JP2016189886A - トイレキャビネット - Google Patents
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Abstract
【課題】トイレ室の外観の悪化させることなくトイレキャビネットとトイレ室の壁面との間の空間への埃やゴミの進入を防止し、しかもトイレ室の空間の有効利用性を向上させるトイレキャビネットを提供する。【解決手段】便器20本体の後方のトイレ室の後側壁BWに沿って設置されるトイレキャビネット1であって、便器本体の後部に載置される洗浄水供給手段の側面の左右少なくとも一方をカバーするカバー部材と、洗浄水供給手段とトイレ室の側壁LW、RWの左右少なくとも一方との間に立設される縦フレームと、縦フレームの前面に固定され縦フレームと側壁との隙間を閉塞する第1目地材14、15と、カバー部材と側壁LW、RWとの間に形成される収納空間の前面開口を前方から開閉する扉12、13と、を備え、扉12、13は、閉じたときに扉12、13の開閉回動の先端が第1目地材14、15と前後重複する位置関係である。【選択図】図1
Description
本発明は、トイレキャビネットに関する。
従来、トイレ室の空間の有効利用を図るべく便器本体とトイレ室の後側壁との間に収納用のキャビネットを設ける技術が知られている(例えば特許文献1,2)。
特許文献1には、便器本体の後部上面に載置される洗浄タンクをカバーするキャビネットであって、キャビネットの左右の側面板と壁面との間に収納空間を形成し、左右の側面板に前記収納空間を開閉する扉を取り付けたことを特徴とする便器の扉付きキャビネットについて開示されている。このようなキャビネットを設けることにより、トイレ室の収納性が向上するため空間の有効性が向上するとともに、洗浄タンクが隠蔽されるため外観上の見栄えが良くなる。
また、特許文献2には、キャビネットの側面板に縦溝を形成し、裏面側に多数の縦方向の凹凸条が形成された間口調整部材を準備し、キャビネットの側面板と壁面との間の寸法に応じて前記いずれかの凹条の位置で切断し、当該凹条の底部に相当する部分を前記キャビネット側面板の縦溝へ嵌合装着したことを特徴とするキャビネットの間口調整構造について開示されている。これにより、建物の間取りや現場において異なるトイレ室の横幅寸法に応じて収納キャビネットと壁面との空間を埋めて、当該空間における埃やゴミなどの堆積を防止することができる。
ところで、建築躯体の壁面は理想的には垂直且つ平坦であるが、実際には傾きや凹凸を有する発生している可能性が高い。このため、上述した従来の技術では、キャビネットの側面板と壁面との間の隙間を目地材で完全に塞ぐことが出来ない場合があり、埃やゴミが進入したり外観も損ねたりする可能性があった。また上述した技術では、キャビネットの側面板とトイレ室の壁面との間の空間が活用されておらず、トイレ室の空間の有効利用性が低下しているという問題もあった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、トイレ室の外観の悪化させることなくトイレキャビネットとトイレ室の壁面との間の空間への埃やゴミの進入を防止し、しかもトイレ室の空間の有効利用性を向上させることを目的とする。
本発明の態様の1つは、便器本体後方のトイレ室の後側壁に沿って設置されるトイレキャビネットであって、前記便器本体の後部に載置される洗浄水供給手段の側面の左右少なくとも一方をカバーするカバー部材と、前記洗浄水供給手段と前記トイレ室の側壁の左右少なくとも一方との間に立設される縦フレームと、前記縦フレームの前面に固定され前記縦フレームと前記側壁との隙間を閉塞する第1目地材と、前記カバー部材と前記側壁との間に形成される収納空間の前面開口を前方から開閉する扉と、を備え、前記扉は、閉じたときに当該扉の開閉回動の先端が前記第1目地材と前後重複する位置関係であることを特徴とするトイレキャビネットである。
このように構成したトイレキャビネットにおいては、縦フレームの前面に第1目地材を固定する構造を採用しているため、縦フレーム前面における第1目地材の固定位置を左右方向に容易に調整可能である。このため、第1目地材が当接するトイレ室側壁が歪み等の変形を有している場合にも、第1目地材の固定位置を左右方向に調整して第1目地材をトイレ室側壁に押圧密着させることができる。この結果、縦フレームとトイレ室側壁との間を隙間無く閉塞することが可能となり、第1目地材と側壁の隙間からの塵埃の侵入を防止し、加えてトイレキャビネット及びトイレ室の意匠性を向上できる。更に、縦フレーム前面に第1目地材を固定する構造を採用しているため、上述した特許文献2の技術のように目地材を嵌合装着するための側壁をトイレキャビネットに設ける必要が無い。このため、カバー部材側方に形成される収納空間をトイレ室の側壁まで連通させることが可能となる。すなわち、トイレキャビネット内の収納空間を拡大させ、トイレ室の空間の有効利用性を向上することができる。また、切断加工作業が容易な第1目地材でトイレ室の側壁付近のトイレキャビネット前面を構成しているため、第1目地材の幅寸法を切断加工等によって調整し、施工対象となるトイレ室の幅寸法のバラつきを第1目地材の幅寸法で吸収可能になる。これにより、扉のラインナップが1又は少数の幅寸法で済む。また、扉の開閉の軸をカバー部材寄りの位置に設ける場合、扉の開閉回動の先端が第1目地材の前面に位置することとなり、扉の開け閉め時に扉に手を掛けやすくなる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記フレームは、前記洗浄水供給手段と前記トイレ室の右側壁との間の右収納空間の前端付近に立設される右縦フレームと、前記洗浄水供給手段と前記トイレ室の左側壁との間の左収納空間の前端付近に立設される左縦フレームと、を有し、前記右縦フレームの上端と前記左縦フレームの上端とを連結する横フレームを更に備えることを特徴とするトイレキャビネットである。
このように構成したトイレキャビネットにおいては、左縦フレームを左収納空間に立設し、右縦フレームを右収納空間に立設し、これら左縦フレームと右縦フレームの上端を横フレームで連結してあるため、トイレキャビネットの構造体としてのフレームの強度が向上する。
本発明の選択的な態様の1つは、前記洗浄水供給手段の上方を覆って本トイレキャビネットの上面を構成する上面板と、前記横フレームの前面に固定され、前記横フレームと前記上面板との隙間を閉塞する第2目地材と、を更に備え、前記扉は、閉じたときに上端が前記第2目地材と前後重複する位置関係であることを特徴とするトイレキャビネットである。
このように構成したトイレキャビネットにおいては、横フレームにも目地材を固定してあり、全体としてトイレキャビネットの左右及び上の縁部に沿って目地材が固定される構造となる。これにより、トイレキャビネット及びトイレ室の意匠性を向上できる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記第1目地材は、表裏少なくとも一方に、上下方向に延びる多数の凹凸条が形成されているトイレキャビネットである。
このように構成したトイレキャビネットにおいては、第1目地材に上下方向に延びる凹凸条が形成されているため、この凹凸状に沿って第1目地材の幅寸法を切断加工等によって調整する作業が容易になる。
以上説明したトイレキャビネットは、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は、トイレキャビネットを備えるトイレシステムとしても実現可能である。
本発明によれば、縦フレームの前面に第1目地材を固定することにより、縦フレーム前面における第1目地材の固定位置を左右方向に容易に調整可能になっている。このため、第1目地材が当接するトイレ室側壁が歪み等の変形を有していたとしても、第1目地材の固定位置を左右方向に調整して、第1目地材をトイレ室側壁に押圧密着させることができる。この結果、縦フレームとトイレ室側壁との間を、隙間無く閉塞することができ、塵埃が第1目地材と側壁の隙間から侵入することを防止し、加えてトイレキャビネット及びトイレ室の意匠性を向上できる。更に、第1目地材を縦フレーム前面に固定する構造を採用してあるため、上述した特許文献2の技術のように目地材を嵌合装着するための側壁をトイレキャビネットに設ける必要が無い。このため、カバー部材側方に形成される収納空間をトイレ室の側壁まで連通させることが可能となり、トイレキャビネット内の収納空間が拡大し、トイレ室の空間の有効利用性が向上する。また、切断加工作業が容易な第1目地材でトイレ室の側壁付近のトイレキャビネット前面を構成しているため、第1目地材の幅寸法を切断加工等によって調整し、施工対象となるトイレ室の幅寸法のバラつきを第1目地材の幅寸法で吸収可能になる。これにより、扉を1又は少数の幅寸法でラインナップすることが可能である。また、扉の開閉の軸をカバー部材寄りの位置に設ける場合、扉の開閉回動の先端が第1目地材の前面に位置することとなり、扉の開け閉め時に扉に手を掛けやすくなる。
請求項2にかかる発明によれば、左縦フレームを左収納空間に立設し、右縦フレームを右収納空間に立設し、これら左縦フレームと右縦フレームの上端を横フレームで連結してあるため、トイレキャビネットの構造体としてのフレームの強度が向上する。
請求項3にかかる発明によれば、横フレームにも目地材を固定してあり、全体としてトイレキャビネットの左右及び上の縁部に沿って目地材が固定される構造となる。これにより、トイレキャビネット及びトイレ室の意匠性を向上できる。
請求項4にかかる発明によれば、第1目地材に上下方向に延びる凹凸条が形成されているため、この凹凸状に沿って第1目地材の幅寸法を切断加工等によって調整する作業が容易になる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1〜図4はトイレキャビネットを設置したトイレ室の一例を説明する図である。図5はフレームに取り付ける目地材を拡大して示した図である。図6はトイレキャビネットとトイレ装置との位置関係を示す図である。図6(a)には左目地材の近辺、図6(b)には右目地材の近辺を示してある。図7はトイレキャビネットを設置したトイレ室の一例を示す正面図である。なお、図2〜図4には、段階的にトイレ室の部材を取り除いた状態を示してある
トイレキャビネット1は、トイレ室TRのトイレ装置2の後方において後側壁BWに沿って設置されており、左右少なくとも一方の端がトイレ室TRの側壁(左側壁LW、右側壁RW)に突き当て状に設置されている。本明細書に添付する図面においては、トイレキャビネット1の左端がトイレ室TRの左側壁LWに突き当て状に設けられ、トイレキャビネット1の右端がトイレ室TRの右側壁RWに突き当て状に設けられた状態を示してある。
トイレ装置2は、洋式腰掛便器20(以下、単に便器20とする)と、便器20の上に一体的に固定された便座装置21と、便器20の後部に載置された洗浄水タンク22と、を有する。なお、本実施形態では、便器20へ洗浄水を供給する洗浄水供給手段として洗浄水タンク22を例にとり説明を行うが、これに限るものではなく、例えば、洗浄水供給手段は水道からの水を供給するバルブユニット等であってもよい。
便器20は、ボウル部201を有する。ボウル部201は、便器20の上部に設けられる。ボウル部201は、便器20の上面20aから下方へ凹んだ凹状に形成されている。ボウル部201は、使用者が排泄した汚物や尿などを受ける。また、ボウル部201の内部には水が貯留されており、便器20に接続された排水管から悪臭や害虫類などが室内へ逆流することを防止する。
便座装置21は、ケーシング211、便座212、及び、便蓋213を有する。便座212と便蓋213は、ケーシング211に対して軸支されている。便座212は、ボウル部201の上縁に沿って配置された閉状態と、ボウル部201の上縁に対して略垂直に配置された開状態との間で、ケーシング211に対する軸を回転の中心として回動自在になっている。同様に、便蓋213も、ボウル部201の上縁に沿って便座212の上に配置された閉状態と、ボウル部201の上縁に対して略垂直に配置された開状態との間で、ケーシング211に対する軸を回転の中心として回動自在になっている。なお、便蓋213は必ずしも設けなくともよい。
図1、図2に示すように、トイレ装置2の便座装置21より後方であってトイレ装置2の洗浄水タンク22よりも前方に、トイレキャビネット1の前面中央部分の外観を構成する中央前面板11が設けられる。これにより、中央前面板11が便座装置21と洗浄水タンク22の間を仕切る形となり、便座装置21はトイレキャビネット1の外に露出し、洗浄水タンク22はトイレキャビネット1内に隠蔽収納される。
トイレキャビネット1内には、洗浄水タンク22をトイレ室TRの床Fに対して支持するコアキャビネット3が設けられる。コアキャビネット3は、洗浄水タンク22を左方から覆う左側面板31と、洗浄水タンク22を右方から覆う右側面板32と、洗浄水タンク22を床Fに対して支持する枠部33と、を有する。
コアキャビネット3の前面には、中央前面板11が洗浄水タンク22を前方から覆うように固定されている。これら左側面板31、右側面板32及び中央前面板11は、洗浄水タンク22の前方、左方及び右方を遮蔽することになり、全体として、洗浄水タンク22の前方及び左右側方をカバーするカバー部材を構成する。
トイレキャビネット1の前面の中央前面板11の左右両側には、左扉パネル12、右扉パネル13がそれぞれ設けられる。左扉パネル12は、トイレキャビネット1の左収納空間LSの前面開口を開閉自在に設けられ、右扉パネル13は、トイレキャビネット1の右収納空間RSの前面開口を開閉自在に設けられる。中央前面板11と左扉パネル12と右扉パネル13は、その前面が略同一平面上に位置するように設けられる。これにより、トイレキャビネット1の前面の外観に一体性が生じ、トイレ室TR後方の外観が向上する。
左扉パネル12とトイレ室TRの左側壁LWとの間には、図7に示すように、一定の隙間LRを有し、右扉パネル13とトイレ室TRの右側壁RWとの間にも一定の隙間RRを有する。隙間LRの奥方の左収納空間LSは左目地材14により遮蔽され、隙間RRの奥方の右収納空間RSは右目地材15により遮蔽される。左目地材14と右目地材15は、弾性を有する可撓性部材にて形成される。これら左目地材14と右目地材15が、本実施形態において第1目地材を構成する。
左目地材14は、左扉パネル12の後方に位置するように設けてあり、右目地材15は、右扉パネル13の後方に位置するように設けてある。そして、左扉パネル12及び右扉パネル13は、トイレキャビネット1の前方に開閉軌道を有する外開き方式であり、左扉パネル12の開閉の軸36,37及び右扉パネル13の開閉の軸38,39は、トイレ室TRの側壁に近い側以外の端部に設けられる。本実施形態においては、左扉パネル12の開閉の軸36,37はトイレ装置2寄りの右端に設けられており、右扉パネル13の開閉の軸38,39はトイレ装置2寄りの左端に設けられている。このため、左扉パネル12の開閉時に左扉パネル12と左目地材14が干渉せず、右扉パネル13の開閉時に右扉パネル13と右目地材15が干渉せずに済む。また、左目地材14及び右目地材15並びに左扉パネル12及び右扉パネル13の施工が容易になる。
図5に示すように、右目地材15の裏面には、上下方向に延びる多数の凹凸条151が形成されている。なお、同図には、右目地材15の裏面に凹凸条151を形成した場合を示したが、右目地材15の表面に凹凸条を形成してもよく、左目地材14の表面や裏面にも同様の凹凸条を形成してもよい。目地材の表裏少なくとも一方に上下方向に延びる多数の凹凸条を形成することにより、凹凸条に沿う目地材のカットが容易になる。これにより、トイレ室TRの幅に応じて目地材の幅を調整する作業が容易になる。
また、同図に示す右目地材15は、右扉パネル13側の左端奥方を略90°屈曲形成した折返部152を有する。右目地材15の折返部152はトイレキャビネット1の右収納空間RSの前面開口の右縁部を構成しており、右目地材15に折返部152を設けることにより右収納空間RSの前面開口の右縁部が補強される。なお、左目地材14についても、同様に折り返し部を設けてトイレキャビネット1の左収納空間LSの前面開口の左縁部を補強できる。
左目地材14の裏側には、トイレキャビネット1の左縦フレーム51が配設され、右目地材15の裏側には、トイレキャビネット1の右縦フレーム52が配設されている。すなわち、左縦フレーム51の前方を左目地材14が遮蔽し、右縦フレーム52の前方を右目地材15が遮蔽している。左縦フレーム51は下端の固定部511をネジ等でトイレ室TRの床Fに固定されており、右縦フレーム52も下端の固定部521をネジ等でトイレ室TRの床Fに固定されている。
左目地材14の前方には左扉パネル12が位置し、右目地材15の前方には右扉パネル13が位置している。左目地材14は、その左端がトイレ室TRの左側壁LWに密着し、その右端が左扉パネル12の左端121よりもやや右方まで延びるように配設されている。同様に、右目地材15は、その右端がトイレ室TRの右側壁RWに密着し、その左端が右扉パネル13の右端131よりもやや左方まで延びるように配設されている。
このため、左目地材14は、閉じた状態の左扉パネル12と、一定範囲が前後重複し、トイレキャビネット1の左収納空間LSの前面開口の左縁部に隙間が生じないように左扉パネル12が確実に遮蔽することができる。同様に、右目地材15も、閉じた状態の右扉パネル13と、一定範囲が前後重複し、トイレキャビネット1の右収納空間RSの前面開口の右縁部に隙間が生じないように右扉パネル13が確実に遮蔽することができる。
左収容空間LSは、左縦フレーム51の後方を左右に連通しており、右収納空間RSは、右縦フレーム52の後方を左右に連通している。すなわち、トイレキャビネット1の左端の構造材を構成する左縦フレーム51が左収納空間LSの左端を閉塞せず、左収納空間LSが左縦フレーム51の後方を通って左方向に拡張されている。同様に、トイレキャビネット1の右端の構造材を構成する右縦フレーム52が右収納空間RSの右端を閉塞せず、右収納空間RSが右縦フレーム52の後方を通って右方向に拡張されている。これにより、トイレキャビネット1の左収納空間LSや右収納空間RSの収容空間を広く確保でき、トイレ室TRの空間の有効利用性が向上する。
左縦フレーム51は、その上端から後方へ左縦フレーム51の延びる方向と略直角方向に延びる左前後フレーム53が連結されている。同様に、右縦フレーム52は、その上端から後方へ右縦フレーム52の延びる方向と略直角方向に延びる右前後フレーム54が連結されている。
左前後フレーム53及び右前後フレーム54は、その後端がトイレ室TRの後側壁BWに当接している。このため、左縦フレーム51の立設位置がトイレ室TRの後側壁BWから左前後フレーム53の長さによって規定され、右縦フレーム52の立設位置はトイレ室TRの後側壁BWから左前後フレーム53の長さによって規定される。左前後フレーム53はネジなどにより左側壁LWに固定され、右前後フレーム54もネジ等により右側壁RWに固定される。
左縦フレーム51の上端と右縦フレーム52は、左右方向に延びる横フレーム55によって連結されている。これにより、左縦フレーム51と右縦フレーム52が一体化し、トイレキャビネット1の構造材の強度が向上する。横フレーム55の前面側には上目地材16が配設されている。本実施形態においては、この上目地材16が第2目地材を構成する。
横フレーム55は上目地材16の背面側に位置しており、上目地材16によってトイレ室TRから遮蔽される。上目地材16は、左目地材14や右目地材15と同一の材料又は外観がほぼ同一の材料で形成されており、前面が左目地材14や右目地材15と略同一面上にあり、左端が左目地材14まで延び、右端が右目地材15まで延びている。
左扉パネル12及び右扉パネル13は、閉じたときに上目地材16の前面側に当接する。中央前面板11も、上目地材16の前面側に当接する。このため、左扉パネル12、右扉パネル13、及び中央前面板11は、同一の材料又は外観がほぼ同一の材料で形成された上目地材16、左目地材14、右目地材15によって上及び左右を囲われる。これにより、トイレキャビネット1前面の意匠的な統一感が実現される。
横フレーム55は、その左右方向長さを伸縮するスライド機構を有している。図4に示す例では、横フレーム55の左端付近に左スライド551を有し、右端付近に右スライド552を有している。
これにより、左縦フレーム51及び右縦フレーム52の立設位置をトイレ室TRの左右幅に応じて様々に調整することができる。また、横フレーム55の伸縮調整と、目地材をカットすることで行う左目地材14と右目地材15の幅調整とを組み合わせることにより、本実施形態に係るトイレキャビネット1を施工可能なトイレ室TRの左右幅のバリエーションが更に広がる。
左縦フレーム51と右縦フレーム52の上には、上面板10が略水平な状態で載置固定される。本実施形態においては、左前後フレーム53、右前後フレーム54及び横フレーム55が左縦フレーム51と右縦フレーム52の上端と略同じ高さでフレーム50を形成しているため、これら左前後フレーム53、右前後フレーム54及び横フレーム55の上にも上面板10が載置される。なお、上面板10は、必要に応じてトイレ室TRの後側壁BWに固定されてもよく、例えば、上面板10の下面に固定された固定部と、後側壁BWに固定された固定部と、の間を回動軸を介して連結した蝶番部材で後側壁BWに固定してもよい。この場合、トイレキャビネット1の上面において上面板10が開閉自在となる。
なお、左縦フレーム51の左側面は、下端から一定範囲に切欠512が設けられており、左側面下端部が右方にオフセットしている。これにより、トイレ室TRの左側壁LWの下部に巾木LBが設けられている場合にも左縦フレーム51を左側壁LWに可能な限り寄せて配置することができる。同様に、右縦フレーム52の右側面にも、下端から一定範囲に切欠522が設けられており、右側面下端部が左方にオフセットしている。これにより、トイレ室TRの右側壁RWの下部に巾木RBが設けられている場合にも右縦フレーム52を右側壁RWに寄せて配置することができる。
以上説明した本実施形態に係るトイレキャビネット1によれば、左縦フレーム51の前面に左目地材14を固定し、右縦フレーム52の前面に右目地材15を固定する構造を採用しているため、左縦フレーム51の前面における左目地材14の固定位置及び右縦フレーム52の前面における右目地材15の固定位置を左右方向に容易に調整可能である。このため、左目地材14が当接する左側壁LWや右目地材15が当接する右側壁RWが歪み等の変形を有している場合にも、左目地材14や右目地材15の固定位置を左右方向に調整して、左目地材14を左側壁LWに押圧密着させ、右目地材15を右側壁RWに押圧密着させることができる。この結果、左縦フレーム51と左側壁LWとの間及び右縦フレーム52と右側壁RWとの間を隙間無く閉塞することが可能となり、左目地材14と左側壁LWの隙間からの塵埃の侵入及び右目地材15と右側壁RWの隙間からの塵埃の侵入を防止し、加えてトイレキャビネット1及びトイレ室TRの意匠性を向上できる。
更に、左縦フレーム51の前面に左目地材14を固定し、右縦フレーム52の前面に右目地材15を固定する構造を採用しているため、目地材を嵌合装着するための側壁をトイレキャビネット1に設ける必要が無い。このため、左側面板31の左方に形成される左収納空間LWを左側壁LWまで連通させることが可能となり、右側面板32の右方に形成される右収納空間RWを右側壁RWまで連通させることが可能となる。すなわち、トイレキャビネット1内の収納空間を拡大させ、トイレ室TRの空間の有効利用性を向上することができる。
また、切断加工作業が容易な左目地材14及び右目地材15でトイレ室TRの右側壁RWや左側壁LW付近のトイレキャビネット1の前面を構成しているため、左目地材14及び右目地材15の幅寸法を切断加工等によって調整し、施工対象となるトイレ室TRの幅寸法のバラつきを左目地材14及び右目地材15の幅寸法で吸収可能になる。これにより、左扉パネル12及び右扉パネル13のラインナップが1又は少数の幅寸法で済む。
また、左扉パネル12の開閉の軸36,37を左側面板31寄りの位置に設け、右扉パネル13の開閉の軸38,39を右側面板32寄りの位置に設ける場合、左扉パネル12の開閉回動の先端となる左端121が左目地材14の前面に位置し、右扉パネル13の開閉回動の先端となる右端131が右目地材15の前面に位置することとなり、左扉パネル12及び右扉パネル13の開け閉め時に扉に手を掛けやすくなる。
また、本実施形態に係るトイレキャビネット1においては、左縦フレーム51を左収納空間LSに立設し、右縦フレーム52を右収納空間RSに立設し、これら左縦フレーム51と右縦フレーム52の上端を横フレーム55で連結してあるため、トイレキャビネット1の構造体としてのフレーム50の強度が向上する。
また、本実施形態に係るトイレキャビネット1においては、横フレーム55に上目地材16を固定してあり、全体としてトイレキャビネット1の左右及び上の縁部に沿って目地材が固定される構造となる。これにより、トイレキャビネット1及びトイレ室TRの意匠性を向上できる。
また、本実施形態に係るトイレキャビネット1においては、左目地材14及び右目地材15の表面と裏面の少なくとも一方に上下方向に延びる凹凸条が形成されているため、この凹凸状に沿って左目地材14及び右目地材15の幅寸法を切断加工等によって調整する作業が容易になる。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
1…トイレキャビネット、2…トイレ装置、20…洋式腰掛便器(便器)、20a…上面、21…便座装置、22…洗浄水タンク、201…ボウル部、211…ケーシング、212…便座、213…便蓋、1…トイレキャビネット、10…上面板、11…中央前面板、12…左扉パネル、121…左端、13…右扉パネル、131…右端、14…左目地材、15…右目地材、151…凹凸条、152…折返部、16…上目地材、3…コアキャビネット、31…左側面板、32…右側面板、33…枠部、34…左前角部、35…右前角部、36…軸、37…軸、361…ヒンジ、371…ヒンジ、38…軸、39…軸、381…ヒンジ、391…ヒンジ、50…フレーム、51…左縦フレーム、512…切欠、52…右縦フレーム、521…固定部、522…切欠、53…左前後フレーム、54…右前後フレーム、55…横フレーム、551…左スライド、552…右スライド、BW…後側壁、F…床、LB…巾木、LW…左側壁、LS…左収納空間、RB…巾木、RW…右側壁、RS…右収納空間、TR…トイレ室
Claims (4)
- 便器本体の後方のトイレ室の後側壁に沿って設置されるトイレキャビネットであって、
前記便器本体の後部に載置される洗浄水供給手段の側面の左右少なくとも一方をカバーするカバー部材と、
前記洗浄水供給手段と前記トイレ室の側壁の左右少なくとも一方との間に立設される縦フレームと、
前記縦フレームの前面に固定され前記縦フレームと前記側壁との隙間を閉塞する第1目地材と、
前記カバー部材と前記側壁との間に形成される収納空間の前面開口を前方から開閉する扉と、
を備え、
前記扉は、閉じたときに当該扉の開閉回動の先端が前記第1目地材と前後重複する位置関係であることを特徴とするトイレキャビネット。 - 前記縦フレームは、前記洗浄水供給手段と前記トイレ室の右側壁との間の右収納空間に立設される右縦フレームと、前記洗浄水供給手段と前記トイレ室の左側壁との間の左収納空間に立設される左縦フレームと、を有し、
前記右縦フレームの上端と前記左縦フレームの上端とを連結する横フレームを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のトイレキャビネット。 - 前記洗浄水供給手段の上方を覆って本トイレキャビネットの上面を構成する上面板と、
前記横フレームの前面に固定され、前記横フレームと前記上面板との隙間を閉塞する第2目地材と、を更に備え、
前記扉は、閉じたときに上端が前記第2目地材と前後重複する位置関係であることを特徴とする請求項2に記載のトイレキャビネット。 - 前記第1目地材は、表裏少なくとも一方に、上下方向に延びる多数の凹凸条が形成されている
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のトイレキャビネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015070989A JP2016189886A (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | トイレキャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015070989A JP2016189886A (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | トイレキャビネット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016189886A true JP2016189886A (ja) | 2016-11-10 |
Family
ID=57245911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015070989A Pending JP2016189886A (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | トイレキャビネット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016189886A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018079004A (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | Toto株式会社 | トイレキャビネット |
-
2015
- 2015-03-31 JP JP2015070989A patent/JP2016189886A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018079004A (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | Toto株式会社 | トイレキャビネット |
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