JP5893837B2 - 硼素化アミノアルコール化合物、潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 - Google Patents
硼素化アミノアルコール化合物、潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5893837B2 JP5893837B2 JP2011056632A JP2011056632A JP5893837B2 JP 5893837 B2 JP5893837 B2 JP 5893837B2 JP 2011056632 A JP2011056632 A JP 2011056632A JP 2011056632 A JP2011056632 A JP 2011056632A JP 5893837 B2 JP5893837 B2 JP 5893837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- amino alcohol
- lubricating oil
- alcohol compound
- boronated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Description
そこで、特許文献1では、アミノアルコール系の化合物を潤滑油添加剤として用いることを提案している。
[2] 上述の[1]に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、前記(A)化合物の総モル数と前記(B)化合物の総モル数との比が0.7:1以上12:1以下の割合であることを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。
[3] 上述の[1]または[2]に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、前記硼素化アミノアルコール化合物が、前記アミノアルコール化合物に対して、(C)硼素含有化合物を反応させて得られた化合物であることを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。
[4] 上述の[3]に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、前記(C)化合物が、酸化硼素、ハロゲン化硼素、硼酸、硼酸無水物、および硼酸エステルのいずれかであることを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。
[5] 上述の[3]または[4]に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、前記(A)化合物と前記(B)化合物とを反応させて得られたアミノアルコール化合物のモル数と、前記(C)化合物のモル数との比が、1:0.01以上1:10以下の割合で反応させて得られたことを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。
[6] 上述の[1]から[5]までのいずれかに記載の硼素化アミノアルコール化合物において、前記ポリアルキレンポリアミンは、総窒素数が2以上10以下であり、かつ、1つのアルキレン基の炭素数が1以上6以下であることを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。
[7] 上述の[1]から[6]までのいずれかに記載の硼素化アミノアルコール化合物を含有することを特徴とする潤滑油用添加剤。
[8] 上述の[7]に記載の潤滑油用添加剤が清浄分散剤であることを特徴とする潤滑油用添加剤。
[9] 上述の[7]または[8]に記載の潤滑油用添加剤を配合してなる潤滑油組成物。
[10] 上述の[9]に記載の潤滑油組成物が内燃機関用潤滑油であることを特徴とする潤滑油組成物。
そして、前記アミノアルコール化合物は、
(A)エポキシ基を有する化合物と、
(B)1級アミノ基及び2級アミノ基の少なくともいずれかを1つ以上有する化合物と、
を反応させて得られたものである。
このような(B)化合物としては、1級アミン、2級アミン、ポリアルキレンポリアミンが挙げられる。
このような炭化水素基としては、飽和でも不飽和でもよく、脂肪族でも芳香族でもよく、直鎖状でも分岐状でも環状でもよく、例えば、アルキル基またはアルケニル基が挙げられる。より具体的には、炭化水素基としては、エチル基、ブチル基、ブテニル基、ヘキシル基、ヘキセニル基、オクチル基、オクテニル基、デシル基、デセニル基、ドデシル基、ドデセニル基、テトラデシル基、テトラデセニル基、ヘキサデシル基、ヘキサデセニル基、オクタデシル基、オクタデセニル基、イソステアリル基、デセントリマー基、ポリブテン基等などが挙げられる。
1級アミンの具体例としては、エチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、2−エチルヘキシルアミン、2−デシルテトラデシルアミン、オレイルアミン、エタノールアミン、プロパノールアミン、オクタデシルオキシエチルアミン、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン、12−ヒドロキシステアリルアミンを挙げることができる。
2級アミンの具体例としては、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、ジデシルアミン、ジドデシルアミン、ジテトラデシルアミン、ジヘキサデシルアミン、ジオクタデシルアミン、ジ2−エチルヘキシルアミン、ジオレイルアミン、メチルステアリルアミン、エチルステアリルアミン、メチルオレイルアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、2−ブチルアミノエタノールを挙げることができる。また、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンのように環状の2級アミンも挙げることができる。
ポリアルキレンポリアミンの具体例としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレントリアミン、ジヘキシルトリアミン、N−ヒドロキシエチルジアミノプロパン等のようなポリアルキレンポリアミン、あるいはアミノエチルピペラジン、1、4−ビスアミノプロピルピペラジン、1−ピペラジンエタノールのように環状のアルキレンアミンを有するポリアルキレンポリアミンを挙げることができる。
ここで、(A)化合物の総モル数と(B)化合物の総モル数との比が、0.7:1以上であれば、高温清浄性、高温安定性及び微粒子分散性に優れた硼素化アミノアルコール化合物が得られる。一方、該総モル数の比が、12:1以下であれば塩基価維持性に優れた硼素化アミノアルコール化合物が得られる。
硼素化アミノアルコール化合物は、該アミノアルコール化合物のモル数と(C)硼素含有化合物のモル数との比が、1:0.01以上1:10以下の割合で反応させて得られた化合物であることが好ましく、1:0.05以上1:8以下の割合で反応させて得られた化合物であることがより好ましい。ここで、該モル数の比が1:0.01以上であれば、高温清浄性及び高温安定性に優れた硼素化アミノアルコール化合物が得られる。一方、該モル数の比が1:10以下であれば、硼素化アミノアルコール化合物の潤滑油基油に対する溶解性についての問題は生じない。
この反応温度は、約50℃〜250℃とするのが好ましく、約100℃〜200℃とするのがより好ましい。反応を行うに際して、溶剤、例えば炭化水素油等の有機溶剤を使用することもできる。(C)硼素含有化合物としては、酸化硼素、ハロゲン化硼素、硼酸、硼酸無水物、硼酸エステルなどを使用することができる。
本発明の潤滑油用添加剤には、硼素化アミノアルコール化合物の効果を阻害しない範囲で潤滑油に通常配合される酸化防止剤、耐摩耗剤、他の清浄分散剤、粘度指数向上剤、流動性向上剤及びその他の添加剤を添加してもよい。
本発明の潤滑油組成物における本発明の硼素化アミノアルコール化合物または潤滑油用添加剤の配合量は、潤滑油組成物全量基準で、通常0.01質量%以上50質量%以下、好ましくは0.1質量%以上30質量%以下の範囲で設定される。
また、本発明の硼素化アミノアルコール化合物または潤滑油用添加剤は、燃料油である炭化水素油に加えることもできる。その際、好ましい配合量は、全量基準で、0.001質量%以上1質量%以下の範囲である。
(合成例1)
200mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシドデカン89.3g(485mmol)、ジエチレントリアミン(DETA)10.0g(97.1mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は99.0gであった。
200mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシヘキサデカン82.2g(342mmol)、トリエチレンテトラミン(TETA)10.0g(68.5mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は92.0gであった。
200mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシヘキサデカン76.2g(317mmol)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)10.0g(53.0mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は86.0gであった。
500mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシドデカンと1,2−エポキシテトラデカンの混合物123.9g(626mmol)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)20.0g(106.0mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は142.0gであった。
200mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシテトラデカン53.9g(254mmol)、N−ヒドロキシエチルジアミノプロパン(HEAP)10.0g(84.7mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は63.3gであった。
200mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシオクタデカン41.6g(155mmol)、1,2−エポキシオクタン9.9g(77.3mmol)、アミノエチルピペラジン(Aep)10.0g(77.5mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は60.3gであった。
200mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシヘキサデカン44.7g(186mmol)、アミノエチルピペラジン(Aep)8.0g(62.0mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は52.4gであった。
500mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシオクタデカン83.2g(310mmol)、アミノエチルピペラジン(Aep)20.0g(155mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は102.0gであった。
500mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシオクタデカン58.5g(218mmol)、モルホリン(Mor)20.0g(230mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は73.3gであった。
100mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシヘキサデカン30.0g(125mmol)、ジヘキシルトリアミン(DHTA)5.4g(25.0mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は33.1gであった。
100mlのセパラブルフラスコに、1,2−エポキシヘキサデカン30.0g(125mmol)、ジプロピルトリアミン(DPTA)3.3g(25.0mmol)、を入れた。130℃〜140℃で2時間反応させた後、170℃まで昇温し、2時間反応させた。反応物を冷却し目的物を得た。得られた目的物の収量は30.3gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例1で得られた1,2−エポキシドデカンとDETAとの反応物21.0gと150ニュートラル留分の鉱油9.0g、硼酸3.8gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は31.2gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例2で得られた1,2−エポキシヘキサデカンとTETAとの反応物24.0g、150ニュートラル留分の鉱油16.0g、硼酸4.0gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は40.9gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例3で得られた1,2−エポキシヘキサデカンとTEPAとの反応物24.0g、150ニュートラル留分の鉱油16.0g、硼酸4.1gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は41.0gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例4で得られた1,2−エポキシドデカンと1、2−エポキシテトラデカンの混合物とTEPAとの反応物24.0g、150ニュートラル留分の鉱油16.0g、硼酸5.5gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は41.5gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例5で得られた1,2−エポキシテトラデカンとHEAPとの反応物21.0g、150ニュートラル留分の鉱油9.0g、硼酸3.6gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は31.2gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例6で得られた1,2−エポキシオクタデカンと1,2−エポキシオクタンとAepとの反応物18.0g、150ニュートラル留分の鉱油12.0g、硼酸1.7gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は31.0gであった。
硼酸の使用量を3.4gに変更した以外は、実施例6と同様に反応を行った。得られた目的物の収量は31.3gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例7で得られた1,2−エポキシヘキサデカンとAepとの反応物18.0g、150ニュートラル留分の鉱油12.0g、硼酸3.5gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は30.6gであった。
硼酸の使用量を5.3g、鉱油の使用量を12.6gに変更した以外は、実施例8と同様に反応を行った。得られた目的物の収量は32.8gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例8で得られた1,2−エポキシオクタデカンとAepとの反応物14.0g、150ニュートラル留分の鉱油6.0g、硼酸2.5gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は19.3gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、合成例9で得られた1,2−エポキシオクタデカンとMorとの反応物30.0gと150ニュートラル留分の鉱油20.0g、硼酸3.1gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は50.9gであった。
100mLのセパラブルフラスコ中に、合成例10で得られた1,2−エポキシヘキサデカンとDHTAとの反応物10.0gと150ニュートラル留分の鉱油7.3g、硼酸2.1gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は17.5gであった。
100mLのセパラブルフラスコ中に、合成例11で得られた1,2−エポキシヘキサデカンとDPTAの反応物10.0gと150ニュートラル留分の鉱油7.3g、硼酸2.2gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。得られた目的物の収量は17.6gであった。
(比較例1)
2Lオートクレーブ中に、ポリブテン(Mw:987)1,100g、臭化セチル6.4g(0.021mol)、無水マレイン酸115g(1.2mol)を入れ、窒素置換し、240℃で5時間反応させた。215℃に降温し、未反応の無水マレイン酸と臭化セチルを減圧留去し、140℃に降温して濾過した。得られたポリブテニルコハク酸無水物の収量は1,100gであった。
2Lセパラブルフラスコ中に、得られたポリブテニルコハク酸無水物500g、トリエチレンテトラミン(TETA)49.5g(0.34mol)、150ニュートラル留分の鉱油250gを入れ、窒素気流下150℃で2時間反応させた。200℃に昇温し未反応のTETAと生成水を減圧留去し、140℃に降温して濾過した。得られたポリブテニルコハク酸イミドの収量は765gであった。
100mlのセパラブルフラスコに、エチレンジアミン1.56g(26.0mmol)、を入れ、1,2−エポキシオクタン10.0g(78.0mmol)を室温で滴下した。そのまま1時間攪拌後、60℃に昇温し8時間反応した。さらに100℃に昇温し8時間反応した。反応物をトルエンに溶解させ、不溶解分をろ過した。溶媒を留去し目的物を得た。得られた目的物の収量は9.5gであった。
200mLのセパラブルフラスコ中に、比較例1で得られたポリブテニルコハク酸イミド50gと硼酸5.8gを入れ、窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し、濾過した。
実施例1〜13で得た硼素化アミノアルコール化合物、及び比較例1〜3で得た比較化合物を用いて潤滑油組成物を調製した。具体的には、500ニュートラル留分の鉱油を90質量%、硼素化アミノアルコール化合物または比較化合物を10質量%の割合で配合して潤滑油組成物を調製した。
調製した潤滑油組成物と、その調製に用いた化合物との対応関係について、実施例または比較例の番号を対応させて、表1に示す。さらに、硼素化化合物の硼素含有量についても表1に示す。硼素含有量は、ICP発光分析装置によって測定した。
内径2mmのガラス管中に供試油0.3ミリリットル/hr、空気10ミリリットル/minをガラス管の温度を270℃に保ちながら16時間流し続けた。ガラス管中に付着したラッカーと色見本とを比較し、透明の場合は10点、黒の場合は0点として評点を付けるとともに、ガラス管に付着したラッカー質量を測定した。評点が高いほど、また、ラッカーが少ないほど高性能であることを示す。
残存塩基価率=(残存塩基価/初期塩基価)×100
実施例14〜26の潤滑油組成物は、このような硼素化アミノアルコール化合物を含んでおり、表2に示すように、ホットチューブ試験における評点が優れ、ラッカー質量が小さく、残存塩基価率が大きかった。つまり、実施例14〜26の潤滑油組成物は、高温における安定性、高温における清浄性、塩基価維持性能にすぐれ、かつ微粒子分散性を有することがわかった。
したがって、本発明の硼素化アミノアルコール化合物は、潤滑油用添加剤として好適であり、特に内燃機関用として好適であり、さらに、この潤滑油用添加剤を含有する潤滑油組成物にも優れた効果を発揮するものである。
Claims (10)
- 分子内に1以上のアミノ基及び1以上のヒドロキシル基を有するアミノアルコール化合物に硼素を含有し、
前記アミノアルコール化合物が(A)エポキシ基を有する化合物と、(B)1級アミノ基及び2級アミノ基の少なくともいずれかを1つ以上有する化合物と、を反応させて得られたアミノアルコール化合物であり、
前記(A)化合物が、1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシオクタン、1,2−エポキシデカン、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシテトラデカン、1,2−エポキシヘキサデカン、1,2−エポキシオクタデカン、1,2−エポキシエイコサン、1,2−エポキシドデセン、1,2−エポキシテトラデセン、1,2−エポキシヘキサデセン、1,2−エポキシオクタデセン、および1,2−エポキシ−2−オクチルドデカンのいずれかを含む化合物のいずれかであり、
前記(B)化合物が、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレントリアミン、ジヘキシルトリアミン、N−ヒドロキシエチルジアミノプロパン、アミノエチルピペラジン、1、4−ビスアミノプロピルピペラジン、および1−ピペラジンエタノールのいずれかを含む化合物のいずれかである
ことを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。 - 請求項1に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、
前記(A)化合物の総モル数と前記(B)化合物の総モル数との比が0.7:1以上12:1以下の割合である
ことを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。 - 請求項1または請求項2に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、
前記硼素化アミノアルコール化合物が、前記アミノアルコール化合物に対して、(C)硼素含有化合物を反応させて得られた化合物である
ことを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。 - 請求項3に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、
前記(C)化合物が、酸化硼素、ハロゲン化硼素、硼酸、硼酸無水物、および硼酸エステルのいずれかである
ことを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。 - 請求項3または請求項4に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、
前記(A)化合物と前記(B)化合物とを反応させて得られたアミノアルコール化合物のモル数と、前記(C)化合物のモル数との比が、1:0.01以上1:10以下の割合で反応させて得られた
ことを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の硼素化アミノアルコール化合物において、
前記ポリアルキレンポリアミンは、総窒素数が2以上10以下であり、かつ、1つのアルキレン基の炭素数が1以上6以下である
ことを特徴とする硼素化アミノアルコール化合物。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の硼素化アミノアルコール化合物を含有する
ことを特徴とする潤滑油用添加剤。 - 請求項7に記載の潤滑油用添加剤が清浄分散剤である
ことを特徴とする潤滑油用添加剤。 - 請求項7または請求項8に記載の潤滑油用添加剤を配合してなる潤滑油組成物。
- 請求項9に記載の潤滑油組成物が内燃機関用潤滑油である
ことを特徴とする潤滑油組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011056632A JP5893837B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | 硼素化アミノアルコール化合物、潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011056632A JP5893837B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | 硼素化アミノアルコール化合物、潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012193129A JP2012193129A (ja) | 2012-10-11 |
JP5893837B2 true JP5893837B2 (ja) | 2016-03-23 |
Family
ID=47085401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011056632A Active JP5893837B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | 硼素化アミノアルコール化合物、潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5893837B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6045905B2 (ja) * | 2012-12-19 | 2016-12-14 | 出光興産株式会社 | 潤滑用添加剤 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3185644A (en) * | 1961-01-17 | 1965-05-25 | Texaco Inc | Lubricating compositions containing amine salts of boron-containing compounds |
US3227739A (en) * | 1963-08-20 | 1966-01-04 | Exxon Research Engineering Co | Boric-acid-alkylolamine reaction product |
US3755388A (en) * | 1968-02-23 | 1973-08-28 | Emery Industries Inc | Caged boron-nitrogen compounds containing ester substitution |
JPS56131695A (en) * | 1980-03-19 | 1981-10-15 | Sanko Yushi Kk | Agent which is corrosion-resistant and inhibits lowering of boiling point |
US4595514A (en) * | 1983-08-23 | 1986-06-17 | Union Oil Company Of California | Boron-containing heterocyclic compound and lubricating compositions containing same |
WO1986006092A1 (en) * | 1985-04-08 | 1986-10-23 | The Lubrizol Corporation | Boron- and sulfur-containing compositions, and additive concentrates and lubricating oils containing same |
EP0353854B1 (en) * | 1988-06-24 | 1993-06-23 | Exxon Chemical Patents Inc. | Hydroxy ether amine friction modifier for use in power transmission fluids and anti-wear additives for use in combination therewith |
JPH07197057A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-01 | Kao Corp | ディーゼルエンジン用潤滑油添加剤及び潤滑油組成物 |
EP1444981A1 (en) * | 2001-10-11 | 2004-08-11 | Katsuhiko Mikoshiba | Intracellular calcium concentration increase inhibitors |
JP4365069B2 (ja) * | 2002-05-31 | 2009-11-18 | 出光興産株式会社 | 油類用添加剤 |
-
2011
- 2011-03-15 JP JP2011056632A patent/JP5893837B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012193129A (ja) | 2012-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102068467B1 (ko) | 윤활유 첨가제 조성물 및 윤활유 조성물 | |
JPH1088165A (ja) | 2サイクルエンジン用の潤滑剤添加剤としてのサリチル酸塩 | |
US9644164B2 (en) | Dispersants derived from hydroxy fatty acid polyesters and polyalkylene glycol dispersants | |
WO2005095558A1 (ja) | ディーゼルエンジン用潤滑油組成物 | |
US6835217B1 (en) | Fuel composition containing friction modifier | |
US5670464A (en) | Additive for lubricating oils for diesel engines and lubricating oil compositions containing the same | |
JP5893837B2 (ja) | 硼素化アミノアルコール化合物、潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 | |
JP4498920B2 (ja) | 内燃機関用潤滑油添加剤組成物 | |
JP2014533760A (ja) | アミン混合物 | |
US9447358B2 (en) | Lubricant composition for internal combustion engine oil | |
EP1243609B1 (en) | Succinimide compounds and use thereof | |
JP2012106944A (ja) | アミド化合物、硼素化アミド化合物、潤滑油用添加剤および潤滑油組成物 | |
JP2003342246A (ja) | 新規なコハク酸アミド化合物及びその製造方法並びにその用途 | |
JP6001994B2 (ja) | 含窒素化合物、及び含窒素化合物の製造方法 | |
JP6031389B2 (ja) | 潤滑油添加剤および潤滑油組成物 | |
JP2005290150A (ja) | アミド化合物及びその用途 | |
US5628804A (en) | Polyether esteramide containing additives and methods of making and using same | |
JPH07316576A (ja) | ディーゼルエンジン用潤滑油添加剤及び潤滑油組成物 | |
JP5876342B2 (ja) | 内燃機関油用潤滑油組成物 | |
JP5876341B2 (ja) | 内燃機関油用潤滑油組成物 | |
EP0765929A1 (en) | Additive for lubricating oils for diesel engines and lubricating oil compositions containing the same | |
JP6489686B2 (ja) | 潤滑油添加剤及び潤滑油組成物 | |
JP6045905B2 (ja) | 潤滑用添加剤 | |
CN116134119A (zh) | 表现出良好烟灰处理性能的用芳族缩水甘油醚进行后处理的琥珀酰亚胺分散剂 | |
JP5876340B2 (ja) | 内燃機関油用潤滑油組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150312 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151228 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20160122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160225 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5893837 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |