JP2016190795A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗布時に高い保湿量を有し、さらに保湿効果を維持するとともに、塗布後のべたつき感がなく、使用感に優れる化粧料を提供する。【解決手段】(A)アミノ酸、アミノ酸誘導体、タンパク質及びタンパク質誘導体からなる群から選択される一種又は二種以上と(B)少なくとも下記化学構造式(1)を構成単位とする多糖類を含有する化粧料であって、(A)を化粧料全量に対して0.01〜10重量%、(B)を化粧料全量に対して0.01〜0.40重量%含有することを特徴とする化粧料。【選択図】なし
Description
本発明は、塗布時に高い保湿性を有し、その保湿効果が持続するとともに、塗布後のべたつき感がなく使用感に優れる化粧料に関する。
みずみずしい肌を保持するための保湿効果は、化粧料の重要な効果の1つとなっている。従来、保湿効果を付与する手段として、油性成分を配合して皮膚上に皮膜を形成させ、水分蒸発を抑制させる試みがなされている(特許文献1参照)。しかしながら、油性成分の配合量を増した場合、保湿効果は向上するものの、塗布後のべたつき、油っぽさ、皮膜感と使用感に劣るといった問題がある。また、皮膜の固化によって保湿効果が低下する。
このような問題を解決するため、油性成分の配合量を低く抑えながら保湿効果を得る試みがなされている。例えば、皮膚からの水分蒸発抑制のため、NMF(天然保湿因子)と呼ばれる親水性の吸湿物質を水分と結合させる、あるいはNMFによって水分を内包させることによって水分の減少を防ぐなどの手段が用いられている(特許文献2参照)。
その他、動植物抽出保湿成分に加えて低分子量のヒアルロン酸やクエン酸を含有させた皮膚化粧料(例えば、特許文献2を参照)、特定の植物抽出物と、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、多価アルコール、高級アルコール、リン脂質、糖脂質、ステロイド類から選ばれる成分を含有させた皮膚外用剤(例えば、特許文献3および4を参照)、コエンザイムQ10と保湿成分を含有させた保湿化粧料(例えば、特許文献5を参照)などが提案されている。
しかしながら、これら試みによっても十分な保湿効果は得られておらず、保湿効果を向上させるために保湿成分の配合量を増すとべたつき感が高まり使用感に劣る問題が生じる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、塗布時に高い保湿量を有し、さらに保湿効果を維持するとともに、塗布後のべたつき感がなく、使用感に優れる化粧料を提供することを解決すべき課題としている。
本発明者らは、上記従来の化粧料における保湿効果の問題点を解決すべく鋭意研究の結果、アミノ酸、アミノ酸誘導体、タンパク質及びタンパク質誘導体からなる群から選択される一種又は二種以上と特定の多糖類を併用することによって、高い保湿効果を維持しながらも塗布後のべたつき感がない化粧料の配合を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、請求項1に係る発明は、(A)アミノ酸、アミノ酸誘導体、タンパク質及びタンパク質誘導体からなる群から選択される一種又は二種以上と(B)少なくとも下記化学構造式(1)を構成単位とする多糖類を含有する化粧料であって、(A)を化粧料全量に対して0.01〜10重量%、(B)を化粧料全量に対して0.01〜0.40重量%含有することを特徴とする化粧料である。
請求項2に係る発明は、前記(A)が、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、アテロコラーゲン、アーモンドタンパク、ホエイタンパク、加水分解乳タンパク、加水分解コメタンパク、加水分解ダイズタンパク、加水分解野菜タンパク、加水分解ハチミツタンパク、加水分解ホホバタンパク、アルブミン、加水分解コンキオリン、加水分解エラスチン、加水分解カゼイン、加水分解ケラチン、ケラチン、シルク及びゼラチンからなる群から選択される一種又は二種以上である請求項1記載の化粧料である。
本発明によれば、塗布時に高い保湿性を有し更に保湿効果を維持するとともに、塗布後のべたつき感がなく、使用感に優れる化粧料が得られる。
本発明における「(A)アミノ酸、アミノ酸誘導体、タンパク質及びタンパク質誘導体からなる群から選択される一種又は二種以上」をこれ以降「A成分」と称し、「(B)少なくとも下記化学構造式(1)を構成単位とする多糖類」をこれ以降「(B)成分」と称する。
本発明におけるA成分のアミノ酸としては、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、オルチニン、シトルリン等が挙げられる。また、本発明におけるA成分のアミノ酸誘導体は、アスパラギン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、ヒスチジン塩酸塩等のアミノ酸塩、アセチルグルタミン、アセチルヒドロキシプロリン、アセチルシトルルアミドアルギニン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン等のアミノ酸のアセチル化物やヒドロキシ化物、複数のアミノ酸残基がアミド結合(=ペプチド結合)によっての結合したアラニルグルタミン、カルノシン、トリペプチド、ヘキサペプチド等のオリゴペプチドを含む。
本発明におけるA成分のタンパク質としては、アルブミン、オバルブミン、カゼイン、コラーゲン、水溶性コラーゲン、エラスチン、トランスフェリン、グロブリン、フィブロイン、ラミニン、フィブロネクチン、セリシン、ゼイン、グルテン、グリアジン、グルテニン、ゴマタンパク、アーモンドタンパク、ホエイタンパク、ハチミツタンパク、野菜タンパク、ローヤルゼリータンパク、ホホバタンパク、ケラチン、シルク、酵母タンパク、綿実タンパク、ビトロネクチン等が挙げられる。また、本発明におけるA成分のタンパク質誘導体としては、アテロコラーゲン、アシル化コラーゲン、サクシニル化アテロコラーゲン、加水分解コラーゲン、加水分解乳タンパク、加水分解コメタンパク、加水分解ダイズタンパク、加水分解野菜タンパク、加水分解ハチミツタンパク、加水分解ホホバタンパク、加水分解コンキオリン、加水分解エラスチン、加水分解カゼイン、加水分解ケラチン、ゼラチン、酸処理ゼラチン等が挙げられる。
本発明における好ましいA成分としては、コラーゲン、水溶性コラーゲン、エラスチン、加水分解コラーゲン、アテロコラーゲン、アーモンドタンパク、ホエイタンパク、加水分解乳タンパク、加水分解コメタンパク、加水分解ダイズタンパク、加水分解野菜タンパク、加水分解ハチミツタンパク、加水分解ホホバタンパク、アルブミン、加水分解コンキオリン、加水分解エラスチン、加水分解カゼイン、加水分解ケラチン、ケラチン、シルク及びゼラチンが挙げられ、中でもコラーゲン、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、アテロコラーゲン、エラスチン、加水分解エラスチンがより好ましい。尚、コラーゲンの起源としては、牛、豚、鳥、魚類、貝類、クラゲ類、海綿類などが挙げられるが、その由来は具体的に限定されるものではない。
本発明におけるB成分は、少なくとも下記化学構造式(1)を構成単位とする多糖類であり、好ましくは下記化学構造式(1)のグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる主鎖からなり主鎖中の1つのグルコースに1つのフコースが分岐した単位を繰り返す構造の多糖類である。
この多糖類はアルカリゲネス・レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)の産生物として得ることができ、その他、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011(FERM BP−08582)又はSPH−012(FERM BP−08579)の産生物としても該多糖類を得ることができる。アルカリゲネス・レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)の産生物(アルカリゲネス産生多糖体)はアルカシーラン(商品名、伯東(株)製)(INCIname:Alcaligenes Polysacchaides)として市販されている。その分子量は106〜109程度である。
本発明のA成分の含有量は化粧料全量に対して0.01〜10重量%であり、好ましくは1〜5重量%である。また、本発明のB成分の含有量は化粧料全量に対して0.01〜0.40重量%であり、好ましくは0.05〜0.10重量%である。A成分の含有量が化粧料全量に対して0.01重量%未満の場合は十分な保湿効果が得られず、10重量%を超える場合は保湿効果の低下とともにべたつきが感じられるようになる。また、B成分の含有量が化粧料全量に対して0.01重量%未満の場合は保湿効果の低下とともにべたつきが感じられるようになり、0.40重量%を超える場合は十分な保湿効果が得られなかったり、化粧料の製品粘度が増加して取り扱い性が悪化することがある。
本発明の化粧料にはその使用目的により種々の配合や形態が包含され、必要により、薬品類、医薬部外品類、化粧品類などに配合される成分である紫外線防止剤、美白剤、皮膚(細胞)賦活化剤、収れん剤、抗炎症(消炎)剤、酸化防止剤、保湿剤、香料、有機溶剤、油剤、顔料、増粘剤、色素等が任意に加えられる。その他、精製水、抗菌剤、経皮吸収促進剤、清涼剤、防腐剤、キレート剤、褪色防止剤、緩衝剤、粉末等も任意に加えられる。本発明においては、本発明の目的とする効果を妨げない範囲でこれら各種添加剤を本発明の化粧料に配合することを制限しない。
紫外線防止剤としては、有機化合物系の紫外線吸収剤と無機化合物系の紫外線散乱剤がある。本発明の化粧料に配合できる紫外線吸収剤には、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等が挙げられる。パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロプロピル、パラジメチルパラアミノ安息香酸アミル、パラメチルパラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸イソブチル等がある。ケイ皮酸系紫外線吸収剤としては、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジイソプロピルケイ皮酸エステル、メトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルへキサン酸グリセリル等がある。サリチル酸系紫外線吸収剤としては、サリチル酸ホモメチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tertブチルフェニル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸等がある。ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシクロロベンゾフェノン、ジオキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’メチルベンゾフェノン、オクタベンゾン等がある。その他の紫外線吸収剤としては、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸等が挙げられる。紫外線吸収剤の含有量は、紫外線吸収剤の種類により異なり、一律に決められないが、化粧料の全量に対して、通常0.1〜10重量%である。
紫外線散乱剤として用いられる無機化合物には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄等があげられる。紫外線散乱剤の含有量は、紫外線散乱剤の種類により異なり、一律に決められないが、化粧料の全量に対して、通常1〜30重量%である。
本発明の化粧料に配合できる美白剤としては、チロシナーゼ阻害薬、エンドセリン拮抗薬、α−MSH阻害薬、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン、エラグ酸とその誘導体及びそれらの塩、コウジ酸とその誘導体及びそれらの塩、アルブチン等のハイドロキノンとその誘導体及びそれらの塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム等のビタミンC類及びそれらの誘導体及びそれらの塩、レゾルシンとその誘導体及びそれらの塩、ネオアガロビオース、アガロースオリゴサッカライド、アスパラガス抽出物、アルテア抽出物、イブキトラノオ抽出物、インチンコウ抽出物、エンドウ豆抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、火棘抽出物、カンゾウ抽出物、キイチゴ抽出物、クジン抽出物、黒砂糖抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、胎盤抽出物、タラノキ抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、糖蜜抽出物、ノイバラ抽出物、ビャクレン抽出物、ブドウ種子抽出物、ブナノキ抽出物、フローデマニータ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物、及び羅漢果抽出物等を挙げることができ、その1種又は2種以上を適宜選択して配合される。美白剤成分の含有量は、美白剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、化粧料の全量に対して、有効成分として、通常0.01〜10重量%である。
本発明の化粧料に配合できる皮膚(細胞)賦活化剤成分としては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその塩、サイクリックAMP、サイクリックGMP、フラビンアデニンヌクレオチド、グアニン、アデニン、シトシン、チミン、キサンチン及びそれらの誘導体であるカフェイン、テオフェリン並びにそれらの塩等の核酸関連物質、幼牛血液抽出液、血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、トリ等の卵成分、鶏冠抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物又はそれらの誘導体、ヘモグロビン又はその分解物、ラクトフェリン又はその分解物、イカスミ等の軟体動物産物、魚肉抽出物等、哺乳類、鳥類、貝類、昆虫類、魚類、軟体動物類、甲殻類等の動物由来の抽出物、酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物等の発酵代謝産物から選ばれる微生物由来の抽出物が挙げられる。更にレチノール及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、レチナール及びその誘導体、デヒドロレチナール、カロチン等のカロチノイド等のビタミンA類、チアミン類(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩)、リボフラビン類(リボフラビン、酢酸リボフラビン等)、ピリドキシン類(塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート等)、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸類(ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等)、コリン類等のビタミンB類、ビタミンC群であるアスコルビン酸及びその誘導体、ビタミンD群であるエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)やジヒドロタキステロール,ビタミンE群であるトコフェロール及びその誘導体やユビキノン類、ビタミンK群であるフィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)やメナジオール(ビタミンK4)、その他,必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンUなど、また、アンズ抽出物、イチョウ抽出物、オタネニンジン抽出物、オオムギ抽出物、オレンジ抽出物、キュウリ抽出物、キウイ抽出物、シイタケ抽出物、スギナ抽出物、センブリ抽出物、タイソウ抽出物、トウガラシ抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽出物、ブクリョウ抽出物、モモ抽出物、レタス抽出物、レモン抽出物、霊芝抽出物、ローズマリー抽出物、ヒノキチオール、セファランチン等の植物由来の抽出物、α−及びγ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導体、エストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコール酸、コハク酸、乳酸、サリチル酸等の有機酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩等が挙げられる。これらの皮膚賦活化剤の1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その配合量は、皮膚賦活化剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、化粧料の全量に対して、有効成分として、通常0.1〜20重量%である。
本発明の化粧料に配合できる収れん剤としては、スルホ石炭酸亜鉛、スルホ石炭酸ナトリム、各種植物抽出物等があげられる。例えば、アルニカ、サンザシ、キナ、サルビア、ボダイジュ、オタネニンジン、トショウ、マンネンロウ、オトギリソウ、イチョウ、メリッサ、オノニス、マロニエ、センブリ、ニンニク、カミツレ、サイム、ハッカ、イラクサ、トウガラシ、ショウガ、ホップ、西洋トチノキ、ラベンダー、ニンジン、カラシナ、ケイ、マツ、センキュウ、ニワトコ、ヤマゼリ、ハシリドコロ、ボタン、ヤマモモ、ドクダミ、コウホネ、シブガキ、トウキンセンカ、グビジンソウ、リンドウ、ブドウ、ハマボウフウ、ダイダイ、ユズ、ショウブ、ナツミカン、ハマメリス、メリーロート、ウイキョウ、サンショウ、シャクヤク、ユーカリ、ヨモギ、エンメイソウ、コメ、クララ、ショウキョウ、チョウジ、クルミの葉、オウゴン、セージ、ホップ、ローズマリー、何首鳥、黄連、黄柏、重薬、陳皮、トウシン、プロポリス、タクシア、タンニン、樺木タール、ローヤルゼリー、コウボエキス等が挙げられ、1種又は2種以上を合わせて使用することができ、化粧料の全量に対して、通常0.01〜3重量%配合することが好ましい。
本発明の化粧料に配合できる抗炎症(消炎)剤としては、酸化亜鉛、イオウ及びその誘導体、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリチルレチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、トラネキサム酸、コンドロイチン硫酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラントイン、グアイアズレン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、各種微生物及び動植物の抽出物等が挙げられ、1種又は2種以上を合わせて使用することができ、化粧料の全量に対して、有効成分として、通常0.01〜1重量%配合することが好ましい。
本発明の化粧料に配合できる酸化防止剤としては、レチノール、デヒドロレチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸、ビタミンA油等のビタミンA類とそれらの誘導体及びそれらの塩、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、クリプトキサンチン、アスタキサンチン、フコキサンチン等のカロテノイド類及びその誘導体、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサール−5−リン酸エステル、ピリドキサミン等のビタミンB類とそれらの誘導体及びそれらの塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム等のビタミンC類とそれらの誘導体及びそれらの塩、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、1,2,5−ジヒドロキシ−コレカルシフェロール等のビタミンD類とそれらの誘導体及びそれらの塩、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類とそれらの誘導体及びそれらの塩、トロロックスとその誘導体及びそれらの塩、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、α−リポ酸、デヒドロリポ酸、グルタチオンとその誘導体及びそれらの塩、尿酸、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム等のエリソルビン酸塩、没食子酸、没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体及びそれらの塩、ルチン、α−グリコシル−ルチン等のルチン誘導体及びそれらの塩、カルノシン及びその誘導体及びそれらの塩、ホモカルノシン及びその誘導体及びそれらの塩、アンセリン及びその誘導体及びそれらの塩、カルシニン及びその誘導体及びそれらの塩、フラバノン、フラボン、アントシアニン、アントシアニジン、フラボノール、クエルセチン、ケルシトリン、ミリセチン、フィセチン、ハマメリタンニン、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のフラボノイド類、タンニン酸、コーヒー酸、フェルラ酸、プロトカテク酸、カルコン、オリザノール、カルノソール、セサモール、セサミン、セサモリン、ジンゲロン、クルクミン、テトラヒドロクルクミン、クロバミド、デオキシクロバミド、ショウガオール、カプサイシン、バニリルアミド、エラグ酸、ブロムフェノール、フラボグラシン、メラノイジン、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンヌクレオチド、ユビキノン、ユビキノール、マンニトール、ビリルビン、コレステロール、エブセレン、セレノメチオニン、セルロプラスミン、トランスフェリン、ラクトフェリン、アルブミン、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、メタロチオネイン、O−ホスホノ−ピリドキシリデンローダミン等が挙げられ、1種又は2種以上を合わせて使用することができる。酸化防止剤(抗酸化成分)の含有量は、抗酸化成分の種類により異なり、一律に決められないが、化粧料の全量に対して、通常0.1〜10重量%である。
本発明の化粧料に配合できる保湿剤は、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸塩、乳酸塩等のNMF(自然保湿因子)の主成分、ヒアルロン酸塩、更には、各種植物抽出物等があげられ、その1種以上が用いられる。保湿剤の含有量は、保湿剤の種類により異なり、一律に決められないが、化粧料の全量に対して、有効成分として、通常0.1〜20重量%である。
本発明の化粧料に配合できる香料としては、天然香料や合成香料がある。天然香料の代表例は、バラ油、ジャスミン油、ネロリ油、ラベンダー油、チュベローズ油、イランイラン油、クラリセージ油、クローブ油、ペパーミント油、ゼラニウム油、パッチュリー油、サンダルウッド油、シンナモン油、コリアンダー油、ナツメグ油、パイン油、バニラ油、ペルーバルサム油、バナナ油、アップル油、フェンネル油、トンカビーンズ油、ペパー油、レモン油、オレンジ油、ベルガモット油、オポポナックス油、ベチバー油、オリス油、オークモス油、アニス油、ボアドローズ油などの植物性香料、ムスク油、シベット油、カストリウム油、アンバーグリス油などの動物性香料である。
合成香料の代表例は、リモネン、β−カリオフィリンなどの炭化水素類、シス−3−ヘキセノール、リナロール、ファルネソール、β−フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、ターピネオール、メントール、サンタロール、バクダノール、ブラマノールなどのアルコール類、リラノール、リリアール、2,6−ノナジエナール、シトラール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒドなどのアルデヒド類、β−イオノン、l−カルボン、シクロペンタデカノン、ダマスコン、メチルイオノン、イロン、イソイースーパー、アセチルセドレン、ムスコンなどのケトン類、ベンジルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、リナリルアセテート、ベンジルベンゾエートなどのエステル類、γ−ウンデカラクトン、ジャスミンラクトン、シクロペンタデカノリッド、エチレンブラシレートなどのラクトン類、ガラクソリッド、アンブロキサン、ローズオキサイドなどのオキサイド類、オイゲノールなどのフェノール類、インドールなどの含窒素化合物、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールなどのアセタール類、オーランチオールなどのシッフ塩基類などである。香料は一般的に一種類単独で使用することは少なく、目的に応じて複数種を組み合わせた調合香料として用いられる。これらの香料は、通常、有機溶剤又は油剤に溶解あるいは分散した後、化粧料に配合される。
本発明の化粧料に配合できる有機溶剤は、エタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ブタノール、プロパノールなどが挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
また、本発明の化粧料に配合できる油剤は、天然油、合成油、或いは固体、半固体、液体等の原料や形態を問わず、いずれも使用できる。例えば、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル油、シリコーン油類、フッ素系油類等のいずれの油剤も使用することができる。具体的には、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ホホバ油、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等のロウ類;牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等の動物油;ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のラノリン誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類が挙げられる。また、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の高級アルコール;アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油が挙げられる。更にアセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド、ヒマシ油等のグリセライド油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン;高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコンゴム、シリコーン油等のシリコーン系油剤;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤が挙げられる。望ましくは、ホホバ油、ヒマシ油、流動パラフィン、スクワレン、ワセリン、ステアリン酸、オレイルアルコール等があげられ、その1種以上が使用される。
本発明の化粧料に配合できる顔料は、通常、被着色物に真珠光沢、虹彩色、メタリック感等の特殊な光学的効果や彩色、被覆、紫外線予防あるいは分泌皮脂の吸着による化粧くずれの防止、さらっとした使用感の付与等の目的で使用されている化粧用粉体であり、口紅、アイカラー、チークカラー、ネイルカラーなどのメイクアップ化粧料、ヘアー用の化粧料に通常使用されているラメやパール光沢顔料である。これらには、レーキ顔料、有機顔料、着色顔料、白色顔料、体質顔料、ガラスフレーク顔料、金属被覆無機顔料、真珠光沢顔料、金属光沢顔料、樹脂顔料、機能性顔料等があげられ、これらの1種以上が使用される。
レーキ顔料には2つの種類があり、1つは水に溶けやすい染料をカルシウム等の塩として水に不溶化した顔料で、例えば赤色202号、204号、206号、207号、208号、220号等がある。他の1つは、硫酸アルミニウム、硫酸ジルコニウム等で水不溶性にしてアルミナに吸着させた顔料で黄色5号、赤色230号等である。
有機顔料は、分子構造内に親水性基を持たず、水、油や溶剤に溶解しない有色粉末であり、着色力、耐光性に優れている。アゾ系顔料の赤色228号、インジゴ系顔料の赤色226号、フタロシアニン系顔料の青色404号等があげられる。
着色顔料としては、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の色調の異なる酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化コバルト、チタン酸コバルトカーボンブラック、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等があげられる。
白色顔料は、着色や被覆等の目的で用いられ、ニ酸化チタンと酸化亜鉛があげられる。 体質顔料は、着色よりも製品の形状維持や伸展性、付着性、光沢等の調節、色調の調整(希釈剤)に用いられ、例えば雲母(マイカ)、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母等の雲母系顔料、セリサイト、タルク、カオリン、モンモリロナイト、ゼオライト等の粘度鉱物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の合成無機粉体等があげられる。
ガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラス表面を金属などで薄く被覆されたものである。金属被覆無機顔料は、無機系顔料を金属蒸着などにより金属および/あるいは金属酸化物で被覆させた顔料であり、例えば、酸化鉄被覆アルミニウム、酸化鉄被覆雲母、アルミニウム−マンガン被覆雲母状酸化鉄等があげられる。真珠光沢顔料は、被着色物に真珠光沢、虹彩色、メタリック感等の特殊な光学的効果を与えるために使用される顔料であり、雲母チタン、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等があげられる。その他、アルミニウム粉、金粉、銀粉、銅粉、錫粉、真鍮粉などの金属光沢顔料があげられる。
樹脂顔料は、樹脂フィルムを着色し、裁断した薄片状のものであり、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエキレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ナイロンパウダーポリエステルフィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末等があげられる。
機能性顔料としては、窒化ホウ素、合成フッ素金雲母、フォトクロミック顔料、複合化微粒子粉体等があげられる。
本発明の化粧料に配合できる顔料の形態は、特に限定されるものではなく、粒状、板状、棒状等、目的および使用粉体により適宜、選択されれば良い。また、粉体の大きさは、特に限定されるものではなく、目的および使用粉体により適宜、選択されれば良く、粒状の粉体で有れば、通常、平均粒子径が0.01〜10μmのものが使用され、箔片状や棒状の粉体であれば、通常、長さが0.5〜10μmのものが使用されている。顔料の配合量は、使用される顔料により一律に決めることはできず、適宜選択されるものであるが、化粧料の全量に対して、通常、0.01〜80重量%である。
本発明の化粧料に配合できる界面活性剤は、特にその種類は限定するものではなく、用途に応じて非イオン性、アニオン性、カチオン性、及び両性のいずれの界面活性剤も使用できるが、親水性親油性比(HLB値)が10〜18である界面活性剤が好ましく用いられる。
本発明の化粧料に使用できる非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体類などが挙げられる。
具体的には、親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エルチヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、リンゴ酸等のグリセリン(またはポリグリセリン)脂肪酸エステル類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロビレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POEソルビタンモノオレエート(以下、ポリオキシエチレンを「POE」とする。)、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンジオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPセチルエーテル(以下、ポリオキシプロピレンを「POP」とする。)、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、POE・POPエチレンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油(または硬化ヒマシ油)誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOE、ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジー2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム酸のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、アクリル酸・β−N−Nジメチル−N−エチルアンモニオエチル酸ビニルピロリドン共重合体、カチオンポリマー誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
界面活性剤の配合割合は、通常、0.1〜10重量%(対化粧料全量)である。
本発明の化粧料に配合できる増粘剤は、例えば、アラビアゴム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、フコイダン、クインシードガム、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン、キサンタンガム、カードラン、ジェランガム、フコゲルなどの天然高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどの半合成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキシドなどの合成高分子などであり、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライトなどの無機鉱物などを併用することもある。
本発明の化粧料に配合できる色素としては、有機合成色素として、黄色5号、赤色505号などのアゾ系染料、赤色213号、赤色230号などのキサンテン系染料、黄色204号などのキノリン系染料、青色1号などのトリフェニルメテン系染料、緑色201号などのアンスラキノン系染料、インジゴ系染料などの染料、赤色202号、赤色208号などのレーキ顔料、赤色228号、赤色226号、青色404号などがあり、天然色素として、カロチン、カルサミン、コチニールなどがある。
本発明の化粧料の製剤の形態(剤型)は特に制限されず、本発明の化粧料は水溶液系、可溶化系、各種乳化系、粉末分散系等の形態を選択できる。
本発明の化粧料の用途は特に制限されず、本発明の化粧料は化粧水、乳液、クリーム、パック等の基礎化粧品や、口紅、ファンデーション等のメーキャップ化粧品、シャンプー、リンス等頭髪用製品、日焼け止め等の特殊化粧品等の用途に用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
実施例及び比較例の供試化粧品に用いたA成分は、次の通りである。
A−1:水溶性コラーゲン(商品名 水溶性コラーゲン川研P 川研ファインケミカル(株)製
A−2:加水分解コラーゲン(商品名:プロモイス W−42CP、(株)成和化成製)
A−3:アテロコラーゲン(商品名:ABN−211、(株)高研製)
A−4:アーモンドタンパク(商品名:デュルセミンLS、Gattefosse s.a.s.製)
A−5:ホエイタンパク(商品名:ラクトフィル モイスト、BASF Beauty Creations製)
A−6:加水分解乳タンパク(商品名:プロモイス HYDROMILK、(株)成和化成製)
A−7:加水分解コメタンパク(商品名:プロモイス WR−SP、(株)成和化成製)
A−8:加水分解ダイズタンパク(商品名:プロモイス WS−SP、(株)成和化成製)
A−9:加水分解野菜タンパク(商品名:ハイドロライズドベジタブルプロテイン、I.R.A srl製)
A−10:加水分解ハチミツタンパク(商品名:ハニーテインS、片倉チッカリン(株)製)
A−11:アスパラギン酸(試薬:L−アスパラギン酸(特級)、関東化学(株)製)
A−12:アルギニン(商品名:L−アルギニン、味の素(株)製)
A−13:グリシン(試薬:グリシン(特級)、関東化学(株)製)
A−14:シスチン(試薬:L(−)−シスチン(特級)、関東化学(株)製)
A−15:フェニルアラニン(試薬:L(−)−フェニルアラニン(鹿特級)、関東化学(株)製)
A−16:加水分解ホホバタンパク(商品名:Jojoba Pro−HP、Desert Whale Jojoba Co., Inc.製)
A−17:アスパラギン酸Na(試薬:L−アスパラギン酸ナトリウム一水和物(鹿特級)、関東化学(株)製)
A−18:グルタミン酸Na(試薬:L−グルタミン酸ナトリウム、和光純薬工業(株)製)
A−19:ヒスチジンHCl(試薬:L−ヒスチジン塩酸塩一水和物(特級)、関東化学(株)製)
A−20:リシンHCl(試薬:L(+)−リシン塩酸塩(鹿特級)、関東化学(株)製)
A−21:アセチルグルタミン(試薬:Nα−Acetyl−L−glutamine、東京化成工業(株)製)
A−22:アセチルヒドロキシプロリン(商品名:N−アセチル−L−ヒドロキシプロリン、協和発酵バイオ(株)製)
A−23:アセチルシトルルアミドアルギニン(商品名:イクシーアルギンP4、Exsymol S.A.M.製)
A−24:アルブミン(商品名:アルブミン、キユーピー(株)製)
A−25:加水分解コンキオリン(商品名:プロモイス PEARL F、(株)成和化成製)
A−26:加水分解エラスチン(商品名:EBE−311、(株)高研製)
A−27:加水分解カゼイン(商品名:プロモイス MILK−P、(株)成和化成製)
A−28:加水分解ケラチン(商品名:プロモイス WK、(株)成和化成製)
A−29:ケラチン(商品名:ケラテック IFP−HMW、クローダジャパン(株)製)
A−30:シルク(商品名:シルクエキス−ET、(株)ヤマダ薬研製)
A−31:アラニルグルタミン(試薬:L−アラニル−L−グルタミン、和光純薬工業(株)製)
A−32:カルノシン(商品名:アメリオックス、Mibelle Biochemistry製)
A−33:トリペプチド−1(商品名:コラーレン BG、Lucas Meyer Cosmetics製)
A−34:ヘキサペプチド−2(商品名:ダーモスタティル IS、アイエスピー・ジャパン(株)製)
A−35:ゼラチン(商品名:ハイグレードゼラチンAPAT、(株)ニッピ製)
A−1:水溶性コラーゲン(商品名 水溶性コラーゲン川研P 川研ファインケミカル(株)製
A−2:加水分解コラーゲン(商品名:プロモイス W−42CP、(株)成和化成製)
A−3:アテロコラーゲン(商品名:ABN−211、(株)高研製)
A−4:アーモンドタンパク(商品名:デュルセミンLS、Gattefosse s.a.s.製)
A−5:ホエイタンパク(商品名:ラクトフィル モイスト、BASF Beauty Creations製)
A−6:加水分解乳タンパク(商品名:プロモイス HYDROMILK、(株)成和化成製)
A−7:加水分解コメタンパク(商品名:プロモイス WR−SP、(株)成和化成製)
A−8:加水分解ダイズタンパク(商品名:プロモイス WS−SP、(株)成和化成製)
A−9:加水分解野菜タンパク(商品名:ハイドロライズドベジタブルプロテイン、I.R.A srl製)
A−10:加水分解ハチミツタンパク(商品名:ハニーテインS、片倉チッカリン(株)製)
A−11:アスパラギン酸(試薬:L−アスパラギン酸(特級)、関東化学(株)製)
A−12:アルギニン(商品名:L−アルギニン、味の素(株)製)
A−13:グリシン(試薬:グリシン(特級)、関東化学(株)製)
A−14:シスチン(試薬:L(−)−シスチン(特級)、関東化学(株)製)
A−15:フェニルアラニン(試薬:L(−)−フェニルアラニン(鹿特級)、関東化学(株)製)
A−16:加水分解ホホバタンパク(商品名:Jojoba Pro−HP、Desert Whale Jojoba Co., Inc.製)
A−17:アスパラギン酸Na(試薬:L−アスパラギン酸ナトリウム一水和物(鹿特級)、関東化学(株)製)
A−18:グルタミン酸Na(試薬:L−グルタミン酸ナトリウム、和光純薬工業(株)製)
A−19:ヒスチジンHCl(試薬:L−ヒスチジン塩酸塩一水和物(特級)、関東化学(株)製)
A−20:リシンHCl(試薬:L(+)−リシン塩酸塩(鹿特級)、関東化学(株)製)
A−21:アセチルグルタミン(試薬:Nα−Acetyl−L−glutamine、東京化成工業(株)製)
A−22:アセチルヒドロキシプロリン(商品名:N−アセチル−L−ヒドロキシプロリン、協和発酵バイオ(株)製)
A−23:アセチルシトルルアミドアルギニン(商品名:イクシーアルギンP4、Exsymol S.A.M.製)
A−24:アルブミン(商品名:アルブミン、キユーピー(株)製)
A−25:加水分解コンキオリン(商品名:プロモイス PEARL F、(株)成和化成製)
A−26:加水分解エラスチン(商品名:EBE−311、(株)高研製)
A−27:加水分解カゼイン(商品名:プロモイス MILK−P、(株)成和化成製)
A−28:加水分解ケラチン(商品名:プロモイス WK、(株)成和化成製)
A−29:ケラチン(商品名:ケラテック IFP−HMW、クローダジャパン(株)製)
A−30:シルク(商品名:シルクエキス−ET、(株)ヤマダ薬研製)
A−31:アラニルグルタミン(試薬:L−アラニル−L−グルタミン、和光純薬工業(株)製)
A−32:カルノシン(商品名:アメリオックス、Mibelle Biochemistry製)
A−33:トリペプチド−1(商品名:コラーレン BG、Lucas Meyer Cosmetics製)
A−34:ヘキサペプチド−2(商品名:ダーモスタティル IS、アイエスピー・ジャパン(株)製)
A−35:ゼラチン(商品名:ハイグレードゼラチンAPAT、(株)ニッピ製)
実施例及び比較例の供試化粧品に用いたB成分はアルカリゲネス産生多糖体であるアルカシーラン(商品名:伯東(株)製)(B−1)である。また、本発明のB成分ではないが、比較例の供試化粧品に配合する多糖類としてキサンタンガム(商品名:KELTROL、CPケルコ社製)(B−2)を使用した。キサンタンガムは、グルコース2分子、マンノース2分子、グルクロン酸の繰り返し単位からなる。
実施例及び比較例の供試化粧品に用いたA成分、B成分以外の配合成分はC成分として表1、2に記載した。
(保湿効果とべたつき感の評価試験)
実施例1〜44、比較例1〜10では、下記の配合による供試化粧水を調製し、それを用いて保湿効果とべたつき感を評価した。尚、試験期間中の環境は、気温22℃、湿度65%を保った。
(1)供試化粧水の調製
(1−1)供試化粧水の配合
下記の配合において、A成分とB成分は表3に示したA成分、B成分を用い、A成分、B成分以外の成分(C成分)は共通である供試化粧水を調製した。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。
1.表3に示したA成分
2.表3に示したB成分
3.1,3−ブタンジオール(C−45) 5.00%
4.1,2−ペンタンジオール(C−48) 3.00%
5.グリセリン(C−18) 5.00%
6.ジグリセリン(C−24) 2.00%
7.グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテル(C−19) 0.20%
8.精製水(C−36) 100%とする残量
また、比較例11の「コントロール」は上記配合のA成分及びB成分を精製水(C−36)に置き換えた配合であり、比較例12の「ブランク」は精製水(C−36)のみの配合である。
実施例1〜44、比較例1〜10では、下記の配合による供試化粧水を調製し、それを用いて保湿効果とべたつき感を評価した。尚、試験期間中の環境は、気温22℃、湿度65%を保った。
(1)供試化粧水の調製
(1−1)供試化粧水の配合
下記の配合において、A成分とB成分は表3に示したA成分、B成分を用い、A成分、B成分以外の成分(C成分)は共通である供試化粧水を調製した。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。
1.表3に示したA成分
2.表3に示したB成分
3.1,3−ブタンジオール(C−45) 5.00%
4.1,2−ペンタンジオール(C−48) 3.00%
5.グリセリン(C−18) 5.00%
6.ジグリセリン(C−24) 2.00%
7.グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテル(C−19) 0.20%
8.精製水(C−36) 100%とする残量
また、比較例11の「コントロール」は上記配合のA成分及びB成分を精製水(C−36)に置き換えた配合であり、比較例12の「ブランク」は精製水(C−36)のみの配合である。
(1−2)供試化粧水の調製方法
上記配合成分2のB成分を80℃に加温後、ディスパーザを用いて配合成分8に分散させた(分散液1)。上記配合成分の3〜7を混合し混合物1とした。混合物1に分散液1を加え、80℃に加温し溶解した(分散液2)。分散液2を80℃に維持しながらホモジナイザー(例えば、特殊機化工業株式会社製の、TKホモミキサーMARKII、5型羽に本体TKロボミックスを組み合わせたホモジナイザー)で8000rpm×10分間撹拌後、40℃まで冷却し、その後、上記配合成分1のA成分を加えて実施例1〜44及び比較例1〜10に用いる供試化粧水を調製した。また、比較例11に用いる供試化粧水は上記配合のA成分及びB成分を精製水に替えて同様の方法で調製した。比較例12は精製水をそのまま用いた。
上記配合成分2のB成分を80℃に加温後、ディスパーザを用いて配合成分8に分散させた(分散液1)。上記配合成分の3〜7を混合し混合物1とした。混合物1に分散液1を加え、80℃に加温し溶解した(分散液2)。分散液2を80℃に維持しながらホモジナイザー(例えば、特殊機化工業株式会社製の、TKホモミキサーMARKII、5型羽に本体TKロボミックスを組み合わせたホモジナイザー)で8000rpm×10分間撹拌後、40℃まで冷却し、その後、上記配合成分1のA成分を加えて実施例1〜44及び比較例1〜10に用いる供試化粧水を調製した。また、比較例11に用いる供試化粧水は上記配合のA成分及びB成分を精製水に替えて同様の方法で調製した。比較例12は精製水をそのまま用いた。
(2)評価試験方法
(2−1)保湿効果(保湿性と保湿持続性)
この試験には10名(20代〜50代)のパネラーを用いた。保湿効果は、電気伝導度として測定される、パネラーの肌の水分量変化によって評価した。即ち、電気伝導度測定値が高いほど肌の水分含量が高く保湿効果が高いと評価した。
(測定手順)
まず、パネラーの下腕部を石鹸でよく洗浄し、そのまま20分間放置する。洗浄20分経過後に、肌(皮膚)の水分量をスキコン−200(アイ・ビー・エス社製)にて電気伝導度(μS/cm)として測定する。試験スタート時(0分)の電気伝導度である。
直ちに供試化粧水0.05mlをパネラーの下腕部の2cm×2cmの面積に塗布する。化粧水塗布から、20分後、30分後、60分後にそれぞれ肌(皮膚)の水分量をスキコン−200(アイ・ビー・エス社製)にて電気伝導度(μS/cm)として測定する。電気伝導度各測定値は、パネラー10名の平均値である。
(2−2)べたつき感
供試化粧水塗布20分後のべたつき感を各パネラーが官能評価する。パネラー10名の評価のうち最も多い評価を結果として採用した。
(2−1)保湿効果(保湿性と保湿持続性)
この試験には10名(20代〜50代)のパネラーを用いた。保湿効果は、電気伝導度として測定される、パネラーの肌の水分量変化によって評価した。即ち、電気伝導度測定値が高いほど肌の水分含量が高く保湿効果が高いと評価した。
(測定手順)
まず、パネラーの下腕部を石鹸でよく洗浄し、そのまま20分間放置する。洗浄20分経過後に、肌(皮膚)の水分量をスキコン−200(アイ・ビー・エス社製)にて電気伝導度(μS/cm)として測定する。試験スタート時(0分)の電気伝導度である。
直ちに供試化粧水0.05mlをパネラーの下腕部の2cm×2cmの面積に塗布する。化粧水塗布から、20分後、30分後、60分後にそれぞれ肌(皮膚)の水分量をスキコン−200(アイ・ビー・エス社製)にて電気伝導度(μS/cm)として測定する。電気伝導度各測定値は、パネラー10名の平均値である。
(2−2)べたつき感
供試化粧水塗布20分後のべたつき感を各パネラーが官能評価する。パネラー10名の評価のうち最も多い評価を結果として採用した。
(3)結果
実施例1〜44、比較例1〜12について、下記の評価基準に基づき、供試化粧水塗布20分後の保湿効果評価を「保湿性」とし、同塗布60分後の保湿効果評価を「保湿持続性」とした。また、べたつき感は上記の通り供試化粧水塗布20分後の官能評価である。
保湿効果とべたつき感の評価基準
(保湿性)<供試化粧水塗布20分後>
◎:電気伝導度の値が初期値の5倍以上
○:電気伝導度の値が初期値の4倍以上5倍未満
△:電気伝導度の値が初期値の3倍以上から4倍未満
×:電気伝導度の値が初期値の3倍未満
(保湿持続性)<供試化粧水塗布60分後>
◎:電気伝導度の値が初期値の5倍以上
○:電気伝導度の値が初期値の4倍以上5倍未満
△:電気伝導度の値が初期値の3倍以上から4倍未満
×:電気伝導度の値が初期値の3倍未満
(べたつき感)
○:べたつきを感じない
△:ややべたつく
×:かなりべたつく
実施例1〜44、比較例1〜12について、下記の評価基準に基づき、供試化粧水塗布20分後の保湿効果評価を「保湿性」とし、同塗布60分後の保湿効果評価を「保湿持続性」とした。また、べたつき感は上記の通り供試化粧水塗布20分後の官能評価である。
保湿効果とべたつき感の評価基準
(保湿性)<供試化粧水塗布20分後>
◎:電気伝導度の値が初期値の5倍以上
○:電気伝導度の値が初期値の4倍以上5倍未満
△:電気伝導度の値が初期値の3倍以上から4倍未満
×:電気伝導度の値が初期値の3倍未満
(保湿持続性)<供試化粧水塗布60分後>
◎:電気伝導度の値が初期値の5倍以上
○:電気伝導度の値が初期値の4倍以上5倍未満
△:電気伝導度の値が初期値の3倍以上から4倍未満
×:電気伝導度の値が初期値の3倍未満
(べたつき感)
○:べたつきを感じない
△:ややべたつく
×:かなりべたつく
結果を表3に示した。また、実施例3、4、35、36及び比較例1〜5、11、12については0分、20分後、30分後、60分後の実際の電気伝導度の測定値を表4に示した。
A成分を化粧料全量に対して0.01〜10重量%、B成分を化粧料全量に対して0.01〜0.40重量%含有する本発明の化粧料は、A成分もしくはB成分を単独で含有する化粧料、あるいは、A成分とB成分を含有していても上記の特定配合範囲外の化粧料に比べて、保湿効果(保湿性と保湿持続性)とべたつき感の点で顕著に優れていることが、表3、4の結果により証明された。
(実施例45)乳液1
実施例45の乳液1は、表5の配合に従い調製した。
70℃に加熱、撹拌下、配合成分No.1〜5を混合し、混合物1とした。また、同様に配合成分No.6、7を70℃に加熱混合し、混合物2とした。No.8〜10を混合し、これにNo.11を加えた後、No.12、13を混合して混合物3とした。ホモミキサーで混合物2を8,000rpmで撹拌しながら混合物3、混合物1を加え、エマルションを調製した。次いでプロペラ型撹拌機で室温まで撹拌冷却し、50℃で撹拌しながらNo.14、15を加え乳液1(実施例45)を得た。
実施例45の乳液1は、表5の配合に従い調製した。
70℃に加熱、撹拌下、配合成分No.1〜5を混合し、混合物1とした。また、同様に配合成分No.6、7を70℃に加熱混合し、混合物2とした。No.8〜10を混合し、これにNo.11を加えた後、No.12、13を混合して混合物3とした。ホモミキサーで混合物2を8,000rpmで撹拌しながら混合物3、混合物1を加え、エマルションを調製した。次いでプロペラ型撹拌機で室温まで撹拌冷却し、50℃で撹拌しながらNo.14、15を加え乳液1(実施例45)を得た。
(実施例46)クリーム1
実施例46のクリーム1は、表6の配合に従い調製した。
配合成分No.6、7をディスパーザー(TKホモディスパーザー2.5型羽に本体TKロボミックスを組み合わせたディスパーザー)を用いて水に前分散させた(分散液1)。配合成分No.1〜5の各成分を計量し分散液1と均一に混合、80℃にて加温溶解した(分散液2)。配合成分No.8〜19の各成分を計量し、80℃にて加温溶解させた(混合液1)。分散液2をホモジナイザー(またはホモミキサー)で8000rpmに撹拌しながら、混合液1を徐々に添加し、添加後10分間撹拌を行う(乳化液1)。配合成分No.22〜25を予めティスパーザを用いて水に分散させた(分散液3)。配合成分No.26、27の各成分を均一に溶解させた(混合物2)。乳化液1に分散液3を加えて均一混合した(乳化液2)。乳化液2に混合物2を加えて中和後、室温まで冷却し、No.20、21を加えクリーム1(実施例46)を得た。
実施例46のクリーム1は、表6の配合に従い調製した。
配合成分No.6、7をディスパーザー(TKホモディスパーザー2.5型羽に本体TKロボミックスを組み合わせたディスパーザー)を用いて水に前分散させた(分散液1)。配合成分No.1〜5の各成分を計量し分散液1と均一に混合、80℃にて加温溶解した(分散液2)。配合成分No.8〜19の各成分を計量し、80℃にて加温溶解させた(混合液1)。分散液2をホモジナイザー(またはホモミキサー)で8000rpmに撹拌しながら、混合液1を徐々に添加し、添加後10分間撹拌を行う(乳化液1)。配合成分No.22〜25を予めティスパーザを用いて水に分散させた(分散液3)。配合成分No.26、27の各成分を均一に溶解させた(混合物2)。乳化液1に分散液3を加えて均一混合した(乳化液2)。乳化液2に混合物2を加えて中和後、室温まで冷却し、No.20、21を加えクリーム1(実施例46)を得た。
(実施例47)クリーム2
実施例47のW/O/W複合エマルション型のクリーム2は、表7の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜3を加熱混合し、70℃に保ち混合物1とした。また、配合成分No.7〜10、およびNo.14の一部を加熱混合し、70℃に保ち混合物2とし、ホモミキーで混合物1を撹拌しながら混合物2を加え、W/O型エマルションを調製し乳化物1とした。さらに、配合成分No.4〜6を加熱混合し、70℃に保ち混合物3とした。配合成分No.11、12、14の残りを撹拌混合しながら、乳化物1、混合物3、および配合成分No.13を順次添加し、均一に混合してW/O/W複合エマルション型クリーム2(実施例47)を得た。
実施例47のW/O/W複合エマルション型のクリーム2は、表7の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜3を加熱混合し、70℃に保ち混合物1とした。また、配合成分No.7〜10、およびNo.14の一部を加熱混合し、70℃に保ち混合物2とし、ホモミキーで混合物1を撹拌しながら混合物2を加え、W/O型エマルションを調製し乳化物1とした。さらに、配合成分No.4〜6を加熱混合し、70℃に保ち混合物3とした。配合成分No.11、12、14の残りを撹拌混合しながら、乳化物1、混合物3、および配合成分No.13を順次添加し、均一に混合してW/O/W複合エマルション型クリーム2(実施例47)を得た。
(実施例48)クリーム3
実施例48のO/W/O型のクリーム3は、表8の配合に従い調製した。
配合成分No.3〜5を均一になるまで混合し、混合物1とし、配合成分No.1、2を均一になるまで混合し、混合物2とした。混合物2に混合物1を徐々に添加して、混合物3を調製した。さらに、No.10、11をディスパーで分散し分散物1とし、配合成分No.6〜9を混合し、分散物1を加え、加熱混合した後、50℃に保ち混合物4とし、混合物4を撹拌しながら混合物3を添加し、O/W型マイクロカプセルを調製した。さらに、配合成分No.12、13を均一になるまで混合し、これに、O/W型マイクロカプセルを添加して、O/W/O型クリーム3(実施例48)を得た。
実施例48のO/W/O型のクリーム3は、表8の配合に従い調製した。
配合成分No.3〜5を均一になるまで混合し、混合物1とし、配合成分No.1、2を均一になるまで混合し、混合物2とした。混合物2に混合物1を徐々に添加して、混合物3を調製した。さらに、No.10、11をディスパーで分散し分散物1とし、配合成分No.6〜9を混合し、分散物1を加え、加熱混合した後、50℃に保ち混合物4とし、混合物4を撹拌しながら混合物3を添加し、O/W型マイクロカプセルを調製した。さらに、配合成分No.12、13を均一になるまで混合し、これに、O/W型マイクロカプセルを添加して、O/W/O型クリーム3(実施例48)を得た。
(実施例49)洗顔フォーム1
実施例49の洗顔フォーム1は、表9の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜3を約70℃にて加熱溶解し混合物1とした。配合成分No.5〜9を撹拌混合し、混合物2とした。次いで、70℃に加熱した配合成分No.12に配合成分No.4およびNo.11を溶解させホモミキサーで5,000rpmで撹拌しながら、配合成分No.10を添加し、更に70℃で10分間溶解した後、混合物1を加えて更に10分間撹拌を行い、エマルションを調製した。このエマルションを冷却しながら撹拌し、約40℃にて混合物2、No.13を添加し洗顔フォーム1(実施例49)を得た。
実施例49の洗顔フォーム1は、表9の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜3を約70℃にて加熱溶解し混合物1とした。配合成分No.5〜9を撹拌混合し、混合物2とした。次いで、70℃に加熱した配合成分No.12に配合成分No.4およびNo.11を溶解させホモミキサーで5,000rpmで撹拌しながら、配合成分No.10を添加し、更に70℃で10分間溶解した後、混合物1を加えて更に10分間撹拌を行い、エマルションを調製した。このエマルションを冷却しながら撹拌し、約40℃にて混合物2、No.13を添加し洗顔フォーム1(実施例49)を得た。
(実施例50)クレンジング1
実施例50のクレンジング1は、表10の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜6、9を加熱溶解し、冷却しながら、約40℃にて配合成分No.7、8を順次添加してクレンジング1(実施例50)を得た。
実施例50のクレンジング1は、表10の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜6、9を加熱溶解し、冷却しながら、約40℃にて配合成分No.7、8を順次添加してクレンジング1(実施例50)を得た。
(実施例51)クレンジング2
実施例51のクレンジング2は、表11の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜4を約70℃にて加熱溶解し、混合物1とした。また、配合成分No.5〜7とNo.8、9を約70℃にて別個に撹拌溶解した後、両者を混合し、混合物2とした。混合物1を撹拌しながら混合物2を添加し、冷却しながら撹拌し、約40℃にて配合成分No.10を添加し、クレンジング2(実施例51)を得た。
実施例51のクレンジング2は、表11の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜4を約70℃にて加熱溶解し、混合物1とした。また、配合成分No.5〜7とNo.8、9を約70℃にて別個に撹拌溶解した後、両者を混合し、混合物2とした。混合物1を撹拌しながら混合物2を添加し、冷却しながら撹拌し、約40℃にて配合成分No.10を添加し、クレンジング2(実施例51)を得た。
(実施例52)パック1
実施例52のパック1は、表12の配合に従い調製した。
配合成分No.16にNo.1〜5を順次添加し、均一になるまで撹拌混合し、混合物1とする。また、配合成分No.6〜13を撹拌混合し、混合物2とする。混合物1を撹拌しながら、混合物2および配合成分No.14、15を加え、均一になるまで撹拌しパック1(実施例52)を得た。
実施例52のパック1は、表12の配合に従い調製した。
配合成分No.16にNo.1〜5を順次添加し、均一になるまで撹拌混合し、混合物1とする。また、配合成分No.6〜13を撹拌混合し、混合物2とする。混合物1を撹拌しながら、混合物2および配合成分No.14、15を加え、均一になるまで撹拌しパック1(実施例52)を得た。
(実施例53)ジェル1
実施例53のジェル1は、表13の配合に従い調製した。
配合成分No.11にNo.1〜3を添加し、均一になるまで70℃にて撹拌混合し、混合物1とする。また、配合成分No.4〜9を撹拌混合し、混合物2とする。混合物1を撹拌しながら、混合物2を加え、均一になるまで撹拌し、配合成分No.10を加え撹拌しジェル1(実施例53)を得た。
実施例53のジェル1は、表13の配合に従い調製した。
配合成分No.11にNo.1〜3を添加し、均一になるまで70℃にて撹拌混合し、混合物1とする。また、配合成分No.4〜9を撹拌混合し、混合物2とする。混合物1を撹拌しながら、混合物2を加え、均一になるまで撹拌し、配合成分No.10を加え撹拌しジェル1(実施例53)を得た。
(実施例54)ヘアトリートメント1
実施例54のヘアトリートメント1は、表14の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜5を混合して混合物1とし、配合成分13、14は予めディスパーザーで分散し、分散物1とする。配合成分No.6〜12を混合物2とし、混合物2に分散物1を加え、それぞれを75℃に加温した後、この温度を維持しながらプロペラ型撹拌機で、撹拌しながら、混合物1を徐々に投入し、エマルションを調製した。このエマルションを撹拌冷却しながら、配合成分No.15を加え、ヘアトリートメント1(実施例54)を得た。
実施例54のヘアトリートメント1は、表14の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜5を混合して混合物1とし、配合成分13、14は予めディスパーザーで分散し、分散物1とする。配合成分No.6〜12を混合物2とし、混合物2に分散物1を加え、それぞれを75℃に加温した後、この温度を維持しながらプロペラ型撹拌機で、撹拌しながら、混合物1を徐々に投入し、エマルションを調製した。このエマルションを撹拌冷却しながら、配合成分No.15を加え、ヘアトリートメント1(実施例54)を得た。
(実施例55)日焼け止め1
実施例55の日焼け止め1は、表15の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜5を混合して混合物1とし、配合成分No.6〜11を混合物2とし、それぞれを80℃に加温した。配合成分No.12および14を混合し80℃に加温後、ホモジナイザー8000回転にて10分間溶解し混合物3とする。次に混合物3を、ホモジナイザー8000回転を行いながら、混合物1を徐々に添加し更に10分後、混合物2を徐々に添加、10分間維持しながらエマルションを調製した。このエマルションを撹拌冷却しながら、配合成分No.13を加えて日焼け止め1(実施例55)を調製した。
実施例55の日焼け止め1は、表15の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜5を混合して混合物1とし、配合成分No.6〜11を混合物2とし、それぞれを80℃に加温した。配合成分No.12および14を混合し80℃に加温後、ホモジナイザー8000回転にて10分間溶解し混合物3とする。次に混合物3を、ホモジナイザー8000回転を行いながら、混合物1を徐々に添加し更に10分後、混合物2を徐々に添加、10分間維持しながらエマルションを調製した。このエマルションを撹拌冷却しながら、配合成分No.13を加えて日焼け止め1(実施例55)を調製した。
(実施例56)日焼け止め2
実施例56の日焼け止め2は、表16の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜4を混合して混合物1とし、配合成分No.5〜9を混合物2とし、それぞれを80℃に加温した。配合成分No.10、11を混合し80℃に加温後、ホモジナイザー又はホモミキサー8000回転にて10分間溶解し混合物3とする。次に混合物3を、ホモジナイザー又はホモミキサー8000回転を行いながら、混合物1を徐々に添加し更に10分後、混合物2を徐々に添加、10分間維持しながらエマルションを調製した。このエマルションを撹拌しながら40℃まで冷却した後、配合成分No.12〜15を予め混合した混合物4を添加し、さらに撹拌して日焼け止め2(実施例56)を得た。
実施例56の日焼け止め2は、表16の配合に従い調製した。
配合成分No.1〜4を混合して混合物1とし、配合成分No.5〜9を混合物2とし、それぞれを80℃に加温した。配合成分No.10、11を混合し80℃に加温後、ホモジナイザー又はホモミキサー8000回転にて10分間溶解し混合物3とする。次に混合物3を、ホモジナイザー又はホモミキサー8000回転を行いながら、混合物1を徐々に添加し更に10分後、混合物2を徐々に添加、10分間維持しながらエマルションを調製した。このエマルションを撹拌しながら40℃まで冷却した後、配合成分No.12〜15を予め混合した混合物4を添加し、さらに撹拌して日焼け止め2(実施例56)を得た。
比較例13の乳液は、実施例45のA成分であるNo.14、15およびB成分であるNo.6を精製水に置き換え、実施例45と同様に調製した。
比較例14のクリームは、実施例46のA成分であるNo.20、21を同量の精製水に置き換え、実施例46と同様に調製した。
上記実施例45〜56及び比較例13、14について、実施例1〜44と同様の方法にて、各製剤の保湿効果及びべたつき感の評価を行った。その結果を表17に示した。
表17の結果によれば、実施例45〜56の化粧料の評価が比較例13、14の化粧料の評価よりも高く、従って、化粧料の製剤の各種形態(剤型)においても、また、化粧料の各種用途においても、本発明の顕著な効果が得られることが明示された。
本発明の化粧料は、高い保湿効果を有しながらべたつき感が無いことを要求する化粧料に利用できる。
Claims (2)
- 前記(A)が、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、アテロコラーゲン、アーモンドタンパク、ホエイタンパク、加水分解乳タンパク、加水分解コメタンパク、加水分解ダイズタンパク、加水分解野菜タンパク、加水分解ハチミツタンパク、加水分解ホホバタンパク、アルブミン、加水分解コンキオリン、加水分解エラスチン、加水分解カゼイン、加水分解ケラチン、ケラチン、シルク及びゼラチンからなる群から選択される一種又は二種以上である請求項1記載の化粧料。
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JP2021054736A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 日本薬品株式会社 | コラーゲンペプチドを含む組成物を製造するための方法 |
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JP2012229166A (ja) * | 2011-04-25 | 2012-11-22 | Mikimoto Pharmaceut Co Ltd | 皮膚外用剤 |
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2015
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Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012229166A (ja) * | 2011-04-25 | 2012-11-22 | Mikimoto Pharmaceut Co Ltd | 皮膚外用剤 |
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