JP2016190602A - 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法 - Google Patents

道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016190602A
JP2016190602A JP2015072649A JP2015072649A JP2016190602A JP 2016190602 A JP2016190602 A JP 2016190602A JP 2015072649 A JP2015072649 A JP 2015072649A JP 2015072649 A JP2015072649 A JP 2015072649A JP 2016190602 A JP2016190602 A JP 2016190602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gradient
vehicle
power
estimated
estimation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015072649A
Other languages
English (en)
Inventor
好崇 神田
Yoshitaka Kanda
好崇 神田
厚 内野
Atsushi Uchino
厚 内野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015072649A priority Critical patent/JP2016190602A/ja
Publication of JP2016190602A publication Critical patent/JP2016190602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】車両が前進する以外の場合での道路勾配の推定値の誤推定を防止できる道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法を提供する。【解決手段】動力断接装置17の断接状態と、変速機18の変速状態と、を判定する判定手段37を備え、その判定手段37により動力断接装置17がエンジン16からの動力の伝達を接続し、且つ変速機18が伝達された動力を変換して車両10を前進させる動力を出力軸19に出力すると判定した場合には、道路勾配の推定値θzを推定勾配θx、あるいは推定勾配θxに基づいた補正勾配θyとし、それ以外の場合には、勾配推定手段35による推定を禁止して、道路勾配の推定値θzを予め定められた設定値θ0にするように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法に関し、より詳細には、車両が前進する以外の場合での道路勾配の推定値の誤推定を防止できる道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法に関する。
車両の走行中には、車両の加減速制御、回生制御、及びブレーキ制御の最適化のため、また、車両の発進時には、変速段の発進段の最適化のため、車両の走行している、あるいは停車している道路勾配を精度良く推定することが必要となる。
道路勾配を推定する方法としては、車両に掛かる前後方向成分に基づいて推定する方法が一般的である。この推定方法は、例えば、重力センサ(Gセンサ)で取得した車両に掛かる成分のうちの路面に平行な成分、すなわち車両に掛かる前後方向成分から、車輪速度センサで取得した車両の実際の加速度成分を減算して算出された車両の前後方向に掛かる重力加速度成分に基づいて道路勾配を推定する方法である。なお、車両に掛かる前後方向成分には道路勾配による重力加速度成分や車両の加速度による加速度成分を例示できる。
しかし、車輪速度センサで取得した車両の実際の加速度成分は、車両の前進、後退がわからないため、このように推定された推定勾配は、実際の道路勾配の値からかけ離れた値になる場合がある。
そこで、車両の後退時には車輪速度センサの検出値を用いずに、すなわち車両の実際の加速度成分を用いずに推定勾配を推定する装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかし、これらの装置においては、車両の後退時には、車両の実際の加速度成分を用いずに推定勾配を推定しているため、その推定勾配の精度は低い。そのため、そのような精度の低い推定勾配を用いた場合には、例えば、車両が停車し、発進したときに、変速機で実際の道路勾配に適合しない誤った発進段が選択されてしまう虞がある。
特開平10−184873号公報 特許第5168416号
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、車両が前進する以外の場合での道路勾配の推定値の誤推定を防止できる道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の道路勾配推定装置は、道路の推定勾配を車両に掛かる前後方向成分に基づいて推定する勾配推定手段を備えた道路勾配推定装置において、前記車両に搭載された内燃機関からの動力の伝達を断接する動力断接装置の断接状態と、伝達された動力を変換して前記車両を前進させる動力及び後退させる動力のいずれかを出力軸に出力する変速機の変速状態と、を判定する判定手段を備え、前記判定手段により前
記動力断接装置が前記内燃機関からの動力の伝達を接続し、且つ前記変速機が伝達された動力を変換して前記車両を前進させる動力を前記出力軸に出力すると判定した場合には、道路勾配の推定値を前記推定勾配とし、それ以外の場合には、前記勾配推定手段による推定を禁止して、道路勾配の推定値を予め定められた設定値にする構成にしたことを特徴とするものである。
また、上記の課題を解決するための本発明の道路勾配推定方法は、道路の推定勾配を、車両に掛かる前後方向成分に基づいて推定する道路勾配推定方法において、動力断接装置が内燃機関からの動力の伝達を接続し、且つ、変速機がその伝達された動力を変換して前記車両を前進させる動力を出力軸に出力する場合には、道路勾配の推定値を前記推定勾配にし、それ以外の場合には、道路勾配の推定値を予め定められた設定値にすることを特徴とする方法である。
なお、ここでいう設定値は、車両が発進する際に変速機の発進段を予め設定されたギヤ段にする値に設定されることが好ましく、より具体的には、車両重量に応じた変速機のデフォルトの発進段、つまり実際の勾配によらずに確実に車両を発進可能な発進段が選択される値に設定される。
本発明の道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法によれば、動力断接装置の断接状態と、変速機の変速状態とを判定して、車両の前進以外での推定を禁止すると共に道路勾配の推定値を予め定められた設定値にすることにより、車両の前進以外での道路勾配の推定値の誤推定を防止できる。これにより、発進時にギヤ比の高い、すなわち出力トルクの低い発進段が選択されることを防止できる。
特に、車両の後進時、及び車両に搭載された内燃機関からの動力が駆動輪に伝達されていないときに推定された推定勾配が、実際の道路勾配に対して大きくずれていた場合に、そのずれが解消されないまま車両が停車すると、車両の発進時に使用される道路勾配の推定値は実際の値とかけ離れる虞がある。しかし、本発明によれば、推定勾配がずれる可能性のある車両の後進時、及び車両に搭載された内燃機関からの動力が駆動輪に伝達されていないときに、推定勾配を推定することを禁止して、推定値を設定値にするので、実際の道路勾配に対して発進時にギヤ比が高く発進できない変速段が選択されることを防止できる。
本発明の道路勾配推定装置の実施形態を例示する説明図である。 図1の勾配推定手段を例示するブロック図である。 図1の補正手段を例示するブロック図である。 本発明の道路勾配推定方法の実施形態を例示するフローチャートである。
以下、本発明の道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法について説明する。図1は、本発明の実施形態の道路勾配推定装置30の構成を例示している。この道路勾配推定装置30は、車両10に搭載されて、車両10の走行している道路勾配の推定値θzを得るものである。
車両10には、シャーシ11の前方側に運転室(キャブ)12が配置され、シャーシ11の後方側にボディ13が配置されている。
この車両10においては、キャブ12に搭乗した運転者がアクセルペダル14及びシフ
トレバー15を操作すると、図示しない制御装置がエンジン16、動力伝達装置(クラッチ)17、及び変速機18を制御する。その制御により、エンジン16から出力された動力を、動力断接装置17を経由して変速機18に伝達し、更に、変速機18より出力軸19を介して差動装置20に伝達して、差動装置20より駆動軸21を介して後輪(駆動輪)22に伝達して、走行している。また、走行中に、運転者がステアリング23を操作して、図示しないステアリングシステムを経由して右前輪24a(図示しない左前輪24b)が操舵されると、車両10の進行方向が変わる。
このような車両10の加減速制御、回生制御、及びブレーキ制御の最適化のためには、あるいは、車両の発進時の変速機18の発進段の最適化のためには、車両10の走行している道路勾配を精度良く推定することが求められている。そこで、上記の車両10においては、道路勾配推定装置30を備えて、走行中に道路勾配を推定している。
道路勾配推定装置30は、電子計算機31、Gセンサ32、車輪速度センサ33a(図示しない33b)、及び操舵角センサ34を備えている。
電子計算機31は、勾配推定手段35と、補正手段36とを有しており、車両10の走行中に逐次、勾配推定手段35と補正手段36とを実行して道路勾配を推定して推定値θzを得ている。なお、勾配推定手段35及び補正手段36としては、電子計算機31に記憶され、実行されるプログラムを例示できる。
Gセンサ32は、車両10に掛かる力成分のうちの路面に平行な成分、すなわち車両10に掛かる前後方向成分Gsを取得し、車輪速度センサ33aは右前輪24aの右車輪速度Va、車輪速度センサ33bは左前輪24bの左車輪速度Vbを取得している。また、操舵角センサ34は、運転者のステアリング23の操作による右前輪24a及び左前輪24bの操舵角θnを取得している。なお、車輪速度センサ33a、33bの代わりに出力軸19の回転数に基づいて車両10の速度を検出する車速センサを用いてもよい。
勾配推定手段35は、Gセンサ32の検出値である車両10に掛かる力の前後方向成分Gsと、車輪速度センサ33a、33bの検出値である右車輪速度Va及び左車輪速度Vbとを取得して、車両10に掛かる前後方向成分Gsと実際の車両10の加速度成分Avに基づいて道路勾配を推定して推定勾配θxを得る手段である。
補正手段36は、勾配推定手段35で推定された推定勾配θxを取得し、推定勾配θxに、推定勾配θxの変化量(推定勾配θxと前回の推定値θ(z−1)の差分)が予め定められた制限値θa以上の場合には、その変化量を制限値θa以下に制限する補正をして補正勾配θyを得る手段である。
つまり、この補正手段36は外乱の影響により推定手段35で推定された推定勾配θxが大きく変化した場合に、その外乱の影響を排除する手段である。なお、この補正手段36で補正される外乱としては、路面状況の変化や、運転者によるステアリング23の操作による遠心加速度の変化などの予測できない外乱を例示できる。
制限値θaは、外乱などの影響により推定勾配θxが大きく変動する場合に、すなわち変化量が大きくなった場合に、その外乱の影響を排除する値に設定されている。この実施形態では、予め定められた車両10の走行距離における推定勾配θxの変化量に対して制限値を設けている。
例えば、道路勾配の変化量は、距離1mに対して1%を上限としている。そこで、制限値θaを1%に設定すると、車両10の走行距離が1mにおける推定勾配θxの変化量を
最大で1%とすることにより、外乱の影響により変化量が1%を超えることを回避して、道路勾配の推定値θzの推定精度を向上できる。なお、この制限値θaは上記の値に限定されるものではなく、外乱の影響を排除するものであればよい。
なお、この勾配推定手段35及び補正手段36は、車両10が単位距離(1m)を進む間に推定勾配θx及び補正勾配θyを算出している。但し、単位距離に限定されずに単位時間や車両10の加速度及び速度の変化時にて随時算出してもよい。また、道路勾配推定装置30は、電子計算機31に車輪速度センサ33a、33bや操舵角センサ34の検出値から遠心加速度により車両10の前後方向に掛かる遠心加速度成分を算出し、補正勾配θyとは別にその遠心加速度成分に基づいて推定勾配θxを補正する手段を有してもよい。
このように道路勾配推定装置30は、推定勾配θxの変化量が制限値θa未満の場合には推定値θzを推定勾配θxにし、推定勾配θxの変化量が制限値θa以上の場合には推定値θzを補正勾配θyにして、予期せぬ外乱の影響を排除して道路勾配の推定値を精度良く推定できる。
一方で、車輪速度センサ33a、33bの検出値に基づいて算出される車両10の実際の加速度成分Avは、車両10の前進、後退が判別できない。そのため、車両10が前進している以外の場合では、誤推定を生じる虞がある。
そこで、本発明の道路勾配推定装置30は、動力断接装置17の断接状態と、変速機18の変速状態と、を判定する判定手段37を備え、その判定手段37により動力断接装置17がエンジン16からの動力の伝達を接続し、且つ変速機18が伝達された動力を変換して車両10を前進させる動力を出力軸19に出力すると判定した場合には、道路勾配の推定値θzを推定勾配θx、あるいは推定勾配θxに基づいた補正勾配θyとし、それ以外の場合には、勾配推定手段35による推定を禁止して、道路勾配の推定値θzを予め定められた設定値θ0にするように構成される。なお、判定手段37としては、電子計算機31に記憶され、実行されるプログラムを例示できる。
この判定手段37を備えた道路勾配推定装置30の行う道路推定方法について、図2及び図3に示すブロック図、並びに図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、電子計算機31は勾配推定手段35による推定勾配θxの推定を行う。
図2に示すように、まず、ステップS10では、右車輪速度Va及び左車輪速度Vbを加算する。次いで、ステップS20では、右車輪速度Va及び左車輪速度Vbの平均値(車両10の速度)Vを算出する。次いで、ステップS30では、速度Vを時間で微分、すなわち速度Vの時間変化を算出して車両10の実際の加速度成分Avを算出する。
次いで、ステップS40では、前後方向成分Gsから加速度成分Avを減算して、重力加速度成分Grを算出する。次いで、ステップS50では、重力加速度成分Grに重力加速度gを除算する。次いで、ステップS60では、ステップS50の結果に逆正弦関数(sin−1)を用いて推定勾配θxを算出する。
次に、電子計算機31は補正手段36による補正勾配θyの推定を行う。
図3に示すように、まず、ステップS100では、前回の道路勾配の推定値θ(z−1)を取得する。次いで、ステップS110では、推定勾配θxから前回の推定値θ(z−1)を減算する。次いで、ステップS120では、ステップS110の結果の絶対値を算出する。次いで、ステップS130では、ステップS120の結果が制限値θa未満か否かを判定し、その判定結果をステップS140に送る。
ステップS140では、ステップS130の結果が制限値θa未満の場合には、推定勾配θxを道路勾配の推定値θzとして出力する。一方、ステップS130の結果が制限値θa以上の場合には、ステップS150で前回の推定値θ(z−1)に制限値θaを加算又は減算して補正勾配θyを算出する。このステップS150では、推定勾配θxから前回の推定値θ(z−1)を減算した値が正であれば、制限値θaを減算し、負であれば、制限値θaを加算する。そして、ステップS140では、ステップS150の結果である補正勾配θyを推定値θzとして出力する。
次に、電子計算機31は判定手段37による判定を行う。
図4に示すように、まず、ステップS200では、動力断接装置17がエンジン16からの動力伝達を切断したか否かを判定する。このステップS200で、動力断接装置17が動力伝達を切断したと判定すると、ステップS230へ進む。一方、動力断接装置17が動力伝達を接続したと判定すると、ステップS210へ進む。
次いで、ステップS210では、変速機18が車両10を後退する動力を出力軸19に出力したか否か、すなわちシフトレバー15がリバースに入力された否かを判定する。このステップS210で、シフトレバー15がリバースに入力されたと判定すると、ステップS230へ進む。一方、シフトレバー15がリバース以外に入力された判定すると、ステップS220へ進む。
次いで、ステップS220では、変速機18が駆動輪22を駆動する動力を出力軸19に出力しないか否か、すなわちシフトレバー15がニュートラルに入力された否かを判定する。このステップS220で、シフトレバー15がニュートラルに入力されたと判定すると、ステップS230へ進む。一方、シフトレバー15がニュートラル以外に入力された判定すると、図2に示すステップS10〜ステップS60、次いで、図3のステップS100〜ステップS150へ進み、推定勾配θxの変化量が制限値θa未満の場合には推定値θzを推定勾配θxにし、推定勾配θxの変化量が制限値θa以上の場合には推定値θzを補正勾配θyにする。道路勾配の推定値θzを算出して、スタートへと戻る。
次いで、ステップS230では、勾配推定手段35を禁止し、それに伴う補正手段36も禁止する。従って、図2に示すステップS10〜ステップS60、及び図3のステップS100〜ステップS150を禁止したステップS240へ進む。
次いで、ステップS240では、勾配推定手段35による推定が禁止されているので、道路勾配の推定値θzを予め定められた設定値θ0にして、この道路勾配推定方法は完了する。この設定値θ0は、車両10が発進する際に変速機18の発進段を予め設定されたギヤ段にする値に設定されることが好ましく、より具体的には、車両重量に応じた変速機18のデフォルトの発進段、つまり実際の勾配によらずに確実に車両10を発進可能な発進段が選択される値に設定される。つまり、推定値θzがこの設定値θ0に設定されると、実際の勾配が道路構造令に規定される道路最大勾配(例えば、普通道路では9%、小型道路では12%)であっても、確実に車両10を発進させることができる。
このように、設定値θ0を車両10が発進する際に変速機18の発進段を予め設定されたギヤ段にする値に設定すると、変速機18の発進段としては、車両10の重量に基づいてその道路最大勾配を発進可能なギヤ段、例えば、車両10の重量が最大重量の場合には、1速段を選択する。また、例えば、勾配がゼロの平坦の道路の場合には、発進段として2速段を選択し、上り勾配の場合には、発進段として1速段を選択する変速機18の場合には、判定手段37で動力断接装置17が動力伝達を切断し、又は、変速機18が後退段を選択し、又は、変速機18がどの変速段も選択しないと判定した場合には、平坦の道路の場合でも、正しい勾配が得られるようになるまで、つまり、停車後一定時間経過するまで等は、シフトレバー15でドライブレンジを選択したとしても発進段として1速段を選択する。
これにより、車両10の発進時に変速機18の発進段を実際の勾配に対して発進時にギヤ比が高く発進できない変速段が選択されることを回避して、発進時のトルク不足や加速性能の低下を確実に回避できる。
特に、商用車の場合には車両重量は積荷によって大きく変化するため、車両重量やギヤ比によって発進段を1速段に限らず、道路最大勾配でも発進できる車両重量に応じたギヤ段とするようにすることで、重量が軽い場合は1速段を使用しなくても発進可能となる。
上記の道路勾配推定装置30及び道路勾配推定方法によれば、動力断接装置17の断接状態と、変速機18の変速状態とを判定して、車両10の前進以外での推定勾配θxの推定を禁止すると共に道路勾配の推定値θzを設定値θ0にすることにより、車両10の前進以外での道路勾配の推定値θzの誤推定を防止できる。これにより、発進時に実際の道路勾配に対して変速機18のギヤ比の高い、すなわち出力トルクの低い発進段が選択されることを防止できる。
特に、車両10の後進時、及びエンジン16からの動力が駆動輪22に伝達されていないときに推定された推定勾配θx又は補正勾配θyが、実際の道路勾配に対して大きくずれていた場合に、そのずれが解消されないまま車両10が停車すると、車両10の発進時に使用される道路勾配の推定値θzは実際の値とかけ離れる虞がある。しかし、本発明によれば、推定勾配θx又は補正勾配θyがずれる可能性のある車両10の後進時、及びエンジン16からの動力が駆動輪22に伝達されていないときに、推定勾配θxを推定することを禁止して、推定値θzを発進時にギヤ比の低い変速段が選択される設定値θ0にするので、発進時にギヤ比の高い変速段が選択されることを防止できる。
10 車両
15 シフトレバー
16 エンジン
17 動力断接装置
18 変速機
30 道路勾配推定装置
31 電子計算機
32 Gセンサ
33a、33b 車輪速度センサ
34 操舵角センサ
35 勾配推定手段
36 補正手段
37 判定手段
Gs 前後方向成分
Av 加速度成分
Gr 重力加速度成分
θx 推定勾配
θy 補正勾配
θz 推定値
θ0 設定値
θa 制限値

Claims (5)

  1. 道路の推定勾配を車両に掛かる前後方向成分に基づいて推定する勾配推定手段を備えた道路勾配推定装置において、
    前記車両に搭載された内燃機関からの動力の伝達を断接する動力断接装置の断接状態と、伝達された動力を変換して前記車両を前進させる動力及び後退させる動力のいずれかを出力軸に出力する変速機の変速状態と、を判定する判定手段を備え、
    前記判定手段により前記動力断接装置が前記内燃機関からの動力の伝達を接続し、且つ前記変速機が伝達された動力を変換して前記車両を前進させる動力を前記出力軸に出力すると判定した場合には、道路勾配の推定値を前記推定勾配とし、
    それ以外の場合には、前記勾配推定手段による推定を禁止して、道路勾配の推定値を予め定められた設定値にする構成にしたことを特徴とする道路勾配推定装置。
  2. 前記設定値を、前記変速機の発進段を予め設定されたギヤ段にする値に設定した請求項1に記載の道路勾配推定装置。
  3. 前記判定手段により前記動力断接装置が前記内燃機関からの動力の伝達を接続し、且つ前記変速機が前記車両を後退させる動力を前記出力軸に出力すると判定した場合には、前記勾配推定手段による前記推定勾配の推定を禁止する構成にした請求項1又は2に記載の道路勾配推定装置。
  4. 前記判定手段により前記動力断接装置が前記内燃機関からの動力の伝達を切断する、又は、前記変速機が伝達された動力を変換しないと判定した場合には、前記勾配推定手段による前記推定勾配の推定を禁止する構成にした請求項1〜3のいずれか1項に記載の道路勾配推定装置。
  5. 道路の推定勾配を、車両に掛かる重力の前後方向成分に基づいて推定する道路勾配推定方法において、
    動力断接装置が内燃機関からの動力の伝達を接続し、且つ、変速機がその伝達された動力を変換して前記車両を前進させる動力を出力軸に出力する場合には、道路勾配の推定値を前記推定勾配にし、
    それ以外の場合には、道路勾配の推定値を予め定められた設定値にすることを特徴とする道路勾配推定方法。
JP2015072649A 2015-03-31 2015-03-31 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法 Pending JP2016190602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072649A JP2016190602A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072649A JP2016190602A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016190602A true JP2016190602A (ja) 2016-11-10

Family

ID=57245360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015072649A Pending JP2016190602A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016190602A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296122A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Mitsubishi Motors Corp 道路勾配検出装置
JP2010241265A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Toyota Motor Corp 道路勾配推定装置
JP2013213537A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Daimler Ag 車両の変速制御装置
JP2014020436A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp トレーラ車両の発進段自動選択装置
JP2014156140A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Fuji Heavy Ind Ltd アクセルペダルの誤操作制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296122A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Mitsubishi Motors Corp 道路勾配検出装置
JP2010241265A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Toyota Motor Corp 道路勾配推定装置
JP2013213537A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Daimler Ag 車両の変速制御装置
JP2014020436A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp トレーラ車両の発進段自動選択装置
JP2014156140A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Fuji Heavy Ind Ltd アクセルペダルの誤操作制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4556945B2 (ja) 加速度検出装置および加速度センサのドリフト誤差補正方法ならびにそれを用いたニュートラル制御装置
US8700280B2 (en) Road surface frictional coefficient estimation device, driving force distribution control device and four-wheel-drive vehicle
JP6019630B2 (ja) 路面勾配推定装置
JP5990947B2 (ja) 車両制御装置
US20170361847A1 (en) Control system of a four-wheel drive vehicle and gradient value setting device of a vehicle
JP5848149B2 (ja) 車両に働く駆動力を制御する制御装置
JP5640619B2 (ja) 加速度検出装置
JP5692500B2 (ja) 車両の前進判定装置
KR101856364B1 (ko) 변속 이질감 제어 방법을 적용한 사륜구동차량
JP5003580B2 (ja) 四輪駆動車の駆動力配分制御装置
JP5556548B2 (ja) 車両の総重量推定装置
JP5640620B2 (ja) 加速度検出装置
JP2016190604A (ja) 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法
JP4443582B2 (ja) アンダーステア抑制装置
JP5887985B2 (ja) 車両の駆動輪に働く駆動力を制限する駆動力制限装置
JP2016190602A (ja) 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法
JP5109855B2 (ja) 勾配推定装置
JP6540163B2 (ja) 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法
JP6641715B2 (ja) 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法
JP2018017372A (ja) 自動変速制御装置
JP2007170274A (ja) 車両制御装置
JP2016190605A (ja) 道路勾配推定装置及び道路勾配推定方法
KR102554927B1 (ko) 차량의 노면 마찰계수 추정방법
KR102042254B1 (ko) 차량의 변속 제어방법
KR102603081B1 (ko) 차량의 발진 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20190731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191119