアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を得る工程とを有する。
上記工程(1)は前述の反応工程(1−a)及び(1−b)を含み、上記工程(2)は前述の反応工程(2)に相当し、その内容は前述した通りである。また、使用する原料及び生成物、反応条件等についても前述の通りである。特に、工程(2)において、アルケニル又はアルキルこはく酸イミドとエポキシド化合物との反応を、工程(1)における前記ポリアミンの配合モル数1モルに対し、エポキシド化合物のモル数を好ましくは0.05モル以上5モル以下、より好ましくは0.05モル以上4モル以下、より好ましくは0.1モル以上4モル以下、更に好ましくは0.2モル以上2モル以下、特に好ましくは0.25モル以上1モル以下となるようにして行うことが、低粘度化を図り、高温清浄性、分散性などを向上する点で好ましい。
[潤滑油組成物]
本発明の潤滑油組成物は前述の本発明の潤滑油添加剤を含有する。本発明の潤滑油組成物中における本発明の潤滑油添加剤の含有量は、本発明の潤滑油添加剤の効果を有効に奏するべく、潤滑油組成物全量基準、アルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体換算で、0.01質量%以上50質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.1質量%以上30質量%以下である。
本発明の潤滑油組成物に使用する基油としては、一般に潤滑油の基油として用いられるものであれば鉱油でも合成油でもよく、特に制限はないが、100℃における動粘度が1mm/s以上50mm/s以下の範囲にあるものが好ましく、2mm/s以上20mm/s以下の範囲にあるものがより好ましい。
ここで、鉱油としては、例えば、パラフィン系原油、ナフテン系原油、芳香族系原油などからの潤滑油留分またはガソリン、灯油、軽油などの燃料油の留分のいずれでもよく、溶剤精製、水素化精製または水素化分解などのいかなる精製方法を経たものでも使用することができる。合成油としては、ポリフェニルエーテル、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、エステル油、グリコール系またはポリオレフィン系合成油などを使用することができる。
本発明の潤滑油添加剤を含有する本発明の潤滑油組成物は、高温清浄性や塩基価維持特性を向上しつつ低粘度化を達成しうるものであり、また、潤滑油の灰分値を増加させることなく塩基価を増加させ、PMトラップや、排ガス浄化装置への悪影響を防止でき、将来の排出ガス規制にも対応可能である。それ故、本発明の潤滑油組成物は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンおよび2サイクルエンジンのような内燃機関用の潤滑油として好適に用いられる。また、本発明の潤滑油組成物は、ギヤ油、軸受油、変速機油、ショックアブソーバー油あるいは工業用潤滑油としても好適に用いられる。
本発明の潤滑油組成物には、本発明の効果を阻害しない限り、潤滑油に通常配合される酸化防止剤、耐摩耗剤、摩擦調整剤、極圧剤、他の清浄分散剤、粘度指数向上剤、流動点向上剤、金属不活性化剤、防錆剤、消泡剤、抗乳化剤及び着色剤およびその他の添加剤を適宜含有することもできる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるものではない。
[評価項目・評価方法]
潤滑油組成物の各性状及び性能は以下の方法で測定した。
(1)粘度特性
動粘度は、Anton Paar社製、SVM3000/G2の比重計も兼ね備えたスタビンガー粘度計を用い、40℃、100℃における動粘度(mm/s)を測定した。
また、粘度比は、[原料コハク酸イミドとエポキシド化合物との反応で得られるコハク酸イミド誘導体の100℃における動粘度(mm/s)]/[原料コハク酸イミドの100℃における動粘度(mm/s)]を示す。
(2)ホットチューブ試験
500ニュートラル留分の鉱油に下記実施例及び比較例で得られたポリブテニルコハク酸イミド又はポリブテニルコハク酸イミド誘導体10質量%を配合し、潤滑油組成物を調製した。この潤滑油組成物の性能を、以下のホットチューブ試験により評価した。
230℃に保たれた内径2mmのガラス管中に潤滑油組成物を0.3ミリリットル/時、空気を10ミリリットル/分で16時間流し続けた。ガラス管中に付着したラッカーと色見本とを比較し、透明の場合は10点、黒の場合は0点として11段階の評点を付けた。評点が高いほど高性能であることを示す。本試験はJPI−5S−55−99に基づいて行なった。
(3)塩基価維持性能試験
前述のホットチューブ試験後の試験油を回収し、JIS K 2501に基づく塩酸法により塩基価を測定した。試験後の塩基価(残存塩基価)と試験前の塩基価(初期塩基価)を比較し、塩基価残存率(%)として示し、塩基価維持性能を評価した[塩基価残存率(%)=(残存塩基価/初期塩基価)×100]。塩基価残存率が高いほど、塩基価維持性能が高性能であることを示す。
<比較例1>
1Lオートクレーブ中に、ポリブテン(Mw:960)(出光興産製;出光ポリブテン100R)480g、臭化セチル0.76(0.025mol)、無水マレイン酸51.5g(0.53mol)を入れ、窒素置換し、240℃で5時間反応させた。215℃に降温し、未反応の無水マレイン酸と臭化セチルを減圧留去し、140℃に降温して濾過した。得られたポリブテニルコハク酸無水物の収量は499gであった。1Lセパラブルフラスコ中に、得られたポリブテニルコハク酸無水物612g、トリエチレンテトラミン(TETA)45g(0.24mol)、鉱油(150ニュートラル留分の鉱油、100℃動粘度:5.3mm/s)262gを入れ、窒素気流下150℃で2時間反応させた。200℃に昇温し未反応のTETAと生成水を減圧留去し、140℃に降温して濾過した。得られたポリブテニルコハク酸イミドの収量は879gであった。生成物の性状を表1に示す。
<実施例1>
300mLのオートクレーブに、窒素雰囲気下、比較例1で製造したポリブテニルコハク酸イミド95gと1,2−エポキシドデカン14.8g(0.08mol)とを仕込み、160乃至170℃で8時間加熱撹拌し、ポリブテニルコハク酸イミド誘導体を得た。生成物の性状を表1に示す。
<実施例2>
300mLのオートクレーブに、窒素雰囲気下、比較例1で製造したポリブテニルコハク酸イミド95gと1,2−エポキシオクタデカン21.5g(0.08mol)を仕込み、160乃至170℃で8時間加熱撹拌し、ポリブテニルコハク酸イミド誘導体を得た。生成物の性状を表1に示す。
<実施例3>
300mLのオートクレーブに、窒素雰囲気下、比較例1で製造したポリブテニルコハク酸イミド95gと2−エチルヘキシルグリシジルエーテル7.7g(0.041mol)とを仕込み、160乃至170℃で8時間加熱撹拌し、ポリブテニルコハク酸イミド誘導体を得た。生成物の性状は表1に示す。
<実施例4>
300mLのオートクレーブに、窒素雰囲気下、比較例1で製造したポリブテニルコハク酸イミド180gと2−セチルグリシジルエーテル23.9g(0.080mol)とを仕込み、160乃至170℃で8時間加熱撹拌し、ポリブテニルコハク酸イミド誘導体を得た。生成物の性状を表1に示す。
<実施例5>
300mLのオートクレーブに、窒素雰囲気下、比較例1で製造したポリブテニルコハク酸イミド131gと2−デシルテトラデシルグリシジルエーテル23.8g(0.080mol)とを仕込み、160乃至170℃で8時間加熱撹拌し、ポリブテニルコハク酸イミド誘導体を得た。生成物の性状を表1に示す。
<比較例2>
300mLのオートクレーブ中で、比較例1で製造したポリブテニルコハク酸イミド93gを窒素雰囲気下160℃に加熱し、次に、エチレンカーボネート7.3g(0.083mol)を添加し、混合物を160乃至170℃で4時間加熱撹拌し、エチレンカーボネート後処理ポリブテニルコハク酸イミドを得た。生成物の性状を表1に示す。
<比較例3>
300mLのオートクレーブ中で、比較例1で製造したポリブテニルコハク酸イミド93gを窒素雰囲気下160℃に加熱し、次に、エチレンカーボネート3.6g(0.041mol)を添加し、混合物を160乃至170℃で4時間加熱撹拌し、エチレンカーボネート後処理ポリブテニルコハク酸イミドを得た。生成物の性状を表1に示す。
本実施例の潤滑油添加剤は、従来品やその他の本発明外品よりもホットチューブ試験における評点が高く、高温清浄性が良好であることが判った。
また、本実施例の潤滑油添加剤は、比較例で製造された化合物よりも動粘度が低く、これを潤滑油添加剤として含む潤滑油組成物の流動性を向上でき、潤滑油組成物の低粘度化を図ることができる。
本発明の潤滑油添加剤は、潤滑油の低粘度化を達成でき、かつ高温清浄性及び塩基価維持特性を向上しうることから、例えば、潤滑油組成物に添加する清浄分散剤等として好適に使用することができる。

Claims (10)

  1. 下記一般式(1)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド、及び下記一般式(2)で表されるアルケニル又はアルキルこはく酸イミドから選ばれる1種以上と、下記一般式(3)で表されるエポキシド化合物との反応により得られるアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を含有する潤滑油添加剤。
    (上記一般式(1)及び一般式(2)において、R、R及びRは、それぞれ独立にアルケニル基またはアルキル基であり、重量平均分子量は、それぞれ800以上5,000以下である。また、R、R及びRは、それぞれ炭素数2以上5以下のアルキレン基であり、RおよびRは同一でも異なっていてもよい。また、mは3以上10以下の整数、nは2以上10以下の整数を示す。
    (上記一般式(3)において、R7、R、R及びR10は、それぞれ独立に水素又は炭素数2〜40の炭化水素基及び含酸素炭化水素基のいずれかである。)
  2. 一般式(3)で表されるエポキシド化合物の炭素数が、2以上40以下である、請求項1に記載の潤滑油添加剤。
  3. 一般式(3)で表されるエポキシド化合物が、1,2−エポキシアルカンである、請求項1又は2に記載の潤滑油添加剤。
  4. 一般式(3)で表されるエポキシド化合物が、エポキシ基以外に酸素原子を有する炭素数が3以上40以下の化合物である、請求項1又は2に記載の潤滑油添加剤。
  5. 一般式(3)で表されるエポキシド化合物が、グリシジルエーテル化合物である、請求項4に記載の潤滑油添加剤。
  6. 前記アルケニル又はアルキルこはく酸イミドにおける総アミン基モル数(m+n)に対する前記エポキシド化合物のモル数(p)の比(p/(m+n))が、0.05以上5以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の潤滑油添加剤。
  7. 清浄分散剤である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の潤滑油添加剤。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の潤滑油添加剤を含有する潤滑油組成物。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の潤滑油添加剤の製造方法であって、
    (1)アルケニル又はアルキルこはく酸無水物及びポリアミンを反応させてアルケニル又はアルキルこはく酸イミドを得る工程と、(2)該アルケニル又はアルキルこはく酸イミド及びエポキシド化合物を反応させてアルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を得る工程とを有する潤滑油添加剤の製造方法。
  10. 前記アルケニル又はアルキルこはく酸イミド誘導体を得る工程(2)において、前記エポキシド化合物を、工程(1)における前記ポリアミンの配合モル数1モル当たりのエポキシド化合物の配合モル数が0.05モル以上5モル以下となるように配合する、請求項9に記載の潤滑油添加剤の製造方法。
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